(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
直線状に延びる棒状部(21a)の外端に該棒状部(21a)から外側方に張り出す押圧操作部(21b)が車外からの押圧操作を可能として設けられて成る押しボタン(21)と、車体(B)もしくは該車体(B)に開閉可能に取付けられるリッド(11)に固定されるとともに前記押しボタン(21)の直線的な移動をガイドするガイド部(38,39,40)を有するケース(20)と、前記押しボタン(21)の押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるようにして前記ケース(20)内に収容されるスイッチ(22)とを備える車両用押しボタンスイッチにおいて、前記ケース(20)に、前記押しボタン(21)の前記棒状部(21a)の周方向複数箇所をガイドするようにして前記棒状部(21a)の周方向に離隔した複数のガイド部(38,39,40)が設けられ、前記棒状部(21a)の外側面に、複数の前記ガイド部(38,39,40)間で前記棒状部(21a)の外側面に付着した水分の凍結によって生じた氷結部(53)を、前記押しボタン(21)の押圧操作に伴う前記棒状部(21a)の移動に応じて剥がし得る凍結剥がしリブ(51,52)が突設されることを特徴とする車両用押しボタンスイッチ。
前記押圧操作による前記押しボタン(21)の移動方向に沿う前記凍結剥がしリブ(52)の少なくとも前端部に、前記移動方向に沿う前方に向かうにつれて前記棒状部(21a)からの突出量が小さくなるように傾斜した傾斜面(52a)が形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用押しボタンスイッチ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について添付の
図1〜
図9を参照しながら説明すると、先ず
図1および
図2において、乗用車両Vの車体Bの後部にはトランクリッド11が開閉可能に取付けられており、該トランクリッド11の後部上面にはリヤスポイラー12が取付けられ、このリヤスポイラー12に、トランクリッド11のラッチ状態を解除するアンラッチ信号を発進するための押しボタンスイッチ13が配設される。すなわち閉じたトランクリッド11がラッチ状態にあるときに押しボタンスイッチ13を押すと、車両運転者が携帯する携帯器と車両側との間での双方向通信が行われ、コード照合によって正規の携帯器であることが確認されたときにトランクリッド11のラッチ状態が解除される。
【0013】
図3を併せて参照して、前記リヤスポイラー12は、剛性の高い合成樹脂から成るインナースポイラー14と、塗装が施された合成樹脂性のアウタースポイラー15とが、インナースポイラー14をアウタースポイラー15で覆うようにして結合されて成るものであり、その横断面形状は、トランクリッド11の閉じ状態で略水平となる水平部12aと、該水平部12aの後端から下方に垂下する鉛直部12bとから成る。
【0014】
前記リヤスポイラー12における前記鉛直部12bの車幅方向中央部にはブレーキランプ16が配設される。このブレーキランプ16の一部を構成するレンズ17は、透光性を有する合成樹脂によって形成され、前記リヤスポイラー12のインナースポイラー14に固定される取付け部材18で支持される。
【0015】
前記押しボタンスイッチ13は、前記ブレーキランプ16の車幅方向右側寄りの部分に配設されるものであり、前記ブレーキランプ16の前記レンズ17には、後端を前記取付け部材18に当接させるようにして前後に延びる横断面矩形状の筒部17aが一体に形成され、前記取付け部材18には、前記筒部17aの後端に対応した矩形の透孔19が設けられる。
【0016】
前記押しボタンスイッチ13は、前記トランクリッド11に固定されるケース20と、車外からの押圧操作が可能な押しボタン21と、該押しボタン21の押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるようにして前記ケース20に支持されるタクトスイッチ22とを備えるものであり、前記押しボタン21が、前記レンズの前記筒部17a内に、その筒部17aの長手方向に沿う直線的な移動を可能として収容される。
【0017】
図4〜
図6を併せて参照して、前記ケース20は、前記トランクリッド11に固定される合成樹脂製の第1ケース部材23と、第1ケース部材23に固定される合成樹脂製の第2ケース部材24と、第1および第2ケース部材23,24間に周縁部全周が挟持される弾性部材25とで構成される。
【0018】
第1ケース部材23は、たとえば一対のねじ部材26,26で前記取付け部材18に固定されるものであり、前記レンズ17の前記筒部17aに対応して第1ケース部材23にはスイッチ収容孔27が設けられ、そのスイッチ収容孔27を囲んで無端状に連なる凹部28が、第1ケース部材23の後面に設けられる。
【0019】
前記タクトスイッチ22は前記スイッチ収容孔27に収容されるものであり、前記スイッチ収容孔27の前端を閉じるようにして第1ケース部材23の前面に取付けられる基板29に前記タクトスイッチ22が支持される。
【0020】
前記弾性部材25は、たとえばゴムから成るものであり、前記タクトスイッチ22を後方から覆う皿状の弾性部材主部25aと、前記凹部28に嵌合するようにして前記弾性部材主部25aの開口端縁から側方に張り出す鍔部25bと、前記弾性部材主部25aの中央部から後方に突出する連結筒部25cとを一体に有し、連結筒部25cの周方向1箇所に長手方向に延びるスリット30が形成される。
【0021】
前記凹部28の外方で第1ケース部材23の後面には、後方に突出する一対の円筒状のボス部31,31が突設されており、第2ケース部材24には、それらのボス部31…を嵌合させる嵌合孔32,32が設けられ、前記ボス部31…に挿通されて第1ケース部材23に螺合されるねじ部材33,33の拡径頭部33a,33aがワッシャ34,34を介して第2ケース部材24の後面に当接、係合することで、第2ケース部材24が第1ケース部材23に固定される。その固定状態で前記弾性部材25の外周縁部の全周すなわち前記鍔部25bの全周が第1および第2ケース部材23,24間に挟持されることになり、第1ケース部材23および弾性部材25間に形成される収容室35に前記タクトスイッチ22が収容される。
【0022】
前記押しボタン21は、直線状に延びる棒状部21aの外端に、該棒状部21aから外側方に張り出す押圧操作部21bが車外からの押圧操作を可能として設けられて成るものであり、前記棒状部21aは、その横断面外形形状が長方形となるように形成される。
【0023】
第2ケース部材24は、前記押しボタン21における前記棒状部21aの周方向に沿う複数箇所をガイドするようにして前記棒状部21aの周方向に離隔して配置される複数個たとえば3個である第1〜第3のガイド部38,39,40と、第1〜第3のガイド部38〜40で囲まれる開口部41とを有するものであり、第1および第2ケース部材23,24間に挟持される弾性部材25の中央部すなわち弾性部材主部25aの中央部は前記連結筒部25cとともに前記開口部41に臨んで配置される。
【0024】
しかも前記押しボタン21における前記棒状部21aの内端には、前記弾性部材25の連結筒部25cが挿入される挿入凹部42が設けられるとともに、該挿入凹部42の閉塞端中央部から前記弾性部材25側に突出する連結軸部21cが一体に設けられており、接着剤を介して前記連結軸部21cを前記連結筒部25c内に挿入することで押しボタン21が前記弾性部材25に連接されることになり、前記収容室35内に収容される前記タクトスイッチ22は、前記押しボタン21の押圧操作に伴って前記弾性部材25の中央部が撓むのに応じてスイッチング態様を変化することになる。
【0025】
また前記開口部41の周縁で第2ケース部材24の内面には、前記弾性部材25に当接して該弾性部材25の膨張を規制する規制面43が形成されており、前記押しボタン21を戻す側に付勢する弾発力を発揮する前記弾性部材25の前記タクトスイッチ22から離反する側への変位は前記規制面43で規制される。
【0026】
図7を併せて参照して、第1〜第3のガイド部38〜40のうち第1および第2のガイド部38,39は、横断面外
形形状が長方形状である前記棒状部21aのうち上方の2つの角部に対応するものであり、横断面形状を略L字状としつつ前記棒状部21aの長手方向に沿って延びるように形成される。また残余の1つである第3のガイド部40は、前記棒状部21aのうち下方の2つの角部に個別に対応して横断面形状を略L字状とした2つの角部ガイド部分40b,40cと、両角部ガイド部分40b,40c間を結ぶ平板状の連結壁部分40dとから成る。
【0027】
また前記押しボタン21において横断面外形形状を長方形とした前記棒状部21aの外側面の4つの角部には、第1のガイド部38、第2のガイド部39、第3のガイド部40の2つの角部ガイド部分40b,40c
の内面に摺接するガイドリブ44,44…がそれぞれ突設される。しかも前記ガイドリブ44,44…は、前記押圧操作部21b側の端部から前記棒状部21aの長手方向中間部まで延びるように形成される。
【0028】
前記押しボタン21の前記棒状部21aおよび前記押圧操作部21b間には、第1〜第3のガイド部38〜40の先端に対応する段部21dが、前記押しボタン21の深押し操作時に第1〜第3のガイド部38〜40の先端に当接するようにして形成される。しかも合成樹脂から成る第2ケース部材24に一体に形成される第1〜第3ガイド部38〜40の先端部には、それらのガイド部38〜40の前記先端部以外の部分よりも薄肉の薄肉部38a,39a,40aがそれぞれ形成される。
【0029】
図8を併せて参照して、前記押しボタン21における前記押圧操作部21bの外周縁には、前記ブレーキランプ16のレンズ17に一体に形成される前記筒部17aに設けられて前方に臨む規制段部46に前方から対向する鍔部21eが外側方に張り出すようにして一体に形成されており、その鍔部21eの周方向に間隔をあけた複数箇所には、前記規制段部46に点接触するようにした突部47,47…が突設される。
【0030】
前記突部47,47…は、押しボタン21の非操作時に前記鍔部21eが前記規制段部46に全面的に当接することを回避するためのものであり、前記全面的な接触によって鍔部21eおよび規制段部46間に入り込んだ水分が凍結して押しボタン21の押し込み操作が困難となるのを防止する効果が得られる。
【0031】
前記押しボタン21における前記棒状部21aの外側面には、第1および第2のガイド部38,39間に対応する位置に配置される凍結剥がしリブ51と、第1および第3のガイド部38,40間ならびに第2および第3のガイド部39,40間に対応する位置にそれぞれ配置される凍結剥がしリブ52,52とが、前記押圧操作部21bから前記棒状部21aの長手方向に沿って前方に延びるようにして突設される。
【0032】
第1および第2のガイド部38,39間に対応して配置される前記凍結剥がしリブ51は、押しボタン21の非操作状態であって第1および第2のガイド部38,39間に位置するようにして比較的長く形成されることで誤組防止機能をも果たすものであり、この凍結剥がしリブ51が第1〜第3のガイド部38〜40に対して一定の位置に定まるように、第1〜第3のガイド部38〜40の前記棒状部21aに対する相対位置が設定される。すなわち前記棒状部21aの横断面外形形状が長方形であって、第1〜第3のガイド部38〜40が前記棒状部21aの4つの角部のガイドリブ44,44…をガイドするように配置され、第3のガイド部40が前記棒状部21aの外側面のうち前記凍結剥がしリブ51が突設される部分とは反対側の外側面に対向する連結壁部分40dを有するように形成されている。
【0033】
したがって
図7で示すように、前記凍結剥がしリブ51が第1および第2のガイド部38,39間に位置するようにして押しボタン21を第1〜第3のガイド部38〜40
に挿入するように押し込んで組み付けることは可能であるが、第1〜第3のガイド部38〜40に対する押しボタン21の相対位置を
図7の状態から180度変化させたときには凍結剥がしリブ51が第3のガイド部40の連結壁部分40dに当たるので押しボタン21を第1〜第3のガイド部38〜40に挿入するように押し込んで組み付けることは不能となり、さらに第1〜第3のガイド部38〜40に対する押しボタン21の相対位置を
図7の状態から90度変化させたときには前記凍結剥がしリブ51が第1および第3のガイド部38,40間もしくは第2および第3のガイド部39,40間に位置することになるが、横断面外形形状を長方形とした前記棒状部21aの外側面の4つの角部に第1のガイド部38、第2のガイド部39、第3のガイド部40の2つの角部ガイド部分40b,40c
の内面に摺接するガイドリブ44,44…が突設されていることによって、押しボタン21を第1〜第3のガイド部38〜
40に挿入するように押し込んで組み付けることは不能となる。
【0034】
前記凍結剥がしリブ51は、上述のような誤組防止機能を果たすために押しボタン21の非操作状態で第1および第2のガイド部38,39間に位置するように比較的長く形成されるのであるが、第1および第3のガイド部38,40間ならびに第2および第3のガイド部39,40間にそれぞれ配置される凍結剥がしリブ52,52は、押しボタン21の非操作状態では、第1および第3のガイド部38,40間ならびに第2および第3のガイド部39,40間に位置することがないようにして比較的短く形成される。
【0035】
押圧操作による前記押しボタン21の移動方向に沿う前記凍結剥がしリブ52,52の少なくとも前端部、この実施の形態では前記凍結剥がしリブ52…の長手方向全長には、前記移動方向に沿う前方に向かうにつれて前記棒状部21aからの突出量が小さくなるように傾斜した傾斜面52a,52aが形成される。
【0036】
ところで前記凍結剥がしリブ51,52,52は、第1のガイド部38、第2のガイド部39および第3のガイド部40相互間で前記棒状部21aの外側面に付着した水分の凍結によって、
図9(a)で示すように生じた氷結部53…を、押しボタン21の押圧操作に伴う前記棒状部21aの移動に応じて
図9(b)で示すように剥がすことができる。
【0037】
再び
図3〜
図6において、前記ケース20に支持された前記タクトスイッチ22に連なる一対の導線48,49が前記基板
29から外部に導出されており、それらの導線48,49が接続されるコネクタ50は、第1ケース部材23に一体に設けられる板状のコネクタ保持部23aで保持される。すなわち前記コネクタ50には筒状の被支持部50aが一体に形成されており、その被支持部50aに前記コネクタ保持部23aが差し込まれることで、前記コネクタ50が前記コネクタ保持部23aに保持される。
【0038】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、トランクリッド11に固定されるケース20に、車外からの押圧操作が可能な押しボタン21の直線的な移動をガイドする第1〜第3のガイド部38〜40が設けられるとともに、押しボタン21の押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるタクトスイッチ22が支持されており、前記ケース20が、前記トランクリッド11に固定される第1ケース部材23と、第1〜第3のガイド部38〜40を有するとともに第1〜第3のガイド部38〜40で囲まれる開口部41を有して第1ケース部材23に固定される第2ケース部材24と、前記開口部41に中央部を臨ませるようにして第1および第2ケース部材23,24間に周縁部全周が挟持される弾性部材25とで構成され、前記押しボタン21が前記弾性部材25の中央部に連接され、第1ケース部材23および前記弾性部材25間に形成される収容室35内に収容される前記タクトスイッチ22が、前記押しボタン21の押圧操作に伴って前記弾性部材25の中央部が撓むのに応じてスイッチング態様を変化するようにして第1ケース部材23に支持されるので、部品点数が増大することを避けた簡単な構造でタクトスイッチ22を保護するシール構造を得ることができる。
【0039】
また前記開口部41の周縁で第2ケース部材24の内面に、前記弾性部材25に当接して該弾性部材25の膨張を規制する規制面43が形成されるので、気温上昇等で弾性部材25が熱膨張してもその膨張が抑えられ、押しボタン21の操作ストロークにばらつきが生じることを抑制し、操作性の向上を図ることができる。
【0040】
また前記押しボタン21が、第1〜第3のガイド部38〜40でガイドされるようにして直線状に延びる棒状部21aの外端に押圧操作部21bが車外からの押圧操作を可能として設けられて成り、第1〜第3のガイド部38〜40が前記棒状部21aの周方向に沿う複数箇所をガイドするようにして前記棒状部21aの周方向に離隔して配置され、前記棒状部21aの外側面に、第1〜第3ガイド部38〜40の内面に摺接するようにして前記棒状部21aの長手方向に沿って長く延びる複数のガイドリブ44,44…が突設されるので、押しボタン21を第1〜第3のガイド部38〜40内に挿入する作業が容易となり、押しボタン21の組み付け作業が容易となる。
【0041】
また前記ガイドリブ44,44…が、前記押圧操作部21b側の端部から前記棒状部21aの長手方向中間部まで延びるように形成されるので、押しボタン21の第1〜第3のガイド部38〜40内への挿入開始時にはガイドリブ44,44…が第1〜第3のガイド部38〜40には摺接しないようにして、押しボタン21を第1〜第3のガイド部38〜40に挿入することが容易となる。
【0042】
また前記押しボタン21の前記棒状部21aおよび前記押圧操作部21b間に、第1〜第3のガイド部38〜40の先端に対応する段部21dが、前記押しボタン21の深押し操作時に第1〜第3のガイド部38〜40の先端に当接するようにして形成されるので、専用の規制部を設けることを不要として部品点数の低減および構造の簡素化を図りつつ、押しボタン21の深押しを規制することができる。
【0043】
また合成樹脂製の第2ケース部材24に一体に形成される第1〜第3のガイド部38〜40の先端部に、それらのガイド部38〜40の前記先端部以外の部分よりも薄肉の薄肉部38a,39a,40aが形成されるので、押しボタン21の段部21dが第1〜第3のガイド部38〜40の先端に当接したときに、第1〜第3のガイド部38〜40の先端部を撓ませることができるようにして押しボタン21側にかかる負荷を軽減することができる。
【0044】
また前記押しボタン21における前記棒状部21aの外側面には、第1および第2のガイド部38,39間に対応する位置に配置される凍結剥がしリブ51と、第1および第3のガイド部38,40間ならびに第2および第3のガイド部39,40間に対応する位置にそれぞれ配置される凍結剥がしリブ52,52とが、第1および第2のガイド部38,39間、第1および第3のガイド部38,40間ならびに第2および第3のガイド部39,40間で前記棒状部21aの外側面に付着した水分の凍結によって生じた氷結部53…を、押しボタン21の押圧操作に伴う前記棒状部21aの移動に応じて剥がし得るようにして突設されるので、棒状部21aの外面に氷結部53が生じたとしても押しボタン21の押圧操作に支障を来すことがない。
【0045】
しかも押圧操作による前記押しボタン21の移動方向に沿う前記凍結剥がしリブ52,52の少なくとも前端部、この実施の形態では前記凍結剥がしリブ52…の長手方向全長には、前記移動方向に沿う前方に向かうにつれて前記棒状部21aからの突出量が小さくなるように傾斜した傾斜面52a,52aが形成されるので、氷結部53をより効果的に剥がすことが可能となる。
【0046】
さらに前記凍結剥がしリブ51は、誤組防止機能をも果たすものであり、その凍結
剥がしリブ51が第1〜第3のガイド部38〜40に対して一定の位置に定まるように、第1〜第3のガイド部38〜40の前記棒状部21aに対する相対位置が設定されるので、押しボタン21の誤組みを確実に防止することができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0048】
たとえば上記の実施の形態では、ケース20がトランクリッド11に支持される場合について説明したが、トランクリッド11以外のリッドにケースが支持される場合や、リッドを開閉可能に支持する車体にケースが支持される場合にも本発明を適用可能である。