特許第5658965号(P5658965)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5658965
(24)【登録日】2014年12月5日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】検証システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20150108BHJP
【FI】
   G06Q50/10 180
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-221366(P2010-221366)
(22)【出願日】2010年9月30日
(65)【公開番号】特開2012-78923(P2012-78923A)
(43)【公開日】2012年4月19日
【審査請求日】2013年9月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】白川 貴久
【審査官】 山本 雅士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−140715(JP,A)
【文献】 特開2006−018053(JP,A)
【文献】 特開2000−236305(JP,A)
【文献】 特開2004−342008(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末とサーバが通信可能に接続された検証システムであって、
前記複数の端末は、各々、
サービサーが提供するサービスを利用した利用情報である誘導数を記憶する誘導数記憶手段と、
分布が既知の乱数を発生させる第1の乱数発生手段と、
前記誘導数に前記乱数を加算させた誤差付きの誘導数を前記サーバに送信する送信手段と、を備え、
前記サーバは、
各端末から送信された前記誤差付きの誘導数を集計し、前記分布に基づいて統計処理する集計手段と、
前記サービサーから前記サービスの誘導数の報告を受信する手段と、
前記集計手段による集計値及び前記報告を受信する手段による報告値を照合する照合手段と、を備える
ことを特徴とする、検証システム。
【請求項2】
前記複数の端末は、各々、
前記第1の乱数発生手段により前記乱数が発生される更新頻度よりも長い周期で更新され、分布が既知の第2の乱数を端末ごとに発生させる第2の乱数発生手段を備え、
前記送信手段は、前記誤差付きの誘導数に前記第2の乱数を加算して送信する
ことを特徴とする、請求項1記載の検証システム。
【請求項3】
前記サーバは、
前記照合手段による照合結果に基づいて誘導数の誤差が大きなサービスに印を付して記憶する誘導数誤差大記憶手段を備え、
複数回の印付けを行い、前記印が多数付されたサービスを検出することを特徴とする、請求項1又は2記載の検証システム。
【請求項4】
前記サービサーが複数であって、
前記誘導数記憶手段は、前記サービサーが各々提供する複数のサービスを利用した利用情報である誘導数を記憶し、
前記第1の乱数発生手段は、前記乱数を前記サービスごとに発生させ、
前記送信手段は、前記サービスごとに前記誘導数に前記乱数を加算させ、
前記集計手段は、前記誤差付きの誘導数を前記サービスごとに集計し、
前記報告を受信する手段は、前記サービスごとの誘導数の報告を受ける
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の検証システム。
【請求項5】
複数の端末とサーバが通信可能に接続されたシステムの検証方法であって、
前記複数の端末の各々にて、
サービサーが提供するサービスを利用した利用情報である誘導数を記憶し、
分布が既知の乱数を発生させ、
前記誘導数に前記乱数を加算させた誤差付きの誘導数を前記サーバに送信する処理を行い、
前記サーバにて、
各端末から送信された前記誤差付きの誘導数を集計し、
集計した前記誤差付きの誘導数に対して前記分布に基づいて統計処理を行い集計値を算出し、
前記サービサーから前記サービスの誘導数の報告を受信し、
前記集計値及び前記報告による報告値を照合する
ことを特徴とする、検証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検証システム及び方法に関し、特に、コンピュータにインストールされたソフトウェア等からWebサイトに誘導された回数等(誘導数)の正当性を検証する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する技術が記載された公知文献として、特許文献1と2を挙げる。
特許文献1には、Webサイトのアクセス状況を集計するため、アクセス者に特定の識別番号を割り当て、アクセスログから同一の識別番号を持つアクセスを集計して、アクセス者の一連のページアクセスの遷移状況などのアクセス状況を把握する技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、アンケートデータを集計する処理において、プライバシー情報を集計サーバ側で知ることのない処理をすることを目的として、アンケート回答装置で回答データから乱数を加算してサーバに送信して回答内容を攪乱する一方、サーバ側で同じ乱数を減算して攪乱を消去する旨の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−189942号公報
【特許文献2】特開2006−018053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
いわゆるポータルサイトや電子商取引サイトが集客のために、パーソナルコンピュータにインストールされるアプリケーションソフトウェアプログラム中にリンクを配置し、当該コンピュータやアプリケーションのベンダーは、リンク配置の見返りとしてアフィリエイト収入を得るというビジネスモデルが、従来知られている。
【0006】
上述のようなアフィリエイトは、ユーザが配置されたリンクをたどってそれらのサイトを閲覧した回数や、それらのサイトで購買した購買金額、広告が表示された回数などに応じて決定されるのが通常である。アフィリエイト額の決定要因となる、このような閲覧回数や購買金額などのことを、本明細書では、以下、「誘導数」と呼ぶ。
【0007】
誘導数は、ポータルサイトや電子商取引サイトのサービサーから、ベンダーに報告されるが、ベンダー側ではその報告の正当性を検証する手段がなく、報告を鵜呑みにするしかなかった。
【0008】
サービサーからの報告の正当性を検証するために、ベンダー側も個々のユーザのサービスごとの利用回数を取得し(例えば、特許文献1)、その合計値とサービサー側からの報告を照合するということも可能ではある。しかしながら、この場合はユーザのプライバシー情報を入手するため、厳重な管理を必要とする。そのため管理コスト増につながる恐れがある。
【0009】
もっとも、個々のユーザのサービスごとの誘導数を取得する際に、ランダム変数で攪乱してしまい、あとで攪乱を消去するという方法も考えられる(例えば、特許文献2)。この方法では、ユーザとベンダー側サーバ間の通信路の機密性は高まるが、ベンダー側で結局ユーザのプライバシー情報を入手することになり、厳重な管理が必要となる課題は変わらず残る。
【0010】
そこで本発明は、上記実情に鑑みて、実際の誘導数より大きく乖離した値の報告を効率的に割り出すことが可能な検証システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、第1の態様として、複数の端末とサーバが通信可能に接続された検証システムであって、前記複数の端末は、各々、サービサーが提供するサービスを利用した利用情報である誘導数を記憶する誘導数記憶手段と、分布が既知の乱数を発生させる第1の乱数発生手段と、前記誘導数に前記乱数を加算させた誤差付きの誘導数を前記サーバに送信する送信手段と、を備え、前記サーバは、各端末から送信された前記誤差付きの誘導数を集計し、前記分布に基づいて統計処理する集計手段と、前記サービサーから前記サービスの誘導数の報告を受信する手段と、前記集計手段による集計値及び前記報告を受信する手段による報告値を照合する照合手段と、を備えることを特徴とする、検証システムを提供するものである。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明は、第2の態様として、複数の端末とサーバが通信可能に接続されたシステムの検証方法であって、前記複数の端末の各々にて、サービサーが提供するサービスを利用した利用情報である誘導数を記憶し、分布が既知の乱数を発生させ、前記誘導数に前記乱数を加算させた誤差付きの誘導数を前記サーバに送信する処理を行い、前記サーバにて、各端末から送信された前記誤差付きの誘導数を集計し、集計した前記誤差付きの誘導数に対して前記分布に基づいて統計処理を行い集計値を算出し、前記サービサーから前記サービスの誘導数の報告を受信し、前記集計値及び前記報告による報告値を照合することを特徴とする、検証方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、実際の誘導数より大きく乖離した値の報告を効率的に割り出すことが可能な検証システム及び方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による実施形態全体の概略構成を示す図である。
図2】本実施形態のランチャーの画面表示例を示す図である。
図3】本実施形態の機能構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態の処理の流れを示すタイミングチャートである。
図5】本発明による別の実施形態の機能構成を示すブロック図である。
図6】本発明によるさらに別の実施形態の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に、本実施形態全体の概略構成を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る誘導数検証システム1(図3にて図示)を含む全体システムは、インターネット等のネットワークを介して、複数の端末100と、サーバ200と、複数のサービサー側サーバ300(以下、単に「サービサー300」と呼ぶ)が相互に通信可能に接続されている。
なお、サービサー300は、図1で複数示されているが、複数でなくてもよい。
【0016】
端末100は、数千台〜数十万台というオーダーで存在し、各々、サーバ200を管理するベンダーが提供するランチャーソフトウェア(以下、「ランチャー122」と呼ぶ)がインストールされている。
【0017】
ランチャー122は、アプリケーションソフトウェア起動のリンク等を並べて、デスクトップ環境に常駐し、ユーザによるアプリケーションソフトウェアの起動を補助し高速化するものである。このリンクには、URI(Uniform Resource Indicator)を引数にとってブラウザを起動させるものもある。
【0018】
図2に、本実施形態のランチャーの画面表示例を示す。
図2には、ある端末100にて生成されたデスクトップ画面120上に、カーソル121やランチャー122が描画されている画面例が示されている。ランチャー122は、サービサー300が提供するサービスへのリンク124を提供する。他に、検索入力欄123を備え、ユーザに対して検索エンジンへの迅速なアクセス機能を提供してもよい。
【0019】
ユーザは、このようなリンク124や検索入力欄123をインターフェースにした誘導手段101(図3を参照して後述する)によって、サービサー300が提供するサービスへと誘導される。個々のサービスの誘導数は、各端末100が保持するが、サービサー300側もアクセス解析等によって、自社のサービスへの誘導数が、ユーザごとに把握できる。
【0020】
サービサー300は、月末や年度末などのタイミングで把握した誘導数の合計をサーバ200に報告する。本実施形態は、この合計誘導数をあまりにも過少に報告していたり、手違いで実際の値より大幅に乖離した値を報告していたりするサービサー300を割り出すのが目的の少なくとも一つである。
【0021】
図3に、本実施形態の機能構成を示す。
図3に示す本実施形態の誘導数検証システム1は、端末100が備える各ブロックと、サーバ200が備える各ブロックによって構成される。これらの各ブロックは、汎用のコンピュータを利用して所定の情報処理を実行するソフトウェアプログラムによって構成される機能ブロックである。
【0022】
端末100は、各端末ごとに、誘導手段101と、誘導数記憶手段102と、乱数発生手段103と、誤差付きの誘導数送信手段104とを備える。
【0023】
誘導手段101は、ユーザをリンク124や検索入力欄123を用いて、サービサー300が提供するサービスへの誘導を試みる手段である。
【0024】
誘導数記憶手段102は、誘導手段101により実際にサービスへの誘導が成功した回数(誘導数)を計測する。Webサイトのオープンや購買実行など、計測するアクション自体は、検証したい内容に応じて任意に設定できる。この誘導数記憶手段102は、端末100上にあり、記憶する情報(誘導数の値や購買金額等)自体がそのままサーバ200に報告されることはない。
【0025】
乱数発生手段103は、サービスごとに第1の乱数を発生させる機能を備える。例えば、サービスが25あれば、25個の乱数を発生させる。また、乱数は送信の度毎に更新する。第1の乱数は、あらかじめ定められた範囲である(例えば、−1000〜1000)。また、その分布は、サーバ200側には既知である。第1の乱数の絶対値は、想定される誘導数の範囲(0〜Nservice-id)に比べて広い範囲とするとよい。
【0026】
誤差付きの誘導数送信手段104は、誘導数記憶手段102に記憶されたサービスごとの誘導数に対して、サービス個々に発生させた第1の乱数を加算して、サーバ200に送信する機能を備える。このように個別サービスごとの具体的な値に、乱数を加算すると、個別サービスごとの具体的な値は不明となる。
【0027】
サーバ200は、受信手段201と、誘導数集計手段202と、誘導数受信手段203と、照合手段204とを備える。
【0028】
受信手段201は、多数存在する端末100から、各端末にて乱数が加算されて個別サービスごとの具体的な値は不明となった算出値を受信する。
【0029】
誘導数集計手段202は、すべての(理想的にはすべての)端末100から受信した誤差付きの誘導数を合算して、サービスごとの誘導数を集計する。この集計のときに、サーバ200にとっては分布が既知である乱数の、分布に基づいて所定の統計処理を行う。
【0030】
なお、例えば、加算される第1の乱数が、−1000〜1000の範囲の二項分布をしているとすると、集計されたサービスごとの誘導数に、何も統計処理を行う必要がない。
【0031】
このように、誘導数集計手段202により、各端末100の誤差付きの誘導数をすべて合算して、且つ乱数の分布に基づく統計処理を施すと、個々の誘導数の誤差は希釈化されて、実際の誘導数に近いサービスごとの誘導数が得られる。
【0032】
一方で、サービサー300から報告を受ける、サービスごとの誘導数についても、誘導数受信手段203が受信する。
【0033】
照合手段204は、サービスごとに、誘導数集計手段202による集計値と、誘導数受信手段203が受信した報告値とを照合する。理想的には両者は一致するが、ある程度の誤差があるのが通常である。しかしながら、所定の範囲を超えて集計値と報告値が大きく乖離しているようなサービス/サービサーがあれば、その旨を判定することによって、そのようなサービス/サービサーを効率的に割り出すことができる。
【0034】
図4に、本実施形態の処理の流れを示す。
まず、各端末100では、個々に、サービスごとの第1の乱数を発生させ(ステップS101)、サービスごとの誘導数に加算して(ステップS102)、誘導数をプライバシー情報とは言えない情報(誤差付きの誘導数)にしてから送信する(ステップS103)。
【0035】
他方で、各サービサー300からはサーバ200に個々のサービスの誘導数が報告される(ステップS104)。誘導数の報告は、1ヶ月に1回や1週間に1回など、任意に決めてよく、端末100からの誤差付きの誘導数の算出及び送信処理と前後してよい。
【0036】
サーバ200では、各端末100から送信された誤差付きの誘導数を受信し(ステップS105)、すべての端末100の受信した誤差付きの誘導数を集計及び統計処理して、サービスごとに誘導数を集計する(ステップS106)。
【0037】
次に、サーバ200は、サービスごとに、ステップS104の報告値とステップS106の集計値を照合する。照合によって、所定の範囲を超えて集計値と報告値が大きく乖離しているようなサービス/サービサーを効率的に割り出すことができる。
上記実施形態によれば、実際の誘導数より大きく乖離した値の報告を効率的に割り出すことが可能になる。
【0038】
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように構成を追加して実施することもできる。
【0039】
図5に、上記実施形態の変形実施形態の機能構成を示す。
図5に示される端末100は、図3に示した構成に加え、第2の乱数発生手段105を備える。第2の乱数発生手段105は、ユーザごとに同一であり一定期間ごとに更新される第2の乱数(例:−10000〜10000)を発生させる機能を備える。また、誤差付きの誘導数送信手段104は、サービスごとに第1の乱数を加算した上にさらに第2の乱数を加算して、サーバ200に送信する。
【0040】
第2の乱数の絶対値は、第1の乱数の範囲より広い範囲で、ユーザ数に比べて狭い範囲とするとよい。また、第2の乱数の更新タイミングは、第1の乱数の更新周期より長くする。例えば、第1の乱数範囲で除した値(例:20000/2000=10)回に1回以上更新するのがよい。
【0041】
第1の乱数だけで誘導数を攪乱する構成にて、相当期間長く誘導数検証システム1を運用していくと、あるユーザについて、当該期間中の誘導数の実際の値を推測するために十分なだけの誤差付きの誘導数のサンプルが集まってしまう可能性がある。
【0042】
そこで、上述のように第2の乱数も使って誘導数を攪乱する。第2の乱数の分布も既知である。したがって、誘導数集計手段202による集計及び統計処理によって、サービスごとの誘導数の集計値は、実際の値に近いものが得られる。一方で、長期間にわたって同一ユーザのサンプルが集まった場合でも、更新される第2の乱数により攪乱されているので、当該期間中の誘導数の実際の値を推測するにはより長期間のサンプルを必要とする。このため、実質的にサーバ200側でプライバシー情報を持つことはない。
【0043】
図6に、上記実施形態の、さらに別の変形実施形態の機能構成を示す。
図6に示されるサーバ200は、図3に示した構成に加え、誘導数誤差大記憶手段206と、詐称判定手段207とを備える。
【0044】
照合手段204は、上記実施形態の図4に示した処理を実行したあと、所定の範囲を超えて集計値と報告値が大きく乖離しているようなサービス/サービサーについて、詐称の疑い有りの印を付けて、誘導数誤差大記憶手段206に記憶しておく。
【0045】
そうすると、誘導数検証システム1を相当期間にわたり運用していくと、長期間にわたり実際の値よりも大きく乖離した誘導数の値を報告してきたサービサーには、詐称の疑い有りの印が多く付されてくる。
【0046】
詐称判定手段207は、照合手段205によって詐称の疑い有りの印が一定数あるいは一定割合以上付されたサービスについて、詐称の疑いがあるサービスとして判定する。言い換えれば、複数回の照合の結果、集計値と報告値の乖離が所定の範囲を超えて大きいという照合結果が続いたサービスを検出する。
集計値と報告値に多少の誤差があるのが通常であるが、このように誤差の大きいものを記憶していった上で判定を行うと、精度が向上する。
【符号の説明】
【0047】
1 誘導数検証システム
100 端末
101 誘導手段
102 誘導数記憶手段
103 乱数発生手段
104 誤差付きの誘導数送信手段
105 第2の乱数発生手段
200 サーバ
201 受信手段
202 誘導数集計手段
203 誘導数受信手段
204 照合手段
206 誘導数誤差大記憶手段
207 詐称判定手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6