(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5661695
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年1月28日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 19/00 20060101AFI20150108BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20150108BHJP
F21V 23/04 20060101ALI20150108BHJP
F21V 31/00 20060101ALI20150108BHJP
F21Y 101/02 20060101ALN20150108BHJP
【FI】
F21V19/00 234
F21V33/00 400
F21V23/04 100
F21V31/00 300
F21Y101:02
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2012-173315(P2012-173315)
(22)【出願日】2012年8月3日
(65)【公開番号】特開2014-32879(P2014-32879A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2014年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】509050753
【氏名又は名称】株式会社夢屋
(74)【代理人】
【識別番号】100081363
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 修治
(72)【発明者】
【氏名】笹沼 祐之
(72)【発明者】
【氏名】小林 修
【審査官】
宮崎 光治
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3149901(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3098829(JP,U)
【文献】
特開2003−031009(JP,A)
【文献】
米国特許第08011816(US,B1)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0026088(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0168803(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V19/00−19/06
F21V23/00−99/00
F21S2/00−19/00
F21L2/00−27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチを構成する電極を裏面に設けた台座部、電池を収容する電池収容部および発光ダイオードを表面に配置した配線基板を有する発光ユニットと、
当該発光ユニットを収容する透光性を有した柔軟な合成樹脂素材により一体的に成形した収容体を有し、
前記収容体は、前記発光ユニットを内包する収容部、前記台座部を保持するとともに前記電極を表出させる開口を設けた発光ユニット装着部、容器体に対する弾性変形可能な装着部を前記発光ユニット装着部の外周に隙間を隔てて設けたことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
中空容器の開口に挿入される蓋を兼ねた照明装置であって、
発光ユニットと当該発光ユニットを収容する収容体から構成されており、
前記収容体は、透光性を有した柔軟な合成樹脂素材により一体的に成形されるとともに、前記中空容器の開口に対する装着部および前記発光ユニットの操作スイッチを表出させる開口を有したことを特徴する照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の蓋を兼ねた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、空き瓶の内部に収容する照明具に関するものとして特許文献1記載の照明ユニットが知られている。当該照明ユニットは、再利用ボトルの開口部に装着可能なユニット本体を有し、当該ユニット本体から導線を垂下してその先端に光源を設けたものである。しかしながら、当該照明具は防塵性や防水性を有しておらず、何かを収容した状態で使用できるものとはなっていない。
一方、容器に収容物を入れた状態で内部を照明するには、特許文献2または特許文献3記載のもののように、容器体の構造を二重にするなど複雑な構造を採用すれば可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3159000号公報
【特許文献2】実用新案登録第3153607号公報
【特許文献1】実用新案登録第3157608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、容器自体が販売の対象であるならばともかく、複雑な構造の容器はコストが高くなる。本願発明は当該事情に鑑み発明されたものであって、安価かつ容器の収容物によって動作不良を起こすことのない容器用の照明装置を提供することを課題とするものである。また、当該照明装置に関する各種の構造を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。
スイッチを構成する電極を裏面に設けた台座部、電池を収容する電池収容部および発光ダイオードを表面に配置した配線基板を有する発光ユニットと、
当該発光ユニットを収容する透光性を有した柔軟な合成樹脂素材により一体的に成形した収容体を有し、
前記収容体は、前記発光ユニットを内包する収容部、前記台座部を保持するとともに前記電極を表出させる開口を設けた発光ユニット装着部、容器体に対する弾性変形可能な装着部を前記発光ユニット装着部の外周に隙間を隔てて設けたことを特徴とする照明装置。
【0006】
中空容器の開口に挿入される蓋を兼ねた照明装置であって、
発光ユニットと当該発光ユニットを収容する収容体から構成されており、
前記収容体は、透光性を有した柔軟な合成樹脂素材により一体的に成形されるとともに、前記中空容器の開口に対する装着部および前記発光ユニットの操作スイッチを表出させる開口を有したことを特徴する照明装置。
【発明の効果】
【0007】
本願発明に係る照明装置は、容器体が有する開口に装着される栓として使用されるものであって、軟質素材により一体的に成形した収容体に発光ユニットを装着したものである。
照明装置は、容器体に装着された際に当該容器体の開口よりも内部に入り込む部分を有しており、この部分を一体成形によって防塵、防水を保つ構造にして発光ユニットを収容している。このため、容器体内で発光体を発光させるように構成できるにも関わらず、容器体内の収容物が発光ユニットに作用して動作不良を起こすことがないようになっている。
また、発光を操作するためのスイッチは、容器体の内部ではなく外側に面するように配置されている。したがって、容器体の収容物が収容体の内部に入り込んで発光ユニットの発光動作を阻害することがないようになっている。
また、収容体から発光ユニットを取り出すことができるため、電池交換もできるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】容器体に照明装置を装着した状態を表した説明図である。
【
図2】照明装置が有する発光ユニットの説明図である。
【
図4】照明装置を裏面側から見た外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明に係る照明装置1の使用例を表した説明図であり、照明装置1を装着した容器2の断面図を表したものである。
照明装置1は、容器2の開口3を着脱可能に塞ぐ栓を兼ねたものである。容器2は透明体若しくは透光性の素材で形成されており、底面に物品取り出し用の円形の開口3を設けたものである。なお、容器2は、容器の天地を逆にして、底面ではなく上面に同様の開口を設けても差し支えがない。また、容器2の外観形状は円筒状に限らず、球形であったり動物や他の形状を成していても差し支えがないものである。
【0010】
照明装置1は、発光ユニット4と当該発光ユニット4を収容する収容体5によって構成されている。
図2は発光ユニット4の外観図であり、
図2(a)は発光ユニット4を上方から見た斜視図、
図2(b)は発光ユニット4を下方から見た斜視図である。発光ユニット4は、底部に設けた円形の台座6と当該台座6の上方に設けた柱状部7を有した合成樹脂製の本体部を有している。また、柱状部7の上面には配線基盤8が設けられている。
【0011】
台座6と柱状部7からなる本体部の内側には空間が形成されており、ボタン電池が収容されている。また、所定の配線が設けられており、収容したボタン電池の電力を前記配線基盤8に供給するようになっている。
配線基盤8の表面には、赤、青、黄色をそれぞれ発光する発光ダイオード9(9a,9b,9c)が直接設けられており、ボタン電池の電力によって駆動された回路によって各色の発光ダイオードが点灯や点滅を行うようになっている。
台座6の底部表面には、配線基盤8と電気的に接続された2つの電極10(10a,10b)の端面が露出するように設けられている。電極10は、発光ダイオード9の発光を開始させるスイッチとなっている。2つの電極10a,10bを指先で触るなどして導通させると、回路が駆動し発光ダイオード9を所定のパターンで点滅や発光をさせるようになっている。
【0012】
図3は、収容体5の外観形状を表しており、
図3(a)は上部側から見た斜視図、
図3(b)は下部側から見た斜視図を表している。収容体5は、ポリエチレン、シリコン、PVC等の肉厚が1mm程度の透明を含む透光性を有した軟質合成樹脂によって一体的に形成されている。
収容体5の外観は、最下部に周囲に向かって突出した円盤状の突縁11を有し、当該突縁11の上部に円筒部分12を設け、さらに当該円筒部分12よりも直径の小さい円筒部分13をその上に積み重ねるように設けたものである。
円盤状の突縁11上に設けた円筒部分12は、突縁11に近くなるにしたがって外形がやや小さくなるようなくびれを形成している。当該部分は、容器2に設けた円形の開口3に対して着脱可能に装着される部分であり、軟質合成樹脂によって形成されているので撓みながら開口3に入り込み、くびれを利用して固定されるようになっている。
【0013】
底部に近い前記円筒部分12の内側には、円筒状の垂下部14が設けられている。当該垂下部14の下端には、内側に突出した縁部15が設けられており、垂下部14の内周ととともに発光ユニット4の台座6の外形を保持する発光ユニット装着部を構成している。
円筒部分12の上方に設けた円筒部分13の内側は、前記垂下部14内に形成した空間と連続する空間になっており、発光ユニット4の柱状部7および配線基盤8を収容するようになっている。垂下部14の下端には縁部15によって囲まれた開口17が設けられており、当該開口17を介して2つの電極10a,10bを表出させるようになっている。また、当該開口17を介して、収容体5内に発光ユニット4を出し入れすることができるようになっている。また、開口17を設けた垂下部14の端部は、少なくとも電極10a,10bが突縁11の底面よりも突出することがないように、突縁11の底面よりも高い位置に設けられている。
【0014】
収容体5の外観部分である円筒部分12と内側に設けた垂下部14の間には隙間16が設けられている。このため、垂下部14に発光ユニット4を収容しているにもかかわらず、円筒部分12の変形が可能となり、容器2に対して着脱可能に装着することができるようになっている。なお、容器2に対する装着方法は、上記のような弾性を利用した嵌合方法の他、円筒部分12の形状を嵌合に適した種々の形状にすることができる。
また、上記では照明装置1が容器体に対して着脱可能な例を説明したが、収容体5を容器2に対して接着剤等で接着し、照明装置1を容器2に固着しても差し支えがないものである。また、固着解除後に着脱可能となるように構成してもよい。
【0015】
図1に示すように、透明または透光性を有する容器2に照明装置1を装着すると、容器2の内部で発光させた照明装置1の光を容器2内に拡散させ、外部より鑑賞することができるようになっている。
底面部を除く収容体5の表面は、一体成形によって継ぎ目が無く防水、防塵効果を有している。このため、容器2に装着した場合、容器2の収容物が照明装置1の内側に進入することはなく、容器2の収容物によって発光ユニット4を故障させることは無い。
また、容器2の外側に面して照明装置1を点灯させるためのスイッチとなる電極10a,10bを露出させて設けることになるので、照明装置1を点灯させるためにその都度発光ユニット4を取り出す等の手間がかからないようになっている。
【0016】
図4は、照明装置1を裏面側から表した斜視図である。同図に示すように、スイッチとなる電極10a,10bは、開口17を介して露出するようになっている。また、発光ユニット4の電池を交換できるように構成してもよく、交換する場合には開口17から発光ユニット4を取り出し、電池交換をした後に再び装着すことができるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は、容器の栓や蓋を兼ねた照明装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0018】
1 照明装置
2 容器
3 開口
4 発光ユニット
5 収容体
6 台座
7 柱状部
8 配線基盤
9(9a,9b,9c) 発光ダイオード
10(10a,10b) 電極
11 突縁
12 円筒部分
13 円筒部分
14 垂下部
15 縁部
16 隙間