(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、キナーゼ活性、例えば、タンパク質チロシンキナーゼ活性、例えば、受容体チロシンキナーゼ活性、例えば、VEGF受容体KDRを阻害するための、化合物、組成物、及び方法を提供する。本発明はまた、血管新生を阻害するための、キナーゼ活性の阻害に応答する疾患を治療するための、細胞増殖性疾患及び状態を治療するための、並びに眼疾患、障害、又は状態を治療するための化合物、組成物、及び方法を提供する。本明細書で言及する特許及び科学文献は、当業者が利用可能な知見を反映している。発行された特許、公開された特許出願、及び本明細書に引用した参考文献は、それぞれが具体的にかつ個別に参照することにより援用されることが示されるのと同程度に、参照することにより本明細書に援用される。矛盾がある場合、本開示を優先する。
【0026】
本発明の目的のために、以下の定義を用いる(特に明確に指定しない限り)。
【0027】
簡潔にするために、化学部分は、全体を通して、主として一価の化学部分(例えば、アルキル、アリール等)として定義され、参照される。しかしながら、かかる用語は、当業者にとって明白である適切な構造環境下では対応する多価部分を示すのにも使用される。例えば、「アルキル」部分は、一般に、一価ラジカル(例えば、CH
3−CH
2−)を指すが、ある種の環境では、二価結合部分が「アルキル」であってもよく、こうした場合には、そのアルキルは、「アルキレン」という用語と等価である二価ラジカル(例えば、−CH
2−CH
2−)であることが当業者には理解されよう。同様に、二価部分が必要であり、「アリール」であるとして呼ばれる環境では、「アリール」という用語は対応する二価部分、アリ−レンを指すことが当業者には理解されよう。原子には全て、結合を形成するための標準価数(即ち、炭素では4、Nでは3、Oでは2、Sでは、Sの酸化状態に応じて2、4、又は6)があることが理解される。場合によっては、部分は、例えば、(A)
a−B−(式中、aは0又は1である)として定義することができる。そうした場合では、aが0であると、その部分はB−であり、aが1であると、その部分はA−B−である。
【0028】
簡潔にするために、「C
n〜C
m」ヘテロシクリル又は「C
n〜C
m」ヘテロアリールという表示は、「n」〜「m」個の環原子を有するヘテロシクリル又はヘテロアリールを意味し、式中、「n」及び「m」は整数である。したがって、例えば、C
5〜C
6−ヘテロシクリルは、少なくとも1つのヘテロ原子を有する5又は6員環であり、ピロリジニル(C
5)、並びにピペラジニル及びピペリジニル(C
6)が挙げられ、C
6ヘテロアリールとして、例えば、ピリジル及びピリミジルが挙げられる。
【0029】
「ヒドロカルビル」という用語は、直鎖、分岐鎖又は環式のアルキル、アルケニル又はアルキニルを指し、それぞれは本明細書で定義された通りである。「C
0」ヒドロカルビルは、共有結合を指すのに使用される。したがって、「C
0〜C
3−ヒドロカルビル」は、共有結合、メチル、エチル、エテニル、エチニル、プロピル、プロペニル、プロピニル、及びシクロプロピルを含む。
【0030】
「アルキル」という用語は、炭素原子1〜12個、或いは、炭素原子1〜8個、或いは炭素原子1〜6個を有する直鎖又は分岐鎖の脂肪族基を意味するものである。幾つかの実施形態では、アルキル基は、炭素原子2〜12個、或いは、炭素原子2〜8個、或いは、炭素原子2〜6個を有する。アルキル基の例として、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。(「C
0〜C
3アルキル」におけるような)「C
0」アルキルは、共有結合である。
【0031】
「アルケニル」という用語は、炭素原子2〜12個、或いは、炭素原子2〜8個、或いは、炭素原子2〜6個を有する、1以上の炭素−炭素二重結合を含む不飽和の直鎖又は分岐鎖脂肪族基を意味するものである。アルケニル基の例として、限定されないが、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル及びヘキセニルが挙げられる。
【0032】
「アルキニル」という用語は、炭素原子2〜12個、或いは、炭素原子2〜8個、或いは、炭素原子2〜6個を有する、1以上の炭素−炭素三重結合を含む不飽和の直鎖又は分岐鎖脂肪族基を意味するものである。アルキニル基の例として、限定されないが、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル及びヘキシニルが挙げられる。
【0033】
本明細書で使用される「アルキレン」、「アルケニレン」、又は「アルキニレン」という用語は、それぞれ、2つの他の化学基の間に位置し、それらを結合する働きをする、本明細書中上で定義される、アルキル、アルケニル又はアルキニル基を意味するものである。アルキレン基の例として、限定されないが、メチレン、エチレン、プロピレン及びブチレンが挙げられる。アルケニレン基の例として、限定されないが、エテニレン、プロペニレン及びブテニレンが挙げられる。アルキニレン基の例として、限定されないが、エチニレン、プロピニレン及びブチニレンが挙げられる。
【0034】
用語「炭素環」は、本明細書で使用するとき、シクロアルキル又はアリール部分を意味することが意図される。
【0035】
「シクロアルキル」という用語は、炭素約3〜15個、或いは、炭素3〜12個、或いは、炭素3〜8個、或いは、炭素3〜6個、或いは、炭素5又は6個を有する、飽和、部分不飽和又は不飽和のモノ−、ビ、トリ−又はポリ環式炭化水素基を意味するものである。幾つかの好ましい実施形態では、シクロアルキル基は、アリール、ヘテロアリール又は複素環式基と縮合する。シクロアルキル基の例として、限定されないが、シクロペンテン−2−エノン、シクロペンテン−2−エノール、シクロヘキサ−2−エノン、シクロヘキサ−2−エノール、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブテニル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル及びシクロオクチル等が挙げられる。
【0036】
「ヘテロアルキル」という用語は、飽和、部分不飽和又は不飽和で、直鎖又は分岐鎖の脂肪族基であり、基中の1以上の炭素原子が独立に、O、S及びNから成る群から選択されるヘテロ原子によって置換されているものを意味する。
【0037】
「アリール」という用語は、1〜3個の芳香族環を含む、モノ−、ビ−、トリ−又はポリ環式芳香族部分を意味するものである。幾つかの実施形態では、アリールは、C
6〜C
14芳香族部分である、或いは、アリール基は、C
6〜C
10アリール基である、或いは、C
6アリール基である。アリール基の例として、限定されないが、フェニル、ナフチル、アントラセニル及びフルオレニルが挙げられる。
【0038】
「アラルキル」又は「アリールアルキル」という用語は、アルキル基に共有結合したアリール基を含む基を意味するものである。アラルキル基が「任意選択で置換されている」と記載されている場合、アリール及びアルキル部分の一方又は双方が、それぞれ独立に、任意選択で置換又は非置換であってもよいことを意味するものである。幾つかの実施形態では、アラルキル基は、限定されないがベンジル、フェネチル及びナフチルメチルを含む(C
1〜C
6)アルク(C
6〜C
10)アリールである。簡単にするために、この用語を「アリールアルキル」と記載する場合、この用語及びそれに関連した用語は、化合物中の基の順序が「アリール−アルキル」であることを示すものである。同様に、「アルキル−アリール」は、化合物中の基の順序が「アルキル−アリール」であることを示すものである。
【0039】
「ヘテロシクリル」、「複素環式」又は「ヘテロサイクル」という用語は、原子約3〜約14個、或いは、原子3〜8個、或いは、原子4〜7個、或いは、原子5又は6個を有するモノ−、ビ−、又はポリ環式構造である基であって、1以上の原子、例えば原子1又は2個が独立に、N、O及びSから成る群から選択され、残りの環構成原子が炭素原子である基を意味するものである。環構造は、飽和、不飽和又は部分不飽和であってよい。幾つかの好ましい実施形態では、複素環式基は、非芳香族であり、この場合この基はヘテロシクロアルキルとしても知られる。二環式又は多環式構造では、1以上の環は、芳香族であってよく、例えば、インダン及び9,10−ジヒドロアントラセンの場合のように、二環式ヘテロサイクルの1つの環、又は三環式ヘテロサイクルの1つ若しくは2つの環が芳香族であってよい。複素環式基の例として、限定されないが、エポキシ、アジリジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリジノニル、モルホリノ、チエニル、ピリジル、1,2,3−トリアゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、ピペラジノ、ピペリジル、ピペリジノ、モルホリニル、ホモピペラジニル、ホモピペラジノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、テトラヒドロピロリル、及びアゼパニルが挙げられる。幾つかの実施形態では、複素環式基は、アリール、ヘテロアリール又はシクロアルキル基と縮合する。かかる縮合ヘテロサイクルの例として、限定されないが、テトラヒドロキノリン及びジヒドロベンゾフランが挙げられる。環O又はS原子が別のO又はS原子に隣接する化合物はこの用語の範囲から特に除外される。
【0040】
幾つかの実施形態では、へテロ環式基は、ヘテロアリール基である。本明細書で使用するとき、「ヘテロアリール」という用語は、環原子5〜14個、或いは、環原子5、6、9、又は10個を有し、例えば環配列中で共有されたπ電子6、10又は14個を有し、炭素原子に加えて、N、O及びSから成る群から独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を有するモノ−、ビ−、トリ−又は多環基を意味するものである。例えば、ヘテロアリール基としては、限定されないが、ピリミジニル、ピリジニル、ベンズイミダゾリル、チエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾフラニル及びインドリニルが挙げられる。他のヘテロアリール基の例として、限定されないが、チエニル、ベンゾチエニル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル及びイソオキサゾリルが挙げられる。
【0041】
用語「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」又は「ヘテロシクリレン」は、それぞれ、2つの他の化学基の間に位置し、それらを連結する働きをする、本明細書で既に定義した、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基を意味するものである。
【0042】
ヘテロシクリル及びヘテロアリールの例として、限定されないが、アゼピニル、アゼチジニル、アクリジニル、アゾシニル、ベンジドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾフリル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾキサジアゾリル、ベンゾピラニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、クマリニル、デカヒドロキノリニル、1,3−ジオキソラン、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロキナゾリニル(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−キナゾリニル等)、フラニル、フロピリジニル(フロ[2,3−c]ピリジニル、フロ[3,2−b]ピリジニル又はフロ[2,3−b]ピリジニル等)、フリル、フラザニル、ヘキサヒドロジアゼピニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インダゾリル、1H−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリニル、イソキサゾリル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、オキセタニル、2−オキソアゼピニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナンスロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロロピリジル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、チアゾリジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル)、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、トリアジニルアゼピニル、トリアゾリル(例えば、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル)及びキサンテニルが挙げられる。
【0043】
用語「アゾリル」は、本明細書で使用するとき、環原子として、窒素、硫黄、及び酸素から成る群から選択される、2以上のヘテロ原子であって、少なくとも1個が窒素原子であるヘテロ原子を含む、5員飽和又は不飽和複素環基を意味することが意図される。アゾリル基の例としては、限定されないが、任意選択で置換されているイミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、及び1,3,4−オキサジアゾリルが挙げられる。
【0044】
本明細書で使用するとき、別段の指示がなければ、部分(例えば、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル等)が、「任意選択で置換されている」と記載された場合、その基は、1〜4個、或いは、1〜3個、或いは、1又は2個の独立して選択される非水素置換基を任意選択で有することを意味する。適切な置換基として、限定されないが、ハロ、ヒドロキシ、オキソ(例えば、オキソによって置換された環−CH−は、−C(O)−である)、ニトロ、ハロヒドロカルビル、ヒドロカルビル、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アシルアミノ、アルキルカルバモイル、アリールカルバモイル、アミノアルキル、アシル、カルボキシ、ヒドロキシアルキル、アルカンスルホニル、アレーンスルホニル、アルカンスルホンアミド、アレーンスルホンアミド、アラルキルスルホンアミド、アルキルカルボニル、アシルオキシ、シアノ及びウレイド基が挙げられる。
【0045】
それ自体はそれ以上置換されない(別段の指示がない限り)置換基の例としては以下のものが挙げられる:
(a)ハロ、シアノ、オキソ、カルボキシ、ホルミル、ニトロ、アミノ、アミジノ、グアニジノ、
(b)C
1〜C
5アルキル若しくはアルケニル若しくはアリールアルキル、イミノ、カルバモイル、アジド、カルボキサミド、メルカプト、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、C
1〜C
8アルキル、C
l〜C
8アルケニル、C
1〜C
8アルコキシ、C
1〜C
8アルキルアミノ、C
1〜C
8アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C
2〜C
8アシル、C
2〜C
8アシルアミノ、C
1〜C
8アルキルチオ、アリールアルキルチオ、アリールチオ、C
1〜C
8アルキルスルフィニル、アリールアルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、C
1〜C
8アルキルスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アリールスルホニル、C
0〜C
6N−アルキルカルバモイル、C
2〜C
15N,N−ジアルキルカルバモイル、C
3〜C
7シクロアルキル、アロイル、アリールオキシ、アリールアルキルエーテル、アリール、シクロアルキル若しくはヘテロサイクル若しくは別のアリール環に縮合したアリール、C
3〜C
7ヘテロサイクル、C
5〜C
15ヘテロアリール、或いはシクロアルキル、ヘテロシクリル、若しくはアリールに縮合又はスピロ縮合したこれらの環のいずれかであって、前述のそれぞれは上記(a)で列挙された1以上の部分によって任意選択でさらに置換されているもの、並びに
(c)−(CR
32R
33)
s−NR
30R
31(式中、sは0(この場合、窒素は置換された部分に直接結合する)〜6であり、
R
32及びR
33は、それぞれ独立に水素、ハロ、ヒドロキシル又はC
1〜C
4アルキルであり、
R
30及びR
31は、それぞれ独立に、水素、シアノ、オキソ、ヒドロキシル、C
1〜C
8アルキル、C
1〜C
8ヘテロアルキル、C
1〜C
8アルケニル、カルボキサミド、C
1〜C
3アルキル−カルボキサミド、カルボキサミド−C
1〜C
3アルキル、アミジノ、C
2〜C
8ヒドロキシアルキル、C
1〜C
3アルキルアリール、アリール−C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルヘテロアリール、ヘテロアリール−C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルヘテロシクリル−、ヘテロシクリル−C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルキルシクロアルキル−、シクロアルキル−C
1〜C
3アルキル、C
2〜C
8アルコキシ、C
2〜C
8アルコキシ−C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
8アルコキシカルボニル−、アリールオキシカルボニル、アリール−C
1〜C
3アルコキシカルボニル−、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロアリール−C
1〜C
3アルコキシカルボニル、C
1〜C
8アシル、C
0〜C
8アルキル−カルボニル、アリール−C
0〜C
8アルキル−カルボニル、ヘテロアリール−C
0〜C
8アルキル−カルボニル、シクロアルキル−C
0〜C
8アルキル−カルボニル、C
0〜C
8アルキル−NH−カルボニル、アリール−C
0〜C
8アルキル−NH−カルボニル、ヘテロアリール−C
0〜C
8アルキル−NH−カルボニル、シクロアルキル−C
0〜C
8アルキル−NH−カルボニル、C
0〜C
8アルキル−O−カルボニル、アリール−C
0〜C
8アルキル−O−カルボニル、ヘテロアリール−C
0〜C
8アルキル−O−カルボニル、シクロアルキル−C
0〜C
8アルキル−O−カルボニル、C
1〜C
8アルキルスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールアルキルスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C
1〜C
8アルキル−NH−スルホニル、アリール、アルキル−NH−スルホニル−、アリール−NH−スルホニル、ヘテロアリールアルキル−NH−スルホニル、ヘテロアリール−NH−スルホニル、アロイル−、アリール−、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール−C
1〜C
3アルキル−、シクロアルキル−C
1〜C
3アルキル、ヘテロシクリル−C
1〜C
3アルキル、ヘテロアリール−C
1〜C
3アルキル、又は保護基であり、前述のそれぞれは上記(a)で列挙された1以上の部分によって任意選択で更に置換されており、或いは、
R
30及びR
31は、それらは結合しているNと一緒になって、ヘテロシクリル又はヘテロアリールを形成し、それらは、それぞれ、上記の(a)、保護基、及び(X
30−Y
31−)から成る群から選択される1〜3個の置換基によって任意選択で置換されており、前記ヘテロシクリルは、架橋されていてもよく(メチレン、エチレン、又はプロピレン架橋によって二環式部分を形成する)、
X
30は、C
1〜C
8アルキル、C
2〜C
8アルケニル−、C
2〜C
8アルキニル−、−C
0〜C
3アルキル−C
2〜C
8アルケニル−C
0〜C
3アルキル、C
0〜C
3アルキル−C
2〜C
8アルキニル−C
0〜C
3アルキル、C
0〜C
3アルキル−O−C
0〜C
3アルキル−、HO−C
0〜C
3アルキル−、C
0〜C
4アルキル−N(R
30)−C
0〜C
3アルキル−、N(R
30)(R
31)−C
0〜C
3アルキル−、N(R
30)(R
31)−C
0〜C
3アルケニル−、N(R
30)(R
31)−C
0〜C
3アルキニル−、(N(R
30)(R
31))
2−C=N−、C
0〜C
3アルキル−S(O)
0〜2−C
0〜C
3アルキル−、CF
3−C
0〜C
3アルキル−、C
1〜C
8ヘテロアルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール−C
1〜C
3アルキル−、シクロアルキル−C
1〜C
3アルキル−、ヘテロシクリル−C
1〜C
3アルキル−、ヘテロアリール−C
1〜C
3アルキル−、N(R
30)(R
31)−ヘテロシクリル−C
1〜C
3アルキル−から成る群から選択され、該アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、(a)からの1〜3個の置換基によって任意選択で置換されており、
Y
31は、直接結合、−O−、−N(R
30)−、−C(O)−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−N(R
30)−C(O)−、−C(O)−N(R
30)−、−N(R
30)−C(S)−、−C(S)−N(R
30)−、−N(R
30)−C(O)−N(R
31)−、−N(R
30)−C(NR
30)−N(R
31)−、−N(R
30)−C(NR
31)−、−C(NR
31)−N(R
30)、−N(R
30)−C(S)−N(R
31)−、−N(R
30)−C(O)−O−、−O−C(O)−N(R
31)−、−N(R
30)−C(S)−O−、−O−C(S)−N(R
31)−、−S(O)
0〜2−、−SO
2N(R
31)−、−N(R
31)−SO
2−及び−N(R
30)−SO
2N(R
31)−から成る群から選択される)。
【0046】
置換される部分は、1以上の(例えば、1〜4個、或いは1〜3個、或いは1又は2個)の水素原子が、独立して別の化学置換基で置換されているものである。非限定的な例として、置換フェニルとして、2−フルロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−フルオロ−3−プロピルフェニルが挙げられる。非限定的な別の例として、置換n−オクチルとして、2,4−ジメチル−5−エチル−オクチル及び3−シクロペンチル−オクチルが挙げられる。この定義内に、酸素で置換されてカルボニル−CO−を形成したメチレン(−CH
2−)が含まれる。
【0047】
例えば、フェニル、チオフェニル又はピリジニル等、環構造に隣接した原子に結合した2つの任意選択の置換基が存在する場合、その置換基は、それらが結合している原子と一緒になって、環ヘテロ原子1、2又は3個を有する5又は6員シクロアルキル又はヘテロサイクルを任意選択で形成する。
【0048】
幾つかの実施形態では、ヒドロカルビル、ヘテロアルキル、複素環式、及び/又はアリール基は非置換である。
【0049】
幾つかの実施形態では、ヒドロカルビル、ヘテロアルキル、複素環式、及び/又はアリール基は、1〜3個の独立して選択される置換基で置換される。
【0050】
アルキル基に対する置換基の例として、限定されないが、ヒドロキシル、ハロゲン(例えば、単一のハロゲン置換基又は複数のハロ置換基;後者の場合、CF
3又はCl
3を有するアルキル基等の基)、オキソ、シアノ、ニトロ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、ヘテロサイクル、アリール、−OR
a、−SR
a、−S(=O)R
e、−S(=O)
2R
e、−P(=O)
2R
e、−S(=O)
2OR
e、−P(=O)
2OR
e、−NR
bR
c、NR
bS(=O)
2R
e、−NR
bP(=O)
2R
e、−S(=O)
2NR
bR
c、−P(=O)
2NR
bR
c、−C(=O)OR
e、−C(=O)R
a、−C(=O)NR
bR
c、−OC(=O)R
a、−OC(=O)NR
bR
c、−NR
bC(=O)OR
e、−NR
dC(=O)NR
bR
c、−NR
dS(=O)
2NR
bR
c、−NR
dP(=O)
2NR
bR
c、−NR
bC(=O)R
a又はNR
bP(=O)
2R
eが挙げられ、R
aは、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、ヘテロサイクル又はアリールであり、R
b、R
c及びR
dは、独立に、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロサイクル又はアリールであるか、或いは前記R
b及びR
cは、それらが結合しているNと一緒になって、ヘテロサイクルを任意選択で形成し、R
eは、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、ヘテロサイクル又はアリールである。前述の例示的な置換基では、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル及びアリール等の基は、それ自体が任意選択で置換されていてもよい。
【0051】
アルケニル及びアルキニル基に対する置換基の例として、限定されないが、アルキル又は置換アルキル、及びアルキル置換基の例として列挙された基が挙げられる。
【0052】
シクロアルキル基に対する置換基の例として、限定されないが、ニトロ、シアノ、アルキル又は置換アルキル、及びアルキル置換基の例として列挙された基が挙げられる。他の置換基の例として、限定されないが、スピロ結合又は縮合環式置換基、例えば、スピロ結合シクロアルキル、スピロ結合シクロアルケニル、スピロ結合ヘテロサイクル(ヘテロアリールを除く)、縮合シクロアルキル、縮合シクロアルケニル、縮合ヘテロサイクル、又は縮合アリールが挙げられ、前述のシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル及びアリール置換基は、それら自体が任意選択で置換されていることができる。
【0053】
シクロアルケニル基に対する置換基の例として、限定されないが、ニトロ、シアノ、アルキル又は置換アルキル、及びアルキル置換基の例として列挙された基が挙げられる。他の好ましい置換基として、限定されないが、スピロ結合又は縮合環式置換基、例えばスピロ結合シクロアルキル、スピロ結合シクロアルケニル、スピロ結合ヘテロサイクル(ヘテロアリールを除く)、縮合シクロアルキル、縮合シクロアルケニル、縮合ヘテロサイクル又は縮合アリールが挙げられ、前述のシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル及びアリール置換基は、それ自体が任意選択で置換されていることができる。
【0054】
アリール基に対する置換基の例として、限定されないが、ニトロ、シクロアルキル又は置換シクロアルキル、シクロアルケニル又は置換シクロアルケニル、シアノ、アルキル又は置換アルキル、及びアルキル置換基の例として上に列挙された基が挙げられる。他の置換基として、限定されないが、縮合環式基、例えば縮合シクロアルキル、縮合シクロアルケニル、縮合ヘテロサイクル又は縮合アリールが挙げられ、前述のシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル及びアリール置換基は、それ自体が任意選択で置換されていることができる。アリール基(非限定的な例として、フェニル)に対する更なる他の置換基の例として、限定されないが、ハロアルキル及びアルキル置換基の例として列挙された基が挙げられる。
【0055】
複素環式基に対する置換基の例として、限定されないが、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ニトロ、オキソ(即ち、=O)、シアノ、アルキル、置換アルキル、及びアルキル置換基の例として列挙された基が挙げられる。複素環式基に対する他の置換基の例として、限定されないが、任意の利用可能な結合点(1又は複数)におけるスピロ結合又は縮合環式置換基、例えば、スピロ結合シクロアルキル、スピロ結合シクロアルケニル、スピロ結合ヘテロサイクル(ヘテロアリールを除く)、縮合シクロアルキル、縮合シクロアケニル、縮合ヘテロサイクル及び縮合アリールが挙げられ、前述のシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロサイクル及びアリール置換基は、それ自体が任意選択で置換されていることができる。
【0056】
幾つかの実施形態では、複素環式基は、1つ以上の位置で炭素、窒素、及び/又は硫黄上で置換されている。窒素に対する置換基の例としては、限定されないが、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールカルボニル、アリールスルホニル、アルコキシカルボニル、又はアラルコキシカルボニルが挙げられる。硫黄に対する置換基の例としては、限定されないが、オキソ及びC
1〜6アルキルが挙げられる。幾つかの実施形態では、窒素及び硫黄ヘテロ原子は、独立に、任意選択で酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子は、独立に、任意選択で四級化されてもよい。
【0057】
幾つかの実施形態では、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクリル等の環基に対する置換基として、ハロゲン、アルコキシ及びアルキルが挙げられる。
【0058】
幾つかの実施形態では、アルキル基に対する置換基としては、ハロゲン及び/又はヒドロキシが挙げられる。
【0059】
「ハロヒドロカルビル」は、本明細書で使用するとき、1から全ての水素が1以上のハロによって置換されたヒドロカルビル部分である。
【0060】
「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、本明細書で使用するとき、塩素、臭素、フッ素又はヨウ素を指す。本明細書で使用するとき、「アシル」という用語は、アルキルカルボニル又はアリールカルボニル置換基を指す。「アシルアミノ」という用語は、窒素原子に結合したアミド基(即ち、R−CO−NH−)を指す。「カルバモイル」という用語は、カルボニル炭素原子に結合したアミド基(即ち、NH
2−CO−)を指す。アシルアミノ又はカルバモイル置換基の窒素原子は、更に任意選択で置換される。「スルホンアミド」という用語は、硫黄又は窒素原子のいずれかで結合したスルホンアミド置換基を指す。「アミノ」という用語は、NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ(各アルキルは同じであっても異なってもよい)、アリールアミノ及び環式アミノ基を含むことを意味する。本明細書で用いられるとき「ウレイド」という用語は、置換又は非置換の尿素部分を指す。
【0061】
「ラジカル」という用語は、本明細書で使用するとき、1以上の不対電子を含む化学部分を意味するものである。
【0062】
任意選択の置換基が、「1以上の」基から選択される場合、この定義には指定された基の1つから選択される全ての置換基、又は指定された基の全ての組み合わせから選択される全ての置換基が含まれることを理解されたい。
【0063】
加えて、環式部分に対する置換基(即ち、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール)として、親環式部分に縮合してビ−又はトリ−環式縮合環系を形成する5〜6員のモノ−及び9〜14員のビ−環式部分が挙げられる。環式部分に対する置換基としてはまた、共有結合によって親環式部分に結合してビ−又はトリ−環式二環系を形成する5〜6員のモノ−及び9〜14員のビ−環式部分が挙げられる。例えば、任意選択で置換されたフェニルとして、限定されないが、以下
【化2】
が挙げられる。
【0064】
「非置換」部分(例えば、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロアリール等)とは、任意選択の置換基のいずれをも含まない、上記で定義された部分を意味する。
【0065】
飽和、部分不飽和、又は不飽和、3〜8員炭素環は、例えば、4〜7員、或いは、5又は6員、飽和又は不飽和炭素環である。飽和又は不飽和3〜8員炭素環の例としては、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、及びシクロヘプチルが挙げられる。
【0066】
飽和又は不飽和炭素環及び複素環式基は、別の飽和又は複素環式基と縮合して、二環式基、例えば、飽和又は不飽和9〜12員二環式炭素環式又は複素環式基を形成することができる。二環式基としては、ナフチル、キノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、1,4−ベンゾキアニル、インダニル、インドリル、及び1,2,3,4−テトラヒドロナフチルが挙げられる。
【0067】
炭素環又は複素環式基が2個のC
1〜C
6アルキル基で置換されるとき、2個のアルキル基は一緒になって、アルキレン鎖、例えば、C
1〜C
3アルキレン鎖を形成することができる。この架橋構造を有する炭素環又は複素環式基としては、ビシクロ[2.2.2]オクタニル及びノルボルナニルが挙げられる。
【0068】
用語「キナーゼ阻害剤」及び「キナーゼ活性阻害剤」等は、キナーゼと相互作用し、その酵素活性を阻害することができる化合物を特定するために用いられる。
【0069】
用語「キナーゼ酵素活性の阻害」は、ATP等のドナー分子から、特定の標的分子(基質)へ、リン酸基を転移させる、キナーゼ活性を低下させることを意味する。例えば、キナーゼ活性の阻害は、少なくとも約10%であってもよい。本発明の幾つかの実施形態では、かかるキナーゼ活性の低下は、少なくとも約25%、或いは、少なくとも約50%、或いは、少なくとも約75%、或いは、少なくとも約90%である。他の実施形態では、キナーゼ活性は、少なくとも95%、或いは、少なくとも99%低下する。IC
50値は、キナーゼ活性を、阻害されていない酵素の50%まで低下させるキナーゼ阻害剤の濃度である。
【0070】
用語「VEGF受容体シグナル伝達の阻害」は、VEGF受容体と相互作用し、VEGF受容体の活性を阻害することができる、本明細書に定義するような構造を有する化合物を特定するために用いられる。幾つかの実施形態では、かかる活性の低下は、少なくとも約50%、或いは、少なくとも約75%、或いは、少なくとも約90%である。幾つかの実施形態では、活性は、少なくとも95%、或いは、少なくとも99%低下する。
【0071】
用語「阻害有効量」は、キナーゼ活性の阻害を引き起こすのに十分な用量を示すことを意味する。「阻害有効量」を構成する本発明の化合物の量は、化合物、キナーゼ等に応じて変動する。阻害有効量は、当業者により日常的に決定することができる。キナーゼは、細胞内に存在してもよい(更には、多細胞生物内に存在してもよい)。多細胞生物は、例えば、植物、真菌、又は動物、例えば哺乳類、及び例えばヒトであってもよい。真菌は、植物又は哺乳類、例えばヒトに感染してもよく、それにより植物又は哺乳類内及び/又は上に位置してもよい。
【0072】
代表的な実施形態では、かかる阻害は特異的である、すなわち、キナーゼ阻害剤は、別の、無関係な生物学的効果を生じさせるのに必要な阻害剤の濃度より低い濃度で、ATP等のドナー分子から、特定の標的分子(基質)へ、リン酸基を転移させる、キナーゼの能力を低下させる。例えば、キナーゼ阻害活性に必要な阻害剤の濃度は、無関係な生物学的効果を生じさせるのに必要な濃度より、少なくとも2倍、或いは少なくとも5倍、或いは少なくとも10倍、或いは少なくとも20倍低い。
【0073】
よって、本発明は、阻害有効量の本発明に係る化合物又は組成物をキナーゼと接触させる工程を含む、キナーゼの酵素活性を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態では、キナーゼは生物内に存在する。よって、本発明は、阻害有効量の本発明に係る化合物又は組成物を生物に投与する工程を含む、生物内のキナーゼ酵素活性を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態では、生物は、哺乳類、例えば家畜哺乳類である。幾つかの実施形態では、生物はヒトである。
【0074】
用語「治療有効量」は、本明細書で使用するとき、患者に投与されたとき所望の治療効果を誘発する、本発明の化合物の量である。治療効果は、治療される疾患、及び望ましい結果に依存する。よって、治療効果は、病状の治療であってもよい。更に、治療効果は、キナーゼ活性の阻害であってもよい。「治療有効量」を構成する本発明の化合物の量は、化合物、病状及びその重篤度、治療される患者の年齢等に応じて変動する。治療有効量は、当業者により日常的に決定することができる。
【0075】
幾つかの実施形態では、治療効果は、血管新生の阻害である。語句「血管新生の阻害」は、本発明に係る化合物の、阻害剤と接触していない血管に比べて、阻害剤と接触している血管等の血管の成長を遅延させる能力を示すために用いられる。幾つかの実施形態では、血管新生は、腫瘍血管新生である。語句「腫瘍血管新生」は、腫瘍等の癌腫に侵入する、又はそうでなければ癌腫に接触している血管の増殖を意味することを意図する。幾つかの実施形態では、血管新生は、眼における異常な血管形成である。
【0076】
代表的な実施形態では、血管新生は、接触していない血管の血管新生に比べて、少なくとも25%、或いは少なくとも50%、或いは少なくとも75%、或いは少なくとも90%、或いは少なくとも95%、或いは少なくとも99%遅延する。或いは、血管新生は100%阻害される(すなわち、血管の大きさも数も増加しない)。幾つかの実施形態では、語句「血管新生の阻害」は、接触していない血管と比べたときの、血管の数又は大きさにおける退行を含む。よって、血管新生を阻害する本発明に係る化合物は、血管成長遅延、血管成長停止、又は血管成長の退行を誘導することができる。
【0077】
よって、本発明は、かかる治療を必要としている動物に、治療有効量の本発明に係る化合物又は組成物を投与する工程を含む、動物の血管新生を阻害する方法を提供する。幾つかの実施形態では、動物は、哺乳類、例えば家畜哺乳類である。幾つかの実施形態では、動物はヒトである。
【0078】
幾つかの実施形態では、治療効果は、眼疾患、障害、又は状態の治療である。語句「眼疾患、障害、又は状態の治療」は、本発明に係る化合物の、滲出性及び/若しくは炎症性眼疾患、障害、若しくは状態、網膜血管の透過性及び/若しくは一体性の不良に関連する障害、限局性出血を導く網膜微小血管の破裂に関連する障害、眼底疾患、網膜疾患、又は眼の前側の(the front of the eye)疾患、又は他の眼疾患、障害、又は状態を治療する能力を意味することを意図する。
【0079】
幾つかの実施形態では、眼疾患、障害、又は状態としては、限定されないが、加齢性黄斑変性症(ARMD)、滲出性黄斑変性症(「湿潤性」又は新生血管加齢性黄斑変性症(wet−AMD)としても知られる)、黄斑浮腫、加齢性円板状黄斑変性症、類嚢胞黄斑浮腫、網膜浮腫、糖尿病性網膜症、急性斑状視神経網膜症、中心性漿液性網脈絡膜症、網脈絡膜症、脈絡膜血管新生、新生血管黄斑症、血管新生緑内障、閉塞性動脈及び静脈網膜症(例えば、網膜静脈閉塞又は網膜動脈閉塞)、網膜中心静脈閉塞症、播種性血管内凝固、網膜静脈分枝閉塞症、高血圧性眼底変化、眼球虚血症候群、網膜静脈毛細血管瘤、コーツ病、傍中心窩毛細血管拡張症、半網膜静脈閉塞、乳頭血管炎、網膜中心動脈閉塞、網膜動脈分枝閉塞症、頚動脈疾患(CAD)、霜状分枝血管炎、鎌状赤血球網膜症、及び他の異常血色素症、網膜色素線条、疾患等の病因の結果として生じる黄斑浮腫(例えば、糖尿病性黄斑浮腫)、眼外傷又は眼の手術、網膜虚血又は例えば外傷、傷害、又は腫瘍により生じる変性、ブドウ膜炎、虹彩炎、網膜血管炎、眼内炎、全眼球炎、転移性眼炎、脈絡膜炎、網膜色素上皮炎、結膜炎、毛様体炎、強膜炎、上強膜炎、視神経炎、球後視神経炎、角膜炎、眼瞼炎、滲出性網膜剥離、角膜潰瘍、結膜潰瘍、慢性貨幣状角膜炎、サイジェソン角膜炎、進行性モーレン潰瘍、細菌又はウイルス感染により、又は眼科手術により引き起こされる眼球炎症性疾患、眼への物理的外傷により引き起こされる眼球炎症性疾患、並びにそう痒、フレア、浮腫、及び潰瘍を含む眼球炎症性疾患、紅斑、多形浸出性紅斑、結節性紅斑、環状紅斑、浮腫性硬化症、皮膚炎、血管神経性浮腫、喉頭水腫、声門浮腫、声門下喉頭炎、気管支炎、鼻炎、上咽頭炎、副鼻腔炎、喉頭炎、又は中耳炎により引き起こされる症状が挙げられる。
【0080】
幾つかの実施形態では、眼疾患、障害、又は状態としては、限定されないが、加齢性黄斑変性症、糖尿病性網膜症、網膜浮腫、網膜静脈梗塞、血管新生緑内障、未熟児網膜症、色素性網膜変性、ブドウ膜炎、角膜新生血管形成、又は増殖性硝子体網膜症が挙げられる。
【0081】
幾つかの実施形態では、眼疾患、障害、又は状態は、加齢性黄斑変性症、糖尿病性網膜症、又は網膜浮腫である。
【0082】
よって、本発明は、かかる治療を必要としている動物に、治療有効量の本発明の化合物又は組成物を投与する工程を含む、動物の眼疾患、障害、又は状態を治療する方法を提供する。幾つかの実施形態では、動物は哺乳類、例えば家畜哺乳類である。幾つかの実施形態では、動物はヒトである。
【0083】
幾つかの実施形態では、治療効果は、網膜新生血管形成の阻害である。語句「網膜新生血管形成の阻害」は、本発明に係る化合物の、眼の血管、例えば網膜静脈に由来する新規血管の成長を遅延させる、例えば、網膜静脈に由来し、網膜の内面(硝子体)に沿って広がる新規血管の成長を遅延させる能力を意味することを意図する。
【0084】
代表的な実施形態では、網膜新生血管形成は、接触していない血管の網膜新生血管形成に比べて、少なくとも25%、或いは少なくとも50%、或いは少なくとも75%、或いは少なくとも90%、或いは少なくとも95%、或いは少なくとも99%遅延する。或いは、網膜新生血管形成は100%阻害される(すなわち、血管の大きさも数も増加しない)。幾つかの実施形態では、語句「網膜新生血管形成の阻害」は、接触していない血管と比べたときの、血管の数又は大きさにおける退行を含む。よって、網膜新生血管形成を阻害する本発明に係る化合物は、血管成長遅延、血管成長停止、又は血管成長の退行を誘導することができる。
【0085】
よって、本発明は、動物の網膜新生血管形成を阻害する方法を提供し、当該方法は、かかる治療を必要としている動物に、治療有効量の本発明の化合物又は組成物を投与する工程を含む。幾つかの実施形態では、動物は哺乳類、例えば家畜哺乳類である。幾つかの実施形態では、動物はヒトである。
【0086】
幾つかの実施形態では、治療効果は、細胞増殖の阻害である。語句「細胞増殖の阻害」は、本発明に係る化合物の、接触していない細胞に比べて、阻害剤と接触している細胞の増殖を遅延させる能力を意味することを意図する。細胞増殖の評価は、Coulter Cell Counter(Coulter,Miami,Fla.)又は血球計を用いて、接触している細胞及び接触していない細胞の数を数えることにより行うことができる。細胞が固形腫瘍(例えば、固形腫瘍又は器官)内に存在する場合、かかる細胞増殖の評価は、カリパスで成長を測定する、又は接触している細胞と接触していない細胞の成長の大きさを比較することにより、行うことができる。
【0087】
代表的な実施形態では、阻害剤と接触している細胞の増殖は、接触していない細胞の網膜新生血管形成に比べて、少なくとも25%、或いは少なくとも50%、或いは少なくとも75%、或いは少なくとも90%、或いは少なくとも95%、或いは少なくとも99%遅延する。或いは、細胞増殖は100%阻害される(すなわち、接触した細胞の数が増加しない)。幾つかの実施形態では、語句「細胞増殖の阻害」は、接触していない細胞と比べたときの、接触している細胞の数又は大きさにおける退行を含む。よって、接触している細胞の細胞増殖を阻害する本発明に係る化合物は、接触している細胞の増殖遅延、増殖遅停止、プログラム細胞死(すなわち、アポトーシス)、又は壊死性細胞死を誘導することができる。
【0088】
幾つかの実施形態では、接触している細胞は、新生細胞である。用語「新生細胞」は、異常な細胞増殖を示す細胞を示すために用いられる。幾つかの実施形態では、新生細胞の異常な細胞増殖は、増加した細胞増殖である。新生細胞は、増生細胞、インビトロで増殖を接触阻害しない細胞、インビボで転移することができない良性腫瘍細胞、又はインビボで転移でき、除去を試みた後も再発し得る癌細胞であってもよい。用語「腫瘍形成」は、腫瘍性成長の発達を導く細胞増殖の誘導を示すために用いられる。
【0089】
幾つかの実施形態では、接触している細胞は動物である。よって、本発明は、かかる治療を必要としている動物に、治療有効量の本発明の化合物又は組成物を投与する工程を含む、動物の細胞増殖性疾患又は状態を治療する方法を提供する。幾つかの実施形態では、動物は哺乳類、例えば家畜哺乳類である。幾つかの実施形態では、動物はヒトである。
【0090】
用語「細胞増殖性疾患又は状態」は、異常に増加した細胞増殖等の、異常な細胞増殖を特徴とするいずれかの状態を指すことを意味する。阻害及び治療に対して感受性の高いかかる細胞増殖性疾患又は状態の例としては、限定されないが、癌が挙げられる。具体的な癌の種類の例としては、限定されないが、乳癌、肺癌、結腸癌、直腸癌、膀胱癌、前立腺癌、白血病、及び腎臓癌が挙げられる。幾つかの実施形態では、本発明は、体内に少なくとも1個の新生細胞を有し、それが存在する動物に、治療有効量の本発明の化合物又はその組成物を投与する工程を含む、動物の新生細胞増殖を阻害する方法を提供する。
【0091】
本発明の目的のために本明細書で用いられるとき「患者」という用語には、ヒト及びその他の動物、例えば哺乳類、並びに他の生物が含まれる。したがって、本発明の化合物、組成物及び方法は、ヒトの治療と獣医学的な応用の双方に適用可能である。幾つかの実施形態では、患者は哺乳類、例えばヒトである。
【0092】
本明細書で使用するとき「治療すること」、「治療」等という用語は、生物の病状の治療を網羅し、(i)特に、かかる動物が病状になりやすくなっているが、罹患したとは診断されていないときに、病状が発生するのを予防すること、(ii)病状を阻害すること、即ち、その発現を部分的に又は完全に停止させること、(iii)病状を緩和すること、即ち、病状の症状を退行させること、又は疾患の症状を寛解させること、及び(iv)病状を逆行又は退行させること、例えば、疾患をなくす又は治癒させることのうちの少なくとも1つを含む。本発明の幾つかの実施形態では、生物は、動物、例えば哺乳類、例えば霊長類、例えばヒトである。当技術分野で公知のように、全身送達対局所送達、年齢、体重、全体の健康度、性別、食事、投与時間、薬物相互作用、及び状態の重篤度等に対する調整が必要になる場合があり、それらは、当業者による日常的な実験によって確認可能であろう。幾つかの実施形態では、「治療すること」、「治療」等という用語は、本明細書で使用するとき、生物の病状の治療を網羅し、上記の(ii)、(iii)及び(iv)のうちの少なくとも1つを含む。
【0093】
非眼疾患、障害、又は状態のための投与は、制限されないが、非経口、経口、舌下、経皮、局所、鼻腔内、気管内、又は直腸内を含む、いずれの経路であってもよい。幾つかの実施形態では、本発明の化合物は、病院の設定で静脈内投与される。幾つかの実施形態では、投与は、経口経路であってもよい。
【0094】
眼疾患、障害、又は状態のための投与経路の例としては、限定されないが、全身、眼周囲、眼球後方、小管内、硝子体内注入、局所(例えば、点眼薬)、結膜下注入、テノン下(subtenon)、経強膜(transcleral)、前房内、網膜下、エレクトロポレーション、及び徐放性インプラントが挙げられる。眼科的状況のための他の投与経路、他の注入部位、又は他の投与形態は、当業者に既知である、又は当業者が想到するものであり、本発明の範囲内であることが意図される。
【0095】
本発明の幾つかの実施形態では、眼疾患、障害、又は状態の投与経路としては、眼科手術後の患者に対する、局所、結膜下注入、硝子体内注入、又は他の眼球経路、全身、又は当業者に既知の他の方法が挙げられる。
【0096】
本発明の幾つかの他の実施形態では、眼疾患、障害、又は状態のための投与経路としては、局所、硝子体内、経強膜、眼周囲、結膜、テノン下、前房内、網膜下、結膜下、眼球後方、又は小管内が挙げられる。
【0097】
本発明の幾つかの実施形態では、眼疾患、障害、又は状態のための投与経路としては、局所投与(例えば、点眼薬)、全身投与(例えば、経口又は静脈内)、結膜下注入、眼周囲注入、硝子体内注入、及び外科的移植が挙げられる。
【0098】
本発明の幾つかの実施形態では、眼疾患、障害、又は状態のための投与経路としては、硝子体内注入、眼周囲注入、及び徐放性インプラントが挙げられる。
【0099】
本発明の幾つかの実施形態では、眼球内注入は、硝子体(硝子体内)、結膜の下(結膜下)、眼の後ろ(眼球後方)、強膜内、テノンのカプセルの下(テノン下)に行ってもよく、デポー形態であってもよい。
【0100】
本発明の化合物は塩類を形成し、これらもまた本発明の範囲内である。本発明の化合物、例えば式(I)の化合物への参照は、本明細書では、特に明記しない限り、その塩類への参照を含むと理解される。
【0101】
本明細書で用いられるとき、「塩(1又は複数)」という用語は、無機及び/又は有機の酸及び塩基とともに形成される酸性及び/又は塩基性塩類を指す。加えて、本発明の化合物が、限定されないが、ピリジン又はイミダゾール等の塩基性部分と、限定されないが、カルボン酸等の酸性部分の双方を含む場合、両性イオン(「内部塩」)が形成される場合があり、それも本明細書で使用される「塩(1又は複数)」という用語内に含まれる。他の塩類も、例えば、調製の際に用いる場合がある単離工程又は精製工程において有用であるが、薬剤的に許容可能な(即ち、非毒性(非所望の毒性作用が最小であるか、又は全くない)、生理学的に許容可能な)塩類が好ましい。本発明の化合物の塩類は、例えば、塩類が沈殿するような媒体中で、又は凍結乾燥する前の水性媒体中で当量等のある量の酸又は塩基と本発明の化合物を反応させることによって形成することができる。
【0102】
限定されないが、アミン又はピリジン又はイミダゾール環等の塩基部分を含む本発明の化合物は、多様な有機及び無機酸とともに塩を形成することができる。酸付加塩類の例として、アセテート(酢酸又はトリハロ酢酸、例えばトリフルオロ酢酸等とともに形成される塩等)、アジペート、アルギネート、アスコルベート、アスパルテート、ベンゾエート、ベンゼンスルホネート、ビスルフェート、ボレート、ブチレート、シトレート、カンホレート、カンファースルホネート、シクロペンタンプロピオネート、ジグルコネート、ドデシルスルフェート、エタンスルホネート、フマレート、グルコヘプタノエート、グリセロホスフェート、ヘミスルフェート、ヘプタノエート、ヘキサノエート、ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロヨージド、ヒドロキシエタンスルホネート(例えば、2−ヒドロキシエタンスルホネート)、ラクテート、マレエート、メタンスルホネート、ナフタレンスルホネート(例えば、2−ナフタレンスルホネート)、ニコチネート、ニトレート、オキサレート、ペクチネート、ペルスルフェート、フェニルプロピオネート(例えば、3−フェニルプロピオネート)、ホスフェート、ピクレート、ピバレート、プロピオネート、サリチレート、スクシネート、スルフェート(硫酸とともに形成されるもの等)、スルホネート、タルトレート、チオシアネート、トシレート等のトルエンスルホネート、ウンデカノエート等が挙げられる。
【0103】
限定されないが、カルボン酸等の酸性部分を含む本発明の化合物は、多様な有機及び無機塩基とともに塩類を形成することができる。塩基性塩類の例として、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウム及びカリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム及びマグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、ベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンとともに形成される)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グリカミド、t−ブチルアミン等の有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、及びアルギニン、リシン等のアミノ酸との塩等が挙げられる。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド(例えば、メチル、エチル、プロピル及びブチルクロリド、ブロミド及びヨージド)、ジアルキルスルフェート(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミルスルフェート)、長鎖ハライド(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルクロリド、ブロミド及びヨージド)、アラルキルハライド(例えば、ベンジル及びフェネチルブロミド)等の剤によって四級化することができる。
【0104】
本明細書で使用するとき、「薬剤的に許容可能な塩類」という用語は、上で特定された化合物の所望の生物活性を保持しつつ、不所望の毒性作用が最小又は全くない塩を意味するものである。かかる塩の例として、限定されないが、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等)と形成される塩、及び酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パモン酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びポリガラクツロン酸等の有機酸と形成される塩が挙げられる。他の塩類としては、当業者に周知の薬剤的に許容可能な第四級塩が挙げられ、そうした第四級塩として、具体的に、式−NR+Z−の第四級アンモニウム塩(式中、Rは、水素、アルキル又はベンジルであり、Zは、クロリド、ブロミド、ヨージド、−O−アルキル、トルエンスルホネート、メチルスルホネート、スルホネート、ホスフェート又はカルボキシレート(ベンゾエート、スクシネート、アセテート、グリコレート、マレエート、マレート、シトレート、タルトレート、アスコルベート、ベンゾエート、シンナモエート、マンデロエート、ベンジロエート及びジフェニルアセテート等の)を含む対イオンである)が挙げられる。
【0105】
本発明の別の態様は、本発明に係る化合物を含む組成物を提供する。例えば、本発明の幾つかの実施形態では、組成物は、少なくとも約30%鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率で存在する、化合物、本発明に係る化合物の、N−オキシド、水和物、溶媒和物、薬剤的に許容可能な塩、錯体、又はプロドラッグを含む。本発明の幾つかの実施形態では、化合物、N−オキシド、水和物、溶媒和物、薬剤的に許容可能な塩、錯体、又はプロドラッグは、少なくとも約50%、少なくとも約80%、又は更には少なくとも約90%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率で存在する。本発明の幾つかの実施形態では、化合物、N−オキシド、水和物、溶媒和物、薬剤的に許容可能な塩、錯体、又はプロドラッグは、少なくとも約95%、或いは少なくとも約98%、或いは少なくとも約99%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率で存在する。本発明の他の実施形態では、化合物、N−オキシド、水和物、溶媒和物、薬剤的に許容可能な塩、錯体、又はプロドラッグは、実質的にラセミ混合物として存在する。
【0106】
本発明の一部の化合物は、キラル中心及び/又は幾何異性中心(E−及びZ−異性体)を有することができ、本発明は、かかる光学異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー及び幾何異性体の全てを包含することを理解されたい。本発明はまた、本明細書で開示された化合物の互変異性体も全て含む。本発明の化合物がキラル中心を含む場合、本発明は、かかる化合物の鏡像異性的及び/又はジアステレオマー的に純粋な異性体、かかる化合物の鏡像異性的及び/又はジアステレオマー的に富む混合物、並びにかかる化合物のラセミ及びスカレミック混合物を包含する。例えば、ある組成物は、少なくとも約30%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率の式(I)の化合物の鏡像異性体又はジアステレオマーの混合物を含むことができる。幾つかの実施形態では、化合物は、少なくとも約50%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率、少なくとも約80%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率、又は少なくとも約90%もの鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率で存在する。本発明の幾つかの実施形態では、化合物は、少なくとも約95%、或いは少なくとも約98%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率、或いは少なくとも約99%の鏡像異性体又はジアステレオマー過剰率で存在する。
【0107】
本発明のキラル中心は、S又はR構造を有することができる。ラセミ体は、例えば、ジアステレオマー誘導体の分別結晶化、分離若しくは結晶化、又はキラルカラムクロマトグラフィーによる分離等の物理的方法によって分割することができる。個別の光学異性体は、限定されないが、例えば、光学活性な酸との塩形成とその後の結晶化等の従来の方法を含む任意の適切な方法によってキラル前駆体/中間体から、又はラセミ体から出発することによって得ることができる。
【0108】
本発明には、本発明の化合物のプロドラッグも含まれる。用語「プロドラッグ」は、担体に共有結合している化合物を表すことを意図し、このプロドラッグは、哺乳類被験体に投与されたとき、活性成分を放出することができる。活性成分の放出は、インビボで生じる。プロドラッグは、当業者に既知の技術により調製することができる。これらの技術は、一般に、所与の化合物の適切な官能基を修飾する。しかしながら、これらの修飾された官能基は、日常的な操作により、又はインビボで元の官能基を再生する。本発明の化合物のプロドラッグは、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、又は類似の基が修飾されている化合物を含む。プロドラッグの例としては、限定されないが、本発明の化合物中のヒドロキシ又はアミノ官能基のエステル(例えば、アセテート、ホルメート、及びベンゾエート誘導体)、カルバメート(例えば、N,N−ジメチルアミノカルボニル)、アミド(例えば、トリフルオロアセチルアミノ、アセチルアミノ等)等が挙げられる。
【0109】
本発明の化合物は、そのままで又はプロドラッグとして、例えば、インビボで加水分解可能なエステル又はインビボで加水分解可能なアミドの形態で投与することができる。カルボキシ又はヒドロキシ基を含む本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステルは、例えば、ヒト又は動物体内で加水分解して親酸又はアルコールを生成する薬剤的に許容可能なエステルである。カルボキシに対する適切な薬剤的に許容可能なエステルとして、C
1〜C
6アルコキシメチルエステル(例えば、メトキシメチル)、C
1〜C
6アルカノイルオキシメチルエステル(例えば、ピバロイルオキシメチル)、フタリジルエステル、CC
3〜C
8シクロアルコキシカルボニルオキシC
1〜C
6アルキルエステル(例えば、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル)、1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル(例えば、5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルエチル、及びC
1〜C
6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル(例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチル)が挙げられ、本発明の化合物中の任意の適切なカルボキシ基において形成され得る。
【0110】
ヒドロキシ基を含む本発明の化合物のインビボで加水分解可能なエステルとして、リン酸エステル及びα−アシルオキシアルキルエーテル及びエステルのインビボにおける加水分解の結果として分解して親ヒドロキシ基をもたらす関連の化合物等の無機エステルが挙げられる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例として、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシが挙げられる。ヒドロキシに対するインビボで加水分解可能なエステルを形成する基の選択例として、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル及び置換ベンゾイル及びフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルをもたらすための)、ジアルキルカルバモイル及びN−(N,N−ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートをもたらすための)、N,N−ジアルキルアミノアセチル及びカルボキシアセチルが挙げられる。ベンゾイルに対する置換基の例として、メチレン基を介して環窒素原子からベンゾイル環の3又は4位に結合したモルホリノ及びピペラジノが挙げられる。カルボキシ基を含む本発明の化合物のインビボで加水分解可能なアミドの適切なものは、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N,N−ジメチル、N−エチル−N−メチル又はN,N−ジエチルアミド等のN−C
1〜C
6アルキル又はN,N−ジ−C
1〜C
6アルキルアミドである。
【0111】
患者に投与すると、プロドラッグは代謝又は化学過程による化学変換を受けて本発明の化合物、例えばその塩及び/又は溶媒和物をもたらす。本発明の化合物の溶媒和物には、例えば、水和物が含まれる。
【0112】
明細書全体を通して、1以上の化学置換基の好ましい実施形態が、特定されている。種々の実施形態の組合せも包含される。例えば、本発明は、化合物中のDの幾らかの実施形態を記載し、基Gの幾らかの実施形態を記載する。したがって、1例として、Dの例が記載された通りであり、基Gの例が記載された通りである化合物も、本発明の範囲内であることが企図されている。
【0113】
化合物
1つの実施形態によると、本発明は、式(I)
【化3】
の化合物、並びにそのN−オキシド、水和物、溶媒和物、薬剤的に許容可能な塩類、プロドラッグ、及び錯体、並びにラセミ及びスカレミック混合物、そのジアステレオマー及び鏡像異性体を提供し、
ここで式中、
Dは、芳香環系、芳香族複素環系、シクロアルキル環系、又は複素環系から成る群から選択され、それらは、それぞれ、任意選択で1〜5個の独立して選択されるR
38で置換され;
Mは、任意選択で置換された縮合複素環式部分であり;
Zは−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基で置換された5〜7員芳香環系であり;
Gは、基B−L−Tであり、式中、
Bは、−N(R
13)−又は−C(=S)−であり;
Lは、−C(=O)N(R
13)−、−C(=O)C
0〜C
1アルキル−C(=O)N(R
13)−、及び−C(=O)−から成る群から選択されて、式中、上述のL基のアルキル基は任意選択で置換され;
Tは、−C
0〜C
5アルキル、−C
0〜C
5アルキル−Q、−O−C
0〜C
5アルキル−Q、−O−C
0〜C
5アルキル、−C(=S)−N(R
13)−C
0〜C
5アルキル−Q、−C
0〜C
5アルキル−S(O)
2−Q、及び−C(=S)−N(R
13)−C
0〜C
5アルキルから成る群から選択されて、式中、各C
0〜C
5アルキルは任意選択で置換され;
式中、
各R
38は、独立して、ハロ、任意選択で置換されたC
1〜C
6アルキル、−C
0〜C
6アルキル−(任意選択で置換されたヘテロシクリル)、任意選択で置換された−C
2〜C
6アルケニル=N−ヘテロサイクル−C
1〜C
6アルキル、任意選択で置換された−CH=N−ヘテロサイクル、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、−C(O)(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、−(CH
2)
jNR
39C(O)(CH
2)
jO(CH
2)
jOR
3、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
j(CH)(NH
2)(COOH)、−(CH
2)
jNR
39CH(CH
3)(CH
2)
jR
99、及び−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
jCOOHから成る群から選択され;
式中、
各jは、独立して0〜4、或いは1〜2の範囲の整数であり;
nは、0〜6の範囲の整数であり;
xは、0〜6、或いは2〜3の範囲の整数であり;
各iは、独立して2又は3であり;
前述のR
38基の−(CH
2)
n−部分は、任意選択でC
1〜C
6アルキルで置換され;
R
36は、H又は−(CH
2)
n3OR
37であり、
式中、
n3は、0〜6の範囲の整数であるが、但し、R
36及びR
39が両方とも同じ窒素に結合しているとき、R
36及びR
39の双方共が酸素を通して直接窒素に結合することはなく;
各R
37は、独立して、H、C
1〜C
6アルキル、−(CH
2)
nO(CH
2)
aO−C
1〜C
6アルキル、−(CH
2)
nCH(NH)(CH
2)
nO−C
1〜C
6アルキル、−(CH
2)
nCH(NH)(CH
2)
nC
1〜C
6アルキル、−(CH
2)
nO(CH
2)
aO−C
3〜C
10シクロアルキル、−(CH
2)
nCH(NH)(CH
2)
nO−C
3〜C
10シクロアルキル、及び−(CH
2)
nCH(NH)(CH
2)
nC
3〜C
10シクロアルキルから選択されて、式中、各nは独立して0〜6の範囲の整数であり、aは2〜6の範囲の整数であって、前述のR
37のアルキル及びシクロアルキル部分は、任意選択で1つ以上の独立して選択される置換基で置換され;
R
39は、H、C
1〜C
6アルキル、−SO
2−C
1〜C
6アルキル、−C(O)−C
1〜C
6アルキル、−C(O)O−C
1〜C
6アルキル、−C(O)−C
1〜C
6アルキル−NR
3R
3、−C
1〜C
6アルキル−O−C
1〜C
6アルキル、−C(O)(CH
2)
0〜4O(CH
2)
1〜4OC
1〜C
6アルキル、−C(O)−C
1〜C
6アルキル−OH、−C(O)−CF
3、及び−C(O)CH[CH(C
1〜C
6アルキル)
2]NR
3R
3、及び2級アミノ基を保護するために用いられる保護基から成る群から選択されるが、但し、R
36及びR
39が両方とも同じ窒素に結合しているとき、R
36及びR
39の双方共が酸素を通して直接窒素に結合することはなく;
R
99は、存在時各々、独立して−H、−NH
2、又は−OR
3であり;
R
2は、存在時各々、独立して−H及びハロゲンから選択され;
各R
3は、独立して、−H及びR
4から成る群から選択され;
R
4は、(C
1〜C
6)アルキルであり;
各R
13は、独立して、−H、−C(O)NR
3R
3、及びC
1〜C
6アルキルから成る群から選択され;
Qは、任意選択で0〜4個のR
20で置換された、3〜10員環系であり;
各R
20は、独立して、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−OR
3、−S(O)
0〜2R
3、−S(O)
2NR
3R
3、−C(O)OR
3、−C(O)NR
3R
3、−(CH
2)
0〜5(ヘテロアリール)、C
1〜C
6アルキル、−(CH
2)nP(=O)(C
1〜C
6アルキル)
2から成る群から選択されて、式中、nは0〜6の範囲の整数であり、ヘテロアリール及びC
1〜C
6アルキルは任意選択で置換される。
【0114】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、芳香環系又は芳香族複素環系であり、それらは、それぞれ、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換される。
【0115】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、5又は6員芳香族複素環系であり、それらは、それぞれ、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換される。
【0116】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、6員芳香環系又は6員芳香族複素環系であり、それらは、それぞれ、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換される。
【0117】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換された、6員芳香環系である。
【0118】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換された、6員芳香族複素環系である。
【0119】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換された、5員芳香族複素環系である。
【0120】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、
【化4】
から成る群から選択され、式中、前記群のメンバーは、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換される。
【0121】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、
【化5】
から成る群から選択され、式中、前記群のメンバーは、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換される。
【0122】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個のR
38基で置換される。
【0123】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、又はテトラヒドロピリジルであり、それらは、それぞれ、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換される。
【0124】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、R
38は、
【化6】
である。
【0125】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個のR
38基で置換されたフェニルである。
【0126】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換されたピリジルである。
【0127】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個のR
38基で置換されたピリジルである。
【0128】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1又は2個のR
38基で置換されたイミダゾリルである。
【0129】
本発明に係る化合物の幾つかの実施形態では、Dは、2個のR
38基で置換されたイミダゾリルである。
【0130】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個のR
38基で置換されたテトラヒドロピリジルである。
【0131】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、各R
38は、独立して、C
1〜C
6アルキル、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
j(CH)(NH
2)(COOH)、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
jCOOH、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、及び−C
0〜C
6アルキル−(任意選択で置換されたヘテロサイクル)から成る群から選択される。
【0132】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、各R
38は、独立して、C
1〜C
6アルキル、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、及び−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36から成る群から選択される。
【0133】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、各R
38は、独立して、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、又は−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36である。
【0134】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、R
38は、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36であり、式中、jは1であり、nは2である。
【0135】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、R
38は、−(CH
2)NR
39(CH
2)
2OCH
3である。
【0136】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、R
38は、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99である。
【0137】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、R
38は、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH2)
i]
x(CH
2)
jR
99であって、式中、jは1であり、xは2又は3である。
【0138】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、或いは1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36で置換されたピリジルであって、式中、jは1であり、nは2である。
【0139】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、或いは1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH2)
i]
x(CH
2)
jOMeで置換されたピリジルであって、式中、jは1であり、iは2であり、xは2又は3である。
【0140】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
j(CH)(NH
2)(COOH)で置換されたピリジルである。
【0141】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−C
0〜C
6アルキル−(任意選択で置換されたヘテロサイクル)、例えば−C
0〜C
6アルキル−(1個のオキソで置換されたヘテロサイクル)で置換されたピリジルである。
【0142】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
jCOOHで置換されたピリジルである。
【0143】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−(CH
2)
jNR
39C(O)(CH
2)
jO(CH
2)
jOR
3で置換されたピリジルである。
【0144】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の任意選択で置換された−CH=N−ヘテロサイクルで置換されたテトラヒドロピリジルである。
【0145】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−C(O)(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36で置換されたテトラヒドロピリジルである。
【0146】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個のC
1〜C
6アルキル及び1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36で置換されたイミダゾリルである。
【0147】
本発明の化合物の幾つかの実施形態では、Dは、1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99で置換されたフェニルである。
【0148】
本発明の幾つかの実施形態では、R
39は、H、−C(O)−C
1〜C
6アルキル(例えば、−C(O)−Me)、−C(O)−O−C
1〜C
6アルキル、−C(O)−C
1〜C
6アルキル−NH
2、−SO
2−Me、−C(O)(CH
2)
0〜4O(CH
2)
1〜4OC
1〜C
6アルキル、及び−C(O)CH[CH(C
1〜C
6アルキル)
2]NR
3R
3から選択される。
【0149】
本発明の別の実施形態では、R
39は、H、−C(O)−Me、−C(O)(CH
2)O(CH
2)
2OC
1アルキル、及び−C(O)CH(CHMe
2)NH
2から成る群から選択される。
【0150】
本発明の幾つかの実施形態では、R
39は、H又は−C(O)−Meである。
【0151】
本発明の幾つかの実施形態では、R
39は、Hである。
【0152】
本発明の幾つかの実施形態では、R
36は、−OMeである。
【0153】
本発明の幾つかの実施形態では、R
99は、−OMeである。
【0154】
本発明の幾つかの実施形態では、Mは、
【化7】
であり、
式中、
*は、Dへの結合点を表し、
†は、Zへの結合点を表す。
【0155】
本発明の幾つかの実施形態では、Arは、フェニル、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、及びピリジンから成る群から選択され、前記フェニル、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、及びピリジンは、それぞれ任意選択で0〜4個のR
2基で置換される。
【0156】
本発明の幾つかの実施形態では、Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、或いは1又は2個のR
2基、或いは0、1、又は2個のハロで置換されたフェニルである。
【0157】
本発明の幾つかの実施形態では、Arは、1個のハロ、例えば1個のFで置換されたフェニルである。
【0158】
本発明の幾つかの実施形態では、Gは、
【化8】
から成る群から選択される。
【0159】
本発明の幾つかの実施形態では、Gは、
【化9】
から成る群から選択される。
【0160】
本発明の幾つかの実施形態では、Gは、
【化10】
から成る群から選択される。
【0161】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、任意選択で0〜2個のR
20で置換された、フェニル、シクロプロピル、イソキサゾリル、シクロへキシル、チアゾリル、テトラヒドロフラン、ピラゾリル、シクロブチル、及びシクロペンチルから成る群から選択される。
【0162】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、任意選択で0〜2個のR
20で置換された、フェニルである。
【0163】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、シクロプロピルである。
【0164】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、テトラヒドロフランである。
【0165】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、任意選択で1個のR
20で置換された、ピラゾリルである。
【0166】
本発明の幾つかの実施形態では、各R
20は、独立して、−P(=O)(Me)
2、メチル、ハロ(例えばF)、トリハロメチル、メトキシ、−C(O)NH
2、ヘテロアリール、−COOH、−SO
2NH
2、−C(O)NH
2、−COOMe、−C(O)N(H)(Me)、−C(O)N(Me)
2、及び−SO
2Meから成る群から選択される。
【0167】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、−P(=O)(Me)
2、メチル、及びメトキシから選択される1個のR
20で置換される。
【0168】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、1個の−P(=O)(Me)
2で置換されたフェニルである。
【0169】
本発明の幾つかの実施形態では、Qは、1個のメチルで置換された、ピラゾリル、イソキサゾリル、又はチアゾリルである。
【0170】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、フェニル、ピリジル、イミダゾリル、又はテトラヒドロピリジルであり、それらは、それぞれ、1又は2個の独立して選択されるR
38基で置換され;
Mは、
【化11】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば0〜4個のハロで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化12】
から成る群から選択されて、式中、Qは、任意選択で0〜4個の独立して選択されるR
20で置換される。
【0171】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、−C
0〜C
6アルキル−(任意選択で1又は2個のオキソで置換されたヘテロサイクル)、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
jCOOH、−(CH
2)
jNR
39CH(CH
3)(CH
2)
jR
99、又は−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
j(CH)(NH
2)(COOH)で置換されたピリジルであり;
Mは、
【化13】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化14】
であって、式中、Qは、任意選択で0〜4個の独立して選択されるR
20で置換される。
【0172】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、−C
0〜C
6アルキル−(1個のオキソで置換されたヘテロサイクル)、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
jCOOH、又は−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
j(CH)(NH
2)(COOH)で置換されたピリジルであり;
R
99はOMeであり;
Mは、
【化15】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化16】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qは、任意選択で1又は2個の独立して選択されるR
20で置換されたフェニルであり、各R
20は、独立して、−P(=O)(Me)
2、メチル、ハロ(例えばF)、トリハロメチル、メトキシ、−C(O)NH
2、ヘテロアリール、−COOH、−SO
2NH
2、−C(O)NH
2、−COOMe、−C(O)N(H)(Me)、−C(O)N(Me)
2、及び−SO
2Meから成る群から選択されるか、又はQは、任意選択でメチルで置換されたピラゾリルであるか、又はQは、シクロプロピル、シクロブチル、若しくはテトラヒドロフランであるか、又はQは、メチルで置換されたイソキサゾリルである。
【0173】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99、−C
0〜C
6アルキル−(1個のオキソで置換されたヘテロサイクル)、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
jCOOH、又は−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
j(CH)(NH
2)(COOH)で置換されたピリジルであり;
R
99はOMeであり;
Mは、
【化17】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化18】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qはシクロプロピルである。
【0174】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、−C
0〜C
6アルキル−(任意選択で置換されたヘテロサイクル)で置換されたピリジルであり;
Mは、
【化19】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化20】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qはシクロプロピルである。
【0175】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、−C
0〜C
6アルキル−(任意選択で1又は2個のオキソで置換されたヘテロサイクル)、例えば−CH
2−(0、1、又は2個のオキソで置換された5又は6員ヘテロシクリル)で置換されたピリジルであり;
Mは、
【化21】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化22】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qはシクロプロピルである。
【0176】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、
【化23】
で置換されたピリジルであり;
Mは、
【化24】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化25】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qはシクロプロピルである。
【0177】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
i[O(CH
2)
i]
x(CH
2)
jR
99で置換されたピリジルであり;
R
99はOMeであり;
Mは、
【化26】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化27】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qはシクロプロピルである。
【0178】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、1個のC
1〜C
6アルキル及び1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36で置換されたイミダゾリルであり;
Mは、
【化28】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化29】
であって、式中、Qは、任意選択で0〜4個の独立して選択されるR
20で置換される。
【0179】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、1個のC
1〜C
6アルキル及び1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36で置換されたイミダゾリルであり;
Mは、
【化30】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化31】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qは、任意選択で0〜4個の独立して選択されるR
20で置換されるフェニルである。
【0180】
本発明の幾つかの実施形態では、
Dは、1個のC
1〜C
6アルキル及び1個の−(CH
2)
jNR
39(CH
2)
nR
36で置換されたイミダゾリルであり;
Mは、
【化32】
であり、
Zは、−O−であり;
Arは、任意選択で0〜4個のR
2基、例えば1個のFで置換されたフェニルであり;
Gは、
【化33】
であって、
式中、
R
13はHであり;
Qは、任意選択で、独立して、−P(=O)(Me)
2、メチル、ハロ(例えばF)、トリハロメチル(例えば、トリフルオロメチル)、メトキシ、−C(O)NH
2、及びヘテロアリール(例えばオキサゾリル)から成る群から選択される、1若しくは2個の基で置換されたフェニルであるか、又はQはシクロプロピルである。
【0181】
上式の化合物は、一般に、以下のスキームに従って調製することができる。上式の化合物の互変異性体及び溶媒和物(例えば、水和物)もまた、本発明の範囲内である。溶媒和の方法は、一般に当該技術分野において既知である。したがって、本発明の化合物は、遊離、水和物、又は塩形態であってもよく、以下のスキームにより代表される方法により得ることができる。
【0182】
以下の例及び調製は、本発明を製造及び使用する方式並びにプロセスについて記載し、例示であって、限定するものではない。本明細書に添付の特許請求の範囲に定義するように、本発明の趣旨及び範囲内である他の実施形態が存在し得ることを理解すべきである。
【0183】
本発明に係る化合物としては、以下の実施例に記載するものが挙げられるが、これらに限定されない。化合物は、Chemdraw Ultraバージョン10.0又はバージョン8.0.3(Cambridgesoft.com,100 Cambridge Park Drive,Cambridge,MA 02140を通して入手可能である)を用いて命名した、又はそれに由来するものであった。
【0184】
本明細書に提示するデータは、本発明のキナーゼ阻害剤の阻害効果を示す。これらのデータは、本発明の化合物がキナーゼ活性、タンパク質チロシンキナーゼ活性、又はVEGF受容体シグナル伝達等のその実施形態の阻害だけではなく、癌及び腫瘍の増殖、並びに眼疾患、障害、及び状態を含む増殖性疾患の治療のための治療剤としても有用であることを合理的に予測させる。
【0185】
合成スキーム及び実験手順
本発明の化合物は、当業者に既知の方法を利用して、以下に例示する反応スキーム又は実施例に従って調製することができる。これらのスキームは、本発明の化合物を製造するために用い得る幾つかの手順を例証するために役立つ。当業者は、他の一般的な合成手順用いてもよいことを理解するであろう。本発明の化合物は、市販の出発物質から調製することができる。当業者に周知の手順に従って本発明の化合物を得るために、出発物質に任意の種類の置換を施すことができる。
【0187】
tert−ブチル(2−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(46)
工程1.5−(1,3−ジオキサン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール(38)[Shafiee A.,Rastkary N.,Jorjani M.,Shafaghi B.,Arch.Pharm.Pharm.Med.Chem.2002,2,69−76]
1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒド(2.9g、26.3mmol)のトルエン溶液(20mL)に、プロパン−1,3−ジオール(4.01g、52.7mmol)及びCSA(0.306g、1.317mmol)を添加し、反応混合物を加熱して、24時間、発生した水の共沸除去を行いながら還流させた。反応混合物を室温にまで冷却し、DCMで希釈し、NaHCO
3溶液で洗浄した。次いで、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製して(EtOAcの80%ヘキサン溶液からEtOAc)、黄色油として38(2.53g、収率57%)を得、放置すると、黄色固体に固化した。MS(m/z):169.2(M+H).
【0188】
工程2.5−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2−ヨード−1−メチル−1H−イミダゾール(39)
−78℃で、38(295g、1.754mmol)の無水THF(10mL)溶液に、n−BuLi(0.772mL、1.929mmol、2.5Mヘキサン溶液)を添加し、反応混合物を20分間攪拌した。ヨウ素(445mg、1.754mmol)のTHF溶液(2mL)を、温度を−78℃に維持しながらゆっくりと滴下し、反応混合物を更に30分間攪拌し、水を添加することにより反応停止し、次いでEtOAcで抽出した。有機相を、チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製(20% EtOAc/ヘキサン)して、白色固体として39(305mg、収率59%)を得た。MS(m/z):294.1(M+H).
【0189】
工程3.2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(40)
7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(1)[Klemm,L.H.;Louris,J.N.;Boisvert,W.;Higgins,C.;Muchiri,D.R.;J.Heterocyclic Chem.,22,1985,1249−1252](11.7g、69.0mmol)のTHF(300mL)溶液に、−78℃で、n−BuLi(30.46mL、76mmol、2.5Mヘキサン溶液)溶液を添加し、反応混合物を10分間攪拌した。ZnCl
2(76.15mL、76mmol、Et
2O中1.0M)溶液を添加し、混合物を10分間室温で攪拌した。Pd(PPh
3)
4(2.287mg、0.104mmol)を、39(5.82g、19.79mmol)のTHF溶液(20mL)とともに添加し、反応混合物を加熱して、4時間N
2ガス雰囲気下で還流させた。次いで、反応物を室温にまで冷却し、水酸化アンモニウム及びEtOAcで希釈した。有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。得られた物質をEt
2Oとともに粉砕して、白色固体として標題の化合物40(5.79g、収率87%)を得た。MS(m/z):336.1(M+H).
【0190】
工程4.2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン,(41)
40(5.9g、17.57mmol)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(5.52g、35.1mmol)、及びNaHCO
3(1.346g、16.02mmol)のPh
2O(7mL)中混合物を、180℃にまで4時間加熱した。反応混合物を室温にまで冷却し、DCMで希釈し、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 EtOAc)、黄色固体として41(2.5g、収率31%)を得た。MS(m/z):457.1(M+H).
【0191】
工程5.2−(5−(ジメトキシメチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(42)
41(2.5g、5.48mmol)のMeOH(200mL)溶液に、CSA(127mg、0.548mmol)を添加し、反応混合物を加熱して、5時間還流させた。次いで、室温にまで冷却し、固体NaHCO
3を添加した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して乾燥させた。残った固体をDCMに溶解させ、水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。得られた固体をEt2Oとともに粉砕して、42(1.8g、収率74%)を得、更に精製することなく用いた。MS(m/z):445.1(M+H).
【0192】
工程6.2−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒド(43)
42(1.8g、4.05mmol)のアセトン(100mL)溶液及び水(100mL)に、希釈したHCl(20mL、2M、40.0mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、濃縮して乾燥させた。残った固体をDCMに溶解させ、水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。得られた固体を、Et
2Oとともに粉砕して、43(1.3g、収率81%)を得、更に精製することなく用いた。MS(m/z):399.2(M+H).
【0193】
工程7. N−((2−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−2−メトキシエタンアミン(44)
43(1.3g、3.26mmol)の無水DCM(50mL)溶液に、室温で、2−メトキシエタンアミン(1.226g、16.32mmol)、酢酸(0.98g、16.32mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.46g、16.32mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。次いで、更なるDCMで希釈し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、乾燥させ、黄色油として44(1.5g、収率100%)を得、更に精製することなく次の工程で粗製物を用いた。MS(m/z):458.2(M+H).
【0194】
工程8. tert−ブチル(2−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(45)
44(1.5g、3.28mmol)のDCM(50mL)溶液に、室温で、Boc
2O(1.073mg、4.92mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を濃縮して乾燥させ、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 EtOAc)、黄色固体として45(1.3g、収率71%)を得た。MS(m/z):558.2(M+H).
【0195】
工程9. tert−ブチル(2−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(46).
45(1.1g、0.717mmol)のMeOH(30mL)及び水(10mL)溶液に、塩化アンモニウム(211mg、3.95mmol)及び亜鉛(1.61g、17.76mmol)を添加し、反応混合物を加熱して、24時間還流させた。反応混合物を室温にまで冷却し、次いで濃縮して乾燥させた。残留物をDCMと水に分配し、有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題の化合物46(1.04g、収率100%)を得、更に精製することなく次の工程で粗製物のままで用いた。MS(m/z):528.1(M+H).
【化35】
【0196】
tert−ブチル(6−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(126)
工程1. N−((6−ブロモピリジン−3−イル)メチル)−2−メトキシエタンアミン(143)
6−ブロモピリジン−3−カルバルデヒド(5g、26.9mmol)のDCM(40mL)溶液に、2−メトキシエチルアミン(2.80mL、32.3mmol)を添加した。10分後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(7.98g、37.6mmol)を混合物に添加し、17時間室温で攪拌した。DCM(100mLの水(50mL及びNH
4Cl(50mL)を反応混合物に添加した。有機相を回収し、水層をDCM(3×100mL)で抽出した。まとめた有機溶液を塩水で洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し(溶出剤 98/2〜95/5 DCM/MeOH)、茶色油として標題の143(2.958g、収率45%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.31(dd,J=2.6,0.6Hz,1H),7.70(dd,J=8.2,2.6Hz,1H),7.58(d,J=8.4Hz,1H),3.69(s,2H),3.37(t,J=5.8Hz,2H),3.22(s,3H),2.60(t,J=5.8Hz,2H).MS(m/z):245.1(M+H).
【0197】
工程2. tert−ブチル(6−ブロモピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(144)
143(13.072g、53.3mmol)のTHF(40mL)溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(14.86mL、64.0mmol)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 ヘキサン/EtOAc:7/3,6/4,5/5)、黄色油として標題化合物144(16.196g、収率88%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.26(dd,J=2.4,0.8Hz,1H),7.64−7.58(m,2H),4.39(s,2H),3.40−3.33(m,4H),3.20(s,3H),1.41−1.31(m,9H).MS(m/z):345.2(M+H).
【0198】
工程3. tert−ブチル(6−(7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(145)
7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(1)(8.84g、52.1mmol)のTHF(100mL)溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(20.86mL、52.1mmol)を添加した。30分後、塩化亜鉛(52.1mL、52.1mmol)(1Mエーテル溶液)を−78℃で添加し、反応混合物を室温にまで加温した。1時間後、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(1.004g、0.869mmol)及び144(6g、17.38mmol)のTHF(25mL)溶液を添加し、混合物を加熱して、1時間還流させた。次いで、飽和NaHCO
3溶液及びEtOAcに分配した。有機層を回収し、水層をEtOAcで抽出し(3×100mL)、まとめた有機層を塩水で洗浄し、減圧下で蒸発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 ヘキサン/EtOAc:5/5,3/7,0/10)、化合物145(5.41g、収率72%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.65(d,J=5.1Hz,1H),8.52(d,J=1.6Hz,1H),8.39(s,1H),8.27(d,J=8.0Hz,1H),7.80(dd,J=8.1,2.1Hz,1H),7.58(d,J=5.1Hz,1H),4.48(s,2H),3.43−3.35(m,4H),3.22(s,3H),1.43−1.33(m,9H).MS(m/z):434.2(M+H).
【0199】
工程4. tert−ブチル(6−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(126)
4−アミノ−2−フルオロフェノール(1.933g、15.21mmol)のDMSO(30mL)溶液に、tert−ブトキシドカリウム(2.017g、17.97mmol)を添加した。30分後、塩化物145(6g、13.83mmol)を添加し、反応混合物を100℃で45分間加熱した。混合物を冷却し、次いで40〜45℃にて水に水(250mL)注ぎ、30分間攪拌した。沈殿物を濾過により回収し、水(2×30mL)で洗浄し、一晩乾燥させた。粗固体をEt2Oとともに1時間粉砕して(50mL)、茶色固体として標題化合物126(4.18g、収率58%)を得た。MS(m/z):525.2(M+H).
【化36】
【0200】
実施例179
1−(3−(ジメチルホスホリル)フェニル)−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(289)
【0201】
工程1. 1−(ジメチルホスホリル)−3−ニトロベンゼン(286)
耐圧瓶内の1−ヨード−3−ニトロベンゼン(2.4g、9.6mmol)の無水1,4−ジオキサン溶液(24mL)に、窒素下、室温にて、ジメチルホスフィンオキシド[国際公開第2005/009348号](1.5g、19.2mmol)、Pd
2(dba)
3(0.44g、0.48mmol)、Xantphos(0.56g、0.96mmol)、及び炭酸セシウム(4.38g、13.5mmol)を添加した。混合物を、窒素を溶液に10分間吹きこむことにより脱気した。耐圧瓶を閉じ、90℃で3時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%、メタノール/酢酸エチル;25Mカラム)、茶色固体ととして標題化合物286(1.52g、7.63mmol、79%)を得た。MS(m/z):200.1(M+H).
【0202】
工程2. 3−(ジメチルホスホリル)アニリン(287)
化合物286(1.5g、7.5mmol)のメタノール(62mL)及び水(12mL)溶液に、窒素下、室温にて塩化アンモニウム(0.604g、11.3mmol)、及び鉄(1.68g、30.1mmol)を添加した。得られた混合物を加熱して、30分間還流させ、次いでceliteを通して濾過した。celiteパッドをメタノールですすいだ。濾液及び洗浄液をまとめ、濃縮し、残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%、メタノール/ジクロロメタン;25M カラム)、黄色固体として化合物287(1.27g、7.51mmol、定量的)を得た。MS(m/z):170.1(M+H).
【0203】
工程3. tert−ブチル(6−(7−(4−(3−(3−(ジメチルホスホリル)フェニル)ウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(288)
化合物126(スキーム6又は9)(200mg、0.381mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(8mL)に、窒素下、−20℃にて、4−ニトロフェニルクロロホルメート(115mg、0.572mmol)を添加した。反応混合物を−20℃で2時間攪拌した。3−(ジメチルホスホリル)アニリン287(97mg、0.57mmol)及びN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(0.200mL、1.14mmol)混合物の、無水テトラヒドロフラン(2mL)及び無水N,N’−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を、−20℃で添加した。反応混合物をゆっくりと室温にまで加温し、更に16時間攪拌を続けた。溶媒を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。Biotageを介して精製することにより(直線勾配 0〜20%、メタノール/ジクロロメタン;25M カラム)、化合物288(230mg、0.32mmol、84%)を得た。MS(m/z):720.4(M+H).
【0204】
工程4.1−(3−(ジメチルホスホリル)フェニル)−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(289)
化合物288(230mg、0.32mmol)のジクロロメタン溶液(7mL)に、窒素下、室温にて、トリフルオロ酢酸(2.5mL、32mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液を添加した。水相を酢酸エチル(3×)で抽出し、まとめた有機層を濃縮した。残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%、メタノール/ジクロロメタン;25M カラム)、オフホワイトの固体として化合物289(75.3mg、0.122mmol、38.0 %)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):9.15(s,1H),9.06(s,1H),8.57(d,J=1.6Hz,1H),8.53(d,J=5.6Hz,1H),8.31(s,1H),8.23(d,J=8.0Hz,1H),7.92−7.83(m,2H),7.76(dd,J=13.2,2.4Hz,1H),7.67−7.62(m,1H),7.49−7.42(m,2H),7.41−7.33(m,1H),7.32−7.26(m,1H),6.67(d,J=5.6Hz,1H),3.78(s,2H),3.54−3.34(2H,水シグナル下に隠れていた),3.24(s,3H),2.65(t,J=5.6Hz,2H),1.65(d,J=13.2Hz,6H).MS(m/z):620.4(M+H).
【0205】
実施例180
1−(4−(ジメチルホスホリル)フェニル)−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(290)
化合物289(実施例179)について上述した手順に従って化合物290を得た。化合物290及び化合物295〜300の特性を表1に提供する。
【表1】
【表1-2】
【表1-3】
【化37】
【0206】
実施例202
工程1. tert−ブチル(2−(7−(2−フルオロ−4−(3−イソプロピルウレイド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(314)
アニリン46(200mg、0.379mmol)及び2−イソシアナトプロパン(64.5mg、0.758mmol)の反応混合物を、マイクロ波反応器内で15分間100℃に加熱した。反応混合物Biotageに直接充填した(Silicycle、HR、12g カラム、50〜100% EA/ヘキサン、次いでMeOH/EA、0〜20%)。回収した画分から白色固体ととして所望の生成物314(150mg、0.245mmol、収率64.6%)が得られた。MS:613(MH)
+、非常に弱いシグナル。
【0207】
工程2. 1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−3−イソプロピル尿素(315)
尿素314(150mg、0.245mmol)及びTFA(1mL、12.98mmol)のDCM(20mL)溶液を、室温で4時間攪拌し、濃縮した。残留物をEtOAc/NaHCO
3飽和溶液に分配した。固体を濾過により回収し、有機層と合わせた。混合物を濃縮し、残留物をBiotageを介して精製した(EA/MeOH 0〜40%、12g Silicycle HRカラム)。回収した画分から、白色固体として所望の生成物315(70mg、0.137mmol、収率55.8%)を得た。
1HNMR(dmso−d
6)δ(ppm)1H:8.67(s,1H),8.48(d,1H,J=5.5Hz),7.91(s,1H),7.65(dd,1H,J1=13.7Hz,J2=2.6Hz),7.32(t,1H,J=9.0Hz),7.07(m,2H),6.63(d,1H,J=5.5Hz),6.13(d,1H,J=7.6Hz),4.04(s,br,2H),3.08(s,3H),3.72(m,1H),3.47(t,2H,J=5.2Hz),3.24(s,3H),2.94(m,2H),1.07(s,3H,1.05(s,3H)(推定上モノ−TFA塩).MS:513.4(MH)
+
【化38】
【0208】
工程4. 4−(2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(319)
工程1. 2−ブロモ−5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン(316)
6−ブロモピリジン−3−カルバルデヒド(25g、134mmol)のトルエン(130mL)溶液に、1,3−プロパンジオール(20.45g、269mmol)及び10−カンファースルホン酸(3.12g、13.44mmol)を添加した。反応混合物を加熱して、50分間、発生した水を共沸除去しながら、還流させた、室温にまで冷却し、濃縮した。残留物を、EtOAc(150mL)及び飽和NaHCO
3水溶液(100mL)に分配した。有機相を回収し、水相をEtOAc(2×150mL)で抽出した。まとめた有機画分を塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、茶色固体を得、それをEt2O及びヘキサン(10/200mL)とともに粉砕して、ベージュの固体として中間体316(27.7g、収率84%)を得た.MS(m/z):244.1,246.1(M+H).1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.40(d,J=2.4Hz,1H),7.35(dd,J=8.0,2.4Hz,1H),7.66(dd,J=8.0,0.4Hz,1H),5.61(s,1H),4.15(ddd,J=11.8,5.0,1.2Hz,2H),3.98−3.91(m,2H),2.028−1.95(m,1H),1.46(d quint,J=13.2,1.2Hz,1H).
【0209】
工程2. 2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン−2−イル)−7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(317)
7−クロロチエノ[3,2−b]ピリジン(1)(13.33g、79mmol)のTHF(204mL)溶液に、−5℃/−10℃で、50分にわたってn−BuLi(ヘキサン中2.5M、31.6mL、79mmol)を添加した。30分後、塩化亜鉛のエーテル溶液(1M,79mL、79mmol)を−5℃/−10℃で50分にわたって添加し、反応混合物を室温にまで加温させた。45分後、2−ブロモ−5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン(316)(15.98g、65.5mmol)及びパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(2.27g、1.964mmol)のTHF(28mL)溶液を添加し、混合物を加熱して、2時間還流させ、室温にまで冷却し、濃縮した。残留物をDCM(600mL)、H
2O(500mL)及びNH
4OH(100mL)で希釈し、室温で1時間攪拌し、相を分離した。水相をDCM(2×100mL)で抽出した。まとめた有機相を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。 残留物をMTBE(150mL)とともに粉砕して、ベージュの固体として中間体317(12.796g、収率59%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.66−8.65(m,2H),8.43(d,J=0.8Hz,1H),8.30(d,J=8.4Hz,1H),7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.59(dd,J=5.0,0.6Hz,1H),5.68(s,1H),4.19(dd,J=11.6,4.8Hz,2H),3.99(t,J=11.4Hz,2H),2.07−2.01(m,1H),1.49(d,J=13.2Hz,1H).MS(m/z):333.1(M+H).
【0210】
工程3. 2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン−2−イル)−7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン(318)
317(22.48g、67.5mmol)のフェニルエーテル(65mL)懸濁液に、炭酸ナトリウム(14.32g、135mmol)及び2−フルオロ−4−ニトロフェノール(15.92g、101mmol)を添加した。反応混合物を180℃で2時間加熱し、40℃にまで冷却し、DCM(300mL)で希釈し、室温で15分間攪拌し、濾過した。濾液を回収し、最小体積に濃縮し、Et
2O(200mL)を添加し、形成された懸濁液を30分間攪拌した。固体物質を濾過により回収して、ベージュの固体として中間体318(25.20g、55.6mmol、収率82%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.63−8.62(m,2H),8.48(dd,J=10.6,2.6Hz,1H),8.43(s,1H),8.31(d,J=8.0Hz,1H),8.21(dt,J=8.8,1.2Hz,1H),7.94(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.71(t,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=5.2Hz,1H),5.67(s,1H),4.19(dd,J=10.8,5.2Hz,2H),3.98(td,J=12.0,2.0Hz,2H),2.08−1.99(m,1H),1.46(d,J=13.6Hz,1H).MS(m/z):454.2(M+H).
【0211】
工程4. 4−(2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(319)
方法A
318(10g、22.05mmol)のEtOH(216mL)及び水(108mL)懸濁液に、鉄粉末(10.47g、187mmol)及び塩化アンモニウム(1.015g、18.97mmol)を添加した。混合物を加熱して、30分間還流させ、濾過した白色熱固体をエーテル(200mL)で洗浄した。濾液及び洗浄液をまとめ、濃縮して、ベージュの固体として標題化合物319(9.62g、収率99%)を得た。この物質を、更に精製することなく次の工程(スキーム18)で用いた。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.64(d,J=2.0Hz,1H),8.51(dd,J=5.6,2.0Hz,1H),8.34(s,1H),8.28(dd,J=8.0,0.8Hz,1H),7.93(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.13(t,J=9.0Hz,1H),6.61(dd,J=5.4,0.6Hz,1H),6.54(dd,J=13.2,2.4Hz,1H),6.46(ddd,J=8.8,2.8,0.6Hz,1H),5.67(s,1H),5.56(s,2H),4.19(dd,J=10.6,5.0Hz,2H),3.98(td,J=12.0,2.5Hz,2H),2.09−1.99(m,1H),1.49(dt,J=13.2,1.3Hz,1H).MS(m/z):424.1(M+H).
【0212】
方法B
4−アミノ−2−フルオロフェノール(7.42g、58.4mmol)のDMSO(65mL)溶液に、tert−ブトキシドカリウム(7.75g、69.0mmol))を添加した。30分後、中間体317(17.67g、53.1mmol)を添加し、反応混合物を100℃で1.5時間加熱し、室温にまで冷却し、40〜45℃にて水(300mL)に注ぎ、30分間攪拌した。固体を濾過により回収し、水(2×30mL)で洗浄し、2時間乾燥させた。この物質を、エーテル(60mL)とともに粉砕して、茶色固体として標題化合物319(19.80g、収率88%)を得た。MS(m/z):424.1(M+H).
【化39】
【0213】
実施例203
1−(4−(2−(5−5,8,11,14−テトラオキサ−2−アザペンタデシルピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル尿素(323)
工程1:1−(4−(2−(5−(1,3−ジオキサン−2−イル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル尿素(320)
100mLの丸底フラスコに、319(0.55g、1.3mmol)及びDIPEA(0.91mL、5.2mmol)の無水テトラヒドロフラン(55mL)溶液を充填して、無色の溶液を得た。反応混合物を0℃にまで冷却し、次いでトリホスゲン(0.154g、0.520mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、次いでシクロプロピルアミン(1.8mL、26mmol)を添加した。最終的に、反応混合物を室温で3時間攪拌し、次いで濃縮した。残留物を水及び酢酸エチルに分配し、高粘度の白色固体が形成された。これを、吸引濾過により単離し、水及び酢酸エチルですすぎ、真空中で乾燥させて、粗製物320(0.65g、1.2mmol、収率99%)を得、これを更に精製することなく用いた。MS:507.2(M+H).
【0214】
工程2:1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−formylピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(321).
320(0.65g、1.3mmol)の5:2:1 アセトン/水/TFA(100mL)懸濁液を加熱して、6時間還流させた。次いで、混合物を冷却し、濃縮した。得られた固体残留物を水に懸濁させ、吸引濾過により単離し、酢酸エチルで洗浄し、真空中で乾燥させて、321(0.49g、1.1mmol、収率85%)を得、これを更に精製することなく次の工程で用いた。MS:449.0(M+H).
【0215】
工程3. 2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−アミン(322)
テトラエチレングリコールモノメチルエーテル(10.0mL、47.5mmol),フタルイミド(7.20g、48.9mmol)、及びトリフェニルホスフィン(12.8g、48.8mmol)を、無水テトラヒドロフラン(200mL)に懸濁させて、無色の懸濁液を得た。ジエチルアゾジカルボキシレート(8.0mL、50.5mmol)を、シリンジにより滴下し、混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、エタノール(50mL)を添加し、混合物を更に30分間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を1:1酢酸エチル/ヘキサン(100mL)に溶解させ、0℃で2時間攪拌し、得られた白色沈殿物を吸引濾過により除去した。濾液を濃縮し(13.5g、40.0mmol、収率84%)し、更に精製することなく次の工程で用いた。
【0216】
上記粗生成物を、エタノール(100mL)に溶解させて、無色の溶液を得た。ヒドラジン水和物(2.3mL、40mmol)を添加し、混合物を加熱して、4時間還流させた。次いでそれを冷却し、濃HCl(10.0mL)を添加し、混合物を更に1時間還流させた。次いでそれを室温にまで冷却し、白色沈殿物を吸引濾過により除去し、濾液を濃縮した。残留物を、水及びジエチルエーテルに分配した。水相をエーテルで抽出し(主にPPh
3Oを含有している有機相をMSにより廃棄した)、次いで3M NaOH(50mL)でpH=13に塩基性化した。水相を塩化ナトリウムで飽和させ、繰り返しジクロロメタン(約10×50mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、322(7.0g、33.8mmol、収率84%、2段階で71%)を得た。これを更に精製することなく後の工程で用いた。MS(m+1)=208.1.
【0217】
工程4:1−(4−(2−(5−5,8,11,14−テトラオキサ−2−アザペンタデシルピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−シクロプロピル尿素(323).
カルボキシアルデヒド321(0.45g、1.0mmol)及びアミン322(1.4g、6.75mmol)のジクロロメタン(75mL)懸濁液に、酢酸(0.12mL、2.0mmol)を添加した。反応混合物を1時間攪拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.64g、3.0mmol)を添加し、得られた混合物を18時間攪拌した。次いで、混合物を水及びジクロロメタンに分配し、1M NaOH及び塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、Gilson逆相HPLC(35〜75% MeOH/H
2O、Aquasil C
18、30分)により精製し、凍結乾燥させた。精製した生成物(HPLCから、幾らかのギ酸を含有している)を、温ジクロロメタン及び1M NaOHに分配した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物323(0.264g、0.413mmol、収率41.1%)を得た。1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:8.80(s,1H);8.57(s,1H);8.51(d,J=5.5,1H);8.31(s,1H);8.23(d,J=8.0,1H);7.89(dd,J=8.0,1.5,1H);7.73(dd,J=13.5,2.2,1H);7.38(t,J=9.0,1H);7.20(d,J=8.2,1H);6.67(d,J=2.7,1H);6.64(d,J=5.5,1H);3.78(s,2H);3.56−45(m,12H);3.41(t,J=5.7,2H);3.21(s,3H);2.66(d,J=5.7,2H);2.58−2.51(m,1H);0.66−0.62(m,2H);0.44−0.41(m,2H).LRMS:640.5(M+H).
【化40】
【0218】
実施例204
(
S)−2−アミノ−6−((6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ヘキサン酸(324)
321(0.26g、0.58mmol)及びN−Boc−リシン(1.1g、4.6mmol)のジクロロメタン(75mL)懸濁液に、酢酸(0.066mL、1.2mmol)を添加した。反応混合物を1時間攪拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.37g、1.7mmol)を添加し、得られた混合物を18時間攪拌した。次いで混合物を水及びジクロロメタンに分配し、固体残留物を、celiteを通して吸引濾過により除去した。生成物は大部分が固体濾過ケーキ中に存在していたため、これを1:1ジクロロメタン/メタノールで洗浄することにより溶解した。この溶液を濃縮し、残留物をGilson逆相HPLC(35〜75% MeOH/H
2O、Aquasil C
18、30分)により精製し、凍結乾燥させて、BOC−保護生成物を得た。これを、ジクロロメタン(75mL)及びトリフルオロ酢酸(3mL)に溶解させ、3時間室温で攪拌した。混合物を濃縮し、残留物をGilson逆相HPLC(35〜75% MeOH/H
2O、Aquasil C
18、30分)により精製し、凍結乾燥させて、標題化合物324(44mg、収率69%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:9.02(s,1H);8.66(s,1H);8.53(d,J=5.3,1H);8.35(s,1H);8.28(d,J=8.4,1H);7.98(d,J=6.3,1H);7.72(dd,J=13.5,2.3,1H);7.37(t,J=9.0,1H);7.21(d,J=10.0,1H);6.89(s,1H);6.68(d,J=5.3,1H);4.00(s,2H);2.75−2.70(m,2H);2.55−2.52(m,1H);2.45(m,1H);1.70−1.30(m,6H);0.67−0.62(m,2H);0.44−0.40(m,2H).LRMS:579.5(M+H).
【化41】
【0219】
実施例205
1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−(2−メトキシエトキシ)エチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素
工程1:6−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアルデヒド(325).
318(2.64g、5.82mmol)の80%含水酢酸(42mL)懸濁液を90℃で18時間加熱した。反応混合物を室温にまで冷却し、水で希釈した。得られた沈殿物を吸引濾過により回収した。固体を丸底フラスコに移し、残りの水をトルエンを用いて共沸蒸留により除去し(4回)、固体を真空中で乾燥させて、325(1.76g、76%)を得た。LRMS(M+H):396.3
【0220】
工程2:2−(2−メトキシエトキシ)エタンアミン(326)
ジエチルグリコールモノメチルエーテル(9.8mL、83mmol)、フタルイミド(14.7g、100mmol)、及びトリフェニルホスフィン(26.2g、100mmol)を、無水テトラヒドロフラン(200mL)に懸濁させて、無色の懸濁液を得た(スキーム18、工程3を参照)。ジエチルアゾジカルボキシレート(15.8mL、100mmol)をシリンジにより滴下し、混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、エタノール(50mL)を添加し、混合物を更に30分間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を1:1 酢酸エチル/ヘキサン(100mL)に溶解させ、0℃で2時間攪拌し、得られた白色沈殿物を吸引濾過により除去した。濾液を濃縮し、更に精製することなく次の工程で用いた。
【0221】
上記粗生成物をエタノール(200mL)に溶解させて、無色の溶液を得た。ヒドラジン水和物(5.1mL、104mmol)を添加し、混合物を加熱して、4時間還流させた。次いでそれを冷却し、濃HCl(16mL)を添加し、混合物を更に1時間還流させた。次いでそれを室温にまで冷却し、白色沈殿物を吸引濾過により除去し、濾液を濃縮した。残留物を水及び酢酸エチルに分配した。水相を酢酸エチル(主にPPh
3Oを含有している有機相をMSにより廃棄)で抽出し、次いで3M NaOH(50mL)でpH=13に塩基性化した。水相を塩化ナトリウムで飽和させ、繰り返しジクロロメタン(約10×50mLで抽出した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、326(6.6g、56mmol、2段階で収率67%)を得た。これを更に精製することなく後の工程で用いた。MS(m+1)=120.2.
【0222】
工程3:N−((6−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル)−2−(2−メトキシエトキシ)エタンアミン(327).
カルバルデヒド 325(0.50g、1.3mmol)、アミン326(0.30g、2.5mmol)、及び酢酸(0.14mL、2.5mmol)のジクロロメタン(20mL)懸濁液を、室温で1時間攪拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.80g、3.8mmol)を添加し、室温で16時間攪拌した。次いで、更なる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.0g)を添加し、2時間攪拌し続けた。反応混合物をジクロロメタン及び1N NaOHに分配した。黄色懸濁液を濾過により除去し、.ジクロロメタン及び1N NaOHですすいだ。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%、メタノール/ジクロロメタン;Snap 100gカラム)、黄色固体として327(280mg、0.562mmol、44%)を得た。LRMS(M+H):499.4
【0223】
工程4:tert−ブチル(6−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−(2−メトキシエトキシ)エチル)カルバメート(328).
化合物327(0.28g、0.56mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、室温でトリエチルアミン(0.25mL、1.7mmol)、DMAP(0.017g、0.14mmol)、及びBoc
2O(0.26g、1.1mmol)を添加した。反応混合物を、室温で2時間攪拌し、次いで混合物を水、飽和塩化アンモニウム、及び塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(酢酸エチル)、化合物328(0.20g、収率60%)を得た。LRMS(M+H):599.5
【0224】
工程5:tert−ブチル(6−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−(2−メトキシエトキシ)エチル)カルバメート(329)
ニトロ化合物328(0.20g、0.33mmol)のMeOH(75mL)溶液に、鉄塵(0.37g、6.7mmol)及び塩化アンモニウム(0.089g、1.7mmol)の水(5mL)溶液を添加した。得られた混合物を加熱して、4時間還流させ、次いで冷却し、celiteを通して濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水に分配し、塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物329(0.18g、95%)を、次の工程で粗製物として用いた。LRMS(M+H):569.5
【0225】
工程6:tert−ブチル(6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−(2−メトキシエトキシ)エチル)カルバメート(330)
アミン330(0.17g、0.30mmol)及びDIPEA(0.16mL、0.12g、0.90mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に、0℃で、トリホスゲン(0.035g、0.12mmol)を添加し、得られた溶液を0℃で1時間攪拌した。シクロプロピルアミン(0.26g、4.6mmol)を添加し、混合物を室温に加温し、18時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン及び水に分配し、有機相を飽和NH
4Cl水溶液及び塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製物330(0.15g、収率77%)を得た。LRMS(M+H):652.6
【0226】
工程7:1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−(2−メトキシエトキシ)エチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(331).
化合物330(0.15g、0.23mmol)をジクロロメタン(20mL)及びトリフルオロ酢酸(0.9mL)に溶解させ、反応混合物を室温で12時間攪拌した。混合物を濃縮し、残留物をGilson逆相HPLC(40〜80% MeOH/H
2O、Aquasil C
18、30分)により精製し、凍結乾燥させた。精製した生成物(HPLCから幾らかのギ酸を含有している)を、温ジクロロメタン及び1M NaOHに分配した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物331(0.110g、収率72%)(NaOHによる処理にもかかわらずモノTFA塩)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:8.84(s,1H);8.65(d,J=1.3,1H);8.53(d,J=5.5,1H);8.37(s,1H);8.30(d,J=8.2,1H);7.99(dd,J=8.2,2.0,1H);7.73(dd,J=13.7,2.5,1H);7.38(t,J=9.0,1H);7.22−7.18(m,1H);6.68−6.64(m,2H);4.03(s,2H);3.60−3.52(m,4H);3.48−3.44(m,2H);3.25(s,3H);2.92−2.88(m,2H);2.55(septet,J=3.1,1H);0.69−0.62(m,2H);0.44−0.40(m,2H).LRMS:(M+H):552.5.
【化42】
【0227】
実施例206及び207
4−((6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ブタン酸(332)、及び1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(333)
カルバルデヒド 321(0.20g、0.45mmol)及び4−アミノ酪酸(1.0g、9.7mmol)のジクロロメタン(75mL)懸濁液に、酢酸(0.051mL、0.89mmol)を添加した。反応混合物を1時間攪拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.38g、1.8mmol)を添加し、得られた混合物を18時間攪拌した。次いで、混合物を水及びジクロロメタンに分配し、固体沈殿物をceliteを通して吸引濾過することにより除去した。MS分析は、環化産物333は濾液中に存在するが、一方酸生成物332は大部分が固体濾過ケーキ中に存在していることを示した。濾液から有機相を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(10% MeOH/酢酸エチル)、精製された333(35mg、収率15%)を得た。celite濾過ケーキ中の生成物を、1:1 ジクロロメタン/メタノールで洗浄することにより溶解した。この溶液を濃縮し、残留物をGilson逆相HPLC で精製し(35〜75% MeOH/H
2O、Aquasil C
18、30分)、凍結乾燥させて、酸332(44mg、収率69%)を得た。化合物332の特性を以下に提供する。
化合物332(実施例206):
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:9.23(s,1H);8.58(s,1H);8.51(d,J=5.4,1H);8.36(s,1H);8.32(s,1H);8.24(d,J=8.2,1H);7.91(dd,J=8.4,2.0,1H);7.74(dd,J=13.7,2.3,1H);7.37(t,J=9.0,1H);7.22(d,J=9.0,1H);6.63(d,J=5.3,1H);3.79(s,2H);2.56(t,J=5.1,2H);2.47−2.43(m,1H);2.27(t,J=7.2,2H);1.65(quint,J=6.7,2H);0.66−0.61(m,2H);0.44−0.40(m,2H).LRMS:(M+H)536.4.
化合物333(実施例207)::
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:8.76(s,1H);8.52(s,1H);8.52(d,J=5.5,1H);8.35(s,1H);8.26(d,J=8.2,1H);7.79(dd,J=8.2,2.1,1H);7.73(dd,J=13.5,2.5,1H);7.38(t,J=9.2,1H);7.20(d,J=8.4,1H);6.65(d,J=5.3,1H);6.62(s,1H);4.46(s,2H);3.30−3.20(t,2H,水ピークにより不明瞭);2.55(quint,J=3.3,1H);2.31(t,J=7.8,2H);1.95(quint,J=7.6,2H);0.67−0.62(m,2H);0.45−0.40(m,2H).LRMS:(M+H)518.4
【化43】
【0228】
実施例208及び209
工程1.(S)−1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((1−メトキシプロパン−2−ylアミノ)メチル)−ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(334)
カルバルデヒド321(336mg、0.749mmol),(S)−1−メトキシ−2−アミノプロパン(200mg、2.248mmol)、及び酢酸(68mg、1.124mmol)のDCM(20mL)攪拌懸濁液に、室温、窒素下にて、NaBH(OAc)
3(418mg、1.873mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、10%のHCl溶液で反応停止した。層を分離し、水層を回収し、DCMで2回洗浄し、4N NaOH(pH12)で塩基性化して、懸濁液を形成し、30分間攪拌した。固体を濾過により回収し、水ですすぎ、空気乾燥させ、シリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 水酸化アンモニウムの2%MeOH溶液/DCM:10/90)、黄色のふわふわした固体として標題の化合物334(182mg、0.35mmol、収率46%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.71(s,1H),8.58(d,J=1.6Hz,1H),8.51(d,J=5.5Hz,1H),8.31(s,1H),8.23(d,J=8.2Hz,1H),7.91(dd,J=8.2,2.2Hz,1H),7.73(dd,J=13.6,2.4Hz,1H),7.38(t,J=9.0Hz,1H),7.23−7.17(m,1H),6.64(d,J=5.5Hz,1H),6.57(bd,J=2.7Hz,1H),3.84(d,J=14.5Hz,1H),3.78(d,J=14.5Hz,1H),3.27(dd,J=9.4,6.3Hz,1H),3.24(s,3H),3.19(dd,J=9.2,5.5Hz,1H),2.81−2.71(m,1H),2.59−2.51(m,1H),2.36−2.10(m,1H),0.98(d,J=6.3Hz,3H),0.69−0.62(m,2H),0.46−0.40(m,2H).MS(m/z):522.4(M+H).
【0229】
工程2.(S)−N−((6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル)−N−(1−メトキシプロパン−2−イル)アセトアミド(335)
尿素 334(66mg、0.127mmol)の無水酢酸(2mL)懸濁液を、2日間室温で攪拌した。反応混合物を、メタノール及び水の添加により反応停止し、AcOEtで分配した。分離後、有機層を回収し、水、1N NaOH(×4)、水及び塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。粗固体を、シリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 水酸化アンモニウムの2%MeOH溶液/DCM:05/90〜10/90)、オフホワイトのふわふわした固体として標題の化合物335(46mg、0.08mmol、収率64%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):回転異性体の混合物,8.70(s,1H),8.58−8.48(m,2H),8.34及び8.30(2s,1H),8.27及び8.19(2d,J=8.3Hz,1H),7.85−7.69(m,2H),7.38(t,J=9.0Hz,1H),7.20(bd,J=9.0Hz,1H),6.67−6.54(m,2H),4.74−4.16(m,3H),3.41−3.22(m,2H),3.15及び3.13(2s,3H),2.59−2.52(m,1H),2.16及び1.96(2s,3H),1.09及び1.04(2d,J=6.9Hz,3H),0.72−0.58(m,2H),0.50−0.36(m,2H).MS(m/z):564.4(M+H).
【化44】
【0230】
実施例210
N−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)シクロプロパンカルボキサミド(337)
工程1. tert−ブチル(6−(7−(4−(シクロプロパンカルボキサミド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(336)
アニリン126(200mg、0.36mmol)のDCM(10mL)溶液に、0℃、窒素下にて、DIPEA(127μl、0.72mmol)及びシクロプロピルカルボニルクロリド(50μl、0.54mmol)を添加した。反応混合物ゆっくりと室温にまで加温させ、室温で一晩攪拌した。反応混合物をAcOEtで希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液(×4)、1N NaOH(×2)、水、及び塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗固体を最低限のAcOEtのヘキサン溶液中に共沈させた。固体を濾過により回収し、ヘキサンですすぎ、空気乾燥させ、高真空下で乾燥させて、薄茶色固体として標題の化合物A(定量的収率)を得た。MS(m/z):593.4(M+H).
【0231】
工程2. N−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)シクロプロパンカルボキサミド(337)
アミド336(215mg、粗混合物)のDCM(10mL)溶液に、TFA(2mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、水及びAcOEtに分配し、1N NaOH溶液で塩基性化した。層の分離後、有機層を回収し、1N NaOH(×2)、水及び塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 水酸化アンモニウムの2%MeOH溶液/DCM:05/95〜15/95)、鮭肉色の粘着性固体として、標題の化合物336(87mg、0.177mmol、収率48%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):10.57(s,1H),8.57(d,J=1.6Hz,1H),8.52(d,J=5.5Hz,1H),8.32(s,1H),8.23(d,J=8.0Hz,1H),7.93−7.83(m,2H),7.47(t,J=8.9Hz,1H),7.41(dd,J=8.9,2.0,1H),6.66(d,J=5.3Hz,1H),3.78(s,2H),3.41(t,J=5.6Hz,2H),3.24(s,3H),2.66(t,J=5.7Hz,2H),1.79(quint.,J=6.2Hz,1H),0.90−0.80(m,4H),1つのNHが失われた。MS(m/z):493.4(M+H).
【化45】
【0232】
実施例340及び341
メチル(6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(340)、及び(R)−2−アミノ−N−((6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル)−N−(2−メトキシエチル)−3−メチルブタンアミド(341)
工程1:tert−ブチル(6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(338)
アミン126(0.24g、0.46mmol)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液に、0℃で、トリホスゲン(0.054g、0.18mmol)を添加し、得られた溶液を0℃で1時間攪拌した。DIPEA(0.40mL、0.30g、2.3mmol)及びシクロプロピルアミン(0.26g、4.6mmol)を順次添加し、混合物を室温にまで加温し、3時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン及び水に分配し、有機相を回収し、飽和NH
4Cl水溶液及び塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物を、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製して(酢酸エチルから5% メタノール/酢酸エチル)、338(0.19g、収率67%)を得た。MS(m/z):608.4(M+H).
【0233】
工程2:1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(339)
338(0.19g、0.31mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液に、TFA(3mL)を添加した。溶液を6時間攪拌し、次いで濃縮した。残留物を、98:2 ジクロロメタン/メタノール混合物及び1M NaOH(水溶液)に分配し、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。得られた油を、ジエチルエーテル及び酢酸エチルとともに粉砕して、339(0.13g、収率82%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):
1H:8.80(s,1H);8.57(s,1H);8.51(d,J=5.5,1H);8.31(s,1H);8.23(d,J=8.0,1H);7.89(dd,J=8.0,1.5,1H);7.73(dd,J=13.5,2.2,1H);7.38(t,J=9.0,1H);7.20(d,J=8.2,1H);6.66−6.62(m,2H);3.78(s,2H);3.41(t,J=5.7,2H);3.24(s,3H);2.65(d,J=5.7,2H);2.57−2.51(m,1H);0.66−0.62(m,2H);0.44−0.41(m,2H).MS(m/z):508.3(M+H).
【0234】
工程3. メチル(6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(340)
化合物339(220mg、0.433mmol)及びクロロギ酸メチル(50.2μl,0.65mmol)のTHF(4mL)溶液に、DIPEA(227μL、1.30mmol)を添加し、混合物を室温で18時間攪拌し、溶媒を減圧下で除去し、残留物をMeOHとともに粉砕し、固体懸濁液を濾過により回収し、Biotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%、メタノール/ジクロロメタン;Snap 25gカラム)、ベージュの固体として化合物340(123.1mg、0.218mmol、収率50.2%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):8.70(s,1H),8.56−8.50(m,2H),8.33(s,1H),8.25(d,J=8.0Hz,1H),7.84−7.77(m,1H),7.73(dd,J=13.6,2.4Hz,1H),7.38(t,J=9.2Hz,1H),7.20(dd,J=8.8,1.2Hz,1H),6.65(d,J=5.6Hz,1H),6.56(d,J=2.8Hz,1H),4.54(s,2H),3.64(s,2H),3.44(s,3H),3.22(s,2H),2.59−2.51(m,1H),0.69−0.62(m,2H),0.46−0.40(m,2H).MS(m/z):566.4(M+H).
【0235】
工程4:(R)−2−アミノ−N−((6−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル)−N−(2−メトキシエチル)−3−メチルブタンアミド(341)
339(48mg、0.095mmol)、N−Boc−バリン(41mg、0.19mmol)、及びDIPEA(0.083mL、0.47mmol)のDMF(20mL)溶液に、HATU(90mg、0.236mmol)を添加した。得られた溶液を3時間室温で攪拌した。反応混合物を、酢酸エチル及び水に分配し、1M HCl及び塩水に分配し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、粗BOC−保護生成物を得た。この物質を、ジクロロメタン(75mL)及びトリフルオロ酢酸(3mL)に溶解させ、室温で3時間攪拌した。次いで、混合物を濃縮し、残留物をGilson逆相HPLCにより精製し(35〜95% MeOH/H
2O、Aquasil C18、30 分)、凍結乾燥させた。残留物(HPLCから幾らかのギ酸を含有している)を、ジクロロメタン及び1M NaOHに分配した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、
1H NMR による7:3 回転異性体の混合物として341(18mg、収率50%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:8.73(s,1H);8.57−8.51(m,2H);8.36(s,0.3H);8.32(s,0.7H);8,29−8.24(m,1H);7.84−7.71(m,2H);7.38(t,J=8.8,1H);7.21(d,J=8.3,1H);6.66−6.64(m,1H);6.59(s,1H);4.90(d,J=17.6,0.3H);4.73(d,J=15.6,0.7H);4.64(d,J=17.1,0.3H);4.53(d,J=15.6,0.7H);3.73−3.39(m,5H);3.25(s,2.2H);3.22(s,1.1H);2.58−2.52(m,1H);1.80−1.70(m,1H);0.89−0.84(m,6H);0.68−0.64(m,2H);0.45−0.41(m,2H).LRMS:(M+H)607.5.
【化46】
【0236】
実施例213及び214
N
1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N
3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)マロンアミド(345)、及びN
1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N
3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)マロンアミド(346)
工程1:メチル3−(4−(2−(5−((tert−ブトキシカルボニル(2−メトキシエチル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニルアミノ)−3−オキソプロパノエート(342)
化合物126(480mg、0.915mmol)及びDIPEA(479μL、2.74mmol)のDCM(9mL)溶液に、室温で、メチル マロニルクロリド(196μL、1.83mmol)を添加した。混合物を18時間攪拌した。塩化アンモニウムの飽和水溶液を添加し、水相をDCMで2回抽出した。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%,メタノール/ジクロロメタン;Snap 50gカラム)、黄色油として化合物342(540mg、0.86mmol、収率94%)を得た。MS(m/z):625.5(M+H).
【0237】
工程2. 3−(4−(2−(5−((tert−ブトキシカルボニル(2−メトキシエチル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニルアミノ)−3−oxopropanoic acid(343)
化合物342(540mg、0.864mmol)のTHF(12mL)及び水(6mL)溶液にLiOH一水和物(363mg、8.64mmol)を添加した。混合物を室温で48時間攪拌し、THFを減圧下で除去した。水溶液を水(10mL)で希釈し、1N HClを用いてpH4に酸性化した。懸濁液を濾過し、沈殿物を高真空下で乾燥させて、ベージュの固体として化合物343(485mg、0.79mmol、収率92%)を得た。MS(m/z):611.5(M+H).
【0238】
工程3及び4. N1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)マロンアミド(345)
化合物343(120mg、0.197mmol),3−メチルスルホニルアニリン ヒドロクロリド(82mg、0.393mmol)、及びDIPEA(172μL、0.983mmol)のDMF(4mL)溶液に、BOP 試薬(261mg、0.59mmol)を添加し、混合物を室温で18時間攪拌した。塩化アンモニウムの飽和水溶液を添加し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。まとめた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%,メタノール/ジクロロメタン;Snap 25gカラム)、黄色固体として(キャラクタライズされていない)化合物344を得、これをDCM(10mL)に溶解させ、TFA(4.5mL、59mmol)で処理した。混合物を室温で18時間攪拌し、溶媒を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルで希釈し、有機層を1N NaOHで抽出した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、まとめた有機層を濃縮した。残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜30%,メタノール/ジクロロメタン;Snap 50gカラム)、ベージュの固体として化合物345(39mg、0.059mmol、収率29.9%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):10.65(s,1H),10.61(s,1H),8.57(d,J=1.6Hz,1H),8.52(d,J=5.2Hz,1H),8.33(s,1H),8.28(s,1H),8.24(d,J=8.0Hz,1H),7.92−7.85(m,3H),7.66−7.60(m,2H),7.51(t,J=8.8Hz,1H),7.45(dd,J=9.2,1.6Hz,1H),6.68(dd,J=5.2,0.8Hz,1H),3.79(s,2H),3.57(s,2H),3.41(t,J=5.6Hz,2H),3.24(s,3H),3.21(s,3H),2.66(t,J=5.6Hz,2H).MS(m/z):664.5(M+H).
【0239】
工程5. N1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((N−(2−メトキシエチル)アセトアミド)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)マロンアミド(346)
化合物345(18.5mg、0.028mmol)の無水酢酸(1.31mL、13.9mmol)溶液を室温で60時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水とともに3時間粉砕した。固体懸濁液を濾過し、沈殿物を水ですすぎ、高真空下で乾燥させて、ベージュの固体として化合物346(6.4mg、9.07μmol、32.5%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ(ppm):回転異性体の混合物,10.64(s,1H),10.60(s,1H),8.55−8.49(m,2H),8.38−8.21(m,3H),7.91−7.86(m,2H),7.78(td,J=8.8,2.0Hz,1H),7.66−7.60(m,2H),7.51(t,J=8.8Hz,1H),7.44(dd,J=9.2,1.6Hz,1H),6.71−6.67(m,1H),4.71及び4.59(2s,2H),3.58−3.23(m,14H),3.21(s,3H),2.13及び2.05(2s,3H).MS(m/z):706.5(M+H).
【化47】
【0240】
実施例215
N−((2−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−N−(2−メトキシエチル)メタンスルホンアミド(349)
工程1:tert−ブチル(2−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(347).
アニリン46(400mg、0.758mmol)溶液に、トリホスゲン(1125mg、5eq、3.79mmol)及びiPr
2NEt(490mg、5eq、3.79mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。シクロプロピルアミン(6103mg、141eq、107mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を濃縮し、次いでDCMで希釈し、水で洗浄した。有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの20% EtOAc溶液)、黄色油として所望の化合物347(426mg、収率92%)を得た。MS(m/z)=611.4(M+H).
【0241】
工程2:1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(348)
347(426mg、0.698mmol)のDCM(10mL)溶液に、HClのジオキサン(0.7mL、4.01eq、2.80mmol、ジオキサン中4M)溶液を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を水で希釈し、固体NaHCO
3を添加した。反応混合物をEtOAcで十分抽出し、次いで有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの25%EtOAc溶液〜MeOHの50%EtOAc溶液)、黄色粉末として所望の化合物348(211mg、収率59%)を得た。MS(m/z)=511.4(M+H).
【0242】
工程3:N−((2−(7−(4−(3−シクロプロピルウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−N−(2−メトキシエチル)メタンスルホンアミド(349)
アミン348(61mg、0.119mmol)のDCM(5mL)懸濁液に、塩化メタンスルホニル(20.53mg、1.5eq、0.179mmol)及びiPr
2NEt(46.3mg、3eq、0.358mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、次いで飽和NH
4Cl溶液、飽和NaHCO
3溶液及び塩水で洗浄した。有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの25%EtOAc溶液)薄黄色固体として所望の化合物349(34mg、48%)を得た。
1H NMR(d
6 DMSO)8.27(s,1H),8.10(d,J=5.48Hz,1H),7.53(s,1H),7.25(m,1H),6.95(t,J=9.0Hz,1H),6.76(m,1H),6.71(s,1H),6.24(d,J=5.48Hz,1H),6.14(s,1H),4.06(s,2H),3.49(s,3H),2.72(s,3H),2.63(s,3H),2.12(m,3H),0.23(m,2H),0.00(s,2H).
【化48】
【0243】
実施例216
工程1:tert−ブチル(2−(7−(4−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)ウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(350)
アニリン46(500mg、0.948mmol)のDCM(10mL)溶液に、2,4−ジフルオロ−1−イソシアナトベンゼン(441mg、3eq、2.84mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーを介して精製して(溶出剤 MeOHの10%EtOAc溶液)、白色固体として350(600mg、93%)を得た。MS(m/z)=683.7(M+H)
【0244】
工程2:1−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(351)
350(600mg、0.879mmol)のDCM(15mL)溶液に、HCl のジオキサン溶液(2mL、7.17eq、8mmol、ジオキサン中4M)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を水で希釈し、固体NaHCO
3を添加した。反応混合物をEtOAcで抽出し、次いで有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をEtOAcとともに粉砕することにより、オフホワイトの固体として所望の化合物351(314mg、収率61%)を得た。
1H NMR(d
6−DMSO):10.90(s,1H),8.89(s,1H),8.50(d,J=5.48Hz,1H),7.98(m,1H),7.95(s,1H),7.72(m,1H),7.41(m,1H),7.28−7.20(m,3H),7.04(m,1H),6.68(d,J=5.28Hz,1H),4.28(s,2H),3.92(s,3H),3.61(m,2H),3.27(s,3H),3.13(m,2H).
【0245】
工程3:(S)−tert−ブチル1−(((2−(7−(4−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)ウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)(2−メトキシエチル)アミノ)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバメート(352)
化合物351(280mg、0.481mmol)のDMF(10mL)溶液に、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(209mg、2eq、0.961mmol)、iPr
2NEt(0.252mL、3eq、0.1.442mmol)、及びHATU(365mg、2eq、0.961mmol)を添加し、反応混合物 を一晩攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、NaHCO
3溶液、次いで塩水で洗浄した。有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、次いで濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの20%EtOAc溶液)、オフホワイトの固体として所望の化合物352(200mg、収率53%)を得た。MS(m/z)=782.7(M+H).
【0246】
工程4:(S)−2−アミノ−N−((2−(7−(4−(3−(2,4−ジフルオロフェニル)ウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−N−(2−メトキシエチル)−3−メチルブタンアミド(353)
化合物352(200mg、0.256mmol)のDCM(10mL)溶液にに、HClのジオキサン(0.7mL、10.95eq、2.80mmol,ジオキサン中4M)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を水で希釈し、固体NaHCO
3 を添加した。反応混合物をEtOAcで抽出し、次いで有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの30%EtOAc溶液)、薄黄色粉末として所望の化合物353(155mg、収率89%)を得た。
1H NMR(d
6−DMSO)9.36(s,1H),8.60(s,1H),8.49(m,1H),8.01(m,1H),7.87(s,1H),7.71(m,1H),7.41(t,J=8.99Hz,1H),7.31(m,1H),7.20(m,1H),7.02(m,1H),6.98(s,1H),6.65(d,J=5.09Hz,1H),4.83(d,J=15.65Hz,1H),4.48(d,J=15.65Hz,1H),3.81(s,1H),3.80(s,2H),3.40(m,1H),3.39−3.295(m,6H),1.71(m,2H),0.81(m,6H).
【化49】
【0247】
実施例217
N1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(355)
工程1. tert−ブチル(2−(7−(2−フルオロ−4−(3−(2−フルオロフェニルアミノ)−3−オキソプロパンアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(354)
アニリン46(300mg、0.569mmol)、酸2(224mg、1.137mmol)、及びDIPEA(0.397mL、2.274mmol)のDMF(15mL)溶液に、HATU(540mg、1.422mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで酢酸エチル及び水に分配し、有機層を回収し、水、1M NaOH、及び塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、次いで濾過して、濃縮した。残留物をBiotageにより精製して(溶出剤 1〜30%MeOH/EA、Silicycle 12gカラム)、ベージュの固体として354(230mg、0.325mmol、収率57.2%)を得た。
TLC:R
f =0.35(溶出剤 10%MeOH/EtOAc),
【0248】
工程2. N1−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)−N3−(2−フルオロフェニル)マロンアミド(355)
354(230mg、0.325mmol)のDCM(3mL)溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いで濃縮した。残留物をEtOAc及びNaHCO
3飽和溶液に分配した。有機層を回収し、乾燥させ、濃縮した。残留物をBiotageを介して精製して(0−50%MeOH/EA;10g SNAPカラム)、赤みを帯びた固体を得、これを再びフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOH/EA,20−25%)、黄色を帯びた固体を得、エーテとともに粉砕して、オフホワイトの固体として標題化合物355(80mg、0.132mmol、収率40.5%)を得た。HNMR(dmso)δ(ppm)1H:10.53(s,1H),10.01(s,1H),8.47(d,1H,J=5.5Hz),7.95(m,1H),7.85−7.81(m,2H),7.46(t,1H,J=8.8Hz),7.39(d,1H,J=10.9Hz),7.15−7.09(m,2H),6.91(s,1H),6.65(d,1H,J=5.5Hz),3.81(s,3H),3.72(s,2H),3.58(s,2H),3.35(t,2H,J=5.6Hz),3.20(s,3H),2.64(t,2H,J=5.6Hz).MS:607.2(MH)
+.
【0249】
実施例218
2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)ベンズアミド(357)
工程1. tert−ブチル(2−(7−(2−フルオロ−4−(2−フルオロベンズアミド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(356)
アニリン46(300mg、0.569mmol)のDCM(10mL)溶液に、0℃で、DIPEA(0.199mL、1.137mmol)及び2−フルオロベンゾイルクロリド(135mg、0.853mmol)を添加し、懸濁液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAc及び水に分配した。有機層を回収し、乾燥させ、濃縮した。残留物をBiotageを用いて精製して(溶出剤 EtOAc、25g Silicycle HR カラム)、白色固体として標題の化合物356(400mg、0.616mmol、定量的収率)を得た。
MS:650(MH)+.
【0250】
工程2. 2−フルオロ−N−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)ベンズアミド(357)
356(400mg、0.616mmol)及びTFA(0.047mL、0.616mmol)のDCM(15mL)溶液を室温で一晩攪拌し、次いで濃縮した。残留物をEtOAc及びNaHCO
3飽和溶液に分配した、生成物は両層で見出された。層をまとめ、濃縮した。残留物をMeOHで抽出し、無機固体を濾し取った。濾液を濃縮し、残留物をBiotageを用いて精製して(溶出剤 MeOH/EtOAc、10〜50%、25g Silicycleカラム)、固体を得、EtOAc/エーテルの混合物とともに粉砕して、白色固体として358(40mg、0.073mmol、収率11.82%)を得た。HNMR:(dmso)δ(ppm)1H:10.77(s,1H),8.51(d,1H,J=5.5Hz),7.94−7.91(m,2H),7.68−7.63(m,1H),7.60−7.56(m,2H),7.49(t,1H),J=8.8Hz),7.36−7.30(m,2H),7.15(s,1H),6.70(d,1H,J=5.5Hz),4.13(s,2H),3.89(s,3H),3.51(t,2H,J=5.3Hz),3.26(s,3H),3.01(m,2H).MS:550(MH)
+
【化50】
【0251】
実施例219
1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(360)
工程1. 4−((6−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル)モルホリン(358)
カルバルデヒド321(0.5g、1.265mmol)のDCM(12.65mL)懸濁液に、モルホリン0.220mL、2.53mmol)及び酢酸(0.145mL、2.53mmol)を添加し、混合物を室温で1時間攪拌し、その後トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.804g、3.79mmol)を添加した。一晩攪拌を続けた。次いで、混合物をDCM及び1N NaOHに分配した。相を分離し、有機層を回収し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残留物をBiotageを介して精製して(直線勾配 0〜20%,MeOH/EtOAc;10g SNAPカラム)、ベージュの固体として標題の化合物358(341mg、0.731mmol、収率57.8%)を得た。MS:467(MH)+.
【0252】
工程2. 3−フルオロ−4−(2−(5−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)アニリン(359)
ニトロ化合物358(432mg、0.926mmol)、鉄粉(440mg、7.87mmol)、及び塩化アンモニウム(42.6mg、0.796mmol)の混合物の、水(3.00mL)及びエタノール(6mL)混合物溶液を30分間80℃に加熱した。次いで、Celiteのパッドを通して加熱しながら、反応混合物を濾過した。濾液を濃縮し、残留物をBiotageを用いて精製して(溶出剤 0〜20%EtOAc/MeOH,10g SNAP カラム)、白色固体としてアミン359(136mg、0.312mmol、収率33.6%)を得た。MS:437(MH)+.
【0253】
工程3. 1−シクロプロピル−3−(3−フルオロ−4−(2−(5−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニル)尿素(360)
アニリン359(136mg、0.312mmol)及びDIPEA(0.218mL、1.246mmol)のTHF(6mL)溶液を0℃にまで冷却し、次いでトリホスゲン(46.2mg、0.156mmol)を添加し、反応混合物を0℃で1時間攪拌し、続いてシクロプロピルアミン(89mg、1.558mmol)を添加した。反応混合物を室温で更に3時間攪拌し、次いで濃縮し、水及び酢酸エチルに分配した。高粘度の固体が形成され、これを吸引濾過により単離し、水及び酢酸エチルですすぎ、真空中で乾燥させた。次いで、この物質をGilsonを用いて精製して(溶出剤 20〜95%MeOH/H
2O,1h)、白色固体として標題の化合物360(30mg、0.058mmol、収率18.53%)を得た。
1HNMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:HNMR 9.16(s,br,1H),8.16(d,1H,J=1.6HZ),8.11(d,1H,J=5.4Hz),7.91(s,1H),7.83(d,1H,J=8.2Hz),7.46(dd,1H,J1=2.1Hz,J2=8.2Hz),7.34(dd,1H,J1=2.6Hz,J2=13.9Hz),6.97−7.45(m,2H),6.84−6.81(m,1H),6.23(d,1H,J=4.7Hz),3.18(t,4H),3.14(s,2H),2.15−2.12(m,1H),1.98(m,4H),0.23−0.19(m,2H),0.02−0.005(m,2H).MS:520.4(MH)+.
【化51】
【0254】
実施例220
1−(4−(2−(4−5,8,11−トリオキサ−2−アザドデシルフェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)尿素(368)
工程1:4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンズアルデヒド(362)
ヨードチエノピリジン361(米国特許出願公開第2006/0287343号)(2.10g、5.05mmol),4−ホルミルフェニルボロン酸(1.51g、10.1mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.29g、0.25mmol)を、無水ジオキサン(80mL)に溶解させた。フッ化セシウム(0.92g、6.1mmol)及び重炭酸ナトリウム(2.12g、25.2mmol)を水(各5mL)に溶解させ、反応混合物に添加し、これをN
2流で脱気し、次いで加熱して3時間還流させ、冷却し、濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水に分配し、高粘度の沈殿物を得た。これを吸引濾過により単離し、水及び酢酸エチルですすいで、362(1.92g、96%)を得た。LRMS(M+H):395.2
【0255】
工程2:N N−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エタンアミン(364)
362(0.90g、2.3mmol)、アミン363(0.93g、5.7mmol)[アミン363は、アミン322(スキーム18)及び326(スキーム20)の合成に使用した手順に従って合成した]、及び酢酸(0.26mL、4.6mmol)のジクロロメタン(50mL)懸濁液を、室温で1時間攪拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.45g、6.85mmol)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。次いで、更なる量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.5g)を添加し、2時間攪拌し続けた。反応混合物をジクロロメタン及び1N HClに分配した。有機相を廃棄した。水相を3M NaOHで塩基性化し(pH=13)、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色固体として364(0.72g、58%)を得た。LRMS(M+H):542.4
【0256】
工程3:tert−ブチル 4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(365)
364(0.72g、1.3mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、室温でDMAP(0.041g、0.33mmol)及びBoc
2O(0.58g、2.7mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間更に攪拌し、次いで混合物を水,塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 EtOAc次いでMeOHの1%EtOAc溶液)、化合物365(0.51g、収率60%)を得た。LRMS(M+H):642.5
【0257】
工程4:tert−ブチル 4−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(366)
365(0.49g、0.76mmol)のMeOH(100mL)溶液に、鉄塵(0.43g、7.6mmol)及び塩化アンモニウム(0.12g、2.3mmol)の水溶液(5mL)を添加した。得られた混合物を加熱して4時間還流させ、次いで冷却し、celiteパッドを通して濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタン及び水に分配し、有機相を回収し、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの2%EtOAc溶液)、366(0.41g、収率88%)を得た。LRMS(M+H):612.6
【0258】
工程5:tert−ブチル 4−(7−(2−フルオロ−4−(3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)ウレイド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(367)
366(0.15g、0.25mmol)及びDIPEA(0.11mL、0.080g、0.61mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、0℃で、トリホスゲン(0.029g、0.098mmol)を添加し、得られた溶液を0℃で1時間攪拌した。3−アミノ−5−メチルイソキサゾール(0.025g、0.25mmol)を添加し、混合物を室温にまで加温し、3時間攪拌し、次いで1mLの水で反応停止し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水に分配し、有機相を回収し、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの2%EtOAc溶液)、367(0.074g、収率4%)を得た。
【0259】
工程7:1−(4−(2−(4−5,8,11−トリオキサ−2−アザドデシルフェニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)尿素(368)
367(0.074g、0.10mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌し、次いで濃縮し、残留物をジクロロメタン及び飽和NaHCO
3に分配し、有機相を回収し、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物Gilson逆相HPLCにより精製して(35〜75%MeOH/H
2O、Aquasil C
18、30分)、凍結乾燥させた。精製した生成物(HPLCから幾らかのギ酸を含有している)をジクロロメタン及び1M NaOH)に分配した。有機相を回収し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、化合物368(0.033g、0.052mmol、収率52%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:9.71(s,1H);9.31(s,1H);8.48(d,J=5.5,1H);8.01(s,1H);7.82−7.79(m,2H);7.73(dd,J=13.1,2.5,1H)7.46−7.41(m,3H);7.28−7.26(m,1H);6.60(d,J=5.5,1H);6.54(d,J=0.8,1H);3.75(s,2H);3.51−3.45(m,8H);3.41−3.35(m,2H);3.20(s,3H);2.63(t,J=5.7,2H);2.35(d,J=0.6,3H).LRMS(M+H):636.5
【化52】
【0260】
実施例221
N−(4−(7−(2−フルオロ−4−(3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)ウレイド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)アセトアミド(371)
工程 1:N−(4−(7−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)アセトアミド(369)
364(0.50g、0.92mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液に、無水酢酸(1.0mL、11mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌し、次いで濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水に分配し、有機相を回収し、飽和NaHCO
3、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4),濾過して、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤EtOAc)、369(0.36g、収率67%)を得た。LRMS(M+H):584.4
【0261】
工程2:N−(4−(7−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)アセトアミド(370).
369(0.36g、0.62mmol)のMeOH(100mL)溶液に、鉄塵(0.68g、12mmol)及び塩化アンモニウム(0.13g、2.5mmol)の水溶液(5mL)を添加した。得られた混合物を加熱して4時間還流させ、次いで冷却し、celiteを通して濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタン及び水に分配し、有機相を回収し、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 MeOHの2%EtOAc溶液)、370(0.35g、収率100%)を得た。LRMS(M+H):554.4
【0262】
工程3:N−(4−(7−(2−フルオロ−4−(3−(5−メチルイソキサゾール−3−イル)ウレイド)フェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ベンジル)−N−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル)アセトアミド(371)
370(0.14g、0.25mmol)及びDIPEA(0.11mL、0.080g、0.61mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に、0℃で、トリホスゲン(0.030g、0.10mmol)を添加し、得られた溶液を0℃で0.5時間攪拌した。3−アミノ−5−メチルイソキサゾール(0.074g、0.76mmol)を添加し、混合物を室温にまで加温し、3時間攪拌し、次いで1mLの水で反応停止し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水に分配し、有機相を回収し、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(MeOHの10%EtOAc溶液)、続いてGilson逆相HPLCにより精製して(35−65%アセトニトリル/H
2O、Aquasil C
18、30分)、凍結乾燥させた。残留物(HPLCから幾らかのギ酸を含有している)を、ジクロロメタン及び1M NaOHに分配した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、
1H NMRにより2:1回転異性体の混合物として371(65mg、収率38%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ(ppm)
1H:9.64(s,1H);9.19(s,1H);8.50−8.48(m,1H);8.04(s,0.4H);8.01(s,0.6H);7.89(d,J=8.2,0.4H);7.82(d,J=8.2,0.6H);7.72(dd,J=12.9,2.5,1H);7.45(t,J=9.2,1H);7.33(d,J=8.4,2H);7.27−7.24(m,1H);6.61−6.59(m,1H);6.54(d,J=0.8,1H);4.68(s,0.4H);4.59(s,0.6H);3.52−3.38(m,12H);3.21(s,1.8H);3.20(s,1.2H);2.35(d,J=0.4,3H);2.12(s,1.8H);2.00(1.2 H).LRMS(M+H):678.8
【化53】
【0263】
実施例222
2,2,2−トリフルオロエチル3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルカルバメート(373)
工程1. 4−(2−(5−((tert−ブトキシカルボニル(2−メトキシエチル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)−3−フルオロフェニル2,2,2−トリフルオロエチルメチルカルバメート(372)
ジホスゲン(0.017mL、0.143mmol)をアニリン126(0.15g、0.286mmol)のTHF(2.86mL)溶液に添加し、反応混合物を2時間激しく攪拌した。反応混合物に2,2,2−トリフルオロエタノール(0.042mL、0.572mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.572mmol)のTHF(2.86mL)溶液を添加した。反応混合物を一晩激しく攪拌し、DCMで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して(Biotage、Snap10カラム、勾配:3%10CV、3%〜5%2CV、及び10CV MeOHの5%DCM溶液)、薄黄色固体として372(0.1097g、0.169mmol、収率59.0%)を得た。m/z:651.4(M+H)
+.
【0264】
工程2. 2,2,2−トリフルオロエチル3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルカルバメート(373)
372(0.1097g、0.169mmol)のDCM(1.0mL)懸濁液に、TFA(1.0mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCMに溶解させ、1N NaOH溶液及び水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、白色固体として373(0.0543g、0.097mmol、収率57.3%)を得た。
1H−NMR(DMSO−D
6,400MHz)10.55(s,1H),8.57(s,1H),8.52(d,J=5.62Hz,1H),8.32(s,1H),8.23(d,J=8.1Hz,1H),7.90(d,J=8.10Hz,1H),7.63(d,J=9Hz,1H),7.52(d,J=13.5Hz,1H),7.39(t,J=9.0Hz,1H),6.66(d,J=6.7Hz,1H),4.85(q,J=9.0Hz,2H),3.79(s,2H),3.41(t,J=5.5Hz,2H),3.24(s,3H),2.66(t,J=5.5Hz,2H).m/z:(M+H)
+551.4.
【化54】
【0265】
実施例223
N−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルカルバモイル)シクロプロパンスルホンアミド(376)
工程1:エチルシクロプロピルスルホニルカルバメート(374)
シクロプロパンスルホンアミド(Li,J. et al;Synlett 2006,5,725−728)(800mg、6.60mmol)のアセトン(25mL)溶液に、炭酸カリウム(2.738g、3eq、19.81mmol)及びクロロギ酸エチル(1.075g、1.5eq、9.90mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、濃HClで酸性化し(pH1)、次いでEtOAcで抽出した。抽出物を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 EtOAcの30%ヘキサン溶液)、無色の油として374(800mg、63%)を得た。
1H NMR(DMSO,d
6)11.47(s,1H),4.10(q,J=10.27Hz,2H),2.90(m,1H),1.19(t,J=7.24Hz,3H),1.039(m,4H).
【0266】
工程2:tert−ブチル(6−(7−(4−(3−(シクロプロピルスルホニル)ウレイド)−2−フルオロフェノキシ)チエノ[3,2−b]ピリジン−2−イル)ピリジン−3−イル)メチル(2−メトキシエチル)カルバメート(375)
アミン126(500mg、0.953mmol)のDME(4mL)溶液に、カルバメート374(460mg、2.5eq、2.383mmol)を添加し、反応混合物を1日間120℃にまで加熱した。混合物を室温にまで冷却し、EtOAc及び水で希釈し、有機相を回収し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(溶出剤 EtOAc〜アセトンの50%EtOAc溶液)、茶色の油として375(130mg、55%)を得た。MS(m/z)=672.5(M+H)
【0267】
工程3:N−(3−フルオロ−4−(2−(5−((2−メトキシエチルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルオキシ)フェニルカルバモイル)シクロプロパンスルホンアミド(376)
375(140mg、0.208mmol)のDCM(5mL)溶液に、HClのジオキサン(0.5mL、2mmol、9.6eq、ジオキサン中4M)溶液を添加し、反応混合物を4時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3溶液で塩基性化し、EtOAc/アセトンで抽出した。有機相を回収し、廃棄した。水相を濃縮し、残留物をDCM及びアセトンの混合物に懸濁させた。溶液相を回収し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、更にEt
2Oとともに粉砕した後、ベージュの固体として376を得た(収量8mg、7%)。
1H NMR(DMSO−d6):8.67(s,1H),8.56(s,1H),8.47(d,J=5.28,1H),8.27(s,1H),8.19(d,J=8.02Hz,1H),7.85(m,2H),7.80(s,1H),7.22(m,2H),6.59(d,J=5.28Hz,1H),3.76(s,2H),3.40(m,2H),3.20(s,3H),2.76(m,1H),2.60(m,2H),0.75(m,2H),0.65(m,2H).LRMS(ESI):(計算値)571.64(実測値)572.58(MH)
+.
【0268】
本発明の係る更なる化合物としては、表2に示すものが挙げられる。
【表2-1】
【0273】
本発明の係る更なる化合物としては、表3に示すものが挙げられる。
【表3-1】
【0294】
【表3-25】
本発明の係る更なる化合物としては、表4に示すものが挙げられる。
【0296】
本発明の係る更なる化合物としては、表5に示すものが挙げられる。
【表5-1】
【表5-2】
【0298】
本発明の係る更なる化合物としては、表5aに示すものが挙げられる。
【表5a-1】
【表5a-2】
【0300】
医薬組成物
幾つかの実施形態では、本発明は、本発明に係る化合物と、薬剤的に許容可能な担体、賦形剤、又は希釈剤と、を含む医薬組成物を提供する。本発明の組成物は、当該技術分野において周知である任意の方法により配合することができ、制限されないが、非経口、経口、舌下、経皮、局所、鼻腔内、気管内、又は直腸内を含む、任意の経路により投与するために調製することができる。幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、病院の設定で静脈内投与される。幾つかの実施形態では、投与は、経口経路によってもよい。
【0301】
担体、賦形剤、又は希釈剤の特徴は、投与経路に依存する。本明細書で使用するとき、用語「薬剤的に許容可能な」とは、細胞、細胞培養物、組織、又は生物のような生体系に適合性があり、活性成分(1又は複数)の生物活性の有効性に干渉しない、非毒性物質を意味する。よって、本発明に係る組成物は、阻害剤に加えて、希釈剤、充填剤、塩類、緩衝剤、安定剤、可溶化剤、及び当該技術分野において周知の他の物質を含有してもよい。薬剤的に許容可能な製剤の調製は、例えば、Remington‘s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,ed. A. Gennaro,Mack Publishing Co.,Easton,Pa.,1990に記載されている。
【0302】
活性化合物は、薬剤的に許容可能な担体、賦形剤、又は希釈剤中に、治療される患者に重篤な毒性効果を引き起こすことなく、治療有効量を患者に送達するのに十分な量含まれる。薬剤的に許容可能な誘導体の有効な用量範囲は、送達される親化合物の重量に基づいて計算することができる。誘導体がそれ自体活性を示す場合、有効な用量は、誘導体の重量を用いて、又は当業者に既知の他の手段を用いて、上記のように推定することができる。
【0303】
VEGF受容体シグナル伝達の阻害
幾つかの実施形態では、本発明は、VEGF受容体シグナル伝達の阻害が望ましい細胞を、本発明に係るVEGF受容体シグナル伝達の阻害剤と接触させることを含む、細胞内のVEGF受容体シグナル伝達を阻害する方法を提供する。本発明の化合物は、VEGF受容体シグナル伝達を阻害するため、それらは、生物学的プロセスにおけるVEGF受容体シグナル伝達の役割をインビトロで研究するための有用な研究手段である。
【0304】
幾つかの実施形態では、VEGF受容体シグナル伝達の阻害は、接触した細胞の細胞増殖阻害を引き起こす。
【0305】
アッセイ例
VEGF活性の阻害
以下のプロトコルを用いて、本発明の化合物をアッセイした。
【0306】
アッセイ例1
インビトロ受容体型チロシンキナーゼアッセイ(VEGF受容体KDR)
この試験は、化合物の、組み換えヒトVEGF受容体酵素活性の酵素活性を阻害する能力を測定する。
VEGFR2(KDR)(Genbankアクセッション番号AF035121のアミノ酸806〜1356)の触媒ドメインに対応する、1.6kbのcDNAを、その酵素のGST−タグ付バージョンを作製するために、pDEST20 Gatewayベクター(Invitrogen)のPstI部位にクローニングする。このコンストラクトを用いて、製造業者の取扱説明書(Invitrogen)に従って、Bac−to−Bac(商標)システムを用いて、組み換えバキュロウイルスを作製する。
【0307】
GST−VEGFR2806−1356タンパク質は、組み換えバキュロウイルスコンストラクトを感染させると、Sf9細胞(Spodoptera frugiperda)内で発現する。簡潔に述べると、懸濁液中で増殖させ、約2×10
6細胞/mLの細胞密度で、血清を含まない培地(ゲンタマイシンを添加したSf900II)中で維持したSf9細胞に、ロータリーシェイカー上で120rpmにて攪拌しながら、27℃で72時間、感染多重度(MOI)0.1で、上述のウイルスに感染させる。感染した細胞を、15分間、398gで遠心分離することにより集菌する。細胞のペレットを、精製するまで、−80℃で凍結させる。
【0308】
細胞抽出及び精製について記載する全ての工程は、4℃で実施する。GST−VEGFR2806−1356組み換えバキュロウイルスに感染させた、凍結Sf9細胞ペレットを解凍し、細胞1グラムあたり3mLの緩衝液を用いて、バッファーA(1μg/mLのペプスタチン、2μg/mLのアプロチニン、及びロイペプチン、50μg/mLのPMSF、50μg/mLのTLCK、及び10μMのE64、及び0.5mMのDTTを添加した、pH7.3のPBS)に穏やかに再懸濁させる。懸濁液をDounceホモジナイザーで均質化し、1%のTriton X−100をホモジネートに添加し、その後4℃、22500gで30分間遠心分離する。上清(細胞抽出物)を、GST−VEGFR2806−1356の精製のための出発物質として用いる。
【0309】
上清を、pH7.3のPBSで平衡化したGST−アガロースカラム(Sigma)に充填する。4カラム体積(CV)のPBS pH7.3+1%Triton X−100で洗浄し、4CVのバッファーB(50mMのTris pH 8.0、20%グリセロール、及び100mMのNaCl)で洗浄した後、結合したタンパク質を、5mMのDTT及び15mMのグルタチオンを添加した5CVのバッファーBで段階溶出する。このクロマトグラフィー工程から得られるGST−VEGFR2806−1356に富む画分、すなわちO.D.280の高い画分を、U.V.トレースに基づいてプールする。最終GST−VEGFR2806−1356タンパク質製剤濃度は、約0.7mg/mL(純度約70%)である。精製したGST−VEGFR2806−1356タンパク質ストックを分注し、−80℃で凍結させ、その後酵素アッセイで用いる。
【0310】
VEGFR/KDRの阻害を、DELFIATMアッセイ(Perkin Elmer)で測定する。基質ポリ(Glu4、Tyr)を、黒色高結合ポリスチレン96ウェルプレート上に固定する。コーティングされたプレートを洗浄し、4℃で保管する。アッセイ中、酵素を阻害剤及びMg−ATPとともに、氷上のポリプロピレン96ウェルプレート内で、4分間プレインキュベートし、次いでコーティングされたプレートに移す。その後、10〜30分間30℃でキナーゼ反応を行わせる。アッセイにおけるATP濃度は、VEGFR/KDR(2×Km)で0.6μMである。酵素濃度は5nMである。インキュベート後、キナーゼ反応をEDTAで反応停止し、プレートを洗浄する。リン酸化産物を、ユーロピウムで標識した抗ホスホチロシンMoAbとともにインキュベートすることにより検出する。プレートを洗浄した後、結合したMoAbを、Gemini SpectraMax reader(Molecular Devices)で、時間分解蛍光により検出する。化合物を、濃度範囲にわたって評価し、IC50(酵素活性の50%が阻害される化合物の濃度)を決定する。結果を表6に示す。表では、「a」は、250nM未満の濃度で阻害活性を示し、「b」は、250nM以上500nM未満での濃度で阻害活性を示し、「c」は、500nM以上1000nM未満で阻害活性を示し、「d」は、1000nM以上で阻害活性を示す。
【0311】
アッセイ例2
VEGF依存性Erkリン酸化
細胞及び増殖因子:HUVEC細胞をCambrex Bio Science Walkersville,Incから購入し、販売者の取扱説明書に従って培養した。VEGF
165の完全長コード配列を、Gateway Cloning Technology(Invitrogen)を用いて、バキュロウイルス発現Sf9細胞にクローニングした。VEGF
165を、HiTrapヘパリンカラム(GE Healthcare Life Sciences)からNaCl勾配溶出、続いてHiTrapキレート化カラム(GE Healthcare Life Sciences)からイミダゾール勾配溶出を用いて、条件培地から精製し、次いで0.1%BSAを添加したPBS中に緩衝液に保存し、濾過滅菌した。
【0312】
細胞アッセイ:細胞を、96ウェルプレートに8000細胞/ウェルで播種し、48時間増殖させた。次いで、細胞を血清、及び成長因子を含まない培地中で一晩増殖させ、1.5時間化合物希釈液に曝露した。培地中で15分インキュベートした後、VEGF
165(150ng/mL)細胞を、1mMの4−(2アミノエチル)ベンゼンスルホニルフッ化物塩酸塩、200μMのオルトバナジウム酸ナトリウム、1mMのフッ化ナトリウム、10μg/mLのロイペプチン、10μg/mLのアプロチニン、1μg/mLのペプスタチン、及び50μg/mLのNa−p−トシル−L−リシンクロロメチルケトン塩酸塩を含有する氷冷溶解緩衝液(50mMのHEPES(pH7.4)、150mMのNaCl、1.5mMのMgCl
2、1%のTriton X−100、10%のグリセロール)中に溶解させ、ウエスタンブロットとして処理して、抗ホスホERK1/2(T202/Y204)(Cell Signaling Technologies)を検出した。
【0313】
ウエスタンブロット分析:単回処理ウェルから、溶解物サンプルを、5〜20%SDS−PAGEゲルで分離し、イモビロンポリビニリデン二フッ化物膜(Amersham)を用いて、製造業者の取扱説明書に従って免疫ブロッティングを実施した。ブロットを、0.1%のTween20洗剤(TBST)を含むTris緩衝生理食塩水で洗浄し、ホスホ−Thr202/Tyr204−ERK(Cell signaling technologies)に対する抗体をプローブした。イメージング及び濃度計分析のために、Storm濃度計(GE Healthcare;800PMT、100nM解像度)を用いて、製造業者の取扱説明書に従って、化学発光検出(Amersham,ECL plus)を実施した。希釈範囲にわたる値を用いて、4−パラメータ適合モデル(parameter fit model)を用いてIC
50曲線を準備した。これらの曲線を、GraFit5.0ソフトウェアを用いて計算した。結果を表6に示す。表では、「a」は、250nM未満の濃度で阻害活性を示し、「b」は、250nM以上500nM未満の濃度で阻害活性を示し、「c」は、500nM以上1000nM未満で阻害活性を示し、「d」は、1000nM以上で阻害活性を示す。
【表6-1】
【0318】
アッセイ例2
インビトロ固形腫瘍疾患モデル
この試験は、化合物の、固形腫瘍増殖を阻害する能力を測定する。
【0319】
1X10
6個のU87、A431、又はSKLMS細胞/マウスの皮下注射により、腫瘍異種移植片を、雌胸腺欠損CD1マウス(Charles River Inc.)の側腹部で確立する。いったん確立すると、次いで腫瘍を、連続継代してヌードマウス宿主に皮下注射する。これらの宿主動物の腫瘍断片を、後の化合物評価実験で用いる。化合物評価実験では、体重約20gの雌のヌードマウスに、ドナー腫瘍から約30gの腫瘍断片を外科的に移植することにより、皮下移植する。腫瘍の大きさが約100mm
3になったとき(移植後約7〜10日後)、動物を無作為に、処理群及び対照群に分ける。各群は、6〜8匹の腫瘍を有するマウスを含み、その各マウスの耳にタグを付け、実験全体にわたって個別に追跡する。
【0320】
マウスの体重を計り、1日目から始めて週3回カリパスにより腫瘍を測定する。これらの腫瘍測定値を、周知の式(L+W/4)3 4/3πにより腫瘍体積に変換する。対照腫瘍の大きさが約1500mm
3に達したとき、実験を終了する。このモデルでは、化合物処理群の平均腫瘍体積変化/対照群(未処理又はビヒクル処理)の平均腫瘍体積変化×100(ΔT/ΔC)を、100から減じて、各試験化合物についての腫瘍増殖阻害(TGI(%))を求める。腫瘍体積に加えて、動物の体重を最長3週間週2回モニタする。
【0321】
アッセイ例3
インビボ脈絡膜新生血管形成(CNV)モデル
この試験は、化合物のCNV進行を阻害する能力を測定する。CNVは、加齢性黄斑変性症(AMD)に罹患している患者の重篤な視力喪失の主な原因である。
【0322】
これらの研究では雄の茶色ドブネズミ(Japan Clea Co.,Ltd.)を用いた。
【0323】
ラットをペントバルビタールの腹腔内注入により麻酔し、右の瞳孔を0.5%のトロピカミド及び0.5%の塩酸フェニレフリンで散大させた。右目に、Greenレーザー光凝固装置(Nidex Inc.,Japan)の細隙灯送達システム及びHealon(商標)(AMO Inc)の顕微鏡スライドグラス(コンタクトレンズとして使用)を用いて、網膜血管間を6回レーザー焼灼した。レーザー出力は、0.1秒間100又は200mWであり、スポット直径は100μmであった。レーザー焼灼時、気泡の発生が観察され、これはCNV発現に重要なブルッフ膜の破裂の指標である。
【0324】
レーザー照射後(0日)、SASソフトウェア(SAS institute Japan,R8.1)を用いて、体重に基づき、ラットをグループ分けした。動物に麻酔をした後、右の瞳孔を散大させ(上述の通り)、3日目に、30nmol/眼の用量で、動物の右目に化合物又はビヒクルを注入(10μL/眼)した。化合物は、注入前に、CBS、PBS、又は他の適切なビヒクルに溶解させた、又は懸濁させた。
【0325】
10日目に、動物を、エーテルで麻酔し、高分子量フルオレセインイソチオシアネート(FITC)−デキストラン(SIGMA、2×10
6MW)を尾静脈を介して注入した(20mg/ラット)。FITC−デキストラン注入の約30分後、動物をエーテル又は二酸化炭素により安楽死させ、眼を取り出し、10%ホルマリン中性緩衝溶液で固定した。固定の1時間以上後、眼球から角膜、水晶体、及び網膜を取り除くことにより、RPE−脈絡膜−強膜の平坦標本(flat mounts)を得た。平坦標本を、顕微鏡用スライドグラス上の50%グリセロール中に置き、レーザーで焼灼した部分を蛍光顕微鏡(Nikon Corporation、励起フィルター:465〜495nm、吸収フィルター:515〜555nm)を用いて撮影した。CNV領域を、Scionイメージを用いて写真上で観察された超蛍光領域を測定することにより得た。
【0326】
6回の焼灼の平均CNV領域を、CNV領域の個別の値として用いて、化合物処理群の平均CNV領域を、ビヒクル処理群と比較した。本発明の数種の化合物についての結果を表7に示し、CNV進行の阻害の百分率として示した(「A」は、60%以上の阻害を示し、「B」は40%以上60%未満の阻害を示す)。
【表7】