(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記携帯機器の前記方向は、前記ディスプレイをオンにする前に、閾値の期間に、前記ほぼ水平方向であることを判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記近接センサを使用して、前記物体が前記携帯機器に近接していないことを判定するステップは、前記携帯機器の前記方向が前記ほぼ水平方向であることを判定する前に行われる、請求項1又は2に記載の方法。
前記近接センサを使用して、前記物体が前記携帯機器に近接していることを判定するステップと、前記携帯機器の前記方向は、前記ほぼ垂直方向であること判定するステップと、前記携帯機器の前記ディスプレイを自動的にオフにするステップと、前記携帯機器の前記方向が前記ほぼ水平方向であることを判定するステップとの動作は、前記携帯機器の音声通信セッション中にそれぞれ実行される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記の問題を解決するために、本開示に含まれる例は、近接センサと加速度の両方を使用する。例えば、携帯電話のような携帯機器は、もし近接センサが電話に近接した物体を検出し、加速度センサが電話は例えば、垂直方向等の特定の方向に保持されていることを示す場合にのみ電話のディスプレイをオフにする。このような垂直方向は、もし電話がユーザの頭に対して保持される場合に起こりえる。さらに、特定の状況下において、通話中に起こりえるように、もし電話が例えば、水平方向の他の方向に近づくように保持された場合、共通の使用状況下において、ユーザは通話中に電話の機能にアクセスしようとしており、かつ、電話が再び直立状態になるまでディスプレイをそのままにするように近接センサの信号を無視しようとすることが想定される。
【0010】
一例を挙げると、携帯電話において、通話が開始された後、ディスプレイ管理アルゴリズムは、近接センサで電話に近接した物体があるか否かを検出してもよく、かつ、加速度センサで電話の方向を判定してもよい。もし、近接センサが作動すると、電話が他の物体(恐らく、ユーザの身体の一部分)からの閾値の距離以内にあることを示し、もし加速度センサは電話が例えば垂直であることを示した場合、ディスプレイ管理アルゴリズムは、ディスプレイをオフにする。その後、もし、上述のプロセスが通話中にディスプレイをオフにすることが起こるとディスプレイ管理アルゴリズムは、近接センサの振る舞いにかかわらず、加速度センサは、電話が例えば、水平、又は、水平に近い位置に動くことを示すとき、電話のディスプレイをオンにしてもよい。したがって、アルゴリズムは、まだ通話中である間に、ユーザが電話の機能にアクセスするために電話を頭から水平位置に動かしたので、電話のディスプレイをオンにする必要があると推測する。
【0011】
次に続く例は、物体が携帯電話に近接しているときを検出する近接センサの使用を説明する。近接という用語は、物体が携帯電話に近接しており、近接センサが作動するようなときに、携帯電話と、電話に含まれる近接センサの検出範囲内に存在する他の物体と、の間の距離を指す。さらに、開示された一例は、携帯電話の方向を判定する加速度センサの使用を説明する。数例を挙げると、例えば、水平及び垂直を含む特定の方向は、説明される。水平及び垂直という用語は、方向の他の名称と同様に、関係性があってもよく、開示された数例において、名称は、地球に対する携帯電話の特定の方向を指してもよい。例えば、垂直は、地球に対して近似的に垂線である方向を指してもよく、水平は、地球に対して近似的に並行である方向を指してもよい。さらに特定の方向の名称は、開示された数例において、正確である必要はなくてもよい。例えば、垂直方向は、近似的に垂直に向いている携帯電話を指してもよく、近似は、電話の方向が電話の垂直方向に位置しているに違いないという特定の許容範囲内によって定義されてもよい。携帯電話の方向を判定する特定の数例は、異なる方向の近似の使用を含み、以下により詳細に説明される。
【0012】
次に続く数例は、電話のディスプレイを管理する根拠として、垂直方向及び水平方向にある携帯電話を判定する加速度センサに関して説明されるものの、電話の他の方向はディスプレイの異なる状態をもたらすための基準を形作ってもよい。例えば、電話は、他のパラメータの中で、電話が水平方向にあることを判定する加速度センサに応答してディスプレイをオフにしてもよく、携帯電話が垂直方向にあることを判定する加速度センサに応答してディスプレイを再びオンにしてもよい。より一般的には、本開示に従った携帯電話は、例えば、電話が通話中に近接センサが電話に近接した物体を検出し、加速度センサが電話は、第一方向にあることを判定したとき、音声通信セッション中に、電話のディスプレイをオフにしてもよい。
【0013】
図1は、例の携帯電話10は、筐体12、ディスプレイ14、ユーザインターフェースを含み、ユーザインターフェースは、キーボード16、ソフトキー(soft key)18、スピーカー20、マイクロホン22、外部アンテナ24、近接センサ26、及び加速度センサ28を含む、平面図である。
図8A及び
図8Bに以下に説明されるように、本開示による、携帯機器は、
図1の例の携帯電話10よりも多くの異なる様式及び形状を含んでもよい。
【0014】
図1において、ディスプレイ14は、携帯電話10の筐体12の上半分に配置される。ディスプレイ14は、携帯電話10のユーザに目に見える情報を提供可能な、一つ以上の液晶ディスプレイ(LCD)、ドットマトリックスディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)、タッチスクリーン、電子インク、同様のモノクロ又はカラーディスプレイを含んでもよい。ディスプレイ14は、携帯電話10によって提供される機能に関連しているユーザインターフェースを提供してもよい。例えば、ディスプレイ14は、多くの連絡先を含む、携帯電話10に格納されたアドレス帳をユーザに提示してもよい。もう一つの例を挙げれば、ディスプレイ14は、機能に関連するオプションのメニュー、及び、例えば、着信音のような電話の設定、サイレント、通常、会議(meeting)のような電話のモード、電話のためのその他の設定可能な設定を含む携帯電話10の操作をユーザに提示してもよい。
【0015】
キーパッド16は、筐体12の下半分にある。一例を挙げると、キーパッド16は、ユーザが電話番号、連絡先、及び携帯電話10の使用のためのその他の情報を入力するために用いてもよい英数字キーパッドである。ソフトキー18は、ディスプレイ14の直下に配置される。一例を挙げると、ソフトキー18は、例えば、現在の機能、及び、ディスプレイ14上に示された内容に基づいた携帯電話10の異なる機能を実行するように構成されてもよい。例えば、ソフトキー18の一つは、電話に格納されたアドレス帳の連絡先の探索等、携帯電話10において使用できる多くの機能オプションから選択されてもよいデフォルトオプションであるメニューキーに対応していてもよい。一例を挙げると、一度、ソフトキー18は、アドレス帳を取得し、連絡先を示すために選択されると、同じソフトキーは、メニューオプションから携帯電話10に格納されたアドレス帳にある連絡先のための情報を編集する等の連絡先データと情報をやりとりする多くのオプションの一つに変化してもよい。
【0016】
携帯電話10は、また、スピーカー20及びマイクロホン22を含み、それぞれ、可聴音を発し、ユーザからの可聴音を受信するように機能してもよい。例えば、スピーカー20は、携帯電話10に電話をかけるユーザの音声を発するように構成されてもよく、マイクロホン22は、携帯電話10で通話している相手に送信すべき携帯電話10のユーザの音声を受信するように構成されてもよい。
図1において、スピーカー20は、ディスプレイ14の上の筐体12の最上部に配置される。マイクロホン22は、他方で、キーパッド16より下の筐体12の底に配置される。この方法で、スピーカー20とマイクロホン22の位置は、一般的には、それぞれユーザの耳と口に対応してもよい。しかしながら、他の例を挙げると、スピーカー20及びマイクロホン22は筐体12の他の場所に配置されてもよい。
【0017】
携帯電話10のアンテナ24は、筐体12の最上部から上に伸びる。しかしながら、もう一つの例を挙げると、アンテナ24は、筐体12の別の部分から伸びてもよいし、筐体の一部を形成してもよい。さらに、本開示に係る携帯機器の数例を挙げると、機器のアンテナは、内部にあり、機器の筐体の任意の部分から、外から見えずに、延長できてもよい。アンテナ24は、携帯電話10と、例えば、他の携帯機器、リモートサービスプロバイダネットワーク、コンピュータ機器等のその他の機器との間に通信を促進させるように機能してもよい。そのような一例を挙げると、アンテナ24は、携帯機器との使用に適した、多くの無線周波数(RF)アンテナのどれでもよく、例えば、無線セルラーネットワーク越しに送信された電話の呼び出し等を含むRF通信を送受信するように構成される。
【0018】
携帯電話10は、近接センサ26及び加速度センサ28を含む。近接センサ26は、筐体12内の携帯電話10の上方角に配置される。加速度センサ28も、筐体12内の携帯電話10の下方角に配置される。近接センサ26及び加速度センサ28は、本開示に係るその他の例において携帯電話10に関して多くの異なる場所に配置されてもよい。さらに、数例を挙げると、近接センサ26及び加速度センサ28のうちのどちらか一つ、又は、両方は、筐体12内に配置されていなくてもよい。例えば、近接センサ26は、筐体12に接続され、近接センサの少なくとも一部が筐体の外に位置するように配置されてもよい。
【0019】
携帯電話10のプロセッサとともに、近接センサ26及び加速度センサ28は、携帯電話10による通話中にディスプレイ14の管理を一緒に行うように構成されてもよい。一例を挙げると、電話による発信、又は、受信された電話の着信で、携帯電話10による通話が開始した後、近接センサ26は、携帯電話10に近接した物体の存在を検出するように使用されてもよい。例えば、近接センサ26は、物体がセンサから閾値の距離以内であるときにセンサが作動するように構成されてもよい。
【0020】
携帯電話10に近接した物体を検出する近接センサ26に加えて、加速度センサ28は、通話中の携帯電話の、例えば、水平、又は、垂直等の方向を判定してもよい。一例を挙げると、携帯電話10は、近接センサ26が携帯電話に近接した物体を検出し、加速度センサ28は、電話が近似的に垂直方向にあることを判定するとき、ディスプレイ14をオフにするように構成されてもよい。音声通信セッション中に電話のディスプレイを管理する携帯電話における近接センサと加速度センサの機能の本開示に係る例の方法は、以下の
図4の例の方法を参照してより詳細に説明される。
【0021】
上述したように、その他の方向の名称と同様に水平及び垂直という用語は関連がある一方で、開示された例において、そのような名称は、地球に対して携帯電話の特定の方向を指してもよい。加速度センサ28が携帯電話機10の方向を判定してもよいとした座標系の例は、
図2に示されている。一例を挙げれば、加速度センサ28は、
図2に図示される直交座標系に記載されている携帯機器10の方向を判定するように構成されてもよい。ここで、Z軸は、重力ベクトルGに平行であり、X軸とY軸は、概して、地面25に対して平行である。ここで、地面25は、地球であってもよく、Z軸に対して相互に垂直である。
図2の座標系の例を挙げれば、垂直線は、概して、重力Gに対して平行に対応するが、反対方向では、地面25に向かっていく代わりに、地面25から離れる方に向かう。
【0022】
図2の例において、加速度センサ28によって判定される、携帯電話10の方向は、方向ベクトルV
phoneによって表される。ベクトルV
phoneによって表される携帯電話10の方向は、加速度センサ28によって生成される信号に基づいて判定される方法は、以下により詳細に記述される。しかしながら、
図2の例において、携帯電話10は、位置27及び位置29において、それぞれ異なる二つの方向にあると表される。位置27において、加速度センサ28は、ベクトルV
phoneによって表される携帯電話10の方向をほぼ垂直に等しいと判定する。位置29において、他方では、加速度センサ28は、ベクトルV
phoneによって表される携帯電話10の方向をほぼ水平に等しいと判定する。
【0023】
図2の例は、携帯電話10の方向は、垂直及び水平のように相対的な用語で特定されてもよい座標系を描写することを意味している。本開示によると、数例を挙げれば、加速度センサが、通話中に電話のディスプレイを管理するための携帯電話のような携帯機器の方向を判定する座標系は、
図2に示されたものと異なってもよい。しかしながら、以下に記述される例は、
図2の例に従って座標系において方向を判定する加速度センサを含む。上に述べたように、数例のような垂直及び水平は、概して、重力に平行、及び地面に対して垂直として、概して、重力に対して垂直及び地面に平行として扱われる方向に対応する。しかしながら、実際には、携帯電話10の方向は、
図2の位置27及び位置29にあるベクトルV
phoneによって表される、正確な又はほとんど正確な垂直又は水平であってもよい。上に述べたように、
図5及び以下に記載される関連した記述は、加速度センサによって判定された電話の方向ベクトルが特定の方向の電話を指すような位置でもよい方向の範囲を用いて、
図2の例で定義されるように、電話がほぼ垂直又は水平のときだけ、どのように携帯電話の方向が加速度センサで判定されるかを描写している。
【0024】
数例を挙げれば、本開示によると、携帯電話10又は他の携帯機器は、近接センサ26及び加速度センサ28だけよりも多くのセンサを含む。例えば、本開示によると携帯機器は、マルチプル加速度センサを含んでもよい。さらに、本開示によると携帯機器は、電話の機能を実行するためにユーザから触覚入力を受信するように構成されたタッチスクリーンディスプレイを操作するための多くのセンサを含んでもよい。
【0025】
図3は、プロセッサ30、記憶装置32、ディスプレイ14、ユーザインターフェース36、を有する携帯電話10の例を描写するブロック図であり、ユーザインターフェース36は、例えば、キーパッド16、ソフトキー18、テレメトリーモジュール38を有し、テレメトリーモジュール38は、例えば、アンテナ24、バッテリー40、スピーカー20、マイクロホン22、近接センサ26、及び加速度センサ28を有する。プロセッサ30は、一般的に言えば、記憶装置32、ディスプレイ14、ユーザインターフェース36及びテレメトリーモジュール38、再充電可能なバッテリー40で動くものすべての動作を制御し、通信可能に結合される。プロセッサ30は、近接センサ26及び加速度センサ28によって提供された情報に基づいてディスプレイ14を管理することに関連する一つ以上の機能を実行するように構成されてもよい。
【0026】
プロセッサ30は、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号処理(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は同等の個々の又は統合した論理回路のうちの一つ以上を含んでもよい。本開示のプロセッサ30による機能は、ソフトウェア、ファームウェア、及び、それらの組み合わせとして具体化される。
図3の携帯電話10の例は、一つのプロセッサ30を含むように描写されるけれども、本開示に係る他の携帯機器の例は、単独に又は異なる共同連携で携帯電話10のプロセッサ30による一つ以上の機能を実行するように構成されたマルチプルプロセッサを含んでもよい。
【0027】
記憶装置32は、プロセッサ30によって実行されてもよいアプリケーションのための命令、及び、アプリケーションで使用される又は近接した物体及び電話の方向データのような携帯電話10の外での用途のために収集及び格納されたデータを格納する。例えば、記憶装置32は、近接センサ26及び加速度センサ28によって提供される情報に基づいてディスプレイ14を管理するためのプロセッサ30によって実行可能になる命令を格納してもよい。記憶装置32は、例えば、プロセッサ30のような一つ以上のプロセッサに様々な機能を実行させる命令を含む、コンピュータ読取り可能な、マシン読取り可能な、又は、プロセッサ読取り可能な記録媒体でもよい。記憶装置32は、揮発性、非揮発性、磁気媒体、光学媒体又は電気的媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、非揮発性RAM(NVRAM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、又は、任意の他の電子媒体を含んでもよい。一般的に言えば、記憶装置32は、開示された数例におけるプロセッサによる様々な機能をプロセッサ30に実行させる命令を含んでもよい。
【0028】
一般的に言えば、記憶装置32は、様々なソフトウェアアプリケーションを用いて、テキスト又はEメールのメッセージのようなセルラー方式の電話又は他の通信を生成及び受信することを含む携帯電話10のユーザのための様々な機能を実行するためにプロセッサ30によって実行されてもよいソフトウェアを格納するメモリを含む。携帯電話10に含まれるソフトウェアは、多くのサードパーティのアプリケーションと同様に、携帯電話のためのテレメトリー及び他のハードウェアドライバ、オペレーティングシステムソフトウェアを含んでもよい。携帯電話10のオペレーティングシステムソフトウェアは、例えば、Linux(登録商標)ソフトウェア又はUNIX(登録商標)に基づいたシステムソフトウェアでもよい。他の例において、携帯電話10のオペレーティングシステムソフトウェアは、GoogleのAndroidであってもよい。他の例において、携帯電話10は、UNIX(登録商標)やAndroidのようなオープンソースプラットフォームに基づいていない専有オペレーティングシステムを含んでもよい。携帯電話10は、電話にセットになって売られるサードパーティのアプリケーションの様々なタイプばかりでなく、Eメール、カレンダー、連絡先管理、及びWebブラウザを含み、記憶装置32に格納され、プロセッサ30によって実行される様々なアプリケーション42を含んでもよい。
【0029】
携帯電話10の操作は、様々な理由で、通話中に他の携帯電話へユーザの声を送信するような、電話から外部ソース(external source)にデータ又は他の信号を送信するだけでなく、例えば、電話から離れたアプリケーションサーバに格納されたアプリケーションデータを含む一つ以上の発信源からデータを受信することを必要としてもよい。携帯電話10へ及び携帯電話10からのデータ通信は、テレメトリーモジュール38によって管理されてもよい。テレメトリーモジュール38は、セルラーネットワークのような一つ以上の外部ソース(external source)からデータ/応答を送信し、データ/応答を受信するように構成される。テレメトリーモジュール38は、様々な無声通信技術及びプロトコルをサポートしてもよく、そのような通信を提供するために適切なハードウェア及びソフトウェアを含む。テレメトリーモジュール38は、例えば、携帯電話10と他の機器との間の通信を携帯ネットワークを介して達成するための変調器、復調器、増幅器、及び他の電気回路だけでなく、
図1に示された外部アンテナ24を含んでもよい。
【0030】
携帯電話10は、液晶ディスプレイ(LCD)、ドットマトリックスディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、タッチスクリーン、電子インク、又は他のディスプレイのようなディスプレイ14を含む。ディスプレイ14は、ユーザに携帯電話10のコンテンツを提示する。ディスプレイ14は、例えば、バッテリー寿命及び/又はネットワーク信号の強度を含む、携帯電話に関する情報だけでなく、Eメール又はカレンダーアプリケーションのような電話10で実行されるアプリケーションを提示してもよい。
【0031】
ユーザインターフェース36は、携帯電話10のユーザがマウス、ローラーボール(roller ball)、ボタン、スクロールホィール、タッチパッド、タッチスクリーン、又は他の機器だけでなく、キーパッド16及びソフトキー18を含む一つ以上の入力メカニズム、又は、ユーザに電話での交信を許すメカニズムを介して電話と情報をやりとりする。数例を挙げれば、ユーザインターフェース36は、また、ユーザに音声命令を提供させるマイクロホン22を含んでもよい。ユーザは、記憶装置32に格納され、プロセッサ30によって実行される一つ以上のアプリケーションを実行するためにユーザインターフェース36及び/又はディスプレイ14と情報をやりとりしてもよい。いくつかのアプリケーションは、例えば、電話がオンにされる、又は起動されるときのように、携帯電話10によって、例えば、プロセッサ30によって、自動的に実行されてもよい。さらに、数例を挙げれば、ユーザは、アプリケーションデータを設定し、記憶装置32に格納されたアプリケーションの機能を実行するためにユーザインターフェース36と情報をやりとりしてもよい。
【0032】
もし、携帯電話10の様々な構成要素が再充電可能であれば、バッテリー40は、すべての電源を提供する。バッテリー40の例は、リチウムポリマー電池、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、及びニッケル水素電池を含む。携帯電話10のバッテリー40の寿命は、いろいろな要因に依存する。一般的に言えば、例えば、バッテリー40の寿命は、携帯電話のソフトウェア、又は、ハードウェアの構成要素の使用によってもたらされるバッテリーの負荷によって影響される。携帯電話10の異なる構成要素のように、異なるハードウェア及び異なるソフトウェア構成要素の両方は、異なる電気使用量を取り出し、バッテリー40の負荷は、構成要素の使用形態によって異なっても良い。例えば、ディスプレイ14のバックライトは、携帯電話10のバッテリー40の寿命が、加速度センサの増加された使用によっては、インパクトをあまり受けない一方で、増加されたバックライトの使用で著しく減少するように、加速度センサ28よりも多くの電力を取り出す。もう一つの例を挙げれば、携帯電話10のネットワークアクセス状態(network access state)、例えば、3Gアクセス(3G access)は、もう一つのネットワークアクセス状態、例えば、Wi−Fiアクセスよりも電力を必要とするかもしれない。
【0033】
携帯電話10のディスプレイ14は、ディスプレイがオンになったときにバッテリー14から著しく電気使用量を取り出す。ディスプレイ14の動作を停止させること、例えば、携帯電話が使用されていないときはいつでもディスプレイをオフにすることは、バッテリー40の寿命を延長し、結果的に、それは、携帯電話10の使用を増加させ、ユーザエクスペリエンスを向上する。そのような携帯電話10は、携帯電話10が通話中に、例えば、ディスプレイ14を管理するためのプロセッサ30とともに構成されてもよい近接センサ26及び加速度センサ28を含む。近接センサ26及び加速度センサ28は、例えば、携帯電話10のプロセッサ30とともに、携帯電話10で通話中の間、ディスプレイ14を管理するために一緒に動作するように構成されてもよい。一例を挙げれば、電話による発信、又は、受信した着信のうちのいずれかで、通話が携帯電話10で動作開始された後、近接センサ26は、携帯電話10に近接した物体の存在、例えば、携帯電話に近接したユーザの手又は頭の存在を検出するために用いられてもよい。例えば、近接センサ26は、物体がセンサから閾値の距離以内であるときに近接センサが起動されるように構成されてもよい。
【0034】
携帯電話10の近接センサ26は、物理的接触ではなく携帯電話10の近くの物体の存在を検出するような多くの任意のタイプのセンサでもよい。近接センサ26は、例えば、容量性センサ、光電子センサ、誘導センサを含んでもよい。一例を挙げれば、近接センサ26は、電磁放射線、例えば、赤外線の光線を発し、光線が携帯電話10の近くの物体に反射された後、リターン信号を検出してもよい。もう一つの例を挙げれば、近接センサ26は、電磁場又は静電界を発し、センサによって発せされた電界に携帯電話10に近接した物体が入るときの電界の変化を検出してもよい。近接センサ26は、携帯電話10からの最大距離まで物体を検出するように構成されてもよい。本開示でそれは、センサの範囲又はセンサが電話に近接した物体を検出する閾値の距離のことを指してもよい。一例を挙げれば、近接センサ26の範囲は、調整できてもよい。何が起きても、近接センサ26は、物体がセンサの範囲内にあるとき、例えば、物体が携帯電話10から閾値の距離離れたところにあるときに物体を検出するように構成される。一例を挙げれば、近接センサは、物体がほぼ5センチメートル(cm)携帯電話10から離れているに等しい、又は、それ以上の閾値の距離にあるときに物体を検出するように構成される。
【0035】
さらなる携帯電話10に近接した物体を検出する近接センサ26及び加速度センサ28は、例えば、通話中の携帯電話の水平又は垂直の方向を判定してもよい。一例を挙げれば、携帯電話10のプロセッサ30は、近接センサ26が電話のユーザの頭などの携帯電話に近接した物体を検出し、加速度センサ28が電話はほぼ垂直方向にあることを判定するときに、ディスプレイ14をオフにするように構成されてもよい。加速度センサ28は、例えば、静的方向又は三次元のベクトルを判定する機能のある三軸加速度センサ(three−axis accelerometer)を含んでもよい。一例を挙げれば、加速度センサ28は、マイクロ電気機械加速度センサを含む。もう一つの例を挙げれば、加速度センサ28は、圧電圧加速度センサ又は容量加速度センサを含んでもよい。他の例を挙げれば、加速度センサ28は、携帯電話10の方向を判定する機能のある任意の他のタイプの加速度センサであってもよい。さらに、数例を挙げれば、携帯機器は、本開示によると、例えば、ジャイロスコープ、圧力変換器、又は他の携帯機器の方向を判定する機能のある機器を含む、方向を判定する加速度センサに加えて、又は、代わりに他のタイプの機器を用いてもよい。
【0036】
前述の方法において、近接センサ26及び加速度センサ28は、通話開始後、携帯電話10のユーザが、電話を使用して他の人に話し、他の人の話を聞くために、電話をユーザの頭まで持ち上げることを推測するために用いられてもよい。そのような状況下では、ディスプレイ14は、不必要であり、ディスプレイ14がタッチスクリーンである例の電話の機能を不注意に作動開始させるユーザの頭のリスクを減少させるためだけでなく、バッテリー40の寿命を延長するためにオフにされてもよい。さらに、近接センサ26及び加速度センサ28を用いることによって、携帯電話10は、前述の使用例と、ユーザが通話中に記憶装置32に格納されたアドレス帳にある連絡先を探すために、他の機能にアクセスしようとするユーザの身体の前に電話を持ち上げるときに、ユーザの手が近接センサ26を動作させることとを区別できる機能があってもよい。そのような状況下では、携帯電話10のユーザは、ディスプレイ14を動作させる、例えば、電話の機能にアクセスするためにディスプレイ14をオンにする必要があるかもしれない。これらの使用例、及び、他の使用例における通話中に機器のディスプレイを管理するための携帯機器における近接センサと加速度センサの機能は、以下に
図4の方法の例と関連してより詳細に記述される。
【0037】
図4は、通話中の携帯電話のディスプレイを管理する方法の例を図示したフローチャートである。
図4の方法は、携帯電話を使用して通話を開始するステップ(50)と、近接センサを使用して携帯電話に近接した物体を検出するステップ(52)と、加速度センサを使用して携帯電話の方向がほぼ垂直であることを判定するステップ(54)と、携帯電話のディスプレイをオフにするステップ(56)とを含む。
【0038】
通話中に携帯電話のディスプレイを管理するための
図4の方法の機能は、携帯電話の例の様々な構成要素、特に、図解のためだけに近接センサ26、加速度センサ28、携帯電話のプロセッサ30によって実行されるように、以下に記述される。数例を挙げれば、
図4の方法の一つ以上の機能は、他の機器又は携帯電話10と構成及び配置において異なるシステムによって実行されてもよい。
図4の方法は、例えば、タッチスクリーンディスプレイを含む携帯電話を含む異なるタイプの携帯電話によって全体に又は部分的に実行されてもよい。さらに、
図4の方法は、例えば、大きなタッチスクリーンディスプレイを操作する多くのセンサを用いる電話を含む、近接センサ及び加速度センサより多くセンサを含む携帯電話によって実行されてもよい。最後に、例は、電話のディスプレイを管理するための基準として垂直方向、水平方向にある携帯電話を判定する加速度センサに関して、以下に記述されるが、電話の他の方向は、ディスプレイの異なる状態をもたらす基準を形作ってもよい。例えば、電話は、他の変数、電話が水平方向にあることを判定する加速度センサに応答してディスプレイをオフにし、電話が垂直方向にあることを判定する加速度センサに応答してディスプレイを再度オンにしてもよい。
【0039】
図4の方法の例は、携帯電話を使用して通話を開始するステップを含む(50)。一例を挙げれば、通話は、携帯電話10で開始される。例えば、携帯電話10のユーザは、携帯電話が通信するように構成されるセルラー方式のネットワークを越えて他の人に電話の発信を開始してもよい。もう一つの例を挙げれば、携帯電話10のユーザは、もう一人の人から携帯電話の通話を受け、対応してもよい。
【0040】
携帯電話10の通話を開始後、携帯電話のユーザは、通話中に多くの方法で行動してもよい。例えば、ユーザは、通話において他の人の話を聞き、他の人に話しかけるためにユーザの頭まで携帯電話10を持ち上げてもよい。しかしながら、もう一つの例を挙げれば、携帯電話10のユーザは、記憶装置32に格納されたアドレス帳にある連絡先を探すことを含み、通話中に電話の他の機能にアクセスするためにユーザの身体の前に電話を出すかもしれない。さらに、一例を挙げれば、ユーザは、最初に、話を聞き、話すためにユーザの頭まで携帯電話10を持ち上げ、その後、通話で、電話の他の機能にアクセスするためにユーザの身体の前に電話を出すかもしれない。
図4の方法の例に図示されるように、これらの使用例、及び、他の使用例を挙げれば、携帯電話10は通話中にディスプレイ14の操作を管理する近接センサ26及び加速度センサ28を備える。
【0041】
図4の方法は、近接センサを使用して携帯電話に近接した物体を検出するステップをまた含む。一例を挙げれば、電話による発信、又は受信された着信のうちのいずれかで、通話が携帯電話10を使用して開始された後(54)、近接センサ26は、例えば、電話に近接した、ユーザの手の存在、又は頭の存在等の携帯電話10に近接した物体の存在を検出するために用いられてもよい。例えば、近接センサ26は、物体がセンサから閾値の距離内にあるときにセンサが始動するように構成されてもよい。携帯電話10の近接センサ26は、容量センサ、光電子センサ、又は誘導センサを含む、任意の物理的接触なしで携帯電話10の隣接する物体の存在を検出するように構成される、多くのタイプの任意のセンサであってもよい。近接センサ26は、携帯電話10から最大距離までの物体を感知するように構成されてもよい。本開示でそれは、センサの範囲、又は、センサが電話に近接した物体を検出する閾値の距離のことを指している。
【0042】
上述したように、近接センサを用いる従来の携帯電話において、電話のディスプレイは、近接センサだけに応答してオフにされていてもよい。言い換えれば、近接センサが通話中に電話に近接した物体を検出した場合、電話は、物体がユーザの頭であると推測し、ディスプレイをオフにした。しかしながら、状況次第で、電話に近接した物体は、例えば、ユーザが通話中にEメールの何かを素早く探すときのユーザの指であるかもしれない。それは、ユーザが情報を見て、電話の機能を実行しようと試みている間にディスプレイをオフにする原因となるかもしれない。本開示によると、そのような例は、電話に近接した物体の存在に加えて、携帯電話の方向を判定する加速度センサとともに近接センサを用いることによって携帯電話のディスプレイの管理することを含む。
【0043】
近接センサを使用して携帯電話に近接した物体を検出することに加えて、
図4の例は、加速度センサを使用して携帯電話の方向がほぼ垂直であることを判定することを含む(54)。一例を挙げれば、加速度センサ28は、通話中に携帯電話10の方向が垂直であると判定してもよい。加速度センサ28は、例えば、静的方向又は三次元のベクトルを判定する機能のある三軸加速度センサ(three−axis accelerometer)を含んでもよい。一例を挙げれば、加速度センサ28は、マイクロ電気機械加速度センサを含む。もう一つの例を挙げれば、加速度センサ28は、圧電加速度センサ、又は、容量加速度センサを含んでもよい。他の例を挙げれば、加速度センサ28は、携帯電話10の方向を判定する機能のある、任意の他のタイプの加速度センサであってもよい。
【0044】
上述したように、実際には、加速度センサ28によって判定される携帯電話10の方向は、
図2の位置27にあるベクトルV
phoneによって表されるように正確な又はほぼ正確な垂直でなくてもよい。したがって、一例を挙げれば、携帯電話10、特に、携帯電話のプロセッサ30は、加速度センサ28によって判定される電話の方向は、正確な垂直でない間、ディスプレイ14を管理する目的のために垂直であると推測されてもよい場合を判定するために記憶装置32に格納されたアルゴリズムを実行してもよい。例えば、プロセッサ30は、携帯電話10が加速度センサ28によって判定される方向ベクトルは、ディスプレイ14を管理するために電話が垂直方向にあることを指す位置でもよい方向の範囲を用いることによって、ほぼ垂直であるときを判定するアルゴリズムを実行してもよい。
【0045】
一例を挙げれば、携帯電話10の加速度センサ28は、
図5において、表される電話のベクトルV
XYZとして、電話の方向を三次元のベクトルで判定する。携帯電話10の方向、特に、V
XYZは、ベクトルとそれぞれのX、Y、及びZ軸(
図5に不図示)との間の角度だけでなく、X、Y、及びZ方向のA
X、A
Y及びA
Zのそれぞれのベクトルの大きさによって定義される。一例を挙げれば、携帯電話10のプロセッサ30は、電話の方向ベクトルV
XYZとベクトルのXY水平面への射影との間の角度αに基づいて水平又は垂直の一つとして携帯電話の方向を近似するアルゴリズムを実行する。
【0046】
例えば、プロセッサ30は、
図5の例のX、Y、Zそれぞれの方向におけるベクトルV
XYZの大きさA
X、A
Y、A
Zを受信してもよい。次に、プロセッサ30は、以下の数式により、XY平面のベクトルV
XYZの射影の大きさA
XYを計算してもよい。
【数1】
【0047】
プロセッサ30は、方向ベクトルV
XYZの垂直成分の大きさA
Zと、XY平面へのベクトルの射影の大きさA
XYとの逆正接の関数として、電話の方向ベクトルV
XYZと、XY水平面へのベクトルの射影との間の角度αを計算してもよい。例えば、プロセッサ30は、以下の数式に従って、角度αを計算してもよい。
【数2】
【0048】
一例を挙げれば、プロセッサ30は、加速度センサ28によって判定される電話の方向ベクトルV
XYZとXY水平面へのベクトルの射影との間の角度αが50度よりも大きいときに携帯電話10の方向を垂直として近似する。
【0049】
図4を再度参照し、方法の例は、携帯電話のディスプレイをオフにする(56)。例えば、近接センサ26が携帯電話10に近接した物体を検出し、加速度センサ28は、電話の方向を垂直と判定する場合、携帯電話のプロセッサ30は、電話が通話中に他の人の話を聞き、他の人に話すためにユーザの頭まで持ち上げられたと推測したので、ディスプレイ14をオフにしてもよい。
【0050】
数例を挙げれば、携帯電話は、ディスプレイをオン、オフする間で繰り返し作動する電話の発生(occurrence)を減らすために、電話のディスプレイの管理において、履歴現象(hysteresis)を適用してもよい。例えば、携帯電話10と特にプロセッサ30は、加速度センサ28が電話の方向を垂直と閾値の期間に判定する場合にだけ、ディスプレイ14をオフにしてもよい。一例を挙げれば、プロセッサ30は、加速度センサ28が100ミリ秒よりも長く電話の方向を垂直と判定する場合にだけ、ディスプレイ14をオフにしてもよい。
【0051】
図4の方法の一例を挙げれば、携帯電話は、通話中に電話のディスプレイをオフにするか否かを判定するためのさらなる変数を用いてもよい。一例を挙げれば、プロセッサ30は、電話に近接した物体を検出する近接センサ26と電話の方向を垂直と判定する加速度センサ28に応答してディスプレイ14を変化させる前に、通話中に携帯電話10でユーザが情報をやりとりする方法をチェックするように構成されてもよい。例えば、プロセッサ30は、ユーザが通話中に電話に向かって話す方法等の通話中の携帯電話10の音声入力設定/音声出力設定を判定するように構成されてもよい。一例を挙げれば、携帯電話10の音声入力設定/音声出力設定は、マイクロホン22に直接話すこと、ユーザが電話をある距離でユーザの耳と口から離して持ち、マイクロホンに話し、スピーカー20からの応答を聞くスピーカーフォン機能を使用すること、又は、例えば、電話のマイクロホンに接続されたBluetooth(登録商標)のヘッドセットのような有線又は無線のヘッドセットにユーザが話すことのうちのいずれか一つを含んでもよい。そのような一例を挙げれば、プロセッサ30は、近接センサ26が携帯電話10に近接した物体を検出し、加速度センサ28は、電話の方向を垂直と判定し、プロセッサは、電話の音声入力設定/出力設定をユーザがマイクロホン22に直接話す設定と判定するときにだけ、ディスプレイ14をオフにするように構成されてもよい。
【0052】
図6及び
図7は通話中に機器のディスプレイを管理するために、本開示に係る例において、携帯機器によって実行されてもよい追加機能を図示するフローチャートである。
図6及び
図7において図示された機能は、
図4の方法の例と関連して実行できる。特に、
図6及び
図7のそれぞれは、例えば、
図4において図示された機能が実行された後に実行されてもよいさらなる機能を説明する。
【0053】
図6の例において、電話に近接して検出された物体及び電話の方向が垂直であることに応答して、携帯電話のディスプレイをオフにした後、携帯電話は、物体がもはや電話に近接していないと判定してもよい(70)。例えば、近接センサ26は、動作を開始して携帯電話10を使用して通話中にセンサが電話から閾値の距離以内に何も物体の存在を検出しないと、その後、センサは動作を停止してもよい。一例を挙げれば、携帯電話10のプロセッサ30は、携帯電話に近接したと前に検出された物体、例えば、
図4の例のユーザの頭は、近接センサ26が動作を停止した場合、電話にもはや近くないと推測するように構成されてもよい。
【0054】
物体が携帯電話に近接していないと判定すること(70)に加えて、
図6の例は、電話の方向が水平であることを判定することを含む。一例を挙げれば、加速度センサ28は、通話中に携帯電話10の方向が水平であると判定してもよい。しかしながら、
図4の例と同様に、実際には、携帯電話10の方向は、正確な、又は、ほぼ正確な水平でなくてもよい。したがって、携帯電話10、及び、特に、例えば、電話のプロセッサ30は、加速度センサ28によって判定された電話の方向ベクトルがディスプレイ14を管理する目的で、電話が水平方向にあることを指す位置でもよい方向の範囲を用いることによって、携帯電話がおおよそ水平であるときを判定するアルゴリズムを実行するように構成されてもよい。一例を挙げれば、プロセッサ30は、
図4を参照して携帯電話10の方向を垂直と近似するために上記で記述された、同様の技術を電話の方向を水平であると近似することに適用する。
【0055】
例えば、プロセッサ30は、方向ベクトルV
XYZの垂直成分の大きさA
ZとXY平面へのベクトルの射影の大きさA
XYの逆正接の関数として、
図5に図示された、加速度センサ28によって判定された電話の方向ベクトルV
XYZと、XY水平面へのベクトルの射影との角度αを計算してもよい。一例を挙げれば、プロセッサ30は、加速度センサ28によって判定された電話の方向ベクトルV
XYZとXY水平面へのベクトルの射影との角度αが50度未満、又は、50度に等しいときに、
図6の例において、携帯電話10の方向を水平と近似する。
【0056】
図6の例は、携帯電話のディスプレイをオンにすること(56)も含む。例えば、物体が近接センサ26を使用して携帯電話10に近接せず、かつ、加速度センサ28は電話の方向を水平であると判定すると判定された場合、携帯電話のプロセッサ30は、例えば、電話の他の機能にアクセスするために、電話はユーザの頭から降ろされたと推測してもよいから、ディスプレイ14をオンにしてもよい。
【0057】
図4の方法と同様に、
図6の方法の数例を挙げれば、携帯電話は、例えば、ディスプレイのオン及びオフの間を変え、繰り返し作動する電話の発生(occurrence)を減らすために、電話のディスプレイの管理において履歴現象(hysteresis)を適用してもよい。例えば、携帯電話10、及び、特に、プロセッサ30は、加速度センサ28が電話の方向が水平であると閾値の期間に、判定する場合にだけディスプレイ14をオンにしてもよい。一例を挙げれば、プロセッサ30は、加速度センサ28が500ミリ秒より多く、電話の方向が水平であると判定する場合にだけディスプレイ14をオンにしてもよい。
【0058】
携帯電話のディスプレイ管理におけるもう一つの問題は、通話が終わった後にいつディスプレイを再作動させるかということである。数例を挙げれば、通話終了後にすぐに電話のディスプレイを作動させることは、ディスプレイがタッチスクリーンである例において、ユーザの頭が電話の機能を不注意に作動させることを含む、有害な結果をもたらすかもしれない。
図7の例において、通話中に、電話に近接したと検出された物体、及び、垂直と判定された電話の方向に応答して携帯電話のディスプレイをオフにした後、通話を終了させてもよい(80)。しかしながら、
図7の例に図示されているように、通話の終了後、電話のディスプレイをオンにする(80)前に、携帯電話は、物体が電話にもはや近接していない(82)と判定してもよい。一例を挙げれば、携帯電話10の通話は、まだ通話が進行している間に、近接センサ26が電話に近接した物体を検出し、加速度センサ28が電話の方向を垂直であると判定した後に、終了されてもよい。そのような例において、携帯電話10のプロセッサ30は、近接センサが、プロセッサがディスプレイ14をオンにするまでに、物体が電話に近接していないことを検出するまで、待つように構成されてもよい。
【0059】
図8A及び
図8Bは、本開示によると、二つの携帯電話の代替手段を図示する。
図8Aは、キーパッド及びディスプレイ付きのヒンジで動くポータブル携帯電話を図示する。
図8Bは、例えば、伝統的な数字キーパッド又は携帯機器に採用されている完全なQWERTY配列のキーパッドの代わりに、コンテンツを提示し、ユーザからの入力を受信する、大きいタッチスクリーンディスプレイ付きの携帯電話を図示する。
【0060】
図8Aは、ヒンジ104、ディスプレイ106、キーパッド108、スピーカー110、マイクロホン112、近接センサ114、及び加速度センサ116を備えた筐体102を含む携帯電話100の例の平面図である。近接センサ114及び加速度センサ116を含む携帯電話100は、
図1の携帯電話10に関して上記に記述されたことと同様の方法で開示された例に従って構成され、機能してもよい。携帯電話100は、しかしながら、前の例からいくつかバリエーションを含む。例えば、携帯電話100は、筐体102にヒンジ104を含む。ヒンジ104は、
図8Aに示されるように開く配置と、ディスプレイ106を含む電話の上半分をキーパッド108を含む電話の下半分上に折りたたむことによって、折りたたむ配置とを含む多くの物理的配置を携帯電話100にさせるように構成されてもよい。何が起こっても、携帯電話100、特に、近接センサ114及び加速度センサ116は、
図1の電話10に関連して記述されたことと、本開示の他の記述された例と同様な方法で携帯電話100の通話中にディスプレイ104を管理するように構成される。
【0061】
図8Bは、筐体202、タッチスクリーンディスプレイ204、ソフトキー206、スピーカー208、マイクロホン210、近接センサ212、及び加速度センサ214を含む携帯電話200の例の平面図である。近接センサ212及び加速度センサ214を含む携帯電話200は、
図8Aの電話100と同様に、
図1の電話10の例に関して上述したことと同様な方法の開示された例に従って、構成され、かつ、機能がある。携帯電話210は、しかしながら、
図1と
図8Aの前の例からのいくつかのバリエーションを含む。例えば、携帯電話210は、タッチスクリーン204を含む。ソフトキー206とともにタッチスクリーン204は、携帯電話210のためのユーザインターフェースの一部又は全部を形成してもよい。携帯電話210は、たびたび「スマーフォン」と呼ばれる、携帯情報端末(PDA)及び携帯電話であってもよい。何が起こっても、携帯電話200、特に、近接センサ212及び加速度センサ214は、
図1の電話10に関連して記述されたこと、及び、本開示に記述された他の例と同様な方法で携帯電話200の通話中にディスプレイ204を管理するように構成されてもよい。
【0062】
本開示に記述された技術は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、任意のその組み合わせに少なくとも一部、実装されてもよい。例えば、記述された技術の様々な態様は、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理(DSPs)、特定用途向け集積回路(ASICs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、又は、そのような構成要素の任意の組み合わせだけでなく、同等の統合された又は個別の論理回路のうちの一以上を含む、一以上のプロセッサ内で実装されてもよい。「プロセッサ」、又は「処理回路」という用語は、任意の前述の論理回路、単独又は他の論理回路と併用、又は、任意の他の同等の回路に概して関連していてもよい。ハードウェアを含む制御装置は、本開示の一つ以上の技術を実行してもよい。
【0063】
そのような、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアは、本開示で記述された様々な操作及び機能を助ける、同じ機器又は個別の機器内で実装されてもよい。さらに、記述された装置、モジュール、又は、構成要素は、一緒に又は個別に別々に実装されてもよいが、相互利用可能な論理機器であってもよい。モジュール又は装置として異なる特徴の説明は、異なる機能の態様を強調するためのもので、必ずしも、そのようなモジュール又は装置が個別のハードウェア又はソフトウェア構成要素によって実現されなければならないことを示しているわけではない。むしろ、機能的に関連した一つ以上のモジュール又は機器は、個別のハードウェア、ソフトウェア構成要素、又は結合された共通の又は個別のハードウェア又はソフトウェア構成要素によって実行されてもよい。
【0064】
本開示で記述された技術は、命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体のようなコンピュータ読み取り可能な媒体に、具体化、又は、コード化されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体に具体化された、コード化された命令は、その命令が実行されたときに、プログラマブルプロセッサ、又は、他のプロセッサに方法を実行させることをもたらしてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD−ROM、フローッピ―ディスク、カセットテープ、磁気媒体、光媒体、又は他のコンピュータ読み取り媒体を含んでもよい。数例を挙げれば、製品は、一つ以上のコンピュータ読み取り可能記録媒体を含んでもよい。
【0065】
数例を挙げれば、コンピュータ読み取り可能記録媒体は、持続性のある媒体を含んでよい。「持続性」という用語は、記録媒体が搬送波又は伝搬信号に具体化されていないことを示していてもよい。ある例を挙げれば、持続性のある記録媒体は、時間とともに変化できるデータを格納してもよい(例えば、RAM、又はキャッシュ)。
【0066】
様々な例は、記述された。これら又は他の例は、次に続く請求項の範囲内である。