【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の目的は、パワーコンバーターの入力電流を成形するPFC(力率改善)デバイス(回路)を提供することにある。本発明に係るPFCデバイスは、
パワーコンバーターの入力電流を成形するためのPFC(力率改善)デバイスであって、
AC(交流)入力電圧VACから導出された整流入力電圧Vrecを受信する受信手段と、
前記パワーコンバーターに接続(supplied)された負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定手段と、
参照波形Irefにしたがって、前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形する電流成形手段と、
前記AC入力電圧VACの正側半サイクルと負側半サイクルの双方において、導通期間αの間、前記電流成形手段が駆動するように前記電流成形手段を制御する制御手段とを備え、
前記導通期間αの長さは、前記負荷値Lに応じて制御されることを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の目的は、パワーコンバーター回路を提供することにある。本発明に係るパワーコンバーター回路は、
AC(交流)入力電圧VACを受信する入力端子と、
負荷に電力を供給する出力端子と、
前記負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定手段と、
整流入力電圧Vrecを提供するために前記AC入力電圧VACを整流する整流回路と、
誘導デバイスと、
前記誘導デバイスを介して、前記整流入力電圧Vrecを供給するように、前記誘導デバイスと前記整流回路とを制御可能に接続するスイッチング手段と、
前記AC入力電圧VACの正側半サイクルと負側半サイクルの双方において、導通期間αの間、前記誘導デバイスと前記整流回路との前記接続を可能にする導通期間制御手段と、
前記導通期間αの間、前記スイッチング手段を制御し、繰り返し前記誘導デバイスと前記整流回路との接続を行うことによって、前記誘導デバイスに流れる電流の波形を、参照波形Irefにしたがって成形する電流成形制御手段とを備え、
前記導通期間αの長さは、前記負荷値Lに応じて制御されることを特徴とする。
【0010】
この導通期間αの外においては、誘導デバイスは、整流回路に接続されていないことは理解されるところであろう。
【0011】
このように、負荷値に応じて導通期間(すなわち、導通角)αを制御することによって、効率性を高めることが可能となる。
【0012】
この点に関し、小さな導通期間αは、AC入力電圧VACの各半サイクルにおけるスイッチング動作の回数を減少させることができる。そのため、平均して低いスイッチング損失を実現することができる。しかしながら、小さい導通期間αによって、同時に、高い実効電流(rms current)が発生することから、導電損失(conduction loss)が大きくなってしまう。
【0013】
低負荷の場合、スイッチング損失は、導電損失よりも支配的である。したがって、低負荷の場合、導通期間αは、スイッチング損失を減少させるため、関連する高調波電流の規格に対応するのに必要なだけの期間を確保したうえで、より小さく設定するのが好ましい。これにより、全体の効率性を高めることができる。
【0014】
高負荷の場合、導電損失が増大し、一般的には、導電損失がスイッチング損失よりも支配的になる。したがって、高負荷の場合、導通期間αは、導電損失を減少させるため、大きく設定するのが好ましい。これにより、全体の効率性を高めることができる。さらに、高負荷の場合における高調波限界値に対応するのに必要な期間を確保するために、導通期間αをある程度大きくする必要がある。したがって、導通期間αの最小値は、高調波限界値によって決定される。しかしながら、効率性を最大化するためには、導通期間αは、高調波成分の規格に対応するために必要な大きさ以上であるのが好ましい。
【0015】
本発明における、顕著な効率性の向上は、低負荷の場合において実現される効率性の向上である。最大300Wレートの電源供給装置においては、全ての負荷値における効率性の改善が可能となる。なぜならば、このような電源供給装置においては、高調波成分の規格に対応するために、180度に近い導通期間αで駆動を行う必要がないからである。
【0016】
例として、EN61000−3−2のクラスA規格を満たす装置について説明する。この場合、高周波の限界値(15〜39次高調波)は2.25A/nである。ここで、nは、高調波の次数である。もし、入力電流が矩形波に近い場合、すなわち、ある位相で波形がカットされたような形状を有し、半サイクル毎に90度の導通期間αがある場合、高調波電流は、1/nの割合で減少していく(これは矩形波の特性である)。この場合、基本波は、約2.25Aに制限されている。高周波の高調波を有さない波形は、より高次の基本波として使用される。例えば、基本波から1/nの割合で減衰(roll off)する高調波の場合、3次の高調波の限界値は、6.9A rmsの基本波に対応し、5次の高調波の限界値は、5.7A rmsの基本波に対応することができる。高次の高調波は、より早い割合で減衰する。本発明において、関連する限界値は、典型的には、3次と5次の高調波であって、要求レベル以下のうち、より高次の高調波である。
【0017】
得られた前記負荷値用の前記導通期間αは、以下の(a)(b)の導電期間のうち、より大きいものと略等しいものとなることが好ましい。
a)高調波電流の規格に対応するための最小導通期間
b)効率を略最大化するために演算された導通期間
【0018】
前記導通期間αは、少なくとも上限値を超えるまでは、前記負荷値Lに応じて増加するのが好ましい。前記導通期間αが前記上限値より大きい場合、前記導通期間αは、固定されるのがより好ましい。前記導通期間αが下限値以上の場合、前記導通期間αは、前記負荷値Lに応じて増加するのが好ましい。前記導通期間αが下限値より小さい場合、前記導通期間αは、固定されるのがより好ましい。前記導通期間αは、前記負荷値Lに応じて、略指数関数的に増加するのが好ましい。
【0019】
本発明のデバイス(回路)は、導通期間αの長さを、最低限、入力信号内の高調波成分が所定の限界値を超えないような長さとすることが好ましい。
【0020】
これにより、負荷に依存する本発明の導通期間αは、関連する規格を満たしつつ、さらに効率性が改善されたシステムを実現することができる。
【0021】
本発明の制御手段は、導通期間αの間、前記電流成形手段が駆動するように前記電流成形手段を制御するのが好ましい。ここで、
前記負荷値Lが負荷下限値より小さい場合、前記導通期間αは最小導通期間αminと略等しい値であり、
前記負荷値Lが前記負荷下限値以上かつ負荷上限値以下の場合、前記導通期間αは前記最小導通期間αmin以上、かつ前記負荷値Lに応じて増加し、
前記負荷値Lが前記負荷上限値よりも大きい場合、前記導通期間αは最大導通期間αmaxに固定されるのが好ましい。
【0022】
前記最小導通期間αminは、好ましくは50〜70度であり、より好ましくは約60度である。
【0023】
前記負荷下限値は、好ましくは50〜100Wであり、より好ましくは約75Wである。
【0024】
前記負荷上限値は、好ましくは機器の電力レベルと高調波規格によって定められる。例えば、EN61000−3−2の規格に対応するよう設計された400WのPFCデバイスにおいては、高調波規格に対応するため、90度より大きい導通角は要求されない。しかしながら、効率性を高めるためには、最大導通角は、120〜150度とするのが好ましい。
【0025】
高調波規格に対応させた前記最大導通期間αmaxは、好ましくは150〜170度であり、より好ましくは約160度である。その理由は、ゼロクロス近傍における主電源からの電力消費が低くなるためである。
【0026】
実際の負荷の閾値、最大導通期間αmax、および最小導通期間αminは、システムの特性、エンド機器、およびAC入力電圧VACに依存することは理解されるところであろう。
【0027】
また、以下で参照される負荷値Lは、瞬時値であってもよく、また主電源のサイクル数で平均した値であってもよいことは理解されるところであろう。
【0028】
前記導通期間αは、前記整流入力電圧Vrecの
ピーク値Vpeakをおおよその中心として、略対称であることが好ましい。また、前記導通期間αの中心は、前記
ピーク値Vpeakに完全に一致していなくてもよい。例えば、前記導通期間αの中心は、0〜10度の範囲で前記
ピーク値Vpeakから遅延していてもよく、典型的には約4度遅延している。
【0029】
上述のような波形の遅延は、以下の2つの理由にから好ましい。第1に、PFCデバイスに用いられる入力EMCフィルタの典型的な読み出し電流(leading current)をオフセットすることが可能となる。第2に、PFCデバイスが、ブリッジ整流器の出力キャパシタンスをディスチャージすることが可能となる。これにより、デバイスの電圧値が、導通期間αの開始点および終了点となるAC電圧の値を決定するための、直接検知値となる。これは、導通期間αの開始電圧値が、導通期間αの終了電圧値よりも大きいため可能である。このような状態は、AC供給がゼロクロスを跨ぎ、その大きさが増加している場合にのみ発生する。
【0030】
導通期間αは、AC入力電圧VACの正側半サイクルまたは負側半サイクルの範囲に入るので、導通期間αは、180度より小さいことは理解されるところであろう。
【0031】
好ましい実施形態として、本発明のデバイス(回路)は、さらに、前記負荷値Lに応じて参照オフセット電圧Voffを決定する参照オフセット電圧決定手段を備え、前記制御手段は、前記整流入力電圧Vrecが前記参照オフセット電圧Voff以上の間、前記電流成形手段を駆動するよう電流成形手段を制御する。
【0032】
すなわち、前記導通期間制御手段は、前記整流入力電圧Vrecが前記参照オフセット電圧Voff以上の間、前記誘導デバイスと前記整流回路との接続を可能とするよう構成されている。さらに、前記電流成形制御手段は、前記整流入力電圧Vrecが前記参照オフセット電圧Voff以上の間、前記誘導デバイスに流れる電流を成形するよう構成されている。
【0033】
そのため、導通期間αの長さは、参照オフセット電圧Voffの変化に応じて、変化する。
【0034】
電流成形手段の整流入力電圧Vrecの値は、システム内のヒステリシスによって、参照オフセット電圧Voffよりもわずかに大きいかわずかに小さいかで、有効化または無効化されてもよい。これは、ノイズを排除するために必要なもので、当業者であれば理解されるところであろう。
【0035】
前記参照オフセット電圧Voffは、下記(1)式で定められ、
Voff=K
・Vpeak …(1)
ここで、Vpeakは、前記整流入力電圧Vrecのピーク値であり、Kは、少なくとも、前記負荷値Lに依存する係数である。
【0036】
前記(1)式における前記Kの値は、Kmin<K<Kmaxの範囲である。ここでKmin>0、Kmax<1である。
【0037】
したがって、参照オフセット電圧Voffは、常に、整流入力電圧Vrecの範囲内である。
【0038】
上記(1)式のKの値は、好ましくは関連する高調波電流の規格に依存する。
【0039】
Kの値は、エンドアプリケーションに応じて、予め定められているのが好ましい。上記(1)に従い、Kmaxは、最小導通期間(角)αminを設定し、Kminは、最大導通期間(角)αmaxを設定する。導通期間αは、これら2つの値の間を、エンドアプリケーション用に最適化された略指数関数に従って動くように制御されるのが好ましい。この指数関数は、低負荷の場合において、急激な導通期間(角)αの初期変化率(initial rate-of-change)をもたらし、さらに、高負荷の場合において、導通期間(角)αの変化率を低下させる。また、指数関数に限られず、他の関数を用いてもよい。
【0040】
本発明のデバイスが、入力電流を参照波形に追従させる連続通電モード(Continuous Conduction Mode)で駆動するよう構成されていることは理解されるところであろう。
【0041】
本発明のデバイスは、さらに、参照波形Irefを生成する波形生成手段を備えているのが好ましい。
【0042】
前記電流成形手段は、前記導通期間αの開始点と終了点に略対応する位相角においてゼロクロスする参照波形Irefにしたがって、前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形するよう構成されていることが好ましい。
【0043】
これにより、高調波成分および可聴ノイズを減少させることができる。
【0044】
さらに、前記電流成形手段は、電流成形モジュールの前記導通期間αの間、(正の)略正弦波状の参照波形Irefにしたがって、前記パワーコンバーターの前記入力波形を成形するよう構成されていることが好ましい。
【0045】
これによっても、高調波成分および可聴ノイズを減少させることができる。
【0046】
前記参照波形Irefは、前記整流入力電圧Vrecと前記参照オフセット電圧Voffの差に比例するのが好ましい。
【0047】
前記参照オフセット電圧Voffは、前記導通期間αの開始点および/または終了点において、前記整流入力電圧Vrecと、略等しいことが好ましい。
【0048】
その結果、電流成形モジュールの導通期間αの間、参照波形Irefは、導通期間αの開始点と終了点に略対応する位相角においてゼロクロスする正の正弦波形状となる。そのため、急峻な登りエッジおよび下りエッジの発生を回避することができ、整流入力電流内の高調波電流成分、および可聴ノイズを減少させることができる。これは、従来よりも小さい導通期間αであっても、高調波成分の規格に対応できることを意味する。結果として、特に低負荷の場合における効率性を改善することができる。
【0049】
前記参照波形Irefは、下記(2)式によって定められるのが好ましい。
Iref=D
・G
・(Vrec−Voff) …(2)
ここで前記Dとは、1以上の乗数である。
【0050】
ここで、Dは、D=Vrecpeak/(Vrecpek−Voff)であるのが好ましい。ここでVrecpeakは、整流されたACの
ピーク値であり、Gは、可変な相互コンダクタンス項である。Gは、PFCデバイスの出力電圧を所望のレベルに保つためのコントローラーによって決定される。
【0051】
上記(2)式における乗数Dは、Vrec−Voffで表される波形にゲインを与える。これは、
ピーク値の大きさが整流入力電圧と比較して、減少してしまうことから、その減少を補償するためである。
【0052】
別の実施形態においては、参照波形Irefは、AC入力電圧VACを用いて、ルックアップテーブルを参照することによって生成されてもよい。
【0053】
本発明の第3の目的は、パワーコンバーターの入力電流を成形するPFC(力率改善)デバイスを提供することにある。本発明のPFCデバイスは、
AC(交流)入力電圧VACから導出された整流入力電圧Vrecを受信する受信手段と、
前記パワーコンバーターに接続された負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定手段と、
前記負荷値Lに応じて参照オフセット電圧を決定する参照オフセット決定手段と、
参照波形にしたがって前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形する電流成形手段と、
前記整流入力電圧が前記参照オフセット電圧以上である間、前記電流成形手段を駆動するよう制御する制御手段とを備える。
【0054】
本発明の第4の目的は、パワーコンバーターの入力電流を成形するPFC(力率改善)デバイスを提供することにある。本発明のPFCデバイスは、
AC(交流)入力電圧VACから導出された整流入力電圧Vrecを受信する受信モジュールと、
前記パワーコンバーターに接続された負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定モジュールと、
参照波形にしたがって前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形する電流成形モジュールと、
前記AC入力電圧VACの正側半サイクルと負側半サイクルの双方において、導通期間αの間、前記電流成形手段が駆動するように前記電流成形手段を制御する制御モジュールとを備え、
前記導通期間αの長さは、前記負荷値Lに応じて制御されることを特徴とする。
【0055】
本発明のデバイスは、さらに、前記パワーコンバーターに接続された負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定モジュールを備えることが好ましい。この場合、前記制御モジュールは、前記整流入力電圧が前記参照オフセット電圧以上の間、前記電流成形手段が駆動するように前記電流成形手段を制御することが好ましい。
【0056】
本発明のデバイスは、さらに、参照波形Irefを生成する参照波形生成モジュールを備えることが好ましい。
【0057】
本発明の第5の目的は、特許請求の範囲に記載されているような、PFC(力率改善)デバイスを備えるパワーコンバーターを提供することにある。
【0058】
本発明の第6の目的は、パワーコンバーターの入力電流を成形するPFC(力率改善)デバイスを備えるパワーコンバーターを提供することにある。本発明のPFCデバイスは、
AC(交流)入力電圧VACを受信し、整流入力電圧Vrecを提供する整流手段と、
前記パワーコンバーターに接続された負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定手段と、
参照波形Irefにしたがって前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形する電流成形手段と、
前記AC入力電圧VACの正側半サイクルと負側半サイクルの双方において、導通期間αの間、前記電流成形手段が動作するように、前記電流成形手段を制御する制御手段とを備え、
前記導通期間αの長さは、前記負荷値Lに応じて制御されることを特徴とする。
【0059】
本発明の第6の目的は、パワーコンバーターの入力電流を成形するPFC(力率改善)デバイスを備えるパワーコンバーターを提供することにある。本発明のPFCデバイスは、
AC(交流)入力電圧VACを受信し、整流入力電圧Vrecを提供する整流手段と、
前記パワーコンバーターに接続された負荷による消費電力を表す負荷値Lを決定する負荷決定手段と、
参照波形Irefにしたがって前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形する電流成形手段と、
前記負荷値に応じて参照オフセット電圧を決定する参照オフセット決定手段と、
参照波形にしたがって前記パワーコンバーターの前記入力電流を成形する電流成形手段と、
前記整流入力電圧が前記参照オフセット電圧以上である間、前記電流成形手段を駆動するよう制御する制御手段とを備える。
【0060】
本発明の第7の目的は、電力供給装置の構成方法を提供することにある。本発明の方法は、
複数の負荷値用に、
高調波成分の規格に対応するための最少導通期間を決定する工程と、
効率を略最大化する導通期間を決定する工程と、
前記導通期間のうちより大きい導通期間を選択する工程と、
前記各負荷値用の選択した前記導通期間を得るために、前記導通期間と前記負荷値を関連付ける関数を決定する工程と、
前記関数に従って、前記導通期間/角を制御するための電力供給装置を構成する工程とを備える。
【0061】
前記関数は、指数関数であることが好ましい。前記導通期間αは、ターンオン位相角の項によって定められることは理解されるところであろう。前記選択された導通期間αは、上記(1)式における変数Kの値を決定するのに用いられる。さらに、導通期間αは、参照オフセット電圧Voffの変化に応じて変化することが好ましい。
【0062】
特許請求の範囲、明細書に記載された追加的、および好ましい特徴は、本発明の目的の全てに適用される。
【0063】
特に、いずれか、または全ての本発明は、AC(交流)入力電圧VACを受信する入力端子と、負荷に電力を供給する出力端子とを備えていてもよい。いずれか、または全ての本発明は、整流入力電圧Vrecを提供するためにAC入力電圧VACを整流する整流回路を備えていてもよい。いずれか、または全ての本発明は、誘導デバイスを備えていてもよい。いずれか、または全ての本発明において、電流成形手段/モジュールは、誘導デバイスを介して、前記整流入力電源Vrecを供給するように、前記誘導デバイスを前記整流回路に制御可能に接続するスイッチング手段/モジュールと、前記導通期間αの間、前記スイッチング手段を制御し、繰り返し前記誘導デバイスと前記整流回路との接続を行うことによって、前記誘導デバイスに流れる電流の波形を、参照波形Irefにしたがって成形する電流成形制御手段とを有していてもよい。いずれか、または全ての本発明は、前記導通期間αの間、前記誘導デバイスと前記整流回路との接続を可能とする導通期間制御手段を備えていてもよい。