(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5663677
(24)【登録日】2014年12月12日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】防護マスク
(51)【国際特許分類】
A61F 9/04 20060101AFI20150115BHJP
【FI】
A61F9/04 315
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-5129(P2014-5129)
(22)【出願日】2014年1月15日
【審査請求日】2014年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】511070318
【氏名又は名称】王 明正
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】王 明正
【審査官】
寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】
特開平01−259858(JP,A)
【文献】
実開平01−155459(JP,U)
【文献】
米国特許第4317240(US,A)
【文献】
米国特許第3233250(US,A)
【文献】
米国特許第5469229(US,A)
【文献】
米国特許第2388626(US,A)
【文献】
米国特許第5692522(US,A)
【文献】
米国特許第5471679(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に切溝が形成されており、前記切溝内に位置決め部が設けられており、両端に後ろ方向に延びる掛け部が形成されており、中間部位に接続棒が設けられている一つの支持枠と、
前記支持枠の前記接続棒に設けられており、一端にC形溝部が形成されており、前記C形溝部の中間部位に一つの切欠きが設けられており、他端に一つの環状溝が形成されている凸部が設けられている一つの連接部材と、
前記支持枠の前記接続棒に設けられており、上端に接続部が設けられており、前記接続部が、前記連接部材の前記切欠き内に設けられており、接続溝が形成されているノーズパットと、
前記支持枠の前方に設けられており、中間部位に差込穴が形成されており、前記差込穴が前記連接部材の凸部の穿設に用いられ、両端に嵌合溝が形成されており、前記嵌合溝が前記支持枠の両端の前記切溝内の前記位置決め部と嵌め合うことで位置決めを行う一つの防護板と、を備えることを特徴とする防護マスク。
【請求項2】
前記支持枠は、前記接続棒に少なくとも一つの係止歯部が設けられており、
前記ノーズパットは、前記接続溝の内壁面に複数の係止溝が形成されており、
前記接続棒の少なくとも一つの前記係止歯部は、前記接続溝の少なくとも一つの前記係止溝と嵌合可能であることを特徴とする請求項1に記載の防護マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納可能であり、ノーズパッドの角度が調整可能である防護マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
野外活動で、日差しが強い場合、目の保護用にサングラスがかけられている。しかしながら、サングラスは、単なる目を保護することができるが、顔面部の肌の保護、および紫外線カットまたは砂埃による顔面部の傷つけを防ぐことはできない。また、キッチンの作業員が調理するとき、飛び跳ねる高温の油は、作業員の顔面部をやけどするだけでなく、目を傷つける恐れがある。さらに、医療関係者が患者に治療を行うとき、患者の分泌物または飛沫が顔や目に噴き出し飛び散られる危険性がある。
【0003】
そこで、
図8に示すような市販の簡易型防護マスクがある。それは、主に帽体60および板部61から成る。前記帽体60は縁部600を備え、前記縁部600の両側は後ろ方向に延伸部601が形成されている。前記板部61の上縁は、複数の固定部材62によって前記板部61を前記帽体60の縁部600の底部に固設し、前記板部61によって前記帽体60に結合され、着用者の頭部につけられ、顔面部を保護する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、周知の防護マスクは、帽体60の延伸部601によって着用者の頭部に挟むだけで、縁部600の下方に板部61が固設されて、板部61の重量が縁部600を前下方向に動かせるので、防護マスクが着用者の頭部に止着するのが難しい。また、板部61と帽体60は固着しているため、着用者の顔型に合わせて防護マスクを調整することができない。そして、板部61が折り畳めないため、大きな収納空間を占めており、防護マスクの体積が大きいので、携帯に不便だけでなく、包装面積も極めて大きく占めている。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、折りたたむことができ、ノーズパッドの角度が調整可能である防護マスクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の防護マスクは、一つの支持枠、一つの連接部材、一つのノーズパッドおよび一つの防護板を備える。
支持枠は、両端に切溝が形成されている。切溝には、位置決め部が設けられている。支持枠の両端には、後ろ方向に延びる掛け部が設けられている。支持枠の中間部位に接続棒が設けられている。
連接部材は、支持枠の接続棒の上に設けられている。連接部材の一端にC形溝部が形成されている。C形溝部に一つの切欠きが形成されており、連接部材の他端に一つの凸部が設けられており、凸部に環状溝が形成されている。
また、ノーズパッドは、支持枠の接続棒に設けられており、ノーズパッドの上端に接続部が設けられている。接続部は、連接部材の切欠き内に設けられており、接続溝が形成されている。
防護板は、支持枠の前方に設置され、中間部位に差込穴が形成されている。差込穴は、連接部材の凸部を穿設するためである。防護板の両端に嵌合溝が形成されている。嵌合溝は支持枠両端の切溝内の位置決め部と相互に嵌めあうことで位置決めを行う。
【0007】
本発明の防護マスクにおける支持枠は、接続棒に少なくとも一つの係止歯部が設けられている。ノーズパッドは、接続溝の中に複数の係止溝が形成されている。接続棒の少なくとも一つの係止歯部と接続溝の係止溝とが嵌合することで、ノーズパッドの角度を調整し、位置決めを行う。
【0008】
本発明の防護マスクにおける防護板は、透明板である。
【0009】
本発明の防護マスクにおける防護板は、色のついた紫外線抵抗性のある透光板である。
【0010】
本発明の防護マスクの長所は以下のとおりである。
1.本発明の組み立ては非常に便利で快速である。また、防護板と支持枠は、折り畳み可能で、比較的に空間を占めないだけでなく、携帯に便利である。
2.本発明の防護板と支持枠は、折り畳んだ後、体積が小さくなり、包装材料を節約することができる。
3.本発明のノーズパッドは、回転して調整可能であり、着用者の鼻柱の高低によりノーズパッドの位置を調整することができる。
4.本発明は、食品を調理するとき、油が顔面部や目へ飛び跳ねることを防止し、油煙が顔面部の肌や目に影響することを阻み、顔面部および目の保護効果を確実に果たす。
5.本発明は、野外活動のとき、防塵および紫外線カットの効果を有し、極めてよい日焼け止め効果を有する。
6.本発明が医療に使用されるとき、患者の分泌物が噴き出し飛び散ることによる飛沫伝染を阻むことができる。
7.本発明の防護板が汚れまたは破損された場合、支持枠から取り外し交換可能であり、取り付けも極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図7】本発明の実施例において折り畳み、包装後の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上述の使用目的と効果を実現するために、本発明で使用する技術方法を、図面に基づいて、以下の実施例を用いて説明する。
【0013】
本発明の実施例は、
図1、
図2に示すように、一つの支持枠1が設けられ、支持枠1の両端それぞれに一つの切溝10が形成され、切溝10内に位置決め部11が設けられている。支持枠1の両端には、後ろ方向に延びる掛け部12が設けられている。支持枠1の中間部位には、一つの接続棒13が設けられ、接続棒13には少なくとも一つの係止歯部14が設けられている。
一つの連接部材2は、支持枠1の接続棒13に設置され、連接部材2の一端にC形溝部20が形成され、C形溝部20の中間部位に切欠き21が形成されている。接続部材2の他端に凸部22が設けられ、凸部22に一つの環状溝23が形成されている。
【0014】
一つのノーズパット3は、支持枠1の接続棒13の上に設けられ、上端に接続部30が設けられ、接続部30に接続溝31が形成されている。接続溝31の内壁面には複数の係止溝32が形成されている。
また、一つの防護板4は、支持枠1の前方に設けられ、透明板または色のついた紫外線抵抗性のある透光板であり、中間部位に差込穴40が形成されており、防護板4の両端に嵌合溝41が形成されている。以上をもって防護マスクが構成される。
【0015】
組立のとき、
図1〜
図5に示すように、まずノーズパッド3の接続部30の接続溝31を支持枠1の接続棒13にはめ込み、並びに支持枠1の接続棒13の少なくとも一つの係止歯部14をノーズパッド3の接続溝31における少なくとも一つの係止溝に係止する。また、接続部材2のC形溝部20を支持枠1の接続棒13にはめ込む。並びにノーズパッド3の接続部30を接続部材2の切欠き21内にセットし、防護板4を接続部材2に構設し、接続部材2の凸部22を防護板4の差込穴40に挿設する。
【0016】
防護板4の差込穴40の周縁は、接続部材2の環状溝23内(
図4)に嵌め込んだ後、防護板4の上縁を支持枠1の前縁に沿い折曲し、防護板4の両端の嵌合溝41を支持枠1の両端における切溝10内に設け、支持枠1の両端における切溝10内の位置決め部11を防護板4の両端における嵌合溝41内に嵌入し、防護板4の両端の位置を決め、防護板4を支持枠1にしっかり固定する。これによって組立を完成し、組み立ては非常に便利で快速である。
【0017】
使用するとき、
図3〜
図7に示すように、着用者は、本発明の防護マスクの支持枠1の二つの掛け部12を耳にかけ、ノーズパッド3を鼻の上に(
図6)寄せて設置するだけで、防護板4は、着用者の顔面部を完全に覆うことができる。防護板4が色のついた紫外線抵抗性のある透光板である場合、野外活動の防塵、日焼け止めに使用することができる。また、防護板4が透明板である場合、調理のときの油はね防止に用いられる。また、医療に使われる場合、患者の分泌物の噴き出し飛び散ることによる飛沫の伝染を阻み、顔面部および目の保護効果を確実に果たす。
【0018】
また、本発明のノーズパッド3は、支持枠1の接続棒13に回転して調整可能であるため、着用者の鼻柱の高低により自らノーズパッド3の角度(
図4)を調整することができる。並びにノーズパッド3の接続部30内の係止溝32と支持枠1の接続棒13の係止歯部14とが相互に嵌め合い、固定(
図5)することにより、支持枠1とノーズパッド3を着用者の顔面部にしっかりフィットさせることで、防護板4が着用者の顔面部を完全に遮蔽し、着用者が当該防護マスクをつけるとき、きわめてしっかりしていて、揺れや滑落の心配がなくなる。
【0019】
また、本発明の防護マスク4と支持枠1を収納(
図7)する場合、防護板4の両端を支持枠1の両端における切溝10内から移出するだけで済む。即ち、接続棒13を支持軸とし、連接部材2を下に回動すれば、連接部材2にロックされた防護板4が下に回転移動し、折り畳まれる。折り畳んだ後の防護マスクは、体積が小さくなり、携帯に便利である。また、包装袋5を用いて包装した後、包装体積を大幅に縮小し、運送や販売に便利である。
【0020】
また、本発明の防護板4が汚れまたは破損された場合、防護板4を連接部材2の凸部22から取り外すことによって、防護板4を支持枠1から取り外し、新しい防護板4に交換することができる。取り換えにおいても極めて便利で快速である。
【0021】
上述のように、本発明は、予期の使用目的と効果を実現し、周知のマスクより理想的かつ実用的である。但し、上述の実施例は本発明について具体的に説明するためのものであって、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。本発明に記載された技術方法によって完成された等価の置換または修飾は、いずれも本発明の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0022】
1 支持枠、
10 切溝、
11 位置決め部、
12 掛け部、
13 接続棒、
14 係止歯部、
2 連接部材、
20 C形溝部、
21 切欠き、
22 凸部、
23 環状溝、
3 ノーズパッド、
30 接続部、
31 接続溝、
32 係止溝、
4 防護板、
40 差込穴、
41 嵌合溝、
5 包装袋、
60 帽体、
600 縁部、
601 延伸部、
61 板部、
62 固定部材。
【要約】
【課題】 折りたたむことができ、ノーズパッドの角度が調整可能である防護マスクを提供する。
【解決手段】 一つの支持枠1が設けられ、支持枠1の両端それぞれに一つの切溝10が形成されている。一つの連接部材2は、支持枠1の接続棒13に設置され、連接部材2の一端にC形溝部20が形成され、C形溝部20の中間部位に切欠き21が形成されている。接続部材2の他端に凸部22が設けられ、凸部22に一つの環状溝23が形成されている。一つのノーズパット3は、支持枠1の接続棒13の上に設けられ、接続部30に接続溝31が形成されている。接続溝31の内壁面には複数の係止溝32が形成されている。また、一つの防護板4は、支持枠1の前方に設けられ、中間部位に差込穴40が形成されており、防護板4の両端に嵌合溝41が形成されている。
【選択図】
図1