特許第5660042号(P5660042)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5660042
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】穿刺または点滴箇所に用いる医療器具
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/02 20060101AFI20150108BHJP
【FI】
   A61F13/02 A
   A61F13/02 340
   A61F13/02 310J
   A61F13/02 310M
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2011-528389(P2011-528389)
(86)(22)【出願日】2009年9月24日
(65)【公表番号】特表2012-504001(P2012-504001A)
(43)【公表日】2012年2月16日
(86)【国際出願番号】FR2009001133
(87)【国際公開番号】WO2010037922
(87)【国際公開日】20100408
【審査請求日】2012年6月27日
(31)【優先権主張番号】08/05405
(32)【優先日】2008年9月30日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】511001334
【氏名又は名称】ネプフロキト
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】チャウキ,モクフター
【審査官】 小川 恭司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−279074(JP,A)
【文献】 実開昭62−066625(JP,U)
【文献】 特開2002−095668(JP,A)
【文献】 実開平06−070716(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
穿刺部位または注入部位のためのドレッシング材であって、第1の粘着部分(A)およびガーゼ(6)を備えた第2の部分(B)を有し、前記第1の部分(A)がドレッシング材の片面に粘着性があるドレッシング材において、片面に第3の粘着部分(C)を有して前記第1の部分(A)を被覆することができ、前記第2の部分(B)が前記第1の部分(A)と前記第3の部分(C)との間に位置し、前記第1の部分(A)が前記穿刺部位または注入部位の皮膚を固定するようになっているドレッシング材。
【請求項2】
前記第1の部分(A)は、透明または半透明の材料で形成されることを特徴とする、請求項1に記載のドレッシング材。
【請求項3】
前記第1の部分(A)は、半透過性の材料で作製されることを特徴とする、請求項1または2に記載のドレッシング材。
【請求項4】
前記第1の部分(A)は、微細孔を有することを特徴とする、請求項3に記載のドレッシング材。
【請求項5】
前記第1の部分(A)は、アクリル系の粘着剤を備えるポリエチレンのテープで形成されることを特徴とする、請求項4に記載のドレッシング材。
【請求項6】
前記第1の部分(A)は、直径が0.5mm未満の孔を備えていることを特徴とする、請求項5に記載のドレッシング材。
【請求項7】
前記孔の密度は、およそ1平方センチメートルあたり100個であることを特徴とする、請求項6に記載のドレッシング材。
【請求項8】
前記第1の部分(A)は長手方向に広がり、第2の部分(B)は長手方向または横断方向の連結領域に続いて第1の部分(A)に連結することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のドレッシング材。
【請求項9】
前記第3の部分(C)および 第1の部分(A)は、ほぼ長手方向に広がって互いに連結することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のドレッシング材。
【請求項10】
第1の部分(A)および前記第3の部分(C)は、長手方向または横断方向に互いに連結することを特徴とする、請求項9に記載のドレッシング材。
【請求項11】
第3の部分(C)の長さは、第1の部分(A)の長さとほぼ同等かそれ以上であることを特徴とする、請求項10に記載のドレッシング材。
【請求項12】
少なくとも第1の部分(A)または第3の部分(C)は、可撓性材料で作製され、特に長手方向および/または横断方向の2つの方向に沿って作製されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のドレッシング材。
【請求項13】
第3の部分(C)は第1の部分(A)とほぼ同じ形状で、たとえば楕円、正方形または長方形であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のドレッシング材。
【請求項14】
点滴、排液またはカテーテル挿入の用具一式であって、請求項1〜13のいずれか一項に記載のドレッシング材および針、カニューレ、カテーテルまたは排液管を含む用具一式。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療または獣医分野に関する。
【0002】
本発明は特に、穿刺部位または注入部位を保護する器具に関する。
【0003】
「穿刺」とは、ここではヒトまたは動物の体の一部から物質(一般には液体)を採取する操作を指す。
【0004】
「注入」とは、ここではヒトまたは動物の体腔または血管へ物質(一般には液体)を挿入する操作を指す。
【0005】
「穿刺部位または注入部位」とは、ここでは穿刺または注入器具(特に針、カテーテル、カニューレ)を貫通させるヒトまたは動物の体の皮膚領域を指す。
【0006】
本発明は、とりわけ医療または獣医分野での血管への穿刺部位または注入部位に関連する。本発明は、とりわけ血液透析分野、または針/カテーテルやcathlon(登録商標)タイプの短い静脈内装置(PTEE製カニューレ)を用いる点滴分野に適用される。
【背景技術】
【0007】
針またはカテーテルを取り付けたチューブを用いてヒトや動物に対して流体を採取したり注入したり、薬剤を投与したりすることがよくある。
【0008】
穿刺の一例が採血であり、これは静脈、毛細血管または動脈から採取した血液サンプルについて実験室検査を実施することができるルーチンケアである。採血に用いられる皮下注射針は、真空管(ベクトン・ディッキンソン社が商品化しているVacutainer(登録商標)など)に連結していることが多い。
【0009】
注入の一例が静脈内点滴であり、これは静脈、一般には上肢の末梢静脈へ液状薬剤または血液製剤を一滴ずつ投与することができる非経口注入としてよく用いられる手法である。静脈内点滴によって、とりわけ循環血液量の補正用の液剤の投与が可能になる。
【0010】
穿刺または注入には、皮膚に器具を挿入する(皮下注射針、カテーテル、カニューレ)。
【0011】
たとえば翼付針は、輸血、特に採血に使用される。このような針は、蝶の羽形状をした手で挟持する箇所があるためにこう呼ばれる。この翼を向かい合わせて折り曲げるとしっかりとつかむことができ、針を皮下に挿入するのが容易になる。針を設置すると、通常は翼を皮膚の上にそのまま残し、針が抜き出ないように粘着テープをこの翼と皮膚の上に貼付する。翼付針の実施例は、次の番号の米国特許に記載されている:第2725058号、第3064648号、第3640275号、第4194504号、第4300553号、第4627842号、第5108376号、第5149328号、第6270480号。
【0012】
入院患者の約80%は静脈内カテーテルによる投与で治療を受けていると思われる。一部の患者にとっては、末梢静脈カテーテルは日常的に使用するものである。これは特に、急性または慢性の腎不全を来たし、血液透析または人工透析による治療を受けている患者にあてはまる。血液透析セッションは約4時間続き、週3回の実施が必要である。血液透析には3種類の重要な血管アクセスがあり、動静脈瘻AVF、人工動静脈または人工移植片、および中心静脈カテーテルCVCである。AVFは、患者の動脈と静脈を接続するために外科手術によって形成される吻合であり、上腕または腕に施すことが多く、最も多いのは橈骨動脈と上腕動脈との間である。この吻合によって静脈への血流量の増加が可能となる。AVFを形成することによって動脈瘤領域が形成され、患者の上腕の外観が大きく変化する。AVFの穿刺に使用される針は、通常内径が1.6〜2mmの大口径である。血液を患者から透析装置へ輸送する針を動脈針、血液を患者へ戻す針を静脈針という。
【0013】
血管または透析瘻から針を抜く際は、いくつかのリスクを念頭に置かなければならない。出血のリスク、血液噴出のリスク、医療従事者への感染リスク、血腫のリスク、細菌感染のリスクなどである。
【0014】
出血のリスクは、急性または慢性の腎不全を来たす患者および血液透析による治療を受けている患者にとってはきわめて深刻である。血液透析を行う際には、血栓症によって毛細血管の内径が閉塞するリスクを抑えるのに抗凝固剤を用いる。透析セッションの終了時には、穿刺部位からのいかなる出血も患者にとっては確実に致命的になるおそれがある。
【0015】
血液噴出のリスクおよび感染リスクは深刻であり、エイズおよび肝炎、特に血管からの感染症の拡大が考えられることから、このリスクが一層危惧される。1998年4月20日付の健康に関する一般委員会(Delegation generale de la sante)の通達によれば(アドレスhttp://www.sante.gouv.frへアクセス可)、血液または体液によって運搬される感染性病原体の伝染防止に関して、血液暴露事故が「血液、または血液を含有し、皮下への侵入あるいは粘膜(眼)や傷ついた皮膚への噴射を含むあらゆる体液との接触」と定義されている。血液透析の最中に血液暴露事故が起きた際の感染症の伝染リスクは、血液透析患者の罹患率が高いという理由により、現時点ではC型肝炎ウイルスが最も高い。HIV感染者の血液に暴露されたのちにHIVに感染するリスクは、平均で0.32%と考えられている。B型肝炎ウイルスに感染した患者からの感染リスクは非常に高く、2%〜40%である。この強い感染力は、血液および体液に存在するウイルス量がきわめて多いことに起因している(1mlあたり100万〜10億個のウイルス粒子)。RAISINレポート(2005年にフランスの医療施設で起きた血液暴露事故に関する監視で、サイトhttp://www.invs.sante.frで閲覧可)によれば、血液暴露事故のほとんどは皮膚から針を抜く際に起きている。AVFへの血液透析の場合、血液噴射による感染リスクがもっとも起こりやすいのは圧迫時であり、主に抜針する瞬間である。実際に、止血圧迫の位置が完全に穿刺部位の上ではないことがあり、特に血液流量の多いAVFまたは動脈瘤領域ではよくあることである。
【0016】
透析セッションが終了して抜針する際は、細菌感染リスク、一般にはブドウ球菌感染のリスクがある。このリスクは、穿刺部位の圧迫時または透析セッションから時間をおいてから再出血した際に高まる。
【0017】
血液暴露事故のリスクおよび出血のリスクを緩和するために血液透析装置に適用される手段は規格化されていない。抜針の計画書は特に統一されておらず、いつくかの要因が検討されている。患者の自律性、患者が必要な操作を自分である程度実行できる体力、ほとんどの年齢層の患者の皮膚が弱いこと、動脈瘤領域の有無、アセチルサリチル酸タイプの抗凝固剤または抗ビタミンK剤や抗炎症剤の服用である。最後に、AVFの血液流量と血管アクセス狭窄による高血圧とが重なって圧迫時間が延びることがある。
【0018】
先行技術では、前述した血液暴露事故のリスクおよび出血リスクを回避することを狙いとするいくつかの技術が知られている。
【0019】
非常によく知られた技術では、ガーゼ、タンポンまたは脱脂綿を穿刺部位に当て、このガーゼまたは脱脂綿を手で圧迫し、この手を放して圧迫を停止したのちに、1枚または複数枚の粘着テープでガーゼまたは脱脂綿をその場所に保持する。
【0020】
出願者は、この公知の技術にはいくつかの問題があることを認めている。
【0021】
血液流量の多いAVFを有する透析患者の場合、抗凝固剤を使用しても、透析セッション終了後に穿刺部位の出血時間が45分にまで及ぶことがあるという程度の効果である(文献WO03/099143の第1頁第11〜20行を参照)。これほど長時間の間AVFを圧迫し続けることはつらく、疲れることである。神経変性疾患(パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病)を来たす人は、手で穿刺部位を圧迫できる状態にはないこともある。これは、躁病または鬱病患者、てんかん患者または舞踏病患者、またはさまざまな理由により痙攣を起こす患者にも同じことが言える。
【0022】
穿刺部位または注入部位での出血が止まる様子を定期的に監視する必要があり、そのためにはガーゼまたは脱脂綿を取り除く必要がある。この監視により、医療従事者への感染リスクを伴う血液噴射あるいは出血を引き起こすおそれがあり、特に患者が躁状態のとき、または透析患者がAVFの静脈アクセスと動脈アクセスを一度に圧迫しなければならない場合はこのリスクが高まる。穿刺部位を圧迫する際に出血が起こり、ガーゼを交換する必要があっても血液があることによって穿刺部位が見えなくなることがある。ガーゼの一部または全体を取り外して出血が止まるのを定期的に確認すると、止血用またはそれ以外のガーゼが穿刺箇所に引っ付いて血小板凝集が剥離するリスクがある。
【0023】
文献US2004/0092999には、ゴム製またはラテックス製の半球形部品が接着されたラテックス製の弾性腕輪が記載されている。この腕輪は静脈穿刺を行う前の止血帯の役割を果たし、これによって穿刺後の止血がしやすくなり、ゴム製部品がガーゼの上から穿刺部位を圧迫するようになっている。この先行技術文献に記載されているゴム製品によって、穿刺部位を手で押さえる必要がなくなる。しかし、この腕輪を使用したとしても、圧迫する部品を取り除いて穿刺部位を監視する際に、血液噴射や出血のリスクを回避することはできない。文献WO99/08723およびUS2005/0256438に記載されているドレッシング材には、同じ欠点がある。文献WO03/099143に記載されているAVF用の圧迫ドレッシング材も同じである。
【0024】
文献WO2007/044647には、薬剤を浸透させる圧迫タイプのドレッシング材が記載されている。薬剤は、切れやすい袋の切れ目を通って薬剤が患者の皮膚を覆っているガーゼに浸透する。変形例では、薬剤は、粘着性も吸収性もないが空気と水に対して透過性のあるフィルムで、Delstar社が商標Delnet(登録商標)として商品化している穴のあいた不織のポリオレフィンフィルムなどを通って浸透する。
【0025】
文献US5891074には、穿刺部位または注入部位に対面させて貼付する吸収性のポリマー発泡体を含む圧迫ドレッシング材が記載されている。吸収性のポリマーフォームは、たとえばAvitar社が商標Hydrasorb(登録商標)として商品化しているポリウレタンフォームである。変形例では、ばね鋼製またはポリカーボネート、ポリエチレン、ポリウレタンなどのポリマー製の部品を皮膚に直接接触させて貼付する。文献US5891074に記載されているドレッシング材は、先行技術で提案されている非常に多くのドレッシング材のように、手で貼付する代わりに、穿刺または注入箇所を自動で圧迫して貼付することを狙いとしている。
【0026】
文献US2006/0155235には、止血圧迫タイプのドレッシング材が記載されている。ドレッシング材を貼付する際は、保護フィルムを剥がして患者の皮膚に止血パウダーがかかるようにする。粉末止血剤は、たとえばキトサンである。
【0027】
文献US2006/0155235に引用されている止血剤のほかには、先行技術では(ゼラチン、コラーゲン、酸化セルロース、キトサンをベースとする)止血を促進する非常に多くの化学剤が知られている。Bachtellらは(Treatment of dialysis access puncture wound bleeding with chitosan dressings[穿刺による出血を伴う創傷部位へのキトサンを含むドレッシング材を用いた透析アクセスの対処]、Dialysis & Transplantation「透析と移植」、2006年11月)、HemCon社が商品化している止血用ドレッシング材の使用について記載している。このドレッシング材によって、止血のためにAVFを圧迫する時間を数分短縮することができる。HenCon社が提案したドレッシング材は、緊急の状況で広く使用されている。たとえばHencon Chito−Flex(登録商標)の名称で商品化されているようなこれらのドレッシング材は、止血剤(キトサン由来の薬剤。http://www.fda.govを参照)を含んでいる。これらのドレッシング材では、穿刺部位が見えなくなり、皮膚の出血部位を圧迫しながら視覚で監視することができないというという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0028】
【特許文献1】米国特許第2725058号
【特許文献2】米国特許第3064648号
【特許文献3】米国特許第3640275号
【特許文献4】米国特許第4194504号
【特許文献5】米国特許第4300553号
【特許文献6】米国特許第4627842号
【特許文献7】米国特許第5108376号
【特許文献8】米国特許第5149328号
【特許文献9】米国特許第6270480号
【特許文献10】WO03/099143号、第1頁第11〜20行
【特許文献11】米国特許第US2004/0092999号
【特許文献12】WO99/08723号
【特許文献13】米国特許第US2005/0256438号
【特許文献14】WO03/099143号
【特許文献15】WO2007/044647号
【特許文献16】米国特許第US5891074号
【特許文献17】米国特許第US2006/0155235号
【非特許文献】
【0029】
【非特許文献1】http://www.sante.gouv.fr
【非特許文献2】http://www.invs.sante.fr
【非特許文献3】Treatment of dialysis access puncture wound bleeding with chitosan dressings、 Dialysis & Transplantation、Novembre 2006
【非特許文献4】http://www.fda.gov
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
本発明は、穿刺部位または注入部位にドレッシング材を巻くことができる器具および方法であって、この器具が従来から知られている欠点を備えることなく、血液暴露事故、出血および細菌感染から確実に保護し、特に、これに限定はしないが、透析の血管アクセスを保護する器具および方法を提案することを狙いとする。
【課題を解決するための手段】
【0031】
この目的のため、本発明は、第1の局面によれば、穿刺部位または注入部位のためのドレッシング材であって、第1の粘着部分およびガーゼを備えた第2の部分を有し、第1の部分がドレッシング材の片面に粘着性があり、このドレッシング材が片面に第3の粘着部分を有して第1の部分を被覆することができ、第2の部分が第1の部分と第3の部分との間に位置し、第1の部分が穿刺部位または注入部位の皮膚を固定するようになっているドレッシング材に関する。
【0032】
有利なように、第1の部分は、透明または半透明の材料で形成する。
【0033】
有利なように、第1の部分は、たとえば微細孔を有する半透過性の材料で作製する。
【0034】
いくつかの実施例では、第1の部分はアクリル系の粘着剤のなかでも特に、直径が0.5mm未満の孔を備え、孔の密度がおよそ1平方センチメートルあたり100個であるポリエチレンのテープで形成する。
【0035】
いくつかの実施例では、第1の部分は長手方向に広がり、第2の部分は長手方向または横断方向の連結領域に続いて第1の部分に連結する。
【0036】
いくつかの実施例では、第3の部分および第1の部分は、ほぼ長手方向に広がって互いに連結し、第1の部分および第3の部分は長手方向または横断方向に互いに連結する。
【0037】
有利なように、第3の部分の長さまたは面積は、第1の部分とほぼ同等かそれ以上である。
【0038】
有利なように、少なくとも第1の部分または第3の部分は、可撓性材料で作製し、特に長手方向および/または横断方向の2つの方向に沿って作製する。
【0039】
いくつかの実施例では、第3の部分は第1の部分とほぼ同じ形状で、たとえば楕円、正方形または長方形とする。
【0040】
本発明は、第2の局面によれば、点滴、排液またはカテーテル挿入の用具一式であって、前述したようなドレッシング材および針、カニューレ、カテーテルまたは排液管を含む用具一式に関する。
【0041】
本発明は、第3の局面によれば、動静脈瘻AVFのドレッシング材として、
‐ 透明で微細孔を有する第1の粘着テープと、
‐ 吸収材と、
‐ 第1の粘着テープに連結する第2の粘着テープ
とを含む多層ドレッシング材の使用法に関する。
【0042】
有利なように、第1のステップでは、第1の粘着テープを所望の部位に置く。第2のステップでは、吸収材を第1の粘着テープに押し当てて貼付する。第3のステップでは、静脈または動脈穿刺用の針を完全に抜き、吸収材を押さえて保持する。第4のステップでは、吸収材を第1の粘着テープから剥がして止血を視覚で監視できるようにする。第5のステップでは、第2の粘着テープを吸収材の上に持ってくる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本発明のその他の目的および利点は、実施形態に沿った以下の説明文を読めば明らかになるだろう。説明は添付の図面を参照しながら行う。
【0044】
図1】AVFを有する患者の前腕の斜視図であり、翼付針がこのAVFに挿入されている図である。
図2図1とほぼ同じ図であるが、本方法の第1のステップを示す図である。
図3図1および2とほぼ同じ図であるが、本方法の第2のステップを示す図である。
図4図1〜3とほぼ同じ図であるが、本方法の第3のステップを示す図である。
図5図1〜4とほぼ同じ図であるが、本方法の第4のステップを示す図である。
図6図1〜5とほぼ同じ図であるが、本方法の第5のステップを示す図である。
図7】実施形態によるドレッシング材の平面図である。
図8図7に示すドレッシング材の斜視図である。
図9】実施変形例によるドレッシング材の平面図である。
図10図9のドレッシング材の上面図であり、ドレッシング材を取り付ける途中のステップを示す図である。
図11図9のドレッシング材の上面図であり、ドレッシング材を取り付けた位置の図である。
図12】別の実施形態によるドレッシング材の第1の面の平面図である。
図13図12に示すドレッシング材の第2の面の平面図である。
図14図12および13に示すドレッシング材を患者の前腕に取り付けた概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1〜7について説明する。
【0046】
図1は、AVFを保有する患者の前腕を示している。簡略化のため、このAVFにはまだ針が1本しか挿入されていない。当業者が理解できるとおり、図面を参照しながら説明する手順は、いずれも静脈針にも動脈針にも適用される。
【0047】
添付の図面では、針は翼付針タイプのものである。ただし、当然ながら、記載の手順には翼のない針あるいはカテーテル(たとえばcathlon(登録商標)タイプのもの)やカニューレも含まれる。
【0048】
AVFは最初に適用される血管アクセスであり、透析患者に最も広く用いられ、図に見られるような動脈瘤領域2が現れ、AVFの周辺で皮膚が大きく変形する。AVFの長さは短いことが多く、その結果、動脈針と静脈針の2本は互いに接近して留置せざるを得ない。固定テープを使用すると、皮膚を繰り返し刺激することになり、特に細菌感染をもたらす擦過傷を促進するおそれがある。瘻は長年にわたって有効に維持されることがあり、透析患者のなかには皮膚が弾力に欠け、年齢のために細く弱くなっている。
【0049】
図2に示す第1のステップでは、針3をゆっくり抜く。
【0050】
図3に示す第2のステップでは、粘着テープ4を穿刺部位に貼付する。この粘着テープ4は透明または半透明である。有利なように、この粘着テープ4は、たとえば微細孔を有し、液体に対して透過性がある。有利なように、この粘着テープ4は、たとえばテープに混入させるなどの方法で止血成分を含んでいる。ここで重要なのは、粘着テープ4が針を患者の皮膚に貼り付けることはなく、特に粘着テープ4が翼5を覆うことはないという点である。
【0051】
第3のステップでは、穿刺部位の真上でガーゼ6を粘着テープに押し当て、針3を完全に抜き、ガーゼ6を圧迫して保持する。ここで重要なのは、粘着テープはガーゼと患者の皮膚との間に貼付されるという点である。
【0052】
第4のステップでは、ガーゼ6への圧迫を止め、止血を視覚で監視することができる。ここで重要なのは、粘着テープは剥がさないため、止血を視覚で監視する際は、穿刺部位は被覆されたままであるという点である。したがって、血液暴露事故のリスクはなくなり、血小板凝集が剥がれることによる出血リスクもなくなる。
【0053】
第5のステップでは、粘着テープ7をガーゼ6の上に持ってくる。
【0054】
この方法を実行することにより、AVFの穿刺部位への圧迫時間を大幅に削減することができる。
【0055】
出願者の実験から、圧迫時間をこのように大幅に削減するに至るメカニズムは以下のようになる。
【0056】
第1の段階では、穿刺部位を覆う粘着テープを貼付したあとは、穿刺部位から出る血液は粘着テープ4の下には流れないで封印される。針を抜く前は、針は皮膚と粘着テープ4との間の空間を占有し、この空間が穿刺部位から出る血液の短い通り道を形成することができる。封印されるこの段階の時間は、全血液の水分状態に応じて長さが変化する。つまり、患者の体液が水分過剰であるほど、この第1の段階は長くなる。この第1の段階の時間は、抗ビタミンK剤の摂取または血小板の異常によって長くなる。また、この第1の段階の時間は、AVFが狭窄の部位である場合、またはAVFの穿刺が動脈瘤領域または吻合の近辺で実施される場合に長くなる。この第1の段階の時間は、吻合を約2分間軽く圧迫することで短縮することができる。
【0057】
第1の段階よりも短い第2の段階では、血液は、液体に透過性のある粘着テープ4を通過して濾過され、血清がガーゼ6に吸収される。このように濾過されて血清が吸収されることにより、形成される成分の濃度が穿刺部位に存在する血液内で上昇する。穿刺部位にある血液の粘着性は増大する。粘着テープ4の性能は、粘着性の高い血液によって徐々に低下する。
【0058】
本方法を実行することにより、再出血リスクを大幅に軽減することができる。
【0059】
出願者の実験から、再出血リスクをこのように大幅に軽減するに至るメカニズムは以下のようになる。
【0060】
穿刺部位から流れる血液を封印し、濾過することにより、わずかな範囲に痂皮が生成される。よってガーゼ6を剥がす際には、この痂皮が剥がれるリスクが軽減される。
【0061】
殺菌済みの半透過性の透明な粘着テープ4は、血管への穿刺箇所を保護するとともに、常に可視状態にし、血液噴射のリスクがなく、ガーゼ6が穿刺部位に直接接着することもない。
【0062】
次に、ドレッシング材の一実施形態を示す図7および8を説明する。これにより、図1〜6を参照して説明した方法の用途がわかる。
【0063】
図7および8に示すドレッシング材10は、前記粘着テープ4を形成する第1の部分Aを有する。有利なように、この第1の部分Aの粘着面に剥離紙をかぶせる。
【0064】
この第1の部分Aと連結するドレッシング材10は、前記ガーゼ6を形成する第2の部分Bを有する。図に示す実施形態では、第2の部分Bは断片11を介して第1の部分とつながっている。一実施例では、この断片11はドレッシング材10の第1の部分Aから第2の部分Bを分離することができる切り離し線を備えている。切り離し線とは、ここでは筋や溝の入った線、ミシン目、あらかじめ切り目の入った線、厚みを薄くした線などのあらゆる線を指し、この強度を弱める線を入れるのに用いる技術は、公知のように、ドレッシング材に使用する素材の種類によって決まる。また、切り離し線とは、作業者が工具を用いてドレッシング材を切り離しやすいようにドレッシング材に入れられるあらゆる印も指す。
【0065】
第1の部分Aと連結するドレッシング材10は、前記粘着テープ7を形成する第3の部分Cを有する。有利なように、使用前に第3の部分Cの粘着面に剥離紙Pをかぶせる。図に示す実施形態では、第3の部分Cはほぼ長手方向、すなわち第1の部分Aもっとも長い寸法に沿って広がる連結線12を介して第1の部分Aに連結している。一実施例では、この連結線12は、上に定義した意味での切り離し線であり、ドレッシング材10の第1の部分Aと第3の部分Cを分離することができる。
【0066】
一実施例では、ガーゼ6の上に、ポリカーボネートまたはPETなどの半硬質で透明のプレートを少なくとも部分的に重ねる。このプレートは粘着テープ7を引っ張ってガーゼ6に貼付する際に、穿刺部位への圧迫に加担する。
【0067】
有利なように、ドレッシング材の第1の部分Aで形成される粘着テープ4は半透過性で、穿刺部位の血液のうちの少なくとも特定の成分をガーゼ6の方へ拡散させる。
【0068】
有利な実施形態では、ガーゼ6を除いたドレッシング材は、可撓性のポリマー材料またはコーティング布で作製する。ガーゼを除くドレッシング材は、有利なように、全体的に透明または半透明とする。
【0069】
ドレッシング材の可撓性により、AVFの動脈瘤領域の近辺を含めて皮膚の外形に沿わせることができる。有利なように、第3の部分Cの側部13、14を構成する材料、および場合によってドレッシング材全体1は、少なくとも長手方向に沿って、さらに有利なように、長手方向と横断方向の両方向に沿って伸縮性があるようにする。するとドレッシング材は、患者の体のさまざまな輪郭にさらに適応可能になる。
【0070】
次に、図9から11について説明する。
【0071】
図9から1に示すドレッシング材20は、前記粘着テープ4を形成する第1の部分を有する。有利なように、この第1の部分Aの粘着面に剥離紙をかぶせる。
【0072】
この第1の部分Aと連結するドレッシング材20は、前記ガーゼ6を形成する第2の部分Bを有する。図に示す実施形態では、第2の部分Bは断片11を介して第1の部分とつながっている。一実施例では、この断片11はドレッシング材20の第1の部分Aから第2の部分Bを分離することができる切り離し線を備えている。切り離し線とは、ここでは筋や溝の入った線、ミシン目、あらかじめ切り目の入った線、厚みを薄くした線などのあらゆる線を指し、この強度を弱める線を入れるのに用いる技術は、公知のように、ドレッシング材に使用する素材の種類によって決まる。また、切り離し線とは、作業者が工具を用いてドレッシング材を切り離しやすいようにドレッシング材に入れられるあらゆる印も指す。
【0073】
第1の部分Aと連結するドレッシング材20は、前記粘着テープ7を形成する第3の部分Cを有する。有利なように、使用前に第3の部分Cの粘着面に剥離紙Pをかぶせる。
【0074】
図に示す実施形態では、第3の部分Cは、ほぼ横断方向、すなわち第1の部分Aもっとも短い寸法に沿って延びる連結線22を介して第2の部分Bに連結している2つのフラップ7a、7bを形成する。一実施例では、この連結線22は、上に定義した意味での切り離し線であり、ドレッシング材20の第1の部分Aと 第3の部分Cを分離することができる。
【0075】
一実施例では、ガーゼ6の上に、ポリカーボネートまたはPETなどの半硬質で透明のプレートを少なくとも部分的に重ねる。このプレートは粘着テープ7a、7b を引っ張ってガーゼ6に貼付する際に、穿刺部位への圧迫に加担する。
【0076】
有利なように、ドレッシング材の第1の部分Aで形成される粘着テープ4は半透過性で、穿刺部位の血液のうちの少なくとも特定の成分をガーゼ6の方へ拡散させる。
【0077】
有利な実施形態では、ガーゼ6を除いたドレッシング材は、可撓性のポリマー材料またはコーティング布で作製する。ガーゼを除いたドレッシング材は、有利なように、全体的に透明または半透明とする。
【0078】
ドレッシング材の可撓性により、AVFの動脈瘤領域の近辺を含めて皮膚の外形に沿わせることができる。有利なように、第3の部分Cの側部7a、7bを構成する材料、および場合によってドレッシング材全体1は、少なくとも長手方向に沿って、さらに有利なように、長手方向と横断方向の両方向に沿って伸縮性があるようにする。するとドレッシング材は、患者の体のさまざまな輪郭にさらに適応可能になる。
【0079】
次に、図12および13について説明する。
【0080】
図12および13に示すドレッシング材30は、第1の分A、4を有する。有利なように、この第1の部分Aの第1の粘着性のある面に剥離テープ31をかぶせる。把持フラップ32によって、この剥離テープ31が剥がしやすくなる。
【0081】
この第1の部分Aと連結するドレッシング材30は、ガーゼ6などの吸収材Bを備える第3の部分Cを有する。図に示す実施形態では、第2の部分Bは粘着テープ7を形成する第3の部分Cに固定する。
【0082】
第1の部分Aおよび第2の部分Bと第3の部分Cとで形成される集合部分は、横断領域35の辺りで連結する。この連結領域35は、図7から11を参照して以前に定義したような切り離し線を含むことができる。
【0083】
ガーゼB、6および粘着テープ7は、使用前に剥離テープ33で覆う。有利なように、把持フラップ34によってこの剥離テープ33を剥がしやすくする。
【0084】
一実施例では、ガーゼB、6の上に、ポリカーボネートまたはPETなどの半硬質で透明のプレートを少なくとも部分的に重ねる。このプレートは粘着テープ7を引っ張ってガーゼB、6に貼付する際に、穿刺部位または注入部位 PIへの圧迫に加担する。
【0085】
有利なように、ドレッシング材30の第1の部分Aは半透過性で、穿刺部位または注入部位の血液のうちの少なくとも特定の成分をガーゼB、6の方へ拡散させる。
【0086】
有利な実施形態では、ガーゼB、6を除いたドレッシング材は、可撓性のポリマー材料またはコーティング布で作製する。ガーゼB、6を除いたドレッシング材は、有利なように、全体的に透明または半透明とする。
【0087】
ドレッシング材の可撓性により、AVFの動脈瘤領域の近辺を含めて皮膚の外形に沿わせることができる。有利なように、第3の部分Cを構成する材料、および場合によってドレッシング材全体30は、少なくとも長手方向に沿って、さらに有利なように、長手方向と横断方向の両方向に沿って伸縮性があるようにする。するとドレッシング材は、患者の体のさまざまな輪郭にさらに適応可能になる。
【0088】
第3の部分Cは、有利なように、第1の部分Aよりも面積が大きいため、第1の部分を完全に覆うことができる。
【0089】
次に、図14について説明する。
【0090】
図14は患者の前腕を示し、針3は、この前腕の穿刺部位または注入部位P(たとえばAVF)に留置されている。
【0091】
図に示す針3は翼付針タイプのものである。ただし、当然ながら、以下に記載する手順は翼のない針またはカテーテル(たとえばcathlon(登録商標)タイプのもの)またはカニューレにも関する。
【0092】
第1のステップでは、図2に関して説明した方法と同じやり方で針1を有利なようにゆっくりと抜きく。針1をゆっくりと抜くこの方法は、図14のa)に矢印で表している。
【0093】
ドレッシング材30の第1の部分A、4を覆う剥離テープ31を手で持ち上げるが、この作業は把持ラップ32があることによって容易になる。
【0094】
剥離テープ31を取り外したのち、ドレッシング材30の第1の部分A、4の第1の面を所望の部位に貼付して穿刺部位または注入部位PIを覆うと、図14のb)のようになる。ドレッシング材の第1の部分A、4のこの第1の面には粘着性がある。
【0095】
次に、ガーゼ6のような吸収材を穿刺部位または注入部位PIの真上からドレッシング材30の第1の部分A、4の第2の面に押し当てる。有利なように、ドレッシング材の第1の部分の第2の面は、粘着性がない。
【0096】
吸収材は、上で開示したように、穿刺部位または注入部位PIの出血が止まるのを監視できるように少し時間をおいたのちに取り外す。
【0097】
次に、ドレッシング材30の第3の部分Cの上面を覆っている剥離テープ33を手で剥がすが、この作業は自把持ラップ34があることによって容易になる。
【0098】
剥離テープ33を剥がしたあと、ドレッシング材の第3の部分Cの第1の面を連結領域35の辺りで折り曲げてドレッシング材の第1の部分A、4を覆うようにする。ドレッシング材の第3の部分Cの第1の面は粘着性のある面である。この第1の面には、有利なように、ガーゼB、6などの吸収材を備えるようにする。
【0099】
第3の部分Cをドレッシング材30の第1の部分A、4に対して折り曲げる際は、吸収材B、6をドレッシング材30の第1の部分Aと第3の部分Cとの間で、穿刺部位または注入部位PIの真上に置く。
【0100】
有利なように、ドレッシング材の第3の部分Cの第2の面には粘着性がない。
【0101】
有利なように、ドレッシング材の第1の部分および第3の部分は、微細孔のある透過性の粘着テープ4を有する。
【0102】
孔をあける作業は、
− 粘着性を持たせるフィルム(フィルムはたとえばポリエチレンフィルム(PE)、特に厚みが60ミクロンの低密度のPRフィルムで、粘着剤はアクリル系で厚みが約30ミクロン)の面に粘着剤を塗布するステップと、
− 粘着剤を塗布した面を覆う裏地を置くステップと、
− たとえば加熱した針で穿刺する方法で、1回または2回の機械処理で正方形または菱形のメッシュ模様を形成して、孔の密度が有利なように1平方センチメートルあたり約110個となるフィルムに孔をあけるステップと、
− 保護フィルムを置いて剥離テープを貼付するステップ
とを含む方法を実施して実現する。
【0103】
有利なように、粘着テープ4は、
‐ 穿刺部位の血液を濾過するための第1の一連の孔であって、この第1の一連の孔が任意の模様または菱形模様となる孔と、
‐ 場合によっては粘着テープを手で剥がしやすくするための第2の一連の孔であって、この第2の一連の孔がたとえば正方形または長方形模様となる孔
の2つのタイプの孔を有する。
【0104】
有利なように、濾過を目的とする孔は、たとえば針による穿刺によって素材を取り除くことなく形成できる微細孔である。
【0105】
有利なように、粘着テープは可撓性のもので、穿孔は粘着テープを緊張させて実施するため、微細孔はテープを緩めたのちに概ね閉鎖する。ドレッシング材を貼付する際には、粘着テープを手で伸ばすとこの微細孔が開くようになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14a
図14b
図14c
図14d