(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
可撓性材料の第1の層は、約22℃および40%の押込力のたわみで測定した、少なくとも約50Nおよび約300N未満の硬度を有する、請求項1に記載の支持クッション。
可撓性材料の第1の層は、約22℃および40%の押込力のたわみで測定した、少なくとも約80Nおよび約250N未満の硬度を有する、請求項1に記載の支持クッション。
可撓性材料の第2の層は、約22℃および40%の押込力のたわみで測定した、少なくとも約30Nおよび約175N未満の硬度を有する、請求項4に記載の支持クッション。
可撓性材料の第2の層およびポリウレタンフォームの層の少なくとも一方は、可撓性材料の第2の層とポリウレタンフォームの層の間に、複数の空気流路を少なくとも部分的に画定する輪郭付き表面を有する、請求項8に記載の支持クッション。
可撓性フォームの第1および第2の層の少なくとも一方は、可撓性フォームの第1と第2の層の間に複数の空気流路を少なくとも部分的に画定する輪郭付き表面を有する、請求項7に記載の支持クッション。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の様々な実施形態を詳細に説明する前に、本発明は以下の説明に記載する、または図面に例示する構成部品の構成および配置の詳細にその応用例を限るものではないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施または行うことが可能である。また、装置または要素配向を参照して本明細書で使用する語句および用語(例えば、「前部」、「後部」、「上部(up)」、「下部」、上部(top)」、「底部」などの用語)は、本発明の説明を簡単にするために使用されているだけであり、これだけで言及した装置または要素が特定の配向を有していなければならないということを示すまたは暗示するものではないことを理解されたい。加えて、「第1の」、「第2の」および「第3の」などの用語は説明する目的で本明細書および付属の特許請求の範囲で使用されており、相対的な重要性または重大性を示すまたは暗示することを意図したものではない。本明細書での「含んでいる」、「備えている」または「有する」、およびその変更形態の使用は、これ以下に挙げる項目およびその相当物と、追加の項目を含むことを意味している。そうでないと限定されない限り、本明細書での「連結された」、「結合された」という用語、およびその変更形態は広義で使用され、直接および間接連結および結合を含んでいる。加えて、「連結された」、「結合された」という用語およびその変更形態は、物理的または機械的連結または結合に制約されているものではない。
【0030】
本発明の一実施形態による身体支持体102が、
図1、1Aおよび1Bに示されており、開放セル非網目状粘弾性フォーム(時々、「メモリフォーム」または「低弾力性フォーム」と呼ぶ)を含む上部層110と、網目状非粘弾性フォームを含む底部層112の2つの材料層を含んでいる。いくつかの実施形態では、上部層110はそこに固定されることなく底部層112上に載ることができる。しかし他の実施形態では、上部層110および底部層112は、接着性または粘着性結合材料によって、上部層110および底部層112の形成中に互いに結合されることによって、上部層110および底部層112を通して少なくとも部分的に延びているテープ、フックおよびループファスナ材料、従来のファスナ、ステッチによって、またはあらゆる他の適切な方法によって互いに固定されている。
【0031】
上部層110および底部層112はそれぞれ、
図1に示すように、ほぼ平らな上部および底部表面116、118、120、122を有するほぼ平らな物体であってもよい。しかし他の実施形態では、上部層110および底部層112のいずれかまたは両方の上部および底部表面116、118、120、122の1つまたは複数は、これに限るものではないが、あらゆる形状および寸法のリブ、隆起および他の突起を有する表面、溝、窪み、およびそれぞれの層110、112などを通して部分的にまたは全体的に延びている他の開口部を有する表面を含む、非平面であってもよい。このような代替表面形状を、本発明の他の実施形態に関連して以下により詳細に説明する。また、少なくとも部分的に身体支持体102の応用例(すなわち、身体支持体102によって画定された、または身体支持体102が中で利用されている製品)によって、上部層110および底部層112のいずれかまたは両方は平らではない形状をしていてもよい。例としてのみ、層110および112のいずれかまたは両方はほぼ楔形状をしていてもよい、凹状または凸状断面形状を有することができる、凹凸形状の組み合わせを有することができる、段付き、面付き、または他の形状をしていてもよく、複雑なまたは不規則な形状をしていてもよく、および/またはあらゆる他の所望の形状をしていてもよい。このような代替形状の例を、本発明の他の実施形態に関連して以下により詳細に示す。
【0032】
いくつかの実施形態では、上部層110は使用者の身体または身体部分(これ以下、「身体」と呼ぶ)に比較的柔らかく快適な表面を提供する。粘弾性フォームの遅い回復特徴と組み合わせて、上部層110はまた使用者の身体に適合することができ、それによって使用者の身体によって上部層110に加えられる力を分配することができる。いくつかの実施形態では、上部層110は、所望の柔らかさおよび身体適合品質に対して、少なくとも約30Nおよび約175N以下の硬度を有する。他の実施形態では、少なくとも約40Nおよび約110N以下の硬度を有する上部層110がこの目的で利用される。さらに他の実施形態では、少なくとも約40Nおよび約75N以下の硬度を有する上部層110が利用される。そうでないと特定されない限り、本明細書で言及する材料の硬度は、(材料の試料の表面積を画定する)それぞれ40cmの長さおよび幅寸法、およびほぼ室温(例えば、21〜23℃)で材料の元の厚さの40%の圧縮に対して5cmの厚さを有する材料の試料に対してプレートから圧力を加えることによって測定され、40%圧縮は国際標準化機構(ISO)2439硬度測定基準にしたがって、設定期間だけ保持される。
【0033】
上部層110はまた、比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。上部層110内のフォームの密度は、上部層110が圧力に応答する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、上部層110は約30kg/m
3以上で約150kg/m
3以下の密度を有する。他の実施形態では、約40kg/m
3以上で約125kg/m
3以下の密度を有する上部層110が利用されている。さらに他の実施形態では、約60kg/m
3以上で約115kg/m
3以下の密度を有する上部層110が利用されている。
【0034】
上部層110の粘弾性フォームは、あらゆる範囲の温度に対する応答性に対して選択することができる。しかしいくつかの実施形態では、使用者の体温の範囲内の(すなわち、身体支持体102がその上にある使用者の身体との接触または近接によって曝される温度の範囲内の)温度反応性はかなりの利点を与えることができる。例えば、上部層110から選択した粘弾性フォームは少なくとも約0℃を超える温度変化に応じることができる。いくつかの実施形態では、上部層110に対して選択した粘弾性フォームは少なくとも約10℃の範囲内の温度変化に応じることができる。他の実施形態では、上部層110に対して選択した粘弾性フォームは少なくとも約15℃の範囲内の温度変化に応じることができる。
【0035】
本明細書および頭記の特許請求の範囲で使用するように、材料が約10から30℃の間の温度範囲を通してISO標準3386によって測定された少なくとも10%の硬度の変化を示す場合に温度変化に「応じる」と考えられる。
【0036】
次に
図1、1A、および1Bの図示した実施形態を参照すると、図示した身体支持体102の上部層110は、個別のセルの壁面が実質的に無傷である可撓性粘弾性ポリウレタンフォームのセル構造を備えている。いくつかの実施形態では、網目状フォームを含む底部層112は、少なくとも部分的に底部層112のフォームのセル構造により、上部層110内の熱を少なくすることができる。
図1Bを参照すると、例えば、底部層112のフォームのセルは基本的に、1つのセルを互いから離すセル壁の多く(実質的に全てではない場合)が存在しない骨格構造である。すなわち、セルは複数の支持体または「窓」によって、およびセル壁なしで、実質的になしで、または実質的に少ない数のセル壁で画定される。このようなセルフォーム構造は時に、「網目状」フォームと呼ばれる。いくつかの実施形態では、フォームのセルを画定する壁面の少なくとも50%が存在しない(すなわち、取り除かれた、またはフォームの製造過程中に形成することが決して可能ではない)場合に、「網目状」であると考えられる。
【0037】
また、いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームの底部層112は、使用者の身体を支持する場合に上部層110によって受ける温度とは実質的に無関係である(すなわち、使用者の体熱とは無関係である)ある程度の支持を提供することが可能であることが望ましい。したがって、底部層112は約10℃から約35℃の間の範囲内の温度変化とは実質的に関係のない網目状非粘弾性フォームを備えることができる。本明細書に使用するように、約10から30℃の間の温度範囲を通してISO標準3386によって測定された10%未満の硬度の変化を示す場合に温度変化に「実質的に無関係」である。いくつかの実施形態では、底部層112は、約15℃から約30℃の間の範囲内の温度に実質的に無関係である網目状非粘弾性フォームを含むことができる。さらに他の実施形態では、約15℃から約25℃の間の範囲内の温度に実質的に無関係である網目状非粘弾性フォームを含む底部層112を使用することができる。
【0038】
図1および1Bに示す底部層112の骨格セル構造のために、上部層110内の熱は上部層110から離れるように伝達することができ、それによって上部層110内で比較的低い温度を保持するのを助けることができる。また、底部層112の網目状非粘弾性フォームは、底部層112内に、そこから、およびそこを通した明らかにより高い空気流、すなわち上部層110内で比較的低い温度を保持するのを助けることを可能にする底部層112の特徴が可能になる。
【0039】
上部層110と同様に、底部層112は比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。また、底部層112内のフォームの密度は、底部層112が圧力に反応する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、底部層112は約20kg/m
3以上で約80kg/m
3未満の密度を有する。他の実施形態では、約25kg/m
3以上で約60kg/m
3未満の密度を有する底部層112が利用されている。さらに他の実施形態では、約30kg/m
3以上で約40kg/m
3未満の密度を有する底部層112が利用されている。
【0040】
またいくつかの実施形態では、底部層112は少なくとも約50Nおよび約300N未満の硬度を有する。他の実施形態では、少なくとも約80Nおよび約300N未満の硬度を有する底部層112が利用されている。さらに他の実施形態では、少なくとも約90Nおよび約180N未満の硬度を有する底部層112が利用されている。
【0041】
図1〜1Bに示す身体支持体102は、上部層110と少なくとも同じ厚さである底部層120を有することができ、それによって、いくつかの実施形態では、比較的温度に無関係である大きな通気および/または放熱層を提供することができる。いくつかの実施形態では、底部層112は上部層110の少なくとも半分の厚さである。他の実施形態では、底部層112は上部層110と少なくともほぼ同じ厚さである。さらに他の実施形態では、底部層112は上部層110の少なくとも約2倍の厚さである。
【0042】
図1、1Aおよび1Bに示す身体支持体102は、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、または布団であり、単に例としてこのような形で示されている。上に記載した身体支持体102の特性は、あらゆる寸法および形状を有するあらゆる他のタイプの身体支持体に適用することができることが分かるだろう。単に例として、これらの特性は頭用枕、シートクッション、シートバック、首枕、脚部スペーサ枕、アイマスク、および人間または動物の身体のあらゆる部分または全てを支持するまたはその衝撃を和らげるのに使用されるあらゆる他の要素に同様に適用可能である。したがって、本明細書および頭記の特許請求の範囲に使用するように、「身体支持体」という用語は、(マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、または布団に加えて)このような要素のいずれかおよび全てのことを言うことを意図している。また、本明細書に記載および図示する身体支持体はそれぞれ、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、布団または枕などの特定の形で示されていることに留意すべきである。しかし、そうでない場合は本明細書の記載にないが、このような身体支持体それぞれの特性のいずれかまたは全ては、上に記載した様々なタイプの身体支持体を含む、あらゆる他の形状および寸法を有するあらゆる他のタイプの身体支持体に適用することができる。
【0043】
図2および2Aは、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図1〜1Bに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図1〜1Bに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図2および2Aに図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図1〜1Bに関する上の説明を参照すべきである。
図1〜1Bの実施形態の構造および特性に対応する
図2および2Aに示す実施形態の構造および特性は、これ以下200系の参照番号で示す。
【0044】
図1〜1Bに示す実施形態と同様に、
図2および2Aに示す身体支持体202は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層210と、網目状非粘弾性フォームを含む下にある層212とを有する。いくつかの実施形態では、身体支持体202はしたがって、上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および熱伝達性を提供することができる。
図2および2Aに示す身体支持体202はさらに、網目状非粘弾性フォームの層212の下に底部層214を備えている。したがって、網目状非粘弾性フォームの層212は、身体支持体202の上部層210と底部層214の間に配置された中間層212である。
【0045】
図2および2Aに示す身体支持体202の底部層214は、
図2Aによく示すように、可撓性ポリウレタンフォームのセル構造を備えている。いくつかの実施形態では、中間層212はそこに固定されることなく底部層214の上に載ることができる。しかし他の実施形態では、中間層212および底部層214は、
図1〜1Bに示した実施形態の上部層110と底部層112の間の可能なタイプの連結に関して上に説明した方法のいずれかで互いに固定されている。これに関して、そうでない場合は本明細書の記載にないが、本明細書に開示した身体支持体の実施形態のいずれかの材料のあらゆる隣接する層は、(
図1〜1Bに示した実施形態で上部層110と底部層112の間の可能なタイプの連結に関して)上に記載した方法のいずれかで互いに永久的にまたは開放可能に固定することができる、または連結を外すことができることに留意すべきである。
【0046】
上部層210、中間層212、および底部層214はそれぞれ、
図2に示すようにほぼ平らな上部および底部表面216、218、220、222、224、226を有するほぼ平らな物体であってもよい。しかし、上部および底部表面のいずれかまたは全ては、
図1〜1Bに示す実施形態の表面116、118、120、122に関して上に記載した非平面形状のいずれかを有することができる。また、身体支持体202の応用例(すなわち、身体支持体202によって画定された、または身体支持体202が中で利用されている製品)によって、上部層210、中間層212、および底部層214のいずれかまたは両方は、
図1〜1Bに示す実施形態に関して上に記載した形状のいずれかを含む、平らでない形状を有することができる。
【0047】
そうでない場合は本明細書の記載にないが、本明細書に開示した身体支持体実施形態のいずれかの材料層のいずれかまたは全てはほぼ平らであってもよい、または
図1〜1Bに示す実施形態に関して上に記載した形状のいずれかを含む平らでないあらゆる形状を有することができる。また、そうでない場合は本明細書の記載にないが、本明細書に開示した身体支持体実施形態のいずれかの材料層のいずれかまたは全てのいずれかの面または両方の対向する面の表面は、ほぼ平らであってもよい、または代わりに
図1〜1Bに示す実施形態の表面116、118、120、122に関して上に記載した非平面形状のいずれかを有することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、底部層214は上部層210および中間層212が上にある比較的堅い基板を提供し、さらに(底部層214の形状に使用者の重量が影響を与える程度に)使用者快適性を与えるような変形可能性の程度を有する支持層である。したがって、底部層214は上部層210および中間層212より大きな弾力性を有することができる。いくつかの実施形態では、底部層214は、望ましい程度の支持および快適性のために、少なくとも約50Nおよび約300N未満の硬度を有する。他の実施形態では、この目的で、少なくとも約80Nおよび約250N未満の硬度を有する底部層214が利用されている。さらに他の実施形態では、少なくとも約90Nおよび約180N未満の硬度を有する底部層214が利用されている。
【0049】
少なくとも部分的に上部層210および中間層212の厚さおよび材料性状によって、いくつかの実施形態では、底部層214は身体支持体202の上にいる使用者からの実質的な体熱に曝すことができる。このような実施形態では、底部層214のフォームは、約10℃と約35℃の間の範囲内で(上に規定したように)温度変化に実質的に無関係であるように選択することができ、それによって底部層214を曝すことができる身体温度の範囲全体を通して底部層214に望ましい支持性状を維持することができる。いくつかの実施形態では、底部層214は、約15℃から約30℃の間の範囲内で温度変化に実質的に無関係であるフォームを備えることができる。さらに他の実施形態では、約15℃から約25℃の間の範囲内で温度変化に実質的に無関係であるフォームの底部層214を使用することができる。
【0050】
上部層210および中間層212と同様に、底部層214は比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。また、底部層214内のフォームの密度は、底部層214が圧力に反応する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、底部層214は約20kg/m
3以上で約80kg/m
3未満の密度を有する。他の実施形態では、約25kg/m
3以上で約60kg/m
3未満の密度を有する底部層214が利用されている。さらに他の実施形態では、約30kg/m
3以上で約40kg/m
3未満の密度を有する底部層214が利用されている。
【0051】
図2に示す身体支持体202は、上部層210および中間層212の組み合わせと少なくとも同じ厚さである底部層214を有することができ、それによって上部層210および中間層212に実質的な支持を与えることができる。いくつかの実施形態では、底部層214は、上部層210および中間層212の組み合わせた厚さの少なくとも約3分の2である。また、いくつかの実施形態では、底部層214は上部層210および中間層212の組み合わせた厚さの少なくとも半分である。
【0052】
図2Bは、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図1〜2Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図1〜2Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図2Bに図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図1〜2Aに関する上の説明を参照すべきである。
図1〜2Aの実施形態の構造および特性に対応する
図2Bに示す実施形態の構造および特性は、これ以下200系の参照番号で示す。
【0053】
図2および2Aに示す実施形態と同様に、
図2Bに示す身体支持体202は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層210’と、網目状非粘弾性フォームを含む下にある層212’と、(いくつかの実施形態では、
図2および2Aに関して上により詳細に記載したように、比較的高い弾力性、温度無関係性、密度、および/または厚さを有するフォームを含む)可撓性ポリウレタンフォームのセル構造を含む底部層214’とを有する。したがって、身体支持体202’は、上に記載した望ましい柔らかい身体適合、通気および熱伝達性を提供することができ、また上部層210’および中間層212’に支持を提供することができる。
【0054】
上に記載したように、本発明のいくつかの実施形態は、あらゆる形状および寸法のリブ、隆起および他の突起を有する表面、溝、窪み、およびそれぞれの層を通して部分的にまたは全体的に延びている他の開口部を有する表面などの、非平面である1つまたは複数の表面を有する材料の1つまたは複数の層を利用する。
図3に示す身体支持体202’は、このような身体支持体の一例である。また、
図3に示す身体支持体202’は、上部層210’の非平面上部表面216’を利用して身体支持体202’に追加の特性を提供することができる方法の一例である。特に、図示した身体支持体202’の非平面上部表面216’は渦巻状である。渦巻表面の特性は、
図4に示す実施形態に関して以下により詳細に記載する。別の方法では、非平面上部表面216’は、
図4に示した実施形態に関して以下に記載した、および/または
図1〜1Bに示した実施形態に関して以下に記載した他の形態のいずれかをとることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、粘弾性フォームの上部層210’の非平面上部表面216’は優れた程度の放熱を行うことができる。またあるいは別の方法では、非平面上部表面216’は、非平面上部表面216’と異なる方法で望ましい圧力分配を行うことができる。
【0056】
以下により詳細に記載するように、本明細書に開示した身体支持体実施形態のいずれかは、このような身体支持体のいずれかの部分または全てを覆う1つまたは複数のカバーを備えることができる。例として、
図2Bに示す身体支持体202’は、身体支持体202’の3つの層210’、212’、214’全てを囲むカバー272’を有する。カバー272’の特性および構成と、その可能な代替形態に関するさらなる詳細は、
図43に示す実施形態に関して以下により詳細に論じる。
【0057】
螺旋状上部表面216’を有する粘弾性フォームの上部層210’を有する身体支持体202’と合わせて使用され、カバー272’は身体支持体202’に望ましい外観を提供することができる。カバー272’は、身体支持体202’の非平面上部表面216’の一部または全ての形状を使用者が見ることを可能にする材料を含むことができる。例えば、
図2Bには示さないが、カバー272’の上部表面は、下にある上部層210’の螺旋部の少なくとも一部を示すことができる。非平面上部表面216’の形状がカバー272’の下で見える程度は、カバー272’の厚さ、カバー材料、および身体支持体202’上のカバー272’のはめ込み(例えば、張ったまたは緩いはめ込み)に少なくとも部分的によるものである。本明細書に記載したようなカバー272’は、粘弾性上部層210’の他の非平面上部表面216’のいずれかの部分または全てを覆うことができ、下にある上部層形状のあらゆる程度の可視性を提供することができることが分かるだろう。
【0058】
図2Bに示す身体支持体202’は網目状非粘弾性フォームの層212’の頂上の(螺旋状上部表面216’を有する)粘弾性フォームの上部層210’と、比較的高い弾力性フォームの層214’とを有するが、粘弾性フォームを含む上部層を有する、本明細書に開示した身体支持体実施形態のいずれかは(以下により詳細に説明するように、非網目状であるか網目状であるかに関わらず)、ちょうど説明したように非平面上部表面を有することができることに留意すべきである。
【0059】
図3は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本実施形態は、
図2および2Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図2および2Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図3に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図2および2Aに関する上の説明を参照すべきである。
図2および2Aの実施形態の構造および特性に対応する
図3に示す実施形態の構造および特性は、これ以下300系の参照番号で示す。
【0060】
図2および2Aに示す身体支持体202と同様に、
図3に示す身体支持体302は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層310を備え、その下に身体支持体302の中間層312および底部層314がある。しかし、中間層312および底部層314の材料は、
図2および2Aに示す身体支持体202と比較して切り換えられる。したがって、
図3に示す身体支持体302の中間層312は比較的弾力性のある可撓性ポリウレタンフォームを含み、身体支持体302の底部層314は網目状非粘弾性フォームを含んでいる。中間層312の比較的高い弾力性フォームが、
図2および2Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されており、底部層314の網目状非粘弾性フォームは、
図1〜1Bに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0061】
図3に示す実施形態では、網目状非粘弾性フォームは、
図2に示すような別の中間層の下にあるこのような材料層ではなく、比較的高い弾力性フォームの隣接する下にある層によって所望の程度の支持を備えることができる。
図3に示す構造では、中間層312は、少なくとも部分的に上部層310および中間層312の厚さによって、優れた使用者支持を提供することができる。いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームの底部層314は、少なくとも部分的に底部層314のフォームの網目状セル構造により、中間層312(および、いくつかの実施形態では、上部層310)内の熱を少なくすることができる。
【0062】
図3に示す身体支持体302は、上部層310に所望の程度の支持を提供するように、上部層310と少なくとも同じ厚さである中間層312を有することができる。いくつかの実施形態では、この目的で、中間層312は上部層310の約2倍の厚さであってもよい。他の実施形態では、上部層310の約3倍の厚さである中間層312がこの目的で使用されている。
【0063】
図3をさらに参照して、身体支持体302は、中間層312(および、いくつかの実施形態では、上部層310)から熱を運ぶように、上部層310および中間層312の組み合わせた厚さの少なくとも約0.07倍の厚さである底部層314を有することができる。いくつかの実施形態では、底部層314はこの目的では、上部層310および中間層312の組み合わせた厚さの少なくとも約0.15倍であってもよい。他の実施形態では、上部層310および中間層312の組み合わせた厚さの少なくとも約0.25倍である底部層314が、この目的で使用される。
【0064】
図4は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図1〜1Bに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図1〜1Bに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図4に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図1〜1Bに関する上の説明を参照すべきである。
図1〜1Bの実施形態の構造および特性に対応する
図4に示す実施形態の構造および特性は、これ以下400系の参照番号で示す。
【0065】
図1〜1Bに示す身体支持体102と同様に、
図4に示す身体支持体402は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層410を備え、その下に網目状非粘弾性フォームを含む底部層414がある。しかし、底部層412の上部表面420は、上部層410のほぼ平らな底部表面418の下に非平面形状を有する。
図4の実施形態では、底部層412の上部表面420は、上部層410に向かって延びる複数の突起428を有する。突起428は、ほぼ円錐形の形状をしていてもよく、円錐台形であってもよく、または
図4に示すように丸みを帯びた先端を有することができる。
【0066】
底部層412の突起428、および上部層410の底部表面18は上部層410と底部層412の間に複数の通路430を画定する。通路430は、上部層410と底部層412の間の空気の移動を可能にし、それによって身体支持体402内の熱伝達を良くする。またあるいは別の方法では、身体支持体402の1つまたは複数の位置の熱は、上部層410と底部層412の間の通路430内に、これを通して分散させることができる。通路430によって可能になる改良した熱伝達は、両方の層410、412を冷却するのに使用することができ、使用者に最も近い上部層410ないの熱を少なくするのに特に有用である可能性がある。
【0067】
いくつかの実施形態では、上部層410と底部層412の間の通路430は、少なくとも約0.5cmで約10cm未満の平均高さを有する。他の実施形態では、通路430は少なくとも約1cmで約5cm未満の平均高さを有する。さらに他の実施形態では、少なくとも約1cmで約3cm未満の平均高さを有する通路を利用することができる。通路430の平均高さは、少なくとも部分的に
図4に示す実施形態の突起428の高さによるものである可能性があることが分かるだろう。他の実施形態では、上に記載した同じ平均通路高さはさらに、以下により詳細に記載するように、他のタイプの突起のみを使用して、または開口部と組み合わせて利用することができる。
【0068】
代替形態として、または
図4に示すほぼ円錐形の突起428に加えて、底部層412の上部表面420は、あらゆる他のタイプの隆起、またはこれに限らないが、パッド、窪み、柱、および他の局所突起、リブ、波形(例えば、円滑な鋸歯、または他の輪郭を有する)、および他の細長い突起などのタイプの組み合わせを有することができる。またあるいは別の方法では、底部層412の上部表面420は、これに限らないが、リセス、窪み、止まり穴、貫通穴、溝などを含むあらゆる数およびタイプの開口部を有することができ、そのいずれかまたは全てはちょうど記載した突起のタイプのいずれかによって全体的にまたは部分的に画定することができる。
【0069】
身体支持体402の上部層410と底部層412の間の通路430は、突起428、開口部、または突起428および開口部のいずれかの組み合わせによって画定することができる。突起428および/または開口部は必ずしも、底部層412上にあらゆる配置で(例えば、繰り返しまたは非繰り返しパターン)にある必要はないが、いくつかの実施形態では、
図4に示す実施形態の底部層412のほぼ円錐形突起428は底部層412の上部表面420にわたって規則的に配置されている。いくつかの実施形態では、ほぼ円錐形突起428間に配置された上部表面420の領域は窪ませることができ、いくつかの実施形態では、卵箱形表面またはあらゆる所望の表面形状に似ているように、突起428と協働することができる。
【0070】
また、底部層412内の突起428および/または開口部は、一定のまたはほぼ一定の高さを有する通路430を画定することができる。しかし、他の実施形態では、底部層412の突起428および/または開口部は、上部層410と底部層412の間の異なる位置で変化する高さを有する通路430を画定することができる。したがって、上部層410と底部層412の間の通路高さは、上に記載するような平均高さとして示すことができる。
【0071】
図4に示す実施形態では、突起428は底部層412のほぼ上部表面420全体の上に配置されている。しかし他の実施形態では、突起428は、身体支持体402の1つまたは複数の領域内などの、上部表面420全体の全体ではないところに配置することができる。同様に、通路430を少なくとも部分的に画定する開口部は、1つまたは複数の領域内、または底部層412の上部表面420内のほぼ全体に画定することができる。
【0072】
上に記載したように、
図4に示す実施形態の上部層410と底部層412の間の通路430は、上部層410のほぼ平らな底部表面418と底部層412の上部表面420上の複数の突起428および/または開口部の間に画定することができる。これに関して、通気および/または放熱機能を行うことが可能な通路430は、上部層410のほぼ平らな底部表面418と底部層412のあらゆる非平面上部表面420の間に画定することができる。他の実施形態では、通路430は上部層410の非平面底部表面418と底部層412のほぼ平らな上部表面420の間に画定することができる。上部層410の非平面底部表面418は、
図4に示した底部層412の上部表面420に関して上に記載した突起および/またはリセス機構のいずれかを有することができる。したがって、底部層412の非平面上部表面420に関する上記記載は、上部層410の底部表面418に同様に当てはまる。さらに他の実施形態では、通路430は、上部層410の底部表面418と底部層412の非平面上部表面420の間に画定することができる。非平面表面418、420は、
図4に示す底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載した突起および/またはリセス機構のいずれかを有することができる。
【0073】
図5は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本実施形態は、
図2および2Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図2および2Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図5に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図2および2Aに関する上の説明を参照すべきである。
図2および2Aの実施形態の構造および特性に対応する
図5に示す実施形態の構造および特性は、これ以下500系の参照番号で示す。
【0074】
図2および2Aに示す身体支持体202に関して上により詳細に記載したように、
図5に示す身体支持体502は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層510と、網目状非粘弾性フォームを含む中間層512と、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む底部層514とを備えている。しかし、底部層514の上部表面524は、中間層512のほぼ平らな底部表面522の下に非平面形状を有する。上部表面524の非平面形状は、
図4に示す底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載した形のいずれかをとることができ、上に記載したように複数の突起528(
図5に示す)および/または複数の開口部によって画定することができる。通路530は、中間層512のほぼ平らな底部表面522と底部層514の非平面上部表面524の間で画定することができる。他の実施形態では、このような通路530は、中間層512の非平面底部表面522と底部層514のほぼ平らな上部表面524の間に、または中間層512のほぼ平らな底部表面522と底部層514の非平面上部表面524の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0075】
図5に示す中間層512と底部層514の間に延びる通路530は、身体支持体502に通気能力および/または網目状非粘弾性フォームの中間層512から放熱する大きな能力を提供することができ、それによって非網目状粘弾性フォームの上部層510から使用者の体熱を受けることができる。中間層512内のセルの骨格構造により、熱を通路530に、またこれを通して上部層512から伝達することが可能になる。横方向への(すなわち、身体支持体502の縁部に向かう)熱伝達はさらにこのようなフォームのセル構造に少なくとも部分的に基づく網目状非粘弾性フォームの中間層512で起こる可能性があるが、通路530はこの熱伝達を良くすることができる。
【0076】
図6は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図3に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図3に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図6に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図3に関する上の説明を参照すべきである。
図3の実施形態の構造および特性に対応する
図6に示す実施形態の構造および特性は、これ以下600系の参照番号で示す。
【0077】
図3に示す身体支持体302に関して上により詳細に記載したように、
図6に示す身体支持体602は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層610と、網目状非粘弾性フォームを含む中間層612と、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む底部層614とを備えている。しかし、中間層612の上部表面620は、上部層610のほぼ平らな底部表面618の下に非平面形状を有する。上部表面620の非平面形状は、
図4に示す底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載した形のいずれかをとることができ、上に記載したように複数の突起628(
図6に示す)および/または複数の開口部によって画定することができる。通路630は、上部層610のほぼ平らな底部表面618と中間層612の非平面上部表面620の間で画定することができる。他の実施形態では、このような通路630は、上部層610の非平面底部表面618と中間層612のほぼ平らな上部表面620の間に、または上部層610の非平面底部表面618と中間層612の非平面上部表面620の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0078】
図6に示す上部層612と中間層612の間に延びる通路630は、身体支持体602に通気能力および/または(身体支持体602の上で使用者の身体のすぐ隣りにあってもよい)網目状非粘弾性フォームの上部層612から放熱する大きな能力を提供することができる。また、通路630は身体支持体602の底部層614の通気および/または放熱を行う際に特に有用である可能性がある。
【0079】
図7は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図1〜1Bに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図1〜1Bに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図7に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図1〜1Bに関する上の説明を参照すべきである。
図7の実施形態の構造および特性に対応する
図1〜1Bに示す実施形態の構造および特性は、これ以下700系の参照番号で示す。
【0080】
図1〜1Bに示す身体支持体102と同様に、
図7に示す身体支持体702は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層710を備え、その下に網目状非粘弾性フォームを含む底部層712がある。しかし、底部層712はさらに、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームの部分を備えている。特に、底部層712は
図1に示す身体支持体102の底部層112に関して上に記載したのと同じ性状を有する網目状非粘弾性フォームを含む第1の部分732と、
図2に示す身体支持体202の底部層214に関して上に記載したのと同じ性状を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む第2および第3の部分734、736を有する。したがって、
図7に示す底部層712の第2および第3の部分734、736は、第1の部分732の従来の網目状非粘弾性フォームと比べて比較的堅く支持性のあるフォームの側面境界部を画定する。第2および第3の部分734、736のいずれかまたは両方は、少なくとも約1cmから約20cm未満である幅Wを有することができる。他の実施形態では、第2および第3の部分734、736のいずれかまたは両方は、少なくとも約3cmから約15cm未満である幅Wを有することができる。さらに他の実施形態では、第2および第3の部分734、736のいずれかまたは両方は、少なくとも約5cmから約10cm未満である幅Wを有することができる。
【0081】
底部層712の第2および第3の部分734、736はあらゆる所望の幅を有することができ、したがって
図7に示すものよりも幅広いまたは狭くてもよい。また、第2および第3の部分734、736は
図7に示すようにほぼ一定の幅を有することができる、または底部層712の側部738、740に沿って変化する幅を有することができる。加えて、第2および第3の部分734、736は、必ずしも
図7に示すように底部層712の側部738、740の全長に沿って延びている必要はなく、代わりに底部層712の側部738、740のいずれかの部分に沿って(例えば、底部層712のいずれかまたは両方の側部738、740に沿った2つ以上の領域において底部層712の隅部などにのみ)延びることができる。これに関して、第2および第3の部分734、736は必ずしも、幅、長さ、または形状が同一である必要はない。また他の実施形態では、底部層712は第2および第3の部分734、736の1つだけを有する。
【0082】
上に記載したように、
図7に示す底部層712は、網目状非粘弾性フォームの第1の部分732の側面にある境界部を画定する比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの第2および第3の部分734、736を有する。他の実施形態では、フォームの第2および第3の部分734、736は代わりに、それぞれ底部層712の端部742、744に(例えば、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、または布団を少なくとも部分的に画定する身体支持体702の頭部および脚部に)配置することができ、このような位置で、上に記載した形態および形状のいずれかをとることができる。いくつかの実施形態では、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの側部および端部境界部を利用することができ、それによって網目状非粘弾性フォームの第1の部分732を囲む、または少なくとも部分的に囲むことができる。比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの境界部および境界部位置のあらゆる組み合わせを、必要に応じて利用することができる。
【0083】
上に記載した性状を有する網目状非粘弾性フォームの下にある層を利用することによって、底部層712の第1の部分732は、身体支持体702の通気、および/または上部層710からの放熱を良くすることができる。いくつかの実施形態では、いくつかのタイプの網目状フォームは、比較的高い程度の支持および弾力性を提供しない。このようなフォームは多くの応用例で許容可能であるが、いくつかの製品では、底部層712のより支持性および弾力性のある側部738、740および/または端部742、744が望ましい。例えば、このような側部738、740および/または端部742、744を有するマットレスは、マットレス上の静止位置に入るまたは存在する使用者をより十分支持することができ、マットレスの縁部に座っているまたはもたれている使用者をより十分支持することができる。
【0084】
また、上に記載したような比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの境界部の位置は、身体支持体702の所望の放熱品質に基づき選択することができる。例えば、
図7に示す身体支持体702の無境界端部742、744は、底部層712内の網目状非粘弾性フォームの第1の部分732からのより大きな通気および/または放熱を可能にすることができる。同様に、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの境界付端部742、744、および無境界側部738、740を有する身体支持体702は、同様の結果を提供することができる。網目状非粘弾性フォームの第1の部分732の端部および/または側部を通した通気および放熱がこのような位置における追加の弾力性および支持ほど重要ではないこれらの実施形態では、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの境界部をこのような位置に設けることができる。
【0085】
本発明のさらに別の実施形態では、身体支持体702の底部層712は、それぞれ少なくとも部分的に比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの1つまたは複数の境界部によって囲まれた、網目状非粘弾性フォームの2つ以上の領域を含んでいる。網目状非粘弾性フォームは、
図1に示す身体支持体102の底部層112に関して上に記載した性状を有することができ、(1つまたは複数の)境界部の比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームは、
図2に示す身体支持体202の底部層214に関して上に記載したのと同じ性状を有することができる。いくつかの実施形態では、底部層712は比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの1つまたは複数の境界部によって囲まれた網目状非粘弾性フォームの「島部」を画定する2つ以上の領域を有することができる。これらおよび他の実施形態では、網目状非粘弾性フォームの領域の1つまたは複数は、底部層712の1つまたは複数の側部または端部738、740、742、744に開口することができる、および/または網目状非粘弾性フォームの領域の別のものに連結させることができる。
【0086】
身体支持体702が網目状非粘弾性フォームの1つまたは複数の領域を含む底部層712を有するこれらの実施形態では、領域は底部層712にわたって1つまたは複数のあらゆる位置にあってもよい。例えば、網目状非粘弾性フォームの領域は、使用者の肩、背中、および臀部の近くなどの、身体支持体702上にいる使用者からの最大接触および/または圧力の領域内に配置することができる。また、網目状非粘弾性フォームのこのような領域は、あらゆる形状(矩形、台形、三角形、または他の多角形、円形、楕円形、または他の丸い形状、不規則な形状など)を有することができ、あらゆる所望の寸法を有することができる。
【0087】
図8は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図7に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図7に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図8に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図7に関する上の説明を参照すべきである。
図7の実施形態の構造および特性に対応する
図8に示す実施形態の構造および特性は、これ以下800系の参照番号で示す。
【0088】
図7に示す本発明の実施形態と同様に、
図8に示す身体支持体802は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層710を備え、その下に網目状非粘弾性フォーム、および比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームを含む底部層812がある。しかし、底部層812の第1の部分832は、
図2に示す身体支持体202の底部層214に関して上に記載したのと同じ性状を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含み、底部層812の境界部846は
図1に示す第1の部分112に関して上に記載したのと同じ性状を有する網目状非粘弾性フォームを含んでいる。境界部846は、
図8に示すように比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの第1の部分832の周りで全体に延びることができる、または比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの第1の部分832の周りで少なくとも部分的に延びることができる(例えば、
図7の実施形態を参照して上に記載したように第1の部分832に面する部分を有する、または
図7に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで成形および配置された1つまたは複数の部分を有する)。
【0089】
つまり、
図8に示す第1の部分832および境界部846は、
図7の実施形態に関して上に記載した形状、位置、および配置のいずれかをとることができる。また、
図7に関して上に記載した(1つまたは複数の)底部層領域および(1つまたは複数の)境界部の材料(すなわち、1つまたは複数の境界部によって少なくとも部分的に囲まれた材料の2つ以上の領域または島部)は逆にすることができ、この場合、比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの2つ以上の領域または島部は網目状非粘弾性フォームの1つまたは複数の境界部によって少なくとも部分的に囲むことができる。
【0090】
底部層812内に比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームを含む、第1の部分832を部分的にまたは全体的に囲む網目状非粘弾性フォームの境界部846を利用することによって、身体支持体802は、身体支持体802の通気を行い、および/または第1の部分832および/または上部層810から放熱する優れた能力を有することができる。
図8に示す境界部846の周辺位置は、この機能を行うのに望ましく、上部層810および底部層812の中心領域から身体支持体802の縁部に向かって熱を弾くことが可能になり、ここで身体支持体802からより簡単に放熱することができる。
【0091】
図9は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図7に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図7に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図9に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図7に関する上の説明を参照すべきである。
図7の実施形態の構造および特性に対応する
図9に示す実施形態の構造および特性は、これ以下900系の参照番号で示す。
【0092】
図7に示す身体支持体702と同様に、
図9に示す身体支持体902は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層910を備え、その下に比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームを含む第2および第3の部分934、936によって面した網目状非粘弾性フォームを含む第1の部分932を含む底部層912がある。第1の部分932は、
図1に示す身体支持体102の底部層112に関して上に記載したのと同じ性状を有する網目状非粘弾性フォームを含んでいる。第2および第3の部分934、936は、
図2に示す身体支持体202の底部層214に関して上に記載したのと同じ性状を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含んでいる。また、部分932、934、936は、網目状非粘弾性フォーム部分932を部分的にまたは全体的に囲む比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの境界部946、底部層912の側部および端部のいずれかの比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの境界部、比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームによって少なくとも部分的に囲まれた網目状非粘弾性フォームの島部または他の領域などの、
図7を参照して上に記載した形状および配置のいずれかをとることができる。
【0093】
必要に応じて、上部層910の底部表面918および/または底部層912の上部表面920は、上部層910と底部層912の間に複数の通路930を画定する非平面形状を有することができる。
図9に示す実施形態では、例えば、通路930は上部層910のほぼ平らな底部表面918と底部層912の非平面上部表面920の間で画定される。底部層912の上部表面920の非平面形状は、
図4に示す底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載した形のいずれかをとることができ、上に記載したように複数の突起928および/または複数の開口部によって画定することができる。
【0094】
上部層910の底部表面918と底部層912の上部表面920の間の通路930は、身体支持体902の優れた通気および/または放熱を行うことができる。通路930は、身体支持体902の領域内の熱を少なくする際に特に有用である。通路930は、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームの第2のおよび第3の部分934、936と非網目状粘弾性フォームの上部層910の間で放熱を行うように、第1の部分932の網目状非粘弾性フォームの能力を補足することができる。
【0095】
図9に示す底部層912の第1の部分932は網目状非粘弾性フォームを含み、底部層912の第2および第3の部分934、936は比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含んでいるが、第1の部分932の材料および第2および第3の部分934、036の材料は他の実施形態で逆にすることができ、それによって
図8に示す実施形態に関して上で記載したものと同様の構造を提供することができる。したがって、
図8に示す身体支持体802に関する上の記載は
図9のこのような代替実施形態に同様に当てはまる。
【0096】
図9に示す実施形態を続けて参照して、身体支持体902の第1および第2の層910、912は、網目状非粘弾性フォームを含むカバー948を有することができる。カバー948の網目状非粘弾性フォームは、
図1に示す身体支持体102の底部層112に関して上に記載したのと同じ性状を有することができる。また、カバー948の網目状非粘弾性フォームは第1および第2の層910、912のいずれかの部分を覆うことができる。例えば、
図9に示すカバー948は上部層910の上部表面916全体を実質的に覆う。他の実施形態では、カバー948はまたあるいは代わりに、第1および第2の層910、912の側部および端部のいずれかの部分または全てを覆うことができる、および/または底部層912の底部表面924のいずれかの部分または全ての下にあってもよい。いくつかの実施形態では、カバー948は第1および第2の層910、912をほぼ全体的に囲んでいる。
【0097】
網目状非粘弾性フォームカバー948は、身体支持体902に高い程度の耐火性を提供するように選択することができ、いくつかの国および/または地域では、このような耐火性を必要とする消防規則を満たすために利用することができる。このような消防規則要件を満たすことが可能な他の材料も利用することができるが、網目状非粘弾性フォームの使用により、網目状非粘弾性フォームカバー948によって覆われた第1のおよび/または第2の層910、912の(1つまたは複数の)表面に対して優れた通気を行うことができる。上に記載したように、網目状非粘弾性フォームは、網目状フォームの骨格セル構造に少なくとも部分的に基づき、身体支持体の隣接する領域内の熱量を少なくすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームカバー948はある程度の耐火性を提供することができ、また身体支持体902の使用において、網目状フォームカバー948によって覆われた隣接する第1および/または第2の層910、912からの放熱を行うことができる。
【0098】
図9を続けて参照して、上部層910の粘弾性は、使用者の身体に比較的快適な基板を提供することができ、それによって加えられる力を分配するように使用者の身体に少なくとも部分的に適合することができ、使用者の体熱によって発生される温度の範囲に対する反応性に対して選択することができる。いくつかの実施形態では、網目状フォームカバー948(利用した場合)はこれらの性状をまだ示すことができる最大厚さを有する。粘弾性のある第1の層910の望ましい触覚は、網目状非粘弾性フォームカバー948によっていくつかの実施形態で遮られるが、第1の層910の粘弾性材料の他の望ましい性状は十分薄い網目状非粘弾性フォームカバー948によりまだ得られる。いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームカバー948は約1cmの最大厚さを有する。他の実施形態では、網目状非粘弾性フォーム948は約2cmの最大厚さを有する。さらに他の実施形態では、網目状非粘弾性フォーム948は約5cmの最大厚さを有する。
【0099】
図9にも示すように、上部層910の上部表面916は、網目状非粘弾性フォームカバー948と上部層910の間に複数の通路930を画定する非平面形状を有することができる。他の実施形態では、通路930は網目状非粘弾性フォームカバー948の非平面底部表面952と上部層910のほぼ平らな上部表面916の間、および/または網目状非粘弾性フォームカバー948の非平面底部表面952と上部層910の非平面上部表面916の間に画定することができる。いくつかの実施形態では、このような通路930によって優れた使用者快適性、通気、および/または放熱を得ることができる。
【0100】
図9に示す上部表面916(および/または、網目状非粘弾性フォームカバー948の底部表面952の非平面形状は、
図4に示す底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載した形のいずれかをとることができ、上に記載したように複数の突起928および/または複数の開口部によって画定することができる。
【0101】
網目状非粘弾性フォームカバー948の底部表面952と上部層910の上部表面916の間の通路930は、身体支持体902のある程度の通気および/または優れた放熱を行うことができる。これらの通路930は、身体支持体902の領域内の熱を少なくする際に特に有用である。これらの通路930はまた、カバー948と上部層910の間で放熱するように、カバー948の網目状非粘弾性フォームの能力を補足することができる。
【0102】
図9に示す網目状非粘弾性フォームカバー948は、および上に記載したように、非網目状粘弾性フォームを含む上部層910、および比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの第2および第3の部分934、936によって面する網目状非粘弾性フォームの第1の部分932を含む底部層912と合わせて利用される。しかし、網目状非粘弾性フォームカバー948(および、上に記載する網目状非粘弾性フォームカバー948の代替実施形態)は、本明細書に記載および/または図示する身体支持体のいずれかのまたは全ての表面を覆うのに利用することができることに留意すべきである。
【0103】
図10は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図3に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図3に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図10に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図3に関する上の説明を参照すべきである。
図3の実施形態の構造および特性に対応する
図10に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1000系の参照番号で示す。
【0104】
図3に示す身体支持体302と同様に、
図10に示す身体支持体1002は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む第1の層1010と、第1の層1010の下に比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームを含む第2の層1012と、比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの第2の層1012の下に網目状非粘弾性フォームを含む第3の層1014とを備えている。第1の層1010の非網目状粘弾性フォーム、および第3の層1014の網目状非粘弾性フォームの性状はそれぞれ、
図1〜1Bに示す実施形態の上部層110および底部層112に関して上に記載されている。第2の層1012の比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの性状は、
図2および2Aに示す実施形態の底部層214に関して上に記載されている。
【0105】
図10に示す実施形態では、第1の層1010の非網目状粘弾性フォームは、比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの隣接する下にある層1012によって所望の支持を備えることができる。上に記載するように、第3の層1014の網目状非粘弾性フォームの骨格セル構造は、第2の層1012(いくつかの実施形態では、第1の層1010も)内の熱を少なくするように働くことができる。
【0106】
いくつかの実施形態では、第3の層の網目状非粘弾性フォームは、第2の層1012に対して利用することができるフォーム(例えば、
図2および2Aに示す実施形態に関して上に記載した比較的高い弾力性のある可撓性セルフォーム)ほど弾力性がなくおよび/または支持性がない。第2の層1012は、あまり弾力性がないおよび/またはあまり支持性がない網目状非粘弾性フォーム層1014に対応するように厚さを増加させることができるが、得られる比較的より薄い網目状フォーム材料を介して放熱する能力を小さくすることができる。いくつかの実施形態では、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの第4の層1054が網目状非粘弾性フォームの第3の層1014の下に配置されており、それによって第1、第2、および第3の層1010、1012、1014に追加の支持を提供し、第2の層1012によって与えられる弾力性および支持を補足する。
図10に示す実施形態では、第4の層1054は、第2の層1012とほぼ同じ比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームを含んでいる。しかし他の実施形態では、第4の層1054の比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームは、第2の層1012のものとは異なる。
【0107】
必要に応じて、網目状非粘弾性フォームの第5の層1056を第4の層1054の下に置くことができ、それによって身体支持体1002からの大きな放熱能力を提供することができる。
図10に示す実施形態では、第5の層1056は第3の層1014とほぼ同じ網目状非粘弾性フォームを含んでいる。しかし他の実施形態では、第5の層1056の網目状非粘弾性フォームは第3の層1014のものとは異なる。これに関して、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームおよび網目状非粘弾性フォームのあらゆる数の交互の層を、非網目状粘弾性フォームの第1の層1010の下に置くことができる。このような身体支持体1002はしたがって、所望の程度の弾力性および支持(比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの2つ以上の層により)を有することができ、さらに上に記載した所望の放熱能力を(網目状非粘弾性フォームの2つ以上の層により)維持することができる。いくつかの実施形態では、身体支持体1002の1つまたは複数の領域内の熱は、網目状非粘弾性フォームの交互層を通した拡散のために、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの1つまたは複数の層を通して伝達することができる。
【0108】
図11は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本実施形態は、
図2および2Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図2および2Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図11に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図2および2Aに関する上の説明を参照すべきである。
図2および2Aの実施形態の構造および特性に対応する
図11に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1100系の参照番号で示す。
【0109】
図2および2Aに示す身体支持体202と同様に、
図11に示す身体支持体1102は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む第1の層1110と、第1の層1110の下に網目状非粘弾性フォームを有する可撓性セルフォームを含む第2の層1112と、第2の層1112の下に比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームを含む第3の層1114とを備えている。第1の層1010の非網目状粘弾性フォーム、および第2の層1012の網目状非粘弾性フォームの性状はそれぞれ、
図1〜1Bに示す実施形態の上部層110および底部層112に関して上に記載されている。第3の層1014の比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの性状は、
図2および2Aに示す実施形態の底部層214に関して上に記載されている。
【0110】
図11に示す実施形態では、第2の層1112の網目状フォームの骨格セル構造は、非網目上粘弾性フォームの第1の層1110内で放熱するように働くことができ、第1および第2の層1110、1112は比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームによって所望の程度の支持を備えることができる。
図10に示す身体支持体1002内の身体支持体1002の第2の層1012と比べて、
図11の身体支持体1102内の網目状フォームの第2の層1112は、大量の放熱および/または通気を提供することができるが、身体支持体1102のあまり弾力性のない上側部分を備えている(いくつかの実施形態では、また少なくとも部分的に第1および第2の層1110、1112の厚さによって)。したがって、
図10および11に示す身体支持体1002、1102の3つの第1の層1010、1012、1014、1110、1112、1114は、異なる使用者の快適性および好みに適合された異なる品質を有することができる。
【0111】
図11に示す実施形態を続けて参照して、いくつかの実施形態では、第2の層1112の網目状非粘弾性フォームは、第3の層1114に対して利用することができるフォーム(例えば、
図2および2Aに示す実施形態に関して上に記載した比較的高い弾力性のある可撓性セルフォーム)ほど弾力性がなくおよび/または支持性がない。第3の層1114は、あまり弾力性がないおよび/またはあまり支持性がない網目状非粘弾性フォーム層1112に対応するように厚さを増加させることができるが、比較的より薄い網目状フォーム材料からの放熱に関する利点を少なくすることができる。いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームの第4の層1154が比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの第3の層1114の下に配置されており、それによって身体支持体1102から大きな放熱能力が提供される。
図11に示す実施形態では、第4の層1154は、第2の層1112とほぼ同じ網目状非粘弾性フォームを含んでいる。しかし他の実施形態では、第4の層1154の網目状非粘弾性フォームは、第2の層1112のものとは異なる。
【0112】
いくつかの実施形態では、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの第5の層1156が第4の層1154の下に配置されており、それによって第1、第2、第3および第4の層1110、1112、1114および1154に追加の支持を提供し、第3の層1014によって与えられる弾力性および支持を補足する。
図11に示す実施形態では、第5の層1156は第3の層1114とほぼ同じ比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームを含んでいる。しかし他の実施形態では、第5の層1156の比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームは第3の層1112のものとは異なる。上に記載したように、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームおよび網目状非粘弾性フォームのあらゆる数の交互の層を、非網目状粘弾性フォームの第1の層1010の下に置いて、所望の程度の弾力性および支持を提供し、さらに上に記載した通気および/または所望の放熱能力を維持することができる。いくつかの実施形態では、身体支持体1102の1つまたは複数の領域内の熱は、網目状非粘弾性フォームの交互層を通した拡散のために、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの1つまたは複数の層を通して伝達することができる。
【0113】
図12および12Aは、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。
図12および12Aに示す身体支持体1202は、網目状粘弾性フォームを含む上部層1210、およびポリウレタンフォームのセル構造を含む底部層1212の2つの材料層を備えている。
【0114】
図1、1Aおよび1Bに図示された(また、
図1〜11に関連して上に図示および/または記載した他の実施形態で利用される)身体支持体102の実施形態を参照して上に記載した上部層110のフォームと同様に、上部層1210の網目状フォームは粘弾性フォームであり、したがってそうでなければ「メモリフォーム」または「低弾力性フォーム」として知られるフォームの分類内に含まれる。しかし、網目状粘弾性フォームは非網目状粘弾性フォーム(
図1〜11の実施形態に関して上に記載したようなものなど)とかなり異なる構造を有し、したがって次に説明するようにかなり異なる性状を身体支持体に提供することができる。
【0115】
図12Aに示すように、上部層1210の網目状粘弾性フォームは、粘弾性フォームのセルが基本的に骨格的であるセルフォーム構造である。1つのセルを別のものから分離するセル壁面の多く(実質的には全てではない場合)は、存在しない。すなわち、網目状粘弾性フォームのセルは複数の支持体または「窓」によって、およびセル壁なしで、実質的になしで、または実質的に少ない数のセル壁で画定される。いくつかの実施形態では、フォームのセルを画定する壁面の少なくとも50%が存在しない(すなわち、取り除かれた、またはフォームの製造過程中に形成することが決して可能ではない)場合に、「網目状」であると考えられる。
【0116】
図12および12Aに示す上部層1210の網目状粘弾性フォームの骨格セル構造により、上部層1210内の熱は熱源(例えば、使用者の身体)から離れるように伝達させることができ、それによって上部層1210の1つまたは複数の領域が望ましくない高温に到達するのを防ぐのを助けることができる。また、上部層1210内のフォームの網目状構造により、上部層1210内に、そこから、およびそこを通した明らかにより高い空気流、すなわち上部層1210内の熱を少なくすることができる上部層1210の特徴が可能になる。同時に、上部層1210内のフォームの粘弾性は、使用者快適性のために所望の触覚および圧力反応性を与える。これに関して、いくつかの実施形態の網目状粘弾性フォームは小さな硬度レベルを有し、それによって使用者の身体に対して比較的柔らかく快適な表面が提供される。網目状粘弾性材料の遅い回復特徴と合わせて、上部層1210はまた使用者の身体に適合することができ、それによって使用者の身体によって上部層1210に加えられる力を分配することができる。
【0117】
いくつかの実施形態では、上部層1210は、所望の柔らかさおよび身体適合品質に対して、少なくとも約20Nおよび約150N未満の硬度を有する。他の実施形態では、少なくとも約30Nおよび約100N未満の硬度を有する上部層1210がこの目的で利用される。さらに他の実施形態では、少なくとも約40Nおよび約85N未満の硬度を有する上部層1210が利用される。
【0118】
上部層1210はまた、比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。上部層1210内のフォームの密度は、上部層1210が圧力に反応する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、上部層1210は約30kg/m
3以上で約175kg/m
3未満の密度を有する。他の実施形態では、約50kg/m
3以上で約130kg/m
3未満の密度を有する上部層1210が利用されている。さらに他の実施形態では、約60kg/m
3以上で約110kg/m
3未満の密度を有する上部層1210が利用されている。
【0119】
上部層1210の粘弾性フォームは、あらゆる範囲の温度に対する応答性に対して選択することができる。しかしいくつかの実施形態では、使用者の体温の範囲内の(または、身体支持体1202がその上にある使用者の身体との接触または近接によって曝される温度の範囲内の)温度反応性はかなりの利点を与えることができる。例えば、上部層1210に対して選択した粘弾性フォームは少なくとも約0℃以上の温度変化に応じることができる。いくつかの実施形態では、上部層1210に対して選択した粘弾性フォームは少なくとも約10℃の範囲内の温度変化に応じることができる。他の実施形態では、上部層1210に対して選択した粘弾性フォームは少なくとも約15℃の範囲内の温度変化に応じることができる。
【0120】
上に記載したように、
図12および12Aに示す身体支持体1202の底部層1212はポリウレタンフォームのセル構造を含んでいる。このフォームの層は、上部層1210が上にある比較的堅いが可撓性および弾力性がある基板を提供する支持層である。底部層1212の弾力変形可能性はしたがって、底部層1212の形状に使用者の重量が影響を与える程度にある程度の使用者快適性を与えることができる。底部層1212のフォームは比較的高い弾力性がある可能性があり、いくつかの実施形態では、望ましい程度の支持および快適性のために、少なくとも約50Nおよび約300N未満の硬度を有する。他の実施形態では、この目的で、少なくとも約80Nおよび約250N未満の硬度を有する底部層1212が利用されている。さらに他の実施形態では、少なくとも約90Nおよび約180N未満の硬度を有する底部層1212が利用されている。
【0121】
少なくとも部分的に上部層1212の厚さおよび材料性状によって、いくつかの実施形態では、底部層1212は身体支持体1202の上にいる使用者からの実質的な体熱に曝すことができる。このような実施形態では、底部層1212のフォームは、約10℃と約35℃の間の範囲内で(上に規定したように)温度変化に実質的に無関係であるように選択することができ、それによって底部層1212を曝すことができる身体温度の範囲全体を通して底部層1212に望ましい支持性状を維持することができる。いくつかの実施形態では、底部層1212は、約15℃から約30℃の間の範囲内で温度変化に実質的に無関係であるフォームを備えることができる。さらに他の実施形態では、約15℃から約25℃の間の範囲内で温度変化に実質的に無関係であるフォームの底部層1212を使用することができる。
【0122】
底部層1212の上の網目状粘弾性フォーム層1210は、上部層1210の上部表面1216上の追加の程度の通気および/または放熱を行うことができ、身体支持体1202内の放熱を助けることができ、身体支持体1202の1つまたは複数の位置の熱を少なくするのを助けることができる。
【0123】
身体支持体1202の上部層1210と同様に、底部層1212は比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。また、底部層1212内のフォームの密度は、底部層1212が圧力に反応する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、底部層1212は約20kg/m
3以上で約80kg/m
3未満の密度を有する。他の実施形態では、約25kg/m
3以上で約60kg/m
3未満の密度を有する底部層1212が利用されている。さらに他の実施形態では、約30kg/m
3以上で約40kg/m
3未満の密度を有する底部層1212が利用されている。
【0124】
図12および12Aに示す身体支持体1202は、上部層1210と少なくとも同じ厚さである底部層1212を有することができ、それによって上部層1210にかなりの程度の支持を与えることができる。いくつかの実施形態では、底部層1212は、上部層1210の厚さの少なくとも2倍である。また、いくつかの実施形態では、底部層1212は上部層1210の厚さの少なくとも3倍である。
【0125】
図12および12Aに示す身体支持体1202は、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、または布団であり、単に例としてこのような形で示されている。上に記載した身体支持体1202の特性は、あらゆる寸法および形状を有するあらゆる他のタイプの身体支持体に適用することができることが分かるだろう。
【0126】
図13は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本実施形態は、
図12および12Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図12および12Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図13に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図12および12Aに関する上の説明を参照すべきである。
図12および12Aの実施形態の構造および特性に対応する
図13に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1300系の参照番号で示す。
【0127】
図13に示す身体支持体1302は、網目粘弾性フォームを含む上部層1310、および網目状非粘弾性フォームを含む底部層1312を有する。上部層1310の網目状粘弾性フォーム(その材料性状を含む)は、
図12および12Aの実施形態に関して上により詳細に記載されている。底部層1312の網目状非粘弾性フォームは、1つのセルを互いから離すセル壁の多く(実質的に全てではない場合)が存在しないセルの基本的な骨格構造を備えている。すなわち、セルは複数の支持体または「窓」によって、およびセル壁なしで、実質的になしで、または実質的に少ない数のセル壁で画定される。いくつかの実施形態では、フォームのセルを画定する壁面の少なくとも50%が存在しない(すなわち、取り除かれた、またはフォームの製造過程中に形成することが決して可能ではない)場合に、「網目状」であると考えられる。少なくとも部分的に、底部層1312内の網目状非粘弾性フォームの骨格セル構造により、底部層1312は上部層1310の1つまたは複数の領域内の熱を少なくすることができる。
【0128】
いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームの底部層1312は、使用者の身体を支持する場合に上部層1310によって受ける温度とは実質的に無関係である(すなわち、使用者の体熱とは無関係である)ある程度の支持を提供することが可能であることが望ましい。したがって、底部層1312は約15℃から約30℃の間の範囲内の(上に規定するような)温度変化とは実質的に関係のない網目状非粘弾性フォームを備えることができる。いくつかの実施形態では、底部層1312は、約15℃から約25℃の間の範囲内の温度に実質的に無関係である網目状非粘弾性フォームを含むことができる。
【0129】
図13に示す底部層1312の骨格セル構造のために、(上部層1310内の熱の横方向伝達、および上部層1310の網目状粘弾性フォームによる上部層1310の外部表面からの熱伝達に加えて)網目状粘弾性フォームの上部層1310内の熱は上部層1310から離れるように底部層1314に向かって伝達することができる。このような熱伝達は、上部層1310が望ましくない高温に到達するのを防ぐのを助けることができる。また、底部層1312内のフォームの網目状性により、底部層1312内に、そこから、およびそこを通した明らかにより高い空気流、すなわち底部層1312内の熱を少なくすることができる底部層1312の特徴が可能になる。
【0130】
上部層1310と同様に、底部層1312は、比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。底部層1312内のフォームの密度は、底部層1312が圧力に反応する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、底部層1312は約20kg/m
3以上で約80kg/m
3未満の密度を有する。他の実施形態では、約25kg/m
3以上で約60kg/m
3未満の密度を有する底部層1312が利用されている。さらに他の実施形態では、約30kg/m
3以上で約40kg/m
3未満の密度を有する底部層1312が利用されている。
【0131】
また、いくつかの実施形態では、底部層1312は、少なくとも約50Nおよび約300N未満の硬度を有する。他の実施形態では、少なくとも約80Nおよび約250N未満の硬度を有する底部層1312が利用されている。さらに他の実施形態では、少なくとも約90Nおよび約180N未満の硬度を有する底部層1312が利用されている。
【0132】
図1〜1Bに示す身体支持体1302は、上部層1310と少なくとも同じ厚さである底部層1312を有することができ、それによって、いくつかの実施形態では、比較的温度に無関係である大きな通気および/または放熱層を提供することができる。いくつかの実施形態では、底部層1312は上部層1310の少なくとも半分の厚さである。他の実施形態では、底部層1312は上部層1310と少なくともほぼ同じ厚さである。さらに他の実施形態では、底部層1312は上部層1310の少なくとも約2倍の厚さである。
【0133】
図12および12Aに示す身体支持体1202を参照して上に記載したように、上部層1310の網目状粘弾性フォームは上部層1310に対して大量の通気を行うことができ、上部層1310内で放熱するのを助けることができ、使用者の快適性のために望ましい身体適合性、柔らかさ、および圧力反応性を提供することができる。また、上に記載したように、底部層1312の網目状非粘弾性フォームは、上部層1312に対して追加の通気および放熱を提供することができる。これらの特性は、使用者の身体によって圧縮された、あるいは形状が変えられた上部層1310のこれらの領域に対して特に有利である可能性がある。本発明のいくつかの実施形態に関して、底部層1312の網目状非粘弾性フォームの温度無関係性は、底部層1312が上部層1310からの体熱による形態および形状変化に耐えることを可能にし、底部層1312の網目状セル構造は上部層1310に対して望ましい放熱および通気性状を提供する。
【0134】
図14は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図13に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図13に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図14に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図13に関する上の説明を参照すべきである。
図13の実施形態の構造および特性に対応する
図14に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1400系の参照番号で示す。
【0135】
図13に示す実施形態と同様に、
図14に示す身体支持体1402は、網目粘弾性フォームを含む上部層1410、および網目状非粘弾性フォームを含む底部層1412を有する。いくつかの実施形態では、身体支持体1402はしたがって、上に記載する望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および放熱性を提供することができる。
図14に示す身体支持体1402はさらに、網目状非粘弾性フォームの層1412の下に底部層1414を備えている。したがって、網目状非粘弾性フォームの層1412は、身体支持体1402の上部層1410と底部層1414の間に配置された中間層1412である。
【0136】
図14に示す身体支持体1402の底部層1414は、比較的弾力性および支持性が高いポリウレタンフォームのセル構造を含んでいる。この比較的弾力性が高い可撓性セルフォームは、
図12および12Aの実施形態に関して上により詳細に記載されている。いくつかの実施形態では、比較的弾力性が高い可撓性セルフォームを含む底部層1414は、上部層1410および中間層1412が上にある比較的堅い基板を提供する支持層であり、(底部層1414の形状に使用者の重量が影響を与える程度に)使用者快適性を与えるようなある程度の変形性を有する。したがって、底部層1414は、上部層1410および中間層1412にかなりの支持を提供することが可能である比較的高い弾力性を有するフォーム含むことができる。
【0137】
図14に示す身体支持体1402は、上部層1410および中間層1412の組み合わせた厚さと少なくとも同じ厚さである底部層1414を有することができ、それによって上部層1410および中間層1412に実質的な支持を与えることができる。いくつかの実施形態では、底部層1414は、上部層1410および中間層1412の組み合わせた厚さの少なくとも0.22倍である。また、いくつかの実施形態では、底部層1414は上部層1410および中間層1412の組み合わせた厚さの少なくとも0.40倍である。
【0138】
図15は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図14に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図14に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図15に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図14に関する上の説明を参照すべきである。
図14の実施形態の構造および特性に対応する
図15に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1500系の参照番号で示す。
【0139】
図14に示す身体支持体1402と同様に、
図15に示す身体支持体1502は、網目状粘弾性フォームを含む上部層1510を備え、その下に身体支持体1502の中間層1512および底部層1514がある。しかし、中間層1512および底部層1514の材料は、
図14に示す身体支持体1502と比較して切り換えられる。したがって、
図15に示す身体支持体1502の中間層1512は比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームを含み、身体支持体1502の底部層1514は網目状非粘弾性フォームを含んでいる。中間層1512および底部層1514の比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームおよび網目状非粘弾性フォームはそれぞれ、
図14に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている(
図12〜13に示す実施形態に関する情報を組み込む)。
【0140】
図15に示す実施形態では、網目状非粘弾性フォームは、
図14に示すような別の中間層の下にあるこのような材料層ではなく、比較的高い弾力性のあるセルフォームの隣接する下にある層によって所望の程度の支持を備えることができる。また
図15を参照して、中間層1512は、少なくとも部分的に上部層1510および中間層1512の厚さによって、優れた使用者支持を提供することができる。網目状粘弾性フォームの上部層1510、および網目状非粘弾性フォームの底部層1514は、中間層1512内の熱を少なくして、(少なくとも部分的に、上部層1510および底部層1512の網目状セル構造により)中間層1512の両側から熱を引き、および/または中間層1512の両側で身体支持体1502の優れた通気を提供することができる。
【0141】
図15に示す身体支持体1502は、上部層1510に所望の程度の支持を提供するように、上部層1510の少なくとも0.33倍の厚さである中間層1512を有することができる。いくつかの実施形態では、この目的で、中間層1512は上部層1510の約半分の厚さであってもよい。他の実施形態では、上部層1510と少なくとも同じ厚さである中間層1512がこの目的で使用されている。
【0142】
図15をさらに参照して、身体支持体1502は、中間層1512から熱を運ぶように、上部層1510および中間層1512の組み合わせた厚さの少なくとも約0.15倍の厚さである底部層1514を有することができる。いくつかの実施形態では、底部層1514はこの目的では、上部層1510および中間層1512の組み合わせた厚さの少なくとも約0.25倍であってもよい。他の実施形態では、上部層1510および中間層1512の組み合わせた厚さの少なくとも約0.36倍である底部層1514が、この目的で使用される。
【0143】
本発明の別の実施形態による身体支持体1602が
図16に示されており、網目状粘弾性フォームを含む上部層1610、および開放セル非網目状粘弾性フォームを含む底部層1612の2つの材料層を備えている。
【0144】
上部層1610の網目状フォーム(その材料性状を含む)は、
図12および12Aの実施形態に関して上により詳細に記載されている。底部層1612の開放セル非網目状粘弾性フォームは普通、そうでなければ「メモリフォーム」または「低弾力性フォーム」として知られるフォームの分類内に含まれる。
【0145】
いくつかの実施形態では、底部層1612は比較的低い硬度を有して、網目状粘弾性フォームの上部層1610の下に変形可能および適合可能基板を提供する。少なくとも部分的に上部層1610の厚さによって、底部層1612は使用者の身体によって加えられる圧力に基づき使用者の身体に適合することができ、それによって身体支持体1602の上に使用者の身体によって加えられる力を分配する上部層1610の能力を補足することができる。いくつかの実施形態では、底部層1612は少なくとも約30Nおよび約175N未満の硬度を有する。他の実施形態では、少なくとも約40Nおよび約110N未満の硬度を有する底部層1612が利用されている。さらに他の実施形態では、少なくとも約40Nおよび約75N未満の硬度を有する底部層1612が利用されている。
【0146】
底部層1612はまた、比較的高い程度の材料耐久性を提供する密度を有することができる。底部層1612内のフォームの密度は、底部層1612が圧力に反応する方法、およびフォームの感触などのフォームの他の特徴に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、底部層1612は約30kg/m
3以上で約150kg/m
3未満の密度を有する。他の実施形態では、約40kg/m
3以上で約125kg/m
3未満の密度を有する底部層1612が利用されている。さらに他の実施形態では、約60kg/m
3以上で約115kg/m
3未満の密度を有する底部層1612が利用されている。
【0147】
底部層1612の非網目状粘弾性材料は、あらゆる範囲の温度に対する応答性に対して選択することができる。しかしいくつかの実施形態では、使用者の体温の範囲内の(または、身体支持体1602上にある使用者の身体との接触または近接によって底部層1612が曝される温度の範囲内の)温度反応性はかなりの利点を与えることができる。いくつかの実施形態では、底部層1612に対して選択した非網目状粘弾性材料は、少なくとも約0℃以上の温度変化に応じることができる。いくつかの実施形態では、底部層1612に対して選択した非網目状粘弾性材料は、少なくとも約10℃の範囲内の温度変化に応じることができる。他の実施形態では、底部層1612に対して選択した非網目状粘弾性材料は、少なくとも約15℃の範囲内の温度変化に応じることができる。
【0148】
いくつかの実施形態では、網目状粘弾性フォームの上部層1610は、(少なくとも部分的に、上部層1612のフォームの網目状セル構造により)底部層1612の熱量を少なくすることができ、さらに身体支持体1602の比較的柔らかい適合可能な表面、および(上部層1610の粘弾性により)使用者からの力に応じて使用者の身体に適合する、および/または圧力を分配させる能力を提供することができる。
【0149】
図16に示す身体支持体1602は、底部層1612の厚さの0.33から2倍の間の上部層1610を有することができ、それによって上部層1610を介したかなりの程度の通気および/または放熱、および底部層1612の望ましい身体適合性、圧力分配、および快適性特徴を提供することができる。いくつかの実施形態では、これらの目的で、身体支持体1602は底部層1612の0.5から1.5倍の間の厚さである上部層1610を有する。さらに他の実施形態では、これらの目的で、身体支持体1602は底部層1612とほぼ同じ厚さである上部層1610を有する。
【0150】
図17は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図16に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図16に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図17に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図16に関する上の説明を参照すべきである。
図16の実施形態の構造および特性に対応する
図17に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1700系の参照番号で示す。
【0151】
図16に示す身体支持体1602と同様に、
図17に示す身体支持体1702は、網目状粘弾性フォームを含む上部層1710と、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む下にある層1712とを有する。いくつかの実施形態では、身体支持体1702はしたがって、
図16の実施形態に関して上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および熱伝達性を提供することができる。
図17に示す身体支持体1702はさらに、非網目状粘弾性フォームの層1712の下に底部層1714を備えている。したがって、非網目状粘弾性フォームの層1712は、身体支持体1702の上部層1710と底部層1714の間に配置された中間層1712である。
【0152】
図17に示す身体支持体1702の底部層1714は、網目状非粘弾性フォームを含んでいる。底部層1714の網目状非粘弾性フォーム(および、その様々な可能な性状を含む)が、
図13の実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0153】
いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームの上部層1710、および網目状非粘弾性フォームの底部層1714は、中間層1712内の熱を少なくして、少なくとも部分的に、上部層1710および底部層1712の網目状セル構造により中間層1712の両側から熱を引き、および/または中間層1712の両側で身体支持体1702の優れた通気を提供することができる。加えて、上部層1710の粘弾性はさらに、身体支持体1702の比較的柔らかい適合可能な表面、および使用者からの力に応じて使用者の身体に適合する、および/または圧力を分配させる能力を提供することができる。
【0154】
図17に示す身体支持体1702は、中間層1712の底部からの望ましい程度の放熱および通気を行うために、上部層1710および中間層1712の組み合わせた厚さの少なくとも約0.17倍の厚さである底部層1714を有することができる。いくつかの実施形態では、底部層1714はこれらの目的で、上部層1710および中間層1712の組み合わせた厚さの少なくとも約0.25倍の厚さであってもよい。他の実施形態では、上部層1710および中間層1712の組み合わせた厚さの少なくとも約0.375倍である底部層1714が、これらの目的で使用される。
【0155】
図18は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図16に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図16に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図18に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図16に関する上の説明を参照すべきである。
図16の実施形態の構造および特性に対応する
図18に示す実施形態の構造および特性は、これ以下1800系の参照番号で示す。
【0156】
図16に示す身体支持体1602と同様に、
図18に示す身体支持体1802は、網目状粘弾性フォームを含む上部層1810と、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む下にある層1812とを有する。いくつかの実施形態では、身体支持体1802はしたがって、
図16の実施形態に関して上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および熱伝達性を提供することができる。
図18に示す身体支持体1802はさらに、非網目状粘弾性フォームの層1812の下に底部層1814を備えている。したがって、非網目状粘弾性フォームの層1812は、身体支持体1802の上部層1810と底部層1814の間に配置された中間層1812である。
【0157】
図18に示す身体支持体1802の底部層1814は、比較的高い弾力性および支持性がある可撓性ポリウレタンフォームのセル構造を含んでいる。比較的高い弾力性のある可撓性セルフォーム(および、その様々な可能な性状を含む)が、
図12および12Aの実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0158】
いくつかの実施形態では、底部層1814は、上部層1810および中間層1812が上にある比較的堅い基板を提供する支持層であり、(底部層1814の形状に使用者の重量が影響を与える程度に)使用者快適性を与えるようなある程度の変形性を提供する。したがって、底部層1814は、上部層1810および中間層1812にかなりの支持を提供することが可能である比較的高い弾力性を有するフォーム含むことができる。上部層1810および中間層1812は両方とも、上記の望ましい身体適合および圧力分配提供することができ、上部層1810はまた上に記載したように身体支持体1802に対してかなりの放熱および通気を提供することができる。いくつかの実施形態では、底部層1814は上部層1810および中間層1812よりも大きな弾力性を有する。
【0159】
図18に示す身体支持体1802は、上部層1810および中間層1812の組み合わせた厚さの少なくとも0.17倍の厚さである底部層1814を有することができ、それによって上部層1810および中間層1812に実質的な支持を与えることができる。いくつかの実施形態では、底部層1814は、上部層1810および中間層1812の組み合わせた厚さの少なくとも0.33倍の厚さである。また、いくつかの実施形態では、底部層1814は上部層1810および中間層1812の組み合わせた厚さの少なくとも半分である。
【0160】
本発明の別の実施形態による身体支持体1902が
図19に示されており、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層1910、および網目状粘弾性フォームを含む底部層1912の2つの材料層を備えている。非網目状粘弾性フォーム(およびその様々な可能な性状)は、
図16の実施形態に関して上により詳細に記載されている。網目状粘弾性フォーム(およびその様々な可能な性状)は、
図12および12Aの実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0161】
いくつかの実施形態では、上部層1910によって(例えば、身体支持体1902の上にいる使用者により)受ける熱は、少なくとも部分的に底部層1912内のフォームの網目セル構造により、底部層1912の網目状粘弾性フォームによって拡散することができる。この身体支持体構造では、網目状粘弾性フォームの柔らかさ、身体適合性および圧力分配性状は、(使用者の身体の近くで)上部層1910内で維持され、底部層1912の通気および放熱性状は上部層1910内の熱を少なくするのを助けることができる。底部層1912はまた、柔らかさを提供することができ、使用者の身体からの圧力に応じて使用者の身体に少なくとも部分的に適合することができ、底部層1912の粘弾性により使用者の身体の圧力を分配することができる。
【0162】
図19に示す身体支持体1902は、底部層1912の厚さの少なくとも0.33倍の厚さである上部層1910を有することができ、それによって上部層1910を介したかなりの程度の通気および/または放熱、および底部層1912の望ましい身体適合性、圧力分配、および快適性特徴を提供することができる。いくつかの実施形態では、これらの目的で、身体支持体1902は底部層1912と少なくとも同じ厚さである上部層1910を有する。さらに他の実施形態では、これらの目的で、身体支持体1902は底部層1912の少なくとも2倍の厚さである上部層1910を有する。
【0163】
図20は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図19に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図19に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図20に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図19に関する上の説明を参照すべきである。
図19の実施形態の構造および特性に対応する
図20に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2000系の参照番号で示す。
【0164】
図19に示す実施形態と同様に、
図20に示す身体支持体2002は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層2010と、網目状粘弾性フォームを含む下にある層2012とを有する。いくつかの実施形態では、身体支持体2002はしたがって、上に記載するように(使用者の身体の近くで)上部層2010内に望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および熱伝達性を、また上に記載するように上部層2010から放熱するように下にある層2012の通気および放熱性状を提供することができる。下にある層2012はまた、身体支持体2002の柔らかさを提供することができ、使用者の身体に身体支持体2002を適合させるのを助け、下にある層2012の粘弾性により使用者の身体の圧力を分配することができる。
【0165】
図20に示す身体支持体2002はさらに、網目状粘弾性フォームの層2012の下に底部2014を備えている。したがって、網目状粘弾性フォームの層2012は、身体支持体2002の上部層2010と底部層2014の間に配置された中間層2012である。
【0166】
図20に示す身体支持体2002の底部層2014は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含んでいる。底部層2014の非網目状粘弾性フォーム(および、その様々な可能な性状)が、身体支持体2002の上部層2010を参照して上に記載されている。また、底部層2014の非網目状粘弾性フォームは、上部層2010の非網目状粘弾性フォームと実質的に同じまたは異なる性状を有することができ、上に記載した非網目状粘弾性フォームの材料性状範囲内にある。いくつかの実施形態では、非網目状粘弾性フォームの上部層2010および底部層2014は、使用者の身体に全体的に面した層2010、2014のいずれかで配向させることができる製品(例えば、いずれか側で反転させることができるマットレス)内で使用することができる。またあるいは別の方法では、底部層2014の非網目状粘弾性フォームは、上に記載した上部層2010および中間層2012の身体適合および圧力分配能力を補足することができる。
【0167】
図20に示す身体支持体2002はまた、非網目状粘弾性フォームの層を、通気および放熱のために、網目状粘弾性フォームの層に面した非網目状粘弾性フォームの2つの層に置き換えることができる方法の一例である。
【0168】
図21は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図19に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図19に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図21に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図19に関する上の説明を参照すべきである。
図19の実施形態の構造および特性に対応する
図21に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2100系の参照番号で示す。
【0169】
図19に示す実施形態と同様に、
図21に示す身体支持体2102は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層2110と、網目状粘弾性フォームを含む下にある層2112とを有する。いくつかの実施形態では、身体支持体2102はしたがって、上に記載するように(使用者の身体の近くで)上部層2110内に望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および熱伝達性を、また上に記載するように上部層2110から放熱するように下にある層2112の通気および放熱性状を提供することができる。下にある層2112はまた、身体支持体2102に柔らかさを提供することができ、使用者の身体に身体支持体2102を適合させるのを助け、下にある層2112の粘弾性により使用者の身体の圧力を分配することができる。
【0170】
図21に示す身体支持体2102はさらに、網目状粘弾性フォームの層2112の下に底部層2114を備えている。したがって、網目状粘弾性フォームの層2112は、身体支持体2102の上部層2110と底部層2114の間に配置された中間層2112である。
【0171】
図21に示す身体支持体2102の底部層2114は、網目状粘弾性フォームを含んでいる。底部層2014の網目状粘弾性フォーム(および、その様々な可能な性状)が、
図13の実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0172】
いくつかの実施形態では、網目状粘弾性フォームの中間層2112は、上に記載するように上部層2110内の熱を少なくすることができる。しかし、中間層2112内で利用することができるいくつかのタイプの網目状粘弾性フォームは、身体支持体2102に対して高い程度の支持を提供しない。これはいくつかの応用例(例えば、枕、布団などの中)において許容可能であるおよび/または望ましい可能性があるが、いくつかの実施形態では追加の支持が望ましい。底部層2114の網目状非粘弾性フォームはこのような追加の支持を提供することができ、さらに
図13の実施形態に関して前に記載した通気および/または放熱性状を提供することができる。網目状非粘弾性フォームの底部層2114は、これに限らないが、(
図13の実施形態に関して上により詳細に記載した)使用者の体温にあまり反応しない、またはほぼ無反応である材料層を提供することを含む他の理由でも利用することができ、上に記載した通気および/または放熱性状を提供することができる。
【0173】
図21に示す身体支持体2102は、上部層2110および中間層2112の組み合わせた厚さと少なくとも同じ厚さである底部層2114を有することができ、それによって上部層2110および中間層2112対して、実質的な支持、通気および放熱を提供することができる。いくつかの実施形態では、底部層2114は、上部層2110および中間層2112の組み合わせた厚さの少なくとも約0.17倍の厚さである。他の実施形態では、底部層2114は、上部層2110および中間層2112の組み合わせた厚さの少なくとも約0.375倍の厚さである。
【0174】
図22は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図19に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図19に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図22に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図19に関する上の説明を参照すべきである。
図19の実施形態の構造および特性に対応する
図22に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2200系の参照番号で示す。
【0175】
図19に示す実施形態と同様に、
図22に示す身体支持体2202は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層2210と、網目状粘弾性フォームを含む下にある層2212とを有する。いくつかの実施形態では、身体支持体2202はしたがって、上に記載するように(使用者の身体の近くで)上部層2210内に望ましい柔らかさ、身体適合性、通気および熱伝達性を、また上に記載するように上部層2210から放熱するように下にある層2212の通気および放熱性状を提供することができる。下にある層2212はまた、身体支持体2202に柔らかさを提供することができ、使用者の身体に身体支持体2202を適合させるのを助け、下にある層2212の粘弾性により使用者の身体の圧力を分配することができる。
【0176】
図22に示す身体支持体2202はさらに、網目状粘弾性フォームの層2212の下に底部層2214を備えている。したがって、網目状粘弾性フォームの層2212は、身体支持体2202の上部層2210と底部層2214の間に配置された中間層2212である。
【0177】
図22示す身体支持体2202の底部層2214は、比較的高い弾力性および支持性である可撓性ポリウレタンフォームのセル構造を備えている。底部層2214はしたがって、上部層2210および中間層2212が上にある比較的堅い基板を提供することができ、それによって上部層2210および中間層2212に対する支持を提供することができる。また、底部層2214の可撓性は、(底部層2214の形状に使用者の重量が影響を与える程度に)使用者快適性を与えるようなある程度の変形性を提供することができ、上部層2210および中間層2212は、上記の望ましい身体適合および圧力分配提供することができ、中間層2212は身体支持体2202に対してかなりの放熱および通気を提供する。いくつかの実施形態では、底部層2214は上部層2210および中間層2212よりも大きな弾力性を有する。
【0178】
図22に示す身体支持体2202は、上部層2210および中間層2212の組み合わせた厚さと少なくとも同じ厚さである底部層2214を有することができ、それによって上部層2210および中間層2212に実質的な支持を与えることができる。いくつかの実施形態では、底部層2214は、上部層2210および中間層2212の組み合わせた厚さの少なくとも0.17倍の厚さである。また、いくつかの実施形態では、底部層2214は上部層2210および中間層2212の組み合わせた厚さの少なくとも半分である。
【0179】
図23は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本実施形態は、
図12および12Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図12および12Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図23に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図12および12Aに関する上の説明を参照すべきである。
図12および12Aの実施形態の構造および特性に対応する
図23に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2300系の参照番号で示す。
【0180】
図12および12Aに示す身体支持体1202と同様に、
図23に示す身体支持体2302は、非網目状粘弾性フォームを含む上部層2310を備え、その下に比較的弾力性のある可撓性ポリウレタン材料のセル構造を含む底部層2312がある。上部層2310および底部層2312の非網目状粘弾性フォームおよび比較的弾力性のある可撓性セルフォームはそれぞれ、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0181】
身体支持体2302の底部層2312の上部表面2320は、上部層2310のほぼ平らな底部表面2318の下に非平面形状を有する。上部表面2320の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起2328および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。上部層2310のほぼ平らな底部表面2318と底部層2312の非平面上部表面2320の間の通路2330は、身体支持体2302のある程度の通気および優れた放熱を行うことができる。他の実施形態では、このような通路2330は、上部層2310の非平面底部表面2318と底部層2312のほぼ平らな上部表面2320の間に、または上部層2310の非平面底部表面2318と底部層2312の非平面上部表面2320の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0182】
図23に示す上部層2310と底部層2312の間に延びる通路2330は、網目状粘弾性フォームの上部層2310の通気および/または放熱能力を補足することができ、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの底部層2312内の熱を少なくすることができる。これに関して、網目状粘弾性フォームの上部層2310内のセルの骨格構造は、熱を上部層2310から通路2330にまたこれを通して運ぶことを可能にする。
【0183】
図24は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図14に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図14に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図24に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図14に関する上の説明を参照すべきである。
図14の実施形態の構造および特性に対応する
図24に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2400系の参照番号で示す。
【0184】
図14に示す身体支持体構造1402に関して上により詳細に記載したように、
図24に示す身体支持体2402は、網目状粘弾性フォームを含む上部層2110と、網目状非粘弾性フォームを含む中間層2412と、比較的弾力性のある可撓性ポリウレタン材料のセル構造を含む底部層2412とを含む。上部層2410および底部層2314の網目状粘弾性フォームおよび比較的弾力性のある可撓性セルフォームはそれぞれ、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。中間層2412の網目状非粘弾性フォームは、
図13に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0185】
底部層2414の上部表面2424は、中間層2412のほぼ平らな底部表面2422の下に非平面形状を有する。上部表面2424の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起2428および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。中間層2412のほぼ平らな底部表面2422と底部層2414の非平面上部表面2424の間の通路2430は、身体支持体2402のある程度の通気および優れた放熱(例えば、中間層2412から、いくつかの場合では、中間層2412および上部層2410の両方からの熱の移動)を行うことができる。他の実施形態では、このような通路2430は、中間層2412の非平面底部表面2422と底部層2414のほぼ平らな上部表面2424の間に、または中間層2412の非平面底部表面2422と底部層2414の非平面上部表面2424の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0186】
図24に示す中間層2412と底部層2414の間に延びる通路2430は、身体支持体2402に網目状非粘弾性フォームの中間層2412から放熱する大きな能力を提供することができ、それによって網目状粘弾性フォームの上部層2410から使用者の体熱を受けることができる。上部層2410および中間層2412内のセルの骨格構造は、熱を上部層2410および中間層2412から通路2430にまたこれを通して運ぶことを可能にする。横方向への(すなわち、身体支持体2402の縁部に向かう)熱伝達が、少なくとも部分的にこのようなフォームのセル構造に基づいて、網目状粘弾性および網目状非粘弾性材料の上部層2410および中間層2412内にまだ起こるが、通路2430はこの熱伝達を良くすることができる。
【0187】
図25は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図21に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図21に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図25に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図21に関する上の説明を参照すべきである。
図21の実施形態の構造および特性に対応する
図25に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2500系の参照番号で示す。
【0188】
図21に示す身体支持体構造2102に関して上により詳細に記載したように、
図25に示す身体支持体2502は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層2510と、網目状粘弾性フォームを含む中間層2512と、網目状非粘弾性フォーム含む底部層2512とを含む。
【0189】
中間層2512の上部表面2520は、上部層2510のほぼ平らな底部表面2518の下に非平面形状を有する。上部表面2520の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起2528および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。上部層2510のほぼ平らな底部表面2518と中間層2512の非平面上部表面2520の間の通路2530は、身体支持体2502のある程度の通気および優れた放熱を行うことができる。他の実施形態では、このような通路2530は、上部層2510の非平面底部表面2518と中間層2512のほぼ平らな上部表面2520の間に、または上部層2510の非平面底部表面2518と中間層2512の非平面上部表面2520の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0190】
上に記載した上部層2510と中間層2510の間の通路2530は、身体支持体2502の領域内の熱を少なくする際に特に有用である可能性がある。通路2530は、網目状粘弾性フォームおよび網目状非粘弾性フォームの中間層2512および底部層2514の通気および/または放熱能力を補足することができ、非網目状粘弾性フォームの上部層2510内の熱を少なくすることができる。加えて、中間層2512および底部層2514内のセルの骨格構造は、熱を上部層2510から中間層2512および底部層2514のセルにまたこれを通して運ぶことを可能にする。
【0191】
図26は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図22に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図22に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図26に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図22に関する上の説明を参照すべきである。
図22の実施形態の構造および特性に対応する
図26に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2600系の参照番号で示す。
【0192】
図22に示す身体支持体構造2202に関して上により詳細に記載したように、
図26に示す身体支持体2602は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層2610と、網目状粘弾性フォームを含む中間層2612と、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む底部層2614とを含む。しかし、底部層2614の上部表面2624は、中間層2612のほぼ平らな底部表面2622の下に非平面形状を有する。上部表面2624の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起2628および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。通路2630は、中間層2612のほぼ平らな底部表面2622と底部層2614の非平面上部表面2624の間に画定することができる。他の実施形態では、このような通路2630は、中間層2612の非平面底部表面2622と底部層2614のほぼ平らな上部表面2624の間に、または中間層2612の非平面底部表面2622と底部層2614の非平面上部表面2624の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0193】
図26に示す中間層2612と底部層2614の間に延びる通路2630は、身体支持体2602のある程度の通気および優れた放熱を行うことができる(例えば、熱が中間層2612から通路2630に向かって、またいくつかの場合では、中間層2612および上部層2610の両方から通路2630に向かって移動することができる)。中間層2612内のセルの骨格構造は、熱を上部層2610から通路2630にまたこれを通して運ぶことを可能にする。横方向への(すなわち、身体支持体2602の縁部に向かう)熱伝達が、少なくとも部分的にこのようなフォームのセル構造に基づいて、網目状粘弾性フォームの中間層2612内にまだ起こるが、通路2630はこの熱伝達を良くすることができる。
【0194】
図27は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図17に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図17に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図27に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図17に関する上の説明を参照すべきである。
図17の実施形態の構造および特性に対応する
図27に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2700系の参照番号で示す。
【0195】
図17に示す身体支持体構造1702に関して上により詳細に記載したように、
図27に示す身体支持体2702は、網目状粘弾性フォームを含む上部層2710と、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む中間層2712と、網目状非粘弾性フォーム含む底部層2712とを含む。
【0196】
中間層2712の上部表面2720は、上部層2710のほぼ平らな底部表面2718の下に非平面形状を有する。上部表面2720の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起2728および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。通路2730は、上部層2710のほぼ平らな底部表面2718と中間層2712の非平面上部表面2720の間に画定することができる。いくつかの実施形態では、通路2730は、上部層2710の非平面底部表面2718と中間層2712のほぼ平らな上部表面2720の間に、または上部層2710の非平面底部表面2718と中間層2712の非平面上部表面2720の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0197】
図27に示す上部層2710と中間層2712の間の通路2730は、身体支持体2702に、ある程度の通気および/または非網目状粘弾性フォームの中間層2712から放熱する大きな能力を提供することができ、それによって網目状粘弾性フォームの上部層2710から使用者の体熱を受けることができる。いくつかの応用例では、熱は上部層2710内のセルの骨格構造を通して、その後上部層2710と中間層2712の間の通路2730を通して伝達することができる。
【0198】
図28は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図18に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図18に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図28に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図18に関する上の説明を参照すべきである。
図18の実施形態の構造および特性に対応する
図28に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2800系の参照番号で示す。
【0199】
図18に示す身体支持体構造1802に関して上により詳細に記載したように、
図28に示す身体支持体2802は、網目状粘弾性フォームを含む上部層2810と、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む中間層2812と、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む底部層2814とを含む。
【0200】
底部層2814の上部表面2824は、中間層2812のほぼ平らな底部表面2822の下に非平面形状を有する。上部表面2824の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起2828および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。通路2830は、中間層2812のほぼ平らな底部表面2822と底部層2814の非平面上部表面2824の間に画定することができる。他の実施形態では、このような通路2830は、中間層2812の非平面底部表面2822と底部層2814のほぼ平らな上部表面2824の間に、または中間層2812の非平面底部表面2822と底部層2814の非平面上部表面2824の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0201】
図28に示す中間層2812と底部層2814の間の通路2830は、身体支持体2802に、ある程度の通気および/または非網目状粘弾性フォームの中間層2812から放熱する大きな能力を提供することができ、それによって網目状粘弾性フォームの上部層2810から使用者の体熱を受けることができる。特に、非網目状粘弾性フォームの中間層2812の下に延びる通路2830は、中間層2812から通路2830を通して熱を伝達することを可能にする。
【0202】
図29は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図12および12Aに関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図12および12Aに関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図29に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図12および12Aに関する上の説明を参照すべきである。
図12および12Aの実施形態の構造および特性に対応する
図29に示す実施形態の構造および特性は、これ以下2900系の参照番号で示す。
【0203】
図12および12Aに示す身体支持体1202と同様に、
図29に示す身体支持体2902は、非網目状粘弾性フォームを含む上部層2910を備え、その下に比較的高い弾力性を有する可撓性ポリウレタンフォームを含む底部層2912がある。上部層2910および底部層2912の網目状粘弾性フォームおよび比較的高い弾力性の可撓性セルフォームはそれぞれ、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0204】
図29に示す実施形態を続けて参照して、身体支持体2902の上部および底部層2910、2912は、網目状非粘弾性フォームを含むカバー2948を有することができる。カバー2948の網目状非粘弾性フォームは、
図13に示す身体支持体1302の底部層1312に関して上に記載したのと同じ性状を有することができる。また、カバー2948の網目状非粘弾性フォームは上部および底部層2910、2912のいずれかの部分を覆うことができる。例えば、
図29に示すカバー2948は上部層2910の上部表面2916全体を実質的に覆う。他の実施形態では、カバー2948はまたあるいは代わりに、上部および/または底部層2910、2912の側部および端部のいずれかの部分または全てを覆うことができる、および/または底部層2912の底部表面2924のいずれかの部分または全ての下にあってもよい。いくつかの実施形態では、カバー2948は上部および底部層2910、2912をほぼ全体的に囲んでいる。
【0205】
網目状非粘弾性フォームカバー2948は、身体支持体2902に高い程度の耐火性を提供するように選択することができ、いくつかの国および/または地域では、このような耐火性を必要とする消防規則を満たすために利用することができる。このような消防規則要件を満たすことが可能な他の材料も利用することができるが、網目状非粘弾性フォームの使用により、網目状非粘弾性フォームカバー2948によって覆われた第1のおよび/または第2の層2910、2912の(1つまたは複数の)表面に対して優れた通気を行うことができる。上に記載したように、網目状非粘弾性フォームは、網目状フォームの骨格セル構造に少なくとも部分的に基づき、身体支持体の隣接する領域内の熱量(例えば、使用者の身体からの)を少なくすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームカバー2948はある程度の耐火性を提供することができ、また、身体支持体2902を通気するように働き、網目状非粘弾性フォームカバー2948によって覆われた隣接する第1および/または第2の層2910、2912からの放熱を行うことができる。またカバー2948の網目状非粘弾性フォームは、(
図13の実施形態に関して上により詳細に記載した)使用者の体温にあまり反応しない、またはほぼ無反応である材料層を提供するために利用することができ、さらに上に記載したような通気および/または放熱性状を提供することができる。
【0206】
上部層2910の網目状非粘弾性材料は、使用者の身体に比較的快適な基板を提供することができ、(上部層2910の網目状非粘弾性材料の上に使用者の身体によって加えられる力を分配するように)使用者の身体に少なくとも部分的に適合することができ、使用者の体熱によって発生される温度の範囲に対する反応性に対して選択することができる。いくつかの実施形態では、網目状フォームカバー2948(利用した場合)はこれらの性状をまだ示すことができる最大厚さを有する。網目状で粘弾性のある第1の層2910の望ましい触覚は、網目状非粘弾性フォームカバー2948によっていくつかの実施形態で遮られるが、第1の層2910の粘弾性材料の他の望ましい性状は十分薄い網目状非粘弾性フォームカバー2948によりまだ得られる。いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームカバー2948は約1cmの最大厚さを有する。他の実施形態では、網目状非粘弾性フォーム2948は約2cmの最大厚さを有する。さらに他の実施形態では、網目状非粘弾性フォーム2948は約5cmの最大厚さを有する。
【0207】
図30は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図29に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図29に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図30に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図29に関する上の説明を参照すべきである。
図29の実施形態の構造および特性に対応する
図30に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3000系の参照番号で示す。
【0208】
図29に示す身体支持体2902と同様に、
図30に示す身体支持体3002は、網目状粘弾性フォームを含む上部層3010と、比較的高い弾力性を有する可撓性ポリウレタンフォームを含む底部層3012と、網目状非粘弾性フォームを含むカバー3048とを有する。上部層3010および底部層3012の網目状粘弾性フォームおよび比較的高い弾力性の可撓性セルフォームはそれぞれ、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。カバー3048の網目状非粘弾性フォームは、
図13に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0209】
網目状非粘弾性フォームカバー3048は、身体支持体3002に高い程度の耐火性を提供するように選択することができ、網目状非粘弾性フォームカバー3048によって覆われた隣接する第1および/または第2の層3010、3012からの放熱(使用者の身体から受ける熱)を行うように働くこともできる。これに関して、カバー3048の網目状非粘弾性フォームは、(
図13の実施形態に関して上により詳細に記載した)使用者の体温にあまり反応しない、またはほぼ無反応である材料層を提供するために利用することができ、さらに上に記載したような通気および/または放熱性状を提供することができる。
【0210】
身体支持体3002の底部層3012の上部表面3020は、上部層3010のほぼ平らな底部表面3018の下に非平面形状を有する。上部表面3020の非平面形状は、
図4に示す身体支持体402の底部層412の非平面上部表面420に関して上に記載したあらゆる形をとることができ、また上に記載するように複数の突起3028および/または複数の開口部(図示せず)によって画定することができる。通路3030は、上部層23010のほぼ平らな底部表面3018と底部層3012の非平面上部表面3020の間に画定することができる。他の実施形態では、このような通路3030は、上部層3010の非平面底部表面3018と底部層3012のほぼ平らな上部表面3020の間に、または上部層3010の非平面底部表面3018と底部層3012の非平面上部表面3020の間に画定することができ、(1つまたは複数の)非平面表面は
図4に示す実施形態に関して上に記載した方法のいずれかで画定することができる。
【0211】
図30に示す上部層3010と底部層3012の間に延びる通路3030は、網目状粘弾性フォームの上部層3010の通気および/または放熱能力を補足することができ、比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの底部層3012内の熱を少なくするまたは防ぐことができる。これに関して、網目状粘弾性フォームの上部層3010内のセルの骨格構造は、熱を上部層3010から通路3030にまたこれを通して運ぶことを可能にする。
【0212】
図31は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図21に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図21に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図31に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図21に関する上の説明を参照すべきである。
図21の実施形態の構造および特性に対応する
図31に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3100系の参照番号で示す。
【0213】
図21に示す身体支持体構造2102と同様に、
図31に示す身体支持体3102は、開放セル非網目状粘弾性フォームを含む上部層3110と、網目状粘弾性フォームを含む中間層3412と、網目状非粘弾性フォームを含む底部層3412とを含む。しかし、上部層3110はさらに、中間層3112の網目状粘弾性フォームと実質的に同じまたは異なる性状を有することができる網目状粘弾性フォームの部分を含んでいる。上部層3110の非網目状粘弾性フォームは、
図16に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。上部層3110および中間層3112の網目状粘弾性フォームは、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。底部層3114の網目状非粘弾性フォームは、
図13に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0214】
図31に示す実施形態を続けて参照すると、上部層3110は網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132を有し、それぞれ非網目状粘弾性フォームを含む上部層3110の他の部分3146によって囲まれている。いくつかの実施形態では、網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132の1つまたは複数は、少なくとも約10cmで約20cm未満だけ上部層3110の隣接する縁部からある距離に配置することができる。この距離は、網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132のいずれかの周りの異なる位置で同じまたは異なっていてもよく、
図31に示すものよりも大きいまたは小さくてもよい。
【0215】
上に記載する網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132はそれぞれ、矩形(
図31参照)、台形、三角形、または他の多角形、円形、楕円形、または他の丸い形状、不規則な形状などあらゆる所望の形状を有することができる。また、網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132は同じ形状(
図31参照)を有することができる、または異なる形状を有することができ、同じ寸法(
図31参照)を有することができる、または異なる寸法を有することができる。
【0216】
網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132は、上部層3110のあらゆる位置に配置することができる。単に例として、
図31に示す3つの部分3132は、使用者が身体支持体3102上で仰向け位置にある場合に大人の使用者の頭部、臀部および下肢が配置される身体支持体3102の領域に近接して配置されている。他の実施形態では、上部層3110は、使用者の頭部および臀部に近接して配置された網目状粘弾性フォームの2つの部分3132、使用者の頭部および/または肩に近接して配置された網目状粘弾性フォームの単一部分3132、使用者の頭部、背中、臀部および脚部に近接して配置された網目状粘弾性フォームの4つの部分3132などの、上部層3110内のあらゆる他の位置に配置された網目状粘弾性フォームの1つまたは複数の部分3132を有することができる。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)網目状粘弾性フォーム部分3132は、使用者が身体支持体3102の長さLにほぼ位置合せされた配向で身体支持体3102上に横たわっている場合に最も高い圧力を受ける身体支持体3102上の使用者の身体のこれらの領域に相当する領域に近接して配置されている。
【0217】
図31に示す実施形態では網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132はそれぞれ、上部層3110の非網目状粘弾性フォームによって囲まれている。しかし他の実施形態では、部分3132の1つまたは複数の1つまたは複数の側部は上部層3110の側部または端部に開口しており、あるいは非網目状粘弾性フォームによって上部層3110の側部または端部から離れていない。
【0218】
図31に示す実施形態を続けて参照すると、上部層3110内の非網目状粘弾性フォームは、
図21に示す実施形態に関して上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、および圧力分配特性を提供することができる。非網目状粘弾性フォームを含む上部層3110の部分3132は、使用者の身体から最大の圧力および熱を受ける可能性がある、使用者の身体に隣接した上部層3110の領域に対して、かなりの程度の通気および/または放熱を行うことができる。これらの能力は、
図21に示す実施形態に関して上に記載した中間層3112および底部層3114の網目状粘弾性および網目状非粘弾性フォームによって行われる通気およびはさらに、使用者の身体に比較的高い程度の望ましい柔らかさ、身体適合性、および圧力分配を提供することができる。
【0219】
図31に示す上部層3110は、網目状粘弾性フォームを含む他の部分3146によって少なくとも部分的に囲まれた非網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3132を含む。他の実施形態では、これらの部分3132、3146の材料は逆にすることができ、それによって非網目状粘弾性フォームを含む1つまたは複数の部分は、網目状粘弾性フォームを含む他の部分によって少なくとも部分的に囲まれている。このような実施形態では、非網目状粘弾性フォームを含む「島部」の柔らかさ、身体適合性、および圧力分配特性は、使用者の身体から最大の圧力および熱を受ける可能性がある使用者の身体のこれらの領域に近接して配置することができる。網目状粘弾性フォームを含む周囲部分はまた、ある程度の柔らかさ、身体適合性、および圧力分配を提供することができ、また網目状粘弾性フォームの骨格構造により上部層3110内の熱を防ぐまたは少なくするように働くことができる。
【0220】
図32は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図13に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図13に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図32に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図13に関する上の説明を参照すべきである。
図13の実施形態の構造および特性に対応する
図32に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3200系の参照番号で示す。
【0221】
図13に示す身体支持体1302と同様に、
図32に示す身体支持体3202は、網目状粘弾性フォームを含む上部層3210と、網目状非粘弾性フォームを含む底部層3212とを含む。しかし、上部層3210はさらに開放セル非網目状粘弾性フォームの部分を含んでいる。上部層3210の網目状粘弾性フォームは、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。上部層3210の非網目状粘弾性フォームは、
図16に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。底部層3212の網目状非粘弾性フォームは、
図13に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0222】
図32に示す実施形態を続けて参照すると、上部層3210は非網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3232を有し、それぞれ網目状粘弾性フォームを含む上部層3210の他の部分3246によって囲まれている。
図32に示す非網目状粘弾性フォームを含む3つの部分3232はそれぞれほぼ矩形であり、上部層3210の長さに沿って互いに間隔を置いて配置され、上部層3210の縁部から間隔を置いて配置されている。しかし、3つの部分3232は
図31に示す実施形態に関して上に記載したようにあらゆる他の形状および寸法を有することができる。また、上部層3210は、
図31に示す実施形態に関して記載した方法のいずれかで配置されたあらゆる数のこのような部分3232を有することができる。
【0223】
図32に示す実施形態を続けて参照すると、上部層3110内の3つの部分3232の非網目状粘弾性フォームは、このような領域内に、
図16に示す実施形態に関して上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、および圧力分配特性を提供することができる。非網目状粘弾性フォームを含む上部層3210の部分3232は、使用者の身体に隣接した3つの部分3232に対してかなりの程度の通気および/または放熱を行うことができ、上部層3210の縁部に向かって上部層3210の内部領域から熱を引くことができる。このような通気および/または放熱は、
図13に示す実施形態に関して上に記載した底部層3212の網目状非粘弾性フォームによって行われる通気および/または放熱を補足することができる。また、周囲部分3246の粘弾性はさらに、使用者の身体に対して比較的高い程度の柔らかさ、身体適合性、および圧力分配を提供することができる。
【0224】
図33は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図31に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図31に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図33に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図31に関する上の説明を参照すべきである。
図31の実施形態の構造および特性に対応する
図33に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3300系の参照番号で示す。
【0225】
図31に示す身体支持体3102と同様に、
図33に示す身体支持体3302は、開放セル非網目状粘弾性フォーム(部分3346)および網目状粘弾性フォーム(部分3332)の組み合わせを有する上部層3310を含む。しかし、
図33に示す身体支持体3302は、
図31の実施形態の網目状粘弾性および網目状非粘弾性フォームの層ではなく、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む底部層3312を含んでいる。上部層3310の非網目状粘弾性フォームは、
図16に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。上部層3310の網目状非粘弾性フォームは、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。底部層3312の比較的高い弾力性の可撓性セルフォームは、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0226】
図33に示す上部層3310は、非網目状粘弾性フォームを含む境界部3346を含んでおり、網目状粘弾性フォームを含む上部層3310の部分3332の周りに全体的に延びている。境界部3346は、
図33に示すように網目状粘弾性フォームを含む部分3332の周りに全体に延びることができる、または網目状粘弾性フォームを含む部分3332の周りに部分的に延びることができる(例えば、
図7の実施形態の底部層712を参照して上に記載したように第1の部分3332に面する部分を有する、または
図7に示す実施形態で底部層712に関して上に記載した方法のいずれかで成形および配置された1つまたは複数の部分を有する)。つまり、網目状粘弾性フォームを含むあらゆる数の部分3332、および非網目状粘弾性フォームを含むあらゆる数の境界部3346は、
図7に示す実施形態の底部層712に関して上に記載した形状、位置、および配置のいずれかを有することができる。
【0227】
図33に示す実施形態を続けて参照すると、上部層3310内の非網目状粘弾性フォームは、使用者が身体支持体に入るまたはそこから出る位置(例えば、マットレスの応用例で)などの、上部層3310の周面に沿って(
図19に示す実施形態に関して)上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、および圧力分配特性を提供することができる。非網目状粘弾性フォームを含む上部層3110の部分3132は、使用者がその上に長い期間静止している可能性が最も高く、使用者の体熱が伝達される可能性が最も高い、上部層3310の内部領域に通気および/または放熱を行うことができる。上部層3310内の網目状粘弾性フォームの通気および放熱特性はまた、(上部層3310の下に追加の支持、および比較的堅いが可撓性および弾力性のある基板を提供するために使用することができる)比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの下にある層内の熱を少なくすることができる。
【0228】
上に記載したように、
図33に示す上部層3310は、非網目状粘弾性フォームを含む他の部分3346によって囲まれた網目状粘弾性フォームを含む内部部分3332を備えている。他の実施形態では、これらの部分3332、3346の材料は逆にすることができ、それによって非網目状粘弾性フォームを含む1つまたは複数の部分は、網目状粘弾性フォームを含む他の部分によって少なくとも部分的に囲まれている。このような代替実施形態およびその特性および特徴は、
図31に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0229】
図34は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図31に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図31に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図34に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図31に関する上の説明を参照すべきである。
図31の実施形態の構造および特性に対応する
図34に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3400系の参照番号で示す。
【0230】
図31に示す身体支持体3102と同様に、
図34に示す身体支持体3402は、開放セル非網目状粘弾性フォーム(部分3432)および網目状粘弾性フォーム(部分3434、3436)の組み合わせを有する上部層3410と、網目状粘弾性フォームを含む中間層3412とを備えている。しかし、
図34に示す身体支持体3402は、(
図31の実施形態に示すような)網目状非粘弾性フォームの層ではなく、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームを含む底部層3314を含んでいる。上部層3310の非網目状粘弾性フォームは、
図16に示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。上部層3410および中間層3412の網目状非粘弾性フォームは、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。底部層3414の比較的高い弾力性の可撓性セルフォームは、
図12および12Aに示す実施形態に関して上により詳細に記載されている。
【0231】
図34に示す網目状粘弾性フォームの部分3434、3436は、上部層3410の側部境界部を画定し、
図7に示す底部層712の第2および第3の部分734、736をお参照して上に記載した形状、寸法および位置のいずれかを有することができる。上部層3410の非網目状粘弾性フォーム部分3432は、
図16に示す実施形態に関して上に記載した望ましい柔らかさ、身体適合性、および圧力分配特性を提供することができる。上部層3410の網目状粘弾性フォームの部分3434、3436は、使用者の身体に隣接した内部部分3432に対してある程度の通気および/または放熱を行うことができ、上部層3410の側部または端部に向かって上部層3410の内部領域から熱を引くことができる。このような通気および/または放熱は、中間層3412の網目状粘弾性フォームによって行われる通気および/または放熱を補足することができる。また、網目状粘弾性フォームの部分3434、3436の粘弾性はさらに、上部層3410の側部で使用者の身体に対して(例えば、マットレスの応用例などで、使用者が身体支持体3420に入るまたはそこから出る位置)、比較的高い程度の柔らかさ、身体適合性、および圧力分配を行うことができる。
【0232】
上部層3310の部分3434、3436および中間層3412内の網目状粘弾性フォームの通気および放熱性状はまた、(上部層3410および中間層3412が上にある追加の支持、および比較的堅いが可撓性および弾力性のある基板を提供するために使用することができる)比較的高い弾力性のある可撓性セルフォームの底部層3414内の熱を少なくすることができる。
【0233】
上に記載したように、
図34に示す上部層3410は、網目状粘弾性フォームを含む部分3434、3436によって面している非網目状粘弾性フォームを含む内部部分3432を備えている。他の実施形態では、これらの部分3432、および3434、3446の材料は逆にすることができる。このような代替実施形態はしたがって、非網目状粘弾性フォームの隣接部分に面しており、これらに通気および/放熱を行う網目状粘弾性フォームの一部を含んでいる。
【0234】
上に記載した身体支持体の実施形態それぞれの材料層の1つまたは複数は、スラブまたはブロックの形の材料を含むことができる。例えば、
図1〜34に示す材料層はそれぞれフォームのシートとして示されている。これに関して、実施形態のいずれにおけるこのような層のいずれかまたは全てはそれぞれ、単一の連続した破断していない材料シートによって画定することができる。別の方法では、このような層の1つまたは複数は、接着または粘着結合材料、両面テープ、縫い目、熱溶融、従来のファスナなどのあらゆる適切な方法で、1つまたは複数の製造過程中に互いに成形されることによって、またはあらゆる他の適切な方法で結合された2片以上の材料によって画定することができる。このような材料片は、ブロック、ストリップ、パッドまたはボール、多角形、曲線、不規則、または他の形状などを有する片などの、あらゆる所望の形状および寸法を有することができる。また、このような材料片は、形状および/または寸法が互いに同一であっても異なっていてもよい。
【0235】
いくつかの実施形態では、上に記載し、
図1〜34に図示した身体支持体実施形態のいずれかの材料層の1つまたは複数は、互いに結合されていない材料片を含んでいる。例えば、このような層のいずれか1つまたは複数は、上に記載したようにあらゆる形状および寸法を有する緩い材料片を含むことができ、片は1つまたは複数の材料層内に部分的にまたは全体的に囲まれ、入れられている。このような実施形態では、囲んでいる(1つまたは複数の)材料層は、合成および/または天然織物、布、または他のシート材料を含むことができる。他の実施形態では、囲んでいる(1つまたは複数の)層は、接着または粘着結合材料、両面テープ、縫い目、熱溶融、従来のファスナ(例えば、ジッパー、ボタン、留め具、レース、フックおよびループファスナ材料、かぎフックセット、結びリボン、糸、紐、または他の同様の要素など)などのあらゆる適切な方法で、1つまたは複数の製造過程中に互いに成形されることによって、またはあらゆる他の適切な方法で取り付けられた1つまたは複数の継目を有することができる。このような囲んでいる層の1つまたは複数はまた、上に記載したように結合された材料片を含む層を部分的にまたは全体的に囲み、入れている。
【0236】
1つまたは複数の囲んでいる層内の材料片を含む身体支持体3502の例が、
図35に示されている。
図35に示す身体支持体3502は枕の形状をしているが、身体支持体3502はあらゆる身体支持体応用例(例えば、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、布団、シートクッション、シートバック、首枕、脚部スペーサ枕、アイマスク、および人間または動物の身体のあらゆる部分または全てを支持するまたはその衝撃を和らげるのに適切なあらゆる他の形状および寸法)に対して、あらゆる他の形状およびあらゆる他の寸法を有することができる。
【0237】
図35に示す身体支持体3502は、囲んでいる材料3560によって囲まれた充填材料3558を含んでいる。
図35に示す充填材料3558は、互いに結合されていない別個の材料片を含んでいるが、他の実施形態では、片のいくつかまたは全ては隣接する片に結合させることができる(上に記載したように1つまたは複数の製造処理で互いに結合された別個の片など)。いくつかの実施形態では、充填材料3558は、
図1に示す身体支持体102の上部層110の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有する複数の片の非網目状粘弾性フォームを含んでいる。これらの実施形態の身体支持体3502はしたがって、かなりの柔らかさを提供することができ、使用者の身体に適合することができ、いくつかの場合では、身体支持体3502の多片構造によりより大きな身体支持体変形性を提供することができる。このような変形性は、単に例として、使用者の身体の部分を支持するようになっている枕およびクッションなどの、多くの応用例で望ましい可能性がある。また、非網目状粘弾性充填材料3558を有する身体支持体3502の感温性により、(
図1〜1Bの実施形態で利用された非網目状粘弾性材料に関して上により詳細に記載するように)身体支持体を使用者の身体により良く適応させることが可能になる。
【0238】
図35に示す実施形態を続けて参照して、充填材料3558内の非網目状粘弾性フォーム片は、最初であるか、再利用されているか、またはスクラップの形であるかどうかに関わらず、非網目状粘弾性フォームを破砕または切断することによって作り出すことができる。別の方法では、非網目状粘弾性フォーム片は、個別片を成形することによって、またはあらゆる他の方法で作り出すことができる。
【0239】
上に記載したように、充填材料3558内の非網目状粘弾性フォーム片は、あらゆる所望の寸法および形状を有することができる。しかしいくつかの実施形態では、これらの片は約4cm以上および/または約0.3cm未満の平均最大寸法を有する。他の実施形態では、片は約2cm以上および/または約0.6cm未満の平均最大寸法を有する。さらに他の実施形態では、片は約1.3cmの平均最大寸法を有する。
【0240】
図35に示す身体支持体3502の充填材料3558は、身体支持体3502の特徴および/または費用を変えるために変更することができる。例えば、充填材料3558のほぼ全ては、上に記載するように非網目状粘弾性フォームの非連結片を含むことができる、またはこのような片および別の材料片(例えば、綿、合成または有機繊維材料、毛、別のタイプのフォーム材料、ポリスチレンボールなど)の組み合わせを含むことができる。これに関して、身体支持体3502の充填材料3558は、いくつかの実施形態では約20%以上の非網目状粘弾性フォームを含むことができる。他の実施形態では、身体支持体3502の充填材料3558は、約30%以上の非網目状粘弾性フォームを含むことができる。さらに他の実施形態では、身体支持体3502の充填材料3558は、約50%以上の非網目状粘弾性フォームを含むことができる。充填材料3558内の他の材料(あれば)の密度および他の特徴は、充填材料3558の密度および他の特徴を規定するのを助けることができる。
【0241】
上に記載したように、
図35に示す実施形態では充填材料3558は、上により詳細に記載したように互いに結合された1つまたは複数の継目を有することができる囲んでいる材料層3560によって囲まれている。いくつかの実施形態では、囲んでいる層3560は、
図1に示す身体支持体102の底部層112の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有する網目状非粘弾性フォームを含んでいる。囲んでいる層3560はあらゆる所望の厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、網目状非粘弾性フォームの囲んでいる層3560は、約5mm以上および/または約20mm未満の厚さを有する。いくつかの実施形態の比較的軽量の身体支持体は、約7mm未満の厚さを有することができ、比較的重い身体支持体はいくつかの例では、約13mm以上の厚さを有することができる。
【0242】
図35に示す実施形態を続けて参照して、非粘弾性フォームの囲んでいる層3560は、身体支持体3502に対してかなりの程度の通気および/または放熱を行うことができ、身体支持体3502の充填材料3558内の熱を防ぐまたは少なくすることができる。
【0243】
いくつかの実施形態では、身体支持体3502の囲んでいる層3560は部分的にまたは全体的に1つまたは複数の補強織物層(図示せず)で覆われており、いくつかの実施形態では、囲んでいる層3560の部分を(例えば、囲んでいる層3560の継目で)固定する縫い目または他の固定要素用のアンカとして働くことができ、それによって縫い目または他の固定要素が囲んでいる層3560を通して裂けるまたは破れる可能性を少なくすることができる。利用されている場合、(1つまたは複数の)補強織物層は、綿、ポリエステル、綿/ポリエステル混紡、毛、またはあらゆる他の織物材料を含むことができる。
【0244】
カバー3562は、身体支持体3502の囲んでいる層3560および充填材料3558を少なくとも部分的に囲むことができ、身体支持体3502の残りから取り除くことができ、いくつかの実施形態では、身体支持体3502の形状に適合することができる。カバー3562は、綿、ポリエステル、綿/ポリエステル混紡、毛、またはあらゆる他の織物材料を含むことができる。また、カバー3562は、囲んでいる層3560および充填材料3558をカバー3562内に維持するために、1つまたは複数のジッパー(
図35)、ボタン、留め具、レース、フックおよびループファスナ材料片、かぎフックセット、重なりフラップ、結びリボン、糸、紐、または他の同様の要素などの1つまたは複数のクロージャ装置3564を有することができる。
【0245】
上に記載したように、
図35に示す身体支持体3502の囲んでいる層3560は、上に記載した材料性状のいずれかを提供することができる網目状非粘弾性フォームを含んでいる。他の実施形態では、囲んでいる層3560の全てまたは一部は、上に記載した囲んでいる層の厚さのいずれかを有し、
図12に示す身体支持体1202の上部層1210の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有する網目状非粘弾性フォームを含むことができる。網目状非粘弾性フォームを含む囲んでいる層3560は、使用者の身体に適合する改良された能力を有することができ、さらに身体支持体3502に対してかなりの程度の通気および/または放熱を行うことができ、身体支持体3502の充填材料3558内の熱を防ぐまたは少なくすることができる。これに関して、このような囲んでいる層3560は使用者の体熱に対して感温性があり、それによって囲んでいる層3560が上に記載した身体適合機能をより十分行うことが可能になる。
【0246】
上に記載したように、図示した身体支持体3502は、上に記載したように網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームの1つまたは複数の囲んでいる層3560によって少なくとも部分的に囲まれた非網目状粘弾性充填材料3558を含むことができる。代替実施形態では、充填材料3558は代わりにあるいはまた、
図35に示す非網目状粘弾性フォーム充填材料3558に関して上に記載した寸法および形状の性状のいずれかを有する連結されていない複数の網目状非粘弾性フォーム片を含むことができる。このような網目状非粘弾性フォーム片は、
図35に示す非網目状粘弾性フォーム充填材料3558に関して上に記載した方法のいずれかで作り出すことができ、また上に記載した他の充填材料のいずれかと組み合わせて身体支持体3502の充填材料3558のいずれかの部分を画定することができる、または身体支持体3502の充填材料3558の全てを画定することができる。また、このような網目状非粘弾性フォーム片は、
図1に示す身体支持体102の上部層110の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有することができる。
【0247】
上に記載したような網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームの囲んでいる層3560内の網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォーム片を含む充填材料3558を備えた身体支持体3502の構造は、充填材料3558と囲んでいる層3560内に、またこれを通して比較的高い程度の通気を行うことができる。この構造はまた、身体支持体3502から急速に放熱させることを可能にし、それによって身体支持体3502の領域内の熱を防ぐまたは少なくすることができる。粘弾性フォームの感温性、身体適合性および圧力分配性状が、身体支持体3502の外部上またはすぐ隣りで望ましいこれらの応用例では、囲んでいる層3560は網目状粘弾性フォームを含むことができる。別の方法では、このような性状が代わりに(例えば、使用者の体熱などによる、変化にあまり曝されない外部を提供するために)身体支持体3502の内部にのみ望ましい場合、囲んでいる層3560は網目状非粘弾性フォームを含むことができる。
【0248】
本発明の別の実施形態では、
図35に示す身体支持体3502は、非網目状粘弾性フォームの複数の非連結片を含む充填材料を少なくとも部分的に囲む(上に記載したような)網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームの1つまたは複数の囲んでいる層3560を含むことができる。網目状粘弾性フォーム片は、
図35に示す非網目状粘弾性フォーム充填材料3558に関して上に記載した寸法および形状の性状のいずれかを有することができる。このような網目状粘弾性フォーム片は、
図35に示す非網目状粘弾性フォーム充填材料3558に関して上に記載した方法のいずれかで作り出すことができ、また上に記載した他の充填材料のいずれかと組み合わせて身体支持体3502の充填材料3558のいずれかの部分を画定することができる、または身体支持体3502の充填材料3558の全てを画定することができる。また、このような網目状粘弾性フォーム片は、
図12に示す身体支持体1202の上部層1210の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有することができる。
【0249】
上に記載したような網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームの囲んでいる層3560内の網目状粘弾性フォーム片を含む充填材料3558を備えた身体支持体3502の構造は、充填材料3558と囲んでいる層3560内に、またこれを通して比較的高い程度の通気を行うことができ、さらに
図12および12Aに示す身体支持体1202に関して上により詳細に記載するように、粘弾性充填材料(使用している場合は、粘弾性のある囲んでいる層)の望ましい感温性、身体適合性および圧力分配性状を提供することができる。この構造はまた、身体支持体3502から急速に放熱させることを可能にし、それによって身体支持体3502の領域内の熱を防ぐまたは少なくすることができる。上に記載したように、粘弾性フォームの感温性、身体適合性および圧力分配性状が、身体支持体3502の外部上またはすぐ隣りで望ましいこれらの応用例では、囲んでいる層3560は網目状粘弾性フォームを含むことができる。別の方法では、このような性状が代わりに(例えば、使用者の体熱などによる、変化にあまり曝されない外部を提供するために)身体支持体3502の内部にのみ望ましい場合、囲んでいる層3560は網目状非粘弾性フォームを含むことができる。
【0250】
本発明のさらに別の実施形態では、
図35に示し、上に記載した身体支持体3502の網目状粘弾性または網目状非粘弾性の囲んでいる層3560は、網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームの非連結片を少なくとも部分的に囲む(上に記載したような)非網目状粘弾性の囲んでいる層3560に換えることができる。非網目状粘弾性の囲んでいる層3560は、上記の囲んでいる層の厚さのいずれかを有することができ、
図1に示す身体支持体102の上部層110の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有することができる。非網目状粘弾性の囲んでいる層3560は、高い程度の柔らかさおよび使用者快適性を提供することができ、また
図1に示す身体支持体102の上部層110の材料に関して上に記載した望ましい感温性、身体適合性および圧力分配性状を提供することができる。このような囲んでいる層3560内の網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォーム片は、身体支持体3502からの放熱を助けることができ、それによって身体支持体3502の1つまたは複数の領域内の熱を少なくすることができる。
【0251】
図36は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図35に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図35に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図36に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図35に関する上の説明を参照すべきである。
図35の実施形態の構造および特性に対応する
図36に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3600系の参照番号で示す。
【0252】
図35に示す身体支持体3502に関して上に記載した身体支持体実施形態と同様に、
図36に示す身体支持体3602は、囲んでいる材料層3660によって囲まれた充填材料3658を含んでいる。しかし、身体支持体3602はまた、網目状粘弾性フォーム片を含む追加の充填材料3668のポケット3666を含むことができる。
図36に示す実施形態では、これらの材料片は連結されていなく、
図35に関して上に記載した方法のいずれかで作り出すことができ、
図35に関して上に記載した材料性状、形状および寸法のいずかを有することができる。他の実施形態では、網目状粘弾性フォーム材料片の一部または全てが互いに連結されている。
【0253】
追加の充填材料3668のポケット3666は、網目状粘弾性フォーム片が中に配置される織物または他のシート材料によって少なくとも部分的に画定することができる。これに関して、ポケット3666は
図35の囲んでいる材料層3560に関して上に記載した形のいずれを有することができ、
図35の実施形態の継目の構造に関して上に記載した方法のいずれかで囲んでいる材料層3660に連結させることができる。他の実施形態では、ポケット3666を少なくとも部分的に画定する材料は、身体支持体3602のあらゆる他の部分に連結されているが、さらに囲んでいる材料層3660内に含まれている。
【0254】
図36に示す身体支持体構造を使用して、網目状粘弾性フォーム充填材料3668片は、身体支持体3602の囲んでいる材料層3660内に含まれる充填材料3658と混合されないように保持することができる。このような構造は、囲んでいる充填材料3658が非網目状粘弾性フォーム片または網目状非粘弾性フォーム片を含んでいる場合などの、囲んでいる充填材料3658がポケット3666内の充填材料3668と異なる実施形態において望ましい。これらの実施例のいくつかでは、囲んでいる充填材料3658はさらに、身体支持体3602内に望ましい柔らかさ、身体適合性および圧力分配性状を提供することができ、ポケット3666内の網目状粘弾性フォーム片は身体支持体3602の異なる内部領域間の通気、および/または身体支持体3602内の放熱を可能にする身体支持体3602内の領域を提供する。これらの機能は、囲んでいる層3660が非網目状粘弾性材料、網目状粘弾性材料、または網目状非粘弾性材料(すべて、上に記載したように囲んでいる層3660に利用することができる)を含んでいるかどうかに関わらず行うことができる。
【0255】
図36に示す身体支持体3602のポケット3666内の網目状粘弾性充填材料3668は、(ちょうど記載したように)身体支持体3602内で通気、および/または放熱を行うように働くことができ、さらに使用者の体熱に対して反応し、充填材料3668の粘弾性により身体適合および圧力分配機能を提供することができる。他の実施形態では、ポケット3666内の充填材料3668は代わりに、連結されたまたは連結されていない網目状非粘弾性フォーム片を含むことができる。このような片は、
図35に関して上に記載した方法のいずれかで作り出すことができ、
図35に関して上に記載した材料性状、形状および寸法のいずかを有することができる。ポケット3666内で充填材料3668片に非網目状粘弾性フォーム片を利用することによって、身体支持体3602の剛性は使用者の体熱に対してあまり敏感でなくなり、さらに上に記載した通気および/または放熱機能を行うことができる。
【0256】
本発明による身体支持体の別の実施形態が、
図37および38に示されている。
図37および38に示す身体支持体3702は、輪郭付けされた形状を有する枕である。しかし、身体支持体3702は所望のあらゆる他の枕形状を有することができる。身体支持体3702は、成形またはあらゆる他の適切な方法で製造された網目状粘弾性フォームの単一片を含むことができる。他の実施形態では、身体支持体3702は、多片フォーム層構造に関して上に記載した方法のいずれかで連結された網目状粘弾性フォームの2つ以上の片によって画定することができる。身体支持体3702の網目状粘弾性フォームは、
図12に示す身体支持体1202の上部層1210の材料に関して上に記載した材料性状のいずれかを有することができる。
【0257】
図37および38に示す身体支持体3702は、使用者に支持を提供することができ、さらに身体支持体材料の粘弾性に基づき、使用者の身体(例えば、頭部および首)に適合することができる。したがって、身体支持体3702の網目状粘弾性材料は、身体支持体3702の表面にわたって使用者の身体からの圧力を分配させることができ、それによって潜在的に使用者の首への応力を少なくすることができる、および/または身体支持体3702と接触する使用者の顔または使用者の首の他の領域への圧力を少なくすることができる。上に記載したように網目状粘弾性材料が感温性があるこれらの実施形態では、身体支持体3702の形状は使用者の体熱に基づき使用者に適応させることができる。また、身体支持体3702の網目状粘弾性材料は、フォームの骨格セル構造に基づき大量の通気および/または放熱を行うことができる、それによって身体支持体3702内の熱を少なくすることができる。
【0258】
図39および40は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図16に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図16に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図39および40に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図16に関する上の説明を参照すべきである。
図39および40の実施形態の構造および特性に対応する
図16に示す実施形態の構造および特性は、これ以下3900系の参照番号で示す。
【0259】
上に記載したように、本発明の様々な身体支持体は、これに限らないが、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、布団、頭部枕、シートクッション、シートバック、首枕、脚部スペーサ枕、アイマスク、および人間または動物の身体のあらゆる部分または全てを支持するまたはその衝撃を和らげるのに適切なあらゆる他の形状および寸法を有することができる。
図39および40に示す身体支持体3902は、マットレス、マットレス上層、オーバーレイ、または布団(例えば、
図16参照)の形で本明細書に示された身体支持体がどのように枕または他の身体支持体の形(例えば、
図39および40参照)をとることができるのかを示す例である。
図16に示す身体支持体1602と同様に、
図39および40に示す身体支持体3902は、網目状粘弾性フォームを含む第1の層3910と、非網目状粘弾性フォームを含む第2の層3912とを含んでいる。しかし、
図39および40に示す網目状粘弾性フォームを含む第1の層3910は、非網目状粘弾性フォームを含む第2の層3912を囲んでいる。他の実施形態では、第1の層3912は、第2の層3912の上部3916および側部3670のみ、第2の層3912の上部3916のみなどの、第2の層3912のいずれかの部分を覆うことができる。
【0260】
第2の層3912の粘弾性材料は、
図1〜1Bに示す実施形態に関連して上に記載したのと同じ望ましい柔らかさおよび身体適合特性を提供することができる。網目状粘弾性フォームを含む第1の層3910は、非網目状粘弾性フォームを含む第2の層3912に対して通気を行うことができる、および/または(少なくとも第1の層3912のフォームの骨格セル構造により)第2の層3912から放熱させることができ、さらに第1の層3910の粘弾性により身体支持体3902の使用者の身体に比較的柔らかい適合可能な表面、およびある程度の身体適合性および圧力分配を提供することができる。また、第1の層3910の網目状セル構造により、身体支持体3902の表面で優れた通気、すなわち使用者の顔、頭部、または他の身体部分が第1の層3910に近接または接触する応用例に望ましい特性を提供することができる。
【0261】
他の実施形態では、
図39および40に示す身体支持体3902の第1の層3910は、(網目状粘弾性フォームではなく)網目状非粘弾性フォームを含んでいる。このような実施形態では、第1の層3910の網目状非粘弾性フォームは、ある程度の支持を提供することができ、第1の層3910の網目状セル構造により、上に記載した放熱および/または通気性をさらに保持することができる。このような構造を有する身体支持体3902は、第2の層3912の非網目状粘弾性フォームに少なくとも部分的に基づき、かなりの柔らかさおよび身体適合性を有することもできる。
【0262】
さらに他の実施形態では、上に記載した第1および第2の層3910、3912の材料は逆にすることができ、この場合、第1の層3910は非網目状粘弾性フォームを含むことができ、第2の層3912は網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームを含むことができる。このような実施形態では、(少なくとも部分的に、第2の層3912の網目状セル構造により)第2の層3912の網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームによって第1の層3910によって放熱することができる。この構造では、非網目状粘弾性フォームの柔らかさ、身体適合性、および圧力分配性は、(使用者の身体に近接して)第1の層3910内で維持され、第2の層3912の通気性および/または放熱性は、第1の層3910内の熱を防ぐまたは少なくすることができる。使用者の体熱の無関係なより大きな支持が望ましいこれらの応用例では、第2の層3912は網目状非粘弾性フォームを含むことができる。感熱性、より大きな柔らかさ、および大きな身体適合性および圧力分配が望ましいこれらの応用例では、第2の層3912は網目状粘弾性フォームを含むことができる。
【0263】
図41および42は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、本発明による身体支持体の別の実施形態を示している。本実施形態は、
図39および40に関連して上に記載した身体支持体の実施形態と同じ構造の多くを利用しており、同じ性状の多くを有する。したがって、以下の説明は基本的に、
図39および40に関連して上に記載した実施形態と異なる構造および特性を中心に扱う。構造および特性に関する追加の情報、および
図41および42に図示し、以下に説明する支持体の構造および特性への可能な代替形態に対して、
図39および40に関する上の説明を参照すべきである。
図41および42の実施形態の構造および特性に対応する
図39および40に示す実施形態の構造および特性は、これ以下4100系の参照番号で示す。
【0264】
図39および40に示す身体支持体3902と同様に、
図41および42に示す身体支持体4102は、網目状粘弾性フォームを含む第1の層4110と、非網目状粘弾性フォームを含む第2の層4112とを含んでいる。第2の層4112は、第1の層4110内に部分的にまたは完全に囲むことができ、あらゆる所望の形状および寸法を有することができる。単に例として、
図42に示す第2の層4112はほぼブロック形をしており、比較的厚く細長い。
【0265】
身体支持体4102は、あらゆる所望の方法で製造することができる。いくつかの実施形態では、身体支持体4102は、非網目状粘弾性フォームを含む第2の層4112上で網目状粘弾性フォームを含む第1の層4110を成形することによって製造される。非網目状粘弾性フォームを含むインサートで身体支持体4102を製造する他の方法が可能であり、本発明の精神および範囲内に含まれることが分かるだろう。
【0266】
他の実施形態では、
図41および42に示す身体支持体4102の第1の層4110は、(網目状粘弾性フォームではなく)網目状非粘弾性フォームを含んでいる。このような実施形態では、身体支持体4102は、ちょうど説明した方法のいずれかで製造することができる。このような身体支持体の性状のさらなる記載は、
図39および40の実施形態に関して上に記載されている。
【0267】
さらに他の実施形態では、上に記載した第1および第2の層4110、4112の材料は逆にすることができ、この場合、第1の層4110は非網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームを含むことができ、第2の層4112は網目状粘弾性フォームを含むことができる。このような身体支持体の性状のさらなる記載は、
図39および40の実施形態に関して上に記載されている。
【0268】
1つまたは複数の材料層を有する本明細書で開示する本発明のこれらの実施形態では、あらゆる層を同じタイプの材料(例えば、開放セル非網目状粘弾性フォーム、網目状粘弾性フォーム、網目状非粘弾性フォーム、比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォーム)の1つまたは複数の「サブ層」によって画定することができる。また、各層のサブ層は同じまたは異なる厚さを有することができ、本明細書に記載および図示した層形状、表面輪郭、または他の特性のいずれかを有することができる。
【0269】
単に例として、
図43に示す身体支持体4302は、
図22に示す身体支持体2202と同じ順序で配置された同じ層を有する。しかし、
図43に示す開放セル非網目状粘弾性フォームの上部層3410は、開放セル非網目状粘弾性フォームの2つのサブ層4310a、4310bを含んでいる。同様に、他の層4312、3414のいずれも代わりにあるいはまた、2つ以上のサブ層(すなわち、中間層4312内に網目状粘弾性フォームの2つ以上のサブ層、底部層4314内に比較的高い弾力性を有する可撓性セルポリウレタンフォームの2つ以上のサブ層など)を含むことができる。
【0270】
(ちょうど記載した)同じタイプの材料の2つ以上のサブ層によって画定された1つまたは複数の層を有するこれらの実施形態では、サブ層は同じまたはほぼ同じ材料性状を有することができる。しかし、これは必ずしもそうである必要はない。これに関して、サブ層は、異なる密度、硬度、温度反応性または無反応性、および他の材料性状を有することができ、それでも本明細書に開示するこのような性状の範囲内にある。また単に例として
図43に示す身体支持体4302を参照して、非網目状粘弾性フォームの上部サブ層4310aは、非網目状粘弾性フォームの底部サブ層4310bより大きな密度および低い硬度を有する。例えば、いくつかの実施形態では、非網目状粘弾性フォームの上部サブ層4310aは約110kg/m
3未満の密度、および少なくとも約40Nおよび/または約50N未満の硬度を有することができ、非網目状粘弾性フォームの底部サブ層4310bは約85kg/m
3未満の密度、および少なくとも約50Nおよび/または約65N未満の硬度を有することができる。このようにして、比較的柔らかい(一部の場合では、比較的高価な)粘弾性身体支持体材料を、使用者の感度が最も求められる可能性がある位置で利用することができ、上部層4310の費用は底部サブ層4310bにあまり高価でない粘弾性フォームを利用することによって少なくすることができる、および/または上部層4310の支持をより堅い底部サブ層4310bを利用することによって大きくすることができる。
【0271】
本発明で開示するあらゆる身体支持体のあらゆる層の第1のサブ層は、下にある第2のサブ層より高いまたは低い密度、硬度、温度反応性、および他の材料性状を有することができることが分かるだろう。これに関して、材料性状のこのような違いが、非網目状粘弾性フォームと網目状非粘弾性フォーム、および網目状粘弾性フォームと比較的高い弾力性を有する可撓性セルフォームの層に存在する可能性があり、これらの性状はそれぞれ
図1〜1Bおよび2〜2Aの実施形態に関して上に記載されている。多くの場合、サブ層の材料性状は層の費用、および/または層(および身体支持体)が圧力、変形、および他の環境状態に応じる方法に影響を与える可能性がある。
【0272】
本発明で開示する身体支持体のいずれも、身体支持体層の1つまたは複数を少なくとも部分的に囲む1つまたは複数のカバーを有することができる。各カバーは、必要に応じて、身体支持体の単一の層、または身体支持体の2つ以上の層を囲むことができる。また、各カバーは層の上部、層の上部および側部、層または隣接する層の1つまたは複数の側部などの1つまたは複数の層のいずれかまたは全てを覆うことができる。単に例として
図43に示す実施形態を再び参照して、図示した身体支持体4302は、身体支持体4302の上部および中間層4310、4312を囲む第1のカバー4372と、身体支持体4302の底部層4314を囲む第2のカバー4374との2つのカバーを備えている。また
図43の実施形態を参照すると、第2のカバー4374は身体支持体土台4376の部分を覆うことができる(以下により詳細に記載する)。
【0273】
カバー4372、4374は、これに限らないが、綿、ポリエステル、綿/ポリエステル混紡、毛、粘弾性または非粘弾性フォームシートなどを含む所望のあらゆるシート材料を含むことができ、同じまたは異なる材料で作ることができる。いくつかの実施形態では、各カバー4372、4374は、1つまたは複数の継目を有することができる。少なくとも部分的に利用されるカバー材料のタイプによって、継目は両面テープ、縫い目、熱溶融、従来のファスナ(例えば、ジッパー、ボタン、留め具、レース、フックおよびループファスナ材料、かぎフックセット、結びリボン、糸、紐、または他の同様の要素など)などのあらゆる適切な方法で、1つまたは複数の製造過程中に互いに成形されることによって、またはあらゆる他の適切な方法で取り付けることができる。
【0274】
カバー4372、4374は、カバー4372、4374が少なくとも部分的に囲む層4312、4314、4316におよび/またはその周りに永久的に固定することができる。いくつかの実施形態では、カバー4372、4374は、層の上でスリップするように形成することによって、1つまたは複数の開放可能ファスナ(例えば、ジッパー、ボタン、留め具、レース、フックおよびループファスナ材料、かぎフックセット、結びリボン、糸、紐、または他の同様の要素など)によって、このような層4312、4314、4316から取り外し可能である。あらゆるこのようなファスナは、カバー4372、4374の少なくとも一部分を同じまたは異なるカバー4372、4374の別の部分、および/または隣接する層4312、4314、4316に開放可能に固定するように位置決めすることができる。例えば、
図43に示す上部カバー4372はジッパー付きスロット(図示せず)を有することができ、これを通して身体支持体4302の上部および中間層4310、4312を移動させて、上部カバー4372を設置および取り外すことができる。
【0275】
図43に示す実施形態を続けて参照して、本発明のいくつかの実施形態の身体支持体4302は、床面に対して持ち上げた位置に土台4376の上で支持することができる。土台4376は、通常または重い負荷により、身体支持体4302を重量を支持するのに適切なあらゆる形をとることができる。例えば、土台4376は、スチール、鉄、アルミニウム、および他の金属、プラスチック、ファイバーガラスおよび他の合成材料、木材、耐火材料、およびその組み合わせでできている梁、柱、管、厚板、板、ブロック、およびそのあらゆる組み合わせで構成することができる。例えば、
図43に示す実施形態の土台4376は、床面上にフレーム4380を支持する脚部4382を取り付けた木材フレーム4380を備えている。他の土台構造および材料も可能であり、本発明の精神および範囲内に含まれる。
【0276】
本発明のいくつかの実施形態では、本発明に開示した身体支持体のいずれかの1つまたは複数の最底層は、身体支持体の他の層から離すことができ、身体支持体土台に取り付けることができる(
図43の実施形態に関して上に記載した身体支持体土台実施形態のいずれかなど)。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)最底層を、接着または粘着結合材料、縫い目(土台の織物または他のシート材料カバー内に)、両面テープ、従来のファスナなどによって、身体支持体土台に永久的に結合させることができる。別の方法では、(1つまたは複数の)最底層を、(1つまたは複数の)最底層上および/または土台上の1つまたは複数のジッパー、ストラップ、ボタン、留め具、レース、フックおよびループファスナ材料片、かぎフックセット、結びリボン、糸、紐、または他の同様の要素などによって身体支持体土台に開放可能に結合させることができる。さらに他の実施形態では、(1つまたは複数の)最底層を、(1つまたは複数の)最底層のカバーを土台へ(例えば、ホッチキス、画鋲、くぎ、無頭釘、リベットおよび他の従来のファスナによって)結合すること、または(1つまたは複数の)最底層と土台の間の連結に関して上で記載した方法のいずれかでカバーを土台に永久的にまたは開放可能に結合することなどによって、カバー(上記)によって身体支持体に結合させることができる。
【0277】
例えば、
図43に示す実施形態の底部カバー4347は、土台4376に釘またはホッチキスによって永久的に固定することができる。底部カバー4374は、比較的弾力性のある可撓性セルフォーム底部層4314のいずれかまたは全てを囲むことができる、土台4376のいずれかの部分または全てを囲むことができる(しかし、いくつかの実施形態では、底部カバー4347は土台4376を実質的に覆っていない)。
【0278】
身体支持体の層の1つまたは複数が身体支持体の1つまたは複数の別の層から離された(すなわち、このような(1つまたは複数の)層と別々に出荷され、開放可能に連結され、および/または連結されていない)身体支持体構造を利用することによって、出荷、移動および組立がより簡単であるおよび/またはあまり高価でない身体支持体および土台アセンブリを提供することができる。いくつかの実施形態では、このような支持体の重量および寸法に少なくとも基づき、より厚い身体支持体を製造および出荷することが実用的または経済的ではない。2つ以上の部品片でのより厚い身体支持体を提供する選択肢がある。しかし、(別個の土台に加えて)別個の身体支持体片の購入および出荷は製造者、流通業者、または購入者によって必ずしも魅力的ではない。身体支持体の1つまたは複数の層を土台に永久的にまたは開放可能に結合することによって、比較的厚い身体支持体を提供することができ、土台に加えた2つ以上の別個の身体支持体の欠点を避けることができる。また、このような身体支持体および土台構成により、そうでなければ移動するのにかさばり重い、さらに厚い身体支持体の製造および出荷が可能になる。
【0279】
カバー4372、4374は、本明細書に開示する他の身体支持体のいずれかの支持体のいずれかの1つまたは複数の層を少なくとも部分的に囲むのに利用される他のカバーに同様に当てはまることが分かるだろう。また、土台4376の上に説明は、本明細書に開示する他の身体支持体のいずれかの支持体に同様に当てはまることが分かるだろう。
【0280】
上に記載し、図面に示した実施形態は、単に例として示されたものであり、本発明の概念および原則を限定することを意図したものではない。このように、当業者は、要素、構成および配置の様々な変化が、頭記の特許請求の範囲に記載するような本発明の精神および範囲から逸脱することなく可能であることが分かるだろう。
【0281】
例えば、本明細書に記載および図示した本発明の様々な実施形態で利用される網目状および非網目状粘弾性フォームは、ポリウレタンフォームでできていてもよい。しかし、同様の性状(例えば熱反応性)を示すあらゆる他の弾性ポリマー材料を必要に応じて代わりに使用することができることに留意すべきである。
【0282】
また、本明細書に開示する身体支持体実施形態のいくつかは、空気が移動できる通路を画定するおよび/または身体支持体内での放熱能力を大きくするために、1つまたは複数の非平面表面形状を利用している。様々な実施形態で上に記載したようなこのような非平面表面の位置は、身体支持体に対して重要な性能利点を提供することができるが、このような非平面表面形状は本明細書に開示する身体支持体実施形態のいずれかのあらゆる2つの隣接する層の間で利用することができる。このような非平面表面形状のさらなる詳細は、
図4に示す実施形態に関して上に記載されている。
【0283】
本明細書に記載および図示した様々な身体支持体は、それだけで、または1つまたは複数の他の材料層と組み合わせて利用することができることに留意すべきである。このような追加の材料層は、本明細書に記載したフォーム材料(または、必要に応じて他の材料)のいずれかを含むことができ、開示した身体支持体の下に配置し、これを支持することができ、開示した身体支持体に永久的にまたは開放可能に結合することができる。
【0284】
上により詳細に記載したように、本発明のいくつかの実施形態は、身体支持体の1つまたは複数の層の1つまたは複数の層を覆う網目状非粘弾性フォームの比較的薄いカバーを有する(例えば、
図9、29および30の実施形態参照)。身体支持体に対して高い程度の耐火性を提供するために、網目状非粘弾性フォームカバーを選択することができ、このような耐火性を必要とするいくつかの国および/または地域で利用することができ、網目状非粘弾性フォームの骨格セル構造に少なくとも部分的に基づき、1つまたは複数の隣接する身体支持体層の表面に優れた通気および/または放熱を行うことができる。上に記載した網目状フォームカバーは非粘弾性フォームを含んでいるが、このような網目状フォームカバーは代わりに粘弾性フォームを含むことができることが分かるだろう。また、
図9、29および30の実施形態の網目状フォームカバーは例として開示されたものであり、網目状粘弾性または網目状非粘弾性フォームカバーが、本明細書で開示する他の身体支持体実施形態のいずれかで層のいずれかの外部表面を覆うことができることを理解されたい。
【0285】
本明細書で開示するいくつかの他の身体支持体実施形態は、同じ層の異なる領域で異なるタイプの材料を有する材料の1つまたは複数の層を利用している(例えば、
図7〜9および31〜34参照)。このような層は、異なる下にあるおよび/または上にある層を有する他の身体支持体で利用することができ、さらに上に記載した機能の一部または全てを行うことができることに留意すべきである。このような代替の身体支持体は、本発明の精神および範囲内に含まれる。