特許第5666504号(P5666504)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5666504
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】プッシュ式ポンプ
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/12 20060101AFI20150122BHJP
【FI】
   A47K5/12 A
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-121565(P2012-121565)
(22)【出願日】2012年5月29日
(65)【公開番号】特開2013-244318(P2013-244318A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2013年4月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】514116110
【氏名又は名称】▲徳▼晉(香港)控股有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100116159
【弁理士】
【氏名又は名称】玉城 信一
(72)【発明者】
【氏名】王 雅燦
【審査官】 小林 俊久
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3164656(JP,U)
【文献】 特開2002−086029(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3167280(JP,U)
【文献】 特開2011−042382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 5/12
B05B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結キャップと、及び該連結キャップに連結する押し圧ヘッド部と、
第1ろ過ネットと第2ろ過ネットとを具えるフィルター部と、
第1環状溝と第2環状溝とを形成してなり、かつ一端に該第1ろ過ネットを嵌着し、且つ該一端を該押し圧ヘッド部に嵌着するとともに、他端に該に第2ろ過ネットを嵌着するエアバルブと、
該エアバルブの第2環状溝内に嵌挿して該第2環状溝内に第1チャンバーを形成するとともに、該第2環状溝の内壁との間に第1隙間を形成する第1柱体と、第2柱体と、鍔部と、当止溝とによってなる、中空の管体の支持柱部材と、
第3環状溝と、第4環状溝とを形成するとともに、摺動自在で、かつ該支持柱部材の当止溝に当止する気密環を具え、該第4環状溝の上端と該エアバルブの第1環状溝の内壁との間に気体進入溝を形成し、かつ該第4環状溝の下端と該支持柱部材の鍔部との間に第2隙間を形成する第1ピストンと、及び第5環状溝と、該第2柱体に連結する第6環状溝を形成した第2ピストンと、を具えるピストン部と、
該支持柱部材の第1柱体の内壁に当止する当止部を一端に形成した第1桿体と、該第2ピストン内を貫通して該第6環状溝と該支持柱部材の第2柱体の中空部に至るように設ける第2桿体と、及び係合部とを具え、該係合部を介して該第1桿体と該第2桿体とが連結し、かつ該支持柱部材内に摺動自在に挿設して該第2柱体の内壁との間に第3隙間を形成する連結桿セットと、
該第2柱体の外周に嵌設し、一端が該支持柱部材の鍔部に当止する弾性体と、
内壁に該第1ピストンの第3環状溝を形成した部分が当接して該第1ピストンの往復運動に供し、かつ密閉された第2チャンバーが形成される第1シリンダーと、及び内壁に第2ピストンの第5環状溝を形成した部分が当接して該第2ピストンの往復運動に供し、かつ密閉された第3チャンバーが形成されるとともに、端に通過口が形成された第2シリンダーとを具え、該第1シリンダーと該第2シリンダーとの境界近傍の第1シリンダーの内底部該弾性体の他端が当止する環状チップを設けてなるシリンダー部と、
該第2シリンダーの通過口を形成する一端に当接するように設けるバルブ部と、を具えてなることを特徴とするプッシュ式ポンプ。
【請求項2】
前記バルブ部は、弾性を具える螺旋部を有し、上下方向に往復運動をして該通過口を開閉することを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項3】
前記第2シリンダーに吸引経路を形成して該バルブ部を該吸引経路内に設けるとともに、該バルブ部が弾性を具える螺旋部を有し、かつ一端に該通過口に当接する当止部を形成することを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項4】
前記フィルター部が第1端と第2端とを有する中空管を具え、該中空管を介して該フィルター部を該エアバルブに設けることを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項5】
前記フィルター部の該第1ろ過ネットの網目の口径を該第2ろ過ネットの網目の口径に比して狭くするか、もしくは等しくすることを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項6】
前記フィルター部の中空管に泡緩衝空間を設けることを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項7】
前記第1ろ過ネットもしくは該第2ろ過ネットを射出成型で形成することを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項8】
前記第1ろ過ネット及び/もしくは該第2ろ過ネットの網目が六角形に形成されることを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項9】
前記連結キャップの内壁に、該プッシュ式ポンプを取り付ける容器の口部に螺刻するねじ山に対応するねじ山を形成することを請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【請求項10】
前記第2シリンダーの通過口に吸入管を設けることを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液状洗剤など溶液を収納した容器に取り付けるプッシュ式ポンプに関し、特に該容器内の溶液を泡状にして吐出するプッシュ式ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄用の液状洗剤などを収納した一般の容器は、通常容器内の溶液を汲み出すための弾性プッシュ式のポンプを容器の頭部に有する。例えば、食器洗い、洗髪などで液状洗剤を泡状にして使用する場合には、一般に該弾性プッシュ式ポンプを利用して液状洗剤、もしくはシャンプーなどを汲み出し、両掌をすり合わせて泡状にする。
【0003】
但し、前述する従来の弾性プッシュポンプは、容器から汲み出す液状洗剤、もしくはシャンプーなどの量を制御することができない。よって、例えば食器を洗うための液状洗剤の使用量が必要以上であって、かつ十分にすすがなかった場合、食器に洗剤が容易に残留し、人体に対する傷害を構成する。シャンプーの場合も同様に、人体の頭皮に残留すると、頭皮に対する傷害を構成する。よって、容器から液体と気体とを汲み出して泡を形成するポンプであれば、使用量を容易に制御でき、かつ使用上便利である。よって、斯業においては係る泡を発生させて吐出させるプッシュ式ポンプの開発が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、液状洗剤などを収納した容器の頭部に設けるプッシュ式のポンプであって、容器内の液状洗剤などを汲み出す過程において泡を発生させて吐出することのできるプッシュ式ポンプを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明者は従来の技術に鑑み鋭意研究を重ねた結果、押し圧ヘッド部と、連結キャップと、フィルター部と、エアバルブと、支持柱部材と、ピストン部と、連結桿セットと、弾性体と、シリンダー部と、バルブ部とによってなり、液状洗剤などを収納した容器の頭部に取付けて、該容器内に収納した溶液などを汲み出すプッシュ式のポンプによって課題を解決できる点数に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
【0006】
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載するプッシュ式ポンプは、連結キャップと、及び該連結キャップに連結する押し圧ヘッド部と、
第1ろ過ネットと第2ろ過ネットとを具えるフィルター部と、
第1環状溝と第2環状溝とを形成してなり、かつ一端に該第1ろ過ネットを嵌着し、且つ該一端を該押し圧ヘッド部に嵌着するとともに、他端に該に第2ろ過ネットを嵌着するエアバルブと、
該エアバルブの第2環状溝内に嵌挿して該第2環状溝内に第1チャンバーを形成するとともに、該第2環状溝の内壁との間に隙間を形成する第1柱体と、第2柱体と、鍔部と、当止溝とによってなる、中空の管体の支持柱部材と、
第3環状溝と、第4環状溝とを形成するとともに、摺動自在で、かつ該支持柱部材の当止溝に当止する気密環を具え、該第4環状溝の上端と該エアバルブの第1環状溝の内壁との間に気体進入溝を形成し、かつ該第4環状溝の下端と該支持柱部材の鍔部との間に第2隙間を形成する第1ピストンと、及び第5環状溝と、該第2柱体に連結する第6環状溝を形成した第2ピストンと、を具えるピストン部と、
該支持柱部材の第1柱体の内壁に当止する当止部を一端に形成した第1桿体と、該第2ピストン内を貫通して該第6環状溝と該支持柱部材の第2支持柱の中空部に至るように設ける第2桿体と、及び係合部とを具え、該係合部を介して該第1桿体と該第2桿体とが連結し、かつ該支持柱部材内に摺動自在に挿設して該第2柱体の内壁との間に第3隙間を形成する連結桿セットと、
該第2柱体の外周に嵌設し、一端が該支持柱部材の鍔部に当止する弾性体と、
内壁に該第1ピストンの第3環状溝を形成した部分が当接して該第1ピストンの往復運動に供し、かつ密閉された第2チャンバーが形成される第1シリンダーと、及び内壁に第2ピストンの第5環状溝を形成した部分が当接して該第2ピストンの往復運動に供し、かつ密閉された第3チャンバーが形成されるとともに、上端に通過口が形成された第2シリンダーとを具え、該第1シリンダーと該第2シリンダーとの間に環状チップ3を設けてなるシリンダー部と、
該第2シリンダーの通過口を形成する一端に当接するように設けるバルブ部と、を具えてなる。
【0007】
請求項2に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1におけるバルブ部が螺旋状を呈し、上下方向に往復運動をして該通過口を開閉する。
【0008】
請求項3に記載するプッシュ式ポンプは、 請求項1における第2シリンダーに吸引経路を形成して該バルブ部を該吸引経路内に設けるとともに、該バルブ部が弾性を具える螺旋部を有し、かつ一端に該通過口に当接する当止部を形成する。
【0009】
請求項4に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1におけるフィルター部が第1端と第2端とを有する中空管を具え、該中空管を介して該フィルター部を該バルブ部に設ける。
【0010】
請求項5に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1におけるフィルター部の該第1ろ過ネットの網目の口径を該第2ろ過ネットの網目の口径に比して狭くするか、もしくは等しくする。
【0011】
請求項6に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1におけるフィルター部の中空管に泡緩衝空間を設ける。
【0012】
請求項7に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1における第1ろ過ネットもしくは該第2ろ過ネットを射出成型で形成する。
【0013】
請求項8に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1における第1ろ過ネット及び/もしくは該第2ろ過ネットの網目が六角形に形成される。
【0014】
請求項9に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1における連結キャップの内壁に、該プッシュ式ポンプを取り付ける容器の口部に螺刻するねじ山に対応するねじ山を形成する。
【0015】
請求項10に記載するプッシュ式ポンプは、請求項1における第2シリンダーの通過口に吸入管を設けることを特徴とする請求項1に記載のプッシュ式ポンプ。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この発明によるプッシュ式ポンプの分解図である。
図2図1に開示するプッシュ式ポンプの一部切り欠き断面図である。
図3】この発明によるプッシュ式ポンプの断面図である。
図4図4に開示するプッシュ式ポンプの動作を示した説明図である。
図5】この発明における第1ろ過ネット、もしくは第2ろ過ネットの実施の形態を示した説明図である。
図5A図5に開示するろ過ネットの局部拡大図である。
図6】他の実施の形態によるプッシュ式ポンプの動作を示した説明図である。
図7】その他の実施の形態によるプッシュ式ポンプの動作を示した説明図である。
図8】別の実施の形態によるプッシュ式ポンプの動作を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明は、 液状洗剤など溶液を収納した容器に取り付けるプッシュ式ポンプであって、即ち、液状洗剤などを収納した容器の頭部に設け、容器内の液状洗剤などを汲み出す過程において泡を発生させて吐出することのできるプッシュ式ポンプを提供するものであって、押し圧ヘッド部と、連結キャップと、フィルター部と、エアバルブと、支持柱部材と、ピストン部と、連結桿セットと、弾性体と、シリンダー部と、バルブ部とによって構成する。その泡を形成する技術は、液体と気体との混合に基づく原理、もしくは作用を応用したものである。かかる原理は当業者の周知するものであるので、説明を割愛し、本発明による装置の構造と特徴について、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして以下に詳述する。
【実施例】
【0018】
図1は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の分解図である。図面に開示するように、押し圧ヘッド部1と、連結キャップ2と、フィルター部3と、エアバルブ4と、支持柱部材5と、ピストン部6と、連結桿セット7と、弾性体8と、シリンダー部9と、バルブ部10とによってなる。
【0019】
押し圧ヘッド部1には、泡の出るノズル11を形成する。連結キャップ2は押し圧ヘッド部1と連結する。また、連結キャップ2の内壁に螺刻する。該連結キャップ2の内壁のねじ山は、プッシュ式ポンプ100を取り付ける容器の口部に螺刻するねじ山に対応する
【0020】
フィルター部3は、第1ろ過ネット32と、第2ろ過ネット33とを含む。エアバルブ4は、外周に第1環状溝41と、第2環状溝42とを形成し、一端に第1ろ過ネット32を嵌着し、且つ該一端を押し圧ヘッド部1に嵌着する。エアバルブ4の他端には。図8の断面図に開示するように第2ろ過ネット33を嵌着する。
【0021】
もしくは、図1に開示するように、フィルター部3は、第1端311と第2端312とを有する中空管31をさらに具えてもよい。この場合、第1ろ過ネットは32中空管31の第1端311に設け、第2ろ過ネット33は第2端312に設けるとともに、中空管31をエアバルブ4内に設ける。かかる実施形態の変更は後述する。
【0022】
支持柱部材5は中空の管体であって、第1柱体51と、第2柱体52と、鍔部53と、当止溝54とによってなる。
【0023】
図2は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の実施の形態における一部断面図である。図面に開示するように第1柱体51は、エアバルブ4の第2環状溝42内に嵌挿し、且つ第2環状溝42内に第1チャンバー40を形成する。第1柱体51は、直径を第2環状溝42の内径より短くする。よって、第1柱体51の外周面と第2環状溝42との間に第1隙間50が形成される。
【0024】
ピストン部6は中空の環状体である第1ピストン61と、第2ピストン62とを有する。第1ピストン61には第3環状溝611と、第4環状溝612とを形成し、さらに気密環613を具える。第4環状溝612の上端6121とエアバルブ4の第1環状溝41の内壁との間には、気体進入溝411を形成する。また、第4環状溝612の下端6122と支持柱部材5の鍔部53との間には第2隙間60を形成する。気密環613は摺動自在で、かつ支持柱部材5の当止溝54に当止するように設ける。
【0025】
第2ピストン62は、第5環状溝621と、第6環状溝622と形成する。また第2ピストンは第6環状溝622が第2柱体52と連結する。
【0026】
連結桿セット7は 支持柱部材5内に摺動自在に挿設する。 連結桿セット7は第1桿体71と、第2桿体72と、係合部73とによってなる。第1桿体71は係合部73によって第2桿体72と連結する。第1桿体71の一端には当止部711を形成し、当止部711は支持柱部材5の第1柱体51の内壁に当止する。
【0027】
第2桿体72は、第2ピストン62内に摺動自在で、かつ第2ピストン62内を貫通して、第6環状溝622と支持柱部材5の第2柱体52の中空部に至るように設ける。
【0028】
連結桿セット7は直径を第2柱体52の内径より短くする。よって、連結桿セット7と第2柱体52の内壁との間に第3隙間70が形成される。
【0029】
図3は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の一部断面図である。図面に開示するように、弾性体8は第2柱体52の外周に嵌設する。この場合、弾性体8の一端が支持柱部材5の鍔部53に当止する。
【0030】
シリンダー部9は連結キャップ2と連結する。シリンダー部9は第1シリンダー91と、第2シリンダー92とを具え、第1シリンダー91と第2シリンダー92との間には、ドーナッツ状の環状チップ93を設ける。この環状チップ93に弾性体8の他端が当止する。
【0031】
第1シリンダー91は第2シリンダー92より大きく、第1シリンダー91の内壁には第1ピストン61の第3環状溝611を形成した部分が当接して、第1ピストン61が往復運動をする。よって、第1シリンダー91には密閉された第2チャンバー80が形成される。
【0032】
第2シリンダー92の内壁は、第2ピストン62の第5環状溝621を形成した部分が当接する。よって、第2シリンダー92には密閉された第3チャンバー90が形成される。
【0033】
バルブ部10は第2シリンダー92の通過口921を形成する一端に当接するように設ける。さらに、通過口921には、容器(図示しない)内に収納した溶液を汲み取る吸入管923を設ける。実施例におけるバルブ部10は螺旋状に形成し、往復運動をすることによってシリンダー部9の通過口921を開閉する。
【0034】
また、第2シリンダー92には、さらに吸引経路922を形成してバルブ部10を設けてもよい。バルブ部10は弾性を具える螺旋部101を有し、通過口921側の一端には、通過口921に当接する当止部102を形成する。第2シリンダー92の上端には通過孔103を形成する。
【0035】
図4は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の動作を示した説明図である。押し圧ヘッド部1を下方に押し圧すると、エアバルブ4と支持柱部材5とが連動して下方に移動する。但し、第1ピストン61と第2ピストン62は、第1ピストン61の第3環状溝611と第2ピストン62の第5環状溝621がそれぞれ第1シリンダー91と第2シリンダー92の内壁の壁面の摩擦力の作用を受けるため、動かず静止した状態を保つ。
【0036】
この場合、連結桿セット7の第2桿体72が、第1桿体71が継続して下降する運動を阻止し、第1桿体71の当止部711が第1柱体51の内壁から離れ、第4隙間7110が形成される。このため、第3チャンバー90内の溶液は第3隙間70と、第4隙間7110を通過して第1チャンバー40内に流れる。
【0037】
また、エアバルブ4の気体進入溝411が徐々に閉塞し、第1気密環613が支持柱部材5の当止溝54から徐々に離れ、このためシリンダー部9の第2チャンバー80内の気体が当止溝54を経て第1隙間50に向かい、さらに第1チャンバー40内に流れる。
【0038】
以上の動作によって、気体が押し圧ヘッド1の押し圧に下方にともない第1チャンバー40に流れて溶液と混合し、さらに該気液混合物がフィルター部3の第2ろ過ネット33と第1ろ過ネット32を通過して泡状になり、押し圧ヘッド1のノズル11から吐出する。
【0039】
押し圧ヘッド1への押し圧を開放すると、弾性体8の付勢力によって、支持柱部材5とエアバルブ4が上昇運動を行う。この場合、第1ピストン61の第3環状溝611と第2ピストン62の第5環状溝621とが、それぞれ第1シリンダー91と第2シリンダー92の内壁の摩擦力の作用を受けて動くことなく静止した状態を保つ。
【0040】
この場合、連結桿セット7内の第2桿体72の第1桿体71が継続して上昇する運動を阻止する。このため、第1桿体71の当止部711は第1柱体51の内壁に当止する。よって、第4隙間7110が閉塞して、エアバルブ4の気体進入溝411が徐々に開放し、気密環613が支持柱部材5の当止溝54に徐々に当止して密封する。
【0041】
支持柱部材5が止まることなく上昇運動をすると、第1ピストン61と、連結桿セット7と、第2ピストン62が連動して上昇運動を行い、第2チャンバー80と第3チャンバー90の体積が増大する。このため、外部の空気が気体進入溝411から吸入されて第2チャンバー80に流れ、かつ溶液がバルブ部10も吸入されて第3チャンバー90に流れて、次のポンプの動作に備える。
【0042】
ここで注意すべき点は、本発明において弾性体8を第2柱体52の外壁に嵌挿した点である。かかる構成によって、溶液が第2柱体52の内に形成された経路を通過するため、溶液に含有する化学物質と弾性体8とが接触することを防ぐことができる。このため、弾性体8の腐食を防ぐことができるのみならず、溶液も弾性体8による汚染を防ぐことができる。
【0043】
また、図5図5Aに開示するように実施の形態において、第1ろ過ネット32、もしくは第2ろ過ネット33は射出成型で製造し、中空の管体の両端に係止するように形成する。このため、ろ過ネットを加工する通常の工程において容易に脱落するという問題を改善することができる。
【0044】
さらにきめ細かい泡を得るためには、第1ろ過ネット32と、第2ろ過ネット33との網目321を六角形に形成してもよい。さらに、第1ろ過ネット32の網目の口径を第2ろ過ネット33の網目の口径に比して狭くするか、もしくは等しくする。また、フィルター部3の中空管31に泡緩衝空間313を設ける。このため、溶液と気体が口径の広い網目を有する第2ろ過ネット33を通過して泡状を形成し、泡緩衝空間313を通過する際に緩衝を受けて、さらに網目の口径が狭い第1ろ過ネット32を通過する。よって泡がさらに細かくなる。
【0045】
ここで特に説明しておくべき点は、図8に開示するように、第1ろ過ネット32と第2ろ過ネット33とをエアバルブ4に設けることができるという点である。かかる構成によれば、部材の点数を減少させることができる。しかしながら、実施の形態においてフィルター部3が中空管31を含む場合、第1ろ過ネット32と第2ろ過ネット33を中空管31に設ける方式は制限を受けるものではない。例えば図6に開示するように、中空管31の第1端311に、第1ろ過ネット32をノズル11側に設け、第2端312に第2ろ過ネット33を設ける場合は、第1ろ過ネット32がさらにノズル11に近接した部位に位置する。このため泡の流動する経路が短縮し、泡と空気の接触する時間が必要以上に長くなって泡の量が減少するといった現象の発生を低減させることができる。このため、泡のきめ細かさを維持することができる。
【0046】
または、図7に開示するように、中空管31の第1端311の中間の位置に第1ろ過ネット32を設け、第2端312の中間の位置に第2ろ過ネット33を設けてもよい。かかる構成によれば、溶液と気体とが第1チャンバー40からフィルター部に至ると、先に中空管31の第2端312から第2ろ過ネット33を通過して、さらに中空管31の第1端311からノズル11に流れる。かかる構成によれば、中空管31の第1端311に第1ろ過ネット32を設け、第2端312に第2ろ過ネット33を設ける構成とは異なる構成となり、泡の流動する経路の変化を多種類形成することができる。
【0047】
以上はこの発明の好ましい実施の形態であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、同業者のなしえる修正、訂正などであって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許の範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0048】
1 押し圧ヘッド部
10 バルブ部
100 プッシュ式ポンプ
101 螺旋部
102 当止部
103 通過孔
11 ノズル
2 連結キャップ
3 フィルター部
31 中空管
311 第1端
312 第2端
313 泡緩衝空間
32 第1ろ過ネット
321 網目
33 第2ろ過ネット
4 エアバルブ
40 第1チャンバー
411 気体進入溝
41 第1環状溝
42 第2環状溝
5 支持柱部材
50 第1隙間
51 第1柱体
52 第2柱体
53 鍔部
54 当止溝
6 ピストン部
60 第2隙間
61 第1ピストン
611 第3環状溝
612 第4環状溝
613 気密環
6121 上端
6122 下端
62 第2ピストン
621 第5環状溝
622 第6環状溝
7 連結桿セット
70 第3隙間
71 第1桿体
711 当止部
7110 第4隙間
72 第2桿体
73 係合部
8 弾性体
80 第2チャンバー
9 シリンダー部
90 第3チャンバー
91 第1シリンダー
92 第2シリンダー
921 通過口
923 吸入管
922 吸引経路
93 環状チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図5A
図6
図7
図8