特許第5657688号(P5657688)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5657688引出しを可動レールに着脱式に接続するための連結装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5657688
(24)【登録日】2014年12月5日
(45)【発行日】2015年1月21日
(54)【発明の名称】引出しを可動レールに着脱式に接続するための連結装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/04 20060101AFI20141225BHJP
   A47B 88/00 20060101ALI20141225BHJP
【FI】
   A47B88/04 Z
   A47B88/00 Z
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-540225(P2012-540225)
(86)(22)【出願日】2010年10月14日
(65)【公表番号】特表2013-512007(P2013-512007A)
(43)【公表日】2013年4月11日
(86)【国際出願番号】AT2010000393
(87)【国際公開番号】WO2011063436
(87)【国際公開日】20110603
【審査請求日】2013年7月17日
(31)【優先権主張番号】A1890/2009
(32)【優先日】2009年11月27日
(33)【優先権主張国】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グラブヘル,サイモン
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 実開平05−009345(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 88/00−88/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
引出し延出ガイド(3)の可動レール(5)に引出し(2)を着脱式に接続するための連結装置(7)であって、
当該連結装置(7)は、引出し底部(2c)の下側の領域にアレンジされ、
当該連結装置(7)は、当該連結装置(7)を前記引出し延出ガイド(3)の可動レール(5)に着脱式に接続するための少なくとも一つの可動に取り付けられた連結部(8)を有しており、
当該連結装置(7)は、前記引出し底部(2c)に対する前記連結部(8)の高さ位置を調節させるアダプタ装置(11)を有しており、
前記アダプタ装置(11)は、前記引出し(2)に固定されるが、好適には前記引出し底部(2c)から突き出るバー体(16)に固定される取り付け部(12)を有しており、前記連結部(8)に接続されており、前記引出し底部(2c)に対してほぼ直角に延びる方向で、前記取付け部(12)に対する前記連結部(8)の高さ位置の調節のために調節可能に取り付けられた調節部(13)をさらに有し、
前記調節部(13)は、前記引出し底部(2c)に面する側の方向で前記取付け部(12)に対して調節可能であり、前記引出し底部(2c)から離れる方向の前記調節部(13)と前記取付け部(12)との間の相対的運動は、阻止されることを特徴とする連結装置。
【請求項2】
前記調節部(13)は、複数の掛け留め位置にて前記取付け部(12)に対して掛け留め可能であることを特徴とする請求項1記載の連結装置。
【請求項3】
前記調節部(13)は、前記取付け部(12)の歯状構造部(14a)に沿って移動可能な少なくとも一つの弾性舌状部(18)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の連結装置。
【請求項4】
前記連結部(8)は、弾性であり、取り付け位置の前記連結部(8)は、前記引出し延出ガイドの可動レール(5)の凹部または掛け留め縁部に係合することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の連結装置。
【請求項5】
前記連結(8)は、前記引出し延出ガイド(3)の前記可動レール(5)の掛け留め縁部に掛け留め可能な少なくとも一つの、好適には複数の接合面(20)を有することを特徴とする請求項記載の連結装置。
【請求項6】
前記接合面(20)は、前記引出し(2)の延出方向に互いに移動した関係でアレンジされていることを特徴とする請求項記載の連結装置。
【請求項7】
当該連結装置(7)は、前記引出し(2)の前方パネル(2a)に対する取り付け位置でスライド式に支持されることができるか、または前記引出し(2)の前記前方パネル(2a)と離れた関係で取り付けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の連結装置。
【請求項8】
請求項1からのいずれか1項に記載の連結装置によって引出し延出ガイドの可動レールに着脱式に接続されている引出し延出ガイドおよび引出しを含んだ構造体。
【請求項9】
請求項記載の構造体を有する家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引出しを引出し延出ガイドの可動レールに着脱式に接続するための連結装置に関し、連結装置は、引出し底部下側の領域にアレンジされ、連結装置は、連結装置を引出し延出ガイドの可動レールに着脱式に接続するための少なくとも一つの可動式に取り付けられた連結部を有する。
【0002】
本発明は、引出し延出ガイドの可動レールに、下記で解説する種類の連結装置によって着脱式に接続される引出し延出ガイドを有する構造体にも関する。
【背景技術】
【0003】
連結装置は、引出しが引出し延出ガイドの可動レールに対して全体的に装着および/または取り外しできる従来技術で知られている。この技術により、(例えばクリーニングの目的で)引出しを引出し延出ガイドから完全に解放し、その後に再びそれに固定することが可能である。
【0004】
取り付け作業では、引出し延出ガイドは、先ず家具の枠体に取り付けられ、続く取り付けステップにおいて固定される引出しが、閉位置にある延出レールに引出しが最終的に自動的に掛け留めされるまで延出ガイド上に押し込まれる。そのような連結装置の例は、出願人の特許文献1と特許文献2にて解説されている。この場合、掛け留めは、そのずれた接触面をレールの凹部内に首尾よく掛け留めさせる弾性掛け留め部によって行なわれ、それによって引出しが押し込まれる際に、引出しと延出ガイドとの間の遊びが徐々に減少して掛け留めが行なわれるが、それには、引出し延出ガイドの可動レールに対する連結装置の正確な位置決めを前提とする。
【0005】
加えて、引出しを引出し延出ガイドの延出可能なレールに着脱式に接続するための装置が知られており、そこでは、引出しの前方部は、調節機構によって引出しレールに対して上下に移動可能であり、それによって引出しの前方パネルは、隙間の調節のために方向調整できる。このような構造は、例えば特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7および特許文献8にて解説されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第0421458B1号明細書
【特許文献2】独国実用新案出願公開第202007006549U1
【特許文献3】オーストリア特許第398516B号明細書
【特許文献4】独国実用新案出願公開第29600180U1
【特許文献5】独国実用新案第9204845U1号明細書
【特許文献6】オーストリア特許第404220B号明細書
【特許文献7】独逸特許第29506930号明細書
【特許文献8】欧州特許出願公開第1419717A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、本明細書の当初で解説した一般的な種類の連結装置を提案することであり、連結装置の高さ位置は、引出し底部に対して、特にバー体が引出し底部から下方に突出しているときに調節または補正される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、上記目的は、請求項1によって達成される。本発明の別な有利な形態は、従属請求項において記されている。
【0009】
本発明によれば、連結装置は、引出し底部に対する連結部の高さ位置を調節可能にするアダプタ装置を有しており、アダプタ装置は、引出し、好適には引出し底部から突き出るバー体に固定される取り付け部を有しており、連結部に接続され、引出し底部に対してほぼ直角に延びる方向で取り付け部に対する連結部の高さ位置の調節のために調節可能に取り付けられた調節部をさらに有する。
【0010】
換言すれば、アダプタ装置は、連結装置の高さ位置を引出しに対して調節し、可動式に取り付けられた連結部の位置も引出し延出ガイドの引出レールに対して適切に固定可能にする。
【0011】
このようにして、連結装置は、アダプタ装置を介して引出しの側壁に(特に引き出しの取り付け位置で引出し底部から下方に突き出るバー体に)固定され、連結装置の高さ位置は、アダプタ装置によって引出し底部に対して変えることができる。それによって、引出しの側壁に対する前方パネルの位置調節が連結装置によって妨害されないよう、連結装置は、引出しの前方パネルに固定式に接続されていないという利点が提供される。連結装置は、このようにしてアダプタ装置によって引出し側壁の下方に突き出るバー体に固定され、アダプタ装置によってバー体の異なる高さを補正することが可能となる。
【0012】
アダプタ装置の調節移動は、無段式に、または多様な所定の掛け留め位置によっても実行できる。連結部の高さ位置の無段式調節のため、アダプタ装置は、手による調節または工具を使用した作動のために提供された作動部の回転運動を連結装置の降下または上昇運動に変換する自動ロッキングトランスミッション(伝達)装置を有することができる。この目的のため、アダプタ装置は、例えば自動ロッキングワームトランスミッションを有することで、正確で継続的な調節を可能にする。
【0013】
一方、所定の掛け留め位置による調整が望ましい場合には、これらは、弾性掛け留め要素によって協調する掛け留め手段、またはバネによって作動する掛け留め要素によって実行できる。一実施態様では、アダプタ装置は、調節部と取り付け部との間で一方向の相対的運動を許容し、この場合、調節部は、様々な位置の取り付け部に対して自動的に掛け留めでき、アダプタ装置は、調節部と取り付け部との間で反対方向への相対的運動をロックする。これは、取り付け部の歯状構造部に沿って移動可能に取り付けられた弾性舌状部を有する調節部によって構造的に単純な形態で実行できる。この場合、歯状構造部は、調節部を歯状部上方で一方向に移動可能とする一方、歯状部は、舌状部の反対方向への移動を阻止することができる。
【0014】
本発明による構造は、引出し延出ガイドと、解説したような連結装置によって、引出し延出ガイドの可動レールに着脱可能に接続される引出しとを含んでいる。
【0015】
本発明による家具は、前述のような構造を含んでいる。
【0016】
本発明の別な詳細と利点は、後述の説明によって解説される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は連結装置によって引出し延出ガイドの可動レールに着脱式に接続された移動可能な引出しを備えた家具の斜視図である。
図2図2は引出し延出ガイドに接続された引出しの斜視図である。
図3図3は引出し延出ガイドに接続された引出しを下方から見た図である。
図4図4は本発明による連結装置を備えた引出しの一部を示す図である。
図5図5は連結装置の分解図である。
図6a図6aは異なる高さ位置の連結装置を示すである。
図6b図6bは異なる高さ位置の連結装置を示すである。
図7図7は取り付け状態の連結装置の別な斜視図である。
図8図8は高さ調節可能な連結装置の部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、引出し延出ガイド3によって家具1の枠体1aに対して移動可能に取り付けられた複数の引出し2を有するキャビネット形態の家具1の斜視図である。引出し延出ガイド3は家具1の枠体1aに固定される枠体レール4と、枠体4に対して移動可能であり、下記で説明する連結装置によって引出し2に接続される少なくとも一本のレール5を含んでいる。それぞれの引出し2は、枠体1aの両側の側壁に予め取り付けられているそれぞれの引出し延出ガイド3と関連している。引出し2は工具を使用せずに、全体的に可動レール5に装着および/または取り外し可能である。
【0019】
図2は引出し延出ガイド3に連結された引出し2の斜視図である。知られた方法で、引出し2は前方パネル2a、側壁2b、引出し底部2c、および引出し後方壁2dを含んでいる。枠体1aに不動に取り付けられる枠体レール4と、それに対して可動であるレール5が示されている。延出レール5の後端には、引出し2の取り付け状態では引出し後方壁2dに提供されている開口部に配置されている(好適には高さ調節可能な)ピン6を有するアバットメントがアレンジされている。ピン6は、ホイール15を調節することで高さ調節でき、引出し延出ガイド3のレール5に対する引出し2の傾斜を調節することも(および前方パネルの整合)可能である。引出し2を所定の場所に取り付けるとき、ピン6が引出し後壁2dに提供された開口部内に通過し、後端アバットメントを提供するまで、閉位置にあるレール5の上に押し込まれる。引出し2の前方領域は、後述する連結装置によって延出レール5の前端に連結される。
【0020】
図3は、延出ガイド3に接続された引出し2を下方から見た斜視図である。前方パネル2aの領域で引出し底部2cの下側には、連結装置7がアレンジされており、引出し2は、可動レール5に着脱式に接続され、好適には全体的に着脱式に掛け留めされることができる。連結装置7は、可動式に取り付けられた連結部8を含んでおり、連結部8は、取り付け位置では可動レール5の掛け留め縁部または凹部に係合する。取り付け作業中に引出し2が可動レール5に自動的に掛け留めされるよう、連結部8は弾性を有する。制動作用を解除するため、旋回レバーの形態の手動で作用する解除部9が存在し、それによって可動連結部8は、延出レール5からロック解除されることで、引出し2は、引出し延出ガイド3から完全に取り外される。
【0021】
図4は、連結装置7の拡大詳細図である。引出し延出ガイド3は、図面を明確にするために示されていない。引出し底部2c下側の連結装置7は、(好適にはスロット形状の)受領手段10を有しており、受領手段10は、取り付け位置では可動レール5の前端を受領する。引出し2とレール5との間のロックは、引出し取り付け作業中に可動レール5に自動的に掛け留めされる弾性連結部8によって実行される。ロック解除は、解除部9によって実行され、可動連結部8は、手によって解除部9に圧力を適用することで解除位置に移動可能である。連結装置7は、重要部品としてアダプタ装置11を有しており、これによって可動に取り付けられた連結部8の位置を引出し底部2cに対してほぼ垂直方向に引出し延出ガイド3の可動レール5に対して調節することができ、特にスロット形状の受領手段10の高さ位置と、可動レール5に対する可動連結部8の位置を固定することが可能である。アダプタ装置11は、互いに移動可能な2つの部分、すなわち引出し2に固定される静止状態の取り付け部12と、取り付け部12に対して調節可能であり、連結装置7の他の要素(解除部9、連結部8、スロット形状受領部10)に接続されている調節部とを含んでいる。取り付け部12に対して調節部13を調節すると、連結装置7のそれら他方の要素も引き連られる。取り付け部12は、角張った形態であり、好適には引出し底部2cから突き出るバー体16に取り付けられている。アダプタ装置11の利点は、異なるバー体の高さHがそれによって補正されることである。詳細に説明すれば、連結装置7は、前方パネル2aの後側にてスライド式に支持されているだけであるか、または前方パネル2aと離れた関係で取り付けられている。すなわち、前方パネル2aには、固定式に接続されていない。このように、前方パネル2aの高さおよび/または傾斜の調節は、何の問題も無く可能である。
【0022】
図5は、2部分で成るアダプタ装置11の分解図である。L形状の取り付け部12は、ネジ17によってバー体16に固定でき、取り付け位置では、側壁2b(図3)の下方に突き出ている。取り付け部12は、調節部13を受領および案内するためのガイド14を有する。調節部13には、異なる掛け留め位置にて取り付け部12の歯状構造部14aに沿って自動的に掛け留めできる弾性舌状部18が提供されている。歯状構造部14aに対する弾性舌状部18の調節は、スロット形状の受領手段10と可動連結部8の適切な位置への調節を可能にする。
【0023】
図6aと図6bは、アダプタ装置11によって固定できる、異なる高さ位置で組立てられている連結装置7の詳細図である。取り付け部12は、ネジ17によって引出し2のバー体16に取り付けられている。調節部13は、取り付け部12の歯状構造部14aに沿って予め決定された場所にて異なる高さ位置に掛け留めできる弾性舌状部18を有する。アダプタ装置11も連結部8の高さ位置を設定するための無段式調節装置を有することは理解されよう。図6bは、図6aに対して移動された舌状部18の位置を示している。
【0024】
図7は、取り付け位置にある連結装置7の別な斜視図である。歯状構造部14aに対して移動式に取り付けられた舌状部18が示されている。歯状構造部14aは、引出し底部2cの側への18の舌状部18の移動を許容するが、反対方向では阻止する。一般的には、アダプタ装置11を調節するとき、舌状部18が、連結装置7の平坦な接触面19が引出し底部2cの下側に接触するまで移動しているかを注意して確認すべきである。引き続き、引出し2は、引出し延出ガイド3の可動レール上に押し付けられ、この場合、可動レール5は、連結部8を後方に付勢し、引き続きスロット形状の受領手段10内に通過することができる。可動レール5が受領手段10内の適切な位置にあるとき、掛け留めは、連結部8によって実行される。連結部8は、引出し2が延出ガイド3から完全に解放されるよう、解除部9に手で圧力を適用することによって解除部まで再び移動できる。
【0025】
従って、アダプタ装置11は、連結部8の可動レール5への適切な掛け留めが可能になるよう、可動レール5(すなわち引出し延出ガイドの引出しレール)も引出し底部2cの下側に接するため、連結装置7が引出し底部2cと隣接状態に移動するよう、バー体16の異なる高さを補正するために提供されている。
【0026】
本発明の別な利点は、連結装置7は、引出し2の前方パネル2aに固定式にネジ留めされていないが、引出し2の横向きバー体16には、固定されていることで、前方パネル2aの位置(高さ/横方向/傾斜)は、(通常は設置されている)調節装置によって調節でき、前方パネルにネジ留めされる連結装置7によって妨害されないことである。
【0027】
ネジ17(図5)が引出し底部2cに対して直角に装着およびネジ留めできるので、横方向のバー体16への装着も実質的にさらに簡単である。対照的に、連結装置7を前方パネル2aに取り付けるとき、ネジ17が前方パネル2aの後側に対して傾斜的にネジ留めされなければならず、不適切なネジを使用すると、ネジ17が前方パネル2aの前側を貫通する危険性があり、これは実際には絶対に回避されなければならない。
【0028】
図8は、調節部13と弾性舌状部18とを備えた連結装置7の一部を示している。可動レール5の垂直肢部を受領するためのスロット形状の受領手段10も示されている。弾性であるか、またはバネによって作用される連結部8は、引出し2の延出方向に移動する複数の接合面20を有しており、それらのそれぞれは、取り付け位置では、可動レール5の対応するアバットメントに接する。引出し2は、様々な接合面20によって可動レール5に実質的に遊びのない関係で接続される。
【0029】
本発明は、解説した実施例に限定されず、添付の「請求の範囲」内の改変物または技術的均等物にまで及ぶかまたはこれらを含んでいる。上、下、横等の説明において採用した位置関係は、連結装置7を設置する通常の位置に関するか、または直接的に説明した図に関し、これらは、位置の変化に応じて適宜新しい位置に変更されるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8