特許第5665007号(P5665007)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5665007自動車のフラットフロア構築用部材セット及びフラットフロア構築方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5665007
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】自動車のフラットフロア構築用部材セット及びフラットフロア構築方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 5/04 20060101AFI20150115BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20150115BHJP
【FI】
   B60R5/04 Z
   B60N3/00 Z
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-123790(P2014-123790)
(22)【出願日】2014年5月29日
【審査請求日】2014年6月25日
(31)【優先権主張番号】特願2014-42095(P2014-42095)
(32)【優先日】2014年2月17日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595152368
【氏名又は名称】堀井 直二郎
(72)【発明者】
【氏名】堀井 直二郎
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−046178(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第01580231(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 5/04
B60N 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとした上面にフラットフロアを構築するのに使用する自動車のフラットフロア構築部材セットであって、前後列の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードした上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置する太さの異なる複数本の横支持部材と、該横支持部材に支持される前後列に対して横方向に複数枚に分割され、個々においては前後列の方向である縦方向に延びる平板部材とよりなる自動車のフラットフロア構築部材セット。
【請求項2】
先方の座席の前側に立設する複数本の縦支持部材を備え、該複数本の縦支持部材の上端に配置する横支持部材を備えた請求項1に記載の自動車のフラットフロア構築部材セット。
【請求項3】
前記フラットモードとした座席の上面に、さらに配置する隙間支持部材を備えた請求項1又2に記載の自動車のフラットフロア構築部材セット。
【請求項4】
前記複数枚に分割した平板部材の全枚数又は少なくと一枚をさらに前後方向に2分割した請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車のフラットフロア構築部材セット。
【請求項5】
自動車の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとした上面をフラットフロアに構築する自動車のフラットフロア構築方法であって、前後2列の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードした後に、該フラットモードのトップ高さ箇所を水平基準として、該水平基準に合うように太さの異なる複数本の横支持部材をフラットモードした座席の上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置して、前記トップ高さ箇所及び複数本の横支持部材の上端に平板部材を支持させて、該平板部材の上面によりフラットフロア構築したことを特徴とする自動車のフラットフロア構築方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとした上面をフラットフロアにするための自動車のフラットフロア構築用部材セット及びフラットフロア構築方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとすることにより、身体を横にしたり、足を伸ばしたり、またベッドとして使用できるレジャー向けの自動車がある。しかしながら、座席をフラットモードとした場合においても座席に形成された凹凸や段差により、快適性に欠けるものであった。
【0003】
そこで、凹凸や段差を解消してフラットフロアを構築できるものとして、下面に凹凸、段差の形状に嵌合する凹凸面を備えたマットが知れている(特許文献1、2参照)。
ところが、これはマットの下面の凹凸面が一定箇所にあるため、座席のサイズ、形状等が異なる車種に応じたマットを製造しなければならい問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開平9−285364号公報
【特許文献2】 特開昭57−211314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は従来の問題点を解決して、自動車の座席をフラットモードにした上面を、簡便にかつ安全にフラットフロアを構築できる自動車のフラットフロア構築用部材セット及びフラットフロア構築方法を提供することを目的として完成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる自動車のフラットフロア構築用部材セットは、自動車の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとした上面にフラットフロアを構築するのに使用する自動車のフラットフロア構築部材セットであって、前後列の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードした上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置する太さの異なる複数本の横支持部材と、該横支持部材に支持される前後列に対して横方向に複数枚に分割され、個々においては前後列の方向である縦方向に延びる平板部材とよりなるものを基本の発明としたものである。
【0007】
また、前後列の座席の先方の座席の前側に立設する複数本の縦支持部材を備え、該複数本の縦支持部材の上端に配置する横支持部材を備えたものとしてもよい。
【0008】
また、前記フラットモードとした座席の上面に、さらに配置する隙間支持部材を備えたものとしてもよい。また、前記複数枚に分割した平板部材の全枚数又は少なくとも一枚をさらに前後方向に2分割してもよい。
【0009】
また、本発明にかかる自動車のフラットフロア構築方法は、自動車の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとした上面をフラットフロアに構築する自動車のフラットフロア構築方法であって、前後2列の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードした後に、該フラットモードのトップ高さ箇所を水平基準として、該水平基準に合うように太さの異なる複数本の横支持部材をフラットモードした上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置して、前記トップ高さ箇所及び複数本の横支持部材の上端に平板部材を支持させて、該平板部材の上面によりフラットフロア構築することを特徴とするものである。
【0010】
前記した本発明にかかる自動車のフラットフロア構築用部材セットによれ、前後列の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードにして、該フラットモード座席の上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置する太さの異なる複数本の横支持部材を配置して、該複数本の横支持部材に支持される前後列に対して横方向に複数枚に分割され、個々においては前後列の方向である縦方向に延びる平板部材を支持すれば、該平板部材の上面によりフラットフロアを構築できるものである。すなわち、複数本の横支持部材は太さの異なるものであるから、座席の前後の凹凸箇所を選択して、該複数本の横支持部材の上端同士が水平となる箇所に配置できるので、該複数本の横支持部材に平板部材を支持して水平面としたフラットフロアを簡便にかつ安全に構築できるものである。
【0011】
このように構築されたフラットフロアは凹凸がないことから、快適に身体を横にしたり、足を伸ばしたり、また、ベッドして使用できるものである。また、フラットフロアの解除は、平板部材を取り除いたうえ横支持部材を取り除いて、背凭れを起立させれば容易に行えるものである。そして、本発明は、太さの異なる複数本の横支持部材と、複数枚に分割した平板部材とよりなるものであるから、座席の下や車庫にコンパクトに保管できるものである。
【0012】
また、前後列の座席の先方の座席の前側に立設する複数本の縦支持部材を備え、該複数本の縦支持部材の上端に配置する横支持部材を備えたものとすれば、平板部材の前後方向の先端も支持することとなり、より安定したフラットフロアを構築できるものである。なお、前後列の座席が前後3列の座席のうち運転席の後ろであれば、運手席とフラットフロアとの間を車内で行き来する場合に平板部材の先端が支持されているので、平板部材の先端に足をのせても該先端が落ち込むという不都合はないものである。
【0013】
また、前記フラットモードとした座席の上面に、さらに配置する隙間支持部材を備えたものにあっては、前記フラットモードのトップ高さ箇所を水平基準として、該トップ高さ箇所の横方向の底部箇所に該隙間支持部材を配置し、該隙間支持部材と前記トップ高さ箇所と該水平基準に合うようにした前記複数本の横支持部材の上端により平板部材を支持することとなり、より安定したフラットフロア構築できるものである。
【0014】
また、前記複数枚に分割した平板部材の全枚数又は少なくとも一枚をさらに前後方向に2分割したものとすると、取扱いが容易となるものである。
【0015】
また、本発明にかかる自動車のフラットフロア構築方法によれば、前後列の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードした後に、該フラットモードのトップ高さ箇所を水平基準として、該水平基準に合うように太さの異なる複数本の横支持部材をフラットモードした上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置して、前記トップ高さ箇所及び複数本の横支持部材の上端に平板部材を支持させて、該平板部材の上面によりフラットフロアを簡便にかつ安全に構築できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態を示す概略説明図である。
図2】本発明の実施形態を態様を異にして示す概略説明図である。
図3】本発明の実施形態の概略側面図である。
図4】本発明の実施形態に使用する部材セットの一例を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態に使用する部材セットの保管状態の一例を示す斜視図である。
図6】平板部材を全枚数を前後方向に2分割したものを示す斜視図であり、(イ)は分割した平板部材、(ロ)は分割した平板部材を折り畳み自在としたものを示す。
図7】本発明の実施形態の他例を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
【0018】
先ず、図1図2図3において、10は本発明によりフラットフロアを構築する自動車であり、前後3列に座席を設けたものである。この実施形態は2列目及び3列目である前後列の座席20の背凭れ21を後方に倒して座面22と略同じ水平にしてフラットモードにして、身体を横にしたり、足を伸ばしたり、また、ベッドして使用するものにおいて説明する。
【0019】
本発明に係る自動車のフラットフロア構築用部材セットは、前記フラットモードにした前後列である2列目及び3列目の座席20の上面にフラットフロアを構築するものである。
【0020】
1は横支持部材であり、前後列の座席20の背凭れ21を後方に倒してフラットモードした上面に前記前後列に対して横方向に延びるように配置するものである。該横支持部材1はこの実施形態では図示のように太さの異なる複数本すなわち3本を備えたものである。この横支持部材1の2本は、フラットモードにした2列目及び3列目の座席20の座面22に載置するものである。
【0021】
また、残りの横支持部材1は前後列の先方の座席20の前側に立設する複数本すなわち3本の縦支持部材3の上端に配置するものである。なお、これらの横支持部材1は、2列目の座席20の座面22に載置する横支持部材1(1a)は太さを70mm、3列目の座席20の座面22に載置する横支持部材1(1b)は太さを35mm、また、3本の縦支持部材3の上端に配置する横支持部材1(1c)は太さを40mmとして、各横支持部材1の長さは自動車の内幅よりやや短い長さである126cmとしたものである。なお、材料は木製角材を使用したが、これに限定さることなく、プラスチック、軽量金属を角パイプ状としたものであってもよい。
【0022】
また、3本の縦支持部材3は直径75mm、高さ40cmの円筒状の紙管よりなるものとして、上端に深さが35mmの幅38mmの嵌合凹部3aを設けて前記横支持部材1(1c)を上端が露出するように嵌合支持するものとしている。なお、縦支持部材3は前記の大きさ、材料に限定さるものではなく、これもプラスチック、軽量金属あってもよく、形状も円筒状に限らず角筒状としてもよい。
【0023】
2は前後列に対して横方向に複数枚に分割され、個々においては前後列の方向である縦方向に延びる平板部材であり、該平板部材2は前記前後2列のフラットモードとした座席20の上面に配置した太さの異なる複数本の横支持部材1(1a、1b)に支持されて、該平板部材2の上面によりフラットフロアを構築するものである。なお、該平板部材2は板材を縦に3分割した縦173cm、幅42cm、厚さ13mmのものを3枚より構成したものである。この平板部材2は充分に剛性があり、取扱いの容易な重量である桐集成材よりなるものとしている。因みに、桐集成材よりなる該平板部材2は3枚の全重量が約8kgのものである。しかし、他の材料を使用してもよいことは勿論である。なお、平板部材2は分割したものを折り畳み自在に連結してもよいものである。また、取扱いが容易な点から平板部材2を3分割にしたものが好ましが、2枚、4枚としてよいものである。
【0024】
さらに、前記前後列に対して横方向に複数枚に分割した平板部材2の全枚数又は少なくとも一枚を前後方向に2分割したものとしてもよい。すなわち、図6(イ)に示すように平板部材2を全枚数を前後方向に2分割したり、また、図6(ロ)に示すように分割した平板部材2を折り畳み自在とすれば、狭い車内にあっても取扱いが容易となるものである。なお、平板部材2の全枚数のうち1枚、2枚を前記のように分割してもよい。
【0025】
なお、前記したように残りの横支持部材1(1c)を前後列の先方の座席20の前側に立設した3本の縦支持部材3の上端に配置したものにあっては、平板部材2の前後方向の先端も支持することとなり、より安定したフラットフロアが構築できるものである。また、この実施形態のように、前後列の座席20が前後3列の座席のうち運転席の後ろであれば、運手席とフラットフロアとの間を車内で行き来する場合に平板部材2の先端に足をのせても該先端が落ち込むという不都合はないものである。
【0026】
前記したように、複数本の横支持部材1(1a、1b)は太さの異なるものであるから、座席20の前後の凹凸箇所を選択して、該複数本の横支持部材1(1a、1b)の上端同士が水平となる箇所に配置できるので、該複数本の横支持部材1(1a、1b)に平板部材2を支持させることにより水平面としたフラットフロアを簡便にかつ安全に構築できるものである。
【0027】
このように構築されたフラットフロアは凹凸がないことから、快適に身体を横にしたり、足を伸ばしたり、また、ベッドして使用できるものである。また、フラットフロアの解除は、平板部材2を取り除いたうえ横支持部材1を取り除いて、背凭れ21を起立させれば容易に行えるものである。そして、フラットフロアを解除した太さの異なる複数本の横支持部材1と、複数枚に分割した平板部材2とよりなるものであるから、座席の下や車庫にコンパクトに保管できるものである。
【0028】
また、前記フラットモードとした座席20の上面に、さらに配置する隙間支持部材4を備えたものとすることができる。この隙間支持部材4は前記フラットモードのトップ高さ箇所を水平基準として、該トップ高さ箇所の横方向の底部箇所に該隙間支持部材4を配置し、該隙間支持部材4と前記トップ高さ箇所と該水平基準に合うようにした前記複数本の横支持部材1(1a、1b)の上端により平板部材2を支持することとなり、より安定したフラットフロア構築できるものである。なお、前記トップ高さ箇所は、この実施形態にあっては2列目の座席20の背凭れ21の前側の中央部分Aが当たるものである。
【0029】
また、前記平板部材2を図5に示すように3枚に分割したものを折り畳み自在に連結したものとすれば、保管も容易なものとなる。
【0030】
なお、前記フラットモードした上面に配置する太さの異なる複数本の横支持部材1が2列目及び3列目の座席20の座面22に載置する2本であってもよい、この2本の横支持部材1でも前記平板部材2を的確に支持してフラットフロアを構築できるものである。
【0031】
さらに、前記平板部材2の上面により形成したフラットフロアの表面にシート部材を敷いてもよいものであり、このシート部材5は図5に示すように部材セットを纏めて梱包するのに使用できるものである。
【0032】
前記実施形態は、2列目及び3列目の座席20の上面にフラットフロアを構築するものを説明したが、図7に示すように、運転席のある1列目とその後ろの2列目の座席20をフラットモードにした場合であってよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0033】
1(1a、1b、1c) 横支持部材
2 平板部材
3 縦支持部材
4 隙間支持部材
5 シート部材
10 自動車
20 座席
21 背凭れ
22 座面
【要約】
【課題】自動車の座席をフラットモードにした上面に、簡便にかつ安全にフラットフロアを構築できる自動車のフラットフロア構築用部材セット及びフラットフロア構築方法を提供する
【解決手段】自動車の座席の背凭れを後方に倒してフラットモードとした上面にフラットフロアを構築するのに使用する自動車のフラットフロア構築部材セットであって、前後列の座席20の背凭れ21を後方に倒してフラットモードした上面に配置する太さの異なる複数本の横支持部材1と、該横支持部材1に支持される縦方向に複数枚に分割した平板部材2とよりなる。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7