【実施例1】
【0028】
図1は、本発明のLED照明灯の断面図を示すものである。この図において、4は、従来の水銀灯に容易に置換できるようにするために、水銀灯用リフレクタと同様の形状に形成したセードである。
このセード4の内部には、20個のLEDモジュール3を固着した円形のアルミニウム製のモジュールベース板1が配置され、周縁部の3ヶ所の支持金具27によってセード4に固定されている。
このモジュールベース板1の上面側にはベース板2が配置され、このベース板2とモジュールベース板1は、中心に向かって放射状に配置された複数枚のアルミニウム製の仕切り部材9によって上下に例えば15mmの隙間26をもって結合されている。
【0029】
前記ベース板2の周縁部には、セード4の内部の上方からの空気がモジュールベース板1とベース板2の隙間26に流れこまないように、セード4の内面に軽く圧接する空気仕切りゴム8が設けられている。
前記ベース板2の上面側の中央には、角筒状の排気ダクト6が設けられ、頂部に排気ファン5が配置されている。
前記セード4の最下面には、透明なアクリルなどのカバー16が設けられている。
【0030】
前記モジュールベース板1の下面側には、
図3に示すように、同心円の外周上に14個のLEDモジュール3が等間隔で配置され、また、内周上に6個のLEDモジュール3が等間隔で配置されている。
それぞれのLEDモジュール3は、例えば、96個のLED素子が実装され、それぞれのLED基板28が、
図4(a)(b)に示すようにリフレクタ25の底部に収められて構成されており、このリフレクタ25の周辺面29は、緩やかな曲線曲面で形成されている。
前記ベース板2とモジュールベース板1を結合している仕切り部材9は、
図3に破線で示すように、LEDモジュール3の間に前記ベース板の吸気口11に向かって等間隔で放射状に配置され、吸引された空気の流路を形成している。
【0031】
前記ベース板2の中央部であって前記排気ダクト6の内側の部分には、
図2に示すように円形の吸気口11が穿設され、上部中央の排気ダクト6に連通するように構成されている。
排気ダクト6の頂部に設けられた排気ファン5の上側は、セード4の頂部に穿設された排気口10に連通するように配置されている。
前記排気ダクト6の両側には、商用電源21から直流電源を生成する電源装置7がそれぞれ設けられている。
【0032】
前記セード4の上部は、支柱12を介して取付板13に結合され、この取付板13は、天井に設けられた吊下げ部材(図示せず)に固着されている。
【0033】
次に
図5に基づいて、電気回路について説明する。
商用電源21を直流電源に変換する電源装置7が直列に2台接続されており、排気ファン5の電源として一方の電源装置7のみからの電源出力が接続されている。LEDモジュール3の並列回路の電源として、両方の電源装置7を並列接続した電源出力が接続されている。
【0034】
7番と8番のLEDモジュール3の間には、モジュールベース板1の温度を検知する温度センサ(図示せず)に結合された温度スイッチ22が挿入され、14番と15番のLEDモジュール3の間には14・15モジュール切替えスイッチ23が挿入され、16番と17番のLEDモジュール3の間には16・17モジュール切替えスイッチ24が挿入されている。
【0035】
LEDモジュール3は、
図3におけるモジュールベース板1上では、同心円の外側の円周上の14個が、
図5の回路図における1番、8番、2番、9番、3番、10番、4番、11番、5番、12番、6番、13番、7番、14番の順で配列され、内側の円周上の6個が、15番、17番、18番、16番、19番、20番の順で配列されている。
【0036】
次に以上の実施例により作用を説明する。
以上のLED照明装置を設置する場合、セード4を従来の水銀灯のリフレクタと同様の形状とし、セード内に電源装置を備えたので、既設の水銀灯と極めて容易に交換することができる。
【0037】
設置したLED照明装置に電源をつなぐと、切替えスイッチ23及び24の選択に従って各LEDモジュール3に直流電源が供給されて14灯、16灯又は20灯のLEDモジュール3が点灯する。
その一方で電源装置7の電源が供給されて排気ファン5が駆動され、吸引された空気はモジュールベース板1とベース板2の周縁部の隙間26から吸引され、仕切り部材9によって案内されてモジュールベース板1から熱を奪いつつベース板2の中央部に集まり、吸気口11及び排気ダクト6を介して吸い上げられ、セード4の頂部に設けられた排気口10からセード4の外へ排出される。
【0038】
ここで、仕切り部材9は、吸引された空気を案内するだけでなく、空気に接触する面積を増加させて冷却効率を高める作用を有する。
ここで、ベース板2とモジュールベース板1の隙間は、狭い方が空気の流速が速いため冷却効果が高いが、あまりに狭いと空気を吸引しにくくなる。
【0039】
ファンの故障などで、万一モジュールベース板1の温度が規定の温度を超えると温度スイッチ22が作動して、8番以降のLEDモジュール3に電源が供給されなくなり消灯し、1番〜7番のLEDモジュール3だけが点灯を継続する。
【0040】
次に、以上の実施例における配光について説明する。
図6は、LEDモジュール3の単体の照度特性を示すもので、中心付近の照度が高いほぼ扇型の特性を有している。また、
図7は、点灯させるLEDモジュール3の個数を14個、16個、20個としたときの照明装置全体の照度特性を示すもので、いずれの個数でも中心付近の照度が高いほぼ扇型の特性を有している。
この照度特性は、
図8に示す既存の水銀灯の照度特性と良く似ている。
【0041】
次に
図9に基づいて本発明の実施例2について説明する。
図9は、実施例2のベース板2とモジュールベース板1の断面図であり、LEDモジュール3のリフレクタ25に放熱用脚部31を設け、モジュールベース板1を貫通してベース板2との隙間26内に突出させたものであり、その他の構成については実施例1と変わるところはない。
このように構成することで、LED基板28からの熱伝導効率が極めて良くなり冷却効果が増大する。
【0042】
以上の実施例では、ベース板2とモジュールベース板1を結合している仕切り部材9を等間隔で放射状に配置したが、本発明はこれに限られるものではなく、斜めに配置して空気の流れを渦巻状にするように構成しても良い。このように構成すると、同じ流量の空気でより多くの熱を奪うことができ、冷却作用をより高めることができる。
【0043】
以上の実施例では、特に説明はしなかったが、モジュールベース板1にLEDモジュール3を取り付ける際、及びリフレクタ25にLED基板28を取り付ける際に、それらの接触面にシリコングリスや熱伝導性の高いコンパウンドを空気層ができないように塗布することによってLED素子からモジュールベース板1への熱伝導の効率を改善して冷却効果を高めることができる。
【0044】
以上の実施例では、既存の水銀灯と交換するだけで利用できるようにするために電源装置7をセード4内に内蔵するように構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、複数の照明装置に電源を供給する外部の電源装置を用いることもできる。