特許第5661184号(P5661184)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5661184タッチキーボードを動的に生成する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5661184
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】タッチキーボードを動的に生成する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20150108BHJP
   H03M 11/04 20060101ALI20150108BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20150108BHJP
   H03M 11/10 20060101ALI20150108BHJP
   H03M 11/12 20060101ALI20150108BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20150108BHJP
【FI】
   G06F3/048 620
   G06F3/023 310L
   G06F3/023 310J
   G06F3/041 602
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-527449(P2013-527449)
(86)(22)【出願日】2011年2月24日
(65)【公表番号】特表2013-539871(P2013-539871A)
(43)【公表日】2013年10月28日
(86)【国際出願番号】CN2011071220
(87)【国際公開番号】WO2012034378
(87)【国際公開日】20120322
【審査請求日】2013年5月10日
(31)【優先権主張番号】201010285046.4
(32)【優先日】2010年9月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100170346
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 望
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】ルオ イジュン
【審査官】 山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−531861(JP,A)
【文献】 特開2004−013381(JP,A)
【文献】 特開2011−159089(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/023
G06F 3/041
H03M 11/04
H03M 11/10
H03M 11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチキーボードを動的に生成する入力方法であって、
ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成するステップと、
定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整するステップと、
入力エリアをクリックして入力動作を実現するステップと
を含み、
入力動作を実現するステップにおいて、前記方法は、
指が定位ポイントを離れて文字の入力エリアをクリックした後、指がタッチスクリーンに戻り、指が再び定位ポイントに位置するとき、新たなタッチポイントに応じて、当該指によって担当される関連するキーの文字の入力エリアを再生成及び調整するステップをさらに含み、
入力エリアをクリックして入力動作を実現するステップは、
キーの入力エリアを素早くタッチし、予め設定された時間内においてタッチポイントを離れ、且つタッチの力が予め設定された閾値より大きい場合、入力エリアに対応するキーをクリックしたと判定することを含む
ことを特徴とするタッチキーボードを動的に生成する入力方法。
【請求項2】
タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成するステップは、
タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイント間の位置情報が予め設定されたルールに合致する場合、キーボードの定位ポイントを動的に生成することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記入力エリアを生成及び調整するステップは、
定位ポイントの位置に応じて、予め設定されたキーボードフォーマットに従ってキーボードにおける文字の入力エリアを生成し、さらに、エルゴノミクスに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアをタッチの手型に従って調整することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記キーボードの定位ポイントを動的に生成する前に、前記方法は、
タッチポイントエリアが予め設定された値の範囲に合致するかを判断し、合致する場合、前記タッチポイントを採用すると判定し、合致しない場合、誤操作であると判定して、前記タッチポイントを採用しないと判定するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
タッチキーボードを動的に生成する入力装置であって、
ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報を検出し、検出された情報をキーボード制御モジュールに送信し、キーボードの入力エリアを表示し、入力エリアに対するクリックを受けて入力動作を実現するタッチスクリーンと、
タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成し、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成して調整し、キーボードの入力エリア情報をタッチスクリーンに送信するキーボード制御モジュールと
を含み、
前記タッチスクリーンは、更に、
タッチスクリーンにより、入力動作を実現するステップにおいて、指が定位ポイントを離れて文字の入力エリアをクリックした後、指がタッチスクリーンに戻り、指が再び定位ポイントに位置するとき、新たなタッチポイントに応じて、当該指によって担当される関連するキーの文字の入力エリアを再生成及び調整し、
入力プロセスにおいて、タッチスクリーンにおける或る特定のキーの入力エリアが素早くクリックされ、予め設定された時間内にタッチポイントを離れ、且つタッチの力が予め設定された閾値より大きい場合、入力エリアに対応するキーをクリックしたと判定して、入力動作を実現する
ことを特徴とするタッチキーボードを動的に生成する入力装置。
【請求項6】
前記キーボード制御モジュールがタッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成することは、
タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイント間の位置情報が予め設定されたルールに合致する場合、キーボードの定位ポイントを動的に生成することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記キーボード制御モジュールが入力エリアを生成して調整することは、
定位ポイントの位置に応じて、予め設定されたキーボードフォーマットに従って文字の入力エリアを生成して調整し、さらにエルゴノミクスに従って、キーボードにおける各文字の入力エリアをタッチの手型に応じて調整することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチポイントタッチスクリーン入力の分野に関し、特に、タッチキーボードを動的に生成する入力方法及び入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーン技術は、現在の電子製品に広く応用されている。そのメリットは、入力または制御などのマンマシン操作がより直感的、便利、かつ速くなる点にあり、また、例えば、キーボード、マウスなどの電子製品のハードウエア・アタッチメントが節約される点にある。さらに、タッチスクリーン技術は、電子製品をさらに小型化して製作することにも有利である。ここで、タッチスクリーン技術においては、マルチポイントタッチ技術が主な発展方向とされている。
【0003】
しかし、一般的なマルチポイントタッチ技術では、通常、2本の指の同時操作をサポート可能なだけであり、同時操作がサポートされる指の数は最大で5本である。したがって、ハードウエアの制限で、タッチスクリーンにより実現されるキーボードへの入力は、非常に制約されている。一般的に、タッチスクリーンの1つの固定エリアに固定の形式でキーボードが表示された後、ユーザによる片手でのクリックによって、キーボードへの入力が完了する。
【0004】
近年、マルチポイントタッチ技術分野において、ドイツの研究者が先手を取っており、ドイツのElektro Sil社とCtion社により、32個のタッチポイントをサポートでき、且つ全てのポイントの動きをトラッキング及び処理できるタッチ技術(dreaMTouch)が共同で開発された。これは、従来のマルチポイントタッチスクリーンの使用過程において、指が多くなると誤操作などの問題が生じることを解決した。さらに、dreaMTouch技術は、次世代のwindowsのSMARTタッチスクリーン技術を兼ね備えており、スクリーンに4mmのガラス層が増設され、USBインタフェースを介してどのようなコンピュータにも接続できる。また、dreaMTouch技術では、その表面に置いた物体の位置、圧力およびサイズも検出できる。従って、開発者は、dreaMTouch技術がポピュラーなヒューマンコンピュータインタラクションのオープンスタンダードとなることを望んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑みて、本発明の主な目的は、従来のタッチスクリーンのキーボードの入力位置があまりにも制限されているといった問題(つまり、入力に用いられるキーボードが固定の位置に固定の形式で表示されるといった問題)を解決することができる、タッチキーボードを動的に生成する入力方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本発明の技術案は、以下のように実現される。
本発明に係るタッチキーボードを動的に生成する入力方法は、
ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成するステップと、
定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整するステップと、
入力エリアをクリックして入力動作を実現するステップとを含む。
【0007】
ここで、入力動作を実現するステップにおいて、前記方法は、指が定位ポイントを離れて文字の入力エリアをクリックした後、指がタッチスクリーンに戻り、指が再び定位ポイントに位置するとき、新たなタッチポイントに応じて、当該指によって担当される関連するキーの文字の入力エリアを再生成及び調整するステップをさらに含む。
【0008】
ここで、タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成するステップは、タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイント間の位置情報が予め設定されたルールに合致する場合、キーボードの定位ポイントを動的に生成することを含む。
【0009】
ここで、前記入力エリアを生成し調整するステップは、定位ポイントの位置に応じて、予め設定されたキーボードフォーマットに従ってキーボードにおける文字の入力エリアを生成し、さらにエルゴノミクスに従って、キーボードにおける各文字の入力エリアをタッチの手型に応じて調整することを含む。
【0010】
ここで、前記キーボードの定位ポイントを動的に生成する前に、前記方法は、タッチポイントのエリアが予め設定された値の範囲に合致するかを判断し、合致する場合、前記タッチポイントを採用すると判定し、合致しない場合、誤操作であると判定し、前記タッチポイントを採用しないと判定するステップを更に含む。
【0011】
ここで、前記入力エリアをクリックして入力動作を実現するステップは、キーの入力エリアを素早くタッチし、予め設定された時間内においてタッチポイントを離れ、且つタッチの力が予め設定された閾値より大きい場合、入力エリアに対応するキーをクリックしたと判定することを含む。
【0012】
本発明に係るタッチキーボードを動的に生成する入力装置は、タッチスクリーンとキーボード制御モジュールとを含む。
前記タッチスクリーンは、ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報を検出し、検出された情報をキーボード制御モジュールに送信し、キーボードの入力エリアを表示し、入力エリアに対するクリックを受けて入力動作を実現する。
前記キーボード制御モジュールは、タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成し、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成して調整し、キーボードの入力エリア情報をタッチスクリーンに送信する。
【0013】
ここで、前記タッチスクリーンは、更に、前記タッチスクリーンにより、入力動作を実現するステップにおいて、指が定位ポイントを離れて文字の入力エリアをクリックした後、指がタッチスクリーンに戻り、指が再び定位ポイントに位置するとき、新たなタッチポイントに応じて、当該指によって担当される関連するキーの文字の入力エリアを再生成及び調整する。
【0014】
本発明に係るタッチキーボードを動的に生成する入力方法及び装置によれば、ユーザの指によるタッチポイントの数及び位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントが動的に生成され、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアが生成及び調整され、入力が完了するまで、入力エリアがクリックされて入力動作が実現される。これにより、タッチスクリーンにおいてユーザのタッチに応じてキーボードが動的に生成され、入力が実現される。また、キーボードがエルゴノミクスに従って調整されるため、タッチスクリーンへの入力が人にとってより操作し易いようになり、入力が既存のタッチスクリーンのキーボードへの入力と比べてより適切になる。また、このキーボードは、ユーザの入力習慣にとても合致するので、ユーザの入力効率が大幅に向上し、且つユーザが従来のタッチスクリーンで入力を行うときに手が疲れやすいといった問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る、タッチキーボードを動的に生成する入力方法のフローチャートである。
図2】本発明に係る、両手で入力が行なわれる場合における8つのタッチポイントの所定位置を示す図である。
図3】本発明に係る、両手による8つのポイントの入力により動的に生成されたキーボードの構成を示す図である。
図4】本発明に係る、両手による8つのポイントの入力により動的に生成されたキーボードが調整された後の入力エリアの構成を示す図である。
図5】本発明に係る、両手による8つのポイントの入力よってキーボードを動的に生成する入力方法を示すフローチャートである。
図6】本発明に係る、タッチキーボードを動的に生成する入力装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の基本的な着想は、ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成し、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整し、入力が完了するまで、入力エリアをクリックして入力動作を実現する、というものである。
【0017】
以下、図面及び具体的な実施形態を合わせて、本発明の技術案をさらに詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明に係るタッチキーボードを動的に生成する入力方法のフローチャートである。図1に示すように、タッチキーボードを動的に生成する入力方法は、具体的に以下のステップを含む。
【0019】
ステップ101において、ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成する。
【0020】
具体的には、指がタッチスクリーンに置かれている場合、タッチスクリーンは、タッチポイントの数と位置情報を検出できる。前記キーボードの定位ポイントを動的に生成する条件は、タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイント間の位置情報が予め設定されたルールに合致する場合である。この場合、入力動作を実現するために、ユーザがキーボードを生成することを望んでいると判断することができる。ここで、前記タッチポイントの数の閾値は、ユーザの使用習慣及びアプリケーション端末のスクリーンのサイズに応じて、片手入力及び/又は両手入力に従ってそれぞれ設定されていてもよい。アプリケーション端末のスクリーンが十分に大きい場合、片手入力及び両手入力をサポートする方式が選択されてもよい。アプリケーション端末のスクリーンが十分に大きくない場合、片手入力のみをサポートする方式が選択されてもよい。好ましいケースでは、片手入力をサポートする閾値について、4つまたは5つのポイントが選択されてもよく、また、両手入力をサポートする閾値について、8つのポイント、即ち左右の手の小指、薬指、中指、人差し指にそれぞれ対応するポイントが選択されてもよい。さらに、前記タッチポイント間の位置情報における予め設定されたルールについては、エルゴノミクスにおいて片手または両手で入力が行なわれるときの指の置かれる間隔と相対位置に従って予め設定される。その目的は、ユーザがその時点で入力動作を行う必要があるということを確定する点にある。図2は、本発明に係る、両手で入力が行なわれる場合における8つのタッチポイントの所定位置を示す図である。図2に示すように、タッチポイントの数と位置情報が図における丸い点のパターンに合致すると、タッチポイントによってキーボードの定位ポイントを生成する必要があると判定される。
【0021】
前記キーボードの定位ポイントを動的に生成することは、タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイントの位置情報が予め設定されたルールに合致する場合に、タッチポイントを、生成されるキーボードの定位ポイントとすることである。前記キーボードの定位ポイントは、ユーザにより慣用されている入力方式及び入力習慣に応じて予め設定されていてもよい。図3は本発明に係る、両手による8つのポイントの入力により動的に生成されたキーボードの構成を示す図である。図3に示すように、前記動的に生成されたキーボードの定位ポイントとは、左手の小指によるタッチポイントに対応するキーA、左手の薬指によるタッチポイントに対応するキーS、左手の中指によるタッチポイントに対応するキーD、左手の人差し指によるタッチポイントに対応するキーF、右手の人差し指によるタッチポイントに対応するキーJ、右手の中指によるタッチポイントに対応するキーK、右手の薬指によるタッチポイントに対応するキーL、右手の小指によるタッチポイントに対応するキー「入力(Enter)」である。
【0022】
さらに、袖または衝突を原因とする誤操作を避けるために、タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成する前に、タッチポイントエリアのサイズを判断することがさらに含まれる。好ましい実施形態では、タッチポイントエリアの値の範囲が設定される。タッチポイントエリアのサイズが値の範囲内にある場合、タッチポイントが指のタッチにより生成されたことを示しているためタッチポイントを採用することができる。タッチポイントエリアのサイズが値の範囲外にある場合、タッチポイントが誤操作によって生成された可能があることを示しているため、タッチポイントは採用されない。
【0023】
ステップ102において、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整する。
【0024】
具体的には、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整することは、定位ポイントに応じて、予め設定されたキーボードフォーマットに従って他の文字の入力エリアを生成することを含む。図3に示すように、他の文字の入力エリアとは、キー「A」、「S」、「D」、「F」、「J」、「K」、「L」および「Enter」を除く他のキーである。図3におけるキーの入力エリアについては、慣用の正方形が採用されているが、実際の応用においては、正方形の代わりに、例えば円形などの他の形状が採用されてもよい。入力エリアが生成された場合、入力エリアのサイズについては、予め設定されたサイズが採用されてもよく、または、隣接する定位ポイント間の間隔を計算して平均間隔または最小間隔が各キーの入力エリアとして採用されてもよい。前記生成された入力エリアが半透明の効果に表示されることが好ましく、これにより、タッチスクリーンの他の表示内容が遮蔽されてしまうことを避けることができる。
【0025】
前記キーボードにおける各文字の入力エリアを調整することは、エルゴノミクスに従って、キーボードにおける各文字の入力エリアを、タッチの手型に応じて調整することを含む。これにより、ユーザは、本発明により動的に生成されたキーボードをより快適に使用することができる。前記調整は、キーボードを少し回転すること、及び/又はキーの入力エリアを昇降すること、及び/又はキーのレイアウトを調整することであってもよい。前記キーボードを少し回転することについては、例えば、左手または右手がタッチスクリーンに置かれているとき、通常、小指、薬指から中指までの位置が徐々に高くなり、人差し指の位置が急に落下するので、エルゴノミクスに合致するように、左手の担当のキーが時計回りに少し傾斜される。同様に、右手の担当のキーが反時計回りに少し傾斜される。図4は、本発明に係る、両手による8つのポイントの入力により動的に生成されたキーボードが調整された後の入力エリアの構成を示す図である。図4に示すように、左手で担当する全てのキーは、時計回りに傾斜し、右手で担当するすべてのキーは、反時計回りに傾斜する。
【0026】
キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整するプロセスにおいて、隣接するキーの入力エリアを重ねることも可能であり、この場合、隣接するキーの入力エリアは、重複部分における垂直中央線により分離される。図4に示すように、キー「T」とキー「Y」が重複部分を有しており、2つのキーの入力エリアは、重複部分における垂直中央線により分離されている。
【0027】
ステップ103において、入力が完了するまで、入力エリアをクリックして入力動作を実現する。
【0028】
具体的には、入力プロセスにおいては、タッチスクリーンにおける或る特定のキーの入力エリアが素早くクリックされ、指が予め設定された時間内にタッチポイントを離れ、且つタッチの力が予め設定された閾値より大きい場合、入力エリアに対応するキーをクリックして、入力動作を実現すると判定する。ここで、予め設定されたタッチの力の閾値に応じて判断を行うのは、ユーザ固有の入力習慣によって発生し得る誤操作を防止するためである。例えば、アルファベット「U」と「N」を順番に入力することをユーザが望む場合、まず右手の人差し指は、定位ポイント「J」を離れてキー「U」をクリックした後、入力習慣に応じて元の定位ポイントに戻ってキー「J」をわずかにタッチし、その後、キー「N」をクリックする。このとき、予め設定されたタッチの力の閾値に対する判定により、指が元の位置に戻ってキー「J」をわずかにタッチしたとき、「J」が誤入力されることを避けることができる。
【0029】
なお、入力プロセスにおいて、指は、元の定位ポイントを離れてクリック操作を行わなければならず、このとき、前記入力エリアをクリックして入力動作を完了するために、前に生成されたキーボードにおける各文字の入力エリアを維持し続ける必要がある。さらに、各指が定位ポイントを離れて他のキーをクリックした後、指がタッチスクリーンに戻り、指が再び定位ポイントに位置するときに、100パーセント元の位置に戻るということを保証することができない。従って、この新たなタッチポイントに従ってこの指で担当される関連するキー文字の入力エリアを再生成及び調整してもよい。具体的な生成及び調整方式は、ステップ102と同じである。ここで、図4に示すように、左手の小指が担当する関連するのキーは、「Q」、「A」および「入力方式の切り替え(Input Method Swichover)」を含み、左手の薬指が担当する関連するキーは、「W」、「S」および「Z」を含み、左手の中指が担当する関連するキーは、「E」、「D」および「X」を含み、左手の人差し指が担当する関連するキーは、「R」、「F」、「C」、「T」、「G」および「V」を含む。右手の人差し指が担当する関連するキーは、「Y」、「H」、「B」、「U」、「J」および「N」を含み、右手の中指が担当する関連するキーは、「I」、「K」および「M」を含み、右手の薬指が担当する関連するキーは、「O」および「L」を含み、右手の小指が担当する関連するキーは、「P」および「Enter」を含む。
【0030】
前記入力完了の判定方式は、タッチスクリーンにおける予め設定された所定のエリアをクリックすること、及び/又は全ての指が同時に定位ポイントを離れることを含む。前記入力完了の判定方式は、ユーザより個人の習慣に応じて任意に選択されてよい。
【0031】
図5は、本発明に係る、両手による8つのポイントの入力によってキーボードを動的に生成する入力方式を示すフローチャートである。図5に示すように、前記方法は、具体的に以下のステップを含む。
【0032】
ステップ501において、8つのタッチポイントと位置情報に応じて、キーボードの8つの定位ポイントを動的に生成する。
【0033】
具体的には、両手の人差し指、中指、薬指、小指を含む8つの指がタッチスクリーンに置かれた場合、タッチスクリーンは、8つの定位タッチポイントの位置情報を取得する。8つのタッチポイントが図2に示す位置にある場合、キーボードの8つの定位ポイントを生成し、具体的には、左手の小指によるタッチポイントに対応するキー「A」、左手の薬指によるタッチポイントに対応するキー「S」、左手の中指によるタッチポイントに対応するキー「D」、左手の人差し指によるタッチポイントに対応するキー「F」、右手の人差し指によるタッチポイントに対応するキー「J」、右手の中指によるタッチポイントに対応するキー「K」、右手の薬指によるタッチポイントに対応するキー「L」、右手の小指によるタッチポイントに対応するキー「Enter」を生成する。
【0034】
ステップ502において、左手の4本の指の定位ポイントに関する文字の入力エリアを生成する。
【0035】
具体的には、図3に示すように、スクリーンの左下隅を原点とし、水平方向をX軸とし、垂直方向をY軸として座標系Oを構成し、座標系での8つの定位ポイントの座標に応じて、「A」〜「S」、「S」〜「D」、「D」〜「F」、「J」〜「K」、「K」〜「L」、「L」〜「Enter」のポイント間の平均距離を算出して、|d|に設定する。「A」の入力エリアは、「A」のタッチポイントを中心とし、|d|を辺長とし、底辺がX軸と平行である正方形のエリアである。「Q」の入力エリアは、「A」の入力エリアを上へ|d|ほど移すエリアである。「入力方式の切り替え」の入力エリアは、「A」の入力エリアを下へ|d|ほど移すエリアである。同様に、「S、W、Z、D、E、X、F、R、C」の入力エリアを取得できる。「G」の入力エリアは、「F」の入力エリアを右へ|d|ほど移すエリアであり、「T」の入力エリアは、「R」の入力エリアを右へ|d|ほど移すエリアであり、「V」の入力エリアは、「C」の入力エリアを右へ|d|ほど移すエリアである。
【0036】
ステップ503において、右手の4本の指の定位ポイントに関する文字の入力エリアを生成する。
【0037】
具体的には、ステップ502と同じ方法に従って、右手の4本の指の定位ポイントに関する文字の入力エリアを生成する。ここで、図3に示すように、キー「バックスペース(Backspace)」の入力エリアは、長さが2|d|で、幅が|d|である長方形エリアであり、その左側線がキー「Y」の入力エリアの左側線と整列し、その下側線は、「Y」文字の入力エリアの上側線と|d|/3ほど離れており、X軸と平行とされている。
【0038】
ステップ504において、エルゴノミクスに従って、前記生成されたキーボードにおける文字の入力エリアを調整する。
【0039】
具体的には、図4に示すように、左手で担当するキーを調整することは、キー「A」とキー「F」の座標系Oにおける座標によって、「A」と「F」を通る直線の傾斜度|K1|を得て、三角関数より理解されるように、tgθ =|K1|、傾斜角度θを求め、さらに、θに応じて文字の入力エリアを調整することを含む。「Q」、「A」、「入力方式の切り替え」の3つの入力エリアは、「A」を中心として時計回りにα+(θ−90°)回転される。ここで、αは変数値であり、ユーザがユーザインタフェースを介してαを調整することで、キーボードの入力エリアの回転度を調整する。これにより、ユーザ自身の最適な入力状態になる。
【0040】
同様に、「W」、「S」、「Z」の3つの入力エリアを、「S」を中心として時計回りにα+(θ−90°)回転させ、「E」、「D」、「X」の3つの入力エリアを、「D」を中心として時計回りにα+(θ−90°)回転させ、「R」、「F」、「C」、「T」、「G」、「V」の6つの入力エリアを、「F」を中心として時計回りにα+(θ−90°)回転させる。
【0041】
右手で担当するキーを調整することは、「J」と「Enter」の座標系Oにおける座標によって、「J」と「Enter」を通る直線の傾斜度|K2|を求め、数学理論より理解されるように、tgθ =|K2|、θを求めることを含む。「P」、「Enter」及び空白エリアの3つの入力エリアを、「Enter」を中心として反時計回り方向にα+(θ−90°)回転させ、「O」、「L」及び空白エリアの3つの入力エリアを、「L」を中心として反時計回り方向にα+(θ−90°)回転させる。また、「I」、「K」及び「M」の3つの入力エリアを、「K」を中心として反時計回り方向にα+(θ−90°)回転させ、「U」、「J」、「N」、「Y」、「H」、「B」及び「Backspace」の7つの入力エリアを、「J」を中心として反時計回り方向にα+(θ−90°)回転させる。
【0042】
更に、或る特定の文字の入力エリアがあまりにタッチスクリーンの縁に近接し過ぎて完全に表示されない場合、その文字の入力エリアは、スクリーンで表示可能な部分の入力エリアとされる。また、或る特定の文字の入力エリアが重ねられる場合、その文字の入力エリアは、重複部分の中線で分離される。
【0043】
ステップ505において、入力が完了するまで、入力エリアをクリックして入力動作を実現する。
【0044】
具体的には、入力プロセスにおいて、指が同時にタッチスクリーンを離れる可能性がある。この場合にも、キーボードにおける各文字の入力エリア及び表示は、依然として変わらず、離れた指がタッチスクリーンに戻って、定位ポイントとされるとき、さらに各定位ポイントの位置に応じて、前記方式に従ってキーボードに関する文字の入力エリアを再生成する。好ましくは、さらに、2つのキーが同時にクリックされたとき、誤操作であると認識して入力として扱わないと規定することも可能である。8つの定位ポイントに対応する指が全てタッチスクリーンを離れた後、入力を完了し、キーボードを生成する前の画面とプログラムに戻る。
【0045】
図6は、本発明に係る、タッチキーボードを動的に生成する入力装置の構成を示す図である。図6に示すように、前記タッチキーボードを動的に生成して入力装置は、タッチスクリーン61とキーボード制御モジュール62とを含む。
【0046】
ここで、前記タッチスクリーン61は、ユーザの指によるタッチポイントの数と位置情報を検出し、検出された情報をキーボード制御モジュール62に送信し、キーボードの入力エリアを表示し、入力が完了するまで、入力エリアに対するクリックを受けて入力動作を実現する。
【0047】
具体的には、指がタッチスクリーン61に置かれている場合、タッチスクリーン61は、タッチポイントの数と位置情報を検出できる。前記キーボードの定位ポイントを動的に生成する条件は、タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイント間の位置情報が予め設定されたルールに合致する場合である。この場合、ユーザがキーボードを生成することを望んでいると判断することができる。さらに、タッチスクリーン61は、検出された情報をキーボード制御モジュール62に送信する。ここで、前記タッチポイントの数の閾値は、ユーザの使用習慣及びアプリケーション端末のスクリーンのサイズに応じて、片手入力、及び/又は両手入力に従ってそれぞれ設定されていてもよい。アプリケーション端末のスクリーンが十分に大きい場合、片手入力及び両手入力をサポートする方式が選択されてもよい。アプリケーション端末のスクリーンが十分に大きくない場合、片手入力のみをサポートする方式が選択されてもよい。好ましいケースでは、片手入力をサポートする閾値について、4つのポイントまたは5つのポイントが選択されてもよく、両手入力をサポートする閾値について、左右の手の小指、薬指、中指、人差し指にそれぞれ対応する8つのポイントが選択されてもよい。さらに、前記タッチポイント間の位置情報の予め設定されたルールについては、エルゴノミクスにおいて、片手または両手で入力が行なわれるときの指の置かれる間隔と相対の位置に従って予め設定される。その目的は、ユーザがその時点で入力動作を行う必要があるということを確認する点にある。
【0048】
前記キーボードの定位ポイントを動的に生成することは、タッチポイントの数が閾値の規定に合致し、且つタッチポイントの位置情報が予め設定されたルールに合致する場合に、タッチポイントを、生成されるキーボードの定位ポイントとすることである。前記キーボードの定位ポイントは、ユーザにより慣用されている入力方式及び入力習慣に応じて予め設定されていてもよい。
【0049】
さらに、袖または衝突を原因とする誤操作を避けるために、タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成する前に、タッチポイントエリアのサイズを判断することをさらに含む。好ましい形態では、タッチポイントエリアの値の範囲が設定される。タッチポイントエリアのサイズが値の範囲内にある場合、タッチポイントが指でのタッチにより生成されたことを示しているため、タッチポイントを採用することができる。タッチポイントエリアのサイズが値の範囲外にある場合、タッチポイントが誤操作によって生成された可能性がありことを示しているため、タッチポイントは採用されない。
【0050】
入力プロセスにおいては、タッチスクリーン61における或る特定のキーの入力エリアが素早くクリックされ、予め設定された時間内にタッチポイントを離れ、且つタッチの力が予め設定された閾値より大きい場合、入力エリアに対応するキーをクリックしたと判定して、入力動作を実現する。ここで、予め設定されたタッチの力の閾値に応じて判断を行うのは、ユーザ固有の入力習慣によって発生し得る誤操作を防止するためである。
【0051】
なお、入力プロセスにおいて、指は、元の定位ポイントを離れてクリック操作を行わなければならない。この場合、前記入力エリアをクリックして入力動作を完了するために、この前に生成されたキーボードにおける各文字の入力エリアを維持し続ける必要がある。さらに、各指が定位ポイントを離れて他のキーをクリックした後、指がタッチスクリーン61に戻って、指が再び定位ポイントに位置するときに、100パーセント元の位置に戻れるということを保証することができない。従って、この新たなタッチポイントに従ってこの指が担当する関連するキーの文字の入力エリアを再生成及び調整してもよい。具体的には、まず、新たなタッチポイント情報をキーボード制御モジュール62に送信し、キーボード制御モジュール62によりこの新たな定位ポイントを動的に生成し、定位ポイントに応じて、この指が担当する関連するキーの入力エリアを生成及び調整し、新たな入力エリア情報をタッチスクリーン61に送信する。ここで、図4に示すように、左手の小指が担当する関連するキーは、「Q」、「A」及び「入力方式の切り替え」を含み、左手の薬指が担当する関連するキーは、「W」、「S」及び「Z」を含み、左手の中指が担当する関連するキーは、「E」、「D」及び「X」を含み、左手の人差し指が担当する関連するキーは、「R」、「F」、「C」、「T」、「G」及び「V」を含む。右手の人差し指が担当する関連するキーは、「Y」、「H」、「B」、「U」、「J」及び「N」を含み、右手の中指が担当する関連するキーは、「I」、「K」及び「M」を含み、右手の薬指が担当する関連するキーは、「O」及び「L」を含み、右手の小指が担当する関連するキーは「P」及び「Enter」を含む。
【0052】
前記入力完了の判定方式は、クリックタッチスクリーン61における予め設定された所定のエリアをクリックすること、及び/又はすべての指が同時に定位ポイントを離れることを含む。前記入力完了の判定方式は、ユーザにより個人の習慣に応じて任意に選択されてもよい。
【0053】
前記キーボード制御モジュール62は、タッチポイントの数と位置情報に応じて、キーボードの定位ポイントを動的に生成し、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整し、キーボードの入力エリア情報をタッチスクリーン61に送信する。
【0054】
具体的には、定位ポイントに応じて、キーボードにおける各文字の入力エリアを生成することは、定位ポイントに応じて、予め設定されたキーボードフォーマットに従って他の文字の入力エリアを生成することを含む。図3に示すように、他の文字の入力エリアとは、キー「A」、「S」、「D」、「F」、「J」、「K」、「L」及び「Enter」を除く他のキーである。図3におけるキーの入力エリアについては、慣用の正方形が採用されているが、実際の応用においては、正方形の代わりに、他の形状(例えば、円形)が採用されてもよい。入力エリアが生成された場合、入力エリアのサイズについては、予め設定されたサイズが採用されてもよく、または、隣接する定位ポイント間の間隔を計算して平均間隔または最小間隔が各キーの入力エリアとして採用されてもよい。前記生成された入力エリアが半透明の効果に表示されることが好ましく、これにより、タッチスクリーンの他の表示内容が遮蔽されてしまうことを避けることができる。
【0055】
前記キーボードにおける各文字の入力エリアを調整することは、エルゴノミクスに従って、キーボードにおける各文字の入力エリアをタッチの手型に応じて調整することを含む。これにより、ユーザは、本発明により動的に生成されるキーボードをより快適に使用できることができる。例えば、左手または右手がタッチスクリーンに置かれている場合、通常、小指、薬指から中指までの位置が徐々に高くなり、人差し指の位置が急に落下するので、エルゴノミクスに合致するように、左手の担当のキーが時計回りに少し傾斜される。同様に、右手の担当のキーが反時計回りに少し傾斜される。
【0056】
キーボードにおける各文字の入力エリアを生成及び調整するプロセスにおいて、隣接するキーの入力エリアを重ねることも可能性であり、この場合、隣接するキーの入力エリアは、重複部分における垂直中央線または中間線により分離される。
【0057】
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者にとっては、本発明に基づく種々の変更と変形が可能である。本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく実施されたあらゆる修正、同等の置換及び改良等は、すべて本発明の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6