特許第5666370号(P5666370)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5666370コンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5666370
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】コンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/46 20060101AFI20150122BHJP
【FI】
   H04L12/46 Z
【請求項の数】16
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2011-79170(P2011-79170)
(22)【出願日】2011年3月31日
(65)【公開番号】特開2011-244428(P2011-244428A)
(43)【公開日】2011年12月1日
【審査請求日】2014年3月12日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0047399
(32)【優先日】2010年5月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 載 勳
(72)【発明者】
【氏名】李 炳 濬
(72)【発明者】
【氏名】張 明 郁
(72)【発明者】
【氏名】李 知 勳
(72)【発明者】
【氏名】邊 道 俊
(72)【発明者】
【氏名】朴 重 泓
(72)【発明者】
【氏名】崔 成 贊
【審査官】 大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−134819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
訪問仮想グループに移動する端末から前記訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報の要請を受信するステップと、
前記要請に応答して、前記端末に前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を送信するステップと、
前記端末が前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いて前記訪問仮想グループに臨時登録した場合、前記端末から前記訪問仮想グループと関連した情報を受信するステップと、
前記訪問仮想グループと関連した情報を用いて予め構成されたハブリストテーブルを更新するステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項2】
前記訪問仮想グループのネットワークは、前記訪問ハブおよび前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントを含み、
前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報は、前記訪問ハブに関する情報および前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項3】
ホーム仮想グループのネットワークに接続した前記端末と連係を行うステップと、
前記端末から前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項4】
前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を用いて前記ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項5】
前記訪問ハブによって管理される前記訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストと、前記ホームハブによって管理される前記ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストとを相互に交換するステップと、
前記交換によって獲得した前記訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントリストに基づいて前記ハブリストテーブルを構成するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項6】
前記ハブリストテーブルを構成するステップは、前記ホーム仮想グループに対する地理的な境界を提供するために前記ホーム仮想グループのネットワークに属する前記アクセスポイントリストに含まれた前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を、前記ホーム仮想グループ名および前記ホーム仮想グループを管理するホームハブ名に連動させて前記ハブリストテーブルを構成することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項7】
前記ホーム仮想グループのネットワークに属するアクセスポイントリストは、前記ホーム仮想グループ名、前記ホーム仮想グループを管理するホームハブ名およびIPアドレス、前記ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレス、前記少なくとも1つのアクセスポイントに属したコンテンツ名および前記ハブの地理的な位置と関連した情報を含むことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項8】
前記ハブリストテーブルは、前記ホーム仮想グループ名、前記ホーム仮想グループを管理するホームハブに対するホームハブリストおよび前記ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを含み、
前記ホームハブリストは、前記ホームハブ名および前記ホームハブのIPアドレスを含み、
前記アクセスポイントリストは、前記ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項9】
前記訪問仮想グループを除いた他訪問仮想グループから前記端末に対するコンテンツ要請を受信した場合、前記端末に前記コンテンツ要請を通知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブ制御方法。
【請求項10】
ホーム仮想グループを管理するホームハブに端末が移動した訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請するステップと、
前記要請に応答して受信された前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いてマッピングテーブルを構成するステップと、
前記マッピングテーブルに基づいて前記訪問仮想グループに臨時登録を行うステップと、
前記訪問ハブとコンテンツを共有するステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末制御方法。
【請求項11】
前記ホームハブに前記訪問仮想グループと関連した情報を送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末制御方法。
【請求項12】
前記ホーム仮想グループのネットワークから前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得するステップと、
前記ホームハブと連係を行うステップと、
前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を前記ホームハブに送信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末制御方法。
【請求項13】
前記マッピングテーブルに前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報がない場合、前記ホームハブに前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末制御方法。
【請求項14】
訪問仮想グループに移動した端末に対する臨時登録を行うステップと、
前記臨時登録された端末とコンテンツを共有するステップと、
を有し、
前記訪問仮想グループの外部に位置したホームハブによって管理されるホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストと、前記訪問仮想グループを管理する訪問ハブによって管理される前記訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストとを相互に交換するステップをさらに含むことを特徴とするコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブ制御方法。
【請求項15】
記交換によって獲得した前記ホーム仮想グループのネットワークに属する前記アクセスポイントリストに基づいてハブリストテーブルを構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブ制御方法。
【請求項16】
前記ハブリストテーブルは、前記訪問仮想グループ名、前記訪問仮想グループを管理する訪問ハブに対する訪問ハブリストおよび前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを含み、
前記訪問ハブリストは、前記訪問ハブ名および前記訪問ハブのIPアドレスを含み、
前記アクセスポイントリストは、前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含むことを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブ制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法に関し、より詳細にはコンテンツを共有するための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各仮想グループを形成するグループメンバーの機器間のコンテンツ共有サービスを提供する場合、グループメンバーの機器または他仮想グループとの間で更に円滑かつ便利にコンテンツを共有することが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は上記従来の端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、コンテンツの移動時にも持続的なコンテンツ共有および送信が可能なコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、サーバに対する依存性を減らし得るコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法を提供することにある。
【0004】
また、本発明の目的は、データを探すためのメッセージ経路がマルチホップを経由しないようにできるコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法を提供することにある。
【0005】
また、本発明の目的は、データ送信およびコンテンツ共有のための最適の経路を提供することのできるコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、端末の移動時に効果的なルーティングを提供することのできるコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法を提供ことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブ制御方法は、訪問仮想グループに移動する端末から前記訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報の要請を受信するステップと、前記要請に応答して、前記端末に前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を送信するステップと、前記端末が前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いて前記訪問仮想グループに臨時登録した場合、前記端末から前記訪問仮想グループと関連した情報を受信するステップと、前記訪問仮想グループと関連した情報を用いて予め構成されたハブリストテーブルを更新するステップとを有することを特徴とする。
【0008】
前記訪問仮想グループのネットワークは、前記訪問ハブおよび前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントを含み、前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報は、前記訪問ハブに関する情報および前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに関する情報を含んでもよい。
【0009】
ホーム仮想グループのネットワークに接続した前記端末と連係を行うステップと、前記端末から前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得するステップとをさらに含んでもよい。
【0010】
前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を用いて前記ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを構成するステップをさらに含んでもよい。
【0011】
前記訪問ハブによって管理される前記訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストと、前記ホームハブによって管理される前記ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストとを相互に交換するステップと、前記交換によって獲得した前記訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントリストに基づいて前記ハブリストテーブルを構成するステップとをさらに含んでもよい。
【0012】
前記ハブリストテーブルを構成するステップは、前記ホーム仮想グループに対する地理的な境界を提供するために前記ホーム仮想グループのネットワークに属する前記アクセスポイントリストに含まれた前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を、前記ホーム仮想グループ名および前記ホーム仮想グループを管理するホームハブ名に連動させて前記ハブリストテーブルを構成してもよい。
【0013】
前記ホーム仮想グループのネットワークに属するアクセスポイントリストは、前記ホーム仮想グループ名、前記ホーム仮想グループを管理するホームハブ名およびIPアドレス、前記ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレス、前記少なくとも1つのアクセスポイントに属したコンテンツ名および前記ハブの地理的な位置と関連した情報を含んでもよい。
【0014】
前記ハブリストテーブルは、前記ホーム仮想グループ名、前記ホーム仮想グループを管理するホームハブに対するホームハブリストおよび前記ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを含み、前記ホームハブリストは、前記ホームハブ名および前記ホームハブのIPアドレスを含み、前記アクセスポイントリストは、前記ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含んでもよい。
【0015】
前記訪問仮想グループを除いた他訪問仮想グループから前記端末に対するコンテンツ要請を受信した場合、前記端末に前記コンテンツ要請を通知するステップをさらに含んでもよい。
【0016】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末制御方法は、ホーム仮想グループを管理するホームハブに端末が移動した訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請するステップと、前記要請に応答して受信された前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いてマッピングテーブルを構成するステップと、前記マッピングテーブルに基づいて前記訪問仮想グループに臨時登録を行うステップと、前記訪問ハブとコンテンツを共有するステップとを含む。
【0017】
前記ホームハブに前記訪問仮想グループと関連した情報を送信するステップをさらに含んでもよい。
【0018】
前記ホーム仮想グループのネットワークから前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得するステップと、前記ホームハブと連係を行うステップと、前記ホーム仮想グループのネットワークの識別子を前記ホームハブに送信するステップとを含んでもよい。
【0019】
前記マッピングテーブルに前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報がない場合、前記ホームハブに前記訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請するステップをさらに含んでもよい。
【0020】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブ制御方法は、訪問仮想グループに移動した端末に対する臨時登録を行うステップと、前記臨時登録された端末とコンテンツを共有するステップとを含む。
【0021】
前記訪問仮想グループの外部に位置したホームハブによって管理されるホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストと、前記訪問仮想グループを管理する訪問ハブによって管理される前記訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストとを相互に交換するステップと、前記交換によって獲得した前記ホーム仮想グループのネットワークに属する前記アクセスポイントリストに基づいてハブリストテーブルを構成するステップとをさらに含んでもよい。
【0022】
前記ハブリストテーブルは、前記訪問仮想グループ名、前記訪問仮想グループを管理する訪問ハブに対する訪問ハブリストおよび前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを含み、前記訪問ハブリストは、前記訪問ハブ名および前記訪問ハブのIPアドレスを含み、前記アクセスポイントリストは、前記訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含んでもよい。
【発明の効果】
【0023】
従来の技術に変わって、IP基盤のインターネット構造でないコンテンツ中心のネットワーク技術を用いることによって、コンテンツの移動時にも持続的なコンテンツ共有および送信が可能であるという効果がある。
【0024】
また、本発明によれば、ユーザ中心の仮想グループを形成することによって、サーバに対する依存性を減らすことができる。
【0025】
また、本発明によれば、仮想グループのアクセスポイント名(SSID)を仮想グループ名および仮想グループを管理するハブ名に連動させて地理的な境界を提供することによって、データを探すためのメッセージ経路がマルチホップを経由しないようにできる。
【0026】
また、本発明によれば、仮想グループのアクセスポイント名(SSID)を仮想グループ名および仮想グループを管理するハブ名に連動させて地理的な境界を提供することによって、データ送信およびコンテンツ共有のための最適な経路を提供することができる。
【0027】
また、本発明によれば、訪問仮想グループに移動した端末が提供した訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いて端末に送信されるトラフィックを訪問グループにフォワーディングすることによって、端末の移動時に効果的なルーティングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】端末が移動した場合、仮想グループの間のデータ要請の流れを示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブの制御の流れを示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るハブリストテーブルを示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る他仮想グループからのデータ要請を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末の制御の流れを示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る端末とホームハブおよび訪問ハブ間の動作の流れを示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブの制御の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係る端末、ホームハブおよび訪問ハブ制御方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。しかし、本発明が一実施形態によって制限されたり、限定されることはない。また、各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0030】
図1は、端末が移動した場合、仮想グループの間のデータ要請の流れを示す図である。
【0031】
図1は、ホーム仮想グループ101に属した端末105が訪問仮想グループ121を訪問して訪問仮想グループ121に登録された端末125または訪問ハブ123とコンテンツを共有する場合、ホーム仮想グループ101のホームハブ103と訪問仮想グループ121の訪問ハブ123間のデータ要請の流れを示す。
【0032】
仮想グループ101、121は多様な方式を用いてデータ要請を送/受信することができ、図1に示す実線は仮想グループ101、121がいずれか1つの方式を用いてデータ要請を送/受信することを示し、点線は仮想グループ101、121が他の1つの方式を用いてデータ要請を送/受信することを示す。
【0033】
図1に実線で示すデータ要請の流れを参考すれば、訪問仮想グループ121を訪問した端末105からのデータ要請がホームハブ103を経た後、訪問ハブ123および中継機を経た後に訪問仮想グループ121に登録された端末125へ送信されることが分かる。
【0034】
図1に実線で示すデータ要請の流れによれば、端末105が他の仮想グループに移動すれば該当の端末に対するデータ要請(data request)は複数のホップ(hop)を経由して送信されるため、無線リソースの損失が大きくなる場合がある。
【0035】
図1に示す点線は、本発明の一実施形態によって仮想グループ101、121が他の1つの方式を用いてデータ要請を送/受信することを示す。
【0036】
図1の点線から分かるように、データ要請はトンネリング(tunneling)を介して流れ、したがって、仮想グループの無線リソースの損失が小さくなり、効率よくコンテンツを共有することができる。
【0037】
本発明の一実施形態において考慮される仮想グループは、オーバーレイ(overlay)という概念の仮想グループである。したがって、仮想グループの領域が一般的なIPサブネット(subnet)の領域と一致しないことがある。また、仮想グループは様々なIPサブネットを含んでもよく、仮想グループ内に含まれた機器の通信環境がセルラー通信によってのみ構成されてもよい。
【0038】
このような環境において、一般的なハブの広告(advertisement)メッセージの送信範囲はIPサブネットに制限されることがある。したがって、ある仮想グループ内であってもIPサブネットが異なる場合、1つの仮想グループ内でIPブロードキャストに送信されるハブの広告メッセージは充分送信されない恐れもある。
【0039】
仮想グループは多様な形態の機器を含んでもよく、例えば、その機器は、セルラー方式の端末、WiFi無線プロトコルなどを支援する端末、セルラー方式の(Access Point;AP)、WiFi無線プロトコル方式のアクセスポイント(AP)などのようにネットワーク機能を有する多様な通信デバイスを含んでもよい。
【0040】
また、仮想グループはそのハブによって代表され、そのハブによって管理されてもよい。
【0041】
仮想グループのハブは該当の仮想グループと異なる仮想グループの間の通路としての役割を担う。すなわち、特定の仮想グループのハブは他の仮想グループとの接続を提供することによってコンテンツを共有するサービスを提供しうる。
【0042】
各仮想グループのハブは、該当の仮想グループに属する端末またはアクセスポイントなどのような仮想グループのネットワークに関する情報を把握することができる。また、各仮想グループのハブは自身が管理しない異なる仮想グループのハブと仮想グループのネットワークに対する多様な情報(例えば、アクセスポイントリストなど)を共有してもよい。このとき、仮想グループのネットワークに対する多様な情報は、仮想グループが互いにコンテンツを共有するために用いられてもよい。
【0043】
各ハブ間で交換される情報には、各仮想グループ名、各仮想グループを管理するハブ名、およびIPアドレス、ハブに所属した少なくとも1つのアクセスポイント名(SSID)およびMACアドレス、少なくとも1つのアクセスポイントに属するコンテンツ名などを含む。
【0044】
また、各ハブ間に交換される情報は各ハブの地理的な位置と関連した情報および各ハブに関連した通信環境と関連した情報を含んでもよく、このような情報を相互に交換することによって仮想グループの地理的な境界を提供することができる。
【0045】
また、本発明の一実施形態によれば、各ハブは仮想グループのネットワークに属する仮想グループのネットワークの識別子を仮想グループ名および仮想グループを管理するハブ名に連動させてもよい。
【0046】
例えば、各ハブは仮想グループ内で無線環境を構築するアクセスポイント名(SSID)を仮想グループ名および該当の仮想グループを管理するハブ名に連動(マッピング)させることによって仮想グループに連動させうる。これによって、仮想グループ内において機器は、各仮想グループの地理的な位置にマッピングでき、端末が移動した訪問仮想グループを容易に認識することができる。
【0047】
図2は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおけるホームハブの制御の流れを示す図である。
【0048】
図2に示すように、ホームハブは訪問仮想グループに移動する端末から訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む訪問仮想グループのネットワークに関する情報の要請を受信する(S210)。
【0049】
端末は、例えば、ホームハブと端末との間にやり取りする情報交換メッセージなどを介して訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請してもよい。
【0050】
ステップS210において、訪問仮想グループのネットワークは訪問ハブおよび訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントを含み、訪問仮想グループのネットワークに関する情報は訪問ハブに関する情報および訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに関する情報を含んでもよい。
【0051】
少なくとも1つのアクセスポイントに関する情報は、少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスのような仮想グループのネットワークの識別子を含んでもよい。
【0052】
また、仮想グループのネットワークの識別子は、仮想グループのネットワークに属するアクセスポイントリスト(AP List)に含まれてもよい。
【0053】
端末は、訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いてマッピングテーブルを構成してもよく、マッピングテーブルに基づいて自身が移動して行った新しい仮想グループを認識することができる。
【0054】
ホームハブは、訪問仮想グループに移動する端末からの要請に応答して端末に仮想グループのネットワークに関する情報を送信する(S220)。
【0055】
ホームハブは、端末が訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いて訪問仮想グループに臨時登録した場合、端末から訪問仮想グループと関連した情報を受信する(S230)。このとき、端末はホームハブから受信した訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いて訪問仮想グループに臨時登録する。
【0056】
ホームハブは、訪問仮想グループに臨時登録した端末から現在の臨時に加入した仮想グループと関連した情報または現在の端末が登録したハブの情報などを受信してもよい。
【0057】
端末は最初に自身が登録した(加入した)ホームハブに、前述の情報を提供することによって自身が他仮想グループに移動したことを知らせ、ホームハブを介して今後自身に送信されるデータ要請メッセージを受信してもよい。
【0058】
ホームハブは、訪問仮想グループと関連した情報を用いて予め構成されたハブリストテーブルを更新する(S240)。ここで、ハブリストテーブルは仮想グループを管理するハブによって構成され、図3を参照して詳細に説明する。
【0059】
図3は、本発明の一実施形態に係るハブリストテーブルを示す図である。
【0060】
図3に示すように、ハブリストテーブルは、ホーム仮想グループ名301、ホーム仮想グループを管理するホームハブリスト303およびホームハブに所属した少なくとも1つのアクセスポイント(AP)リスト305を含んでもよい。
【0061】
また、ホームハブリスト303は、ホームハブ名307およびホームハブのIPアドレス309を含み、アクセスポイントリスト305はホームハブに所属した少なくとも1つのアクセスポイント名(SSID)311およびID(またはMACアドレス)313を含んでもよい。
【0062】
例えば、現在のホーム仮想グループ名がMyHomeであり、ホームハブ名がHub1であり、ホームハブに2つのアクセスポイントAP1、AP2が所属していると仮定する。
【0063】
この場合、ハブリストテーブルのホーム仮想グループ名301はMyHomeになり、ホームハブリスト303のうちハブ名はMyHome_Hub1になり、ホームハブのIPアドレスは10.0.0.1になる。
【0064】
また、アクセスポイントリスト305のうちアクセスポイント名(SSID)311は、ホーム仮想グループ名のMyHomeおよびホーム仮想グループを管理するホームハブ名のHub1に連動して、MyHome_Hub1_AP1およびMyHome_Hub1_AP2となる。このように仮想グループのネットワークに属するアクセスポイントリストに含まれた仮想グループのネットワークの識別子をホーム仮想グループ名、およびホーム仮想グループを管理するホームハブ名に連動(マッピング)させることによって仮想グループに対する地理的な境界を提供することができる。
【0065】
このようなハブリストテーブルには1つの仮想グループに対するハブリストだけでなく、隣接する訪問仮想グループまたはその他の他仮想グループに対するハブリストを含んでもよい。このとき、各ハブリストに関する情報は、訪問ハブまたはその他の他仮想グループを管理するハブとホームハブとの間の各仮想グループのネットワークに属するアクセスポイントリストの交換によって獲得することができる。
【0066】
ここで、アクセスポイントリストは、仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するものであってもよい。
【0067】
すなわち、ホームハブは上述したように端末が訪問仮想グループに移動する前に周辺の仮想グループとの情報(例えば、アクセスポイントリストなど)を交換することによってハブリストテーブルを構成してもよく、端末の移動によって訪問仮想グループと関連した情報を受信することにより、予め構成されたハブリストテーブルを更新してもよい。
【0068】
また、ホームハブは、ハブリストの構成時に該当のハブと物理的に接続したアクセスポイントリストを格納してもよい。ハブリストテーブルの構成については後述する。
【0069】
ホームハブは、仮想グループ内の少なくとも1つのアクセスポイントを含む通信環境情報の認識に困難があり得る。したがって、ホームハブは、ホーム仮想グループのネットワークに接続した端末との連係(Association)を行なう時に仮想グループ内の通信環境情報を獲得してもよい。
【0070】
すなわち、ホームハブは、ホーム仮想グループの物理的ネットワークに接続されて無線環境を構築する少なくとも1つのアクセスポイントに接続された端末と連係を行って、端末からホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得することによって、仮想グループ内の通信環境情報を獲得することができる。ホーム仮想グループのネットワークの識別子は、ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含んでもよい。
【0071】
ホームハブにホーム仮想グループのネットワークの識別子を提供するために、端末はホームハブとの連係の前にホーム仮想グループのネットワークからホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得することができる。
【0072】
その他に、ホームハブは仮想グループ内の端末とSMSメッセージまたはE−Mailなどを用いて通信することによって、仮想グループ内のアクセスポイントに関する情報(例えば、アクセスポイントのSSIDおよびMACアドレス)を獲得してもよい。
【0073】
特に、端末が無線WiFi通信をする場合、ホームハブにアクセスポイントに関する情報をより便利に送信することができる。
【0074】
ホームハブは、端末から獲得したホーム仮想グループのネットワークの識別子を用いてホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを構成してもよい。
【0075】
ホームハブによって構成されたアクセスポイントリストは、ホーム仮想グループ名、ホーム仮想グループを管理するホームハブ名、およびIPアドレス、ホームハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレス、少なくとも1つのアクセスポイントに属したコンテンツ名およびハブの地理的な位置と関連した情報などを含んでもよい。
【0076】
ホームハブは、ホーム仮想グループ外部の訪問仮想グループまたは他仮想グループのハブとこのようなアクセスポイントリストを交換してもよい。すなわち、ホームハブは、訪問ハブによって管理される訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストと、ホームハブによって管理されるホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストとを相互に交換してもよい。
【0077】
また、ホームハブおよび訪問ハブそれぞれは、交換された互いのアクセスポイントリストに基づいて、図3に示すようなハブリストテーブルを構成してもよい。
【0078】
図4は、本発明の一実施形態に係る他仮想グループからのデータ要請を示す図である。
【0079】
図4に示すように、訪問仮想グループに属した端末または訪問ハブ450とコンテンツを共有するためにホーム仮想グループ420に属した端末410が訪問仮想グループ440に移動した後、他仮想グループ460を管理するハブ470からホーム仮想グループに属した端末410が有するコンテンツに対するデータ要請を行なってもよい。
【0080】
ここで、ホーム仮想グループ420の名前はDomain2であり、ホームハブ430の名前はHoonであり、ここで、含まれた共有するコンテンツ名はfun.docであると仮定する。
【0081】
例えば、共有するコンテンツ(Domain2/Hoon/fun.doc)を有する端末410が訪問仮想グループ440に移動すれば(S401)、端末410はホームハブ430に端末410が移動した訪問仮想グループ440を管理する訪問ハブ450を含む訪問仮想グループ440のネットワークに関する情報を要請および受信して訪問仮想グループ440に臨時登録する。
【0082】
同時に端末410は、自身が最初に加入したホーム仮想グループ420のホームハブ430に現在の臨時に加入した訪問仮想グループ440と関連した情報を送信することによって、ホームハブ430に端末410の移動を登録する(S403)。ここで、訪問仮想グループ440と関連した情報は訪問仮想グループ440の情報および現在の登録した訪問ハブ450に関する情報を含んでもよい。
【0083】
このとき、端末410が移動した仮想グループ(ここでは、訪問仮想グループ440)に関する情報はホーム仮想グループ420のホームハブ430にのみ送信され、全体仮想グループのハブに送信される必要がない。
【0084】
また、訪問仮想グループ440を除いた他訪問仮想グループ460から端末410に対するコンテンツ要請メッセージは、ホームハブ430にのみ送信され(S405)、他仮想グループ460のハブ470には送信される必要がない。また、ホームハブ430は、訪問仮想グループ440を除いた他訪問仮想グループ460(より正確にはハブ470)から端末410に対するコンテンツ(Domain2/Hoon/fun.doc)要請メッセージを受信した場合、端末410にコンテンツ要請を通知してもよい(S407)。
【0085】
本発明の一実施形態によれば、以上のような手続きによってコンテンツを含む端末410の移動時に他仮想グループ460からのデータ要請メッセージに対する最適のルーティングを支援することができる。
【0086】
図5は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおける端末の制御の流れを示す図である。
【0087】
図5に示すように、端末はホーム仮想グループを管理するホームハブに端末が移動した訪問仮想グループを管理する訪問ハブを含む訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請する(S510)。
【0088】
端末は要請に応答して受信された、訪問仮想グループのネットワークに関する情報を用いてマッピングテーブルを構成する(S520)。
【0089】
訪問仮想グループのネットワークに関する情報は、訪問仮想グループを管理する訪問ハブおよび訪問ハブが管理する少なくとも1つのアクセスポイントに関する情報を含んでもよい。
【0090】
端末はマッピングテーブルに訪問仮想グループのネットワークに関する情報があるかを確認し(S530)、もし、マッピングテーブルに訪問仮想グループのネットワークに関する情報があれば、マッピングテーブルに基づいて訪問仮想グループに臨時登録を行う(S560)。
【0091】
ステップS560において、訪問仮想グループのネットワークに関する情報は、例えば、該当の端末が接続される訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイント名(SSID)および該当のアクセスポイントを管理する訪問ハブに関する情報であってもよい。
【0092】
臨時登録の後、端末は訪問仮想グループの訪問ハブとコンテンツを共有し(S570)、ホームハブに訪問仮想グループと関連した情報を送信する(S580)。
【0093】
もし、ステップS530において、マッピングテーブルに訪問仮想グループのネットワークに関する情報がなければ、端末はホームハブに訪問ハブに関する情報を要請し(S540)、訪問ハブに関する情報を受信(S550)した後、ステップS560以下のステップを行なってもよい。
【0094】
実施形態によっては、訪問仮想グループに移動した端末が訪問仮想グループに所属した端末を直接認知してもよい。
【0095】
この場合、訪問仮想グループに移動した端末は、直接に訪問仮想グループの端末にアクセスポイントおよび訪問ハブに関する情報などのような訪問仮想グループのネットワークに関する情報を要請してもよい。
【0096】
したがって、訪問仮想グループに移動した端末は、訪問仮想グループのネットワークに関する情報に基づいてマッピングテーブルを構成するステップがなくても訪問仮想グループに臨時登録を行なうことができる。
【0097】
ここで、ホームハブは、仮想グループ内の少なくとも1つのアクセスポイントを含む通信環境情報を認識するのに困難が伴う場合がある。したがって、上述したように端末は、ホームハブとの連係を行なうとき、ホームハブにホーム仮想グループのネットワークから受信したホーム仮想グループのネットワークの識別子を提供してもよい。このような端末とハブ間の動作に対しは図6を参照して詳細に説明する。
【0098】
図6は、本発明の一実施形態に係る端末とホームハブと訪問ハブとの間の動作の流れを示す図である。
【0099】
図6に示すように、ホーム仮想グループの各端末610、620はホーム仮想グループのネットワークからホーム仮想グループのネットワークの識別子を獲得してもよい(S601)。ここで、ホーム仮想グループのネットワークは、例えば、ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイント630、640を含んでもよく、ホーム仮想グループのネットワークの識別子は、例えば、少なくとも1つのアクセスポイント630、640のSSIDおよびMACアドレスを含んでもよい。
【0100】
各端末610、620は、ホームハブ650と連係を行い(S603)、ホーム仮想グループのネットワークの識別子(アクセスポイント630、640のSSIDおよびMACアドレス)をホームハブ650に送信する(S605)。
【0101】
ホームハブ650は、訪問ハブ660または他仮想グループを管理するハブと各仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを相互に交換してもよい(S607)。
【0102】
すなわち、ホームハブ650と訪問ハブ660は、訪問仮想グループの外部に位置したホームハブ650によって管理されるホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイント630、640に対するアクセスポイントリストと、訪問仮想グループを管理する訪問ハブ660によって管理される訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストを相互に交換してもよい。
【0103】
ホームハブ650は、交換によって獲得した訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントリストに基づいて、上述したようにハブリストテーブルを構成してもよい(S609)。また、ホームハブが構成するハブリストテーブルには、もちろん、ホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストの内容も含んでもよい。
【0104】
図7は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブの制御の流れを示す図である。
【0105】
図7に示すように、コンテンツ共有のための仮想グループにおける訪問ハブは、外部の仮想グループから訪問仮想グループに移動した端末に対する臨時登録を行い(S710)、臨時登録された端末とコンテンツを共有する(S720)。
【0106】
また、訪問ハブは、図6に基づいて説明した通りに、訪問仮想グループの外部に位置したホームハブによって管理されるホーム仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストと、訪問仮想グループを管理する訪問ハブによって管理される訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストとを相互に交換してもよい。
【0107】
訪問ハブは、交換によってホーム仮想グループのネットワークに属するアクセスポイントリストを獲得し、ホームハブと相互に交換したそれぞれのハブが管理する仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストに基づいてハブリストテーブルを構成してもよい。
【0108】
また、訪問ハブが構成するハブリストテーブルには、もちろん訪問仮想グループのネットワークに属する少なくとも1つのアクセスポイントに対するアクセスポイントリストの内容を含んでもよい。
【0109】
ここで、訪問ハブが構成するハブリストテーブルは訪問仮想グループ名、訪問仮想グループを管理する訪問ハブリストおよび訪問ハブに所属した少なくとも1つのアクセスポイントリストを含んでもよい。
【0110】
訪問ハブリストは訪問ハブ名および訪問ハブのIPアドレスを含み、少なくとも1つのアクセスポイントリストは訪問ハブに所属した少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含んでもよい。
【0111】
また、訪問ハブリストはホームハブ名およびホームハブのIPアドレスを含み、少なくとも1つのアクセスポイントリストはホームハブに所属した少なくとも1つのアクセスポイントのSSIDおよびMACアドレスを含んでもよい。
【0112】
ホームハブが構成するハブリストテーブルの場合にも同じ内容を含んでもよい。
【0113】
本発明に係る方法は、多様なコンピュータにより行われるプログラム命令に実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。前記コンピュータ読取可能な記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともできる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。
【0114】
上述したように、本発明は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【0115】
したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて決められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0116】
101,420 ホーム仮想グループ
103,430,650 ホームハブ
105,125,410 端末
121,440 訪問仮想グループ
123,450,660 訪問ハブ
125 端末
140 インターネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7