特許第5656812号(P5656812)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5656812加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5656812
(24)【登録日】2014年12月5日
(45)【発行日】2015年1月21日
(54)【発明の名称】加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/48 20060101AFI20141225BHJP
【FI】
   E01C19/48 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-270677(P2011-270677)
(22)【出願日】2011年12月9日
(65)【公開番号】特開2013-122135(P2013-122135A)
(43)【公開日】2013年6月20日
【審査請求日】2014年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】502246528
【氏名又は名称】住友建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060575
【弁理士】
【氏名又は名称】林 孝吉
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 洋平
【審査官】 ▲高▼橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−124814(JP,A)
【文献】 実開昭59−156910(JP,U)
【文献】 特開平10−147909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスファルトフィニッシャの機械本体に連結牽引されてアスファルト合材を敷き均すスクリードにおけるスクリードプレートを加熱するスクリード側熱風通路と、前記スクリードの両側部に、上下方向に所要量調整可能に設けられたサイドプレートを加熱するサイドプレート側熱風通路と、前記スクリード側熱風通路及び前記サイドプレート側熱風通路を連結する熱風ダクトとを備えた加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法であって、
前記熱風ダクトを、前記スクリード側熱風通路に通じる連通開口に常時連通する状態で前記サイドプレートの上下方向の調整操作に連動して上下にスライドさせるようにしたことを特徴とする加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法。
【請求項2】
上記熱風ダクトの下端は上記サイドプレート側熱風通路の一壁面を形成する仕切板に係止され、前記熱風ダクトは前記仕切板の上下方向の動きに連動して上記サイドプレートにおけるサイドプレートブラケット内を上下にスライドすることを特徴とする請求項1記載の加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法に関するものであり、特に、サイドプレートを上下に調整してもスクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の熱風の通路を常に確保し、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間を連結する熱風ダクトの配置スペースが広くなることを抑えてサイドプレートの厚みを格別厚くすることが不要な加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトとしては、例えば図5に示すようなものがある。この従来技術は、図示しないスクリードの側部に設けられたサイドプレートブラケット15に加熱式のサイドプレート16が支持されている。スクリード下端部の図示しないスクリード側熱風通路が加熱チューブブラケット17及び熱風ダクトとしてのフレキシブルチューブ18を介してサイドプレート側熱風通路19に連結されている。該サイドプレート側熱風通路19はスクリード側熱風通路よりもやや下っており、フレキシブルチューブ18はサイドプレート側熱風通路19側でやや下方に湾曲している。A矢印はアスファルトフィニシャの進行方向を示している。
【0003】
上記のような加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトに関連する従来技術として、例えば、次のようなスクリード装置が知られている。この従来技術は、サイドプレートが、スクリードの側部に固定されたサイドフレーム(固定式サイドプレート)と、このサイドフレームにヒンジピンによって回動自在に支持された開閉式サイドプレートとで構成されている。開閉式サイドプレートはシリンダが縮むことにより閉じた状態から開いた状態に移行し、開閉式サイドプレートが開くことにより舗装幅が拡大する。
【0004】
スクリードのスクリードプレートは、ブロアバーナからの熱気によって加熱される。この熱気は、スクリードプレートを一壁面とする箱状通路を流れてサイドフレームに達する。箱状通路はサイドフレームの内部で熱風ダクトとしての円管状の耐熱性フレキシブルチューブに連結されている。この耐熱性フレキシブルチューブは、サイドフレーム(固定式サイドプレート)と開閉式サイドプレートとの開閉部間にわたって設けられており、開閉式サイドプレートがヒンジを中心にして回動すると、その回動に伴って湾曲する。
【0005】
耐熱性フレキシブルチューブは開閉式サイドプレートの内部で開閉式サイドプレート側箱状通路に連結されている。耐熱性フレキシブルチューブを通過した熱気はさらにこの開閉式サイドプレート側箱状通路を流れ、開閉式サイドプレートが加熱される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3218301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図5に示した従来技術においては、熱風ダクトとしてのフレキシブルチューブは、スクリード側熱風通路に対するサイドプレート側熱風通路の下方への位置ずれに対し、湾曲することでスクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の熱風の通路を保持している。
【0008】
特許文献1に記載の従来技術においては、熱風ダクトとしての円管状の耐熱性フレキシブルチューブは、開閉式サイドプレートが回動する動きに対し湾曲することでサイドフレーム(固定式サイドプレート)を介してスクリードと開閉式サイドプレート間の熱風の通路を保持している。
【0009】
しかしながら、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間を連結する熱風ダクトとして湾曲することで熱風の通路を保持するフレキシブルチューブを用いるとサイドプレートの厚みが厚くならざるを得ず、このためアスファルトフィニシャの車両最外側が大きくなってしまっていた。また、車両最外側が大きくなることで組立性もよくなかった。
【0010】
そこで、サイドプレートをスクリードに対し上下に調整してもスクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の熱風の通路を常に確保し、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の連結部材の配置スペースが広くなることを抑えてサイドプレートの厚みを厚くすることを不要とし組立性を良好にするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、アスファルトフィニッシャの機械本体に連結牽引されてアスファルト合材を敷き均すスクリードにおけるスクリードプレートを加熱するスクリード側熱風通路と、前記スクリードの両側部に、上下方向に所要量調整可能に設けられたサイドプレートを加熱するサイドプレート側熱風通路と、前記スクリード側熱風通路及び前記サイドプレート側熱風通路を連結する熱風ダクトとを備えた加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法であって、前記熱風ダクトを、前記スクリード側熱風通路に通じる連通開口に常時連通する状態で前記サイドプレートの上下方向の調整操作に連動して上下にスライドさせるようにした加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法を提供する。
【0012】
この構成によれば、スクリードプレートを加熱するスクリード側熱風通路とサイドプレートを加熱するサイドプレート側熱風通路とが熱風ダクトで連結されている。サイドプレートがスクリードに対し上下方向に所要量調整されると、この調整操作に連動して熱風ダクトがスクリード側熱風通路に通じる連通開口に常時連通する状態で上下に所要量スライドする。この結果、サイドプレートがスクリードに対し上下に調整されても、スクリード側熱風通路の熱気が熱風ダクトを通ってサイドプレート側熱風通路に導かれ、サイドプレートがアスファルト合材の流動化温度以上に加熱される。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記熱風ダクトの下端は上記サイドプレート側熱風通路の一壁面を形成する仕切板に係止され、前記熱風ダクトは前記仕切板の上下方向の動きに連動して上記サイドプレートにおけるサイドプレートブラケット内を上下にスライドする加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法を提供する。
【0014】
この構成によれば、熱風ダクトの下端はサイドプレート側熱風通路の一壁面を形成する仕切板に係止されている。サイドプレートがスクリードに対し上下方向に所要量調整されると、熱風ダクトは仕切板の上下方向の動きに連動してサイドプレートブラケット内を上下に所要量スライドする。そしてスクリード側熱風通路の熱気がサイドプレートブラケット内を所要量スライドした熱風ダクトを通ってサイドプレート側熱風通路に導かれ、サイドプレートが加熱される。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明は、サイドプレートがスクリードに対し上下に調整されても、この調整操作に連動して熱風ダクトがスクリード側熱風通路に通じる連通開口に常時連通する状態で上下にスライドすることで、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の熱風の通路が常に確保されてスクリードにおけるスクリードプレートと共にサイドプレートを確実に加熱することができる。また、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路とを連結する連結部材を、サイドプレートの上下の調整操作に対し、湾曲することでこれに対応するフレキシブルパイプ等ではなく、上下にスライドすることでこれに対応する熱風ダクトを用いたことで、連結部材の配置スペースを格別広くとることが不要となり、特にサイドプレートの厚みを厚くすることが不要になるという利点がある。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えてさらに、熱風ダクトの下端がサイドプレート側熱風通路の一壁面を形成する仕切板に係止され、熱風ダクトは仕切板の上下方向の動きに連動してサイドプレートブラケット内を上下にスライドする。したがって、熱風ダクトのスライドスペースを特に設定する必要がなく、サイドプレートの厚みを格別厚くすることが不要になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例に係る加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法に適用されるスクリード装置を示す図であり、(a)は側面図、(b)は一部省略して示す図(a)の背面図。
図2図1における熱風ダクト部分を拡大して示す図であり、(a)は図1(b)の熱風ダクト部分の拡大断面図、(b)は図1(a)におけるX−X線に沿う部分の拡大断面図。
図3図1のスクリード装置においてサイドプレートが上方向に所要量調整されて熱風ダクトが上方に所要量スライドした場合を示す図であり、(a)は一部断面で示す側面図、(b)は図(a)中のY−Y線に沿う部分を一部省略して示す断面図。
図4図1のスクリード装置においてサイドプレートが下方向に所要量調整されて熱風ダクトが下方に所要量スライドした場合を示す図であり、(a)は一部断面で示す側面図、(b)は図(a)中のZ−Z線に沿う部分を一部省略して示す断面図。
図5】従来の加熱式サイドプレートを備えたスクリード装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、サイドプレートをスクリードに対し上下に調整してもスクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の熱風の通路を常に確保し、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の連結部材の配置スペースが広くなることを抑えてサイドプレートの厚みを厚くすることを不要とし組立性を良好にするという目的を達成するために、アスファルトフィニッシャの機械本体に連結牽引されてアスファルト合材を敷き均すスクリードにおけるスクリードプレートを加熱するスクリード側熱風通路と、前記スクリードの両側部に、上下方向に所要量調整可能に設けられたサイドプレートを加熱するサイドプレート側熱風通路と、前記スクリード側熱風通路及び前記サイドプレート側熱風通路を連結する熱風ダクトとを備えた加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法であって、前記熱風ダクトを、前記スクリード側熱風通路に通じる連通開口に常時連通する状態で前記サイドプレートの上下方向の調整操作に連動して上下にスライドさせることにより実現した。
【実施例1】
【0019】
以下、本発明の好適な実施例を図1の(a)、(b)乃至図4の(a)、(b)を参照して説明する。まず、本実施例に係る加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの構成を説明する。本実施例は、サイドプレートが、スクリードの両側部に固定された固定式サイドプレートと、この固定式サイドフレームにヒンジピンで回動自在に支持された開閉式サイドプレートとで構成されている場合において加熱式の前記固定式サイドフレームに適用されている。以下、本明細書では、この固定式サイドフレームを単にサイドフレームと言う。
【0020】
図1の(a)、(b)において、アスファルトフィニッシャの機械本体に連結牽引されてアスファルト合材を敷き均すスクリード1の両側部にそれぞれサイドプレート2が設けられている。図1の(a)、(b)では、アスファルトフィニッシャのA矢印で示す走行方向の右方に位置するサイドプレート2だけが示されている。サイドプレート2は、前・後部の全ねじボルト3a,3bを交互に回動操作することで高さ及び前後方向の傾き(アタック角)が所要量調整可能となっている。
【0021】
図1(b)及び図2(a)に示すように、前記スクリード1の下端部にはスクリードプレート4を一壁面とするスクリード側熱風通路5が形成されている。該スクリード側熱風通路5を図示しないブロアバーナからの熱風がスクリードプレート4を加熱しつつサイドプレート2側に流れる。スクリード1におけるスクリード側熱風通路5の終端部上方位置には、該スクリード側熱風通路5を流れた熱風を、さらにサイドプレート側熱風通路6に流し込むための連通開口7が形成されている。サイドプレート側熱風通路6は、サイドプレート2における仕切板8の下面及びサイドプレート2下端の平板部9の上面を壁面として形成され、その終端部には熱風排出口10が開口されている。
【0022】
図1(a)に示すように、前記連通開口7は、リアスクリードフレーム11下方に相当するスクリード1側位置に形成され、該リアスクリードフレーム11下方のサイドプレートブラケット12部分に、スクリード側熱風通路5とサイドプレート側熱風通路6間を連結する熱風ダクト13がサイドプレート2の上下方向の調整操作に連動して上下にスライド可能に設けられている。
【0023】
図2の(a)、(b)に示すように、熱風ダクト13は平面視がほぼコ字状に形成され、前記連通開口7に対向する面側がほぼ全高にわたって開放部13aとなっている。このため、熱風ダクト13は前記スクリード側熱風通路5に通じる連通開口7に常時連通する状態でサイドプレート2の上下方向の調整操作に連動してサイドプレートブラケット12内を上下にスライドする。
【0024】
前記熱風ダクト13のダクト面積(コ字状面積)は、仕切板8に開口された熱風取込口8aの開口面積よりも僅かに大きく形成されている。このため、熱風ダクト13の下端は仕切板8の上面に係止されている。また、熱風ダクト13の下端には爪13bが形成されており、該爪13bが仕切板8の裏面側に回り込んで該仕切板8の裏面に係止されている。該仕切板8は、サイドプレート2の上下方向の調整操作時に、該サイドプレート2と共に上下に動くことから、熱風ダクト13はサイドプレート2の上下方向の調整操作、即ち仕切板8の上下方向の動きに連動してサイドプレートブラケット12内を上下にスライドする。
【0025】
次に、上述のように構成された加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法及び作用を説明する。
<サイドプレートが上げ操作された場合>
サイドプレートがスクリードに対し所要量上がるように調整操作された場合を図3の(a)、(b)を用いて説明する。未舗装面のへりに設置される図示しない盤木が有る場合、サイドプレート2はスクリード1下端より若干程度上げられる。このサイドプレート2を所要量上げる調整操作時に熱風ダクト13がスクリード側熱風通路5に通じる連通開口7に常時連通する状態で上方に所要量スライドし、該熱風ダクト13の実質的な高さ、即ち仕切板8から連通開口7位置までの高さが小になるように可変される。そして熱風ダクト13の実質的な高さが小になるように可変されても、スクリード側熱風通路5の熱気が連通開口7から熱風ダクト13を通ってサイドプレート側熱風通路6に導かれ、サイドプレート2がアスファルト合材の流動化温度以上に加熱される。
<サイドプレートが下げ操作された場合>
サイドプレートがスクリードに対し所要量下がるように調整操作された場合を図4の(a)、(b)を用いて説明する。未舗装面のへりに設置される図示しない盤木が無い場合、サイドプレート2はスクリード1下端より5cm(アスファルト合材厚さ5cm)程度下げられる。このサイドプレート2を所要量下げる調整操作時に熱風ダクト13がスクリード側熱風通路5に通じる連通開口7に常時連通する状態で下方に所要量スライドし、該熱風ダクト13の実質的な高さ、即ち仕切板8から連通開口7位置までの高さが大になるように可変される。そして熱風ダクト13の実質的な高さが大になるように可変されても、スクリード側熱風通路5の熱気が連通開口7から熱風ダクト13を通ってサイドプレート側熱風通路6に導かれ、サイドプレート2がアスファルト合材の流動化温度以上に加熱される。
【0026】
上述したように、本実施例に係る加熱式サイドプレートにおける熱風ダクトの可変方法においては、サイドプレート2がスクリード1に対し上下に調整されても、この調整操作に連動して熱風ダクト13がスクリード側熱風通路5に通じる連通開口7に常時連通する状態で上下にスライドすることで、スクリード側熱風通路5とサイドプレート側熱風通路6間の熱風の通路が常に確保されてスクリード1におけるスクリードプレート4と共にサイドプレート2を確実に加熱することができる。
【0027】
スクリード側熱風通路5とサイドプレート側熱風通路6とを連結する連結部材を、サイドプレート2の上下の調整操作に対し、湾曲することでこれに対応するフレキシブルパイプ等ではなく、上下にスライドすることでこれに対応する熱風ダクト13を用いたことで、連結部材の配置スペースを格別広くとることが不要となり、特にサイドプレート2の厚みを厚くすることが不要になる。
【0028】
熱風ダクト13の下端がサイドプレート側熱風通路6の一壁面を形成する仕切板8に係止され、熱風ダクト13は仕切板8の上下方向の動きに連動してサイドプレートブラケット12内を上下にスライドする。したがって、熱風ダクト13のスライドスペースを特に設定する必要がなく、サイドプレート2の厚みを格別厚くすることが不要になる。
【0029】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
サイドプレートをスクリードに対し上下に調整してもスクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の熱風の通路を常に確保し、スクリード側熱風通路とサイドプレート側熱風通路間の連結部材の配置スペースが広くなることを抑えてサイドプレートの厚みを厚くすることを不要とし組立性を良好にすることが不可欠なグースアスファルトフィニッシャを含む道路舗装機械に広く適用することが可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 スクリード
2 サイドプレート
3a,3b 全ねじボルト
4 スクリードプレート
5 スクリード側熱風通路
6 サイドプレート側熱風通路
7 連通開口
8 仕切板
9 平板部
10 熱風排出口
11 リアスクリードフレーム
12 サイドプレートブラケット
13 熱風ダクト
13a 開放部
13b 爪
図1
図2
図3
図4
図5