(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態におけるウェブサイト表示システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。ウェブサイト表示システム10では、アクセス元端末100と、ウェブサーバー200と、アクセス元地域特定用サーバー300と、気象情報特定用サーバー400とがインターネット等の通信回線を介して接続されている。
【0009】
アクセス元端末100は、ウェブサイトを閲覧するユーザが所持する端末であって、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と呼ぶ)、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末といった種々の情報端末が用いられる。
【0010】
図2は、本実施の形態におけるアクセス元端末100として、パソコンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。アクセス元端末100は、操作部材101と、接続IF102と、制御装置103と、記録装置104と、表示装置105とを備えている。
【0011】
操作部材101は、アクセス元端末100のユーザによって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0012】
接続IF102は、アクセス元端末100をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、アクセス元端末100は、この接続IF102を介してインターネットに接続し、ウェブサーバー200上で公開されているウェブサイトにアクセスすることができる。
【0013】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、アクセス元端末100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続IF102を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0014】
記録装置104は、アクセス元端末100が蓄える種々のデータや、制御装置103が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記録装置104に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、使用者が取得したプログラムのデータを記録装置104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。本実施の形態では、記録装置104には、ウェブページを表示する機能を有するウェブブラウザ(以下、「ブラウザ」と呼ぶ)のプログラムがインストールされており、ユーザは、ブラウザを利用して、少なくとも1つのウェブページで構成されるウェブサイトを閲覧することができる。
【0015】
表示装置105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される種々の表示用データが表示される。本実施の形態では、ユーザは、表示装置105上にブラウザを表示して、ウェブサイトを閲覧することができる。
【0016】
ウェブサーバー200は、アクセス元端末100上で動作するブラウザからのアクセス要求に応じて、ウェブサイトを構成するウェブページの表示を提供する機能を備えるサーバコンピュータである。このウェブサーバー200の構成は、公知のサーバコンピュータと同様のため、図示および説明を省略する。なお、ウェブサイトは、HTMLで記述された少なくとも1つのウェブページで構成され、ウェブサーバー200には、ウェブサイトを構成するウェブページのデータが記録される。また、ウェブページ上に表示される画像データやウェブページ上で動作するプログラム等のオブジェクトのデータもウェブサーバー200に記録される。
【0017】
ウェブサイトを介して情報を提供しようとする情報提供者は、ウェブサーバー200にウェブページやオブジェクトをアップロードすることにより、アクセス元端末100からブラウザ上でURLを指定してアクセスしてくるサイトの閲覧者に対して、ウェブサイトを介した情報提供を行うことができる。なお、ウェブサーバー200へのウェブページやオブジェクトのアップロードは、情報提供者自身が行なってもよいし、情報提供者からウェブサイトの作成および公開の依頼を受けた第三者が行なってもよい。
【0018】
アクセス元地域特定用サーバー300は、アクセス元端末100のIPアドレスに基づいて、アクセス元端末100のアクセス元地域を特定する機能を備えたサーバコンピュータである。本実施の形態では、アクセス元地域特定用サーバー300は、アクセス元端末100からIPアドレスを受信すると、都道府県レベルでアクセス元地域を特定し、特定したアクセス元地域を識別するための識別情報をアクセス元端末100へ送信する機能を有している。識別情報としては、例えば、日本の47の各都道府県に01〜47のコードを付したものを用いればよい。
【0019】
アクセス元地域特定用サーバー300は、IPアドレスに基づいてアクセス元地域を特定するサービスを提供する企業によって運営されており、本実施の形態におけるウェブサイト表示システム10では、アクセス元地域特定用サーバー300を運営する企業によって提供されるサービスを利用する例について説明する。なお、アクセス元端末100のIPアドレスに基づいて、アクセス元端末100のアクセス元地域を特定する技術は公知であるため、本実施の形態では詳細な説明を省略する。また、アクセス元地域特定用サーバー300の構成は、公知のサーバコンピュータと同様のため、図示および説明を省略する。
【0020】
気象情報特定用サーバー400は、地域ごとの気象情報を特定する機能を備えたサーバコンピュータである。本実施の形態では、気象情報特定用サーバー400は、アクセス元端末100から都道府県レベルでアクセス元地域を特定するための情報を受信すると、アクセス元地域の都道府県の県庁所在地における最新の気象情報を特定し、特定した気象情報をアクセス元端末100へ送信する機能を有している。
【0021】
気象情報特定用サーバー400は、地域ごとの気象情報を特定するサービスを提供する企業によって運営されており、本実施の形態におけるウェブサイト表示システム10では、気象情報特定用サーバー400を運営する企業によって提供されるサービスを利用する例について説明する。なお、地域ごとの気象情報を特定する技術は公知であるため、本実施の形態では詳細な説明を省略する。また、気象情報特定用サーバー400の構成は、公知のサーバコンピュータと同様のため、図示および説明を省略する。
【0022】
本実施の形態におけるウェブサイト表示システム10では、アクセス元端末100の制御装置103は、ウェブサーバー200にアクセスしてウェブページを表示するに当たり、アクセス元端末100が存在する地域、すなわちアクセス元地域と、ウェブサイトにおいて情報提供対象とされている商品またはサービスの提供地とを対比させた対比情報を、情報提供対象とする商品またはサービスの情報とともにウェブページ上に表示することができる。
【0023】
対比情報の表示対象とするウェブページのソースコードには、対比情報を取得してウェブページ上に表示するための処理を行うウェブページ表示プログラムがあらかじめ埋め込まれている。このウェブページのソースコードに埋め込まれるプログラムは、ウェブページを表示するブラウザに実行環境が実装されていて、ブラウザ上で実行可能なプログラム言語、例えばJavaScript(登録商標)で記述されている。なお、ウェブページ表示プログラムは、そのコードをウェブページのソースコード内に含めることによって埋め込むようにしてもよいし、ソースコードを記述した外部ファイルを上述したオブジェクトとしてウェブサーバー200に記録しておき、ウェブページのソースコード内に、該外部ファイルを呼び出すためのコードを記載することにより埋め込むようにしてもよい。
【0024】
これにより、アクセス元端末100のブラウザ上でウェブページ表示プログラムが埋め込まれたウェブページを表示する際に、ウェブページ表示プログラムが実行され、ブラウザ上には、対比情報が表示されたウェブページが表示されることになる。なお、複数のウェブページで構成されるウェブサイトにおいては、全てのウェブページにウェブページ表示プログラムを埋め込んでもよいし、トップページ等の特定のウェブページのみにウェブページ表示プログラムを埋め込んでもよく、どのウェブページにウェブページ表示プログラムを埋め込むかは、情報提供者が任意に決定することができる。
【0025】
本実施の形態では、東京在住のアクセス元端末100のユーザが、沖縄県那覇市にあるリゾートホテルのウェブサイトを閲覧する場合を想定して、処理の詳細について説明する。すなわち、以下の説明では、アクセス元端末100のアクセス元地域は東京であり、ウェブサイトにおいて情報提供対象とされているサービスはリゾートホテルの宿泊サービスであり、この宿泊サービスの提供地はリゾートホテルの所在地である場合を想定する。
【0026】
また、対比情報としては、アクセス元地域の気象情報と提供地の気象情報とを対比させた気象情報の対比情報と、アクセス元地域と提供地の地理的な位置を対比させた、アクセス元地域から提供地へ移動するための交通手段を示す交通手段情報とをウェブページ内に表示する例について説明する。これによって、本実施の形態では、アクセス元端末100からで上記のリゾートホテルのウェブサイトにアクセスすると、アクセス元地域である東京と提供地であるリゾートホテルの所在地の気象情報、例えば天気と気温の情報を対比させた気象情報の対比情報がウェブページ内の所定位置に表示される。また、アクセス元地域である東京から提供地であるリゾートホテルの所在地へ移動するための交通手段を示す交通手段情報がウェブページ内の所定位置に表示される。これによって、アクセス元端末100のユーザは、リゾートホテルのウェブサイト上で、今いる地域とリゾートホテルの所在地の気象状況の違いを把握したり、今いる地域からリゾートホテルへの交通手段を把握することができる。
【0027】
以下、ウェブページ表示プログラムによる処理の詳細について、
図3のフローチャートを用いて説明する。なお、
図3に示す処理は、アクセス元端末100のブラウザ上でウェブページ表示プログラムが埋め込まれたウェブページを表示する際に起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0028】
ステップS10において、制御装置103は、アクセス元端末100のIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスをアクセス元地域特定用サーバー300へ送信し、アクセス元地域特定用サーバー300から、IPアドレスに基づいて特定されたアクセス元地域を識別するための識別情報を受信することにより、アクセス元端末100のアクセス元地域を特定する。本実施の形態では、このステップS10の処理により、アクセス元地域として「東京」が特定される。その後、ステップS20へ進む。
【0029】
ステップS20では、制御装置103は、ステップS10で特定したアクセス元地域を特定するための情報を気象情報特定用サーバー400へ送信し、気象情報特定用サーバー400から、アクセス元地域の気象情報を受信することにより、アクセス元地域の気象情報を取得する。本実施の形態では、このステップS20の処理により、アクセス元地域である「東京」の最新の天気と気温が特定される。
【0030】
なお、制御装置103は、気象情報特定用サーバー400へ送信するデータの形式が、ステップS10でアクセス元地域特定用サーバー300から受信した識別情報と同一の場合は、該識別情報をそのままアクセス元地域を特定するための情報として気象情報特定用サーバー400へ送信すればよい。一方、気象情報特定用サーバー400へ送信するデータの形式が、ステップS10でアクセス元地域特定用サーバー300から受信した識別情報と異なる場合には、制御装置103は、識別情報を気象情報特定用サーバー400へ送信するデータの形式に変換し、変換した情報をアクセス元地域を特定するための情報として気象情報特定用サーバー400へ送信すればよい。
【0031】
その後、ステップS30へ進み、制御装置103は、提供地を特定するための情報を気象情報特定用サーバー400へ送信し、気象情報特定用サーバー400から、提供地の気象情報を受信することにより、提供地の気象情報を取得する。本実施の形態では、このステップS30の処理により、提供地であるリゾートホテルの所在地が存在する都道府県の県庁所在地、すなわち「那覇市」における最新の天気と気温が特定される。なお、ウェブサイトにおいて情報提供対象とされている商品またはサービスの提供地の都道府県は固定であるため、ステップS30で気象情報特定用サーバー400へ送信する提供地を特定するための情報は、あらかじめウェブページ表示プログラム内で定義されている。その後、ステップS40へ進む。
【0032】
ステップS40では、制御装置103は、アクセス元地域から提供地へ移動するための交通手段を示す交通手段情報を取得する。本実施の形態では、アクセス元地域として想定される各都道府県から提供地であるリゾートホテルの所在地までの交通手段を模式的に図示した画像データがあらかじめウェブサーバー200に記録されており、制御装置103は、ステップS10で特定したアクセス元地域から提供地までの交通手段を表した画像データを交通手段情報としてウェブサーバー200から取得する。
【0033】
図4に、アクセス元地域から提供地までの交通手段を示す画像データの一例を示す。
図4(A)は、アクセス元地域が「東京」である場合の交通手段を表した画像データである。
図4(B)は、アクセス元地域が「神奈川」である場合の交通手段を表した画像データである。
図4(C)は、アクセス元地域が「大阪」である場合の交通手段を表した画像データである。本実施の形態では、ステップS40において、アクセス元地域が「東京」である場合の交通手段情報として、
図4(A)に示す画像データが取得されることになる。その後、ステップS50へ進む。
【0034】
ステップS50では、制御装置103は、ステップS20で取得したアクセス元地域の気象情報とステップS30で取得した提供地の気象情報を対比させた気象情報の対比情報と、ステップS40で取得した交通手段情報とを、アクセス元地域と提供地とを対比するための対比情報として、ウェブページ内の所定位置に配置して、ブラウザ上にウェブページを表示して、処理を終了する。なお、ウェブページ内のどの位置に対比情報を表示するかは、ウェブページのソースコートまたはスタイルシート等によってあらかじめ定義されている。
【0035】
図5は、本実施の形態において、ウェブページ上に表示される対比情報の一例を示す図である。
図5に示す例では、対比情報として、アクセス元地域と提供地の気象情報の対比情報5aと、アクセス元地域から提供地までの交通手段を示した交通手段情報5bとが表示された例を示している。気象情報の対比情報5aでは、アクセス元地域の気象情報と提供地の気象情報とが並べて表示されており、気象情報に含まれる天気と気温のうち、天気については、それぞれ天気を表す画像5cおよび5dを用いて表示されている。すなわち、アクセス元地域の天気は晴れを示す画像5cを用いて表されており、提供地の天気は雨を示す画像5dを用いて表されている。
【0036】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置103は、ウェブサイトへアクセスするアクセス元端末のアクセス元地域を特定し、特定したアクセス元地域と、ウェブサイトにおいて情報提供対象とする商品またはサービスの提供地とを対比するための対比情報を取得し、取得した対比情報を、情報提供対象とする商品またはサービスの情報とともにウェブページ上に表示するようにした。これによって、アクセス元地域とウェブサイトにおいて情報提供対象とする商品またはサービスの提供地とを対比した情報をアクセス元端末100のユーザに提供することができる。
【0037】
(2)制御装置103は、アクセス元地域の気象情報と、提供地の気象情報を対比情報として取得するようにした。これによって、アクセス元端末100のユーザに、ユーザの所在地の気象情報と、ウェブページで情報提供対象とされている商品やサービスの提供地の気象情報を提供することができる。
【0038】
(3)制御装置103は、ウェブページ内で、アクセス元地域の気象情報と提供地の気象情報とを並べて表示するようにした。これによって、アクセス元端末100のユーザは、ユーザの所在地の気象情報と、ウェブページで情報提供対象とされている商品やサービスの提供地の気象情報を容易に把握して対比させることができる。
【0039】
(4)制御装置103は、気象情報特定用サーバー400から、通信回線を介してアクセス元地域の気象情報と提供地の気象情報を取得するようにした。このように、気象情報の取得のために既存の外部サービスを利用するようにすれば、ウェブサイト表示システム10を安価に構築することができる。
【0040】
(5)制御装置103は、アクセス元地域から提供地へ移動するための交通手段を示す交通手段情報を対比情報として取得するようにした。これによって、アクセス元端末100のユーザに、ユーザの所在地からウェブページで情報提供対象とされている商品やサービスの提供地までの移動方法を提供することができる。また、アクセス元端末100のユーザは、ユーザの所在地から情報提供対象とされている商品やサービスの提供地までの交通手段を把握することができる。
【0041】
(6)アクセス元地域から提供地までの交通手段情報は、アクセス元地域として想定される各地域ごとに、提供地までの交通手段を模式的に図示した画像データがあらかじめウェブサーバー200に記録されており、制御装置103は、アクセス元地域に応じた画像データを交通手段情報としてウェブサーバー200から取得して、ウェブページに表示するようにした。これによって、交通手段情報を提供するために、その都度、ルート検索処理を行う必要をなくすことができる。特に、上述したように、提供地が固定である場合には、アクセス元地域として想定される各都道府県さえわかれば、交通手段を特定することができるので、あらかじめ画像データを用意しておくことが容易であり、これにより、ルート検索処理のような無駄な処理を省くことができる。また、その都度ルート検索を行わずに、画像データを表示するだけで良いため、ウェブページ上への交通手段情報の表示レスポンスを向上させることができる。
【0042】
(7)制御装置103は、アクセス元地域特定用サーバー300を利用して、アクセス元端末のIPアドレスに基づいてアクセス元地域を特定するようにした。これによって、IPアドレスに基づいてアクセス元地域を特定するための既存の技術を利用して、精度高くアクセス元地域を特定することができる。また、新規にアクセス元地域を特定するための技術を開発する必要がないため、ウェブサイト表示システム10を安価に構築することができる。
【0043】
―変形例―
なお、上述した実施の形態のウェブサイト表示システム10は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、アクセス元端末100のアクセス元地域は東京であり、ウェブサイトにおいて情報提供対象とされているサービスはリゾートホテルの宿泊サービスであり、この宿泊サービスの提供地はリゾートホテルの所在地である場合を想定する例について説明した。しかしながら、アクセス元地域、ウェブサイトにおいて情報提供対象とされる商品やサービス、およびその提供地は、これに限定されるものではない。
【0044】
(2)上述した実施の形態では、アクセス元地域の気象情報と提供地の気象情報を対比させた気象情報の対比情報を表示するようにし、気象情報としては、天気と温度を表示する例について説明した。しかしながら、気象情報の対比情報の種類や内容は、これに限定されるものではない。例えば、アクセス元地域と提供地の間の気温差を算出し、算出した気温差を気象情報の対比情報に含めるようにしてもよい。また、アクセス元地域と提供地の湿度や、アクセス元地域と提供地の湿度の差を気象情報の対比情報に含めるようにしてもよい。また、アクセス元地域と提供地の紫外線量や、アクセス元地域と提供地の紫外線量の差を気象情報の対比情報に含めるようにしてもよい。
【0045】
(3)上述した実施の形態では、アクセス元地域の気象情報と提供地の気象情報を対比させた気象情報の対比情報と、アクセス元地域と提供地の地理的な位置を対比させた、アクセス元地域から提供地へ移動するための交通手段を示す交通手段情報とを対比情報としてウェブページ内に表示する例について説明した。しかしながら、ウェブページ内に表示する対比情報は、気象情報の対比情報と交通手段情報のいずれか一方のみであってもよい。また、気象情報の対比情報と交通手段情報以外に、アクセス元端末100のユーザに提供することが好ましい対比情報がある場合には、それらの対比情報を、気象情報の対比情報、交通手段情報とともに、または気象情報の対比情報、交通手段情報に代えて、ウェブページ内に表示するようにしてもよい。
【0046】
(4)上述した実施の形態では、
図5に示したように、アクセス元地域の天気と提供地の天気は、それぞれ天気を表す画像を用いて表示する例について説明した。しかしながら、アイコンを用いずに文字で表示してもよい。
【0047】
(5)上述した実施の形態では、ウェブページに、アクセス元地域と、ウェブサイトにおいて情報提供対象とされている商品またはサービスの提供地とを対比させた対比情報を表示する例について説明した。しかしながら、対比情報に加えて、ウェブサイトの提供者からアクセス元端末のユーザに宛てたメッセージ情報を表示するようにしてもよい。ウェブページ情報に表示するメッセージ情報の一例を
図6に示す。
【0048】
図6では、
図5に示した対比情報とともに、メッセージ情報6aおよび6bが表示されている。例えば、「○○からの来沖お待ちしております」のように、アクセス元地域をパラメータで書き換え可能な文章を用意しておき、制御装置103は、この文字情報を取得するとともに、アクセス元地域に応じてパラメータ部分の「○○」を書き換え、
図6に示すように、「東京からの来沖お待ちしております」のようなメッセージ情報6aを表示すればよい。また、提供地のスタッフが、提供地の気象情報に対して、現地の実際の状況やアクセス元端末100のユーザへの案内などのメッセージ文を入力して、ウェブサーバー200へアップロードできるようにし、制御装置103は、ウェブサーバー200からメッセージ文を取得してメッセージ情報6bを表示すればよい。これによって、気象情報特定用サーバー400から自動取得された情報を、提供地のスタッフが補足して、アクセス元端末100のユーザに様々な情報を発信することができる。なお、
図6に示すメッセージ情報の表示例は一例であって、これに限定されるものではない。
【0049】
(6)上述した実施の形態では、アクセス元地域特定用サーバー300は、アクセス元端末100からIPアドレスを受信すると、都道府県レベルでアクセス元地域を特定し、特定したアクセス元地域を識別するための識別情報をアクセス元端末100へ送信する機能を有している例について説明した。しかしながら、アクセス元地域の特定レベルは、都道府県レベルに限定されるものではない。例えば、アクセス元地域特定用サーバー300がアクセス元端末100のIPアドレスに基づいて市町村レベルでアクセス元地域を特定可能であり、ウェブサイトの情報提供者が市町村レベルでアクセス元地域を特定して対比情報を提供することを希望する場合には、市町村レベルでアクセス元地域を特定すればよい。また、アクセス元地域特定用サーバー300が海外からのアクセスに対して、国レベル、州レベルなどでのアクセス元地域の特定が可能な場合には、海外からのアクセスも想定した対比情報を提供することも可能となる。
【0050】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【解決手段】アクセス元端末100は、ウェブサイトへのアクセス元地域を特定し、特定したアクセス元地域と、ウェブサイトにおいて情報提供対象とする商品またはサービスの提供地とを対比するための対比情報を取得し、取得した対比情報を、情報提供対象とする商品またはサービスの情報とともに、ウェブページ上に表示する。