特許第5666097号(P5666097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5666097バックライトアセンブリ及びこの駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5666097
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】バックライトアセンブリ及びこの駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/133 20060101AFI20150122BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20150122BHJP
   F21S 2/00 20060101ALI20150122BHJP
   H05B 37/02 20060101ALI20150122BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150122BHJP
【FI】
   G02F1/133 535
   G02F1/13357
   F21S2/00 482
   F21S2/00 250
   F21S2/00 219
   H05B37/02 H
   F21Y101:02
【請求項の数】19
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2009-51653(P2009-51653)
(22)【出願日】2009年3月5日
(65)【公開番号】特開2010-55053(P2010-55053A)
(43)【公開日】2010年3月11日
【審査請求日】2012年3月5日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0084607
(32)【優先日】2008年8月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朴 世 起
(72)【発明者】
【氏名】宋 時 準
(72)【発明者】
【氏名】金 基 哲
(72)【発明者】
【氏名】李 榮 根
【審査官】 佐藤 洋允
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−070558(JP,A)
【文献】 特開2007−280960(JP,A)
【文献】 特開2007−288194(JP,A)
【文献】 特開2008−009416(JP,A)
【文献】 特開2007−183608(JP,A)
【文献】 特開2007−322944(JP,A)
【文献】 特開2001−142409(JP,A)
【文献】 特開2007−027745(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133
G02F1/13357
F21S2/00
H05B37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のディミング領域に分割された表示パネルに光を供給するためのバックライトアセンブリであって、
前記複数のディミング領域に各々対応する2n×m個の光発生ブロックと、
n個の駆動ユニットと、を備え、
前記2n×m個の光発生ブロックは、n個の光源グループに分けられ、各光源グループは2×m個の光発生ブロックを含み、
各駆動ユニットは、前記n個の光源グループに含まれる前記光発生ブロックに接続されて電源を供給し、
同一駆動ユニットに連結された複数の光発生ブロックは、隣接しないように前記光源グループに分けて配置され、
同一光源グループに配置され同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接せず、
同一光源グループに配置され同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックの間には、他の駆動ユニットに連結された少なくとも一つの光発生ブロックが介在し、n及びmは1以上の自然数である
ことを特徴とするバックライトアセンブリ。
【請求項2】
前記駆動ユニットは、前記光源グループと同一個数からなることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項3】
各駆動ユニットは、複数のチャンネルを有するドライバICを含み、
前記ドライバICは、前記光源グループに含まれる光発生ブロックの個数と同一個数のチャンネルを有することを特徴とする請求項2に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項4】
同一光源グループに含まれる直近に隣接した光発生ブロックが同一ドライバICによって駆動されないように、各光源グループで直近に隣接した光発生ブロックは、異なるドライバICに連結されることを特徴とする請求項3に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項5】
各光発生ブロックに配置された複数の光源を更に含み、
前記複数の光源は、発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項6】
前記複数の光源が実装される第1回路基板を更に含むことを特徴とする請求項5に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項7】
前記第1回路基板には、前記各光発生ブロックに駆動信号を供給する複数の信号配線が提供され、
前記複数の信号配線は、単一層上に形成されることを特徴とする請求項6に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項8】
前記各光発生ブロックに含まれる光源は、直列に連結され、
前記各光発生ブロックに含まれる前記光源のうち、最初の光源の第1入力端子には第1電圧が供給され、最後の光源の第2入力端子には前記第1電圧より高い第2電圧が供給されることを特徴とする請求項7に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項9】
前記複数の信号配線は、前記第1入力端子に連結される第1信号配線及び前記第2入力端子に連結される第2信号配線を含むことを特徴とする請求項8に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項10】
前記複数の信号配線のうちの少なくとも一つの信号配線は、前記各光源グループ内の少なくとも二つの光発生ブロックの前記第2入力端子に共通に連結され、光発生ブロックの間の領域を通過して対応する駆動ユニットに電気的に連結されることを特徴とする請求項8に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項11】
前記第1回路基板は、前記少なくとも一つの信号配線と前記第2入力端子とを電気的に連結する少なくとも一つの連結部材を含むことを特徴とする請求項10に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項12】
前記駆動ユニットが実装される第2回路基板を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項13】
前記第2回路基板には、前記駆動ユニットから出力された駆動信号を前記光源グループに供給するための複数の信号配線が提供され、
前記複数の信号配線は、複数の層上に形成されることを特徴とする請求項12に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項14】
n個のディミング領域に分割された表示パネルに光を供給するためのバックライトアセンブリであって、
前記n個のディミング領域に各々対応し、n個の光発生ブロックと、
n個の駆動ユニットと、を備え、
各駆動ユニットは、前記光発生ブロックに含まれる光源に接続されて電源を供給し、
同一駆動ユニットに連結された複数の光源は、隣接しないように前記n個の光発生ブロックに分けて配置され、
同一光発生ブロックに配置され同一駆動ユニットに連結された前記複数の光源は、隣接せず、
同一光発生ブロックに配置され同一駆動ユニットに連結された前記複数の光源の間には、他の駆動ユニットに連結された少なくとも一つの光源が介在し、nは1以上の自然数である
ことを特徴とするバックライトアセンブリ。
【請求項15】
前記複数の光源は、冷陰極管の蛍光ランプからなることを特徴とする請求項14に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項16】
前記各光発生ブロック内で、同一駆動ユニットに連結された冷陰極管の蛍光ランプの間には、異なる駆動ユニットに連結された少なくとも一つの冷陰極管の蛍光ランプが配置されることを特徴とする請求項15に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項17】
複数のディミング領域に分割された表示パネルに光を供給するためのバックライトアセンブリの駆動方法であって、
前記複数のディミング領域に各々対応する2n×m個の光発生ブロックを準備する段階と、
前記2n×m個の光発生ブロックに電源を供給するn個の駆動ユニットを準備する段階と、
前記2n×m個の光発生ブロックをn個の光源グループにグループ分けし、前記駆動ユニットを、前記n個の光源グループに含まれる光発生ブロックに連結する段階と、
前記各駆動ユニットから出力された電源を対応する光発生ブロックに供給して光を発生させる段階と、を有し、
同一駆動ユニットに連結された複数の光発生ブロックは、隣接しないように前記光源グループに分けて配置され、
同一光源グループに配置され同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接せず、
同一光源グループに配置され同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックの間には、他の駆動ユニットに連結された少なくとも一つの光発生ブロックが介在し、n及びmは1以上の自然数である
ことを特徴とするバックライトアセンブリの駆動方法。
【請求項18】
前記電源を前記光発生ブロックに供給する段階は、
前記表示パネルで、ホワイト階調に表示されるホワイト領域の比率が既設定された臨界比率より小さいと、前記ホワイト領域に対応する光発生ブロックに供給される電源を既設定された基準の大きさより大きい電源に増加させて供給することを特徴とする請求項17に記載のバックライトアセンブリの駆動方法。
【請求項19】
前記電源を前記光発生ブロックに供給する段階は、
前記表示パネルで、ホワイト階調に表示されるホワイト領域の比率が既設定された臨界比率以上であると、光発生ブロックに供給される電源の大きさを前記基準の大きさ以下の範囲内で前記ホワイト領域の比率によって増加させることを特徴とする請求項18に記載のバックライトアセンブリの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトアセンブリ及びこの駆動方法に関し、より詳細には、ローカルディミング(local dimming)を実行することができるバックライトアセンブリ及びこの駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示装置は、映像を表示する液晶表示パネル及び液晶表示パネルに光を供給するバックライトアセンブリを含む。バックライトアセンブリには、一般的に冷陰極管(cold cathode)の蛍光ランプが使用される。
【0003】
最近では、表示画面のコントラスト比を増加させるための目的、又はバックライトアセンブリの消費電力を減少させるための目的で、液晶表示装置には、バックライトアセンブリの輝度を調節するディミング方式が採用される。
【0004】
ディミング方式のうちで、ローカルディミング方式は、表示パネルにディミング領域を設定し、各ディミング領域に表示される映像の階調値を算出して、算出された階調値に従ってバックライトアセンブリから出射する光の輝度を制御する方式である。ローカルディミング方式で、バックライトアセンブリは、階調値が高い領域に提供される光の輝度を増加させ、階調値が低い領域に提供される光の輝度を減少させる。
【0005】
このようなローカルディミング方式に適用されるバックライトアセンブリは、複数の光発生ブロックに分割されて、各光発生ブロックから出射する光の輝度を制御するための複数の駆動ユニットを具備する。しかし、特定駆動ユニットに連結された光発生ブロックが集中的に駆動される場合が発生すると、特定駆動ユニットで発熱が発生して信頼性が低下する。また、特定駆動ユニットに連結された光発生ブロックが集中的に駆動されると、特定駆動ユニットは、光発生ブロックから出射する輝度を押し上げるために必要な超過電力を光発生ブロックに十分に供給することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−071603号公報
【特許文献2】韓国特許公開第2007−100631号明細書
【特許文献3】韓国特許公開第2007−100040号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、駆動ユニットの信頼性を向上させることができ、特定領域の輝度を所望の値まで上げることができるローカルディミング用のバックライトアセンブリを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、このバックライトアセンブリの駆動に適用される方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴によるバックライトアセンブリは、複数のディミング領域に分割された表示パネルに光を供給するために、前記複数のディミング領域に各々対応する複数の光発生ブロック及び複数の駆動ユニットを備える。前記複数の光発生ブロックは、複数の光源グループに分けられ、各駆動ユニットは、前記複数の光源グループに含まれる光発生ブロックに接続されて電源を供給し、同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接しないように前記光源グループに分けて配置され、同一光源グループに配置され同一駆動ブロックに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接しないことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の特徴によるバックライトアセンブリは、複数のディミング領域に分割された表示パネルに光を供給するために、前記複数のディミング領域に各々対応して複数の光源を含む複数の光発生ブロック及び複数の駆動ユニットを備える。各駆動ユニットは、光発生ブロックに含まれる光源に接続されて電源を供給し、同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接しないように前記光源グループに分けて配置され、同一光源グループに配置され同一駆動ブロックに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接しないことを特徴とする。
【0011】
上記他の目的を達成するためになされた本発明の一特徴によるバックライトアセンブリの駆動方法は、複数のディミング領域に分割された表示パネルに光を供給するために、前記複数のディミング領域に各々対応する複数の光発生ブロックを準備する段階と、前記複数の光発生ブロックに電源を供給する駆動ユニットを準備する段階と、前記複数の光発生ブロックを複数の光源グループにグループ分けして前記駆動ユニットを前記複数の光源グループに含まれる光発生ブロックに連結する段階と、前記各駆動ユニットから出力された電源を対応する光発生ブロックに供給して光を発生させる段階と、を有し、同一駆動ユニットに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接しないように前記光源グループに分けて配置され、同一光源グループに配置され同一駆動ブロックに連結された前記複数の光発生ブロックは、隣接しないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のバックライトアセンブリ及びこの駆動方法によれば、同一駆動ユニットに連結された光発生ブロックを分散配置することによって、特定駆動ユニットに連結された光発生ブロックが集中的に駆動される機会を減少させることができ、その結果、特定駆動ユニットの発熱による信頼性の低下を防止することができる。
【0013】
また、特定駆動ユニットに連結された光発生ブロックが集中的に駆動される機会が減少することによって、駆動ユニットは、光発生ブロックから出射する輝度を押し上げるために必要な超過電力を光発生ブロックに十分に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態によるバックライトアセンブリを用いた表示装置の斜視図である。
図2図1に示したバックライトアセンブリの平面図である。
図3】感性画質駆動方式の概念を示すグラフである。
図4図2に示した第1光源グループに配置される信号配線のレイアウトを示す平面図である。
図5図4に示したダミー抵抗の斜視図である。
図6】本発明の他の実施形態によるバックライトアセンブリの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明によるバックライトアセンブリ及びこの駆動方法を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態によるバックライトアセンブリを用いた表示装置の斜視図であり、図2は、図1に示したバックライトアセンブリの平面図である。
【0017】
図1及び図2を参照すると、表示装置300は、映像を表示する表示パネル100及び表示パネル100の下部に配置されて表示パネル100に光を供給するバックライトアセンブリ200からなる。
【0018】
表示パネル100は、第1基板110、第2基板120、及び第1基板110と第2基板120との間に介在する液晶層(図示せず)を含むことができる。第1基板110には、複数の画素がマトリックス形態に形成される。各画素は、薄膜トランジスタと画素電極からなる。第2基板120には、複数の画素に対応してカラーフィルタ及び共通電極が形成される。液晶層は、画素電極と共通電極との間に形成された電界により配向されることによって、バックライトアセンブリ200から供給された光の透過度を調節する。従って、表示パネル100は、液晶層によって透過度が制御された光を利用して望みの映像を表示する。
【0019】
表示パネル100は、2n×m(n及びmは、1以上の自然数)個のディミング領域D11〜D2nmに分割することができる。バックライトアセンブリ200は、2n×m個のディミング領域D11〜D2nmに対応する2n×m個の光発生ブロックB11〜Bnmを具備して、2n×m個のディミング領域D11〜D2nmに供給される光の輝度を制御する。本実施形態の一例として、nは4であり、mは8である。
【0020】
具体的に、バックライトアセンブリ200は、2n×m個の光発生ブロックB11〜B2nmを駆動するためのn個の駆動ユニットC1〜C4(以下、第1〜第4駆動ユニットと称する)を含んでなる。2n×m個の光発生ブロックB11〜Bnmは、2×m個の光発生ブロックを含むn個の光源グループM1〜M4(以下、第1〜第4光源グループと称する)に分割することができる。各光源グループに含まれる光発生ブロックのうち、同一駆動ユニットに連結された光発生ブロックは、互いに隣接して配置されない。即ち、図2に示したように、第1光源グループM1で、第1駆動ユニットC1に連結されたブロックB11、B32、B51、B72は、互いに隣接しないように1行、3行、5行、7行に各々配置される。
【0021】
各光源グループM1〜M4には、16個の光発生ブロックが2列8行に配置される。また、各光発生ブロックB11〜B2nmには、複数の光源211(図4に示す発光ダイオード211)が配置される。本実施形態の一例として、各光源211は、発光ダイオードからなることができ、各光発生ブロックB11〜B2nmに12個の発光ダイオードが配置され得る。
【0022】
各光発生ブロックB11〜B2nmの個数は、表示パネル100のサイズ及び表示パネル100に定義されたディミング領域のサイズによって変えることができ、各光発生ブロックB11〜B2nmに含まれる発光ダイオードの個数も各光発生ブロックB11〜Bnmのサイズによって変えることができる。
【0023】
一方、各駆動ユニットC1〜C4は、2×m個のチャンネルを有するドライバICからなることができる。各駆動ユニットC1〜C4は、第1〜第4光源ユニットM1〜M4のうち、少なくとも二つの光源ユニットの各々に含まれた少なくとも二つの光発生ブロックに電気的に連結される。
【0024】
図1及び図2では、駆動ユニットが2×m個のチャンネルを有するドライバICからなるので、2n×m個の光発生ブロックB11〜B2nmを駆動するためにバックライトアセンブリには、n個の駆動ユニットが必要である。しかし、駆動ユニットが2×m個より多いチャンネルを有するドライバICからなると、2n×m個の光発生ブロックB11〜B2nmを駆動するために、バックライトアセンブリで必要とする駆動ユニットの個数は、n個より減少するはずである。
【0025】
図1及び図2に示したように、本実施形態の一例として各ドライバICのC1〜C4は、第1〜第4光源グループM1〜M4の各々に含まれた16個の光発生ブロックに電気的に連結される。即ち、同一ドライバICに連結された光発生ブロックは、第1〜第4光源グループM1〜M4に分散されている。
【0026】
また、同一光源グループのうちで、同一ドライバICに連結された光発生ブロックは、特定領域に集中されず、互いに所定の間隔に離隔されて配置される。即ち、同一ドライバICに連結されて隣接する光発生ブロックの間には、異なるドライバICに連結された少なくとも一つの光発生ブロックが介在することになる。
【0027】
バックライトアセンブリ200は、表示パネル100に対応して具備される第1印刷回路基板210、第1印刷回路基板210に隣接して具備される第2印刷回路基板220、及び第1印刷回路基板210と第2印刷回路基板220を電気的に連結する第1〜第4フレキシブル回路基板231、232、233、234を更に含む。
【0028】
第1印刷回路基板210には、2n×m個の光発生ブロックB11〜B2nmが提供され、各光発生ブロックB11〜B2nmに含まれる複数の発光ダイオード211が第1印刷回路基板210上に実装される。各光発生ブロックB11〜B2nmで12個の発光ダイオードは、3行4列に配列される。
【0029】
第1印刷回路基板210には、第1〜第4光源グループM1〜M4に各々対応して、第1〜第4コネクタ212、213、214、215が具備されて、第1〜第4コネクタ212〜215は、対応する光源グループに供給される信号を対応するフレキシブル回路基板231、232、233、234から受信する。
【0030】
第2印刷回路基板220には、第1〜第4ドライバICのC1〜C4が実装されて、第5〜第8コネクタ221、222、223、224が具備される。第5〜第8コネクタ221〜224は、第1〜第4フレキシブル回路基板231、232、233、234を通じて第1〜第4コネクタ212〜215に各々電気的に連結される。
【0031】
また、第2印刷回路基板220には、各ドライバICのC1〜C4から出力された信号を第5〜第8コネクタ221〜224に電送するための信号配線が具備される。図2では、第1ドライバICのC1と第5〜第8コネクタ221〜224を連結する第1〜第16信号配線L1〜L16を一例として図示した。
【0032】
図2に示したように、第1ドライバICのC1は、第1〜第4信号配線L1〜L4を通じて第5コネクタ221に連結され、第5コネクタ221は、第1フレキシブル回路基板231を通じて第1コネクタ212に連結される。従って、第1ドライバICのC1から出力された信号は、第1光源グループM1に具備された4個の光発生ブロックB11、B32、B51、B72に供給される。
【0033】
一方、第5〜第8信号配線L5〜L8は、第6コネクタ222と、第2フレキシブル回路基板232と、第2コネクタ213を通じて第2光源グループM2に具備された4個の光発生ブロックB13、B34、B53、B74に連結され、第9〜第12信号配線L9〜L12は、第7コネクタ223と、第3フレキシブル回路基板233と、第3コネクタ214を通じて第3光源グループM3に具備された4個の光発生ブロックB15、B36、B55、B76に連結される。残りの第13〜第16信号配線L13〜L16は、第8コネクタ224と、第4フレキシブル回路基板234と、第4コネクタ215を通じて第4光源グループM4に具備された4個の光発生ブロックB17、B38、B57、B78に連結される。従って、第1ドライバICのC1から信号が供給される光発生ブロックが第1〜第4光源グループM1〜M4に分散されるだけではなく、同一光源グループ内でも互いに分散配置される。
【0034】
図2では、第1ドライバICのC1と、第5〜第8コネクタ221〜224を連結する第1〜第16信号配線L1〜L16のみを図示したが、第2〜第4ドライバICのC2〜C4もこれと類似である配線構造に具備された信号配線によって、第5〜第8コネクタ221〜224に連結され得る。
【0035】
また、第2印刷回路基板220は、二つ以上の層上に信号配線を形成することができる多層印刷回路基板からなることができる。従って、第5〜第8コネクタ221〜224と第1〜第4ドライバICのC1〜C4の間で信号配線が複雑に連結されても信号配線が複数の層上に形成されるので、信号配線が互いに電気的に短絡することを防止することができる。
【0036】
第1印刷回路基板210にも、第1〜第4コネクタ212〜215で受信された信号を各光発生ブロックに電送する信号配線が具備される。第1印刷回路基板210に具備される信号配線の配置構造に対しては、後述する図4を参照して具体的に説明する。
【0037】
ディミングは、表示パネルに表示される映像のコントラスト比を増加させるための目的、又はバックライトアセンブリの消費電力を減少させるための目的で、バックライトアセンブリの輝度を調節する方式である。ディミング方式のうちで、ローカルディミング方式は、表示パネルにディミング領域を設定して各ディミング領域に表示される映像の階調値を算出して、算出された階調値によって、バックライトアセンブリから出射する光の輝度を制御する方式である。
【0038】
具体的に、特定ディミング領域の階調値が高い場合は、対応する光発生ブロックから出射する光の輝度を増加させ、特定ディミング領域の階調値が低い場合は、対応する光発生ブロックから出射する光の輝度を減少させる。ここで、光発生ブロックから出射する光の輝度は、光発生ブロックに供給される駆動信号のデューティー比を調節して制御することができる。
【0039】
図2に示したように、各ドライバICのC1〜C4から駆動信号が供給される光発生ブロックは、第1〜第4光源グループM1〜M4に分散配置されるだけではなく、同一光源グループ内でも互いに分散されて配置される。従って、第1光源グループM1に具備される発光ダイオードを全て点灯する場合であっても、ある特定ドライバICのみが利用されることはなく、第1〜第4ドライバICのC1〜C4が全て使用されることになる。
【0040】
このように、分散配置構造を採用することによって、ローカルディミングを実行する際に、何れか一つのドライバICの全てのチャンネルが高いデューティー比に駆動される機会を減少させることができる。従って、何れか一つのドライバICに負担が集中することを防止することができ、その結果、発熱による特定ドライバICの信頼性の低下を防止することができる。
【0041】
図3は、感性画質駆動方式の概念を示すグラフである。
【0042】
図3で、横軸は階調であり、縦軸は輝度(nits)である。また、第1グラフG1は、一般的な表示装置の階調によるバックライトアセンブリの輝度を示し、第2グラフG2は、ローカルディミング方式が適用された表示装置の階調によるバックライトアセンブリの輝度を示し、第3グラフG3は、適応型の輝度制御(Adaptive Luminance Power Control:ALPC)駆動方式が適用された(感性画質と称する)表示装置の階調によるバックライトアセンブリの輝度を示す。
【0043】
図3で、表示装置は、0から255階調を表示し、図3に示したボックスサイズ(Box size)は、所定領域内でブラック地にホワイト領域が占める比率を示す。ボックスサイズが50%であると、ホワイト領域が50%である場合を示し、ボックスサイズが10%であると、ホワイト領域が10%である場合を示す。
【0044】
図3に示したように、一般的な表示装置は、低階調から高階調に増加する第1領域A1でバックライトアセンブリの輝度を漸次に増加させる。また、ローカルディミング方式が適用された表示装置も第1領域A1でバックライトアセンブリの輝度を漸次に増加させる。一方、高階調に維持された第2及び第3領域A2、A3で一般的な液晶表示装置は、バックライトアセンブリの輝度を最高500nitsに維持する。
【0045】
しかし、ローカルディミング方式が適用された表示装置は、ボックスサイズが20%以上である第2領域A2でバックライトアセンブリの輝度を400nitsまで漸次に減少させ、ボックスサイズが20%未満である第3領域A3でバックライトアセンブリの輝度を100nits以下まで漸次に減少させる。従って、ローカルディミング方式は、ホワイト領域が減少するほどバックライトアセンブリの輝度を減少させて、バックライトアセンブリで消費される電力を節減させる。
【0046】
一方、ALPC駆動方式が適用された表示装置は、第1領域A1で一般的及びローカルディミング方式表示装置よりバックライトアセンブリの輝度を減少させる。従って、ALPC駆動方式が適用された表示装置は、一般映像を表示する際に、眩しさ現象が発生しない軟らかい映像を表示することができる。
【0047】
また、ALPC駆動方式が適用された表示装置は、第2領域A2からホワイト領域に提供されるバックライトアセンブリの輝度を漸次に増加させる。即ち、第2領域A2でホワイト領域が減少するほどホワイト領域に提供されるバックライトアセンブリの輝度は、最高400nitsまで上昇する。また、ホワイト領域が20%未満である第3領域A3で、バックライトアセンブリの輝度は、一般バックライトアセンブリの最大輝度である500nitsを越えて600nitsまで上昇する。従って、ALPC駆動方式では、ホワイト領域がより鮮明に見える。
【0048】
ALPC駆動方式が適用された場合、上記ホワイト領域に対応するバックライトアセンブリの特定の光発生ブロックの輝度を押し上げる(Boosting)ために、特定の光発生ブロックに連結されたドライバICは、一般電圧より高い電圧を特定の光発生ブロックに供給する必要がある。
【0049】
そのためには、各ドライバICに剰余電力が必要である。しかし、各ドライバICの全てのチャンネルが高いデューティー比で駆動されていると、剰余電力を特定の光発生ブロックに供給することが難しい。従って、同一ドライバICに連結された光発生ブロックを分散配置させることによって、各ドライバICの全てのチャンネルが高いデューティー比に駆動される機会を減少させることができる。そうすると、剰余電力が必要な光発生ブロックに充分な電力を供給することができ、その結果、ALPC駆動方式を採用する表示装置で特定領域の輝度を効率的に押し上げることができる。
【0050】
図4は、図2に示した第1光源グループに配置される信号配線のレイアウトを示す平面図であり、図5は、図4に示したダミー抵抗の斜視図である。
【0051】
図4を参照すると、第1光源グループには、第1〜第16光発生ブロックB11〜B82が具備され、各光発生ブロックB11〜B82には、12個の発光ダイオード211が4列3行に配列される。各光発生ブロックB11〜B82に具備された12個の発光ダイオード211は、直列に連結される。即ち、各発光ダイオード211は、第1及び第2入力端子を含み、互いに隣接する二つの発光ダイオードの第1入力端子と第2入力端子が電気的に連結される方式で12個の発光ダイオード211が直列に連結される。ここで、各光発生ブロックB11〜B82に具備された12個の発光ダイオード211のうち、最初の発光ダイオード211aの第1入力端子は、第1信号配線SL1に連結され、最後の発光ダイオード211bの第2入力端子は、第2信号配線SL2に連結される。
【0052】
第1信号配線SL1は、対応するドライバICから第1電圧を受信し、第2信号配線SL2は、DC/DCコンバーター(図示せず)から第1電圧より高い第2電圧を受信する。DC/DCコンバーターは、図2に示した第2印刷回路基板220上に具備することができる。
【0053】
第1光源グループM1のうちで、第1〜第16光発生ブロックB11〜B82は、2列8行に配列される。従って、第1光源グループM1の中心線を基準に左側には、第1〜第8光発生ブロックB11、B21、B31、・・・B81が配置され、右側には、第9〜第16光発生ブロックB12、B22、B32、・・・B82が配置される。
【0054】
第1〜第8光発生ブロックB11〜B81の第1入力端子に連結された第1信号配線SL1は、第1〜第8光発生ブロック(以下、左側ブロックと称する)B11〜B81の左側に引出されて、第1印刷回路基板210(図1参照)に具備された第1コネクタ212(図1参照)側に延長される。第9〜第16光発生ブロックB12〜B82の第1入力端子に連結された第1信号配線SL1は、第9〜第16光発生ブロック(以下、右側ブロックと称する)B12〜B82の右側に引出されて第1コネクタ212側に延長される。
【0055】
一方、左側ブロックB11〜B81と右側ブロックB12〜B82の間には、4個の第2信号配線SL2が具備される。各第2信号配線SL2には、同一ドライバICに連結された光発生ブロックが共通に連結される。本実施形態の一例として、左側ブロックB11〜B81と右側ブロックB12〜B82の間に具備された4個の第2信号配線SL2の各々は、4個の光発生ブロックに共通に連結される。例えば、第1光発生ブロックB11から引出された第2信号配線SL2は、第4光発生ブロックB51、第11光発生ブロックB32、及び第15光発生ブロックB72の第2入力端子に共通に連結される。
【0056】
ここで、第1印刷回路基板210は、信号配線が単一層上に具備される単層印刷回路基板からなる。従って、第1印刷回路基板210上には、各第2信号配線SL2を対応する4個の光発生ブロックに電気的に連結させるためのダミー抵抗216が具備される。
【0057】
図5に示したように、ダミー抵抗216は、絶縁体216aと、第1端子216bと、第2端子216cと、抵抗体216dとを含む。
【0058】
第1端子216bは、絶縁体216aの第1端部に具備されて対応する第2信号配線SL2に連結され、第2端子216cは、絶縁体216aの第2端部に具備されて対応する光発生ブロックの第2入力端子に連結される。抵抗体216dは、絶縁体216aの一面上に具備されて第1及び第2端子216b、216cを連結する。
【0059】
ダミー抵抗216は、0Ωに近い抵抗値を有し、第2信号配線SL2を対応する光発生ブロックの第2入力端子のみと電気的に連結させる役割を果たす。
【0060】
図6は、本発明の他の実施形態によるバックライトアセンブリの平面図である。
【0061】
図6を参照すると、表示パネルがn個のディミング領域に分割されると仮定した場合、本発明の他の実施形態によるバックライトアセンブリ400は、n個のディミング領域に各々対応するn個の光発生ブロック411、412、413を含む。ここで、nを3と仮定して、n個の光発生ブロック411、412、413を第1〜第3光発生ブロックと定義する。各光発生ブロックには、複数の冷陰極管の蛍光ランプが具備される。
【0062】
バックライトアセンブリ400は、第1〜第3インバータ421、422、423を更に具備する。第1〜第3インバータ421、422、423は、第1〜第3光発生ブロック411、412、413に各々対応して具備される。各インバータは、少なくとも二つの光発生ブロックに含まれた少なくとも一つの冷陰極管の蛍光ランプに電源を供給する。
【0063】
本実施形態の一例として、各インバータ421、422、423は、第1〜第3光発生ブロック411、412、413に具備された一つの冷陰極管の蛍光ランプに連結される。具体的に、第1インバータ421は、第1〜第3光発生ブロック411、412、413に具備された最初の冷陰極管の蛍光ランプ411a、412a、413aに連結され、第2インバータ422は、第1〜第3光発生ブロック411、412、413に具備された2番目の冷陰極管の蛍光ランプ411b、412b、413bに連結され、第3インバータ423は、第1〜第3光発生ブロック411、412、413に具備された3番目の冷陰極管の蛍光ランプ411c、412c、413cに連結される。
【0064】
従って、同一インバータに連結された冷陰極管の蛍光ランプの間に、異なるインバータに連結された少なくとも一つの冷陰極管の蛍光ランプが配置されて、同一であるインバータに連結された冷陰極管の蛍光ランプを分散配置することができる。従って、ローカルディミングを実行する際に、特定インバータに負担が集中することを防止することができ、その結果、特定インバータの信頼性が低下することを防止することができる。
【0065】
図1図6に示した実施形態の他にも、バックライトアセンブリが面光源、カーボンナノチューブなどからなる光源を具備する場合にも、同一駆動ユニットに連結される光源を上記と類似の方式で分散配置することができる。従って、ローカルディミングを実行する際に、特定駆動ユニットに負担が集中することを防止することができ、特定ディミング領域の輝度を効率的に押し上げることができる。
【0066】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0067】
100 表示パネル
110 第1基板
120 第2基板
200、400 バックライトアセンブリ
210 第1印刷回路基板
211 発光ダイオード(光源)
212〜215 第1〜第4コネクタ
216 ダミー抵抗
221〜224 第5〜第8コネクタ
231〜234 第1〜第4フレキシブル回路基板
220 第2印刷回路基板
300 表示装置
411〜413 第1〜第3光発生ブロック
411a〜413a 最初の冷陰極管の蛍光ランプ
411b〜413b 2番目の冷陰極管の蛍光ランプ
411c〜413c 3番目の冷陰極管の蛍光ランプ
421〜423 第1〜第3インバータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6