特許第5661433号(P5661433)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5661433
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】LED照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 29/50 20150101AFI20150108BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20150108BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20150108BHJP
   H01L 33/64 20100101ALI20150108BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150108BHJP
【FI】
   F21V29/02 200
   F21V29/02 510
   F21V23/00 117
   F21S8/04
   H01L33/00 450
   F21Y101:02
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2010-259594(P2010-259594)
(22)【出願日】2010年11月19日
(65)【公開番号】特開2012-113846(P2012-113846A)
(43)【公開日】2012年6月14日
【審査請求日】2013年11月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000238197
【氏名又は名称】扶桑電機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076255
【弁理士】
【氏名又は名称】古澤 俊明
(72)【発明者】
【氏名】立平 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】小崎 弘
【審査官】 宮崎 光治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−153198(JP,A)
【文献】 特開2009−049010(JP,A)
【文献】 特開2005−183531(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/071110(WO,A1)
【文献】 特開2008−257993(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V23/00−99/00
F21S2/00−19/00
H01L33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水銀灯のリフレクタと同様の下向き椀形のセードの開口内部に、前記セードの内壁面との間にわずかな隙間を有する大きさで、略同一円形のベース板とモジュールベース板とを、モジュールベース板が下側になるようにして、互いの間に隙間をもって対面させて配置し、前記ベース板の中央部に吸気口を穿設し、この吸気口と前記セードの上部に形成した排気口との間に排気ダクトと排気ファンを設け、前記ベース板とモジュールベース板との間に、外周から前記吸気口に向かう空気の流路となる複数の仕切り部材を、互いの間に隙間をもって設け、前記モジュールベース板と仕切り部材は、アルミニウムからなり、前記モジュールベース板の下面に複数のLEDモジュールを同心円状に配置し、前記ベース板の周縁部に、セードの内面に軽く接する空気仕切りゴムを設け、この排気ダクトの外側でセード内に位置して電源装置を備え、前記モジュールベース板に温度を検知する温度センサと、この温度センサに接続された温度スイッチを設けてなり、前記排気ファンによってモジュールベース板の下から空気を吸引してモジュールベース板の上面を経て前記吸気口から前記排気口へ排出することにより前記モジュールベース板の冷却を行なうとともに、モジュールベース板が設定温度以上になったとき数個のLEDを残して消灯するようにしたことを特徴とするLED照明装置。
【請求項2】
個々のLEDモジュールにリフレクタを設けたことを特徴とする請求項1記載のLED照明装置。
【請求項3】
モジュールベース板にLEDモジュールを取り付ける接触面と、リフレクタにLED基板を取り付ける接触面にシリコングリスや熱伝導性の高いコンパウンドを空気層ができないように塗布してなることを特徴とする請求項1又は2記載のLED照明装置。
【請求項4】
複数の仕切り部材を等間隔で放射状に配置したことを特徴とする請求項1,2又は3記載のLED照明装置。
【請求項5】
複数の仕切り部材を斜めに配置して空気の流れを渦巻き状にしたことを特徴とする請求項1,2又は3記載のLED照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水銀灯と同等の高照度及び配光を有する照明装置に関するもので、既設の水銀灯と交換が容易であって、光源をLEDで構成することにより省電力化したLED照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に水銀灯は、屋外にあっては街路や競技場などの照明装置として多く使用されており、また、屋内にあっては体育館などの天井から吊り下げる方法や天井に埋め込む方法などで設置されている。
【0003】
水銀灯の発光効率は、50lm/wであり、白熱電球(15〜20lm/w)よりは効率が良いが、蛍光灯(80〜90lm/w)よりは効率が悪く、寿命は6000〜12000時間であり、長寿命型でも18000時間である。
近年の傾向として、水銀灯に限らずあらゆる照明装置において、発光効率が100〜120lm/wと高い上に、寿命が50000時間と長い照明用のLEDを利用しようとする動きが活発である。
【0004】
図10に示すものは、スルーホール構造を有する放熱フィン42の設置されたアルミ板41を山形又は広角円錐状に形成し、その内側にLED素子43を設置し、このLED素子43の近傍に反射板48を設置し、紫外線カット素材を含有する常温硬化樹脂や常温硬化ガラス素材を塗布したLED電球である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−114033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
LED素子は、温度が上昇するにしたがって発光効率が悪くなるとともに、許容電流も下がるという温度特性を持っており、LED素子及びLED素子周囲の温度が一定温度(例えば70℃)を超えると、発光効率及び寿命の点で水銀灯と比較しての利点が少なくなる。
【0007】
街路や競技場の屋外に設置される照明装置では、防水構造のために密閉されており、装置内にLEDが発生した熱の逃げ場が少なく、屋内に設置される照明装置でも、天井に埋め込まれる場合には熱の逃げ場が少なく高温になってしまうという問題点があった。
【0008】
図10のLED電球は、上述のような構成とすることにより、放熱フィン42の近傍の気体の熱対流による冷却効果と頭頂部のスルーホール49の構造によりLED設置部の温度上昇した気体がスルーホール49の通過拡散により発光部のある程度の冷却効果が得られる。
【0009】
しかしながら、LED電球の上部側に熱対流により空気が流れ得る充分な解放された空間が必要であり、トンネルや屋内施設の天井に埋め込んで設置する場合にはそのような空間は極めて少なく、長時間の点灯でその空間に熱が篭もってしまえば冷却効果はほとんどないという問題点があった。
また、屋内の天井に極めて接近して設置する場合も同様で、天井付近に熱が篭もってしまえば冷却効果は落ちるという問題点があった。
【0010】
また、図10の装置は、既設の水銀灯と置き換えて設置するという思想はなく、水銀灯固有の配光に従って設計・配置された既存の施設に設置するには、互換性がないという問題点があった。
【0011】
本発明は、屋外に設置された街路、競技場、トンネル、屋内施設の天井などに既に設置された水銀灯と交換できる互換性を保ちつつ、LEDの発熱問題を解消したLEDを用いた照明灯を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明は、水銀灯のリフレクタと同様の下向き椀形のセードの開口内部に、前記セードの内壁面との間にわずかな隙間を有する大きさで、略同一円形のベース板とモジュールベース板とを、モジュールベース板が下側になるようにして、互いの間に隙間をもって対面させて配置し、前記ベース板の中央部に吸気口を穿設し、この吸気口と前記セードの上部に形成した排気口との間に排気ダクトと排気ファンを設け、前記ベース板とモジュールベース板との間に、外周から前記吸気口に向かう空気の流路となる複数の仕切り部材を、互いの間に隙間をもって設け、前記モジュールベース板と仕切り部材は、アルミニウムからなり、前記モジュールベース板の下面に複数のLEDモジュールを同心円状に配置し、前記ベース板の周縁部に、セードの内面に軽く接する空気仕切りゴムを設け、この排気ダクトの外側でセード内に位置して電源装置を備え、前記モジュールベース板に温度を検知する温度センサと、この温度センサに接続された温度スイッチを設けてなり、前記排気ファンによってモジュールベース板の下から空気を吸引してモジュールベース板の上面を経て前記吸気口から前記排気口へ排出することにより前記モジュールベース板の冷却を行なうとともに、モジュールベース板が設定温度以上になったとき数個のLEDを残して消灯するようにしたことを特徴とするLED照明装置である。
【0013】
本願の請求項2の発明は、請求項1のLED照明装置において、個々のLEDモジュールにリフレクタを設けたことを特徴とするものである。
【0014】
本願の請求項3の発明は、モジュールベース板にLEDモジュールを取り付ける接触面と、リフレクタにLED基板を取り付ける接触面にシリコングリスや熱伝導性の高いコンパウンドを空気層ができないように塗布してなることを特徴とするものである。
【0015】
本願の請求項4の発明は、複数の仕切り部材を等間隔で放射状に配置したことを特徴とする。
【0016】
本願の請求項5の発明は、複数の仕切り部材を斜めに配置して空気の流れを渦巻き状にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の発明によれば、水銀灯のリフレクタと同様の下向き椀形のセードの開口内部に、前記セードの内壁面との間にわずかな隙間を有する大きさで、略同一円形のベース板とモジュールベース板とを、モジュールベース板が下側になるようにして、互いの間に隙間をもって対面させて配置し、前記ベース板の中央部に吸気口を穿設し、この吸気口と前記セードの上部に形成した排気口との間に排気ダクトと排気ファンを設け、前記ベース板とモジュールベース板との間に、外周から前記吸気口に向かう空気の流路となる複数の仕切り部材を、互いの間に隙間をもって設け、前記モジュールベース板と仕切り部材は、アルミニウムからなり、前記モジュールベース板の下面に複数のLEDモジュールを同心円状に配置し、前記ベース板の周縁部に、セードの内面に軽く接する空気仕切りゴムを設け、この排気ダクトの外側でセード内に位置して電源装置を備え、前記モジュールベース板に温度を検知する温度センサと、この温度センサに接続された温度スイッチを設けてなり、前記排気ファンによってモジュールベース板の下から空気を吸引してモジュールベース板の上面を経て前記吸気口から前記排気口へ排出することにより前記モジュールベース板の冷却を行なうとともに、モジュールベース板が設定温度以上になったとき数個のLEDを残して消灯するようにしたので、次の作用効果を有する。
(1)ベース板とモジュールベース板で形成される隙間を空気の流路として、多数のLED素子から生ずる熱を排気ファンで強制的に空冷することにより、LED照明装置の温度を抑えることができ、昇温による性能の低下がない。
(2)仕切り部材によって吸引された空気の流路を形成したので、空気との接触面積を増大させて冷却効率を高めることができる。
(3)セードは、水銀灯のリフレクタと同様下向き椀形の形状とし、セードの内部であってセードの上部に臨ませて排気ファンを設置し、この排気ファンとベース板の中央上面側を排気ダクトで連結し、セード内に電源装置を備えることにより、既存の水銀灯と極めて容易に交換することができる。
(4)モジュールベース板及び仕切り部材は、アルミニウムからなるので、熱伝導がよく極めて効率良く冷却を行うことができる。
(5)LEDモジュールは、円形のモジュールベース板に同心円状に複数個を配置したので従来の水銀灯に極めて近い照度特性を持たせることができる。
(6)排気ファン故障などによりモジュールベース板の温度が規定温度を超えたときに数個のLEDを残して消灯するので、異常時に高温でLEDを損傷したり寿命を縮めることがない。
(7)ベース板の周縁部に、セードの内面に軽く接する空気仕切りゴムを設けたので、セードの内部の上方からの温かい空気がモジュールベース板とベース板の隙間に流れ込むのを防止することができる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、個々のLEDモジュールにリフレクタを設けたので、配光をコントロールできる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、モジュールベース板にLEDモジュールを取り付ける接触面と、リフレクタにLED基板を取り付ける接触面にシリコングリスや熱伝導性の高いコンパウンドを空気層ができないように塗布したので、LED素子からモジュールベース板への熱伝導の効率を改善して冷却効果を高めることができる。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、LEDモジュールの間に前記ベース板の吸気口に向かって等間隔で放射状に配置され、吸引された空気の流路を形成することができる。
【0023】
請求項5記載の発明によれば、複数の仕切り部材を斜めに配置して空気の流れを渦巻き状にしたので、同じ流量の空気でより多くの熱を奪うことができ、冷却作用をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明によるLED照明装置の縦断面図である。
図2】本発明のLED照明装置のベース板、排気ダクト及び電源装置の平面図である。
図3】本発明のLED照明装置のモジュールベース板の底面図である。
図4】本発明のLEDモジュールの拡大図で、(a)は底面図、(b)は縦断面図である。
図5】本発明のLED照明装置の電気回路図である。
図6】本発明のLEDモジュールの照度特性図である。
図7】本発明のLED照明装置の照度特性図である。
図8】既存の水銀灯の照度特性図である。
図9】本発明の実施例2を示す断面図である。
図10】従来例のLED照明装置を示す説明図である
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明によるLED照明装置は、セードの内部に、ベース板と、モジュールベース板とを隙間をもって対面させて配置し、前記モジュールベース板の下面に複数のLEDモジュールを配置し、前記ベース板の中央部に吸気口を穿設し、この吸気口と前記セードの上部の排気口の間に排気ファンを設置し、この排気ファンによって空気を吸引して前記排気口から排出することにより前記モジュールベース板の冷却を行なうことにより前記モジュールベース板の冷却を行なう。
【実施例1】
【0028】
図1は、本発明のLED照明灯の断面図を示すものである。この図において、4は、従来の水銀灯に容易に置換できるようにするために、水銀灯用リフレクタと同様の形状に形成したセードである。
このセード4の内部には、20個のLEDモジュール3を固着した円形のアルミニウム製のモジュールベース板1が配置され、周縁部の3ヶ所の支持金具27によってセード4に固定されている。
このモジュールベース板1の上面側にはベース板2が配置され、このベース板2とモジュールベース板1は、中心に向かって放射状に配置された複数枚のアルミニウム製の仕切り部材9によって上下に例えば15mmの隙間26をもって結合されている。
【0029】
前記ベース板2の周縁部には、セード4の内部の上方からの空気がモジュールベース板1とベース板2の隙間26に流れこまないように、セード4の内面に軽く圧接する空気仕切りゴム8が設けられている。
前記ベース板2の上面側の中央には、角筒状の排気ダクト6が設けられ、頂部に排気ファン5が配置されている。
前記セード4の最下面には、透明なアクリルなどのカバー16が設けられている。
【0030】
前記モジュールベース板1の下面側には、図3に示すように、同心円の外周上に14個のLEDモジュール3が等間隔で配置され、また、内周上に6個のLEDモジュール3が等間隔で配置されている。
それぞれのLEDモジュール3は、例えば、96個のLED素子が実装され、それぞれのLED基板28が、図4(a)(b)に示すようにリフレクタ25の底部に収められて構成されており、このリフレクタ25の周辺面29は、緩やかな曲線曲面で形成されている。
前記ベース板2とモジュールベース板1を結合している仕切り部材9は、図3に破線で示すように、LEDモジュール3の間に前記ベース板の吸気口11に向かって等間隔で放射状に配置され、吸引された空気の流路を形成している。
【0031】
前記ベース板2の中央部であって前記排気ダクト6の内側の部分には、図2に示すように円形の吸気口11が穿設され、上部中央の排気ダクト6に連通するように構成されている。
排気ダクト6の頂部に設けられた排気ファン5の上側は、セード4の頂部に穿設された排気口10に連通するように配置されている。
前記排気ダクト6の両側には、商用電源21から直流電源を生成する電源装置7がそれぞれ設けられている。
【0032】
前記セード4の上部は、支柱12を介して取付板13に結合され、この取付板13は、天井に設けられた吊下げ部材(図示せず)に固着されている。
【0033】
次に図5に基づいて、電気回路について説明する。
商用電源21を直流電源に変換する電源装置7が直列に2台接続されており、排気ファン5の電源として一方の電源装置7のみからの電源出力が接続されている。LEDモジュール3の並列回路の電源として、両方の電源装置7を並列接続した電源出力が接続されている。
【0034】
7番と8番のLEDモジュール3の間には、モジュールベース板1の温度を検知する温度センサ(図示せず)に結合された温度スイッチ22が挿入され、14番と15番のLEDモジュール3の間には14・15モジュール切替えスイッチ23が挿入され、16番と17番のLEDモジュール3の間には16・17モジュール切替えスイッチ24が挿入されている。
【0035】
LEDモジュール3は、図3におけるモジュールベース板1上では、同心円の外側の円周上の14個が、図5の回路図における1番、8番、2番、9番、3番、10番、4番、11番、5番、12番、6番、13番、7番、14番の順で配列され、内側の円周上の6個が、15番、17番、18番、16番、19番、20番の順で配列されている。
【0036】
次に以上の実施例により作用を説明する。
以上のLED照明装置を設置する場合、セード4を従来の水銀灯のリフレクタと同様の形状とし、セード内に電源装置を備えたので、既設の水銀灯と極めて容易に交換することができる。
【0037】
設置したLED照明装置に電源をつなぐと、切替えスイッチ23及び24の選択に従って各LEDモジュール3に直流電源が供給されて14灯、16灯又は20灯のLEDモジュール3が点灯する。
その一方で電源装置7の電源が供給されて排気ファン5が駆動され、吸引された空気はモジュールベース板1とベース板2の周縁部の隙間26から吸引され、仕切り部材9によって案内されてモジュールベース板1から熱を奪いつつベース板2の中央部に集まり、吸気口11及び排気ダクト6を介して吸い上げられ、セード4の頂部に設けられた排気口10からセード4の外へ排出される。
【0038】
ここで、仕切り部材9は、吸引された空気を案内するだけでなく、空気に接触する面積を増加させて冷却効率を高める作用を有する。
ここで、ベース板2とモジュールベース板1の隙間は、狭い方が空気の流速が速いため冷却効果が高いが、あまりに狭いと空気を吸引しにくくなる。
【0039】
ファンの故障などで、万一モジュールベース板1の温度が規定の温度を超えると温度スイッチ22が作動して、8番以降のLEDモジュール3に電源が供給されなくなり消灯し、1番〜7番のLEDモジュール3だけが点灯を継続する。
【0040】
次に、以上の実施例における配光について説明する。
図6は、LEDモジュール3の単体の照度特性を示すもので、中心付近の照度が高いほぼ扇型の特性を有している。また、図7は、点灯させるLEDモジュール3の個数を14個、16個、20個としたときの照明装置全体の照度特性を示すもので、いずれの個数でも中心付近の照度が高いほぼ扇型の特性を有している。
この照度特性は、図8に示す既存の水銀灯の照度特性と良く似ている。
【0041】
次に図9に基づいて本発明の実施例2について説明する。
図9は、実施例2のベース板2とモジュールベース板1の断面図であり、LEDモジュール3のリフレクタ25に放熱用脚部31を設け、モジュールベース板1を貫通してベース板2との隙間26内に突出させたものであり、その他の構成については実施例1と変わるところはない。
このように構成することで、LED基板28からの熱伝導効率が極めて良くなり冷却効果が増大する。
【0042】
以上の実施例では、ベース板2とモジュールベース板1を結合している仕切り部材9を等間隔で放射状に配置したが、本発明はこれに限られるものではなく、斜めに配置して空気の流れを渦巻状にするように構成しても良い。このように構成すると、同じ流量の空気でより多くの熱を奪うことができ、冷却作用をより高めることができる。
【0043】
以上の実施例では、特に説明はしなかったが、モジュールベース板1にLEDモジュール3を取り付ける際、及びリフレクタ25にLED基板28を取り付ける際に、それらの接触面にシリコングリスや熱伝導性の高いコンパウンドを空気層ができないように塗布することによってLED素子からモジュールベース板1への熱伝導の効率を改善して冷却効果を高めることができる。
【0044】
以上の実施例では、既存の水銀灯と交換するだけで利用できるようにするために電源装置7をセード4内に内蔵するように構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、複数の照明装置に電源を供給する外部の電源装置を用いることもできる。
【符号の説明】
【0045】
1…モジュールベース板、2…ベース板、3…LEDモジュール、4…セード、5…排気ファン、6…排気ダクト、7…電源装置、8…空気仕切りゴム、9…仕切り部材、10…セードの排気口、11…ベース板の吸気口、12…支柱。13…取付板、15…落下防止用ワイヤー、16…カバー、17…、18…、19…、20…、21…商用電源、22…温度スイッチ、23…14・16モジュール切替えスイッチ、24…16・20モジュール切替えスイッチ、25…リフレクタ、26…ベース板とモジュールベース板の隙間、27…支持金具、28…LED基板、29…リフレクタの周縁面、30…制限抵抗、31…放熱用脚部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10