(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施例による多孔性アノード活物質について、さらに具体的に説明する。
【0018】
図1を参照して、本発明の一実施例による多孔性アノード活物質は、14族元素の酸化物10と、リチウムと反応しない非活性相であるシリカ11とを含む。ここで、14族元素の酸化物は、メソ孔を有しているメソポーラス特性を具備している。
【0019】
前記シリカは、リチウムと反応をしないので、電池を充電または放電しても、体積が変化しない。
【0020】
本発明の一実施例による多孔性アノード活物質は、活物質を多孔性構造にする非活性相であるシリカを一部除去せずに高容量活物質に導入し、活物質の全体的な構造を安定化させることによって、従来のアノード活物質である黒鉛のような炭素系物質に比べ、高容量でありつつ、また、
図1に図示されているように、充放電時に体積膨脹する場合、応力発生が抑制される効果を得ることができる。従って、高い容量が維持される特性を示す。
【0021】
前記14族元素の酸化物の例としては、酸化スズ(SnO
2)、酸化シリコン(SiO
x、0<X<2)、酸化ゲルマニウム(GeO
2)、酸化鉛(PbO)を挙げることができる。前記酸化シリコンで、xは、0.001ないし1.999であって、特にxは、1であることが望ましい。
【0022】
本発明の一実施例による多孔性アノード活物質は、平均直径が2ないし50nm、特に5〜10nmであるメソ孔を有する14族元素の酸化物を含む。もしメソ孔の直径が2nm未満であるならば、比表面積の増加によって初期効率が低くなり、50nmを超えれば、充放電反応時に気孔が体積膨脹抑制効果を発揮できずに望ましくない。
【0023】
本発明の一実施例による多孔性アノード活物質で、メソ孔の総気孔体積(ボリューム:volume)は、0.1ないし0.3cc/g、特に、0.12ないし0.22cm
3/gであることが望ましい。
【0024】
前記多孔性アノード活物質のBET(Brunauer−Emmett−Teller)表面積は、50ないし100m
2/g、特に、60ないし90m
2/gであることが望ましい。このとき、表面積は、窒素吸着を介して得た吸着等温線で、相対圧力が0.1から0.3ほどまでの吸着量を有してBET式を利用して評価したものである。
【0025】
本発明において、前述の気孔体積及び表面積特性は、窒素吸着特性を利用して評価したものである。窒素吸着は、Micromatrix社のTRISTAR 3000を利用して測定される。
【0026】
また、本発明の一実施例による多孔性アノード活物質は、X線回折分析で、CuK−アルファ(α)特性X線波長1.541Åに対するブラッグ2θ角の主ピークが、少なくとも1°以下、特に0.5°から1°の間で示される。さらに、相対的に強度の弱い1つないし2つ以上のピークが1°から2.0°の間に示されうる。かようなピークの位置をもって構造分析を行えば、多孔性アノード活物質の組成を知ることが可能である。
【0027】
前記リチウムと反応しない非活性相であるシリカの含有量は、ICP−AES(inductively coupled plasma−atomic emission spectrometer)を利用して評価できる。
【0028】
多孔性アノード活物質の総重量100重量部を基準として、シリカの含有量は、1−15重量部であり、前記14族元素の酸化物の含有量は、85−99重量部であることが望ましい。
【0029】
もしシリカの含有量が1重量部未満であるならば、非活性存在による容量維持特性の向上が微小たるものであり、15重量部を超えれば、非活性相の存在量が過度であって活物質の容量を減少させ、不導体である非活性相によって活物質の伝導度が落ちることがある。
【0030】
図2を参照し、本発明の一実施例による多孔性アノード活物質の形成過程について説明するが、14族元素としては、スズを例として挙げて説明する。
【0031】
まず、構造化されたメソポーラス・シリカ(OMS:ordered mesoporous silica)テンプレート物質を、14族元素の酸化物前駆体である14族元素塩と溶媒とを含む14族元素塩含有水溶液に含浸する(S1)。
【0032】
前記結果物を熱処理し、OMSと14族元素酸化物との複合体を形成する(S2)。
【0033】
OMSと14族元素酸化物との複合体で、14族元素酸化物は、OMSの気孔に存在するか、またはOMSを構成するシリカ間に存在し、OMSと14族元素酸化物との複合体の平均粒径は、20ないし200nmであることが望ましい。
【0034】
前記14族元素塩は、塩化スズ(SnCl
4、SnCl
2)、SnSO
4、NaSnO
3、PbSO
4、PbCl
2、GeCl
4、GeOCl
2、Na
2SiO
3、Li
2SiO
3、Li
4SiO
4からなる群から選択された一つ以上であることが望ましい。
【0035】
前記溶媒としては、水、エタノール、メタノール、アセトン、その混合物などを使用し、溶媒の含有量は、14族元素塩100重量部を基準として、50ないし300重量部であることが望ましい。
【0036】
前記OMSに対する14族元素塩含有溶液の含有量は、30−40重量部になるように調節する。
【0037】
前記熱処理温度は、300ないし800℃の範囲であることが望ましい。もし熱処理温度が300℃未満であるならば、14族元素酸化物の結晶化が十分ではなく、800℃を超えれば、OMSのメソ孔が一部崩壊しうる。そして、熱処理時間は、熱処理温度によって可変的であるが、2ないし3時間の範囲で実施する。
【0038】
前記熱処理は、酸素が存在する雰囲気で実施することが、14族元素塩の還元を抑制する側面で望ましい。
【0039】
本発明で使われるメソポーラス・シリカとしては、三次元気孔が微細細孔(micropore)で互いに連結された構造を有する分子体物質であり、特別に制限されるものではない。ただし、三次元連結構造を有する分子体物質として文献に報告された方法の通りに合成されうるKIT−6、SBA−1、SBA−15、MCM−48などがある。
【0040】
前記含浸温度は、特別に制限されるものではないが、常温(20−25℃)で実施することが望ましい。
【0041】
次に、前記OMSと14族元素酸化物との複合体を酸溶液または塩基溶液でエッチングする(S3)。
【0042】
前記酸溶液としてはHF溶液を使用し、このとき、HF溶液の濃度は、0.1ないし2Mを使用する。
【0043】
前記塩基溶液としては、NaOH溶液またはKOH溶液を利用し、NaOH溶液またはKOH溶液の濃度は、それぞれ0.1ないし5Mを使用する。
【0044】
本発明の一実施例による多孔性アノード活物質は、メソ孔が2ないし50nmである14族元素酸化物(例:酸化スズ)とシリカとからなる。
【0045】
前記シリカは、金属酸化物表面に粒子状で存在しうる。
【0046】
本発明の一実施例によれば、前記シリカが粒子状である場合、平均粒径は、20ないし200nmである形態であり、酸化スズ表面に付着している。
【0047】
本発明の一実施例による多孔性アノード活物質は、高容量のメソポーラス酸化スズのような14族元素の酸化物に、非活性相であるシリカを導入することによって、活物質構造が安定化され、黒鉛より容量と容量維持特性とが改善される。このように、容量維持特性が改善されるのは、リチウムとの体積膨脹/収縮時に発生する活物質の機械的劣化を効率的に抑制するためである。
【0048】
本発明の一実施例による多孔性アノード活物質を利用した電極及びリチウム電池について述べる。
【0049】
まず、本発明の一実施例によるアノード活物質、導電剤、バインダ及び溶媒を混合し、アノード活物質形成用組成物を準備する。このアノード活物質形成用の組成物を集電体上にコーティング及び乾燥してアノードを準備する。
【0050】
これと別途に、カソード活物質、導電剤、バインダ及び溶媒を混合し、カソード活物質形成用の組成物を得て、これを集電体上にコーティング及び乾燥し、カソードを準備する。
【0051】
前記カソード活物質としては、リチウム含有金属酸化物であり、当技術分野で一般的に使われるものであるならば、いずれも使用可能である。例えば、LiCoO
2、LiMn
xO
2x、LiNi
x−1MnxO
2x(x=1,2)またはLi
1−x−yCo
xMn
yO
2(0≦x≦0.5,0≦y≦0.5)などである。具体的に、LiMn
2O
4、LiCoO
2、LiNiO
2、LiFeO
2などがある。
【0052】
本発明で、導電剤としては、カーボンブラック、黒鉛微粒子が使われ、バインダとしては、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリテトラフルオロエチレン、及びその混合物;またはスチレンブタジエンゴム系ポリマー、その混合物、その化合物などが使われ、溶媒としては、N−メチルピロリドン、アセトン、水、その混合物などが使われうる。
【0053】
前記カソード活物質形成用の組成物及びアノード活物質形成用の組成物において、活物質、導電剤、バインダ及び溶媒の含有量は、リチウム電池で一般的に使われるレベルである。
【0054】
導電剤の含有量は、カソード活物質、アノード活物質のような電極活物質100重量部に対して60ないし90重量部であり、バインダの含有量は、電極活物質100重量部に対して5ないし20重量部である。そして、溶媒の含有量は、電極活物質100重量部に対して100ないし300重量部であることが望ましい。
【0055】
セパレータとしては、リチウム電池で一般的に使われるものであるならば、いずれも使用可能である。電解質のイオン移動に対して低抵抗であり、かつ電解液の含湿能にすぐれていることが望ましい。例えば、ガラスファイバ、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはそれらの化合物のうちから選択されたものであり、不織布または織布の形態でもよい。
【0056】
具体的に、リチウムイオン電池には、ポリエチレン、ポリプロピレンのような巻き取り可能なセパレータが使われ、リチウムイオンポリマー電池の場合には、有機電解液含浸能にすぐれたセパレータが使われるが、かようなセパレータは、下記方法によって製造されうる。
【0057】
高分子樹脂、充填剤及び溶媒を混合してセパレータ組成物が準備された後、前記セパレータ組成物が電極上部に直接コーティング及び乾燥されてセパレータフィルムが形成されるか、または前記セパレータ組成物が支持体上にキャスティング及び乾燥された後、前記支持体から剥離させたセパレータフィルムが電極上部にラミネートされて形成されうる。
【0058】
前記高分子樹脂は特別に限定されず、電極板のバインダに使われる物質がいずれも使用可能である。例えば、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、またはそれらの混合物などが使われうる。
【0059】
電解液は、リチウム電池で一般的に使われる有機溶媒とリチウム塩とからなる。
【0060】
前記有機溶媒は、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、フルオロエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、ブチレンカーボネート、ベンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、γ−ブチロラクトン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、スルホラン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジエチレングリコール、ジメチルエーテル、またはその混合物を使用し、前記リチウム塩としては、LiPF
6、LiBF
4、LiSbF
6、LiAsF
6、LiClO
4、LiCF
3SO
3、Li(CF
3SO
2)
2N、LiC
4F
9SO
3、LiSbF
6、LiAlO
4、LiAlCl
4、LiN(C
xF
2x+1SO
2)(C
yF
2y+1SO
2)(ただしx,yは自然数)、LiCl、LiIまたはその混合物が使われる。
【0061】
前記電解液で、リチウム塩の濃度は、0.4ないし1.5Mであることが望ましい。もしリチウム塩の濃度が0.4M未満であるならば、リチウム電池のイオン伝導度が低く、1.5Mを超えれば、リチウム塩自体の分解反応が増大して望ましくない。
【0062】
前述のカソードとアノードとの間にセパレータが配され、電池構造体が形成される。かような電池構造体を巻き取ったり、あるいは折り曲げて円筒形電池ケースや角形電池ケースに入れた後、前述の有機電解液が注入されれば、リチウムイオン電池が完成する。
【0063】
または、前記過程によって得た電池構造体をバイセル構造に積層させた後、有機電解液に含浸させ、得られた結果物がポーチ収容され密封されれば、リチウムイオンポリマー電池が完成する。
【0064】
本発明の一実施例によるリチウム電池は、リチウム一次電池またはリチウム二次電池であるが、特に、リチウム二次電池であることがさらに望ましい。
【0065】
以下、具体的な実施例及び比較例をもって、本発明の構成及び効果についてさらに詳細に説明するが、それらの実施例は、単に本発明をさらに明確に理解させるためのものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。
【0066】
(比較製造例1:多孔性アノード活物質の合成例)
塩化スズ(SnCl
4)1gを水に溶解して塩化スズ含有水溶液を準備し、この塩化スズ含有水溶液1gを、OMSテンプレート物質として利用されるSiO
2 3gに含浸した。
【0067】
前記結果物に対して、酸素雰囲気下で約700℃で1時間熱処理を実施し、OMSと酸化スズとの複合体を形成した。
【0068】
前記結果物に対して1MほどのHF水溶液で2時間エッチングしてOMSを取り除き、多孔性アノード活物質を得た。
【0069】
(製造例1:多孔性アノード活物質の合成例)
1M HF水溶液の代わりに、3M NaOH水溶液を利用してOMSをエッチングしたことを除いては、比較製造例1と同じ方法によって実施し、多孔性アノード活物質を得た。
【0070】
前記製造例1によって得られた多孔性アノード活物質を透過電子顕微鏡を利用して分析し、その結果を
図6に示した。
【0071】
図6を参照し、製造例1の多孔性アノード活物質は、メソ孔の直径が5−7nmである酸化スズナノロッドの集合体が形成されているということが分かる。
【0072】
(製造例2:多孔性アノード活物質の合成例)
1M HF水溶液の代わりに、1M NaOH水溶液を利用してOMSをエッチングしたことを除いては、比較製造例1と同じ方法によって実施し、多孔性アノード活物質を得た。
【0073】
(比較製造例2:多孔性アノード活物質の合成例)
1M HF水溶液の代わりに、0.5M NaOH水溶液を利用してOMSを2時間エッチングしたことを除いては、比較製造例1と同じ方法によって実施し、多孔性アノード活物質を得た。
【0074】
前記製造例1,2及び比較製造例1,2によって得る多孔性アノード活物質のX線回折特性を調べ、その結果は、
図3A及び
図3Bに示されている通りである。
【0075】
図3Aで、製造例1,2及び比較製造例1,2いずれも酸化スズ内のメソ孔分布が規則的に維持されているということが分かる。
【0076】
図3Bで、製造例1,2及び比較製造例1,2いずれでも非活性相のエッチング前後において、酸化スズの結晶性がSnO
2では同一であるということが分かる。
【0077】
前記製造例1,2及び比較製造例1,2による多孔性アノード活物質において、窒素吸着特性を利用して表面積及び気孔体積特性を調べ、その結果は、
図4Aないし
図4Dにそれぞれ示されている。ここで、気孔サイズ分布は、B.J.H.法(Barrett−Joyner−Halenda法であり、Kelvin式を利用し、メソ孔のサイズを計算して分布を知る方法であり、参照文献は、M.Kruk,M.Jaroniec,A.Sayari,Langmuir,13,6267(1997)である)によって計算され、表面積は、前記の通りにBET法を使用して評価した。
【0078】
図4Aないし
図4Bを参照し、気孔体積分布が前記言及した範囲に存在するといことが分かる。
【0079】
前記製造例1,2及び比較製造例1,2によるリチウム電池において、ICP−AESを利用し、非活性相であるシリカの含有量を調べ、その結果は、下記表1に示されている通りである。
【0081】
(比較例1:リチウム電池の製造)
比較製造例1の多孔性アノード活物質とカーボンブラック(Super−P、Timcal,Inc.)とバインダであるポリフッ化ビニリデンとを70:15:15重量の比で混合し、アノード活物質層形成用のスラリを準備した。
【0082】
銅薄膜(Cu foil)に前記電極活物質層形成用のスラリを塗布した後、ドクターブレードを使用し、膜の塗布厚が50μmになるように除膜した後、120℃で2時間真空乾燥してアノードを製造した。
【0083】
前記アノードとカソードであるリチウム薄膜とを使用し、セパレータとしてポリプロピレン膜(Cellgard 3510)を使用し、電解液としては、1.3M LiPF
6とEC:DEC(3:7重量比)との混合物を使用してリチウム電池を完成した。
【0084】
前記過程によって製作されたリチウム電池の充放電評価行った。このとき、使われた試験電池は、コインタイプ電池(CR2016)であり、充放電評価は、0.001Vまでリチウムを充電した後、1.5Vまでリチウムを放電し、これを50回反復測定した。評価時の電流条件は、電極重さ1g当たり電流が50mAになるようにした。
【0085】
(実施例1:リチウム電池の製造)
比較製造例1の多孔性アノード活物質の代わりに、製造例1の多孔性アノード活物質を使用したことを除いては、比較例1と同じ方法によって実施し、リチウム電池を製造した。
【0086】
(実施例2:リチウム電池の製造)
比較製造例1の多孔性アノード活物質の代わりに、製造例2の多孔性アノード活物質を使用したことを除いては、比較例1と同じ方法によって実施し、リチウム電池を製造した。
【0087】
(比較例2:リチウム電池の製造)
比較製造例1の多孔性アノード活物質の代わりに比較製造例2の多孔性アノード活物質を使用したことを除いては、比較例1と同じ方法によって実施し、リチウム電池を製造した。
【0088】
(参考例1:リチウム電池の製造)
比較製造例1の多孔性アノード活物質の代わりに黒鉛を使用したことを除いては、比較例1と同じ方法によって実施し、リチウム電池を製造した。
【0089】
前記実施例1,2、比較例1,2及び参考例1によるリチウム電池において、サイクル回数による容量特性変化を調べ、その結果を
図5に示した。
【0090】
図5を参照し、実施例1,2のリチウム電池は、参考例1及び比較例1,2の場合と比較し、容量及び容量維持特性にすぐれているということが分かる。
【0091】
以上で述べた通り、本発明の望ましい実施例について詳細に記述されたが、本発明が属する技術分野において当業者ならば、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲を外れずに、本発明を多様に変形して実施できるであろう。よって、本発明の今後の実施例の変更は、本発明の記述を外れるものではないのである。