【課題を解決するための手段】
【0020】
一般式(I)で示される本発明化合物は、Btkの活性を阻害し、かつ特にLckに対してBtkの活性を選択的に阻害して、本発明を構成する。また、本発明化合物は、優れた薬物動態特性を有する。
【0021】
すなわち、本発明は、
[1]一般式(I)
【0022】
【化5】
【0023】
(式中、ring1は、(1)C5−7の炭素環、または(2)5−10員のヘテロ環を表し、いずれもハロゲン、C1−4アルキル、CF
3、ニトリル、CONH
2およびC1−4アルコキシからなる群から選択される1−5個の置換基で置換されていてもよく;
R
1は、ハロゲン、C1−4アルキル、またはOR
5−103を表し;
Lは、−O−、−S−、−SO−、−SO
2−、−NH−、または−C(O)−を表し;
R
2は、(1)OR
5−103で置換されたC1−4アルキル、(2)C2−4アルケニル、または(3)1つ以上の−K−R
3で置換されていてもよいring2を表し;
ring2は、(1)C4−7の炭素環、または(2)4−7員のヘテロ環を表し、当該環上の原子はいずれも、1つ以上のオキソ基で置換されていてもよく;
Kは、結合手、C1−4アルキレン、−C(O)CH
2−、−C(O)CH
2CH
2−、−C(O)O−、−CH
2C(O)−、−CH
2C(O)O−、−C(O)−、−CH
2O−、−CH
2CH
2O−、−O−、−OCH
2−、−OCH
2C(O)−、または−SO
2−を表し、ここで左側の結合手はring2に結合し;
R
3は、(1)水素、(2)NR
3−101R
3−102、(3)NR
3−101R
3−102で置換されていてもよいC1−4アルキル、(4)NR
3−101R
3−102で置換されていてもよいC2−4アルケニル、(5)CF
3、(6)ニトリル、(7)ハロゲン、または(8)ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF
3、ニトリルおよびオキソからなる群から選択される1−5個の置換基で置換されていてもよい環状基を表し、ここで環状基は、モルホリン、ピロリジン、ベンゼン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、テトラヒドロフラン、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、およびオキサジアゾールからなる群から選択され;
R
4は、(1)ハロゲン、(2)CONR
4−101R
4−102、(3)CO
2R
4−103、(4)ring3、(5)ring4、ニトリル、NR
4−101R
4−102、CONR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103、COR
4−103、OR
4−103、SOR
4−103、およびSO
2R
4−103から選択される1−5個の置換基で置換されたC1−4アルキル、または(6)ring4、ニトリル、NR
4−101R
4−102、CONR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103、COR
4−103、OR
4−103、SOR
4−103、およびSO
2R
4−103から選択される1−5個の置換基で置換されたC2−4アルケニルを表し、
R
3−101およびR
3−102はそれぞれ独立して、(1)水素、(2)C1−4アルキル、(3)COR
3−103、(4)CONR
3−103R
3−104、または(5)SO
2R
3−103を表し、ここで、R
3−103およびR
3−104は、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルを表す;
R
4−101、R
4−102およびR
4−103はそれぞれ独立して、(1)水素、(2)COR
5−103、(3)NR
5−101R
5−102、(4)ring5、または(5)CO
2R
5−103、OR
5−103、またはNR
5−101R
5−102で置換されていてもよいC1−4アルキルを表し;
R
5−101、R
5−102およびR
5−103はそれぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルを表し;
ring3、ring4およびring5はそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF
3、CONR
5−101R
5−102、CO
2R
5−103、SOR
5−103、SO
2R
5−103、およびニトリルからなる群から選択される1−5個の置換基で置換されていてもよい4−7員のヘテロ環を表し;
nは、0または1−4の整数を表し、ここでnが1を超えるとき、それぞれのR
1は同じでも異なっていてもよい。)で表される化合物、その塩、その溶媒和物、そのN−オキシド、またはそれらのプロドラッグ、
[2]ring1が、シクロペンタン、ベンゼン、チアゾール、インドール、およびベンゾチアゾールからなる群から選択される、前記[1]記載の化合物、
[3]ring2が、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ベンゼン、アゼチジン、ピロリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、パーヒドロアゼピン、モルホリン、ピペラジン、ピラン、チオピラン、ピリジン、ピラゾール、イソインドリン、およびパーヒドロイソキノリンからなる群から選択される、前記[1]記載の化合物、
[4]R
4におけるハロゲンが、塩素であり;
R
4におけるring3が、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、テトラヒドロチオピラン、およびピリジンからなる群から選択され;または
R
4におけるring4が、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、イミダゾール、テトラゾールおよびピリジンからなる群から選択される、前記[1]記載の化合物、
[5]R
4が、(1)塩素、(2)ピペリジン、(3)テトラヒドロチオピラン、(4)ピロリジン、(5)モルホリン、(6)NR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103、OR
4−103、ピロリジン、モルホリン、およびピリジンからなる群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキル、または(7)NR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103、OR
4−103、ピロリジン、モルホリン、およびピリジンからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルケニルであり、すべての記号は前記[1]と同じ意味を表す、前記[4]記載の化合物、
[6]一般式(I−1)
【0024】
【化6】
【0025】
(式中、ring1−1は、ハロゲン、C1−4アルキル、CF
3、およびニトリルからなる群から選択される1−5個の置換基で置換されていてもよいベンゼンを表し;
ring2−1は、K−R
3で置換されていてもよい、シクロペンタン、シクロヘプタン、ベンゼン、アゼチジン、テトラヒドロピリジン、またはピペリジンを表し;
R
4−1は、(1)塩素、(2)ピペリジン、(3)テトラヒドロチオピラン、(4)ピロリジン、(5)モルホリン、(6)NR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103、OR
4−103、ピロリジン、モルホリン、およびピリジンからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されたC1−4アルキル、または(7)NR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103、OR
4−103、ピロリジン、モルホリン、およびピリジンからなる群から選択される置換基で置換されたC2−4アルケニルを表し;
その他の記号は前記[1]記載と同じ意味を表す。)で表される化合物である、前記[1]記載の化合物、
[7](1)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(2)6−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(3)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−(3−ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(4)5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(5)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−モルホリニルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(6)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチル−6−(4−モルホリニルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(7)1−(4−(4−アミノ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジエチルアミノ)エタノン、
(8)1−(4−(4−アミノ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジエチルアミノ)エタノン、
(9)7−シクロペンチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(10)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−[2−(3−ピリジニル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(11)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−[2−(3−ピリジニル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(12)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(13)7−シクロペンチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(14)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(15)3−(4−(4−アミノ−7−シクロペンチル−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−メトキシフェノキシ)ベンゾニトリル、
(16)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(1−メチルスルホニル−4−ピペリジル)−6−(4−ピペリジル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(17)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(18)(3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(4−メチル−1−ピペラジニル)メタノン、
(19)7−シクロヘプチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(20)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロヘプチル−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(21)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(22)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(23)N−(4−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
(24)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(25)N−(4−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
(26)3−{4−[4−アミノ−7−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メトキシフェノキシ}ベンゾニトリル、
(27)6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(28)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(29)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(30)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(ピロリジン−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(31)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチル−6−(2−エトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(32)3−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(33){4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}酢酸、
(34)2−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}エタノール、
(35)メチル 4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシラート、
(36)4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
(37)エチル 3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパノアート、
(38)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
(39)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(1−プロペン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(40)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリロニトリル、
(41)メチル ({[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]カルボニル}アミノ)アセタート、
(42)6−フルオロ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(43)エチル (2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリラート、
(44)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−2−メチルアクリル酸、
(45)(2E)−3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(46)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリルアミド、
(47)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−2−プロペン−1−オール、
(48)6−(2−アミノエチル)−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(49)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリロヒドラジド、
(50)3−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパンアミド、
(51)(2E)−1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピペリジニル)−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテン−1−オン、
(52)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピロリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(53)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(54)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(55)4−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}ブタン酸、
(56)4−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}ブタン酸、
(57)3−(4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(58)(2E)−3−[4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(59)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3−メトキシ−1−アゼチジニル)−2−プロペン−1−オン、
(60)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(61)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(62)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(63)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(64)3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(65)3−{7−アクリロイル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジニル}−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸
(66)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(67)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(68)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−ヒドロキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピペリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(69)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(70)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(71)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(72)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−フェニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(73)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(2−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(74)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(75)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(76)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(77)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(78)3−{4−アミノ−7−(3−カルバモイルフェニル)−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(79)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(80)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(81)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(82)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(2−ヒドロキシ−2−プロパニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸
(83)({[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
(84)3−(4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−{4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(85)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(86)1−[5−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル]−2−プロペン−1−オン、
(87)3−[4−アミノ−7−{4−[メチル(メチルスルフォニル)アミノ]フェニル}−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(88)(2E)−3−[4−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−2−プロパニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(89)3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{3−メトキシ−4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(90)(2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(91)(2E)−3−{4−アミノ−7−[1−(メチルスルホニル)−4−ピペリジニル]−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(92)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(93)3−[4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(94)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロヘキシル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(95)(2E)−3−[4−アミノ−7−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(96)(2E)−3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)アクリル酸、
(97)(2E)−3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(98)(2E)−3−[4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(99)(2E)−3−[4−アミノ−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(100)(2E)−3−[4−アミノ−7−イソプロピル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(101)N−{2−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド、
(102)1−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−1,2−エタンジオール、
(103)4−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−1−ヒドロキシ−2−ブタノン、
(104)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(105)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(1H−ピラゾール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(106)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(1H−ピラゾール−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(107)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリルアミド、
(108)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(2−メトキシエチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(109)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボヒドラジド、
(110)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(111)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−N−(1H−ピラゾール−4−イル)アクリルアミド、または
(112)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドである前記[1]記載の化合物、
[8](1)5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(2)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(3)7−シクロヘプチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(4)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(5)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(6)エチル 3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパノアート、
(7)エチル (2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリラート、
(8)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピロリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(9)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(10)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3−メトキシ−1−アゼチジニル)−2−プロペン−1−オン、
(11)3−{7−(1−アクリロイル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(12)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル}−4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(13)1−[5−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル]−2−プロペン−1−オン、または
(14)(2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸である前記[1]記載の化合物、
[9]前記[1]の一般式(I)で表される化合物、その塩、その溶媒和物、そのN−オキシド体、またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物、
[10]前記[1]の一般式(I)で表される化合物、その塩、その溶媒和物、そのN−オキシド体、またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを含有してなる、Btk関連疾患の予防および/または治療方法、
[11]Lckに対してBtk選択的である前記[1]の一般式(I)で表される化合物、その塩、その溶媒和物、そのN−オキシド体、またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを含有してなる、Btk関連疾患の予防および/または治療方法、
[12]Btk関連疾患が、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患、血栓塞栓性疾患、または癌である前記[10]に記載された方法、
[13]自己免疫疾患が、リウマチである前記[12]に記載された方法、
[14]癌が、B細胞リンパ腫である前記[12]に記載された方法、
[15]Btk関連疾患の予防および/または治療剤を製造するための、前記[1]の一般式(I)で表される化合物、その塩、その溶媒和物、そのN−オキシド体、またはそれらのプロドラッグの使用、および
[16]Btk関連疾患を予防および/または治療するための前記[1]の一般式(I)で表される化合物、その塩、その溶媒和物、そのN−オキシド体、またはそれらのプロドラッグに関する。
【0026】
本発明において、ハロゲンは塩素、フッ素、臭素およびヨウ素を含む。
【0027】
本発明において、C1−4アルキルには、直鎖および分枝鎖のC1−4アルキルが含まれる。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルが挙げられる。
【0028】
本発明において、C1−4アルキレンには、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレンおよびその異性体が含まれる。
【0029】
本発明において、C2−4アルケニルには、直鎖および分枝鎖のC2−4アルケニルが含まれる。例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、および3−ブテニルが挙げられる。
【0030】
本発明において、C1−4アルコキシには、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシが挙げられる。
【0031】
本発明において、C4−7の炭素環には、例えば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロブタジエン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、およびベンゼンが挙げられる。
【0032】
本発明において、C5−7の炭素環には、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、およびベンゼンが挙げられる。
【0033】
本発明において、5−10員のヘテロ環には、例えば、窒素原子、酸素原子、および/または酸化されてもよい硫黄原子から選択される1−4個のヘテロ原子を含む、5−10員の芳香族性単環または二環式芳香族性ヘテロ環が含まれ、および単環式芳香族性ヘテロ環、二環式芳香族性ヘテロ環、単環式芳香族性ヘテロ環および不飽和または飽和の単環式炭素環で形成される二環式縮合環、単環式芳香族性炭素環および不飽和または飽和の単環式ヘテロ環で形成される二環式縮合環、または単環式芳香族性ヘテロ環および不飽和または飽和の単環式ヘテロ環で形成される二環式縮合環が含まれる。例えば、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、フラン、チオフェン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラザン、オキサジアゾール、チアジアゾール、インドール、イソインドール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、インダゾール、キノリン、イソキノリン、プリン、フタラジン、プテリジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾフラザン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、インドリン、イソインドリン、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、クロメン、クロマン、イソクロマン、テトラヒドロキノリン、ジヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノキサリン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキナゾリン、ジヒドロキナゾリン、およびジオキサインダン環が挙げられる。しかしながら、インドール、イソインドール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、インダゾール、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾフラザン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、インドリン、イソインドリン、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、クロメン、クロマン、イソクロマン、およびジオキサインダン環の場合には、それらの環中のベンゼン環、またはテトラヒドロキノリン、ジヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノキサリン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキナゾリン、およびジヒドロキナゾリン環の場合には、それらの環中のピリジン、ピリミジンまたはピラジン環は、一般式(I)におけるLと結合する。
【0034】
本発明において、4−7員のヘテロ環には、例えば、窒素原子、酸素原子、および/または酸化されていてもよい硫黄原子から選択される1−4個のヘテロ原子を含む4−7員の単環式不飽和または飽和のヘテロ環が含まれる。例えば、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、フラン、ピラン、オキセピン、チオフェン、チオピラン、チエピン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラザン、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾリン、テトラゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロアゼピン、テトラヒドロアゼピン、パーヒドロアゼピン、ジヒドロジアゼピン、テトラヒドロジアゼピン、パーヒドロジアゼピン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロオキセピン、テトラヒドロオキセピン、パーヒドロオキセピン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒドロチエピン、テトラヒドロチエピン、パーヒドロチエピン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソキサゾール、テトラヒドロイソキサゾール(イソキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロフラザン、テトラヒドロフラザン、ジヒドロオキサジアゾール、テトラヒドロオキサジアゾール(オキサジアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロオキサジアジン、テトラヒドロオキサジアジン、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、パーヒドロオキサゼピン、ジヒドロオキサジアゼピン、テトラヒドロオキサジアゼピン、パーヒドロオキサジアゼピン、ジヒドロチアジアゾール、テトラヒドロチアジアゾール(チアジアゾリジン)、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、ジヒドロチアジアジン、テトラヒドロチアジアジン、ジヒドロチアゼピン、テトラヒドロチアゼピン、パーヒドロチアゼピン、ジヒドロチアジアゼピン、テトラヒドロチアジアゼピン、パーヒドロチアジアゼピン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアンなどが挙げられる。
【0035】
本発明において、5−7員のヘテロ環には、例えば、窒素原子、酸素原子、および/または酸化されていてもよい硫黄原子から選択される1−4個のヘテロ原子を含む5−7員の単環式不飽和または飽和のヘテロ環が含まれる。例えば、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、フラン、ピラン、オキセピン、チオフェン、チオピラン、チエピン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラザン、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾリン、テトラゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロアゼピン、テトラヒドロアゼピン、パーヒドロアゼピン、ジヒドロジアゼピン、テトラヒドロジアゼピン、パーヒドロジアゼピン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロオキセピン、テトラヒドロオキセピン、パーヒドロオキセピン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒドロチエピン、テトラヒドロチエピン、パーヒドロチエピン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソキサゾール、テトラヒドロイソキサゾール(イソキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロフラザン、テトラヒドロフラザン、ジヒドロオキサジアゾール、テトラヒドロオキサジアゾール(オキサジアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロオキサジアジン、テトラヒドロオキサジアジン、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、パーヒドロオキサゼピン、ジヒドロオキサジアゼピン、テトラヒドロオキサジアゼピン、パーヒドロオキサジアゼピン、ジヒドロチアジアゾール、テトラヒドロチアジアゾール(チアジアゾリジン)、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、ジヒドロチアジアジン、テトラヒドロチアジアジン、ジヒドロチアゼピン、テトラヒドロチアゼピン、パーヒドロチアゼピン、ジヒドロチアジアゼピン、テトラヒドロチアジアゼピン、パーヒドロチアジアゼピン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアンなどが挙げられる。
【0036】
本発明において、5−7員のヘテロ環には、上記に記載した5−7員のヘテロ環のうち、必ず1−4個の窒素原子を含む5−7員のヘテロ環を意味する5−7員の単環式不飽和または飽和の含窒素ヘテロ環も含まれる。例えば、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラザン、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾリン、テトラゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロアゼピン、テトラヒドロアゼピン、パーヒドロアゼピン、ジヒドロジアゼピン、テトラヒドロジアゼピン、パーヒドロジアゼピン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソキサゾール、テトラヒドロイソキサゾール(イソキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロフラザン、テトラヒドロフラザン、ジヒドロオキサジアゾール、テトラヒドロオキサジアゾール(オキサジアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロオキサジアジン、テトラヒドロオキサジアジン、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、パーヒドロオキサゼピン、ジヒドロオキサジアゼピン、テトラヒドロオキサジアゼピン、パーヒドロオキサジアゼピン、ジヒドロチアジアゾール、テトラヒドロチアジアゾール(チアジアゾリジン)、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、ジヒドロチアジアジン、テトラヒドロチアジアジン、ジヒドロチアゼピン、テトラヒドロチアゼピン、パーヒドロチアゼピン、ジヒドロチアジアゼピン、テトラヒドロチアジアゼピン、パーヒドロチアジアゼピン、モルホリン、チオモルホリンなどが挙げられる。
【0037】
本発明において、ring1として好ましくは、シクロペンタン、ベンゼン、チアゾール、インドール、またはベンゾチアゾールが挙げられ、より好ましくはベンゼンが挙げられる。
【0038】
本発明において、ring1の置換基として好ましくは、フッ素、塩素、メチル、CF
3、またはニトリルが挙げられ、より好ましくは塩素が挙げられる。
【0039】
本発明において、Lとして好ましくは−O−が挙げられる。
【0040】
本発明において、R
1として好ましくはC1−4アルコキシが挙げられ、より好ましくはメトキシが挙げられる。
【0041】
本発明において、R
2として好ましくはring2が挙げられ、なかでもシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、フェニル、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、パーヒドロアゼピン、モルホリン、ピペラジン、ピラン、チオピラン、ジヒドロピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソインドリン、またはパーヒドロイソキノリンが挙げられ、より好ましくはベンゼン、シクロペンタン、シクロヘプタン、またはピペリジンが挙げられ、より好ましくはアゼチジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ピロリジン、フェニル、またはシクロヘプタンが挙げられる。
【0042】
本発明において、Kとして好ましくは、結合手、−O−、−C(O)CH
2−、−SO
2−、または−C(O)−が挙げられ、より好ましくは、−O−、−C(O)−が挙げられる。
【0043】
本発明において、R
3として好ましくは、NR
3−101R
3−102、C1−4アルキル、またはC2−4アルケニルが挙げられ、より好ましくは、ジメチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルメタンスルホンアミド、メチル、エチル、またはエテニルが挙げられる。
【0044】
本発明において、R
4におけるハロゲン原子として好ましくは、塩素が挙げられる。
【0045】
本発明において、R
4におけるring3として好ましくは、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、イミダゾール、テトラヒドロチオピラン、またはピリジンが挙げられ。より好ましくは、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、またはテトラヒドロチオピランが挙げられる。
【0046】
本発明において、R
4におけるring4として好ましくは、5−7員の単環式不飽和または飽和の含窒素ヘテロ環が挙げられ、より好ましくは、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、イミダゾール、テトラゾール、テトラヒドロチオピラン、またはピリジンが挙げられ、さらに好ましくは、ピロリジン、モルホリン、またはピリジンが挙げられる。
【0047】
本発明において、ring5として好ましくは、ピラゾールが挙げられる。
【0048】
本発明において、R
4として好ましくは、(1)塩素原子、(2)ピペリジン、(3)テトラヒドロチオピラン、(4)ピロリジン、(5)モルホリン、(6)NR
4-1R
4−2、CO
2R
4−103、OR
4−103、ピロリジン、モルホリン、またはピリジンで置換されたC1−4アルキル、または(7)NR
4-1R
4−2、CO
2R
4−103、OR
4−103、ピロリジン、モルホリン、またはピリジンで置換されたC2−4アルケニルが挙げられる。
【0049】
本発明において、一般式(I)で表される化合物として好ましくは、一般式(I−1)
【0050】
【化7】
【0051】
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表す。)で表される化合物が挙げられる。
【0052】
本発明において、実施例に記載された化合物が好ましい。具体的には、
(1)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(2)6−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(3)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−(3−ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(4)5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(5)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−モルホリニルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(6)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチル−6−(4−モルホリニルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(7)1−(4−(4−アミノ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジエチルアミノ)エタノン、
(8)1−(4−(4−アミノ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジエチルアミノ)エタノン、
(9)7−シクロペンチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(10)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−[2−(3−ピリジニル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(11)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−[2−(3−ピリジニル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(12)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(13)7−シクロペンチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(14)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(15)3−(4−(4−アミノ−7−シクロペンチル−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−メトキシフェノキシ)ベンゾニトリル、
(16)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(1−メチルスルホニル−4−ピペリジル)−6−(4−ピペリジル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(17)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(18)(3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(4−メチル−1−ピペラジニル)メタノン、
(19)7−シクロヘプチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(20)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロヘプチル−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(21)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(22)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(23)N−(4−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
(24)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(25)N−(4−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
(26)3−{4−[4−アミノ−7−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メトキシフェノキシ}ベンゾニトリル、
(27)6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(1−メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(28)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(29)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(30)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(31)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(テトラヒドロ−2H−チオピラン−1,1−ジオキシド−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(32)5−(4−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(33)3−(4−(4−アミノ−7−シクロペンチル−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−メトキシフェノキシ)ベンゾニトリル、
(34)7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(35)3−{4−[4−アミノ−7−シクロペンチル−6−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メトキシフェノキシ}ベンゾニトリル、
(36)5−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−メトキシフェニル−}−7−シクロペンチル−6−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(37)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(ピロリジン−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(38)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチル−6−(2−エトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(39)3−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(40){4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}酢酸、
(41)2−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}エタノール、
(42)メチル 4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシラート、
(43)4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
(44)エチル 3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパノアート、
(45)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
(46)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(1−プロペン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(47)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリロニトリル、
(48)メチル ({[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]カルボニル}アミノ)アセタート、
(49)6−フルオロ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(50)エチル (2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリラート、
(51)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−2−メチルアクリル酸、
(52)(2E)−3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(53)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリルアミド、
(54)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−2−プロペン−1−オール、
(55)6−(2−アミノエチル)−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(56)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリロヒドラジド、
(57)3−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパンアミド、
(58)(2E)−1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピペリジニル)−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテン−1−オン、
(59)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピロリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(60)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(61)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(62)4−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}ブタン酸、
(63)4−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}ブタン酸、
(64)3−(4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(65)(2E)−3−[4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(66)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3−メトキシ−1−アゼチジニル)−2−プロペン−1−オン、
(67)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(68)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(69)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(70)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(71)3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(72)3−{7−(1−アクリロイル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジニル}−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸
(73)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(74)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(75)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−ヒドロキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピペリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(76)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(77)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(78)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(79)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−フェニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(80)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(2−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(81)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(82)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(83)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(84)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(85)3−{4−アミノ−7−(3−カルバモイルフェニル)−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(86)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(87)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(88)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(89)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(2−ヒドロキシ−2−プロパニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸
(90)({[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
(91)3−(4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−{4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(92)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(93)1−[5−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル]−2−プロペン−1−オン、
(94)3−[4−アミノ−7−{4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(95)(2E)−3−[4−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−2−プロパニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(96)3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{3−メトキシ−4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(97)(2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(98)(2E)−3−{4−アミノ−7−[1−(メチルスルホニル)−4−ピペリジニル]−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(99)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(100)3−[4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(101)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロヘキシル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(102)(2E)−3−[4−アミノ−7−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(103)(2E)−3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)アクリル酸、
(104)(2E)−3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(105)(2E)−3−[4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(106)(2E)−3−[4−アミノ−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(107)(2E)−3−[4−アミノ−7−イソプロピル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(108)N−{2−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド、
(109)1−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−1,2−エタンジオール、
(110)4−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−1−ヒドロキシ−2−ブタノン、
(111)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(112)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(1H−ピラゾール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(113)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(1H−ピラゾール−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(114)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリルアミド、
(115)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(2−メトキシエチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(116)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボヒドラジド、
(117)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(118)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−N−(1H−ピラゾール−4−イル)アクリルアミド、または
(119)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドが挙げられる。
特に、以下に示す実施例記載の化合物が好ましい。具体的には、
(1)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(2)6−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(3)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(4)5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(5)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−モルホリニルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(6)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチル−6−(4−モルホリニルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(7)1−(4−(4−アミノ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジエチルアミノ)エタノン、
(8)1−(4−(4−アミノ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)−2−(ジエチルアミノ)エタノン、
(9)7−シクロペンチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(10)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−[2−(3−ピリジニル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(11)5[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−[2−(3−ピリジニル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(12)7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(13)7−シクロペンチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(14)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(15)3−(4−(4−アミノ−7−シクロペンチル−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)−2−メトキシフェノキシ)ベンゾニトリル、
(16)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(1−メチルスルホニル−4−ピペリジル)−6−(4−ピペリジル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(17)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(18)(3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)(4−メチル−1−ピペラジニル)メタノン、
(19)7−シクロヘプチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(20)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロヘプチル−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(21)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(22)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(23)N−(4−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
(24)5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(25)N−(4−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
(26)3−{4−[4−アミノ−7−(4−メトキシフェニル)−6−(4−ピペリジニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル]−2−メトキシフェノキシ}ベンゾニトリル、
(27)6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(1−メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(28)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(29)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(30)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−シクロペンチル−6−(ピロリジン−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(31)5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチル−6−(2−エトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(32)3−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(33){4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}酢酸、
(34)2−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}エタノール、
(35)メチル 4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシラート、
(36)4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
(37)エチル 3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパノアート、
(38)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
(39)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(1−プロペン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(40)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリロニトリル、
(41)メチル ({[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]カルボニル}アミノ)アセタート、
(42)6−フルオロ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(43)エチル (2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリラート、
(44)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−2−メチルアクリル酸、
(45)(2E)−3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(46)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリルアミド、
(47)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−2−プロペン−1−オール、
(48)6−(2−アミノエチル)−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(49)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリロヒドラジド、
(50)3−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパンアミド、
(51)(2E)−1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピペリジニル)−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテン−1−オン、
(52)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピロリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(53)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(54)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(55)4−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}ブタン酸、
(56)4−{4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}ブタン酸、
(57)3−(4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(58)(2E)−3−[4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(59)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3−メトキシ−1−アゼチジニル)−2−プロペン−1−オン、
(60)5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)−6−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(61)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)フェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(62)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(63)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(64)3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(65)3−{7−(1−アクリロイル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジニル}−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸
(66)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(67)3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(68)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−ヒドロキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピペリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(69)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(70)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(71)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(72)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−フェニルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(73)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(2−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(74)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(75)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(4−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(76)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(77)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(78)3−{4−アミノ−7−(3−カルバモイルフェニル)−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(79)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(80)3−{4−アミノ−7−シクロペンチル−5−[4−(3,5−ジクロロフェノキシ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(81)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(82)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−(2−ヒドロキシ−2−プロパニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸
(83)({[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
(84)3−(4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−{4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(85)3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(86)1−[5−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル]−2−プロペン−1−オン、
(87)3−[4−アミノ−7−{4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(88)(2E)−3−[4−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−2−プロパニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(89)3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{3−メトキシ−4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)プロパン酸、
(90)(2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(91)(2E)−3−{4−アミノ−7−[1−(メチルスルホニル)−4−ピペリジニル]−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(92)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(93)3−[4−アミノ−7−(3−メトキシフェニル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]プロパン酸、
(94)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロヘキシル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(95)(2E)−3−[4−アミノ−7−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(96)(2E)−3−(4−アミノ−7−シクロペンチル−5−{4−[3−(2−プロパニル)フェノキシ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)アクリル酸、
(97)(2E)−3−{4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]−7−シクロペンチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}アクリル酸、
(98)(2E)−3−[4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(99)(2E)−3−[4−アミノ−7−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(100)(2E)−3−[4−アミノ−7−イソプロピル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸、
(101)N−{2−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]エチル}アセトアミド、
(102)1−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−1,2−エタンジオール、
(103)4−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−1−ヒドロキシ−2−ブタノン、
(104)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(105)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(1H−ピラゾール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(106)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(1H−ピラゾール−3−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(107)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリルアミド、
(108)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(2−メトキシエチル)−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(109)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボヒドラジド、
(110)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
(111)(2E)−3−[4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]−N−(1H−ピラゾール−4−イル)アクリルアミド、または
(112)4−アミノ−7−シクロペンチル−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドが挙げられる。
より好ましくは、
(1)5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(2)5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(3)7−シクロヘプチル−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
(4)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(5)1−(3−(4−アミノ−6−クロロ−5−(4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
(6)エチル 3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパノアート、
(7)エチル (2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリラート、
(8)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−1−ピロリジニル)−2−プロペン−1−オン、
(9)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(10)1−(3−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3−メトキシ−1−アゼチジニル)−2−プロペン−1−オン、
(11)3−{7−(1−アクリロイル−1,2,5,6−テトラヒドロ−3−ピリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(12)3−{7−(1−アクリロイル−3−ピペリジニル)−4−アミノ−5−[4−(3,4−ジクロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}プロパン酸、
(13)1−[5−{4−アミノ−6−クロロ−5−[4−(3−クロロフェノキシ)−3−メトキシフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル]−2−プロペン−1−オン、または
(14)(2E)−3−[7−(1−アクリロイル−3−メトキシ−3−アゼチジニル)−4−アミノ−5−(4−フェノキシフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]アクリル酸が挙げられる。
【0053】
一般式(I)で示される化合物のプロドラッグは、生体内で酵素、胃酸等による反応により、一般式(I)で示される化合物に変換する化合物をいう。一般式(I)で示される化合物のプロドラッグとしては、一般式(I)で示される化合物がアミノ基を有する場合、該アミノ基がアシル化、アルキル化、リン酸化された化合物(例えば、一般式(I)で示される化合物がアミノ基を有する場合、該アミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルメチル化、アセトキシメチル化、tert−ブチル化された化合物等);一般式(I)で示される化合物が水酸基を有する場合、該水酸基がアシル化、アルキル化、リン酸化、ホウ酸化された化合物(例えば、本発明化合物の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等);一般式(I)で示される化合物のカルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物(例、一般式(I)で示される化合物のカルボキシル基がエチルエステル化、イソプロピルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など);等が挙げられる。これらの化合物は公知の方法によって製造することができる。また、一般式(I)で示される化合物のプロドラッグは水和物および非水和物のいずれであってもよい。また、一般式(I)で示される化合物のプロドラッグは、廣川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻「分子設計」163〜198頁に記載されているような、生理的条件で一般式(I)で示される化合物に変化するものであってもよい。さらに、一般式(I)で示される化合物は同位元素(例えば、
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
13N、
15N、
15O、
17O、
18O、
35S、
18F、
36Cl、
123I、
125I等)等で標識されていてもよい。
【0054】
本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基には直鎖のものおよび分枝鎖のものが含まれる。さらに、さらに、二重結合、環、縮合環における幾何異性体(E体、Z体、シス体、トランス体)、不斉炭素原子の存在等による光学異性体(R、S体、α、β配置、エナンチオマー、ジアステレオマー)、旋光性を有する光学活性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフ分離による極性体(高極性体、低極性体)、平衡化合物、回転異性体、これらの任意の割合の混合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に含まれる。また、本発明においては、互変異性体による異性体をもすべて包含する。
[塩]
本発明において、一般式(I)で示される化合物は、その塩を形成してもよく、そのN−オキシド体またはその四級アンモニウム塩であってもよい。さらに、これらの化合物はそれらの溶媒和物であってもよい。本発明化合物は、すべてその薬理学的に許容される塩を含む。薬理学的に許容される塩としては、非常に毒性の低い水溶性のものが好ましい。本発明化合物の適当な薬理学的に許容される塩としては、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等)、有機アミン(トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩、酸付加物塩(無機酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等)、有機酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩等)等が挙げられる。一般式(I)で示される化合物のN−オキシド体は、化合物中の窒素原子が酸化された化合物を意味する。一般式(I)で示される化合物の四級アンモニウム塩は、窒素原子がR
0(R
0は、それぞれ置換されていてもよいアルキル、アルケニル、またはアルキニル(ここで、これらは前記と同じ意味を表す。)、および置換基を有していてもよい環状基(ここで、これらは前記と同じ意味を表す。)を表す。)によって四級化された化合物を意味する。一般式(I)で示される化合物の四級アンモニウム塩は、さらに前記した塩やN−オキシド体を形成してもよい。一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、および四級アンモニウム塩の適当な溶媒和物には、水、アルコール溶媒(例えば、エタノール)等が含まれる。溶媒和物としては、非毒性かつ水溶性のものが好ましい。一般式(I)で示される化合物は、公知の方法により、前記の塩、前記のN−オキシド体、または前記の溶媒和物に変換される。
[本発明化合物の製造方法]
一般式(I)で示される本発明化合物は、例えば、後記する方法またはそれに類似した方法、若しくは実施例に記載した方法にしたがって製造することができる。後記した製造方法において、出発物質は、塩として使用してもよく、そのような塩としては、後記したような一般式(I)で示される化合物の薬理学的に許容される塩を使用してもよい。
【0055】
後記したスキームAからスキームEにおいて、「薗頭反応」は、「薗頭」と略記し、「鈴木カップリング反応」は「鈴木」と略記し、および「Stilleカップリング反応」は「Stille」と略記することがある。
【0056】
一般式(I)で示される化合物のうち、例えば、R
2がR
2Aを表し、かつR
4がR
4Aで置換されたC2−4アルキルを表す化合物、すなわち、一般式(I−A)
【0057】
【化8】
【0058】
(式中、ring1、R
1、Lおよびnは前記と同じ意味を表し、R
2Aは、−K−R
3で置換されていてもよいring2を表し、R
4Aは、ring4、NR
4−101R
4−102、CO
2R
4−103またはOR
4−103を表し、mは0または1−2の整数を表す。)で示される化合物は、スキームAにおいて後記の通り製造することができる。
【0059】
一般式A−2の化合物は、実施例5に相当する化合物と、一般式A−1の化合物とを用いて薗頭反応に付すことにより合成することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(トルエン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメトキシエタン等)中、パラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh
3)
4)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Cl
2Pd(PPh
3)
2)等)または銅触媒(ヨウ化銅等)の存在下、塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等)の存在下、0℃〜還流温度で行うことができる。
【0060】
本発明化合物は、スキームAに記載された薗頭反応の代わりに公知のカップリング方法により、合成することができる。例えば、一般式A−2の化合物の代わりの所望の化合物は、実施例5に相当する化合物と、一般式A−1の化合物の代わりに一酸化炭素を用いて、有機亜鉛化合物、アルケン化合物およびアルコール化合物から選択されるいずれかの化合物とを反応させることによって、製造することができる。これらの反応は、例えば、有機溶媒(テトラヒドロフラン、トルエン、アセトニトリル、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等)中、パラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh
3)
4)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Cl
2Pd(PPh
3)
2)等)またはニッケル触媒([1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル(II)ジクロライド(Ni(dppp)Cl
2)等)の存在下、塩基(N,N−ジイソプロピルエチルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等)の存在下または非存在下、0℃〜還流温度で行うことができる。
【0061】
一般式A−3の化合物は、一般式A−2の化合物を還元反応に付すことにより製造することができる。この還元反応は、公知であり、例えば、有機溶媒(メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等)中、水素雰囲気下、触媒(パラジウム炭素、酸化白金(IV)等)を用いて、−78℃〜還流温度で大気圧または加圧下で行うことができる。
【0062】
一般式A−4の化合物は、一般式A−3を臭素化することにより製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(DMF、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸等)中、臭素化剤(1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン、臭素、N−ブロモサクシンイミド(NBS)等)を用いて、−78℃〜還流温度で行うことができる。
【0063】
一般式A−7の化合物は、一般式A−5またはA−6の化合物と、一般式A−4の化合物とを鈴木カップリング反応に付すことにより製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(トルエン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、アセトニトリル、ジメトキシエタン、アセトン、ジオキサン、ジメチルアセトアミド等)および水中、パラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh
3)
4)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Cl
2Pd(PPh
3)
2)、酢酸パラジウム(Pd(OAc)
2)等)の存在下、塩基(エチル化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸タリウム、リン酸三カリウム、フッ化セシウム、水酸化バリウム、フッ化テトラブチルアンモニウム等)の存在下、室温〜120℃で行うことができる。
【0064】
ここで、一般式A−7の化合物は、必要に応じて、前記した還元反応によって還元されてもよい。
【0065】
一般式A−8の化合物は、一般式A−7の化合物を臭素化することにより、製造することができる。
【0066】
一般式(I−A)の化合物は、一般式A−9またはA−10の化合物と、一般式A−8の化合物とを用いて鈴木カップリング反応により製造することができる。
【0067】
後記するスキームに記載された化合物の可変基が保護基を含む場合、必要に応じて保護基の脱保護反応を行うことができる。カルボキシル基、水酸基、アミノ基またはチオール基の保護基の脱保護反応はよく知られており、例えば、
(1)アルカリ加水分解、
(2)酸性条件下における脱保護反応、
(3)加水素分解による脱保護反応、
(4)シリル基の脱保護反応、
(5)金属を用いた脱保護反応、
(6)金属錯体を用いた脱保護反応等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、
アルカリ加水分解による脱保護反応は、例えば、有機溶媒(メタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)中、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化バリウム、水酸化カルシウム等)または炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)あるいはその水溶液もしくはこれらの混合物を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0068】
酸条件下での脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)中、有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トシル酸等)、または無機酸(塩酸、硫酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素/酢酸等)中、0〜100℃の温度で行なわれる。
【0069】
加水素分解による脱保護反応は、例えば、溶媒(エーテル系(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等)、アルコール系(メタノール、エタノール等)、ベンゼン系(ベンゼン、トルエン等)、ケトン系(アセトン、メチルエチルケトン等)、ニトリル系(アセトニトリル等)、アミド系(ジメチルホルムアミド等)、水、酢酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等)中、触媒(パラジウム−炭素、パラジウム黒、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等)の存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度で行なわれる。
【0070】
シリル基の脱保護反応は、例えば、水と混和しうる有機溶媒(テトラヒドロフラン、アセトニトリル等)中、テトラブチルアンモニウムフルオライドを用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0071】
金属を用いた脱保護反応は、例えば、酸性溶媒(酢酸、pH4.2〜7.2の緩衝液またはそれらの溶液とテトラヒドロフラン等の有機溶媒との混合液)中、粉末亜鉛の存在下、必要であれば超音波をかけながら、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0072】
金属錯体を用いる脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル、ジオキサン、エタノール等)、水またはそれらの混合溶媒中、トラップ試薬(水素化トリブチルスズ、トリエチルシラン、ジメドン、モルホリン、ジエチルアミン、ピロリジン等)、有機酸(酢酸、ギ酸、2−エチルヘキサン酸等)および/または有機酸塩(2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等)の存在下、ホスフィン系試薬(トリフェニルホスフィン等)の存在下または非存在下、金属錯体(テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)等)を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0073】
また、上記以外にも、例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley, New York, 1999に記載された方法によって、脱保護反応を行なうことができる。
【0074】
カルボキシル基の保護基としては、例えばメチル基、エチル基、アリル基、t−ブチル基、トリクロロエチル基、ベンジル(Bn)基、フェナシル基、メトキシベンジル基、トリチル基、または2−クロロトリチル基、またはそれらと結合した化学構造を有する固相担体等が挙げられる。
【0075】
水酸基の保護基としては、例えば、メチル基、トリチル基、メトキシメチル(MOM)基、1−エトキシエチル(EE)基、メトキシエトキシメチル(MEM)基、2−テトラヒドロピラニル(THP)基、トリメチルシリル(TMS)基、トリエチルシリル(TES)基、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)基、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)基、アセチル(Ac)基、ピバロイル基、ベンゾイル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル基、アリルオキシカルボニル(Alloc)基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル(Troc)基等が挙げられる。
【0076】
アミノ基の保護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル(Alloc)基、1−メチル−1−(4−ビフェニル)エトキシカルボニル(Bpoc)基、トリフルオロアセチル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル基、ベンジルオキシメチル(BOM)基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)基等が挙げられる。
【0077】
チオール基の保護基としては、例えばベンジル(Bn)基、メトキシベンジル基、メトキシメチル(MOM)基、2−テトラヒドロピラニル(THP)基、ジフェニルメチル基、アセチル基が挙げられる。
【0078】
カルボキシル基、水酸基、アミノ基またはチオール基の保護基としては、上記した以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されない。例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley, New York, 1999に記載されたものが用いられる。
【0079】
【化9】
【0080】
一般式(I)で示される化合物のうち、例えば、R
2がR
2Aを表し、およびR
4がNR
4−101R
4−102で置換されたメチレンを表す化合物、すなわち、一般式(I−B)
【0081】
【化10】
【0082】
(式中、ring1、R
1、L、R
2A、R
4−101、R
4−102およびnは前記と同じ意味を表す。)で示される化合物は、後記するスキームBにより製造することができる。
【0083】
一般式B−2の化合物は、実施例5に相当する化合物および一般式B−1の化合物(トリブチル(ビニル)スズ)を用いて、Stilleカップリング反応に付すことにより製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(トルエン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジメトキシエタン、アセトン等)中、塩化リチウムおよびパラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh
3)
4)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Cl
2Pd(PPh
3)
2)等)の存在下、塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等)の存在下、0℃〜還流温度で行うことができる。
【0084】
一般式B−3の化合物は、一般式B−2の化合物を酸化反応に付すことにより、製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン等)中、オゾンガスを用いて、−78℃〜還流温度で行うことができる。
【0085】
一般式B−5の化合物は、一般式B−3の化合物および一般式B−4の化合物を用いて、還元的アミノ化反応に付すことにより製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、メタノール等)中、酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、チタニウムプロポキシド等)の存在下または非存在下、還元剤(ナトリウムトリ(アセトキシ)ボロヒドリド、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等)の存在中、0℃〜40℃で行うことができる。
【0086】
スキームBに示した一般式B−5の化合物から一般式(I−B)の化合物の製造方法は、前記した臭素化および鈴木カップリング反応を組み合せることにより、行うことができる。
【0087】
ここで、一般式B−7の化合物は、必要に応じて、前記した還元反応により還元してもよい。
【0088】
また、一般式(I)で示される化合物において、R
2がR
2Aを表し、R
4がring4における5−7員の窒素含有ヘテロ環で置換されたメチレンを表す化合物は、スキームBにしたがって、一般式B−4の化合物の代わりに相当する環状アミンを用いて製造することができる。
【0089】
後記するスキームに記載された化合物の可変基が保護基を含む場合、必要に応じて保護基の脱保護反応を行うことができる。
【0090】
【化11】
【0091】
一般式(I)で示される化合物において、例えば、R
2がR
2Aを表し、かつR
4がR
4Cを表す化合物、すなわち、一般式(I−C)
【0092】
【化12】
【0093】
(式中、R
4Cがring3を表し、およびring1、R
1、L、R
2Aおよびnは前記と同じ意味を表す。)で示される化合物は、後記するスキームCによって製造することができる。
【0094】
一般式C−2の化合物は、実施例5に相当する化合物と、一般式C−1の化合物とをアルキル化反応に付すことにより製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(トルエン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジメトキシエタン、アセトン等)中、シラン(クロロトリメチルシラン等)または有機リチウム試薬(n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等)を用いるか用いないかで、グリニャール試薬(2−プロピルマグネシウムクロライド等)の存在下、0℃〜還流温度で行うことができる。
【0095】
一般式C−3の化合物は、一般式C−2の化合物を脱水反応に付すことにより製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(トルエン、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジメトキシエタン、アセトン等)中、酸(塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、無水トリフルオロ酢酸等)の存在下、0℃〜還流温度で行うことができる。
【0096】
一般式C−4の化合物は、一般式C−3の化合物を前記した還元反応に付すことにより製造することができる。
【0097】
スキームCに示すように、一般式C−4から一般式(I−C)を製造する方法は、前記した臭素化反応および鈴木カップリング反応を組み合せて用いることにより、行うことができる。
【0098】
ここで、一般式C−6の化合物は、必要に応じて、前記した還元反応によって還元されてもよい。
【0099】
後記するスキームに記載された化合物の可変基が保護基を含む場合、必要に応じて保護基の脱保護反応を行うことができる。
【0100】
【化13】
【0101】
一般式(I−C)の化合物は以下に示したスキームDによっても製造することができる。
【0102】
一般式D−3の化合物は、実施例5に相当する化合物と、一般式D−1またはD−2の化合物とを、前記した鈴木カップリング反応に付すことにより製造することができる。
【0103】
一般式D−4の化合物は、一般式D−3の化合物を前記した還元反応に付すことにより製造することができる。
【0104】
スキームDに示すように、一般式D−4の化合物から一般式(I−C)の化合物を製造する方法は、前記した臭素化反応および鈴木カップリング反応を組み合せて用いることにより、行うことができる。
【0105】
ここで、一般式D−6の化合物は、必要に応じて、前記した還元反応に付すことにより還元してもよい。
【0106】
後記するスキームに記載された化合物の可変基が保護基を含む場合、必要に応じて保護基の脱保護反応を行うことができる。
【0107】
【化14】
【0108】
一般式(I)で示される化合物において、例えば、R2がR
2Aを表し、かつR4がハロゲン、特に塩素を表す化合物、すなわち、一般式(I−E)
【0109】
【化15】
【0110】
(式中、ring1、R
1、L、R
2Aおよびnは前記と同じ意味を表す。)で示される化合物は、下記に示すスキームEによって製造することができる。
【0111】
一般式E−2の化合物は、実施例5にしたがって製造した一般式E−1の化合物と、一般式A−5またはA−6の化合物とを用いて、前記した鈴木カップリング反応に付すことにより製造することができる。
【0112】
ここで、一般式E−2の化合物は、必要に応じて、前記した還元反応により還元してもよい。
【0113】
一般式E−4の化合物は、一般式E−2の化合物を用いて、前記した臭化反応および鈴木カップリング反応に付すことにより製造することができる。
【0114】
一般式(I−E)の化合物は、一般式E−4の化合物を塩素化反応に付すことにより、製造することができる。この反応は公知であり、例えば、有機溶媒(DMF、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸等)中、塩素化剤(1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン、塩素、N−クロロサクシンイミド等)を用いて、−78℃〜還流温度で行うことができる。
【0115】
R
4が塩素以外のハロゲン原子である化合物は、相当するハロゲン化反応(例えば、臭素化反応等)により製造することができる。
【0116】
後記するスキームに記載された化合物の可変基が保護基を含む場合、必要に応じて保護基の脱保護反応を行うことができる。
【0117】
【化16】
【0118】
一般式I−Eの化合物は、スキームFに示すように、鈴木工程をアルキル化、脱水、還元工程に置き換えることによっても、製造することができる。
【0119】
【化17】
【0120】
本明細書中の各反応において、出発原料として用いた化合物、例えば、一般式A−1、A−5、A−6、A−9、A−10、B−1、B−4、C−1、D−1、D−2およびE−1は公知であるか、あるいは公知の方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations : A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition (Richard C. Larock, John Wiley & Sons Inc, 1999)に記載された方法により容易に製造することができる。
【0121】
一般式(I)で示される本発明化合物のうち、前記した化合物以外のあらゆる化合物は、本明細書に示された実施例に記載されたような手順や方法、あるいは公知の方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations : A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition (Richard C. Larock, John Wiley & Sons Inc, 1999)に記載された方法を組み合せて用いることにより、製造することができる。
【0122】
本明細書中の各反応において、加熱を伴う反応は、当業者にとって明らかなように、水浴、油浴、砂浴またはマイクロウェーブを用いて行なうことができる。
【0123】
本明細書中の各反応において、適宜、高分子ポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリプロピレン、ポリエチレングリコール等)に担持させた固相担持試薬を用いてもよい。
【0124】
本明細書中の各反応において、反応生成物は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、イオン交換樹脂、スカベンジャー樹脂あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶などの方法により精製することができる。精製は反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なってもよい。
[毒性]
一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ(ここで、以下「本発明化合物」と略記することがある)の毒性は十分に低いものであるため、本化合物は医薬品として使用するのに十分に安全である。
[医薬品への適用]
本発明化合物は、Btk関連疾患、例えば、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患、血栓塞栓性疾患、癌、移植片対宿主拒絶反応等の予防および/または治療剤として使用することができる。
【0125】
本発明において、アレルギー性疾患としては、例えば、アレルギー、アナフィラキシー、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎が含まれる。
【0126】
本発明において、自己免疫疾患としては、例えば、炎症性腸疾患、関節炎、狼瘡、リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節炎、スティル病、若年性関節炎、1型糖尿病、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎、バセドウ病、シェーグレン症候群、多発性硬化症、ギランバレー症候群、急性散在性脳脊髄炎、アジソン病、オプソクローヌス−ミオクローヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板減少性紫斑病、視神経炎、強皮症、原発性胆汁性肝硬変、ライター病、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェグナー肉芽腫、乾癬、全身性脱毛症、ベーチェット病、慢性疲労、自律神経障害、子宮内膜症、間質性膀胱炎、神経ミオトニー、外陰部痛、全身性エリテマトーデスが含まれる。
【0127】
本発明において、炎症性疾患としては、例えば、喘息、虫垂炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮管炎、胆管炎、胆嚢炎、大腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合組織炎、胃炎、胃腸炎、肝炎、汗腺膿瘍、喉頭炎、乳腺炎、髄膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、卵管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、へんとう炎、ブドウ膜炎、膣炎、血管炎、外陰炎が含まれる。
【0128】
本発明において、血栓塞栓性疾患としては、例えば、心筋梗塞、狭心症、血管形成後の再閉塞、血管形成後の再狭窄、大動脈冠動脈バイパス後の再閉塞、大動脈冠動脈バイパス後の再狭窄、脳梗塞、一過性虚血、末梢血管閉塞症、肺塞栓、深部静脈血栓症が含まれる。
【0129】
本発明において、癌としてはB細胞リンパ腫が含まれ、例えば、バーキットリンパ腫、AIDS関連性リンパ腫、辺縁体B細胞リンパ腫(節性辺縁体B細胞リンパ腫、節外性辺縁体B細胞リンパ腫、脾性辺縁体B細胞リンパ腫)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、リンパ腫様肉芽腫病、濾胞性リンパ腫、B細胞慢性リンパ性白血病、B細胞前リンパ性白血病、リンパ形質細胞性白血病/ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、形質細胞腫、マントル細胞リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫が挙げられる。
【0130】
本発明化合物は、
1)その化合物の予防および/または治療効果の補完および/または増強、
2)その化合物の動態・吸収改善、投与量の低減、および/または
3)その化合物の副作用の軽減のために他の薬物と組み合わせて、併用薬として投与してもよい。
【0131】
本発明化合物と他の薬物の併用薬は、1つの製剤中に両成分を配合した配合剤の形態で投与してもよく、また別々の製剤にして投与する形態をとってもよい。この別々の製剤にして投与する場合には、同時投与および時間差による投与が含まれる。また、時間差による投与は、本発明化合物を先に投与し、他の薬物を後に投与してもよいし、他の薬物を先に投与し、本発明化合物を後に投与してもよい。それぞれの投与方法は同じでも異なっていてもよい。上記併用薬により、予防および/または治療効果を奏する疾患は特に限定されず、本発明化合物の予防および/または治療効果を補完および/または増強する疾患であればよい。本発明化合物と他の薬物を組み合せた併用薬において、本発明化合物と他の薬物の重量比は特に限定されない。
【0132】
さらに、該他の薬物は、低分子化合物であってもよく、また高分子の蛋白、ポリペプチド、ポリヌクレオチド(DNA、RNA、遺伝子)、アンチセンス、デコイ、抗体であるか、またはワクチン等であってもよい。他の薬物の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明化合物と他の薬物の配合比は、投与対象の年齢および体重、投与方法、投与時間、対象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選択することができる。例えば、本発明化合物1重量部に対し、他の薬物を0.01〜100重量部用いればよい。
【0133】
他の薬物は以下に示す同種群および異種群から任意に1種または2種以上を適宜の割合で組み合わせて投与してもよい。
【0134】
本発明化合物の予防および/または治療効果を補完および/または増強する他の薬物には、下記したメカニズムに基づいて、現在までに見出されているものだけでなく今後見出されるものも含まれる。本発明化合物と組み合わせて用いる他の薬物には、例えば、以下に示すものが挙げられる。
【0135】
本発明化合物のアレルギー性疾患に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬物としては、例えば、抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、抗アレルギー薬、トロンボキサンA2受容体アンタゴニスト、トロンボキサン合成酵素阻害薬、ステロイドが挙げられる。
【0136】
本発明化合物の自己免疫疾患に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬物としては、例えば、免疫抑制薬、ステロイド、疾患修飾型抗リウマチ薬、エラスターゼ阻害薬、カンナビノイド−2受容体刺激薬、プロスタグランジン、プロスタグランジン合成酵素阻害薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬、メタロプロテアーゼ阻害薬、接着分子阻害薬、抗TNF−α製剤、抗IL−1製剤、抗IL−6製剤等の抗サイトカインタンパク製剤、サイトカイン阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬が挙げられる。
【0137】
本発明化合物の炎症性疾患に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬物としては、例えば、ステロイド、エラスターゼ阻害薬、カンナビノイド−2受容体刺激薬、プロスタグランジン、プロスタグランジン合成酵素阻害薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬、メタロプロテアーゼ阻害薬、接着分子阻害薬、抗ロイコトリエン薬、抗コリン薬、トロンボキサンA2受容体アンタゴニスト、トロンボキサン合成酵素阻害薬、β2−アドレナリン受容体刺激薬、キサンチン誘導体、去痰薬、抗菌薬、抗ヒスタミン薬、抗サイトカインタンパク製剤、サイトカイン阻害薬、フォルスコリン製剤、メディエーター遊離抑制薬、非ステロイド性抗炎症薬が挙げられる。
【0138】
本発明化合物の血栓塞栓性疾患に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬物としては、例えば、血栓溶解薬、ヘパリン、ヘパリン類縁体、低分子量ヘパリン、ワーファリン、トロンビン阻害薬、ファクターXa阻害薬、ADP受容体アンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ阻害薬が挙げられる。
【0139】
本発明化合物のB細胞リンパ腫に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬物としては、例えば、アルキル化薬、代謝拮抗薬、抗癌性抗生物質、植物性アルカロイド薬、ホルモン薬、白金化合物、その他の抗癌剤が挙げられる。
【0140】
抗ヒスタミン薬の例としては、例えば、塩酸アゼラスチン、エバスチン、塩酸エピナスチン、フマル酸エメダスチン、オーラノフィン、オキサトミド、塩酸オロパタジン、dl−マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマスチン、フマル酸ケトチフェン、シメチジン、ジメンヒドリナート、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸シプロヘプタジン、塩酸セチリジン、デスロラタジン、テルフェナジン、ファモチジン、フェキソフェナジン、塩酸フェキソフェナジン、ベポタスチン、ベシル酸ベポタスチン、ミゾラスチン、メキタジン、フロ酸モメタゾン、ラニチジン、塩酸ラニチジン、ロラタジン、塩酸プロメタジン、塩酸ホモクロルシクリジンが挙げられる。
【0141】
ロイコトリエン拮抗薬の例としては、例えば、プランルカスト水和物、モンテルカストナトリウム、ザフィルルカスト、アブルカスト、ポビルカスト、スルカスト、イラルカストナトリウム、ヴェルルカスト、リトルカスト、シナルカスト、ピロドマスト、トメルカスト、ドクアラストが挙げられる。
【0142】
抗アレルギー薬の例としては、例えば、アンレキサノクス、塩酸アゼラスチン、イスラパファント、イブジラスト、イミトロダストナトリウム、エバスチン、塩酸エピナスチン、フマル酸エメダスチン、オキサトミド、塩酸オザグレル、塩酸オロパタジン、クロモグリク酸、クロモグリク酸ナトリウム、フマル酸ケトチフェン、セラトロダスト、塩酸セチリジン、トシル酸スプラタスト、タザノラスト、テルフェナジン、ドミトロバンカルシウム水和物、トラニラスト、ネドクロミル、フェキソフェナジン、塩酸フェキソフェナジン、ペミロラストカリウム、メキタジン、ラマトロバン、レピリナスト、ロラタジンが挙げられる。
【0143】
トロンボキサンA2受容体阻害薬の例としては、例えば、セラトロダスト、ドミトロバンカルシウム水和物、ラマトロバンが挙げられる。
【0144】
トロンボキサン合成酵素阻害薬の例としては、例えば、イミトロダストナトリウム、塩酸オザグレルが挙げられる。
【0145】
ステロイドの例としては、例えば、アムシノニド、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸プレドニゾロンナトリウム、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、シクレソニド、ジフルプレドナート、プロピオン酸ベタメタゾン、デキサメタゾン、デフラザコート、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ハルシノニド、パルミチン酸デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、ブチル酢酸プレドニゾロン、ブデソニド、硫酸プラステロン、フロ酸モメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、フルドロキシコルチド、フルニソリド、プレドニゾロン、プロピロン酸アルクロメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸デキサメタゾン、プロピオン酸デプロドン、プロピオン酸フルチカゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンスレプタネート、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート、リン酸デキサメタゾンナトリウム、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、リン酸プレドニゾロンナトリウム、吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酢酸コルチゾン、酢酸ジフロラゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸トリアムシノロン、酢酸パラメサゾン、酢酸ハロプレドン、酢酸フルドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、酪酸クロベタゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾンが挙げられる。
【0146】
免疫抑制薬の例としては、例えば、アザチオプリン、アスコマイシン、エベロリムス、サラゾスルファピリジン、シクロスポリン、シクロホスファミド、シロリムス、タクロリムス、ブシラミン、メトトレキサート、レフルノミドが挙げられる。
【0147】
疾患修飾型抗リウマチ薬の例としては、例えば、D−ペニシラミン、アクタリット、オーラノフィン、サラゾスルファピリジン、ヒドロキシクロロキン、ブシラミン、メトトレキサート、レフルノミド、ロベンザリットナトリウム、オーロチオグルコース、マレイン酸オーロチオナトリウムが挙げられる。
【0148】
エラスターゼ阻害薬の例としては、例えば、ONO−5046、ONO−6818、MR−889、PBI−1101、EPI−HNE−4、R−665、ZD−0892、ZD−8321、GW−311616、DMP−777、L−659286、L−680833、L−683845、AE−3763が挙げられる。
【0149】
プロスタグランジン類(以下、PGと略記する。)としては、例えば、PG受容体アゴニスト、PG受容体アンタゴニスト等が挙げられる。
【0150】
PG受容体としては、PGE受容体(EP1、EP2、EP3、EP4)、PGD受容体(DP、CRTH2)、PGF受容体(FP)、PGI2受容体(IP)、TX受容体(TP)等が挙げられる。
【0151】
プロスタグランジン合成酵素阻害薬の例としては、例えば、サラゾスルファピリジン、メサラジン、オルサラジン、4−アミノサリチル酸、JTE−522、オーラノフィン、カルプロフェン、ジフェンピラミド、フルノキサプロフェン、フルビプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ロルノキシカム、ロキソプロフェン、メロキシカム、オキサプロジン、パルサルミド、ピプロキセン、ピロキシカム、ピロキシカムベータデクス、ピロキシカムシンナメート、トロピンインドメタシナート、ザルトプロフェン、プラノプロフェンが挙げられる。
【0152】
ホスホジエステラーゼ阻害薬の例としては、例えば、ロリプラム、シロミラスト(商品名:アリフロ)、Bay19−8004、NIK−616、ロフルミラスト(BY−217)、シパムフィリン(BRL−61063)、アチゾラム(CP−80633)、ONO−6126、SCH−351591、YM−976、V−11294A、PD−168787、D−4396、IC−485等のPDE4阻害剤が挙げられ、シルデナフィル等のPDE5阻害剤が挙げられる。
【0153】
接着分子阻害薬の例としては、例えば、α4インテグリンアンタゴニストが挙げられる。
【0154】
抗TNF−α製剤の例としては、例えば、抗TNF−α抗体、可溶性TNF−α受容体、抗TNF−α受容体抗体、可溶性TNF−α結合タンパク質が挙げられ、特に、インフリマキシブ、エタネルセプトが挙げられる。
【0155】
抗IL−1製剤の例としては、抗IL−1抗体、可溶性IL−1受容体、抗IL−1Raおよび/またはIL−1受容体抗体が挙げられ、特に、アナキンラが挙げられる。
【0156】
抗IL−6製剤の例としては、抗IL−6抗体、可溶性IL−6受容体、抗IL−6受容体抗体が挙げられ、特に、トシリズマブが挙げられる。
【0157】
サイトカイン阻害薬の例としては、例えば、トシル酸スプラタスト(商品名:IPD)、T−614、SR−31747、ソナチモドが挙げられる。
【0158】
ステロイドの例としては、例えば、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、フルオシノニド、フロ酸モメタゾン、プロピオン酸ベタメタゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジフルプレドナート、吉草酸ジフルコルトロン、アムシノニド、ハルシノニド、デキサメタゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、プロピオン酸デプロドン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、フルオシノロンアセトニド、プロピオン酸ベクロメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、プロピロン酸アルクロメタゾン、酪酸クロベタゾン、プレドニゾロン、フルドロキシコルチド、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、酢酸フルドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、コハク酸プレドニゾロンナトリウム、ブチル酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、酢酸ハロプレドン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート、トリアムシノロン、酢酸トリアムシノロン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、パルミチン酸デキサメタゾン、酢酸パラメサゾン、ベタメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ブデソニド、フルニソリド、ST−126P、シクレソニド、デキサメタゾンパロミチオネート、フロ酸モメタゾン、硫酸プラステロン、デフラザコート、メチルプレドニゾロンスレプタネート、メチルコハク酸プレドニゾロンナトリウムが挙げられる。
【0159】
抗コリン薬の例としては、例えば、トリヘキシフェニジル、トリヘキシフェニジル塩酸塩、ビペリデン、ビペリデン塩酸塩が挙げられる。
【0160】
β2アドレナリン受容体刺激薬の例としては、例えば、臭化水素酸フェノテロール、硫酸サルブタモール、硫酸テルブタリン、フマル酸フォルモテロール、キシナホ酸サルメテロール、硫酸イソプロテレノール、硫酸オルシプレナリン、硫酸クロルプレナリン、エピネフリン、塩酸トリメテキノール、メシル硫酸ヘキソプレナリン、塩酸プロカテロール、塩酸ツルブテロール、ツルブテロール、塩酸ピルブテロール、塩酸クレンブテロール、塩酸マブテロール、塩酸リトドリン、バムブテロール、塩酸ドペキサミン、酒石酸メルアドリン、AR−C68397、レボサルブタモール、フォルモテロール、KUR−1246、KUL−7211、AR−C89855、S−1319が挙げられる。
【0161】
キサンチン誘導体としては、例えば、アミノフィリン、テオフィリン、ドキソフィリン、シパムフィリン、ジプロフィリン等が挙げられる。
去痰薬としては、アンモニア・ウイキョウ精、炭酸水素ナトリウム、塩酸ブロムヘキシン、カルボシステイン、塩酸アンブロキソール、塩酸アンブロキソール持続性製剤、塩酸メチルシステイン、アセチルシステイン、L−塩酸エチルシステイン、チロキサポールが挙げられる。
【0162】
抗菌薬の例としては、例えば、セフロキシムナトリウム、メロペネム三水和物、ネチルマイシン硫酸、シソマイシン硫酸、セフチブテン、PA−1806、IB−367、トブラマイシン、PA−1420、ドキソルビシン、アストロマイシン硫酸、セフェタメットピボキシル塩酸塩が挙げられる。
【0163】
メディエーター遊離抑制薬の例としては、例えば、トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、アンレキサノクス、レピリナスト、イブジラスト、ダザノラスト、ペミロラストカリウム等が挙げられる。
【0164】
血栓溶解薬の例としては、例えば、アルテプラーゼ、ウロキナーゼ、チソキナーゼ、ナサルプラーゼ、ナテプラーゼ、t−PA、パミテプラーゼ、モンテプラーゼ、プロルキナーゼ、ストレプトキナーゼが挙げられる。
【0165】
ヘパリン類縁体の例としては、例えば、フォンダパリヌクスが挙げられる。
【0166】
低分子量ヘパリンの例としては、例えば、ダナパロイドナトリウム、エノキサパリン(ナトリウム)、ナドロパリンカルシウム、ベミパリン(ナトリウム)、レビパリン(ナトリウム)、チンザパリン(ナトリウム)が挙げられる。
【0167】
トロンビン阻害薬の例としては、例えば、アルガトロバン、キシメラガトラン、メラガトラン、ダビガトラン、ビバリルジン、レピルジン、ヒルジン、デシルジンが挙げられる。
【0168】
ADP受容体アンタゴニストの例としては、例えば、チクロピジン塩酸、クロピドグレル硫酸が挙げられる。
【0169】
シクロオキシゲナーゼ阻害薬の例としては、例えば、アスピリンが挙げられる。
【0170】
アルキル化薬の例としては、例えば、塩酸ナイトロジェンマスタード−N−オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、チオテパ、カルボコン、ブスルファン、塩酸ニムスチン、ダカルバジン、ラニムスチン等が挙げられる。
【0171】
代謝拮抗薬の例としては、例えば、メトトレキサート、メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、フルオロウラシル、テガフール、テガフール/ウラシル、カルモフール、ドキシフルリジン、シタラビン、エノシタビン、テガフール/ギメスタット/オタスタット、塩酸ゲムシタビン、シタラビンオクホスファート、塩酸プロカルバジン、ヒドロキシカルバミド等が挙げられる。
【0172】
抗生物質の例としては、例えば、アクチノマイシンD、マイトマイシンC、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、ネオカルチノスタチン、塩酸ピラルビシン、塩酸エピルビシン、塩酸イダルビシン、クロモマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、テラルビシン、ジノスタチンスチマラマー等が挙げられる。
【0173】
植物性製剤の例としては、例えば、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、塩酸イリノテカン、エトポシド、フルタミド、酒石酸ビノレルビン、ドセタキセル水和物、パクリタキセル等が挙げられる。
【0174】
ホルモン剤の例としては、例えば、リン酸エストラムスチンナトリウム、メピチオスタン、エピチオスタノール、酢酸ゴセレリン、ホスフェストロール(リン酸ジエチルスチルベストロール)、クエン酸タモキシフェン、クエン酸トレミフェン、塩酸ファドロゾール水和物、酢酸メドロキシプロゲステロン、ビカルタミド、酢酸リュープロレリン、アナストロゾール、エクセメスタン等が挙げられる。
【0175】
白金化合物の例としては、例えば、カルボプラチン、シスプラチン、ネダプラチン等が挙げられる。
【0176】
その他の抗癌剤の例としては、例えば、L−アスパラギナーゼ、酢酸オクトレオチド、ポルフィマーナトリウム、塩酸ミトキサントロンが挙げられる。
【0177】
本発明化合物、または本発明化合物と他の薬物の併用剤を含有してなる医薬組成物を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
【0178】
本発明化合物の投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人当たり、一回につき、100μgから1000mgの範囲で一日一回から数回経口投与されるか、または成人一人当たり、一回につき、50μgから500mgの範囲で一日一回から数回非経口投与されるか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
【0179】
もちろん前記したように、投与量は種々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合もある。
【0180】
本発明化合物、または本発明化合物と他の薬物の併用剤を含有してなる医薬組成物を投与する際には、例えば経口投与のための内服用固形剤、内服用液剤および非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤、点眼剤、吸入剤等として用いられる。
【0181】
経口投与のための内服用固形剤には、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が挙げられる。カプセル剤には、例えばハードカプセルおよびソフトカプセル等が挙げられる。
【0182】
このような内服用固形剤においては、例えば1種または2種以上の活性物質はそのままか、または賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、デンプン等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(例えば、繊維素グリコール酸カルシウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム等)、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸等)等と混合され、常法に従って製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(例えば、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
【0183】
経口投与のための内服用液剤には、例えば薬剤的に許容される水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤等が含まれる。このような液剤においては、1種または2種以上の活性物質が、一般的に用いられる希釈剤(例えば、精製水、エタノールまたはそれらの混液等)に溶解、懸濁または乳化される。さらにこの液剤は、湿潤剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤、緩衝剤等を含有していてもよい。
【0184】
非経口投与のための外用剤の剤形には、例えば軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、湿布剤、貼付剤、リニメント剤、噴霧剤、吸入剤、スプレー剤、エアゾル剤、点眼剤、および点鼻剤等が含まれる。これらは1種または2種以上の活性物質を含み、公知の方法または通常使用されている処方により調製される。
【0185】
軟膏剤は公知または通常使用されている処方により製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を基剤に混和、または溶融させて調製される。軟膏基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、高級脂肪酸または高級脂肪酸エステル(例えば、アジピン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アジピン酸エステル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、オレイン酸エステル等)、ロウ類(例えば、ミツロウ、鯨ロウ、セレシン等)、界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル等)、高級アルコール(例えば、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール等)、シリコン油(例えば、ジメチルポリシロキサン等)、炭化水素類(例えば、親水ワセリン、白色ワセリン、精製ラノリン、流動パラフィン等)、グリコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マクロゴール等)、植物油(ヒマシ油、オリーブ油、ごま油、テレピン油等)、動物油(例えば、ミンク油、卵黄油、スクワラン、スクワレン等)、水、吸収促進剤、かぶれ防止剤から選ばれるもの1種または2種以上を混合して用いられる。さらに、保湿剤、保存剤、安定化剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。
【0186】
ゲル剤は公知または通常使用されている処方により製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を基剤に溶融させて調製される。ゲル基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、低級アルコール(例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等)、ゲル化剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース等)、中和剤(例えば、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等)、界面活性剤(例えば、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等)、ガム類、水、吸収促進剤、かぶれ防止剤から選ばれるもの1種または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。
【0187】
クリーム剤は公知または通常使用されている処方により製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を基剤に溶融または乳化させて調製される。クリーム基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、高級脂肪酸エステル、低級アルコール、炭化水素類、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、高級アルコール(例えば、2−ヘキシルデカノール、セタノール等)、乳化剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、脂肪酸エステル類等)、水、吸収促進剤、かぶれ防止剤から選ばれるもの1種または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。
【0188】
湿布剤は公知または通常使用されている処方により製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を基剤に溶融させ、練合物とし支持体上に展延塗布して製造される。湿布基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、増粘剤(例えば、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、デンプン、ゼラチン、メチルセルロース等)、湿潤剤(例えば、尿素、グリセリン、プロピレングリコール等)、充填剤(例えば、カオリン、酸化亜鉛、タルク、カルシウム、マグネシウム等)、水、溶解補助剤、粘着付与剤、かぶれ防止剤から選ばれるもの1種または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。
【0189】
貼付剤は公知または通常使用されている処方により製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を基剤に溶融させ、支持体上に展延塗布して製造される。貼付剤用基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、高分子基剤、油脂、高級脂肪酸、粘着付与剤、かぶれ防止剤から選ばれるもの1種または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。
【0190】
リニメント剤は公知または通常使用されている処方により製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を水、アルコール(例えば、エタノール、ポリエチレングリコール等)、高級脂肪酸、グリセリン、セッケン、乳化剤、懸濁化剤等から選ばれるもの1種または2種以上に溶解、懸濁または乳化させて調製される。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。
【0191】
噴霧剤、吸入剤、スプレー剤、およびエアゾルは、一般的に用いられる希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。
【0192】
非経口投与のための注射剤としては、溶液、懸濁液、乳濁液および用時溶剤に溶解または懸濁して用いる固形の注射剤を包含する。注射剤は、1種または2種以上の活性物質を溶剤に溶解、懸濁または乳化させて用いられる。溶剤として、例えば注射用蒸留水、生理食塩水、植物油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エタノールのようなアルコール類等およびそれらの組み合わせが用いられる。さらにこの注射剤は、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、ポリソルベート80(登録商標)等)、懸濁化剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤等を含んでいてもよい。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって製造される。また無菌の固形剤、例えば凍結乾燥品を製造し、その使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶剤に溶解して使用することもできる。
【0193】
非経口投与のための点眼剤には、点眼液、懸濁型点眼液、乳濁型点眼液、用時溶解型点眼液および眼軟膏が含まれる。
【0194】
これらの点眼剤は公知の方法に準じて製造される。例えば、1種または2種以上の活性物質を溶剤に溶解、懸濁または乳化させて用いられる。点眼剤の溶剤としては、例えば滅菌精製水、生理食塩水、その他の水性溶剤または注射用非水性用剤(例えば、植物油等)等およびそれらの組み合わせが用いられる。点眼剤は、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、緩衝化剤(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、界面活性化剤(例えば、ポリソルベート80(商品名)、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、安定化剤(例えば、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等)、防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、パラベン等)等を必要に応じて適宜選択して含んでいてもよい。これらは最終工程において滅菌するか、無菌操作法によって調製される。また無菌の固形剤、例えば凍結乾燥品を製造し、その使用前に無菌化または無菌の滅菌精製水または他の溶剤に溶解して使用することもできる。
【0195】
非経口投与のための吸入剤には、エアロゾル剤、吸入用粉末剤または吸入用液剤が含まれ、当該吸入用液剤は用時に水または他の適当な媒体に溶解または懸濁させて使用する形態であってもよい。
【0196】
これらの吸入剤は公知の方法に準じて製造される。
【0197】
例えば、吸入用液剤の場合には、防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、着色剤、緩衝化剤(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、増粘剤(例えば、カリボキシビニルポリマー等)、吸収促進剤等を必要に応じて適宜選択して調製される。
【0198】
吸入用粉末剤の場合には、滑沢剤(例えば、ステアリン酸およびその塩等)、結合剤(例えば、デンプン、デキストリン等)、賦形剤(例えば、乳糖、セルロース等)、着色剤、防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、吸収促進剤等を必要に応じて適宜選択して調製される。
【0199】
吸入用液剤を投与する際には、通常噴霧器(例えば、アトマイザー、ネブライザー等)が使用され、吸入用粉末剤を投与する際には、通常粉末薬剤用吸入投与器が使用される。
【0200】
非経口投与のためその他の組成物としては、1種または2種以上の活性物質を含み、常法により処方される直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。