(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
申請者の記入項目および承認者の記入項目を含むワークフローで回覧される電子票を表示させる際に、各々の前記記入項目を、当該表示を指示したユーザの当該電子票に対する属性に応じた権限で制御する、制御部と記憶部とを備えた電子票表示制御装置であって、
前記記憶部は、
前記電子票に含まれる複数の前記記入項目に対して、申請者および承認者を含む予め設定された複数の前記属性ごとに、読み取り、書き込みおよび非表示を含む予め設定された複数の前記権限のうちのいずれかが設定された項目別権限管理情報と、
前記電子票の申請者に関するユーザ識別情報、予め設定された前記電子票の承認ルートにおける現在の承認者に関するユーザ識別情報、前記ワークフローにおける現在の段階に関する段階識別情報、および前記電子票に含まれる各々の前記記入項目の現在の記入内容を含む電子票管理情報と、
前記承認ルートに含まれる複数の承認者に関するユーザ識別情報および各々の承認者の前記承認ルート上での承認順序を含む承認ルート識別情報と、
を記憶し、
前記段階識別情報として、申請中、承認中、および引き戻し済の3パターンのうちのいずれか1つが予め設定されており、
前記制御部は、
予め入力されたユーザ識別情報で特定されるユーザの前記電子票に対する前記属性を、前記電子票管理情報を参照して確認する確認手段と、
前記確認手段で確認された前記属性、前記電子票管理情報および前記項目別権限管理情報に基づいて、各々の前記記入項目に現在の前記記入内容が入力され且つ当該確認された前記属性に応じた前記権限で各々の前記記入項目が制御された状態の前記電子票を生成し、生成した当該電子票を表示する表示実行手段と、
表示された前記電子票に含まれる各々の前記記入項目の前記記入内容を前記電子票管理情報に保存する保存実行手段と、
を備え、
前記表示実行手段は、
(1)前記確認手段で確認された前記属性が申請者であり且つ前記段階識別情報が前記申請中、前記承認中、または前記引き戻し済である場合には、承認者の前記記入項目が前記非表示の前記権限で制御された状態の前記電子票を生成し、当該生成した電子票と当該電子票の引き戻しを指示するための操作ボタンとを含む画面を表示し、
(2)前記確認手段で確認された前記属性が承認者であり且つ前記段階識別情報が前記申請中または前記承認中である場合には、生成した前記電子票と当該電子票の差し戻しを指示するための操作ボタンとを含む画面を表示し、
前記保存実行手段は、
(1)引き戻し指示を受けた場合において前記段階識別情報が前記申請中または前記承認中であるときには、当該段階識別情報を前記引き戻し済に書き換え、
(2)差し戻し指示を受けた場合において現在の承認者が前記承認ルートにおける最下位の承認者ではないときには、当該現在の承認者の1つ前の承認者に関するユーザ識別情報を前記承認ルート識別情報から取得し、当該取得したユーザ識別情報を現在の承認者に関するものとして前記電子票管理情報に保存し、
(3)差し戻し指示を受けた場合において現在の承認者が前記承認ルートにおける最下位の承認者であるときには、前記段階識別情報を前記申請中に書き換えること、
を特徴とする電子票表示制御装置。
申請者の記入項目および承認者の記入項目を含むワークフローで回覧される電子票を表示させる際に、各々の前記記入項目を、当該表示を指示したユーザの当該電子票に対する属性に応じた権限で制御する、制御部と記憶部とを備えた情報処理装置で実行される電子票表示制御方法であって、
前記記憶部は、
前記電子票に含まれる複数の前記記入項目に対して、申請者および承認者を含む予め設定された複数の前記属性ごとに、読み取り、書き込みおよび非表示を含む予め設定された複数の前記権限のうちのいずれかが設定された項目別権限管理情報と、
前記電子票の申請者に関するユーザ識別情報、予め設定された前記電子票の承認ルートにおける現在の承認者に関するユーザ識別情報、前記ワークフローにおける現在の段階に関する段階識別情報、および前記電子票に含まれる各々の前記記入項目の現在の記入内容を含む電子票管理情報と、
前記承認ルートに含まれる複数の承認者に関するユーザ識別情報および各々の承認者の前記承認ルート上での承認順序を含む承認ルート識別情報と、
を記憶し、
前記段階識別情報として、申請中、承認中、および引き戻し済の3パターンのうちのいずれか1つが予め設定されており、
前記制御部で実行される、
予め入力されたユーザ識別情報で特定されるユーザの前記電子票に対する前記属性を、前記電子票管理情報を参照して確認する確認ステップと、
前記確認ステップで確認された前記属性、前記電子票管理情報および前記項目別権限管理情報に基づいて、各々の前記記入項目に現在の前記記入内容が入力され且つ当該確認された前記属性に応じた前記権限で各々の前記記入項目が制御された状態の前記電子票を生成し、生成した当該電子票を表示する表示実行ステップと、
表示された前記電子票に含まれる各々の前記記入項目の前記記入内容を前記電子票管理情報に保存する保存実行ステップと、
を含み、
前記表示実行ステップは、
(1)前記確認ステップで確認された前記属性が申請者であり且つ前記段階識別情報が前記申請中、前記承認中、または前記引き戻し済である場合には、承認者の前記記入項目が前記非表示の前記権限で制御された状態の前記電子票を生成し、当該生成した電子票と当該電子票の引き戻しを指示するための操作ボタンとを含む画面を表示し、
(2)前記確認ステップで確認された前記属性が承認者であり且つ前記段階識別情報が前記申請中または前記承認中である場合には、生成した前記電子票と当該電子票の差し戻しを指示するための操作ボタンとを含む画面を表示し、
前記保存実行ステップは、
(1)引き戻し指示を受けた場合において前記段階識別情報が前記申請中または前記承認中であるときには、当該段階識別情報を前記引き戻し済に書き換え、
(2)差し戻し指示を受けた場合において現在の承認者が前記承認ルートにおける最下位の承認者ではないときには、当該現在の承認者の1つ前の承認者に関するユーザ識別情報を前記承認ルート識別情報から取得し、当該取得したユーザ識別情報を現在の承認者に関するものとして前記電子票管理情報に保存し、
(3)差し戻し指示を受けた場合において現在の承認者が前記承認ルートにおける最下位の承認者であるときには、前記段階識別情報を前記申請中に書き換えること、
を特徴とする電子票表示制御方法。
申請者の記入項目および承認者の記入項目を含むワークフローで回覧される電子票を表示させる際に、各々の前記記入項目を、当該表示を指示したユーザの当該電子票に対する属性に応じた権限で制御する、制御部と記憶部とを備えた情報処理装置に実行させるための電子票表示制御プログラムであって、
前記記憶部は、
前記電子票に含まれる複数の前記記入項目に対して、申請者および承認者を含む予め設定された複数の前記属性ごとに、読み取り、書き込みおよび非表示を含む予め設定された複数の前記権限のうちのいずれかが設定された項目別権限管理情報と、
前記電子票の申請者に関するユーザ識別情報、予め設定された前記電子票の承認ルートにおける現在の承認者に関するユーザ識別情報、前記ワークフローにおける現在の段階に関する段階識別情報、および前記電子票に含まれる各々の前記記入項目の現在の記入内容を含む電子票管理情報と、
前記承認ルートに含まれる複数の承認者に関するユーザ識別情報および各々の承認者の前記承認ルート上での承認順序を含む承認ルート識別情報と、
を記憶し、
前記段階識別情報として、申請中、承認中、および引き戻し済の3パターンのうちのいずれか1つが予め設定されており、
前記制御部に実行させるための、
予め入力されたユーザ識別情報で特定されるユーザの前記電子票に対する前記属性を、前記電子票管理情報を参照して確認する確認ステップと、
前記確認ステップで確認された前記属性、前記電子票管理情報および前記項目別権限管理情報に基づいて、各々の前記記入項目に現在の前記記入内容が入力され且つ当該確認された前記属性に応じた前記権限で各々の前記記入項目が制御された状態の前記電子票を生成し、生成した当該電子票を表示する表示実行ステップと、
表示された前記電子票に含まれる各々の前記記入項目の前記記入内容を前記電子票管理情報に保存する保存実行ステップと、
を含み、
前記表示実行ステップは、
(1)前記確認ステップで確認された前記属性が申請者であり且つ前記段階識別情報が前記申請中、前記承認中、または前記引き戻し済である場合には、承認者の前記記入項目が前記非表示の前記権限で制御された状態の前記電子票を生成し、当該生成した電子票と当該電子票の引き戻しを指示するための操作ボタンとを含む画面を表示し、
(2)前記確認ステップで確認された前記属性が承認者であり且つ前記段階識別情報が前記申請中または前記承認中である場合には、生成した前記電子票と当該電子票の差し戻しを指示するための操作ボタンとを含む画面を表示し、
前記保存実行ステップは、
(1)引き戻し指示を受けた場合において前記段階識別情報が前記申請中または前記承認中であるときには、当該段階識別情報を前記引き戻し済に書き換え、
(2)差し戻し指示を受けた場合において現在の承認者が前記承認ルートにおける最下位の承認者ではないときには、当該現在の承認者の1つ前の承認者に関するユーザ識別情報を前記承認ルート識別情報から取得し、当該取得したユーザ識別情報を現在の承認者に関するものとして前記電子票管理情報に保存し、
(3)差し戻し指示を受けた場合において現在の承認者が前記承認ルートにおける最下位の承認者であるときには、前記段階識別情報を前記申請中に書き換えること、
を特徴とする電子票表示制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明にかかる電子票表示制御装置、電子票表示制御方法及び電子票表示制御プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0019】
[1.構成]
本実施形態にかかるワークフローシステムの構成について、
図1から
図5を参照して詳細に説明する。
図1は、ワークフローシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
ワークフローシステムは、本発明にかかる電子票表示制御装置を含むサーバ100と、各ユーザに割り当てられている複数のクライアント200と、サーバ100およびクライアント200を通信可能に接続するネットワーク300と、を含む。
【0021】
クライアント200は、具体的には、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する市販のパーソナルコンピュータ(モニタなどの出力装置とキーボードおよびマウスなどの入力装置とを含む)である。ネットワーク300は、具体的には、インターネット、イントラネットおよびLAN(Local Area Network)などである。
【0022】
サーバ100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を含む。サーバ100に含まれているこれら各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0023】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、サーバ100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0024】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。ここで、出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。入力装置112には、キーボード、マウスおよびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
【0025】
記憶部106はストレージ手段であり、記憶部106として、例えば、RAM・ROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスクおよび光ディスク等を用いることができる。記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納されている。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。記憶部106は、ユーザ管理ファイル106aと、帳票ひな形管理ファイル106bと、本発明の項目別権限管理情報を含む項目別セキュリティ管理ファイル106cと、本発明の電子票管理情報を含む帳票管理ファイル106dと、を含む。
【0026】
ユーザ管理ファイル106aは、
図2に示すように、ワークフローシステムを利用するユーザを識別するためのユーザ識別情報(具体的にはIDおよびパスワードなど)と、ユーザ名と、ユーザが所属する部署名と、を含む。
【0027】
帳票ひな形管理ファイル106bは、
図3に示すように、帳票のひな形を識別するための帳票ひな形識別情報(具体的にはIDなど)をヘッダとするファイルであって、帳票種別(具体的には“○○申請書”、“××申告書”および“○△報告書”などの帳票名)と、帳票のレイアウト(具体的には、帳票画面に設定された項目および操作ボタンなどの大きさおよび配置など)に関する帳票レイアウト情報と、申請者との相関(関係性)から承認者として選ばれた、当該申請者が申請した帳票の承認作業を行うべきユーザ(具体的には、部内上司、上位部門上司、経理責任者など)を指示する承認ルート識別情報(具体的には、下位から上位へと進む承認ルート(順序)と対応付けられた、承認者となるユーザのIDなど)と、申請する権限のあるユーザを限定する申請可能者情報(具体的には、申請する権限が与えられたユーザのIDなど)と、帳票画面に設定された項目を識別するための項目識別情報(具体的にはID)と、項目の定義(具体的には、項目名および説明などの配置など)に関する項目定義情報と、を含む。
【0028】
項目別セキュリティ管理ファイル106cは、
図4に示すように、帳票ひな形識別情報をヘッダとするファイルであって、項目識別情報とユーザの各帳票における属性(具体的には“申請者”および“承認者”などの帳票への関り方)に対して、管理(操作)権限(具体的には“読み取り”、“書き込み”および“権限無し(本発明の“非表示”に対応)”など)が設定されているものである。なお、
図4に示す項目別セキュリティ管理ファイルには、属性として“申請者”および“承認者”の2パターンが一例として設定されているが、当該パターンよりもさらに細分化されたパターン(例えば“申請者”、“第1承認者”、“第2承認者”および“最終承認者”など)が設定されてもよい。また、
図4に示す項目別セキュリティ管理ファイルには、管理権限(操作権限)として“読み取り”、“書き込み”および“権限無し”の3パターンが一例として設定されているが、当該パターンよりもさらに細分化されたパターン(例えば、“読み取り”、“書き込み(追記・修正可)”、“書き込み(追記のみ可)”および“権限無し”など)が設定されてもよい。
【0029】
帳票管理ファイル106dは、
図5に示すように、ユーザが起票した帳票を識別するための帳票識別情報(具体的にはID)をヘッダとするファイルであって、申請者(起票者)となったユーザのユーザ識別情報(具体的にはID)である申請者情報と、起票した帳票の基となるひな形の帳票ひな形識別情報と、ワークフローにおける現在の段階(具体的には、“申請前”、“申請中”、“承認中”、“引き戻し済”、“承認済”および“却下”など)と、承認ルートにおける現在の承認者情報(具体的にはID)と、項目識別情報と、項目の現在の内容と、を含む。
【0030】
制御部102は、サーバ100を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)等である。制御部102は、OS(Operating System)等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、登録部102aと、本発明の属性確認手段を含む確認部102bと、本発明の表示実行手段を含む表示実行部102cと、本発明の保存実行手段を含む保存実行部102dと、を含む。
【0031】
登録部102aは、ワークフローシステムの管理者により設計された帳票画面に対して、帳票ひな形識別情報および項目識別情報を含む帳票ひな形管理ファイル106bを生成する。登録部102aは、管理者により設計された帳票画面に対して、帳票ひな形識別情報および項目識別情報を含む項目別セキュリティ管理ファイル106cを生成する。
【0032】
登録部102aは、生成した帳票ひな形管理ファイル106bに、管理者により設定された帳票種別と承認ルート識別情報と申請可能者情報とを保存する。登録部102aは、生成した帳票ひな形管理ファイル106bに、管理者により設計された帳票画面のレイアウトに関する情報を保存する。登録部102aは、生成した帳票ひな形管理ファイル106bに、管理者により設定された項目の定義に関する情報を、項目識別情報と対応付けて保存する。登録部102aは、生成した項目別セキュリティ管理ファイル106cに、管理者により設定された項目の管理権限に関する情報を保存する。
【0033】
確認部102bは、入力されたユーザ識別情報がユーザ管理ファイル106aに登録されているかを確認する。
【0034】
確認部102bは、入力されたユーザ識別情報を申請可能者情報として含む帳票ひな形管理ファイル106bが存在するかを確認することで、ユーザが、当該帳票ひな形管理ファイル106bで特定される帳票種別の帳票を申請することが可能な者であるか確認する。
【0035】
確認部102bは、入力されたユーザ識別情報を承認者情報として含む帳票管理ファイル106dが幾つ存在するかを確認することで、ユーザへの承認依頼件数を確認する。
【0036】
確認部102bは、入力されたユーザ識別情報を申請者情報として含む帳票管理ファイル106dが存在するかを確認することで、当該帳票管理ファイル106dに対応する帳票に対するユーザの属性が“申請者”であるかを確認する。
【0037】
起票部102cは、帳票IDを含む帳票管理ファイル106dを生成する。起票部102cは、入力されたユーザ識別情報を、生成した帳票管理ファイル106dに申請者情報として保存する。起票部102cは、ユーザにより選択された帳票種別に対応する帳票ひな形管理ファイル106bに含まれている帳票ひな形IDおよび項目IDを、生成した帳票管理ファイル106dにコピーする。起票部102cは、現在の段階“申請前”を、生成した帳票管理ファイル106dに保存する。起票部102cは、当該帳票ひな形管理ファイル106bに含まれている承認ルート識別情報中に最も下位の承認者として設定されているユーザのIDを、生成した帳票管理ファイル106dに現在の承認者情報として保存する。
【0038】
表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形識別情報で特定される帳票ひな形管理ファイル106bに基づいて、帳票画面を生成する。
【0039】
表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている各項目の現在の内容を、生成した帳票画面の各項目に入力する。表示実行部102cは、帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形識別情報で特定される項目別セキュリティ管理ファイル106cから、当該帳票管理ファイル106dに対応する帳票に対するユーザの属性(具体的には、“申請者”および“承認者”などの帳票への関わり方)に応じた管理権限を項目毎に抽出する。
【0040】
表示実行部102dは、生成した帳票画面の各項目に対して、抽出した管理権限でセキュリティをかける。表示実行部102cは、セキュリティがかけられた状態の帳票画面の表示を実行する。
【0041】
保存実行部102eは、帳票画面の各項目の記入内容を帳票管理ファイル106dに保存する。保存実行部102eは、外部から受けた指示および/または帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階に応じて、当該帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階を適宜書き換える。保存実行部102eは、外部から受けた指示に応じて、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の承認者情報を適宜書き換える。
【0042】
[2.処理]
上述した構成のワークフローシステムで実行される各種処理について、
図6から
図13を参照して説明する。
【0043】
[2−1.帳票ひな形登録処理]
ワークフローシステムで実行される帳票ひな形登録処理について、
図6および
図7を参照して説明する。
【0044】
まず、ワークフローシステムの管理者は、帳票ひな形登録処理を実行するアプリケーションを、サーバ100の入力装置112を操作して起動させる。
【0045】
[ステップSA1:ログイン画面の表示]
制御部102は、ワークフローシステムへログインするためのログイン画面であってユーザのIDおよびパスワードの入力領域を含むもの(図示せず)を、モニタ114に表示する。
【0046】
ここで、管理者は、入力装置112を操作して自分のIDおよびパスワードをログイン画面に入力して、ワークフローシステムへログインする。
【0047】
[ステップSA2:帳票ひな形登録画面の表示]
確認部102bは、入力されたIDおよびパスワードがユーザ管理ファイル106aに登録されているかを確認する。登録されていることが確認できた場合には、制御部102は、所望の帳票(具体的には、後述する
図9、
図11および
図13に示す帳票画面など)のひな形を設計するための帳票ひな形登録画面であって帳票画面の設計領域、デザインツールおよび“登録”ボタンなどを含むもの(図示せず)を、モニタ114に表示する。
【0048】
ここで、管理者は、入力装置112を操作して、帳票画面のレイアウトなど(具体的には、ユーザに文字を記入させる各種項目およびユーザに押下させるための各種ボタンなどの大きさおよび配置など)を、帳票ひな形登録画面上で設計する。具体的には、管理者は、入力装置112を操作して、後述する
図9、
図11および
図13に示す帳票画面などを、帳票ひな形登録画面上で設計する。
【0049】
また、管理者は、入力装置112を操作して、設計している帳票に対して、承認者となるユーザを指示する承認ルート識別情報(具体的には、下位から上位へと進む承認ルート(順序)と対応付けられた、承認者となるユーザのID)と、申請する権限のあるユーザを限定する申請可能者情報(具体的には、申請する権限が与えられたユーザのID)と、帳票種別(具体的には、“○○申請書”、“××申告書”および“○△報告書”などの帳票名)と、を設定する。
【0050】
また、管理者は、入力装置112を操作して、帳票ひな形登録画面上で設計した項目毎に、項目の定義(具体的には項目名および説明などの配置など)に関する情報を設定する。また、管理者は、入力装置112を操作して、帳票ひな形登録画面上で設計した項目毎に、項目の管理権限(具体的には“読み取り”、“書き込み”および“権限無し”など)に関する情報を、設計している当該帳票におけるユーザの属性(具体的には“申請者”および“承認者”など)に対して設定する。具体的には、管理者は、
図7に示す項目別セキュリティ設定画面MA上で、項目の定義および管理権限などに関する情報を入力したり選択したりする。なお、項目別セキュリティ設定画面MAは、
図7に示すように、項目種別を定義するための領域MA1と、項目の基本設定を定義するための領域MA2と、記入可能な項目に関する個別設定を定義するための領域MA3と、管理権限を設定するための領域MA4と、項目別セキュリティ設定画面MAの設定内容を保存するための“設定”ボタンMA5と、帳票ひな形登録画面に戻るための“戻る”ボタンMA6と、を含む。
【0051】
そして、管理者は、帳票画面の設計、項目の定義の設定および項目の管理権限の設定などの上述した作業が完了したら、入力装置112を操作して帳票ひな形登録画面の“登録”ボタンを押下する。
【0052】
[ステップSA3:帳票画面のひな形の登録]
登録部102aは、設計された帳票画面に対して、帳票ひな形IDおよび項目IDを含む帳票ひな形管理ファイル106bを生成する。登録部102aは、設計された帳票画面に対して、帳票ひな形IDおよび項目IDを含む項目別セキュリティ管理ファイル106cを生成する。
【0053】
登録部102aは、生成した帳票ひな形管理ファイル106bに、設定された帳票種別と承認ルート識別情報と申請可能者情報とを保存する。登録部102aは、生成した帳票ひな形管理ファイル106bに、設計された帳票画面のレイアウトに関する情報を保存する。登録部102aは、生成した帳票ひな形管理ファイル106bに、設定された項目の定義に関する情報を、項目IDと対応付けて保存する。登録部102aは、生成した項目別セキュリティ管理ファイル106cに、設定された項目の管理権限に関する情報を保存する。
【0054】
これにて、帳票ひな形登録処理の説明を終了する。
【0055】
[2−2.帳票新規申請処理]
ワークフローシステムで実行される帳票新規申請処理について、
図8および
図9を参照して説明する。
【0056】
[ステップSB1:アプリケーションの起動]
ワークフローシステムを利用して帳票を新規で起票して申請したいユーザは、帳票新規申請処理を実行するアプリケーションを、クライアント200の入力装置を操作して起動させる。クライアント200は、帳票新規申請処理の実行指示をサーバ100へ転送する。
【0057】
[ステップSB2:ログイン画面の表示]
制御部102は、ワークフローシステムへログインするためのログイン画面であってユーザのIDおよびパスワードの入力領域を含むもの(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該ログイン画面を表示させる。
【0058】
[ステップSB3:ID、パスワードの入力]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して自分のIDおよびパスワードをログイン画面に入力して、ワークフローシステムへログインする。クライアント200は、入力されたIDおよびパスワードをサーバ100へ転送する。
【0059】
[ステップSB4:申請画面の表示]
確認部102bは、入力されたIDおよびパスワードがユーザ管理ファイル106aに登録されているかを確認する。登録されていることが確認できた場合には、制御部102は、“新規申請”、“帳票承認”および“帳票閲覧”を選択するための申請画面(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該申請画面を表示させる。
【0060】
[ステップSB5:“新規申請”の選択]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、申請画面上で“新規申請”を選択する。クライアント200は、“新規申請”が選択された旨をサーバ100へ転送する。
【0061】
[ステップSB6:帳票ひな形一覧画面の表示]
制御部102は、帳票種別(具体的には“○○申請書”、“××申告書”および“○△報告書”などの帳票名)が一覧表示された帳票ひな形一覧画面(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該帳票ひな形一覧画面を表示させる。
【0062】
[ステップSB7:帳票種別の選択]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、帳票ひな形一覧画面上で所望の帳票種別を選択する。クライアント200は、選択された帳票種別をサーバ100へ転送する。
【0063】
[ステップSB8:申請可能者の確認]
確認部102bは、選択された帳票種別に対応する帳票ひな形管理ファイル106bに、入力されたIDが申請可能者情報として含まれているかを確認する。
【0064】
[ステップSB9:帳票管理ファイルの生成]
含まれていることが確認できた場合には、起票部102cは、帳票IDを含む帳票管理ファイル106dを生成する。起票部102cは、入力されたIDを、生成した帳票管理ファイル106dに申請者情報として保存する。起票部102cは、選択された帳票種別に対応する帳票ひな形管理ファイル106bに含まれている帳票ひな形IDおよび項目IDを、生成した帳票管理ファイル106dにコピーする。起票部102cは、現在の段階“申請前”を、生成した帳票管理ファイル106dに保存する。起票部102cは、当該帳票ひな形管理ファイル106bに含まれている承認ルート識別情報中に最も下位の承認者として設定されているユーザのIDを、生成した帳票管理ファイル106dに現在の承認者情報として保存する。
【0065】
[ステップSB10:帳票画面の表示]
表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される帳票ひな形管理ファイル106bに基づいて、帳票画面を生成する。表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される項目別セキュリティ管理ファイル106cから、当該帳票に対するユーザの属性“申請者”に応じた管理権限を項目毎に抽出する。
【0066】
表示実行部102dは、生成した帳票画面の各項目に対して、抽出した管理権限でセキュリティをかける。具体的には、当該帳票に対するユーザの属性は“申請者”なので、生成した帳票画面における申請者の記入項目に対しては、“書き込み”でセキュリティがかけられる。また、現在の段階“申請前”において承認者の記入項目への申請者による書き込みを防止するために、生成した帳票画面における承認者の記入項目に対しては、“権限無し”でセキュリティがかけられる。
【0067】
表示実行部102dは、セキュリティがかけられた状態の帳票画面をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該帳票画面を表示させる。
【0068】
ここで、クライアント200のモニタに表示された時の帳票画面の一例について、
図9を参照して説明する。帳票画面MBは、基本情報を記入するための領域MB1と、目標を記入するための領域MB2と、申請者の振り返りコメントを記入するための領域MB3と、当該振り返りコメントに対する承認者(上司)のコメントを記入するための領域MB4と、上期業績評価および下期業績評価を記入するための領域MB5と、コメントを記入するための領域MB6と、“申請”ボタン、“取消”ボタン、“一時保存”ボタン、“雛形保存”ボタン、“ファイル添付”ボタンおよび“戻る”ボタンを含むボタン群MB7と、を含む。
【0069】
図9に示す帳票画面MBは申請作業の段階で申請者により表示されたものであるので、当該段階では、申請者の記入項目である“職層”、“職種”、“課題1”、“課題解決のための施策・目標1”、“4−6月本人振り返り”、“4−9月本人振り返り”、“10−12月本人振り返り”および“10−3月本人振り返り”などは、記入可能に表示される。また、当該段階では、承認者の記入項目である“4−6月上司コメント”、“4−9月上司コメント”、“10−12月上司コメント”および“10−3月上司コメント”は、申請者が記入できないように表示される。なお、以下のステップSB10では、
図9に示す帳票画面MBがクライアント200のモニタに表示されているものとして説明する。
【0070】
[ステップSB11:帳票画面への記入および申請]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、帳票画面MBにおける書き込み可能な項目へ所望の内容を記入する。具体的には、ユーザは、書き込み可能な項目である“職層”、“職種”、“課題1”、“課題解決のための施策・目標1”、“4−6月本人振り返り”、“4−9月本人振り返り”、“10−12月本人振り返り”および“10−3月本人振り返り”などに、所望の内容を記入する。
【0071】
ユーザは、帳票画面MBへの記入が完了して申請を行いたい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“申請”ボタンを押下する。また、ユーザは、申請を保留するために帳票画面MBの記入内容を一時保存したい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“一時保存”ボタンを押下する。
【0072】
“申請”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の申請指示をサーバ100へ転送し、“一時保存”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の一時保存指示をサーバ100へ転送する。
【0073】
[ステップSB12:帳票画面の記入内容の保存]
保存実行部102eは、帳票画面の各項目の記入内容を帳票管理ファイル106dに保存する。帳票の申請指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dに現在の段階“申請前”を“申請中”に書き換える。また、帳票の一時保存指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請前”を維持する。
【0074】
これにて、帳票新規申請処理の説明を終了する。
【0075】
[2−3.帳票承認処理]
ワークフローシステムで実行される帳票承認処理について、
図10および
図11を参照して説明する。
【0076】
[ステップSC1:アプリケーションの起動]
ワークフローシステムを利用して帳票の承認作業を行いたいユーザは、帳票承認処理を実行するアプリケーションを、クライアント200の入力装置を操作して起動させる。クライアント200は、帳票承認処理の実行指示をサーバ100へ転送する。
【0077】
[ステップSC2:ログイン画面の表示]
制御部102は、ワークフローシステムへログインするためのログイン画面であってユーザのIDおよびパスワードの入力領域を含むもの(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該ログイン画面を表示させる。
【0078】
[ステップSC3:ID、パスワードの入力]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して自分のIDおよびパスワードをログイン画面に入力して、ワークフローシステムへログインする。クライアント200は、入力されたIDおよびパスワードをサーバ100へ転送する。
【0079】
[ステップSC4:申請画面の表示]
確認部102bは、入力されたIDおよびパスワードがユーザ管理ファイル106aに登録されているかを確認する。登録されていることが確認できた場合には、制御部102は、“新規申請”、“帳票承認”および“帳票閲覧”を選択するための申請画面(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該申請画面を表示させる。
【0080】
[ステップSC5:“帳票承認”の選択]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、申請画面上で“帳票承認”を選択する。クライアント200は、“帳票承認”が選択された旨をサーバ100へ転送する。
【0081】
[ステップSC6:承認待ち帳票の確認]
確認部102bは、入力されたIDを現在の承認者情報として含む帳票管理ファイル106dが幾つ存在するかを確認することで、ユーザへの承認依頼件数を確認する。なお、存在することが確認できなかった場合には、制御部102は、例えば“承認依頼件数0件です。”というメッセージをクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該メッセージを表示させる。
【0082】
[ステップSC7:現在の段階の確認]
存在することが確認できた場合には、確認部102bは、確認された帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階を確認する。
【0083】
[ステップSC8:帳票一覧画面の表示]
現在の段階として“申請中”または“承認中”を含む帳票管理ファイル106dに対しては帳票の承認作業が進められるので、制御部102は、現在の段階として“申請中”または“承認中”を含む帳票管理ファイル106dに保存されている帳票IDが一覧表示された帳票一覧画面(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該帳票一覧画面を表示させる。なお、現在の段階として“申請前”、“引き戻し済”、“承認済”または“却下”を含む帳票管理ファイル106dに対しては帳票の承認作業が進められないまたは承認作業を行う必要がないので、制御部102は、現在の段階として“申請前”、“引き戻し済”、“承認済”または“却下”を含む帳票管理ファイル106dに保存されている帳票IDについては帳票一覧画面に表示しなくてもよい。
【0084】
[ステップSC9:帳票の選択]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、帳票一覧画面上で、承認対象の所望の帳票IDを選択する。クライアント200は、選択された帳票IDをサーバ100へ転送する。
【0085】
[ステップSC10:帳票画面の表示]
表示実行部102dは、選択された帳票IDを含む帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される帳票ひな形管理ファイル106bに基づいて、帳票画面を生成する。表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている各項目の現在の内容を、生成した帳票画面の各項目に入力する。表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される項目別セキュリティ管理ファイル106cから、当該帳票に対するユーザの属性“承認者”に応じた管理権限を項目毎に抽出する。
【0086】
表示実行部102dは、生成した帳票画面の各項目に対して、抽出した管理権限でセキュリティをかける。具体的には、当該帳票に対するユーザの属性は“承認者”なので、生成した帳票画面における承認者の記入項目に対しては、“書き込み”でセキュリティがかけられる。また、承認者の立場において申請者の記入項目の内容を承認者が参照できるように、生成した帳票画面における申請者の記入項目に対しては、“読み取り”でセキュリティがかけられる。
【0087】
表示実行部102dは、セキュリティがかけられた状態の帳票画面をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該帳票画面を表示させる。
【0088】
ここで、クライアント200のモニタに表示された時の帳票画面の一例について、
図11を参照して説明する。
図11に示す帳票画面MBは承認作業の段階で承認者により表示されたものであるので、帳票画面MBのボタン群MB7には、“申請”ボタン、“取消”ボタンおよび“雛形保存”ボタンは存在せず、“承認”ボタン、“却下”ボタンおよび“差し戻し”ボタンが追加される。当該段階では、承認者の記入項目である“4−6月上司コメント”、“4−9月上司コメント”、“10−12月上司コメント”および“10−3月上司コメント”は記入可能に表示される。また、当該段階では、申請者の記入項目である“職層”、“職種”、“課題1”、“課題解決のための施策・目標1”、“4−6月本人振り返り”、“4−9月本人振り返り”、“10−12月本人振り返り”および“10−3月本人振り返り”などの記入内容は、承認者が参照できるように、例えば読み取り可能に表示される。なお、以下のステップSC11では、
図11に示す帳票画面MBがクライアント200のモニタに表示されているものとして説明する。
【0089】
[ステップSC11:帳票画面への記入および承認]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、帳票画面MBにおける書き込み可能な項目へ所望の内容を記入する。具体的には、ユーザは、書き込み可能な項目である“4−6月上司コメント”、“4−9月上司コメント”、“10−12月上司コメント”および“10−3月上司コメント”などに、所望の内容を記入する。
【0090】
ユーザは、申請者の記入内容を確認し、帳票画面MBへの記入が完了して、承認を行いたい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“承認”ボタンを押下する。また、ユーザは、承認を保留するために帳票画面MBの記入内容を一時保存したい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“一時保存”ボタンを押下する。また、ユーザは、申請者の記入内容を確認したが、この内容では承認できないので差し戻しを行いたい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“差し戻し”ボタンを押下する。また、ユーザは、申請者の記入内容を確認したが、この内容では承認できないので却下したい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“却下”ボタンを押下する。
【0091】
“承認”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の承認指示をサーバ100へ転送し、“一時保存”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の一時保存指示をサーバ100へ転送し、“差し戻し”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の差し戻し指示をサーバ100へ転送し、“却下”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の却下指示をサーバ100へ転送する。
【0092】
[ステップSC12:帳票画面の記入内容の保存]
保存実行部102eは、帳票画面の各項目の記入内容を帳票管理ファイル106dに保存する。帳票の承認指示を受けた場合には、保存実行部102eは、(1)帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される帳票ひな形管理ファイル106bに含まれている承認ルート識別情報から、帳票管理ファイル106dに現在の承認者情報として保存されているIDに対応する現在の承認者の次の承認者のIDを取得し、(2)次の承認者のIDが取得できた場合は当該取得した次の承認者のIDを帳票管理ファイル106dに現在の承認者情報として保存し、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請中”または“承認中”を、“承認中”に書き換え、(3)次の承認者のIDが取得できず(次の承認者が存在せず)現在の承認者が最終承認者の場合は帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請中”または“承認中”を、“承認済”に書き換える。また、帳票の一時保存指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請中”または“承認中”を、“承認中”に書き換える。また、帳票の差し戻し指示を受けた場合であって、当該帳票の基となった帳票ひな形管理ファイル106bに保存されている承認ルート識別情報に、入力されたIDよりも承認ルートとして下位のIDが含まれていないときには、保存実行部102eは、当該帳票を申請者へ差し戻すため、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請中”または“承認中”を、“申請中”に書き換える。また、帳票の差し戻し指示を受けた場合であって、当該帳票の基となった帳票ひな形管理ファイル106bに保存されている承認ルート識別情報に、入力されたIDよりも承認ルートとして下位のIDが含まれているときには、保存実行部102eは、当該帳票を下位の承認者へ差し戻すため、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“承認中”を、“申請中”または“承認中”に書き換える。また、帳票の却下指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請中”または“承認中”を、“却下”に書き換える。
【0093】
これにて、帳票承認処理の説明を終了する。
【0094】
[2−4.帳票閲覧処理]
ワークフローシステムで実行される帳票閲覧処理について、
図12および
図13を参照して説明する。なお、用途としては、例えば、過去に起票した帳票の内容確認や却下された帳票の内容を流用した再起票などが考えられる。
【0095】
[ステップSD1:アプリケーションの起動]
ワークフローシステムを利用して帳票の閲覧等を行いたいユーザは、帳票閲覧処理を実行するアプリケーションを、クライアント200の入力装置を操作して起動させる。クライアント200は、帳票閲覧処理の実行指示をサーバ100へ転送する。
【0096】
[ステップSD2:ログイン画面の表示]
制御部102は、ワークフローシステムへログインするためのログイン画面であってユーザのIDおよびパスワードの入力領域を含むもの(図示せず)を、クライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該ログイン画面を表示させる。
【0097】
[ステップSD3:ID、パスワードの入力]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して自分のIDおよびパスワードをログイン画面に入力して、ワークフローシステムへログインする。クライアント200は、入力されたIDおよびパスワードをサーバ100へ転送する。
【0098】
[ステップSD4:申請画面の表示]
確認部102bは、入力されたIDおよびパスワードがユーザ管理ファイル106aに登録されているかを確認する。登録されていることが確認できた場合には、制御部102は、“新規申請”、“帳票承認”および“帳票閲覧”を選択するための申請画面(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該申請画面を表示させる。
【0099】
[ステップSD5:“帳票閲覧”の選択]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、申請画面上で“帳票閲覧”を選択する。クライアント200は、“帳票閲覧”が選択された旨をサーバ100へ転送する。
【0100】
[ステップSD6:申請者登録の確認]
確認部102bは、入力されたIDを申請者情報として含む帳票管理ファイル106dが存在するかを確認することで、保存されている各帳票に対するユーザの属性が“申請者”であるかを確認する。なお、存在することが確認できなかった場合には、保存された複数の帳票の中に、ログインしたユーザの属性が“申請者”である帳票がないので、制御部102は、例えば“帳票はありません。”というメッセージをクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該メッセージを表示させる。
【0101】
[ステップSD7:帳票一覧画面の表示]
存在することが確認できた場合には、確認された各帳票に対するログインしたユーザの属性は“申請者”であるので、制御部102は、確認された帳票管理ファイル106dに保存されている帳票IDが一覧表示された帳票一覧画面(図示せず)をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該帳票一覧画面を表示させる。
【0102】
[ステップSD8:帳票の選択]
ユーザは、クライアント200の入力装置を操作して、帳票一覧画面上で、閲覧対象の所望の帳票IDを選択する。クライアント200は、選択された帳票IDをサーバ100へ転送する。
【0103】
[ステップSD9:帳票画面の表示]
表示実行部102dは、選択された帳票IDを含む帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される帳票ひな形管理ファイル106bに基づいて、帳票画面を生成する。表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている各項目の現在の内容を、生成した帳票画面の各項目に入力する。表示実行部102dは、帳票管理ファイル106dに保存されている帳票ひな形IDで特定される項目別セキュリティ管理ファイル106cから、選択された帳票に対するユーザの属性“申請者”に応じた管理権限を項目毎に抽出する。
【0104】
表示実行部102dは、生成した帳票画面の各項目に対して、抽出した管理権限でセキュリティをかける。具体的には、生成した帳票画面における申請者の記入項目に対しては“書き込み”でセキュリティがかけられ、承認者の記入項目に対しては“権限無し”でセキュリティがかけられる。なお、現在の段階が“申請前”であれば、申請者によって当該帳票の修正および申請を行うことが可能となり、現在の段階が“申請中”または“承認中”であれば、申請者によって当該帳票の引き戻しを行うことが可能となり、現在の段階が“却下”、“引き戻し済”または“承認済”であれば、申請者によって当該帳票の記入内容を複製した再起票(再申請)を行うことが可能となる。
【0105】
表示実行部102dは、セキュリティがかけられた状態の帳票画面をクライアント200へ転送して、クライアント200のモニタに当該帳票画面を表示させる。
【0106】
ここで、クライアント200のモニタに表示された時の帳票画面の一例について、
図13を参照して説明する。
図13に示す帳票画面MBは承認者による承認作業中の段階で申請者により表示されたものであるので、帳票画面MBのボタン群MB7には、“引き戻し”ボタンが追加される。当該段階では、申請者の記入項目である“職層”、“職種”、“課題1”、“課題解決のための施策・目標1”、“4−6月本人振り返り”、“4−9月本人振り返り”、“10−12月本人振り返り”および“10−3月本人振り返り”などの記入内容は、承認者による承認作業中のため書き換えができないように、例えば読み取り可能に表示される。また、当該段階では、承認者の記入項目である“4−6月上司コメント”、“4−9月上司コメント”、“10−12月上司コメント”および“10−3月上司コメント”は、申請者が閲覧できないように表示される。なお、以下のステップSD10では、
図13に示す帳票画面MBがクライアント200のモニタに表示されているものとして説明する。
【0107】
[ステップSD10:帳票画面の閲覧、帳票画面への記入または記入内容の修正]
ユーザは、帳票画面MBを閲覧する。ユーザは、帳票画面MBにおける書き込み可能な項目に対しては、クライアント200の入力装置を操作して、必要に応じて内容の記入および記入内容の修正などを行う。
【0108】
ユーザは、閲覧を終了したい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“戻る”ボタンを押下する。また、現在の段階が“申請前”であれば、ユーザは、帳票画面MBにおける書き込み可能な項目に書き込みを行い、帳票画面MBの記入内容を一時保存したいときには、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“一時保存”ボタンを押下する。また、現在の段階が“申請前”であれば、ユーザは、帳票画面MBにおける書き込み可能な項目に書き込みを行い、帳票の申請を行いたいときには、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“申請”ボタンを押下する。また、ユーザは、申請中の帳票を引き戻したい場合には、クライアント200の入力装置を操作して帳票画面MBの“引き戻し”ボタンを押下する。
【0109】
“戻る”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の閲覧終了指示をサーバ100へ転送し、現在の段階が“申請前”で“一時保存”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の一時保存指示をサーバ100へ転送し、“申請”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の申請指示をサーバ100へ転送し、“引き戻し”ボタンが押下された場合には、クライアント200は、帳票の引き戻し指示をサーバ100へ転送する。
【0110】
[ステップSD11:帳票画面の記入内容の保存]
帳票の閲覧終了指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dの内容を維持する。また、帳票の一時保存指示または帳票の申請指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票画面の各項目の記入内容を帳票管理ファイル106dに保存する。
【0111】
帳票の引き戻し指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階を“引き戻し済”に書き換える。帳票の一時保存指示を受けた場合には、保存実行部102eは、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階“申請前”を維持する。
【0112】
保存実行部102eは、帳票の申請指示を受けた場合であって、帳票管理ファイル106dに保存されている現在の段階が“申請前”のときには、当該“申請前”を“申請中”に書き換え、現在の段階が“却下”、“引き戻し済”、“承認済”のときには、指定した帳票の当該段階は変更させず、内容を複製した新規の帳票を起票する。
【0113】
これにて、帳票閲覧処理の説明を終了する。
【0114】
[3.本実施形態のまとめ、及び他の実施形態]
以上、本実施形態によれば、サーバ100は、(1)入力されたユーザのID、記憶部106に記憶されている申請者のIDおよび現在の承認者のIDを含む帳票管理ファイル、および承認ルートの指示を含む帳票ひな形管理ファイルに基づいて、当該帳票管理ファイルで特定される帳票に対する当該入力されたIDのユーザの属性を確認し、(2)確認した属性、記憶部106に記憶されている帳票管理ファイル、帳票ひな形管理ファイルおよび項目別セキュリティ管理ファイルに基づいて、各々の記入項目に現在の記入内容が入力されており且つ各々の記入項目が当該確認された属性に応じた管理権限(操作権限)で制御された状態の帳票画面を表示する。これにより、書類の各項目への記入内容に対する秘匿性をワークフローの各段階で担保しつつ、同一ユーザがワークフローへ様々な関わり方をしても(具体的には、ワークフローにおいて同一ユーザが申請者として関わったり承認者として関わったりしても)、当該ユーザに適正な権限を与え、さらに、これらのことをシンプルに且つ開発コストを抑えて実現することができる。
【0115】
また、本実施形態によれば、サーバ100は、表示された帳票画面に含まれている各々の記入項目の記入内容および当該帳票の現在の段階を記憶部106に記憶されている帳票管理ファイルに保存し、さらに、承認指示を受けた場合には、当該帳票の次の承認者のIDを、記憶部106に記憶されている帳票管理ファイルに保存する。これにより、帳票管理ファイルを最新の状態で管理することができる。また、帳票管理ファイルに含まれる現在の承認者を、承認ルートに沿って適切に管理することができる。
【0116】
つまり、本実施形態によれば、承認段階別・項目別のセキュリティ機能を有するワークフローシステムを提供することができる。
【0117】
一般に、ワークフローには、提出した後に本人が間違いを発見し手元に戻す“引き戻し”、上位承認者が下位承認者に再考を促す“差し戻し”および承認しないと判断する“却下”などの段階が含まれているが、当該ワークフローをシステム化する際には、特に“引き戻し”および“差し戻し”等といったワークフローの流れの遡り(遡及)に対応した項目別のセキュリティを実装する必要がある。この対応を怠ると、例えば、上位承認者の記入内容を閲覧する為に申請者が故意に引き戻しを行った場合に当該記入内容の秘匿性を担保できないという欠陥が発生してしまう。また、会計システムなどの内部統制が重視されるシステムには、業務処理ごとのセキュリティ機能(新規登録、参照および更新など)が備わっているが、組織異動の度にセキュリティの権限が変わって複雑な権限設定が必要な企業では当該権限変更にかかる利用者のメンテナンスの負荷が増大するという問題がある。
【0118】
ところが、本実施形態のワークフローシステムでは、ワークフロー特有の業務処理に対応する一方で、ワークフロー特有の“承認ステージ”がセキュリティ設定の概念に取り込まれたので、上述したメンテナンス負荷の問題を含む従来のすべての問題を解決することができる。
【0119】
また、本実施形態のワークフローシステムを利用すれば、例えば、起票した電子伝票に対し、“起票者”、“第一承認者”および“最終承認者”などのその帳票との関り方に応じて、項目の操作権限を制御することができる。これにより、起票者は入力できず上位承認者のみが入力できる項目を用意したり、起票者が起票した電子伝票を引き戻した際に上位承認者の入力内容を閲覧できないようにしたりすることが実現可能となる。そして、これらのことが実現可能となったことで、経費の精算や稟議申請などの起票内容をそのまま承認することを目的とした業務だけでなく、人事考課業務、採用管理業務および予算作成業務などといった承認者の記入が必要な業務などにも、当該ワークフローシステムを利用することができる。
【0120】
ここで、従来のワークフローシステムは、起票された電子伝票に対して承認または却下のいずれかの処理を行うことを目的としている。一方で、人事考課などの一部の業務では、査定中の評号情報および賞与金額案などといった起票者が入力できない情報が存在する。そして、これらの情報は、上長などが記入し最終結果のみが起票者に伝達されることが多く、途中経過の情報が開示されることは稀である。しかし、従来のワークフローシステムでは承認中または承認後の電子伝票をそのまま閲覧することができてしまうので、従来のワークフローシステムをこのような業務に適用することは、当該業務に特化した専門のシステムを利用したり開発したりしない限り、困難である。だだし、専門のシステムを利用する場合は、社員マスタの多重管理などといった運用負荷が増大するという問題および当該システムの導入に掛かる投資額が増大するという問題などが発生する。
【0121】
ところが、本実施形態のワークフローシステムは、経費の精算や稟議申請などの起票内容をそのまま承認することを目的とした業務だけでなく、人事考課業務、採用管理業務および予算作成業務などといった承認者の記入が必要な業務などにも利用することができるので、運用負荷および投資額の増大などといった従来の問題をすべて解決することができる。
【0122】
また、本実施形態のワークフローシステムを人事考課業務における業績および能力などの申告に利用すれば、例えば“人事考課の考課結果を上位承認者(考課者)が入力しても被考課者からは当該考課結果を閲覧することはできない”ということが実現できる。また、本実施形態のワークフローシステムを、複数部門の見解を得た上で承認される社内稟議に利用すれば、例えば“各部門の担当者からは個別にコメントを入力できるが、他の部門のメンバーからはコメントを入力できない”ということが実現でき、当該社内稟議の完全性が保証される。
【0123】
さらに、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態で実施されてよい。例えば、本実施形態ではサーバ100がクライアント200からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント200に返却する場合を一例に説明したが、サーバ100がスタンドアローンの形態で処理を行うようにしてもよく、またサーバ100が有する機能(特に制御部102の機能)をクライアント200に組み込み、クライアント200がスタンドアローンの形態で処理を行うようにしてもよい。また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。また、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合しもよい。また、本明細書や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、情報(各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む)、画面例などについては、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0124】
また、サーバ100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、サーバ100の各部が備える処理機能(特に制御部102にて行われる各処理機能)については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよい。なお、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じてサーバ100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDなどの記憶部106には、OSとして協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。また、このコンピュータプログラムは、サーバ100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。また、記憶部106に格納される各種のデータベース等(ユーザ管理ファイル106a〜帳票管理ファイル106dを含む)は、RAM・ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0125】
また、サーバ100は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置(任意の周辺装置が接続されている情報処理装置を含む。)として構成してもよい。また、サーバ100は、当該情報処理装置に本発明に係る電子票表示制御方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。また、本発明に係る電子票表示制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することができる。ここで、「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。