【実施例】
【0021】
以下の実施例で製造されたインクをアルミニウム基板の表面上に印刷することにより形成されたパターンの顕微鏡写真は、顕微鏡(オリンパスBX51顕微鏡)および前記顕微鏡に接続されたイメージセンサCCD(マイクロビジョン(MicroVision)MV−VS078FC、中国)を用いて観察および記録した。インクをアルミニウム基板の表面上に印刷することにより形成されたパターンの電子顕微鏡写真は、電界放射型電子顕微鏡(JEOL JSM−6700、日本)を用いて観察した。
【0022】
実施例1
インクの全質量を基準に質量%で測定して、5%のポリビニルアルコール樹脂(北京東方石油化学有限公司(Beijing Eastern Petrochemical Co.,Ltd.)有機化学工場)、5%のプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび90%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。ポリビニルアルコール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液をフィルターメンブランで繰り返して濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。
【0023】
上記で製造されたインクをインクジェットCTP7600システム(「インクジェットイメージングに基づくコンピューター・トゥ・プレート法および装置」と題する中国特許出願第200510132248.4号を参照)に用いる。作製された印刷版は、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPI以上の解像度および最大50,000コピーの耐久性を達成することができる。顕微鏡で観察したところ、
図1に示すように、得られた印刷版は、微視的なインクドットから形成されている。
【0024】
実施例2
インクの全質量を基準に質量%で測定して、20%のフェノール樹脂(唐山金沙化学有限公司(Tangshan Jinsha Chemical Co.,Ltd.))、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび55%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液をフィルターメンブランで繰り返して濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。
【0025】
上記で製造されたインクをインクジェットCTP7600システム(「インクジェットイメージングに基づくコンピューター・トゥ・プレート法および装置」と題する中国特許出願第200510132248.4号を参照)に用いる。作製された印刷版は、98%以上のスクリーンドット再現性、175LPI以上の解像度、最大50,000回コピーの耐久性を達成することができる。顕微鏡で観察したところ、得られた印刷版のインクドットは、
図2に示すようなものである。
【0026】
実施例3
インクの全質量を基準に質量%で測定して、10%のフェノール樹脂、15%のプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび75%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径20μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0027】
実施例4
インクの全質量を基準に質量%で測定して、10%のエポキシ樹脂(上海緑嘉水性塗料有限公司(Shanghai Lujia Water Coating Co.,Ltd.))、15%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよび75%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。エポキシ樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径30μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径4μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0028】
実施例5
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のポリビニルアルコール樹脂、15%のプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび70%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。ポリビニルアルコール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0029】
実施例6
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のポリビニルアルコール樹脂・フェノール樹脂混合物(ポリビニルアルコール樹脂:フェノール樹脂の質量比1:1)、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび60%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。ポリビニルアルコール樹脂およびフェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径27μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3.5μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0030】
実施例7
インクの全質量を基準に質量%で測定して、10%のポリビニルアルコール樹脂・フェノール樹脂混合物(ポリビニルアルコール樹脂:フェノール樹脂の質量比2:1)、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルおよび65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。ポリビニルアルコール樹脂およびフェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径22μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0031】
実施例8
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のフェノール樹脂、15%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよび70%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0032】
実施例9
インクの全質量を基準に質量%で測定して、20%のフェノール樹脂、15%のプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートおよび65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0033】
実施例10
インクの全質量を基準に質量%で測定して、20%のフェノール樹脂、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレートおよび55%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0034】
実施例11
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のエポキシ樹脂、15%のプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートおよび70%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。エポキシ樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0035】
実施例12
インクの全質量を基準に質量%で測定して、20%のエポキシ樹脂、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレートおよび55%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。エポキシ樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0036】
実施例13
インクの全質量を基準に質量%で測定して、10%のエポキシ樹脂、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテル・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合物(プロピレングリコールモノメチルエーテル:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの質量比1:1)および65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。エポキシ樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0037】
実施例14
インクの全質量を基準に質量%で測定して、10%のフェノール樹脂、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテル・プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート混合物(プロピレングリコールモノメチルエーテル:プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートの質量比1:1)および65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0038】
実施例15
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のフェノール樹脂、20%のプロピレングリコールモノメチルエーテル・プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート混合物(プロピレングリコールモノメチルエーテル:プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレートの質量比1:1)および65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0039】
実施例16
インクの全質量を基準に質量%で測定して、10%のエポキシ樹脂、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート・プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート混合物(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネートの質量比1:2)および65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。エポキシ樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0040】
実施例17
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のフェノール樹脂、25%のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート・プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート混合物(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレートの質量比2:1)および60%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。
【0041】
実施例18
インクの全質量を基準に質量%で測定して、15%のフェノール樹脂、20%のプロピレングリコールモノメチルエーテル・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート・プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート混合物(プロピレングリコールモノメチルエーテル:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレートの質量比1:1:2)および65%の脱イオン水(電気伝導度<10μS/cm)を室温で攪拌・混合する。フェノール樹脂を完全に溶解させた後、この溶液を多段濾過して、不溶物および/または不純物を除去する。得られた濾液がインクである。多段濾過は、孔径25μmのガラス砂芯漏斗(G1タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径3μmのガラス砂芯漏斗(G4タイプのガラス砂芯漏斗)、孔径0.45μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランおよび孔径0.22μmのポリテトラフルオロエチレン微細孔フィルターメンブランにより引き続いて行う。