特許第5656204号(P5656204)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5656204他のユーザのユーザ嗜好に基づいて、ユーザに表示されるコンテンツをカスタマイズする方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5656204
(24)【登録日】2014年12月5日
(45)【発行日】2015年1月21日
(54)【発明の名称】他のユーザのユーザ嗜好に基づいて、ユーザに表示されるコンテンツをカスタマイズする方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20141225BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20141225BHJP
【FI】
   G06F13/00 540A
   G06Q30/02 150
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-501323(P2013-501323)
(86)(22)【出願日】2011年3月17日
(65)【公表番号】特表2013-522799(P2013-522799A)
(43)【公表日】2013年6月13日
(86)【国際出願番号】US2011028876
(87)【国際公開番号】WO2011116227
(87)【国際公開日】20110922
【審査請求日】2013年3月11日
(31)【優先権主張番号】12/728,176
(32)【優先日】2010年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511227358
【氏名又は名称】イフウィー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Ifwe Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(72)【発明者】
【氏名】ホグ,アンドリュー,ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】フィッチークック,エリシャ,ジェイ.
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−041390(JP,A)
【文献】 特開2006−059004(JP,A)
【文献】 特開2003−288361(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0087966(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0093316(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06Q 30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々の情報を表示する方法であって、
第1フォーラム上の利用履歴及び予め記録された嗜好を含む要素を分析することにより、第1ユーザに対する第1の複数の嗜好を生成し、
第1の複数の嗜好の一部を選択するために、第1ユーザに対する選択肢を提供し、
第1の複数の嗜好の一部を第2ユーザと共有するために、第1ユーザから要求を受信し、
第2ユーザによって利用される第1の複数の嗜好の一部にリンクを生成し、そこで、リンクは、第1ユーザに関連する第1の複数の嗜好の一部へのポインタを含み、
第2ユーザが前記リンクにアクセスするとすぐに、第2ユーザへの第2フォーラムの提示をカスタマイズし、そこで、第2ユーザに提示される第2フォーラムは、第1ユーザに関連する第1の複数の嗜好の一部に従ってカスタマイズされることを特徴とする方法。
【請求項2】
第1ユーザに対して第1の一意の識別子を定め、
第1の一意の識別子と連携した第1の複数の嗜好の一部を格納する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第2ユーザへの第2フォーラムの提示を予めカスタマイズする方法であって、
第2ユーザからのリンクへアクセスする要求を識別し、
第2ユーザからの要求に応答して、第1の複数の嗜好の一部を読み出し、
第1の複数の嗜好の一部を含むように第2フォーラムを生成し、そこで第2フォーラムの生成は、読み出した第1の複数の嗜好の一部に基づいて、第2フォーラムをカスタマイズすることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1フォーラムは、第1ウェブページであり、第2フォーラムは、第2ウェブページである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1ウェブページ及び第2ウェブページは、所定のウェブサイト提供者により表示されるウェブコンテンツが、カスタマイズされて変化したものである請求項4に記載の方法。
【請求項6】
コンテンツへのリンクは、第2フォーラムへのURLである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第2フォーラム上の利用履歴及び予め記録された嗜好を含む要素を分析することにより、第2ユーザに対する第2の複数の嗜好を生成し、
第2ユーザに関連する第2の一意の識別子と連携した第2の複数の嗜好の一部を選択するために、第2ユーザに対して選択肢を提供する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第3ユーザによって利用される所定のコンテンツに第2リンクを生成し、そこで、第2リンクは、第1の複数の嗜好の一部及び/又は第2の複数の嗜好の一部へのポインタを含み、
第3ユーザが第2リンクにアクセスするとすぐに、第3ユーザへの第3フォーラムの提示をカスタマイズし、そこで、第3ユーザに提示される第3フォーラムは、第1の複数の嗜好の一部及び第2の複数の嗜好の一部の組み合わせに従ってカスタマイズされる請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第3フォーラム上の利用履歴及び予め記録された嗜好を含む要素を分析することにより、第3ユーザに対して第3の複数の嗜好を生成し、
第3の複数の嗜好の一部を選択するために、第3ユーザに対して選択肢を提供し、
第1の複数の嗜好の一部、第2の複数の嗜好の一部、及び第3ユーザに関連する第3の複数の嗜好の一部へのリンクを備える嗜好ネットワークを維持し、そこで、嗜好ネットワークは、第1の複数の嗜好の一部、第2の複数の嗜好の一部、及び第3の複数の嗜好の一部の組み合わせを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ウェブページに表示されるコンテンツのカスタマイズのためのシステムであって、
コンピュータメモリデバイスと、
第1ウェブサイト提供者により提供された第1ウェブページに関連するターゲットリンクを第2ユーザと共有するために、第1ユーザからの要求を受信するように構成される第1レシーバモジュールと、
利用履歴及び予め記録された嗜好を含む分析により、第1ユーザに対する第1の複数の嗜好を生成するとともに、第1の複数の嗜好の一部を選択するために第1ユーザに対して選択肢を提供するために構成された嗜好マネージャと、
嗜好マネージャと通信するリンクアドレス生成モジュールであって、
ターゲットリンクへのリンクアドレスを生成し、そこで、リンクアドレスは、第1アドレスに関連する第1の一意の識別子へのポインタを含み、さらに、そこで、リンクアドレス生成モジュールが、第1の一意の識別子に連携する第1ユーザに関連する第1の複数の嗜好の一部を格納し、
第2ユーザと前記リンクアドレスを共有することを第1ユーザに可能にするために、第1ユーザに前記リンクアドレスを提供するリンクアドレス生成モジュールと、
ターゲットリンクにアクセスするために、第2ユーザによる要求を識別するように構成された第2レシーバモジュールと、
ターゲットリンクに関連する第2ウェブページのコンテンツを生成するために構成されたコンテンツ生成モジュールであって、そこで、コンテンツ生成モジュールは、第1ユーザに関連する第1の複数の嗜好の一部に基づいて、第2ユーザに表示されることとなる第2ウェブページをカスタマイズするコンテンツ生成モジュールとを備えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
第1ユーザの第1の一意の識別子を生成するための識別モジュールをさらに備える請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
嗜好マネージャはさらに、
第2ユーザに関連する第2の複数の嗜好を生成するために、第2ユーザの利用履歴及び
予め記録された嗜好を分析し、
第2ユーザに関連する第2の一意の識別子に連携する第2の複数の嗜好の一部を選択するために第2ユーザに選択肢を提供する請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
嗜第2の複数の嗜好の一部を選択した後に、
識別モジュールは、第1ウェブサイト提供者によって提供された所定のウェブページにアクセスするための第1ユーザによる要求を識別するようにさらに構成され、
コンテンツ生成モジュールは、第2の複数の嗜好の一部に基づいて、所定のウェブページをカスタマイズするようにさらに構成される請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
第2の複数の嗜好の一部を選択した後に、
識別モジュールは、第1ウェブサイト提供者により提供された所定のウェブページにアクセスするために、第1ユーザによる要求を識別するようにさらに構成され、
コンテンツ生成モジュールは、第1の複数の嗜好の一部及び第2の複数の嗜好の一部の組み合わせに基づいて、所定のウェブページをカスタマイズするようにさらに構成される請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
嗜好マネージャは、さらに、
第1の複数の嗜好の一部及び第2の複数の嗜好の一部の間のリンクを格納し、
第1の複数の嗜好の一部及び第2の複数の嗜好の一部の組み合わせを格納するユーザ嗜好の共通セットを維持し、
第1ユーザ及び/又は第2ユーザにより要求されたウェブページのカスタマイズに対して、ユーザ嗜好の共通セットを利用するように構成される請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、特定のユーザの嗜好に基づいて、ユーザに表示されるオンラインコンテンツをカスタマイズするための技術分野に関する。特に、本発明は、別のユーザのユーザ嗜好に基づいてユーザに対して表示されるコンテンツのカスタマイズにも関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術の急速な増加及び発展により、ワールドワイドウェブ(以下、「ウェブ」又は「インターネット」という)は、情報のユピキタスソースになっている。例えば、ウェブは、イベント(例えば、コンテンツ、集会等)についての情報を広告するために広く利用される。ウェブはまた、電子商取引のための主要な手段であり、人々に電子システムを通じて製品又はサービスを販売又は購入することを可能にしている。多くの場合、ウェブサイト提供者は、彼らのウェブページを閲覧又は利用する人々の人数と収益とを同程度とみなしている。彼らのウェブページの閲覧者数を増やすために、及びこのような閲覧者から結果的に彼らの収益を増やすために、ウェブサイト提供者は、多くの場合、彼らの閲覧者の嗜好に直ぐに適合するために、ウェブページを「カスタマイズ」する。いくつかの例では、ウェブサイト提供者は、閲覧者の利用履歴を追跡し、及びこのような利用履歴に基づく嗜好情報を抽出することにより、嗜好を捉えている。しかしながら、ウェブサイト提供者がユーザについて十分な情報を有していない場合(例えば、ユーザがウェブサイト提供者によって提供されたウェブページを閲覧したことがないとき、ユーザは、嗜好の十分な数を識別するために、ウェブサイト提供者によって提供されたウェブページをブラウジングする十分な時間を過ごしていない等)、ウェブサイト提供者がこのようなユーザに表示されるウェブページをカスタマイズ又は個別化することは不可能である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の少なくとも1つの実施形態は、ユーザの個人嗜好に基づいて、ウェブページ上にカスタマイズされたコンテンツを表示するためのサービス及びシステムに関する。一実施形態では、サーバ(例えば、ウェブサーバ又は管理サーバ)は、第1フォーラム(例えば、ウェブページ)から、第2ユーザとコンテンツを共有するために第1ユーザからの要求を受信する。応答で、サーバは、第2ユーザが利用するコンテンツへのリンクを生成する。このリンクは、第1ユーザに関連する第1ユーザ嗜好へのポインタを含む。いくつかの例では、第1ユーザ嗜好は、最初のユーザに関連する一意の識別子と共に格納される。続いて、第2ユーザがコンテンツへのアクセスを試みたとき、サーバは、コンテンツを含む第2ウェブページを生成する。サーバは、第1ユーザに関連するユーザ嗜好を用いることにより、ウェブページ(それは第2ユーザに対して表示される)をカスタマイズする。
【0004】
その結果、サーバが第2ユーザに対する十分な利用履歴又は予め格納されたユーザ嗜好を有しない場合であっても、サーバは、第1ユーザのユーザ嗜好に基づいて、第2ユーザに対する表示をカスタマイズすることができる。第1ユーザが共有を開始したこと、特に、第2ユーザと共有する特定のコンテンツを選択したことで、その基本的なベースは、第1ユーザが、少なくともいくつかの第2ユーザの嗜好を認識していることにある。従って、カスタマイズ情報が他では手に入らない場合、第1ユーザ及び第2ユーザは、ユーザに対してウェブサイトをカスタマイズすることにおいて、有利に用いられ得る少なくともいくつかの共通嗜好を有している。
【0005】
他の利点及び特徴は、以下の説明及び請求項で明らかになる。詳細な説明及び具体例は、例示目的のみを対象とするものであり、且つ本発明の範囲を限定することを目的としないことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明のこれら及び他の目的、機能及び特徴は、本明細書の一部を形成する全ての請求項及び図面と併せて、以下の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。
図1図1は、本発明を実施することができる代表的な環境の簡単且つ一般的な説明を提供する。
図2図2は、管理サーバのアーキテクチャ例を示すブロック図である。
図3図3は、個別コンテンツを表示するための全体的な方法の一例を示すフロー図である。
図4図4は、ウェブページに表示されるコンテンツをカスタマイズするための他の方法を示すフロー図である。
図5図5は、ユーザ嗜好に基づいてウェブページのコンテンツをカスタマイズするために改良されたプロセスを示す他のフロー図である。
図6図6は、コンピュータシステムのためのアーキテクチャの一例を示すハイレベルブロック図である。
【0007】
ここで提供される見出しは便宜上のみのものであり、必ずしも請求された発明の範囲又は意味に影響を与えるものではない。
【0008】
図面において、同じ参照符号及び任意の頭文字は、理解及び利便性を容易にするために、同一又は類似の構造又は機能を有する要素又は動作を識別する。任意の特定要素又は動作の説明を容易に識別するために、参照符号のうち最も大きな数字又は複数の数字は、最初に説明された(例えば、要素114が最初に説明され、且つ図1を参照して説明される)要素の図番号を参照する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の種々の例は、説明されない。次の説明は、これらの例の説明を通じて理解及び可能にするための特定の詳細を提供する。当業者であれば、本発明は、これらの詳細の多くが無くとも実施可能であることを理解できるであろう。同様に、関連する技術分野の当業者はまた、本発明がここに詳述されていない他の多くの明白な特徴を含み得ることを理解できるであろう。さらに、不必要に関連した説明を不明瞭にすることを防ぐように、いくつかの良く知られた構造又は機能は、以下に示され又は詳述されないことがある。
【0010】
本発明の特定の具体的な実施例の詳細な説明と併せて用いられているが、以下に用いられる用語は、その最も広い合理的な方法で解釈されるべきである。確かに、特定の用語が以下で強調されることがあり得るが、制限された方法で解釈されるように意図された任意の用語は、本詳細な説明の項のように、公然及び具体的に定義される。
【0011】
図1及び以下の説明は、本発明を実施することができる代表的な環境の簡単な、一般的な説明を提供する。必須ではないが、本発明の態様は、このような汎用データ処理装置(例えば、サーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ)で実行されるルーチンのようなコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で説明され得る。当業者は、本発明が、ワイヤレス機器、インターネット機器、ハンドヘルドデバイス(携帯情報端末(PDA)を含む)、ウェアラブルコンピュータ、全てのセル方式又は移動式電話、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル家庭用電化製品、セットトップボックス、ネットワークPC、ミニコンピュータ及び管理コンピュータ等を含む、他のコンピュータ、データプロセッシング又はコンピュータシステム構成で実施できることを理解するであろう。実際に、「コンピュータ」、「サーバ」等の用語は、ここでは互換的に用いられ、上記デバイス及びシステムのいずれかを参照し得る。
【0012】
このような特定の機能として、本発明の側面は、単一のデバイス上で排他的に実行されるものとして説明されるが、機能又はモジュールが異なる処理デバイス間で共有される場合、本発明は、分散環境で実行することができる。異種の処理デバイスは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、又はインターネット等の通信ネットワークを介してリンクされる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートの両方のメモリ記憶装置に配置され得る。
【0013】
本発明の態様は、磁気的又は光学的に読取可能なコンピュータディスク、ハードワイヤード又は予めプログラムされたチップ(例えば、EEPROM半導体チップ)、ナノテクノロジーメモリ、生物メモリ、又は他のデータ記録媒体を含む具体的なコンピュータ読取可能な媒体上に記録又は配布可能であり得る。あるいは、本発明に係るコンピュータ実装命令、データ構造、画面表示及び他のデータは、一定の期間に渡って伝搬媒体(例えば、電磁波、音波等)上の伝搬信号上で、インターネット又は他のネットワーク(ワイヤレスネットワークを含む)上に分散され得る。いくつかの実装では、データは、任意のアナログ又はデジタルネットワーク(パケットスイッチ、回路スイッチ、又は他のスキーム)上に提供され得る。
【0014】
図1に示すように、ユーザは、ネットワークと通信するために、パーソナルコンピューティングデバイス(例えば、電話102、パーソナルコンピュータ104等)を用いることができる。本明細書で用いられる用語「電話」は、セル方式の電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブル電子メールデバイス(例えば、ブラックベリー(登録商標))、ポータブルメディアプレイヤー(例えば、アイポッドタッチ(登録商標))、又はネットワークに接続可能な通信機能を有する他のデバイスであり得る。一例では、電話102は、1つ又は複数のセル方式のトランシーバ又は基地局アンテナ106(セル方式実装で)、アクセスポイント、ターミナルアダプタ、ルータ又はモデム108(IPベース通信実装で)、又はこれらの組み合わせ(統合されたネットワーク形態で)を用いて接続する。
【0015】
いくつかの事例では、ネットワーク110は、インターネットであり、電話102(例えば、WiFi機能を有する)又はパーソナルコンピュータ104に、様々なウェブサーバを介して提供されるウェブコンテンツにアクセスすることを可能にする。いくつかの例では、特に、電話102がネットワーク110を介してウェブコンテンツにアクセスするために用いられ(例えば、電話102の3G又はLTEがネットワーク110に接続するために用いられ)、ネットワーク110は、セル方式、IPベース又は統合通信型ネットワークであり、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、直交周波数分割多元接続方式(OFDM)、汎用パケット無線サービス(GRPS)、拡張データGSM環境(EGE)、先進移動電話システム(AMPS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、高速データ通信の最適化(EVDO)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP)、アンライセンスドモバイルアクセス(UMA)に限定されないものを含む。
【0016】
いくつかの例では、ユーザは、ネットワーク110を介して管理サーバに接続するために、パーソナルコンピューティングデバイス(例えば、電話102、パーソナルコンピュータ104等)の一つを用いる。一つの実施例では、管理サーバ114は、ローカルデータベース118に結合されたサーバコンピュータ116を備える。ここで示される用語「管理サーバ」とは、個別又は複数のサーバステーション若しくは他のコンピューティング装置を指す。一実施形態では、管理サーバは、ウェブサイト及びコンテンツ(例えば、様々なウェブページ)をホスティング可能なウェブサーバである。いくつかの実施形態では、管理サーバは、ウェブサーバにより生成されたコンテンツを提供、管理、及び/又は制御するためにウェブサーバと通信するが、ウェブサーバからは分離される。一般的に、管理サーバ114は、例えば、予め識別されたユーザの嗜好に基づいて、ウェブページのコンテンツをカスタマイズするために、ウェブページ(例えば、ウェブサイト提供者又はウェブサーバ)を介して提供されるコンテンツを制御する。
【0017】
ここでさらに詳細に述べられるように、管理サーバ114は、上述した機能のそれぞれを達成するために、1つ以上の機能ユニットを内蔵する。
【0018】
図1に示すように、いくつかの実施例では、パーソナルコンピューティングデバイス及び管理サーバ114は、ネットワーク110を介して、1つ以上のウェブサーバ(例えば、ウェブサーバ120)に接続される。それぞれのウェブサーバは、例えば、ネットワーク110を介して、パーソナルコンピューティングデバイスによってアクセスされ得るウェブコンテンツ(例えば、ウェブページ)を提供することをウェブサイト提供者に可能にする、コンピューティングステーションに対応する。
【0019】
管理サーバは、ここで定義されるように、例えば1つ以上のウェブサイト提供者に、ここで述べられたサービスを提供する分離サーバとなり得る。他実施例では、管理サーバは、それ自体でも、ここで述べられる技術を実現するサービスも実行するウェブサイト提供者になり得る。当業者によって理解される、管理サーバを実装するためのさらなる例は、ここ記述された技術を実装するために同様に適している。
【0020】
以下にさらに述べるように、管理サーバ114は、ユーザの活動をモニタし、このようなユーザに関連付けられたユーザ嗜好を捉えるために、ウェブサイトプロバイダと連携して動作する。ユーザ嗜好の例は、実際のユーザの活動(例えば、ショッピングバーゲン品に関する電子メールアラートにサインアップすること、旅行バーゲン品に関する広告をクリックすること等)、ユーザにより要求され又はアクセスされたサービスのタイプ(例えば、映画レビュー、特定種類のスポーツのレビュー記事、特定種類の衣服に関するファッションヒント等の要求)を含む。管理サーバ114は、ユーザに関連付けられた一意の識別子と関連してこのような嗜好を保存する。例えば、管理サーバ114は、ユーザに対して一意の識別子を定めるために、クッキー(例えば、ユーザのコンピューティングデバイスに格納された)又はユーザのデータ要求の一部(ユーザの要求のヘッダにある情報)を用いる。一意の識別子が定められると、管理サーバ114は、ユーザのその後の行動を追跡するとともに、このような行動に基づいてユーザ嗜好を生成する。管理サーバ114はまた、ユーザの一意の識別子に関連するこのような嗜好を格納する。
【0021】
いくつかの実施例では、管理サーバ114は、管理サーバに接続されたデータベースに、一意の識別子及びユーザ嗜好情報を格納する。いくつかの実施例では、管理サーバ114は、ユーザのクライアントコンピューティングデバイスに直接的に一意の識別子を格納し、ネットワーク10を介してこのような情報にアクセスする。当業者によって理解されるような、一意の識別子を生成するため及び/又は一意の識別子と連携するユーザ嗜好を格納するための他の方法又は手段は、ここで述べられる実施例に加えて実装するために同様に効果的である。
【0022】
一実施例として、ユーザAがウェブページから、コンテンツ又はターゲットリンク(例えば、ウェブページに含まれるショッピングセールのアラートへのリンク)の一部をユーザBと共有したいとき、管理サーバ114は、例えば、ターゲットリンクにリンクアドレス(例えば、URLリンク)を生成するために、ウェブサーバ120と連携する。いくつかの実施形態では、リンクアドレスは、一意の識別子への(及び結果的に、一意の識別子に関連する格納されたユーザ嗜好に対する)ポインタを含む。結果的に、リンクアドレスは、ユーザに関連するユーザ嗜好にリンクされる。
【0023】
いくつの実施形態では、管理サーバ114はさらに、リンクアドレスにアクセスするユーザBに応じて表示されるウェブページのコンテンツをカスタマイズすることに関与する。管理サーバ114は、ユーザBからの要求を識別すると、管理サーバ114は、ユーザAのユーザ嗜好を反映するために、ウェブページ(リンクアドレスに応答して表示される)をカスタマイズする。基本的なベースは、ユーザAが一般的に類似する嗜好を有する人々と情報を共有することにある。例えば、ユーザAが地元のジャズクラブにおいて行われる特定のイベントを(ユーザ13と)共有する場合、前提は、ユーザAがユーザBの嗜好を知っている(及びユーザAの嗜好の一部を少なくとも共有する)ことである。ユーザB(共有したリンクアドレスを介してウェブページに入ると)は、ウェブサーバに事前に知られていない(ウェブサーバは、Aの嗜好のみを知っている)ために、従来のウェブサーバ又は管理サーバは、任意のカスタマイズ(ユーザ嗜好に基づいた)のない、一般的なウェブページを表示するであろう。しかしながら、管理サーバ114は、ユーザAがユーザBと少なくともいくつかの嗜好を共有することを知っている利点を用いており、そのため、管理サーバ114は、ユーザAのユーザ嗜好に関連するユーザBに表示されるウェブページ(ユーザBがリンクアドレスにアクセスすると)をカスタマイズする。
【0024】
次の例では、ユーザAが地元のジャズクラブにおけるイベントに関連するリンクを共有することを考える。管理サーバは、ユーザAの以前の活動に基づいて、軽音楽及びクラッシック音楽に係る地元のイベントを含むユーザAの嗜好を格納する。その結果、ユーザBのウェブページが表示されると、管理サーバ114は、軽音楽及びクラッシック音楽イベントに係る情報(例えば、カスタマイズされた広告、カスタマイズされた地元のイベント情報、カスタマイズされたニュース記事等)を含むカスタマイズされたウェブページをもたらす。
【0025】
ウェブサイト又はウェブページの表示及びカスタマイズに適用されるように、ここで述べられる技術が有用であることを、さらなる例示の目的として留意することが重要である。もちろん、ここで述べられる技術は、他の状況に拡張され、一人のユーザのユーザ嗜好が他のユーザに対して表示される情報をカスタマイズすることに適用される。このような状況の例は、購読料のかかるオンラインで音楽又はビデオをストリーミングすることをユーザに可能にするフォーラムである。このようなウェブサイトは、ユーザの以前の閲覧又は視聴履歴に基づいて、関連する映画又は音楽を「提案」する。このようなサービスのユーザが第2のユーザと特定の音楽又は映画を共有するとき、ここで述べられる技術は、単に第1ユーザのリストされた提案に基づいて、第2ユーザに対して「提案する」リストを生成するために利用され得る。ここで述べる「フォーラム」は、ネットワークを通じて表示されるデジタル情報を閲覧及びアクセスすることをユーザに可能にする任意のアプリケーションをいう。説明に役立つ実例は、ウェブページ、デジタル音楽プレイヤ(例えば、アイチューンズ(登録商標))等である。
【0026】
図2は、ここで述べられる様々な機能を実行するために構築された管理サーバ114の例示的なアーキテクチャを説明するブロック図である。例示された実施形態では、管理サーバ114は、管理サーバ114の機能を実行する計算サブシステム200を含む。計算サブシステム200は、ソフトウェア及び/又はファームウェアによりプログラムされたプログラマブル回路を用いることにより、又は特殊用途のハードワイヤード回路を用いることにより、又はこのような実施形態の組み合わせを用いることにより実装され得る。場合によっては、計算サブシステム200は、ディールズサーバのプロセッサ内のユニットとして実装される。
【0027】
一実施形態において、管理サーバ114は、ウェブサイト提供者により提供されたウェブページのユーザ(例えば、ユーザA、ユーザB等)に対する一意の識別子を生成するために設定された識別子モジュール202を含む。上述したように、識別子モジュール202は、管理サーバ114にローカルに格納され、又はそれぞれのクライアントコンピューティングデバイス内の一意の識別子をもたらす。いくつかの実施形態では、管理サーバ114は、ユーザに関連するユーザ嗜好を識別及び格納するために識別子モジュール202と通信する嗜好マネージャ204を含む。嗜好マネージャ204は、ユーザ個々の一意の識別子に関連して記憶されたユーザの嗜好をもたらす。いくつかの例では、ユーザ嗜好は、データベース内にレコード形式で格納され、それぞれのレコードは、特定のユーザのユーザ嗜好を示す。
【0028】
いくつかの例では、管理サーバ114は、ウェブサイトから特定の情報を共有する(例えば、ユーザBと)ことに応えてリンクアドレスを生成するために、提供ユーザ(例えば、ユーザA)からのリクエストを受信するための受信モジュール206を含む。受信モジュール206は、リンクアドレスを生成することをもたらすために、リンク生成モジュール20と通信する。リンク生成モジュール208は、リンクアドレスがユーザAの一意の識別子へのポインタを含むようなリンクアドレスを生成する。いくつかの例では、受信モジュール208は、ユーザBにリンクアドレスを伝えることをユーザAに可能にするために、ユーザAにリンクアドレスを送る。いくつかの例では、管理サーバ114は、ユーザAに直接的にリンクアドレスを伝える。他の例では、ユーザAは、リンクアドレスを受信し、その後、ユーザBに情報を伝える(例えば、電子メールを通して、電話を通して、ノートへの記載によって等)。
【0029】
いくつかの実施例では、管理サーバ114は、ユーザBに生成され及び表示されるウェブページ(リンクアドレスに対応する)のコンテンツをもたらすコンテンツ生成モジュール210を含む。上述したように、コンテンツ生成モジュール210は、ユーザAのユーザ嗜好に基づいてユーザBに表示されるコンテンツをカスタマイズする。
【0030】
いくつかの実施例では、識別モジュール202はさらに、ユーザBによる利用を検出し、ユーザBのための一意の識別子を生成するために構成される。嗜好マネージャ204は、それに応じて、ユーザBのユーザ嗜好を取込み及び記憶するために構成される。いくつかの実施例では、嗜好マネージャ204は、ユーザA及びユーザBの一意の識別子へのリンクを含む共通嗜好ネットワークを生成する。一実施形態では、嗜好ネットワークは、ユーザA及びBの結合されたユーザ嗜好を含む独立要素を含み得る。他の実施形態では、嗜好ネットワークは、例えば、個別ユーザ嗜好へのポインタ又はリンクを含み動作する。その結果、共通の嗜好ネットワークは、ユーザA及びユーザBの両方に対応するユーザ嗜好を効果的に含む。その後、ユーザA又はユーザBのいずれか一方が第3ユーザ(ユーザC)と新しいコンテンツを共有するときに、コンテンツ生成モジュール210は、ユーザCに表示されるカスタマイズされたコンテンツのためにユーザA及びBのユーザ嗜好の結合(例えば、共通嗜好ネットワークにより示されるような)を用いる。
【0031】
いくつかの実施例では、ユーザA又はBのいずれか一方がウェブサイト提供者により提供されたウェブページにアクセスに戻るとき、コンテンツ生成モジュール210は、
ユーザA及びBのユーザ嗜好の結合に基づいて、対応するウェブページのカスタマイズをアップデートする。
【0032】
いくつかの実施形態では、嗜好マネージャ204は、それぞれのユーザの格納されたユーザ嗜好に基づいて、嗜好の特定ハイレベルカテゴリ(例えば、映画、地元の音楽イベント、スポーツニュース等)を識別する。このような例では、コンテンツ生成モジュール210は、(上記したように)ユーザA及びBの嗜好を結合するとき、ユーザA及びユーザBの両方に共通するハイレベルカテゴリに該当するそれらの嗜好のみを結合する。ユーザAの活動に基づいて、嗜好マネージャ204が映画レビュー、地元コンテンツ、地元募金イベントといったユーザAのハイレベルカテゴリ下で多数の嗜好を格納する。同様に、嗜好マネージャ204は、映画レビュー、ショッピングバーゲン品、地元スポーツニュースといったユーザBのハイレベルカテゴリ下で多数の嗜好を格納する。このようなシナリオで、嗜好マネージャ204は、ユーザA及びユーザBのユーザ嗜好を結合し、ユーザA及びユーザBに共通するカテゴリで該当するそれらの嗜好のみを結合する。上記の例では、カテゴリ「映画レビュー」のみが該当する、ユーザA及びユーザBのユーザ嗜好のそれぞれは、第3ユーザ(ユーザC)に表示されるカスタマイズされたコンテンツに対する結合で用いられ、またはユーザA及びBのための次のコンテンツカスタマイズのために用いられる。
【0033】
図3は、個別コンテンツを表示するための方法の全体的な一例を示すフロー図である。ブロック310において、サーバ(例えば、管理サーバ)は、第1フォーラム(例えば、ウェブページ内で表示されるコンテンツ)で提供されたコンテンツのユーザ(例えばユーザA)の利用を監視する。いくつかの実施例では、上記のように、サーバは、ユーザに関連する一意の識別子と連携するユーザ嗜好を格納する。ブロック312において、サーバは、第2ユーザ(例えば、ユーザB)とコンテンツを共有する(例えば、地元コンテンツに招待するためのリンク)ためにユーザAから要求を受信する。要求を受信すると、サーバは、ブロック314において、第2ユーザにより用いられるためのコンテンツへのリンクを生成する。リンクは、ユーザAのユーザ嗜好へのポインタを含む。いくつかの例では、リンクは、ユーザAに関連付けられた一意の識別子へのポインタを含み、ユーザAに関連付けられた格納されたユーザ嗜好へのポインタを効果的に提供する。ブロック316において、サーバは、ユーザAのユーザ嗜好に基づいて、ユーザBに表示される第2フォーラム(例えば、第2ウェブページ)の提示をカスタマイズする。その結果、ユーザBへのカスタマイズされないウェブページの提供に代わり(サーバは未だユーザBの情報を有していないため)、サーバは、ユーザAのユーザ嗜好に基づいて提示をカスタマイズする。いくつかの例では、第1フォーラム及び第2フォーラムは、特定のフォーラム提供者(例えば、ウェブサイト提供者)により提供されたコンテンツのバリエーション(例えば、ユーザ嗜好に基づいた)をカスタマイズする。
【0034】
図4は、ウェブページに表示されるコンテンツをカスタマイズするための方法の他の例を示すフロー図である。ブロック410は、サーバ(例えば、管理サーバ)が、ウェブサイト提供者により提供された第1ウェブページの第1ユーザを識別する。ブロック412において、サーバは、第1ユーザに第1の一意の識別子を割り当てる。いくつかの例では、上述したように、第1の一意の識別子は、サーバのサイト又はユーザのコンピューティングデバイスのサイトのいずれか一方に格納される。その後、ブロック414において、第1ユーザの利用履歴に基づいて、サーバは、第1ユーザに関連する第1ユーザ嗜好を格納する。いくつかの例では、第1ユーザ嗜好は、第1の一意の識別子と連携して格納される。
【0035】
ステップ416において、サーバは、第2ユーザと第1ウェブページのコンテンツ又はターゲットを共有するために、第1ユーザから要求を受信する。サーバがこのような要求を受信するとき、プロセスはブロック418へ進み、サーバは、コンテンツ又はターゲットにリンクするアドレスを生成する。いくつかの例では、上述のように、リンクアドレスは、第1の一意の識別子(及び第1ユーザ嗜好に関連する)へのポインタを含む。ブロック420において、第1ユーザに第2ユーザとリンクアドレスを共有することを可能にするために、サーバは、第1ユーザにリンクアドレスを提供する。または、サーバは、第2ユーザにリンクアドレスを直接的に伝え得る。
【0036】
ブロック422において、サーバは、(例えば、ウェブブラウザのURLセクションにリンクアドレスをタイピングすることにより)コンテンツにアクセスする第2ユーザによる試みを識別する。サーバは、第1ユーザ嗜好に基づいて第2ウェブページをカスタマイズする。いくつかの例では、第1ウェブページ及び第2ウェブページは、共通のウェブサイト提供者により制御され、且つ第1ウェブページ及び第2ウェブページは、共通のウェブサイト提供者により提供されるコンテンツのバリエーションはカスタマイズされる(例えば、第1ユーザおよび第2ユーザにカスタマイズされる)。
【0037】
図5は、ユーザ嗜好に基づいてウェブページのコンテンツをカスタマイズするための改良されたプロセスを示すフロー図である。ブロック510において、サーバは、第2ユーザに第2の一意の識別子を割り当てる。ブロック512において、サーバは、第2ユーザの利用パターン及び履歴を追跡するとともに、第2の一意の識別子と連携する第2のユーザ嗜好を格納する。ブロック514において、サーバは、例えば、共通嗜好ネットワークを用いる第1及び第2ユーザ嗜好の間のリンクを格納する。嗜好ネットワークは、第1及び第2ユーザの結合されたユーザ嗜好を効果的に含む。
【0038】
ブロック516において、プロセスは、共通嗜好カテゴリに基づいて結合された嗜好が変更されることを必要とするか否かを任意に決定する。結合された嗜好が変更されることを必要とする場合、プロセスは、ブロック518に移り、サーバは、第1及び第2ユーザに対してユーザ嗜好内で嗜好のハイレベルカテゴリを認識する。サーバはさらに、共通ハイレベルカテゴリ(例えば、第1ユーザ及び第2ユーザの両方に共通する)を認識するとともに、第1及び第2ユーザの両方に共通するハイレベルカテゴリに該当するそれらのユーザ嗜好のみを結合する(例えば、共通嗜好ネットワーク内で)。その後(または、ブロック516において、結合された嗜好が変更されることを必要としない場合)、プロセスは、ブロック520にシフトし、結合された嗜好は、その後のウェブページカスタマイズに適用される。このようなカスタマイズが起こると、例えば、第3ユーザに第3ウェブページの表示の間、第1ユーザ又は第2ユーザは、第3ユーザとターゲットを共有する。結合された嗜好はまた、第1ユーザ又は第2ユーザの何れか一方に表示される次のウェブページをカスタマイズするために利用し得る。
【0039】
図6は、管理サーバ(例えば、図1の114)、ウェブサーバ(例えば、図1の125)等を実装して利用され得るコンピュータシステム600のためのアーキテクチャの一例を示すハイレベルブロック図である。図6において、コンピュータシステム600は、1つ以上のプロセッサ605及び相互接続625を介して接続されたメモリ610を含む。相互接続625は、1つ以上の任意の別々の物理バス、ポイントツーポイント接続、又は適切なブリッジ接続された両方、又はコントローラを示す抽象物である。相互接続625は、そのため、例えば、システムバス、ペリフェラル コンポーネントインターコネクト(PCI)バス、インダストリスタンダードアーキテクチャ(ISA)バス、スモールコンピュータシステムインターフェース(SCSI)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、アイアイシー(12C)バス、又は時には"ファイヤワイヤ"と呼ばれるアイトリプルイー(IEEE)スタンダード694バスを含み得る。
【0040】
プロセッサー605は、例えば、ホストコントローラの全ての動作を制御する中央処理装置(CPUs)を含み得る。実際の実施例では、プロセッサ605は、メモリ610に格納されたソフトウェア又はファームウェアを実行することによりこれを実行する。プロセッサ605は、1つ以上のプログラム可能な汎用又は専用マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASICs)、プログラマブルロジックデバイス(PLDs)等、又はこのようなデバイスの組み合わせであり得、又は含み得る。
【0041】
メモリ610は、コンピュータシステム1100のメインメモリであり又は含む。メモリ610は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ(上述のような)等、又はこのようなデバイスの組み合わせの任意の種類を示す。利用において、メモリ610は、とりわけ、プロセッサ605により実行されるとき、本発明の実施形態を実現する操作を実行することをもたらすマシン命令のセットを含み得る。
【0042】
相互接続625を介して接続されるプロセッサ605はまた、ネットワークアダプタ615である。ネットワークアダプタ615は、リモートデバイスと通信する能力をもつコンピュータシステム600を提供し、ストレージクライアント、及び/又は他のストレージサーバ、及び、例えば、イーサネットアダプタ又はファイバチャネルアダプタなどであり得る。
【0043】
文脈が明らかに必要としない限り、明細書及び特許請求の範囲を通して、用語「含む」「備える」等は、排他的又は網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味(すなわち、「含むがこれに限定されない」という意味で言われるように)に解釈されるべきである。ここで用いられるように、用語「接続」、「結合された」又はそのいずれかのバリエーションは、その2つ以上の要素の間に、直接的又は間接的のいずれか、任意の接続又は結合を示し得る。このような要素間の結合又は接続は、物理的、論理的又はその組み合わせであり得る。その結果、単語「ここ」、「上記」、「以下」及び同様の趣旨の言葉は、本出願で用いられるとき、本出願の特定の部分でなく全体としての本出願を参照する。文脈において、上記詳細な説明中の単語又は複数の番号はまた、それぞれ複数又は単数を含み得る。単語「又は」は、2つ以上の項目のリストを参考に、単語の以下の解釈の全てをカバーし、リスト内の任意の項目、全てのリスト内の項目、及びリスト内の任意の組み合わせをカバーする。
【0044】
本発明の実施形態の上記詳細な説明は、網羅的であることや、上記に開示した完全な形態に限定することを意図しない。発明の具体例は例示の目的のために、上記に記載されているが、関連技術分野における当業者が認識するように、様々な同等の変更は、本発明の範囲内で可能である。プロセス又はブロックは、本願内の指定された順序で示されているが、代替的な実装では、異なる順序で実行するステップを有するルーチンを実行してもよく、又は異なる順序でブロックを有するシステムを採用し得る。いくつかのプロセス又はブロックは、削除、移動、追加、細分化、結合、及び/又は代替又はサブコンビネーションに変更され得る。プロセス又はブロックがまた、連続して実行されるとして示された時間において、これらのプロセッサ又はブロックは、代わりに実行又は並行に実装され得、又は異なる時間に実行され得る。さらに、ここに記載された任意の特定の番号は、一例に過ぎない。代替の実装が異なる値又は範囲を採用し得ることが理解される。
【0045】
ここで提供された様々な実例及び教示はまた、上述したシステム以外のシステムに適用され得る。上述した様々な例の要素及び動作は、本発明の更なる実装を提供するために組み合わされ得る。
【0046】
出願書類に添付されてリスト化され得るものを含む、上述された全ての特許及び出願及び他の参考文献は、参照によりここに組み込まれる。本発明の態様は、もしも必要であれば、本発明のさらなる実装を提供するために、このような参照に含まれるシステム、機能、及び概念を採用するために変更され得る。
【0047】
これら及び他の変更は、上述した詳細な説明に照らして、本発明に加えられ得る。上記の説明は、本発明の特定の実施例について説明し、考えられるベストモードを説明しているが、上述されたテキストで示される詳細に関わらず、本発明は、多くの方法で実施され得る。それでもここで開示された本発明により包含されているとしても、システムの詳細は、その具体的な実装においてかなり異なることがあり得る。上記指摘したように、本発明のいくつかの機能又は態様を述べるときに利用される特定の用語は、用語が、任意の特徴、機能、又はその用語が関連付けられている本発明の態様に限定されるとここに再定義されることを意味するものと解釈されるべきではない。上記詳細な説明の項が明示的にこのような用語を定義しない限り、一般的には、以下の特許請求の範囲で用いられる用語は、明細書に開示された具体例に本発明を限定するものと解釈されるべきでない。従って、本発明の実際の範囲は、開示された例ではなく、特許請求の範囲の下で、本発明を実施又は実装する全ての同等の方法をも網羅する。
【0048】
本発明の特定の例は、以下の特定の請求項のフォームに提示されているが、出願人は、あらゆる請求項のフォームで本発明の様々な例を想定している。例えば、本発明のただ一つの例は、合衆国法典第35巻第112条、第6パラグラフのミーンズプラスファンクションクレームのように記載されているが、他の例は、同様に、ミーンズプラスファンクションクレーム、又はコンピュータ可読媒体のような他のフォームとして具現化され得る。(合衆国法典第35巻第112条第6パラグラフで扱われることを意図した任意の請求項は、単語「手段」で始まり)、従って、出願人は、本発明の他の例に対するこのような追加請求項フォームを追及するために、出願を提出した後に、追加請求項を追加する権利を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6