特許第5663966号(P5663966)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5663966
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】電気加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20150115BHJP
【FI】
   A47J37/06 341
   A47J37/06 371
【請求項の数】2
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2010-126221(P2010-126221)
(22)【出願日】2010年6月1日
(65)【公開番号】特開2011-250953(P2011-250953A)
(43)【公開日】2011年12月15日
【審査請求日】2013年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118924
【弁理士】
【氏名又は名称】廣幸 正樹
(72)【発明者】
【氏名】中野 崇文
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−275847(JP,A)
【文献】 特開2001−046238(JP,A)
【文献】 特開平10−179415(JP,A)
【文献】 特開2000−184967(JP,A)
【文献】 特開2001−029239(JP,A)
【文献】 特開2001−245793(JP,A)
【文献】 実開昭52−030259(JP,U)
【文献】 特開平02−013728(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理盤を加熱して調理を行うのに、調理盤を載置するヒータの下で、貫通穴からの肉汁を自然流下させて受けるよう、本体ケース内に着脱できるように装備される受皿を備えた電気加熱調理器において、
調理盤は、調理面を全周の側から中央側に低くしてその中央に貫通穴を設け、
ヒータは、調理盤の裏面側の、貫通穴の外まわり近傍にほぼ同心に配し、
受皿は、調理盤の裏面と非接触で貫通穴よりも大きく開口するように配置し、かつ、貫通穴との対応域に通液部を有して、受皿の開口部に着脱できるように被さるカバーを設けたことを特徴とする電気加熱調理器。
【請求項2】
調理盤を加熱して調理を行うのに、調理盤を載置するヒータの下で、貫通穴からの肉汁を自然流下させて受けるよう、本体ケース内に着脱できるように装備される受皿を備えた電気加熱調理器において、
調理盤は、調理面を全周の側から中央側に低くしてその中央に貫通穴を設け、
ヒータは、調理盤の裏面側の、貫通穴の外まわり近傍にほぼ同心に配し、
受皿は、調理盤の裏面と非接触で貫通穴よりも大きく開口するように配置し、かつ、貫通穴との対応域に通液部を有して、受皿の開口部に着脱できるように被さるカバーを設け、このカバーとこれに非接触な調理盤との間に、少なくとも1か所が径方向に対向し合った上下の入り組み、を有して、貫通穴から受皿への肉汁受入れ経路から分岐した、受皿側からヒータ側への空気の自然流通を制限する通気制限路を形成するようにしたことを特徴とする電気加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気加熱調理器に関し、詳しくは、調理盤をヒータ上に載置して加熱し加熱調理を行う電気加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電気加熱調理器は、下記特許文献1〜4に見られるように、本体ケース内に収容されたヒータの上に調理盤を載置して加熱し調理を行う。調理盤は焼き肉用において、特許文献1、2、4が開示するように周辺を残した範囲を調理部とし、特許文献2が開示するように周辺部や特許文献2、4が開示するように凸条間の谷間に肉汁などを落とす貫通穴を設けてそれらの下方に位置する受皿で受けるもののほか、特許文献3が開示するように中央に向けて傾斜させた調理部の中央に貫通穴を設けて肉汁など流動物(以下、肉汁で代表記載する)を貫通穴下方の受皿で受けるようにしたものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−52068号公報
【特許文献2】特開2000−23856号公報
【特許文献3】特開2001−61672号公報
【特許文献4】特開2004−209070号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示の調理盤のように貫通穴のないものは受皿の設置を省略でき、また、焼き肉をするのに肉を載置している凸条2の間に肉汁を落として調理盤の周辺に流し去って、肉に肉汁が付着し続けるのを避けられるが、ドーム状で低くした周辺で保温や野菜を調理するのに、そこに溜まる肉汁が過剰で調理物をべたつかせる問題がある。
【0005】
一方、特許文献2〜4に開示の調理盤のように、貫通穴を通じて下の受皿に落とし込むと、上記のような肉汁による問題はないが、特許文献2、4に開示のドーム状でない平坦な調理盤のように凸条間の谷間に設けた貫通穴から落ちる肉汁を受ける受皿は、調理盤の貫通穴配設域に対応する大きさのものが必要となり、コスト高、お手入れ面積の増大に繋がる。
【0006】
また、特許文献3の開示の中央に限った貫通穴に対応する受皿は調理盤の調理域よりも小さくてよく、コスト面、お手入れ性に有利であるが、受皿に水を張って肉汁を受けることにより冷やし、ヒータからの熱で受けた肉汁が発煙したり発火するのを防止しようとしても、発煙は防止しきれない。これは、肉汁が中央の小さな貫通穴に集合して、小さな受皿に落とし込まれるので、その時々に落ちる肉汁のボリュームが大きく、受皿内の水面に受けられてもしばらく盛り上がったままで、上部が冷却されにくくヒータや調理盤からの輻射熱によって昇温しやすいために、油の蒸発分や油煙がヒータに触れて焼かれ、油煙化したり発火する。また、油の蒸気や油煙の調理盤下やヒータへの回り込みはそれらを汚してお手入れ性を低下させるし、特許文献3に開示の調理面の直径に対し、貫通穴はほぼ1/10弱、受皿はほぼ1/6と小さいと、調理量によっては落ちた肉汁が盛り上がりやすいし、肉汁が水面を覆って盛り上がることもあるので、油煙が多発しやすく発火することもある。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑み、中央の貫通穴から下方の受皿に肉汁を落とし込む方式を踏襲しながら、受皿に受けた肉汁が調理盤裏面やヒータを汚したり、発煙を抑制したり発火するのを防止できる電気加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電気加熱調理器は、上記の目的を達成するために、調理盤を加熱して調理を行うのに、調理盤を載置するヒータの下で、貫通穴からの肉汁を自然流下させて受けるよう、本体ケース内に着脱できるように装備される受皿を備えた電気加熱調理器において、調理盤は、調理面を全周の側から中央側に低くしてその中央に貫通穴を設け、ヒータは、調理盤の裏面側の、貫通穴の外まわり近傍にほぼ同心に配し、受皿は、調理盤の裏面と非接触で貫通穴よりも大きく開口するように配置し、かつ、貫通穴との対応域に通液部を有して、受皿の開口部に着脱できるように被さるカバーを設けたことを特徴としている。
【0011】
このような構成では、調理時に調理物から生じる肉汁が調理盤の調理面が全周側から中央側へ低くなっている案内により限られた中央域の貫通穴に周りから集まって、下方の受皿に自然流下して落とし込まれるので、調理で生じた肉汁を、小さいが貫通穴よりも大きく、非接触で調理盤からの熱伝導による昇温を受けない受皿の水面の径方向中間の環状域で受けて外周側および中央側双方に水面上を広がり流れるようにしながら冷却することができ、カバーは、受皿内の水面を覆ってヒータや調理盤からの輻射熱が水面側に至るのを少なくとも通液部まわりで遮断して、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを半減させるし、通液部が多孔や格子構造である場合は調理物の受皿への落下を防止するのに併せ、輻射熱の透過を邪魔して、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを制限するので肉汁が昇温し油の蒸気や油煙が発生するのを抑制できるし、調理盤の裏面の広域やヒータに付着するのも防止するし、調理物が受皿内に落下するのを防止することができる。また、カバーは、その径方向の広がりによって調理盤からの輻射熱を調理盤側に反射させて調理盤の加熱効率を高められるし、受皿で油の蒸気や油煙が発生しても、カバーによって受皿内でヒータ側に向かう油の蒸気を貫通穴側にUターンさせられて通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させ、受皿の中央部で発生した油の蒸気はそのまま通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させ貫通穴から受皿への肉汁受入れ経路から分岐した、受皿側からヒータ側への自然な通気を規制するので、発生した油の蒸気分や油煙がヒータに触れて焼かれるのを回避するし、水面に落ちた肉汁が跳ね上がって調理盤に再付着し焼かれることも回避できる。また、油の蒸気や油煙が調理盤の裏面の広域やヒータに付着するのも防止する。貫通穴外まわりのヒータは貫通穴の大きさに合わせて配置し、貫通穴の大きさ選択の自由度を高められる。
【0012】
本発明の電気加熱調理器は、また、調理盤を加熱して調理を行うのに、調理盤を載置するヒータの下で、貫通穴からの肉汁を自然流下させて受けるよう、本体ケース内に着脱できるように装備される受皿を備えた電気加熱調理器において、調理盤は、調理面を全周の側から中央側に低くしてその中央に貫通穴を設け、ヒータは、調理盤の裏面側の、貫通穴の外まわり近傍にほぼ同心に配し、受皿は、調理盤の裏面と非接触で貫通穴よりも大きく開口するように配置し、かつ、貫通穴との対応域に通液部を有して、受皿の開口部に着脱できるように被さるカバーを設け、このカバーとこれに非接触な調理盤との間に、少なくとも1か所が径方向に対向し合った上下の入り組み、を有して、貫通穴から受皿への肉汁受入れ経路から分岐した、受皿側からヒータ側への空気の自然流通を制限する通気制限路を形成するようにしたことをの特徴としている。
【0013】
このような構成では、調理時に調理物から生じる肉汁が調理盤の調理面が全周側から中央側へ低くなっている案内により限られた中央域の貫通穴に周りから集まって、下方の受皿に自然流下して落とし込まれるので、調理で生じた肉汁を、小さいが貫通穴よりも大きく、非接触で調理盤からの熱伝導による昇温を受けない受皿の水面の径方向中間の環状域で受けて外周側および中央側双方に広がり流れるようにしながら冷却することができ、また、カバーは、少なくとも通液部まわりで遮断して、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを半減させるし、通液部が多孔や格子構造である場合は調理物の受皿への落ち込みを防止できるのに併せ、輻射熱の水面側への透過を邪魔して、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを制限するので肉汁が昇温し油の蒸気や油煙が発生するのを抑制できるし、調理盤の裏面の広域やヒータに付着するのも防止することができる。また、カバーは、その径方向の広がりにより、調理盤からの輻射熱を反射させて調理盤の加熱効率を高められるし、受皿で油の蒸気や油煙が発生しても、カバーによって受皿内でヒータ側に向かう油の蒸気を貫通穴側にUターンさせて通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させられるし、受皿の中央部で発生した油の蒸気はそのまま通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させられる上、水面に落ちた肉汁が跳ね上がって調理盤に付着し焼かれることも回避できる。特に、カバーの径方向に広がった調理盤との対向域にて、少なくとも1カ所で上下に入り組んだ、絞り隙間またはおよびラビリンス隙間をより複雑に持つ通気規制路を形成しやすく、受皿で発生した油の蒸気分や油煙が貫通穴から受皿への肉汁受入れ経路から分岐した自然流通で、ヒータの側に至るのを阻止しやすいので、受皿で発生した油の蒸気や油煙がヒータに触れて焼かれるのを確実に防止できる。併せ、調理盤の裏面の広域やヒータに油の蒸気や油煙が付着するのも防止する。また、貫通穴外まわりのヒータは貫通穴の大きさに合わせて配置し、貫通穴の大きさ選択の自由度を高められる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の1つの特徴の電気加熱調理器によれば、調理で生じた肉汁を全周の側から中央側へ低くなった調理面の案内で中央の貫通穴にその周りから集めて自然流下させ、小さいが貫通穴よりも大きく、非接触で調理盤からの熱伝導による昇温を受けない受皿の水面の径方向中間環状域で受けて外周側および中央側双方に水面上を広がり流れるようにしながら冷却しながら、カバーにより受皿内の水面の外周域にヒータや調理盤からの輻射熱が水面側に至るのを遮断し、通液部が多孔や格子構造である場合はそこでも輻射熱の透過を邪魔して、水面や肉汁におよぶ輻射熱を軽減させ、肉汁が昇温するのを抑制するので、発火はもとより、油の蒸気や油煙が発生するのを抑えられる上、カバーの径方向の広がりによって調理盤からの輻射熱を調理盤側に反射させて調理盤の加熱効率を高められるし、受皿で油の蒸気や油煙が発生してもカバーによって受皿内でヒータ側に向かう油の蒸気分や油煙を貫通穴側にUターンさせられて通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させ、受皿の中央部で発生した油の蒸気分はそのまま通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させ、貫通穴から受皿への肉汁受入れ経路から分岐した、受皿側からヒータ側への自然な通気を規制する上、発生した油の蒸気や油煙がヒータに触れて焼かれるのを回避し、発煙、発火するのを防止することができる。また、それらが調理盤の裏面の広域やヒータに付着してそれらが汚れるのを防止できお手入れ性が良くなる。また、貫通穴外まわりのヒータは貫通穴の大きさに合わせて配置し、貫通穴の大きさ選択の自由度を高められるので、受皿を発煙、発火防止に有利な大きさに設定できる。
【0020】
本発明のの特徴の電気加熱調理器によれば、調理で生じた肉汁を全周の側から中央側へ低くなった調理面の案内で中央の貫通穴にその周りから集めて自然流下させ、小さいが貫通穴よりも大きく、非接触で調理盤からの熱伝導による昇温を受けない受皿の水面の径方向中間環状域で受けて外周側および中央側双方に水面上を広がり流れるようにしながら冷却することができ、カバーは、受皿内の水面の外周域を覆ってヒータや調理盤からの輻射熱が水面側に至るのを遮断し、通液部が多孔や格子構造である場合はそこでも輻射熱の透過を邪魔して、水面や肉汁に及ぶ輻射熱を軽減させ、肉汁が昇温するのを抑制するので、発火はもとより、油の蒸気や油煙が発生するのをより抑えられる。また、カバーは、調理盤からの輻射熱を反射させて調理盤の加熱効率を高められるし、受皿で油の蒸気や油煙が発生しても、カバーによってヒータ側に向かう油の蒸気分や油煙を貫通穴側にUターンさせられて通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させられ、受皿の中央部で発生した油の蒸気や油煙はそのまま通液部を通じ貫通穴へ自然上昇させられる上、カバーの径方向に広がった調理盤との対向域にて、絞り隙間の延長や、複数個所で上下に入り組によるラビリンス隙間の複雑化を図って受皿で発生した油の蒸気分が、貫通穴から受皿への肉汁受入れ経路から分岐してヒータの側に至るのを回避しやすく、油の蒸発分や油煙がヒータに触れて焼かれ発煙、発火するのを確実に防止できる。また、調理盤の裏面の広域やヒータに付着してそれらが汚れるのを防止できお手入れ性が良くなる。通気制限路は調理盤側と受皿側との非接触状態で形成されるので、調理盤から受皿側への熱伝導で受皿が昇温されるのを防止し、肉汁が発火するのはもとより、油の蒸気や油煙が発生するのを抑えられる。また、貫通穴外まわりのヒータは貫通穴の大きさに合わせて配置し、貫通穴の大きさ選択の自由度を高められるので、受皿を発煙防止に有利な大きさに設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施の形態に係る電気加熱調理器の1つの具体例を長手方向で見て示す断面図。
図2】同電気加熱調理器の幅方向で見て示す断面図、要部の拡大断面図。
図3】同電気加熱調理器の平面図。
図4】同電気加熱調理器の別の具体例の要部を示す2次元断面図、3次元斜視断面図。
図5】同電気加熱調理器の他の具体例を示す2次元断面図、3次元断面図、焼き肉調理部の斜視図。
図6】同電気加熱調理器に用いる受皿の今1つの具体例を示す平面図、角度を変えてみた2つの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施の形態に係る電気加熱調理器の幾つかの具体例につき、図1図6を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載事項を限定するものではない。
【0025】
本実施の形態に係る電気加熱調理器は、図1図3に示す例では図1図3の組み合わせで示すように、調理盤1の調理面を中央側に低くしてその中央に貫通穴2を設け、調理盤1を加熱して調理を行うのに調理盤1を載置するヒータ3の下で、貫通穴2からの肉汁を受けるように、本体ケース10内に着脱できるように装備される受皿4を備えている。本実施の形態では、そのような基本構成において、調理盤1の裏面側の、貫通穴2の外まわり近傍に図2図3に示すようにほぼ同心に配したヒータ3と、貫通穴2の口縁2aとの間の位置に、調理盤1側と受皿4側とで少なくとも1か所が上下方向の近接、またはおよび、径方向に対向し合った上下の入り組み、を有して、受皿4側からヒータ3側への空気の流通を制限する通気制限路5を形成した点に1つの特徴を有している。
【0026】
これにより、調理時に調理物から生じる肉汁が調理盤1の限られた中央域の貫通穴2に集まって、下方の受皿4に落とし込まれるので、調理で生じた肉汁を小さな受皿4の水面で受けて冷却することができ、肉汁が水面上に集中落下し、また落下して集中し、盛り上がって、ヒータ3や調理盤1からの輻射熱によって昇温されて油の蒸気や油煙が発生しても、調理盤1の裏面側の受皿4と貫通穴2外まわり近傍のヒータ3との間に形成した通気制限路5が、調理盤1側と受皿4側とで少なくとも1か所が上下方向の近接、またはおよび、径方向に対向し合った上下の入り組み、を有した、絞り隙間11またはおよびラビリンス隙間12を形成して受皿4側からヒータ3側への通気を規制するので、受皿4内で発生した油の蒸気分や油煙がヒータ3に触れて焼かれるのを回避することができるし、それらが調理盤1の裏面の広域やヒータ3に付着するのも防止する。また、通気制限路5は調理盤1側と受皿4側との非接触状態で形成されるので、調理盤1から受皿4側への熱伝導で受皿4が昇温されるのを防止することができる。また、貫通穴2外まわりのヒータ3は貫通穴2の大きさに合わせて配置し、貫通穴2の大きさ選択の自由度を高められる。
【0027】
したがって、調理で生じた肉汁を小さな受皿4の水面で受けて冷却しながら、肉汁が昇温されて油の蒸気や油煙が発生しても、調理盤1の裏面側の受皿4と貫通穴2外まわり近傍のヒータ3との間に形成した通気制限路5が、調理盤1側と受皿4側との間で絞り隙間11またはおよびラビリンス隙間12を形成して受皿4側からヒータ3側への通気を規制して、油の蒸気や油煙がヒータ3に触れて焼かれるのを回避し、発煙するのを防止できる。また、通気制限路5は調理盤1側と受皿4側との非接触状態で形成されて、調理盤1からの熱伝導で受皿4が昇温されて、発火するのはもとより、多量に油の蒸気や油煙が発生するのを防止することができる。また、調理盤1の裏面の広域やヒータ3に付着してそれらが汚れるのを防止できお手入れ性が良くなる。また、貫通穴2外まわりのヒータ3は貫通穴2の大きさに合わせて配置し、貫通穴2の大きさ選択の自由度を高められるので、受皿4を発火、発煙防止に有利な大きさに設定できる。図示例では、図1に示すように、調理盤1の調理域の長手方向寸法に対し、貫通穴2の径をほぼ1/6強、受皿4の径をほぼ1/3強としてあり、受皿4の径が小さ過ぎて受け入れた肉汁が盛り上がって昇温されやすく、発煙しやすくなるのを回避するのに好適であった。しかし、これに限られることはなく、貫通穴2の径をほぼ1/8〜1/4強、受皿4の径をほぼ1/5〜1/2としてあり、受皿4の径が小さ過ぎて受け入れた肉汁が盛り上がって昇温されやすく、発煙しやすくなるのを回避するのに有効である。
【0028】
本実施の形態に係る電気加熱調理器は、また、上記基本構成において、貫通穴2との対応域に通液部13aを有し、受皿4の開口部に着脱できるように被さるカバー13を設けた点に別の特徴を有している。これにより、調理時に調理物から生じる肉汁が調理盤1の限られた中央域の貫通穴2に集まって、下方の受皿4に落とし込み水面で受けて冷却しながら、カバー13は、受皿4内の水面を覆ってヒータ3や調理盤1からの輻射熱が水面側に至るのを少なくとも通液部13aまわりで遮断して、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを半減させるし、通液部13aが図6に示す多孔や図3に示す格子構造である場合は輻射熱の水面側への透過を邪魔するので、肉汁が昇温し油の蒸気や油煙が発生するのを抑制できるし、調理盤1の裏面の広域やヒータ3に付着するのも防止するし、調理物が受皿4内に落下するのを防止することができる。また、カバー13は、その径方向の広がりによって調理盤1からの輻射熱を調理盤1側に反射させて調理盤1の加熱効率を高められるし、受皿4で油の蒸気や油煙が発生しても、受皿4側の圧力がヒータ3側よりも高くなることはなく、カバー13によって受皿4内でヒータ3側に向かう油の蒸気や油煙を貫通穴2側にUターンさせられて通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させ、受皿4の中央部で発生した油の蒸気や油煙はそのまま通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させるので、発生した油の蒸気分や油煙がヒータ3に触れて焼かれるのを回避するし、水面に落ちた肉汁が跳ね上がって調理盤1に再付着し焼かれることも回避できる。また、油の蒸気が調理盤1の裏面の広域やヒータ3に付着するのも防止する。貫通穴2外まわりのヒータ3は貫通穴2の大きさに合わせて配置し、貫通穴2の大きさ選択の自由度を高められる。
【0029】
したがって、調理で生じた肉汁を小さな受皿4の水面で受けて冷却しながら、カバー13により少なくとも受皿4内の水面の外周域にヒータ3や調理盤1からの輻射熱が水面側に至るのを遮断し、通液部13aが多孔や格子構造である場合はそこでも輻射熱の透過を邪魔して、水面や肉汁におよぶ輻射熱を軽減させ、肉汁が昇温するのを抑制するので、発煙はもとより油の蒸気や油煙が発生するのを抑えられる上、カバー13の径方向の広がりによって調理盤1からの輻射熱を調理盤1側に反射させて調理盤1の加熱効率を高められるし、受皿4で油の蒸気や油煙が発生してもカバー13によって受皿4内でヒータ3側に向かう油の蒸気分や油煙を貫通穴2側にUターンさせられて通気部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させ、受皿4の中央部で発生した油の蒸気分や油煙はそのまま通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させる上、発生した油の蒸気や油煙がヒータ3に触れて焼かれて、発煙、発火するのを防止することができる。また、調理盤1の裏面の広域やヒータ3に付着してそれらが汚れるのを防止できお手入れ性が良くなる。また、貫通穴2外まわりのヒータ3は貫通穴2の大きさに合わせて配置し、貫通穴2の大きさ選択の自由度を高められるので、受皿4を発火、発煙防止に有利な大きさに設定できる。
【0030】
本実施の形態の電気加熱調理器は、また、上記の基本構成において、貫通穴2との対応域に通液部13aを有し、受皿4の開口部に着脱できるように被さるカバー13を設け、調理盤1の裏面側の、貫通穴2の外まわり近傍にほぼ同心に配したヒータ3と、貫通穴2の口縁2aとの間の位置に、調理盤1側と受皿4側であるカバー13とで少なくとも1か所が上下方向の近接、またはおよび、径方向に対向し合った上下の入り組み、を有して、受皿4側からヒータ3側への空気の流通を制限する通気制限路5を形成した点に他の特徴を有している。
【0031】
これにより、調理時に調理物から生じる肉汁が調理盤1の限られた中央域の貫通穴2に集まって、下方の受皿4に落とし込まれるので、調理で生じた肉汁を小さな受皿4の水面で受けて冷却しながら、カバー13は、少なくとも通液部13aまわりで遮断し、通液部13aが多孔や格子構造である場合はそこでも輻射熱の透過を邪魔して、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを半減させるし、通液部13aが多孔や格子構造である場合は調理物の受皿4への落ち込みを防止できるのに併せ、輻射熱の水面側への透過を邪魔するので、水面やそこに浮いている肉汁に輻射熱が及ぶのを制限し、肉汁が昇温するのを抑制できる。また、カバー13は、その径方向の広がりにより、調理盤1からの輻射熱を反射させて調理盤の加熱効率を高められるし、受皿4で油の蒸気や油煙が発生しても、カバー13によって受皿4内でヒータ3側に向かう油の蒸気や油煙を貫通穴2側にUターンさせて通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させられるし、受皿4の中央部で発生した油の蒸気や油煙はそのまま通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させられる上、水面に落ちた肉汁が跳ね上がって調理盤1に再付着し焼かれることも回避できる。特に、カバー13の径方向に広がった調理盤1との対向域にて、絞り隙間11の延長、複数個所で上下に入り組んだより複雑なラビリンス隙間12を持つ通気規制路5を形成しやすく、受皿4で発生した油の蒸気分や油煙がヒータ3の側に至るのを阻止しやすいので、受皿4で発生した油の蒸気や油煙がヒータ3に触れて焼かれるのを確実に防止できる。併せ、調理盤1の裏面の広域やヒータ3に油の蒸気が付着するのも防止する。通気制限路5は調理盤1側と受皿4側との非接触状態で形成されるので、調理盤1から受皿4側への熱伝導で受皿4が昇温されるのを防止することができる。また、貫通穴2外まわりのヒータ3は貫通穴2の大きさに合わせて配置し、貫通穴2の大きさ選択の自由度を高められる。
【0032】
したがって、調理で生じた肉汁を小さな受皿4の水面で受けて冷却することができ、カバー13は、少なくとも受皿4内の水面の外周域を覆ってヒータ3や調理盤1からの輻射熱が水面側に至るのを遮断し、通液部13aが多孔や格子構造である場合はそこでも輻射熱の透過を邪魔して、水面や肉汁に及ぶ輻射熱を軽減させ、肉汁が昇温するのを抑制するので油の蒸気や油煙が発生するのをより抑えられる。また、カバー13は、調理盤1からの輻射熱を反射させて調理盤1の加熱効率を高められるし、受皿4で油の蒸気や油煙が発生しても、カバー13によってヒータ3側に向かう油の蒸気分や油煙を貫通穴2側にUターンさせられて通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させられ、受皿4の中央部で発生した油の蒸気や油煙はそのまま通液部13aを通じ貫通穴2へ自然上昇させられる上、カバー13の径方向に広がった調理盤1との対向域にて、絞り隙間11の延長や、複数個所で上下に入り組むことによるラビリンス隙間12の複雑化を図って受皿4で発生した油の蒸気分や油煙がヒータ3の側に至るのを回避しやすく、油の蒸発分や油煙がヒータ3に触れて焼かれ発煙、発火するのを確実に防止できる。また、調理盤1の裏面の広域やヒータ3に油の蒸気や油煙が付着してそれらが汚れるのを防止できお手入れ性が良くなる。通気制限路5は調理盤1側と受皿4側との非接触状態で形成されるので、調理盤1から受皿4側への熱伝導で受皿4が昇温されるのを防止することができる。また、貫通穴2外まわりのヒータ3は貫通穴2の大きさに合わせて配置し、貫通穴2の大きさ選択の自由度を高められるので、受皿4を発火、発煙防止に有利な大きさに設定できる。
【0033】
さらに詳述すると、本体ケース10は樹脂製であり、図1に示すように、底部開口に金属製の遮熱板20を設けて、これに必要数のL字状のヒータ支持金具14の取り付け座を溶接付し、上向きに起立する二股状の支持片にシーズタイプのヒータ3の各部を掴持し、または着脱できるように嵌め込んで保持するようにしている。これにより、ヒータ3は安定に支持されるとともに、ヒータ3からの、本体ケース10がその脚部15で載置されるテーブルなどへの熱影響を遮熱板20によって緩和している。本体ケース10は、ヒータ3の上に載置したアルミニウム製の調理盤1の温度を温度センサ24で検知してヒータ3を通電制御して加熱調理を行う感熱制御器25を長手方向の一側から着脱できるように装着してある。ヒータ3は感熱制御器25に設けられて電源接続端子の本体ケース10側に一体または着脱できるように接続され、図3に示すように、その接続端子側から焼き肉調理域1aの両側から反対側に回り込んだ後、金属製の受皿4の外まわりの近傍まで近づき、同じ近づき度で受皿4の外まわりを囲うように配して、受皿4の外まわり近傍と、そのさらに外周りとに二重にヒータ3が位置するようにし、焼き肉調理域1aとその外まわり周辺の保温域1bでの加熱に対応するようにしてある。しかし、ヒータ3の配置形態はこれに限られることはない。カバー13も金属製で、受皿4とともにかさ低く、丸洗いにも適し、耐熱性、耐久性も十分である。
【0034】
ここで、通気制限通路5につきさらに具体的に説明する。調理盤1の裏面には、図1図2に示すように貫通穴2の口縁2aから下向きに突出した環状のリブ31、貫通穴2の近傍のヒータ3aの内周側直近に下向きに、ヒータ3aよりも下へ突出したリブ32、リブ31、32の間で下向きに突出したリブ33を形成している。リブ31は貫通穴2から流れ落ちる肉汁を調理盤1の裏面よりも下に伝わせて早期に、受皿4内に伝い落すいわば油切りの役目を果たす。これにより調理盤1裏面への回り込むことによる裏面汚れや、これにより伝い落ちにくく調理盤1やヒータ3aからの輻射熱によって長く加熱され油煙や発火の原因になるのを回避することができる。
【0035】
リブ32は、図2図3に示すようにほぼ環状なヒータ3aの内周側直近でヒータ3aよりも下に突出していることで、ヒータ3aからの輻射熱が受皿4の側に及ぶのを回避し、ヒータ3aからの輻射熱によって受皿4が昇温されて受皿4内に受けている肉汁が昇温し、油煙が多量に発生したり発火するのを防止することができる。また、受皿4の側から万一にも油の蒸気や油煙が及んできても、これをリブ32で堰き止めて迂回させヒータ3aに触れて発煙、発火したり、ヒータ3aに付着して汚れるのを防止することができる。そして、これらのリブ31〜33は受皿4側と径方向に対向して上下に入り組むラビリンス隙間12を形成する通気制限通路5を形成するのに好適であり、受皿4側と調理盤1裏面との近接による絞り隙間11を形成し、ラビリンス隙間12と併用する形態にも便利である。
【0036】
図示例では、受皿4側にカバー13が装着されているので、このカバー13と調理盤1裏面との間に、絞り隙間11を含むラビリンス隙間12を形成している。具体的には、カバー13の通液部13aは単なる開口であり、この開口縁に形成した上向きに立ち上がって後、内向きに折曲した鉤型の周壁13bをリブ32の内周近傍で、調理盤1裏面に近接させて形成している。特に、周壁13bの上端に形成した折曲片13cが調理盤1裏面に近接して形成する絞り隙間11が径方向に長い通路として形成されるので、油の蒸気や油煙の通気に対する阻止機能が極めて高く、その前後を含むラビリンス隙間12による通気遮断は確実になされる。もっとも、このような絞り隙間11やラビリンス隙間12は調理盤1のリブ31の近傍に形成すれば、調理盤1裏面への油の蒸気や油煙の回り込みを殆ど解消できる利点がある。また、受皿4内とヒータ3a側とに圧力差がないことを条件に絞り隙間11のみによっても十分な通気遮断が達成できる。図4に示す別の例では、受皿4にカバーを装着せず、受皿4の口縁4aを調理盤1裏面に近接させるだけの絞り隙間11を形成してあるが、油の蒸気や油煙に対する通気阻止に有効であった。
【0037】
なお、受皿4のカバー13は、図1図2に示すように、前記周壁13bを含む凹凸形状として、ラビリンス隙間12をより複雑に形成して通気遮断機能をさらに高めてあり、このような凹凸形状は、カバー13の捻じれ剛性や変形強度を高めるのに有効である。受皿4は遮熱板20の中央部に形成した窪み21aに嵌め合わせて位置決めし、若干ラフな位置決めでヒータ3に載置される調理盤1との間で適正な範囲のラビリンス隙間12を確保できるようにしている。また、受皿4の底部中央には上方に突出した凸部4bを形成してある。この凸部4bは受皿4に入れる水の、肉汁に対する冷却に必要な最低水位と同じ高さとしてあり、凸部4bが水面に出ているかを貫通穴2を通じ観察して水の適時な補給ができる。
【0038】
図5に示す他の例の本発明の電気加熱調理器は、調理盤1の調理面を中央側に低くしてその中央に貫通穴2を設け、貫通穴2に流れ落ちる肉汁を受けるように受皿4が貫通穴2に嵌め合わされて、受皿4側からヒータ3側への空気の流通を遮断するようにした点に別の特徴を有している。これにより、受皿4は貫通穴2に嵌め合わされて、貫通穴2に流れ落ちる肉汁を直接受け入れて水面上に落とし冷やすことができるし、受皿4内からヒータ3側への空気の流通を遮断しているので、受皿4内で油の蒸気や油煙が発生しても調理盤1の裏面やヒータ3側に回り込むのを防止することができるし、油の蒸気や油煙がヒータ3に焼かれるのを回避することができる。従って、受皿4が貫通穴2に直接嵌め合わされる簡単な構造にて貫通穴2に流れ落ちる肉汁を直接受け入れ水面上に落とし冷やしながら、受皿4内からヒータ3側への空気の流通を遮断し受皿4内で油の蒸気や油煙が発生しても調理盤1の裏面やヒータ3側にまわり込まないので、それらに付着して汚すことがないし、油の蒸気や油煙がヒータ3に焼かれて発煙、発火するのを回避することができる。
【0039】
そのために、受皿4は、その口縁に外向きフランジ4cを形成し、これを貫通穴2の口縁2aに僅かな載置代にて載置し、調理盤1からの熱伝導少なく保持されるようにしている。しかし、油煙や発火防止に問題のある場合は、フランジ4cをセラミックなど断熱材を介して口縁2aに載置してもよいし、受皿4自体を熱伝導性の低いセラミックなどで形成したものとして対応することもできる。また、図示するように、貫通穴2ないしや受皿4の開口には、多孔や格子構造を有した通液カバー41を設けておくと、通液カバー41によって肉汁の受皿内への流れ込みを許容しながら、水面上に落ちた肉汁が跳ね上がるのを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、電気加熱調理器に実用して、調理盤の貫通穴から肉汁を落として受皿で受け冷却するのに、受けた肉汁が昇温して油の蒸気や油煙が発生するのを抑制し、また、発生した油蒸気や油煙が調理盤裏面やヒータまわりに流れて汚したり、ヒータに触れて焼かれ油煙や発火の原因になるのを回避できる。
【符号の説明】
【0041】
1 調理盤
2 貫通穴
3、3a ヒータ
4 受皿
5 通気制限路
10 本体ケース
11 絞り隙間
12 ラビリンス隙間
13 カバー
13a 通液部
31、32、33 リブ
41 通液カバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6