特許第5662615号(P5662615)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5662615焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5662615
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースター
(51)【国際特許分類】
   F24C 7/04 20060101AFI20150115BHJP
   F24C 15/34 20060101ALI20150115BHJP
   A47J 37/08 20060101ALI20150115BHJP
【FI】
   F24C7/04 A
   F24C15/34 A
   A47J37/08 102
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-132001(P2014-132001)
(22)【出願日】2014年6月27日
【審査請求日】2014年6月27日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】597116252
【氏名又は名称】村山 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】村山哲夫
【審査官】 長浜 義憲
(56)【参考文献】
【文献】 実公昭57−33753(JP,Y2)
【文献】 実開平05−080434(JP,U)
【文献】 実開平06−079431(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 7/04
F24C 15/34
A47J 37/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレス加工によって一体成型される焦げ目模様焼付け具であって、
前記焦げ目模様焼付け具は、矩形の金属板の中央に上方がテーパ状に拡開する収納凹部を形成し、該収納凹部の底面部には焦げ目模様を形作る居抜き穴を打ち抜くと同時に、該居抜き穴の形状内において打ち抜き残される連結部を下方に延出させ、さらに該収納凹部の底面部の表面には凹凸状のエンボス加工突起を設けて成型し、前記収納凹部の周縁には鍔状に延設するフランジ部を形成し、該フランジ部の前後端部には落下防止を図る掛止部を形成すると共に、手元部には取り出し取っ手を形成して成ることを特徴とする焦げ目模様焼付け具。
【請求項2】
前記焦げ目模様焼付け具が、左右方向に連設されることを特徴とする請求項1記載の焦げ目模様焼付け具。
【請求項3】
前記居抜き穴の形状が、模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターの何れかまたはその組み合わせによって形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の焦げ目模様焼付け具。
【請求項4】
前記焦げ目模様焼付け具を利用したオーブントースターであって、
前記オーブントースターは、調理グリル支持架台の上下に熱源ヒーターを配し、前面にはグリル開閉扉が装着され、底面部には出し入れ自在な屑受け皿が設けられて成り、前記焦げ目模様焼付け具が、前記オーブントースターの調理グリル支持架台に懸架されて焼成調理されると共に、グリル庫の上方部に設けられる収納空間部に収納されることを特徴とする請求項1から請求項の何れか記載の焦げ目模様焼付け具を利用したオーブントースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼成される食パンの表面に焦げ目模様を焼き付ける焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターを形作る焦げ目模様を焼成される食パンの表面に焼き付けることによって、焦げ目模様による見た目の食趣や、焦げ具合の食感を楽しむことができるオーブントースターの提案がなされ、周知技術となっている。
【0003】
上記の具体的な提案としては、例えば、オーブントースターの扉の開閉に伴って焼き網が前後移動し、さらにそれに連動して模様板が開閉することで、焼成される食パンを模様板に手を触れることなく出し入れすることができる「オーブントースター」(特許文献1参照)が提案されている。
【0004】
しかしながら、上記の「オーブントースター」の提案は、焼成される食パンを模様板に手を触れることなく出し入れするオーブントースターの提案であって、焼成される食パンの表面に模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターなどの焦げ目模様を焼き付けることによって、焦げ目模様による見た目の食趣や、焼き具合の食感を楽しむことができるオーブントースターの提案ではなかった。
【0005】
また、棚に配列される線材の上側に模様板を取り付けた「オーブントースタ」(特許文献2参照)が提案されている。
【0006】
しかしながら、上記の「オーブントースタ」の提案は、棚に配列される線材の上側に模様板を単に取り付けたものに過ぎないものであって、焼成される食パンの表面に線材の遮断による白焼け現象が発生する可能性があるものであり、加えて模様板による焦げ目模様も単純な模様板の外郭陰影を形作るに過ぎないことから、焼成される食パンの焦げ目模様による見た目の食趣や、焼き具合の食感を楽しむことができるオーブントースターの提案ではなかった。
【0007】
また、トーストなどの被調理物の表面に現れる焦げ目模様の中抜き部に線材による白焼け現象の発生を防止すると共に、美しい焦げ目模様を忠実に現すことができるとされる「オーブントースター」(特許文献3参照)が提案されている。
【0008】
しかしながら、上記の「オーブントースター」の提案は、被調理物の表面に現れる焦げ目模様の中抜き部に線材による白焼け現象の発生を防止しようとするものであるが、美しい焦げ目模様を忠実に現すには、模様板の中抜き部と棚の線材が交差する部分に位置する線材を切除しなければならず、多様な模様板の形状に合わせて棚の線材を切除するには製造コストの高騰に繋がると共に、多様な模様板の形状に対応できないという問題があった。
【0009】
また、保持部材の中間に段差面に設けて模様板との間に隙間を設けることによって食パンの表面にサクッとした食感の焦げ目模様を焼き付けることができる「トースター」(特許文献4参照)が提案されている。
【0010】
しかしながら、上記の「トースター」の提案は、保持部材を多様な模様板の形状に合わせて段差状に屈曲成形加工する必要があることから、製造コストの高騰に繋がるといった問題があった。
【0011】
本出願人は、以上のような焦げ目模様を焼き付けるオーブントースターにおいて、複雑な輪郭形状を有する居抜き穴を正確に形成することができない問題点と、焦げ目模様が焼き網の線材で遮断されることによって白焼け現象が発生する問題点に着目し、それらの問題点を模様板ならびに焼き網の組み合わせ形状によって解決することができないかという発想の下、焼成される食パンの表面に焦げ目模様を焼き付ける焦げ目模様焼付け具と、それを利用したオーブントースターを開発し、本発明における「焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースター」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2004-60982号公報
【特許文献2】特開2001-201061号公報
【特許文献3】特開2001-193940号公報
【特許文献4】特開2000-5079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は上記問題点に鑑み、焼成される食パンの表面に焦げ目模様を焼き付ける焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースターの提供を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題を解決するためになされるもので、本発明における焦げ目模様焼付け具は、プレス加工によって一体成型される焦げ目模様焼付け具であって、前記焦げ目模様焼付け具は、矩形の金属板の中央に上方がテーパ状に拡開する収納凹部を形成し、該収納凹部の底面部には焦げ目模様を形作る居抜き穴を打ち抜くと同時に、該居抜き穴の形状内において打ち抜き残される連結部を下方に延出させ、さらに該収納凹部の底面部の表面には凹凸状のエンボス加工突起を設けて成型し、前記収納凹部の周縁には鍔状に延設するフランジ部を形成し、該フランジ部の前後端部には落下防止を図る掛止部を形成すると共に、手元部には取り出し取っ手を形成して成る手段を採る。
【0015】
また本発明の焦げ目模様焼付け具は、前記焦げ目模様焼付け具が、左右方向に連設される手段を採る。
【0017】
また本発明の焦げ目模様焼付け具は、前記居抜き穴の形状が、模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターの何れかまたはその組み合わせによって形成される手段を採る。
【0018】
また本発明のオーブントースターは、調理グリル支持架台の上下に熱源ヒーターを配し、前面にはグリル開閉扉が装着され、底面部には出し入れ自在な屑受け皿が設けられて成り、前記焦げ目模様焼付け具が、前記オーブントースターの調理グリル支持架台に懸架されて焼成調理されると共に、グリル庫の上方部に設けられる収納空間部に収納される手段を採る。
【発明の効果】
【0019】
本発明の焦げ目模様焼付け具によれば、焦げ目模様焼付け具がプレス加工によって一体成型されて形成されることによって、製造工程の短縮が図れると共に、焦げ目模様を形作る居抜き穴と、該居抜き穴の形状内において打ち抜き残される連結部を精密に加工することができることから、焼成される食パンの表面に焼き付けられる焦げ目模様を従来になく複雑且つ、細部まではっきりと焼き付けることができるといった優れた効果を奏する。
【0020】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具によれば、居抜き穴の形状内において打ち抜き残される連結部を下方に延出させて成型することによって、連結部の遮断によって発生する白焼け現象を防止できるといった優れた効果を奏する。
【0021】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具によれば、焦げ目模様焼付け具を焼成される食パンの上下方向から覆い被せることによって、焼成される食パンの両面に焦げ目模様を同時に焼き付けることができるといった優れた効果を奏する。
【0022】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具によれば、焦げ目模様焼付け具の種類を使用者の好みならびに家族構成に合わせて自由に選ぶことができることから、焼成される食パンの焦げ目模様による見た目の食趣や、焼き具合の食感を楽しむことができるといった優れた効果を奏する。
【0023】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具によれば、焦げ目模様焼付け具自体が単体で製造ならびに販売することができるため、既に家庭内で使われているオーブントースターにも後付けで取り付けることができるといった優れた効果を奏する。
【0024】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具によれば、焦げ目模様焼付け具の底面部の表面に凹凸状のエンボス加工突起を設けることによって、焼成される食パンの表面と焦げ目模様焼付け具の間に隙間が形成され、その隙間から焼成される食パンの水分が蒸発することでカリッとした食感の焦げ目を焼き付けることができるといった優れた効果を奏する。
【0025】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具を利用したオーブントースターによれば、焦げ目模様焼付け具がオーブントースターのグリル庫の上方部に設けられた収納空間部に収納されることによって、焼成調理時においては、焦げ目模様焼付け具を利用したパン焼き調理ができる同時に付属の焼き網ならびにグリル皿を収納することができ、さらに焼成調理後は、付属の焼き網ならびにグリル皿を用いてオーブン料理ができる同時に複数の焦げ目模様焼付け具を収納することができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項1の実施形態を示す説明図である。(実施例1)
図2】本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項2の実施形態を示す説明図である。(実施例2)
図3】本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例3)
図4】本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例4)
図5】本発明の焦げ目模様焼付け具を利用したオーブントースターにおける請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例5)
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、プレス加工によって一体成型される焦げ目模様焼付け具10であって、該焦げ目模様焼付け具10は、矩形の金属板の中央に上方がテーパ状に拡開する収納凹部11を形成し、該収納凹部11の底面部11aには焦げ目模様Kを形作る居抜き穴12を打ち抜くと同時に、該居抜き穴12の形状内において打ち抜き残される連結部13を下方に延出させ、さらに該収納凹部11の底面部11aの表面には凹凸状のエンボス加工突起17を設けて成型し、収納凹部11の周縁には鍔状に延設するフランジ部14を形成し、該フランジ部14の前後端部には落下防止を図る掛止部15を形成すると共に、手元部には取り出し取っ手16を形成して成る手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明の実施形態を図面を基に説明する。
【0028】
尚、本発明における焦げ目模様焼付け具10とそれを利用したオーブントースター20は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で適宜変更することができる。
【実施例1】
【0029】
図1は、本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項1の実施形態を示す説明図である。
図1(a)は全体平面図を示し、図1(b)は全体斜視図を示す。
本発明の焦げ目模様焼付け具10は、プレス加工によって一体成型される矩形の金属板の中央に上方がテーパ状に拡開する収納凹部11を形成し、該収納凹部11の底面部11aには焦げ目模様Kを形作る居抜き穴12を打ち抜くと同時に、該居抜き穴12の形状内において打ち抜き残される連結部13を下方に延出させ、さらに該収納凹部11の底面部11aの表面には凹凸状のエンボス加工突起17を設けて成型し、収納凹部11の周縁には鍔状に延設するフランジ部14を形成し、 該フランジ部14の前後端部には落下防止を図る掛止部15を形成すると共に、手元部には取り出し取っ手16を設けた形状に形成される。
【0030】
収納凹部11は、矩形の金属板の中央に上方がテーパ状に拡開する形状に形成されるもので、該収納凹部11が上方がテーパ状に拡開する形状に形成されることによって、焼成される食パンBが安定的に収納されて載置されると共に、取り出し時においては焼成された食パンBを容易に取り出すことができる。
【0031】
居抜き穴12は、収納凹部11の底面部11aに焦げ目模様Kを形作る形状に打ち抜かれて形成されるもので、プレス加工によって焦げ目模様Kを形成する居抜き穴12と打ち抜き残される連結部13と白焼けされる収納凹部11の底面部11aとが一体成型加工されることによって、複雑な形状を有する居抜き穴12であっても細部に亘って精密に打ち抜くことができる。
【0032】
連結部13は、焦げ目模様Kを形作る居抜き穴12を打ち抜くと同時に、該居抜き穴12の形状内において打ち抜き残されて下方に延出する形状に成型されるもので、連結部13が下方に延出することで、熱源ヒーター21の輻射熱21aが連結部13の上方に回り込むことによって、熱源ヒーター21による連結部13の遮断によって発生する白焼け現象を防止することができる。
【0033】
フランジ部14は、収納凹部11の周縁に鍔状に延設する形状に形成されるもので、オーブントースター20の調理グリル支持架台22に懸架されて焼成調理される形状に形成される。またフランジ部14の前後方向の長さがある程度フリーの状態に形成されることによって、既に家庭内で使われているオーブントースター20にも後付けで取り付けることができる。
【0034】
掛止部15は、フランジ部14の前後端部に設けられ、オーブントースター20の調理グリル支持架台22に懸架されている状態から落下防止を図る目的で形成されるもので、その形状は、カール状なものや、先端が丸まっている形状など特にその形状は限定されない。
【0035】
取り出し取っ手16は、フランジ部14の手元部に形成されるもので、焼成される食パンBが焼き上がった状態で手前に取り出す目的で設けられ、調理フックや布製キッチン手袋等で掴んで手前に引き出すことができる。
【0036】
図1(c)は、連結部13の拡大断面説明図を示す。
連結部13は、焦げ目模様Kを形作る居抜き穴12を打ち抜くと同時に、該居抜き穴12の形状内において打ち抜き残されて下方に延出する形状に成型されもので、連結部13が下方に延出することで、熱源ヒーター21の輻射熱21aが連結部13の上方に回り込むことによって、熱源ヒーター21による連結部13の遮断によって発生する白焼け現象を防止することができる。
【0037】
図1(d)は、焼成される食パンBが焼き上がった状態の説明図を示す。
焼成される食パンBの表面に模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターなどの焦げ目模様Kを焼き付けることによって、焦げ目模様Kによる見た目の食趣や、焼き具合の食感を楽しむことができる。
【0038】
以上で構成される本発明の焦げ目模様焼付け具10は、プレス加工によって一体成型されることによって製造工程の短縮が図られると共に、焦げ目模様Kを形作る居抜き穴12と、該居抜き穴12の形状内において打ち抜き残される連結部13を精密に打ち抜き加工することができ、また、抜き穴12の形状内において打ち抜き残される連結部13を下方に延出させて成型することによって、熱源ヒーター21による連結部13の遮断によって発生する白焼け現象を防止することができる。
【実施例2】
【0039】
図2は、本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項2の実施形態を示す説明図である。
焦げ目模様焼付け具10が、左右方向に連設した状態で形成されるもので、連設した状態の形状であってもプレス加工によって同時加工されるため、製造工程の短縮と製造コストの低廉化が図れる。
尚、本発明の焦げ目模様焼付け具10は、一般的な大きさのオーブントースター20に備えられることを前提として説明しているが、大型のオーブントースター20の場合、前後方向に向かい合わせて連設することも可能である。
【0040】
以上で構成される本発明の焦げ目模様焼付け具10は、例えば、焦げ目模様焼付け具10を二連式にすることによって2枚の食パンBを同時に焼き上げることができると共に、製造工程の短縮が図られ、廉価な焦げ目模様焼付け具10の提供が図れる。
【実施例3】
【0041】
図3は、本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項の実施形態を示す説明図である。
図3(a)は全体平面図を示し、図3(b)は拡大断面図を示す。
本発明の収納凹部11の底面部11aの表面に凹凸状のエンボス加工突起17を設けたものである。
【0042】
エンボス加工突起17は、収納凹部11の底面部11aの表面に凹凸状に設けられるもので、収納凹部11の底面部11aの表面を凹凸状にすることで、焼成される食パンBの表面と収納凹部11の底面部11aの表面の間に隙間Sを形成させると共に、該表面同士が点接触で支えられる形状に形成される。
【0043】
以上で構成される本発明の焦げ目模様焼付け具10は、収納凹部11の底面部11aの表面にエンボス加工突起17が設けられることによって、焼成される食パンBから排出される水分Wを逃がし、サクッとした食感の焦げ目模様Kを焼き付けることができる。
【実施例4】
【0044】
図4は、本発明の焦げ目模様焼付け具における請求項の実施形態を示す説明図である。
図4(a)〜図4(d)は、焦げ目模様焼付け具10の実施例を表す全体平面図である。
焦げ目模様焼付け具10の居抜き穴12の形状が、模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターの何れかまたはその組み合わせによって形成される。
【0045】
模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターで形成される色々な焦げ目模様焼付け具10が数種類に亘って複数、ラインアップされて提供されるもので、1台のオーブントースターに対して1種類の模様板しか備えていない従来のオーブントースターと比して、多様な輪郭形状を形成する居抜き穴12を備える廉価な焦げ目模様焼付け具10を標準装備の状態で提供することができる。
【0046】
また、本発明の焦げ目模様焼付け具10は、図4(d)で示すように焦げ目模様Kを焼き付けることを目的とする居抜き穴12(ハート状のもの)と、焼き目を焼き付けることを目的とする居抜き穴12(網目状のもの)とを組み合わせることによって、従来の焦げ目模様Kを焼成するオーブントースターではできなかった焦げ目模様Kと程良い焼き加減の焼き目を伴った食パンの焼成を可能とする。
【0047】
以上で構成される本発明の焦げ目模様焼付け具10は、多様な形状の居抜き穴12が組み合わされることによって、あらゆる形状の模様、図形、文字、数字、記号、有名キャラクターによる焦げ目模様Kを形成することができるもので、焦げ目模様焼付け具10の種類を使用者の好みならびに家族構成に合わせて自由に選ぶことができるため、焼成される食パンBの焦げ目模様Kによる見た目の食趣や、焼き具合の食感を楽しむことができる。
【実施例5】
【0048】
図5は、本発明の焦げ目模様焼付け具を利用したオーブントースターにおける請求項の実施形態を示す説明図である。
図5(a)は焼成調理時の使用状態を示し、図5(b)は焼成調理後の収納状態を示す。
焦げ目模様焼付け具10を利用したオーブントースター20であって、該オーブントースター20は、調理グリル支持架台22の上下に熱源ヒーター21を配し、前面にはグリル開閉扉23が装着され、底面部には出し入れ自在な屑受け皿24が設けられて成り、焦げ目模様焼付け具10が、オーブントースター20の調理グリル支持架台22に懸架されて焼成調理されると共に、グリル庫25の上方部に設けられる収納空間部26に収納される。
【0049】
収納空間部26は、オーブントースター20のグリル庫25の上方内壁部と引き出し自在な遮蔽隔離板27とによって形成されるもので、詳しくは、オーブントースター20のグリル庫25の左右ならびに奥側の内壁部に突出する棚段Tを設け、その上に手前に引き出し自在の遮蔽隔離板27が設けられる構造を有するもので、その遮蔽隔離板27を手前に引き出すことによって、その遮蔽隔離板27上に載置されている焦げ目模様焼付け具10を引き出して使用することができる。
【0050】
以上で構成される本発明の焦げ目模様焼付け具10は、焼成調理時においては、付属の焼き網Yならびにグリル皿Gを収納空間部26内に収納することができると共に、焼成調理後は複数の焦げ目模様焼付け具10を収納空間部26内に収納することができる従来にないオーブントースターの提供が可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の焦げ目模様焼付け具を利用したオーブントースターは、プレス加工によって精度の高い居抜き穴と連結部を一体成型することができるため、焦げ目模様を従来になく複雑且つ、細部まではっきりと焼き付けることができると共に、その使用される焦げ目模様焼付け具をオーブントースターの収納空間部内に収納することができる従来にない構造を採用して、焼成される食パンの焦げ目模様による見た目の食趣や、焼き具合の食感を楽しむことができることから、本発明における「焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースター」の産業上の利用可能性は極めて高いものと解する。
【符号の説明】
【0052】
10 焦げ目模様焼付け具
11 収納凹部
11a 底面部
12 居抜き穴
13 連結部
14 フランジ部
15 掛止部
16 取り出し取っ手
17 エンボス加工突起
20 オーブントースター
21 熱源ヒーター
21a 輻射熱
22 調理グリル支持架台
23 グリル開閉扉
24 屑受け皿
25 グリル庫
26 収納空間部
27 遮蔽隔離板
B 食パン
K 焦げ目模様
S 隙間
W 水分
Y 焼き網
G グリル皿
T 棚段
【要約】
【課題】焼成される食パンの表面に焦げ目模様を焼き付ける焦げ目模様焼付け具とそれを利用したオーブントースターの提供を図る。
【解決手段】プレス加工によって一体成型される焦げ目模様焼付け具であって、該焦げ目模様焼付け具は、矩形の金属板の中央に上方がテーパ状に拡開する収納凹部を形成し、該収納凹部の底面部には焦げ目模様を形作る居抜き穴を打ち抜くと同時に、該居抜き穴の形状内において打ち抜き残される連結部を下方に延出させ、さらに該収納凹部の底面部の表面には凹凸状のエンボス加工突起を設けて成型し、収納凹部の周縁には鍔状に延設するフランジ部を形成し、該フランジ部の前後端部には落下防止を図る掛止部を形成すると共に、手元部には取り出し取っ手を形成する手段と、その焦げ目模様焼付け具を収納する収納空間部を設けたオーブントースターを提供する手段を採る。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5