(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の詳細を説明する。
図1は、本実施形態が適用されるワークフローシステムの概略構成を示す図である。
【0012】
実施形態におけるワークフローシステムは、ワークフロー及び伝票設計用コンピュータ端末(ワークフロー及び伝票設計用端末)400、業務を遂行する処理者(担当者)に対応して設けられたワークフロー操作用コンピュータ端末(ワークフロー操作用端末)300、ワークフローを実行するための各種テーブル、各種プログラムを格納するワークフローサーバ200を備えている。
【0013】
これらワークフロー及び伝票設計用端末400,ワークフロー操作用端末300,ワークフローサーバ200は、それぞれネットワーク500に接続され運用されている。
【0014】
ワークフロー及び伝票設計用端末400は、伝票デザイナプログラム401及びシステム管理プログラム402を有し、ワークフローシステムにて使用する伝票の定義体の作成及びワークフローシステムで利用する各種定義情報の作成を行う。例えば、ワークフロー及び伝票設計用端末400は、ワークフローサーバ200に組織テーブル,役割テーブル,ユーザテーブル,ユーザ役割テーブル,配送定義情報,各種伝票情報等を登録することができる。このワークフロー及び伝票設計用端末400は、これらの作業を行うために、自己の識別情報を入力することによりワークフローサーバ200に接続することが可能になる。
【0015】
ワークフロー操作用端末300は、ワークフロー操作用端末300上で実行されるWebブラウザ301を用いて、伝票に関するアクセス情報をワークフローサーバ200に対してHTTPで送信し、その結果を受信するものであり、その際に、発生する表示・計算処理は、Java(登録商標)アプレット302等を利用することにより実行する。なお、このワークフロー操作用端末300は、予め指定された所定の業務を行う担当者(例えば、起票者、課長、部長等)に配置されている。
【0016】
ワークフローサーバ200は、ワークフローシステムに関する情報(組織テーブル,役割テーブル,ユーザテーブル,ユーザ役割テーブル,配送定義情報,配送情報テーブル,閲覧権テーブル(起票者閲覧権テーブル,承認者閲覧権テーブル),各種伝票情報を格納するRDBMS(Relational DataBaSe Management SyStem)205、ワークフロー操作用端末300よりの要求を受け付けて要求を実行するためのHTTPサーバ201,サーブレットエンジン202,ワークフロープログラム203、ワークフロー通知機能を実現するSMTPサーバ204にて構成されている。
【0017】
以下、
図2を参照して、
図1に示したワークフローサーバ200,ワークフロー操作用端末300,ワークフロー及び伝票設計用端末400に適用可能なコンピュータのハードウェア構成について説明する。
【0018】
図2は、
図1に示したワークフローサーバ200,ワークフロー操作用端末300,ワークフロー及び伝票設計用端末400に適用可能なコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
図2において、101はCPUで、ROM103又はハードディスク(HD)(その他の記憶装置、例えば、フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROM等どのような記憶装置であってもよい)104に格納されたプログラムをRAM102上にロードして実行することにより、コンピュータ全体を制御する。RAM102は、CPU101の作業領域として使用される。
【0020】
108は通信インタフェースで、通信ネットワーク500への接続を可能とする。106は入力装置で、キーボードやマウス等のポインティングデバイス等に相当する。107は表示装置で、CRT,LCD等で構成される。
【0021】
なお、
図1に示したワークフローサーバ200のRDBMS205は、ワークフローサーバ200のHD104内に構築されている。また、ワークフローサーバ200のHTTPサーバ201,サーブレットエンジン202,ワークフロープログラム203,SMTPサーバ204は、ワークフローサーバ200のCPU101が、HD104に格納されるプログラムをRAM102上にロードして実行することにより、実現される。
【0022】
また、
図1に示したワークフロー操作用端末300のWebブラウザ301は、ワークフロー操作用端末300のCPU101が、HD104に格納されるプログラムをRAM102上にロードして実行することにより、実現される。
【0023】
さらに、
図1に示したワークフロー操作用端末300のJava(登録商標)アプレット302は、ワークフロー操作用端末300のCPU101が、ワークフローサーバ200よりダウンロードされたプログラムをWebブラウザ301上で実行することにより、実現される。
【0024】
また、
図1に示したワークフロー及び伝票設計用端末400の伝票デザイナプログラム401,システム管理プログラム402は、ワークフロー及び伝票設計用端末400のCPU101が、HD104に格納されるプログラムをRAM102上にロードして実行することにより、実現される。
図3は、
図1に示したワークフローシステムにおける伝票の流れを示す模式図である。
【0025】
本実施形態のワークフローシステムでは、ワークフロー操作用端末300を用いて、
図3に示すように、伝票の起票,伝票の承認/否認の手続きを、ノードと呼ばれる組織と役割で定義された担当者が行う。なお、伝票が配送されるノードをひとつに括ったものをビジネスプロセスと定義する。
【0026】
ビジネスプロセスはその開始から終了までの間にいくつかのステップが必要となる。個々のステップでは、いくつかの手続き(起票、承認、否認、保留等)を取ることができる。
【0027】
例えば
図3で示すビジネスプロセスの場合、ノード0からノード4までの順に、社員→部長→本部長→事業本部長→社長のステップを踏み、「起票」→「承認/否認」→「承認/否認」→「承認/否認」→「承認/否認」の手続きにより構成される。
【0028】
手続きは、個々のステップ(ノード)では、いくつかの手続きを取ることが出来る。主に前方向への手続き(申請、承認等)と、後方向への手続き(否認)に分類することができる。
このようなビジネスプロセスを定義した情報を経路情報という。
図4は、本実施例におけるワークフローサーバにおける起票を受け付ける際の処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS401で選択された業務へのログインを受け付ける。本実施形態では、業務として「購買依頼書」が選択されたものとして説明する。
ステップS402で、操作者に起票可能な伝票が存在するかどうかを確認する。具体的には、
図6に示す経路図および
図7に示す組織図に基づいて処理される。
【0029】
図6は、伝票の流れを示す経路の経路図を示す図である。交通費伝票601に、異なった組織602である、A事業部/B事業部/C事業部が紐付けされており、それぞれ異なった経路603が設定されている。これにより同じ伝票でも組織ごとに異なった経路を定義することができる。また、フォームは経路のノード毎に設定できる。
【0030】
図7は、本実施例で利用可能な組織図の一例を示す図である。A事業部/B事業部/C事業部は、
図6に示す組織602に対応する。ステップS402では、操作者の所属する組織が、伝票に紐付いていれば、起票する権限があるものとする。
図6では、C事業部に対して経路なしと設定されているので、C事業部に所属する人には起票権限がないとうことになる。
【0031】
ステップS402で、起票の権限があると判断された場合、ステップS403で、操作者が兼任者であるかどうかを確認する。経路図組織表701に複数存在するかどうかで判断する。もしくは、
図8に示すような兼任者DBを所持していても良い。兼任者であった場合は、ステップS404で、
図9に示すような起票組織選択画面が表示される。
【0032】
図8は、兼任者DBの一例を示す図である。図からもわかるように、起票太郎aは、役割欄802、組織欄803に書かれているようにそれぞれに役割、組織を兼任していることがわかる。なお、本実施形態では、起票の権限の有無を組織で判断しているが、役割と組織の組合せが判断することも可能であるし、それ以外の項目を使って判断することも可能である。
【0033】
図9は、兼任者が起票する際に表示される起票組織選択画面の一例を示す図である。起票組織選択画面901には、起票組織選択欄902があり、氏名欄903、役割欄904、組織欄904が紐付いて表示されている。取消しボタン907が押下されることで本画面は終了する。一方、選択状態でOKボタン906が押下されると、選択された組織で購買依頼書伝票が開かれる。また、選択された組織を記憶し、次回以降は、その組織をデフォルトで選択可能とする。
【0034】
図10は、購買依頼書伝票の一例を示す図である。ステップS405の処理で表示される画面である。起票者は必要事項を記入して伝票の申請を行うことができる。申請ボタン1002を押すと経路図に定義された次のノードに処理が移る。保存ボタン1003を押すと、伝票が一時保管された保留状態となり、RDBMS205に保存される。保留状態となった伝票は、
図12に示すような内容が保存される。
【0035】
ステップS402で、起票の権限ないと判断された場合、ステップS406で、
図11にしめすようなエラー画面が表示される。
図11は、操作者に起票権限が無い場合に表示されるエラー画面の一例を示す図である。
【0036】
図12は、本実施形態における保留伝票の一例を示す図である。伝票一覧画面
1201には、伝票の状態1202、システムでユニークに付与される伝票番号1203、伝票が保留された日である受信日1204、伝票名1205、起票者1206、起票時の組織1207、および伝票が作成された作成日1208が記憶されている。
図5は、本実施例におけるワークフローサーバにおける保留伝票を開く際の処理を示すフローチャートである。
【0037】
まずステップS501で、本ワークフローシステムへのログインを受け付ける。次にステップS502で、ログインしたユーザの名前での保留された保留伝票一覧画面を表示する。一覧画面は、表示要求を受付けたときに表示するようにしてもよいし、ログイン時に保留伝票が存在している場合は、無条件に表示するようにしてもよい。また、保留伝票が存在しない場合は何も表示されない。
【0038】
ステップS503では、
図12の画面を表示し伝票の選択を受け付ける。保留された伝票を選択状態にし、選択状態にすることでアクティブになる選択ボタン1209を押下することで伝票が選択される。
【0039】
次にステップS504で、操作者がこの伝票に対して権限があるかどうか判断する。権限がない場合は、ステップS513に進み、
図11に示すようなエラー画面が表示されて処理を終了する。ここで、保留した伝票に対して、権限がなくなるようなケースとしては、人事異動などで、経路
図603の組織602に属さなくなったケースなどが考えられる。
【0040】
一方、ステップS505で、操作者が兼任者かどうかの判定を行う。兼任者であると判定された場合、ステップS506で、起票時と現在の組織同じであるかどうかを比較する。起票時の組織は保留伝票一覧の組織欄1207に記憶されている。ステップS507で、起票時の組織と現在の組織が同じであった場合、保留伝票を開く際に組織の選択をさせるかどうかの判断処理である、ステップS508〜S510の処理進む。
【0041】
ステップS508で、操作者が、起票時から現在までの間に人事異動により組織が変更されたかどうかを判定する。この判断には組織表701などが利用される。ステップS509では、起票時から現在までの間に該当する伝票の設計が変更になったかどうかを判定する。これには、伝票601に設定されている内容などが利用される。ステップS510では起票時から現在までに月がまたいているかどうかを判定する。これらの判定を行うかどうかは、
図13に示すように設定されており、伝票602の設計時に設定することができる。
【0042】
図13は、伝票602の設計時におけるオプション設定画面の一例を示す図である。オプション設定画面1301では、設定の対象伝票欄1302に「購買依頼書」が設定され、購買依頼書に対する設定を行っていることがわかる。判定項目欄1303では、それぞれ、保留伝票を開く際に組織の選択をさせるかどうかの条件が設定可能である。
【0043】
ステップS508〜S510において、1つでも該当する場合は、ステップS511において、
起票組織選択画面901が表示される。一方、1つも該当しない場合は、ステップS512に進み、伝票に設定されている組織で保留伝票を開く。ステップS505で、兼任者ではないと判断されたときも、同様に組織選択することなく伝票を開くように制御される。
よって、本発明によれば、複数の権限を有する起票者が保管した伝票を再度開くときに、適切な権限でもって保管伝票を開くことが可能となる。
【0044】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0045】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0046】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0051】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0052】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。