(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である情報処理システムの構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムは、携帯端末10、経路探索サーバ12、地図サーバ14、基地局16、及びネットワーク18を含んで構成されている。
【0011】
携帯端末10は、携帯電話や携帯情報端末等のユーザ端末であり、本実施形態では、ユーザに対して経路案内を提示するために用いられる。なお、
図1では説明を簡略化するために携帯端末10は1つしか図示されていないが、もちろん携帯端末10は複数台存在してもよい。携帯端末10の詳細構成については後述する。
【0012】
経路探索サーバ12は、携帯端末10からの経路探索要求に応じて経路情報を提供する情報処理装置であり、通信部20、制御部22、及び経路データベース(DB)24を含んで構成される。通信部20は、ネットワーク18を介して携帯端末10や他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。制御部22は、経路探索サーバ12における各種処理を制御するものであり、本実施形態では、携帯端末10からの経路探索要求に基づいて、経路探索要求に設定された探索条件に合う経路の経路情報を経路DB24から取得し、通信部20を介して携帯端末10に送信する。
【0013】
地図サーバ14は、携帯端末10からの地図取得要求に応じて地図情報を提供する情報処理装置であり、通信部30、制御部32、及び地図データベース(DB)34を含んで構成される。通信部30は、ネットワーク18を介して携帯端末10や他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。制御部32は、地図サーバ14における各種処理を制御するものであり、本実施形態では、携帯端末10からの地図取得要求に基づいて、地図取得要求に設定された緯度経度や縮尺等の条件に合う地図情報を地
図DB34から取得し、通信部30を介して携帯端末10に送信する。
【0014】
携帯端末10の構成について説明する。
図1に示すように、携帯端末10は、主制御部40、無線通信部42、入力部44、表示部46、音声出力部48、及びセンサ50を含んで構成される。
【0015】
主制御部40は、携帯端末10における各種処理を制御するものであり、CPU60、RAM(Random Access Memory)62、及びROM(Read Only Memory)64等を含んで構成される。主制御部40では、RAM62やROM64などの記憶領域を用いたり、CPU60が記憶領域に格納されたプログラムを実行したりすることにより、携帯端末10における各種機能を実現することができる。携帯端末10における各種機能については後述する。
【0016】
無線通信部42は、基地局16との間で無線通信を行うことにより、ネットワーク18を介して他の情報処理装置との間でデータの送受信を行うことができる。
【0017】
入力部44は、携帯端末10に対するユーザからの入力を受け付けるものであり、入力キーやタッチパネルなどを含んで構成される。なお、入力部44は、ユーザからの音声を受け付けて入力情報として出力する機能を有してもよい。
【0018】
表示部46は、各種情報をユーザに表示するものであり、例えばディスプレイ装置を用いて実現される。本実施形態では、表示部46に経路案内や地図等の情報が表示される。
【0019】
音声出力部48は、音声情報をユーザに出力するものであり、例えばスピーカを用いて実現される。本実施形態では、経路案内に伴う音声案内の情報が音声出力部48を介して出力される。
【0020】
センサ50は、携帯端末10のユーザの移動状態に応じて変化する検出信号を出力するものであり、例えば、加速度センサ70やGPS(Global Positioning System)受信機72などを含んで構成される。具体的には、センサ50から出力される検出信号には、加速度センサ70から出力される加速度を示す加速度情報や、GPS受信機72から出力される携帯端末10の現在位置を示す位置情報が含まれる。
【0021】
図2は、携帯端末10の主制御部40によって実現される、携帯端末10の各種機能の構成を示す図である。
図2に示すように、携帯端末10は、現在位置取得部80、探索条件受付部82、探索条件記憶部84、経路情報取得部86、経路情報記憶部88、経路案内部90、地図情報記憶部92、移動経路判定部94、切替案内提示部96、及び経路情報再取得部98を含んで構成される。
【0022】
現在位置取得部80は、GPS受信機72から出力される位置情報に基づいて、携帯端末10の現在位置を取得する。ここで特定される現在位置には携帯端末10の緯度経度が含まれる。また、現在位置に高度が含まれていてもよい。
【0023】
探索条件受付部82は、入力部44を介したユーザ入力により、移動経路を探索するための探索条件を受け付ける。ここで、探索条件には、移動モードや出発地・目的地、日時などの各種条件が含まれる。
【0024】
図3及び
図4には、探索条件を入力するための画面の一例が示されている。本実施形態では、探索条件受付部82は、ユーザからの要求に応じて
図3に示す画面を表示部46に表示する。
図3に示す画面の領域100では移動モードを選択することが可能である。移動モードとは、経路案内における移動手段を特定するものであり、
図3の例では徒歩または自動車を選択可能となっている。なお、移動モードはこれに限られず、電車や自転車、さらには各種移動手段を組み合わせたものであってもよい。領域102では、経路設定を入力することが可能である。経路設定には、例えば、出発地や目的地、経由地など、経路を特定するための情報が含まれる。ここで入力される出発地等の情報は、ユーザによって文字入力されることとしてもよいし、地図情報や路線情報を参照して選択されることとしてもよい。例えば、探索条件受付部82は、現在位置近辺もしくはユーザから指定される地点付近の地図を描画するための地図情報を地図サーバ14から取得し、該地図情報に基づいて地図を表示部46に表示可能であってもよい。そして、探索条件受付部82は、表示部46に表示された地図上で指定された地点を出発地や目的地等として受け付けることとしてもよい。
【0025】
図3の画面でOKボタン104が押下されると、探索条件受付部82は、
図4に示す画面を表示部46に表示する。
図4に示す画面の領域110では、経路探索の条件となる日時を設定することが可能である。
図4の例では、現在時刻または特定の時刻を設定可能となっている。また、特定の時刻を設定する場合においては、その時刻を出発時刻とするか到着時刻とするかを設定可能となっている。また、領域112では、経路探索を行う際の優先条件を選択可能となっている。優先条件には、例えば、時間や料金、距離、乗換回数などが含まれる。
図4の画面でOKボタン114が押下されると、探索条件受付部82は、
図3及び
図4の画面で入力された探索条件を探索条件記憶部84に記憶する。なお、本実施形態では探索条件を携帯端末10の探索条件記憶部84に記憶することとしたが、入力された探索条件は、経路探索サーバ12において記憶されてもよい。この場合、入力された探索条件をユーザや携帯端末10の識別子と対応づけて経路探索サーバ12に記憶させておくことができる。
【0026】
図2に戻り、経路情報取得部86は、探索条件受付部82によって受け付けられた探索条件を経路探索サーバ12に送信することにより、探索条件を満たす経路情報を経路探索サーバ12の経路DB24から取得し、経路情報記憶部88に格納する。本実施形態では、経路情報取得部86は、経路探索サーバ12から経路情報を取得すると、
図5に示す画面を表示部46に表示する。
図5に示す画面の例では、探索された経路を示す情報が領域120に表示され、探索された経路による経路案内の開始を指示するための開始ボタン122が表示されている。なお、探索された経路を示す情報には、例えば、出発地や目的地、経由地、経路の距離、到着予想時刻などが含まれている。
【0027】
図2に戻り、経路案内部90は、現在位置取得部80によって取得される現在位置と、経路情報記憶部88に記憶されている経路情報とに基づいて現在位置から目的地までの経路案内を表示部46に表示する。また、経路案内部90は、現在位置付近の地図を描画するための地図情報を地図サーバ14から取得し、地図情報記憶部92に記憶する。
【0028】
図6には、経路案内中に表示される画面の一例が示されている。
図6の画面の領域130には、現在位置付近の地図上に経路が表示されている。また、領域132には、経路案内中の操作を行うための各種ボタンが表示されている。例えば、領域132には、地図の縮尺を拡大または縮小するためのボタンが設けられており、経路案内部90は、これらのボタンの押下によって指定される縮尺の地図情報を地図サーバ14から取得し、領域130の表示を更新することができる。なお、経路案内部90は、経路情報に基づいて、経路案内に伴う音声を音声出力部48から出力することも可能である。
【0029】
図2に戻り、移動経路判定部94は、センサ50から出力される検出信号に基づいてユーザの移動手段を推定し、該判定結果に基づいてユーザの移動経路を判定する。本実施形態では、移動経路判定部94は、ユーザの移動手段が自動車または徒歩の何れであるかを推定し、推定された移動手段に応じた移動経路をユーザが通っていると判定する。
【0030】
例えば、移動経路判定部94は、センサ50として用いられる3軸の加速度センサ70からの検出信号に基づいて移動手段を推定することができる。この場合、移動経路判定部94は、例えば、各軸の加速度の二乗和の平方根によって合成加速度を算出し、この合成加速度を携帯端末10の加速度として用いることができる。
【0031】
一例として、ユーザが携帯端末10をカバンに入れて歩いている場合を想定する。この場合、ユーザが地面を蹴るタイミングの加速度が大きくなるため、歩く速さに応じて携帯端末10の加速度がほぼ周期的に変化することとなる。したがって、移動経路判定部94は、歩く速さに応じて加速度がほぼ周期的に変化していると判断される場合には、移動手段が徒歩であると推定することができる。
【0032】
また、例えば、ユーザが携帯端末10を手に持って歩いている場合を想定する。この場合、携帯端末10はユーザの腕の動きによって振り子状に動くこととなる。そのため、携帯端末10の加速度は、例えば、ユーザの手が振り子の最下点にあるときに最大となり、最も高い位置にあるときに最小となる。そして、このような加速度の変化がユーザの腕の動きに応じてほぼ周期的にあらわれることとなる。したがって、移動経路判定部94は、腕の動きに応じて加速度がほぼ周期的に変化していると判断される場合には移動手段が徒歩であると推定することができる。
【0033】
一方、移動経路判定部94は、例えば、上述した判定基準にあてはまらない場合には、移動手段が自動車であると推定することができる。また、移動経路判定部94は、例えば、GPS受信機72から出力される位置情報に基づいて携帯端末10の移動速度を算出し、移動速度が所定速度(例えば30km/h)以上である場合には移動手段が自動車であると推定してもよい。
【0034】
なお、上述の例では加速度センサ70やGPS受信機72をセンサとして用いる場合を説明したが、移動経路判定部94が移動手段を推定するために用いるセンサはこれに限られず、ユーザの移動手段に応じて変化する検出信号を出力するものであればよい。例えば、このようなセンサとして、歩数センサを用いることも可能である。この場合、ユーザが歩いている場合であれば、歩数をカウントするための検出信号が出力される一方、ユーザが自動車で移動している場合であればこのような検出信号が出力されないこととなる。移動経路判定部94は、このような歩数センサからの検出信号によっても、上述の例と同様に移動手段を推定することが可能である。
【0035】
切替案内提示部96は、移動経路判定部94によってユーザの移動手段が現在経路案内中の移動手段とは異なる移動手段であると推定された場合には、推定された移動手段による経路案内に切り替えるための切替案内をユーザに提示する。例えば、自動車による経路案内が行われている際にユーザの移動手段が徒歩であると推定されると、切替案内提示部96は、徒歩による経路案内に切り替えるための切替案内をユーザに提示する。また、例えば、徒歩による経路案内が行われている際にユーザの移動手段が自動車であると推定されると、切替案内提示部96は、自動車による経路案内に切り替えるための切替案内をユーザに提示する。なお、切替案内のユーザへの提示は、表示部46への表示により行われてもよいし、音声出力部48からの音声出力により行われてもよい。また、携帯端末10を振動させるなど、ユーザが検知可能な任意の手法を用いることが可能である。
【0036】
図7及び
図8には、自動車モードでの経路案内中に移動手段が徒歩であると推定された場合の切替案内の一例が示されている。
図7に示すように、切替案内提示部96は、自動車モードでの経路案内中に移動手段が徒歩であると推定されると、徒歩モードでの経路案内に切り替えるための徒歩切替ボタン140を表示部46に表示することができる。なお、移動経路判定部94の判定結果によらず徒歩切替ボタン140を表示可能とし、ユーザが任意のタイミングで移動モードの切り替えを指示することができるように構成されていてもよい。また、移動経路判定部94の判定結果によらず徒歩切替ボタン140を表示しておき、自動車モードでの経路案内中に移動手段が徒歩であると推定された場合に、切替案内提示部96が該ボタンを点滅させたり大きくしたりするなどにより強調表示することとしてもよい。また、移動手段を切り替えるための切替ボタンを常に表示している場合においては、移動経路を変更して経路の再探索が行われている間は切替ボタンを非表示にしたり、選択不可能な状態としてもよい。
【0037】
また、
図8に示すように、切替案内提示部96は、自動車モードでの経路案内中に移動手段が徒歩であると推定されると、徒歩モードでの経路案内に切り替えるためのダイアログボックス150を表示してもよい。
図8の例では、ダイアログボックス150には、徒歩モードでの経路案内への切り替えを指示するための切替ボタン152と、自動車モードでの経路案内を継続するためのキャンセルボタン154とが設けられている。なお、切替案内提示部96は、徒歩切替ボタン140やダイアログボックス150による切替案内とともに音声による切替案内を行ってもよい。
【0038】
なお、
図7及び
図8では、自動車モードから徒歩モードへの切替案内の一例を示したが、徒歩モードから自動車モードへの切替案内についても同様に行われる。
【0039】
図2に戻り、経路情報再取得部98は、切替案内提示部96による切替案内に応じて移動モードの切り替えが選択されると、探索条件記憶部84に記憶されている探索条件を用いて、切り替え後の移動モードによる経路案内に必要となる経路情報を経路探索サーバ12から取得して経路情報記憶部88に格納する。具体的には、例えば、経路情報再取得部98は、現在位置取得部80により取得される現在位置と、探索条件記憶部84に格納されている目的地、経由地、及び優先条件と、切り替え後の移動モードとを経路探索サーバ12に送信することにより、現在位置から目的地までの切り替え後の移動モードによる経路案内に必要な経路情報を取得する。なお、目的地や経由地等の探索条件が経路探索サーバ12に記憶されている場合であれば、経路情報再取得部98は、現在位置と切り替え後の移動モードとが設定された経路再探索要求を経路探索サーバ12に送信すればよい。
【0040】
図9は、携帯端末10において経路案内が行われる際の処理の一例を示すフローチャートである。まず、探索条件受付部82は、例えば
図3に示した画面を表示部46に表示することにより、移動モード及び経路設定を受け付ける(S901,S902)。続いて、探索条件受付部82は、例えば
図4に示した画面を表示部46に表示することにより、日時設定及び優先条件を受け付ける(S903)。そして、探索条件受付部82は、ユーザから受け付けた探索条件を探索条件記憶部84に記憶する(S904)。
【0041】
探索条件が受け付けられると、経路情報取得部86は、該探索条件に基づいて経路探索を実行する(S905)。具体的には、本実施形態では、経路情報取得部86は、探索条件を経路探索サーバ12に送信することにより、探索条件を満たす経路情報を取得する。そして、経路情報が取得されると、経路情報取得部86は、例えば
図5に示したように、探索された経路を描画した画面を表示部46に表示する(S906)。
【0042】
経路案内部90は、例えば
図5に示した画面の開始ボタン122が押下されることなどによって経路案内の開始が指示されると(S907:Y)、経路情報記憶部88に記憶されている経路情報に基づいて経路案内を開始する。具体的には、経路案内部90は、現在位置取得部80からの出力によって現在位置を取得する(S908)。そして、経路案内部90は、現在位置付近の地図を描画するための地図情報を地図サーバ14から取得し、例えば
図6に示したように、地図、現在位置、及び経路を描画して表示部46に表示する(S909)。
【0043】
経路案内が行われている間、移動経路判定部94は、センサ50からの検出信号を取得し(S910)、移動モードを切り替えるための条件が成立しているかどうかを判定する(S911)。具体的には、移動経路判定部94は、自動車モードでの経路案内が行われている間であれば、センサ50からの検出信号に基づいて移動手段が徒歩であると判断可能である場合には、移動モードを切り替えるための条件が成立していると判定する。また、移動経路判定部94は、徒歩モードでの経路案内が行われている間であれば、センサ50からの検出信号に基づいて移動手段が自動車であると判断可能である場合には、移動モードを切り替えるための条件が成立していると判定する。
【0044】
移動モードを切り替えるための条件が成立すると(S911:Y)、切替案内提示部96は、例えば
図7に示したように、移動モードを切り替えるためのボタンを表示部46に表示する(S912)。なお、前述したように、移動モードを切り替えるための切替案内の提示手法はボタン表示に限られず、種々の手法を採用することができる。
【0045】
移動モードを切り替えるための条件が成立しない場合(S911:N)、または、切替条件が成立しても切替指示がなされない場合(S913:N)、経路案内部90は、案内終了となるまでの間(S914:N)、現在位置を取得する処理(S908)に戻り、現在の移動モードによる経路案内を継続する。
【0046】
一方、切替案内提示部96による移動モードの切替案内の提示に応じて、移動モードの切替指示が入力されると(S913:Y)、経路情報再取得部98は、探索条件記憶部84に記憶されている探索条件に基づいて、切り替え後の移動モードによる経路探索を実行する(S915)。具体的には、経路情報再取得部98は、現在位置取得部80によって取得される現在位置と、探索条件記憶部84に記憶されている目的地・経由地等の探索条件に基づいて、現在位置から目的地までの経路情報を経路探索サーバ12から取得し、経路情報記憶部88に格納する。その後は、現在位置を取得する処理(S908)に戻り、再取得された経路情報に基づいて経路案内が行われる。
【0047】
以上、本実施形態について説明した。本実施形態によれば、第1の移動手段による経路案内が行われている間に、ユーザの移動手段が第2の移動手段であると推定されると、第2の移動手段による経路案内に必要な経路情報が取得され、第2の移動手段により移動経路に切り替わる。この際、経路情報再取得部88は、はじめに設定された探索条件を探索条件記憶部84から取得して経路情報の再取得を行うため、ユーザは目的地や経由地等の探索条件を再度入力する必要がない。したがって、経路案内中に移動手段を変更する際のユーザの操作負荷を軽減することが可能となる。
【0048】
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0049】
例えば、本実施形態では、携帯端末10は経路探索サーバ12から経路情報を取得することとしたが、車載のカーナビゲーション装置のように、端末内で経路情報の検索が行われることとしてもよい。地図情報についても同様である。
【0050】
また、本実施形態では、徒歩切替ボタン140やダイアログボックス150などの切替案内に応じて移動モードの切り替えが選択された後に、切り替え後の移動モードでの経路情報の再取得が行われることとしたが、経路情報の再取得タイミングはこれに限られない。例えば、経路案内中の移動モードとは別の移動モードが検出されたタイミングで、経路情報の再取得が行われて経路情報記憶部88に格納されることとしてもよい。この場合、徒歩切替ボタン140やダイアログボックス150などの切替案内に応じて移動モードの切り替えが選択されると、あらかじめ経路情報記憶部88に格納されている、再取得された経路情報による経路案内に切り替えられることとなる。なお、経路情報記憶部88には、現在経路案内中の移動モードの経路情報に加えて、再取得された別の移動モードの経路情報を格納しておくことが可能である。この場合、各経路情報は移動モードと対応づけて経路情報記憶部88に格納しておくことが可能である。また、経路情報の再取得のタイミングは、経路案内中の移動モードとは別の移動モードが検出される前の任意のタイミングであってもよい。
【0051】
また、本実施形態では、移動手段として自動車または徒歩を例示したが、移動手段はこれに限られず、電車や自転車など任意の移動手段を対象とすることができる。例えば、移動経路判定部94は、GPS受信機72から出力される位置情報の履歴に基づいて、移動経路が線路上にあると判断可能である場合には、移動手段が電車であると推定してもよい。この場合、移動経路判定部94は、路線を示す情報を例えば経路探索サーバ12から取得することが可能である。同様に、移動経路判定部94は、GPS受信機72から出力される位置情報の履歴に基づいて、移動経路が自動車専用道路上にあると判断可能である場合には、移動手段が自動車であると推定してもよい。
【0052】
また、本実施形態では、移動経路判定部94によって1つの移動手段が特定されることとしたが、移動手段の候補として複数の移動手段が特定されることとしてもよい。この場合、切替案内提示部96は、複数の移動手段の中から1つの移動手段を選択可能に、切替案内を提示することとしてもよい。
【0053】
また、例えば、第1の移動手段による経路案内が行われている間に、現在位置が第2の移動手段に関連する施設から所定距離内である場合に、ユーザの移動手段が第2の移動手段であると推定されることとしてもよい。
【0054】
例えば、
図10に示すように、自動車による経路案内中に現在位置が駐車場にある場合を想定する。この場合、ユーザは駐車場に車を停めて徒歩により移動する可能性がある。そこで、移動経路判定部94は、現在位置が駐車場から所定距離内である場合に、ユーザの移動手段が徒歩であると推定することとしてもよい。これにより、例えば
図10に示すように、切替案内提示部96は徒歩切替ボタン160を表示部46に表示することができる。一方、徒歩による経路案内中に現在位置が駐車場にあると判断される場合には、ユーザが車に乗って移動することが考えられるため、自動車による経路案内への切替案内が行われてもよい。なお、現在位置付近の施設に関する情報は、例えば、施設に関する情報を記憶している施設情報サーバに現在位置の緯度経度等を送信することにより取得することができる。
【0055】
また、例えば、
図11に示すように、自動車または徒歩による経路案内中に現在位置が電車の駅付近にある場合を想定する。この場合、ユーザは電車に乗り換えて移動する可能性がある。そこで、移動経路判定部94は、現在位置が駅から所定距離内である場合に、ユーザの移動手段が電車であると推定することとしてもよい。これにより、切替案内提示部96は、例えば
図11に示すように乗換案内ボタン170を表示部46に表示することができる。