【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は、第1態様において、テストサンプル表面のあるエリアの電気的特性を決定するためのプローブに関連した本発明によって得られる。プローブは、テストサンプルに対して所定の向きになるようにしている。プローブは、第1表面を規定する支持本体と、
第1表面と同一平面の関係で支持本体から延びる複数のカンチレバーアームとを備え、複数のカンチレバーアームは、互いにほぼ平行に延びており、複数のカンチレバーアームの各々は、テストサンプル表面に対して所定の向きのプローブ運動によって、テストサンプルの該エリアと接触するための導電性チップを含んでおり、
プローブは、運動を行う際、複数のカンチレバーアームの何れか1つがテストサンプル表面と接触する前またはこれと同時にテストサンプル表面と接触するように配置された、支持本体から延びる接触検出器を備え、
前記接触検出器は、基部において2つの固定(anchoring)アームに分割された可撓性アームと、固定アームの一方を通って可撓性アームに到達し、再び固定アームの他方を通り、非ピエゾ抵抗材料からなる電気経路とを備えた歪みゲージ(strain gauge)センサである。
【0013】
本明細書において、用語「ピエゾ抵抗率」は、ピエゾ抵抗率の一般的な定義に従って定義され、長さlのワイヤにおいて、ワイヤ軸に沿った機械的応力または変形の下で抵抗率の微分変化を示すものであり、下記のように定義される。
【0014】
【数1】
…(1)
【0015】
ここで、Rは抵抗値であり、ρは抵抗率、νはポアソン比である。
この原理に基づいて、いわゆるゲージ率(gauge factor)が下記のように定義される。
【0016】
【数2】
…(2)
【0017】
ゲージ率は、2つの項を含む。第1項は、下記のものであり、第2項は、1+2νである。
【0018】
【数3】
【0019】
第1項は、ピエゾ抵抗効果と称されており、第2項は、幾何形状効果と称される。
【0020】
本内容において、ピエゾ抵抗効果、即ち、第1項が、第2項、即ち、幾何形状効果と比べて支配的である場合には、材料はピエゾ抵抗材料とみなされ、一方、第2項、即ち、幾何形状効果が、第1項、即ち、ピエゾ抵抗効果と比べて支配的である場合には、材料は非ピエゾ抵抗材料とみなされる。
【0021】
一般には、多くの金属は、低いゲージ率、典型的には約2を示し、そして低いピエゾ抵抗効果を有する。本発明の内容で使用するのに関連した金属は、Ni,Au,Ru,Ti,Cu,Al,Ag,Co,Cr,Mb,Fe,Ptおよびこれらの合金である。
【0022】
本発明の内容で使用するのに関連した材料は、半導体材料であり、典型的には、約200という数値のゲージ率を有し、関連した半導体材料の例は、p型およびn型のGe、p型およびn型のInSb、p型およびn型のSiである。
【0023】
支持本体、カンチレバーアームおよび接触検出器は、現時点で好ましい実施形態において、全て同じ出発材料で製作され、例えば、単一の半導体材料ブロックから生産され、好ましくは、この材料はシリコンである。カンチレバーアームおよび接触検出器は、エッチング、フォトリソグラフ法または何れか他の方法を用いて形成してもよい。
【0024】
本発明の有利な実施形態では、カンチレバーアームは、多角形状の断面、例えば、実質的に矩形状の断面を有する。支持本体の第1表面は、好ましくは平面的または実質的に平面的である。各カンチレバーアームは、好ましくは第1表面と同一平面にある面内、または、第1表面と平行な面内にある。
【0025】
カンチレバーアームは、好ましくは相互に離れて位置決めされる。隣接するカンチレバーアームの間隔は、好ましくは全て同じである。代替の実施形態では、間隔は、例えば、ある区間内で変化してもよい。間隔は、現時点で好ましい実施形態において、カンチレバーアームの長手方向に対して垂直に測定される。
【0026】
本発明の現時点で好ましい実施形態において、各カンチレバーアームは、導電性チップを含む。また、各カンチレバーアームは、チップと、信号発生器及び/又は信号検出器を含む試験装置との間で電気的連絡を確立するための導電性経路を含む。チップは、電気的特性が決定されるテストサンプル表面のエリアと接触することになる。
【0027】
本発明の第1態様に係るプローブを採用する現時点で好ましい方法は、プローブが可動ホルダーに搭載され、テストサンプル表面と接触するように動くようにした装置によるものである。プローブは、導電性チップがほぼ同じ時間にテストサンプル表面と接触するように、ホルダーに配置されている。しかしながら、プローブは、ホルダーに整列していなかったり、少し誤った位置に置かれていてもよく、あるいは前回測定した較正値に対して、または他の理由によりドリフトしていてもよい。テストサンプルもまた、好ましくは、ホルダーに搭載される。テストサンプル用のホルダーは、好ましくは、可動式ではない。テストサンプルの位置もまた、テストサンプルに対するプローブの不整列(misalignment)の要因であってもよい。
【0028】
プローブおよびテストサンプルが、予想とは異なる相対位置を有する場合、例えば、カンチレバーアームが表面に予想よりも接近している場合、テストサンプルに対するプローブの動きがカンチレバーアームへの損傷を生じさせることがある。また、テストサンプル表面が材料の堆積または予期していない何らかの表面欠陥を有する場合、カンチレバーアームは損傷することがある。プローブが接触検出器を含むような本発明の教示に係るプローブの使用は、こうした接触検出器を持たないプローブと比べて極めて有利である。
【0029】
現時点で好ましい実施形態において、接触検出器は、歪みゲージセンサを備える。歪みゲージは、時にはストレインゲージと称される。歪みゲージは、ある材料の電気抵抗値が、変形したり歪みを受けると、変化する効果に基づいている。歪みゲージは、力、圧力、張力及び/又は重量を、測定可能な電気抵抗の変化に変換するために用いられる。技術用語として、「歪み(strain)」は張力または圧縮の応力を含み、正または負の符号で区別される。こうして歪みゲージは、膨張および収縮を決定するための使用できる。
【0030】
上述のように、プローブがテストサンプル表面と接触し、接触検出器が上述したセンサ手段の1つを備える場合、センサまたはセンサ手段は、接触検出器の偏向、曲がりまたは変形を検出できる。接触検出器のこの変形または偏向は、プローブがテストサンプル表面またはその近傍にあることを示唆している。また、それは、プローブ、特に、カンチレバーアームが、表面及び/又は予想しない表面欠陥の近傍にあることを示唆しているかもしれない。
【0031】
さらに、プローブは、接触検出器での信号変化を検出するための電気検出回路を含んでもよい。
【0032】
本発明の特に有利な実施形態において、接触検出器は可撓性のカンチレバーアームでもよく、テストサンプル表面は、可撓性カンチレバーアームの偏向を測定することによって検出してもよい。接触検出器は、カンチレバーアームの偏向によって表面または表面欠陥の存在を表示できる。偏向の程度は、プローブアームと表面または表面欠陥との間の力を表示できる。
【0033】
本発明の一実施形態において、電気検出回路は、ホイートストン(Wheatstone)ブリッジ回路または4線式(four-wire)オーム回路を備える。ホイートストンブリッジ回路は、歪みゲージの抵抗値変化を測定するために用いられ、接触検出器の可撓性アームの偏向の測定値が得られる。抵抗値または抵抗値変化を測定するための何れか他の回路を用いてもよい。
【0034】
本発明の教示によれば、接触検出器は、複数のカンチレバーアームに対して所定の角度で延びていてもよい。上述のように、複数のカンチレバーアームは、支持本体からほぼ平行な方向に延びている。接触検出器もまた、好ましくは、支持本体から延びており、平行に延びるカンチレバーアームによって規定される方向と接触検出器との間で所定の角度が定義されるような方向に延びてもよい。本発明の第1態様に係るプローブの特定の実施形態において、所定角度は、0度、45度または90度でもよい。0度の場合、接触検出器は、複数のカンチレバーアームに対してほぼ平行に延びる。90度の場合、接触検出器は、複数のカンチレバーアームに対してほぼ垂直に延びる。接触検出器およびカンチレバーアームによって規定される角度は、0〜180度の範囲の任意の角度であってもよい。この角度は、好ましくは、支持本体の第1表面と同じ面内で定義される。
【0035】
本発明の更なる特定の実施形態において、各カンチレバーアームは、本体から第1の長さを規定するように延びてもよく、接触検出器は、第1の長さと異なる第2の長さを規定するように本体から延びてもよい。更なる一実施形態では、第2の長さは第1の長さより大きくてもよく、代替の実施形態では、第2の長さは第1の長さより短くてもよい。カンチレバーアームは、それぞれ所定の長さ範囲内の長さを規定する。所定の長さ範囲は、好ましくは、カンチレバーアームの平均長さと比べて狭い。しかし、ある実施形態では、カンチレバーアームは、より大きな変動を伴う異なる長さを規定してもよい。例えば、複数のカンチレバーアームは、2つ又はそれ以上のグループに分割してもよく、各グループは、グループ長さ範囲内の長さを規定し、各グループ長さ範囲は異なっている。同様に、接触検出器はまたグループに分割してもよく、各グループは独自の間隔内の長さを規定する。
【0036】
接触検出器の抵抗値の明確な変化を提供するために、可撓性アーム分割は、好ましくは、接触検出器の長手方向に沿ったアーム分割長さを規定するアーム分割開口を規定する。このアーム分割長さは、好ましくは、接触検出器の全体長さの所定の割合を構成するものであり、例えば、10−99%,15−75%,20−30%または25−40%の割合、あるいは、10−15%,15−20%,20−25%,25−30%,30−35%,35−40%,40−45%,45−50%,50−55%,55−60%,60−65%,65−70%,70−75%,75−80%,80−85%,85−90%,90−95%,95−99%等である。
【0037】
本テクニックは、基本的には小型サイズのプローブに関するものであり、従って、第1の長さ及び/又は第2の長さは、好ましくは、1μm−1000μmのオーダーであり、例えば、2μm−500μmや5μm−100μmであり、あるいは、1μm−5μm,5μm−20μm,25μm−50μm,50μm−75μm,75μm−100μm,100μm−150μm,150μm−200μm,200μm−300μm,300μm−500μm,500μm−1000μm等である。
【0038】
接触検出器が、最も長いカンチレバーアームによって規定される長さより大きい長さを規定する実施形態が特に有利であることが考えられる。こうした実施形態では、接触検出器は、カンチレバーアームのいずれかより前に表面に到達することが考えられる。更なる実施形態では、複数のカンチレバーアームは、共通面を規定してもよい。カンチレバーアームによって規定される共通面は、好ましくは、支持本体の第1表面によって規定される面に対して平行である。代替の実施形態では、アームは共通面を規定しておらず、例えば、カンチレバーアームは、支持本体の第1表面の法線に沿った方向に変位している。
【0039】
特定の有利な実施形態では、接触検出器は、第2平面状表面の上に埋め込んでもよく、第2表面は共通面内にあり、あるいは、第2表面は共通面に対して平行に変位した面内にある。接触検出器の表面は、カンチレバーアームの共通面と接触検出器の面との間に、ある距離が規定されるように配置してもよく、この距離は2つの平行な面の共有法線に沿って測定される。
【0040】
一般に、プローブは、マイクロ電気機械システム(MEMS)や、ナノ電気機械システム(NEMS)の製造技術を用いて製造できる。本発明の教示に係るプローブは、マイクロデバイスまたはナノデバイスを製造するために用いられる何れの技術あるいは、より小型のデバイスを製造するために用いられる他の技術を用いて製造してもよい。
【0041】
本発明の特定の実施形態において、接触検出器は、2つのカンチレバーアームの間に位置決めしてもよい。他の実施形態では、カンチレバーアームは共に接近して位置決めしてもよく、接触検出器は、複数のカンチレバーアームからある距離に位置決めしてもよい。特別な実施形態では、カンチレバーアームおよび接触検出器は、2つのカンチレバーアームが接触検出器の片側にある構成で位置決めしてもよい。
【0042】
更なる実施形態では、プローブは、平行に位置決めされた2つの接触検出器を備え、複数のカンチレバーアームは2つの接触検出器の間に位置決めされるようにしてもよい。代替として、カンチレバーアームの幾つかのグループを順番に配置して、接触検出器が各グループの間になるようにしてもよい。各グループでのカンチレバーアームの数は変化してもよい。空のグループおよびたった1つの要素だけのグループは、ここで用いたグループの定義に含まれることに留意する。より一般的には、カンチレバーおよび接触検出器の任意の組合せが、所定のテストに適合するように使用してもよい。
【0043】
本発明の第1態様に係るプローブの特に好ましい実施形態では、ホイートストンブリッジ回路を含む一体プローブの変形例を構成するものであり、接触検出器を含むホイートストンブリッジ回路の一方の分岐は、追加の接触検出器をさらに含み、これは参照検出器を構成するものであり、参照検出器がテストサンプル表面と接触するの防止するために支持本体によって隠されている。ホイートストンブリッジ回路の第1分岐の2つの抵抗器を設けて、第1分岐は接触検出器を含み、接触検出器をダミーまたは参照抵抗器として複製することによって、ホイートストンブリッジ回路の第1分岐の2つの抵抗器が、かなりの程度で同じ構造および同じ物理特性、即ち、同じ抵抗率となることが好都合に確保される。接触検出器を含むホイートストンブリッジ回路の第1分岐の2つの抵抗器の同一性は、プローブを製造するプロセスが、2つの抵抗器が同じ処理ステップで製造されることと関係している限り、利点をもたらし、ホイートストンブリッジ回路を含む一体プローブを製造するプロセスを簡素化する。
【0044】
ホイートストンブリッジ回路の感度を増加させるために、ホイートストンブリッジ回路の第1分岐は、接触検出器を含み、必要ならば好都合には接触検出器のレプリカ(replica)によって構成される参照検出器を含み、参照抵抗器を含む第2分岐の抵抗値より小さな抵抗値を有するものであり、第1分岐の抵抗値より大きな第2分岐の抵抗値を提供することによって、増加または改善した感度が得られる。その結果、第2分岐と比べて、第1分岐でより低い抵抗値を含む有利な実施形態によれば、第1分岐の抵抗値は、第2分岐の抵抗値より少なくとも2倍、好ましくは、少なくとも1桁(10倍)小さい。
【0045】
本発明の第2態様は、テストサンプルの電気的特性を取得する方法に関する。該方法は、
テスト表面を規定するテストサンプルを用意することと、
テストサンプル表面のあるエリアの電気的特性を決定するためのプローブを含む試験装置を用意することとを含み、プローブはテストサンプルに対して所定の向きになるようにしており、プローブは、
第1表面を規定する支持本体と、
第1表面と同一平面の関係で支持本体から延びる複数のカンチレバーアームとを備え、複数のカンチレバーアームは、互いにほぼ平行に延びており、複数のカンチレバーアームの各々は、テストサンプル表面に対して所定の向きのプローブ運動によって、テストサンプルの該エリアと接触するための導電性チップを含んでおり、
プローブは、運動を行う際、複数のカンチレバーアームの何れか1つがテストサンプル表面と接触する前またはこれと同時にテストサンプル表面と接触するように配置された、支持本体から延びる接触検出器を備え、
該装置は、プローブの導電性チップと電気接続された電気信号発生器をさらに備え、
該方法は、接触検出器と電気接続された接触検出回路を用意することと、
テストサンプル表面に対してプローブを動かして、接触検出器がテストサンプル表面と接触したことを示す接触検出回路を監視することとを含み、
前記接触検出器は、基部において2つの固定(anchoring)アームに分割された可撓性アームと、固定アームの一方を通って可撓性アームに到達し、再び固定アームの他方を通り、非ピエゾ抵抗材料からなる電気経路とを備えた歪みゲージ(strain gauge)センサである。
【0046】
本発明の第2態様は、本発明の第1態様に係るプローブを用いて、テストサンプルの電気的特性を測定、決定または取得する方法に関する。
【0047】
該方法は、接触検出器によって生成される信号を監視することを含む。接触検出器からの信号は、障害物、例えば、テストサンプルの表面またはテストサンプル表面上の欠陥がカンチレバーアームに接近しているかを決定するために用いてもよい。この監視は、接触検出器の表面にあるセンサを通じて電気信号を伝送することを含んでもよい。特別な実施形態では、センサは、歪みゲージであってもよく、接触検出器の偏向はホイートストンブリッジ回路を用いて決定してもよい。
【0048】
一般に、第2態様に係る方法は、本発明の第1態様に係るプローブの特徴のいずれかを有するプローブを組み込んでいる。
【0049】
第3態様において、本発明は、テストサンプルの表面のあるエリアの電気的特性を決定するためのシステムに関する。該システムは、
テストサンプルを保持するためのテストサンプルホルダーと、
テストサンプルの表面のあるエリアの電気的特性を決定するためのプローブを保持するためのプローブホルダーとを備え、プローブは、
第1表面を規定する支持本体と、
第1表面と同一平面の関係で支持本体から延びる複数のカンチレバーアームとを備え、複数のカンチレバーアームは、互いにほぼ平行に延びており、複数のカンチレバーアームの各々は、テストサンプル表面に対して所定の向きのプローブ運動によって、テストサンプルの該エリアと接触するための導電性チップを含んでおり、
プローブは、運動を行う際、複数のカンチレバーアームの何れか1つがテストサンプル表面と接触する前またはこれと同時にテストサンプル表面と接触するように配置された、支持本体から延びる接触検出器を備え、
該システムは、プローブの導電性チップと電気接続された電気信号発生器と、接触検出器と電気接続された接触検出回路とをさらに備え、
テストサンプル表面に対してプローブを動かして、接触検出回路は、接触検出器がテストサンプル表面と接触したことを検出するものであり、
前記接触検出器は、基部において2つの固定(anchoring)アームに分割された可撓性アームと、固定アームの一方を通って可撓性アームに到達し、再び固定アームの他方を通り、非ピエゾ抵抗材料からなる電気経路とを備えた歪みゲージ(strain gauge)センサである。
【0050】
本発明の第3態様に係るシステムは、本発明の第2態様に係る方法を実施するために用いてもよく、第1態様に係るプローブを含んでもよい。プローブは、本発明の第1態様または第2態様に関連して言及した特徴のいずれかを含んでもよい。
【0051】
本発明の基本的な教示に係るプローブを用いた場合、こうしたカンチレバーをベースとしたデバイスを用いて表面に接近する際、表面接触検出器の1つ又はそれ以上のカンチレバーが表面との衝撃の際に偏向するようになることが特別な利点である。偏向は、測定される電気信号の変化をもたらし、物体表面の位置が少なくとも1つの次元で検出されることになる。その結果、表面に対するマルチカンチレバープローブの位置は、高い精度で、現時点では少なくとも1つの次元で±2μmより良い精度で決定されることになる。
【0052】
本発明の現時点で好ましい実施形態では、マルチカンチレバープローブは、プローブと表面検出センサとの間の間隔が少なくとも1つの次元で±2μmより良い精度で良好に制御されるように位置決めされる。これは、同じ基板(例えば、シリコン、石英、セラミックまたはポリマーのもの)上に、またはセルフアライメントまたは高精度のパッケージ技術によって組み立てられた2つの基板上に、プローブおよびセンサを製造することによって実現できる。高い位置決め精度は、MEMSまたはNEMS製造技術を用いて達成できる。
【0053】
上述した利点および態様は、図面を参照して本発明の実施形態に関連して開示されることになる。