(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記垂直ゲートラインと、前記水平ゲートラインの接続部分は、前記ドライブICから遠いほど、前記表示パネルの中央近くに位置することを特徴とする、請求項1記載の液晶表示装置。
前記表示パネルにおいて、前記ピクセルを含むピクセル・アレイ領域外のベゼル領域には共通電圧が供給される共通電圧ラインと、グラウンド電圧が印加されるグランドラインが形成されることを特徴とする、請求項1記載の液晶表示装置。
垂直配線と水平配線が形成され、ピクセルを含む表示パネルと、前記垂直配線を介して前記ピクセルにデータ電圧とゲートパルスを供給するドライブICを含む液晶表示装置の製造方法において、
前記表示パネルの基板上に形成されたゲート金属パターンで、前記水平配線を形成する段階と、
前記水平配線を覆うように前記基板上にゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜上に半導体パターンとソース-ドレイン金属パターンを積層し、前記垂直配線を形成する段階と、
前記垂直配線と前記ゲート絶縁膜上に第1パッシベーション層と有機保護膜を積層する段階と、
前記有機保護膜上に透明導電性物質から形成された前記ピクセルの共通電極と、リンクパターンを形成する段階と、
前記共通電極と前記リンクパターン上に第2パッシベーション層を形成する段階と、
前記第2パッシベーション層の上に前記ピクセルのピクセル電極を形成する段階とを備え、
前記垂直配線は、前記データ電圧が供給される垂直データライン、前記ゲートパルスが供給される垂直ゲートライン、及び共通電圧が供給される垂直共通電圧ラインを含み、
前記水平配線は、前記垂直ゲートラインと接続され、前記垂直ゲートラインを介して前記ゲートパルスが印加される水平ゲートラインを含み、
前記表示パネルにおいて、水平に隣接するピクセルの間には、垂直配線が1つだけ存在し、
前記垂直共通電圧ラインを挟んで水平方向に隣接する画素の間に、前記垂直データラインと前記垂直ゲートラインが配置されないことを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
前記リンクパターンは、前記有機保護膜と前記第1パッシベーション層を貫通して垂直ゲートラインを露出するコンタクトホールと、前記有機保護膜と前記第1パッシベーション層と前記ゲート絶縁膜を貫通して水平方ゲートラインを露出するコンタクトホールを介して前記垂直ゲートラインと、前記水平ゲートラインを接続することを特徴とする、請求項14記載の液晶表示装置の製造方法。
前記垂直ゲートラインと、前記水平ゲートラインの接続部分は、前記ドライブICから遠いほど、前記表示パネルの中央近くに位置することを特徴とする、請求項14記載の液晶表示装置の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。明細書全体にかけて同一の参照番号は実質的に同一の構成要素を意味する。以下の説明で、本発明に関する公知の機能や構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明確なことができると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0015】
以下の説明で使用される構成要素の名称は、明細書作成の容易さを考慮して選択されたもので、実際の製品の名称とは異なることがある。
【0016】
図1乃至
図3を参照すると、本発明の液晶表示装置は、表示パネル(PNL)、ドライブIC(Integrated Circuit:DIC)10、タイミングコントローラ(Timing Controller:TCON)12などを含む。
【0017】
本発明の液晶表示装置は、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)などの知られているすべての液晶モードで実現することができる。また、本発明の液晶表示装置は、透過型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置など、どのような形でも実現 することができる。
【0018】
表示パネル(PNL)は液晶セル(Clc)を挟んで対向する上部基板と下部基板を含む。この表示パネル(PNL)の映像データは、マトリックス形態でピクセルが配置されたピクセルアレイ領域に表示される。ピクセルアレイは、下部基板に形成されたTFTアレイと、上部基板に形成されたカラーフィルタアレイを含む。 TFTアレイには、垂直配線と水平配線を含む。垂直配線は、表示パネル(PNL)の垂直方向(
図1、y軸方向)に沿って形成される。水平配線は、表示パネル(PNL)の水平方向(
図1、x軸方向)に沿って形成され、垂直配線と直交される。垂直配線は、垂直データライン(DL)、垂直共通電圧ライン(COML)、及び垂直ゲートライン(VGL)を含む。垂直共通電圧ライン(COML)には、図示しない電源回路から共通電圧(Vcom)が供給される。水平配線は、垂直ゲートラインの(VGL)を介してゲートパルスを伝達受ける水平ゲートライン(GL)を含む。水平ゲートライン(GL)は、垂直ゲートライン(VGL)と1対1で接続され、垂直ゲートライン(VGL)を介してゲートパルスを供給受ける。
【0019】
TFTアレイで、垂直データライン(DL)と水平ゲートライン(GL)の交差部毎にTFT(Thin Film Transistor)が形成される。TFTは、水平ゲートライン(GL)からのゲートパルスに応答して垂直データライン(DL)からのデータ電圧を液晶セル(Clc)のピクセル電極1に供給する。液晶セル(Clc)それぞれは、TFTを介してデータ電圧を充電するピクセル電極1と共通電圧(Vcom)が印加される共通電極2の電圧差によって駆動される。共通電圧(Vcom)は、垂直配線の一部に割り当てられた垂直共通電圧ライン(COML)を介してすべてのピクセルの共通電極(
図8及び
図9、COM)に印加される。液晶セル(Clc)には、液晶セルの電圧を1フレーム期間の間に維持させるストレージキャパシタ(Cst)が接続される。カラーフィルタアレイは、カラーフィルタのブラックマトリックスを含む。表示パネル(PNL)の上部ガラス基板と下部ガラス基板には、それぞれ偏光板が付着され、液晶のプレチルト角(pre-tilt angle)を設定するための配向膜が形成される。
【0020】
ドライブIC10は、ソースドライブIC(SIC)とゲートドライブIC(GIC)を含む。ソースドライブIC(SIC)とゲートドライブIC(GIC)は、
図3のようにCOF(Chip on film)のようなフレキシブル回路基板上に実装される。ソースドライブIC(SIC)とゲートドライブIC(GIC)は、1つのCOF上に一緒に実装される。COFの入力端は、PCB(Printed Circuit Board)に接合され、COFの出力端は、表示パネル(PNL)の下部基板に接合される。COFで、ソースドライブIC(SIC)に接続された配線(
図3、点線)とゲートドライブIC(GIC)に接続された配線(
図3、実線)が電気的に分離することができるように、その配線の間には、絶縁層が形成される。
【0021】
ソースドライブIC(SIC)は、タイミングコントローラ12の制御下に入力映像のデジタルビデオデータをサンプリングした後、ラッチ(Latch)して並列データシステムのデータに変換する。ソースドライブIC(SIC)は、タイミングコントローラ12の制御下にデジタル-アナログ変換器(Digital to Analog converter、ADC)を利用してデジタルビデオデータをアナログガンマ補償電圧に変換しデータ電圧を発生し、そのデータ電圧を垂直データライン(DL)に供給する。ゲートドライブIC(GIC)は、タイミングコントローラ12の制御下にデータ電圧に同期されるゲートパルス(またはスキャンパルス)を第1垂直ゲートラインから第n垂直ゲートラインまで順次供給する。
【0022】
すべてのドライブIC(DIC)が表示パネル(PNL)の上端に接続されたCOFに形成され、垂直ゲートライン(GL)を介して水平ゲートライン(GL)にゲートパルスが印加される。したがって、表示パネル(PNL)の左端と右端には、ゲートドライブICが接続されたり内蔵する必要がなく、表示パネル(PNL)の左端と右端に水平ゲートライン(GL)とゲートドライブICを接続するルーティング(routing)配線が形成されない。その結果、表示パネルの左右の端のベゼル(BZ)と下端のベゼルは、その厚さが最小化されることができる。
【0023】
タイミングコントローラ12は、ホストシステム14から受信した入力映像のデジタルビデオデータをソースドライブIC(SIC)に伝送する。タイミングコントローラ12は、ホストシステム14から垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、データイネーブル信号(Data Enable、DE)、メインクロック(CLK)などのタイミング信号は、入力受ける。このようなタイミング信号は、入力映像のデジタルビデオデータと同期される。タイミングコントローラ12は、タイミング信号(Vsync、Hsync、DE、CLK)を用いて、ソースドライブIC(SIC)の動作タイミングを制御するためのソースタイミング制御信号と、ゲートドライブIC(GIC)の動作タイミングを制御するためのゲートタイミング制御信号を発生する。
【0024】
ホストシステム(Host System、SYSTEM)14は、テレビシステム、セットトップボックス、ナビゲーションシステム、DVDプレーヤー、ブルーレイプレーヤー、パーソナルコンピュータ(PC)、ホームシアターシステム、携帯電話システム(Phone system)の内いずれか1つで実現することができる。ホストシステム14は、入力映像のデジタルビデオデータ(RGB)を表示パネル(PNL)に適合したフォーマットに変換します。ホストシステム14は、入力映像のデジタルビデオデータと共にタイミング信号(Vsync、Hsync、DE、MCLK)をタイミングコントローラ12に送信する。
【0025】
ピクセルアレイが
図4のように実現されると、m(mは2以上の正の整数)個の垂直配線だけで1ラインに配置されたm個のピクセルにデータ電圧、共通電圧とゲートパルスを供給することができる。したがって、本発明は、
図4のような構造のピクセルアレイを用いてm個の垂直配線とn個の水平配線でm(水平ピクセル数)* n/2(垂直ピクセル数)の解像度を実現することができる。
【0026】
図4は本発明の実施形態に係るピクセルアレイを示す図である。
図5は、垂直ゲートラインと水平ゲートラインの接続例を示す図である。
図6は
図4のようなピクセルアレイに印加されるデータ電圧とゲートパルスの一例を示す波形図である。
図4〜
図6において、“D1〜D5”は、垂直データライン、“VG1〜VGn”は、垂直ゲートライン、“COML”は、垂直共通電圧ライン、“G1〜Gn”は、水平ゲートラインをそれぞれ意味する。“T1〜T16”は、TFTであり、“PIX1〜PIX16”は、ピクセル電極である。
【0027】
図4〜
図6を参照すると、水平方向に隣接するピクセルの間には、垂直配線が1つだけ存在する。たとえば、第1及び第2ピクセル電極(PIX1、PIX2)との間に第1垂直ゲートライン(VG1)だけ配置される。第2および第3ピクセル電極(PIX2、PIX3)との間には、第2垂直データライン(D2)だけ配置される。第3及び第4ピクセル電極(PIX3、PIX4)との間には、第3垂直ゲートライン(VG3)が配置される。このような垂直配線の配置方法は、水平方向に隣接するピクセル間で形成されるブラックマトリックスの幅を減らすことができる。一方、
図10のように水平に隣接するピクセル間の境界での垂直データラインと垂直ゲートラインを配置する方法があるが、この方法は、ブラックマトリックスの幅(W)を広げ、ピクセル開口率を落とす。
【0028】
本発明は、
図4のような構造のピクセルアレイを採用して垂直データラインに1フレーム期間の間同じ極性のデータ電圧が出力されるようにしてソースドライブIC(SIC)の消費電力と発熱量を削減し、ピクセルアレイでドットのバージョンを実現して画質を向上する。本発明は、
図4のような構造のピクセルアレイを採用して垂直データラインの数を減らして垂直配線の数を増やすことなく、垂直ゲートラインと垂直共通電圧ラインを追加することができる。したがって、本発明は、m個の垂直配線だけで表示パネル(PNL)の1水平ラインに配置されたm個のピクセルにデータ電圧と共通電圧及びゲートパルスを供給することができる。本発明は、
図4のような構造のピクセルアレイを用いて、m(mは2以上の正の整数)個の垂直配線とn(nは2以上の正の整数)個の水平配線m(水平ピクセル数)*n/2(垂直ピクセル数)の解像度を実現することができる。
【0029】
たとえば、ピクセルアレイの解像度が5760×1080を実現する場合に、
図4のようなピクセルアレイを採用すると、垂直データラインの数は2880であり、垂直ゲートラインと水平ゲートラインの数は、 2160(=1080×2)であり、垂直共通電圧ラインの数は720である。垂直共通電圧ラインは、同じ水平ラインに配置された8ピクセル当り1つずつ配置される。したがって、ピクセルアレイの解像度が5760×1080のときに垂直データラインと垂直ゲートライン及び垂直共通電圧ラインを合わせた垂直配線の総数は5760です。一方、一般的な構造のピクセルアレイの場合にピクセルアレイの解像度が5760×1080のときに必要な垂直データラインの数5700だけである。
【0030】
図4及び
図5を参照すると、表示パネル(PNL)の奇数目の垂直データライン(D1、D3、D5)には、第N(Nは正の整数)フレーム期間の間に正極性のデータ電圧が供給される。表示パネル(PNL)の左側端に配置された第1垂直データライン(D1)と表示パネル(PNL)の右側端に配置された垂直データラインは、ソースドライブIC(SIC)で同じ出力チャネルを介してデータ電圧を供給受け、他の垂直データライン(D2〜Dm−1)と同様に、毎水平期間ごとにデータ電圧を供給受ける。たとえば、左側端の垂直データラインは、右側端の垂直データラインと接続され、第1ソースドライブIC(SIC)の第1出力チャンネルに接続することができる。表示パネル(PNL)の奇数水平ラインで左側端に配置された赤と緑色(R、G)のピクセルに充電される赤色と緑色のデータ電圧が第1ソースドライブIC(SIC)の第1出力チャネルを介して、左側端の垂直データラインに供給される。続いて、次の水平期間に表示パネル(PNL)の奇数水平ラインで左側端に配置された青、緑色(B、G)のピクセルに充電された青、緑色のデータ電圧が第1ソースドライブIC(SIC)の第1出力チャネルを介して右側端の垂直データラインに供給される。
【0031】
表示パネル(PNL)の偶数目の垂直データライン(D2、D4)には、第Nフレーム期間の間に負極性のデータ電圧が供給される。垂直データライン(D1〜D5)に印加されるデータ電圧の極性は、第Nフレーム期間の間同じ極性を維持した後に、第N+1フレーム期間に反転される。したがって、垂直データライン(D1〜D5)に印加されるデータ電圧の極性が1フレーム期間内で同じ極性に維持されるため、ソースドライブIC(SIC)の電流が小さくなり、消費電力と発熱量が大幅に低くなる。
【0032】
表示パネル(PNL)の第1水平ラインで第1垂直ゲートライン(VG1)を挟んで水平に隣接した第1及び第2ピクセルは、第1垂直データライン(D1)を介して供給される第1極性のデータ電圧を連続的に充電する。第1ピクセルが第1TFT(T1)を介して第1極性のデータ電圧を充電した後、第2ピクセルが第2TFT(T2)を介して第1極性のデータ電圧を充電する。
【0033】
第1TFT(T1)は、第1垂直データライン(D1)と、第1水平ゲートライン(G1)の交差部に形成され、第1ピクセル電極(PIX1)に接続される。第1TFT(T1)のゲートは、第1水平ゲートライン(G1)に接続され、そのドレインは、第1垂直データライン(D1)に接続される。第1TFT(T1)のソースは、第1ピクセル電極(PIX1)に接続される。第1TFT(T1)は、第1垂直ゲートライン(VG1)と、第1水平ゲートライン(G1)を介してゲートに印加される第1ゲートパルスに応答してターン−オン(turn-on)される。第1TFT(T1)がターン−オンされるとき、第1垂直データライン(D1)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第1TFT(T1)を介して第1ピクセル電極(PIX1)に供給される。第2TFT(T2)は、第1垂直データライン(D1)と第2水平ゲートライン(G2)の交差部に形成され、第2ピクセル電極(PIX2)に接続される。第2TFT(T2)のゲートは、第2水平ゲートライン(G2)に接続され、そのドレインは、第1垂直データライン(D1)に接続される。第2TFT(T2)のソースは、第1垂直ゲートライン(VG1)を横切って第2ピクセル電極(PIX2)に接続される。第2TFT(T2)は、第2垂直ゲートライン(VG2)と第2水平ゲートライン(G2)を介してゲートに印加される第2ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第2TFT(T2)がターン−オンされるとき、第1垂直データライン(D1)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第2TFT(T2)を介して第2ピクセル電極(PIX2)に供給される。
【0034】
表示パネル(PNL)の第1水平ラインから第3垂直ゲートライン(VG3)を挟んで水平に隣接した第3及び第4のピクセルは、第2垂直データライン(D2)を介して供給される第2極性のデータ電圧を連続的に充電する。第4ピクセルが第4TFT(T4)を介して第2極性のデータ電圧を充電する後、第3ピクセルが第3TFT(T3)を介して第2極性のデータ電圧を充電する。
【0035】
第3TFT(T3)は、第2垂直データライン(D2)と第2水平ゲートライン(G2)の交差部に形成され、第3ピクセル電極(PIX3)に接続される。第3TFT(T3)のゲートは、第2水平ゲートライン(G2)に接続され、そのドレインは第2垂直データライン(D2)に接続される。第2TFT(T2)のソースは、第3ピクセル電極(PIX3)に接続される。第3TFT(T3)は、第2垂直ゲートライン(VG2)と第2水平ゲートライン(G2)を介してゲートに印加される第2ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第3TFT(T3)がターン−オンされるとき、第2垂直データライン(D2)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第3TFT(T3)を介して第3ピクセル電極(PIX3)に供給される。第4TFT(T4)は、第2垂直データライン(D2)と、第1水平ゲートライン(G1)の交差部に形成され、第4ピクセル電極(PIX4)に接続される。第4TFT(T4)のゲートは、第1水平ゲートライン(G1)に接続され、そのドレインは第2垂直データライン(D2)に接続される。第4TFT(T4)のソースは、第3垂直ゲートライン(VG3)を横切って、第4ピクセル電極(PIX4)に接続される。第4TFT(T4)は、第1垂直ゲートライン(VG1)と、第1水平ゲートライン(G1)を介してゲートに印加される第1ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第4TFT(T4)がターン−オンされるとき、第2垂直データライン(D2)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第4TFT(T4)を介して第4ピクセル電極(PIX4)に供給される。
【0036】
表示パネル(PNL)の第1水平ラインで第5垂直ゲートライン(VG5)を挟んで水平に隣接した第5及び第6ピクセルは、第3垂直データライン(D3)を介して供給される第1極性のデータ電圧を連続的に充電する。第6ピクセルが第6TFT(T6)を介して第1極性のデータ電圧を充電した後、第5ピクセルの第5TFT(T5)を介して第1極性のデータ電圧を充電する。
【0037】
第5TFT(T5)は、第3垂直データライン(D3)と第2水平ゲートライン(G2)の交差部に形成され、第5ピクセル電極(PIX5)に接続される。第5TFT(T5)のゲートは、第2水平ゲートライン(G2)に接続され、そのドレインは第3垂直データライン(D3)に接続される。第5TFT(T5)のソースは、第5ピクセル電極(PIX5)に接続される。第5TFT(T5)は、第2垂直ゲートライン(VG2)と第2水平ゲートライン(G2)を介してゲートに印加される第2ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第5TFT(T5)がターン−オンされるとき、第3垂直データライン(D3)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第5TFT(T5)を介して第5ピクセル電極(PIX5)に供給される。第6TFT(T6)は、第3垂直データライン(D3)と、第1水平ゲートライン(G1)の交差部に形成され、第6ピクセル電極(PIX6)に接続される。第6TFT(T6)のゲートは、第1水平ゲートライン(G1)に接続され、そのドレインは第3垂直データライン(D3)に接続される。第6TFT(T6)のソースは、第5垂直ゲートライン(VG5)を横切って第6ピクセル電極(PIX6)に接続される。第6TFT(T6)は、第1垂直ゲートライン(VG1)と、第1水平ゲートライン(G1)を介してゲートに印加される第1ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第6TFT(T6)がターン−オンされるとき、第3垂直データライン(D3)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第6TFT(T6)を介して第6ピクセル電極(PIX6)に供給される。
【0038】
表示パネル(PNL)の第1水平ラインで第1垂直共通電圧ライン(COML)を挟んで水平に隣接した第7及び第8ピクセルは、第4垂直データライン(D4)を介して供給される第2極性のデータ電圧を連続的に充電する。第7ピクセルの第7TFT(T7)を介して第2極性のデータ電圧を充電した後、第8ピクセルが第8TFT(T8)を介して第2極性のデータ電圧を充電する。
【0039】
第7TFT(T7)は、第4垂直データライン(D4)と、第1水平ゲートライン(G1)の交差部に形成され、第7ピクセル電極(PIX7)に接続される。第7TFT(T7)のゲートは、第1水平ゲートライン(G1)に接続され、そのドレインは第4垂直データライン(D4)に接続される。第7TFT(T7)のソースは、第7ピクセル電極(PIX7)に接続される。第7TFT(T7)は、第1垂直ゲートライン(VG1)と、第1水平ゲートライン(G1)を介してゲートに印加される第1ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第7TFT(T7)がターン−オンされるとき、第4垂直データライン(D4)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第7TFT(T7)を介して第7ピクセル電極(PIX7)に供給される。第8TFT(T8)は、第4垂直データライン(D4)と第2水平ゲートライン(G2)の交差部に形成され、第8ピクセル電極(PIX8)に接続される。第8TFT(T8)のゲートは、第2水平ゲートライン(G2)に接続され、そのドレインは第4垂直データライン(D4)に接続される。第8TFT(T8)のソースは、第1垂直共通電圧ライン(COML1)を横切って、第8ピクセル電極(PIX8)に接続される。第8TFT(T8)は、第2垂直ゲートライン(VG2)と第2水平ゲートライン(G2)を介してゲートに印加される第2ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第8TFT(T8)がターン−オンされるとき、第4垂直データライン(D4)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第8TFT(T8)を介して第8ピクセル電極(PIX8)に供給される。
【0040】
表示パネル(PNL)の第2水平ラインの第1垂直ゲートライン(VG1)を挟んで水平に隣接した第9及び第10ピクセルは、第2垂直データライン(D2)を介して供給される第2極性のデータ電圧を連続的に充電する。第9ピクセルが第9TFT(T9)を介して第2極性のデータ電圧を充電した後、第10ピクセルが第10TFT(T10)を介して第2極性のデータ電圧を充電する。
【0041】
第9TFT(T9)は、第2垂直データライン(D2)と第3水平ゲートライン(G3)の交差部に形成され、第9ピクセル電極(PIX9)に接続される。第9TFT(T9)のゲートは、第3水平ゲートライン(G3)に接続され、そのドレインは第2垂直データライン(D2)に接続される。第9TFT(T9)のソースは、第1垂直ゲートライン(VG1)を横切って第9ピクセル電極(PIX9)に接続される。第9TFT(T5)は、第3垂直ゲートライン(VG3)と第3水平ゲートライン(G3)を介してゲートに印加される第3ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第9TFT(T9)がターン−オンされるとき、第2垂直データライン(D2)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第9TFT(T9)を介して第9ピクセル電極(PIX9)に供給される。第10TFT(T10)は、第2垂直データライン(D2)と第4水平ゲートライン(G4)の交差部に形成され、第10ピクセル電極(PIX10)に接続される。第10TFT(T10)のゲートは、第4水平ゲートライン(G4)に接続され、そのドレインは第2垂直データライン(D2)に接続される。第10TFT(T10)のソースは、第10ピクセル電極(PIX10)に接続される。第10TFT(T10)は、第4垂直ゲートライン(VG4)と第4水平ゲートライン(G4)を介してゲートに印加される第4ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第10TFT(T10)がターン−オンされるとき、第2垂直データライン(D2)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第10TFT(T10)を介して、第10ピクセル電極(PIX10)に供給される。
【0042】
表示パネル(PNL)の第2水平ラインから第3垂直ゲートライン(VG3)を挟んで水平に隣接した第11及び第12ピクセルは、第3垂直データライン(D3)を介して供給される第1極性のデータ電圧を連続的に充電する。第12ピクセルの第12TFT(T12)を介して第1極性のデータ電圧を充電した後、第11ピクセルが第11TFT(T11)を介して第1極性のデータ電圧を充電する。
【0043】
第11TFT(T11)は、第3垂直データライン(D3)と第4水平ゲートライン(G4)の交差部に形成され、第11ピクセル電極(PIX11)に接続される。第11TFT(T11)のゲートは、第4水平ゲートライン(G4)に接続され、そのドレインは第3垂直データライン(D3)に接続される。第11TFT(T11)のソースは、第3垂直ゲートライン(VG3)を横切って、第11ピクセル電極(PIX11)に接続される。第11TFT(T11)は、第4垂直ゲートライン(VG4)と第4水平ゲートライン(G4)を介してゲートに印加される第4ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第11TFT(T11)がターン−オンされるとき、第3垂直データライン(D3)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第11TFT(T11)を介して、第11ピクセル電極(PIX11)に供給される。第12TFT(T12)は、第3垂直データライン(D3)と、第3水平ゲートライン(G3)の交差部に形成され、第12ピクセル電極(PIX12)に接続される。第12TFT(T12)のゲートは、第3水平ゲートライン(G3)に接続され、そのドレインは第3垂直データライン(D3)に接続される。第12TFT(T12)のソースは、第12ピクセル電極(PIX12)に接続される。第12TFT(T12)は、第3垂直ゲートライン(VG3)と第3水平ゲートライン(G3)を介してゲートに印加される第3ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第12TFT(T12)がターン−オンされるとき、第3垂直データライン(D3)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第12TFT(T12)を介して、第12ピクセル電極(PIX12)に供給される。
【0044】
表示パネル(PNL)の第2水平ラインで第5垂直ゲートライン(VG5)を挟んで水平に隣接した第13及び第14ピクセルは、第4垂直データライン(D4)を介して供給される第2極性のデータ電圧を連続的に充電する。第14ピクセルが第14TFT(T14)を介して第2極性のデータ電圧を充電した後、第13ピクセルが第13TFT(T13)を介して第2極性のデータ電圧を充電する。
【0045】
第13TFT(T13)は、第4垂直データライン(D4)と第4水平ゲートライン(G4)の交差部に形成され、第13ピクセル電極(PIX13)に接続される。第13TFT(T13)のゲートは、第4水平ゲートライン(G4)に接続され、そのドレインは第4垂直データライン(D4)に接続される。第13TFT(T13)のソースは、第5垂直ゲートライン(VG5)を横切って、第13ピクセル電極(PIX13)に接続される。第13TFT(T13)は、第4垂直ゲートライン(VG4)と第4水平ゲートライン(G4)を介してゲートに印加される第4ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第13TFT(T13)がターン−オンされるとき、第4垂直データライン(D4)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第13TFT(T13)を介して、第13ピクセル電極(PIX13)に供給される。第14TFT(T14)は、第4垂直データライン(D4)と、第3水平ゲートライン(G3)の交差部に形成され、第14ピクセル電極(PIX14)に接続される。第14TFT(T14)のゲートは、第3水平ゲートライン(G3)に接続され、そのドレインは第4垂直データライン(D4)に接続される。第14TFT(T14)のソースは、第14ピクセル電極(PIX14)に接続される。第14TFT(T14)は、第3垂直ゲートライン(VG3)と第3水平ゲートライン(G3)を介してゲートに印加される第3ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第14TFT(T14)がターン−オンされるとき、第4垂直データライン(D4)を介して供給される第2極性のデータ電圧は、第14TFT(T14)を介して、第14ピクセル電極(PIX14)に供給される。
【0046】
表示パネル(PNL)の第2水平ラインで第1垂直共通電圧ライン(COML1)を挟んで水平に隣接した第15及び第16ピクセルは、第5垂直データライン(D5)を介して供給される第1極性のデータ電圧を連続的に充電する。第15ピクセルが第15TFT(T15)を介して第1極性のデータ電圧を充電した後、第16ピクセルの第16TFT(T16)を介して第1極性のデータ電圧を充電する。
【0047】
第15TFT(T15)は、第5垂直データライン(D5)と、第3水平ゲートライン(G3)の交差部に形成され、第15ピクセル電極(PIX15)に接続される。第15TFT(T15)のゲートは、第3水平ゲートライン(G3)に接続され、そのドレインは、第5垂直データライン(D5)に接続される。第15TFT(T15)のソースは、第1垂直共通電圧ライン(COML1)を横切って、第15ピクセル電極(PIX15)に接続される。第15TFT(T15)は、第3垂直ゲートライン(VG3)と第3水平ゲートライン(G3)を介してゲートに印加される第3ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第15TFT(T15)がターン−オンされるとき、第5垂直データライン(D5)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第15TFT(T15)を介して、第15ピクセル電極(PIX15)に供給される。第16TFT(T16)は、第5垂直データライン(D5)と第4水平ゲートライン(G4)の交差部に形成され、第16ピクセル電極(PIX16)に接続される。第16TFT(T16)のゲートは、第4水平ゲートライン(G4)に接続され、そのドレインは、第5垂直データライン(D5)に接続される。第16TFT(T16)のソースは、第16ピクセル電極(PIX16)に接続される。第16TFT(T16)は、第4垂直ゲートライン(VG4)と第4水平ゲートライン(G4)を介してゲートに印加される第4ゲートパルスに応答してターン−オンされる。第16TFT(T16)がターン−オンされるとき、第5垂直データライン(D5)を介して供給される第1極性のデータ電圧は、第16TFT(T16)を介して、第16ピクセル電極(PIX16)に供給される。
【0048】
図4のようなピクセル構造は、一般的なピクセル構造に比べてデータ電圧の充電時間が減少し、垂直ゲートラインと水平ゲートラインを合わせた抵抗の長さが長くなるため、RC(Rは抵抗(Resistance)、Cは容量(Capacitance))が大きくなることができる。これを考慮して、RC遅延を削減し、データ電圧の充電量の損失を補償するために垂直ゲートラインと水平ゲートラインが接続される位置は、
図5及び
図6のように表示パネル(PNL)の位置によって変わる。
図5及び
図6において垂直ゲートラインと水平ゲートラインの交点にドット表示がされた部分がコンタクトホール(Contact hole)を介する接続部分である。表示パネル(PNL)の左半部で垂直ゲートライン(VG1、VG3、…VGn−1)は、奇数目の水平ゲートライン(G1、G3、…Gn−1)に接続され、表示パネル(PNL)の右半部で垂直ゲートライン(VG2、VG4、…VGn)は、偶数目の水平ゲートライン(G2、G4、…Gn)に接続される。垂直ゲートライン(VG1、VG2、…VGn)と水平ゲートライン(G1、G2、…Gn)の接続部分は、ドライブIC(DIC)から遠いほど、表示パネル(PNL)の中央近く位置する。したがって、垂直ゲートライン(VG1、VG2、…VGn)と水平ゲートライン(G1、G2、…Gn)の接続部分を接続すると、
図6のように“V”字型である。ゲートドライブIC(GIC)は、表示パネル(PNL)の左側端と右側端に位置する第1及び第2垂直ゲートライン(VG1、VG2)からゲートパルスを印加し始め、表示パネル(PNL)の中央部に位置する第nゲートライン(VGn)まで、
図6の垂直ゲートライン順にゲートパルスをシフト(shift)させる。
【0049】
もし、表示パネル(PNL)の下端の左側端に位置するピクセルが表示パネル(PNL)の下端の右側端の接続部を介してゲートパルスを受信すると、その接続部分を経由する配線の長さが最長の長さであるため、ゲートパルスのRC遅延が大きくピクセル充電量が小さくなる。これに対し、本発明は、表示パネル(PNL)の下端の左側端に位置するピクセルが表示パネル(PNL)の下の中央を介してゲートパルスを受信すると、その接続部分を経由する配線の長さが短いため、ゲートパルスのRCディレイが相対的に小さくなり、ピクセルの充電量が高くなる。
【0050】
IPSモードとFFSモードは広視野角を実現することができるという利点がある。一方、IPSモードは、ピクセル電極と共通電極が同じ水平平面上で離隔されるため、ピクセル電極と共通電極との間に水平電界が形成される。このIPSモードで、ピクセル電極と共通電極自体が占有する領域内では、水平電界が形成されないため、液晶が駆動されない領域が存在するので、開口率、輝度、コントラストなどの損失がある。これに対して、FFSモードは共通電極(COM)とピクセル電極(PXL)がすべて下部基板に形成されるが、段差を持って配置され互いに重畳される。したがって、FFSモードでピクセル電極と共通電極は、フリンジフィールド(field)によってピクセル領域内で水平電界が形成される領域を最大化し、IPSモードに比べて開口率、輝度、コントラストなどを改善することができる。
【0051】
図7及び
図8は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置においてFFSモードで実現されたTFTアレイを示す平面図である。
図8は、
図7で線“I−I’”、線 ”II−II’”、線”III−III’”に沿って切り取りしてTFTアレイ基板の断面構造を示す断面図である。
図7及び
図8は、FFSモードのTFTアレイ基板の構造を例示したが、本発明の液晶表示装置は、
図1のようにどのような液晶モードでも実現可能であるので、FFSモードに限定されないことに注意しなければならない。
【0052】
図7及び
図8を参照すると、基板(SUBS)上にゲート金属パターンが形成される。ゲート金属パターンは水平ゲートライン(GI〜Gn)、ゲートパッドの(
図9A〜9FのGPAD)、及びデータパッドの(
図9A〜9FのDPAD)を含む。ゲートパッド(GPAD)は、コンタクトホールを介して垂直ゲートライン(VGI〜VGn)に1対1で接続され、ゲートドライブIC(GIC)の出力端子に1対1で接続される。ゲートドライブIC(GIC)から出力されたゲートパルスは、ゲートパッド(GPAD)を介して垂直ゲートライン(VGI〜VGn)と水平ゲートライン(GI〜Gn)に印加される。データパッド(GPAD)は、コンタクトホールを介して垂直データライン(DI〜Dm)に1対1で接続され、ソースドライブIC(SIC)の出力端子に1対1で接続される。ソースドライブIC(SIC)から出力されたデータ電圧は、データパッド(DPAD)を介して垂直データラインに印加される。
【0053】
ゲート金属パターン上にはゲート絶縁膜(GI)が覆われて、ゲート絶縁膜(GI)上に半導体アクティブパターンが形成され、半導体アクティブパターンの上にソース-ドレイン金属パターンが形成される。半導体アクティブパターンとソース-ドレイン金属パターンは、同時にパターニングされ、同じ形で積層される。ソース-ドレイン金属パターンは、垂直データライン(
図8でD3、D4)、垂直ゲートライン(
図8でVG5)、垂直共通電圧ライン(
図8でCOML)を含む。
【0054】
第1パッシベーション層(passivation、PASI)は、ソース-ドレイン金属パターンを覆うようにゲート絶縁膜(GI)上に形成され、第1パッシベーション層(PASI)上には厚い有機保護層(PAC)が形成される。有機保護層(PAC)は、フォトアクリル(Photo-acryl)で形成することができる。ソース-ドレイン金属パターンがシフトされると、ピクセル間のゲート - ソース間容量(Cgs)のバラツキが発生することができ、垂直共通電圧ラインの左右のピクセルと垂直ゲートラインの左右のピクセル間のCgsが変わる。この場合に同じ隣接したピクセルのキックバック(kickback、ΔVp)が異なりますので、同じデータ電圧が印加されても明るさの差が生じる場合がある。有機保護層(PAC)は、誘電率が低く、厚いのでゲート金属パターンとピクセル電極との間に形成されると、ピクセル間のCgsバラツキを減らすことができる。窒化シリコン(SiNx)のような無機絶縁膜を薄い厚さで形成する方法で第1パッシベーション層(PAS1)が形成される。このような第1パッシベーション層(PAS1)は、有機保護膜(PAC)と半導体アクティブパターンが直接接触する時、漏れ電流が発生するので、それらの間に形成されリーク電流を遮断する。
【0055】
有機保護膜(PAC)の上に透明電極パターンが形成される。透明電極パターンは、ITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電性物質で形成され、共通電極(COM(ITO))とリンクパターン(LINK(ITO))を含む。共通電極(COM(ITO))には、垂直配線の垂直共通電圧ライン(COML)を介して共通電圧(Vcom)が供給される。共通電極(COM(ITO))は有機保護膜(PAC)と第1パッシベーション層(PAS1)を貫通して垂直共通電圧ライン(COML)を露出するコンタクトホールを介して垂直共通電圧ライン(COML)と接続される。共通電極(COM(ITO))はピクセル電極(PIX(ITO))とフリンジフィールドを形成する。リンクパターン(LINK(ITO))は共通電極(COM(ITO))とともに形成されるが、共通電極(COM(ITO))と分離される。リンクパターン(LINK(ITO))は有機保護膜(PAC)と第1パッシベーション層(PAS1)を貫通して垂直ゲートライン(
図8 VG3)を露出するコンタクトホールと、有機保護膜(PAC)と、第1パッシベーション層(PAS1)及びゲート絶縁膜(GI)を貫通して水平ゲートライン(
図8で G3)を露出するコンタクトホールを介して垂直ゲートラインと水平ゲートラインを接続する。
【0056】
透明電極パターン上には第2パッシベーション層(PAS2)が形成され、その上に透明電極のパターンでピクセル電極(PIX(ITO))が形成される。窒化シリコン(SiNx)のような無機絶縁膜を薄い厚さで形成する方法で、第2パッシベーション層(PAS2)が形成される。
【0057】
図7及び
図8のようなFFSモードのTFTアレイは、
図9A〜
図9Fのような7マスク工程で形成することができる。
図9A〜
図9Fは、本発明の実施形態に係る液晶表示装置でTFTアレイ基板の製造方法を段階的に示す断面図である。
【0058】
図9Aを参照すると、第1マスク工程は、基板(SUBS)上にゲート金属層(GM)を蒸着し、フォトリソグラフィ(Photolithograph)工程、ゲート金属の湿式エッチング工程を実施し、そのゲート金属層(GM)をパターニングする。ゲート金属は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、アルミニウムネオジウム(AlNd)、モリブデン(Mo)のいずれか1つの単一金属またはCu/MoTiの二重金属層であることができる。フォトリソグラフィ工程は、ゲート金属層(GM)上にフォトレジスト(Photoresist)を塗布した後、その上に第1フォトマスクを整列し露光及び現像する工程を含む。ゲート金属層(GM)がエッチングされた後、ストリップ(strip)工程で残留フォトレジストパターンが除去される。ゲート金属層(CM)から形成されたゲート金属パターンは、水平ゲートライン(G1〜Gn)、ゲートパッド(GPAD)、及びデータパッド(DPAD)を含む。ゲート絶縁膜(GI)は、窒化シリコン(SiNx)をゲート金属パターンと基板(SUBS)上に蒸着する方法で形成される。
【0059】
図9Bを参照すると、第2マスク工程は、ゲート絶縁膜(GI)上にアモルファスシリコン(a−Si)とソース-ドレイン金属層(SDM)を連続蒸着し、フォトリソグラフィ工程を実施する。ソース-ドレイン金属はモリブデン(Mo)、アルミニウムネオジウム(AlNd)、クロム(Cr)、銅(Cu)の内いずれか1つで形成することができる。フォトリソグラフィ工程は、ソース-ドレインゲート金属層(SDM)上にフォトレジストを塗布した後、その上にハーフトーン(half tone)マスクの第2フォトマスクを整列し露光及び現像する工程を含む。このフォトリソグラフィ工程でフォトレジストは、ハーフトーンマスクにより露光量が部分的に異なるようになり段差を有するフォトレジストパターンを形成する。フォトリソグラフィ工程で形成されたフォトレジストパターンをマスクにして、ソース-ドレイン金属をウェットエッチングし、アモルファスシリコン(a−Si)をドライエッチングして半導体アクティブパターン(ACT)上に積層されたソース-ドレイン金属パターンが形成される。ソース-ドレイン金属パターンは、垂直データライン、垂直ゲートライン、垂直共通電圧ラインを含む。続いてフォトレジストパターンをエシン(ashing)してTFTの半導体チャネル領域を露出した後、ドライエッチングしてTFTの半導体チャネル領域で露出されたオーミック接触層(Ohmic contact layer)を除去する。
【0060】
図9Cを参照すると、第3マスク工程は、窒化シリコン(SiNx)を蒸着し、フォトアクリルを塗布した後、フォトリソグラフィ工程を実施する。フォトリソグラフィ工程は、フォトアクリル上に第3フォトマスクを整列し露光及び現像する工程を含む。第3マスク工程の結果、第1パッシベーション層(PAS1)と有機保護膜(PAC)が形成される。有機保護膜(PAC)は、第1パッシベーション層(PAS1)を露出させるコンタクトホールが形成される。
【0061】
図9Dを参照すると、第4マスク工程は、フォトアクリルの上に第4フォトマスクを整列した状態で、第1パッシベーション層(PAS1)をドライエッチングした後、ストリップ工程を実施してエッチングされた第1パッシベーション物質を除去する。この第4マスク工程の結果、有機保護膜(PAC)と第1パッシベーション層(PAS1)を貫通して垂直共通電圧ライン(COML)を露出するコンタクトホールが形成される。
【0062】
図9Eを参照すると、第5マスク工程は、ITOのような透明導電性物質を有機保護膜(PAC)上に蒸着し、フォトリソグラフィ工程を実施する。フォトリソグラフィ工程は、ITO上にフォトレジストを塗布した後、その上に第5フォトマスクを配置して露光及び現像する工程を含む。第5マスク工程は、フォトリソグラフィ工程により形成されたフォトレジストパターンを介してITOをウェットエッチングして、ストリップ工程を実施する。その結果、共通電極(COM(ITO))とリンクパターン(LINK(ITO))のような透明電極パターンが形成される。共通電極(COM(ITO))は有機保護膜(PAC)と第1パッシベーション層(PAS1)を貫通するコンタクトホールを介して垂直配線の垂直共通電圧ライン(COML)と接続される。
【0063】
図9Fを参照すると、第6マスク工程は、窒化シリコン(SiNx)を透明電極パターンと有機保護膜(PAC)上に蒸着して第2パッシベーション層(PAS2)を形成し、フォトリソグラフィー工程を実施する。フォトリソグラフィ工程は、第2パッシベーション層(PAS2)上にフォトレジストを塗布した後、その上に第6フォトマスクを整列して露光及び現像する工程を含む。
第6マスク工程は、フォトリソグラフィ工程により形成されたフォトレジストパターンを介して第2パッシベーション層(PAS2)をドライエッチングして、ストリップ工程を実施する。その結果、第2パッシベーション層(PAS2)の一部が除去されてゲートパッド(GPAD)、データパッド(DPAD)及びTFTのソースを露出するコンタクトホールが形成される。
【0064】
図9Gを参照すると、第7マスク工程は、ITOのような透明導電性物質を第2パッシベーション層(PAS2)上に蒸着し、フォトリソグラフィ工程を実施する。フォトリソグラフィ工程はITO上にフォトレジストを塗布した後、その上に第7フォトマスクを整列して露光及び現像する工程を含む。第7マスク工程は、フォトリソグラフィ工程により形成されたフォトレジストパターンを介してITOをウェットエッチングして、ストリップ工程を実施する。その結果、ピクセル電極(PIX(ITO))とパッドの上部電極などを含む透明電極パターンが形成される。ピクセル電極(PIX(ITO))は第2パッシベーション層(PAS2)と有機保護膜(PAC)を貫通するコンタクトホールを介してTFTのソース電極に接続される。パッド上部電極は、第2パッシベーション層(PAS2)、有機保護膜(PAC)、第1パッシベーション層(PAS1)及びゲート絶縁膜(GI)を貫通するコンタクトホールを介してゲートパッド(GPAD)とデータパッド(DPAD)のゲート金属パターンと接続される。
【0065】
図9A〜
図9Gで7マスク工程を説明したが、本発明の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法は、7マスク工程に限定されない。
【0066】
前述したように、本発明は、垂直データライン、垂直ゲートライン、垂直共通電圧ラインを含む垂直配線を介して表示パネルの駆動に必要なすべての信号を供給する。その結果、本発明は、表示パネルの左側、右側と下端のベゼルの幅を1.0mm以下に減らすことができる。このようなベゼル内には、
図11のように一つの共通電圧ライン(COML2)と1つのグランドライン(GNDL)が形成されることができる。共通電圧ライン(COML2)とグランドライン(GNDL)はゲート金属パターンやソース-ドレイン金属パターンに形成することができる。ベゼル(BZ)内には、この配線(COML、GNDL)異界以外に他の配線が形成されない。
図11で、共通電圧ライン(COML2)には、共通電圧(Vcom)が供給され、グランドライン(GNDL)にはグラウンド電圧、例えばOVが印加されることができる。共通電圧ライン(COML2)とグランドライン(GNDL)は、図示しない静電気回路を介して垂直データラインの一側端部と他側端に接続されて静電気防止のための用途目的として設置される。表示パネル(PNL)のピクセルアレイに静電気が流入すると、その静電気は静電気回路を経由して、ベゼル(BZ)に形成された共通電圧ライン(COML2)とグランドライン(GNDL)を介して放電される。ベゼル(BZ)に形成された共通電圧ライン(COML2)は、ピクセルアレイ内の垂直共通電圧ライン(COML)と接続され、ピクセルアレイの下端でも、ピクセルの共通電極2に共通電圧(Vcom)を供給してピクセルに均一な共通電圧(Vcom)を供給する。