特許第5661143号(P5661143)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5661143
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】メモリ内部のスキャン機能支援
(51)【国際特許分類】
   G11C 29/12 20060101AFI20150108BHJP
【FI】
   G11C29/00 671Z
【請求項の数】3
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-95073(P2013-95073)
(22)【出願日】2013年4月30日
(62)【分割の表示】特願2010-205441(P2010-205441)の分割
【原出願日】2010年9月14日
(65)【公開番号】特開2013-152781(P2013-152781A)
(43)【公開日】2013年8月8日
【審査請求日】2013年5月2日
(31)【優先権主張番号】12/585,626
(32)【優先日】2009年9月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504394342
【氏名又は名称】アーム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ユー・ケオン・チョン
(72)【発明者】
【氏名】ガス・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ポール・ダレン・ホクシー
(72)【発明者】
【氏名】ポール・スタンレー・ヒューズ
(72)【発明者】
【氏名】ゲイリー・ロバート・ワゴナー
【審査官】 小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−058847(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 29/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記憶するストレージアレイと、
データを前記ストレージアレイへ入出力するデータ経路を形成し、第1のクロック信号の第1の位相に応答してラッチするように構成されたラッチと、第2のクロック信号の第2の位相に応答してラッチするように構成され、前記ストレージアレイから前記データを出力する出力ラッチを備えるさらなるラッチとを備え、前記第1のクロック信号および前記第2のクロック信号が互いに同期している、前記データを前記ストレージアレイとの間で送信するアクセス回路と、
マルチプレクサと、スキャン入力と、スキャンイネーブル入力とを備え、前記マルチプレクサが、前記スキャンイネーブル入力でアサートされたスキャンイネーブル信号に応答して、マスタ・スレーブ・フリップフロップを形成するため一体的に接続された前記ラッチおよび前記さらなるラッチを備えるスキャン経路を形成し、前記スキャンイネーブル信号がアサートされている間に、前記スキャン入力で入力されたスキャンデータが前記ストレージアレイではなく前記マスタ・スレーブ・フリップフロップを通過し、前記出力ラッチによって出力され、
前記クロックサイクルの前記第1の位相に応答して前記ストレージアレイへ送信するため受信されたデータ値をラッチする入力ラッチを備え、書き込み要求を受信するポートを備え、前記入力ラッチが、前記ラッチと、アサートされている前記スキャンイネーブル信号に応答して前記入力ラッチからの信号を前記出力ラッチへルーティングし、アサートされていない前記スキャンイネーブル信号に応答して前記入力ラッチからの信号を前記ストレージアレイへルーティングする前記マルチプレクサとを備え、
スキャン入力およびデータ入力を受信し、アサートされている第2のスキャンイネーブル信号に応答して前記スキャン入力を前記入力ラッチへ出力し、アサートされていない前記第2のイネーブル信号に応答して前記データ入力を前記入力ラッチへ出力するように構成されているさらなるマルチプレクサを備え、前記アクセス回路が前記入力ラッチから前記出力ラッチへのデータ・ライトスルー経路を形成し、前記データがアサートされている前記スキャンイネーブル信号およびアサートされていない前記第2のスキャンイネーブル信号に応答して前記ストレージアレイを通過しない、メモリ。
【請求項2】
前記ポートが読み出しおよび書き込みデータの両方を受信するように構成されたポートを備え、前記ストレージアレイが前記ストレージアレイと関連付けられ前記ストレージアレイのセルに記憶された値を検知する少なくとも1個のセンスアンプを備え、
読み出し要求に応答して前記少なくとも1個のセンスアンプをアクティブ化するため検知信号を生成するように構成され、アサートされている前記スキャンイネーブル信号に応答して前記検知信号を生成しない、請求項1に記載のメモリ。
【請求項3】
アサートされている前記スキャンイネーブル信号に応答して前記ストレージアレイをディスエーブル状態にするように構成されている、請求項1に記載のメモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野はメモリに関し、特に、スキャン機能を支援できるメモリに関する。
【背景技術】
【0002】
データ処理およびデータ記憶システムは、テストデータがシステムのある一定のノードに入力され、システムから出てスキャンされることを可能にするスキャン機能を支援可能であり、それによって、システムの効率的なテストを可能にすることが望ましい。メモリマクロ内部でスキャン機能を支援できるようにするため、すべての入力ラッチおよび出力ラッチがスキャンシーケンスの間にスキャン値を保持できなければならない。このことを実施する簡単な方式は、各入力ラッチまたは各出力ラッチをフリップフロップに変換することであろう。しかし、フリップフロップはメモリの面積を著しく増加させる欠点がある。
【0003】
メモリマクロをテストすることに関するさらなる課題は、メモリマクロの出力に取り付けられた標準的なセルロジックをテストすることに関連付けられる。このロジックを効率的にテストすることは、メモリを介する書き込みが多数のテストサイクルを要するので難しい。テスト時間は高い費用を要するので、テスト時間を短縮することが重要である。メモリを迂回するためマルチプレクサを追加することは、アット・スピード・テスト問題をもたらし、通常動作における全体的なシステム性能に影響を与えることになる潜在的に重大なタイミング領域に、余分なロジックをさらに追加する。
【0004】
図1aは、従来技術によるストレージアレイ10と、出力ラッチ20と、入力ラッチ30とを有するメモリマクロ5を示している。このメモリマクロ5は、入力ラッチ30への書き込み要求に応答してデータを入力するデータ入力Dを有する。データは、次に、アレイロジック10への記憶のため送信され、そして、読み出し要求に応答して、検知回路40を使用して出力ラッチ20へ読み出される。入力ラッチ30はCLKBによりクロック供給され、一方、出力ラッチ20はクロックCLKAによりクロック供給される。これらのクロックは相互に同期させられる。これらの入力ラッチおよび出力ラッチに加えて、テストシーケンスの間にアレイに記憶させることできるテストデータを入力するため使用される付加的な入力ラッチ31および32が存在する。
【0005】
図1bは、メモリの出力に付加的なラッチ22、マルチプレクサ26、および、スキャン入力ゲート24を追加することによってスキャン機能を支援するため変換された従来技術によるメモリマクロを示している。この付加的なラッチは、出力ラッチと同じクロックCLKAによってクロック供給され、この出力ラッチと共にフリップフロップとしての機能を果たす。この付加的なラッチ22にはスキャン入力があり、入力ゲート24がスキャンイネーブル信号SEによってイネーブルにされるとき、スキャン入力はラッチ22へ送られ、フリップフロップを形成するためマルチプレクサ26によって一体的に接続された2個のラッチ20、22を介してクロック供給され、スキャンデータとして出力される。通常機能動作では、この入力ゲート24はスイッチを切られ、アレイロジックに入るデータは従来型の形式で出力される。
【0006】
このようにしてスキャン機能を設けることは、付加的なラッチ22と、ゲート回路24およびマルチプレクサ26とを必要とすることがわかる。
【0007】
効率的なスキャン機能を支援することができる改良されたメモリを製造することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、データを記憶するストレージアレイと、データを上記ストレージアレイへ入出力するデータ経路を形成し、第1のクロック信号の第1の位相に応答してラッチするように構成されたラッチと、第2のクロック信号の第2の位相に応答してラッチするように構成され、上記ストレージアレイから上記データを出力する出力ラッチを備えるさらなるラッチとを備え、上記第1のクロック信号および上記第2のクロック信号が互いに同期している、上記データを上記ストレージアレイとの間で送信するアクセス回路と、マルチプレクサと、スキャン入力と、スキャンイネーブル入力とを備え、上記マルチプレクサが、上記スキャンイネーブル入力でアサートされたスキャンイネーブル信号に応答して、マスタ・スレーブ・フリップフロップを形成するため一体的に接続された上記ラッチおよび上記さらなるラッチを備えるスキャン経路を形成し、上記スキャンイネーブル信号がアサートされている間に、上記スキャン入力で入力されたスキャンデータが上記ストレージアレイではなく上記マスタ・スレーブ・フリップフロップを通過し、上記出力ラッチによって出力される、メモリを提供する。
【0009】
本発明は、メモリが、データを入力しデータをストレージアレイへ出力する経路を設けるアクセス回路を有すること、および、このアクセス回路が多くの場合にクロック信号の逆位相に応答するラッチを備え、ラッチにクロック供給するクロック信号が互いに同期していることを認識する。本発明は、スキャン機能を提供するために、スキャンされた値がスキャンシーケンスの間に保持される必要があり、この保持はフリップフロップを使用して実行できることをさらに認識する。本発明は、スキャンイネーブル信号によって制御されるマルチプレクサを導入することにより、アクセス回路に既に存在する2個のラッチがスキャン中に必要とされる値を保持することになるフリップフロップを形成するため結合可能であることを認識する。
【0010】
このようにして、メモリの内部にすでに存在する回路がスキャン値を保持するためにスキャン中に再使用可能であり、よって、スキャン機能を効率的に支援する能力があるメモリが非常に少数の付加的なコンポーネントだけを追加することにより製造可能である。
【0011】
いくつかの実施形態では、上記メモリが、上記第1のクロック信号の上記第1の位相によってトリガされた検知信号に応答して上記ストレージアレイのストレージセルに記憶された値を検知しラッチするセンスアンプ回路を備え、上記ストレージアレイからデータを読み出す読み出し要求を受信するポートと、上記検知された値を出力する上記出力ポートとを備え、上記センスアンプが上記ラッチを備え、上記マルチプレクサがアサートされていない上記スキャンイネーブル信号に応答して上記スキャン入力を上記センスアンプから隔離し、アサートされている上記スキャンイネーブル信号に応答して上記スキャン入力を上記センスアンプに接続するように構成されている。
【0012】
本発明は、メモリの中で読み出し要求を受信するように構成されたポートが、ストレージセルに記憶された値を検知しラッチするセンスアンプ回路を備えることを認識する。よって、いくつかの付加的なコンポーネントと共に、このセンスアンプ回路はフリップフロップの第1のラッチとして使用可能であり、その上、メモリの出力ラッチがフリップフロップの第2のラッチとして使用される。マルチプレクサは、スキャンイネーブル信号がアサートされたとき、スキャン入力をセンスアンプに接続し、スキャンイネーブル信号がアサートされていないとき、スキャン入力をセンスアンプから隔離するため使用される。このようにして、センスアンプは、スキャン機能が使えないとき、通常の方式で記憶された値の検知およびラッチの両方を行うため動作可能であるが、スキャン機能が使えるとき、フリップフロップの中の第1のラッチとしての機能を果たすことができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、上記第1のクロック信号および第2のクロック信号は同じクロック信号を具備する。
【0014】
多くのメモリシステムにおいて、センスアンプおよび出力ラッチは同じクロック信号によってクロック供給されることになるので、一体的に接続されている場合、フリップフロップとして十分に機能することになる。他の実施形態では、第2のクロック信号は第1のクロック信号に対して遅延されることがある。しかし、このようなラッチもまた、2個のクロック信号が同期しているという条件で、フリップフロップを形成するためにうまく結合できる。ラッチが同期していない場合、クロック供給されたラッチ間の時間差は変化することになり、従って、このようなラッチはフリップフロップとして確実に動作できない。
【0015】
いくつかの実施形態では、上記マルチプレクサは、上記アサートされた検知信号の受信に応答して上記スキャン入力を上記センスアンプ回路から隔離するように配置された少なくとも1個のスイッチを備える。
【0016】
出力ラッチを通るスキャン入力のデータのフラッシュを避けるため、アサートされた検知信号の受信に応答してスキャン入力をセンスアンプから隔離するスイッチが存在する。回路は、このスイッチへの経路に存在する僅かな遅延を有し、その結果、検知信号はスイッチに到達する前にセンスアンプに到達し、このことは、スキャン入力がセンスアンプ回路から隔離される前に、センスアンプ回路が起動されることを可能にすることに注意すべきである。よって、スキャン入力はセンスアンプによって検知されるが、出力ラッチを通るスキャン入力のフラッシュは存在できない。
【0017】
スイッチは多数の方式で形成され得るが、いくつかの実施形態では、スイッチは、検知信号に応答して切り換わるPMOSトランジスタを備える。
【0018】
いくつかの実施形態では、上記ストレージセルは、ビット線および相補ビット線をもつビットセルを備え、上記センスアンプが上記ビット線および上記相補ビット線を検知することにより上記ビットセルに記憶されたデータを検知するように構成され、上記マルチプレクサが上記スキャンイネーブル信号に応答して上記スキャン入力および上記スキャン入力の相補値を上記ビット線および上記相補ビット線にそれぞれ送信するように構成されている。
【0019】
ビットセルから形成されたストレージアレイは、多くの場合に、センスアンプを用いて形成され、これらのセンスアンプがラッチを備えるので、これらの回路は、都合のよい形式で本発明の実施形態によってスキャン機能を支援するように修正できる。
【0020】
いくつかの実施形態では、上記ポートが読み出しポートを備え、上記メモリがデータを上記メモリへ書き込む書き込み要求を受信する書き込みポートをさらに備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、上記書き込みポートが上記書き込みポートで受信された入力データをラッチする入力ラッチを備え、上記入力ラッチが上記出力ラッチにクロック供給する上記第2のクロック信号と同期しないクロック信号によってクロック供給される。
【0022】
多くの2ポート・メモリは同期していない入力クロックおよび出力クロックを有し、よって、フリップフロップを形成するため入力ラッチおよび出力ラッチを結合できない。しかし、この課題は、センスアンプ回路がラッチをさらに備え、そして、このラッチが出力クロックと同期したクロックによってクロック供給されることを認識することにより本発明の実施形態によって取り扱われた。よって、センスアンプ回路は出力ラッチと共にフリップフロップを形成するためにこのラッチを利用し、それにより、スキャン機能をサポート可能である。
【0023】
いくつかの実施形態では、上記ポートが書き込み要求および読み出し要求の両方を受信するように構成され、上記ポートが、上記ポートと関連付けられ、書き込み要求に応答して入力データをラッチする入力ラッチを備え、上記入力ラッチが上記出力ラッチにクロック供給する上記クロックと同期したクロック信号によってクロック供給される。
【0024】
いくつかのポートは単純に読み出しポートまたは書き込みポートであるが、いくつかのメモリでは、ポートは、書き込み要求および読み出し要求の両方を受信するように構成される。これらのシステムでは、一般に、入力ラッチは出力ラッチにクロック供給する信号と同期した信号によってクロック供給され、よって、これらの2個のラッチがスキャン中にフリップフロップを形成するよう結合可能である。
【0025】
いくつかの実施形態では、上記メモリが少なくとも1個のさらなるポートを備え、上記ポートおよび上記少なくとも1個のさらなるポートの両方が、書き込み要求および読み出し要求の両方を受信するように構成されたポートを備え、上記ポートのそれぞれが、上記ポートと関連付けられ、書き込み要求に応答して入力データをラッチする入力ラッチと、出力ラッチとを備え、上記入力ラッチが上記出力ラッチにクロック供給する上記クロックと同期したクロックによってクロック供給される。
【0026】
読み出し要求および書き込み要求の両方を支援する多くのポートをもつメモリが存在する可能性がある。これらのメモリはマルチプレクサを用いてスキャン機能を支援するため改造されるのにさらに適している。
【0027】
いくつかの実施形態では、上記メモリが書き込み要求を受信するポートを備え、上記ポートが上記クロックサイクルの上記第1の位相に応答して上記ストレージアレイへ送信するため受信されたデータ値をラッチする入力ラッチを備え、上記入力ラッチが、上記ラッチと、アサートされている上記スキャンイネーブル信号に応答して上記入力ラッチからの信号を上記出力ラッチへルーティングし、アサートされていない上記スキャンイネーブル信号に応答して上記入力ラッチからの信号を上記ストレージアレイへルーティングする上記マルチプレクサとを備える。
【0028】
いくつかのメモリは、出力ラッチと同期したクロックによってクロック供給される入力ラッチと共に書き込み要求を受信するポートを有する。よって、本発明の実施形態では、これらの2個のラッチは、フリップフロップを形成するためマルチプレクサを使用して結合され、そして、このようにして、スキャン機能を支援するため簡単かつ効果的な方式で改造される。
【0029】
いくつかの実施形態では、上記入力ラッチおよび上記マルチプレクサは単一のマルチプレクサ・ラッチ回路を構成する。
【0030】
いくつかの実施形態では、マルチプレクサはマルチプレクサ・ラッチを形成するためラッチに統合される。これは、ラッチに先行する簡単なマルチプレクサより実際に多くのデバイスを必要とする別個のコンポーネントとして構成されたマルチプレクサおよびラッチと比較したとき、付加的なマルチプレクサの性能影響をほぼ零に低下させる。
【0031】
いくつかの実施形態では、上記メモリがスキャン入力およびデータ入力を受信するさらなるマルチプレクサを備え、上記さらなるマルチプレクサがアサートされている第2のスキャンイネーブル信号に応答して上記スキャン入力を上記入力ラッチへ出力し、アサートされていない上記第2のイネーブル信号に応答して上記データ入力を上記入力ラッチへ出力するように構成され、上記アクセス回路が上記入力ラッチから上記出力ラッチへのデータ・ライトスルー経路を形成し、上記データがアサートされている上記スキャンイネーブル信号およびアサートされていない上記第2のスキャンイネーブル信号に応答して上記ストレージアレイを通過しない。
【0032】
システムは、有利には、データをメモリのストレージセルの内部に記憶することなくデータをライトスルーできるライトスルー経路を有するようにセットアップできる。このシステムは、スキャン経路の導入がストレージアレイを回避し、簡単にデータをラッチ入力しラッチ出力する経路を生成したことを利用する。よって、この経路は、付加的なマルチプレクサがテストサイクル中に使用可能である他のデータをラッチ通過させるため追加された場合に再使用可能である。
【0033】
いくつかの実施形態では、上記ポートがデータの読み出しおよび書き込みの両方を行うように構成されたポートを備え、上記ストレージアレイが上記ストレージアレイと関連付けられ上記ストレージアレイのセルに記憶された値を検知する少なくとも1個のセンスアンプを備え、上記メモリが読み出し要求に応答して上記少なくとも1個のセンスアンプをアクティブ化するため検知信号を生成するように構成され、上記メモリがアサートされている上記スキャンイネーブル信号に応答して上記検知信号を生成しない。
【0034】
データをスキャンするとき、電力を節約し、そして、回路が本発明の本実施形態において必要とされていないので、検知回路がアクティブ化されない場合に有利であることが判明した。このようにして、スキャンイネーブル信号は検知信号を生成する回路を切るため使用できる。これは、ポートが読み出しおよび書き込みの両方のポートとして構成されている実施形態では、出力ラッチと同期した入力ラッチが存在し、従って、フリップフロップの中の第1のラッチとして使用できるので実現可能である。フリップフロップの一方のラッチとしてセンスアンプ・ラッチの使用を必要とする実施形態では、スキャン中にセンスアンプを明らかにパワーダウンすることは機能しないであろう。
【0035】
いくつかの実施形態では、上記メモリが少なくとも1個のさらなるポートを備え、上記ポートおよび上記少なくとも1個のさらなるポートが書き込み要求および読み出し要求の両方を受信するように構成されたポートを備え、上記ポートのそれぞれが、上記ポートと関連付けられ書き込み要求に応答して入力データをラッチする入力ラッチと出力ラッチとを備え、上記入力ラッチが上記出力ラッチにクロック供給する上記クロックと同期したクロックによってクロック供給され、上記メモリがアサートされている上記スキャンイネーブル信号に応答して上記少なくとも1個のさらなるポートの上記入力ラッチから上記出力ラッチへ信号をルーティングし、アサートされていない上記スキャンイネーブル信号に応答して上記少なくとも1個のさらなるポートの上記入力ラッチから上記ストレージアレイへ信号をルーティングするように構成されている。
【0036】
同期した数個の読み出し/書き込みポートを備えるメモリは、マルチプレクサ回路を使用してフリップフロップを形成するため入力ラッチおよび出力ラッチを利用することによりスキャン機能を支援するように改造可能である。
【0037】
いくつかの実施形態では、上記メモリがアサートされている前記スキャンイネーブル信号に応答して上記ストレージアレイをディスエーブル状態にするように構成されている。
【0038】
電力を節約し、かつ、不可欠ではないので、ストレージアレイがスキャン中にディスエーブル状態にされるならば、有利であり、電力を節約する。
【0039】
本発明の第2の態様は、スキャン機能をメモリに設ける方法であって、上記メモリが、データを記憶するストレージアレイと、データを上記ストレージアレイへ入出力するデータ経路を形成し、第1のクロック信号の第1の位相に応答してラッチするように構成されたラッチと、第2のクロック信号の第2の位相に応答してラッチするように構成され、上記ストレージアレイから上記データを出力する出力ラッチを備えるさらなるラッチとを備え、上記第1のクロック信号および上記第2のクロック信号が互いに同期している、上記データを上記ストレージアレイとの間で送信するアクセス回路とを備え、スキャン入力およびデータ入力を有し、スキャンイネーブル信号に応答して上記スキャン入力と上記データ入力との間で選択するマルチプレクサを設けるステップと、上記スキャンイネーブル信号を上記マルチプレクサへ入力するステップと、上記スキャンイネーブル信号に応答して、マスタ・スレーブ・フリップフロップを形成するため一体的に接続された上記ラッチおよび上記さらなるラッチを備えるスキャン経路を形成するステップと、上記スキャン入力でスキャンデータを入力し上記入力されたスキャンデータを上記ストレージアレイではなく上記マスタ・スレーブ・フリップフロップを介して送信するステップと、を備える方法を提供する。
【0040】
本発明の第3の態様は、データを記憶するストレージアレイ手段と、データを上記ストレージアレイ手段へ入出力するデータ経路を形成し、第1のクロック信号の第1の位相に応答してラッチするラッチ手段と、上記ストレージアレイ手段から上記データを出力する出力ラッチ手段を備え、第2のクロック信号の第2の位相に応答してラッチするさらなるラッチ手段とを備え、上記第1のクロック信号および上記第2のクロック信号が互いに同期している、上記データを上記ストレージアレイ手段との間で送信するアクセス手段と、多重化手段と、スキャン入力手段と、スキャンイネーブル入力手段とを備え、上記多重化手段が、上記スキャンイネーブル入力でアサートされたスキャンイネーブル信号に応答して、マスタ・スレーブ・フリップフロップ手段を形成するため一体的に接続された上記ラッチ手段および上記さらなるラッチ手段を備えるスキャン経路を形成し、上記スキャンイネーブル信号がアサートされている間に、上記スキャン入力で入力されたスキャンデータが上記ストレージアレイではなく上記マスタ・スレーブ・フリップフロップを通過し、上記出力ラッチ手段によって出力される、データ記憶手段を提供する。
【0041】
発明の上記および他の目的と特徴と利点とは、添付図面と併せて読まれるべき例示的な実施形態についての以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1a】従来技術によるメモリマクロを示す図である。
図1b】従来技術によるスキャンを支援するように修正されたメモリマクロを示す図である。
図2】本発明の実施形態によるスキャンを支援するように修正されたメモリマクロを示す図である。
図3a】本発明の実施形態によるスキャンを支援するように修正されたメモリマクロの一部を示す図である。
図3b図3aに類似したスキャンを支援するように修正されたメモリマクロをブロック形式で示す図である。
図4a】従来技術によるメモリ・ビットセル・スライスを示す図である。
図4b】本発明の実施形態によるメモリ・ビットセル・スライスを示す図である。
図5図4bに類似したメモリ・ビットセル・スライスをより詳細に示す図である。
図6】本発明の実施形態による方法を説明するフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図2は本発明の実施形態による2ポート・メモリを示している。このメモリ5には、データを記憶するアレイロジック10と、このアレイロジック10にアクセスするアクセス回路15とがある。図1の従来技術の回路と同様に、入力ラッチ30および出力ラッチ20がある。関心をもつ必要がない付加的なテスト入力ラッチ32および31がさらに存在する。
【0044】
本実施形態では、スキャン入力siを介して入力ラッチ30へ入力されたスキャンデータが出力ラッチ20へ直接移動し、アレイロジック10を回避することを可能にするスキャン経路を一体となって提供する経路50およびマルチプレクサ52がある。
【0045】
ロジック60およびマルチプレクサ52へ送信されたスキャンイネーブル信号SEに応答して、マルチプレクサ70のスキャン入力siが選択され、この入力でのデータが入力ラッチ30およびスキャン経路50、52を介してラッチ20へ送信される。このようにして、入力ラッチ30および出力ラッチ20は、スキャン経路50、52と共にフリップフロップを形成し、このようにして、スキャンデータは機能的記憶モードでも使用されるラッチを使用してメモリへ入出力可能である。
【0046】
本実施形態では、通常の機能的モードにおけるデータD入力、スキャンモードにおけるスキャン入力si、または、テストモードにおけるテストデータ入力TDのいずれかを選択するようにマルチプレクサ70を制御する付加的なロジック60が設けられる。テストモードは、機能的データではなくテストデータがアレイロジック10に記憶されることを可能にする。
【0047】
本実施形態では、スキャンデータ経路は、スキャン入力を選択するためロジック70によって使用されたスキャンイネーブル信号SEと同じスキャンイネーブル信号SEに応答してマルチプレクサ52によって選択されているように示されているが、この信号は他の実施形態では異なる信号でもよいことに注意を要する。よって、信号は、データD入力がマルチプレクサ70によって選択されるとき、マルチプレクサ52でスキャンデータ経路50を選択できる。これはデータが入力Dから出力QAへ書き込まれることが可能なライトスルー特徴を提供する。これは、データが入力から出力されるので、データがストレージアレイに書き込まれること、および、センスアンプを起動することを要することなく出力されることをどちらも可能にすることができる。スキャンキャプチャ・モードのような他の実施形態では、データ入力は、単にラッチの中をシフトされ、ストレージアレイに記憶されることなく出力されてもよい。
【0048】
図3aは、本発明の別の実施形態によるスキャンを支援するメモリの一部を示している。この回路は、ストレージアレイに記憶された信号を検知し、信号を出力ラッチ20へ出力する、トランジスタ型の従来的なセンスアンプ100を示している。スキャンを支援し、マルチプレクサとしての機能を果たすため導入された付加的な回路110が存在する。この回路は、スキャン入力siと、機能的モード中にスキャン入力siをセンスアンプから隔離するために機能する選択入力DFTを有する。通常の機能的動作中に、DFTピンはディスエーブル状態であり、このDFTピンはトランジスタP3およびP4をオフすることによってスキャン入力siを阻止する。このようにして、ストレージセルおよびセンスアンプ100と出力ラッチ20とは従来的な形式で動作する。
【0049】
スキャンモードでは、DFTピンはアサートされ、トランジスタP3およびP4をオンする。クロックが低いとき、検知信号SAEも同様に低い。この低位相の間に、スキャン入力siは、トランジスタP1、P2、P3およびP4によってセンスアンプの検知ノードへ伝えられる。クロックが高くなるとき、検知信号SAEは高へトリガされる。高位相(PHI1クロック位相)の間に、センスアンプはイネーブル状態にされる。この時点で、スキャン入力が送信され、次に、出力ラッチ20の中でラッチされる。短時間後、PMOSトランジスタP1およびP2がオフされ、それによって、スキャン入力をセンスアンプから隔離する。これは、出力ラッチを通る入力フラッシュを効果的に取り除く。実際に、センスアンプ100、出力ラッチ20および回路110は、スキャンモード中にエッジトリガ型フリップフロップとしての機能を果たす。
【0050】
ラッチが互いに同期したクロックを有する図2に示されているような2ポートシステムにおいて、装置は、図2に示されているようにフリップフロップを形成するため入力ラッチと出力ラッチとの間にマルチプレクサを設けることにより、または、図3aに示されているようにフリップフロップとしてセンスアンプおよび出力ラッチを使用することによりスキャンを支援してもよいことに注意すべきである。スキャンを支援するため既存の回路を修正する両方の方式が使用されてもよいが、図3aの設計がより多くの回路を必要とするので、一般に図2の設計が選択されることに注意すべきである。しかし、入力クロックおよび出力クロックが非同期である場合、図2において行われているように、入力ラッチと出力ラッチとを結合することは不可能である。このような状況では、センスアンプ100が出力ラッチ20と同期しているので、図3aの設計が使用可能であり、よって、非同期の入力クロックおよび出力クロックをもつ2ポート・メモリ・アレイは、図3aによる設計を使用してスキャン機能を支援可能である。
【0051】
図3bは、本発明の実施形態によるメモリマクロを示している。このメモリマクロは、図1bに示された従来技術のメモリマクロと類似しているが、スキャン中にラッチ20と共にフリップフロップを形成するため付加的なラッチ22を有するのではなく、センスアンプSAが図3aに示された回路の場合のように使用される。
【0052】
マルチプレクサ52、センスアンプSAおよび出力ラッチ20は、図3aに関して記載された対応するコンポーネントに類似した方式で動作する。よって、スキャン中に、スキャンイネーブル入力SEAはイネーブル状態にされ、スキャン入力SIAはマルチプレクサ52を介してセンスアンプSAへ進む。センスアンプはイネーブル状態にされ、スキャン入力が送信され、その後、出力ラッチ20の中でラッチされる。
【0053】
図4aは、従来的なメモリを用いるビットスライスを示し、図4bは本発明の実施形態によるメモリのビットセル・スライスを示している。
【0054】
機能的動作において、これらの図示されたメモリの両方は同様に機能する。書き込みサイクル中に、書き込みデータDは、入力ラッチDLATを介して入力され、書き込みデータDは、その後にデータをビットセル・アレイの中へ駆動する書き込みドライバの中で書き込みマスクと融合される。読み出しサイクル中に、書き込みドライバはディスエーブル状態にされ、ビットセル・アレイはクロック値SA_CLKが起動されたときに読み出し値を検知するセンスアンプの入力を駆動する。値はその後に、センスアンプの出力に配置されたセット・ドミネイト出力ラッチ100に記憶され、値はその後に一時的にバッファに入れられ、出力ピンQへ送り出される。
【0055】
スキャンを支援できるようにするため、図4Aのデバイスは図4bに示されているように修正される。最初に、2対1のマルチプレクサが結合マルチプレクサ・ラッチ200を形成するために入力ラッチDLATに追加される。よって、図2のメモリと類似した方式で、図4Bのメモリは、入力ラッチと出力ラッチとを結合するスキャン経路を設けるためにマルチプレクサを使用してスキャンを支援するように修正される。
【0056】
付加的な制御ピンは、スキャンを可能にさせ、スキャン入力がラッチ200で選択されるようにさせ、出力がスキャン経路50を介してSDL出力ラッチへ送信されるようにさせるSEが加えられた。SDLラッチに加えられ、SDLラッチがその入力としてビットセル・アレイによって出力されたデータを備えるセンスアンプからの入力ではなくスキャン経路50からの入力を選択するようにさせる、付加的な制御信号SE2が存在する。このようにして、スキャン中に、スキャンイネーブル信号SEがアサートされ、その結果、スキャン入力がラッチSDLまでスキャン経路50を追う。さらなるイネーブル信号SE2もアサートされ、その結果、スキャン経路50からの入力がこのSDLラッチで選択される。
【0057】
スキャンキャプチャ・モードでは、スキャンイネーブル信号はセットされないので、データがラッチDLATを介して入力されるが、データはスキャンチェーンを通じてラッチされ、出力されることだけが必要とされるので、スキャン経路50をたどるデータが入力104を介して入力され、ラッチSDLを介して出力され、そして、ビットセル・アレイの中を通らないように、さらなるイネーブルSE2信号がセットされ、データ入力104を選択する。ビットセル・アレイおよびセンスアンプは、必要とされないので、パワーダウンするためSE2信号に応答し、そして、電力消費を節約する。
【0058】
スキャンシフト・サイクルでは、スキャンイネーブル信号SEがセットされ、従って、スキャン入力Q_Siがマルチプレクサ・ラッチDLAT 200に入力される。この場合、スキャンキャプチャ・モードと同様に、スキャンデータがスキャン経路50をたどり、ラッチSDLを介して出力されることを意味するさらなるイネーブルSE2信号がセットされる。この場合、スキャンデータもビットセル・アレイの中を通らない。回路は、ビットセル・アレイおよびセンスアンプがスキャンキャプチャ・モードおよびスキャンシフト・サイクル・モードにおいてパワーダウンするため、さらなるイネーブル信号SE2に応答するように配置されている。このようにして、これらのモードでは、回路のこれらの部品はパワーダウンされ、動作しない。これは電力消費を節約する。
【0059】
ライトスルー・モードでは、書き込みデータはビットセル・アレイへ送信され、ロケーションが書き込まれるが、同じデータがメモリの出力Qまでさらに通過させられる。従来、このことは、書き込み動作中にセンスアンプを起動することにより行われるが、発明の実施形態の新しいラッチ構造によると、ラッチ100の付加的な入力は、ビットセル・アレイへのデータの書き込みと並列に経路50を介して書き込みデータを出力まで通過させるため使用できる。よって、センスアンプは起動される必要がない。出力Qから見えるような機能は同じであるが、しかし、センスアンプの起動は新しいラッチ入力を使用するより多くの電力を使用するので、全体的にパワーダウンする。
【0060】
さらに、本実施形態では、ライトスルー経路はSDLラッチに統合され、これは、図5から分かるように、通常の読み出し経路の零タイミングペナルティを生じる。書き込み中に、センスアンプを通る順方向経路は使用されず、SA_CLKは起動せず、これが電力消費を削減する。
【0061】
通常動作では、スキャンイネーブルSE信号およびさらなるイネーブルSE2信号はアサートされないので、データはラッチ200に入り、データがビットセル・アレイに書き込まれる書き込みドライバまで送信される。読み出しモードでは、センスアンプはデータを検知し、データが出力されるSDLラッチへデータを送信する。
【0062】
このようにして、キャプチャサイクル中またはスキャンサイクル中に、ビットセル・アレイの中のすべてのアクティビティがディスエーブル状態にされる。書き込みバッファはデータを書き込まず、センスアンプは起動しない。キャプチャ中(またはライトスルー中)に、2:1のマルチプレクサ・ラッチ200はD入力を選択する。システムクロックの立ち上がりエッジで、Lat_CLKが起動し、DLATを閉じる。別のクロックは、書き込みデータがSDLを通過し、出力Qまで伝わることを可能にする。このクロックは図示されていない。出力すべきタイミングは書き込みサイクルと同じであり、DLATおよびSDLはフリップフロップにおいてマスタ・スレーブ方式で動く。
【0063】
スキャンサイクル中に、2:1のマルチプレクサ・ラッチ200はスキャン入力Q_SIを選択する。この場合、出力Q_SO[I]はQ_SI[I+1]に接続される。換言すると、スキャンチェーンはこれらのセルの中と2個のラッチDLATおよびSDLのマスタ・スレーブ結合の中とに値を通す。Qのタイミングは、ライトスルー状態の書き込みサイクル期間と同じである。この場合もアレイおよびセンスアンプは電力を削減させるためパワーダウンされる。
【0064】
システムは、スキャンシフト、スキャンキャプチャおよびライトスルー経路を選択するSE2信号がこれらのアンプのパワーダウンを制御し、スキャンシフトおよびスキャンキャプチャ中にストレージアレイがスキャンイネーブル信号に応答し、そして、ユーザによって生成された「ライトスルー」要求に応答して生成されるように、セットアップされることがあることに注意すべきである。
【0065】
いくつかの実施形態では、メモリの左側および右側は、各スキャンチェーンの長さを短縮するためそれらの固有のスキャンチェーンを有する。各スキャンチェーンは、スキャンチェーンの中のMSBのQ_SI入力に接続されたそれぞれの固有のスキャン入力SIと、スキャンチェーンの中のLSBのQのコピーであるスキャン出力ピンとを有する。スキャン入力/出力ピンは、スキャンチェーンが、必要に応じて他のメモリまたは標準的なセルロジックの中に存在することがある他のスキャンチェーンと一緒にステッチされることを可能にする。
【0066】
図5は、ラッチ202の内部へのマルチプレクサ201の統合がわかるようにSDLラッチ300が回路形式で示された、図4aのメモリに類似したメモリを示している。このメモリデバイスへの2個の入力、すなわち、データ入力Dおよびスキャン入力Siが存在する。これらの2個の入力は、スキャンイネーブル信号SEに応答してスキャン入力Si、または、データ入力Dのいずれかを選択するマルチプレクサ201で受信される。入力ラッチ202はマルチプレクサ10からデータを受信し、スキャンイネーブルがアサートされていない状態でメモリが機能的書き込みモードで動作しているとき、データ入力はラッチから、ラッチ145を介して受信された書き込みイネーブル信号に応答して値をビットセル・アレイ140に書き込む書き込みドライバ135へ伝わる。このようにして、入力ラッチ202およびマルチプレクサ201は図4bのDLAT 200に対応する。機能的読み出しモードでは、ストレージアレイ140に記憶されたデータはセンスアンプ150によって検知され、出力ラッチ100へ出力される。機能的モードにおいて、出力ラッチ300は、センスアンプおよびビットセル・アレイにもクロック供給するSA_clkによってクロック供給される。この機能的モードにおいて、ラッチ300の中にあるマルチプレクサ132は、クロック供給されていなくて、絶えず入力134を選択するためマルチプレクサを制御している選択信号を有している。このようにして、出力ラッチ130は標準的なラッチとしての機能を果たし、受信された値をラッチし、出力Qnを介して値を出力する。同図は、メモリ5のn番目のビットスライスを示し、このようにして、出力値は出力値Qのn番目のビットQnである。
【0067】
スキャンモードでは、スキャンイネーブル信号SEがアサートされ、入力Siがマルチプレクサ201によって選択される。このスキャンデータはマルチプレクサ201によってラッチ202へ出力され、ラッチ202からスキャンデータが出力ラッチ300の第2の入力132へ出力される。スキャンモードでは、ストレージアレイ140へのクロックSA_clkは、ストレージアレイが機能しないように切られる。さらに、書き込みイネーブル信号が存在しないので、スキャンモードにおけるラッチ202の出力はビットセル・アレイ140で受信されない。
【0068】
スキャンモード中に、ビットセル・アレイ140およびセンスアンプ150にクロック供給し、ラッチ300への第1の入力の伝送ゲートおよびトライステートインバータ24にさらにクロック供給するSA_clkはクロック供給されないので、ビットセル・アレイおよびセンスアンプは動作せず、トライステートインバータ24は永続的に導通する。スキャンモード中に、マルチプレクサ130は、その選択信号としてlat_clkを有するので、このクロックに応答して入力132と入力134の間で選択し、よってこのクロックはフィードバックループにクロック供給し、したがって、ラッチにクロック供給する。入力ラッチ201はlat_clkによってさらにクロック供給されるので、ラッチ300および201は、スキャンモードにおいて同期しフリップフロップを形成し、スキャンデータはこのフリップフロップを通過し、出力Qnで出力される。
【0069】
マルチプレクサ130はラッチ300のフィードバックループ上にあり、順方向読み出し経路上にないので、マルチプレクサ130は機能的モードにおいて、ラッチの性能に影響を与えないが、スキャンモードにおいて用いられる付加的な入力を供給する。
【0070】
メモリ5は機能的モードおよびスキャンモードに関して説明されているが、メモリ5は、データ入力Dが選択されるようにマルチプレクサ201上のスキャンイネーブル信号SEがアサートされないライトスルー・モードにおいても動作可能である。しかし、書き込みドライバおよびセンスアンプはパワーダウンされ、SA_clkはクロック供給しないので、データはラッチ300の第2の入力132へ送られる。マルチプレクサ130はlat_clkによってクロック供給され、トライステートインバータは永続的にオン状態であり、その結果、ラッチ300は入力ラッチ202と同期し、データは入力ラッチ202および出力ラッチ300に同時に書き込まれる。
【0071】
図6は、本発明の実施形態による方法を説明するフローチャートを示している。
【0072】
この方法では、スキャンイネーブル信号が受信されるかどうかが判定される。受信されない場合、データ入力が選択される。受信された場合、スキャン入力が選択される。データ入力が選択された場合、図4bのSE2信号に対応するライトスルー・イネーブル信号が受信されたかどうかが判定され、受信された場合、フリップフロップを形成するため2個のラッチを接続する経路が形成される。これは、ストレージアレイを回避するデータのための経路を提供する。ライトスルー・イネーブル信号が受信されなかった場合、データ記憶は機能的記憶モードであり、入力データはストレージアレイへ送信される。
【0073】
スキャンイネーブル信号が受信された場合、スキャン入力が選択され、2個のラッチを接続する経路が形成されるので、その結果、スキャンデータは、ライトスルーの場合のようにストレージアレイを経由することなく、これらの2個のラッチを経由して送信される。
【0074】
発明の例示的な実施形態が本明細書では添付図面を参照して詳細に説明されているが、発明はこれらの実施形態そのものに限定されるものではなく、そして、様々な変更および変形が特許請求の範囲に記載されているような発明の範囲および精神から逸脱することなく当業者によって実施形態に行えることが理解されるべきである。例えば、従属請求項の特徴事項の様々な組み合わせが本発明の範囲から逸脱することなく独立請求項の特徴事項を用いて行える。
【符号の説明】
【0075】
5:メモリ
10:アレイロジック
15:アクセス回路
20:第1の位相ラッチ(出力ラッチ)
30:第2の位相ラッチ(入力ラッチ)
31,32:第2の位相ラッチ(テスト入力ラッチ)
50:スキャン経路
52:マルチプレクサ
60:ロジック
70:マルチプレクサ
図1a
図1b
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6