【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルに含まれるセメントの質量を、特に単位セメント量として簡易かつ一定の精度で推定することが可能なセメント量の推定方法を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るセメント量の推定方法は請求項1に記載したように、セメント及び細骨材からなる分析対象試料の質量M
Tを計測し、
前記分析対象試料に含まれる元素であって、カルシウム、ケイ素、アルミニウム、鉄及び硫黄のうちのいずれかを対象元素として蛍光X線分析を行うことにより、前記分析対象試料の全体質量に対する前記対象元素の質量比Rを求め、
前記セメントのみに対する蛍光X線分析で予め得られた該セメントの全体質量に対する前記対象元素の質量比Rc及び前記細骨材のみに対する蛍光X線分析で予め得られた該細骨材の全体質量に対する前記対象元素の質量比Rsと、前記質量比Rとの間の関係式、
R=(Mc・Rc+Ms・Rs)/(Mc+Ms) (2a)
及び、次式、
M
T=Mc+Ms (3)
Mc;前記分析対象試料中のセメントの質量
Ms;前記分析対象試料中の細骨材の質量
から前記分析対象試料中のセメントの質量Mcを算出するものである。
【0010】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は、フレッシュモルタルの質量M
1を計測し、
前記フレッシュモルタルから水が除去されたものを前記分析対象試料とするとともに次式
Mw=M
1−M
T (1)
から前記水の質量Mwを算出し、
前記Mc、前記Ms及び前記Mwを、次式、
Mcu=Mc/(Mc/ρc+Ms/ρs+Mw/ρw) (4a)
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρw;水の密度
に代入することによって、前記フレッシュモルタルの単位セメント量Mcuを算出するものである。
【0011】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は、フレッシュコンクリートから粗骨材を除去するとともに該粗骨材の質量Mgと残りのフレッシュモルタルの質量M
1とをそれぞれ計測し、
前記フレッシュモルタルから水が除去されたものを前記分析対象試料とするとともに次式
Mw=M
1−M
T (1)
から前記水の質量Mwを算出し、
前記Mg、前記Mc、前記Ms及び前記Mwを、次式、
Mcu′=Mc/(Mg/ρg+Mc/ρc+Ms/ρs+Mw/ρw) (4a′)
ρg;粗骨材の密度
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρw;水の密度
に代入することによって、前記フレッシュコンクリートの単位セメント量Mcu′を算出するものである。
【0012】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は請求項4に記載したように、セメント、細骨材及びフライアッシュからなる分析対象試料の質量M
Tを計測し、
前記分析対象試料に含まれる元素であって、カルシウム、ケイ素、アルミニウム、鉄及び硫黄のうちのいずれかを対象元素として蛍光X線分析を行うことにより、前記分析対象試料の全体質量に対する前記対象元素の質量比Rを求め、
前記セメントのみに対する蛍光X線分析で予め得られた該セメントの全体質量に対する前記対象元素の質量比Rc、前記細骨材のみに対する蛍光X線分析で予め得られた該細骨材の全体質量に対する前記対象元素の質量比Rs及び前記フライアッシュのみに対する蛍光X線分析で予め得られた該フライアッシュの全体質量に対する前記対象元素の質量比Rfと、前記質量比Rとの間の関係式、
R=(Mc・Rc+Ms・Rs+Mf・Rf)/(Mc+Ms+Mf) (2c)
及び、次式、
M
T=Mc+Ms+Mf (3c)
Mc;前記分析対象試料中のセメントの質量
Ms;前記分析対象試料中の細骨材の質量
Mf;前記分析対象試料中のフライアッシュの質量
ここで、Mf=Mc・(1−a)/a
a;セメント及びフライアッシュの合計質量に対するセメントの質量割合で既知
から前記分析対象試料中のセメントの質量Mcを算出するものである。
【0013】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は、フレッシュモルタルの質量M
1を計測し、
前記フレッシュモルタルから水が除去されたものを前記分析対象試料とするとともに次式
Mw=M
1−M
T (1)
から前記水の質量Mwを算出し、
前記Mc、前記Ms、前記Mf及び前記Mwを、次式、
Mcuf=Mc/(Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw) (4c)
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρf;フライアッシュの密度
ρw;水の密度
に代入することによって、前記フレッシュモルタルの単位セメント量Mcufを算出するものである。
【0014】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は、前記Mc、前記Ms、前記Mf及び前記Mwを、次式、
Mfu=Mf/(Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw) (11)
に代入することによって前記フレッシュモルタルの単位フライアッシュ量Mfuを算出するものである。
【0015】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は、フレッシュコンクリートから粗骨材を除去するとともに該粗骨材の質量Mgと残りのフレッシュモルタルの質量M
1とをそれぞれ計測し、
前記フレッシュモルタルから水が除去されたものを前記分析対象試料とするとともに次式
Mw=M
1−M
T (1)
から前記水の質量Mwを算出し、
前記Mg、前記Mc、前記Ms、前記Mf及び前記Mwを、次式、
Mcuf′=Mc/(Mg/ρg+Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw)(4c′)
ρg;粗骨材の密度
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρf;フライアッシュの密度
ρw;水の密度
に代入することによって、前記フレッシュコンクリートの単位セメント量Mcuf′を算出するものである。
【0016】
また、本発明に係るセメント量の推定方法は、前記Mg、前記Mc、前記Ms、前記Mf及び前記Mwを、次式、
Mfu′=Mf/(Mg/ρg+Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw) (12)
に代入することによって前記フレッシュコンクリートの単位フライアッシュ量Mfu′を算出するものである。
【0017】
フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルの主たる構成材料のうち、水は、骨材、特に細骨材の湿潤状態におけるばらつきに起因して計量誤差が生じやすいのに対し、セメントやフライアッシュは、質量管理が容易であるため、バッチ式で混練する限りにおいては、配合精度に問題が生じることは少ない。
【0018】
一方、CSGダム等の施工で採用される連続練りの場合には、バッチ式と比べてセメントやフライアッシュの配合量のチェックが難しいため、間違った配合で混練される懸念があり、その管理が重要となる。
【0019】
しかしながら、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルにおけるセメント量の推定は、従来技術で述べたようにいずれの方法においても種々の問題を生じており、特に連続練りに適したセメント量の推定方法が未だ確立されていないのが現状である。
【0020】
本出願人はかかる現状に鑑み、蛍光X線分析をセメント量の推定に用いることができないかに着眼して研究を進めた。
【0021】
蛍光X線分析は、照射したX線のエネルギーによって内殻電子を励起し、それによって生じた空孔に外殻電子が遷移するときに放射されるX線(蛍光X線)の波長が元素に固有であることを利用し、その波長や強度を計測することで、試料内に含まれる元素を定性的あるいは定量的に分析するものである。
【0022】
ここで、定量分析を行うためには、蛍光X線スペクトルの強度を測定する必要があるが、蛍光X線分析においては、共存する元素がX線エネルギーを吸収するため、対象元素からの蛍光X線スペクトルの強度とその元素の濃度とは、一般的には比例しない。
【0023】
そのため、従来、相異なる濃度に対して蛍光X線スペクトルの強度を検量線として予め作成しておき、未知試料で得られた強度をその検量線に当てはまることで、未知試料の濃度を推定するしかなかった。
【0024】
しかしながら、フレッシュモルタルに対して蛍光X線分析を行った結果、一般的に言われるところのマトリックス効果(上述した共存元素の吸収による影響)はほとんど観察されず、蛍光X線のスペクトル強度と、カルシウム、ケイ素といったフレッシュモルタルの構成材料濃度の濃度とがほぼ比例することが判明した。そして、これを基礎として、フレッシュコンクリートやフレッシュモルタルに含まれるセメントの質量、さらには単位セメント量を推定することに成功したものである。
【0025】
本発明に係るセメント量の推定方法においては、まず、セメント及び細骨材からなる分析対象試料、又はセメント、細骨材及びフライアッシュからなる分析対象試料の質量M
Tを計測する。
【0026】
次に、分析対象試料に対して蛍光X線分析を行うことにより、該分析対象試料の全体質量に対する対象元素の質量比Rを例えば酸化物換算で求める。
【0027】
対象元素は、カルシウム、ケイ素、アルミニウム、鉄及び硫黄から適宜選択すればよいが、例えばセメントや細骨材に多く含まれているカルシウムやケイ素を選択することができる。
【0028】
一方、分析対象試料に対する蛍光X線分析とは別に、構成材料単体に対する蛍光X線分析を該構成材料ごとに予め実施しておく。
【0029】
すなわち、分析対象試料がセメント及び細骨材からなる場合においては、セメント単体及び細骨材単体に対して蛍光X線分析をそれぞれ行うことで、セメントのみの場合の質量比Rc及び細骨材のみの場合の質量比Rsを、対象元素を例えばカルシウムとしてそれぞれ計測しておく。
【0030】
同様に、分析対象試料がセメント、細骨材及びフライアッシュからなる場合においては、セメント単体及び細骨材単体に加えて、フライアッシュ単体に対しても蛍光X線分析をそれぞれ行うことで、セメントのみの場合の質量比Rc、細骨材のみの場合の質量比Rs及びフライアッシュのみの場合の質量比Rfを、対象元素を例えばカルシウムとしてそれぞれ計測しておく。
【0031】
このような構成材料ごとの計測を行う場合におけるセメント、細骨材あるいはフライアッシュは、原則として上述した分析対象試料の配合に用いられたものと同一のセメント、細骨材あるいはフライアッシュとするのが望ましいが、種類、産地等による誤差が無視し得るのであれば、必ずしも同一である必要はない。
【0032】
次に、分析対象試料がセメント及び細骨材からなる場合においては、セメントのみの場合における特定元素の質量比Rc及び細骨材のみの場合における特定元素の質量比Rsと、それらが任意に混合されてなる分析対象試料内の特定元素の質量比Rとの間に次の関係式、
R=(Mc・Rc+Ms・Rs)/(Mc+Ms) (2a)
Mc;分析対象試料中のセメントの質量
Ms;分析対象試料中の細骨材の質量
が成立するとみなし得るので、かかる(2a)式及び次式、
M
T=Mc+Ms (3a)
から分析対象試料中のセメントの質量Mcを算出する。
【0033】
また、分析対象試料がセメント、細骨材及びフライアッシュからなる場合においては、セメントのみの場合における特定元素の質量比Rc、細骨材のみの場合における特定元素の質量比Rs及びフライアッシュのみの場合における特定元素の質量比Rfと、それらが任意に混合されてなる分析対象試料内の特定元素の質量比Rとの間に次の関係式、
R=(Mc・Rc+Ms・Rs+Mf・Rf)/(Mc+Ms+Mf) (2c)
Mc;分析対象試料中のセメントの質量
Ms;分析対象試料中の細骨材の質量
Mf;分析対象試料中のフライアッシュの質量
が成立するとみなし得るので、かかる(2c)式及び次式、
M
T=Mc+Ms+Mf (3c)
a=Mc/(Mc+Mf) (7)
a;セメント及びフライアッシュの合計質量に対するセメントの質量割合
から分析対象試料中のセメントの質量Mcを算出する。
【0034】
このようにすると、検量線を予め作成することなく、蛍光X線分析によって分析対象試料のセメント量Mcを迅速簡便にかつ一定の精度で推定することが可能になり、CSGダム等の施工で採用される連続練りの場合であっても、セメント量の変動を適切に管理することが可能となる。
【0035】
上述した(2a)式は、構成材料単体のときの蛍光X線分析の結果、すなわちRc、Rsに、濃度低下割合、すなわちMc/(Mc+Ms)、Ms/(Mc+Ms)をそれぞれ乗じた上、それらの線形和をとった値が、実際の分析結果と等しくなると仮定して得られたものであり、(2c)式は、構成材料単体のときの蛍光X線分析の結果、すなわちRc、Rs、Rfに、濃度低下割合、すなわちMc/(Mc+Ms+Mf)、Ms/(Mc+Ms+Mf)、Mf/(Mc+Ms+Mf)をそれぞれ乗じた上、それらの線形和をとった値が、実際の分析結果と等しくなると仮定して得られたものであるが、蛍光X線分析は、元素の濃度とX線スペクトル強度が必ずしも比例しないため、(2a)式や(2c)式は、一般的には成立しない。
【0036】
しかし、セメント及び細骨材が構成材料である場合、あるいはセメント、細骨材及びフライアッシュが構成材料である場合については、両式が良好に成立することを後述するようにあらたに実証することができたため、(2a),(2c)の各式を基礎としてセメント量を推定することが可能となる。
【0037】
なお、(7)式に示すaは、セメント及びフライアッシュの合計質量に対するセメントの質量割合であるが、かかる質量割合は、セメントやフライアッシュが出荷される段階での管理項目であって、コンクリート工場から出荷される時点で既知の値として知り得るものであり、本発明では管理対象項目とはしない。
【0038】
上述した発明においては、分析対象試料に水が含まれておらず、採取された分析対象試料中のセメント量を単に推定する方法であるが、フレッシュモルタルやフレッシュコンクリートの単位セメント量あるいは単位フライアッシュ量を推定するには以下の手順に従えばよい。
【0039】
[フライアッシュを含まないフレッシュモルタルの場合]
まず、フレッシュモルタルの場合には、採取されたフレッシュモルタルに対し、その質量M
1を計測し、次いで、フレッシュモルタルから水分を除去することで上述した分析対象試料とするとともに、該分析対象試料について計測された質量M
Tとの差、すなわち水分除去前後の質量差を、次式、
Mw=M
1−M
T (1)
から水の質量Mwとして算出する。
【0040】
次に、分析対象試料について計測されたMc及びMs並びに上述のMwを、次式、
Mcu=Mc/(Mc/ρc+Ms/ρs+Mw/ρw) (4a)
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρw;水の密度
に代入することによって、フレッシュモルタルの単位セメント量Mcuを算出する。
【0041】
なお、以下の説明においては、フライアッシュを含まないフレッシュモルタルから水分が除去された分析対象試料を、特にモルタル乾燥試料と呼ぶ。
【0042】
[フライアッシュを含まないフレッシュコンクリートの場合]
フレッシュコンクリートの場合には、採取されたフレッシュコンクリートに対し、該フレッシュコンクリートから粗骨材を除去するとともに該粗骨材の質量Mgと残りのフレッシュモルタルの質量M
1とをそれぞれ計測し、次いで、フレッシュモルタルから水分を除去することで上述した分析対象試料とするとともに、該分析対象試料について計測された質量M
Tとの差、すなわち水分除去前後の質量差を、次式、
Mw=M
1−M
T (1)
から水の質量Mwとして算出する。
【0043】
次に、分析対象試料について計測されたMc及びMs並びに上述のMg、Mwを、次式、
Mcu′=Mc/(Mg/ρg+Mc/ρc+Ms/ρs+Mw/ρw) (4a′)
ρg;粗骨材の密度
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρw;水の密度
に代入することによって、フレッシュコンクリートの単位セメント量Mcu′を算出する。
【0044】
[フライアッシュを含むフレッシュモルタルの場合]
フライアッシュを含むフレッシュモルタルの場合には、採取されたフレッシュモルタルに対し、その質量M
1を計測し、次いで、フレッシュモルタルから水分を除去することで上述した分析対象試料とするとともに、該分析対象試料について計測された質量M
Tとの差、すなわち水分除去前後の質量差を、次式、
Mw=M
1−M
T (1)
から水の質量Mwとして算出する。
次に、分析対象試料について計測されたMc、Ms及びMf並びに上述のMwを、次式、
Mcuf=Mc/(Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw) (4c)
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρf;フライアッシュの密度
ρw;水の密度
に代入することによって、フレッシュモルタルの単位セメント量Mcufを算出する。
【0045】
なお、Mc、Ms、Mf及びMwを、次式、
Mfu=Mf/(Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw) (11)
に代入することによってフレッシュモルタルの単位フライアッシュ量Mfuを算出することができる。
【0046】
なお、以下の説明においては、フライアッシュを含むフレッシュモルタルから水分が除去された分析対象試料を、特にフライアッシュ含有乾燥試料と呼ぶ。
【0047】
[フライアッシュを含むフレッシュコンクリートの場合]
フライアッシュを含むフレッシュコンクリートの場合には、採取されたフレッシュコンクリートに対し、該フレッシュコンクリートから粗骨材を除去するとともに該粗骨材の質量Mgと残りのフレッシュモルタルの質量M
1とをそれぞれ計測し、次いで、フレッシュモルタルから水分を除去することで上述した分析対象試料とするとともに、該分析対象試料について計測された質量M
Tとの差、すなわち水分除去前後の質量差を、次式、
Mw=M
1−M
T (1)
から水の質量Mwとして算出する。
【0048】
次に、分析対象試料について計測されたMc、Ms及びMf並びに上述のMg、Mwを次式
Mcuf′=Mc/(Mg/ρg+Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw)(4c′)
ρg;粗骨材の密度
ρc;セメントの密度
ρs;細骨材の密度
ρf;フライアッシュの密度
ρw;水の密度
に代入することによって、フレッシュコンクリートの単位セメント量Mcuf′を算出する。
【0049】
なお、Mg、Mc、Ms、Mf及びMwを、次式、
Mfu′=Mf/(Mg/ρg+Mc/ρc+Ms/ρs+Mf/ρf+Mw/ρw) (12)
に代入することによってフレッシュコンクリートの単位フライアッシュ量Mfu′を算出することができる。