(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記単位画像は、1つの発光ブロックに対応する画像、グルーピングされた複数個の発光ブロックに対応する画像、または全体発光ブロックに対応する画像であることを特徴とする請求項1に記載の光源駆動方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、本発明の望ましい実施形態をより詳しく説明する。本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるため、特定の実施形態を図面に例示し、本明細書に詳しく説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、ないしは代替物を含むことと理解されるべきである。各図面を説明しながら類似する参照符号を、類似する構成要素に対して使用した。添付図面において、構造物のサイズは本発明の明確性に基づくために実際より拡大して示した。第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するにあたって使用することができるが、各構成要素は使用される用語によって限定されるものではない。各用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的で使用されるものであって、例えば、明細書中において、第1構成要素を第2構成要素に書き換えることも可能であり、同様に第2構成要素を第1構成要素とすることができる。単数表現は文脈上、明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
【0012】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、1つまたはそれ以上の別の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする場合、これは他の部分の「すぐ上に」ある場合のみでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。反対に、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、これは他の部分の「すぐ下に」ある場合のみでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0013】
図1は、本発明の第1実施形態による表示装置のブロック図である。
【0014】
図1を参照すると、表示装置は、表示パネル100、パネル駆動部200、光源モジュール300、駆動部400を含む。
【0015】
表示パネル100は画像を表示する複数の画素を含み、例えば、画素はM×N個(M、Nは自然数)である。各画素Pは、ゲート配線GL及びデータ配線DLに接続されたスイッチング素子TR、スイッチング素子TRに接続された液晶キャパシタCLC及びストレージキャパシタCSTを含む。
【0016】
パネル駆動部200は、タイミング制御部210、データ駆動部230、及びゲート駆動部240を含む。
【0017】
タイミング制御部210は、外部から画素データの供給を受ける。画素データはデジタル形態の階調値である。タイミング制御部210は、表示パネル100の駆動タイミングを制御するタイミング制御信号を生成する。タイミング制御信号は、クロック信号、水平開始信号、及び垂直開始信号を含む。
【0018】
データ駆動部230は、タイミング制御信号と補正された階調値を利用して表示パネル100のデータ配線DLを駆動する。
【0019】
ゲート駆動部240は、タイミング制御信号とゲートオン電圧及びオフ電圧を利用して表示パネル100のゲート配線GLを駆動する。
【0020】
光源モジュール300は、複数の発光ダイオードが搭載された印刷回路基板を含む。発光ダイオードは、赤色、緑色、青色、及び白色の発光ダイオードを含んでもよい。光源モジュール300は、m×n個の発光ブロックBからなる。各発光ブロックBは複数個の発光ダイオードを含む。
【0021】
駆動部400は、画像分析部410、ディミングレベル決定部420、時空間補正部(temporal/spatial correcting part)430、階調補正部440、モード決定部450、ブースティング制御部460、及び信号発生部470を含む。
【0022】
画像分析部410は、画素データを発光ブロックBに対応する複数の画像ブロックDに分け、画像ブロックDの階調値を分析する。例えば、画像分析部410は、各画像ブロックDの代表階調値を求める。代表階調値は各ブロックDの平均階調値、最大階調値、または平均階調値と最大階調値との間で選択された階調値であってもよい。
【0023】
ディミングレベル決定部420は、画像分析部410から供給された画像ブロックDの代表階調値に基づいて発光ブロックBのディミングレベルを決定する。ここで、ディミングレベルは発光ブロックBの輝度を制御する。例えば、パルス幅変調(pulse width modulation:PWM)信号のデューティ比(duty ratio)であってもよい。
【0024】
時空間補正部430は、発光ブロックBのディミングレベルを、空間的及び時間的にスムージングプロファイル(Smoothing Profile)を有するように補正する空間的ローパスフィルタ(low pass filter:LPF)及び時間的ローパスフィルタを含む。例えば、空間的LPFは任意の発光ブロックのディミングレベルを、周囲に配置された周辺発光ブロック(peripheral light−emitting block)のディミングレベルと比較して平滑化(smooth)されるように補正する。時間的LPFは、任意の発光ブロックのディミングレベルを、以前フレーム(previous frame)のディミングレベルと比較して平滑化されるように補正する。
【0025】
階調補正部440は、ディミングレベル決定部420から供給されたディミングレベルに基づいて画素データの階調値を補正する。画素データの階調値を補正することにより、表示パネル100の画素Pを透過する光の透過率を制御することができる。従って、ディミング駆動する発光ブロックBの輝度のよって表示パネル100の透過率を補正して電力消費を減らし、コントラスト比を向上させることができる。
【0026】
モード決定部450は、画像分析部410から供給された単位画像の階調値と、設定されたしきい値(reference value)とを比較して単位画像に対応する発光ブロックBの駆動モードを決定する。単位画像は、1つの発光ブロックBに対応する画像であるか、またはグルーピングされた(grouped)複数個の発光ブロックに対応する画像であるか、または全体発光ブロックに対応する画像であってもよい。
【0027】
例えば、単位画像に対応する階調値は、高しきい値より高い階調値と、低しきい値より低い階調値を含む。低しきい値より低い階調値と、高しきい値より高い階調値の比率が設定されたブースティング条件を満足すると、単位画像に対応する発光ブロックをブースティング駆動するように決定する。一方、ブースティング条件を満足しない場合は、単位画像に対応する発光ブロックはノーマル駆動するように決定される。ブースティング条件は、例えば、低い階調値と高い階調値の比率が5:1、10:1、50:1、100:1などのように多様に設定されてもよい。ここで、低い階調値は、背景画像に対応し、高い階調値は明るい画像に対応する。8bit画素データを基準にするとき、低しきい値は、0階調〜30階調であってもよく、高しきい値は、240階調〜255階調であってもよく、低しきい値と高しきい値は多様に設定されてもよい。
【0028】
ブースティング制御部460は、モード決定部450の決定に従って、発光ブロックを駆動するための駆動信号のレベルを制御する。ここで、駆動信号のレベルは、駆動信号のピーク電流(peak current)である。例えば、ノーマル駆動する発光ブロックにはノーマル電流を適用させ、ブースティング駆動する発光ブロックにはノーマル電流より高いブースティング電流を適用させる。
【0029】
信号発生部470は発光ブロックBの駆動信号を生成して、発光ブロックBに供給する。信号発生部470はディミングレベル決定部420で決定されたディミングレベルに基づいて駆動信号のデューティ比を制御し、ブースティング制御部460によって駆動信号のピーク電流を制御する。ノーマル駆動する発光ブロックに供給される第1駆動信号は、ノーマル電流を有し、ブースティング駆動する発光ブロックに供給される第2駆動信号はブースティング電流を有する。一方、フルホワイト(full−white)の発光ブロックに対する第1及び第2駆動信号のデューティ比は同一に適用されてもよい。
【0030】
図2〜
図4は、
図1に示す表示装置の多様な輝度曲線を示すグラフである。
図5は、
図2の感度表示領域の輝度特性を説明するための概念図である。
【0031】
図2及び
図5を参照すると、表示装置は、255階調(8bit基準)以上でブースティングモード(boosting mode)で動作するとき、表示装置の表示領域(display area)は255階調を基準に階調表示領域(grayscale display area)と感度表示領域(sensitivity display area)とに分けることができる。表示装置の第1輝度曲線Y1は、階調表示領域の第1曲線Y1(G)と感度表示領域の第2曲線Y1(A)とに分けられる。
【0032】
階調表示領域の第1曲線Y1(G)を参照すると、階調のガンマγの自乗で輝度値が決定される。つまり、階調が大きくなるほど、輝度も徐々に増加し、光源モジュール300がフルホワイト(full−white)で駆動するとき、ノーマル輝度(Ynormal)に到達する。階調表示領域の第1曲線Y1(G)は、下記の式(1)のように示すことができる。
【0033】
【数1】
【0034】
ここで、Ynormalは、光源モジュール200がフルホワイト(full−white)で駆動するときの輝度である。
【0035】
感度表示領域の第2曲線Y1(A)を参照すると、255階調以上の階調値を有する明るい画像の大きさ(image size)によって輝度値が決定される。図示したように、255階調の明るい画像の大きさが100%から0%に減少するほど、ノーマル輝度値Ynormalから最大輝度値Ypeakに増加する。
【0036】
例えば、単位画像UIの大きさが、「1」であり、ブラック階調を有する背景画像B1の大きさが「A」である場合、255階調を有する明るい画像WIの大きさを「1−A」と定義する。Aは、0≦A<1である。明るい画像WIの大きさが、100%からほぼ0%に減少すると、明るい画像WIの輝度はノーマル輝度値Ynormalから最大輝度値Ypeakに増加する。つまり、明るい画像WIの大きさが最も小さいとき、明るい画像WIの輝度は、最大輝度値Ypeakに到達する。感度表示領域の第2曲線Y1(A)は、下記の式(2)のように示すことができる。
【0037】
【数2】
【0038】
ここで、Ypeakはユーザ(user)によって選択される最高輝度であり、Hはユーザによって決定される輝度特性パラメータである。
【0039】
感度表示領域の第2曲線Y1(A)を参照すると、輝度値は明るい画像の大きさによって輝度特性パラメータHの自乗で決定することができる。
【0040】
図3及び
図5を参照すると、表示装置の表示領域は、8bit基準のとき、250階調以上でブースティング条件を充足するとき、階調表示領域と感度表示領域とに分けてもよい。表示装置の第2輝度曲線Y2は、階調表示領域の第1曲線Y2(G)と感度表示領域の第2曲線Y2(A)とに分けられる。
【0041】
階調表示領域の第1曲線Y2(G)は、式(1)のように0〜250階調の画素データによって、ガンマγの自乗の法則に基づき決定することができ、感度表示領域の第2曲線Y2(A)を参照すると、輝度値は、式(2)のように明るい画像WIの大きさAによって輝度特性パラメータHの自乗により決定してもよい。
【0042】
図4及び
図5を参照すると、表示装置の表示領域は、8bit基準のとき、245階調でブースティング条件を充足するとき、階調表示領域と感度表示領域とに分けてもよい。表示装置の第3輝度曲線Y3は、階調表示領域の第1曲線Y3(G)と感度表示領域の第2曲線Y3(A)とに分けられる。
【0043】
階調表示領域の第1曲線Y3(G)は、式(1)のように0〜245階調の画素データによって、ガンマγの自乗の法則に基づき決定することができ、感度表示領域の第2曲線Y3(A)を参照すると、輝度値は式(2)のように245階調の明るい画像の大きさによって輝度特性パラメータHの自乗により決定してもよい。
【0044】
図2〜
図4を参照して説明したように、表示装置の表示領域は、ブースティング条件によって多様に決定されてもよい。表示領域は、ブースティング条件の高しきい値に基づいて、階調表示領域と感度表示領域とに分けられてもよい。また、感度表示領域における輝度値は、明るい画像の大きさの輝度特性パラメータHの自乗により決定されてもよい。
【0045】
図6は、
図1に示すブースティング制御部に対する詳細なブロック図である。
【0046】
図1〜
図6を参照すると、ブースティング制御部460は適応性輝度決定部(adaptive luminance determing part)461、電流制御部463、及び電流補正部465を含む。
【0047】
適応性輝度決定部461は、単位画像がブースティング条件を満足する場合、単位画像の階調値を用いて単位画像である適応性輝度値Y(Δ)を決定する。例えば、適応性輝度決定部461は、単位画像の最大階調値、最小階調値、及び平均階調値を利用して単位画像の適応性輝度値Y(Δ)を決定することができる。
【0048】
以下においては、
図5及び式(2)を参照して適応性輝度値Y(Δ)を算出する方法を説明する。
【0049】
入力画像の階調値から背景画像BIの大きさAに対応する代替要素(substitution factor)(Δ)を算出することができる。単位画像UIの最大階調値GMaxと平均階調値GAvg及び代替要素(Δ)は下記の式(3)のように示すことができる。
【0050】
【数3】
【0051】
式(3)を参照すると、最大階調値GMaxはホワイト画像の階調値GIと実質的に同一であり、最小階調値GMinは背景画像の階調値GBと実質的に同一である。式(3)によって、ブラック画像の大きさAを代替することのできる代替要素(Δ)は下記の式(4)のように定義することができる。
【0052】
【数4】
【0053】
式(4)と式(2)によると、適応性輝度値Y(Δ)は下記の式(5)のように示すことができる。
【0054】
【数5】
【0055】
ここで、Ynormal、Ypeak、及びHは設定された値(set value)であり、代替要素(Δ)は最大階調値GMaxと平均階調値GAvgの差であり、ホワイト画像の階調値GIは最大階調値GMaxと実質的に同一であり、ブラック画像の階調値GBは最小階調値GMinと実質的に同一である。
【0056】
結果的に、適応性輝度決定部461は、単位画像のうち、最大階調値GMax、最小階調値GMin、及び平均階調値GAvgに基づいて式(5)を利用して単位画像UIの適応性輝度値Y(Δ)を決定することができる。
【0057】
電流制御部463は、適応性輝度値Y(Δ)に基づいてブースティング電流Iboostを算出する。ブースティング電流Iboostは、下記の式(6)のように示すことができる。
【0058】
【数6】
【0059】
ここで、ノーマル電流Inormalのレベルは、発光ブロックBをフルホワイトに駆動するための駆動信号のピーク電流のレベルである。
【0060】
ブースティング電流Iboostは、単位画像に含まれる明るい画像の大きさが小さいほど増加し、
図2〜
図4に示すように、感度表示領域の第2曲線を参照すると、輝度値は明るい画像の大きさに従って輝度特性パラメータHの自乗によって決定されることができる。
【0061】
電流制御部463はモード決定部450の決定に従って、発光ブロックがブースティングモードである場合、発光ブロックの駆動信号にブースティング電流Iboostを適用する。また、電流制御部463は、発光ブロックがノーマルモードである場合、発光ブロックの駆動信号にノーマル電流Inormalを適用する。
【0062】
電流補正部465は、電流制御部253から供給される駆動信号の電流レベルを、時空間的に平滑化(smooth)されたスムージングプロファイル(Smoothing Profile)を有するように補正する。
【0063】
例えば、1つの発光ブロックまたはグルーピングされた発光ブロックBに対応する単位画像を利用して駆動モードを決定する場合、ブースティング駆動する発光ブロックと隣接する周辺発光ブロック間の電流の差を、電流レベルを平滑化したスムージングプロファイルを有するように空間的に補正する。また、現在フレーム(present frame)と以前フレーム(previous frame)との電流差を、電流レベルを平滑化したスムージングプロファイルを有するように時間的に補正する。
【0064】
一方、全体発光ブロックに対応する単位画像を用いて駆動モードを決定する場合、全体発光ブロックに同一にブースティング電流が適用されることによって、空間的補正を省略することができ、時間的補正のみを実行してもよい。
【0065】
図7は、
図1に示す駆動部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
図8は、
図1に示す光源モジュールの平面図である。
図9及び
図10は、
図7の駆動方法によるブースティング駆動及びノーマル駆動による駆動信号の波形図である。
【0066】
図1及び
図7を参照すると、画像分析部410は、画素データを発光ブロックBに対応する複数の画像ブロックDに分け、画像ブロックDの階調値を分析する(
図7のステップS110)。
【0067】
ディミングレベル決定部420は、画像分析部210から供給された画像ブロックDの代表階調値に基づいて発光ブロックBのディミングレベルを決定する(
図7のステップS120)。ディミングレベルは時空間補正部430によって時間的及び空間的なスムージングプロファイルを有するように補正されることができる。
【0068】
モード決定部450は、単位画像の階調値を用いて単位画像に対応する発光ブロックがブースティング条件を満足するかを判断する(
図7のステップS130)。
【0069】
図8を参照すると、光源モジュール300は、2次元構造からなる複数の発光ブロック(B1,…,BJI)からなる。勿論、光源モジュール300は、1次元構造からなる複数の発光ブロックを含んでもよい。モード決定部450は、各発光ブロック(例えば、B1)に対応する画像、グルーピングされた複数個の発光ブロック(例えば、B1,B2,BI+1,BI+2)に対応する画像、または全体発光ブロック(B1,…,BJI)に対応するフレーム画像を単位画像に設定し、単位画像の階調値を利用して単位画像に対応する発光ブロックの駆動モードを決定する。
【0070】
単位画像の階調値のうち、低しきい値より低い階調値と高しきい値より高い階調値との比率がブースティング条件(例えば、5:1,10:1,50:1,100:1など)を満足すると、モード決定部450は、単位画像に対応する発光ブロックをブースティング駆動するように決定する(
図7のステップS141)。従って、単位画像に含まれる明るい画像の大きさによって変化された輝度値を有する
図2〜
図4に示す感度表示領域の第2曲線のような輝度値を有してもよい。
【0071】
一方、単位画像の階調値がブースティング条件を満足することができないと、モード決定部450は、単位画像に対応する発光ブロックをノーマル駆動するように決定する(
図7のステップS143)。従って、
図2〜
図4に示す階調表示領域の第1曲線のような輝度特性を有することができる。
【0072】
例えば、ブースティング条件を第K発光ブロックBKが満足し、残りの発光ブロックは満足しない場合、モード決定部450は、第K発光ブロックBKをブースティング駆動するように決定し、残りの発光ブロックはノーマル駆動するように決定する。
【0073】
ブースティング制御部460は、モード決定部450の決定された駆動モードによってピーク電流レベルを決定する。ノーマルモードの発光ブロックを駆動する第1駆動信号のピーク電流レベルはノーマル電流レベルで決定し(
図7のステップS145)、ブースティングモードの発光ブロックを駆動する第2駆動信号のピーク電流レベルは、ノーマル電流レベルより高いブースティング電流レベルで決定する(
図7のステップS147)。決定された電流レベルは信号発生部470に供給される。
【0074】
例えば、適応性輝度決定部461は、第K発光ブロックBKに対応する単位画像のうち、最大階調値GMax、最小階調値GMin、及び平均階調値GAvgに基づいて式(5)を用いて単位画像の適応性輝度値Y(Δ)を決定する。電流制御部463は、適応性輝度値Y(Δ)に基づいて式(6)を用いてブースティング電流Iboostを算出する。
【0075】
信号発生部470は、ディミングレベル決定部420で決定されたディミングレベルに基づいて駆動信号のデューティ比を制御し、ブースティング制御部460に基づいて駆動信号のピーク電流を制御して駆動信号を生成する。信号発生部470から生成された駆動信号によって発光ブロックBはブースティング駆動またはノーマル駆動する(
図7のステップS150)。
【0076】
図9及び
図10を参照すると、信号発生部470は、第K発光ブロックBKにブースティング電流Iboostを有する第2駆動信号(
図9に図示)を出力し、残りの発光ブロックにノーマル電流Inormalを有する第1駆動信号(
図10に図示)を出力する。第1及び第2駆動信号は、フルホワイトに対する最大デューティ比DRMAXを有する場合を例としている。同一ディミングレベルに対する第1及び第2駆動信号のデューティ比は実質的に同一である。第2駆動信号のピーク電流は、ブースティング電流Iboostを有し、第1駆動信号のピーク電流はブースティング電流Iboostより低いノーマル電流Inormalを有する。従って、第K発光ブロックBKは、残りの発光ブロックより明るく駆動させることができる。
【0077】
ブースティング電流Iboostは、単位画像に含まれる明るい画像の大きさが小さいほど増加する。単位画像の輝度値は
図2〜
図4に示すように、感度表示領域の第2曲線が、明るい画像の大きさに応じて輝度特性パラメータHの自乗で決定されてもよい。
【0078】
図11は、本発明の第2実施形態による駆動部のブロック図である。
【0079】
図1及び
図11を参照すると、駆動部500は、画像分析部510、ディミングレベル決定部520、時空間補正部530、階調補正部540、モード決定部550、ブースティング制御部560、及び信号発生部570を含む。
【0080】
画素分析部510は、画素データを発光ブロックBに対応する複数の画像ブロックDに分け、画像ブロックDの階調値を分析する。例えば、画像分析部510は、各画像ブロックDの代表階調値を求める。代表階調値は、各画像ブロックDの平均階調値、最大階調値、または平均階調値と最大階調値との間で選択された階調値であってもよい。
【0081】
ディミングレベル決定部520は、画像分析部510から供給された画像ブロックDの代表階調値に基づいて発光ブロックBのディミングレベルを決定する。ここで、ディミングレベルは発光ブロックBの輝度を制御する信号であり、例えば、パルス幅変調信号のデューティ比である。ディミングレベル決定部520は、ノーマルデューティ比を基準に代表階調値によって発光ブロックのデューティ比を決定する。ノーマルデューティ比は、発光ブロックBをフルホワイトで駆動するためのデューティ比である。
【0082】
時空間補正部530は、発光ブロックのデューティ比を時間的及び空間的にスムージングプロファイル(Smoothing Profile)を有するように補正する。
【0083】
階調補正部540は、時空間補正部530で補正されたディミングレベルに基づいて階調値を補正する。画素データの階調値を補正することにより、画素Pの透過率を補正することができる。従って、ディミング駆動する発光ブロックBの輝度によって透過率を制御することができ、電力消費を減らし、コントラスト比を向上させることができる。
【0084】
モード決定部550は、画像分析部510から供給された単位画像の階調値と設定されたしきい値とを比較して単位画像に対応する発光ブロックBのブースティング駆動を決定する。単位画像は、1つの発光ブロックBに対応する画像であるか、またはグルーピングされた複数個の発光ブロックに対応する画像であるか、或いは全体発光ブロックに対応する画像であってもよい。
【0085】
例えば、単位画像をなす階調値のうち、予め設定された低しきい値より低い階調値と、予め設定された高いしきい値より高い階調との比率が、予め設定されたブースティング条件を満足するとき、単位画像に対応する発光ブロックをブースティング駆動するように決定する。一方、ブースティング条件が満足されない場合、単位画像に対応する発光ブロックをノーマル駆動するように決定する。ブースティング条件は、例えば、低い階調値と高い階調値の比率が、5:1、10:1、50:1、100:1などのように多様に設定されてもよい。ここで、低い階調値は、背景画像に対応し、高い階調値は明るい画像に対応する。8bit画素データを基準にするとき、低しきい値は、0階調〜30階調であってもよく、高しきい値は240階調〜255階調であってもよく、低しきい値と高しきい値とは多様に設定されることができる。
【0086】
ブースティング制御部560は、モード決定部550の決定に従って、発光ブロックを駆動するための駆動信号のレベルを制御する。ここで、駆動信号のレベルは、駆動信号のデューティ比である。ブースティング制御部560は、ブースティング駆動する発光ブロックに該当する駆動信号のデューティ比をブースティングデューティ比として決定する。一方、ブースティング制御部560は、ノーマル駆動する発光ブロックに該当する駆動信号のデューティ比の場合、時空間補正部530で補正されたディミングレベルに該当するノーマルデューティ比を適用させる。ブースティングデューティ比は、フルホワイトに対応するノーマルデューティ比より大きい。
【0087】
信号発生部570は、時空間補正部530で補正された発光ブロックBのデューティ比と設定された最大電流を利用して発光ブロックBを駆動するための駆動信号を生成する。信号発生部570は、ノーマル駆動する発光ブロックにノーマルデューティ比を基準に決定されたデューティ比と最大電流を有する第1駆動信号が供給され、ブースティング駆動する発光ブロックにブースティングデューティ比を基準に決定されたデューティ比と最大電流を有する第2駆動信号を供給する。
【0088】
従って、第1及び第2駆動信号のピーク電流は最大電流として互いに同一である一方、ブースティング駆動のデューティ比をノーマル駆動のデューティ比より大きくすることによって、ブースティング駆動する発光ブロックの輝度を増加させることができる。また、明るい画像の大きさに応じて発光ブロックを駆動する駆動信号を制御することによって、明るい画像の大きさに応じた輝度特性を有することができる。
【0089】
図12は、
図11に示すブースティング制御部に対する詳細なブロック図である。
【0090】
図11及び
図12を参照すると、ブースティング制御部560は、適応性輝度決定部561及びデューティ比制御部563を含む。
【0091】
適応性輝度決定部561は、モード決定部550でブースティング駆動及びノーマル駆動を判断する単位画像をなす階調値を利用して単位画像の適応性輝度値Y(Δ)を決定する。式(5)に示すように、適応性輝度値Y(Δ)を決定する。
【0092】
デューティ比制御部563は、適応性輝度値Y(Δ)に基づいてブースティングデューティ比DRboostを算出する。ブースティングデューティ比DRboostは、式(1)〜式(5)を利用して下記の式(7)のように示すことができる。
【0093】
【数7】
【0094】
ここで、ノーマルデューティ比DRnormalは、発光ブロックBをフルホワイトで駆動するための駆動信号のデューティ比である。
【0095】
ブースティングデューティ比DRboostは、単位画像に含まれる明るい画像の大きさが小さいほど増加し、
図2〜
図4に示すように、感度表示領域の第2曲線は、明るい画像の大きさに応じて輝度特性パラメータHの自乗の法則で決定される曲線として図示されてもよい。
【0096】
デューティ比制御部563は、モード決定部550の決定に従って、ノーマル駆動する発光ブロックは、ディミングレベル決定部520で決定されたデューティ比を適用し、ブースティング駆動する発光ブロックは、ディミングレベル決定部520で設定されたデューティ比をブースティングデューティ比DRboostとして再決定する。
【0097】
従って、単位画像のうち、明るい画像の大きさに応じて発光ブロックを駆動する駆動信号のデューティ比を制御することによって、明るい画像の大きさに応じた輝度特性を有することができる。
【0098】
図13は、
図11に示す駆動部の駆動方法を説明するためのフローチャートである。
図14及び
図15は、
図12の駆動方法によるブースティング駆動及びノーマル駆動による駆動信号の波形図である。
【0099】
図1及び
図13を参照すると、画像分析部510は、画素データを発光ブロックBに対応する複数の画像ブロックDに分け、画像ブロックDの階調値を分析する(
図13のステップS310)。
【0100】
ディミングレベル決定部520は、画像分析部510から供給された画像ブロックDの代表階調値に基づいてノーマルデューティ比を基準に発光ブロックBのディミングレベル、即ち、デューティ比を決定する(
図13のステップS320)。
【0101】
モード決定部550は、単位画像の階調値を利用して単位画像に対応する発光ブロックがブースティング条件を満足するか否かを判断する(
図13のステップS330)。単位画像の階調値がブースティング条件を満足すると、モード決定部550は単位画像に対応する発光ブロックをブースティング駆動するように決定する(
図13のステップS341)。従って、単位画像に含まれる明るい画像の大きさによって、
図2〜
図4に示したように、感度表示領域の第2曲線として図示されるような輝度特性を有することができる。
【0102】
一方、単位画像の階調値がブースティング条件を満足しない場合、モード決定部550は、単位画像に対応する発光ブロックをノーマル駆動するように決定する(
図13のステップS343)。従って、
図2〜
図4に示したように、階調表示領域の第1曲線として図示されるような輝度特性を有することができる。
【0103】
ブースティング制御部560はモード決定部550の決定に従って、ブースティング駆動する発光ブロックのデューティ比をブースティングデューティ比として適用させる(
図13のステップS345)。一方、ノーマル駆動する発光ブロックは、ディミングレベル決定部520で決定されたノーマルデューティ比が適用される(
図13のステップS347)。
【0104】
例えば、適応性輝度決定部561は、第K発光ブロックBKに対応する単位画像のうち、最大階調値GMax、最小階調値GMin、及び平均階調値GAvgに基づいて式(5)を利用して単位画像の適応性輝度値Y(Δ)を決定する。デューティ比制御部563は、適応性輝度値Y(Δ)に基づいて式(7)を利用して、ブースティングデューティ比DRboostを算出する。デューティ制御部563はモード決定部550の決定されたブースティング駆動する発光ブロックのデューティ比としてブースティングデューティ比DRboostを適用させる。
【0105】
信号発生部570は、ブースティング駆動する発光ブロックにブースティングデューティ比と最大電流を有する第2駆動信号を供給し、ノーマル駆動する発光ブロックにノーマルデューティ比と最大電流を有する第1駆動信号を供給する(
図13のステップS350)。
【0106】
図8、
図14、及び
図15を参照すると、信号発生部570は、第K発光ブロックBKにブースティングデューティ比DRboostを有する第2駆動信号(
図14に図示)を出力し、残りの発光ブロックにノーマルデューティ比DRnormalを有する第1駆動信号(
図15に図示)を出力する。第1及び第2駆動信号は、同一の最大電流IMAXを有する一方、第2駆動信号のデューティ比はブースティングデューティ比DRboostを有し、第1駆動信号のデューティ比は、ブースティングデューティ比DRboostより小さいノーマルデューティ比DRnormalを有する。従って、第K発光ブロックBKは残りの発光ブロックをより明るく駆動することができる。
【0107】
ブースティングデューティ比DRboostは、単位画像に含まれる明るい画像の大きさが小さいほど増加し、
図2〜
図4に示すように感度表示領域の第2曲線は、明るい画像の大きさに従って輝度特性パラメータHの自乗の法則で決定される曲線として図示されてもよい。
【0108】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと理解される。