特許第5662592号(P5662592)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5662592-移動端末の手書きペン 図000002
  • 特許5662592-移動端末の手書きペン 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5662592
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】移動端末の手書きペン
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20150115BHJP
【FI】
   G06F3/03 400F
【請求項の数】8
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2013-553765(P2013-553765)
(86)(22)【出願日】2011年6月2日
(65)【公表番号】特表2014-505953(P2014-505953A)
(43)【公表日】2014年3月6日
(86)【国際出願番号】CN2011075226
(87)【国際公開番号】WO2012109828
(87)【国際公開日】20120823
【審査請求日】2013年9月24日
(31)【優先権主張番号】201120038018.2
(32)【優先日】2011年2月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100162330
【弁理士】
【氏名又は名称】広瀬 幹規
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ウェン
(72)【発明者】
【氏名】カオ,シャ
【審査官】 中田 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3049960(JP,U)
【文献】 特開2001−125742(JP,A)
【文献】 特開2006−031410(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/012971(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0297028(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0205996(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0330912(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末の手書きペンであって、前記手書きペンがヘッドホンを集積した手書きペンであり、前記手書きペンは、
ヘッドホンのプラグであるペン先と、
一端がペン先に固定接続され、もう一端がペンキャップに可動接続され、その内にヘッドフォンケーブルが設置され、前記ヘッドフォンケーブルの両端がそれぞれヘッドホンのプラグと耳栓に接続されたペン本体と、
前記ペン本体に可動的に合わせて接続され、その上に耳栓が設置されたペンキャップと、備え
前記ペン本体内に前記ヘッドフォンケーブルを巻き付けるための合わせた巻線構造が接続設置され、
前記巻線構造は、
前記ペン本体に回転可能に接続された回転ベースと、
前記ペン本体内に設置され、その一端が前記回転ベースに接続され、且つねじ山により前記ヘッドフォンケーブルを巻き付ける回転スクリューと、を備えることを特徴とする移動端末の手書きペン。
【請求項2】
前記回転ベースが前記ペン本体の前記ペン先に近い一端に接続設置される請求項に記載の手書きペン。
【請求項3】
前記ペンキャップとペン本体の間が差込接続である請求項1に記載の手書きペン。
【請求項4】
前記ペン本体が密閉ペン筒である請求項1に記載の手書きペン。
【請求項5】
前記ペンキャップが回転スクリューに接続し、回転スクリューと回転ベースの間がねじ山により接続され、ペンキャップを回転することによりヘッドフォンケーブルを回転スクリューの上に巻き付け、且つ回転スクリューと回転ベースの間の取り付け及び取り外しを実現すると同時に、ペンキャップとペン本体の間の取り付け及び取り外しを実現する請求項に記載の手書きペン。
【請求項6】
前記巻線構造を採用して、前記耳栓を前記巻線構造の上に緊密に接続する請求項1に記載の手書きペン。
【請求項7】
前記ペン本体のペンキャップに近い所が開口であり、ペンキャップの上に階段が設置され、前記階段の外円周寸法が前記開口の内壁寸法と合わせて緊密な嵌め合いを実現する請求項1に記載の手書きペン。
【請求項8】
前記移動端末が携帯電話である請求項1に記載の手書きペン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末の手書きペンに関する。
【背景技術】
【0002】
大画面タッチ携帯電話の使用が次第に普及することに従って、ユーザは手書きペンに対する需要量も次第に大きくなり、同時に手書きペンに対する機能要求も次第に多様化する傾向にある。
【0003】
公共の場所で、他の人を邪魔しないために、ユーザは、携帯電話のオーディオとビデオの娯楽機能を使用するために、ヘッドホンを装着する必要がある場合がある。ヘッドホンの形状特徴により、現在、携帯電話と別々に携帯しなければならず、多くのユーザは、面倒にならないようにヘッドホンを持ち運ばなくて、ヘッドホンを長い時間に使用しなくてランダムに置くこととなり、ユーザが需要する場合に見付けることができないようになる。本発明出願の発明者は、ヘッドホンを携帯電話とセットとして携帯する構造様態ように設置すると、また客観的に携帯電話の製造コストを向上させ、マーチャントの経済利益を低下することを発見する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は移動端末の手書きペンを提供し、解決しようとする課題は、どのようにヘッドホンを集積することができ且つ構造が簡単である移動端末の手書きペンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明は移動端末の手書きペンを提供し、前記手書きペンはヘッドホンを集積した手書きペンであり、前記手書きペンは、
ヘッドホンのプラグであるペン先と、
一端がペン先に固定接続され、もう一端がペンキャップに可動接続され、その内にヘッドフォンケーブルが設置され、前記ヘッドフォンケーブルの両端がそれぞれヘッドホンのプラグと耳栓に接続されたペン本体と、
前記ペン本体に可動的に嵌め合わせて接続され、その上に耳栓が設置されたペンキャップと、備える。
【0006】
本発明の手書きペンにおいて、前記ペン本体内に前記ヘッドフォンケーブルを巻き付けるための合わせる巻線構造が接続設置される。
【0007】
本発明の手書きペンにおいて、前記巻線構造は、
前記ペン本体に回転可能に接続された回転ベースと、
前記ペン本体内に設置され、一端が前記回転ベースに接続され、且つねじ山により前記ヘッドフォンケーブルを巻き付ける回転スクリューと、を備える。
【0008】
本発明の手書きペンにおいて、前記回転ベースが前記ペン本体の前記ペン先に近い一端に接続設置される。
【0009】
本発明の手書きペンにおいて、前記ペンキャップとペン本体の間が差込接続である。
【0010】
本発明の手書きペンにおいて、前記ペン本体が密閉ペン筒である。
【0011】
本発明の手書きペンにおいて、前記ペンキャップが回転スクリューとつながっており、回転スクリューと回転ベースの間がねじ山により接続され、ペンキャップを回転することによりヘッドフォンケーブルを回転スクリューに巻き付け、且つ回転スクリューと回転ベースの間に取り付け及び取り外しを実現すると同時に、ペンキャップとペン本体の間の取り付け及び取り外しを実現する。
【0012】
本発明の手書きペンにおいて、前記巻線構造を採用して、前記耳栓を前記巻線構造の上に緊密に接続する。
【0013】
本発明の手書きペンにおいて、前記ペン本体のペンキャップに近い所が開口であり、ペンキャップの上に階段が設置され、前記階段の外円周寸法が前記開口の内壁寸法と合わせて緊密な嵌め合いを実現する。
【0014】
本発明の手書きペンにおいて、前記移動端末が携帯電話である。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以下のメリットを有する:
1、本発明において、ペン先がヘッドホンプラグであり、ペンキャップの上に耳栓が設置され、ヘッドフォンケーブルをペン本体内に設置し、移動端末の手書きペン機能を実現するだけでなく、ヘッドホン機能を実現し、且つ便利に携帯し、該構造が簡単で、携帯電話の製造コストを増加しなく、且つ外観が美しい。
【0016】
2、本発明のペン本体内に巻線構造を採用し、便利にヘッドフォンケーブルを巻き付けることができ、ヘッドフォンケーブルがペン本体内に混乱に巻き付けられ、破断が発生することを防止する。なお、該巻線構造を採用して、耳栓を該構造の上に緊密に接続することができ、一定の引っ張り力を形成し、ペンキャップがペン本体の上に意外に脱落することを防止することができ、ペンキャップを固定する役割を果たす。
【0017】
3、本発明の構造が簡単で、製造コストが低く、且つ標準化の大量生産製造が易くなり、使用の広がりが便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は本発明のヘッドホンを集積した携帯電話の手書きペン構造の模式図を示す。
図2図2は本発明のヘッドホンを集積した携帯電話の手書きペンの横断構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的、技術案及びメリットをより明確するために、以下、図面を参考して本発明の実施例を詳しく説明する。なお、衝突しない場合には、本出願における実施例及び実施例における特徴を互いに任意に組み合わせることができる。
【0020】
本発明の手書きペンは例えば携帯電話などの移動端末に適用し、本実施例は携帯電話を例として説明し、なお、本発明の手書きペンは携帯電話に適用するが、それに限定しない。
【0021】
図1に示すように、本発明実施例の移動端末の手書きペンは、ペン先1、ペン本体2及びペンキャップ3を備える。ペン先1は、タッチスクリーンの上に書き込むことに用いられ、ペン本体2は、ユーザが握って持つことを便利にし、ペンキャップ3は、ペン本体2を密閉し及び手書きペンを美観化することに用いられる。
【0022】
ペン先1がヘッドホンプラグ5である。ヘッドホンプラグ5がオーディオに連通することができ、ヘッドホンプラグ5の外層が金属であり、直接に手書きペンのペン先1として使用することができ、即ち直接にヘッドホンプラグ5を使用して携帯電話のタッチスクリーンの上に手書き入力することができる。
【0023】
ペン本体2の一端がペン先1に固定接続され、もう一端がペンキャップ3に可動接続される。ペン本体2の長さ及び太さが、握持及び携帯の便利に応じて設計される。ペン本体2の形状が常に円筒状、及び多角柱などであり、ペン本体2の材料として金属又はプラスチックを用いることができる。ペン本体2内にヘッドフォンケーブル4が設置され、ヘッドフォンケーブル4の両端がそれぞれヘッドホンプラグ5と耳栓6に接続される。ヘッドフォンケーブル4の長さがペン本体2の長さよりも大きく、ヘッドフォンケーブル4がペン本体2内に巻き付けられ、収納されることができ、使用する際、引き出すことができる。
【0024】
ペンキャップ3がペン本体2に可動的に嵌め合わせて接続され、ペン本体2と一体に接続してもよく、便利に取り外して、単独的に使用してもよい。ペンキャップ3の上に耳栓6が設置され、該耳栓6が、ほかの耳栓と同じように、人の耳に適合的に収まるように設計される。ペン本体2と便利に急速接続されるように、耳栓6の上に接続構造を設置する。
【0025】
本発明実施例において、ペン先1がヘッドホンプラグ5であり、ペンキャップ3の上に耳栓6を設置し、ヘッドフォンケーブル4をペン本体2内に設置し、携帯電話の手書きペン機能を実現するだけでなく、ヘッドホン機能を実現し、且つ便利に携帯し、該構造が簡単で、携帯電話の製造コストを増加しなく、且つ外観が美しい。
【0026】
図2に示すように、本発明実施例において、ペン本体2内にヘッドフォンケーブル4を巻き付けるための合わせる巻線構造7が接続設置される。該巻線構造7は回転ベース8と回転スクリュー9を備え、回転ベース8がペン本体2に回転可能に接続され、回転スクリュー9がペン本体2内に設置され、回転スクリュー9の一端が回転ベース8に接続され、且つねじ山によりヘッドフォンケーブル4を巻き付ける。
【0027】
回転ベース8の外側がペン本体2の外部に露出することができ、直接に該回転ベース8を回転すると、便利に回転スクリュー9を連動して回転させることができ、回転スクリュー9の上にねじ山を有するので、回転スクリュー9が回転する際、ヘッドフォンケーブル4を便利にねじ山に沿って巻き付けることができ、互いに絡み合うことを防止する。回転ベース8がペン本体2内に完全に包まれて覆われることもでき、ペン本体2を回転することにより回転ベース8を連動して回転させ、それにより回転スクリュー9を連動して回転させる。
【0028】
本発明実施例において、回転ベース8がペン本体2のペン先1に近い一端に接続設置され、このように手書きペンの重心をペン先1の付近に設置することにより、書き込みに有利である。なお、回転ベース8がペン先1に近づくことは、人間の従来の操作慣行に符合し、操作が便利になる。
【0029】
本発明実施例のペン本体2内に巻線構造7を採用して、便利にヘッドフォンケーブル4を巻き付けることができ、ヘッドフォンケーブル4がペン本体2内に混乱に巻き付けられ、破断が発生することを防止する。なお、該巻線構造7を採用して、耳栓6を該構造の上に緊密に接続し、一定の引っ張り力を形成し、ペンキャップ3がペン本体2の上に意外に脱落することを防止することができ、ペンキャップ3を固定する役割を果たす。
【0030】
なお、ペンキャップ3と回転スクリュー9を接続させ、回転スクリュー9と回転ベース8の間がねじ山により接続される。使用する際、ペンキャップ3を回転して、ヘッドフォンケーブル4を回転スクリュー9の上に巻き付けることができる。回転スクリュー9と回転ベース8の間の取り付け及び取り外しを実現すると同時に、ペンキャップ3とペン本体2の間の取り付け及び取り外しも実現する。
【0031】
本発明実施例において、ペンキャップ3とペン本体2の間が差込接続である。ペン本体2が密閉ペン筒であり、ペンキャップ3に近い所が開口10であり、ペンキャップ3の上に階段11が設置される。ペンキャップ3の上に階段11の外円周寸法が開口10所の内壁寸法と合わせて、緊密に嵌め合うことができ、それによりペンキャップ3とペン本体2の間を便利に差し込み抜き接続することを実現する。
【0032】
以上をまとめて、以上は本発明の好ましい実施例だけであり、本発明の保護範囲を限定するものではないので、本発明の趣旨及び原則の内に作ったいずれの修正、同等置き換え、改善などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるものべきである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の構造が簡単で、製造コストが低く、且つ標準化の大量生産製造が易くなり、使用の広がりが便利になる。
図1
図2