特許第5661679号(P5661679)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5661679
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】電極テープの製造装置
(51)【国際特許分類】
   H01B 13/00 20060101AFI20150108BHJP
   H01L 51/44 20060101ALI20150108BHJP
【FI】
   H01B13/00 501P
   H01L31/04 130
   H01B13/00 525D
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-95382(P2012-95382)
(22)【出願日】2012年4月19日
(65)【公開番号】特開2012-243762(P2012-243762A)
(43)【公開日】2012年12月10日
【審査請求日】2012年4月19日
(31)【優先権主張番号】100117344
(32)【優先日】2011年5月17日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】313011272
【氏名又は名称】新日光能源科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】林 晴煌
(72)【発明者】
【氏名】梁 榮昌
(72)【発明者】
【氏名】蔡 佩蒼
【審査官】 高木 康晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−134914(JP,A)
【文献】 特開2008−300403(JP,A)
【文献】 特開2011−049612(JP,A)
【文献】 特開平04−363811(JP,A)
【文献】 特開2003−109690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 13/00
H01B 7/00−7/16
H01L 31/04−31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着性フィルム内に埋め込まれ、第1の接触点及び第2の接触点を含むとともに、電極テープの長手方向に延びる導電構造を含んでおり、前記接着性フィルムは、第1の接着性表面及び第1の接着性表面と反対側の第2の接着性表面を含み、前記第1の接触点が前記第1の接着性表面上から露出しており、前記第2の接触点が前記第2の接着性表面上から露出しているような電極テープを製造するための装置であり、前記装置は:
成形ベルトとローラーを含むコンベアであって、前記ローラーが前記成形ベルトを駆動するために使用され、前記成形ベルトが少なくとも1つの溝を有する、コンベアを含み
記成形ベルトの前記溝へ導電構造を与えるために使用される、導電構造のコイルを含み
記成形ベルトの表面に接着剤を供給するために使用され、前記接着剤は、前記第1の接触点及び前記第2の接触点が前記接着剤によって覆われないように、前記導電構造の側面にのみ適用される、接着剤供給ユニットを含み;及び
記成形ベルトの前記表面上に供給される前記接着剤をフィルム状に硬化させるために使用される、硬化ユニットを含む、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であり、前記硬化ユニットが加熱ユニット又はUV照射ユニットを含む、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であり、前記成形ベルトが粗面を含む、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であり、前記装置がさらに保護フィルム貼り付けユニットを含む、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であり、前記コンベア、前記導電構造コイル、前記接着剤供給ユニット及び前記硬化ユニットが、ロールからロール(roll-to-roll)方式で配置される、装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置であり、前記硬化ユニットがさらに、粗面を有する成形プレートを含む、装置。
【請求項7】
接着性フィルム内に埋め込まれ、第1の接触点及び第2の接触点を含むとともに、電極テープの長手方向に延びる導電構造を含んでおり、前記接着性フィルムは、第1の接着性表面及び第1の接着性表面と反対側の第2の接着性表面を含み、前記第1の接触点が前記第1の接着性表面上から露出しており、前記第2の接触点が前記第2の接着性表面上から露出しているような電極テープを製造するための装置であり、前記装置が:
記導電構造を与えるために使用される、導電構造コイルを含み
記導電構造を受容するための溝を有する成形ベルトを含み;及び
上部モールド及び下部モールドを含むモールドであって
前記上部モールド及び前記下部モールドが上及び下方向に移動可能であり、前記成形ベルトを間に挟んで結合されて前記導電構造を設けるために使用される第1の空間及び第1の空間に隣接する第2の空間を形成する、モールドを含み
記第2の空間内へ接着剤を供給するために使用され、前記接着剤は、前記第1の接触点及び前記第2の接触点が前記接着剤によって覆われないように、前記導電構造の側面にのみ適用される、接着剤入口を含み;及び
記第2の空間内の前記接着剤をフィルム状に硬化させるために使用される、硬化ユニットを含む、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置であり、前記硬化ユニットが加熱ユニット又はUV照射ユニットを含む、装置。
【請求項9】
請求項7に記載の装置であり、前記上部モールド及び下部モールドの少なくとも1つが溝を有する表面を含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極テープの製造装置に関する。本出願は、2011年5月17日出願の台湾特許出願番号第100117344発明の名称「電極テープの製造装置」に基づく利益を主張するものであり、これらの出願の内容は参照されて本明細書の援用される。
【背景技術】
【0002】
太陽電池は、光電効果に基づき光を電気に変換し、環境汚染のないクリーンエネルギーを提供するために使用される。今日太陽電池は広く研究開発され製造され、かつこれまでの伝統的な電力に置き換えるように徐々に受け入れられてきている。
【0003】
一般的に太陽電池は半導体装置、例えば単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン又はp−n接合を含むその他の薄膜半導体装置と共に製造される。p−n接合の形成方法には、nタイプイオン又はp−タイプイオンを拡散又はイオン注入によりドーピングすることを含む。前記半導体装置が光で照射されると、電子正孔対(ペア)が、シリコンなどの半導体中の生成され、電子及び正孔が分離されて移動して前記p−n接合により形成される内部場により電流を形成する。太陽電池により生成された電流を集めるため、金属電極は前記太陽電池上に形成される。図1で示されるように、太陽電池10、20上に形成された金属電極は、後電極12、22、前側11、21上に形成されるフィンガ電極13、23、及び前記フィンガ電極13、23の2つの端部上に形成されたバスバー(busbar、又はbussbar)電極14、24を含む。
【0004】
前記フィンガ電極13、23及び前記バスバー電極14、24は、通常は前記太陽電池10、20上にスクリーン印刷により銀ペーストをコーティングすることで形成される。又は、前記フィンガ電極13、23は通常は、小さい幅を持ち、影効果を最小にするために規定の間隔で平行に設けられる。後電極12、22はまた、スクリーン印刷で形成され、通常アルミニウムである。しかし、後電極12、22は、フィンガ電極13、23とは異なり、これらは太陽電池10,20の全面上にアルミニウムをコーティングすることで形成され得る。
【0005】
単一の太陽電池は通常約0.5ボルトから約0.7ボルトの出力を持ち、従って複数の太陽電池が連続して接続されて必要とされる操作電圧を与えるために太陽電池モジュールを構成する。図1に示されるように、隣の太陽電池とは通常、その前電極と後電極とをリボン30で接続されている。例えば、前記リボン30の1つの端部が前記太陽電池10の前側上に形成されたバスター電極14に接続され、一方で前記リボンの他の端部は前記太陽電池20の後電極22に接続され、従って1つの太陽電池モジュール1が直列に接続された太陽電池により形成されることとなり、これをここでは「直列接続タイプ太陽電池モジュール」という。
【0006】
前記プロセスは、金属電極を形成し、リボンをハンダ付けするステップを必要とする。従来のハンダ付けプロセスは通常高温度で実施され、金属電極と結晶性シリコン基板との間の熱膨張/収縮係数の違いにより前記結晶性シリコン太陽電池の表面にマイクロクラックを発生させる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6936761号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/0144577号明細書
【特許文献3】米国特許第7432438号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2009/0025788号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2010/0288328号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記問題を解決する、電極テープの製造装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
電極テープの製造のための装置は、コンベア、導電構造コイル、接着剤供給ユニット及び硬化ユニットを含む。前記コンベアは、成形ベルトとローラーを含み、ローラーは前記成形ベルトを駆動する。前記成形ベルトは少なくとも1つの溝を含む。前記導電構造コイルは、前記成形ベルトの溝へ導電構造を与えるために使用される。前記接着剤供給ユニットは、接着剤を前記成形ベルトの表面に接着剤を供給するために使用される。前記硬化ユニットは前記成形ベルトの表面に供給された接着剤を硬化させるために使用される。
【0010】
電極テープを製造するための装置は、導電構造コイル及びモールドを含む。前記導電構造コイルは導電構造を与えるために使用される。前記モールドは、上部モールド、下部モールド、接着剤入口及び硬化ユニットを含む。前記上部モールド及び下部モールフォは、上方向及び下方向に移動可能であり、結合されて前記導電構造を配置するために使用される。前記接着剤入口は、接着剤を前記空間へ注入するために使用され、硬化ユニットは前記空間内の接着剤を硬化させるために使用される。
【0011】
電極テープを製造するための装置は、第1の手段及び第2の手段を含む。前記第1の手段は、接着剤を導電構造の側壁に接着するために使用されるが、前記導電構造の第1の接触点及び第2の接触点をカバーしないように使用される。前記第2の手段は、接着剤を硬化させてフィルムにするために使用され、前記フィルムは、前記第1の接触点が設けられる第1の接着性表面と、前記第2の接触点が設けられる第2の接着性表面を含み、前記第1の接着性表面と第2の接着性表面がお互いに反対側の方向で面している。
【0012】
本発明の前記及びその他の構成及び利点、効果については、以下の添付図面を参照して詳細な説明の基づきより明瞭なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、直列接続タイプの太陽電池の正面図である。
図2図2は、本発明の1つの実施態様による、電極テープの正面図である。
図3a図3aは、本発明の1つの実施態様による、電極テープの正面図である。
図3b図3bは、本発明の1つの実施態様による、電極テープに含まれる金属ワイヤの正面図である。
図3c図3cは、本発明の1つの実施態様による、電極テープに含まれる導電構造の正面図である。
図3d図3dは、本発明の1つの実施態様による、電極テープに含まれる導電構造の正面図である。
図3e図3eは、本発明の1つの実施態様による電極テープの上面図である。
図3f図3fは、本発明の1つの実施態様による電極テープの側面図である。
図4図4は、本発明の1つの実施態様による電極テープの断面図である。
図5図5は、本発明の1つの実施態様による電極テープの正面図である。
図6a図6aは、本発明の1つの実施態様による直列接続タイプ太陽電池の正面図である。
図6b図6bは、図6aに示される太陽電池モジュールの正面図である。
図7図7は、本発明の他の実施態様による直列接続タイプの太陽電池モジュールの正面図である。
図8a図8aは、本発明の1つの実施態様による電極テープ製造装置の正面図である。
図8b図8bは、図8aで示される電極テープ製造装置の成形ベルトの断面図である。
図8c図8cは、図8aで示される電極テープ製造装置により形成される電極テープの断面図である。
図9a図9aは、図8aで示される電極テープ製造装置の成形ベルトの上面図である。
図9b図9bは、本発明の1つの実施態様による成形プレートを含む加熱炉の底部である。
図10図10は、本発明の他の実施態様による電極テープ製造装置の正面図である。
図11図11は、本発明の他の実施態様による電極テープ製造装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、いくつかの実施態様につき添付図面を参照しつつ説明する。図面の部品の寸法は正確に描かれていない。厚さ、幅、長さ等については説明のためにそれらの寸法は誇張されている場合がある。ここで図において、類似又は同一の参照符号は類似の又は同一の部品を示すものである。
【0015】
明細書において、「電極テープ」とは、少なくとも1つの電極を含むテープを意味する。「電極」とは、導電構造を意味する。「テープ」とは、膜(フィルム)、ストリップ、シート又はその他の類似の構造であって、接着性材料を含み、ロールとして巻いて保存でき、適切な切断又は他の適切な方法で切断して積み重ねた断片として保存し得る。室温では、前記テープの表面が接着性であっても、非接着性であってもよい。1つの実施態様では、例えばテープ表面が室温では非接着性であり、加熱により接着性となる。
【0016】
図2は、本発明の1つの実施態様による電極テープの正面図である。図に示されるように、この実施態様の電極テープ100は接着性フィルム101及び導電構造102を含む。前記接着性フィルム101は第1の部分101a、第2の部分101b及び第3の部分101cを含む。前記導電構造102は、2つの平行な金属ワイヤ102a及び102bを含み、前記導電構造102の金属ワイヤ102aは前記第1の部分101aと第2の部分101bとの間に設けられ、一方で金属ワイヤ102bは、前記第2の部分101bと第3の部分101cとの間に設けられる。
【0017】
前記接着性フィルム101は、第1の接着性表面103と第2の接着性表面104を含む。前記第1の接着性表面103と第2の接着性表面104はそれぞれ、前記接着性フィルム101の上部表面及び底部表面であり、お互いに反対側に面する。前記接着性フィルム101の前記第1の部分101a、第2の部分101b及び第3の部分101cは接着性材料で形成される。従って、前記第1の部分101aと第2の部分101bは前記導電構造102の金属ワイヤ102aの側壁へ接着され、一方第2の部分101bと第3の部分101cは前記導電構造の金属ワイヤの側壁に接着される。
【0018】
導電構造102の金属ワイヤ102a、102bのそれぞれは、第1の接触点105と第2の接触点106を含む。前記第1の接触点105は、前記接着性フィルム101の第1の接着性表面103の上に設けられ、一方前記第2の接触点106は、前記接着性フィルム101の第1の接着性表面104の上に設けられる。言い換えると、金属ワイヤ102aと102bの大部分が前記接着性フィルム101内に埋め込まれ、一方第1の接触点105と第2の接触点106は前記接着性フィルム101上に設けられる。
【0019】
例えば前記接着性フィルムの前記第1の接着性表面103及び第2の接着性表面104は、1つの実施態様では室温で接着性である。しかし、他の実施態様では、これは室温では接着性でなく、例えば加熱により接着性となる前記接着性フィルム101は熱可塑性材料で形成され得る。好ましくは、前記接着性フィルム101は、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、エポキシ系接着剤、エチレンビニルアセテート系接着剤、ポリビニルエーテル系接着剤、ポリウレタン系接着剤又はポリアミド系接着剤などの、絶縁性、透明で熱安定な接着性材料から選択され得る。前記有機接着性材料に加えて、接着性フィルム101はまた、無機接着性材料から形成され得る。
【0020】
留意すべきことは、この実施態様で示される接着性フィルム101は、個別に形成され、事前に適切なサイズに形状化され得る、ということである。しかし他の例では以下説明するように、ロールからロールで製造され得る。さらに導電構造102に含まれる金属ワイヤの数は限定されるものではない。言い換えれば、図3aに示されるように、より多いか、より少ない金属ワイヤが前記導電構造102に含まれ得る。さらに、金属ワイヤ102a及び102bの断面は上で示される円形状には限定されない。例えば他の形状で成形され得る。例えば図3bに示されるように、三角形、正方形、台形、五角形又はその他の多角形状で成形され得る。導電構造102はまた、金属ワイヤ以外の電極構造を含むことができる。例えば図3c又は図3dに示されるように櫛形電極やメッシュ電極などである。導電構造102の材料は、例えば銅、すず、銀、亜鉛、鉄、金、白金、鉛、アルミニウム及びこれらの組み合わせを含む群から選択され得る。又は、上で示された直線配置に加えて、金属ワイヤはまた、曲げられ、捻られて配置され得る。例えば波状又はジグザグ形状である。例えば、波状金属ワイヤは、図3eで示されるように、前記第1の接着性表面103及び/又は第2の接着性表面104と実質的に平行な平面内に伸びているか、又は記第1の接着性表面103及び/又は第2の接着性表面104と実質的に垂直な平行な平面内に伸びている。さらに、金属ワイヤは、具体的な設計の要求に依存してお互いが平行であるか、又は非平行であり得る。ただし、この実施態様が本発明の範囲を限定するものではない。
【0021】
電極テープ100の接着性フィルム101は、第1の接着性表面103と第2の接着性表面104を含み、かつ接着性材料で成形される。従って電極テープ100は両側接着性である。又は、電極テープ100の導電構造102は配置された第1の接触点105と配置された第2の接触点106を含む。従って電極テープ100は両側導電性である。
【0022】
図4は、本発明の他の実施態様による電極テープの側面図である。
【0023】
図から、電極テープ200は電極テープ100の構造と類似の主構造を含み、接着性フィルム201と導電構造202を含む。絶縁性フィルム201は、第1の接着性表面203と第2の接着性表面204を含む。
【0024】
この実施態様では、第1の接着性表面203はさらに、ミクロ突起203a及び第2の接着性表面204はさらにミクロ突起204aを含む。前記ミクロ突起203a及び204aは粗面を形成し、これにより大きい接触領域を形成し、接着性フィルム201を、太陽電池などの表面へ不要な空気を追い出しことにより接着させるプロセスを可能とする。従って、接着性フィルム201の接着性が増加する。第1の接着性表面203のミクロ突起203a及び第2の接着性表面204のミクロ突起204aの算術平均表面粗さ(Ra)は例えば約1μmから約1mmの間である。この実施態様では、第1の接着性表面203及び第2の接着性表面204の粗さを増加させる方法は、ミクロ突起203a、204aの形成によりなされる。しかし、他の実施態様では、他の方法が、第1の接着性表面203及び第2の接着性表面204の表面粗さを増加させるために使用され得る。例えば表面上にミクロ凹凸を形成する方法である。
【0025】
図5は、本発明の他の実施態様による電極テープの正面図である。
【0026】
図から、電極テープ300は、電極テープ100と類似の主構造を持つ。この実施態様では、電極テープ300はさらに、第1の保護フィルム310及び第2の保護フィルム320を含む。前記第1の保護フィルム310は前記接着性フィルム301の第1の接着性表面303上に剥離可能に貼り付けられており、前記第1の接着性表面303を保護するために使用される。同様に、前記第2の保護フィルム320は前記接着性フィルム301の第2の接着性表面304上に剥離可能に貼り付けられており、前記第2の接着性表面304を保護するために使用される。この実施態様では、電極テープ300が使用される前に、前記第1の保護フィルム310及び第2の保護フィルム320が電極テープ300の表面保護することが可能である。その後、前記第1の保護フィルム310と第2の保護フィルム320が電極テープ300から剥がされ、前記電極テープ300を太陽電池の表面に接着させ、次の製造プロセスへ続けられる。電極テープ300を太陽電池へ接着するプロセスは以下説明される。
【0027】
第1の保護フィルム310及び第2の保護フィルム320は透明又は半透明材料で成形され得る。例えば、第1の保護フィルム及び/又は第2の保護フィルム320は、基材フィルム上に剥離剤をコーティングして形成される剥離シートであり得る。前記基材フィルムは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)や紙であり得る。剥離剤は例えばシリコーンである。
【0028】
図6aは、直列接続タイプ太陽電池の正面図である。
【0029】
図から、太陽電池モジュール400は、2つの太陽電池が直列に接続されている。即ち第1の太陽電池410と第2の太陽電池420である。第1の太陽電池410と第2の太陽電池420はお互いに電気的に、本発明による電極テープ100を通じて接続されている。
【0030】
図6bは、第1の太陽電池400の正面図である。第1の太陽電池400は基板411,光受容側に前電極412及び後側に後電極413を備える。前記前電極412上には複数のフィンガ電極414が存在する。この実施態様では、例えば第1の太陽電池410は多結晶性シリコン太陽電池を含む。基板411は多結晶性シリコン基板を含む。前記フィンガ電極414は、例えば銀で形成される。
【0031】
第2の太陽電池420は、第1の太陽電池410と類似の構造を持つ。第2の太陽電池420は、図6aに示されるように、前電極422、後電極423、及び複数のフィンガ電極424を持つ。この実施態様では、第1の太陽電池410及び第2の太陽電池420は多結晶性シリコン太陽電池を含む。しかし、他の実施態様では、第1の太陽電池410又は第2の太陽電池420は他のタイプの太陽電池であってよく、例えば単結晶性シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池又は薄膜太陽電池である。
【0032】
電極テープ100は第1の端部110と第2の端部120を含む。電極テープ100の前記第1の端部110は前記第1の太陽電池410の前記前電極412へ接着され、一方電極テープ100の第2の端部120は前記第2の太陽電池の後電極へ接着されている。又は、電極テープ100の第1の端部110上の前記第1の接着性表面103は前記第1の太陽電池の前記前電極412と外向きに面し、一方電極テープ100の第1の端部110上の前記第2の接着性表面104は前記第1の太陽電池の前記前電極412に接着される。さらに、電極テープ100の前記第1の金属ワイヤ102a及び第2の金属ワイヤ102bは、前記第1の太陽電池410のフィンガ電極414と交差されている。前記電極テープ100の前記第2の端部120上の前記第1の接着性表面103は前記第2の太陽電池420の後電極423に接着され、一方で前記電極テープ100の第2の端部120の第2の接着表面104は前記第2の太陽電池420の後電極423へ外向きに面する。従って、第1の太陽電池410及び第2の太陽電池420は、前記電極テープ00を介して電気的に直列して接続される。
【0033】
図7は、他の直列接続タイプの太陽電池モジュールの正面図である。
【0034】
図には、太陽電池500は複数の直列接続された太陽電池、即ち第1の太陽電池510、第2の太陽電池520、第3の太陽電池530、...、(N−1)th太陽電池540、及びNth太陽電池550(Nは太陽電池の総数であり、自然数)を含む。前記第1太陽電池510から第Nth太陽電池550は、本発明の電極テープ100を介して直列に電気的に接続されている。
【0035】
第1の太陽電池510は、図6bで示されるように、前記第1の太陽電池410と類似の構造を含む。太陽電池510は、基板511、前電極512及び後電極513を含む。又は、前記第2の太陽電池520、前記第3の太陽電池530、前記第(N−1)th太陽電池540及び第Nth太陽電池550は全て、前記第1の太陽電池510と同じ構造を含む。
【0036】
図で示されるように、前記第1の太陽電池510、第2の太陽電池520、第3の太陽電池530、第(N−1)th太陽電池540、及び前記第Nth太陽電池550は、それらの前電極と上向きに面し、後電極と下向きに面するように配置されている。前記第1の太陽電池510の前電極512は、電極テープ100を介して前記第2の太陽電池520の後電極523へ電気的に接続される。同様に、前記第2の太陽電池520の前電極522は、前記第3の太陽電池530の後電極533へ電気的に接続される。第(N−1)th太陽電池540の前電極542は前記第Nth太陽電池550に電気的に接続される。従って、前記第1の太陽電池510は前記第Nth太陽電池550に直列に電気的に接続される。
【0037】
以下本実施態様の電極テープを製造する方法が記載される。
【0038】
例えば1つの実施態様による電極テープを製造する1つの方法は、限定されるものではないがロールからロール(roll−to−roll)プロセスを含む。図8aは、本発明の実施態様による電極テープ製造装置の正面図である。図に示されるように、電極テープ製造装置600は、コンベアー610,金属ワイヤコイル620,接着剤供給ユニット630,加熱ユニット640及び保護フィルム通過ユニット650を含む。
【0039】
コンベア610は、成形ベルト611及び2つのローラー612、613を含む。前記成形ベルト611は、2つのローラー612、613を囲み、前記2つのローラー612、613により駆動される。成形ベルト611の断面図が図8bに示され、線A−A’に沿った断面図が図8aに示される。図8bに示されるように、成形ベルト611は2つの溝611a及び611bを含む。
【0040】
金属ワイヤコイル620は前記コンベア610の入口側に設けられる。金属ワイヤコイル620は、シャフト621、622及び金属ワイヤ623、624を含む。金属ワイヤ623、624は、前記2つのシャフト621と622の回りに巻かれている。
【0041】
接着剤供給ユニット630は、成形ベルト611の上に設けられ、接着剤631を前記成形ベルト611の表面上に供給するために使用される。前記加熱ユニット640は、例えば加熱炉は前記成形ベルト611の中間部分に設けられ、前記接着剤631内の溶媒を除去し接着剤631を硬化させるために使用される。他の例では、前記加熱ユニットは「硬化ユニット」と呼ばれる。
【0042】
前記保護フィルム通過ユニット650は前記コンベア610の出口側に設けられ、第1のリール651、第2のリール652、第3のリール653、第4のリール654、第1の保護フィルム655及び第2の保護フィルム656が含まれる。前記第1のリール651及び第3のリール653は、お互いに隣接し平行に設けられる。前記第1の保護フィルム655は第2のリール652に巻かれており、一方第2の保護フィルム656は前記第4のリール654に巻かれる。
【0043】
以下、前記電極テープ製造装置600を用いて実施態様の電極テープを製造する方法が説明される。
【0044】
第1に、金属ワイヤコイル620の金属ワイヤ623、624が前記成形ベルト611の表面上に引き出される。ここで2つの金属ワイヤ623及び624が前記2つの溝611a及び611b内に埋め込まれる。しかし、金属ワイヤ623、624のほとんどの部分のみが2つの溝611a及び611bに埋め込まれ、かつ金属ワイヤ623、624の他の部分は前記2つの溝611a及び611bの上に設けられている。その後、接着剤631が成形ベルト611上に、接着剤供給ユニット630から供給される。接着剤631の供給量は、乾燥厚さで、2つの金属ワイヤ623、624の厚さより大きい厚さの接着性フィルムを形成することができる。又は、接着性フィルム661の乾燥厚さは、2つの金属ワイヤ623及び624の側壁に接着するために十分な量を供給できる。この実施態様では、前記接着性フィルム661の厚さは、例えば約10μmから約5mm、好ましくは約25μmから約2mmであり得る。
【0045】
その後、前記接着剤631は2つの金属ワイヤ623、624と共に成形ベルト611上で前記加熱炉640へ、2つのローラー612、613を作動させることで運ばれる。前記加熱炉640の温度は、例えば約25℃から約180℃に設定され得る。接着剤631中に含まれる水分又は溶媒はその際加熱炉640により加熱され蒸発する。従って、加熱後、接着剤631は2つの金属ワイヤ623、624と共に硬化され、電極テープ660を形成することができる。電極テープ660の断面が図8cに示される。図8aの線B−B’に沿った断面図である。図に示されるように、電極テープ660は接着性フィルム661を含む。即ち接着剤631及び2つの金属ワイヤ623、624から形成される。さらに、前記接着性フィルム661は、第1の接着表面662及び第2の接着表面663を含み、2つの金属ワイヤ623、624のそれぞれは第1の接触点623a、624aと第2の接触点623b、624bを含む。前記第1の接触点623a、624aは、前記第1の接着性表面上に設けられ、一方第2の接触点623b、624bは前記第2の接着性表面663上に設けられる。
【0046】
電極テープ660はさらに、第1の接着性表面662及び第2の接着性表面663上に前記保護フィルム貼り付けユニット650を介して保護フィルムが貼り付けられる。
【0047】
第1に、電極テープ660が前記保護フィルム通過ユニット650内に駆動され、その後前記第1の保護フィルム655及び第2の保護フィルム656が前記電極テープ660の表面上に前記第2のリール652及び第4のリール654から引き出される。その後、第1の保護フィルム655、電極テープ660及び第2の保護フィルム656が第1のリール651及び第3のリール653よりプレスされ、かつ前記第1の保護フィルム655及び第2の保護フィルム656は前記電極テープ660の表面上に貼り付けられる。
【0048】
又は、図9aに示されるように、成形ベルト611はさらに粗さを含む。従って、電極テープ660は、粗さ614を持つ成形ベルト611の表面上に接着剤631を供給することで図4に示されるミクロ突起が形成され得る。他の例では、前記加熱炉640は、図9bで示される粗さ642を持つ成形プレート641を含む。この成形プレート641で接着剤631の表面をプレスすることで、電極テープ660はまた、図4で示されるミクロ突起を持って成形され得る。
【0049】
当業者であれば理解すべきことは、この実施態様で示される2つの金属ワイヤ623、624は例示目的でのみ記載され、より多いか又はより少ない金属ワイヤとそれに対応する溝もまた使用することができる、ということである。又は、電極テープ製造装置はまた、異なる設計を含むことができる。例えばより多い又はより少ない金属ワイヤコイル、加熱炉又はローラー、異なる構成及び同等な機能を持つ置換物などである。以下他のタイプの電極テープ製造装置が例示される。
【0050】
図10は、他のタイプの電極テープ製造装置の正面図である。電極テープ製造装置700は、加熱ユニット(加熱炉)640よりはむしろUV装置740を含み、一方電極テープ装置700及び電極テープ製造装置600のその他の部分は同じである。即ち、電極テープ製造装置700はまた、コンベヤ710、金属ワイヤコイル720,接着剤供給ユニット730及び保護フィルム貼り付けユニット750を含む。コンベア710は成形ベルト711及び2つのローラー712、713を含む。金属ワイヤコイル720は、シャフト721、722及び金属ワイヤ723、724を含む。保護フィルム貼り付けユニット750は第1のリール751、第2のリール752、第3のリール753、第4のリール754、第1の保護フィルム755及び第2の保護フィルム756を含む。他の実施態様では、電極テープ製造装置は、限定されるものではないが、加熱ユニット及びUV照射ユニットを同時に含む。
【0051】
電極テープ製造装置700を用いることで電極テープを形成する方法は以下説明される。
【0052】
第1に、金属ワイヤ723、724は前記成形ベルト711の表面上に引き出される。その後、UV重合性接着剤731、例えばエポキシ樹脂は、前記接着剤供給ユニット730から成形ベルト711の表面上に供給される。UV重合性接着剤731の供給量は硬化後乾燥厚さが2つの金属ワイヤ723、724の厚さよりも大きい厚さを持つように接着性フィルムを形成することができる。又は前記接着剤731の乾燥厚さは、2つの金属ワイヤ723及び724の側壁への十分な接着性を与えることができる。
【0053】
次に、UV重合性接着剤731及び金属ワイヤ723、724がUV照射ユニット740内に、2つのローラー712、713を作動させることで運ばれる。前記UV重合接着剤731はUV照射で重合されかつ硬化される。一方、2つの金属ワイヤ723、724はUV重合性接着剤731内に埋め込まれて電極テープ760を形成する。その後電極テープ760にはさらに、ロールアップステップ又は保護フィルム貼り付けステップが実施され得る。
【0054】
図11は、電極テープ製造装置の他のタイプの正面図である。電極テープ製造装置800は、電極テープ製造装置600に含まれているコンベア610と加熱ユニット640ではなくて、モールド840を含む。電極テープ製造装置600と800のその他の部分は同じである。即ち、電極テープ製造装置はまた、金属ワイヤコイル820及び保護フィルム貼り付けユニット850を含む。金属ワイヤコイル820は、シャフト821、822及び金属ワイヤ823、824を含む。保護フィルム貼り付けユニット850は、第1のリール851、第2のリール852、第3のリール853、第4のリール854、第1の保護フィルム855及び第2の保護フィルム856を含む。
【0055】
前記モールド840は、上部モールド部841、下部モールド部842、入口843及び加熱装置844を含む。上部モールド部841及び下部モールド842の両方は、上向き及び下向きに移動され得る。かつ上部モールド部841及び下部モールド部842はお互いに接続されて空間846を形成する。入口843は上部モールド部841に接続され、接着剤845を前記空間に供給するために使用される。加熱装置844は、例えば上部モールド部841又は下部モールド部842内に設けられる。前記加熱装置844は上部モーリド部841、下部モールド部842及び前記空間846を加熱するために使用される。
【0056】
電極テープ製造装置800を用いた電極テープを形成するための方法が以下説明される。
【0057】
第1に、モールド840を、上部モールド部841を上向きに、下部モールド部842を下向きに動かすことで開く。 次に金属ワイヤ823、824が、下部モールド部842の表面上に引き出される。その後前記モールド840が再び閉じられる。その後接着剤845が前記入口843を通じて前記空間846内へ供給される。下部モールド部842内の接着剤845の供給量は、下部モールド部842の底部表面上に2つの金属ワイヤ723、724の高さよりも大きくない乾燥厚さを持つ接着性フィルムを成形することを可能とする。又は、接着剤845の乾燥厚さは、2つの金属ワイヤ823、824の側壁への十分な接着性を与えることができる。
【0058】
その後前記空間846内の接着剤845は、含まれる溶媒を除去するために加熱装置844を用いることで加熱され硬化される。従って、2つの金属ワイヤ823、824と共に接着剤845は硬化後に電極テープ860を形成する。その後さらに、第1の保護フィルム855と第2の保護フィルム856を貼り付けるステップが前記保護フィルム貼り付けユニット850を用いて進行する。
【0059】
前記方法において、接着剤845は上部モールド部841からモールド840内へ供給される。しかし他の実施態様では、接着剤845は下部モールド部842や、上部モールド部841及び下部モールド部842から同時に供給され得る。
【0060】
前記記載は、本発明のいくつかの実施態様についてのみ示されたものであり、本発明を限定するものではない。本発明の開示された本質から離れることなく、全ての均等な変更、変法等は添付の特許請求の範囲に含まれる。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図8c
図9a
図9b
図10
図11