特許第5666582号(P5666582)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲーの特許一覧

特許5666582流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体
<>
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000002
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000003
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000004
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000005
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000006
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000007
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000008
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000009
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000010
  • 特許5666582-流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5666582
(24)【登録日】2014年12月19日
(45)【発行日】2015年2月12日
(54)【発明の名称】流体自動車両ブレーキ装置用の補償タンクおよびマスタシリンダで造られた組立体
(51)【国際特許分類】
   B60T 11/22 20060101AFI20150122BHJP
   F16B 19/00 20060101ALI20150122BHJP
【FI】
   B60T11/22 B
   F16B19/00 B
   F16B19/00 A
   F16B19/00 E
   F16B19/00 D
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-522064(P2012-522064)
(86)(22)【出願日】2010年7月1日
(65)【公表番号】特表2013-500194(P2013-500194A)
(43)【公表日】2013年1月7日
(86)【国際出願番号】EP2010059349
(87)【国際公開番号】WO2011012398
(87)【国際公開日】20110203
【審査請求日】2013年6月28日
(31)【優先権主張番号】102009034626.0
(32)【優先日】2009年7月27日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】500030596
【氏名又は名称】コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100159651
【弁理士】
【氏名又は名称】高倉 成男
(74)【代理人】
【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100119976
【弁理士】
【氏名又は名称】幸長 保次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(74)【代理人】
【識別番号】100134290
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 将訓
(72)【発明者】
【氏名】シリヒト、シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】タントラー、ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ノイマン、ハンス−イェルゲン
【審査官】 塚原 一久
(56)【参考文献】
【文献】 独国特許出願公開第102007041500(DE,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第00994262(EP,A1)
【文献】 米国特許第05946914(US,A)
【文献】 特開2002−139014(JP,A)
【文献】 特開2001−263320(JP,A)
【文献】 実開昭55−142367(JP,U)
【文献】 特開平09−286318(JP,A)
【文献】 特開2003−335236(JP,A)
【文献】 特開平08−312613(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 10/00−11/34
F16B 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体自動車両ブレーキ装置用の補償容器(1)およびマスタシリンダ(2)を有する組立体であって、補償容器(1)は、それぞれ開口(5、6)を有する2つの固定するラグ(3、4)を有し、開口(5、6)は、マスタシリンダ(2)内の開口(7)と整列され、さらに補償容器(1)は、固定するピン(9;10;11;12;13;14;16;36)を用いて取外し可能な接続経由で固定され、それは整列した開口(5、6、7)を介して延びるものであり、提供された固定するピン(9;10;11;12;13;14;16;36)は、プラスチックで造られており、固定するラグ(3、4)の1つに対して停止する目的のために、第1の端(17、37)で、ヘッドフランジ(18、38)を有し、さらに、固定するピン(9;10;11;12;13;14;16;36)の設置方向に対して、固定するラグ(3、4)における開口(5、6)の少なくとも1つと、積極的に自らが相互に作用し、取外し可能な接続が、ツールなしで、かつ、固定するピン(9;10;11;12;13;14;16;36)の軸方向移動だけで、開口(5、6、7)を介して固定することができることを特徴とする組立体。
【請求項2】
固定するピン(9;10;11;12;13)は、1つまたはそれ以上のラッチ要素(21;22;23;24;28)を有し、開口(5、6)の少なくとも1つと確実に相互に接触することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項3】
固定するラグ(3、4)における開口(5、6)は、それぞれ、内部側面における凹部(19、20)を有し、その凹部内に、固定するピン(9)における1つまたはそれ以上のラッチ突起部(21)が、それの設置後に係合することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項4】
固定するピン(10;11;12)は、その第2の端(27)で、1つまたはそれ以上の弾力性のラッチアーム(22;23;24)であって、その設置後に固定するラグ(3、4)の1つに係合するものを有することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項5】
ラッチアーム(22)は、それらが設置および取外しの間に、ともに弾性的に押圧されるように、設計されることを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項6】
固定するピン(13)は、その第2の端(27)で、弾力性のらせんのラッチ要素(28)を有することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項7】
固定するピン(9;10;11;12;13)は、中央の区域(29)内のマスタシリンダ(2)における開口(7)内に押込むための手段を有することを特徴とする請求項1〜のうちの1項記載の組立体。
【請求項8】
固定するピン(9;10;11;12;13)は、中央の区域(29)内に凸状部を備えており、さらに軸方向に方向付けされたスロットを有することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項9】
固定するピン(9;10;11;12;13)が、中央の区域(29)内に突出部(30)を有することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項10】
固定するピン(14)は、その第2の端(27)で、固定するラグ(3、4)における開口(5、6)に押込むことができるモミの木形のプロフィール(31)を有することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項11】
固定するラグ(3、4)における開口(5、6)において補完的なプロフィール(34;35)と相互に接触する固定するピン(16)が、それの第2の端(27)で、モミの木形のプロフィール(33)を有することを特徴とする請求項記載の組立体。
【請求項12】
提供される固定するピン(9;10;11;12;13;14;16)は、補償容器(1)より硬いプラスチックから造られることを特徴とする、先行する請求項のうちの1項記載の組立体。
【請求項13】
提供される固定するピン(9;10;11;12;13;14;16)は、ガラス強化されたポリアミドから造られることを特徴とする、先行する請求項のうちの1項記載の組立体。
【請求項14】
流体自動車両ブレーキ装置用の補償容器(1)およびマスタシリンダ(2)を有し、補償容器(1)は、それぞれ開口(5、6)を備えた2つの固定するラグ(3、4)を有し、この開口(5、6)は、マスタシリンダ(2)内において開口(7)と整列され、さらに、補償容器(1)は、整列された開口(5、6、7)を介して延びる、固定するピン(36)を用いて取外し可能な接続経由で固定されてなり、固定するピン(36)は、第1の端(37)で、固定するラグ(3、4)の1つに対して、かつ、ヘッドフランジ上に停止する目的で、ヘッドフランジ(38)を有し、かつ、ヘッドフランジ(38)上で、2つの弾力のある突出部(39)を有する、設置後に固定するラグ(3、4)の外部側で、凹部(40、41)に係合することを特徴とする組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流体自動車両ブレーキ装置用の補償容器およびマスタシリンダを有する組立体に関し、この補償容器は、それぞれ開口を有する2つの固定するラグ3、4を有し、その開口は、マスタシリンダにおける開口と整列(in alignment with)され、さらに、補償容器は、固定するピンによる取外し可能な接続によって固定され、固定するピンは、整列された開口を介して延びる。
【背景技術】
【0002】
この種の組立体は、例えば、ドイツ特許DE10047325A1から知られている。そこから知られた、固定するピンは、角度づけられたピンとして提供され、かつ、固定するラグに接続されたスプリングストリップにロックすることができる突起部を有する。この提供される角度づけられたピンは、一般にステンレススチールから造られる。固定するラグからの取外しは、ツールの支援によって達成され、さらに、このことは、特にエンジンルームにおける組立体用の常に減少する量を考慮して、不利とみなされる。さらに、スプリングストリップの高価な生産は、不利にみなされる。同時に、重量に関して最適化される車両部品用の要求がある。
【0003】
補償容器を固定する他の方法は、ねじによるマスタシリンダに補償容器を接続することを思い描く。この目的のために、マスタシリンダにおけるねじ山(thread)の高価な生産は必要である。
【発明の概要】
【0004】
これらの事項において改善され、同時に、重量に関して最適化されるデザインを有する補償容器、およびマスタシリンダを有する組立体を提供することは、この発明の目的である。
【0005】
この発明によれば、その目的は、提供された固定するピンがプラスチックで造られており、固定するラグにおける開口の少なくとも一方と、積極的に自らが(positively)、または、そのままで(non-positively)、相互に作用する(interact)という事実によって達成される。結果として、その組立体は、生産することが簡単であり、ツールなしで部分的に組み立てられる間に、最適の重量のために設計することができる。
【0006】
設置の間に、位置決めを単純化するために、固定するピンは、好ましくは、固定するラグのうちの1つに対して停止する目的で、第1の端にヘッドフランジを有する。それは特に、ここで、固定するピンおよび固定するラグは、その設置が、両側面から、すなわち、両方の固定するラグから起こることができるように設計される場合には、有利である。
【0007】
固定するピンは、好ましくは、1つまたはそれ以上のラッチ部品を有しており、それは、開口の少なくとも1つと、確実に相互に接触する。固定するピンの製造の間に、ラッチ要素(latching element)が、単純なやり方で提供することができることは、有利である。付加的な機械加工は、一般的に不必要である。
【0008】
この発明の有利な実施例は、固定するラグにおける開口が、それぞれ、内側側面に凹部を有し、その凹部の中に、固定するピン上の1つまたはそれ以上のラッチ突起部が、それの設置後に係合することを意図する。
【0009】
他の有利な実施例は、固定するピンが、それの第2の端で、1つまたはそれ以上の弾力性のラッチアームであって、それはその設置後に固定ラグの1つに係合するものを有することを意図する。
【0010】
それらが、設置と取外しの間に、ともに弾性的に押圧されるように、設計される場合には、それはここで有利である。
【0011】
他の有利な実施例においては、その第2の端で、弾力性のらせんのラッチ要素を有するために、提供が、固定するピンに対してさらになされる。
【0012】
中央の区域内のマスタシリンダにおける開口内に固定するピンのがたつきを防止するように押込めるための手段を有するために、提供が、好ましくは、固定するピンに対してなされることができる。
【0013】
有利な実施例は、固定するピンが、中央の区域内に凸部を備えており、さらに軸方向に位置づけられたスロットを有することを意図する。
【0014】
この発明の他の有利な実施例は、固定するピンが、中央の区域内に軸方向に位置づけられた突出部を有することを意図する。
【0015】
固定するピンおよび固定するラグの間の単純な確実でない接続が、固定するピンが、それの第2端で、ねじ、または、もみの木形状を有する場合に、固定するラグにおける開口に押込めることができる、
有利な実施例によれば、固定するピンは、代りに、それの第2の端で、固定するラグにおける開口における補完的なプロフィールと相互に接触する、ねじ、または、もみの木形状を有することができる。
【0016】
提供される固定するピンは、好ましくは、補償容器よりも硬いプラスチックから造られる。固定するピンが、その設置の間、およびその可能性ある取外しの間に損傷されないことを保証することが、それによって可能である。
【0017】
有利な実施例は、提供される、固定するピンが、ガラス強化ポリアミドから造られることを意図する。しかしながら、他のプラスチック材料も、また、この発明の範囲内で使用することができる。
【0018】
上記の目的は、固定するピンが、固定するラグの1つに対して、およびヘッドフランジ上で停止する目的のためのヘッドフランジを、第1の端に有し、さらに、ヘッドフランジ上で、2つの弾力性のある突出部を有し、それは、設置後に固定するラグの外側部における凹部内に係合する。
【0019】
この発明のさらなる特徴、利点、および可能な適用は、例証となる実施例の以下の記述から、さらには実施例の詳細な図を示す図面の参照によって現われる。図のそれぞれは、高度に図式化され、さらに部分的に区分されており:
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】補償容器およびマスタシリンダを有する第1の例証となる実施例の発明による組立体の詳細を示す;
図2】補償容器およびマスタシリンダを有する第2の例証となる実施例の発明による組立体の詳細を示す;
図3】補償容器およびマスタシリンダを有する第3の例証となる実施例の発明による組立体の詳細を示す;
図4】補償容器およびマスタシリンダを有する第4の例証となる実施例の発明による組立体の詳細を示す;
図5】補償容器およびマスタシリンダを有する第5の例証となる実施例の発明による組立体の固定するピンを示す;
図6】正面図における図5によって固定するピンを示す;
図7】補償容器およびマスタシリンダを有する第6の例証となる実施例の発明による組立体の詳細を示す;
図8】補償容器およびマスタシリンダを有する第7の例証となる実施例の発明による組立体の固定するピンを示す;
図9】補償容器およびマスタシリンダを有する第8の例証となる実施例の発明による組立体の固定するピンを示す、そして
図10】補償容器およびマスタシリンダを有する第9の例証となる実施例の発明による組立体の固定するピンを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1〜10は、流体自動車両ブレーキ装置のための補償容器1およびマスタシリンダ2を有する発明による組立体の概略的に例証となる実施例を示し、その構成および動作は、基本的に知られている。マスタシリンダ2上に補償容器1の設置の後、前記補償容器の接続スタブ(図示せず)は、マスタシリンダ2の対応する接続開口内に収容され、既知のやり方でマスタシリンダ2の圧力空間に補償容器1の圧力媒体チャンバを接続する。
【0022】
マスタシリンダ2に対する取外し可能な接続については、補償容器1は、それぞれ開口5、6を備えた2つの固定するラグ3、4を有する。マスタシリンダ2における補償容器1の設置後、これらの開口5、6は、マスタシリンダ2内の開口7と整列される。固定するために、プラスチックで造られた固定するピン9、10、11、12、13、14、15、16、36が提供され、それは、整列された開口5、6、7を通して延びる。マスタシリンダラグ8の領域においては、マスタシリンダ2内の開口7は、スルーホールとして提供され、それはマスタシリンダ2の容器接続(図示せす)間に延びる。
【0023】
以下に記述されたすべての例証となる実施例に共通のことは、提供された固定するピン9、10、11、12、13、14、15、16、36は、補償容器1よりも硬いプラスチックから造られるという事実である。それによって、固定するピン9〜16が、その設置、およびその可能な取外しの間に、損傷されないことを保証することが、可能である。例えば、提供された固定するピン9〜16、36は、他のプラスチック材料を、この発明の範囲内で使用することができるが、ガラス強化されたポリアミドから造ることができる。
【0024】
固定するピン9〜16の設置を単純化し、さらには、それをツールの支援なしで可能にするために、そして、重量の点から最適化される組立体を得るために、それぞれの例証となる実施例において提供された固定するピン9〜16、36は、プラスチックで造られ、かつ、開口5、6の少なくとも一方と、さらには固定するラグ3、4と、積極的に自らが、または、そのままで相互に作用する。
【0025】
設置の間に位置合せを単純化するために、固定するピン9〜16、36は、固定するラグ3、4のうちの一方に対して停止する目的で第1の端17、37でヘッドフランジ18、38を有する。可能な、固定するピン9〜16、36、およびその固定するラグ3、4は、設置が、両側面から、すなわち、両方の固定するラグ3、4から起こることができるように設計されている場合、それは特にここに有利である。
【0026】
図1〜6は、固定するピン9〜13が1つまたはそれ以上のラッチ要素を有する5つの例証となる実施例を示し、固定するラグ3、4における開口5、6の少なくとも1つと確実に、相互に接触する。ラッチ要素は、固定するピン9〜13の製造の間に、単純なやり方で提供することができ、それによって、付加的な機械加工を省略することを可能にする。
【0027】
図1は、第1の例証となる実施例の発明による組立体の詳細を示す。理解できるように、固定するラグ3、4における開口5、6は、外部側における小さな径および内部側面の大きな直径によって、その開口5、6が段状の設計である結果で、それぞれ、内部側面に凹部19、20を有する。固定するピン9は、複数のラッチ突起部21を有し、これはその設置後に凹部19内に係合する。このラッチ突起部21は、それらが、開口5を介して設置の間に、変形することができるように寸法採りされる。
【0028】
固定するラグ3、4の両方は、それぞれ同一直径を備えた、段状の開口5、6を有し、両側面からの設置が可能である。
【0029】
図2〜4は、固定するピン10〜12が、それの第2の端27で、1つまたはそれ以上の弾性ラッチアーム22〜24であって、固定するピン10〜12の設置後に、固定するラグ3、4に係合することができるものを有する例証となる実施例を示す。
【0030】
図2は、第2の実施例を示す。固定するピン10は、2つのラッチアーム22を有し、これは、設置の間、および取外しの間に、有利に、ともに弾力的に押圧される。この目的のために、ラッチアーム22は、ほぼU字形に配置され、さらに、そのラッチアーム22は、それぞれ、2つのガイドベベル25、26を有する。図2から明らかなように、ガイドベベル25は、ラッチアーム22が、固定するピン10の設置の間に、ともに押圧されることを可能にし、さらに、ガイドベベル26は、それらが、それの取外しの間に、ともに押圧されることを可能にする。
【0031】
図3および4から理解できるように、第3および第4の例証となる実施例のラッチアーム23、24は、ラッチアーム23、24が設置の間に、ともに押圧される場合、固定するピン11、12が、ラッチアームの23、24の区域内により大径を有していないのと同様に、寸法採りされる。ラッチアーム23、24のデザインのために、固定するピン11および12は取外すことができない。
【0032】
図5および6は、第5の例証となる実施例を示し、その固定するピン13は、固定するピン13の単純な設置を保証するために、マスタシリンダ2における開口7の直径未満である端27の直径によって、第2の端27での弾性のあるらせんのラッチ要素28を有する。
【0033】
マスタシリンダ2内の開口7において考慮中の例証となる実施例の固定するピン9〜13のがたつきを防止するために、固定するピン9〜13用に、用意がなされ、中央の区域29における開口7内に押込むための手段を有するように、これらにおいて行なうことができる。例えば、図2に例証されるように、これらの手段は、軸方向に方向付けされた突出部30であることができる。
【0034】
代案として、固定するピン9〜13は、凸部を提供することができ、すなわち、中央の区分29内にアーチ形であることができる。この場合、軸方向に方向付けられたスロットは、マスタシリンダ2内の開口7を介して単純な設置が可能である。
【0035】
図7にしたがう第6の例証となる実施例は、固定するピン14および固定するラグ3、4間の確実でない接続を提供し、それは、固定するピン14が、その第2の端27で、開口5、6内に押込むことができるモミの木形のプロフィール31を有する場合、単純なやり方で達成することができる。
【0036】
図8および9によれば、それらは第7および第8の例証となる実施例を示し、固定するピン15、16は、その第2の端27で、固定するラグ3、4内の開口6内の補完的プロフィール34、35と相互に接触するねじ山、またはモミの木形のプロフィール32、33を有することができる。
【0037】
第9の例証となる実施例は、図10において示される。固定するピン36は、同様に、第1の端37で、固定するラグ3、4の一方に対して停止する目的でヘッドフランジ38を有する。しかしながら、上に記述された例証となる実施例とは対照的に、ヘッドフランジ38は、2つの弾力性のある突出部39であって、設置後に、固定するラグ3、4の外部側における凹部40、41内に確実に係合するものを有する。凹部40、41は、両方の固定するラグ3、4において提供されるので、設置は、両側面から起こることができる。
【0038】
開口5、6が、同一の直径を有する場合、両側面からの設置は、有利に可能である。この目的のために、例えば、図2において例証される固定するピン10は、開口5、6の領域内において一定の直径を有する。例証されるように、ヘッドフランジ18の後の、固定するピン10、11、12、14、15、16の段は、このように、絶対的に不可欠ではない。
【符号の説明】
【0039】
1 補償容器
2 マスタシリンダ
3 固定するラグ
4 固定するラグ
5 開口
6 開口
7 開口
8 マスタシリンダラグ
9 固定するピン
10 固定するピン
11 固定するピン
12 固定するピン
13 固定するピン
14 固定するピン
15 固定するピン
16 固定するピン
17 端
18 ヘッドフランジ
19 凹部
20 凹部
21 ラッチ突起部
22 ラッチ突起部
23 ラッチ突起部
24 ラッチ突起部
25 ガイドベベル
26 ガイドベベル
27 端
28 ラッチ要素
29 区域
30 突出部
31 プロフィール
32 プロフィール
33 プロフィール
34 プロフィール
35 プロフィール
36 固定するピン
37 端
38 ヘッドフランジ
39 突出部
40 凹部
41 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10