【実施例】
【0048】
1.[被覆剤の調製]
A.[ハイドロキシアパタイトの調製]
攪拌下の水酸化カルシウム懸濁液に、30重量%濃度のリン酸水溶液を、Ca/P比が1.67になるまで滴下した。このようにして生成したゲル状物質を室温で1日間放置して熟成した。その後、かかるゲル状物質をガラスフィルターで濾過し、残った物質をさらに100℃の空気中で乾燥し、ミキサーで粉砕して、ハイドロキシアパタイトを得た。
【0049】
B.[乾式法によるハイドロキシアパタイト微粒子の調製]
上記[ハイドロキシアパタイトの調製]で得たハイドロキシアパタイト(以下、単に「ハイドロキシアパタイト」という。)を、ジェットミル(Co−Jetシステムα−mkII 株式会社セイシン企業製)で微粉砕し、乾式法によるハイドロキシアパタイト微粒子を得た。
【0050】
C.[湿式法による微粒子の調製]
ハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、及び炭酸カルシウムを20%の懸濁液になるように水に懸濁した。これをダイノーミル(ECM-PILOT Willy A. Baechofen AG Machinenfabrik Basel社製)にて0.3mmのジルコニアビーズを用いて粉砕した。30分毎に粒度分布を測定し、ほとんど粒子径に変化が見られなかった時点で粉砕を終了することにより、湿式法により製造された(1)ハイドロキシアパタイト微粒子、(2)リン酸三カルシウム微粒子及び(3)炭酸カルシウム微粒子を得た。なお、リン酸三カルシウムとしては、食品添加物(和光純薬工業株式会社)を使用し、炭酸カルシウムとしては、特級試薬(和光純薬工業株式会社)を使用した(以下同様)。
【0051】
D.[分散剤(クエン酸ナトリウム)で表面を被覆した微粒子の調製]
ハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、及び炭酸カルシウムを、各々20%の懸濁液になるように、200mMのクエン酸ナトリウム溶液に添加した。これをダイノーミルにて0.3mmのジルコニアビーズを用いて粉砕した。30分毎に粒度分布を測定し、ほとんど粒子径に変化が見られなかった時点で粉砕を終了した。溶液中のクエン酸ナトリウム等を除去し、乾燥して、分散剤(クエン酸ナトリウム)で表面を被覆した(1)ハイドロキシアパタイト微粒子、(2)リン酸三カルシウム微粒子及び(3)炭酸カルシウム微粒子を得た。
【0052】
E.[分散剤(クエン酸ナトリウム)で表面を被覆したハイドロキシアパタイト中等度粉砕微粒子の調製]
ハイドロキシアパタイトを、20%の懸濁液になるように、200mMのクエン酸ナトリウム溶液に添加した。これをダイノーミルにて1.0mmのジルコニアビーズを用いて30分間粉砕した。溶液中のクエン酸ナトリウム等を除去し、乾燥して、分散剤(クエン酸ナトリウム)で表面を被覆した中等度に粉砕したハイドロキシアパタイト中等度粉砕微粒子を得た。
【0053】
F.[分散剤(クエン酸ナトリウム)で表面を被覆したハイドロキシアパタイト粒子の調製]
ハイドロキシアパタイトを、20%の懸濁液になるように、200mMのクエン酸ナトリウム溶液に添加し、60分間穏やかに撹拌した。溶液中のクエン酸ナトリウム等を除去し、乾燥して、分散剤(クエン酸ナトリウム)で表面を被覆したハイドロキシアパタイト粒子を得た。
【0054】
G.[分散剤(ピロリン酸)で表面を被覆したハイドロキシアパタイト微粒子の調製]
ハイドロキシアパタイトを、20%の懸濁液になるように、200mMのクエン酸ナトリウム溶液に添加した。これをダイノーミルにて0.3mmのジルコニアビーズを用いて60分間粉砕した。溶液中のピロリン酸等を除去し、乾燥して、分散剤(ピロリン酸)で表面を被覆したハイドロキシアパタイト微粒子を得た。
【0055】
2.[被覆剤の粒子径測定]
上記の調製方法で得た各種の被覆用粒子の粒子径をレーザー回折散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製)を用いて測定した。その結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
3.[被覆剤の比表面積測定]
上記の調製方法で得た各種の被覆用粒子の比表面積を測定した(比表面積測定装置SA3100 COULTER製)。測定は、脱ガス条件150℃、20minで窒素ガスのガス吸着法により行った。その結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】
4.[比較試験用ハイドロキシアパタイトの調製]
[母核に用いるハイドロキシアパタイト]
攪拌下の水酸化カルシウム懸濁液に、30重量%濃度のリン酸水溶液を、Ca/P比が1.67になるまで滴下した。このようにして生成したゲル状物質を室温で1日間放置して熟成した。その後、かかるゲル状物質をガラスフィルターで濾過し、残った物質をさらに100℃の空気中で乾燥を行うことにより、母核用のハイドロキシアパタイトを得た。平均粒径は20〜30μmであった。
【0060】
[多孔質ハイドロキシアパタイト]
ハイドロキシアパタイトと、メチルセルロース4000(和光純薬工業株式会社)の粉末をほぼ等量でビーカーに移し、よく混和した後、イオン交換水を徐々に加えて、ハイドロキシアパタイトとメチルセルロースを団子状にした。これら団子状にした混合粉末がゆったりと浸かるくらいにイオン交換水を加え、超音波洗浄機で5時間処理した。処理中、メチルセルロースが徐々に膨潤して全体の容量が増加するため、イオン交換水を加えた。超音波処理後、70℃に保った恒温乾燥機でゆっくりと乾燥し、混合物を適度な大きさに砕き、これを1200℃、5時間焼成して多孔質ハイドロキシアパタイトを得た。粒子径は9.242μm、比表面積は56.1m
2/gであった。
【0061】
5.[難溶性物質の粒子径測定]
難溶性物質の粒子径を、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製)を用いて測定した。その結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
6.[水溶解性改善物質の調製]
6−1.実施例用
[メカノフュージョンシステムによる難溶性物質へのカルシウム化合物微粒子の被覆]
メカノフュージョンシステムAMS−MINI−GMP(ホソカワミクロン株式会社)を用いて、難溶性物質にカルシウム化合物微粒子の被覆を行った。
メカノフュージョンシステム装置に、難溶性物質とカルシウム化合物微粒子との割合を変え、合計が90g/回となるように投入し、被覆処理を行った。被覆処理中は、なるべく装置のジャケット部の温度が20℃以下になるようにアルコールでジャケットを冷却し、また、回転負荷が2.0Aを超えないように、回転数1250〜4000rpmで、15〜60分間の被覆処理を行った。回転数4000rpmで被覆処理が行えるものについては、15分間の被覆処理を行い、回転負荷が2.0Aを超えることにより、回転数が4000rpm以下となるものについては、回転数により被覆処理時間を増やし、最も回転数が少ない1250rpmで、最長60分間の被覆処理を行った。
【0064】
[ハイブリダイゼーションシステムによる難溶性物質へのカルシウム化合物微粒子の被覆]
ハイブリダーゼーションシステムNHS−1型(株式会社奈良機械製作所)を用いて、難溶性物質にカルシウム化合物微粒子の被覆を行った。
難溶性物質とカルシウム化合物微粒子を予め混合したものを、ハイブリダイゼーションシステムに、難溶性物質とカルシウム化合物微粒子との割合を変え、合計が100g/回となるように投入し、3000rpmで5分間の被覆処理を行った。
【0065】
6−2.比較試験用
[コーティングパンによる難溶性物質へのカルシウム化合物微粒子の被覆]
難溶性物質への被覆は、コーティングパンNO.16D型(株式会社菊水製作所)を用いて行った。また、バインダーとして、エチルセルロース(約49%エトキシ)10(和光純薬工業株式会社)を用いた。
エチルセルロースをアセトンにて1%の濃度で溶解し、これにカルシウム化合物微粒子を懸濁した。難溶性粒子をコーティングパン上で緩やかに攪拌しながら、カルシウム化合物微粒子の懸濁液を噴霧した。乾燥と噴霧を繰り返し、規定量のカルシウム化合物微粒子を難溶性粒子に被覆した。
【0066】
[ハイブリダイゼーションシステムによる各種母核粒子への難溶性物質の被覆]
ハイブリダーゼーションシステムNHS−1型(株式会社奈良機械製作所)を用いて、各種母核粒子に難溶性物質の被覆を行った。
難溶性物質と、上記[母核に用いるハイドロキシアパタイト]で調製したハイドロキシアパタイトとを、同重量添加して、予め混合したものを、ハイブリダイゼーションシステムに、合計100g/回を投入し、3000rpmで5分間の被覆処理を行った。
また、[母核に用いるハイドロキシアパタイト]で調製したハイドロキシアパタイトの代わりに、結晶セルロースを用いて、同様に被覆処理を行った。
【0067】
[難溶性物質の多孔質ハイドロキシアパタイトへの含浸]
難溶性物質を溶媒で溶解した溶液中に、上記[多孔質ハイドロキシアパタイト]で調製した多孔質ハイドロキシアパタイトを難溶性物質重量の20倍添加し、常温、陰圧下で溶媒が完全になくなるまで放置し、難溶性物質を多孔質ハイドロキシアパタイト粒子中に含浸させた。
【0068】
上記調製された実施例に係る水溶解性改善物質及び難溶性物質の電子顕微鏡写真を
図1〜
図19に示す。電子顕微鏡観察は、電界放出形走査電子顕微鏡S−4500(日立製作所製)を用いて行った。観察倍率は、被覆状態が明確になるよう適宜調整した。
【0069】
7.[難溶性物質の溶解性試験]
ガラス製の50mLスクリューキャップ遠心管に、カルシウム化合物微粒子で被覆した難溶性物質(水溶解性改善物質)と、試験液50mLを入れ、試験開始から長さ15mmの攪拌子で攪拌を行った。スターラーの回転数は120rpmで、37±0.5℃の恒温槽内で全ての試験を行った。試験液は、蒸留水及び日本薬局方崩壊試験法第二液(pH6.8)の二種類とした。日本薬局方崩壊試験法第二液は、関東化学株式会社の10倍濃度液を蒸留水で希釈して使用した。溶解性試験に用いる水溶解性改善物質量は、各水溶解性改善物質毎に上記方法で予備試験を複数回行い、360分で溶解した水溶解性改善物質量の約2倍量とした。
【0070】
比較試験は、水溶解性改善物質の代わりに難溶性物質等を水溶解性改善物質と同量用いて同様の試験を行った。
【0071】
試験開始後、1分、3分、10分、30分、60分、180分、360分後に、1mLをエッペンドルフ遠心管にサンプリングした。これを12,000rpmで5分間遠心分離することにより、溶解しない水溶解性改善物質及びカルシウム化合物微粒子を、比較試験では溶解しない難溶性物質等を取り除き、この上清の一部を直ちに凍結した。凍結したサンプルは、凍結乾燥を行い、試験液に溶解した水溶解性改善物質の量を測定するためのサンプルとした。溶解した難溶性物質の測定は、主に二波長吸光光度計にて測定を行った。
【0072】
なお、アモキシシリンは、吸光度法による測定は困難なため、Abreuらの方法(L.R.P.de Abreu, R.A.M.Ortiz,S.C.de Castro and J.Pedrazzoli Jr, HPLC determination of amoxicillin comparative bioavailability in healthy volunteers after a single adminstration.,J.Pharm.Pharmaceut.Sci.(www.ualberta.ca/~csps),6(2):223-230, 2003)にほぼしたがって、HPLCにより測定を行った。シスプラチンについては、ICPにて白金量を測定し、この値からシスプラチン量を算出した。
【0073】
8−1.[360分間溶解試験後の難溶性物質の溶解量]
1.アスピリン
【0074】
【表4】
【0075】
2.ベザフィブラート
【0076】
【表5】
【0077】
3.酢酸クロルマジノン
【表6】
【0078】
4.オメプラゾール
【0079】
【表7】
【0080】
5.プロブコール
【0081】
【表8】
【0082】
6.トリアムテレン
【0083】
【表9】
【0084】
7.トルブタミド
【0085】
【表10】
【0086】
8.アモキシシリン
【0087】
【表11】
【0088】
9.シスプラチン
【0089】
【表12】
【0090】
10.トリクロロカルバニリド
【0091】
【表13】
【0092】
11.グリベンクラミド
【0093】
【表14】
【0094】
12.アテノロール
【0095】
【表15】
【0096】
13.トリメトプリム
【0097】
【表16】
【0098】
14.プリミドン
【0099】
【表17】
【0100】
8−2.[溶解時間と溶解量]
被覆成分欄にコーティング方法についての記載がない実施例は、被覆成分として、「D.(1)分散剤で表面を被覆したハイドロキシアパタイト微粒子」を用いた、メカノフュージョンシステムによる被覆である。また、比較例15〜49は、難溶性物質そのもの(被覆なし)である。
【0101】
1.アスピリン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0102】
【表18】
【0103】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0104】
【表19】
【0105】
2.ベザフィブラート
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0106】
【表20】
【0107】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0108】
【表21】
【0109】
3.酢酸クロルマジノン
【0110】
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0111】
【表22】
【0112】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0113】
【表23】
【0114】
5.プロブコール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0115】
【表24】
【0116】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0117】
【表25】
【0118】
7.トルブタミド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0119】
【表26】
【0120】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0121】
【表27】
【0122】
10.トリクロロカルバニリド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0123】
【表28】
【0124】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0125】
【表29】
【0126】
11.テオフィリン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0127】
【表30】
【0128】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0129】
【表31】
【0130】
12.グリチルリチン酸アンモニウム
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0131】
【表32】
【0132】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0133】
【表33】
【0134】
13.ファモチジン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0135】
【表34】
【0136】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0137】
【表35】
【0138】
14.スルファメトキサゾール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0139】
【表36】
【0140】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0141】
【表37】
【0142】
15.シメチジン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0143】
【表38】
【0144】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0145】
【表39】
【0146】
16.インドメタシン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0147】
【表40】
【0148】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0149】
【表41】
【0150】
17.フェニトイン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0151】
【表42】
【0152】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0153】
【表43】
【0154】
18.カルバマゼピン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0155】
【表44】
【0156】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0157】
【表45】
【0158】
19.アセタゾラミド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0159】
【表46】
【0160】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0161】
【表47】
【0162】
20.アラセプリル
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0163】
【表48】
【0164】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0165】
【表49】
【0166】
21.チニダゾール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0167】
【表50】
【0168】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0169】
【表51】
【0170】
22.ナプロキセン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0171】
【表52】
【0172】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0173】
【表53】
【0174】
23.ノルフロキサシン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0175】
【表54】
【0176】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0177】
【表55】
【0178】
24.エリスロマイシン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0179】
【表56】
【0180】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0181】
【表57】
【0182】
25.エピネフリン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0183】
【表58】
【0184】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0185】
【表59】
【0186】
26.硝酸イソソルビド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0187】
【表60】
【0188】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0189】
【表61】
【0190】
27.ジピリダモール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0191】
【表62】
【0192】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0193】
【表63】
【0194】
28.グリクラシド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0195】
【表64】
【0196】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0197】
【表65】
【0198】
29.メトクロプラミド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0199】
【表66】
【0200】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0201】
【表67】
【0202】
30.スピノロラクトン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0203】
【表68】
【0204】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0205】
【表69】
【0206】
31.フロセミド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0207】
【表70】
【0208】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0209】
【表71】
【0210】
32.メフェナム酸
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0211】
【表72】
【0212】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0213】
【表73】
【0214】
33.ニフェジピン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0215】
【表74】
【0216】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0217】
【表75】
【0218】
34.プロベネシド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0219】
【表76】
【0220】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0221】
【表77】
【0222】
35.アロプリノール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0223】
【表78】
【0224】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0225】
【表79】
【0226】
36.プロピルチオウラシル
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0227】
【表80】
【0228】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0229】
【表81】
【0230】
37.プレドニゾロン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0231】
【表82】
【0232】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0233】
【表83】
【0234】
38.ピンドロール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0235】
【表84】
【0236】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0237】
【表85】
【0238】
39.リファンピシン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0239】
【表86】
【0240】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0241】
【表87】
【0242】
40.エナント酸エストラジオール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0243】
【表88】
【0244】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0245】
【表89】
【0246】
41.アデニン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0247】
【表90】
【0248】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0249】
【表91】
【0250】
42.ハロペリドール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0251】
【表92】
【0252】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0253】
【表93】
【0254】
43.リドカイン
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0255】
【表94】
【0256】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0257】
【表95】
【0258】
44.スルピリド
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0259】
【表96】
【0260】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0261】
【表97】
【0262】
45.カルベジロール
水による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0263】
【表98】
【0264】
崩壊試験法第二液による溶出試験 溶出量(μg/ml)
【0265】
【表99】
【0266】
その他、難溶性物質である、イブプロフェン、フマル酸クレマスチン、ジアゼパム、トリクロロカルバニリド、エトキサゾール、アトラジン、セフタジジム、塩酸セフメノキシム、アズトレオナム、ナイスタチン、アモキサピン、メチルドパ、パルサルタン、アルプロスタジルアルファデックス、パルクス、L-カルボシステイン、スクラルファート、マレイン酸トリメブチン、サラゾスルファピリジン、アルガトロバン、イコサペント酸エチル、メチルプレドニゾロン、安息香酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エストリオール、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、シクロスポリン、タクロリムス水和物、ダカルバジン、ドセタキセル水和物、パクリタキセルについても同様の試験を行ったが、いずれも溶解性改善効果が得られた。
【0267】
さらに、比較試験として、カルシウム化合物微粒子の代わりにシリカフュームを用いて試験を行った。具体的には、上記「6−1.実施例用[メカノフュージョンシステムによる難溶性物質へのカルシウム化合物微粒子の被覆]」と同様の方法で、難溶性物質としてアスピリンを用い、カルシウム化合物微粒子の代わりに粒度が約0.15μmのシリカフューム(巴工業株式会社)を用いて被覆処理を行った。
この被覆処理物質の[360分間溶解試験後の難溶性物質の溶解量]を測定した結果、蒸留水における溶解量は、1676.2μg/mlで、崩壊試験法第二液における溶解量は、1740.2μg/mlであり、これら溶解量は、いずれもアスピリン単体の蒸留水における溶解量3110.4μg/ml、崩壊試験法第二液における溶解量6552.7μg/mlよりも低く、溶解性改善効果が認められなかった。