特許第5658382号(P5658382)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5658382
(24)【登録日】2014年12月5日
(45)【発行日】2015年1月21日
(54)【発明の名称】半導体装置、及び半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8246 20060101AFI20141225BHJP
   H01L 27/105 20060101ALI20141225BHJP
   H01L 43/08 20060101ALI20141225BHJP
【FI】
   H01L27/10 447
   H01L43/08 Z
【請求項の数】3
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-8005(P2014-8005)
(22)【出願日】2014年1月20日
【審査請求日】2014年1月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】311014428
【氏名又は名称】ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(72)【発明者】
【氏名】舛岡 富士雄
(72)【発明者】
【氏名】中村 広記
【審査官】 小山 満
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−218514(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/093988(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/102061(WO,A1)
【文献】 特開2010−114143(JP,A)
【文献】 特開2002−329846(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/096468(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0062674(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0310213(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8246
H01L 27/105
H01L 43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上に第1のフィン状半導体層を形成し、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第1の絶縁膜を形成する第1工程と、
前記第1工程の後、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の上に第1のポリシリコンを堆積し平坦化し、第1と第2のゲート配線と第1の柱状半導体層と第2の柱状半導体層を形成するための第2のレジストを、前記第1のフィン状半導体層の方向に対して垂直の方向に形成し、前記第1のポリシリコンと前記第2の絶縁膜と前記第1のフィン状半導体層をエッチングすることにより、第1の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第1のダミーゲートと第2の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第2のダミーゲートを形成する第2工程と、
前記第2工程の後、前記第1の柱状半導体層前記第2の柱状半導体層と前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートの周囲に第4の絶縁膜を形成し、前記第4の絶縁膜の周囲に第2のポリシリコンを堆積し、エッチングをすることにより、前記第1のダミーゲートと前記第1の柱状半導体層と前記第2のダミーゲートと前記第2の柱状半導体層の側壁に残存させ、第3のダミーゲートと第4のダミーゲートを形成する第3工程と、
前記第1のフィン状半導体層上部と前記第1の柱状半導体層下部と前記第2の柱状半導体層下部に第2の拡散層を形成し、前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの周囲に、第5の絶縁膜を形成し、エッチングをし、サイドウォール状に残存させ、前記第5の絶縁膜からなるサイドウォールを形成し、前記第2の拡散層上に金属と半導体の化合物を形成し、ソース線を形成する第4工程と、
前記第4の工程の後、層間絶縁膜を堆積し平坦化し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの上部を露出し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとを除去し、前記第2の絶縁膜と前記第4の絶縁膜を除去し、第1と第2のゲート絶縁膜となるゲート絶縁膜を前記第1の柱状半導体層の周囲と前記第2の柱状半導体層の周囲と前記第5の絶縁膜の内側に形成し、金属を堆積し、エッチバックを行い、前記第1の柱状半導体層の周囲に第1のゲート配線を形成し、前記第2の柱状半導体層の周囲に第2のゲート配線を形成する第5工程と、
前記第5工程の後、第2の層間絶縁膜を堆積し、平坦化し、前記第1の柱状半導体層上部と前記第2の柱状半導体層上部を露出し、前記第1の柱状半導体層の上部と前記第2の柱状半導体層の上部に、それぞれ第1と第2の磁気トンネル接合記憶素子を形成する第6工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記第2の絶縁膜の上に第1のポリシリコンを堆積し平坦化後、前記第1のポリシリコン上に第3の絶縁膜を形成することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1の柱状半導体層と前記第1のダミーゲートと前記第2の柱状半導体層と前記第2のダミーゲートの周囲に第4の絶縁膜を形成後、第3のレジストを形成し、エッチバックを行い、前記第1の柱状半導体層上部と前記第2の柱状半導体層上部を露出し、前記第1の柱状半導体層上部に第1の拡散層を形成し、前記第2の柱状半導体層上部に第3の拡散層を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置、及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、磁気抵抗メモリが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1図4Aに示されているようなSTT−MRAMアレイの従来の構成では、ソース・ライン(SL)は、ワード・ラインに対して直交でありかつビット・ライン(BL)に対して平行である。この構成を平面トランジスタを用いて形成すると、特許文献1図4Bに示されるように、ソースラインに対して付加的な金属1を生ずるので、ビット・セル・アレイに対して使用される面積を増大させ、そして大きいビット・セル寸法となる。
【0004】
基板に対してソース、ゲート、ドレインが垂直方向に配置され、ゲート電極が柱状半導体層を取り囲む構造のSurrounding Gate Transistor(以下、「SGT」という。)が提案されている。(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−93592号公報
【特許文献2】特開2004−356314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、セル面積を小さくすることができる、磁気トンネル接合記憶素子を有するメモリの構造及び製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、第1の柱状半導体層と、前記第1の柱状半導体層の周囲に形成された第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜の周囲に形成された第1のゲート配線と、前記第1の柱状半導体層上に形成された第1の磁気トンネル接合記憶素子と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記の半導体装置は、さらに、前記第1のゲート配線に直交する方向に延在し、前記第1の磁気トンネル接合記憶素子の上部に接続された第1のビット線を有する。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上に形成され、前記第1のゲート配線に直交する方向に延在する第1のフィン状半導体層と、
前記第1のフィン状半導体層の周囲に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のフィン状半導体層上に形成された前記第1の柱状半導体層と、
前記第1の柱状半導体層の周囲に形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜の周囲に形成された第1のゲート配線と、
前記第1の柱状半導体層上に形成された第1の磁気トンネル接合記憶素子と、
前記第1のゲート配線に直交する方向に延在し、前記第1の磁気トンネル接合記憶素子の上部に接続された第1のビット線と、
前記第1の柱状半導体層の上部に形成された第1の拡散層と、
前記第1の柱状半導体層の下部に形成された第2の拡散層と、
前記第1のフィン状半導体層上に形成された第2の柱状半導体層と、
前記第2の柱状半導体層の周囲に形成された第2のゲート絶縁膜と、
前記第2のゲート絶縁膜の周囲に形成され、前記第1のフィン状半導体層に直交する方向に延在する第2のゲート配線と、
前記第2の柱状半導体層上に形成された第2の磁気トンネル接合記憶素子と、
前記第2の柱状半導体層の上部に形成された第3の拡散層と、
前記第2の柱状半導体層の下部に形成された前記第2の拡散層と、
を備え、
前記第2の拡散層は前記第1のフィン状半導体層に更に形成され、ソース線として機能することを特徴とする半導体装置。
【0010】
前記第1のゲート配線及び前記第2のゲート配線は、金属からなるものとすることができる。
【0011】
前記第1のフィン状半導体層に直交する方向の前記第1の柱状半導体層の幅は、前記第1のフィン状半導体層に直交する方向の前記第1のフィン状半導体層の幅と同じであるようにすることができる。
【0012】
前記第1のゲート配線の周囲と底部に前記第1のゲート絶縁膜をさらに設けることができる。
【0013】
前記第1の柱状半導体層を水平に切ったときの断面積と、前記第1の磁気トンネル接合記憶素子を水平に切ったときの断面積とを、がほぼ同じにすることができる。
【0014】
上記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に第1のフィン状半導体層を形成し、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第1の絶縁膜を形成する第1工程と、
前記第1工程の後、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の上に第1のポリシリコンを堆積し平坦化し、第1と第2のゲート配線と第1の柱状半導体層と第2の柱状半導体層を形成するための第2のレジストを、前記第1のフィン状半導体層の方向に対して垂直の方向に形成し、前記第1のポリシリコンと前記第2の絶縁膜と前記第1のフィン状半導体層をエッチングすることにより、第1の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第1のダミーゲートと第2の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第2のダミーゲートを形成する第2工程と、
前記第2工程の後、前記第1の柱状半導体層前記第2の柱状半導体層と前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートの周囲に第4の絶縁膜を形成し、前記第4の絶縁膜の周囲に第2のポリシリコンを堆積し、エッチングをすることにより、前記第1のダミーゲートと前記第1の柱状半導体層と前記第2のダミーゲートと前記第2の柱状半導体層の側壁に残存させ、第3のダミーゲートと第4のダミーゲートを形成する第3工程と、
前記第1のフィン状半導体層上部と前記第1の柱状半導体層下部と前記第2の柱状半導体層下部に第2の拡散層を形成し、前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの周囲に、第5の絶縁膜を形成し、エッチングをし、サイドウォール状に残存させ、前記第5の絶縁膜からなるサイドウォールを形成し、前記第2の拡散層上に金属と半導体の化合物を形成し、ソース線を形成する第4工程と、
前記第4の工程の後、層間絶縁膜を堆積し平坦化し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの上部を露出し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとを除去し、前記第2の絶縁膜と前記第4の絶縁膜を除去し、第1と第2のゲート絶縁膜となるゲート絶縁膜を前記第1の柱状半導体層の周囲と前記第2の柱状半導体層の周囲と前記第5の絶縁膜の内側に形成し、金属を堆積し、エッチバックを行い、前記第1の柱状半導体層の周囲に第1のゲート配線を形成し、前記第2の柱状半導体層の周囲に第2のゲート配線を形成する第5工程と、
前記第5工程の後、第2の層間絶縁膜を堆積し、平坦化し、前記第1の柱状半導体層上部と前記第2の柱状半導体層上部を露出し、前記第1の柱状半導体層の上部と前記第2の柱状半導体層の上部に、それぞれ第1と第2の磁気トンネル接合記憶素子を形成する第6工程と、
を有することを特徴とする。
【0015】
前記第2の絶縁膜の上に第1のポリシリコンを堆積し平坦化後、前記第1のポリシリコン上に第3の絶縁膜を形成することをさらに含むことができる。
【0016】
前記第1の柱状半導体層と前記第1のダミーゲートと前記第2の柱状半導体層と前記第2のダミーゲートの周囲に第4の絶縁膜を形成後、第3のレジストを形成し、エッチバックを行い、前記第1の柱状半導体層上部と前記第2の柱状半導体層上部を露出し、前記第1の柱状半導体層上部に第1の拡散層を形成し、前記第2の柱状半導体層上部に第3の拡散層を形成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、柱状半導体を用いることにより、セル面積を小さくすることができる、磁気トンネル接合記憶素子を有するメモリの構造及び製造方法を提供することができる。
【0018】
第1の柱状半導体層と、前記第1の柱状半導体層の周囲に形成された第1のゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の周囲に形成された第1のゲート配線と、前記第1の柱状半導体層上に形成された第1の磁気トンネル接合記憶素子と、を有することを特徴とする半導体装置により、セル面積を小さくすることができ、ソース線とビット線を異なる階層に形成することができる。
【0019】
また、第1の絶縁膜により隣接するフィン状半導体層を分離することができ、第1のフィン状半導体層に形成された第2の拡散層を用いて、各メモリセルのソースを相互に接続することができ、第2の拡散層はソース線として機能することができる。すなわち、磁気トンネル接合記憶素子を有するメモリにおいて、ソース線とビット線を異なる階層に形成することができ、ソース線とビット線を平行に形成し、かつセル面積を小さくすることができる。
【0020】
前記第1のゲート配線と前記第2のゲート配線とは、金属からなることにより、高速動作を行うことができる。
【0021】
前記第1のフィン状半導体層に直交する方向の前記第1の柱状半導体層の幅は前記第1のフィン状半導体層に直交する方向の前記第1のフィン状半導体層の幅と同じであることにより、フィン状半導体層と柱状半導体層とゲート配線とが、直交する二枚のマスクにて形成されたものであり、合わせずれを回避することができる。
【0022】
前記第1のゲート配線の周囲と底部に前記第1のゲート絶縁膜をさらに有することを特徴とすることにより、本半導体装置がゲートラストにより形成され、ゲート配線とフィン状半導体層との絶縁を確かなものとすることができる。
【0023】
前記第1の柱状半導体層を水平に切ったときの断面積と、前記第1の磁気トンネル接合記憶素子を水平に切ったときの断面積とがほぼ同じであることを特徴とすることにより、磁気トンネル接合記憶素子と柱状半導体層とを一体化して形成した場合、工程数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】(a)は本発明に係る半導体装置の平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図2】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図3】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図4】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図5】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図6】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図7】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図8】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図9】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図10】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図11】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図12】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図13】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図14】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図15】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図16】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図17】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図18】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図19】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図20】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図21】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図22】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図23】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図24】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図25】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図26】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図27】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図28】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図29】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図30】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図31】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図32】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図33】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図34】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図35】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図36】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図37】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図38】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図39】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
図40】(a)は本発明に係る半導体装置の製造方法に係る平面図である。(b)は(a)のX−X’線での断面図である。(c)は(a)のY−Y’線での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施形態の半導体装置の構造を図1に示す。
【0026】
図1(a)左下のメモリセルは、第1の柱状半導体層113と、前記第1の柱状半導体層113の周囲に形成された第1のゲート絶縁膜132aと、前記ゲート絶縁膜132aの周囲に形成された第1のゲート配線133aと、前記第1の柱状半導体層113上に形成された第1の磁気トンネル接合記憶素子(136a、137a、138a)と、を有する。
【0027】
第1の磁気トンネル接合記憶素子は、固定相136a、トンネル障壁層137a、自由層138aからなる。固定相136aと第1の柱状半導体層113との間に下部電極135aを有する。自由層138a上部に上部電極139aを有する。
【0028】
前記第1のゲート配線133aに直交する方向に延在する前記第1の磁気トンネル接合記憶素子(136a、137a、138a)の上部に接続された第1のビット線145aを有する。
【0029】
前記第1の柱状半導体層113の上部に形成された第1の拡散層119と、前記第1の柱状半導体層113の下部に形成された第2の拡散層124と、を有する。
【0030】
第1のフィン状半導体層104は半導体基板上に形成され、第1のフィン状半導体層104は第1のゲート配線133aに直交する方向に延在し、第1のフィン状半導体層104の周囲に形成された第1の絶縁膜106と、第1のフィン状半導体層104上に第1の柱状半導体層113は形成される。
【0031】
図1(a)右下のメモリセルは、第2の柱状半導体層114と、前記第2の柱状半導体層114の周囲に形成された第2のゲート絶縁膜132bと、前記第2のゲート絶縁膜132bの周囲に形成された第2のゲート配線133bと、前記第2の柱状半導体層114上に形成された第2の磁気トンネル接合記憶素子(136b、137b、138b)と、を有する。
【0032】
第2の磁気トンネル接合記憶素子は、固定相136b、トンネル障壁層137b、自由層138bからなる。固定相136bと第2の柱状半導体層114との間に下部電極135bを有する。自由層138b上部に上部電極139bを有する。
【0033】
前記第2のゲート配線133bに直交する方向に延在する前記第2の磁気トンネル接合記憶素子(136b、137b、138b)の上部に接続された第1のビット線145aを有する。
【0034】
前記第2の柱状半導体層114の上部に形成された第3の拡散層120と、前記第2の柱状半導体層114の下部に形成された第2の拡散層124と、を有する。
【0035】
第1のフィン状半導体層104上に第2の柱状半導体層114は形成される。
【0036】
前記第2の拡散層124は前記第1のフィン状半導体層104に更に形成されることを特徴とし、前記第2の拡散層124はソース線として機能する。
【0037】
前記第1のゲート配線133aと前記第2のゲート配線133bとは、金属からなることが好ましい。
【0038】
図1(a)左上のメモリセルは、第1の柱状半導体層115と、前記第1の柱状半導体層115の周囲に形成された第1のゲート絶縁膜132dと、前記ゲート絶縁膜132dの周囲に形成された第1のゲート配線133aと、前記第1の柱状半導体層115上に形成された第1の磁気トンネル接合記憶素子(136c、137c、138c)と、を有する。
【0039】
第1の磁気トンネル接合記憶素子は、固定相136c、トンネル障壁層137c、自由層138cからなる。固定相136cと第1の柱状半導体層115との間に下部電極135cを有する。自由層138c上部に上部電極139cを有する。
【0040】
前記第1のゲート配線133aに直交する方向に延在する前記第1の磁気トンネル接合記憶素子(136c、137c、138c)の上部に接続された第1のビット線145bを有する。
【0041】
前記第1の柱状半導体層115の上部に形成された第1の拡散層121と、前記第1の柱状半導体層115の下部に形成された第2の拡散層125と、を有する。
【0042】
第1のフィン状半導体層105は半導体基板上に形成され、第1のフィン状半導体層105は第1のゲート配線133aに直交する方向に延在し、第1のフィン状半導体層105の周囲に形成された第1の絶縁膜106と、第1のフィン状半導体層105上に第1の柱状半導体層115は形成される。
【0043】
図1(a)右上のメモリセルは、第2の柱状半導体層116と、前記第2の柱状半導体層116の周囲に形成された第2のゲート絶縁膜132dと、前記第2のゲート絶縁膜132dの周囲に形成された第2のゲート配線133bと、前記第2の柱状半導体層116上に形成された第2の磁気トンネル接合記憶素子(136d、137d、138d)と、を有する。
【0044】
第2の磁気トンネル接合記憶素子は、固定相136d、トンネル障壁層137d、自由層138dからなる。固定相136dと第2の柱状半導体層116との間に下部電極135dを有する。自由層138d上部に上部電極139dを有する。
【0045】
前記第2のゲート配線133bに直交する方向に延在する前記第2の磁気トンネル接合記憶素子(136d、137d、138d)の上部に接続された第1のビット線145bを有する。
【0046】
前記第2の柱状半導体層116の上部に形成された第3の拡散層122と、前記第2の柱状半導体層116の下部に形成された第2の拡散層125と、を有する。
【0047】
第1のフィン状半導体層105上に第2の柱状半導体層116は形成される。
【0048】
前記第2の拡散層125は前記第1のフィン状半導体層105に更に形成されることを特徴とし、前記第2の拡散層125はソース線として機能する。
【0049】
以下に、本発明の実施形態に係る半導体装置の構造を形成するための製造工程を、図2図40を参照して説明する。
【0050】
まず、半導体基板上に第1のフィン状半導体層を形成し、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第1の絶縁膜を形成する第1工程を示す。本実施例では、シリコン基板としたが、半導体であればよい。
【0051】
図2に示すように、シリコン基板101上にフィン状シリコン層を形成するための第1のレジスト102、103を形成する。
【0052】
図3に示すように、シリコン基板101をエッチングし、第1のフィン状シリコン層104、105を形成する。今回はレジストをマスクとしてフィン状シリコン層を形成したが、酸化膜や窒化膜といったハードマスクを用いてもよい。
【0053】
図4に示すように、第1のレジスト102、103を除去する。
【0054】
図5に示すように、第1のフィン状シリコン層104、105の周囲に第1の絶縁膜106を堆積する。第1の絶縁膜として高密度プラズマによる酸化膜や低圧CVD(Chemical Vapor Deposition)による酸化膜を用いてもよい。
【0055】
図6に示すように、第1の絶縁膜106をエッチバックし、第1のフィン状シリコン層104、105の上部を露出する。
【0056】
以上により半導体基板上に第1のフィン状半導体層を形成し、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第1の絶縁膜を形成する第1工程が示された。
【0057】
次に、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の上に第1のポリシリコンを堆積し平坦化し、第1と第2のゲート配線と第1の柱状半導体層と第2の柱状半導体層を形成するための第2のレジストを、前記第1のフィン状半導体層の方向に対して垂直の方向に形成し、前記第1のポリシリコンと前記第2の絶縁膜と前記第1のフィン状半導体層をエッチングすることにより、第1の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第1のダミーゲートと第2の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第2のダミーゲートを形成する第2工程を示す。
【0058】
図7に示すように、前記第1のフィン状シリコン層104、105の周囲に第2の絶縁膜107、108を形成する。第2の絶縁膜107、108は、酸化膜が好ましい。
【0059】
図8に示すように、前記第2の絶縁膜107、108の上に第1のポリシリコン109を堆積し平坦化する。
【0060】
図9に示すように、前記第1のポリシリコン109上に第3の絶縁膜110を形成する。第3の絶縁膜110は、窒化膜が好ましい。
【0061】
図10に示すように、第1と第2のゲート配線と第1の柱状半導体層と第2の柱状半導体層を形成するための第2のレジスト111、112を、前記第1のフィン状シリコン層104、105の方向に対して垂直の方向に形成する。
【0062】
図11に示すように、前記第3の絶縁膜110と前記第1のポリシリコン109と前記第2の絶縁膜107、108と前記第1のフィン状シリコン層104、105をエッチングすることにより、第1の柱状シリコン層113、115と前記第1のポリシリコンによる第1のダミーゲート109aと第2の柱状シリコン層114、116と前記第1のポリシリコンによる第2のダミーゲート109bを形成する。このとき、第3の絶縁膜110は、分離され、第3の絶縁膜110a、110bとなる。また、第2の絶縁膜107、108は分離され、第2の絶縁膜107a、107b、108a、108bとなる。このとき、第2のレジスト111、112がエッチング中に除去された場合、第3の絶縁膜110a、110bがハードマスクとして機能する。第2のレジストがエッチング中に除去されないとき、第3の絶縁膜を使用しなくてもよい。
【0063】
図12に示すように、第2のレジスト111、112を除去する。
【0064】
以上により、前記第1のフィン状半導体層の周囲に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜の上に第1のポリシリコンを堆積し平坦化し、第1と第2のゲート配線と第1の柱状半導体層と第2の柱状半導体層を形成するための第2のレジストを、前記第1のフィン状半導体層の方向に対して垂直の方向に形成し、前記第1のポリシリコンと前記第2の絶縁膜と前記第1のフィン状半導体層をエッチングすることにより、第1の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第1のダミーゲートと第2の柱状半導体層と前記第1のポリシリコンによる第2のダミーゲートを形成する第2工程が示された。
【0065】
次に、前記第1の柱状半導体層と前記第2の柱状半導体層と前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートの周囲に第4の絶縁膜を形成し、前記第4の絶縁膜の周囲に第2のポリシリコンを堆積し、エッチングをすることにより、前記第1のダミーゲートと前記第1の柱状半導体層と前記第2のダミーゲートと前記第2の柱状半導体層の側壁に残存させ、第3のダミーゲートと第4のダミーゲートを形成する第3工程を示す。
【0066】
図13に示すように、前記第1の柱状シリコン層113、115と前記第2の柱状シリコン層114、116と前記第1のダミーゲート109aと前記第2のダミーゲート109bの周囲に第4の絶縁膜117を形成する。第4の絶縁膜117は、酸化膜が好ましい。
【0067】
図14に示すように、第3のレジスト118を形成し、エッチバックを行い、前記第1の柱状シリコン層113、115上部と前記第2の柱状シリコン層114、116上部を露出する。
【0068】
図15に示すように、不純物を導入し、前記第1の柱状シリコン層113、115上部に第1の拡散層119、121を形成する。また、第2の柱状シリコン層114、116上部に第3の拡散層120、122を形成する。n型拡散層のときは、砒素やリンを導入することが好ましい。p型拡散層のときは、ボロンを導入することが好ましい。
【0069】
図16に示すように、第3のレジスト118を除去する。
【0070】
図17に示すように、第4の絶縁膜117の周囲に第2のポリシリコン123を堆積する。
【0071】
図18に示すように、第2のポリシリコン123をエッチングをすることにより、前記第1のダミーゲート109aと前記第1の柱状シリコン層113、115と前記第2のダミーゲート109bと前記第2の柱状シリコン層114、116の側壁に残存させ、第3のダミーゲート123aと第4のダミーゲート123bを形成する。このとき、第4の絶縁膜117は分離され、第4の絶縁膜117a、117bとなってもよい。
【0072】
以上により、前記第1の柱状半導体層と前記第2の柱状半導体層と前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートの周囲に第4の絶縁膜を形成し、前記第4の絶縁膜の周囲に第2のポリシリコンを堆積し、エッチングをすることにより、前記第1のダミーゲートと前記第1の柱状半導体層と前記第2のダミーゲートと前記第2の柱状半導体層の側壁に残存させ、第3のダミーゲートと第4のダミーゲートを形成する第3工程が示された。
【0073】
次に、前記第1のフィン状半導体層上部と前記第1の柱状半導体層下部と前記第2の柱状半導体層下部に第2の拡散層を形成し、前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの周囲に、第5の絶縁膜を形成し、エッチングをし、サイドウォール状に残存させ、前記第5の絶縁膜からなるサイドウォールを形成し、前記第2の拡散層上に金属と半導体の化合物を形成し、ソース線を形成する第4工程を示す。
【0074】
図19に示すように、不純物を導入し、前記第1の柱状シリコン層113、115下部と前記第2の柱状シリコン層114、116下部と第1のフィン状シリコン層104、105上部に第2の拡散層124、125を形成する。n型拡散層のときは、砒素やリンを導入することが好ましい。p型拡散層のときは、ボロンを導入することが好ましい。拡散層形成は、後述の第5の絶縁膜からなるサイドウォール形成後に行ってもよい。
【0075】
図20に示すように、前記第3のダミーゲート123aと前記第4のダミーゲート123bとの周囲に、第5の絶縁膜126を形成する。第5の絶縁膜126は、窒化膜が好ましい。
【0076】
図21に示すように、第5の絶縁膜126をエッチングをし、サイドウォール状に残存させ、前記第5の絶縁膜からなるサイドウォール126a、126bを形成する。
【0077】
図22に示すように、前記第2の拡散層124、125上に金属と半導体の化合物127a、127b、127c、128a、128b、128cを形成する。このとき、第3のダミーゲート123a上部、第4のダミーゲート123b上部にも金属と半導体の化合物129a、129bが形成されてもよい。
【0078】
以上により、前記第1のフィン状半導体層上部と前記第1の柱状半導体層下部と前記第2の柱状半導体層下部に第2の拡散層を形成し、前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの周囲に、第5の絶縁膜を形成し、エッチングをし、サイドウォール状に残存させ、前記第5の絶縁膜からなるサイドウォールを形成し、前記第2の拡散層上に金属と半導体の化合物を形成し、ソース線を形成する第4工程が示された。
【0079】
次に、層間絶縁膜を堆積し平坦化し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの上部を露出し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとを除去し、前記第2の絶縁膜と前記第4の絶縁膜を除去し、第1と第2のゲート絶縁膜となるゲート絶縁膜を前記第1の柱状半導体層の周囲と前記第2の柱状半導体層の周囲と前記第5の絶縁膜の内側に形成し、金属を堆積し、エッチバックを行い、前記第1の柱状半導体層の周囲に第1のゲート配線を形成し、前記第2の柱状半導体層の周囲に第2のゲート配線を形成する第5工程を示す。
【0080】
図23に示すように、窒化膜130を堆積し、層間絶縁膜131を堆積する。
【0081】
図24に示すように、化学機械研磨し、前記第1のダミーゲート109aと前記第2のダミーゲート109bと前記第3のダミーゲート123aと前記第4のダミーゲート123bとの上部を露出する。このとき、第3のダミーゲート123a上部、第4のダミーゲート123b上部の金属と半導体の化合物129a、129bを除去する。
【0082】
図25に示すように、前記第1のダミーゲート109aと前記第2のダミーゲート109bと前記第3のダミーゲート123aと前記第4のダミーゲート123bとを除去する。
【0083】
図26に示すように、前記第2の絶縁膜107a、107b、108a、108bと前記第4の絶縁膜117a、117bを除去する。
【0084】
図27に示すように、第1と第2のゲート絶縁膜となるゲート絶縁膜132を前記第1の柱状シリコン層113、115の周囲と前記第2の柱状シリコン層114、116の周囲と前記第5の絶縁膜126a、126bの内側に形成する。
【0085】
図28に示すように、金属133を堆積する。
【0086】
図29に示すように、金属133のエッチバックを行い、前記第1の柱状シリコン層113、115の周囲に第1のゲート配線133aを形成し、前記第2の柱状シリコン層114、116の周囲に第2のゲート配線133bを形成する。
【0087】
以上により、層間絶縁膜を堆積し平坦化し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとの上部を露出し、前記第1のダミーゲートと前記第2のダミーゲートと前記第3のダミーゲートと前記第4のダミーゲートとを除去し、前記第2の絶縁膜と前記第4の絶縁膜を除去し、第1と第2のゲート絶縁膜となるゲート絶縁膜を前記第1の柱状半導体層の周囲と前記第2の柱状半導体層の周囲と前記第5の絶縁膜の内側に形成し、金属を堆積し、エッチバックを行い、前記第1の柱状半導体層の周囲に第1のゲート配線を形成し、前記第2の柱状半導体層の周囲に第2のゲート配線を形成する第5工程が示された。
【0088】
次に、第2の層間絶縁膜を堆積し、平坦化し、前記第1の柱状半導体層上部と前記第2の柱状半導体層上部を露出し、前記第1の柱状半導体層の上部と前記第2の柱状半導体層の上部に第1と第2の磁気トンネル接合記憶素子を形成する第6工程を示す。
【0089】
図30に示すように、第2の層間絶縁膜134を堆積する。
【0090】
図31に示すように、第2の層間絶縁膜134をエッチバックし、第1の柱状シリコン層113、115上部と、第2の柱状シリコン層114、116上部を露出する。このときゲート絶縁膜132は分離され、第1のゲート絶縁膜132a、第2のゲート絶縁膜132bとなる。また、第2の層間絶縁膜134は分離され、第2の層間絶縁膜134a、134bとなる。
【0091】
図32に示すように、下部電極のための金属135と固定相のための膜136、トンネル障壁層のための膜137、自由層のための膜138、上部電極のための金属139を堆積する。
固定相のための膜136は、CoFeBが好ましい。また、トンネル障壁層のための膜137は、MgOが好ましい。また、自由層のための膜138は、CoFeBが好ましい。また、2重MgO自由層層構造としてもよい。
【0092】
図33に示すように、第1と第2の磁気トンネル接合記憶素子を形成するための第5のレジスト140、141、142、143を形成する。
【0093】
図34に示すように、下部電極のための金属135と固定相のための膜136、トンネル障壁層のための膜137、自由層のための膜138、上部電極のための金属139をエッチングする。金属135は、分離され、下部電極135a、135b、135c、135dとなる。また、固定相のための膜136は、分離され、固定相136a、136b、136c、136dとなる。また、トンネル障壁層のための膜137は分離され、トンネル障壁層137a、137b、137c、137dとなる。自由層のための膜138は分離され、自由層138a、138b、138c、138dとなる。また、上部電極のための金属139は分離され、上部電極139a、139b、139c、139dとなる。
【0094】
図35に示すように、第5のレジスト140、141、142、143を除去する。
【0095】
図36に示すように、第3の層間絶縁膜144を堆積し、エッチバックし、上部電極139a、139b、139c、139d上部を露出する。
【0096】
図37に示すように、金属145を堆積する。
【0097】
図38に示すように、ビット線を形成するため第6のレジスト146、147を形成する。
【0098】
図39に示すように、金属145をエッチングし、ビット線145a、145bを形成する。
【0099】
図40に示すように、第6のレジスト第6のレジスト146、147を除去する。
【0100】
以上により、第2の層間絶縁膜を堆積し、平坦化し、前記第1の柱状半導体層上部と前記第2の柱状半導体層上部を露出し、前記第1の柱状半導体層の上部と前記第2の柱状半導体層の上部に第1と第2の磁気トンネル接合記憶素子を形成する第6工程が示された。
【0101】
以上により、本発明の実施形態に係る半導体装置の構造を形成するための製造工程が示された。
【0102】
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0103】
例えば、上記実施例において、p型(p+型を含む。)とn型(n+型を含む。)とをそれぞれ反対の導電型とした半導体装置の製造方法、及び、それにより得られる半導体装置も当然に本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
101.シリコン基板
102.第1のレジスト
103.第1のレジスト
104.第1のフィン状シリコン層
105.第1のフィン状シリコン層
106.第1の絶縁膜
107.第2の絶縁膜
107a.第2の絶縁膜
107b.第2の絶縁膜
108.第2の絶縁膜
108a.第2の絶縁膜
108b.第2の絶縁膜
109.第1のポリシリコン
109a.第1のダミーゲート
109b.第2のダミーゲート
110.第3の絶縁膜
110a.第3の絶縁膜
110b.第3の絶縁膜
111.第2のレジスト
112.第2のレジスト
113.第1の柱状シリコン層
114.第2の柱状シリコン層
115.第1の柱状シリコン層
116.第2の柱状シリコン層
117.第4の絶縁膜
117a.第4の絶縁膜
117b.第4の絶縁膜
118.第3のレジスト
119.第1の拡散層
120.第3の拡散層
121.第1の拡散層
122.第3の拡散層
123.第2のポリシリコン
123a.第3のダミーゲート
123b.第4のダミーゲート
124.第2の拡散層
125.第2の拡散層
126.第5の絶縁膜
126a.第5の絶縁膜からなるサイドウォール
126b.第5の絶縁膜からなるサイドウォール
127a.金属と半導体の化合物
127b.金属と半導体の化合物
127c.金属と半導体の化合物
128a.金属と半導体の化合物
128b.金属と半導体の化合物
128c.金属と半導体の化合物
129a.金属と半導体の化合物
129b.金属と半導体の化合物
130.窒化膜
131.層間絶縁膜
132.ゲート絶縁膜
132a.第1のゲート絶縁膜
132b.第2のゲート絶縁膜
133.金属
133a.第1のゲート配線
133b.第2のゲート配線
134.第2の層間絶縁膜
134a.第2の層間絶縁膜
134b.第2の層間絶縁膜
135.下部電極のための金属
135a.下部電極
135b.下部電極
135c.下部電極
135d.下部電極
136.固定相のための膜
136a.固定相
136b.固定相
136c.固定相
136d.固定相
137.トンネル障壁層のための膜
137a.トンネル障壁層
137b.トンネル障壁層
137c.トンネル障壁層
137d.トンネル障壁層
138.自由層のための膜
138a.自由層
138b.自由層
138c.自由層
138d.自由層
139.上部電極のための金属
139a.上部電極
139b.上部電極
139c.上部電極
139d.上部電極
140.第5のレジスト
141.第5のレジスト
142.第5のレジスト
143.第5のレジスト
144.第3の層間絶縁膜
145.金属
145a.ビット線
145b.ビット線
146.第6のレジスト
147.第6のレジスト
【要約】
【課題】セル面積を小さくすることができる、磁気トンネル接合記憶素子を有するメモリの構造及び製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
第1の柱状半導体層と、前記第1の柱状半導体層の周囲に形成された第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜の周囲に形成された第1のゲート配線と、前記第1の柱状半導体層上に形成された第1の磁気トンネル接合記憶素子と、を有することを特徴とする半導体装置により、上記課題を解決する。
【選択図】図1
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