【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.平成24年3月29日(掲載アドレス:http://hoken.rakuten.co.jp/) 2.平成24年3月29日(掲載アドレス:https://hoken.rakuten.co.jp/airio/airioDeclareHealth1/)
【文献】
きたみ あきこ,実例で学ぶ! エクセル操作講座,日経PC21,日本,日経BP社,2012年 3月24日,第17巻 第7号,pp.98-103
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
[1.実施形態]
以下、本発明に係る実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。本発明に係る情報処理装置は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機(スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)等の種々のコンピュータに適用可能である。なお、以降説明する実施形態では、本発明に係る情報処理装置を含む保険契約システムについて説明する。
【0020】
[2.保険契約システムのハードウェア構成]
図1は、保険契約システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、保険契約システムSは、情報処理装置1とウェブサーバ2とを含む。保険契約システムSに含まれる各装置は、ネットワークを介してデータ通信可能に接続される。
【0021】
情報処理装置1は、制御部10と、記憶部11と、操作部12と、表示部13と、入力部14と、通信部15と、から構成される。なお、情報処理装置1は、図示しない他の構成を含んでいてもよい。
【0022】
制御部10は、例えば、CPU等を含んで構成される。制御部10は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行して各種処理を行ったり、通信部15を介して情報処理装置1と各種データの送受信を行ったりする。記憶部11は、例えば、ハードディスクやRAM等のメモリを含んで構成される。記憶部11は、ゲームプログラム等の各種プログラムや各種データ等を記憶する。
【0023】
操作部12は、マウス及びキーボード等を含み、ユーザの操作内容を制御部10に伝達する。表示部13は、液晶表示パネル等を含み、制御部10の指示により各種画面を表示する。入力部14は、DVD再生装置等を含み、外部記憶装置から各種データを入力する。通信部15は、例えば、ネットワークカード等の通信装置である。
【0024】
ウェブサーバ2は、例えば、公知のサーバコンピュータである。例えば、ウェブサーバ2は、情報処理装置1からの要求に応じて、HTMLデータを情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、ウェブサーバ2から受信したHTMLデータに基づいて各種画面を表示部13に表示させたり、HTMLデータに含まれるJavaスクリプト(登録商標)を実行したりする。
【0025】
ウェブサーバ2は、制御部20と、記憶部21と、通信部22とを含む。制御部20と記憶部21と通信部22とは、それぞれ制御部10と記憶部11と通信部15と同様のハードウェア構成であるので、説明を省略する。ここでは、記憶部21は、HTMLデータ等を記憶するコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であり、通信部15は、Javaスクリプトを含むHTMLデータを情報処理装置1に送信する手段として機能する。なお、ウェブサーバ2は、他にも図示しないキーボード、モニタ、情報記憶媒体の読取装置等を含んでいてもよい。
【0026】
保険契約システムSにおいては、情報処理装置1は、ウェブサーバ2から受信したHTMLデータに基づいて、ユーザが保険契約の申し込みを行うためのウェブページをウェブブラウザに表示させる。ユーザは、当該ウェブページから各種入力を行うことによって、保険契約の申し込みを行うことになる。なお、ユーザが申し込む保険としては、公知の種々の保険が適用可能であり、例えば、生命保険、医療保険、健康保険、がん保険、死亡保険等である。
【0027】
例えば、ユーザは、下記の手順で保険契約の申し込みを行う。ユーザが下記の手順1〜手順5を順番に行うと、ウェブブラウザから入力された情報がウェブサーバ2に対して送信され、保険の契約の申し込みが完了する。
(手順1)保険契約者(被保険者)の氏名や住所等の個人情報を入力する。
(手順2)規約等の重要事項を確認する。
(手順3)保険契約者の健康状態に係る各種告知内容について入力する。
(手順4)保険料の支払方法を選択する。
(手順5)入力した情報の最終確認を行う。
【0028】
告知内容とは、現在又は過去における保険契約者の傷病(障害や後遺症を含む)又は検査に係る情報である。ユーザが入力すべき告知内容は、複数の種類が用意されており、例えば、保険契約者の傷病名又は検査名、傷病の治療期間又は検査の検査期間、傷病又は検査の現在の状況、傷病の治療内容又は検査の検査内容、治療又は検査を受けた医療機関名、及び、傷病又は検査の詳細等である。なお、ウェブブラウザから告知内容を入力するユーザは、保険契約者と同一人物であってもよいし異なる人物であってもよい。
【0029】
図2は、ユーザが告知内容を入力するための告知内容入力画面の一例を示す図である。
図2に示すように、告知内容入力画面30は、保険契約者の健康状態に関する質問31A〜31H(以降、これらをまとめて単に質問31ともいう。)と、当該質問に対する回答をユーザが選択するためのラジオボタン32A〜32H(以降、これらをまとめて単にラジオボタン32ともいう。)と、を含む。
【0030】
質問31は、例えば、保険契約者の傷病又は検査の有無に関する質問である。ここでは、ユーザは、カーソルCを移動させ、質問31に回答しつつ各告知項目の告知内容を入力することになる。ラジオボタン32は、質問31に対する回答をユーザが選択するためのものである。質問31に対する回答として、「はい」を示すラジオボタン32が選択されると、当該質問31に係る各種告知項目(ユーザが告知すべき内容の種別)の告知内容をユーザが入力するための入力フォームが、告知内容入力画面30に表示される。
【0031】
図3は、「はい」を示すラジオボタン32Aが選択された場合の告知内容入力画面30の一例を示す図である。
図3に示すように、質問31Aに係る告知項目は複数あり、これら複数の告知項目の各々について、ユーザが告知内容を入力するための入力フォームが表示される。告知項目は、保険契約者の健康状態についてユーザが告知すべき事項であり、各質問31毎に複数の告知項目が定められている。なお、ユーザが「いいえ」を示すラジオボタン32Aを選択した場合には、これら入力フォームは表示されない。
【0032】
名称入力フォーム33Aは、保険契約者の傷病名又は検査名について、ユーザによる入力を受け付けるための領域である。例えば、ユーザは、操作部12を操作して、保険契約者の現在又は過去の傷病名又は検査名を示す文字列を名称入力フォーム33Aに入力する。なお、傷病名又は検査名の候補を予めHTMLデータに含めておき、プルダウンメニュー等からユーザに傷病名又は検査名を選択させるようにしてもよい。
【0033】
期間入力フォーム34Aは、保険契約者の傷病の治療期間又は検査の検査期間について、ユーザによる入力を受け付けるための領域である。例えば、ユーザは、操作部12を操作して、期間入力フォーム34Aのプルダウンメニューから治療期間又は検査期間を選択することによって、期間入力フォーム34Aに治療期間又は検査期間を入力する。なお、プルダウンメニューに表示される数値は、HTMLデータに含まれているものとする。また、プルダウンメニューを使用せずに、期間入力フォーム34Aに対してユーザに数値を直接入力させるようにしてもよい。
【0034】
状態入力フォーム35Aは、保険契約者の傷病又は検査の現在の状態について、ユーザによる入力を受け付けるための領域である。ここでは、予め複数種類の状態(
図3の場合、「完治」、「治療中」、及び「経過観察中」の3種類)が用意されている。状態入力フォーム35Aは、これら複数種類の状態の何れかをユーザが選択するための領域である。例えば、ユーザは、操作部12を操作して、状態入力フォーム35Aのラジオボタンの何れかを選択することによって、保険契約者の傷病又は検査の現在の状態を入力する。なお、ラジオボタンを使用せずに、チェックボックスを使用してもよいし、状態入力フォーム35Aに対してユーザに文字列を直接入力させるようにしてもよい。
【0035】
内容入力フォーム36Aは、保険契約者の治療内容又は検査内容について、ユーザによる入力を受け付けるための領域である。予め複数種類の治療内容又は検査内容(
図3の場合、「検査・診察・問診」、「投薬」、「通院」、「入院」、及び「手術」の5種類)が用意されている。内容入力フォーム36Aは、これら複数種類の治療内容又は検査内容の何れかをユーザが選択するためのものである。例えば、ユーザは、操作部12を操作して、内容入力フォーム36Aのチェックボックスの少なくとも一つを選択することによって、保険契約者の治療内容又は検査内容を入力する。なお、チェックボックスを使用せずに、ラジオボタンを使用してもよいし、内容入力フォーム36Aに対してユーザに文字列を直接入力させるようにしてもよい。
【0036】
医療機関入力フォーム37Aは、保険契約者の治療又は検査が行われた医療機関の名称について、ユーザによる入力を受け付けるための領域である。例えば、ユーザは、操作部12を操作して、医療機関名を示す文字列を医療機関入力フォーム37Aに入力する。
【0037】
詳細入力フォーム38Aは、保険契約者の治療又は検査の詳細について、ユーザによる入力を受け付けるための領域である。例えば、ユーザは、操作部12を操作して、保険契約者の治療又は検査の詳細を示す文字列を医療機関入力フォーム37Aに入力する。医療機関入力フォーム37Aに入力される内容としては、保険契約者の傷病の原因や症状、検査理由や検査経過、現在の状況、投薬がある場合は薬名等である。
【0038】
ユーザは、質問31Aの各告知項目に対して告知内容の入力を終えると、次の質問31Bに対応するラジオボタン32Bを選択し、質問31Bに対する回答を行う。上記と同様に、質問31Bに対して「はい」を示すラジオボタン32Bが選択されると、ユーザが告知内容を入力するための各種入力フォームが告知内容入力画面30に表示される。
【0039】
図4は、「はい」を示すラジオボタン32Bが選択された場合の告知内容入力画面30の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザが質問31Bに関する告知内容を入力する場合も
図3と同様に、名称入力フォーム33B、期間入力フォーム34B、状態入力フォーム35B、内容入力フォーム36B、医療機関入力フォーム37B、及び詳細入力フォーム38Bが表示される。なお、ユーザが「いいえ」を示すラジオボタン32Bを選択した場合には、これらの入力フォームは表示されない。
【0040】
図4に示すように、質問31Aに係る告知項目と、質問31Bに係る告知項目と、は互いに関連しており、ユーザは同じ種類の内容について入力することになる。ここでは、質問31Aと質問31Bとは、両者ともに、保険契約者の最近の傷病等に係る告知項目である。このため、ユーザは、名称入力フォーム33B等に、再び同じ告知内容を入力する可能性が高い。そこで、本実施形態では、ユーザがカーソルCを移動させて名称入力フォーム33B等をフォーカスすると、名称入力フォーム33A等に入力された告知内容を引き継ぐことが可能になっている。
【0041】
図5は、名称入力フォーム33Bがフォーカスされた場合の告知内容入力画面30の一例を示す図である。
図5に示すように、名称入力フォーム33Bの付近にメニュー39が表示される。メニュー39には、質問31Aにおいてユーザが既に入力した告知内容が表示される。
【0042】
ここでは、名称入力フォーム33Aと名称入力フォーム33Bとが互いに関連する告知項目であるため、メニュー39には、ユーザが名称入力フォーム33Aに入力した告知内容(ここでは、傷病名又は検査名)が表示される。メニュー39に表示された告知内容が選択されると、当該選択された告知内容が名称入力フォーム33Bに入力される。
【0043】
医療機関入力フォーム37B及び詳細入力フォーム38Bについても同様に、ユーザが医療機関入力フォーム37B又は詳細入力フォーム38BにカーソルCを合わせてフォーカスすると、ユーザが医療機関入力フォーム37A又は詳細入力フォーム38Aに入力した告知内容が、メニュー39に表示される。そして、メニュー39に表示された告知内容をユーザが選択すると、当該選択された内容が、医療機関入力フォーム37B又は詳細入力フォーム38Bに入力される。
【0044】
上記のように、本実施形態の保険契約システムSは、ある告知項目の入力フォームに対してユーザが告知内容を入力する場合に、この入力フォームに、当該告知項目に関連する他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容を引き継ぐことによって、ユーザの入力負担を軽減する構成になっている。以降、本技術について詳細に説明する。
【0045】
[3.情報処理装置によって実現される機能]
図6は、情報処理装置1によって実現される機能を示すブロック図である。
図6に示すように、情報処理装置1においては、告知内容記憶部50、第1表示制御部52、制限部54、解除部56、入力受付部58、第2表示制御部60、第1入力制御部62、第3表示制御部64、及び第2入力制御部66が実現される。
【0046】
図6に示す各機能は、記憶部11から読み出されたプログラムと、ウェブサーバ2から受信したHTMLデータに記述されたJavaスクリプトと、に従って制御部10が動作することによって実現される。なお、告知内容記憶部50は、記憶部11を主として実現され、その他の機能は、制御部10を主として実現される。なお、
図6に示す機能のうち、必須の機能は、第1表示制御部52、入力受付部58、第1入力制御部62、第3表示制御部64、及び第2入力制御部66であり、他の機能は省略してもよい。
【0047】
[3−1.告知内容記憶部]
告知内容記憶部50は、ユーザが入力した告知内容に関する情報を記憶する。即ち、告知内容記憶部50は、告知内容入力画面30に表示された各入力フォームに対するユーザの入力内容に関する情報を記憶する。告知内容記憶部50に記憶されたユーザの告知内容は、所与のタイミングでウェブサーバ2に送信される。
【0048】
[3−2.第1表示制御部]
第1表示制御部52は、複数の告知項目の各々の入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33等)を画面(例えば、告知内容入力画面30)に表示させる。入力フォームは、ユーザが告知内容を入力するための画面上の領域であり、例えば、テキスト(文字列)をユーザが入力するためのテキスト入力欄、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン形式のセレクトボックス、リスト形式のセレクトボックス等である。
【0049】
[3−3.制限部]
制限部54は、各入力フォームに対する、ユーザによる告知内容の入力を制限する。「入力を制限する」とは、ユーザが操作をしても入力フォームに告知内容を入力(入力又は表示)しないように抑止することであり、例えば、入力フォームを一時的に非表示にすること、又は、入力フォームに対するフォーカスを制限すること等である。
【0050】
[3−4.解除部]
解除部56は、複数の告知項目の各々に関連付けられた解除操作が行われた場合、当該告知項目の入力フォームに対する入力の制限を解除する。解除操作は、予め定められた操作であり、告知項目毎に設定された所定操作である。本実施形態では、各質問31に対する回答として「はい」のラジオボタン32を選択する行為が、解除操作に相当する。
【0051】
「入力フォームに対する入力の制限を解除する」とは、ユーザの操作に応じて入力フォームに告知内容を入力する状態にすることであり、例えば、非表示の入力フォームを画面に表示させること、又は、入力フォームに対するフォーカスを許可すること等である。本実施形態においては、解除部56は、質問31に対して「はい」のラジオボタン32が選択されると、非表示であった名称入力フォーム33等を告知内容入力画面30に表示させることになる。
【0052】
[3−5.入力受付部]
入力受付部58は、各入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33等)に対する、ユーザによる告知内容の入力を受け付ける。入力受付部58は、操作部12からの検出信号に基づいて、テキスト入力欄に対するテキストの入力、ラジオボタンの選択、チェックボックスの選択、又はセレクトボックスの選択を受け付ける。
【0053】
[3−6.第2表示制御部]
第2表示制御部60は、複数の告知項目のうちの何れかの入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33)に対してユーザが告知内容を入力する場合、複数の告知内容候補を画面(例えば、告知内容入力画面30)に表示させる。
【0054】
「ユーザが告知内容を入力する場合」とは、ユーザが入力フォームを選択した状態又は入力フォームに対して入力可能な状態なることであり、入力フォームがフォーカスされることである。例えば、ユーザが入力フォームにカーソルを合わせたり、セレクトボックスのプルダウンメニューを選択したりすることが、ユーザが告知内容を入力する場合に相当する。
【0055】
告知内容候補は、ユーザが入力すべき告知内容の候補であり、例えば、告知内容として入力されるべき記号列(文字列又は数字列)、又は、ユーザに選択されるべき項目である。告知内容候補は、例えば、HTMLデータに含まれている。例えば、ラジオボタン若しくはチェックボックスに併記される記号列、又は、セレクトボックスに表示される記号列が、告知内容候補に相当する。第2表示制御部60は、告知内容入力画面30のHTMLデータに含まれる複数の告知内容候補を、告知内容入力画面30に表示させることになる。
【0056】
本実施形態では、所与の告知項目(例えば、傷病の治療期間又は検査の検査期間)については、入力受付部58は、複数の告知内容候補のうちからユーザによる選択を受け付けることによって、ユーザによる告知内容の入力を受け付ける。即ち、入力受付部58は、告知内容入力画面30に表示された告知内容候補のうちユーザにより選択された告知内容候補を、ユーザが入力した告知内容として受け付けることになる。
【0057】
[3−7.第1入力制御部]
第1入力制御部62は、ユーザが告知内容を入力した入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33等)に、当該告知内容を入力する。「告知内容を入力する」とは、告知内容を入力フォームに表示させることであり、例えば、入力フォームに記号列を反映(表示)させること、ラジオボタン、チェックボックス、又はセレクトボックスにユーザの選択内容を反映(表示)させることである。
【0058】
[3−8.第3表示制御部]
第3表示制御部64は、複数の告知項目のうちの何れかの入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33等)に対してユーザが告知内容を入力する場合、当該告知項目に関連付けられた一又は複数の他の告知項目の入力フォームに対してユーザが入力した告知内容を画面(例えば、告知内容入力画面30)に表示させる。
【0059】
図7は、一の告知項目と他の告知項目との関連付けを示す図である。
図7に示す関連付けは、告知内容入力画面30のHTMLデータに定義されている。ここでは、告知項目の性質(種類)に基づいて複数のグループに分類分けされており、各グループには、一又は複数の告知項目が属する。同じグループに属する告知項目同士が、互いに関連付けられた告知項目となる。
【0060】
第3表示制御部64は、当該HTMLデータに定義された関連付けを参照し、ユーザによる入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目を特定する。そして、第3表示制御部64は、告知内容記憶部50を参照し、上記特定された他の告知項目に入力されている告知内容を取得して、メニュー39に表示させることになる。例えば、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目が複数あり、かつ、これら他の告知項目の各入力フォームに告知内容が入力されている場合には、第3表示制御部64は、これら入力された複数の告知内容を、メニュー39においてリスト化させて表示させる。
【0061】
この場合、入力受付部58は、メニュー39に表示された告知内容のうちからユーザによる選択を受け付けることになる。入力受付部58は、操作部12からの操作信号に基づいて、メニュー39に表示された複数の告知内容のうちの少なくとも一つの選択を受け付ける。
【0062】
[3−9.第2入力制御部]
第2入力制御部66は、複数の告知項目のうちの何れかの入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33B)に対してユーザが告知内容を入力する場合、当該入力フォームに、当該告知項目に関連付けられた他の告知項目の入力フォーム(例えば、名称入力フォーム33A)に対してユーザが入力した告知内容を入力する。第2入力制御部66は、告知内容記憶部50を参照し、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目に入力されている告知内容を取得して、入力対象の告知項目の入力フォームに入力する。
【0063】
本実施形態では、第2入力制御部66は、メニュー39に表示された告知内容のうちユーザにより選択された告知内容を、入力対象の告知項目の入力フォームに入力する。第2入力制御部66は、メニュー39に表示された複数の告知内容のうちからユーザが選択した告知内容を、この入力フォームに入力する。
【0064】
[4.情報処理装置において実行される処理]
図8〜
図10は、情報処理装置1において実行される処理の一例を示すフロー図である。
図8〜
図10に示す処理は、制御部10が、記憶部11から読み出されたプログラム及びウェブサーバ2から取得したプログラムに従って動作することによって実行される。
図8〜
図10に示す処理は、情報処理装置1が、ウェブサーバ2から告知内容入力画面30のHTMLデータを受信した場合に実行される。
【0065】
図8に示すように、まず、制御部10は、ウェブサーバ2から受信したHTMLデータに基づいて、告知内容入力画面30を表示部13に表示させる(S1)。告知内容入力画面30のHTMLデータは、Javaスクリプトを含み、例えば、複数の告知項目同士の関連付けを定義したデータと、複数の告知内容候補を示すデータと、を含む。制御部10により当該Javaスクリプトが実行されることによって、以降説明する処理が行われる。
【0066】
また、S1においては、
図2に示す状態の告知内容入力画面30が表示部13に表示される。この状態では、ラジオボタン32がまだ選択されていないので、各質問31に対応する名称入力フォーム33等が非表示の状態となり、これら名称入力フォーム33等に対するユーザの入力が制限されていることになる。
【0067】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、質問31に対する回答として「はい」を示すラジオボタン32が選択されたか否かを判定する(S2)。「はい」を示すラジオボタン32が選択されたと判定された場合(S2;Y)、制御部10は、名称入力フォーム33等を告知内容入力画面30に表示させる(S3)。S3においては、名称入力フォーム33等に対するフォーカスが可能な状態となるので、これら名称入力フォーム33に対するユーザの入力制限が解除されることになる。なお、ユーザが選択したラジオボタン32を識別する情報は、記憶部11に記録される。
【0068】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、名称入力フォーム33がフォーカスされたか否かを判定する(S4)。名称入力フォーム33がフォーカスされたと判定された場合(S4;Y)、制御部10は、記憶部11の記憶内容を参照し、他の名称入力フォーム33に対して、ユーザが既に傷病名又は検査名を入力したか否かを判定する(S5)。
【0069】
他の名称入力フォーム33に対してユーザがまだ傷病名又は検査名を入力していないと判定された場合(S5;N)、制御部10は、操作部12からユーザが入力した文字列を、名称入力フォーム33に入力する(S6)。S6においては、制御部10は、名称入力フォーム33に対してユーザが入力した文字列を、記憶部11に一時的に記録するとともに、当該文字列を、フォーカスされている名称入力フォーム33に表示させる。
【0070】
一方、他の名称入力フォーム33に対してユーザが既に傷病名又は検査名を入力したと判定された場合(S5;Y)、制御部10は、当該入力された傷病名又は検査名を含むメニュー39を生成して、告知内容入力画面30に表示させる(S7)。
【0071】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、メニュー39に表示された傷病名又は検査名をユーザが選択したか否かを判定する(S8)。メニュー39に表示された傷病名又は検査名をユーザが選択したと判定された場合(S8;Y)、制御部10は、当該選択された傷病名又は検査名を名称入力フォーム33に入力する(S9)。S9においては、制御部10は、ユーザが選択した傷病名又は検査名を示す文字列を、フォーカスされている名称入力フォーム33に入力された文字列として記憶部11に一時的に記録するとともに、当該文字列を、フォーカスされている名称入力フォーム33に表示させる。
【0072】
一方、メニュー39に表示された傷病名又は検査名が選択されたと判定されない場合(S8;N)、処理は、S6に移行する。
【0073】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、期間入力フォーム34がフォーカスされたか否かを判定する(S10)。期間入力フォーム34がフォーカスされたと判定された場合(S10;Y)、制御部10は、HTMLデータに記述された数値(告知内容候補)を、期間入力フォーム34のプルダウンメニューに表示させる(S11)。S11においては、制御部10は、年月日等を示す数値を期間入力フォーム34のプルダウンメニューに一覧表示させる。
【0074】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、期間入力フォーム34のプルダウンメニューに表示された数値が選択されたか否かを判定する(S12)。プルダウンメニューに表示された数値が選択されたと判定された場合(S12;Y)、制御部10は、当該選択された数値を期間入力フォーム34に入力する(S13)。S13においては、制御部10は、期間入力フォーム34のプルダウンメニューからユーザが選択した数値を、記憶部11に一時的に記録するとともに、当該数値を、フォーカスされている期間入力フォーム34に表示させる。
【0075】
図9に移り、制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、状態入力フォーム35のラジオボタンが選択されたか否かを判定する(S14)。状態入力フォーム35のラジオボタンが選択されたと判定された場合(S14;Y)、制御部10は、当該選択されたラジオボタンに対応する項目を、状態入力フォーム35に入力する(S15)。S15においては、制御部10は、状態入力フォーム35のラジオボタンのうちユーザが選択した項目を識別する情報を、記憶部11に一時的に記録するとともに、フォーカスされている状態入力フォーム35において、当該選択されたラジオボタンを選択済みとして表示させる。
【0076】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、内容入力フォーム36のチェックボックスが選択されたか否かを判定する(S16)。内容入力フォーム36のチェックボックスが選択されたと判定された場合(S16;Y)、制御部10は、当該選択されたチェックボックスに対応する項目を、内容入力フォーム36に入力する(S17)。S17においては、制御部10は、内容入力フォーム36のチェックボックスのうちユーザが選択した項目を識別する情報を、記憶部11に一時的に記録するとともに、フォーカスされている内容入力フォーム36において、当該選択されたチェックボックスを選択済みとして表示させる。
【0077】
制御部10は、医療機関入力フォーム37がフォーカスされたか否かを判定する(S18)。医療機関入力フォーム37がフォーカスされたと判定された場合(S18;Y)、制御部10は、記憶部11の記憶内容を参照し、他の医療機関入力フォーム37に対して、ユーザが既に医療機関の名称を入力したか否かを判定する(S19)。
【0078】
他の医療機関入力フォーム37に対してユーザがまだ医療機関の名称を入力していないと判定された場合(S19;N)、制御部10は、操作部12から入力された文字列を、医療機関入力フォーム37に入力する(S20)。S20においては、制御部10は、医療機関入力フォーム37に対してユーザが入力した文字列を、記憶部11に一時的に記録するとともに、当該文字列を、フォーカスされている医療機関入力フォーム37に表示させる。
【0079】
一方、他の医療機関入力フォーム37に対してユーザが既に医療機関の名称を入力したと判定された場合(S19;Y)、制御部10は、当該入力された医療機関の名称を含むメニュー39を生成して、告知内容入力画面30に表示させる(S21)。
【0080】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、メニュー39に表示された医療機関の名称がユーザにより選択されたか否かを判定する(S22)。メニュー39に表示された医療機関の名称がユーザにより選択されたと判定された場合(S22;Y)、制御部10は、当該選択された医療機関の名称を医療機関入力フォーム37に入力する(S23)。S23においては、制御部10は、ユーザが選択した医療機関の名称を示す文字列を、フォーカスされている医療機関入力フォーム37に入力された文字列として記憶部11に一時的に記録するとともに、当該文字列を、フォーカスされている医療機関入力フォーム37に表示させる。
【0081】
一方、メニュー39に表示された医療機関の名称が選択されたと判定されない場合(S22;N)、処理は、S20に移行する。
【0082】
制御部10は、詳細入力フォーム38がフォーカスされたか否かを判定する(S24)。詳細入力フォーム38がフォーカスされたと判定された場合(S24;Y)、制御部10は、記憶部11の記憶内容を参照し、他の詳細入力フォーム38に対して、ユーザが既に傷病又は検査の詳細を入力したか否かを判定する(S25)。
【0083】
他の詳細入力フォーム38に対してユーザがまだ傷病又は検査の詳細を入力していないと判定された場合(S25;N)、制御部10は、操作部12から入力された文字列を、詳細入力フォーム38に入力する(S26)。S26においては、制御部10は、詳細入力フォーム38に対してユーザが入力した文字列を、記憶部11に一時的に記録するとともに、当該文字列を、フォーカスされている詳細入力フォーム38に表示させる。
【0084】
一方、他の詳細入力フォーム38に対してユーザが既に傷病又は検査の詳細を入力したと判定された場合(S25;Y)、制御部10は、当該入力された傷病又は検査の詳細を含むメニュー39を生成して、告知内容入力画面30に表示させる(S27)。
【0085】
制御部10は、操作部12からの操作信号に基づいて、メニュー39に表示された傷病又は検査の詳細がユーザにより選択されたか否かを判定する(S28)。メニュー39に表示された傷病又は検査の詳細がユーザにより選択されたと判定された場合(S28;Y)、制御部10は、当該選択された傷病又は検査の詳細を詳細入力フォーム38に入力する(S29)。S29においては、制御部10は、ユーザが選択した傷病又は検査の詳細を示す文字列を、フォーカスされている詳細入力フォーム38に入力された文字列として記憶部11に一時的に記録するとともに、当該文字列を、フォーカスされている詳細入力フォーム38に表示させる。
【0086】
一方、メニュー39に表示された傷病又は検査の詳細が選択されたと判定されない場合(S28;N)、処理は、S26に移行する。
【0087】
図10に移り、制御部10は、次へボタン40が選択されたか否かを判定する(S30)。次へボタン40が選択されたと判定された場合(S30;Y)、制御部10は、記憶部11の記憶内容を参照し、全ての質問31のラジオボタン32が選択されたか否かを判定する(S31)。
【0088】
全てのラジオボタン32が選択されたと判定された場合(S31;Y)、制御部10は、記憶部11の記憶内容を参照し、全ての告知項目が回答されたか否かを判定する(S32)。S32においては、制御部10は、全ての告知項目について、ユーザが告知内容を入力したか否かを判定することになる。
【0089】
全ての告知項目が回答されたと判定された場合(S32;Y)、制御部10は、ウェブサーバ2に次の画面の表示要求を送信し(S33)、処理は終了する。なお、記憶部11に記録された各種告知内容は、所定タイミングでウェブサーバ2に送信される。
【0090】
一方、選択されていないラジオボタン32があると判定された場合(S31;N)、及び、回答していない告知項目があると判定された場合(S32;N)、制御部10は、エラー画像を表示部13に表示させ(S34)、処理はS2に戻る。この場合、ユーザがまだ告知内容を入力していない告知項目の入力が受け付けられることになる。
【0091】
以上説明した保険契約システムSによれば、ユーザが質問31に対する告知内容を回答する場合に、他の質問31で既に入力した告知内容を引き継ぐことによって、ユーザによる負担を軽減することができる。また、他の質問31で既に入力した告知内容を引き継ぐ際に、メニュー39に表示された告知内容からユーザに選択させることができる。
【0092】
[5.変形例]
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0093】
図11は、変形例における機能ブロック図である。
図11に示すように、変形例においては、実施形態の機能に加えて、第1判定部68、決定部70、第2判定部72、及びみなし部74が実現される。これらの各機能は、制御部10を主として実現される。
【0094】
(1)例えば、告知内容入力画面30のHTMLデータにおいて、各質問31毎に異なるJavaスクリプトを記載しておき、ユーザがフォーカスした入力フォームに告知内容を引き継ぐための処理内容が、各質問31毎に異なるようにしてもよい。即ち、ある告知項目の入力フォームに入力された告知内容が所与の条件を満たす場合にのみ、当該告知内容が他の告知項目の入力フォームに引き継がれるようにしてもよい。
【0095】
図12は、各告知項目に定められた条件の一例を示す図である。
図12に示すように、変形例(1)では、各告知項目には、他の告知項目に入力される告知内容に関する条件が定められている。ある告知項目に定められた条件が満たされる場合、当該告知項目に、他の告知項目の告知内容が引き継がれることになる。この条件は、保険契約者の健康状態が所与の状態であるか否かを示す条件であり、他の告知項目の告知内容が所与の内容であるか否かを示す条件である。
【0096】
(1−1)例えば、質問31Bは入院に関する質問であるので、質問31Aの内容入力フォーム36Aにおいて、ユーザが「入院」のチェックボックスを選択していなければ、質問31Aにおいて入力された告知内容は、質問31Bの告知項目に引き継がなくてもよいことになる。このため、ユーザが入力した治療内容又は検査内容に応じて、告知内容を引き継ぐか否かが決定されるようにしてもよい。
【0097】
変形例(1−1)の情報処理装置1は、第1判定部68及び決定部70を含む。第1判定部68は、複数の告知項目のうちの何れかの入力フォームに対してユーザが告知内容を入力する場合、当該入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容が、当該入力対象の告知項目に係る内容であるか否かを判定する。
【0098】
第1判定部68は、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目の入力フォームに入力された傷病の治療内容又は検査の検査内容が、入力対象の告知項目に係る内容であるか否かを判定する。入力対象の告知項目に係る内容とは、所与の種類の治療内容又は所与の種類の検査内容であり、入力対象の質問31の内容に係る治療内容又は検査内容である。
【0099】
ここでは、第1判定部68は、告知内容記憶部50の記憶内容を参照し、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目に係る傷病の治療内容又は検査の検査内容を特定する。第1判定部68は、当該特定した治療内容又は検査内容と、入力対象の告知項目に定められた内容(
図12に示す条件)と、を比較することになる。
【0100】
例えば、質問31Bのように、保険契約者の入院に係る告知項目であれば、所与の治療内容又は所与の検査内容は、入院となる。また例えば、質問31Cのように、保険契約者の手術に係る告知項目であれば、所与の治療内容又は所与の検査内容は、手術となる。また例えば、質問31D,31Eのように、保険契約者の検査に係る告知項目であれば、所与の治療内容又は所与の検査内容は、検査となる。
【0101】
決定部70は、第1判定部68の判定結果に基づいて、第2入力制御部66による処理を実行するか否かを決定する。決定部70は、他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容が入力対象の告知項目に係る内容であると判定された場合、第2入力制御部66による処理を実行すると決定し、他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容が入力対象の告知項目に係る内容でないと判定された場合、第2入力制御部66による処理を実行しないと決定する。「第2入力制御部66による処理を実行しない」とは、第2入力制御部66が入力フォームに告知内容を入力することを制限(抑止)することである。
【0102】
変形例(1)によれば、入力対象の告知項目と関係性の薄い傷病内容又は検査内容に関する告知内容が引き継がれることを防止することができる。
【0103】
(1−2)また例えば、質問31Hはガンに関する質問であるので、他の質問31A〜31Gにおいて、ガンに関する告知内容が入力されていなければ、これらの告知内容は、質門31Hの告知項目に引き継がなくてもよいことになる。このため、ユーザが入力した傷病名又は検査名に応じて、告知内容を引き継ぐか否かが決定されるようにしてもよい。
【0104】
変形例(1−2)の第1判定部68は、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目の入力フォームに入力された傷病の名称又は検査の名称が、入力対象の告知項目に係る名称であるか否かを判定する。入力対象の告知項目に係る名称とは、入力対象の質問31に係る傷病の名称又は検査の名称である。例えば、質問31Hのように、ガンに関する告知項目であれば、所与の傷病の名称又は検査の名称は、「ガン」又は「がん」又は「癌」の文字列となる。
【0105】
ここでは、第1判定部68は、告知内容記憶部50の記憶内容を参照し、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目に係る傷病の名称又は検査の名称を特定する。第1判定部68は、当該特定した傷病の名称又は検査の名称と、入力対象の告知項目に定められた内容(
図12に示す条件)と、を比較することになる。例えば、当該比較処理は、特定の文字列(例えば、「ガン」等)との一致判定処理(前方一致又は後方一致を含む)である。
【0106】
決定部70は、他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容が入力対象の告知項目に係る内容であると判定された場合、第2入力制御部66による処理を実行すると決定し、他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容が入力対象の告知項目に係る内容でないと判定された場合、第2入力制御部66による処理を実行しないと決定する。
【0107】
変形例(1−2)によれば、入力対象の告知項目と関係性の薄い傷病名又は検査名に関する告知内容が引き継がれることを防止することができる。
【0108】
(1−3)また例えば、質問31Bは過去5年以内の健康状態に関する質問であるので、他の質問31において、過去5年以内の健康状態に関する告知内容が入力されていなければ、これらの告知内容は、質門31Bの告知項目に引き継がなくてもよいことになる。このため、ユーザが入力した傷病又は検査に係る期間に応じて、告知内容を引き継ぐか否かが決定されるようにしてもよい。
【0109】
変形例(1−3)の第1判定部68は、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目の入力フォームに入力された傷病の治療期間又は検査の検査期間が、入力対象の告知項目に係る期間であるか否かを判定する。入力対象の告知項目に係る期間とは、入力対象の質問31の内容に含まれる期間である。例えば、質問31Bのように、過去5年以内の健康状態に関する告知項目であれば、現時点の5年前から現時点までの期間が、告知項目に係る期間となる。また例えば、質問31Dのように、過去2年以内の健康状態に関する告知項目であれば、現時点の2年前から現時点までの期間が、告知項目に係る期間となる。
【0110】
ここでは、第1判定部68は、告知内容記憶部50の記憶内容を参照し、入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目に係る傷病の治療期間又は検査の検査期間を特定する。第1判定部68は、当該特定した傷病の治療期間又は検査の検査期間と、入力対象の告知項目に定められた内容(
図12に示す条件)と、を比較することになる。
【0111】
決定部70は、他の告知項目の入力フォームに入力された傷病の治療期間又は検査の検査期間が入力対象の告知項目に係る期間であると判定された場合、第2入力制御部66による処理を実行すると決定し、他の告知項目の入力フォームに入力された傷病の治療期間又は検査の検査期間が入力対象の告知項目に係る期間でないと判定された場合、第2入力制御部66による処理を実行しないと決定する。
【0112】
変形例(1−3)によれば、入力対象の告知項目と関係性の薄い期間に関する告知内容が引き継がれることを防止することができる。
【0113】
(2)また例えば、期間入力フォーム34に表示されるプルダウンメニューにおいて、他の告知項目で入力された期間を優先的に表示させることによって、当該期間を選択しやすくするようにしてもよい。
【0114】
変形例(2)の第2表示制御部60は、ユーザが告知内容を入力する入力対象の告知項目に関連付けられた他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容候補を、他の告知内容候補よりも優先的に表示させる。優先的に表示とは、告知内容候補が表示される順番を早くすることであり、告知内容候補が表示される位置を所定の位置にすることである。
【0115】
変形例(2)によれば、他の告知項目の入力フォームに入力された告知内容候補を優先的に表示させることができる。
【0116】
(3)また例えば、告知内容入力画面30においては、ラジオボタン32を選択して質問31に回答すると、当該質問31に関連する告知項目の告知内容の入力が解除されるようになるが、ユーザが入力した告知内容に応じて、他の告知項目の告知内容の入力が解除されるようにしてもよい。例えば、内容入力フォーム36Aにおいて「入院」が選択された場合、質問31Bに対する回答として「はい」のラジオボタン32Bが選択される可能性が高い。そこで、内容入力フォーム36Aにおいて「入院」が選択された場合に、自動的に、「はい」のラジオボタン32Bが選択されたものとみなして、名称入力フォーム33B等を表示させるようにしてもよい。
【0117】
変形例(3)の保険契約システムSは、第2判定部72及びみなし部74を含む。第2判定部72は、入力の制限が解除された入力フォームに対してユーザが告知内容を入力した場合、当該入力された告知内容が、他の告知項目に係る内容であるか否かを判定する。
【0118】
他の告知項目に係る内容とは、他の告知項目に関連付けられた告知内容であり、他の告知項目において告知すべき内容である。例えば、所与の傷病名又は検査名、所与の期間、傷病又は検査の所与の状態、所与の治療内容又は検査内容、所与の医療機関名等が、他の告知項目に係る内容といえる。他の告知項目に係る内容は、HTMLデータのJavaスクリプトに定義されている。第2判定部72は、ユーザが入力した告知内容と、他の告知項目に係る内容と、を比較して両者が一致するか否かを判定する。
【0119】
みなし部74は、第2判定部72の判定結果に基づいて、他の告知項目の解除操作が行われたものとみなす。「解除操作が行われたものとみなす」とは、解除操作が行われた場合の処理を実行することであり、ここでは、告知内容の入力の制限を解除することである。みなし部74は、ユーザが入力した告知内容と他の告知項目に係る内容とが一致する場合、当該他の告知項目に対する入力の制限を解除する。
【0120】
変形例(3)によれば、ユーザが告知項目の入力に関する解除操作をする場合の負担を軽減することができる。
【0121】
(4)また例えば、全ての告知項目についてユーザによる入力を求めるようにしてもよいし、所定の告知項目については入力を求めなくてもよい。
【0122】
また例えば、名称入力フォーム33Bに、名称入力フォーム33Aの告知内容が引き継がれる場合に、質問33Bの他の入力フォームに、質問33Aの他の入力フォームに入力された告知内容を全て引き継ぐようにしてもよい。