【実施例】
【0204】
実施例1−8のマスデ−タを表1に示す。
【0205】
【表1】
合成手法は以下の通りである。
【0206】
実施例1
(S)-(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(6-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0207】
【化24】
中間体1(0.45g, 1.20mmol)と6-メチルインドール-2-カルボン酸(0.21g, 1.20 mmol)のジメチルホルムアミド溶液(4.00mL)に、トリエチルアミン(0.85mL, 1.32mmol)とHBTU(0.50g, 1.32 mmol)を加えた。室温で15時間攪拌した後、水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=98/2〜85/15)で精製し表題化合物を得た(0.37g, 0.80mmol, 67%)。
MS (ESI+) 462 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.18 (brs, 1H), 7.99-7.94(m, 2H), 7.54 (d, 1H, J=7.8Hz), 7.21 (brs, 1H) , 7.21 (t, 2H, J=6.7Hz), 6.97 (d, 1H, J=8.0Hz), 6.84 (brs, 1H), 4.41 (brs, 1H), 3.86-4.00 (m, 2H), 3.18-3.34 (m, 1H), 3.04-3.17 (m, 2H), 2.47-2.68 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.38-1.78 (m, 10H).
【0208】
実施例2
(S)-(2-(2-(4-(1H-インダゾール-3-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(6-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0209】
【化25】
中間体8を用いて、実施例1と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 457 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.29 (brs, 1H), 7.61-7.84(m, 2H), 7.22 (brs, 1H), 7.04 (m, 3H), 6.84 (brs, 1H), 4.53-4.39(m, 1H), 3.99-3.70(m, 2H), 3.25-3.05 (m, 1H), 3.08-2.96 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.65-2.40(m, 2H), 2.36-1.62(m, 12H).
【0210】
実施例3
(S)-(2-(2-(4-(5-フルオロインドリン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(6-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0211】
【化26】
中間体9を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 475 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.29 (brs, 1H), 7.84-7.61(m, 2H), 7.22 (brs, 1H), 7.04 (m, 3H), 6.95-6.88 (t, 1H, J=6.0Hz), 6.23 (ddd, 1H, J=12.0, 9.0, 3.0Hz), 3.78-3.68 (brs, 1H), 3.43 (d, 2H, J=9.0Hz), 3.20-3.17 (m, 3H), 3.05-2.97 (m, 2H), 2.89 (t, 2H, J=9.0Hz), 2.80 (s, 3H), 2.37 (brs, 2H), 2.04-1.82 (m, 12H).
【0212】
実施例4
(S,E)-3-(ベンゾ[d][1,3] -5-ジオキソリル)-1-(3-(2-(4-(ベンゾ[d]イソチアゾ-3-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)-2-プロペン-1-オン
【0213】
【化27】
中間体11を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 505 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 7.77-7.50 (m, 2H), 7.08-6.98 (m, 5H), 6.95-6.85 (m, 2H), 6.00 (brs, 2H), 3.96-3.89 (m, 4H), 3.50-3.35 (m, 4H), 3.05-2.86 (m, 6H), 2.20-1.58 (m, 11H).
【0214】
実施例5
(S)-(2-(2-(4-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピペリジン-1-イル)(6-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0215】
【化28】
中間体12を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 473 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.24 (brs, 1H), 8.07 (brs, 1H), 7.59-7.50(m, 2H), 7.22 (s, 1H), 7.05-6.83(m, 2H), 4.51-4.39(m, 1H), 4.00-3.72(m, 2H), 3.27-3.00(m, 2H), 2.88-2.75(m, 1H), 2.70-2.52(m, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.40-1.65 (m, 12H).
【0216】
実施例6
(S)-(2-(2-(4-(6-フルオロベンゾ[d]イソキサゾール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(6-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0217】
【化29】
中間体13を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 475 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.25 (brs, 1H), 7.66-7.71(m, 1H), 7.55 (d, 1H, J=9.0Hz), 7.22 (s, 1H), 7.04 (m, 3H), 6.84 (s, 1H), 4.53-4.39(m, 1H), 4.02-3.70(m, 2H), 3.25-2.98(m, 3H), 2.47 (s, 3H), 2.65-2.40(m, 2H), 2.36-1.92 (m, 10H), 1.90-1.59 (m, 2H).
【0218】
実施例7
(R)-(3-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)モルフォリノ)(5-フルオロ-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0219】
【化30】
中間体59を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 475 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.24 (brs, 1H), 8.10 (brs, 1H), 7.44-7.33 (m, 2H), 7.29-7.00 (m, 2H), 7.10-6.77 (m, 2H), 4.44-4.32 (m, 1H), 4.05-3.55 (m, 2H), 3.29-3.00 (m, 2H), 2.74-2.55 (m, 1H), 2.66-2.52 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.30-2.11 (m, 4H), 2.05-1.88 (m, 4H), 1.70-1.35 (m, 4H).
【0220】
実施例8
(S)-(2-(2-(4-(ベンゾフラン-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(5-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0221】
【化31】
中間体14を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 456 (M
++1, 100%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.08 (brs, 1H), 7.77-7.39 (m, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.15 (brs, 1H), 7.22-6.88(m, 2H), 4.47 (brs, 1H), 4.11-3.54 (m, 2H), 3.21-2.88 (m, 2H), 2.70-2.44 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 2.27-2.10 (m, 4H), 1.98-1.80 (m, 2H), 1.73-1.60 (m, 2H), 1.50-1.32 (m, 4H).
参考例
【0222】
中間体1
(S)-(4-フルオロフェニル)(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)メタノン塩酸塩
【0223】
【化32】
中間体2(10.4g, 248mmol)と4-(4-フルオロベンゾイル)-ピペリジン塩酸塩(12.4g, 51.2mmol)のテトラヒドロフラン溶液(200mL)に、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(11.3g, 53.6mmol)を加えた。室温で3時間攪拌した後、飽和重曹水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=98/2〜90/10)で精製し表題化合物のBoc体を得た(19.7g, 48.6mmol, 99%)。
MS (ESI+) 405(M
++1, 100%)
得られたBoc体(19.7g, 48.6mmol)のメタノール溶液(200mL)に、塩酸-ジオキサン溶液(4N, 25.0mL)を加えた。80℃で2時間攪拌した。減圧濃縮し、酢酸エチルと水を加えた。水層を水酸化ナトリウム水溶液でpH=8〜9に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層に4N-塩酸ジオキサン溶液(24mL)を加え、減圧濃縮して表題化合物を得た(16.1g, 42.8mmol, 88%)。
MS (ESI+) 305(M
++1, 100%)
【0224】
中間体2
(S)-tert-ブチル2-(2-オキソエチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0225】
【化33】
オキサリルクロリド(0.33mL, 3.80mmol)のジクロロメタン溶液(10.0mL)に、-78℃でジメチルスルホキシド(0.43mL, 6.0mmol)のジクロロメタン溶液(2.0mL)を滴下した。30分間攪拌した後、中間体3(0.53g, 2.5mmol)のジクロロメタン溶液(2.0mL)を滴下し、さらに30分後にトリエチルアミン(1.8mL, 13.0mmol)を滴下した。0℃で2時間攪拌した後、水を加え、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=98/2〜90/10)で精製し表題化合物を得た(0.50g, 2.30mmol, 93%)。
MS (ESI+) 214(M
++1, 100%)
【0226】
中間体3
(S)-tert-ブチル2-(2-ヒドロキシエチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0227】
【化34】
中間体4 (0.57g, 2.50mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体(1.0M, 7.5mL)を加えた。室温で17時間攪拌した後、メタノールを加え、減圧濃縮した。水とクロロホルムを加え、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して表題化合物を得た(0.53g, 2.50mmol, quant.)。
MS (ESI+) 230(M
++1, 100%)
【0228】
中間体4
(S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)アセチックアシッド
【0229】
【化35】
中間体5(35.2g, 167mmol)のメタノール(167mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(30%w/v, 167mL)を加え、100℃に加熱した。3時間攪拌した後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣に塩酸水溶液を加えてpH4〜5にし、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することで表題化合物を得た(28.8g, 125mmol, 75%)。
MS (ESI+) 230(M
++1, 100%)
【0230】
中間体5
(S)-tert-ブチル 2-(シアノメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0231】
【化36】
中間体6(90.4g, 255mmol)のジメチルスルホキシド(255mL)溶液にシアン化ナトリウム (16.2g, 331mmol)を加え、100℃に加熱した。4時間攪拌した後、水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜30/70)で精製し表題化合物を得た(35.2g, 168mmol, 66%)。
MS (ESI+) 211(M
++1, 100%)
【0232】
中間体6
(S)-tert-ブチル2-(トシロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0233】
【化37】
N-Boc-L-プロリノール (51.2g, 254mmol)のジクロロメタン(250mL)溶液を0℃に冷却し、p-トルエンスルホニルクロライド(53.4g, 280mmol)、トリエチルアミン(30.9g, 42.6mL, 305mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(5.00g, 40.9mmol)を加えた。室温で終夜攪拌した後、水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜30/70)で精製し表題化合物を得た(89.7g, 250mmol, 99%)。
MS (ESI+) 356(M
++1, 100%)
【0234】
中間体7
(S)-tert-ブチル2-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0235】
【化38】
中間体2と同様の手法により、表題化合物を合成した。
【0236】
中間体8
(S)-3-(4-2-(ピロリジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)-1H-インダゾール
【0237】
【化39】
3-(ピペラジン-1-イル)-1H-インダゾールを用いて、中間体1と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 300 (M
++1, 100%)
【0238】
中間体9
(S)-5-フルオロ-1-(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)インドリン
【0239】
【化40】
中間体10を用いて、中間体1と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 318 (M
++1, 100%)
【0240】
中間体10
5-フルオロ-1-(ピペリジン-4-イル)インドリン
【0241】
【化41】
5-フルオロインドリン(1.0g, 7.30mmol)とN-Boc-4-ピペリドン(1.60g, 7.50mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10.0mL)に、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.80g, 7.50mmol)を加えた。室温で3時間攪拌した後、飽和重曹水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=98/2〜90/10)で精製し表題化合物のBoc体を得た。MS (ESI+) 321 (M
++1, 100%)
得られたBoc体のメタノール溶液(10.0mL)に、塩酸-ジオキサン溶液(4N, 3.0mL)を加えた。70℃で2時間攪拌した後、減圧濃縮し、酢酸エチルと水を加えた。水層を水酸化ナトリウム水溶液でpH=8〜9に調整し、酢酸エチルで抽出し、減圧濃縮して表題化合物を得た(1.50g, 6.81mmol, 93%)。
MS (ESI+) 221 (M
++1, 100%)
【0242】
中間体11
(S)-3-(4-(2-(ピペリジン-3-イル)エチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾ[d]イソチアゾール
【0243】
【化42】
中間体55を用いて、中間体18と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 331 (M
++1, 100%)
【0244】
中間体12
(S)-3-(1-(2-(ピペリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール
【0245】
【化43】
中間体7を用いて、中間体1と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 312 (M
++1, 100%)
【0246】
中間体13
(S)-5-フルオロ-3-(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)ベンゾ[d]イソキサゾール
【0247】
【化44】
中間体1と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 318 (M
++1, 100%)
【0248】
中間体14
(S)-4-(ベンゾフラン-3-イル)-1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン
【0249】
【化45】
中間体1と同様の手法により、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 299 (M
++1, 100%)
【0250】
中間体15
(S)-6-フルオロ-3-(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インダゾール
【0251】
【化46】
中間体1と同様に表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 317 (M
++1, 100%)
【0252】
中間体16
(S)-6-フルオロ-3-(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)ベンゾ[d]イソキサゾール
【0253】
【化47】
中間体1と同様に表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 318 (M
++1, 100%)
【0254】
中間体17
(S)-6-フルオロ-3-(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール塩酸塩
【0255】
【化48】
中間体1と同様に表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 316 (M
++1, 100%)
【0256】
中間体18
(S)-3-(1-(2-(ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール
【0257】
【化49】
中間体19(500 mg, 1.30mmol)のクロロホルム溶液(10.0mL)に、メタノール(10.0mL)および4N塩酸ジオキサン溶液(10.0mL)を添加した。室温で5時間攪拌した後、減圧濃縮して、表題化合物を得た(501mg, 1.30mmol, 86%)。
MS (ESI+) 298(M
++1, 100%),
1H-NMR(300MHz, DMSO-d
6) δ 10.8-9.2 (brm, 2H), 7.68(d, 1H, J=7.5Hz), 7.34(d, 1H, J=8.1Hz), 7.30-7.10 (m, 3H), 3.30-2.90 (m, 6H) , 2.40-1.70 (m, 9H), 1.70-0.30 (m, 5H).
【0258】
中間体19
(S)-tert-ブチル2-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0259】
【化50】
中間体20(0.60g, 1.50mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10.0mL)に、ボラン・テトラヒドロフラン溶液(0.90mol/L溶液として8.10mL, 7.30mmol)を5分程度で滴下した。室温で1日間攪拌した後、反応液を氷冷しメタノール(10.0mL)を滴下した。室温まで昇温した後、さらに4時間加熱還流した。減圧下、反応溶媒を溜去した後、得られた残渣に飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=100/0〜80/20)で精製し表題化合物を得た(0.50g, 1.30mmol, 86%)。
MS (ESI+) 398(M
++1, 60%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 7.99(brs, 1H), 7.63 (d, 1H, J=7.5Hz), 7.34 (d, 1H, J=7.8Hz), 7.20-7.05 (m, 2H), 6.96 (m, 1H), 3.90-2.70 (m, 6H), 2.50-2.30 (m, 2H), 2.20-1.30 (m, 21H).
【0260】
中間体20
(S)-tert-ブチル2-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0261】
【化51】
中間体4(0.30g, 1.30mmol)と3-ピペリジン-4-イル-1H-インドール(0.31g, 1.30mmol)のジメチルホルムアミド溶液(10 .0mL)に、トリエチルアミン(0.55mL, 3.90mmol)とHBTU(0.54g, 1.40mmol)を加えた。室温で1日間攪拌した後、水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜10/90)で精製し表題化合物を得た(0.60g, 1.30mmol, 99%)。
MS (ESI+) 412(M
++1, 25%)
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 8.14(brs, 1H), 7.59 (d, 1H, J=7.5Hz), 7.35 (d, 1H, J=8.1Hz), 7.30-7.00 (m, 2H), 6.93 (m, 1H), 4.85-4.60 (m, 1H), 4.30-3.90 (m, 2H), 3.50-2.50 (m, 6H), 2.40-1.30 (m, 18H).
【0262】
中間体21
3-(1-(2-((2R,4R)-4-メトキシピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)1H-インドール
【0263】
【化52】
中間体22(40.0mg, 0.07mmol)のテトラヒドロフラン溶液(1.0mL)に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体(1.0M, 0.17mL)を加えた。室温で2時間攪拌した後、メタノールを加え、70℃で4時間攪拌した。飽和重曹水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜20/80)で精製し表題化合物のBoc体を得た(26.0mg, 0.05mmol, 67%)。
MS (ESI+) 528(M
++1, 100%)
得られたBoc体(25.0mg, 47.0μmol)のメタノール溶液(1mL)に、塩酸-ジオキサン溶液(4N, 0.20mL)を加えた。40℃で6時間攪拌した。減圧濃縮し、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 328(M
++1, 100%)
【0264】
中間体22
tert-ブチル3-(1-(2-((2S,4R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-メトキシピロリジン-2-イル)アセチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール-1-カルボキシレート
【0265】
【化53】
中間体23 (85.0mg, 0.16mmol)のジメチルホルムアミド溶液(1.0mL)に、水素化ナトリウム (13.0mg, 0.32mmol)とヨウ化メチル(20μL, 0.32mmol)を加えた。室温で30分間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜40/60)で精製し表題化合物を得た(40.0mg, 0.07mmol, 46%)。
MS (ESI+) 542(M
++1, 100%)
【0266】
中間体23
tert-ブチル3-(1-(2-((2S,4R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-イル)アセチル)ピペリジン-4-イル)-1Hインドール-1-カルボキシレート
【0267】
【化54】
中間体24(1.90g, 3.60mmol)のアセトニトリル溶液(20.0mL)に、ジ-tert-ジブチルカーボネート(0.96g, 4.40mmol)とジメチルアミノピリジン(45.0mg, 0.36mmol)を加えた。60℃で80分間攪拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜30/70)で精製し表題化合物のベンジル体を得た(2.14g, 3.46mmol, 94%)。
得られたベンジル体(2.14g, 3.46mmol)のエタノール溶液(30.0mL)に、水酸化パラジウム(0.49g, 0.68mmol)を加えた。水素雰囲気下において室温で2時間攪拌した。セライトでパラジウム触媒をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜10/90)で精製し表題化合物(0.6g, 1.14mmol, 33%)を得た。
MS (ESI+) 528 (M
++1, 100%)
【0268】
中間体24
(2S,4R)-tert-ブチル2-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-4-(ベンジロキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0269】
【化55】
2-((2S,4R)-4-(ベンジロキシ)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)アセチックアシッドを用いて、中間体20と同様の手法により合成した。
MS (ESI+) 518(M
++1, 100%)
【0270】
中間体25
1-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)-2-((2S,4R)-4-(2-エトキシエトキシ)ピロリジン-2-イル)エタノン
【0271】
【化56】
中間体26を用いて、中間体18と同様の手法により表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 386(M
++1, 100%)
【0272】
中間体26
tert-ブチル3-(1-(2-((2S,4R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-(2-エトキシエトキシ)ピロリジン-2-イル)アセチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール-1-カルボキシレート
【0273】
【化57】
中間体23を用いて、中間体22と同様の手法により表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 600(M
++1, 100%)
【0274】
中間体27
(3R,5R)-5-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-3-イルエチルカルバメート
【0275】
【化58】
中間体28を用いて、中間体18と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 385(M
++1, 100%)
【0276】
中間体28
tert-ブチル3-(1-(2-((2S,4R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-(エチルカルバモイロキシ)ピロリジン-2-イル)アセチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール-1-カルボキシレート
【0277】
【化59】
中間体23を用いて、中間体22と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 599(M
++1, 100%)
【0278】
中間体29
(3R,4R)-5-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-3-オール
【0279】
【化60】
中間体24(0.70g, 1.40mmol)を中間体19と同様の手法により還元し、引き続き、得られたベンジル体のエタノール溶液(30.0mL)に、水酸化パラジウム(0.50g, 0.70mmol)を加えた。水素雰囲気下において40℃で8時間攪拌した。セライトでパラジウム触媒をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=100/0〜88/12)で精製し表題化合物の脱ベンジル体を得た(0.16g, 0.39mmol, 2工程27%)。
MS (ESI+) 414 (M
++1, 100%)
得られた脱ベンジル体(0.16g, 0.39mmol)のメタノール溶液(5mL)に、塩酸-ジオキサン溶液(4N, 0.58mL)を加えた。室温で3時間攪拌した。減圧濃縮し、表題化合物を得た(0.17g, 0.39mmol, 99%)。
MS (ESI+) 313(M
++1, 100%)
【0280】
中間体30
3-(1-((2S,5R)-5-(ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール
【0281】
【化61】
中間体31(0.15g, 0.50mmol)、3-ピペリジン-4-イル-1H-インドール(0.10g, 0.50mmol)、HBTU(0.23g, 0.60mmol)とトリエチルアミン(0.2mL, 1.50mmol)のジメチルホルムアミド溶液(3.0mL)を室温で終夜攪拌した。飽和食塩水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20/1)で精製し、表題化合物の前駆体を得た(0.24g, 0.50mmol, 100%)。
MS (ESI+) 489(M
++1, 58%)
得られた前駆体をTHF(1.5mL)に溶解し、ボラン-テトラヒドロフラン錯体のTHF溶液(1.0M, 2.0mL)を加えた。80℃で4時間攪拌し、室温に冷却後メタノールを加え、再び80℃で1時間攪拌した。4N-塩酸ジオキサン溶液(1mL)を加え、1時間80℃で攪拌した。室温に戻した後、減圧濃縮し、表題化合物を得た(0.19g, 0.44mmol, 87%)。
MS (ESI+) 375(M
++1, 100%)
【0282】
中間体31
2-((2S,5R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-5-(ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)アセチックアシッド
【0283】
【化62】
中間体32を用いて、中間体4と同様の手法により、表題化合物を合成した(1.40g, 4.70mmol, 89%)。
MS (ESI+) 308(M
++1, 86%)
【0284】
中間体32
(2S,5R)-tert-ブチル2-(シアノメチル)-5-(ピリジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0285】
【化63】
中間体33を用いて、中間体5と同様の手法により、表題化合物を合成した(1.50g, 5.30mmol, 88%)。
1H-NMR(CDCl
3) δ 1.19(br,9H), 1.94-2.03(m, 1H), 2.03-2.12(m, 1H), 2.22-2.31(m, 1H), 2.33-2.41(m, 1H), 2.94(br, 2H), 4.19-4.25(m, 1H), 4.70-4.80(m, 1H), 7.28(dd, J= 8.3Hz, 5.1Hz, 1H), 7.66(br, 1H), 8.500(s, 1H), 8.504(dd, J=4.9Hz, J=1.5Hz, 1H)
【0286】
中間体33
(2R,5S)-tert-ブチル2-(ピリジン-3-イル)-5-(トシロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0287】
【化64】
中間体34をTHF(100mL)に溶解し、トリエチルアミン(2.10mL, 15.0mmol)を加えた。ジ-tert-ブチルカーボネート(2.60g, 12.0mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。減圧濃縮後、酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=4/1)で精製した。得られた化合物をエタノール(250mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化カルシウム(1.80g, 16.0mmol)を加え、溶解した後、水素化ホウ素ナトリウム(1.2g, 33mmol)を加えた。室温までもどし、終夜攪拌した。炭酸カリウム水溶液(2M, 65mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を水に溶解し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた化合物を塩化メチレン(40.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(2.4mL, 17.0mmol)を加えた。0℃でp-トルエンスルホニルクロリド(1.60g, 8.40mmol)を加え、室温で15時間攪拌した。水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製し、表題化合物を得た(2.60g, 6.00mmol, 2工程73%)。
MS (ESI+) 433(M
++1, 86%)
【0288】
中間体34
(2S,5R)-エチル5-(ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-カルボキシレート
【0289】
【化65】
中間体35をジオキサン(20.0mL)に溶かし、4N-塩酸ジオキサン溶液(31.0mL)を加え、室温で終夜攪拌した。減圧濃縮後、残渣を水に溶解し、酢酸エチルを加えた。その後飽和重曹水を加え、水層をpH10とした。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。残渣をイソプロピルアルコール(30.0mL)に溶解し、パラジウム/カーボン(250mg, 10%, 50%wet)を加え、水素雰囲気下、15時間攪拌した。セライトろ過により不溶物を除き、ろ液を減圧濃縮し、表題化合物を得た(2.20g, 9.80mmol, 82%)。
MS (ESI+) 221(M
++1, 100%)
【0290】
中間体35
(S)-エチル-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-5-(ピリジン-3-イル)ペンタネ-ト
【0291】
【化66】
ジエチルエ-テル(75.0mL)にブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M, 21.0mL, 33.0mmol)を加え、-78℃で3-ブロモピリジン(5.20g, 33.0mmol)のジエチルエ-テル溶液(25.0mL)を20分かけて滴下し、1時間攪拌した。続いてN-Boc-(S)-エチルピログルタメ-ト(5.60g, 22.0mmol)のジエチルエ-テル溶液(15.0mL)を-78℃で滴下し、-78℃で2時間、室温で2時間攪拌した。溶液を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、表題化合物を得た(3.80g, 11.2mmol, 51%)。
MS (ESI+) 337(M
++1, 100%)
【0292】
中間体36
3-(1-(2-(アゼパン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-1H-インドール
【0293】
【化67】
中間体37を用い、中間体1と同様の手法を用いて、表題化合物を得た。
MS (ESI+) 325(M
++1, 100%)
【0294】
中間体37
tert-ブチル2-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)アゼパン-1-カルボキシレート
【0295】
【化68】
中間体38のテトラヒドロフラン溶液(15.0mL)に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体(1.0M, 12.0mL)を加えた。室温で17時間攪拌した後、メタノールを加え、60℃に加熱して5時間攪拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣のテトラヒドロフラン溶液(10.0mL)に、ジ-tert-ブチルカルボネ-ト(1.75g, 8.00mmol)とトリエチルアミン(0.85mL, 5.90mmol)を加えた。室温で16時間攪拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣に水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製し、表題化合物を得た(0.47g, 1.12mmol, 56%)。
MS (ESI+) 426(M
++1, 100%)
【0296】
中間体38
7-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アゼパン-2-オン
【0297】
【化69】
中間体39を用い、中間体20と同様の手法を用いて、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 354(M
++1, 100%)
【0298】
中間体39
2-(7-オキサゼパン-2-イル)アセチックアシッド
【0299】
【化70】
中間体40(0.66g, 2.52mmol)のメタノール溶液(30.0mL)に、パラジウム/カーボン(0.30g)を加えた。水素雰囲気下において室温で18時間攪拌した。セライトでパラジウム触媒をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を減圧濃縮し、表題化合物を得た(0.39g, 2.27mmol, 90%)。
MS (ESI+) 173(M
++1, 100%)
【0300】
中間体40
ベンジル2-(7-オキサゼパン-2-イル)アセテ-ト
【0301】
【化71】
中間体41(3.12g, 7.89mmol)のメタノール溶液(50.0mL)に、パラジウム/カーボン(1.50g)とギ酸アンモニウム(5.00g, 79.0mmol)を加えた。80℃で4時間攪拌した。セライトでパラジウム触媒をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣に水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製し表題化合物を得た(0.66g, 2.52mmol, 32%)。
MS (ESI+) 262(M
++1, 100%)
【0302】
中間体41
ジベンジル2-(7-オキサゼパン-2-イル)マロネ-ト
【0303】
【化72】
アゼパン-2-オン(4.05g, 35.8mmol)とHMPA(25.0mL)のテトラヒドロフラン溶液(120mL)に、-78℃でN-ブチルリチウム(30.0mL, 47.4mmol)を滴下した。15分間攪拌した後、N-tert-ブチルベンゼンスルフィンイミドイルクロリド(10.0g, 46.3mmol)のテトラヒドロフラン溶液(50.0mL)を滴下し、さらに30分間攪拌した後、ジベンジルマロネ-ト(15.3g, 53.7mmol)を滴下した。室温で15時間攪拌した後、減圧濃縮した。得られた残渣に水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜30/70)で精製し表題化合物を得た(5.86g, 14.8mmol, 41%)。
【0304】
中間体42
5-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)-1,4-オキサゼパン
【0305】
【化73】
中間体43を用い、中間体1と同様の手法を用いて表題化合物を得た。
MS (ESI+) 402(M
++1, 100%)
【0306】
中間体43
tert-ブチル5-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)-1,4-オキサゼパン-4-カルボキシレート
【0307】
【化74】
中間体44を用いて、中間体1と同様の手法を用いて、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 428(M
++1, 100%)
【0308】
中間体44
tert-ブチル5-(2-オキソエチル)-1,4-オキサゼパン-4-カルボキシレート
【0309】
【化75】
中間体45(0.27g, 1.13mmol)のメタノール溶液(10.0mL)に、水(5.0mL)と四酸化オスミウム(2.5% tert-ブタノール溶液, 85.0μL)を加えた。室温で30分間攪拌した後、過ヨウ素酸ナトリウム(0.72g, 3.50mmol)を加えて、室温で2時間攪拌した。セライトろ過した後にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して (0.27g, 1.13mmol, quant.)を得た表題化合物。
MS (ESI+) 244(M
++1, 100%)
【0310】
中間体45
tert-ブチル5-アリル-1,4-オキサゼパン-4-カルボキシレート
【0311】
【化76】
窒素雰囲気下-78℃にてトリフルオロボラン/ジエチルエ-テル(0.55mL, 4.40mmol)のジクロロメタン溶液(8.0mL)に、中間体38(1.15g, 3.97mmol)のジクロロメタン溶液(5.0mL)を滴下した。10分間攪拌した後、アリルトリメチルシラン(0.8mL, 5.0mmol)のジクロロメタン溶液(5.0mL)を滴下した。0℃で4時間攪拌した後、飽和食塩水を加えた。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=100/0~90/10)で精製し表題化合物(96.0mg)と脱シリル体を得た。脱シリル体のテトラヒドロフラン溶液(5.0mL)にジ-tert-ブチルカルボネ-ト(0.87g, 4.0mmol)とトリエチルアミン(0.56mL, 4.0mmol)を加えた。室温で12時間攪拌し、水を加え、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製し表題化合物を併せて(0.17g, 1.23mmol, 28%)得た。
MS (ESI+) 242(M
++1, 100%)
【0312】
中間体46
tert-ブチル5-(トリメチルシリルオキシ)-1,4-オキサゼパン-4-カルボキシレート
【0313】
【化77】
中間体47(2.15g, 10.0mmol)のジクロロメタン溶液(50.0mL)に、-78℃でジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.0M, 14.0mL)を滴下した。15分間攪拌した後、ピリジン(2.4mL, 3.00mmol)とトリメチルシリルトリフレート(4.5mL, 2.50mmol)を滴下した。3時間攪拌した後、15%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液を加えた。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜30/70)で精製し表題化合物 (1.50g, 5.20mmol, 52%)を得た。
MS (ESI+) 290(M
++1, 100%)
【0314】
中間体47
tert-ブチル5-オキソ-1,4-オキサゼパン-4-カルボキシレート
【0315】
【化78】
1,4-オキサゼパン-5-オン(6.9g, 60.0mmol)のジクロロメタン溶液(120.0mL)に、ジ-tert-ブチルカルボネ-ト(1.75g, 8.00mmol)とジメチルアミノピリジン(7.90g, 65.0mmol)を加え、トリエチルアミン(12.5mL, 90.0mmol)を滴下した。室温で16時間攪拌した後に水を加え、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜0/100)で精製し表題化合物を得た(7.30g, 37.2mmol, 62%)。
MS (ESI+) 216(M
++1, 100%)
【0316】
中間体48
(S)-3-(1-(2-(アゼチジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)-6-フルオロベンゾ[d]イソキサゾール
【0317】
【化79】
中間体49を用いて、中間体18と同様の手法により、表題化合物を合成した。
1H-NMR(CDCl
3) δ 5.76(1H, s), 4.49-4.60(1H, m), 3.71-3.94(2H, m), 2.36-2.53(1H, m), 2.16-2.33(1H, m), 1.41(9H, s)
【0318】
中間体49
(S)-tert-ブチル2-(2-(4-(6-フルオロベンゾ[d]イソキサゾール-3-イル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0319】
【化80】
中間体50を用いて、中間体20と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 418(M
++1, 100%)
【0320】
中間体50
(S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-2-イル)アセチックアシッド
【0321】
【化81】
中間体51を用いて、中間体4と同様の手法により表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 216(M
++1, 100%)
【0322】
中間体51
(S)-tert-ブチル2-(2-メトキシ-2-オキソエチル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0323】
【化82】
中間体52(1.40g, 6.22mmol)のメタノール(60.0mL)溶液に、安息香酸銀 (0.13g, 0.60mmol)、トリエチルアミン(2.60mL, 18.7mmol)を加えた。60℃で1日間攪拌した後、セライトでろ過した。飽和食塩水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜75/25)で精製し表題化合物を得た(0.53g, 2.30mmol, 37%)。
MS (ESI+) 130(M
++1, 100%)
【0324】
中間体52
(S)-tert-ブチル2-(2-ジアゾアセチル)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0325】
【化83】
(S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-2-カルボキシリックアシッド(1.80g, 8.95mmol)のテトラヒドロフラン(90.0mL)溶液を0℃に冷却し、クロロギ酸イソブチル (1.30mL, 9.85mmol)、トリエチルアミン(1.50mL, 10.7mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、アンモニウム塩をろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(90.0mL)に溶解し、トリメチルシリルジアゾメタン(13.5mL, 26.8mmol)を加えた。室温で7時間攪拌した後、飽和重曹水と酢酸エチルを加えた。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜75/25)で精製し表題化合物を得た(1.40g, 6.22mmol, 69%)。
MS (ESI+) 226(M
++1, 100%)
【0326】
中間体53
(S)-6-フルオロ-3-(1-(2-(ピペリジン-3-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)ベンゾ[d]イソキサゾール
【0327】
【化84】
中間体54を用いて、中間体18と同様の手法により表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 405(M
++1, 100%)
【0328】
中間体54
(S)-tert-ブチル3-(2-(4-(6-フルオロベンゾ[d]イソキサゾール-3-イル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0329】
【化85】
中間体55を用いて、中間体20と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 446(M
++1, 100%)
【0330】
中間体55
(S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-3-イル)アセチックアシッド
【0331】
【化86】
中間体56を用いて、中間体4と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 244(M
++1, 100%)
【0332】
中間体56
(S)-tert-ブチル3-(シアノメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0333】
【化87】
中間体57を用いて、中間体5と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 225(M
++1, 100%)
【0334】
中間体57
(R)-tert-ブチル3-(トシロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0335】
【化88】
(R)-tert-ブチル3-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレートを用い、中間体6と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 370(M
++1, 100%)
【0336】
中間体58
(R)-3-(2-(4-(1H-インドール-3-イル)ピペリジン-1-イル)モルフォリン
【0337】
【化89】
中間体59を用いて、中間体1と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 314(M
++1, 100%)
【0338】
中間体59
(R)-tert-ブチル3-(2-オキソエチル)モルフォリン-4-カルボキシレート
【0339】
【化90】
中間体60を用いて、中間体2と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 230(M
++1, 100%)
【0340】
中間体60
(R)-tert-ブチル3-(2-ヒドロキシエチル)モルフォリン-4-カルボキシレート
【0341】
【化91】
窒素雰囲気下、中間体59(5.92g, 26.8mmol)の酢酸エチル溶液(134mL)に、水酸化パラジウム/カーボン(5.60g, 8.03mmol)とジ-tert-ブチルカルボネ-ト(7.59g, 34.8mmol)を加えた。水素雰囲気下、室温で15時間攪拌した。セライトでパラジウム触媒をろ過し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣に水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜30/70)で精製し表題化合物を得た(5.67g, 24.5mmol, 92%)。
MS (ESI+) 232(M
++1, 100%)
【0342】
中間体61
(R)-2-(4-ベンジルモルフォリン-3-イル)エタノール
【0343】
【化92】
窒素雰囲気下、0℃で中間体60(6.44g, 29.4mmol)のメタノール溶液(120mL)に、水素化ホウ素ナトリウム(1.33g, 35.2mmol)を加えた。室温で30分間攪拌し、酢酸エチルと水を加えた。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧濃縮し、表題化合物を得た(6.50g, 29.4mmol, quant.)。
MS (ESI+) 222(M
++1, 100%)
【0344】
中間体62
(R)-2-(4-ベンジルモルフォリン-3-イル)アセトアルデヒド
【0345】
【化93】
窒素雰囲気下、-78℃で中間体61(6.90g, 31.9mmol)のトルエン溶液(160mL)に、ジイソブチルアルミニウムヒドリド(47.4mL, 47.9mmol)を加えた。90分間攪拌した後、メタノールを加え、さらに2規定塩酸を加えた。水層を塩基性に調整し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜30/70)で精製し表題化合物を得た(7.00g, 31.9mmol, quant.)。
MS (ESI+) 220(M
++1, 100%)
【0346】
中間体63
(R)-2-(4-ベンジルモルフォリン-3-イル)アセトニトリル
【0347】
【化94】
中間体62を用いて、中間体5と同様の手法により、表題化合物を合成した。
MS (ESI+) 217(M
++1, 100%)
【0348】
中間体64
(S)-4-ベンジル-3-(クロロメチル)モルフォリン
【0349】
【化95】
中間体65(9.60g, 46.3mmol)のジクロロメタン溶液(230mL)に、塩化チオニル(60.0mL, 69.5mmol)を加えた。15時間攪拌した後、水酸化ナトリウム水溶液を加えた。水層を2規定塩酸で中和した後、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して表題化合物を得た(10.4g, 46.3mmol, quant.)。
MS (ESI+) 226(M
++1, 100%)
【0350】
中間体65
(R)-(4-ベンジルモルフォリン-3-イル)メタノール
【0351】
【化96】
中間体66 (12.6g, 53.6mmol)のテトラヒドロフラン溶液(200mL)に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体(1.0M, 348mL)を加えた。室温で6時間攪拌した後、メタノールを加え、80度に加熱して2時間攪拌した。飽和重曹水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜10/90)で精製し、表題化合物を得た(9.60g, 46.0mmol, 86%)。
MS (ESI+) 208 (M
++1, 100%)
【0352】
中間体66
(S)-4-ベンジル-5-オキソモルフォリン-3-カルボキシリックアシッド
【0353】
【化97】
窒素雰囲気下、0℃で(S)-2-(ベンジルアミノ)-3-ヒドロキシプロパノイックアシッド(40.0g, 205mmol)のテトラヒドロフラン溶液(600mL)に、炭酸カリウム水溶液(85.0g, 600mL)を加え、さらにクロロアセチルクロリド(29.0mL, 369mmol)を加えた。室温で2時間攪拌した後、30%水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH13に調整した。ジエチルエ-テルを加えて、有機層を分離後、濃塩酸を加えて、pH1に調整し、0℃に冷却した。析出した結晶を濾取し、表題化合物を得た(29.0g, 123mmol, 60%)。
MS (ESI+) 236 (M
++1, 100%)
【0354】
中間体67
3,6-ジフルオロ-1H-インドール-2-カルボン酸
【0355】
【化98】
6−フルオロインドール−2−カルボン酸エチル(0.48 mmol, 0.10 g)をアセトニトリル(5mL)に溶解した。酸化マグネシウム(0.96 mmol, 0.039 g)を室温で加えた。Selectfluor(0.58 mmol, 0.21 g)を室温で徐々に加え、室温で終夜攪拌した。減圧乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アミンシリカゲル)で精製し(ヘキサン/酢酸エチル=100/0→5/1)、白色固体22.5 mgを得た(収率21%)。その固体をエタノール(1 mL)に溶解した。水酸化リチウム水溶液(2 M, 0.3 mmol, 0.15 mL)を室温で加え、室温で終夜攪拌した。減圧乾固し、残滓を水に溶解した。塩酸水溶液(1 M)を加え、析出した固体を濾取し、表題化合物を得た(14.7 mg, 収率75%)。MS (ESI+) 198 (M
++1, 14%)
【0356】
中間体68
5-フルオロ-4-メトキシ-1H-インドール-2-カルボン酸
【0357】
【化99】
4−メトキシインドール−2−カルボン酸エチル(1.46 mmol, 0.30 g)をアセトニトリル(15 mL)に溶解した。飽和重曹水(3 mL)を加え、0℃に冷却した。Selectfluor(2.2 mmol、0.78g)を徐々に加え、室温で5時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで三回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン/ジエチルエーテル=100/0→3/1)、白色固体92.1 mgを得た(収率28%)。その固体をメタノール(2 mL)に溶解した。水酸化リチウム水溶液(2 M, 1.23 mmol, 0.62 mL)を室温で加え、40℃で3時間攪拌した。減圧乾固し、残滓を水に溶解した。塩酸水溶液(1 M)を加え、析出した固体を濾取し、表題化合物を得た(79.2 mg, 収率92%)。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 4.03(d, J= 1.2 Hz, 3H), 7.05-7.15 (m, 3H), 11.9(s, 1H)
【0358】
中間体69
3-フルオロ-6-(トリフルオロメトキシ)-1H-インドール-2-カルボン酸
【0359】
【化100】
中間体68と同様の手法で合成した。
MS (ESI+) 264 (M
++1, 53%)
【0360】
中間体70
3-フルオロ-1H-インドール-2-カルボン酸
【0361】
【化101】
中間体68と同様の手法で合成した。
MS (ESI+) 180 (M
++1, 38%)
【0362】
中間体71
(4-フルオロフェニル)(1-(2-((2S,5S)-5-メチルピロリジン-2-イル)エチル)ピペリジン-4-イル)メタノン塩酸塩
【0363】
【化102】
中間体72(0.62g, 2.73mmol)と4-(4-フルオロベンゾイル)-ピペリジン塩酸塩(0.66g, 2.73mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(0.75g, 3.55mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、飽和重曹水と酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノ-ル=98/2〜90/10)で精製し表題化合物のBoc体を得た(1.15g, 2.73mmol, quant)。
MS (ESI+) 419(M
++1, 100%)
得られたBoc体(1.15g, 2.73mmol)のメタノ-ル溶液(150mL)に、塩酸-ジオキサン溶液(4N, 1.3mL)を加えた。90℃で2時間攪拌した。減圧濃縮し、酢酸エチルと水を加えた。水層を水酸化ナトリウム水溶液でpH=8〜9に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層に4N-塩酸ジオキサン溶液(24mL)を加え、減圧濃縮して表題化合物を得た(0.98g, 2.73mmol, quant)。
MS (ESI+) 432(M
++1, 100%)
【0364】
中間体72
(2S,5S)-tert-ブチル2-メチル-5-(2-オキソエチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0365】
【化103】
SO
3/Py(1.30g, 8.19mmol)のクロロホルム溶液(10.0mL)にジメチルスルホキシド(1.50mL)、トリエチルアミン (2.0mL)を滴下した。その混合物に、中間体73(0.63g, 2.73mmol)のクロロホルム溶液(2.0mL)を滴下した。室温で1時間攪拌した後、0℃に冷却し、飽和重曹水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し表題化合物を得た(0.62g, 2.73mmol, quant.)。
MS (ESI+) 228(M
++1, 100%)
【0366】
中間体73
(2S,5S)-tert-ブチル2-(2-ヒドロキシエチル)-5-メチルピロリジン-1-カルボキシレート
【0367】
【化104】
中間体74 (0.80g, 3.28mmol)のテトラヒドロフラン溶液(15.0mL)に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体(1.0M, 10.9mL)を加えた。室温で30分間攪拌した後、メタノ-ルを加え、90℃で2時間攪拌した。減圧濃縮し、酢酸エチルと水を加えた。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノ-ル=98/2〜90/10)で精製し表題化合物を得た(0.63g, 2.73mmol, 83%)。
MS (ESI+) 230(M
++1, 100%)
【0368】
中間体74
2-((2S,5S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-5-メチルピロリジン-2-イル)アセチックアシッド
【0369】
【化105】
中間体75(1.43g, 6.40mmol)のメタノ-ル(50.0mL)溶液に水酸化ナトリウム水溶液(30%w/v, 7.0mL)を加え、100℃に加熱した。3時間攪拌した後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣に塩酸水溶液を加えてpH4〜5にし、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することで表題化合物を得た(1.30g, 5.34mmol, 83%)。
MS (ESI+) 244(M
++1, 100%)
【0370】
中間体75
(2S,5S)-tert-ブチル 2-(シアノメチル)-5-メチルピロリジン-1-カルボキシレート
【0371】
【化106】
中間体76(2.63g, 7.12mmol)のジメチルスルホキシド(20.0mL)溶液にシアン化ナトリウム (0.38g, 7.82mmol)を加え、70℃に加熱した。3時間攪拌した後、水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=70/30~30/70)で精製し表題化合物を得た(1.43g, 6.40mmol, 90%)。
MS (ESI+) 225(M
++1, 100%)
【0372】
中間体76
(2S,5S)-tert-ブチル2-メチル-5-(トシロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0373】
【化107】
中間体77 (1.62g, 7.53mmol)のクロロホルム(30.0mL)溶液を0℃に冷却し、p-トルエンスルホニルクロライド(1.90g, 9.79mmol)、トリエチルアミン(1.70mL, 12.0mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(0.16g)を加えた。室温で6時間攪拌した後、水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=70/30~30/70)で精製し表題化合物を得た(2.63g, 7.12mmol, 94%)。
MS (ESI+) 370(M
++1, 100%)
【0374】
中間体77
(2R,5S)-tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルピロリジン-1-カルボキシレート
【0375】
【化108】
中間体78(4.15g, 12.0mmol)をエタノ-ル(130mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化カルシウム(7.10g, 63.6mmol)を加え、溶解した後、水素化ホウ素ナトリウム(4.53g, 120mmol)を加えた。室温までもどし、終夜攪拌した。炭酸カリウム水溶液(2M, 65mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を水に溶解し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た(1.62g, 7.53mmol, 63%)。
MS (ESI+) 216(M
++1, 100%)
【0376】
中間体78
(2R,5S)-1-tert-ブチル2-エチル5-メチルピロリジン-1,2-ジカルボキシレート
【0377】
【化109】
中間体79(3.10g, 15.4mmol)をクロロホルム(40mL)に溶解し、トリエチルアミン(5.40mL, 38.7mmol)を加えた。ジ-tert-ブチルカーボネート(3.90g, 17.8mmol)を加え、室温で1日間攪拌した。減圧濃縮後、酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=4/1)で精製して表題化合物を得た(4.15g, 15.4mmol, quant.)。
MS (ESI+) 258(M
++1, 86%)
【0378】
中間体79
(2S,5R)-エチル5-メチルピロリジン-2-カルボキシレート
【0379】
【化110】
中間体80(2.32g, 15.4mmol)をエタノール(160mL)に溶解し、パラジウム/カーボン(1.10g, 10%, 50%wet)を加え、水素雰囲気下、2日間攪拌した。セライトろ過により不溶物を除き、ろ液を減圧濃縮し、表題化合物を得た(3.10g, 15.4mmol, quant.)。
MS (ESI+) 158(M
++1, 100%)
【0380】
中間体80
(S)-エチル5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-2-カルボキシレート
【0381】
【化111】
中間体81(4.30g, 15.4mmol)をテトラヒドロフラン(50.0mL)に溶かし、4N-塩酸ジオキサン溶液(10.0mL)を加え、60℃で終夜攪拌した。減圧濃縮して表題化合物を得た(2.32g, 15.4mmol, quant.)。
MS (ESI+) 156(M
++1, 100%)
【0382】
中間体81
(S)-エチル-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ヘキサネ-ト
【0383】
【化112】
-78℃にて(S)-1-tert-ブチル2-エチル5-オキソピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(7.00g, 27.4mmol)のテトラヒドロフラン溶液(100mL)に、メチルグリニャール試薬(ジエチルエーテル溶液3M, 9.60mL, 28.8mmol)のを20分かけて滴下し、1時間攪拌した。0℃で2時間攪拌した後、飽和重曹水を滴下、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮して表題化合物を得た(7.60g, 26.5mmol, 97%)。
MS (ESI+) 274(M
++1, 100%)
【0384】
実施例および参考例に記載した手法で合成した化合物のデータを表2〜7に示す。
【0385】
【表2】
【0386】
【表3】
【0387】
【表4】
【0388】
【表5】
【0389】
【表6】
【0390】
【表7】
【0391】
実施例159
(S)-(6-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン
【0392】
【化113】
中間体1と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.53-9.64 (m, 1H), 7.96 (dd, 2H, J=8.4Hz, 5.5Hz), 7.57-7.69 (m, 1H), 7.08-7.16 (m, 3H), 6.86-6.94 (m, 2H), 4.42-4.57 (m, 1H), 3.84-3.98 (m, 2H), 3.18-3.28 (m, 1H), 3.03-3.12 (m, 2H) , 2.51-2.53 (m, 2H), 2.01-2.22 (m, 6H), 1.60-1.88 (m, 6H).
【0393】
実施例160
(S)-(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(6-(トリフルオロメトキシ)-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0394】
【化114】
中間体1と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 1.58-1.75(m, 3H), 1.78-2.08(m, 6H), 2.10-2.30(m, 4H), 2.52(br, 2H), 3.00-3.14(m, 2H), 3.13-3.25(m, 1H), 4.33-4.72(m, 2H), 7.02(d, J=8.0Hz, 1H), 7.14(t, J=8.0Hz, 2H), 7.35(br, 1H), 7.61-7.83(m, 1H), 7.90-8.10(br, 1H), 10.40(br, 1H). MS (ESI+) 532(M
++1, 100%)
【0395】
実施例161
(S)-(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(6-イソプロピル-1H -インドール-2-イル)メタノン
【0396】
【化115】
中間体1と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 1.32(d, J=7.0Hz, 6H), 1.80-1.88(m, 2H), 1.88-2.22(m, 8H), 2.29-2.36(m, 2H), 3.02(septet, J=7.0Hz, 1H), 3.07-3.20(m, 2H), 3.45-3.52(m, 1H), 3.84-3.99(m, 2H), 4.38-4.47(m, 1H), 6.84(s, 1H), 7.05(dd, J=8.3Hz, J=1.2Hz, 1H), 7.14(dd, J=8.7Hz, J=8.7Hz, 2H), 7.25(s, 1H), 7.58(d, J=8.5Hz, 1H), 7.94(dd, J=8.2Hz, J=5.7Hz, 2H), 9.16(s, 1H)
MS (ESI+) 491(M
++1, 41%)
【0397】
実施例162
(S)-(5-フルオロ-4-メトキシ-1H -インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン
【0398】
【化116】
中間体1と中間体68を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 1.82-1.84(m, 5H), 2.02-2.13(m, 6H), 2.24-2.26(m, 1H), 2.46-2.49(m, 2H), 3.00-3.02(m, 1H), 3.08-3.11(m, 1H), 3.16-3.18(m, 1H), 3.90-3.99(m, 2H), 4.42(br, 1H), 6.96-7.08(m, 3H), 7.10-7.15(m,2H), 7.93-7.98(m, 2H), 9.43(br, 1H). MS (ESI+) 496(M
++1, 100%)
【0399】
実施例163
(S)-(3,6-ジフルオロ-1H-インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン
【0400】
【化117】
中間体1と中間体67を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.34 (brs, 1H), 7.95 (dd, J=8.9Hz, 5.4Hz, 2H), 7.57 (dd, J=8.9Hz, 5.2Hz, 1H), 7.13 (t, J=8.6Hz, 2H), 6.99-7.02 (m, 1H), 6.90 (dt, J=2.1Hz, 9.2Hz, 1H), 4.38 (brs, 1H), 3.80 (brs, 2H), 3.01-3.18 (m, 3H), 2.00-2.51 (m, 7H), 1.65-1.83 (m, 7H). MS (ESI+) 484 (M
++1, 100%)
【0401】
実施例164
(S)-(3-フルオロ-6-(トリフルオロメトキシ)-1H-インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン
【0402】
【化118】
中間体1と中間体69を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 9.73-9.83 (m, 1H), 7.95 (dd, J=8.8Hz, 5.5Hz, 2H), 7.63 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.10-7.16 (m, 2H), 7.01 (d, J=8.8Hz, 1H), 4.41 (brs, 1H), 3.80 (brs, 2H), 3.00-3.18 (m, 3H), 2.01-2.54 (m, 7H), 1.67-1.84 (m, 7H). MS (ESI+) 550 (M
++1, 100%)
【0403】
実施例165
(S)-(3-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン
【0404】
【化119】
中間体1と中間体70を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 8.93 (brs, 1H), 7.95 (dd, J=8.8Hz, 5.6Hz, 2H)
7.63 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.28-7.34 (m, 2H), 7.10-7.15 (m, 3H), 4.38 (brs, 1H), 3.81 (brs, 2H), 3.01-3.18 (m, 3H), 2.48 (m, 2H), 1.83-2.31 (m, 12H). MS (ESI+) 466 (M
++1, 100%)
【0405】
実施例166
((2S,5S)-2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)-5-メチルピロリジン-1-イル)(6-メチル-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0406】
【化120】
中間体71と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 1.44(d, J=4.0Hz,3H), 1.53-2.08(m, 8H), 2.04-2.22(m, 2H), 2.45(s, 3H), 2.44-2.53(m, 2H), 2.57-2.77(m, 1H), 3.03-3.12(m, 2H), 3.16-3.29(m, 2H), 4.20-4.55(m, 2H), 6.90-6.99(m, 1H), 7.09-7.18(m, 3H), 7.30-7.36(m, 1H), 7.92-8.03(m, 2H), 9.70(br, 1H). MS (ESI+) 476(M
++1, 100%)
【0407】
実施例167
((2S,5S)-2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)-5-メチルピロリジン-1-イル)(6-(トリフルオロメチル)-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0408】
【化121】
中間体71と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, DMSO d
6) δ 1.36(d, J=4.0Hz,3H), 1.30-1.40(m, 12H), 2.94-3.30(m, 5H), 3.50-3.76(m, 1H), 4.18-4.40(m, 1H), 7.07(br, 1H), 7.30-7.43(m, 3H), 7.73-7.84(m, 2H), 8.05-8.13(m, 2H), 12.02 (br, 1H). MS (ESI+) 530(M
++1, 100%)
【0409】
実施例168
((2S,5S)-2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)-5-メチルピロリジン-1-イル)(6-(トリフルオロメチルチオ)-1H-インドール-2-イル)メタノン
【0410】
【化122】
中間体71と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, DMSO d
6) δ 1.36(d, J=8.0Hz,3H), 1.60-1.80(m, 1H), 2.02-2.23(m, 10H), 2.24-2.40(m, 1H), 2.97-3.23(m, 5H), 3.02-3.73(m, 1H), 4.19-4.25(m, 1H), 7.04(br, 1H), 7.31(d, J=8.0Hz, 1H), 7.33-7.42(m, 2H), 7.79-7.84(m, 2H), 8.04-8.12 (2H, m), 11.96 (br, 1H). MS (ESI+) 562(M
++1, 100%)
【0411】
実施例169
(S)-(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(1-メチル-1H-インドール-5-イル)メタノン
【0412】
【化123】
中間体1と市販原料を用いて、実施例1と同じ手法により、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) δ 7.96 (brs, 2H), 7.82 (brs, 1H), 7.42-7.45 (m, 1H), 7.31 (d, J=8.3Hz, 1H), 7.09-7.17 (m, 3H), 6.52 (d, J=2.4Hz, 1H), 4.17-4.40 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.51-3.59 (m, 2H), 3.04-3.20 (m, 2H), 2.13-2.53 (m, 3H), 1.66-1.86 (m, 12H). MS (ESI+) 462 (M
++1, 95%)
【0413】
実施例170
(S)-(2-(2-(4-(6-フルオロベンゾ[d]イソキサゾール-3-イル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)(3-フェニル-1H -ピラゾール-5-イル)メタノン 塩酸塩
【0414】
【化124】
中間体1と市販原料を用いて実施例1と同じ手法により得られた化合物を、実施例172と同様に処理し、表題化合物を得た。
1H-NMR(300MHz, DMSO d
6) δ 1.90-2.01(m, 4H), 2.18-2.37(m, 5H), 3.11-3.17(m, 4H), 3.36-3.51(m, 2H), 3.62-3.77(m, 2H), 3.80-3.95(m, 2H), 4.24-4.32(m, 1H), 7.13(s, 1H), 7.32-7.36(m, 2H), 7.42-7.46(m, 2H), 7.73(dd, J= 9.0Hz, J=2.2Hz, 1H), 7.82-7.84(m, 2H), 8.14-8.21(m, 1H), 10.2-10.7(br, 1H)
MS (ESI+) 488(M
++1, 100%)
【0415】
実施例171
(S)-(3-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン 臭化水素酸塩
【化125】
実施例165で得られた化合物(2.99 g, 6.43 mmol) のメタノール(30 mL)懸濁液に、48%臭化水素酸水溶液(0.69 mL、6.10 mmol)を滴下し、得られた溶液を減圧濃縮した。残渣にエタノール/酢酸エチル混合溶媒を加え、析出した結晶を濾取し、表題化合物を得た(3.19 g, 5.84 mmol, 96%)。
1H-NMR(300MHz, DMSO-d
6) δ 11.39 (s, 1H), 9.14 (brs, 1H), 8.09 (dd, J=8.7Hz, 5.6Hz, 2H), 7.59 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.36-7.42 (m, 3H), 7.26 (t, J=7.7Hz, 1H), 7.10 (t, J=7.4Hz, 1H), 4.23-4.28 (m, 1H), 3.61-3.74 (m, 5H), 3.05-3.21 (m, 3H), 1.76-2.26 (m, 11H).
【0416】
実施例172
(S)-(3-フルオロ-1H-インドール-2-イル)(2-(2-(4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジン-1-イル)エチル)ピロリジン-1-イル)メタノン 塩酸塩
【化126】
実施例165で得られた化合物(20 mg、0.043 mmol)の酢酸エチル(2 mL)溶液に4N塩酸/酢酸エチル(500μL)を加え撹拌した後、酢酸エチルを減圧留去した。残渣を減圧乾燥させ、表題化合物を得た(20 mg)。
1H-NMR(DMSO-d
6) δ 1.69-1.79 (m, 2H), 1.88-2.00 (m, 6H), 2.10-2.16 (m, 1H), 2.24-2.32 (m, 1H), 3.03-3.18 (m, 4H), 3.57-3.69 (m, 5H), 4.23−4.29 (m, 1H), 7.10 (dd, J=7.6Hz, J=7.6Hz, 1H), 7.23-7.27 (m, 1H), 7.37-7.41 (m, 3H), 7.59 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.08 (dd, J=8.5Hz, J=5.4Hz, 2H), 10.13 (bs, 1H), 11.42 (s, 1H).
【0417】
実験例
<実験方法>
(1)
ドパミンD2L受容体結合実験
D
2L受容体結合実験は、廣瀬らの方法(Japan. J. Pharmacol., 53, 321−329, 1990)を参考に実施した。50 μLの[
3H]−spiperone(最終濃度0.5 nM)、1 μLの被験薬DMSO溶液、149 μLのヒトD
2L受容体発現CHO細胞膜標品を含む全量200 μLの50 mM Tris−HCl(pH=7.6)緩衝液中で反応後、[
3H]−spiperoneのヒトD
2L受容体結合活性を測定した。反応液は、室温で60分間静置後、0.3% polyehyleneimine(PEI)でコーティングしたガラス繊維フィルタープレート(Multiscreen FB, ミリポア社製)上に速やかに添加し減圧濾過した。ガラス繊維フィルターを200 μLの氷冷50 mM Tris−HCl(pH=7.6)で2回洗浄、減圧濾過を繰り返した後、4 mLのエコシンチA(National Diagnostics社製)を含むバイアルに移した。ガラス繊維フィルター上に残存した放射活性は、液体シンチレーションカウンターで測定した。非特異的結合は、10 μMのspiperone存在下に測定し、被験薬10 nMにおける[
3H]−spiperone結合阻害率を求めた。結合阻害率(%)の値が大きいほど被験薬のヒトD
2L受容体に対する結合親和性が高いことを意味する。結果を表8〜13に示す。
【0418】
(2)
セロトニン5-HT2A受容体結合実験
5−HT
2A受容体結合実験は、廣瀬らの方法(Japan. J. Pharmacol., 53, 321−329, 1990)を参考に実施した。50 μLの[
3H]−ketanserin(最終濃度1 nM)、1 μLの被験薬DMSO溶液、149 μLのヒト5−HT
2A受容体発現CHO細胞膜標品を含む全量200 μLの50 mM Tris−HCl(pH=7.6)緩衝液中で反応後、[
3H]−ketanserin のヒト5−HT
2A受容体結合活性を測定した。反応液は、37℃で15分間静置後、0.05% Brij 35でコーティングしたガラス繊維フィルタープレート(Multiscreen FB, ミリポア社製)上に速やかに添加し減圧濾過した。ガラス繊維フィルターを200 μLの氷冷50 mM Tris−HCl(pH=7.6)で2回洗浄、減圧濾過を繰り返した後、4 mLの エコシンチA(National Diagnostics社製)を含むバイアルに移した。ガラス繊維フィルター上に残存した放射活性は、液体シンチレーションカウンターで測定した。非特異的結合は10 μMのMDL−100907存在下に測定し、被験薬1 nMまたは10 nMにおける[
3H]−ketanserin結合阻害率を求めた。結果を表8〜13に示す。
【0419】
(3)
セロトニン5−HT6受容体結合実験
50μLの[
3H]−clozapine (最終濃度2 nM)、1 μLの被験薬DMSO溶液、149 μLのヒト5−HT
6受容体発現CHO細胞膜標品を含む全量200 μLの50 mM Tris−HCl(pH=7.6)、4 mM CaCl
2、0.5 mM EDTA緩衝液中で反応後、[
3H]−clozapine のヒト5−HT
6受容体結合活性を測定した。反応液は、室温で40分間静置後、0.3% polyehyleneimine(PEI)でコーティングしたガラス繊維フィルタープレート(Multiscreen FB, ミリポア社製)上に速やかに添加し減圧濾過した。ガラス繊維フィルターを200 μLの氷冷50 mM Tris−HCl(pH=7.6)で2回洗浄、減圧濾過を繰り返した後、4 mLの エコシンチA(National Diagnostics社製)を含むバイアルに移した。ガラス繊維フィルター上に残存した放射活性は、液体シンチレーションカウンターで測定した。非特異的結合は、10 μMのSB−258585存在下に測定し、被験薬100 nMにおける[
3H]−clozapine結合阻害率を求めた。結果を表8〜13に示す。
【0420】
(4)
アドレナリンα1D受容体結合試験
50 μLの[
3H]−prazosin(最終濃度0.6 nM)、1 μLの被験薬DMSO溶液、149 μLのヒトα
1D受容体発現CHO細胞膜標品を含む全量200 μLの50 mM Tris−HCl(pH=7.6)緩衝液中で反応後、[
3H]−prazosinのヒトα
1D受容体結合活性を測定した。反応液は、室温で30分間静置後、0.3% polyehyleneimine(PEI)でコーティングしたガラス繊維フィルタープレート(Multiscreen FB, ミリポア社製)上に速やかに添加し減圧濾過した。ガラス繊維フィルターを200 μLの氷冷50 mM Tris−HCl(pH=7.6)で2回洗浄、減圧濾過を繰り返した後、4 mLの エコシンチA(National Diagnostics社製)を含むバイアルに移した。ガラス繊維フィルター上に残存した放射活性は、液体シンチレーションカウンターで測定した。非特異的結合は、1 μMのprazosin存在下に測定し、被験薬100 nMにおける[
3H]−prazosin結合阻害率を求めた。結果を表8〜13に示す。
【0421】
【表8】
【0422】
【表9】
【0423】
【表10】
【0424】
【表11】
【0425】
【表12】
【0426】
【表13】