(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
是正措置命令を前記携帯デバイスに送信するように前記無線ノードマネージャがさらに構成され、前記是正措置命令に基づく信号を前記無線ノードに送信するように前記携帯デバイスがさらに構成される、請求項7に記載のシステム。
無線メッセージを送信する、電子メールを送る、音声メールを送る、および/または報告を生成する、のうちの1つまたは複数を実行することによって前記警告を発するように前記無線ノードマネージャが構成される、請求項7に記載のシステム。
前記携帯デバイスが、通信サービスを提供するための少なくとも1つの他のトランシーバを含む、セルラ電話、携帯型コンピュータ、および特殊用途の通信デバイスのうちの1つであり、802.11a、b、g、およびn規格のうちの1つを利用して前記無線ノードと通信するように前記携帯デバイスが構成される、請求項7に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部をなす添付の図面を参照する。図面において、同様の記号は、文脈が別に示さない限り、通常、同様のコンポーネントを特定する。発明を実施するための形態、図面および特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は限定を意図するものではない。本明細書に提示されている主題の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよいし、他の変更がなされてもよい。本明細書に大まかに記載され、図に示されている通りの本開示の態様は、多種多様の異なる構成で配置、置換、結合、分離、および設計することができ、それらの構成はすべて本明細書において明示的に企図されていることは容易に理解されよう。
【0012】
本開示は概して、とりわけ、例えば工場センサ機器確認システムの一部として、携帯デバイスを用いて無線ノードを監視するための方法、システム、およびそのための命令を有するコンピュータ可読記憶媒体に注目している。
【0013】
簡潔に述べれば、無線ノードを監視し、無線ノード管理システムに報告をすることができる携帯デバイスを説明する。携帯デバイスは、無線ノードからの送信信号を受信するために用いられてよい。無線ノードは送信信号を定期的に送ってもよいし、または携帯デバイスからのビーコン信号の受信時に送ってもよい。もし、無線ノードがそのアクセスポイントと通信することができなければ、携帯デバイスは無線ノードからデータを得てそのステータスを判定するか、または受信された送信信号からステータス情報を取得してよい。携帯デバイスは、送信信号内に包含されている無線ノード情報を記録し、それを位置情報とともにアクセスポイント等の無線ノードコントローラに提供してよい。携帯デバイスは、無線ノードのステータスに関連付けられる直接情報をディスプレイまたは同様の出力デバイスを通じてユーザに提供してもよい。
【0014】
以上においては特定の例、コンポーネント、シナリオ、および構成を用いて実施形態を説明しているが、それらは、携帯デバイスを用いた無線ノードの監視に用いられる一般的指針を提供することを意図されたものである。これらの例は実施形態に対する限定を構成するものではなく、実施形態は、本明細書に記載されている原理を利用する他のコンポーネント、方式、および構成を用いて実装されてよい。例えば、無線ノードを監視するためにセルラ電波塔、および同様のもの等の他のデバイスを用いてもよい。
【0015】
図1は、携帯デバイスを用いて無線ノードが監視されてよい環境例を略
図100にて示す。一実施形態によれば、複数のデバイスがアクセスポイント112と通信していてよい。アクセスポイント112は、無線デバイスがそれらの送信信号を他のネットワークへルーティングするための中心点であってよい。アクセスポイント112は送信信号を有線ネットワークまたは無線ネットワークへルーティングしてよい。アクセスポイント112はモニタの役割を果たし、その無線ノードのステータスを処理してもよい。代替的に、監視機能は外部コントローラ(不図示)に委ねられてもよい。このようなシナリオでは、アクセスポイント112は無線ノードからのあらゆるステータス関連信号をコントローラへルーティングしてよい。
【0016】
略
図100のシナリオ例では、カメラ110が、取り込んだ映像を、無線送信信号130を用いてアクセスポイント112に送信してよい。火災警報器106が警報器ステータス126をアクセスポイント112に送信してよい。火災警報器が起動されると、アクセスポイントは火災警報器ステータスを中央火災防止制御システムに送信してよい。同様に、消火器104がその難燃剤含量ステータス124をアクセスポイント112に送信し、中央火災防止制御システムによって監視されてよい。別の実施形態例では、キーパッド108が、ある位置への進入を妨げる故障不具合信号(malfunction distress signal)128を送信してよい。略
図100における無線ノード例のうちの1つまたは複数は、アクセスポイントと双方向的に通信し、命令、コマンドなど等の送信信号132を受信するスマートノードであってよい。代替的に、通信は一部のノードに対しては一方向性であってもよい。この場合には、それらは定期的にまたはトリガイベントに続いてそれらのステータス送信信号を送る。
【0017】
アンテナ116を有する携帯デバイス102がアクセスポイント、またはそのノードのいずれかに送信信号122を送り、ノードのステータスを監視してよい。携帯デバイス102は、主として無線ノードの監視に用いられるハンドヘルドまたはモバイルデバイス等の専用デバイスであってよい(例えば、人が施設または家を歩き回り、無線ノードのステータスを検出する)。代替的に、携帯デバイス102は、セルラ電話または携帯コンピューティングデバイスであるなど、関連のない主要機能性を有し、デバイスがある位置を通って移動される際に無線ノードステータスを監視するように適合された独立モジュールを有してもよい。
【0018】
無線ノードは、無線ノードが不具合状態になければ、携帯デバイスによって送信されたと無線ノードが特定したビーコン信号を無視してよい。無線ノードは、入力信号をリッスンするためにスリープノードから定期的に復帰してよい。しかし、アクセスポイントからの信号を最近受信できなくなっている(これは、無線ノードも、アクセスポイントによって受信されることができる信号を送信できなくなっていることを意味してよい)など、無線ノードが不具合状態にある場合には、このとき、無線ノードは、無線ノードが不具合状態にないときよりも頻繁に復帰してビーコン信号をリッスンしてよい。それ故、無線ノードは携帯デバイスからのビーコン信号をより早く受信してよく、無線ノードのより適時の修復または修理につながる。
【0019】
図2は、携帯デバイス、および/または監視モジュールを有するロボットデバイスを用いて無線ノードが監視されてよい別の環境例を示す。シナリオ例では、ロボット240が、工場200内の無線ノードステータスを監視している携帯デバイスの役割を果たしてよい。ロボットは所定の進路244(例えばレール)に乗って工場200中を動き回ってよい。ロボットの移動性によって、ロボットに、アクセスポイント212との通信が困難になっている無線ノードにさらに接近させることができる。接近することによって、アクセスポイントに到達するには低すぎるが、ロボット240によって捕捉されるには十分高い場合がある、無線ノードのステータス信号をロボットがリッスンすることを可能にできる。
【0020】
ロボットはそのアンテナを用いて監視問い合わせ(例えば、ビーコン信号)を無線ノードに送信してよい(242)。例えば、電池電力の少ない火災警報器206が不具合信号226を送信してよく、ロボットの方がアクセスポイント212に比べて信号を捕捉するのにより良好な場所にいてよい。ロボットは、停電中にドアアクチュエータがまだ動力を有していることを確認するために、ドアアクチュエータ204からのステータス信号224を受信してもよい。別の例では、キーパッド208が、ある位置への進入を妨げる故障不具合信号228を送信してよい。ロボットがそれを傍受してコントローラまたはアクセスポイント212に中継してよい。さらに、カメラ210が、操作性を確認するための信号230を送信してよく、それがロボット240によって捕捉されてよい。送信は、所定の期間の終了またはトリガイベント(例えば、利用可能電力が閾値未満に降下すること、または所定の期間、アクセスポイントと通信できなくなること)に応答して無線ノードによって開始されてよい。代替的に、無線ノードがロボット240からのビーコン信号に応答してもよい。
【0021】
ロボット240に加えて、またはその代わりに、アンテナ216を有する携帯電話等の携帯デバイス202が無線ノードのいずれかからのステータス信号を受信してよい。一例では、携帯デバイスは、近くの無線ノードのステータスを、その無線ノードの近傍の進路上で持ち運ばれている際に確認するように、コントローラから命令を受信してよい。携帯デバイスは、操作性を判定するために無線ノードからの送信信号をリッスンしてよい。代替的に、携帯デバイスは、問い合わせ送信信号222をスマート無線ノードに送ってステータス情報を要求してもよい。携帯デバイスは、ステータス情報を有する送信信号を受信し、受信した情報をアクセスポイントまたはコントローラに送信して返してよい。作業はユーザによる起動時に遂行されてもよいし、またはユーザが関与せずに遂行されてもよい。
【0022】
携帯デバイス202および/またはロボット240は、無線ノードの位置を示すために全地球測位サービス(global positioning service、GPS)座標を利用してよい。例えば、無線ノードの位置を判定するために送信信号受信時の携帯デバイス202またはロボット240のGPS位置が用いられてよい。携帯デバイス202および/またはロボット240は所定の周波数によって送信してもよいし、または複数のアンテナを有して種々の周波数によって送信してもよい。
【0023】
図3は、実施形態による携帯デバイスを用いて、異なる位置にある無線ノードが監視されてよい、さらなる環境例を示す。略
図300では、携帯デバイス302が、複数の無線ノードを有するオフィスを監視する。携帯デバイスは、ドア370を通じて部屋358につながった部屋356内の無線ノードにステータス問い合わせを送信してよい。カメラが部屋358内の映像を記録していてよく、その動作ステータスを示すためにビーコン信号330を繰り返しパターンで送信してよい。
【0024】
梁372ならびに金属製ドア366および368が、無線ノードの少なくとも一部と通信するアクセスポイントとの間に干渉を生じさせ得る。携帯デバイスは、部屋360および362内の警報器306および温度計304、ならびに湿度計308に問い合わせを行い、それらの動作ステータスを確認するようにとの要求をアクセスポイントから受信してよい。温度計304は部屋362の温度を測定し、一方、湿度計308は湿度を測定する。携帯デバイスは無線ノードに問い合わせを行い、温度計304、湿度計308、および火災警報器306からの送信信号324、328、および326からステータス情報を受信してよい。
【0025】
図4は、実施形態による無線ネットワーク(単数または複数)を通じて1つまたは複数の無線ノードと通信するように適合された携帯デバイスの例を示す。略
図400では、無線ノード422が無線ネットワーク(単数または複数)402を通じて携帯デバイス410と通信してよい。無線ネットワーク(単数または複数)は、通信を可能にするために複数のアクセスポイントを包含してよい。代替的に、携帯デバイス410はノードと直接通信してもよい。携帯410デバイスはトランシーバモジュール412を有してよい。トランシーバモジュール412は、指定された周波数における無線ノードとの通信を処理するアンテナを含んでよい。代替的に、携帯デバイス410は、異なる周波数または通信形式用の複数のトランシーバモジュールを含んでよい。計算モジュール414は、入ってくるノードステータス情報を分析し、コントローラに一連の措置を推奨してよい。一連の措置は、管理者に警告を発し(例えば、電子メール、音声メール、テキストメッセージ、等)、スマート無線ノード、または類似のものに是正命令(例えば、リセット)を送信することであってよい。
【0026】
携帯デバイス410は、ノードからの入力信号を解釈する通信モジュール418を有してもよい。通信モジュールは、無線ノードとの通信において用いられている規格に基づいて信号をデコードまたはエンコードするために必要なプロトコルを有する。一部の実施形態では、通信モジュール418およびトランシーバモジュール412が統合されていてもよい。加えて、携帯デバイス410は制御モジュール416を含んでよい。制御モジュール416は他のモジュールを管理し、モジュールの相互作用を調整してよい。最後に、ステータス検出モジュール408が、ノードステータス情報を解釈する特徴を有してよい。一例は、無線ノードからの信号内の故障コードを検出し、無線ノードによって提供される位置情報もしくはアイデンティティ情報または携帯デバイスの位置情報を用いることによって、無線ノードの位置またはアイデンティティをコントローラに送信する能力であってよい。
【0027】
図5は、本開示の少なくとも一部の例による携帯デバイスを用いた無線ノードの監視を実装するために用いられてよい汎用コンピューティングデバイスの例500を示す。ごく基本的な構成502では、通常、コンピューティングデバイス500は、1つまたは複数のプロセッサ504およびシステムメモリ506を含む。プロセッサ504とシステムメモリ506との間の通信のためにメモリバス508が用いられてよい。
【0028】
所望の構成に応じて、プロセッサ504は、以下のものに限定されるわけではないが、マイクロプロセッサ(microprocessor、μP)、マイクロコントローラ(microcontroller、μC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、またはそれらの任意の組み合わせを含む任意の種類のものであってよい。プロセッサ504は、レベルキャッシュメモリ512、プロセッサコア514、およびレジスタ516等の、1つまたは複数のキャッシングレベルを含んでよい。プロセッサコア例514は、算術論理演算装置(arithmetic logic unit、ALU)、浮動小数点ユニット(floating point unit、FPU)、デジタル信号処理コア(digital signal processing core、DSPコア)、またはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。メモリコントローラ例518はプロセッサ504とともに用いられてもよい。または、実装によっては、メモリコントローラ518はプロセッサ504の内部部品であってよい。
【0029】
所望の構成に応じて、システムメモリ506は、以下のものに限定されるわけではないが、揮発性メモリ(RAM等)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリなど等)またはそれらの任意の組み合わせを含む任意の種類のものであってよい。システムメモリ506は、オペレーティングシステム520および1つまたは複数のアプリケーション522を含んでよい。アプリケーション522は、無線ノードの監視に関連付けられる動作を管理するための制御モジュール524、無線ノードからの信号を受信し、受信した信号に関連付けられる情報および位置を記録するように構成されたステータス検出モジュール526、ならびに上述の任意の他のプロセス、方法および機能を含んでよい。アプリケーション522は、(例えば、通信デバイス560と併用して)無線ノードとの無線通信を制御してよいトランシーバモジュール527を含んでもよい。プログラムデータ528は、ステータス検出モジュールによって受信された1つまたは複数の監視データを含んでよい。実施形態によっては、アプリケーション522は、本明細書に記載されている通りに無線ノードが監視されるように、プログラムデータ528を用いてオペレーティングシステム520上で動作するように構成されてよい。この記載された基本構成502は、
図5において、内部の破線内のコンポーネントによって示されている。
【0030】
コンピューティングデバイス500は、基本構成502と任意の必要なデバイスおよびインターフェースとの間の通信を手助けするために、追加の機構または機能性、および追加のインターフェースを有してよい。例えば、ストレージインターフェースバス534を介した基本構成502と1つまたは複数のデータストレージデバイス532との間の通信を手助けするために、バス/インターフェースコントローラ530が用いられてよい。データストレージデバイス532は、取外し式ストレージデバイス536、非取外し式ストレージデバイス538、またはそれらの組み合わせであってよい。取外し式ストレージおよび非取外し式ストレージデバイスの例としては、フレキシブルディスクドライブおよびハードディスクドライブ(hard−disk drive、HDD)等の磁気ディスクデバイス、コンパクトディスク(compact disk、CD)ドライブまたはデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)ドライブ等の光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD)、ならびにテープドライブが挙げられる。コンピュータ記憶媒体の例としては、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の、任意の情報記憶方法または技術で実装される揮発性および不揮発性、取外し式および非取外し式媒体が挙げられてよい。
【0031】
システムメモリ506、取外し式ストレージデバイス536および非取外し式ストレージデバイス538はコンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体としては、以下のものに限定されるわけではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは所望の情報の記憶に用いられてよく、コンピューティングデバイス500によってアクセスされてよい任意の他の媒体が挙げられる。このようなコンピュータ記憶媒体はいずれもコンピューティングデバイス500の一部であってよい。
【0032】
コンピューティングデバイス500は、バス/インターフェースコントローラ530を介した種々のインターフェースデバイス(例えば、出力デバイス544、周辺インターフェース550、および通信デバイス560)から基本構成502への通信を手助けするためのインターフェースバス542を含んでもよい。出力デバイスの例544は、1つまたは複数のA/Vポート552を介してディスプレイまたはスピーカ等の種々の外部デバイスに通信するように構成されてよい、グラフィック処理ユニット546およびオーディオ処理ユニット548を含む。周辺インターフェースの例550は、1つまたは複数のI/Oポート558を介して入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイス、等)または他の周辺デバイス(例えば、プリンタ、スキャナ、等)等の外部デバイスと通信するように構成されてよい、シリアルインターフェースコントローラ554またはパラレルインターフェースコントローラ556を含む。通信デバイスの例560は、1つまたは複数の通信ポート564を介し、ネットワーク通信リンクを通じた1つまたは複数の他のコンピューティングデバイス570との通信を手助けするように構成されてよい、ネットワークコントローラ562を含む。
【0033】
ネットワーク通信リンクは通信媒体の1つの例であってよい。通信媒体は、典型的には、搬送波または他の移送メカニズム等の変調データ信号内のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータによって具体化されてよく、任意の情報送達媒体を含んでよい。「変調データ信号」とは、信号であって、その特性のうちの1つまたは複数を、信号内に情報をエンコードする方式で設定または変化させた、信号であってよい。例として、ただし限定ではなく、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続等の有線媒体、ならびに音波、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、赤外線(infrared、IR)および他の無線媒体等の無線媒体を含んでよい。本明細書において用いられるとき、用語、コンピュータ可読媒体は、記憶媒体および通信媒体の双方を含んでよい。
【0034】
コンピューティングデバイス500は、携帯電話、パーソナルデータアシスタント(personal data assistant、PDA)、パーソナルメディアプレイヤデバイス、無線ウェブウォッチデバイス、パーソナルヘッドセットデバイス、特定用途向けデバイス、または以上の機能のいずれかを含むハイブリッドデバイス等のスモールフォームファクタ携帯(またはモバイル)電子デバイスの一部として実装されてよい。コンピューティングデバイス500は、ラップトップコンピュータおよび非ラップトップコンピュータ構成の双方を含むパーソナルコンピュータとして実装されてもよい。さらに、コンピューティングデバイス500は、ネットワーク化システムとして、あるいは汎用または専用サーバの一部として実装されてよい。
【0035】
コンピューティングデバイス500を含むネットワーク化システムのためのネットワークは、サーバ、クライアント、スイッチ、ルータ、モデム、インターネットサービスプロバイダ、および任意の適当な通信媒体(例えば、有線または無線通信)の任意のトポロジを含んでよい。実施形態によるシステムは静的または動的ネットワークトポロジを有してよい。ネットワークは、企業ネットワーク(例えば、LAN、WAN、またはWLAN)等のセキュアなネットワーク、無線オープンネットワーク(例えば、IEEE802.11無線ネットワーク)等のセキュアでないネットワーク、または世界規模のネットワーク(例えば、インターネット)を含んでよい。ネットワークは、連携して動作するように適合された複数の別個のネットワークを含んでもよい。このようなネットワークは、本明細書に記載されているノード間の通信を提供するように構成される。例として、ただし限定ではなく、これらのネットワークは、音波、RF、赤外線および他の無線媒体等の無線媒体を含んでよい。さらに、ネットワークは、同じネットワークまたは独立したネットワーク群の一部であってよい。
【0036】
図6は、本明細書に記載されている少なくとも一部の実施形態による携帯デバイスによって無線ノードが監視されてよいネットワーク環境を示す。携帯デバイスによる無線ノードの監視は、独立したアプリケーション、1つまたは複数の統合アプリケーション、1つまたは複数の集中サービス、あるいは1つまたは複数のコンピューティングデバイス上の1つまたは複数の分散サービスを通じて実装されてよい。
図6は、ネットワーク610を通じた分散システム600の実装の例を示す。
【0037】
上述のように、無線ノードステータスが携帯デバイス602によって監視されてよい。無線ノード606は、ステータス情報を提供するように問い合わせを受けてよい。無線ノード606は、問い合わせを受けずにステータス情報を提供してもよい。携帯デバイス602(例えば汎用モバイルコンピューティングデバイス)は、動作信号、不具合信号、ビーコン信号などの無線ノード情報を監視するように構成されてよい。携帯デバイス602は、このようなデータを、ネットワーク(単数または複数)610を通じて、コンピューティングデバイス614、あるいはサーバ612のうちの1つまたは複数上で実行されるアプリケーションまたはサービスに伝えるように構成されてもよい。アプリケーションまたはサービスは、無線ノードのうちの1つまたは複数を管理し、同様のタスクを実行するように適合されてよい。無線ノードに関連付けられる位置情報、ステータス情報、および他のデータが、データ記憶装置618等の1つまたは複数のデータ記憶装置内に記憶され、ネットワーク(単数または複数)610を通じて直接アクセス可能であってよい。代替的に、データ記憶装置618はデータベースサーバ616によって管理されてもよい。
【0038】
ネットワーク(単数または複数)610は、サーバ、クライアント、スイッチ、ルータ、モデム、インターネットサービスプロバイダ(Internet service provider、ISP)、および任意の適当な通信媒体(例えば、有線または無線通信)の任意のトポロジを含んでよい。実施形態によるシステムは静的または動的ネットワークトポロジを有してよい。ネットワーク(単数または複数)610は、企業ネットワーク(例えば、LAN、WAN、またはWLAN)等のセキュアなネットワーク、無線オープンネットワーク(例えば、IEEE502.11無線ネットワーク)等のセキュアでないネットワーク、または世界規模のネットワーク(例えば、インターネット)を含んでよい。ネットワーク(単数または複数)610は、連携して動作するように適合された複数の別個のネットワークを含んでもよい。ネットワーク(単数または複数)610は、本明細書に記載されているノード間の通信を提供するように構成することができる。例として、ただし限定ではなく、ネットワーク(単数または複数)610は、音波、RF、赤外線および他の無線媒体等の無線媒体を含んでよい。さらに、ネットワーク(単数または複数)610は、同じネットワークまたは独立したネットワーク群の一部であってよい。
【0039】
実施形態例は、本明細書に記載されている通りの携帯デバイスを用いた無線ノード監視方法を含んでもよい。これらの方法は、本明細書に記載されている構成を含む、いくつもの方法で実装することができる。1つのこうした方法は、本開示に記載されている種類のデバイスの、機械動作によるものである。別の任意選択の方法は、方法の個々の動作のうちの1つまたは複数が、動作の一部を実行する1人または複数人の人間のオペレータと協力して遂行され、一方、他の動作は機械によって実行されるものである。これらの人間のオペレータは互いに連携される必要はなく、プログラムの一部を実行する機械を各自持っているだけで構わない。他の例では、人間のインタラクションは、機械で自動化される事前に選択された基準によるなどして、自動化することができる。
【0040】
図7は、
図5におけるデバイス500等のコンピューティングデバイスまたは
図4の携帯デバイス410等の携帯デバイスによって実行されてよい携帯デバイスを用いた無線ノード監視方法の例を示すフロー図である。それ故、携帯デバイス710は、コンピューティングデバイス500、または方法を有効にするためにコンピュータ可読媒体720内に記憶された命令を実行する同様のデバイスとして具体化されてよい。無線ノードの監視プロセスは、ブロック722、724、および/または726のうちの1つまたは複数によって示されている通りの1つまたは複数の動作、機能またはアクションを含んでよい。
【0041】
一部のプロセス例は、動作722、「無線ノードからの信号を受信する」から開始してよい。動作722は、例えば、
図2のロボット240によって実行されてよい。動作722において、信号は動作ステータス等の無線ノードステータス情報を包含してよい。動作ステータス情報は、電池電力減少警告、障害を起こしている無線ノードに関する他の警告、または無線ノードがアクセスポイントと所定の期間、通信できなくなっているという警告を包含してよい。
【0042】
動作722の後に、動作724、「受信信号に関連付けられる情報、および無線ノードの位置を記録する」が続く。動作724において、携帯デバイスは信号を解釈し、無線ノードに関するステータス情報をデコードしてよい。携帯デバイスは無線ノードに関する位置情報とともにステータス情報を記録してよい。位置情報は無線ノードによって提供されてよい。代替的に、携帯デバイスは、無線ノードによって提供される位置情報がない場合には、それ自身の位置情報を記録してもよい。
【0043】
動作724の後に、動作726、「無線ノードに関連付けられる情報および位置を、無線ノードのステータスを判定するために無線ノードマネージャに提供する」が続く。動作726において、携帯デバイスは、記録された情報、または記録された情報に基づく報告を、アクセスポイントまたはコントローラであってよい無線ノードマネージャに送信してよい。加えて、携帯デバイス710は、無線ノードをチェックせよとの警告等の、推奨される一連のアクションを無線ノードマネージャに送信してもよい。
【0044】
上述の
図7のプロセス内に含まれる動作は例示の目的のためのものである。無線ノードの監視は、より少ないまたは追加の動作を有する同様のプロセスによって実装されてよい。一部の例では、動作が異なる順序で実行されてよい。一部の他の例では、種々の動作が除外されてよい。さらに他の例では、種々の動作が追加の動作に分割されるか、または互いに結合されてより少ない動作にされてよい。連続的に順序付けられた動作として示されているが、実装によっては、種々の動作が異なる順序で実行されてよいし、または場合によっては、種々の動作が実質的に同時に実行されてよい。
【0045】
図8は、本明細書に記載されている少なくとも一部の実施形態に従って構成されたコンピュータプログラム製品の実施例800のブロック図である。一部の例では、
図8に示されるように、コンピュータプログラム製品800は、例えば、プロセッサまたはコントローラあるいはコンピューティングデバイスによって実行されると、
図1から
図7に関して上述した機能を提供することができる機械可読命令804を含んでもよい信号搬送媒体802を含んでよい。それ故、例えば、携帯デバイス410を参照すると、モジュール412、414、416、418、および408のうちの1つまたは複数が、本明細書に記載されているように無線ノードを監視するために、
図8に示されるタスクのうちの1つまたは複数を引き受けてよい。それらの命令の一部は、無線ノードからの信号を受信すること、複数の感知情報を含む受信信号に関連付けられる情報および無線ノードの位置を記録すること、または無線ノードのステータスを判定するために情報および位置を無線ノードマネージャに提供することを含んでよい。
【0046】
一部の実装では、
図8に図示されている信号搬送媒体802は、以下のものに限定されるわけではないが、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、デジタルテープ、メモリなど等の、コンピュータ可読媒体806を包含してよい。一部の実装では、信号搬送媒体802は、以下のものに限定されるわけではないが、メモリ、リード/ライト(read/write、R/W)CD、R/W DVDなど等の、記録可能媒体808を包含してよい。一部の実装では、信号搬送媒体802は、以下のものに限定されるわけではないが、デジタルおよび/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンクなど)等の、通信媒体810を包含してよい。それ故、例えば、プログラム製品800はRF信号搬送媒体802によって携帯デバイス410の1つまたは複数のモジュールに伝達されてよく、この場合、信号搬送媒体802は無線通信媒体810(例えば、IEEE 802.11規格に準拠した無線通信媒体)によって伝達される。
【0047】
本開示は、概して、携帯デバイスを用いた無線ノード監視方法を記載する。携帯デバイスの実施例は無線ノードからの信号を受信してよい。携帯デバイスは、受信信号に関連付けられる情報、および無線ノードに関連付けられる位置を記録してよい。携帯デバイスは、記録された情報および位置を、無線ノードのステータスを判定するために無線ノードマネージャに提供してもよい。
【0048】
携帯デバイスはビーコン信号を送信し、送信されたビーコン信号に応答した無線ノードからの信号を受信してもよい。受信信号は不具合信号であってよい。携帯デバイスは、既定の経路に沿って移動している間に信号を受信してもよい。記録された情報は信号を含んでよい。記録された情報は無線ノードのステータスを含んでもよい。
【0049】
加えて、携帯デバイスは、無線ノードから、記録された情報および位置を収集し、収集した情報および位置を無線ノードマネージャに送信してよい。代替的に、携帯デバイスは、無線ノードから、記録された情報および位置を収集し、記録された情報を分析し、無線ノードに関連付けられるステータス報告を無線ノードマネージャに送信してよい。
【0050】
別の例では、携帯デバイスは無線ノードマネージャから是正措置命令を受信し、是正措置命令に基づく信号を無線ノードに送信してよい。加えて、携帯デバイスは、セルラ電話、携帯型コンピュータ、および特殊用途の通信デバイスであってよい。
【0051】
さらに別の例では、携帯デバイスは、無線モードと通信するために携帯デバイスの通信モードを調整してよい。通信モードは、周波数、変調、および/またはデコード/エンコード方式を含んでよい。携帯デバイスは、無線ノードと通信するための追加のトランシーバを含んでよい。加えて、携帯デバイスは、802.11a、b、g、およびn規格を利用して無線ノードと通信してよい。
【0052】
本開示は、携帯デバイスを用いた無線ノード監視システムも記載する。システムは、無線ノードからの信号を受信することができる携帯デバイスを有してよい。システムは、受信信号に関連付けられる情報、および無線ノードに関連付けられる位置を記録してよい。システムは、記録された情報および位置を無線ノードマネージャに提供してもよい。加えて、システムは、無線ノードマネージャに無線ノードのステータスを判定させ、警告を発することおよび/または是正措置を実行することによって応答させてよい。
【0053】
一実施形態例では、無線ノードマネージャが是正措置命令を携帯デバイスに送信してよく、携帯デバイスが、是正措置命令に基づく信号を無線ノードに送信してよい。
【0054】
別の例では、携帯デバイスが、無線ノードとの最後に報告された交信以降の時間を判定してよく、最後に報告された交信以降の時間を無線ノードとの予想交信期間と比較してよく、もし、最後に報告された交信以降の時間が無線ノードとの予想交信期間よりも大きければ、無線ノードマネージャに通知してよい。携帯デバイスは、最後に報告された交信以降の時間が無線ノードとの予想交信期間よりも大きい無線ノードを検出すると、視覚的合図および/または音響警告をさらに提供してもよい。
【0055】
さらに別の例では、無線ノードマネージャが、無線メッセージを送信すること、電子メールを送ること、音声メールを送ること、および/または報告を生成することによって警告を発してよい。無線ノードはスリープモードになっていてよい。携帯デバイスは、ビーコン信号を送信することによって無線ノードを復帰させてよい。
【0056】
別の実施形態では、携帯デバイスが、既定の進路上を移動するロボットデバイスであってよい。ロボットデバイスは、検出された無線ノードに基づいて既定の進路を動的に調整してよい。ロボットデバイスは、全地球測位衛星(Global Position Satellite、GPS)モジュールを用いて無線ノードを監視し、無線ノードのGPS座標の近傍範囲に入るとビーコン信号を送信してもよい。加えて、受信信号は、無線ノードによって収集された感知情報を含んでよい。携帯デバイスは、通信サービスを提供するための他のトランシーバを含んでよい。さらに、携帯デバイスは、セルラ電話、携帯型コンピュータ、および特殊用途の通信デバイスであってよい。
【0057】
本開示は、携帯デバイスを用いて無線ノードを監視するための命令を有するコンピュータ可読記憶媒体をさらに記載する。命令は、実行されると、携帯デバイスが無線ノードからの信号を受信することを可能にする。命令は、携帯デバイスが、感知情報を含む受信信号に関連付けられる情報、および無線ノードに関連付けられる位置を記録することも可能にする。加えて、命令は、携帯デバイスが、無線ノードのステータスを判定するために、記録された情報および位置を無線ノードマネージャに提供することを可能にする。
【0058】
一実施形態例では、無線ノードはシンプルノードであってよい。シンプルノードからの受信信号は、携帯デバイスによって送信されたビーコン信号に対する応答であってよい。代替的に、無線ノードはスマートノードであってもよい。スマートノードからの受信信号は、アクセス時刻を有する最後の通信時刻、および/または残りの電池電力を含むノードステータス情報を含んでよい。
【0059】
本開示は、1つまたは複数のトランシーバ、メモリ、およびプロセッサを有する無線ノードを監視するための携帯監視モジュールをさらに記載する。携帯監視モジュールは、無線ノードからの信号を受信してよく、感知情報を含む受信信号に関連付けられる情報、および無線ノードに関連付けられる位置を記録してよく、記録された情報および位置を、無線ノードのステータスを判定するために無線ノードマネージャに提供してよい。
【0060】
一実施形態例では、携帯監視モジュールがビーコン信号を送信し、送信されたビーコン信号に応答した無線ノードからの信号を受信してよい。加えて、携帯監視モジュールは、無線ノードから、記録された情報および位置を収集し、収集した情報および位置を無線ノードマネージャに送信してよい。通信モードは、周波数、変調、および/またはデコード/エンコード方式を含んでよい。携帯監視モジュールは、セルラ電話、ロボットデバイス、または携帯型コンピュータ内に統合されてよい。
【0061】
システムの側面でのハードウェアの実装形態とソフトウェアの実装形態との間には、ほとんど相違が残されていない。ハードウェアまたはソフトウェアの使用は、一般に(いつもそうではないが、ある状況ではハードウェアとソフトウェアの間の選択が重要になり得るという点で)コスト対効果のトレードオフを表す設計上の選択である。本明細書に記載された、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術をもたらすことができるさまざまな達成手段があり(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)、好ましい達成手段は、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が導入される状況によって異なる。例えば、実装者が速度と正確性が最も重要であると決定すると、実装者は主にハードウェアおよび/またはファームウェアの達成手段を選択することができる。フレキシビリティが最も重要なら、実装者は主にソフトウェアの実装形態を選択することができる。または、さらに別の代替案として、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアのなんらかの組み合わせを選択することができる。
【0062】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、および/または例の使用によって、装置および/またはプロセスのさまざまな実施形態を説明してきた。そのようなブロック図、フローチャート、および/または例が1つまたは複数の機能および/または動作を含む限りにおいて、そのようなブロック図、フローチャート、または例の中のそれぞれの機能および/または動作は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または実質上それらのすべての組み合わせにより、個別におよび/または集合的に実装可能であることが、当業者には理解されるであろう。ある実施形態では、本明細書に記載された主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、または他の集積化方式によって実装することができる。しかし、本明細書で開示された実施形態のいくつかの態様が、全体においてまたは一部において、1つまたは複数のコンピュータ上で動作する1つまたは複数のコンピュータプログラムとして(例えば、1つまたは複数のコンピュータシステム上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、1つまたは複数のプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして(例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、あるいは実質上それらの任意の組み合わせとして、等価に集積回路に実装することができることを、当業者は認識するであろうし、電気回路の設計ならびに/またはソフトウェアおよび/もしくはファームウェアのコーディングが、本開示に照らして十分当業者の技能の範囲内であることを、当業者は認識するであろう。
【0063】
本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態に関して限定されるわけではない。実施形態は種々の態様の例示として意図されている。当業者には明らかであろうように、趣旨および範囲から逸脱することなく多くの修正および変形がなされ得る。本明細書に列挙されているものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法および装置が上述の説明より当業者には明らかであろう。こうした修正および変形は添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲の表現、およびこの特許請求の範囲が権利を与えられる同等物の全範囲によってのみ限定されるべきである。本開示は特定の方法、システム、またはコンポーネントに限定されず、それらは当然、種々のものがあり得ることを理解されたい。本明細書において用いられている用語は、特定の実施形態を説明するだけの目的のためのものであり、限定を意図してはいないことも理解されたい。
【0064】
さらに、本明細書に記載された主題のメカニズムをさまざまな形式のプログラム製品として配布することができることを、当業者は理解するであろうし、本明細書に記載された主題の例示的な実施形態が、実際に配布を実行するために使用される信号伝達媒体の特定のタイプにかかわらず適用されることを、当業者は理解するであろう。信号伝達媒体の例には、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリ、などの記録可能なタイプの媒体、ならびに、デジタル通信媒体および/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)の通信タイプの媒体が含まれるが、それらには限定されない。
【0065】
本明細書で説明したやり方で装置および/またはプロセスを記載し、その後そのように記載された装置および/またはプロセスを、データ処理システムに統合するためにエンジニアリング方式を使用することは、当技術分野で一般的であることを当業者は認識するであろう。すなわち、本明細書に記載された装置および/またはプロセスの少なくとも一部を、妥当な数の実験によってデータ処理システムに統合することができる。通常のデータ処理システムは、一般に、システムユニットハウジング、ビデオディスプレイ装置、揮発性メモリおよび不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサおよびデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステムなどの計算実体、ドライバ、グラフィカルユーザインターフェース、およびアプリケーションプログラムのうちの1つもしくは複数、タッチパッドもしくはスクリーンなどの1つもしくは複数の相互作用装置、ならびに/またはフィードバックループを含むコントロールシステムを含むことを、当業者は理解するであろう。
【0066】
通常の製造システムは、データコンピューティング/通信システムおよび/またはネットワークコンピューティング/通信システムの中に通常見られるコンポーネントなどの、市販の適切なコンポーネントを利用して実装することができる。本明細書に記載された主題は、さまざまなコンポーネントをしばしば例示しており、これらのコンポーネントは、他のさまざまなコンポーネントに包含されるか、または他のさまざまなコンポーネントに接続される。そのように図示されたアーキテクチャは、単に例示に過ぎず、実際には、同じ機能を実現する多くの他のアーキテクチャが実装可能であることが理解されよう。概念的な意味で、同じ機能を実現するコンポーネントの任意の構成は、所望の機能が実現されるように効果的に「関連付け」される。したがって、特定の機能を実現するために組み合わされた、本明細書における任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャまたは中間のコンポーネントにかかわらず、所望の機能が実現されるように、お互いに「関連付け」されていると見ることができる。同様に、そのように関連付けされた任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付け可能な任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に結合できる」と見なすこともできる。動作可能に結合できる場合の具体例には、物理的に接続可能な、および/もしくは物理的に相互作用するコンポーネント、ならびに/またはワイヤレスに相互作用可能な、および/もしくはワイヤレスに相互作用するコンポーネント、ならびに/または論理的に相互作用する、および/もしくは論理的に相互作用可能なコンポーネントが含まれるが、それらに限定されない。
【0067】
本明細書における実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。さまざまな単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
【0068】
通常、本明細書において、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、全体を通じて「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(例えば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、など)。導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」を使用して請求項の記載を導くことを含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含む実施形態に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(例えば、「a」および/または「an」は、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(例えば、他の修飾語なしでの「2つの記載(two recitations)」の単なる記載は、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。
【0069】
さらに、「A、BおよびC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の一方(one of the terms)、当該用語のいずれか(either of the terms)、または両方の用語(both terms)を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
【0070】
加えて、本開示の特徴または態様がマーカッシュグループによって記述される場合には、当業者は、それによって、本開示はマーカッシュグループの任意の個々のメンバーまたはメンバーのサブグループによっても記述されることを理解しよう。
【0071】
当業者によって理解されるように、明細書の提供に関するなど、ありとあらゆる目的のために、本明細書に開示されているすべての値域は、ありとあらゆるあり得る部分値域およびそれらの部分値域の組み合わせも包含する。列挙されている値域はいずれも、同じ値域が、少なくとも等分した2分の1ずつ、3分の1ずつ、4分の1ずつ、5分の1ずつ、10分の1ずつ、等に分解されることを十分に表現し、その可能性を与えるものとして容易に認識されることができる。非限定例として、本明細書において説明されているそれぞれの値域は、下位3分の1、中位3分の1および上位3分の1、等に容易に分解することができる。当業者によって同様に理解されるように、「最大で(up to)」、「少なくとも(at least)」、「よりも大きい(greater than)」、「よりも小さい(less than)」および同様のもの等の文言はすべて、記載されている数を含み、上述したように後に部分値域に分解することができる値域に言及する。最後に、当業者によって理解されるように、値域はそれぞれの個々のメンバーを含む。それ故、例えば、1〜3個のセルを有する群とは、1、2、または3個のセルを有する群に言及する。同様に、1〜5個のセルを有する群とは、1、2、3、4、または5個のセルを有する群に言及し、他も同様である。
【0072】
本明細書では、携帯デバイスが無線ノードに信号を送信するように説明されていてよいが、携帯デバイスは1つまたは複数の無線ノードから信号を受信するのみで、携帯デバイスが1つまたは複数の無線ノードに信号の送信をすることはないことも可能であることを理解されたい。
【0073】
本明細書には種々の態様および実施形態が開示されているが、他の態様および実施形態が当業者には明らかであろう。本明細書に開示されている種々の態様および実施形態は例示の目的のためのものであり、限定を意図されてはいない。真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示されている。