(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5662950
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】潤滑された二次シールを備えるゲートバルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 3/02 20060101AFI20150115BHJP
【FI】
F16K3/02 F
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2011-553126(P2011-553126)
(86)(22)【出願日】2010年3月5日
(65)【公表番号】特表2012-519817(P2012-519817A)
(43)【公表日】2012年8月30日
(86)【国際出願番号】US2010026310
(87)【国際公開番号】WO2010102173
(87)【国際公開日】20100910
【審査請求日】2012年12月10日
(31)【優先権主張番号】12/399,672
(32)【優先日】2009年3月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/718,053
(32)【優先日】2010年3月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513064346
【氏名又は名称】ペンテェア バルブズ アンド コントロールズ ユーエス リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】ロバート、オルソン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド、ガンベッタ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー、クーパー
(72)【発明者】
【氏名】ビエト、グエン
【審査官】
石井 孝明
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第05890700(US,A)
【文献】
特開平10−220008(JP,A)
【文献】
特開平08−277938(JP,A)
【文献】
特開平06−026580(JP,A)
【文献】
米国特許第5271426(US,A)
【文献】
米国特許第6422535(US,B1)
【文献】
米国特許第6957816(US,B2)
【文献】
米国特許第7059586(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ筺体内に固定されたシール部材であって、前記シール部材がバルブ閉止部材に封止しながら係合するようにされた周壁を有するシール部材と、
チャンネルを画定する前記周壁を貫く開口部であって、前記チャンネルが前記シール部材の前記開口部を通して前記バルブ閉止部材に潤滑流体を供給するように構成された開口部と、
前記開口部を少なくとも部分的に取り囲むダムであって、前記ダムが前記周壁の表面から角度を付けて遠ざかる下部部分を有するダムと、
を含むバルブシール部材。
【請求項2】
各々同軸の貫通通路を有する第1および第2の対向する筺体部材であって、前記筺体部材の各々は前記筺体部材が互いに結合されたときに横断ゲートチャンバを画定する筺体部材と、
前記横断ゲートチャンバ内に配設され、その中をゲートが通路を通る流体の流れを閉止しない開放位置から、ゲートが通路の間に挿入される閉止位置へ滑動可能であるゲートと、
前記第1筺体部材内に配設された第1の環状一次シールスリーブと、
前記第2筺体部材内に配設された第2の環状一次シールスリーブであって、前記第1および第2環状一次シールスリーブがバルブの開放位置では圧縮下で互いに封止しながら係合するようにされ、バルブが閉止されたときにはゲートと係合するようにされた一次シールスリーブと、
前記ゲートチャンバに位置合わせされ、第1および第2環状一次シールスリーブ上で前記筺体部材の間に固定された二次シール部材であって、前記二次シール部材はゲートと封止しながら係合するようにされた周壁をさらに有し、前記二次シール部材がその中を通って延びる開口部を有する二次シール部材と、
前記第1および第2の筺体部材の少なくとも1つを通って配設され、前記二次シール部材の前記開口部に位置合わせされた入口チャンネルであって、前記入口チャンネルが前記二次シール部材の前記開口部を通って潤滑流体を前記ゲートに供給するように構成されたチャンネルと、
前記開口部への開口を少なくとも部分的に取り囲むダムであって、前記ダムが前記周壁から外側へ延び前記第1または第2筺体の少なくとも1つと前記二次シール部材との間に配設され、前記ダムが前記周壁から角度を付けて遠ざかる下部部分を有するダムと、を含むゲートバルブ。
【請求項3】
前記一次スリーブユニットの各々が軸方向に変形可能な弾性材料の環状体の形である請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項4】
前記二次シール部材が、前記ゲートがその中を通過する内部通路を有する弾性材料の一体の変形可能な本体の形である請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項5】
前記二次シール部材の前記内部周辺縁部が交互する隆起および溝を有し、前記隆起が封止しながらゲートに係合し、前記溝の少なくとも1つが前記二次シール部材の前記開口部に位置合わせされて前記潤滑流体を受け取る請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項6】
第1開口と、第2開口と、前記第1および第2開口に接続する軸方向に位置合わせされた孔を有する管継手をさらに含み、前記管継手が前記入口チャンネル内に少なくとも部分的に配設され、前記管継手が前記第1開口で潤滑流体を受け取るように構成され、前記孔を通して前記潤滑流体を前記第2開口および前記入口チャンネルに供給する請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項7】
前記二次シール部材の前記開口部が第1の開口部であり、前記二次シール部材が前記二次シール部材を通って延びる第2開口部を有する請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項8】
前記入口チャンネルが第1入口チャンネルであり、前記バルブが前記第1または第2筺体部材の少なくとも1つを通って配設され、前記二次シール部材の前記第2開口部に位置合わせされた第2入口チャンネルをさらに含み、前記第2入口チャンネルが、前記第2シール部材の前記第2開口部を通して潤滑流体を前記ゲートに提供するように構成される請求項7に記載のゲートバルブ。
【請求項9】
隆起が封止しながらゲートに係合し、溝の少なくとも1つが前記二次シール部材の前記第2開口部に位置合わせされて前記潤滑流体を受け取るように、前記二次シール部材の前記内部周辺縁部が、交互する前記隆起と前記溝を有する請求項7に記載のゲートバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態はプロセス媒体の流れを制御するために用いられるバルブの分野に関する。さらに詳細には、本発明は分解および再組み立ての必要なくプロセスバルブの二次シールにその場で潤滑剤を供給する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲートバルブまたはナイフ・ゲート・バルブはプロセス媒体の流れを制御するために配管の内部に配設される。ナイフ・ゲート・バルブは特に研磨スラリに適しているが、任意の流体プロセス制御に用いることができる。これらの種類のバルブは、開放位置と閉止位置との間のゲートの垂直の動きにその名前を由来する。ゲートの動きは手動で駆動することができ、または自動化することのできるアクチュエータによって制御される。ゲートはフランジと搭載固定具の使用によってプロセス配管に取り付けられた筺体中に配設された対向シールスリーブの間を滑動する。シールスリーブは、バルブの運転中に軸方向に移動し、ゲートが開放位置に持ち上げられると一体となり、ゲートが閉止位置に降下すると分離する。
【0003】
また、一次シールに加えて、二次シールはバルブサイクル中にゲートを係合するのに用いることもできる。二次シールは、一次スリーブを通って滲出する可能性のあるプロセス媒体がゲートの周囲またはバルブのアクチュエータ端部に向かって漏洩するのを防止する働きをする。運転中のゲートの粘着性のある滑動を促進するために、潤滑流体が二次シール内の溝に塗布され、ゲートが二次シール上を通過する際にゲートに塗布されていた。ゲートの潤滑はより滑らかなゲート動作とより長いシール寿命を提供し、ならびにゲートを作動させるために必要な力の量を低減する。しかし、この潤滑剤が枯渇すると、追加の潤滑剤を補給するためにバルブから二次シールを取り外さなければならなかった。詳細には、バルブが分解され、二次シールが取り除かれ、潤滑剤が加えられ、二次シールが再び装着され、バルブは二次シール中に加えられた潤滑剤と一緒に再び組み立てられた。このことは製造プロセスに悪影響を与えるプロセスラインの停止時間を必要とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,890,700号明細書
【発明の概要】
【0005】
本発明の例示的実施形態は、バルブの分解および再組み立ての必要なくプロセスバルブの二次シールにその場で潤滑剤を供給する装置に関する。例示的実施形態において、ゲートバルブは各々同軸貫通通路を有する第1および第2の対向する筺体部材を含む。筺体部材は筺体部材が互いに結合されたとき横断ゲートチャンバを画定する。ゲートは横断ゲートチャンバ内に配設され、その中において、ゲートが通路を通る流体の流れを妨げない開放位置から、ゲートが通路の間に挿入される閉止位置へ滑動可能である。第1の環状一次シールスリーブは第1筺体部材内に配設され、第2環状一次シールスリーブは第2筺体部材内に配設される。第1および第2環状一次シールスリーブの各々はバルブの開放位置で圧縮されて互いに封止しながら係合し、バルブが閉止されている時ゲートと係合するようになっている。二次シール部材はゲートチャンバに位置合わせされ、第1および第2環状一次シールスリーブ上で筺体部材の間に固定される。また、二次シール部材はゲートおよび壁を通って延びる開口部に封止しながら係合するようにされた壁を有する。入口チャンネルは第1および第2筺体部材の少なくとも1つを通って配設され、二次シール部材の開口部に位置合わせされる。入口チャンネルは二次シール部材の開口部を経由してゲートに潤滑流体を提供するように構成される。ダムは少なくとも部分的に開口部の開口を取り囲む。ダムは壁から外側へ延び、第1または第2筺体の少なくとも1つと二次シール部材との間に配設される。ダムは周壁から角度を付けて遠ざかる下方部分を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明によるバルブの例示的実施形態の断面斜視図である。
【
図2】本発明による例示的バルブ組み立て体の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態による入口組み立て体の断面図である。
【
図4A】本発明の一実施形態による例示的二次シール部材の様々な図である。
【
図4B】本発明の一実施形態による例示的二次シール部材の様々な図である。
【
図4C】本発明の一実施形態による例示的二次シール部材の様々な図である。
【
図5A】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図5B】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図5C】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図6A】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図6B】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図6C】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図7A】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図7B】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図7C】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【
図7D】本発明による二次シール部材の代替の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の好ましい実施形態を示す添付図面を参照して、本発明をより完全に説明する。しかし、本発明は多くの異なる形で実施することができ、本明細書に記載される実施形態に制限されるものと解釈してはならない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的に完全であり、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。図面において、同じ符号は全体を通して同じ要素を指す。
【0008】
図1は、本発明によるバルブ10の例示的実施形態の透視断面図である。バルブ10はプロセス媒体がその中を通って流れる内部通路19を画定する筺体11を含む。筺体11は、ゲート14がそこを通過するのに十分な幅の狭いチャンバまたは空間を提供する、例えば、ほぼ「U」形状の断面を有する第1および第2の対向する半体12および13からなる。半体12はそれぞれの半体を通って延びる一連のボルト16によって半体13に堅固に接続される。筺体の半体12は、プロセス配管に取り付けるための一連の搭載孔22を有する外部フランジ21を含む。同様に、筺体の半体13は、プロセス配管に取り付けるための一連の搭載孔(図示せず)を有する外部フランジ31を含む。一次シールスリーブ20および30はそれぞれの筺体半体12および13に搭載される。詳細には、一次シールスリーブ20は筺体の半体12に搭載され、一次シールスリーブ30は筺体の半体13に搭載される。可動ゲート14はバルブ10を開閉するために一次シールスリーブ20と30との間に配設され、プロセス媒体がバルブ10を通って流れることを可能にし、または防止する。ゲート14は開放位置で
図1に示される。スリーブ20および30は、それぞれ天然ゴムまたは他の適切な合成エラストマなどの弾性材料から作られた環状の弾性体23および33を含む。スリーブ20は、スリーブの円周に沿って延びる環状の補強リング22によってその内側端部で補強される。同様に、スリーブ30は、スリーブの円周に沿って延びる環状の補強リング32によってその内側端部で補強される。補強リングの各々は鋼、硬質ポリウレタンなどの耐久性のある材料から形成することができる。シールスリーブ20は、バルブ10と外部フランジ21に取り付けられたプロセス配管のシールに貢献する縁部20’を含む。また、シールスリーブ30は、バルブ10と外部フランジ31に取り付けられたプロセス配管のシールに貢献する縁部30’を含む。
【0009】
第1および第2の半体12および13は、その内部に二次弾性シール部材60が配設される二次シールスロット61を画定する。二次シール部材60は天然ゴムまたはポリウレタンなどの他の適切な合成エラストマなどの一体に成形されたエラストマ材料である。二次シール部材60はゲート14の周囲の標準的なパッキング材料に取って代わり、ゲートが開放位置と閉止位置との間を移動する際にゲート14からの漏れを防止し、過剰のプロセス媒体を拭き取る。二次シール部材60は、ゲート14の周囲にほぼ矩形形状を有する二次シール保持プレート65および複数のボルト66によって筺体11に固定される。一次スリーブ20、30が二次シール部材60上のスラリの直接のライン圧力を防止する一方で、二次シール部材60はゲート14の作動中にプロセス媒体の噴霧に耐える能力を有する。二次シール60はこのようにして動的に自動調節するので、バルブからの漏洩を止めるために従来のパッキングなどのように常に手動調節する必要がない。一次シールスリーブ20および30、補強リング22および32、ならびに二次シール部材60は米国特許第5,890,700号により詳細に説明されており、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれている。
【0010】
図2は、バルブ10およびバルブ組み立て体の上端部に配設されたピストン筐体110を含むバルブ組み立て体100の斜視図である。ピストン筺体110は、ゲートを移動してプロセス媒体通路19を開放および閉止するためにゲート14に取り付けられたピストンロッド(図示せず)を含む。バルブ筺体11は、管フランジ121と筺体12との間に配設されたシール縁部20’を備える筺体の半体12および13によって画定される。筺体の半体12および13の断面は
図1に示したものとは異なる断面を有することができるが、対向する筺体の半体はそれぞれの担体を通って延びる一連のボルト16によって堅固に接続される。一次シールスリーブ20および30はそれぞれの筺体の半体12および13に搭載される。また、バルブ10は、線A−Aに沿って切り取った破断図の
図3を参照して見えるように、一次シールスリーブ20および30の上に配設された二次シール部材60(図示せず)を含む。二次シール部材は二次シール保持プレート65および一連のボルト66によって固定される。筺体の半体12、13の1つまたは両方とも、入口管継手120(筺体の半体12を介して
図2に示される)を含み、これは筺体11内のゲートの粘着性のある滑動を促進するグリス、油等の潤滑流体をゲート14に向けて提供するために入口通路へのアクセスを可能にする。ゲート潤滑はより平滑なゲート動作およびより長いシール寿命を提供し、ならびにゲートの作動に必要な力の量を低減する。
【0011】
図3は、筺体11のA−A線に沿って切断した入口組み立て体115の破断断面図である。組み立て体115は管継手120、チャンネル125、およびゲート14に向かって二次シール部材60を通って延びる開口部130を含む。二次シール部材60は筺体の半体12と13との間の二次シールスロット61内に配設される。グリースニップルなどの管継手120は筺体の半体12を通って少なくとも部分的にチャンネル125内に配設される。管継手120はチャンネル125中に開口する軸方向に配置された孔120aを含み、これは潤滑流体がゲート14に向かって一方向に流れることを可能にする(例えば、一方向チェックバルブ)。開口部130は二次シール部材60を通って延び、筺体の半体12のチャンネル125と位置合わせされている。また、二次シール部材60はチャンネル125の周囲に隆起を備えて筺体の半体12と共にシールを形成するシールダム126を含む。ダム126は潤滑流体が二次シール部材60とそれぞれの筺体の半体(この場合筺体の半体12)の間で漏洩するのを防止する。加えて、ダム126はバルブ10を通って流れるプロセス媒体が入口組み立て体115中に入るのを防止する。
図3は単一のチャンネル125を示すが、組み立て体115は、
図5A−5Cにより詳細に示すように、二次シール部材60を通る第1および第2の通路を含むことができる。二次シール部材60は、ゲート14がそこを通って移動する内部通路134を囲む内部周壁131を含む。内部周壁131はゲート14の周縁を封止しながら係合する複数の隆起136、および入口組み立て体115を通って導入された潤滑流体を保持することのできる複数の溝137を含む。潤滑流体は、例えば、リチウム系グリスとすることができる。米国特許第5,890,700に示されるように、二次シール部材は溝中に配設された潤滑流体と一緒にバルブ組み立て体内に設置される。しかし、ゲートの開閉によって潤滑流体が放散すると、二次シールは新しい潤滑剤を溝に塗布するためにバルブから取り除かれなければならない。前に述べたように、これはバルブの二次シール部分を分解し、追加の潤滑を加えてバルブを再組み立てするためのプロセスラインの停止時間を必要とする。入口組み立て体115を用いることによって、コストのかかるプロセス停止時間、バルブ10の分解および再組み立てなしに、流体潤滑剤を二次シール部材中にその場で導入することができ、したがって、ゲート14に導入することができる。
【0012】
図4A〜
図4Cは、ほぼ矩形の断面を有する二次シール部材60、およびゲート14の通過を可能とする内部通路134を示す。
図4Aは、一対の長手方向に延びる部材131aと131b、および一対の横断方向に延びる部材131cと131dによって画定される内部周壁131を有する二次シール部材60の斜視図である。ダム126に取り囲まれた単一の開口部130は周壁131aを通って延びる。再び、管継手120は筺体の半体12内に部分的に配設され、チャンネル125に位置合わせされて潤滑流体を開口部130およびゲート14上に供給する。
図4Bは、二次シール部材60の側部平面図であり、内部周壁131の周囲に延びる隆起136および溝137(影部)を示す。二次シール部材60は周壁部材131aを通って延びる第1開口部130と、周壁部材131bを通って延びる第2開口部230(影で示される)を含み、ゲート14の対向側面に潤滑流体を提供する。また、二次シール部材60は第1開口部125の開口を取り囲む第1ダム126と、第2開口部230の開口を取り囲む第2ダム226を含む。図に示すように、開口部130および230は内部周壁131aおよび131bの溝137の特定の1つにそれぞれ位置合わせされてゲート14に向かって潤滑流体を導入する。しかし、通路は任意の溝137の1つおよび/または所望に応じて異なる溝に位置合わせすることができる。開口部130および230の配置はシール部材60のそれぞれの端部の近くに配設されて示されるが、これらの通路の配置はバルブ組み立て体要素の周りにおける、これらに対応する管継手(例えば120)への使用者のアクセスのしやすさによってのみ制限されることがある。
図4Cは、ゲート14がそこを通って移動する内部通路134を有する二次シール部材60の上部平面図を示す。二次シール部材60の内部周壁131はゲート14の周縁と封止しながら係合して、それが内部周壁131上を通過する際にゲート14からの漏洩を防止し、過剰のプロセス媒体を拭き取る。シール部材60のこの構造は、1つの壁60aを通って配設された第1ダム126と、第2の対向する壁60bを通って配設された第2ダム226を有する。潤滑流体は孔126または管継手120中に導入され、筺体12を通ってチャンネル125中に流れ、二次シール部材60の開口部130中を隆起136に向かって流れ、ゲート14に接触する。
【0013】
図5A〜
図5Cは、ほぼ矩形断面を有する二次シール部材360の代替の実施形態を示す。
図5Aは、一対の長手方向に延びる壁331aと331b、および一対の横断方向に延びる壁331cと331dからなる内部周壁331によって画定される内部通路334を有する、二次シール部材360の斜視図である。シール部材360は周壁331を通って延びる第1および第2開口部330a、330bを含み、両方ともダム326で取り囲まれる。
図5Bは、ダム326によって取り囲まれた第1および第2開口部330a、330b、およびダム426(影で示される)によって取り囲まれた第3および第4開口部430a、430bを示す側部平面図である。隆起336および溝337(影の中)は内部周壁331の周りを延びる。第1および第2開口部330a、330b、および第3および第4開口部430a、430bは潤滑流体をゲート14の対向する側に供給する。図に示すように、開口部330および430の各々は内部周壁331の溝337の特定の1つに位置合わせされる。同様に、開口部330bおよび430bの各々は溝337の特定の1つに位置合わせされる。しかし、開口部は溝337の任意の1つおよび/または所望ならば異なる溝に位置合わせすることができる。
図4Bに示した開口部と同様に、開口部330a、330b、430a、430bの配置はシール部材360のそれぞれの端部の近くに配設されて示されているが、これらの通路の配置はそこへ潤滑流体を供給するバルブ組み立て体要素の周囲における、これらに対応する管継手への使用者のアクセス性によってのみ制限されることがある。
図5Cは
図5Bの線B−Bに沿って切り取った断面図であり、開口部と溝の位置合わせを示す。第1および第2開口部330a、330bは溝337と位置合わせされ、ダム326によって取り囲まれる。潤滑流体が開口部330aおよび330bに供給されると、流体は溝337に向かって流れ、ゲート14がその中を移動する内部通路334に入り、それによってゲートを潤滑する。このようにして、複数の開口部は二次シール部材360を通って構成することができ、コストのかかるプロセス停止時間、分解および再組み立ての必要なくバルブゲートに潤滑剤を提供する。
【0014】
図6A〜
図6Cは、二次シール部材460の代替の実施形態を示す。
図6Aは、一対の長手方向に延びる壁431aと431bおよび一対の横断方向に延びる壁431cと431dからなる内部周壁431によって画定される内部通路434を有する、二次シール部材460の斜視図である。シール部材460は周壁431bを通って延びる第1および第2開口部430a、430bを含み、両方ともダム426で取り囲まれる。他の一対の開口部および関連づけられたダムは425に大まかに示された周壁431a上に配設される。
【0015】
図6Bは、二次シール部材460の一部の斜視図であり、ダム426に囲まれた第1および第2開口部430aおよび430bを示す。複数の隆起436の1つおよび複数の溝437の1つは周壁431aの内部に示される。周壁431bの内部も類似の複数の隆起および溝を画定する。ダム426で囲まれた第1および第2開口部430a、430bは、ゲート14が内部通路434を通る際に、ゲート14の対向する側面(
図1に示される)への潤滑流体の導入を可能にする。ダム426の頂部部分426aは壁431bの頂部に延び、底部部分426bは周壁431bの表面から角度を付けて遠ざかる。これは
図6cにより明瞭に示される。ダム426は潤滑流体が二次シール部材460とバルブ10のそれぞれの筺体の半体の間から漏洩するのを防止する。加えて、ダム426も、バルブ10を通って流れるプロセス媒体が、関連づけられた入口組み立て体(
図3に示されるように)の中に入るのを防止する。開口部430aおよび430bの各々は周壁431bの内部の溝437の特定の1つに位置合わせされる。
図4および5に示された開口部と同様に、開口部の配置はシール部材460のそれぞれの端部の近くに配設されて示される。しかし、これらの通路の配置は、そこへ潤滑流体を供給するバルブ組み立て体要素の周囲における、これらに対応する管継手への使用者のアクセス性によってのみ制限されることがある。
【0016】
図6Cは、
図6Bの線C−Cを切り取った断面図であり、溝437a、437b、および隆起436およびこれに関連づけられた開口部との位置合わせを示す。周壁431bを通って延びる第1および第2開口部430a、430bはそれぞれ溝437a、437bと位置合わせされている。第1および第2開口部は、頂部部分426aおよび底部の角度を付けた部分426bを有するダム426によって取り囲まれている。潤滑流体が開口部430a、430bに供給されると、流体は溝437aおよび437bに向かって流れ、ゲート14がその中を移動する内部通路434中に流れ、それによってゲートを潤滑する。このようにして、複数の開口部は二次シール部材460を通って構成することができ、コストのかかるプロセス停止時間、分解および再組み立ての必要なくバルブゲートに潤滑剤を提供する。
【0017】
図7A〜
図7Dは、二次シール部材560の代替の実施形態を示す。
図7Aは、一対の長手方向に延びる壁531aと531bおよび一対の横断方向に延びる壁531cと531dからなる内部周壁531によって画定される内部通路534を有する二次シール部材560の斜視図である。シール部材560は周壁531bを通って延びる第1および第2開口部530a、530bを含み、両方ともダム526で取り囲まれる。他の一対の開口部およびこれに関連づけられたダムは525に大まかに示された周壁531a上に配設される。
【0018】
図7Bは、二次シール部材560の一部の斜視図であり、ダム526に囲まれた第1および第2開口部530a、530bを示す。ダム526は一対の横断壁526a、526bおよび長手方向の壁526cによって画定される。一対の横断壁526aおよび526bは周壁531bの頂部部分からその底部部分へ延びる。横断壁526aおよび526bの頂部は以下の
図7Dに示されるように保持プレート65へ延びる。ダム526の底部部分526cは周壁531bの表面から角度を付けて遠ざかる。複数の隆起536の1つおよび複数の溝537の1つは周壁531aの内部に示される。周壁531bの内部も類似の複数の隆起および溝を画定する。ダム526によって囲まれた第1および第2開口部530a、530bはゲート14が内部通路534を通過する際にゲート14の対向側面に潤滑流体を導入することを可能にする。ダム526は潤滑流体が二次シール部材560とバルブ10のそれぞれの筺体の半体の間から漏洩するのを防止する。加えて、ダム526もバルブ10を通って流れるプロセス媒体がその関連づけられた入口組み立て体(
図3に示される)の中に入るのを防止する。開口部530aおよび530bの各々は、
図7Cに示されるように周壁531bの内部の溝537の特定の1つに位置合わせされる。
図4、5、および6に示された開口部と同様に、開口部の配置はシール部材560のそれぞれの端部の近くに配設されて示される。しかし、これらの通路の配置は、そこへ潤滑流体を供給するバルブ組み立て体要素の周囲における、これらに対応する管継手への使用者のアクセス性によってのみ制限される。
【0019】
図7Cは、
図7Bの線C−Cを切り取った断面図であり、溝537、隆起536、およびこれらに関連づけられた開口部530a、530bとの位置合わせを示す。周壁531bを通って延びる第1および第2開口部530a、530bはそれぞれ溝537a、537bに位置合わせする。ダム526の長手方向の壁526cは角度の付いた部分526dを有する。潤滑流体が開口部530a、530bに供給されると、流体は溝537a、537bに向かって流れ、ゲート14がその中を移動する内部通路534に流れ込み、それによってゲートを潤滑する。
図7Dは二次シール部材560に搭載された二次シール保持プレート65の側面図である。ダム526の横断壁526a、526bの各々は保持プレート65の下部表面に向かって上方に延びる。
【0020】
本発明を、いくつかの実施形態を参照して開示したが、添付の請求項に定義したように、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に対する多くの修正、改変および変更が可能である。したがって、本発明は上述の実施形態に制限されるものではなく、以下の請求項の言語およびその等価物によって定義される全ての範囲を有する。