【実施例】
【0026】
以下、本発明の一実施例を、丸型形状をした皿を食器例として
図1〜
図13を参照しながら説明する。
【0027】
図1は本発明の一実施例の食器である皿の洗浄方法を実施する洗浄装置の基本構成を示す正面構成図、
図2は
図1のA−A線における側断面図、
図3は皿の収納具の概観斜視図、
図4は
図3の収納具の上面図、
図5は複数の皿を鉛直方向に積み重ねた状態を示す概観図、
図6は鉛直方向に積み重ねた皿を収納具に収納した状態を示す正面図、
図7は収納具を鉛直方向から水平方向に倒した状態における皿の姿勢を示す図、
図8は区画用位置規制部材の概観斜視図、
図9は食器位置調節部材を設けて鉛直方向に積み重ねた皿を収納具に収納した状態を示す正面図、
図10は食器位置調節部材を設けて収納具を鉛直方向から水平方向に倒した状態における皿の姿勢を示す図、
図11〜13は食器位置調節部材を設けて収納具に複数の皿を収納した場合の洗浄時における皿の姿勢状態変化を示す図である。
【0028】
図1に示すように、洗浄装置1は、搬送手段であるコンベア2と、コンベア2の下方に位置する仕切部材3により上下方向に区分され、下方部は下部外郭体4によって機器スペース5を構成している。上方部は上部外郭体6によって洗浄スペース7を構成している。
【0029】
また洗浄水を貯留するタンク8からポンプ9によって洗浄水を噴射するノズル10、11を備えている。複数の皿37を収納した収納具14がコンベア2に位置し、
図1中の実線矢印方向に所定の速度で移動するものである。なおコンベア2は収納具14に収納した皿37に、ノズル10、11より噴射する洗浄水の妨げにならないようレール状に構成されている。タンク8、ポンプ9、ノズル10、11は配管12、13により接続されている。
【0030】
図2に示すように、ノズル10、11は、鉛直中心を挟んで互いに所定角度(θ2)を有して配置し、皿37の上半部側より皿37の略中央部に向けて洗浄水を噴射する。またノズル10、11は、
図1に示すように鉛直面に対して所定角度(θ1)を有して配置しているものである。
【0031】
さらにノズル10、11の各々と皿37との距離は、皿37の複数の大きさに対応させるため、最も外径の大きい皿37をベースにできるだけ皿37の周端部に近接した位置に配置している。なおノズル10、11の所定角度(θ1)は鉛直面に対して例えば略10度に設定しているものである。
【0032】
洗浄スペース7には、収納具14の移動方向に沿って皿37を収納した複数の収納具14が所定間隔をおいてコンベア2上に位置し、収納具14に対応した位置に各々ノズル10、11を備えている。また洗浄スペース7は、収納具14の入口側から荒洗浄ゾーン7a、中間洗浄ゾーン7b、仕上げ洗浄ゾーン7cに区分されている。各々の洗浄ゾーンに、洗浄水を
貯留するタンク8、ポンプ9、ノズル10、11を一つのユニットとして少なくとも一つ備えているものである。なお洗浄ゾーンの区分およびその数、各々の洗浄ゾーンにおけるタンク8、ポンプ9、ノズル10、11の各々の配置数は一例であって、これに限定されるものではない。
【0033】
図3の皿37の収納具14の概観斜視図および
図4の収納具14の上面図に示すように、収納具14は主に収納部15、保持部26により構成されている。収納部15はベース板16、枠17を有し、ベース板16と枠17は所定長さの支柱18、19、20、21により一体化されている。さらに断面が円形である棒状の支持体22、23がベース板16と枠17の間に固定されている。また保持部26はベース板27、枠28を有し、ベース板27と枠28は所定長さの支柱29、30、31、32により一体化されている。さらに断面が円形である棒状の支持体33、34がベース板27と枠28の間に固定されている。収納部15の支柱21と保持部26の支柱31の複数個所に回動部材35を設け、収納部15と保持部26を回動自在に構成して保持部26の開閉を可能としてある。さらに保持部26の支柱32にフック部材36を設けて、保持部26を収納部15に対して閉状態したとき各々を固定するようにしたものである。枠17には取手24を設け、この取手24は回動部材25によって回転可能に構成されている。
【0034】
図5、
図6に示すように、喫食後における未洗浄の食器である皿37は、皿37の表面37aを上にして所定個数(例えば10〜20個)鉛直方向(縦方向)に積み重ねる。
これを一単位として鉛直方向の姿勢にした収納具14の保持部26を開状態として収納部15に収納する。最下部の皿37の裏面37bの糸底37dがベース板16上に乗り、皿37の周端部37cが支持体22、23に接触するまで押し込んで収納する。
【0035】
さらに、前記一単位として所定個数鉛直方向(縦方向)に積み重ねた複数の食器を、収納具14の区画用位置規制部材38の上に挿入する。このとき最下部の皿37の裏面37bの糸底37dが区画用位置規制部材38の上に乗り、皿37の周端部37cが支持体22、23に接触するまで押し込んで収納する。
【0036】
この後、保持部26を回動させて閉状態とする。このとき皿37の周端部37cが支持体33、34に接触または近接した状態なる。これによって所定個数、鉛直方向に積み重ねた皿37は、支持体22、23、33、34により周端部37cの複数個所が支持される。
【0037】
また、前記一単位として区画用位置規制部材38の上に積み重ねた皿37の先頭(最上部)に位置する皿37の表面37aと、最後尾(最下部)位置する皿37の裏面37bとの全長(L1)に対して、先頭(最上部)に位置する皿37の表面37aと枠17、28の内面とに所定のスペース(L2)を有するように収納具14に積み重ねた皿37を収納する。
【0038】
また、前記一単位としてベース板16、27の上に積み重ねた皿37の先頭(最上部)に位置する皿37の表面37aと、最後尾(最下部)位置する皿37の裏面37bとの全長(L1)に対して、先頭(最上部)に位置する皿37の表面37aと区画用位置規制部材38の下面とに所定のスペース(L2)を有するように収納具14に積み重ねた皿37を収納する。所定のスペース(L2)は、例えば10〜20ミリメートルに設定する。(S1)は互いに隣り合う皿37の周端部37cの間隔を示す。
【0039】
皿37を鉛直方向に積み重ね、これを一単位として鉛直方向の姿勢にした収納具14に収納するようにしたが、収納部15を下にして収納具14を水平方向(横方向)の姿勢として、一単位ごとに積み重ねた皿37を収納することもできる。収納具14を鉛直方向または水平方向の姿勢として、皿37を少数ごとに所定個数収納してもよい。
【0040】
収納具14に複数の皿37を収納した後、収納具14を、収納部15を下にして水平方向の姿勢にして洗浄スペース7のコンベア2上に投入する。収納具14を鉛直方向から水平方向にした際の複数の皿37の姿勢状態を
図7に示す。
【0041】
また、収納具14を水平方向にした際には、前記一単位として所定個数鉛直方向(縦方向)に積み重ねた複数の食器を、収納具14の区画用位置規制部材38の上に収納した皿37の内、先頭に位置する皿37の表面37a側の下部が枠17(位置規制部材)に接触し、最後尾に位置する皿37の裏面37b側の一部が区画用位置規制部材38に接触して、両端の位置が規制されている。
【0042】
この状態において、収納具14を鉛直方向にして複数の皿37を収納したときの先頭に位置する皿37の表面37aと枠17、28の内面との所定のスペース(L2)に相当する所定範囲において、複数の皿37の周端部37cが支持体22、23、33、34を自由に滑って重ね方向に沿って移動自在に支持されている。
【0043】
さらに、前記一単位として所定個数鉛直方向(縦方向)に積み重ねた複数の食器を、収納具14のベース板16、27(位置規制部材)の上に収納した皿37の内、先頭に位置する皿37の表面37a側の下部が区画用位置規制部材38に接触し、最後尾に位置する皿37の裏面37b側の一部がベース板16、27(位置規制部材)に接触して、両端の位置が規制されている。
【0044】
この状態において、収納具14を鉛直方向にして複数の皿37を収納したときの先頭に位置する皿37の表面37aと区画用位置規制部材38の下面との所定のスペース(L2)に相当する所定範囲において、複数の皿37の周端部37cが支持体22、23、33、34を自由に滑って重ね方向に沿って移動自在に支持されている。
【0045】
このように、区画用位置規制部材38で区画して収納した各々の複数の皿37の周端部37cが支持体22、23、33、34を自由に滑って重ね方向に沿って移動自在に支持するとともに、複数の皿37全体の周端部37cおよび先頭に位置する皿37の表面37a側と最後尾に位置する皿37の裏面37b側のみを位置規制するものである。これによって、区画した複数の皿37ごとに、所定のスペース(L2)に相当する所定範囲において、表面37a側と裏面37b側を水平方向に重ねた複数の皿37を、重ね方向に沿った移動および鉛直方向(縦方向)および水平方向(横方向)の姿勢変化を所定範囲内で自在となるようにして収納するものである。
【0046】
収納具14を水平方向にした際に、皿37の重心が皿37の裏面37b側に位置することによって、複数の皿37は皿37の裏面37b側を下方として周端部37cが支持体22、23、33、34を滑って、複数の皿37は互いにその一部が接触し、折り重なるようにして同方向に所定角度(θ3)に傾斜した姿勢となっている。また、互いに隣り合う皿37の下方側の周端部37cの間隔(S2)は、上方側の周端部37cの間隔(S3)よりも広くなった状態となる。
【0047】
次に、
図8に示す区画用位置規制部材38を説明する。区画用位置規制部材38は、例えばシリコンゴム等の弾性を有する材料で構成し、挿入口38aを支持体22、23、33、34の円周方向からに挿入して軸孔38b部分で保持させて装着する。区画用位置規制部材38が弾性を有することから、支持体22、23、33、34に着脱自在に装着することができるとともに、支持体22、23、33、34の軸長方向にも移動させることができるように構成しているものである。なお、区画用位置規制部材38の材質、構成、固定方法はこれに限定するものではなく、他の手段であってもよい。
【0048】
以上のように、本発明の食器の収納具は、表面側と裏面側を水平方向に重ねた複数の食器の周端部を重ね方向に沿って支持する複数の支持体と、前記複数の食器を重ね方向において複数に区画する区画用位置規制部材と、前記区画した複数の食器ごとに先頭に位置する食器の表面側と最後尾に位置する食器の裏面側の位置を規制する位置規制部材を有し、
前記区画した複数の食器を重ね方向に沿った移動および姿勢変化を所定範囲内(L2)で自在となるようにして収納するものである。
【0049】
このように、区画用位置規制部材38で複数に区画した収納具14内に複数の食器を分割して収納するもので、重い食器、サイズの大きな食器等であっても最適な数を一単位として設定して、これを収納具14への収納、または取り出しを行う。これによって、食器の収納具14への収納、または取り出しの労力を軽減させることができる。したがって様々な食器の収納性を向上させることができる。
【0050】
さらに、先頭に位置する食器の表面側と最後尾に位置する食器の裏面側の位置を規制する位置規制部材を有して、区画した複数の食器を重ね方向に沿った移動および姿勢変化を所定範囲内で自在となるようにして収納することによって、収納した食器の姿勢を安定化させることができる。また、洗浄水による洗浄を安定して行うことができるものである。
【0051】
次に、
図9、
図10を用いて、食器位置調節部材100a、100bを支持体22、23、33、34に装着して、先頭に位置する皿37の表面側と最後尾に位置する皿37の裏面側を規制する位置間の距離を調節可能として複数の皿37を収納した例を説明する。なお、食器位置調節部材100a、100bは、前記した区画用位置規制部材38と同一のものを用いる。
【0052】
特に学校給食においては、クラスの生徒数の若干の変動によって、皿37の収納数も変動する場合がある。生徒数が減少したときには、収納具14に収納する皿37の収納数も減少し、前記した所定のスペース(L2)が大きくなる。これによって収納具14を水平方向にしたときに複数の皿37の傾斜角度が大きくなり収納具14内での複数の皿37の姿勢がばらつくとともに不安定となって、後述する洗浄時に互いに隣り合う皿37を洗浄水によって確実に離間させることができなくなる場合がある。
【0053】
このため、例として
図9、
図10に示すように、収納数が減少したときに食器位置調節部材100a、100bを用いて、所定のスペース(L2)を最適寸法に調節するものである。皿37の周端部37cの減少分の間隔(ピッチ)に相当する位置に、食器位置調節部材100a、100bを支持体22、23、33、34に装着し、
図6に示す皿37の収納数として収納した場合と所定のスペース(L2)を同一に調整する。この場合は食器位置調節部材100a、100bが先頭に位置する皿37の表面側37aの位置規制部材の機能を備えることになる。
【0054】
なお、実施例において、食器位置調節部材100a、100bは、区画用位置規制部材38と同一のものを用いて、支持体22、23、33、34に着脱自在に装着することができるとともに、支持体22、23、33、34の軸長方向にも移動させることができるように構成しているものである。なお、食器位置調節部材100a、100bは、材質、構成、固定方法はこれに限定するものではなく、他の手段であってもよい。
【0055】
区画した複数の食器ごとに、複数の皿37の重ね方向に食器位置調節部材100a、100bを設けて、先頭に位置する皿37の表面側と最後尾に位置する皿37の裏面側を規制する位置間の距離を調節可能としたことによって、皿37の収納数の変動に対して、収納具14全体の変更の必要がなく柔軟に対応することができる。
【0056】
また、食器位置調節部材100a、100bを支持体22、23、33、34に備えたことによって、必要性に応じて簡単に装着することができる。さらに、食器位置調節部材100a、100bを複数の皿37の重ね方向に移動可能としたことによって、皿37の収納数のより多くの変動に簡単に対応することができる。また、食器位置調節部材100a、100bを着脱自在としたことによって、必要性に応じて簡単に対応することができる。
【0057】
なお、区画用位置規制部材38の食器の重ね方向の位置を変えて、区画した複数の食器の各々の数を調節することもできる。この場合には材質、形状等の異なる食器をそれぞれの条件に合わせて同一の収納具14内に収納することができる。
【0058】
また、区画用位置規制部材38は、食器位置調節部材100a、100bと同様に、支持体22、23、33、34に備えたことによって、必要性に応じて簡単に装着することができる。さらに、区画用位置規制部材38を複数の皿37の重ね方向に移動可能としたことによって、皿37の収納数のより多くの変動に簡単に対応することができる。また、区画用位置規制部材38を着脱自在としたことによって、必要性に応じて簡単に対応することができる。
【0059】
次に、
図11〜13は区画用位置規制部材および食器位置調節部材を設けて収納具に複数の皿を収納した場合の洗浄時における皿の姿勢状態変化を示す図である。また図中において、Wは噴射された洗浄水の流れを示す。
【0060】
図11(a)、(b)、
図12(a)、(b)は、固定配置したノズル10、11に対し、コンベア2により収納具14が移動して、区画用位置規制部材38よりも前方側に区画した複数の皿37の洗浄の状態を示す。
【0061】
図11(a)は、収納具14の移動方向における先頭に位置する皿37の表面37aの洗浄状態を示す。ノズル10、11から先頭に位置する皿37の表面37aと枠17、28との間隔部分に洗浄水が噴射される。これによってノズル10、11からの洗浄水が皿37の表面37a部において衝突流となって拡散し汚れを除去するものである。特に皿37の表面37a部と枠17、28との間で洗浄水が跳ね返りながら表面37a部に当たることによって汚れを確実に除去するものである。
【0062】
図11(a)の状態においては、複数の食器37は所定角度に傾斜した姿勢であるが、ノズル10、11からの洗浄水が皿37の表面37aへの動圧を与え、また皿37の表面37a部と枠17、28との間隔を上方から下方へ洗浄水が流動することによって、
図11(b)に示すように、皿37の表面37aの下部が食器位置調節部材100aから離れて離間し、先頭から最後尾に位置する複数の皿37が所定角度に傾斜した姿勢から略鉛直姿勢に変化する。さらに皿37の表面37a部と枠17、28との間隔を上方から下方へ洗浄水が流動し、皿37の表面37aの汚れを除去するものである。
【0063】
図12(a)は、
図11(b)の状態から固定配置したノズル10、11に対し、コンベア2により収納具14が移動して、洗浄水が先頭に位置する皿37の周端部37cに当たった後、先頭に位置する皿37の周端部37cと隣り合う二番目の皿37の周端部37cとの間隔(S3)に洗浄水が入り込み、入り込んだ洗浄水の動圧および静圧が、先頭に位置する皿37の裏面37bおよび二番目の皿37の表面37aに作用してこれらを押し広げ、先頭に位置する皿37は、枠17、28側へ支持体22、23、33、34を周端部37cが滑って移動して食器位置調節部材100aへ接触し、同時に先頭に位置する皿37と隣り合う二番目の皿37とが接触した状態から離れて離間する。なおノズル10、11から噴射する洗浄水の収納具14の移動方向における幅は細く絞る必要はなく、例えば互いに隣り合う皿37の周端部37のピッチ寸法程度でよい。
【0064】
前記離間した間隔内を洗浄水が上部から下部方向および上部から横方向に流動し、先頭に位置する皿37の裏面37bおよび二番目の皿37の表面37aの汚れを除去して洗浄するものである。洗浄水が離間した間隔内を流動するとき、皿37の表面37aおよび裏面37bの汚れを確実に除去するとともに、離間した間隔の形成を保持することができる。また、収納具14に収納した複数の皿37は略鉛直姿勢を維持したままの状態となる。
【0065】
さらに、収納具14が移動することで、洗浄水が二番目の皿37の周端部37cに当たった後、二番目の皿37の周端部37cと隣り合う三番目の皿37の周端部37cとの間隔(S3)に洗浄水が入り込み、入り込んだ洗浄水の動圧および静圧が、二番目の皿37の裏面37bおよび三番目の皿37の表面37aに作用してこれらを押し広げ、二番目に位置する皿37は、枠17、28側へ支持体22、23、33、34を周端部37cが滑って移動して先頭に位置する皿37へ接触し、同時に二番目に位置する皿37と隣り合う三番目の皿37とが接触した状態から離れて離間する(図示なし)。洗浄水が離間した間隔内を流動するとき、皿37の表面37aおよび裏面37bの汚れを確実に除去するとともに、離間した間隔の形成を保持することができる。この動作を収納具14が移動することにより順次繰り返す。
【0066】
図12(b)は、収納具14の移動により、ノズル10、11からの洗浄水が、最後尾に位置する皿37の裏面37bの位置に移動したときの洗浄状態を示す。ノズル10、11の洗浄水は、最後尾に位置する皿37の裏面37bに接触して流動し、最後尾に位置する皿37の裏面37bの汚れを除去し洗浄する。
【0067】
一般的に食器の表面よりも食器の裏面の汚れは少ないが、前記作用により最後尾に位置する皿37の裏面37bの汚れを確実に除去するものである。
【0068】
図13(a)、(b)は、固定配置したノズル10、11に対し、コンベア2により収納具14が移動して、区画用位置規制部材38よりも後方側に区画した複数の皿37の洗浄の状態を示す。
【0069】
図13(a)は、
図11(a)の状態と同様に、ノズル10、11から先頭に位置する皿37の表面37aに洗浄水が噴射される。これによってノズル10、11からの洗浄水が皿37の表面37a部において衝突流となって拡散し汚れを除去するものである。
【0070】
以降、コンベア2による収納具14の移動によって、
図11(a)、(b)、
図12(a)、(b)に示したと同様の洗浄の動作を、区画用位置規制部材38よりも後方側に区画した複数の皿37においても繰り返し、これによって収納具14に収納した複数の皿37全体の洗浄を行う。なお
図11〜13に示した洗浄動作時において、収納具14自体もノズル10、11から噴射した洗浄水および皿37からの洗浄水の流動によって洗浄されるものである。
【0071】
以上のように、
図11〜13に示した洗浄動作を、荒洗浄ゾーン7a、中間洗浄ゾーン7b、仕上げ洗浄ゾーン7cにおいて行い、収納具14とともに収納した皿37の洗浄を完了する。洗浄を終了した皿37は、収納具14に収納したまま、次工程で例えば乾燥、殺菌等を行い保管されるものである。なお一つの洗浄ゾーンにおいて、収納具14の一方向の移動により
図11〜13に示した洗浄動作を複数回行うようにしてもよく、必要に応じて選択する。
【0072】
なお、丸形状の食器としてお椀が、また四角形状の皿、トレイあるが、食器の収納具および洗浄方法は前記皿37と同様の構成、洗浄動作、作用、効果となるものである。
【0073】
なお、図示しないが、収納具14を一方向の移動から駆動手段により往復移動させて皿37の洗浄を行うか、または収納具14を固定し、駆動手段によりノズル10、11を往復移動させて皿37の洗浄を行うことによって、洗浄装置の小型化が可能となり、省スペース化を図ることができる。特に洗浄する皿37の個数の比較的少ない場合に最適である。
【0074】
以上のように、本発明の食器の洗浄方法は、区画用位置規制部材により区画して収納具に収納した各々の複数の食器ごとに、食器の周端部にノズルから洗浄水を重ね方向に沿って順次噴射し、前記ノズルから噴射した洗浄水により、接触した互いに隣り合う食器を離して離間させ、離間した間隔に流入した洗浄水の流動により複数の食器の洗浄を順次行うことを特徴とする食器の洗浄方法としたものである。
【0075】
従来は、磁器製、金属製等からなる重い食器、サイズの大きな食器においては、ノズルから噴射した洗浄水により、接触した互いに隣り合う食器を離して離間させるときに、傾斜
姿勢で収納した複数の食器を略鉛直方向の姿勢に変化させ難く、洗浄水の噴射圧力をより大きくする必要があった。
【0076】
本発明の洗浄方法においては、重い食器、サイズの大きな食器を区画用位置規制部材により区画して収納具に分割して収納した各々の複数の食器ごとに、ノズルから洗浄水を順次噴射することによって、洗浄水の噴射圧力をより大きくすることなく、傾斜姿勢で収納した複数の食器を略鉛直方向の姿勢に変化させ易く、接触した互いに隣り合う食器を確実に離して離間させ、離間した間隔に流入した洗浄水の流動により洗浄を行うことができる。したがって、本発明の食器の洗浄方法によれば、食器の汚れを確実にかつ効率的に除去することができるものである。