【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ペン型注射器などの薬物送達デバイス用のリマインダデバイスを提供する。リマインダデバイスは、薬物送達デバイスの形及び幾何学的形状に基づき、普遍的に適合し、及び改変できる。例えば、リマインダデバイスは、薬物送達デバイスに一体化でき、又は、さもなければ、薬物送達デバイスと相互連結可能である分離デバイスとして提供できる。リマインダデバイス又は表示器デバイスは、基礎部材及び少なくとも二つの停止位置の間で基礎部材に対して可動に配列された調整エレメントを含む。好ましくは、調整エレメントは、基礎部材内に、又は、その上に可動に配列され、それにより、調整エレメントがそれに沿って動くことができる誘導構造又は誘導エレメントとして働く。それ故、基礎部材は、支持体として、又は調整エレメントが二つの停止位置の間で可変に配列することを可能とする支持体構造として機能できる。
【0011】
リマインダデバイスは、更に、情報面を含む表示手段を含む。表示手段及びその情報面は、情報面が開口部を通して部分的にのみ識別できるような方法で配置される。ここで、情報面の少なくとも二つの指定セグメント又は表面部分は、基礎部材に対して調整エレメントの移動により選択的に識別可能になる。例えば、調整エレメントがその
近位停止位置にあるとき、情報面の第一のセグメントが現れ、一方情報面の第二の部分は、隠れた状態のままである。その
遠位停止位置の調整エレメントを備えて、情報面の第二の表面部分は識別できるようになり、一方第一の表面部分は、実質的に、隠れている。
【0012】
結果として、情報内容が一般的に表示される開口部のサイズは、一般的に、時間スケジュールに関する特別な情報を含む表面部分のサイズに合致する。
【0013】
従って、表示手段は、例えば、朝、日中、夕方、夜のような、時間表示手段(time indicia)又は時間情報を表示するように、特に、適合される。更に、薬物送達デバイスを経由して、投与、又は注射すべき薬剤のタイプ及び特徴に応じて、表示手段は、好ましくは、特別な薬剤が投与される必要がある頻度に対応する多様な時間表示手段を表示する。
【0014】
情報面は、記号、言葉、特別な略号又は数字を含んでもよい。更に、そして情報面上に配置された情報のタイプに応じて、開口部は基礎部材における貫通口として設計し得て、例えば、情報面上の下部に配列された情報を触覚的に検出することを可能にする。このようにして、情報面上に提供された情報は、情報面を単に触れることにより読み取ることができ、それは、一般的に、視覚障害に病んでいる患者にとって有益であると考えられる。印刷された情報のような視覚的情報の場合、また、基礎部材に透明な表面部分を経由して開口部を実現させることが考えられる。
【0015】
好ましい実施態様によると、基礎部材は薬物送達デバイスの一体化したハウジング部材である。それ故、リマインダデバイスは、薬物送達デバイスの一体化部材として設計できる。
【0016】
更にその上、薬物送達デバイスの適用又は使用の後、患者は手動で調整エレメントを、前記の少なくとも二つの停止位置の内の一つを動かすことを目的とする。この方式で、リマインダデバイスは、薬剤の特別な用量が既に摂取されたか否かを表示することが可能である。リマインダデバイスを薬物送達デバイス内に一体化することにより、リマインダデバイスの構成が、投与すべき薬剤に基づく一時的なスケジュールと正確に合致することがほとんど保障できる。
【0017】
別の好ましい態様によると、開口部は基礎部材において形成される。基礎部材の内側に可動に配列された調整エレメントを備えて、情報面の少なくとも二つの指定セグメントの内の少なくとも一つが、開口部を通して識別可能になる。薬物送達デバイスの基礎部材において又はハウジング部材においても、一体的に形成された開口部を有することにより、リマインダデバイスの構造及びデザインは、かなり簡単で、コスト効率のよいレベルに維持できる。
【0018】
別の好ましい実施態様によると、情報面は調整エレメント上に配列される。それに応じて、基礎部材及びその開口部は、実質的に固定され、そして調整エレメントを基礎部材に対して動かせることにより、情報面の指定セグメントは、開口部で画成される領域に移動でき、この方法は、調整エレメントの情報面の個々の部分を表し、又は隠蔽する。
【0019】
別の好ましい実施態様によると、調整エレメントは、少なくとも遠位及び近位停止位置の間に、軸方向において基礎部材の中に、又はその上に摺動可能に配列される。これに関連して、薬物送達デバイスの遠位端は患者の皮膚に向かって面するが、一方、薬物送達デバイスの近位端は、注射領域から離れて面する。調整エレメントは、少なくともその遠位及び近位停止位置の間の基礎部材内に、又はその上に摺動可能に案内されるスライダを含むことができる。スライダが、その近位若しくは遠位停止位置に、又はその間の様々な指定位置にあるか否かに応じて、情報面の個々の及び対応する位置が、基礎部材の開口部に重複する方法で位置し、その結果、接触を通して表示され、又は感知できる。
【0020】
更なる好ましい実施態様において、調整エレメントは、摺動エレメント又は 開口部を通して突出するグリッピング部材を有するスライダを含む。縦断面図において、スライダ又は摺動エレメントは、実質的に円筒形状の基礎部材に関連するT構造を含んでもよく、スライダは実質的に軸方向に伸びる情報面を特色とし得て、一方、グリッピング部材は、実質的に、半径方向の外側に伸びる。好ましくは、グリッピング部材は、実質的に、基礎部材の開口部の遠位、及び/又は、近位辺縁が、結果として、グリッピング部材に対する効果的なストッパとして機能するように情報面の中心から垂直に伸びる。
【0021】
それ故、グリッピング部材は、表示手段及びその情報面から半径方向の外側に、又は直角方向に突出するので、近位及び遠位方向における調整エレメントの軸方向への移動は、開口部の近位又は遠位周縁を打つグリッピングエレメントにより制限される。
【0022】
調整エレメント及び基礎部材が、選択された位置に調整エレメントを維持するように、相互に対応するラッチングエレメントを含むとき、更に、都合がよい。調整エレメント上に、並びに基礎部材の上、又はその中に配列されたラッチングエレメントを経由して、調整エレメントの不注意な移動が効果的に防ぐことができる。例えば、調整エレメントは、その表示手段の遠位端、及び/又は、近位端部分で突出するピンを特色とし得る。例えば、これらのピンは、半径方向の外側に、その結果、基礎部材の内部壁部分に向かって突出する。それに応じて、基礎部材は、表示手段、及び/又は、その調整エレメントの前記の半径方向の外側に突出するピンを備えた確動的インターロック又はスナップイン機構を形成するように適合された半径方向の内側に突出するラッチングエレメントを特色とし得る。
【0023】
表示手段及び基礎部材の相互に対応するラッチング−、又はスナップ−インエレメントの軸方向の位置は、調整エレメントがその少なくとも二つの停止位置において、少なくとも軸方向に固定されるように選択される。更に、表示手段は、可撓性の変形可能なラチェット部材などと噛み合う歯付き表面を含む。
【0024】
更なる好ましい実施態様において、そして薬物送達デバイスのハウジングの一体部分又は分離部分としての基礎部材の実現とは関係なく、基礎部材は実質的に円筒状の幾何学的形状である。そのような構成において、別の好ましい態様によると、調整エレメントは、基礎部材の外周上に回転可能に取り付けられる。それ故、調整エレメントを摺動可能に移動させる代わりに、調整エレメントの下部に配置した情報面の指定セグメントを選択的に表示するために前記調整エレメントを回転可能に移動させることは、また、想定可能である。
【0025】
この実施態様において、開口部が調整エレメント内に形成され、一方、情報面が基礎部材の外周上に配置されるときが更に有利である。情報面が少なくとも部分的に、又は完全に基礎部材の周囲を取り囲むときときが、また、有利であるかもしれない。その上、調整エレメントは、開口部を有するリング構造を含み、そしてリングを回転することにより情報面の指定部分が前記開口部を通して、又は視覚的識別を経由して、又は触覚的感覚を経由して、識別可能であることを意味する。
【0026】
それ故、情報面は、視覚的識別を経由して、又は接触を経由して識別可能な視覚及び/又は触覚情報を含んでもよい。
【0027】
別の独立の態様において、本発明は、更に、薬剤の用量を、好ましくは、注射によって投与するための薬物送達デバイスに関する。薬物送達デバイスは、少なくとも一つのハウジング部材、例えば、駆動機構を受け入れるように適合された本体部材、及び/又は、薬物送達デバイスにより注射すべき薬剤で満たされたカートリッジを受け入れるように適合したカートリッジホルダ部材を含む。加えて、薬物送達デバイスは、薬剤で満たされ、そして、その中に摺動可能に配置されたピストンを有するカートリッジを含む。ピストンは、一般的に、カートリッジの近位シールとして作用する。ピストンを遠位方向に、例えば、駆動機構のピストンロッドを経由して移動させることにより、個々の圧力はカートリッジ内に蓄積し、そして個別の注射針に適切に連結される場合、薬剤の定義された用量は放出され、こうして投与が可能となる。
【0028】
薬物送達デバイスは、従って、薬剤の用量を投与するためにカートリッジのピストンと動作可能に係合するためにピストンロッドを含む駆動機構を有する。
【0029】
一般的にペン型注射器として設計される薬物送達デバイスは、更に、上記のリマインダデバイスを含む。
【0030】
更なる好ましい態様によると、薬物送達デバイスのハウジング部材及びリマインダデバイスの基礎部材は、一体的に形成される。換言すれば、基礎部材はハウジング部材に完全に一体化できる。それ故、ハウジング部材はリマインダデバイスの基礎部材として機能することができる。この方式において、リマインダデバイスの実現は、分離した、及び追加の部材を必要としない。薬物送達デバイスのハウジング部材のみが、従って、基礎部材に、例えば、摺動可能に、又は回転可能に取り付けた個々の表示手段を受け入れるために改変する必要がある。
【0031】
更なる別の実施態様において、基礎部材、及び/又は、リマインダデバイスは、薬物送達デバイスのハウジング部材に、着脱自在で、連結可能である。ここで、リマインダデバイスは、分離して上市することができ、そして既に存在する薬物送達デバイスは、個別のリマインダデバイスにより組み込むことが可能である。
【0032】
本明細書で使用する用語「薬物」又は「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン、若しくはオリゴヌクレオチド、又は上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、関節リウマチの治療、及び/又は、予防に有用であり、
ここで更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の治療、及び/又は、予防のための、少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0033】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B28位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0034】
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0035】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2配列のペプチドを意味する。
【0036】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH
2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と連結してもよく;
【0037】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
又は前述のいずれかのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0038】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0039】
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体などのグルコアミノグリカン、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0040】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na
+、又は、K
+、又は、Ca
2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN
+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1−C6アルキル基;場合により置換されるC2−C6アルケニル基;場合により置換されるC6−C10アリール基、又は場合により置換されるC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark
Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0041】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。