(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0026】
[実施形態1]
<情報処理装置の構成>
以下、
図1及び
図2を参照して、本実施形態1に係る情報処理装置の構成につき説明する。
図1は、実施形態1に係る情報処理装置を含む印刷システムの構成を示す図である。
図2は、実施形態1に係る情報処理装置の主要部の構成を示す図である。
【0027】
図1に示すように、本実施形態1に係る情報処理装置10は、LAN等のネットワーク2やUSBケーブルを介して印刷装置20と通信可能に接続されることによって、印刷システム1を構成している。
【0028】
情報処理装置10は、印刷装置20の上位装置である。情報処理装置10は、印刷データを印刷装置20に送信して、印刷装置20に印刷画像を印刷させる。情報処理装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等のコンピュータによって構成される。ここでは、情報処理装置10がPCによって構成されている場合を想定して説明する。
【0029】
印刷装置20は、情報処理装置10から送信される印刷データに基づいて、印刷画像を印刷する装置である。印刷装置20は、プリンタやMFP等の画像形成装置によって構成される。なお、「MFP」とは、ファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等がプリンタに付加された、Multi Function Printerを意味している。ここでは、印刷装置20がプリンタによって構成されている場合を想定して説明する。
【0030】
印刷装置20は、制御部21、記憶部22、操作部23、印刷部24、及び、通信部25を有している。
制御部21は、印刷装置20の各部の動作を制御する機能手段である。制御部21は、CPUによって構成されている。制御部21としてのCPUは、印刷制御部21a及び通信制御部21bとして機能する。印刷制御部21aは、印刷部24に印刷を実行させる機能手段である。通信制御部21bは、外部の機器(ここでは、情報処理装置10)との通信を制御する機能手段である。
記憶部22は、印刷に用いる各種のプログラムやデータを記憶する記憶手段である。記憶部22は、RAMやROM等によって構成されている。
操作部23は、オペレータによって操作されて各種の指示等が入力される構成要素である。
印刷部24は、印刷を実行するプリンタエンジン及び画像形成部である。
通信部25は、外部の機器(ここでは、情報処理装置10)との通信を実行する構成要素である。
【0031】
一方、情報処理装置10は、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14、及び、通信部15を有している。
制御部11は、情報処理装置10の各部の動作を制御する機能手段である。制御部11は、CPUによって構成されている。
記憶部12は、印刷に用いる各種のプログラムやデータを記憶する記憶手段である。記憶部12は、RAMやROM、HDD等によって構成されている。
入力部13は、各種の情報を入力するための入力手段である。入力部13は、キーボードやマウス等によって構成されている。
表示部14は、各種の情報を表示するための表示手段である。表示部14は、LCDやLED、CRT等のディスプレイによって構成されている。
通信部15は、外部の機器(ここでは、印刷装置20)との通信を実行する構成要素である。
【0032】
本実施形態1では、記憶部12は、制御プログラム51やアプリケーション52、プリンタドライバ53等のプログラムを、読み出し自在に予め格納している。
「制御プログラム51」は、制御部11としてのCPUを、後記する入力制御部11a、表示制御部11b、実行部11c、及び、通信制御部11dとして機能させるためのOSプログラムである。
また、「アプリケーション52」は、文書や図形、表等のデータ(以下、「文書等データ」と称する)を作成したり編集したりするためのプログラムである。
また、「プリンタドライバ53」は、印刷装置20の印刷動作を制御するためのプログラムである。
【0033】
制御部11としてのCPUは、入力制御部11a、表示制御部11b、実行部11c、及び、通信制御部11dとして機能する。制御部11としてのCPUは、記憶部12に格納された制御プログラム51を実行することにより、これらの機能手段を実現する。
【0034】
入力制御部11aは、オペレータにより入力部13から入力されたプリンタドライバの機能に関する各種の設定情報や、オペレータが入力部13としてのマウスをクリック操作したときのマウスカーソルの位置情報等を検出する機能手段である。以下、プリンタドライバの機能を「ドライバ機能」と称する。また、ドライバ機能に関する各種の設定情報を「ドライバ機能の設定情報」と称する。
入力制御部11aは、オペレータが入力部13を操作した場合に、その操作を検知して、オペレータによって入力された各種の入力情報(例えば、ドライバ機能の設定情報や、マウスのクリック操作によって指定された情報等)を取得する。
【0035】
表示制御部11bは、任意の画像を表示部14に表示させる機能手段である。
実行部11cは、アプリケーション52やプリンタドライバ53を実行する機能手段である。
通信制御部11dは、外部の機器(ここでは、印刷装置20)との通信を制御する機能手段である。
【0036】
以下、情報処理装置10の主要部の構成につき説明する。
図2に示すように、情報処理装置10は、実行部11cの中に、アプリ実行部510、グラフィックエンジン520、及び、ドライバ実行部530を備えている。
【0037】
アプリ実行部510は、アプリケーション52を実行する機能手段である。アプリ実行部510は、アプリケーション52を実行することにより、文書等データを作成したり編集したりする。そして、アプリ実行部510は、文書等データの画像を印刷装置20に印刷させる場合に、文書等データの画像を表す描画データを作成する。アプリ実行部510は、作成された描画データをグラフィックエンジン520に出力する。
【0038】
グラフィックエンジン520は、アプリケーション52によって作成された描画データをプリンタドライバ53の能力に依存する所定の描画形式に変換する機能手段である。グラフィックエンジン520は、所定の描画形式に変換された描画データをドライバ実行部530に出力する。
【0039】
ドライバ実行部530は、プリンタドライバ53を実行する機能手段である。ドライバ実行部530は、グラフィックエンジン520から出力される描画データに基づいて、印刷装置20が認識可能な印刷データを作成する。ドライバ実行部530は、作成された印刷データを通信制御部11dに出力して、通信部15を介して印刷装置20に送信させる。
【0040】
ドライバ実行部530は、印刷データ作成部531、ダイアログ画面作成部532、設定情報登録部533、縮小プレビュー作成部534、及び、表示切替指示部535を備えている。
【0041】
印刷データ作成部531は、グラフィックエンジン520から出力される描画データに基づいて、印刷装置20が認識可能な印刷データを作成する機能手段である。
【0042】
印刷データ作成部531は、グラフィックエンジン520から所定の描画形式に変換された描画データを取得するとともに、ダイアログ画面作成部532からドライバ機能の設定情報を取得し、描画データと記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報とに基づいて、印刷データを作成する。そして、印刷データ作成部531は、作成された印刷データを通信制御部11dに出力して、通信部15を介して印刷装置20に送信させる。
【0043】
ダイアログ画面作成部532は、プリンタドライバ53のユーザインタフェース画面であるダイアログ画面を作成する機能手段である。本実施形態1では、ダイアログ画面作成部532がオペレータに対してドライバ機能の設定情報の入力を誘導するための印刷設定ダイアログ画面(以下、「ダイアログ画面D1(
図3A〜
図3D参照)」と称する)を作成する場合を想定して説明する。
【0044】
ダイアログ画面作成部532は、作成されたダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、ダイアログ画面D1を表示部14に表示させる。なお、ダイアログ画面D1は、例えば
図3A〜
図3Dに示すように、それぞれにタブが付された複数のシート(以下、「タブシート」と称する)を有する構成になっている。各タブシートには、印刷に用いるドライバ機能の設定情報がオペレータによって入力される。
【0045】
ダイアログ画面作成部532は、縮小プレビュー作成部534から後記する共通プレビュー画像PR1(
図3A〜
図3D参照)を取得して、共通プレビュー画像PR1を、ダイアログ画面D1上に予め設けられた後記する共通プレビュー画面1001(
図3A〜
図3D参照)の内部に組み込ませる。これによって、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1を主要な複数(好ましくは、全て)のタブシートに共通してダイアログ画面D1上に表示させる。
【0046】
設定情報登録部533は、ダイアログ画面D1のいずれかのタブシートでオペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報を記憶部12(
図1参照)に登録する機能手段である。
【0047】
設定情報登録部533は、オペレータが入力部13を操作した場合に、入力制御部11aから入力情報(例えば、ドライバ機能の設定情報や、マウスのクリック操作によって指定された情報等)を取得する。設定情報登録部533は、取得された入力情報の中にドライバ機能の設定情報が含まれている場合に、そのドライバ機能の設定情報を記憶部12に登録する。
【0048】
縮小プレビュー作成部534は、ダイアログ画面D1上に縮小して表示されるプレビュー画像(以下、「縮小画像」と称する)を作成する機能手段である。縮小プレビュー作成部534は、予め用意されたテンプレート画像(
図4A及び
図4B参照)を縮小させることにより、縮小画像を作成する。
【0049】
なお、縮小プレビュー作成部534は、予め用意されたテンプレート画像(
図4A及び
図4B参照)に基づいて、ダイアログ画面D1上に縮小画像よりも大きな標準サイズでメインに表示されるプレビュー画像(以下、「メイン画像」と称する)を作成することもできる。
【0050】
本実施形態1では、縮小プレビュー作成部534は、共通プレビュー作成部として機能するものとして説明する。共通プレビュー作成部は、ドライバ機能の設定情報がいずれかのタブシートで入力された場合に、入力された設定情報に基づいて、主要な複数(好ましくは、全て)のタブシートに共通して表示される共通プレビュー画像PR1(
図3A〜
図3D参照)を作成する機能手段である。
【0051】
本実施形態1では、縮小プレビュー作成部534は、印刷装置の構成や機能、印刷に用いるトレイ等の、印刷装置20に関する情報を表すプレビュー画像(以下、「装置プレビュー画像」と称する)を作成するとともに、印刷画像全体の印刷イメージを表すプレビュー画像(以下、「印刷イメージプレビュー画像」と称する)を作成し、さらに、装置プレビュー画像と印刷イメージプレビュー画像とのいずれか一方の画像をメインに表示するメイン画像とし、他方の画像を縮小してメイン画像のサイズよりも小さく表示する縮小画像とし、メイン画像と縮小画像とを所定の位置に
並べて配置することによって、共通プレビュー画像PR1(
図3A〜
図3D参照)を作成する。
【0052】
縮小プレビュー作成部534は、作成された共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面作成部532に出力する。これに応答して、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面D1上に予め設けられた共通プレビュー画面1001の内部に組み込ませることによって、共通プレビュー画像PR1を主要な複数(好ましくは、全て)のタブシートに共通してダイアログ画面D1上に表示させる。以下、本実施形態1では、ダイアログ画面作成部532が共通プレビュー画像PR1を全てのタブシートに共通してダイアログ画面D1上に表示させるものとして説明する。
【0053】
なお、本実施形態1では、縮小プレビュー作成部534が、共通プレビュー作成部として機能している。しかしながら、情報処理装置10は、ダイアログ画面作成部532を共通プレビュー作成部として機能させる構成にすることが可能である。この場合に、情報処理装置10は、縮小プレビュー作成部534がメイン画像及び縮小画像をダイアログ画面作成部532に出力し、ダイアログ画面作成部532がメイン画像及び縮小画像を共通プレビュー画面1001に組み込むことにより、共通プレビュー画像PR1を作成する構成になる。
【0054】
表示切替指示部535は、オペレータが入力部13を操作してメイン画像と縮小画像との表示の切替操作を行った場合に、その切替操作を受け付けて、装置プレビュー画像と印刷イメージプレビュー画像との中で、メイン画像に用いる画像と縮小画像に用いる画像との切替指示(以下、「画像の切替指示」と称する)を縮小プレビュー作成部534に出力する機能手段である。
【0055】
なお、「メイン画像と縮小画像との表示の切替」とは、今までメイン画像として用いられていた画像を縮小画像として表示し、逆に、今まで縮小画像として用いられていた画像をメイン画像として表示する動作を意味する。
【0056】
表示切替指示部535は、オペレータが入力部13を操作した場合に、入力制御部11aから入力情報(例えば、ドライバ機能の設定情報や、マウスのクリック操作によって指定された情報等)を取得する。
【0057】
表示切替指示部535は、取得された入力情報が縮小画像を指定する情報である場合に、オペレータによってメイン画像と縮小画像との表示の切替操作が行われたと判断する。この場合に、表示切替指示部535は、画像の切替指示(ここでは、メイン画像に用いる画像と縮小画像に用いる画像との切替指示)を縮小プレビュー作成部534に出力する。
【0058】
これに応答して、縮小プレビュー作成部534は、今までメイン画像に用いていた画像の縮小画像を作成するとともに、今まで縮小画像に用いていた画像のメイン画像を作成し、メイン画像と縮小画像とを所定の位置に
並べて配置することによって、更新用の共通プレビュー画像PR1を作成して、更新用の共通プレビュー画像PR1の画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。
【0059】
これに応答して、ダイアログ画面作成部532は、今までダイアログ画面D1上に表示されていた共通プレビュー画像PR1(例えば、
図3Aに示す共通プレビュー画像PR1a)を更新用の共通プレビュー画像PR1(例えば、
図3Bに示す共通プレビュー画像PR1b)に更新する。
【0060】
<印刷設定ダイアログ画面の一例>
以下、
図3A〜
図3Dを参照して、本実施形態1で用いる印刷設定ダイアログ画面の一例につき説明する。
図3A〜
図3Dは、それぞれ、実施形態1で用いる印刷設定ダイアログ画面の一例を示す図である。本実施形態1では、情報処理装置10のダイアログ画面作成部532は、印刷設定ダイアログ画面として、例えば、
図3A〜
図3Dに示すダイアログ画面D1を作成する。
【0061】
ダイアログ画面D1は、前記した通り、それぞれにタブが付された複数のタブシートを有する構成になっている。例えば、
図3A〜
図3Dに示す例では、ダイアログ画面D1は、タブAが付されたタブシートSAと、タブBが付されたタブシートSBと、タブCが付されたタブシートSCとを有する構成になっている。
【0062】
各タブシートSA,SB,SCには、印刷に用いるドライバ機能の設定情報がオペレータによって入力される。ここでは、タブシートSAが「印刷品質」に関する設定情報を入力するためのシートであり(
図3A及び
図3B参照)、タブシートSBが「ページ設定」に関する設定情報を入力するためのシートであり(
図3C参照)、タブシートSCが「給紙」に関する設定情報を入力するためのシートである(
図3D参照)ものとして説明する。
【0063】
ダイアログ画面D1は、共通プレビュー画面1001と、設定情報入力欄1003とを含む構成になっている。
「共通プレビュー画面1001」は、共通プレビュー画像PR1を表示するための領域である。「共通プレビュー画像PR1」は、設定情報入力欄1003に入力された設定情報(以下、「入力設定情報」と称する)の内容をオペレータに分かり易く知らせるためのプレビュー画像である。「共通プレビュー画像PR1」は、全てのタブシートSA,SB,SCに共通して表示される。
【0064】
「設定情報入力欄1003」は、オペレータにドライバ機能の設定情報を入力(選択入力の場合を含む)させるための欄である。「設定情報入力欄1003」は、例えば、ラジオボタンやコンボボックス、チェックボックス、テキストボックス等の形式になっている。
【0065】
オペレータは、ダイアログ画面D1の設定情報入力欄1003からドライバ機能の設定情報を入力するとともに、ダイアログ画面D1の共通プレビュー画面1001に表示される共通プレビュー画像PR1を参照して、入力設定情報の内容を確認することができる。
【0066】
本実施形態1では、「共通プレビュー画面1001」は、複数のプレビュー画像を異なるサイズで表示する構成になっている。具体的には、共通プレビュー画面1001は、メイン画像が表示されるメイン画像表示フレーム1011と、縮小画像が表示される縮小画像表示フレーム1012とを含む構成になっている。メイン画像及び縮小画像は、所定の位置に
並べて配置されることによって共通プレビュー画像PR1を構成する。
【0067】
図3Aに示す例では、共通プレビュー画像PR1の一例として、装置プレビュー画像2100をメイン画像とし、印刷イメージプレビュー画像2200を縮小画像とする共通プレビュー画像PR1aが示されている。なお、
図3Aは、ダイアログ画面D1のタブシートSAが表示された状態を示している。
【0068】
メイン画像及び縮小画像は、予め用意されたテンプレート画像が用いられることによって作成される。
図4A及び
図4Bに、テンプレート画像の一例を示す。
図4Aは、実施形態1で用いる装置テンプレート画像の一例を示す図である。
図4Bは、実施形態1で用いる印刷イメージテンプレート画像の一例を示す図である。
【0069】
テンプレート画像は、想定されるドライバ機能の設定情報に基づいて予め作成され、記憶部12に予め記憶されている。
図4Aに示す例では、6種類の装置テンプレート画像3100a〜3100fが、装置テンプレート画像3100として予め作成され、記憶部12に予め記憶されている。また、
図4Bに示す例では、4種類の印刷イメージテンプレート画像3200a〜3200dが、印刷イメージテンプレート画像3200として予め作成され、記憶部12に予め記憶されている。
【0070】
縮小プレビュー作成部534(
図2参照)は、例えば、共通プレビュー画像PR1として、装置プレビュー画像2100をメイン画像とし、印刷イメージテンプレート画像3200を縮小画像とする共通プレビュー画像PR1a(
図3A参照)を作成する場合に、装置テンプレート画像3100a〜3100fの中から、所定のドライバ機能の設定情報(例えば、印刷装置20の構成や機能等を表す初期設定情報又はオペレータによって入力された設定情報)に対応する装置テンプレート画像3100を選択するとともに、印刷イメージテンプレート画像3200a〜3200dの中から、所定のドライバ機能の設定情報(例えば、片面印刷や両面印刷、N−UP印刷等の印刷形態を表す初期設定情報又はオペレータによって入力された設定情報)に対応する印刷イメージテンプレート画像3200を選択する。なお、「初期設定情報」は、記憶部12に予め登録されている。また、「オペレータによって入力された設定情報」は、設定情報登録部533によって記憶部12に登録されている。
【0071】
そして、縮小プレビュー作成部534は、選択された印刷イメージテンプレート画像3200が予め設定された縮小画像のサイズになるように、選択された印刷イメージテンプレート画像3200を縮小させる。
【0072】
さらに、縮小プレビュー作成部534は、メイン画像としての装置テンプレート画像3100をメイン画像表示フレーム1011に配置するとともに、縮小画像としての印刷イメージテンプレート画像3200を縮小画像表示フレーム1012に配置する。これによって、縮小プレビュー作成部534は、共通プレビュー画像PR1a(
図3A参照)を作成する。
【0073】
縮小プレビュー作成部534は、作成された共通プレビュー画像PR1aをダイアログ画面作成部532に出力する。これに応答して、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面D1の共通プレビュー画面1001(
図3A〜
図3D参照)の内部に組み込ませる。これによって、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1を全てのタブシートSA,SB,SCに共通してダイアログ画面D1上に表示させる。
【0074】
なお、オペレータは、ダイアログ画面D1上の縮小画像表示フレーム1012(
図3A〜
図3D参照)に表示されている縮小画像を拡大して見たい場合に、入力部13(
図1参照)としてのマウスを操作して、縮小画像をクリックすることにより、情報処理装置10に、メイン画像(メイン画像表示フレーム1011に表示されている画像)と縮小画像(縮小画像表示フレーム1012に表示されている画像)とを入れ替えてダイアログ画面D1上に表示させることができる。以下、縮小画像をクリックする操作を「メイン画像と縮小画像との表示の切替操作」と称する。
【0075】
図3Bは、オペレータが
図3Aに示すメイン画像と縮小画像との表示の切替操作を行った場合のダイアログ画面D1の構成を示している。
図3Bに示す例では、共通プレビュー画像PR1が、共通プレビュー画像PR1aから共通プレビュー画像PR1bに更新されている。「共通プレビュー画像PR1a」は、装置プレビュー画像2100をメイン画像とし、印刷イメージテンプレート画像3200を縮小画像とするプレビュー画像である。一方、「共通プレビュー画像PR1b」は、印刷イメージテンプレート画像3200をメイン画像とし、装置プレビュー画像2100を縮小画像とするプレビュー画像である。
【0076】
また、オペレータは、他のタブシートを見たい場合に、入力部13(
図1参照)としてのマウスを操作して、所望のタブをクリックすることにより、所望のタブシートをダイアログ画面D1上に表示させることができる。以下、所望のタブをクリックする操作を「タブシートの切替操作」と称する。
【0077】
図3Cは、オペレータが
図3Aに示すタブBをクリックしてタブシートSBの切替操作を行った場合のダイアログ画面D1の構成を示している。
図3Cに示す例では、タブシートSBが、ダイアログ画面D1上に表示されている。
【0078】
また、
図3Dは、オペレータが
図3Aに示すタブCをクリックしてタブシートSCの切替操作を行った場合のダイアログ画面D1の構成を示している。
図3Dに示す例では、タブシートSCが、ダイアログ画面D1上に表示されている。
【0079】
なお、
図3B〜
図3Dに示すように、ダイアログ画面D1は、全てのタブシートSA,SB,SCに共通して同じ共通プレビュー画像PR1(ここでは、共通プレビュー画像PR1b)が、表示される。
【0080】
本実施形態1では、情報処理装置10は、オペレータがメイン画像の一部をクリックすることによって、ドライバ機能の設定情報の一部を変更することができる。以下、この機能を「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」と称する。
【0081】
例えば、オペレータが、
図3Cに示すダイアログ画面D1上のタブシートSBで、縮小画像表示フレーム1012に縮小画像として表示されている装置プレビュー画像2100をクリックして、装置プレビュー画像2100をメイン画像としてメイン画像表示フレーム1011に表示させたとする。なお、本実施形態1では、タブシートSBは、ページ設定用のタブシートとなっている。また、給紙設定用のタブシートは、タブシートSCとなっている。
【0082】
そして、オペレータが、さらに、タブシートSBで、メイン画像表示フレーム1011にメイン画像として表示された装置プレビュー画像2100の「2ndトレイ(上から2段目のトレイ)」をクリックしたとする。
【0083】
この場合に、情報処理装置10は、
図3Dに示すダイアログ画面D1上のタブシートSCに含まれている「給紙トレイ」という設定項目の設定情報を、「2ndトレイ」という設定情報に自動的に変更することができる。
【0084】
ただし、情報処理装置10は、このような変更を無原則に行うのではなく、開かれているタブシート上で変更が許容されている設定項目に対してのみ行えるようにする。つまり、情報処理装置10は、「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」を、開かれているタブシート上で変更が許容されている設定項目に対してのみ有効にし、開かれているタブシート上で変更が許容されていない設定項目に対して無効にする。これにより、情報処理装置10は、設定情報の変更時の不要な混乱を低減させることができる。
【0085】
なお、ここでは、「開かれているタブシート上で変更が許容されている設定項目」は、開かれているタブシート上に表示されている項目であるものとする。例えば、
図3Cに示す例では、タブシートSBの「用紙サイズ」や「用紙厚」、「給紙トレイ」等の表示項目が、「開かれているタブシート上で変更が許容されている設定項目」となる。以下、「開かれているタブシート上で変更が許容されている設定項目」を「許容設定項目」と称する。
【0086】
このような情報処理装置10は、オペレータが、任意のタブシートで、メイン画像表示フレーム1011にメイン画像として表示されている装置プレビュー画像2100の一部をクリックすることにより、クリックされた箇所が許容設定項目の箇所である場合に、クリックされた箇所に関するドライバ機能の設定情報の変更を指定することができる。したがって、情報処理装置10は、ドライバ機能の設定情報を入力するための専用タブシートを開くことなく、任意のタブシートで設定情報を変更することができる。
【0087】
このような「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」は、例えば、入力制御部11a、設定情報登録部533、及び、ダイアログ画面作成部532が、以下のように動作することによって、実現される。
【0088】
まず、入力制御部11aは、ダイアログ画面作成部532からダイアログ画面D1の画面情報を取得し、オペレータによるマウスのクリック操作時に、ダイアログ画面D1上のマウスのクリック操作によって指定された位置(クリックされた箇所)を特定する。
【0089】
次に、入力制御部11aは、ダイアログ画面D1の画面情報に基づいて、クリックされた箇所が許容設定項目の箇所であるか否かを判定する。入力制御部11aは、クリックされた箇所が許容設定項目の箇所である場合に、ダイアログ画面D1の画面情報に基づいて、マウスのクリック操作によって指定された位置に対応付けられている対応情報を識別し、識別された対応情報を設定情報登録部533に出力する。
【0090】
これに応答して、設定情報登録部533は、対応情報をドライバ機能の設定情報として記憶部12に登録する。この後、ダイアログ画面作成部532が、記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報に基づいて、ダイアログ画面D1を作成する。そして、ダイアログ画面作成部532が、そのダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力して、そのダイアログ画面D1を表示部14に表示させる。これにより、前記した「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」が、実現される。
【0091】
なお、ここでは、クリックされた箇所が許容設定項目の箇所であるか否かの判定は、入力制御部11aによって行われるものとして説明している。しかしながら、この判定は、設定情報登録部533が、入力制御部11aからクリックされた箇所の位置情報を取得するとともに、ダイアログ画面作成部532からダイアログ画面D1の画面情報を取得して、クリックされた箇所の位置情報とダイアログ画面D1の画面情報とに基づいて、行うようにしてもよい。
【0092】
また、情報処理装置10は、例えば、オペレータが
図3Aに示すタブシートSAでメイン画像表示フレーム1011にメイン画像として表示された装置プレビュー画像2100の「2ndトレイ」をクリックした場合に、給紙設定用のタブシートSCをダイアログ画面D1上に表示させる。これにより、情報処理装置10は、オペレータに、給紙設定用のタブシートSCで、給紙トレイの設定情報を変更させることできる。以下、この機能を「専用タブシート呼び出し設定変更機能」と称する。
【0093】
このような「専用タブシート呼び出し設定変更機能」は、例えば、入力制御部11a、設定情報登録部533、及び、ダイアログ画面作成部532が、以下のように動作することによって、実現される。なお、ここでは、情報処理装置10は、入力制御部11aが、タブシートの表示の切替を指示する信号(以下、「タブシート表示切替信号」と称する)をダイアログ画面作成部532に出力する構成になっているものとして説明する。
【0094】
まず、入力制御部11aは、ダイアログ画面作成部532からダイアログ画面D1の画面情報を取得し、オペレータによるマウスのクリック操作時に、ダイアログ画面D1上のマウスのクリック操作によって指定された位置(クリックされた箇所)を特定する。
【0095】
次に、入力制御部11aは、ダイアログ画面D1の画面情報に基づいて、クリックされた箇所が許容設定項目の箇所であるか否かを判定する。クリックされた箇所が許容設定項目の箇所である場合に、情報処理装置10は、前記した「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」の処理を実行する。一方、クリックされた箇所が許容設定項目の箇所でない場合に、情報処理装置10は、「専用タブシート呼び出し設定変更機能」の処理を実行する。
【0096】
クリックされた箇所が許容設定項目の箇所でない場合に、情報処理装置10は、入力制御部11aが、ダイアログ画面D1の画面情報に基づいて、マウスのクリック操作によって指定された位置に対応付けられている対応情報を識別し、さらに、識別された対応情報を入力するための専用のタブシートがどのタブシートであるのかを特定する。そして、入力制御部11aは、特定されたタブシート(例えば、
図3Dに示す給紙設定用のタブシートSC)をダイアログ画面D1上に表示させるためのタブシート表示切替信号をダイアログ画面作成部532に出力する。
【0097】
これに応答して、ダイアログ画面作成部532は、特定されたタブシートが最上位に表示されたダイアログ画面D1を作成する。そして、ダイアログ画面作成部532が、そのダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力して、そのダイアログ画面D1を表示部14に表示させる。これにより、前記した「専用タブシート呼び出し設定変更機能」が、実現される。
【0098】
<印刷設定ダイアログ画面に関する主な特徴点>
(1)情報処理装置10は、タブシート毎に異なるプレビュー画像を作成するのではなく、単一の共通プレビュー画像PR1を作成して、その共通プレビュー画像PR1を全てのタブシートSA,SB,SCに共通してダイアログ画面D1上に表示する。したがって、情報処理装置10は、共通プレビュー画像PR1を作成するための処理機構として縮小プレビュー作成部534を1系統だけ有する構成になっている。
【0099】
情報処理装置10は、タブシートSA,SB,SCのいずれかのタブシートが開かれたときに、各タブシートSA,SB,SCに共通して、その縮小プレビュー作成部534が、後記する「共通プレビュー画面表示処理(
図6に示すS125(すなわち、
図5に示すS125a,S125b,S125c))」を実行することによって、共通プレビュー画像PR1を作成する。
【0100】
したがって、共通プレビュー画像PR1の作成は、各タブシートSA,SB,SCに共通して、単一の処理を実行することによって行われる。つまり、情報処理装置10は、共通プレビュー画像PR1を作成するための処理機構を1系統だけ有しており、どのタブシートが開かれても、同じ共通プレビュー画像PR1を作成する構成になっている。
【0101】
(2)情報処理装置10は、メイン画像をメイン画像表示フレーム1011に配置するとともに、縮小画像を縮小画像表示フレーム1012に配置することによって、共通プレビュー画像PR1を作成する。
【0102】
(3)情報処理装置10は、前記した「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」の処理を実行することができる。これにより、オペレータは、ドライバ機能の設定情報を入力するための専用のタブシートを開くことなく、任意のタブシートで設定情報を変更することができる。つまり、オペレータは、専用のタブシートに含まれている設定項目の設定情報に対して、任意のタブシートで変更することができる。したがって、情報処理装置10は、前記した「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」の処理を実行することにより、ドライバ機能の設定情報の変更の簡易化を図ることができる。
【0103】
(4)情報処理装置10は、前記した「メイン画像のクリック操作に基づく設定変更機能」を、許容設定項目(開かれているタブシート上で変更が許容されている設定項目)に対してのみ有効にし、許容設定項目でない設定項目に対して無効にする。これにより、情報処理装置10は、設定情報の変更時の不要な混乱を低減させることができる。
【0104】
(5)情報処理装置10は、前記した「専用タブシート呼び出し設定変更機能」の処理を実行することができる。これにより、オペレータは、ドライバ機能の設定情報を入力するための専用のタブシートを探すことなく、情報処理装置10に自動的に専用のタブシートを開かせることができる。したがって、情報処理装置10は、前記した「専用タブシート呼び出し設定変更機能」の処理を実行することにより、ドライバ機能の設定情報の変更の簡易化を図ることができる。
【0105】
<情報処理装置の動作の概要>
係る構成において、情報処理装置10は、オペレータがアプリケーション52を起動させることによって、アプリ実行部510で文書等データを作成したり編集したりする。そして、情報処理装置10は、オペレータが文書等データの画像を印刷装置20に印刷させるためにプリンタドライバ53を呼び出す操作をした場合に、ダイアログ画面作成部532がダイアログ画面D1(
図3A〜
図3D参照)を作成して、作成されたダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、ダイアログ画面D1を表示部14に表示させる。
【0106】
なお、このとき、情報処理装置10は、縮小プレビュー作成部534が、オペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が記憶部12に登録されていれば、その設定情報に基づいて、また、オペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が記憶部12に登録されていなければ、記憶部12に予め登録されたドライバ機能の初期設定情報に基づいて、共通プレビュー画像PR1(
図3A〜
図3D参照)を作成する。
【0107】
そして、縮小プレビュー作成部534は、作成された共通プレビュー画像PR1の画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。これに応答して、ダイアログ画面作成部532が、共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面D1の共通プレビュー画面1001に組み込み、そのダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。その結果、表示制御部11bは、共通プレビュー画像PR1が各タブシートに共通に表示されたダイアログ画面D1を、表示部14に表示させる。
【0108】
オペレータは、ダイアログ画面D1に表示されているドライバ機能の各種の設定項目の中から所望の項目に設定情報を入力(選択入力を含む)する。すると、設定情報登録部533が、入力されたドライバ機能の設定情報を記憶部12に登録し、さらに、入力されたドライバ機能の設定情報を縮小プレビュー作成部534に出力する。
【0109】
縮小プレビュー作成部534は、ドライバ機能の設定情報が入力されると、ドライバ機能の設定情報に基づいて、共通プレビュー画像PR1(
図3A〜
図3D参照)を作成して、作成された共通プレビュー画像PR1の画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。
【0110】
ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1の画像情報が入力されると、共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面D1の共通プレビュー画面1001に組み込み、そのダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。その結果、表示制御部11bは、共通プレビュー画像PR1が各タブシートに共通に表示されたダイアログ画面D1を、表示部14に表示させる。
【0111】
オペレータは、ダイアログ画面D1を参照し、例えば、ダイアログ画面D1上の縮小画像表示フレーム1012(
図3A〜
図3D参照)に表示されている縮小画像を拡大して見たい場合に、マウスを操作して、縮小画像をクリックする。すると、表示切替指示部535が、画像の切替指示(ここでは、メイン画像に用いる画像と縮小画像に用いる画像との切替指示)を縮小プレビュー作成部534に出力する。これに応答して、縮小プレビュー作成部534は、メイン画像と縮小画像との表示が切り替えられた、新たな共通プレビュー画像PR1b(
図3B〜
図3D参照)を作成する。
【0112】
具体的には、縮小プレビュー作成部534は、設定情報登録部533によって記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報に対応するテンプレート画像3100,3200(
図4A及び
図4B参照)を用いて、今までメイン画像に用いていた画像の縮小画像を作成するとともに、今まで縮小画像に用いていた画像のメイン画像を作成し、新たに作成されたメイン画像と縮小画像とを所定の位置に
並べて配置することによって、共通プレビュー画像PR1b(
図3B〜
図3D参照)を作成する。
【0113】
縮小プレビュー作成部534は、作成された共通プレビュー画像PR1bの画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。これに応答して、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1bをダイアログ画面D1上の共通プレビュー画面1001の内部に組み込ませる。これによって、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR1が共通プレビュー画像PR1aから共通プレビュー画像PR1bに更新された、更新用のダイアログ画面D1を作成する。
【0114】
ダイアログ画面作成部532は、更新用のダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、ダイアログ画面D1を更新して表示部14に表示させる。
【0115】
オペレータは、ダイアログ画面D1を参照して、印刷を行うか否かを判断する。そして、オペレータは、印刷を行って良いと判断した場合に、入力部13(
図1参照)を操作して、情報処理装置10に、印刷開始ボタン(図示せず)が含まれているダイアログ画面(図示せず)を表示させる。そして、オペレータは、印刷開始ボタンを押下することにより、文書等データの印刷を情報処理装置10に指示する。
【0116】
情報処理装置10は、オペレータによって文書等データの印刷が指示されると、アプリ実行部510が、文書等データの描画データを作成し、作成された描画データをグラフィックエンジン520に出力する。
グラフィックエンジン520は、描画データを所定の描画形式に変換し、変換された描画データをドライバ実行部530に出力する。
【0117】
ドライバ実行部530は、印刷データ作成部531が、描画データと記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報とに基づいて印刷データを作成し、作成された印刷データを通信制御部11dに出力する。
通信制御部11dは、通信部15を介して、印刷データを印刷装置20に送信する。
【0118】
印刷装置20は、通信部25を介して情報処理装置10から印刷データを受信する。印刷装置20は、情報処理装置10から印刷データを受信すると、制御部21の印刷制御部21a(
図1参照)が、印刷データに基づいて、印刷部24に画像を印刷させる。これによって、印刷装置20は、印刷結果550を作成する。
【0119】
<情報処理装置の具体的な動作>
情報処理装置10の動作は、主に、既に表示部14に表示されているダイアログ画面D1を更新する場合の「ダイアログ画面更新処理(
図5参照)」、及び、ダイアログ画面D1上に表示されたメイン画像と縮小画像との表示を切り替える場合の「表示切替処理(
図7参照)」に、特徴を有する。以下、
図5〜
図7を参照して、情報処理装置10の動作につき説明する。
図5〜
図7は、それぞれ、実施形態1に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0120】
なお、情報処理装置10は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、情報処理装置10の動作は、記憶部12に読み出し自在に予め格納された制御プログラム51によって規定されており、制御部11としてのCPUによって実行される。また、各データは、記憶部12に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
【0121】
また、本実施形態1では、記憶部12が、各タブシートで選択(入力)可能なドライバ機能の設定情報(以下、「選択可能設定情報」と称する)や、選択可能設定情報に背反する条件を表す情報(以下、「背反情報」と称する)、メイン画像として表示するプレビュー画像の種類を指定する情報(以下、「メイン表示情報」と称する)等の情報を、読み出し自在に予め格納しているものとして説明する。
【0122】
なお、「背反情報」とは、記憶部12に記憶されたドライバ機能の初期設定情報によって、本来であれば、ダイアログ画面D1上に表示されないはずの入力欄が、ダイアログ画面D1上に表示されるのを防止するための条件を規定する情報である。例えば、「背反情報」は、印刷装置20に両面印刷機能が実装されていない場合に、両面印刷機能が可能になるかのような設定項目がダイアログ画面D1上に表示されるのを防止する。
【0123】
オペレータは、アプリケーションによって作成又は編集された文書等データを印刷装置20に印刷させる場合に、情報処理装置10の入力部13を操作して、アプリケーションからプリンタドライバを呼び出す。
【0124】
これにより、情報処理装置10は、記憶部12に登録されているドライバ機能の初期設定情報(又は、以前にオペレータによって入力された設定情報が存在していれば、その設定情報)に基づいて、初期画面としてのダイアログ画面D1(例えば、例えば、
図3A〜
図3Dに示すいずれかのダイアログ画面D1)を表示部14に表示する。
【0125】
この後、オペレータは、ダイアログ画面D1を見ながら、入力部13を操作して、ドライバの設定情報を情報処理装置10に入力する。その結果、情報処理装置10は、
図5に示す「ダイアログ画面更新処理」を開始する。
【0126】
図5に示すように、情報処理装置10は、入力制御部11aが、オペレータによってダイアログ画面D1上に表示されているタブシートの変更を指示する操作が行われたか否かを判定する(S105)。
【0127】
情報処理装置10は、例えば、オペレータが、タブAをクリックして、表示されているタブシートをタブシートSAに変更する操作を行った場合に、S110a〜S125aの処理を実行する。また、情報処理装置10は、オペレータが、タブBをクリックして、表示されているタブシートをタブシートSBに変更する操作を行った場合に、S110b〜S125bの処理を実行する。また、情報処理装置10は、オペレータが、タブCをクリックして、タブシートSCに変更する操作を行った場合に、S110c〜S125cの処理を実行する。
【0128】
なお、S110a〜S125aの処理、S110b〜S125bの処理、及び、S110c〜S125cの処理は、いずれも、同様の処理である。以下、これらの処理を「S110〜S125の処理」と称する。
【0129】
以下、S110〜S125の処理の詳細について、S110a〜S125aの処理を例にして、説明する。S110a〜S125aの処理は、前記した通り、オペレータが、タブAをクリックして、表示されているタブシートをタブシートSAに変更する操作を行った場合の処理である。
【0130】
まず、情報処理装置10は、ダイアログ画面作成部532が、記憶部12から、タブシートSAで選択(入力)可能なドライバ機能の設定情報(以下、「タブシートSAでの選択可能設定情報」と称する)を読み取る(S110a)。以下、S110aの処理を「タブシートSAでの選択可能設定情報読取処理」と称する。
【0131】
次に、ダイアログ画面作成部532は、記憶部12から、タブシートSAでの選択可能設定情報に背反する背反情報を読み取り、タブシートSAでの選択可能設定情報に背反が発生していないかを判定する(S115a)。以下、S115aの処理を「タブシートSAでの選択可能設定情報背反判定処理」と称する。
【0132】
なお、S115aの「タブシートSAでの選択可能設定情報背反判定処理」は、例えば、印刷装置20に両面印刷機能が実装されていない場合に、両面印刷機能が可能になるかのような設定項目がダイアログ画面D1上に表示されるのを防止するための処理である。
【0133】
ダイアログ画面作成部532は、S115aの「タブシートSAでの選択可能設定情報背反判定処理」によって、タブシートSAで実際に表示可能な選択可能設定情報(以下、「タブシートSAでの表示可能設定情報」と称する)を特定する。そして、ダイアログ画面作成部532は、タブシートSAでの表示可能設定情報に対応した更新用のダイアログ画面D1を作成する(S120a)。以下、S120aの処理を「表示可能設定情報対応ダイアログ画面作成処理」と称する。
【0134】
S120aの後、情報処理装置10は、縮小プレビュー作成部534が、記憶部12に登録されているドライバ機能の設定情報(具体的には、記憶部12に予め登録されたドライバ機能の初期設定情報、又は、タブシートでオペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が存在する場合に、設定情報登録部533によって記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報)に基づいて、共通プレビュー画像PR1を作成する(S125a)。以下、S125aの処理を「共通プレビュー画面作成処理」と称する。
【0135】
図6は、S125(すなわち、
図5に示すS125a,S125b,S125cのいずれか)の「共通プレビュー画面作成処理」の詳細を示している。
【0136】
図6に示すように、情報処理装置10は、S125の「共通プレビュー画面作成処理」を開始すると、縮小プレビュー作成部534が、装置プレビュー画像2100を作成し(S205)、さらに、印刷イメージプレビュー画像2200を作成する(SS210)。なお、この時点では、装置プレビュー画像2100及び印刷イメージプレビュー画像2200は、ともに、同じメイン画像用のサイズ(標準サイズ)である。
【0137】
装置プレビュー画像2100の作成は、縮小プレビュー作成部534が、予め用意された装置テンプレート画像3100a〜3100f(
図4A参照)の中から、共通プレビュー画像PR1の作成に用いる装置テンプレート画像3100を選択することによって、行われる。
【0138】
また、印刷イメージプレビュー画像2200の作成は、縮小プレビュー作成部534が、予め用意された印刷イメージテンプレート画像3200a〜3200d(
図4B参照)の中から、共通プレビュー画像PR1の作成に用いる印刷イメージテンプレート画像3200を選択する
【0139】
なお、「選択」は、タブシートでオペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が存在する場合に、設定情報登録部533によって記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報に該当するテンプレート画像が選択され、一方、タブシートでオペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が存在しない場合に、記憶部12に予め登録されたドライバ機能の初期設定情報に該当するテンプレート画像が選択されることによって、行われる。
【0140】
次に、縮小プレビュー作成部534は、記憶部12から、前記した「メイン表示情報」を読み取る。なお、「メイン表示情報」は、当初、装置及び用紙のいずれかに関する初期設定情報の内容が反映されており、その後に、オペレータが装置及び用紙のいずれかに関する設定を行った場合に、その設定操作(最後の設定操作)の内容が反映される。
【0141】
縮小プレビュー作成部534は、記憶部12からメイン表示情報を読み取ると、メイン表示情報に基づいて、メイン画像として表示するプレビュー画像の種類が装置プレビュー画像2100及び印刷イメージプレビュー画像2200のどちらであるのかを判定する(S215)。
【0142】
S215の判定で、メイン画像として表示するプレビュー画像の種類が装置プレビュー画像2100であると判定された場合に、処理は、S220に進む。この場合に、縮小プレビュー作成部534は、装置プレビュー画像2100を共通プレビュー画面1001内のメイン画像表示フレーム1011(
図3A参照)に相当する位置に配置する(S220)。このS220の処理は、メイン画像をメイン画像表示フレーム1011に配置する処理に相当する。
【0143】
S220の後、縮小プレビュー作成部534は、印刷イメージプレビュー画像2200を縮小画像用のサイズに縮小し(S225)、縮小された印刷イメージプレビュー画像2200を共通プレビュー画面1001内の縮小画像表示フレーム1012(
図3A参照)に相当する位置に配置する(S230)。その結果、共通プレビュー画像PR1a(
図3A参照)が作成される。これにより、S125の「共通プレビュー画面作成処理」が終了する。なお、S230の処理は、縮小画像を縮小画像表示フレーム1012に配置する処理に相当する。
【0144】
一方、S215の判定で、メイン画像として表示するプレビュー画像の種類が印刷イメージプレビュー画像2200であると判定された場合に、処理は、S240に進む。この場合に、縮小プレビュー作成部534は、印刷イメージプレビュー画像2200を共通プレビュー画面1001内のメイン画像表示フレーム1011(
図3B参照)に相当する位置に配置する(S240)。このS240の処理は、メイン画像をメイン画像表示フレーム1011に配置する処理に相当する。
【0145】
S240の後、縮小プレビュー作成部534は、装置プレビュー画像2100を縮小画像用のサイズに縮小し(S245)、縮小された装置プレビュー画像2100を共通プレビュー画面1001内の縮小画像表示フレーム1012(
図3B参照)に相当する位置に配置する(S250)。その結果、共通プレビュー画像PR1b(
図3B参照)が作成される。これにより、S125の「共通プレビュー画面作成処理」が終了する。なお、S250の処理は、縮小画像を縮小画像表示フレーム1012に配置する処理に相当する。
【0146】
このようにして作成された共通プレビュー画像PR1a,PR1b(すなわち、共通プレビュー画像PR1)は、ドライバ機能の設定情報をオペレータに認識させ易くするために、装置プレビュー画像2100及び印刷イメージプレビュー画像2200のいずれか一方をメイン表示するとともに、他方を縮小表示する構成になっている。
【0147】
なお、共通プレビュー画面1001は、好ましくは、ユーザインタフェースの表示習熟者が選択し易いように、装置プレビュー画像2100を表示する場合と印刷イメージプレビュー画像2200を表示する場合とで、縮小画像表示フレーム1012の表示位置を変更するとよい。
【0148】
例えば、
図3A及び
図3Bに示す例では、共通プレビュー画面1001は、装置プレビュー画像2100を表示する場合と印刷イメージプレビュー画像2200を表示する場合とで、縮小画像表示フレーム1012の表示位置を左右の異なる位置に変更している。
【0149】
S230又はS250の後、処理は、
図5に示すS130に進む。この場合に、情報処理装置10は、ダイアログ画面作成部532が、縮小プレビュー作成部534によって作成された共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面D1の共通プレビュー画面1001の内部に組み込む。これにより、更新用のダイアログ画面D1が作成される。その更新用のダイアログ画面D1は、共通プレビュー画像PR1が全てのタブシートに共通して表示された構成になっている。ダイアログ画面作成部532は、作成された更新用のダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、更新用のダイアログ画面D1を表示部14に更新表示させる(S130)。これにより、
図5に示す「ダイアログ画面更新処理」が終了する。
【0150】
なお、情報処理装置10は、ダイアログ画面D1の表示中に、オペレータがマウスで縮小画像をクリックした場合に、
図7に示す「表示切替処理(S300)」を実行する。すなわち、情報処理装置10は、この場合に、
図3A及び
図3Bに示すように、メイン画像と縮小画像との表示を切り替える処理を実行する。
【0151】
図7に示すように、情報処理装置10の表示切替指示部535は、S300の「表示切替処理」を開始すると、オペレータによって縮小画像が押下されたか否かを判定する(S305)。
【0152】
S305の処理は、以下のようにして行われる。
まず、入力制御部11aが、ダイアログ画面作成部532からダイアログ画面D1の画面情報を取得し、オペレータによるマウスのクリック操作時に、ダイアログ画面D1上のマウスのクリック操作によって指定された位置(クリックされた箇所)を特定する。
【0153】
次に、入力制御部11aは、クリックされた箇所が共通プレビュー画面1001である場合に、クリックされた箇所を表す情報を表示切替指示部535に出力する。これにより、表示切替指示部535は、マウスのクリック操作によって入力された入力情報として、クリックされた箇所を表す情報を取得する。表示切替指示部535は、取得された入力情報に基づいて、クリックされた箇所が縮小画像の表示箇所(縮小画像表示フレーム1012)であるか否か(すなわち、取得された入力情報が縮小画像を指定する情報であるか否か)を判定する。
これにより、S305の処理が行われる。
【0154】
S305の判定で、縮小画像が押下されていないと判定された場合(“No”の場合)に、
図7に示す「表示切替処理(S300)」は、終了となる。
【0155】
一方、S305の判定で、縮小画像が押下されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S310に進む。この場合に、表示切替指示部535は、オペレータによってメイン画像と縮小画像との表示の切替操作が行われたと判断する。その結果、この場合に、表示切替指示部535は、前記した「画像の切替指示(メイン画像に用いる画像と縮小画像に用いる画像との切替指示)」を縮小プレビュー作成部534に出力する。
【0156】
これに応答して、縮小プレビュー作成部534は、今まで縮小画像に用いていた画像をメイン画像とし、今までメイン画像に用いていた画像を縮小画像とするように、記憶部12に登録されているメイン画像の画像情報及び縮小画像の画像情報を更新する(S310)。
【0157】
S310の後、情報処理装置10は、S315の処理として、
図6に示すS125の「共通プレビュー画面作成処理」を実行する。この後、情報処理装置10は、ダイアログ画面作成部532が、縮小プレビュー作成部534によって作成された共通プレビュー画像PR1をダイアログ画面D1の共通プレビュー画面1001の内部に組み込む。これにより、更新用のダイアログ画面D1が作成される。その更新用のダイアログ画面D1は、共通プレビュー画像PR1が全てのタブシートに共通して表示された構成になっている。ダイアログ画面作成部532は、作成された更新用のダイアログ画面D1の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、更新用のダイアログ画面D1を表示部14に更新表示させる(S320)。その結果、ダイアログ画面D1上でのメイン画像及び縮小画像の表示が、切り替わる。
【0158】
S320の後、情報処理装置10は、ダイアログ画面作成部532(又は、設定情報登録部533)が、今まで縮小画像に用いていた画像をメイン画像とし、今までメイン画像に用いていた画像を縮小画像とするように、記憶部12に登録されている前記した「メイン表示情報」の内容を変更する(S325)。
これにより、
図7に示すS300の「表示切替処理」が終了する。
【0159】
以下、本実施形態1に係る情報処理装置10の特徴につき説明する。ここでは、本実施形態1に係る情報処理装置10の特徴を分かり易く説明するために、まず、比較例として仮想上の情報処理装置10Z(図示せず)について説明し、その仮想上の比較例に係る情報処理装置10Zと対比させて、本実施形態1に係る情報処理装置10の特徴を説明する。
【0160】
ここでは、比較例に係る情報処理装置10Zが、例えば、
図13に示す印刷設定ダイアログ画面D99を作成する装置であるものとして説明する。なお、
図13は、比較例に係る情報処理装置で用いられている印刷設定ダイアログ画面の一例を示す図である。
【0161】
図13に示す例では、比較例に係る情報処理装置10Z(図示せず)は、設定情報入力欄SI99とプレビュー画像表示欄PR99a,PR99bとを含む印刷設定ダイアログ画面D99を表示部に表示する構成になっている。設定情報入力欄SI99は、ドライバ機能の設定情報を入力するための欄である。プレビュー画像表示欄PR99aは、装置プレビュー画像M99を表示するための欄である。また、プレビュー画像表示欄PR99bは、印刷イメージプレビュー画像I99を表示するための欄である。
【0162】
なお、比較例に係る情報処理装置10Zは、タブシート毎にプレビュー画像が異なる印刷設定ダイアログ画面D99を表示するものとする。
また、比較例に係る情報処理装置10Zは、1つのタブシート内で、装置プレビュー画像と印刷イメージプレビュー画像とのように、複数のプレビュー画像を表示する場合に、それぞれのプレビュー画像の表示エリアを狭めて表示するものとする。
【0163】
オペレータは、プレビュー画像(
図13に示す例では、装置プレビュー画像M99及び印刷イメージプレビュー画像I99)を参照しながら、設定情報入力欄SI99に入力された入力設定情報の内容を確認する。そして、オペレータは、入力設定情報の内容が適正であると判断した場合に、印刷の実行を情報処理装置10Zに指示する。
【0164】
これに応答して、情報処理装置10Zは、文書等データの画像を表す描画データを作成し、さらに、その描画データに基づいて印刷データを作成し、印刷データを印刷装置20に送信する。これにより、情報処理装置10Zは、印刷装置20に画像を印刷させる。
【0165】
本実施形態1に係る情報処理装置10は、このような比較例に係る情報処理装置10Zと比較した場合に、以下の特徴を有する。
(1)比較例に係る情報処理装置10Zは、タブシート毎にプレビュー画像が異なる印刷設定ダイアログ画面D99を表示する。そのため、オペレータは、他のタブシートで入力された設定情報を参照することができない。
【0166】
これに対し、本実施形態1に係る情報処理装置10は、主要な複数(好ましくは、全て)のタブシートに共通して共通プレビュー画像PR1を表示する。そのため、オペレータは、他のタブシートで入力された設定情報を各タブシートで参照することができる。したがって、本実施形態1に係る情報処理装置10は、設定情報の入力操作及び変更操作の利便性を向上させることができる。
【0167】
(2)比較例に係る情報処理装置10Zは、例えば、1つのタブシート内で、複数のプレビュー画像を表示する場合に、それぞれのプレビュー画像の表示エリアを狭めて表示する。そのため、オペレータは、各プレビュー画像が表している設定情報の内容を理解し難い場合がある。
【0168】
これに対し、本実施形態1に係る情報処理装置10は、1つのタブシート内で、装置プレビュー画像と印刷イメージプレビュー画像とのように、複数のプレビュー画像を表示する場合に、各プレビュー画像を、標準サイズのメイン画像と縮小サイズの縮小画像とに切り替えて表示する。したがって、本実施形態1に係る情報処理装置10は、比較例に係る情報処理装置10Zよりも、メイン画像の表示エリアを広く設定することができる。その結果、本実施形態1に係る情報処理装置10は、各プレビュー画像が表している設定情報の内容を分かり易く表示することができる。そのため、オペレータは、メイン画像が表している設定情報の内容を容易に理解することができる。
【0169】
以上の通り、本実施形態1に係る情報処理装置10によれば、他のタブシートで入力された設定情報の内容をオペレータに分かり易く知らせることができる。
【0170】
[実施形態2]
本実施形態2に係る情報処理装置10Bは、実施形態1に係る情報処理装置10と比較すると、複数のプレビュー画像をメイン画像と縮小表示とで表示する代わりに、複数のプレビュー画像をカスケード表示(部分的に前後に重ねて表示)する点で相違している。
【0171】
以下、
図8及び
図9を参照して、本実施形態2に係る情報処理装置10Bの構成につき説明する。
図8は、実施形態2に係る情報処理装置を含む印刷システムの構成を示す図である。
図9は、実施形態2に係る情報処理装置の主要部の構成を示す図である。
【0172】
図8に示すように、本実施形態2に係る情報処理装置10Bは、実施形態1の制御プログラム51及びプリンタドライバ53(
図1参照)の代わりに、制御プログラム51B及びプリンタドライバ53Bを記憶部12Bに格納している。
【0173】
制御プログラム51Bは、CPUを制御部11Bとして機能させるためのOSプログラムである。その制御部11BとしてのCPUは、プリンタドライバ53Bを実行することにより、実施形態1の実行部11c(
図1参照)の代わりに、実行部11Bcとして機能する。
【0174】
その実行部11Bcは、
図9に示すように、実施形態1の縮小プレビュー作成部534(
図2参照)を備えるドライバ実行部530の代わりに、カスケードプレビュー作成部534Bを備えるドライバ実行部530Bとして機能する構成になっている。
【0175】
カスケードプレビュー作成部534Bは、ダイアログ画面D2上に表示される共通プレビュー画像PR2(
図10A及び
図10B参照)として、複数のプレビュー画像がカスケード表示(部分的に前後に重ねて表示)された画像(以下、「カスケード画像」と称する)を作成する機能手段である。
【0176】
<印刷設定ダイアログ画面の一例>
以下、
図10A及び
図10Bを参照して、本実施形態2で用いる印刷設定ダイアログ画面の一例につき説明する。
図10A及び
図10Bは、それぞれ、実施形態2で用いる印刷設定ダイアログ画面の一例を示す図である。本実施形態2では、情報処理装置10Bのダイアログ画面作成部532は、印刷設定ダイアログ画面として、例えば、
図10A及び
図10Bに示すダイアログ画面D2を作成する。
【0177】
本実施形態2のダイアログ画面D2は、実施形態1のダイアログ画面D1(
図3A〜
図3D参照)と比較すると、実施形態1の共通プレビュー画面1001の代わりに、共通プレビュー画面1001Bが表示される点で相違している。
【0178】
実施形態1の共通プレビュー画面1001は、メイン画像と縮小画像とが表示される領域となっている。
これに対して、本実施形態2の共通プレビュー画面1001Bは、カスケード画像が表示される領域となっている。
【0179】
図10A及び
図10Bに示すように、共通プレビュー画面1001Bは、カスケード画像としての共通プレビュー画像PR2が表示される。共通プレビュー画面1001Bは、前面画像が表示される前面画像配置領域1021と背面画像が表示される背面画像表示1022とが設定されている。前面画像配置領域1021と背面画像表示1022とは、一部の領域が互いからはみ出し、大半の領域が互いに重なるように設定されている。
【0180】
図10Aに示す例では、共通プレビュー画像PR2の一例として、装置プレビュー画像2100を前面画像とし、印刷イメージプレビュー画像2200を背面画像とする共通プレビュー画像PR2aが示されている。
【0181】
また、
図10Bに示す例では、共通プレビュー画像PR2の一例として、印刷イメージプレビュー画像2200を前面画像とし、装置プレビュー画像2100を背面画像とする共通プレビュー画像PR2bが示されている。
【0182】
図10A及び
図10Bに示すように、前面画像は、背面画像の上に重なるように配置される。また、背面画像は、一部の領域が前面画像からはみ出し、大半の領域が前面画像の下に隠れるように配置される。
【0183】
<情報処理装置の動作の概要>
係る構成において、情報処理装置10Bは、オペレータがアプリケーション52を起動させることによって、アプリ実行部510で文書等データを作成したり編集したりする。そして、情報処理装置10Bは、オペレータが文書等データの画像を印刷装置20に印刷させるためにプリンタドライバ53Bを呼び出す操作をした場合に、ダイアログ画面作成部532がダイアログ画面D2(
図10A及び
図10B参照)を作成して、作成されたダイアログ画面D2の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、ダイアログ画面D2を表示部14に表示させる。
【0184】
なお、このとき、情報処理装置10Bは、カスケードプレビュー作成部534Bが、オペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が記憶部12に登録されていれば、その設定情報に基づいて、また、オペレータによって入力されたドライバ機能の設定情報が記憶部12に登録されていなければ、記憶部12に予め登録されたドライバ機能の初期設定情報に基づいて、共通プレビュー画像PR2(
図10A及び
図10B参照)を作成する。
【0185】
そして、カスケードプレビュー作成部534Bは、作成された共通プレビュー画像PR2の画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。これに応答して、ダイアログ画面作成部532が、共通プレビュー画像PR2をダイアログ画面D2の共通プレビュー画面1001Bに組み込み、そのダイアログ画面D2の画面情報を表示制御部11bに出力する。その結果、表示制御部11bは、共通プレビュー画像PR2が各タブシートに共通に表示されたダイアログ画面D2を、表示部14に表示させる。
【0186】
オペレータは、ダイアログ画面D2に表示されているドライバ機能の各種の設定項目の中から所望の項目に設定情報を入力(選択入力を含む)する。すると、設定情報登録部533が、入力されたドライバ機能の設定情報を記憶部12に登録し、さらに、入力されたドライバ機能の設定情報をカスケードプレビュー作成部534Bに出力する。
【0187】
カスケードプレビュー作成部534Bは、ドライバ機能の設定情報が入力されると、ドライバ機能の設定情報に基づいて、共通プレビュー画像PR2(
図10A及び
図10B参照)を作成して、作成された共通プレビュー画像PR2の画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。
【0188】
ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR2の画像情報が入力されると、共通プレビュー画像PR2をダイアログ画面D2の共通プレビュー画面1001Bに組み込み、そのダイアログ画面D2の画面情報を表示制御部11bに出力する。その結果、表示制御部11bは、共通プレビュー画像PR2が各タブシートに共通に表示されたダイアログ画面D2を、表示部14に表示させる。
【0189】
オペレータは、ダイアログ画面D2を参照し、例えば、ダイアログ画面D2上の背面画像配置領域1022(
図10A及び
図10B参照)に表示されている背面画像を見たい場合に、マウスを操作して、背面画像をクリックする。すると、表示切替指示部535が、画像の切替指示(ここでは、前面画像に用いる画像と背面画像に用いる画像との切替指示)をカスケードプレビュー作成部534Bに出力する。これに応答して、カスケードプレビュー作成部534Bは、前面画像と背面画像との表示が切り替えられた、新たな共通プレビュー画像PR2b(
図10B参照)を作成する。
【0190】
具体的には、カスケードプレビュー作成部534Bは、設定情報登録部533によって記憶部12に登録されたドライバ機能の設定情報に対応するテンプレート画像3100,3200(
図4A及び
図4B参照)を用いて、今まで前面画像に用いていた画像を背面画像として作成し、今まで背面画像に用いていた画像の前面画像として作成し、新たに作成された前面画像と背面画像とを所定の位置で前後に重ねて配置することによって、共通プレビュー画像PR2b(
図10B参照)を作成する。
【0191】
カスケードプレビュー作成部534Bは、作成された共通プレビュー画像PR2bの画像情報をダイアログ画面作成部532に出力する。これに応答して、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR2bをダイアログ画面D2上の共通プレビュー画面1001Bの内部に組み込ませる。これによって、ダイアログ画面作成部532は、共通プレビュー画像PR2が共通プレビュー画像PR2aから共通プレビュー画像PR2bに更新された、更新用のダイアログ画面D2を作成する。
【0192】
ダイアログ画面作成部532は、更新用のダイアログ画面D2の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、ダイアログ画面D2を更新して表示部14に表示させる。
【0193】
オペレータは、ダイアログ画面D2を参照して、印刷を行うか否かを判断する。そして、オペレータは、印刷を行って良いと判断した場合に、入力部13(
図1参照)を操作して、情報処理装置10Bに、印刷開始ボタン(図示せず)が含まれているダイアログ画面(図示せず)を表示させる。そして、オペレータは、印刷開始ボタンを押下することにより、文書等データの印刷を情報処理装置10Bに指示する。
【0194】
情報処理装置10Bは、実施形態1に係る情報処理装置10と同様に、印刷データを作成し、印刷データを印刷装置20に送信する。これによって、印刷装置20は、印刷データに基づいて、印刷を実行し、その結果、印刷結果550を作成する。
【0195】
<情報処理装置の動作>
以下、
図11及び
図12を参照して、本実施形態2に係る情報処理装置10Bの動作につき説明する。
図11及び
図12は、それぞれ、実施形態2に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0196】
ここでは、本実施形態2に係る情報処理装置10Bの、実施形態1に係る情報処理装置10と相違する動作を重点的に説明する。また、ここでは、実施形態1に係る情報処理装置10と同様の動作(
図5〜
図7参照)については、前記した実施形態1に係る情報処理装置10の動作を本実施形態2に係る情報処理装置10Bの動作に読み替えるとともに、前記した実施形態1に係る情報処理装置10の縮小プレビュー作成部534の動作を本実施形態2に係る情報処理装置10Bのカスケードプレビュー作成部534Bの動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
【0197】
本実施形態2に係る情報処理装置10Bは、実施形態1に係る情報処理装置10と比較すると、(1)
図6に示すS125の処理の代わりに、
図11に示すS125Bの処理を実行する点、及び、(2)
図7に示すS300の処理の代わりに、
図12に示すS300Bの処理を実行する点で相違している。
【0198】
まず、
図11に示すS125Bの「共通プレビュー画面作成処理」につき説明する。なお、本実施形態2では、本実施形態2のカスケードプレビュー作成部534Bが、実施形態1の縮小プレビュー作成部534に代わって、動作する。また、本実施形態2では、実施形態1の「メイン画像」及び「縮小画像」を、それぞれ、「前面画像」及び「背面画像」に読み替えるものとする。また、本実施形態2では、実施形態1の「ダイアログ画面D1」、「共通プレビュー画面1001」、及び、「共通プレビュー画像PR1」を、それぞれ、「ダイアログ画面D2」、「共通プレビュー画面1001B」、及び、「共通プレビュー画像PR2」に読み替えるものとする。
【0199】
図11に示すように、情報処理装置10は、S125Bの「共通プレビュー画面作成処理」を開始すると、カスケードプレビュー作成部534Bが、装置プレビュー画像2100を作成し(S205)、さらに、印刷イメージプレビュー画像2200を作成する(SS210)。なお、装置プレビュー画像2100及び印刷イメージプレビュー画像2200は、ともに、同じサイズ(標準サイズ)である。
【0200】
次に、カスケードプレビュー作成部534Bは、記憶部12から、前記した「メイン表示情報」を読み取る。そして、カスケードプレビュー作成部534Bは、メイン表示情報に基づいて、前面画像として表示するプレビュー画像の種類が装置プレビュー画像2100及び印刷イメージプレビュー画像2200のどちらであるのかを判定する(S215a)。
【0201】
S215aの判定で、前面画像として表示するプレビュー画像の種類が装置プレビュー画像2100であると判定された場合に、処理は、S260に進む。この場合に、カスケードプレビュー作成部534Bは、印刷イメージプレビュー画像2200を共通プレビュー画面1001B内の背面画像配置領域1022(
図10A参照)に相当する位置に配置する(S260)。このS260の処理は、背面画像を背面画像配置領域1022に配置する処理に相当する。
【0202】
S260の後、カスケードプレビュー作成部534Bは、装置プレビュー画像2100を共通プレビュー画面1001B内の前面画像表示フレーム1021(
図10A参照)に相当する位置に配置する(S265)。その結果、共通プレビュー画像PR2a(
図10A参照)が作成される。これにより、S125Bの「共通プレビュー画面作成処理」が終了する。なお、S265の処理は、前面画像を前面画像表示フレーム1021に配置する処理に相当する。
【0203】
一方、S215aの判定で、前面画像として表示するプレビュー画像の種類が印刷イメージプレビュー画像2200であると判定された場合に、処理は、S280に進む。この場合に、カスケードプレビュー作成部534Bは、装置プレビュー画像2100を共通プレビュー画面1001B内の背面画像配置領域1022(
図10B参照)に相当する位置に配置する(S280)。このS280の処理は、背面画像を背面画像配置領域1022に配置する処理に相当する。
【0204】
S280の後、カスケードプレビュー作成部534Bは、印刷イメージプレビュー画像2200を共通プレビュー画面1001B内の前面画像表示フレーム1021(
図10B参照)に相当する位置に配置する(S285)。その結果、共通プレビュー画像PR2b(
図10B参照)が作成される。これにより、S125Bの「共通プレビュー画面作成処理」が終了する。なお、S285の処理は、前面画像を前面画像表示フレーム1021に配置する処理に相当する。
【0205】
このようにして作成された共通プレビュー画像PR2a,PR2b(すなわち、共通プレビュー画像PR2)は、ドライバ機能の設定情報をオペレータに認識させ易くするために、装置プレビュー画像2100及び印刷イメージプレビュー画像2200のいずれか一方を前面画像としてメインに表示するとともに、他方を背面画像として表示する構成になっている。
【0206】
次に、
図12に示すS300Bの「表示切替処理」につき説明する。
図12に示すS300Bの「表示切替処理」は、
図7に示すS300の「表示切替処理」と類似した内容になっている。
【0207】
図12に示すように、情報処理装置10の表示切替指示部535は、S300Bの「表示切替処理」を開始すると、オペレータによって背面画像が押下されたか否かを判定する(S305B)。
【0208】
S305Bの処理は、以下のようにして行われる。
まず、入力制御部11aが、ダイアログ画面作成部532からダイアログ画面D2の画面情報を取得し、オペレータによるマウスのクリック操作時に、ダイアログ画面D2上のマウスのクリック操作によって指定された位置(クリックされた箇所)を特定する。
【0209】
次に、入力制御部11aは、クリックされた箇所が共通プレビュー画面1001Bである場合に、クリックされた箇所を表す情報を表示切替指示部535に出力する。これにより、表示切替指示部535は、マウスのクリック操作によって入力された入力情報として、クリックされた箇所を表す情報を取得する。表示切替指示部535は、取得された入力情報に基づいて、クリックされた箇所が前面画像からはみ出している背面画像の表示箇所(前面画像配置領域1021からはみ出している背面画像配置領域1022)であるか否か(すなわち、取得された入力情報が背面画像を指定する情報であるか否か)を判定する。
これにより、S305Bの処理が行われる。
【0210】
S305Bの判定で、背面画像が押下されていないと判定された場合(“No”の場合)に、
図12に示す「表示切替処理(S300B)」は、終了となる。
【0211】
一方、S305Bの判定で、背面画像が押下されたと判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S310に進む。この場合に、表示切替指示部535は、オペレータによって前面画像と背面画像との表示の切替操作が行われたと判断する。その結果、この場合に、表示切替指示部535は、前記した「画像の切替指示(前面画像に用いる画像と背面画像に用いる画像との切替指示)」をカスケードプレビュー作成部534Bに出力する。
【0212】
これに応答して、カスケードプレビュー作成部534Bは、今まで前面画像に用いていた画像を背面画像とし、今まで背面画像に用いていた画像を前面画像とするように、記憶部12に登録されている前面画像の画像情報及び背面画像の画像情報を更新する(S310B)。
【0213】
S310Bの後、情報処理装置10Bは、S315Bの処理として、
図11に示すS125Bの「共通プレビュー画面作成処理」を実行する。この後、情報処理装置10Bは、ダイアログ画面作成部532が、カスケードプレビュー作成部534Bによって作成された共通プレビュー画像PR2をダイアログ画面D2の共通プレビュー画面1001Bの内部に組み込む。これにより、更新用のダイアログ画面D2が作成される。その更新用のダイアログ画面D2は、共通プレビュー画像PR2が主要な複数(好ましくは、全て)のタブシートに共通して表示された構成になっている。ダイアログ画面作成部532は、作成された更新用のダイアログ画面D2の画面情報を表示制御部11bに出力する。これに応答して、表示制御部11bは、更新用のダイアログ画面D2を表示部14に更新表示させる(S320B)。その結果、ダイアログ画面D2上でのメイン画像及び縮小画像の表示が、切り替わる。
【0214】
S320Bの後、情報処理装置10Bは、ダイアログ画面作成部532(又は、設定情報登録部533)が、今まで背面画像に用いていた画像を前面画像とし、今まで前面画像に用いていた画像を背面画像とするように、記憶部12に登録されている前記した「メイン表示情報」の内容を変更する(S325B)。
これにより、
図11に示すS300Bの「表示切替処理」が終了する。
【0215】
以上の通り、本実施形態2に係る情報処理装置10Bによれば、実施形態1に係る情報処理装置10と同様に、他のタブシートで入力された設定情報の内容をオペレータに分かり易く知らせることができる。
さらに、本実施形態2に係る情報処理装置10Bによれば、実施形態1に係る情報処理装置10に比べて、共通プレビュー画像PR2としてカスケード画像を表示とすることにより、オペレータが背面画像を見たいか否かを直感的に判断することができるため、プレビュー画像の直感的な表示の切替操作をオペレータに促すことができる。
【0216】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
【0217】
例えば、本発明は、プリンタに限らず、MFP等の画像形成装置に用いることができる。なお、「MFP」とは、ファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等がプリンタに付加された、Multi Function Printerを意味している。
【0218】
また、例えば、実施形態1に係る情報処理装置10は、縮小プレビュー作成部534が、共通プレビュー作成部として機能している。しかしながら、情報処理装置10は、前記した通り、ダイアログ画面作成部532を共通プレビュー作成部として機能させる構成にすることが可能である。
【0219】
また、例えば、情報処理装置10,10Bは、PC以外に、ワークステーションや、タブレット端末装置、スマートフォン等によって構成することができる。
また、例えば、情報処理装置10,10Bの入力部13は、マウスの代わりに、タッチパネル等の座標入力手段を用いることができる。
【0220】
また、例えば、ダイアログ画面D1,D2は、各タブシート内の設定情報入力欄1003の内容や、各タブシートのレイアウト、タブシートの数等を適宜変更することができる。
【0221】
また、例えば、ダイアログ画面作成部532は、既に作成されたダイアログ画面D1,D2とは異なる他のダイアログ画面(図示せず)を作成する場合に、ダイアログ画面D1,D2での表示に用いられた共通プレビュー画像PR1を他のダイアログ画面に組み込む構成にすることができる。