【実施例】
【0018】
図1は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の分解図である。図面に開示するように、押し圧ヘッド部1と、連結キャップ2と、フィルター部3と、エアバルブ4と、支持柱部材5と、ピストン部6と、連結桿セット7と、弾性体8と、シリンダー部9と、バルブ部10とによってなる。
【0019】
押し圧ヘッド部1には、泡の出るノズル11を形成する。連結キャップ2は押し圧ヘッド部1と連結する。また、連結キャップ2の内壁に螺刻する。該連結キャップ2の内壁のねじ山は、プッシュ式ポンプ100を取り付ける容器の口部に螺刻するねじ山に対応する
【0020】
フィルター部3は、第1ろ過ネット32と、第2ろ過ネット33とを含む。エアバルブ4は、外周に第1環状溝41と、第2環状溝42とを形成し、一端に第1ろ過ネット32を嵌着し、且つ該一端を押し圧ヘッド部1に嵌着する。エアバルブ4の他端には。
図8の断面図に開示するように第2ろ過ネット33を嵌着する。
【0021】
もしくは、
図1に開示するように、フィルター部3は、第1端311と第2端312とを有する中空管31をさらに具えてもよい。この場合、第1ろ過ネットは32中空管31の第1端311に設け、第2ろ過ネット33は第2端312に設けるとともに、中空管31をエアバルブ4内に設ける。かかる実施形態の変更は後述する。
【0022】
支持柱部材5は中空の管体であって、第1柱体51と、第2柱体52と、鍔部53と、当止溝54とによってなる。
【0023】
図2は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の実施の形態における一部断面図である。図面に開示するように第1柱体51は、エアバルブ4の第2環状溝42内に嵌挿し、且つ第2環状溝42内に第1チャンバー40を形成する。第1柱体51は、直径を第2環状溝42の内径より短くする。よって、第1柱体51の外周面と第2環状溝42との間に第1隙間50が形成される。
【0024】
ピストン部6は中空の環状体である第1ピストン61と、第2ピストン62とを有する。第1ピストン61には第3環状溝611と、第4環状溝612とを形成し、さらに気密環613を具える。第4環状溝612の上端6121とエアバルブ4の第1環状溝41の内壁との間には、気体進入溝411を形成する。また、第4環状溝612の下端6122と支持柱部材5の鍔部53との間には第2隙間60を形成する。気密環613は摺動自在で、かつ支持柱部材5の当止溝54に当止するように設ける。
【0025】
第2ピストン62は、第5環状溝621と、第6環状溝622と形成する。また第2ピストンは第6環状溝622が第2柱体52と連結する。
【0026】
連結桿セット7は 支持柱部材5内に摺動自在に挿設する。 連結桿セット7は第1桿体71と、第2桿体72と、係合部73とによってなる。第1桿体71は係合部73によって第2桿体72と連結する。第1桿体71の一端には当止部711を形成し、当止部711は支持柱部材5の第1柱体51の内壁に当止する。
【0027】
第2桿体72は、第2ピストン62内に摺動自在で、かつ第2ピストン62内を貫通して、第6環状溝622と支持柱部材5の第2柱体52の中空部に至るように設ける。
【0028】
連結桿セット7は直径を第2柱体52の内径より短くする。よって、連結桿セット7と第2柱体52の内壁との間に第3隙間70が形成される。
【0029】
図3は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の一部断面図である。図面に開示するように、弾性体8は第2柱体52の外周に嵌設する。この場合、弾性体8の一端が支持柱部材5の鍔部53に当止する。
【0030】
シリンダー部9は連結キャップ2と連結する。シリンダー部9は第1シリンダー91と、第2シリンダー92とを具え、第1シリンダー91と第2シリンダー92との間には、ドーナッツ状の環状チップ93を設ける。この環状チップ93に弾性体8の他端が当止する。
【0031】
第1シリンダー91は第2シリンダー92より大きく、第1シリンダー91の内壁には第1ピストン61の第3環状溝611を形成した部分が当接して、第1ピストン61が往復運動をする。よって、第1シリンダー91には密閉された第2チャンバー80が形成される。
【0032】
第2シリンダー92の内壁は、第2ピストン62の第5環状溝621を形成した部分が当接する。よって、第2シリンダー92には密閉された第3チャンバー90が形成される。
【0033】
バルブ部10は第2シリンダー92の通過口921を形成する一端に当接するように設ける。さらに、通過口921には、容器(図示しない)内に収納した溶液を汲み取る吸入管923を設ける。実施例におけるバルブ部10は螺旋状に形成し、往復運動をすることによってシリンダー部9の通過口921を開閉する。
【0034】
また、第2シリンダー92には、さらに吸引経路922を形成してバルブ部10を設けてもよい。バルブ部10は弾性を具える螺旋部101を有し、通過口921側の一端には、通過口921に当接する当止部102を形成する。第2シリンダー92の上端には通過孔103を形成する。
【0035】
図4は、この発明によるプッシュ式ポンプ100の動作を示した説明図である。押し圧ヘッド部1を下方に押し圧すると、エアバルブ4と支持柱部材5とが連動して下方に移動する。但し、第1ピストン61と第2ピストン62は、第1ピストン61の第3環状溝611と第2ピストン62の第5環状溝621がそれぞれ第1シリンダー91と第2シリンダー92の内壁の壁面の摩擦力の作用を受けるため、動かず静止した状態を保つ。
【0036】
この場合、連結桿セット7の第2桿体72が、第1桿体71が継続して下降する運動を阻止し、第1桿体71の当止部711が第1柱体51の内壁から離れ、第4隙間7110が形成される。このため、第3チャンバー90内の溶液は第3隙間70と、第4隙間7110を通過して第1チャンバー40内に流れる。
【0037】
また、エアバルブ4の気体進入溝411が徐々に閉塞し、第1気密環613が支持柱部材5の当止溝54から徐々に離れ、このためシリンダー部9の第2チャンバー80内の気体が当止溝54を経て第1隙間50に向かい、さらに第1チャンバー40内に流れる。
【0038】
以上の動作によって、気体が押し圧ヘッド1の押し圧に下方にともない第1チャンバー40に流れて溶液と混合し、さらに該気液混合物がフィルター部3の第2ろ過ネット33と第1ろ過ネット32を通過して泡状になり、押し圧ヘッド1のノズル11から吐出する。
【0039】
押し圧ヘッド1への押し圧を開放すると、弾性体8の付勢力によって、支持柱部材5とエアバルブ4が上昇運動を行う。この場合、第1ピストン61の第3環状溝611と第2ピストン62の第5環状溝621とが、それぞれ第1シリンダー91と第2シリンダー92の内壁の摩擦力の作用を受けて動くことなく静止した状態を保つ。
【0040】
この場合、連結桿セット7内の第2桿体72の第1桿体71が継続して上昇する運動を阻止する。このため、第1桿体71の当止部711は第1柱体51の内壁に当止する。よって、第4隙間7110が閉塞して、エアバルブ4の気体進入溝411が徐々に開放し、気密環613が支持柱部材5の当止溝54に徐々に当止して密封する。
【0041】
支持柱部材5が止まることなく上昇運動をすると、第1ピストン61と、連結桿セット7と、第2ピストン62が連動して上昇運動を行い、第2チャンバー80と第3チャンバー90の体積が増大する。このため、外部の空気が気体進入溝411から吸入されて第2チャンバー80に流れ、かつ溶液がバルブ部10も吸入されて第3チャンバー90に流れて、次のポンプの動作に備える。
【0042】
ここで注意すべき点は、本発明において弾性体8を第2柱体52の外壁に嵌挿した点である。かかる構成によって、溶液が第2柱体52の内に形成された経路を通過するため、溶液に含有する化学物質と弾性体8とが接触することを防ぐことができる。このため、弾性体8の腐食を防ぐことができるのみならず、溶液も弾性体8による汚染を防ぐことができる。
【0043】
また、
図5、
図5Aに開示するように実施の形態において、第1ろ過ネット32、もしくは第2ろ過ネット33は射出成型で製造し、中空の管体の両端に係止するように形成する。このため、ろ過ネットを加工する通常の工程において容易に脱落するという問題を改善することができる。
【0044】
さらにきめ細かい泡を得るためには、第1ろ過ネット32と、第2ろ過ネット33との網目321を六角形に形成してもよい。さらに、第1ろ過ネット32の網目の口径を第2ろ過ネット33の網目の口径に比して狭くするか、もしくは等しくする。また、フィルター部3の中空管31に泡緩衝空間313を設ける。このため、溶液と気体が口径の広い網目を有する第2ろ過ネット33を通過して泡状を形成し、泡緩衝空間313を通過する際に緩衝を受けて、さらに網目の口径が狭い第1ろ過ネット32を通過する。よって泡がさらに細かくなる。
【0045】
ここで特に説明しておくべき点は、
図8に開示するように、第1ろ過ネット32と第2ろ過ネット33とをエアバルブ4に設けることができるという点である。かかる構成によれば、部材の点数を減少させることができる。しかしながら、実施の形態においてフィルター部3が中空管31を含む場合、第1ろ過ネット32と第2ろ過ネット33を中空管31に設ける方式は制限を受けるものではない。例えば
図6に開示するように、中空管31の第1端311に、第1ろ過ネット32をノズル11側に設け、第2端312に第2ろ過ネット33を設ける場合は、第1ろ過ネット32がさらにノズル11に近接した部位に位置する。このため泡の流動する経路が短縮し、泡と空気の接触する時間が必要以上に長くなって泡の量が減少するといった現象の発生を低減させることができる。このため、泡のきめ細かさを維持することができる。
【0046】
または、
図7に開示するように、中空管31の第1端311の中間の位置に第1ろ過ネット32を設け、第2端312の中間の位置に第2ろ過ネット33を設けてもよい。かかる構成によれば、溶液と気体とが第1チャンバー40からフィルター部に至ると、先に中空管31の第2端312から第2ろ過ネット33を通過して、さらに中空管31の第1端311からノズル11に流れる。かかる構成によれば、中空管31の第1端311に第1ろ過ネット32を設け、第2端312に第2ろ過ネット33を設ける構成とは異なる構成となり、泡の流動する経路の変化を多種類形成することができる。
【0047】
以上はこの発明の好ましい実施の形態であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、同業者のなしえる修正、訂正などであって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許の範囲に属するものとする。