【実施例】
【0013】
図1は、本発明が適用された実施例における家具としての折り畳みテーブルを斜め前方より見た斜視図である。以下、
図2から
図4及び
図9の紙面左側をテーブル1の正面側(前方側)とし、
図5から
図7の紙面左側をテーブル1の外方側として説明する。この折り畳みテーブル1は、上端部の対向面同士が連結杆2により連結された左右1対の脚体3、3と、両脚体3の上端部に回動可能に取り付けられた左右1対のブラケット4、4に、水平をなす使用位置と脚体3の後側において起立する折り畳み位置との間を回動しうるように取り付けられた天板5と、を備えている。
【0014】
左右の脚体3、3は、斜め前上方を向いて傾斜する上下方向の後脚6と、その上下方向の中間部の外側面に、側面視ほぼ「人」の字状をなすように上端部(後端部)が固着された斜め前下方を向く前脚7とからなり、後脚6と前脚7の下端には、キャスタ8が取り付けられている。
【0015】
図1のII−II線に沿う拡大縦断側面図である
図2及び
図3に示すように、左右のブラケット4には、天板5の左右方向(水平方向)を向く回動軸9が設けられ、この回動軸9によりブラケット4が回動自在に支持されている。なお、ブラケット4は、後述するロックレバー12と連結部材10との連係状態を分かり易くするために、2点鎖線で示してある。脚体3における後脚6の内側面の上端部には、連結部材10が固着されており、この連結部材10に対して、前述した連結杆2の両側端部が固着されている。
【0016】
左右のブラケット4のやや前方寄りの上端部には、左右方向を向く作動軸11の両側端部が回動可能に支持され、この作動軸11の両側端部に形成された角軸部11aには、天板5を使用位置にロックしたり、ロックを解除したりする係合手段としてのロックレバー12の上端部が、相対回動不能に嵌合されている。
【0017】
また、角軸部11aにおける左右のブラケット4より突出する軸端部には、左右1対の操作装置13が回動不能に取り付けられている。なお、ロックレバー12が設けられる左右のブラケット4及び連結部材10が設けられる左右の脚体3は、左右対称で同一構造であるので、以下の説明は、左方の脚体3及びブラケット4についてのみ行なう。
【0018】
図4に示すように、操作装置13は、前後方向に長い平板状の操作部14と、その後端部に連設された斜め後上方を向く厚肉の基端部15の上端部前面に、操作部14の上面と離間して対向するように連設された弾性変形可能な可撓部16と、を備え、全体がポリアミド系の合成樹脂により一体成形されている。基端部15には、作動軸11の角軸部11aが圧嵌される四角形の軸孔17が形成されている。
【0019】
操作部14の前端には、上端(先端)が天板5の下面に当接することにより、操作部14の最大上向き回動量を規制するストッパ部18が、上向きに連設されている。なお、可撓部16の前後寸法は、その前端部下面にストッパ部18の上端が当接しない長さとしてある。
【0020】
操作部14の中央部上面には、前後方向を向き、かつ前後両端が基端部15とストッパ部18との対向面に結合された補強片19が、一体的に上向き突設され、操作部14の撓み剛性を高めて、可撓部16のみを効果的に弾性変形させうるようにしてある。
【0021】
図2に示すように、操作装置13の基端部15は、可撓部16の前端部上面が天板5の下面に圧接するように、初期付勢力が付与された状態で作動軸11に連結されている。従って、操作部14は、可撓部16の弾性反発力により下方(反時計方向)に付勢され、原位置に保持されている。
【0022】
また、同じく角軸部11aに回動不能に嵌合されているロックレバー12も、可撓部16の弾性反発力により反時計方向に付勢され、定位置であるロック位置に保持されている。これにより、ロックレバー12の下端部の上面に形成された円弧状のロック溝20が、連結部材10の内側面に突設された下方側のロックピン21と係合し、天板5は使用位置に回動不能にロックされている。
【0023】
天板5が使用位置の状態で、可撓部16を弾性変形させつつ操作部14を上向きに回動操作すると、作動軸11と共にロックレバー12が時計方向に回動し、定位置から作動位置まで回動させられることにより、ロックレバー12のロック溝20がロックピン21より離脱する。これにより、天板5のロックが解除されて回動可能となり、天板5を折り畳み位置まで上向きに回動させることができる。
【0024】
図3に示すように、天板5が折り畳み位置の状態で、操作部14から手を離すと、可撓部16の弾性反発力により、操作部14と共にロックレバー12が元の定位置まで回動させられることにより、ロックレバー12のロック溝20が連結部材10の上端部に設けられたロックピン21と係合し、天板5は折り畳み位置に回動不能にロックされる。
【0025】
天板5の折り畳み位置において、再度操作部14を回動操作してロックを解除して回動可能とし、天板5を水平位置まで回動させて操作部14から手を離すと、可撓部16の弾性反発力により、操作部14と共にロックレバー12が反時計方向に回動させられ、ロックレバー12のロック溝20が下部のロックピン21と係合するため、天板5は使用位置に回動不能にロックされる。なお、係合手段としてのロックレバー12が係脱される上下2つのロックピン21と、このロックピン21が設けられた連結部材10と、が本実施例のロック手段を構成している。
【0026】
次に、ブラケット4及び連結部材10について詳述する。
図4に示すように、連結部材10は、脚体3の長手方向に延び、その下部が脚体3とほぼ同じ前後寸法を有するとともに、その上部が上方に幅が広がる幅広形状となっている。なお、ブラケット4とロックレバー12は、後述するブラケット4と連結部材10との連結状態を分かり易くするために、2点鎖線で示してある。
【0027】
この連結部材10は、左右一対の板部材22,23が接合された略板状をなしている(
図7(a)参照)。更に、左右の板部材22,23は、その縁辺が屈曲されており、一方の板部材23に他方の板部材22が嵌合されるとともに、両板部材22,23の縁辺同士が溶接されることにより接合される。
【0028】
図5に示すように、ブラケット4は、天板5の下面に連結されて水平に延設される略板状をなす水平片24と、この水平片24から下向きに延設される略板状をなす下向き片25と、を有し、縦断正面視で略L字形状をなしている。なお、脚体3は、2点鎖線で示してある。また、連結部材10の上面は、略水平をなす水平面10a(当接面)となっている。天板5が使用位置にあるときに、ブラケット4の水平片24の下面が連結部材10の水平面10aに当接されるようになっている。
【0029】
このブラケット4は、下向き片25から水平方向(外側方)に突出する突出部26が形成されている。この突出部26は、略円筒形状をなして下向き片25から突出されており、その直径が突出寸法よりも大きくなっている。なお、突出部26は、プレス加工等により下向き片25に一体的に形成されている。また、連結部材10の上部には、肉厚が薄い薄肉部10bが形成され、この薄肉部10bに、ブラケット4の突出部26が嵌合される円形状の嵌合孔27が開口されている。
【0030】
この嵌合孔27は、突出部26の外径と略同一の内径を有している。また、連結部材10を構成する左右の板部材22,23には、対応する円形状をなす円形開口部28,29が形成されており、両板部材22,23が接合されたときに両円形開口部28,29が嵌合孔27となる。また、前述したように、各板部材22,23の縁辺が屈曲されていることで、両板部材22,23の間には、空間部30が形成され、両板部材22,23の対向面同士が離間されるようになっている。
【0031】
更に、両板部材22,23のうち、右方側(内方側)の板部材23の円形開口部29の縁辺が、左方側(外方側)の板部材22の円形開口部28の縁辺に向けて水平方向に延設されて当接されている。そして、板部材23の円形開口部29の延設された縁辺により嵌合孔27の内周面が形成されている。
【0032】
図5に示すように、ブラケット4の突出部26は、連結部材10の嵌合孔27に回動可能に嵌合されており、その先端部が突出部26の軸方向(水平方向)にかしめられることによって、ブラケット4が連結部材10に連結されている。なお、突出部26の先端部と嵌合孔27の縁辺との間には、リング状のリング部材31が配置されており、突出部26の先端部がかしめられていても、突出部26は、嵌合孔27内で自在に回動できるようになっている。これら突出部26及び嵌合孔27によって、天板5を枢支して回動させる、軸心が水平方向(左右方向)を向く、回動軸9が構成されている。
【0033】
また、ブラケット4には、前述した下向き片25と略平行をなして突出部26及び嵌合孔27を覆うカバー片32が設けられている(
図8参照)。そして、回動軸9を構成する突出部26及び嵌合孔27が、下向き片25とカバー片32との間に配置される。このカバー片32により突出部26及び嵌合孔27が外方側から隠蔽されてテーブル1の見栄えを向上させることができる。
【0034】
図7(a)に示すように、連結部材10を構成する左右の各板部材22,23には、前述したロックピン21が嵌合される上下2つの孔部33,34が形成されている。上下の各孔部33,34は、左右の各板部材22,23おいて互いに対応する位置に形成され、一方の板部材23の孔部34の軸心が他方の板部材22の孔部33の軸心と同一をなしている。そして、ロックピン21が連結部材10の外方側から各孔部33,34に脱落不能に嵌合され、更に、ロックピン21の突出側(一端側)をその軸方向(左右方向)にかしめることによって、ロックピン21の突出された部位の基部21aを膨出させて孔部34に固定するようになっている。
【0035】
具体的には、孔部33,34に挿通前のロックピン21は、大きな直径を有する大径部21bと、それよりも若干小さい径を有する中径部21cと、最も小さい直径を有する小径部21dと、を有し、挿通方向に向かって直径が小さくなる態様となっている。ロックピン21が孔部33,34に挿通されると、その中径部21cが内方側(右方側)の板部材23の孔部34の内部側の縁辺に係止されるとともに、大径部21bが外方側(左方側)の板部材22の孔部33の外部側の縁辺に係止される。
【0036】
この状態では、小径部21dが連結部材10の内方側(右方側)に突出されており、この突出された部位をその軸方向(左右方向)にかしめることによって小径部21dの直径がさらに小さくなるとともに、小径部21dの基部21aが径方向に膨出されるようになる。そして、この基部21aが内方側(右方側)の板部材23の孔部34の外部側の縁辺に係止される。この基部21aと中径部21cとによりロックピン21が内方側(右方側)の板部材23の孔部34に固定される。
【0037】
図6に示すように、連結部材10には、前述した連結杆2の端部が六角ボルト35により固着されている。連結杆2は、断面視で長円形状をなして内部が中空となっている(
図4参照)。その内周には、六角ボルト35を螺合させる雌ネジ部が形成された固定板36が溶接されている。
【0038】
また、連結部材10には、六角ボルト35を挿通させるボルト挿通孔37が形成されており、連結部材10が脚体3に取り付けられる前に、ボルト挿通孔37に六角ボルト35が挿通され、その雄ネジ部が連結杆2の端部の固定板36の雌ネジ部に螺着される。なお、脚体3には、六角ボルト35の矩形ヘッドが配置される開口孔38が形成されるとともに、後述する配置部材42にも、六角ボルト35の矩形ヘッドが配置される凹部39が形成されている。
【0039】
また、連結部材10のボルト挿通孔37が形成される部位は、肉厚が薄い薄肉部10cとなっている。更に、この薄肉部10c、つまり連結部材10の連結杆2が螺着される位置に対応する空間部30に補強板40が配置される。この補強板40は、矩形状をなす金属板が屈曲されて断面視で略波型をなし(
図7(b)参照)、連結部材10の幅方向(厚み方向)を向く部位を有する。そして、この屈曲された補強板40が左右一対の板部材22,23の内部面にそれぞれに当接される。
【0040】
また、補強板40には、前述した連結杆2を連結するための六角ボルト35が挿通されるボルト挿通孔41が形成されている。なお、補強板40は、左右の板部材22,23が接合される前に、内方側(右方側)の板部材23に溶接等の接合手段により固着される。
【0041】
次に、脚体3と連結部材10と連結構造について詳述する。
図6に示すように、脚体3は、壁部3aとこの壁部3aにより囲まれた中空部3bとを有し、断面が矩形状をなす角柱部材となっている。そして、
図8に示すように、脚体3の上面には、中空部3bに通じる上面開口部3cが形成されている。この上面開口部3cから中空部3bに配置部材42が挿入されるようになっている。
【0042】
この配置部材42には、脚体3の中空部3bに挿入される挿入部43が設けられ、この挿入部43の上下方向の略中央部と下部には、雌ネジ部材としての六角ナット44を回動不能に配置するナット配置穴45が形成されている。また、挿入部43の下端部は、配置部材42を上面開口部3cから挿入し易いようにラウンドされている。
【0043】
更に、配置部材42は、上下の各ナット配置穴45に六角ナット44を配置した状態で上面開口部3cから挿入される。そして、挿入部43の外形寸法は、脚体3の内形寸法とほぼ同じとなっており、脚体3の中空部3bに挿入された配置部材42が、ぐらつかないようになっている。
【0044】
図6及び
図8に示すように、配置部材42の上部は、脚体3の上面開口部3cを閉塞する閉塞部46となっている。閉塞部46の外形寸法は、脚体3の内形寸法よりも若干大きく形成なっており、配置部材42の挿入部43が脚体3の上面開口部3cから挿入されたときに、閉塞部46が上面開口部3cの縁辺に係止される。
【0045】
図8及び
図9に示すように、配置部材42の閉塞部46は、脚体3の上面開口部3cから上方に突出されるとともに、閉塞部46は、その前側に上方に起立する起立片46aを有する側面視略L字形状をなしている。更に、起立片46aの上端はラウンドされている。
【0046】
図4に示すように、連結部材10の略中央部と下部には、連結部材10を脚体3に取り付けるための雄ネジ部材としてのキャップボルト47(六角穴付ボルト)が挿通されるボルト挿通孔48が形成されている。
図6に示すように、ボルト挿通孔48は、連結部材10を構成する左右の板部材22,23の互いに対応する位置に開口されている。
【0047】
なお、内方側(右方側)の板部材23に形成された上部のボルト挿通孔48は、外方側(左方側)の板部材22に形成された上部のボルト挿通孔48よりも大きく形成されている。上部の各ボルト挿通孔48に挿通されるキャップボルト47は、そのヘッド部が内方側(右方側)の板部材23に形成されたボルト挿通孔48を通過して連結部材10の空間部30内に配置され、外方側(左方側)の板部材22に形成されたボルト挿通孔48の縁辺に係止される。また、下部の各ボルト挿通孔48に挿通されるキャップボルト47は、連結部材10の薄肉部10dに配置され、内方側(右方側)の板部材23に形成されたボルト挿通孔48の縁辺に係止される。
【0048】
また、脚体3の前後左右の四方の壁部3aのうち、内方側(右方側)の壁部3aには、キャップボルト47の雄ネジ部が挿通される挿通孔3dが形成されている。そして、前述したように、配置部材42の閉塞部46が上面開口部3cの縁辺に係止されると、配置部材42の挿入部43に設けられた上下のナット配置穴45が、それぞれ脚体3の壁部の上下の挿通孔3dに対応する位置に位置決めされるようになっている。
【0049】
図6に示すように、連結部材10のボルト挿通孔48に挿通されたキャップボルト47は、連結部材10と、配置部材42のナット配置穴45に配置された六角ナット44と、で脚体3の壁部3aを挟持した状態で、ナット配置穴45に配置された六角ナット44に締結されるようになっている。
【0050】
図8及び
図9に示すように、ブラケット4は、天板5が使用位置にあるときに(
図9(a)参照)、閉塞部46を隠蔽し、かつ天板5が折り畳み位置(
図9(b)参照)にあるときに、閉塞部46に近接する、前面側に設けられた前面板49を有する。この前面板49は、天板5が使用位置から折り畳み位置に至るまでのいずれの位置にあっても、閉塞部46を隠蔽または閉塞部46に近接するようになっているので、前面板49と閉塞部46との間に指等が挟まれる虞もなくなる。
【0051】
なお、前述した閉塞部46の起立片46aの上端は、天板5が折り畳み位置にあるときに、前面板の下端とが近接されるようになっている。更に、前述した天板5の回動軸9は、閉塞部46の起立片46aよりも後方側の位置で連結部材10に枢支されている。
【0052】
以上、本実施例における折り畳みテーブル1にあっては、ブラケット4には、水平方向に突出する突出部26が一体的に形成されており、この突出部26が嵌合される嵌合孔27が脚体3の上部に設けられるとともに、突出部26が嵌合孔27に嵌合され、この突出部26の先端部を水平方向にかしめることによって、ブラケット4を脚体3に連結し、突出部26を回転軸9として天板5が回動される。脚体3の上部の嵌合孔27に、ブラケット4と一体的な突出部26を嵌合させて、その先端部をかしめる作業により、天板5と脚体3とを連結させることができるため、天板5の脚体3に対する取付作業を簡素化することができ、かつ突出部26を水平方向にかしめることで、突出部26において、かしめによる変形方向が、天板5の荷重が加わる方向と異なる向きになり、突出部26にて天板5の回動させた際に、かしめによる変形された部位に影響がなく、長期間使用しても軋みやがたつきを防止でき、天板5をスムーズに回動させることができる。
【0053】
また、脚体3の上部に連結部材10が設けられ、この連結部材10は、対応する円形状をなす円形開口部28,29が形成された左右一対の板部材22,23が接合されて形成されており、この両円形開口部28,29が嵌合孔27となっている。脚体3は、天板5等の荷重を支持するため、剛体の押出成形等により作られることが一般的であり、設計精度にばらつきが生じるが、本発明では、連結部材10は脚体3と別部材として形成することができ、かつ左右一対の板部材22,23に円形開口部28,29を形成することで、設計精度が高い嵌合孔27を開口させることができる。
【0054】
また、左右一対の板部材22,23の間には、空間部30が形成されることで、連結部材10が肉厚を有するようになり、連結部材10の強度を向上させつつ、軽量な連結部材10とすることができる。
【0055】
また、両板部材22,23のうち少なくとも一方の板部材23の円形開口部29の縁辺が水平方向に延設されることで、嵌合孔27の内周面を広く形成することができ、突出部26から嵌合孔27の内周面に荷重が加わる荷重を広い面積で支持して、天板5をスムーズに回動させることができる。
【0056】
また、両板部材22,23のうち少なくとも一方の板部材23の円形開口部29の縁辺が他方の板部材22に向けて延設され、この他方の板部材22に当接されることで、内部に空間部30が形成された連結部材10の嵌合孔27近傍が、連結部材10の厚み方向に潰れ難くなり強度が向上される。
【0057】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0058】
例えば、前記実施例では、右方側(内方側)の板部材23の円形開口部29の縁辺が、左方側(外方側)の板部材22の円形開口部28の縁辺に向けて水平方向に延設されることで、嵌合孔27の内周面を広く形成しているが、円形開口部29の縁辺を板部材22とは反対側に延設させても、嵌合孔27の内周面を広く形成することができる。