(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5661099
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】メモリセルのドレイン電圧用及びゲート電圧用のレギュレータを共有したフラッシュメモリ
(51)【国際特許分類】
G11C 16/06 20060101AFI20150108BHJP
【FI】
G11C17/00 634F
G11C17/00 633D
【請求項の数】21
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-504170(P2012-504170)
(86)(22)【出願日】2010年12月21日
(86)【国際出願番号】JP2010007402
(87)【国際公開番号】WO2011111144
(87)【国際公開日】20110915
【審査請求日】2013年9月27日
(31)【優先権主張番号】特願2010-52722(P2010-52722)
(32)【優先日】2010年3月10日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】持田 礼司
(72)【発明者】
【氏名】圓山 敬史
(72)【発明者】
【氏名】濱本 幸昌
【審査官】
滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−217914(JP,A)
【文献】
特開平05−012891(JP,A)
【文献】
特開2008−269727(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 16/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルの記憶内容を電気信号によって消去及び書き込みすることができる半導体記憶装置であって、
前記メモリセルと、1個のレギュレータと、第1及び第2のスイッチと、前記メモリセルに電圧を印加するための電圧印加トランジスタとを有し、
前記レギュレータの出力は前記第1及び第2のスイッチの入力が接続され、
前記第1のスイッチの出力は前記電圧印加トランジスタのゲートに接続され、
前記電圧印加トランジスタのドレイン端から前記メモリセルのドレイン端に電圧を印加し、
前記第2のスイッチの出力は前記メモリセルのゲートに接続されて電圧を印加する
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項2】
メモリセルの記憶内容を電気信号によって消去及び書き込みすることができる半導体記憶装置であって、
前記メモリセルと、1個のレギュレータと、第2及び第3のスイッチと、電圧印加トランジスタとを有し、
前記レギュレータの出力は、前記第2のスイッチの入力と、前記電圧印加トランジスタのゲートとに接続され、
前記電圧印加トランジスタのドレイン端から前記第3のスイッチを介して前記メモリセルのドレイン端に電圧を印加し、
前記第2のスイッチの出力は前記メモリセルのゲートに接続されて電圧を印加する
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項3】
前記請求項1記載の半導体記憶装置であって、
前記第2のスイッチの出力に第4のスイッチの出力が接続され、
前記レギュレータ出力とは異なる電圧を前記メモリセルのゲートに印加する
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項4】
前記請求項2記載の半導体記憶装置であって、
前記第2のスイッチの出力に第4のスイッチの出力が接続され、
前記レギュレータ出力とは異なる電圧を前記メモリセルのゲートに印加する
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項5】
前記請求項3記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、
第2の動作モードでは、前記第2のスイッチがオンし、前記メモリセルのゲートに前記レギュレータの出力電圧が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項6】
前記請求項4記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、
第2の動作モードでは、前記第2のスイッチがオンし、前記メモリセルのゲートに前記レギュレータの出力電圧が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項7】
前記請求項1又は3記載の半導体記憶装置であって、
更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、
前記電圧印加トランジスタのドレイン端と前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの入力が接続され、前記第5のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続され、
前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、
前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの出力が接続され、
前記第6のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項8】
前記請求項2又は4記載の半導体記憶装置であって、
更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、
前記第3のスイッチと前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの入力が接続され、前記第5のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続され、
前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、
前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの出力が接続され、
前記第6のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項9】
前記請求項1又は3記載の半導体記憶装置であって、
更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、
前記電圧印加トランジスタのドレイン端と前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続され、
前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、
前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの入力が接続され、
前記第6のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項10】
前記請求項2又は4記載の半導体記憶装置であって、
更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、
前記第3のスイッチと前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続され、
前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、
前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの入力が接続され、
前記第6のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項11】
前記請求項1又は3記載の半導体記憶装置であって、
更に、第5のスイッチと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、
前記電圧印加トランジスタのドレイン端と前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力と前記センスアンプの入力とが接続され、
前記メモリセルのソース端は、接地に接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項12】
前記請求項2又は4記載の半導体記憶装置であって、
更に、第5のスイッチと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、
前記第3のスイッチと前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力と前記センスアンプの入力とが接続され、
前記メモリセルのソース端は、接地に接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項13】
前記請求項7記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、
第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソースには前記電圧発生回路の出力電圧が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項14】
前記請求項8記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、
第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソースには前記電圧発生回路の出力電圧が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項15】
前記請求項9記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、
第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソース端には前記センスアンプの入力が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項16】
前記請求項10記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、
第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソース端には前記センスアンプの入力が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項17】
前記請求項11記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、
第2の動作モードでは、前記第2及び第5のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加されると共に前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項18】
前記請求項12記載の半導体記憶装置であって、
第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、
第2の動作モードでは、前記第2及び第5のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加されると共に前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項19】
前記請求項5、6、13〜16の何れか1項に記載の半導体記憶装置であって、
前記第1の動作モードはメモリセルへの書込み、前記第2の動作モードはメモリセル情報の読出しである
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項20】
前記請求項3、4、13〜16の何れか1項に記載の半導体記憶装置であって、
前記レギュレータの出力とは異なる電圧は昇圧回路の出力電圧である
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項21】
前記請求項1〜4、7〜12の何れか1項に記載の半導体記憶装置であって、
前記電圧印加トランジスタのソース端には昇圧回路の出力が接続される
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体記憶装置に関し、特に、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリに関する。
【背景技術】
【0002】
EEPROMでは、メモリセルの記憶内容を電気信号によって消去及び書き換えすることができる。具体的な書込みには、HCI(Hot Carrier Injection:ホットキャリア注入)を利用するものがある。その際、第1のレギュレータ出力をメモリセルのゲートに印加すると共に、第2のレギュレータ出力は電圧印加トランジスタのゲートに接続し、前記電圧印加トランジスタのドレイン端から前記メモリセルのドレイン端に電圧を印加しながら、メモリセルのゲート電圧を調整する。このような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−217914号公報(第9図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の回路構成では、必要な出力電圧範囲や精度が異なるために、メモリセルのドレイン電圧用レギュレータと、メモリセルのゲート電圧用レギュレータとの2基のレギュレータが必要となり、回路面積が大きくなるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明では、前記2基のレギュレータの兼用化を図ることとして、電圧印加トランジスタのドレイン端からメモリセルのドレイン端に印加する電圧をレギュレータで調整する際には、メモリセルのゲート電圧をレギュレータを介さずに電圧印加する構成を採用する。
【0006】
具体的に、請求項1記載の発明の半導体記憶装置は、メモリセルの記憶内容を電気信号によって消去及び書き込みすることができる半導体記憶装置であって、前記メモリセルと、1個のレギュレータと、第1及び第2のスイッチと、前記メモリセルに電圧を印加するための電圧印加トランジスタとを有し、前記レギュレータの出力は前記第1及び第2のスイッチの入力が接続され、前記第1のスイッチの出力は前記電圧印加トランジスタのゲートに接続され、前記電圧印加トランジスタのドレイン端から前記メモリセルのドレイン端に電圧を印加し、前記第2のスイッチの出力は前記メモリセルのゲートに接続されて電圧を印加することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明の半導体記憶装置は、メモリセルの記憶内容を電気信号によって消去及び書き込みすることができる半導体記憶装置であって、前記メモリセルと、1個のレギュレータと、第2及び第3のスイッチと、電圧印加トランジスタとを有し、前記レギュレータの出力は、前記第2のスイッチの入力と、前記電圧印加トランジスタのゲートとに接続され、前記電圧印加トランジスタのドレイン端から前記第3のスイッチを介して前記メモリセルのドレイン端に電圧を印加し、前記第2のスイッチの出力は前記メモリセルのゲートに接続されて電圧を印加することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の半導体記憶装置であって、前記第2のスイッチの出力に第4のスイッチの出力が接続され、前記レギュレータ出力とは異なる電圧を前記メモリセルのゲートに印加することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の半導体記憶装置であって、前記第2のスイッチの出力に第4のスイッチの出力が接続され、前記レギュレータ出力とは異なる電圧を前記メモリセルのゲートに印加することを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記請求項3記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、第2の動作モードでは、前記第2のスイッチがオンし、前記メモリセルのゲートに前記レギュレータの出力電圧が印加されることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記請求項4記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、第2の動作モードでは、前記第2のスイッチがオンし、前記メモリセルのゲートに前記レギュレータの出力電圧が印加されることを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、前記請求項1又は3記載の半導体記憶装置であって、更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、前記電圧印加トランジスタのドレイン端と前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの入力が接続され、前記第5のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの出力が接続され、前記第6のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続されることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、前記請求項2又は4記載の半導体記憶装置であって、更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、前記第3のスイッチと前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの入力が接続され、前記第5のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの出力が接続され、前記第6のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続されることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、前記請求項1又は3記載の半導体記憶装置であって、更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、前記電圧印加トランジスタのドレイン端と前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続され、前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの入力が接続され、前記第6のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続されることを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の発明は、前記請求項2又は4記載の半導体記憶装置であって、更に、第5及び第6のスイッチと、接地接続トランジスタと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、前記第3のスイッチと前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力が接続され、前記メモリセルのソース端は、前記接地接続トランジスタを介して、接地に接続され、前記メモリセルのソース端と前記接地接続トランジスタとの間には前記第6のスイッチの入力が接続され、前記第6のスイッチの出力には前記センスアンプの入力が接続されることを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の発明は、前記請求項1又は3記載の半導体記憶装置であって、更に、第5のスイッチと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、前記電圧印加トランジスタのドレイン端と前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力と前記センスアンプの入力とが接続され、前記メモリセルのソース端は、接地に接続されることを特徴とする。
【0017】
請求項12記載の発明は、前記請求項2又は4記載の半導体記憶装置であって、更に、第5のスイッチと、センスアンプと、電圧発生回路とを有し、前記第3のスイッチと前記メモリセルのドレイン端との間には前記第5のスイッチの出力が接続され、前記第5のスイッチの入力には前記電圧発生回路の出力と前記センスアンプの入力とが接続され、前記メモリセルのソース端は、接地に接続されることを特徴とする。
【0018】
請求項13記載の発明は、前記請求項7記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソースには前記電圧発生回路の出力電圧が印加されることを特徴とする。
【0019】
請求項14記載の発明は、前記請求項8記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソースには前記電圧発生回路の出力電圧が印加されることを特徴とする。
【0020】
請求項15記載の発明は、前記請求項9記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第1及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソース端には前記センスアンプの入力が印加されることを特徴とする。
【0021】
請求項16記載の発明は、前記請求項10記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第3及び第4のスイッチと前記接地接続トランジスタがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、第2の動作モードでは、前記第2及び第5及び第6のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのソース端には前記センスアンプの入力が印加されることを特徴とする。
【0022】
請求項17記載の発明は、前記請求項11記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第1及び第4の
スイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、第2の動作モードでは、前記第2及び第5のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加されると共に前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加されることを特徴とする。
【0023】
請求項18記載の発明は、前記請求項12記載の半導体記憶装置であって、第1の動作モードでは、前記第3及び第4の
スイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記レギュレータの出力電圧が印加され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力とは異なる電圧が印加され、前記メモリセルのソースは接地に接続され、第2の動作モードでは、前記第2及び第5のスイッチがオンし、前記メモリセルのドレイン端には前記電圧発生回路の出力電圧が印加されると共に前記センスアンプの入力が接続され、前記メモリセルのゲートには前記レギュレータの出力電圧が印加されることを特徴とする。
【0024】
請求項19記載の発明は、前記請求項5、6、13〜16の何れか1項に記載の半導体記憶装置であって、前記第1の動作モードはメモリセルへの書込み、前記第2の動作モードはメモリセル情報の読出しであることを特徴とする。
【0025】
請求項20記載の発明は、前記請求項3、4、13〜16の何れか1項に記載の半導体記憶装置であって、前記レギュレータの出力とは異なる電圧は昇圧回路の出力電圧であることを特徴とする。
【0026】
請求項21記載の発明は、前記請求項1〜4、7〜12の何れか1項に記載の半導体記憶装置であって、前記電圧印加トランジスタのソース端には昇圧回路の出力が接続されることを特徴とする。
【0027】
以上により、請求項1〜21記載の発明では、第1のモード時(例えば書き込み時)には、メモリセルのゲート電圧はレギュレートしない電圧を直接印加し、レギュレータの出力を電圧印加トランジスタのゲートに与えて、メモリセルのドレイン側に印加する電圧を前記レギュレータの出力電圧で制御する。一方、第2のモード(例えば読み出し時)には、前記レギュレータの出力をメモリセルのゲートに与えて、メモリセルのゲート電圧を制御する。
【0028】
従って、第1のモードにおけるメモリセルのゲート電圧はレギュレータを介さずに電圧印加されるので、第1のモードで使用するメモリセルのドレイン電圧印加レギュレータと、第2のモードで使用するメモリセルのゲート電圧レギュレータとを兼用化することができ、小面積な半導体記憶装置を提供できる。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように、本発明によれば、第1のモードで使用するメモリセルのドレイン電圧印加レギュレータと、第2のモードで使用するメモリセルのゲート電圧レギュレータとを兼用化して、小面積な半導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は同半導体記憶装置の要部構成を示す回路図である。
【
図3】
図3は同半導体記憶装置に備えるレギュレータの具体的構成を示す図である。
【
図4】
図4は本発明の第2の実施形態の半導体記憶装置の要部構成を示す図である。
【
図5】
図5は本発明の第3の実施形態の半導体記憶装置の要部構成を示す図である。
【
図6】
図6は本発明の第4の実施形態の半導体記憶装置の要部構成を示す図である。
【
図7】
図7は本発明の第5の実施形態の半導体記憶装置の要部構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本半導体記憶装置100は、メモリセルの記憶内容を電気信号によって消去及び書き込みすることができる半導体記憶装置であって、内部に、メモリセルアレイ101、ロウデコーダ102、カラムデコーダ103、書込み・読出し回路104、電源回路105を具備している。
【0033】
前記メモリセルアレイ101は、ビット線とワード線との交差部に配置される電気的に書換え可能な複数のメモリセルを有している。これらのメモリセルは行列状に配置されている。
【0034】
前記電源回路105は、前記ロウデコーダ102、カラムデコーダ103、書込み・読出し回路104に電圧を供給している。
【0035】
前記ロウデコーダ102は、電源回路105から供給された電圧を、選択されたメモリセルに印加する。また、カラムデコーダ103は、書込み・読出し回路104から供給された電圧を、選択されたメモリセルに印加する。更に、カラムデコーダ103は、読出し時にはメモリセルの情報を書込み・読出し回路104に出力する。書込み・読出し回路104は、電源回路105から供給された電圧をカラムデコーダ103に出力し、読出し時にはカラムデコーダ103から入力されたメモリセル情報からメモリセルの状態を判定する機能を有する。
【0036】
図2は、前記
図1の半導体記憶装置100の一部を示す回路図である。メモリセルアレイ101には複数のメモリセル207が配置され、カラムデコーダ103には複数の選択トランジスタ206が配置されており、
図2にはその一部を記載している。R1、R2は、各々、メモリセル207と選択トランジスタ206との間の寄生抵抗、及び選択トランジスタ206と書込み・読出し回路104の電圧印加トランジスタ205との間の寄生抵抗を示している。前記電圧印加トランジスタ205のドレイン端には、電源回路105の昇圧回路208の出力電圧VPP2が接続されている。そして、メモリセル207のソース側はスイッチ(図示せず)を介して接地電位に接続されている。
【0037】
前記電源回路105において、昇圧電圧208の出力電圧VPP1を接続したレギュレータ201の出力には、第1のスイッチ202及び第2のスイッチ203の入力が接続され、第1のスイッチ202の出力はメモリセル207のドレイン側に電圧を印加する電圧印加トランジスタ205のゲートに接続され、このゲート電圧をレギュレートすることにより、メモリセル207のドレイン側に印加する電圧を制御することが可能である。また、第2のスイッチ203の出力はロウデコーダ102を介してメモリセル207のゲートに接続され、このゲート電圧をレギュレートすることにより、メモリセル207のゲートに印加する電圧を制御することが可能である。更に、メモリセル207のゲートには、出力を前記第2のスイッチ203の出力に接続した第4のスイッチ204を介して昇圧回路208から出力された電圧Vprgを印加することも可能である。
【0038】
尚、昇圧回路208の出力電圧VPP1、VPP2、Vprgは、電圧の大小関係に制約はなく、メモリセル207の特性に応じて最適な電圧を設定する。更に、昇圧回路208の出力電圧VPP1、VPP2、Vprgは外部から直接印加しても良い。また、昇圧回路208は複数で構成しても良い。
【0039】
次に、本実施形態の動作について具体的に説明する。第1のモードにおいて、第4のスイッチ204はオンし、メモリセル207のゲートにはロウデコーダ102を介して電圧Vprgが印加される。また、第1のスイッチ202をオン、第2のスイッチ203をオフとすることにより、レギュレータ201の出力電圧Vregは電圧印加トランジスタ205のゲートに接続され、昇圧電圧VPP2をレギュレータの出力電圧Vregで制御した電圧が、寄生抵抗R1、R2や選択トランジスタ206を介してメモリセル207のドレイン側に印加される。
【0040】
次に第2のモードにおいては、第1のスイッチ202をオフ、第2のスイッチ203をオン、第4のスイッチ204をオフとすることにより、メモリセル207のゲートには、ロウデコーダ102を介してレギュレータ201の出力電圧Vregが印加される。
【0041】
ここで、第1のモードは書込み動作を、第2のモードは読出し動作を示している。
【0042】
図3は、レギュレータ201の具体的構成の一例を示す。同図において、オペアンプ220の入力端子の一方には基準電圧VREFが印加され、その入力端子の他方には抵抗素子R5と抵抗素子R6とが接続されている。オペアンプ220の出力は出力トランジスタ221のゲートを駆動し、出力電圧Vregを出力する。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0044】
図4は、本発明の第2の実施形態を示す回路図である。前記第1の実施形態と異なる点は、レギュレータ201の出力電圧Vregを直接に電圧印加トランジスタ205に印加し、第3のスイッチ209によって、メモリセル207のドレイン側の電圧を制御する。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0045】
次に、本実施形態の動作について具体的に説明する。第1のモードにおいて、第3のスイッチ209をオン、第4のスイッチ204をオン、第2のスイッチ203をオフとすることにより、メモリセル207のゲートにはロウデコーダ102を介して電圧Vprgが印加され、レギュレータ201の出力電圧Vregは電圧印加トランジスタ205のゲートにのみ接続され、昇圧電圧VPP2をレギュレータ201の出力電圧Vregで制御した電圧が、寄生抵抗R1、R2や選択トランジスタ206を介してメモリセル207のドレイン側に印加される。
【0046】
次に、第2のモードにおいては、第3のスイッチ209をオフ、第2のスイッチ203をオン、第4のスイッチ204をオフとすることにより、メモリセル207のゲートにはロウデコーダ102を介してレギュレータ201の出力電圧Vregが印加される。
【0047】
ここで、第1のモードは書込み動作、第2のモードは読出し動作を示している。
【0048】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を示す回路図である。
【0049】
同図において、メモリセルアレイ101には複数のメモリセル207が配置され、カラムデコーダ103には複数の選択トランジスタ206が配置されており、
図5にはその一部を記載している。R1、R2、R3、R4はメモリセル207に関わる選択トランジスタ206間の寄生抵抗を示している。メモリセル207のドレイン側はこの寄生抵抗R1、R2と選択トランジスタ206を介して書込み・読出し回路104に接続される。そして、書込み・読出し回路104内で、電圧印加トランジスタ205を介して電圧を印加するか、第5のスイッチ210を介してセンスアンプ211に接続するかを選択可能な構成となっている。更に、メモリセル207のソース側も寄生抵抗R3、R4と選択トランジスタ206とを介して、書込み・読出し回路104に接続される。そして、この書込み・読出し回路104内で、接地接続トランジスタ214を介して接地電位に接続するか、第6のスイッチ212を介して電圧発生回路213で発生した電圧Vreadを印加するかを選択可能な構成となっている。
【0050】
昇圧電圧208の出力電圧VPP1を接続したレギュレータ201の出力には、第1及び第2のスイッチ202、203の入力が接続され、第1のスイッチ202の出力は、メモリセル207のドレイン側に電圧を印加する電圧印加トランジスタ205のゲートに接続され、このゲート電圧をレギュレートすることにより、メモリセル207のドレイン側に印加する電圧を制御することが可能である。また、第2のスイッチ203の出力はロウデコーダ102を介してメモリセル207のゲートに接続され、このゲート電圧をレギュレートすることにより、メモリセル207のゲートに印加する電圧を制御することが可能である。更に、メモリセル207のゲートには、出力を第2のスイッチ203の出力に接続した第4のスイッチ204を介して昇圧回路208から出力された電圧Vprgを印加することも可能である。
【0051】
尚、昇圧回路208の出力電圧VPP1、VPP2、Vprgは、電圧の大小関係に制約はなく、メモリセル207の特性に応じて最適な電圧を設定する。更に、昇圧回路208の出力電圧VPP1、VPP2、Vprgは外部から直接印加しても良い。また、昇圧回路208は複数で構成しても良い。
【0052】
次に、本実施形態の動作について具体的に説明する。第1のモードにおいて、第4のスイッチ204をオン、第1のスイッチ202をオン、第2のスイッチ203をオフ、第5のスイッチ210をオフ、第6のスイッチ212をオフ、接地接続トランジスタ214をオンとする。これにより、メモリセル207のゲートには、ロウデコーダ102を介して電圧Vprgが印加される。また、レギュレータ201の出力電圧Vregは電圧印加トランジスタ205のゲートに接続され、昇圧電圧VPP2をレギュレータ201の出力電圧Vregで制御した電圧が、寄生抵抗R1、R2や選択トランジスタ206を介してメモリセル207のドレイン側に印加される。更にメモリセル207のソース側は接地電位に接続される。
【0053】
次に、第2のモードにおいては、第1のスイッチ202をオフ、第2のスイッチ203をオン、第4のスイッチ204をオフ、第5のスイッチ210をオン、第6のスイッチ212をオン、接地接続トランジスタ214をオフとする。これにより、メモリセル207のゲートには、ロウデコーダ102を介してレギュレータ201の出力電圧Vregが印加される。また、電圧印加トランジスタ205はオフのため、メモリセル207のドレイン側は寄生抵抗R1、R2や選択トランジスタ206を介してセンスアンプ211に接続される。更に、メモリセル207のソース側は寄生抵抗R3、R4や選択トランジスタ206を介し、電圧発生回路213で発生した電圧Vreadが供給される。
【0054】
ここで、第1のモードは書込み動作、第2のモードは読出し動作を示している。
【0055】
(第4の実施形態)
図6は本発明の第4の実施形態を示す。
【0056】
本実施形態が前記第3の実施形態と異なる点は、第5のスイッチ210の入力側に電圧発生回路213を接続し、第6のスイッチ212の入力側にセンスアンプ211を接続した構成である。その他の構成は第3の実施形態と同様である。
【0057】
本実施形態は、1つのメモリセル207に2つの情報を記憶するなど、読出し動作時のメモリセル207へのバイアス条件を切り替えて動作させるデバイスに対して有効である。
【0058】
ここで、第1のモードは書込み動作、第2のモードは読出し動作を示している。
【0059】
尚、前記第3の実施形態及び第4の実施形態では、前記第2の実施形態の第3のスイッチ209を用いた構成でも可能である。
【0060】
(第5の実施形態)
図7は本発明の第5の実施形態を示す。
【0061】
同図においては、電圧印加トランジスタ205のドレイン端に第5のスイッチ215の出力を接続し、電圧発生回路とセンスアンプを搭載した回路ブロック216を第5のスイッチ215の入力に接続している。その他の構成は
図2に示した第1の実施形態と同様である。
【0062】
次に、本実施形態の動作について具体的に説明する。第1のモードにおいて、第4のスイッチ204をオン、第1のスイッチ202をオン、第2のスイッチ203をオフ、第5のスイッチ215をオフとする。これにより、メモリセル207のゲートには、ロウデコーダ102を介して電圧Vprgが印加される。また、レギュレータ201の出力電圧Vregは電圧印加トランジスタ205のゲートに接続され、昇圧電圧VPP2をレギュレータ201の出力電圧Vregで制御した電圧が、寄生抵抗R1、R2や選択トランジスタ206を介してメモリセル207のドレイン側に印加される。
【0063】
次に、第2のモードにおいては、第1のスイッチ202をオフ、第2のスイッチ203をオン、第4のスイッチ204をオフ、第5のスイッチ215をオンとすることにより、メモリセル207のゲートには、ロウデコーダ102を介してレギュレータ201の出力電圧Vregが印加される。また、メモリセル207のソース側は寄生抵抗R1、R2や選択トランジスタ206を介して、回路ブロック216に搭載されている電圧発生回路で発生した電圧Vreadが供給され、この時に流れる電流の違いから、回路ブロック216内のセンスアンプでメモリセル207の状態を判定する。
【0064】
ここで、第1のモードは書込み動作、第2のモードは読出し動作を示している。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上説明したように、本発明は、第1のモードで使用するメモリセルのドレイン電圧レギュレータと、第2のモードで使用するメモリセルのゲート電圧レギュレータとを兼用できるので、小面積な半導体記憶装置として有用であり、これを搭載したマイコン等に適用できる。
【符号の説明】
【0066】
101 メモリセルアレイ
102 ロウデコーダ
103 カラムデコーダ
104 書込み・読出し回路
105 電源回路
201 レギュレータ
202 第1のスイッチ
203 第2のスイッチ
204 第4のスイッチ
205 電圧印加トランジスタ
206 選択トランジスタ
207 メモリセル
208 昇圧回路
209 第3のスイッチ
210、215 第5のスイッチ
211 センスアンプ
212 第6のスイッチ
213 電圧発生回路
214 接地接続トランジスタ
220 オペアンプ
221 出力トランジスタ