特許第5665632号(P5665632)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5665632
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月4日
(54)【発明の名称】オートシーマー
(51)【国際特許分類】
   E04D 15/04 20060101AFI20150115BHJP
【FI】
   E04D15/04 L
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-85494(P2011-85494)
(22)【出願日】2011年4月7日
(65)【公開番号】特開2012-219494(P2012-219494A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2013年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000152217
【氏名又は名称】株式会社内田機械製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100098202
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100077241
【弁理士】
【氏名又は名称】桑原 稔
(72)【発明者】
【氏名】内田 勝久
【審査官】 西村 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−127206(JP,A)
【文献】 米国特許第03773005(US,A)
【文献】 特開2011−236595(JP,A)
【文献】 特公昭51−002217(JP,B2)
【文献】 特開平11−047853(JP,A)
【文献】 特開平07−071102(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第02949987(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 15/04
B21D 39/02
B21D 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
押さえローラーと、この押えローラーとの間で屋根を構成する折板における隣り合う折板同士の接合部を挟み込む締め込みローラーとを備え、この接合部に沿って自走してこの接合部のはぜ締めをなすオートシーマーであって、
前記締め込みローラーは支持体に軸支されていると共に、この支持体は締め込みローラーと押さえローラーとの間で前記はぜ締めをなす締め込み位置と非締め込み位置との間に亘る回動可能にシーマー本体に組み合わされており、
このシーマー本体には、操作前位置において前記支持体を前記非締め込み位置に位置づけ、かつ、操作後位置においてこの支持体を前記締め込み位置に位置づける操作部材が備えられており、
しかも、この操作部材と支持体とが、この支持体が前記締め込み位置に位置づけられた状態において、押さえローラーと締め込みローラーとの間の距離を広げる向きの支持体の一定範囲の回動を許容するように組み合わされていると共に、
この操作部材と支持体との間に、前記一定範囲の回動を抑制する付勢部材が備えられており、
さらに、操作部材は、シーマー本体に偏心軸を有するロッド体を介して回動可能に組み合わされ、かつ、この回動組み合わせ部より上方に操作部を、この回動組み合わせ部より下方に作用部を備えて、この作用部側で支持体と組み合わされていると共に、
この操作部材の回動組み合わせ部の位置をロッド体の回動により上下方向に移動調整可能とする調整手段を備えていることを特徴とするオートシーマー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、屋根を構成する隣り合う折板同士の接合部のはぜ締めを、この接合部に沿って自走しながら自動的に行うオートシーマーの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
押さえローラーと締め込みローラーを下部に有し、この両ローラーによって屋根を構成する折板における隣り合う折板同士の接合部を挟み付けた状態で、この接合部にそって自走してかかる接合部のはぜ締めをなすオートシーマーがある。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2704699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、前記はぜ締めをなす箇所の厚さは必ずしも一定でない。典型的には、かかる折板をタイトフレームに固定させるための固定金具が隣り合う折板の接合部間に介在される箇所においては、この固定金具の厚さ分前記はぜ締め箇所が厚くなることとなる。この発明が解決しようとする主たる問題点は、オートシーマーを自走させて前記はぜ締めをなす過程において、はぜ締め箇所の厚さを若干大きくする箇所に締め込みローラーが至ったときに、この箇所を締め込みローラーが支障なく乗り越えるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、この発明にあっては、オートシーマーを、押さえローラーと、この押えローラーとの間で屋根を構成する折板における隣り合う折板同士の接合部を挟み込む締め込みローラーとを備え、この接合部に沿って自走してこの接合部のはぜ締めをなすオートシーマーであって、
前記締め込みローラーは支持体に軸支されていると共に、この支持体は締め込みローラーと押さえローラーとの間で前記はぜ締めをなす締め込み位置と非締め込み位置との間に亘る回動可能にシーマー本体に組み合わされており、
このシーマー本体には、操作前位置において前記支持体を前記非締め込み位置に位置づけ、かつ、操作後位置においてこの支持体を前記締め込み位置に位置づける操作部材が備えられており、
しかも、この操作部材と支持体とが、この支持体が前記締め込み位置に位置づけられた状態において、押さえローラーと締め込みローラーとの間の距離を広げる向きの支持体の一定範囲の回動を許容するように組み合わされていると共に、
この操作部材と支持体との間に、前記一定範囲の回動を抑制する付勢部材が備えられているものとした。
【0006】
操作後位置にある操作部材により支持体を前記締め込み位置に位置づけた状態からオートシーマーを自走させて前記はぜ締めをなす過程において、はぜ締め箇所の厚さを若干大きくする箇所に締め込みローラーが至ると、この厚みの増加分、前記付勢部材の付勢に抗して締め込みローラーと押さえローラーとの間の間隔を広げる向きに支持体を回動させて締め込みローラーがこの箇所を支障なく乗り越えるようにすることができる。この乗り越え後は、前記付勢部材の付勢により支持体は回動前の位置に復帰し、締め込みローラーと押さえローラーとの間の間隔も元に戻る。
【0007】
前記操作部材を、シーマー本体に回動可能に組み合わされ、かつ、この回動組み合わせ部より上方に操作部を、この回動組み合わせ部より下方に作用部を備えて、この作用部側で支持体と組み合わされているものとすると共に、前記オートシーマーに、この操作部材の回動組み合わせ部の位置を上下方向に移動調整可能とする調整手段を備えさせるようにしておくこともある。
【0008】
このようにした場合、操作部材の回動組み付け位置を上方に移動させれば、操作部材の作用部も上方に移動されることから、締め込みローラーと押さえローラーとの間の間隔を広げる向きに支持体を回動させることができ、かかる調整手段によればはぜ締め箇所の厚さに対応したかかる間隔の調整を一律に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、オートシーマーを自走させてはぜ締めをなす過程において、はぜ締め箇所の厚さを若干大きくする箇所に締め込みローラーが至ったときに、支障なくこの箇所をかかる締め込みローラーが乗り越えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は折板により構成される屋根の要部斜視図である。
図2図2は隣り合う折板の接合部の断面図であり、二点鎖線ははぜ締め後のかかる接合部の様子を示している。
図3図3はオートシーマーをその走行方向に直交する側から見て示した側面構成図であり、操作部材は操作前位置にあり、締め込みローラーの支持体は非締め込み位置にある。
図4図4はオートシーマーをその走行方向に沿った側から見て示した側面構成図である。
図5図5図4の要部の一部破断断面図である。
図6図6は操作部材と締め込みローラーの支持体との連係状態を示した要部構成図であり、操作部材は操作前位置にあり、締め込みローラーの支持体は非締め込み位置にある。
図7図7は操作部材と締め込みローラーの支持体との連係状態を示した要部構成図であり、操作部材は操作後位置にあり、締め込みローラーの支持体は締め込み位置にある。
図8図8は操作部材と締め込みローラーの支持体との連係状態を示した要部構成図であり、操作部材は操作後位置にあり、締め込みローラーの支持体は締め込み位置にあり、二点鎖線は調整手段により操作部材の回動組付け位置を下方に移動したときの様子を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1図8に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるオートシーマーは、屋根を構成する隣り合う折板100、100同士の接合部101のはぜ締めを、この接合部101に沿って自走しながら自動的に行うものである。
【0012】
折板100は、鋼板から成形され、長さと幅を持つ。図1及び図2に示される例では、折板100は、幅方向の断面において、谷部102の両側に山部103を備えるように成形されている。この例では、複数のかかる折板100を接合させ合わせることで、前記山部103による山と前記谷部102による谷とを交互に備えた波形の屋根が形成される。この例では、折板100の山部103は、隣り合う折板100の山部103と組み合わされて、前記屋根の山を形成するようになっている。図1及び図2の例では、折板100の右側の山部103は、その頂部の右端から上方に立ち上がる立ち上がり部101aと、この立ち上がり部101aの上端から折板100の内側(谷部102側)に向けて折り返し状に延びる庇部101bとを備えた右側接合部101’を有している。また、折板100の左側の山部103は、その頂部の左端から上方に立ち上がる立ち上がり部101cと、この立ち上がり部101cの上端から折板100の外側に向けて延びる水平部101dと、この水平部101dの左端から下方に延びる変形代部101eとを備えた左側接合部101”を有している。そして、この図1及び図2の例では、隣り合う折板100、100の一方の左側接合部101”の内側に、隣り合う折板100、100の他方の右側接合部101’を納めた状態から、この左側接合部101”の前記変形代部101eにおける立ち上がり部101cに向き合っていた面が右側接合部101’の庇部101bの下面に向き合うようにこの変形代部101eを変形させることで、左側接合部101”によって右側接合部101’を巻き込み両接合部101’、101”がはぜ締めされるようになっている。(図2
【0013】
かかる折板100は、固定金具200を介して、建物の構造材側、典型的には梁に設けられたタイトフレーム(図示は省略する。)に固定される。固定金具200は、下部水平部201及び上部水平部202と、下部水平部201の左端と上部水平部202の右端とを連接させる垂直部203とを有し、下部水平部201をもってタイトフレームに固定されるようになっている。(図2)固定金具200の垂直部203の上部側及び上部水平部202は右側接合部101’と左側接合部101”との間に挟み込み状に納められる。すなわち、固定金具200の垂直部203は右側接合部101’の立ち上がり部101aと左側接合部101”の立ち上がり部101cとの間に挟まれ、固定金具200の上部水平部202は左側接合部101”の内側にあって右側接合部101’の庇部101b上に位置される。(図2)この状態で前記はぜ締めをなすことで、隣り合う折板100、100相互が強固に接合されると共に、タイトフレームに固定されるようになっている。
【0014】
オートシーマーは、シーマー本体1、押さえローラー2、締め込みローラー3、この締め込みローラー3の操作部材4を備えている。
【0015】
シーマー本体1は、その左右においてそれぞれ、前後一対の脚1a、1aによって支持されるようになっている。各脚1aの下端にはキャスター1bが備えられている。
【0016】
押さえローラー2及び締め込みローラー3は、シーマー本体1の下部に備えられている。両ローラー2、3の回転軸は縦向きである。また、図示の例では、押さえローラー2は、シーマー本体1の前後方向x(走行方向)において、隣り合う押さえローラー2との間に間隔を開けて5個設けられている。また、締め込みローラー3も、シーマー本体1の前後方向xにおいて、隣り合う締め込みローラー3との間に間隔を開けて5個設けられている。シーマー本体1に対する押さえローラー2の配設位置は変化しないようになっている。一方、締め込みローラー3は支持体5に軸支されていると共に、この支持体5は締め込みローラー3と押さえローラー2との間で前記はぜ締めをなす締め込み位置と非締め込み位置との間に亘る回動可能にシーマー本体1に組み合わされている。かかる押さえローラー2及び締め込みローラー3は、シーマー本体1に内蔵された図示しないモーターによって回転駆動されるようになっている。図中符号3aは、このモーターによって駆動される図示しないギアに噛み合って締め込みローラー3を回転させるベベルギヤである。
【0017】
かかるオートシーマーによる前記はぜ締めは、次の手順で行われる。
(1)前記のように隣り合う折板100、100同士を組み合わせて屋根を葺く。
(2)屋根の山をオートシーマーの左右の脚1a、1a間に位置させるようにして、屋根上にオートシーマーを設置する。前記キャスター1bは屋根の谷に接する。それと共に、前記左側接合部101”の立ち上がり部101cの外面に押さえローラー2が向き合い、左側接合部101”の変形代部101eの外面に非締め込み位置にある締め込みローラー3が向き合うように、両ローラー2、3の間に接合部101を位置させる。
(3)前記非締め込み位置にある支持体5を締め込み位置に回動させ締め込みローラー3によって左側接合部101”の変形代部101eを変形させてオートシーマーの設置範囲において前記はぜ締めをなす。
(4)押さえローラー2及び締め込みローラー3を回転駆動させて前記接合部101に沿ってオートシーマーを自走させる。
【0018】
前記締め込みローラー3の支持体5は、シーマー本体1の左右方向y略中程の位置において、この支持体5の上下方向略中程の位置を、前後方向xに中心軸を沿わせた回動軸5aをもって、回動可能に支持されている。各締め込みローラー3は、かかる支持体5の回動軸5aとかかる支持体5の外側面5bとの間において、かかる支持体5にローラー軸を軸支されて、かかる支持体5の底面5c下に配されている。
【0019】
また、前記シーマー本体1には、操作前位置において前記支持体5を前記非締め込み位置に位置づけ、かつ、操作後位置においてこの支持体5を前記締め込み位置に位置づける操作部材4が備えられている。また、かかる操作部材4と支持体5とは、この支持体5が前記締め込み位置に位置づけられた状態において、押さえローラー2と締め込みローラー3との間の距離を広げる向きの支持体5の一定範囲の回動を許容するように組み合わされている。それと共に、この操作部材4と支持体5との間に、前記一定範囲の回動を所定の付勢力によって抑制する付勢部材6が備えられている。
【0020】
この実施の形態にあっては、操作部材4は、シーマー本体1に回動可能に組み合わされ、かつ、この回動組み合わせ部41より上方に操作部40を、この回動組み合わせ部41より下方に作用部42を備えて、この作用部42側で支持体5と組み合わされている。
【0021】
図示の例では、操作部材4は、前後方向xに間隔を開けて配された一対のアーム43、43を有している。かかる一対のアーム43、43は、両アーム43、43の上端43a間に架設された棒状の操作部40により一体化されている。また、両アーム43、43は、前記回動組み合わせ部41と上端43aとの間を、この回動組み合わせ部41と下端との間よりも長くすると共に、かかる回動組み合わせ部41を中心に屈曲している。また、両アーム43、43の回動組み合わせ部41にはそれぞれ、軸穴44が形成されている。シーマー本体1におけるその前後方向xにある側面であって締め込みローラー3の配設側に位置される側面には、後述の調整手段7を構成する受け部71に支持されたロッド体70が前後方向xに長さ方向を沿わせるように配されている。このロッド体70の一方端部70aが一対のアーム43、43の一方の軸穴44に挿通され、かつ、このロッド体70の他方端部70aが一対のアーム43、43の他方の軸穴44に挿通され、これにより操作部材4はアーム43の屈曲外側をシーマー本体1の前記側面側に向けた向きでシーマー本体1に回動可能に組み合わされている。
【0022】
操作部材4を構成する一対のアーム43、43の下端43b部分にはそれぞれ、上端をこのアーム43に枢支させたリンクバー45が備えられている。また、このリンクバー45の下端はシーマー本体1の下部下に延びる連係軸46の外端に枢支されている。かかる連係軸46は、前記支持体5を左右方向yに貫通する連係穴5dに挿通されている。かかる連係穴5dは支持体5の回動軸5aの形成位置よりも下方に形成されている。連係軸46における連係穴5dから突き出された箇所にはワッシャーが嵌められて係当部46aが形成されている。また、かかる連係軸46における外端と支持体5の外側面5bとの間に位置される箇所には、支持体5との間に間隔を開けてナット46bがネジつけられており、このナット46bと支持体5との間には連係軸46に圧縮コイルバネ6aが巻装されている。この圧縮コイルバネ6aの付勢により支持体5は前記係当部46aに支持体5の内側面5eを突き当てるようになっている。
【0023】
前記操作前位置にある状態(図3図6の状態)から操作部材4の操作部40を下方に回動させると、前記アーム43の下端は押さえローラー2の配設側に近づく向きに移動され、前記リンクバー45及び連係軸46を介して支持体5は前記締め込み位置まで回動される。(図7)すなわち、図示の例では、前記アーム43の下端部と、リンクバー45及び連係軸46によって前記操作部材4の作用部42を構成させている。
【0024】
操作後位置にある操作部材4により支持体5を前記締め込み位置に位置づけた状態からオートシーマーを自走させて前記はぜ締めをなす過程において、はぜ締め箇所の厚さを若干大きくする箇所に締め込みローラー3が至ると、この厚みの増加分、前記圧縮コイルバネ6aの付勢に抗して締め込みローラー3と押さえローラー2との間の間隔を広げる向きに支持体5を回動させて締め込みローラー3がこの箇所を支障なく乗り越えるようにすることができる。典型的には、前記右側接合部101’と左側接合部101”との間に前記固定金具200がある位置ではこの固定金具200分の前記厚さの増加が生じる。(典型的には2mm程度)この乗り越え後は、前記圧縮コイルバネ6aの付勢により支持体5は回動前の位置に復帰し、締め込みローラー3と押さえローラー2との間の間隔も元に戻る。すなわち、図示の例では、前記圧縮コイルバネ6aが前記付勢部材6として機能するようになっている。かかる圧縮コイルバネ6aの付勢力ははぜ締め箇所の厚さを若干大きくする箇所に締め込みローラー3が至ったときにのみ支持体5の前記間隔を広げる向きの回動が生じるように設定される。
【0025】
また、この実施の形態にあっては、オートシーマーは、前記操作部材4の回動組み合わせ部41の位置を上下方向に移動調整可能とする調整手段7を備えている。図示の例では、かかる調整手段7は、ロッド体70と、受け部71とを有している。ロッド体70は、その長さ方向を前後方向xに沿わせるようにして、シーマー本体1の前記締め込みローラー3の配設側に位置される側面1cに配されている。ロッド体70は、その両端部70a、70aを縮径に構成されると共に、この両端部70a、70a間の中間部70bの軸中心に対し両端部70a、70aの軸中心を偏心させている。両端部70a、70aの軸中心は仮想の一つの線分上に位置されるようになっている。受け部71はシーマー本体1の前記側面1cにおいて前後にそれぞれ設けられ、その軸穴71aにロッド体70の中間部70bを通してこれを軸支している。ロッド体70の中間部70bにはこのロッド体70の長さ方向に直交する向きにこの中間部70bから突き出す操作桿70cが設けられている。図示の例では、この操作桿70cの突きだし端を下方に向けた第一位置においてロッド体70の中間部70bの軸中心より端部70aの軸中心がやや下方に位置し、一方、受け部71の軸穴を中心に操作桿70cの突きだし端が上方に向けられる第二位置までこの操作桿70cを180度回動させるとロッド体70の中間部70bの軸中心より端部70aの軸中心がやや上方に位置されるようになっている。これにより、前記操作部材4の回動組み合わせ部41の位置を上下方向に移動調整できるようになっている。図中符号72で示されるのは、ロッド体70の中間部70bにこのロッド体70の回動方向において180度位置を変えて形成された二箇所の係合穴70d、70dにそれぞれ前記第一位置及び第二位置において係合端72aを係合させるように構成されたストッパ体であり、シーマー本体1に上下動可能に組み合わされている。ストッパ体72の係合端72aをロッド体70の二箇所の係合穴70d、70dのいずれかに係合させることでロッド体70が前記第一位置又は第二位置にある状態を維持するようになっている。ストッパ体72を上方に移動させることで係合穴70dから係合端72aは抜き出され、ロッド体70の回動操作が可能となる。
【0026】
操作部材4の回動組み付け位置を上方に移動させれば、操作部材4の作用部42も上方に移動されることから、締め込みローラー3と押さえローラー2との間の間隔を広げる向きに支持体5を回動させることができ、かかる調整手段7によればはぜ締め箇所の厚さに対応したかかる間隔の調整を一律に行うことができる。
【符号の説明】
【0027】
1 シーマー本体
2 押さえローラー
3 締め込みローラー
4 操作部材
5 支持体
6 付勢部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8