(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧以下であって、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが充電動作期間である場合、前記第1直流入力電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第1直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1直流電源、前記第9ダイオード、前記第4パワースイッチ、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第3パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第1直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1直流電源、前記第9ダイオード、前記第1パワースイッチ、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷、前記第1コイル、前記第5パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧以下であって、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが放電動作期間である場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第2ダイオード、前記第6パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記第6ダイオード、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷の順に接続して形成される、
請求項3に記載の混合型直流交流変換システム。
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧より大きくて、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが充電動作期間である場合、前記第2直流入力電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第2直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第2直流電源、前記第8パワースイッチ、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第3パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第2直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、第2直流電源、前記第7パワースイッチ、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷、前記第1コイル、前記第5パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧より大きくて、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが放電動作期間である場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第3パワースイッチ、前記第9ダイオード、前記第4パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記第5パワースイッチ、前記第9ダイオード、前記第1パワースイッチ、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷の順に接続して形成される、
請求項3に記載の混合型直流交流変換システム。
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧以下であって、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが充電動作期間である場合、前記第1直流入力電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第1直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1直流電源、前記第9ダイオード、前記第4パワースイッチ、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第3パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第1直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1直流電源、前記第9ダイオード、前記第1パワースイッチ、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷、前記第1コイル、前記第5パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧以下であって、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが放電動作期間である場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第2ダイオード、前記第6パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記第6ダイオード、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷の順に接続して形成される、
請求項8に記載の混合型直流交流変換システムの制御方法。
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧より大きくて、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが充電動作期間である場合、前記第2直流入力電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第2直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第2直流電源、前記第8パワースイッチ、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第3パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第2直流電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、第2直流電源、前記第7パワースイッチ、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷、前記第1コイル、前記第5パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧の絶対値が前記外部基準電圧より大きくて、前記フィルタの前記第1コイルと前記第2コイルが放電動作期間である場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給し、
前記交流出力電圧がプラスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記負荷、前記第2コイル、前記第3パワースイッチ、前記第9ダイオード、前記第4パワースイッチの順に接続して形成され、
前記交流出力電圧がマイナスである場合、前記第1コイルおよび前記第2コイルの充電電圧を前記負荷への電力として供給する電流回路は、前記第1コイル、前記第5パワースイッチ、前記第9ダイオード、前記第1パワースイッチ、前記第2パワースイッチ、前記第2コイル、前記負荷の順に接続して形成される、
請求項8に記載の混合型直流交流変換システムの制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、以下の図面および実施形態は本発明を説明するためのものであって、これにより本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
<混合型直流交流システムの実施形態1>
図3Aは、本発明の混合型直流交流変換システムの第1実施形態であって、第1直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がプラスである場合の電気回路を示す図である。
【0013】
本実施形態の混合型直流交流変換システムは、第1直流入力電圧V
dc1を供給する第1直流電源10と、電圧値が第1直流入力電圧V
dc1よりも大きい第2直流入力電圧V
dc2を供給する第2直流電源20と、電源変換装置30と、比較ユニット60と、を備える。
【0014】
第1直流電源10の正極および負極は、それぞれ第1バイパスコンデンサC1の両端に接続され、第1直流入力電圧V
dc1の大きさを維持する。
【0015】
第2直流電源20の正極および負極は、それぞれ第2バイパスコンデンサC2の両端に接続され、第2直流入力電圧V
dc2の大きさを維持する。
【0016】
電源変換装置30は、第1直流電源10および第2直流電源20と並列に接続する。電源変換装置30は、第1パワースイッチS1および当該第1パワースイッチS1と並列に接続する第1ダイオードD1と、第2パワースイッチS2および当該第2パワースイッチS2と並列に接続する第2ダイオードD2と、第3パワースイッチS3および当該第3パワースイッチS3と並列に接続する第3ダイオードD3と、第4パワースイッチS4および当該第4パワースイッチS4と並列に接続する第4ダイオードD4と、第5パワースイッチS5および当該第5パワースイッチS5と並列に接続する第5ダイオードD5と、第6パワースイッチS6および当該第6パワースイッチS6と並列に接続する第6ダイオードD6と、第7パワースイッチS7および当該第7パワースイッチS7と並列に接続する第7ダイオードD7と、第8パワースイッチS8および当該第8パワースイッチS8と並列に接続する第8ダイオードD8と、第9ダイオードD9と、を備える。
【0017】
図3Aに示すように、第3パワースイッチS3は、第2パワースイッチS2に直列に接続する。さらに、第2パワースイッチS2は、第1パワースイッチS1に直列に接続して、第1経路を形成する。また、第2パワースイッチS2と第3パワースイッチS3の接続部を第2出力端O2とする。
【0018】
第5パワースイッチS5を第4パワースイッチS4に直列に接続する。第5ダイオードD5の陽極と、第3ダイオードD3の陽極と、第1直流電源10の負極と、第2直流電源20の負極と、を接続する。
【0019】
第6パワースイッチS6を第1ダイオードD1の陽極と第4ダイオードD4の陽極の間に接続し、第6パワースイッチS6と第4パワースイッチS4の接続部を第1出力端O1とする。そして、第1出力端O1および第2出力端O2により交流出力電圧V
oを出力する。
【0020】
第7ダイオードD7の陽極を第6ダイオードD6の陰極に接続し、第7パワースイッチS7を第2パワースイッチS2に直列に接続し、さらに第2パワースイッチS2を第3パワースイッチS3に直列に接続して、第2経路を形成し、当該第2経路を第2直流電源20に並列に接続する。
【0021】
第8ダイオードD8の陽極と第6ダイオードD6の陽極を接続し、第8ダイオードD8の陰極と、第7ダイオードD7の陰極と、第2直流電源20の正極と、を接続する。
【0022】
第9ダイオードD9の陰極と、第1ダイオードD1の陰極と、第4ダイオードD4の陰極と、を接続し、第9ダイオードD9の陽極を第1直流電源10の正極に接続して、第1経路が第9ダイオードD9を通じて、第1直流電源10に並列に接続する。
【0023】
上述した電源変換装置30の回路トポロジーにより、第1直流入力電圧V
dc1または第2直流入力電圧V
dc2を直流交流変換して、負荷50への電力として供給する。
【0024】
比較ユニット60には、交流出力電圧V
oおよび外部基準電圧V
refが入力される。
【0025】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下である場合、比較ユニット60は、第1直流入力電圧V
dc1を交流出力電圧V
oに変換して負荷50への電力として供給するように、電源変換装置30を制御する制御信号S
cを出力する。
【0026】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きい場合、比較ユニット60は、第2直流入力電圧V
dc2を交流出力電圧V
oに変換して負荷50への電力として供給するように、電源変換装置30を制御する制御信号S
cを出力する。
【0027】
以下、
図2を参照しながら、交流出力電圧V
oの絶対値の大きさと外部基準電圧V
refを比較して、第1直流入力電圧V
dc1または第2直流入力電圧V
dc2を負荷50への電力として供給することについて、説明する。
【0028】
図2は、本発明の交流出力電圧V
oと外部基準電圧V
refの電圧関係を示す図である。図に示すように、電源変換装置30から出力する交流出力電圧V
oは、正弦波交流電圧である。なお、図面中の点線部分は、交流出力電圧V
oの絶対値|V
o|の波形である。
【0029】
交流出力電圧V
oの絶対値の大きさが外部基準電圧V
ref以下であることは、すなわち、正の半周期では、交流出力電圧V
oの値が外部基準電圧V
ref以下で、負の反周期では、交流出力電圧V
oの値が負の外部基準電圧V
ref以上であることをいう。同様に、交流出力電圧V
oの絶対値の大きさが外部基準電圧V
refより大きいことは、すなわち、正の半周期では、交流出力電圧V
oの値が外部基準電圧V
refより大きく、負の半周期では、交流出力電圧V
oの値が負の外部基準電圧V
refより小さいことをいう。
【0030】
図に示すように、正、負の半周期からなる一周期において、時刻tp0〜時刻tp1、時刻tp2〜時刻tn0、時刻tn0〜時刻tn1、時刻tn2〜時刻tp0の区間では、交流出力電圧V
oの値が外部基準電圧V
ref以下である。一方、時刻tp1〜時刻tp2、時刻tn1〜時刻tn2の区間では、交流出力電圧V
oの値が外部基準電圧V
refより大きい。なお、外部基準電圧V
refは実使用状況の必要に応じて、調整しながら設定することができる。
【0031】
以上のように、本実施形態の混合型直流交流交換システムは、電源変換装置30から出力する交流出力電圧V
oを外部基準電圧V
refと比較する。そして、交流出力電圧V
oに比べて、負荷50の必要な負荷電圧が小さい場合、混合型直流交流変換システムは、電源変換装置30により、比較的定格電圧の小さい第1直流入力電圧V
dc1を交流出力電圧V
oに変換する。これにより、電源変換装置30のパワースイッチの切替えによるスイッチング損失を減らす。正、負の半周期ともに比較的高い電圧で継続に電力を供給しないため、全体の直流交流変換の変換効率を大幅に向上できる。
【0032】
本実施形態の混合型直流交流変換システムは、第1出力端O1および第2出力端O2と、負荷50との間に接続し、第1コイルL1、第2コイルL2およびコンデンサCoを含むフィルタ40をさらに備える。
【0033】
図3Aに示すように、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第1直流入力電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L11回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L12回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがプラスである場合、第1直流電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する電流回路は、L11回路で示したように、順番に第1直流電源10、第9ダイオードD9、第4パワースイッチS4、第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第3パワースイッチS3を経由して、再び第1直流電源10戻る。交流出力電圧V
oがプラスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L12回路に示したように、順番に第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第2ダイオードD2、第6パワースイッチS6を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0034】
図3Bは、本発明の混合型直流交流変換システムの第1実施形態であって、第1直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がマイナスである場合の電気回路を示す図である。
【0035】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第1直流入力電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L21回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L22回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第1直流電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する電流回路は、L21回路に示したように、順番に第1直流電源10、第9ダイオードD9、第1パワースイッチS1、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50、第1コイルL1、第5パワースイッチS5を経由して、再び第1直流電源10戻る。交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L22回路に示したように、順番に第1コイルL1、第6ダイオードD6、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0036】
図4Aは、本発明の混合型直流交流変換システムの第1実施形態であって、第2直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がプラスである場合の電気回路を示す図である。
【0037】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きくて、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第2直流入力電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L31回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きくて、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L32回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがプラスである場合、第2直流電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する電流回路は、L31回路で示したように、順番に第2直流電源20、第8パワースイッチS8、第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第3パワースイッチS3を経由して、再び第2直流電源20戻る。交流出力電圧V
oがプラスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L32回路に示したように、順番に第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第3パワースイッチS3、第9ダイオードD9、第4パワースイッチS4を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0038】
図4Bは、本発明の混合型直流交流変換システムの第1実施形態であって、第2直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がマイナスである場合の電気回路を示す図である。
【0039】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きく、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第2直流入力電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L41回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きく、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L42回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第2直流電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する電流回路は、L41回路に示したように、順番に第2直流電源20、第7パワースイッチS7、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50、第1コイルL1、第5パワースイッチS5を経由して、再び第2直流電源20戻る。交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L42回路に示したように、順番に第1コイルL1、第5パワースイッチS5、第9ダイオードD9、第1パワースイッチS1、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0040】
ここで、本実施形態の混合型直流交流変換システムにおいて、第2直流入力電圧V
dc2は、第1直流入力電圧V
dc1をブーストコンバータ(boost converter)により昇圧して生成できる。そこで、上述の二つの直流入力電圧を電力として供給するものと、同じ効果が得られる。
【0041】
<混合型直流交流システムの実施形態2>
図5Aは、本発明の混合型直流交流変換システムの第2実施形態であって、第1直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がプラスである場合の電気回路を示す図である。
図3Aに示す実施形態との最大の差異は、
図5Aに示す実施形態において、第2直流入力電圧V
dc2は、昇圧変換装置70により第1直流入力電圧V
dc1を昇圧して生成するところである。
【0042】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第1直流入力電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L51回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L52回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがプラスである場合、第1直流電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する電流回路は、L51回路で示したように、順番に第1直流電源10、第9ダイオードD9、第4パワースイッチS4、第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第3パワースイッチS3を経由して、再び第1直流電源10戻る。交流出力電圧V
oがプラスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L52回路に示したように、順番に第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第2ダイオードD2、第6パワースイッチS6を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0043】
図5Bは、本発明の混合型直流交流変換システムの第2実施形態であって、第1直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がマイナスである場合の電気回路を示す図である。
図3Bに示す実施形態との最大の差異は、
図5Bに示す実施形態において、第2直流入力電圧V
dc2は、昇圧変換装置70により第1直流入力電圧V
dc1を昇圧して生成するところである。
【0044】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第1直流入力電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L61回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
ref以下であって、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L62回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第1直流電圧V
dc1を負荷50への電力として供給する電流回路は、L61回路に示したように、順番に第1直流電源10、第9ダイオードD9、第1パワースイッチS1、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50、第1コイルL1、第5パワースイッチS5を経由して、再び第1直流電源10戻る。交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L62回路に示したように、順番に第1コイルL1、第6ダイオードD6、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0045】
図6Aは、本発明の混合型直流交流変換システムの第2実施形態であって、第2直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がプラスである場合の電気回路を示す図である。
図4Aに示す実施形態との最大の差異は、
図6Aに示す実施形態において、第2直流入力電圧V
dc2は、昇圧変換装置70により第1直流入力電圧V
dc1を昇圧して生成するところである。
【0046】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きくて、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第2直流入力電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L71回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きくて、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L72回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがプラスである場合、第2直流電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する電流回路は、L71回路で示したように、順番に第2直流電源20、第8パワースイッチS8、第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第3パワースイッチS3を経由して、再び第2直流電源20戻る。交流出力電圧V
oがプラスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L72回路に示したように、順番に第1コイルL1、負荷50、第2コイルL2、第3パワースイッチS3、第9ダイオードD9、第4パワースイッチS4を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0047】
図6Bは、本発明の混合型直流交流変換システムの第2実施形態であって、第2直流入力電圧を電力として供給し、かつ交流出力電圧がマイナスである場合の電気回路を示す図である。
図4Bに示す実施形態との最大の差異は、
図6Bに示す実施形態において、第2直流入力電圧V
dc2は、昇圧変換装置70により第1直流入力電圧V
dc1を昇圧して生成するところである。
【0048】
交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きく、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が充電動作期間である場合、第2直流入力電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の充電動作期間中の電流回路を、L81回路で示す。一方、交流出力電圧V
oの絶対値が外部基準電圧V
refより大きく、フィルタ40の第1コイルL1と第2コイルL2が放電動作期間である場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する。電源変換装置30の放電動作期間中の電流回路を、L82回路で示す。すなわち、交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第2直流電圧V
dc2を負荷50への電力として供給する電流回路は、L81回路に示したように、順番に第2直流電源20、第7パワースイッチS7、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50、第1コイルL1、第5パワースイッチS5を経由して、再び第2直流電源20戻る。交流出力電圧V
oがマイナスである場合、第1コイルL1および第2コイルL2の充電電圧を負荷50への電力として供給する電流回路は、L82回路に示したように、順番に第1コイルL1、第5パワースイッチS5、第9ダイオードD9、第1パワースイッチS1、第2パワースイッチS2、第2コイルL2、負荷50を経由して、再び第1コイルL1に戻る。
【0049】
<混合型直流交流システムの制御方法の実施形態>
図7は、本発明の混合型直流交流変換システムの制御フローチャートである。本発明の混合型直流交流変換システムの制御方法は、以下のステップを有する。
【0050】
(ステップS100)
第1直流電源から第1直流入力電圧を供給し、第2直流電源から電圧値が第1直流入力電圧よりも大きい第2直流入力電圧を供給するステップS100を有する。
【0051】
(ステップS200)
第1直流電源および第2直流電源と並列に接続する電源変換装置により、第1直流入力電圧または第2直流入力電圧を交流出力電圧に変換するステップS200を有する。
【0052】
電源変換装置は、第1パワースイッチおよび当該第1パワースイッチと並列に接続する第1ダイオードと、第2パワースイッチおよび当該第2パワースイッチと並列に接続する第2ダイオードと、第3パワースイッチおよび当該第3パワースイッチと並列に接続する第3ダイオードと、第4パワースイッチおよび当該第4パワースイッチと並列に接続する第4ダイオードと、第5パワースイッチおよび当該第5パワースイッチと並列に接続する第5ダイオードと、第6パワースイッチおよび当該第6パワースイッチと並列に接続する第6ダイオードと、第7パワースイッチおよび当該第7パワースイッチと並列に接続する第7ダイオードと、第8パワースイッチおよび当該第8パワースイッチと並列に接続する第8ダイオードと、第9ダイオードと、を備える。
【0053】
第3パワースイッチは、第2パワースイッチに直列に接続する。さらに、第2パワースイッチは、第1パワースイッチに直列に接続して、第1経路を形成する。また、第2パワースイッチと第3パワースイッチの接続部を第2出力端とする。
【0054】
第5パワースイッチを第4パワースイッチに直列に接続する。第5ダイオードの陽極と、第3ダイオードの陽極と、第1直流電源の負極と、第2直流電源の負極と、を接続する。
【0055】
第6パワースイッチを第1ダイオードの陽極と第4ダイオードの陽極の間に接続し、第6パワースイッチと第4パワースイッチの接続部を第1出力端とする。そして、第1出力端および第2出力端により交流出力電圧を出力する。
【0056】
第7ダイオードの陽極を第6ダイオードの陰極に接続し、第7パワースイッチを第2パワースイッチに直列に接続し、さらに第2パワースイッチを第3パワースイッチに直列に接続して第2経路を形成し、当該第2経路を第2直流電源に並列に接続する。
【0057】
第8ダイオードの陽極と第6ダイオードの陽極を接続し、第8ダイオードの陰極と、第7ダイオードの陰極と、第2直流電源の正極と、を接続する。
【0058】
第9ダイオードの陰極と、第1ダイオードの陰極と、第4ダイオードの陰極とを接続し、第9ダイオードの陽極を第1直流電源の正極に接続して、第1経路が第9ダイオードを通じて、第1直流電源に並列に接続する。
【0059】
上述した電源変換装置の回路トポロジーにより、第1直流入力電圧または第2直流入力電圧を直流交流変換して、負荷への電力として供給する。
【0060】
本発明の混合型直流交流変換システムは、第1出力端および第2出力端と、負荷との間に接続し、第1コイル、第2コイルおよびコンデンサを含むフィルタをさらに備える。
【0061】
ここで、本発明の混合型直流交流変換システムにおいて、第2直流入力電圧は、第1直流入力電圧をブーストコンバータ(boost converter)により昇圧して生成できる。そこで、上述の二つの直流入力電圧を電力として供給するものと、同じ効果が得られる。
【0062】
(ステップS300)
比較ユニットに交流出力電圧および外部基準電圧が入力されるステップS300を有する。
【0063】
(ステップS400)
交流出力電圧の絶対値が外部基準電圧以下である場合、比較ユニットは、第1直流入力電圧を交流出力電圧に変換して、負荷への電力として供給するように、電源変換装置を制御する制御信号を出力するステップS400を有する。
【0064】
(ステップS500)
交流出力電圧の絶対値が外部基準電圧より大きい場合、比較ユニットは、第2直流入力電圧を交流出力電圧に変換して、負荷への電力として供給するように、電源変換装置を制御する制御信号を出力するステップS500を有する。
【0065】
本発明の混合型直流交流交換システムの制御方法は、電源変換装置から出力する交流出力電圧を外部基準電圧と比較する。そして、交流出力電圧に比べて、負荷の必要な負荷電圧が小さい場合、混合型直流交流変換システムは、電源変換装置により、比較的定格電圧の小さい第1直流入力電圧を交流出力電圧に変換する。これにより、電源変換装置のパワースイッチの切替えによるスイッチング損失を減らす。正、負の半周期ともに比較的高い電圧で継続に電力を供給しないため、全体の直流交流変換の変換効率を大幅に向上できる。
【0066】
また、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変化が可能である。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められ、本発明の技術的思想および技術的思想から変化されるあらゆる実施形態は、すべて本発明の技術的範囲に含まれる。任意の当業者が本発明に基づいて、容易に想到できる変化または改造もすべて本発明の特許請求の範囲に含まれる。