(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コンテンツデータに付与されたメタデータの一種である第一メタデータを、他のコンテンツ管理装置に送信し、送信した前記第一メタデータに関連するメタデータである第一関連メタデータを受信するメタデータ送受信部と、
前記メタデータ送受信部が受信した前記第一関連メタデータの取り込みの可否を判定する取込判定部と、
前記取込判定部により取り込み可と判定された前記第一関連メタデータを、前記第一メタデータに追加することにより、前記第一メタデータを更新するメタデータ編集部とを備え、
前記コンテンツデータは、画像データであり、
前記取込判定部は、前記第一メタデータに含まれ、少なくとも焦点距離情報を含む撮影情報と、前記第一関連メタデータに含まれる撮影情報とから、前記第一関連メタデータの取り込み可否を判定する
コンテンツ管理装置。
前記取込判定部は、さらに、前記第一メタデータに含まれる画像特徴量と前記第一関連メタデータに含まれる画像特徴量との間の距離が所定値以内の場合に、前記第一関連メタデータを取り込み可と判定する
請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
さらに、前記データ記憶部から前記コンテンツデータおよび前記メタデータを読み出し、前記コンテンツデータと共に読み出した前記メタデータを、前記第一メタデータとして前記メタデータ送受信部を介して前記他のコンテンツ管理装置に送信するデータ読出部を備える
請求項7に記載のコンテンツ管理装置。
前記メタデータ検索部は、前記メタデータ送受信部を介して前記他のコンテンツ管理装置から前記第二メタデータを受信し、受信した前記第二メタデータに含まれる日時情報および位置情報の少なくとも一方と所定範囲内にある値を有する日時情報および位置情報の少なくとも一方を含むメタデータである第二関連メタデータを前記データ記憶部から検索し、検索した前記第二関連メタデータを前記メタデータ送受信部を介して前記他のコンテンツ管理装置に送信する
請求項9に記載のコンテンツ管理装置。
コンテンツデータに付与されたメタデータの一種である第一メタデータを、他のコンテンツ管理装置に送信し、送信した前記第一メタデータに関連するメタデータである第一関連メタデータを受信するステップと、
受信した前記第一関連メタデータの取り込みの可否を判定する取込判定ステップと、
取り込み可と判定された前記第一関連メタデータを、前記第一メタデータに追加することにより、前記第一メタデータを更新するステップとを含み、
前記コンテンツデータは、画像データであり、
前記取込判定ステップでは、前記第一メタデータに含まれ、少なくとも焦点距離情報を含む撮影情報と、前記第一関連メタデータに含まれる撮影情報とから、前記第一関連メタデータの取り込み可否を判定する
コンテンツ管理方法。
コンテンツデータに付与されたメタデータの一種である第一メタデータを、他のコンテンツ管理装置に送信し、送信した前記第一メタデータに関連するメタデータである第一関連メタデータを受信するメタデータ送受信部と、
前記メタデータ送受信部が受信した前記第一関連メタデータの取り込みの可否を判定する取込判定部と、
前記取込判定部により取り込み可と判定された前記第一関連メタデータを、前記第一メタデータに追加することにより、前記第一メタデータを更新するメタデータ編集部とを備え、
前記コンテンツデータは、画像データであり、
前記取込判定部は、前記第一メタデータに含まれ、少なくとも焦点距離情報を含む撮影情報と、前記第一関連メタデータに含まれる撮影情報とから、前記第一関連メタデータの取り込み可否を判定する
集積回路。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明ではコンテンツデータとして画像データを例に挙げて説明するが、本発明が対象とするコンテンツデータは画像データに限定されるものではない。
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ管理装置100の機能構成を示す図である。本実施の形態のコンテンツ管理装置100は、通信ネットワークを介して接続された他のコンテンツ管理装置に記憶されているメタデータのうち、共有しても有用であるとは限らないメタデータは取り込まず、それら以外のメタデータを取り込む。なお、通信ネットワークとは、代表的にはインターネットまたはLAN(Local Area Network)などが想定されるが、コンテンツ管理装置100と他のコンテンツ管理装置とがBluetooth(登録商標)またはZigBee(登録商標)などの近距離無線通信などにより接続されていてもよいし、有線により直接接続されていてもよい。
【0040】
コンテンツ管理装置100は、データ記憶部101と、データ登録部102と、メタデータ送受信部103と、メタデータ検索部104と、取込判定部105と、メタデータ編集部106と、非共有情報記憶部107とを備える。
【0041】
データ記憶部101は、コンテンツデータおよびコンテンツデータに関連する(コンテンツデータに付与された)メタデータを記憶する記憶装置である。データ登録部102は、データ記憶部101にコンテンツとメタデータを登録する。メタデータ送受信部103は、通信ネットワークを介してメタデータを他のコンテンツ管理装置100との間で送受信する。メタデータ検索部104は、他のコンテンツ管理装置100から受信したメタデータに関連するメタデータである関連メタデータをデータ記憶部101から検索し、検索した関連メタデータをメタデータ送受信部103に出力する。取込判定部105は、メタデータ送受信部103から関連メタデータを受け取り、他のコンテンツ管理装置100で検索された関連メタデータの取り込み可否を判定する。メタデータ編集部106は、取込判定部105で取り込み可と判定された関連メタデータを、データ記憶部101に記憶されているコンテンツデータのメタデータとして追加することにより、データ記憶部101に記憶されるメタデータを更新する。
【0042】
なお、メタデータ送受信部103は、データ登録部102からメタデータの受信待ちと、通信ネットワークを介して接続される他のコンテンツ管理装置100からのメタデータの受信待ちをする。前者の動作については
図7を、後者の動作については
図8を用いてそれぞれ説明する。
【0043】
図2は、データ記憶部101に記録されるコンテンツ200を示す図である。コンテンツ200は、コンテンツデータ201と、メタデータ202とを含む。メタデータ202は、一つ以上のメタデータ要素203を含む。
【0044】
図3は、メタデータ要素203の構造を表す図である。メタデータ要素203は、種別と値の組み合わせから構成される。種別は大きく分けて、撮影機器が自動的に付与するもの(日時・GPS情報・撮影情報など)と、ユーザが自分で付与するもの(人物名・イベント名・コメントなど)の2種類がある。最近の撮影機器またはコンテンツ管理装置には、予め登録した人物の顔をコンテンツ中から自動認識する機能が備わっており、このような撮影機器またはコンテンツ管理装置によれば、人物名は自動的にメタデータとして付与されると考えてもよい。
【0045】
図4は、非共有情報記憶部107に記憶される辞書の一例を示す図である。本例では、人名辞書401と、感性語辞書402が非共有情報記憶部107に記憶されている。このような構成を取ったのは、例え同じ日時・同じ場所で撮影したコンテンツであっても、別々に撮影した複数のコンテンツが必ずしも同一の人物を被写体として撮影しているとは限らないこと、そしてユーザの気持ちを表現する感性語が、別のユーザにとって必ずしも同じ気持ちを表すとは限らないことから、人名および感性語を含むメタデータを共用しないようにするためである。
図4では、人名辞書401には姓および名を別々に登録すると想定しているが、詳細な辞書構造については本発明の主眼ではないため、説明を省略する。感性語辞書402には、ユーザがコメントとして入力する可能性がある感性語、例えば明るい、きれい、美しいなどの語を登録すると想定しているが、詳細な辞書構造については人名辞書401の場合と同じく説明を省略する。なお、非共有情報記憶部107には、複数の辞書が記憶されていなくてもよい。つまり、非共有情報記憶部107には、単語を分類した辞書が記憶されているのではなく、共有したくない単語の集合が単に記憶されていてもよい。
【0046】
コンテンツ管理装置100の動作について、
図5〜
図10を用いて説明する。説明の便宜上、
図5に示すように複数のコンテンツ管理装置100Aおよび100Bが通信ネットワークを介して接続されていることを前提とする。
【0047】
図5は、ユーザAが利用するコンテンツ管理装置(以下、「ユーザAのコンテンツ管理装置」という。)100Aと、ユーザBが利用するコンテンツ管理装置(以下、「ユーザBのコンテンツ管理装置」という。)100Bとが、通信ネットワークを介して接続されたシステムの構成を示す図である。コンテンツ管理装置100Aおよびコンテンツ管理装置100Bのそれぞれは、
図1に示したコンテンツ管理装置100と同様の構成要素を有する。なお、コンテンツ管理装置100Aおよびコンテンツ管理装置100Bの構成要素を区別するために、コンテンツ管理装置100Aが備える構成要素には符号Aを付し、コンテンツ管理装置100Bが備える構成要素には符号Bを付している。例えば、コンテンツ管理装置100Aが備えるデータ記憶部101は、データ記憶部101Aと記述し、コンテンツ管理装置100Bが備えるデータ記憶部101は、データ記憶部101Bと記述するものとする。
【0048】
コンテンツ管理装置100Aおよび100Bは、それぞれメタデータ送受信部103Aおよび103Bを介してメタデータのやり取りを行う。その結果、コンテンツ管理装置100Bに登録されているメタデータをコンテンツ管理装置100Aに取り込む処理を行なう。
【0049】
まず、コンテンツ管理装置100Aおよび100Bの間で行われるメタデータ取り込み処理の流れを説明し、その後に、各処理の詳細について説明する。
【0050】
図6は、コンテンツ管理装置100Aおよび100Bの間で行われるメタデータ取り込み処理の流れを示す図である。
【0051】
ユーザAのコンテンツ管理装置100Aにおいて、ユーザAが新たに撮影した画像のコンテンツを登録するとする(S501)。つまり、ユーザAは、図示しないインタフェース、例えばUSB(Universal Serial Bus)、またはメモリーカードスロットなどを用いて、撮影機器に記録されたコンテンツをコンテンツ管理装置100Aに登録する。データ登録部102Aは、インタフェースから入力されたコンテンツをデータ記憶部101Aに記録すると共に、コンテンツに付随して自動的に記録されたメタデータ(例えば日時、GPS情報、撮影情報など)をメタデータ送受信部103Aに出力する。
【0052】
メタデータ送受信部103Aは、データ登録部102Aから受け取ったメタデータをコンテンツ管理装置100Bに送信する(S502)。コンテンツ管理装置100Bは、メタデータ送受信部103Aから受信したメタデータに関連する関連メタデータを自身が記憶しているメタデータの中から検索し、検索結果である関連メタデータをコンテンツ管理装置100Aに送信する(S503)。
【0053】
コンテンツ管理装置100Aはコンテンツ管理装置100Bから関連メタデータを受信し(S504)、受信した関連メタデータのメタデータ要素を取り込むか否かを判定する(S505)。コンテンツ管理装置100Aは、取り込むと判定したデータ要素の取り込みを行う(S506)。
【0054】
以下、S502およびS504の処理の詳細を
図7を用いて説明する。また、S503の処理の詳細を
図8および
図9を用いて説明する。さらに、S505の処理の詳細を
図10を用いて説明する。
【0055】
図7は、コンテンツ管理装置100Aのメタデータ送受信部103Aの動作を表すフローチャートである。S601およびS602の処理が、メタデータ送信処理(
図6のS502)に対応し、S603およびS604の処理が、関連メタデータ受信処理(
図6のS504)に対応する。
【0056】
まずメタデータ送受信部103Aは、データ登録部102Aからのメタデータの受け取りを待つ(S601)。データ登録部102Aからコンテンツのメタデータを受け取ると(S601でYes)、メタデータ送受信部103Aは、受け取ったメタデータをコンテンツ管理装置100Bに送信し(S602)、コンテンツ管理装置100Bから関連メタデータが送信されてくるのを待つ(S603)。コンテンツ管理装置100Bから関連メタデータを受信すると(S603でYes)、メタデータ送受信部103Aは、受信した関連メタデータを取込判定部105Aに出力し(S604)、再びメタデータの受信待ち状態に戻る(S601)。
【0057】
図8は、コンテンツ管理装置100Bのメタデータ送受信部103Bの動作を表すフローチャートである。
図8に示す処理は、関連メタデータ検索処理(
図6のS503)に対応する。
【0058】
メタデータ送受信部103Bは、通信ネットワークを介して接続されたコンテンツ管理装置100Aから送信されるメタデータの受信を待つ(S701)。コンテンツ管理装置100Aからメタデータを受信すると(S701でYes)、メタデータ送受信部103Bは、受信したメタデータをメタデータ検索部104Bに出力し(S702)、メタデータ検索部104Bから検索結果である関連メタデータが出力されるのを待つ(S703)。メタデータ検索部104Bから検索結果である関連メタデータを受け取ると、メタデータ送受信部103Bは、受け取った検索結果(関連メタデータ)をコンテンツ管理装置100Aに送信し(S704)、再びメタデータの受信待ち状態に戻る(S701)。
【0059】
図9は、コンテンツ管理装置100Bのメタデータ検索部104Bの動作を表すフローチャートである。
図9に示す処理は、メタデータ引き渡し処理(
図8のS702)に応答して、メタデータ検索部104Bで実行される処理である。
【0060】
メタデータ検索部104Bは、関連メタデータを検索する際、受信したメタデータとの日時・場所についての近さを元に、検索結果(関連メタデータ)とするかどうかを判断する。これは、複数のコンテンツに関するメタデータに含まれる日時と場所の値がある程度近ければ、これらのコンテンツは同一の状況で撮影されたものであろう、と推定できるからである。
【0061】
つまり、メタデータ検索部104Bは、メタデータ送受信部103Bからのメタデータの受け取りを待つ(S801)。メタデータ送受信部103Bからメタデータを受け取ると(S801でYes)、メタデータ検索部104Bは、受け取ったメタデータに含まれる日時およびGPS情報のメタデータ要素の値に近い値を持つ日時およびGPS情報を含むメタデータを、データ記憶部101Bから検索する(S802)。ここで「近い」とは、日時については、受け取ったメタデータに含まれる日時の値から所定の時間(例えば±3分)以内の範囲に含まれることを示し、GPS情報については、受け取ったGPS情報の値から所定の値(例えば緯度・経度共に±3秒=約±93m)以内の範囲に含まれることを示す。メタデータ検索部104Bは、検索結果のメタデータから、種別が日時・GPS情報・撮影情報であるメタデータ要素を削除し、残ったものを関連メタデータとしてメタデータ送受信部103Bに出力する(S803)。
【0062】
図10は、コンテンツ管理装置100Aの取込判定部105Aの動作を表すフローチャートである。
図10に示す処理は、メタデータ要素取込判定処理(
図6のS505)に対応する。
【0063】
取込判定部105Aは、メタデータ送受信部103Aから関連メタデータを受け取ると、まず関連メタデータに含まれる一つ以上のメタデータ要素から最初のメタデータ要素を読み出す(S901)。
【0064】
次に、取込判定部105Aは、読み出したメタデータ要素の種別が人物名であるかどうか調べ(S902)、人物名でなければS903に移行し、人物名であればS907に移行する。
【0065】
S903では、取込判定部105Aは、読み出したメタデータ要素の値が、人名辞書401と感性語辞書402のいずれかに登録されている語を含むかどうか調べ、含んでいなければS904に移行し、含んでいればS907に移行する。
【0066】
S904では、取込判定部105Aは、読み出したメタデータ要素は取り込み可であると判定し、S905に移行する。S907では、取込判定部105Aは、読み出したメタデータ要素は取り込み不可であると判定し、S905に移行する。
【0067】
S905では、取込判定部105Aは、まだ読み出していないメタデータ要素が残っているかどうか調べ、残っていれば次のメタデータ要素を読み出し(S906)、S902からの処理に戻る。まだ読み出していないメタデータ要素が残っていなければ、取込判定部105Aは、取り込み可と判定した全てのメタデータ要素をメタデータ編集部106Aに出力し(S908)、処理を終了する。
【0068】
メタデータ編集部106Aは、取込判定部105Aから受け取った取り込み可と判定されたメタデータ要素を、先ほどデータ登録部102Aがデータ記憶部101Aに登録したコンテンツに関するメタデータに追加する(
図6のS506)。
【0069】
コンテンツ管理装置100Aは、以上の処理を、登録される各コンテンツに対して行うことで、通信ネットワークを介して接続された他ユーザのコンテンツ管理装置100Bで付与されているメタデータを共有して、各コンテンツに付与することが可能となる。
【0070】
上記の動作を、例を挙げて具体的に説明する。
図5に示したように、ユーザAのコンテンツ管理装置100Aと、ユーザBのコンテンツ管理装置100Bが通信ネットワークを介して接続されているとする。
図11Aは、ユーザAがコンテンツ管理装置100Aにこれから登録しようとしているコンテンツ1000Aの一例を示す図である。
図11Bは、ユーザBのコンテンツ管理装置100Bに既に登録されているコンテンツ1000Bの一例を示す図である。コンテンツ1000Aは、コンテンツデータ1001Aとメタデータ1002Aから構成され、メタデータ1002Aには、ユーザAの撮影機器が付与した日時・GPS情報・撮影情報についてのメタデータ要素が含まれる(
図11Aでは撮影情報の代表として焦点距離のメタデータ要素のみ図示している)。コンテンツ1000Bは、コンテンツデータ1001Bとメタデータ1002Bから構成され、メタデータ1002BにはユーザBの撮影機器が付与した日時・GPS情報・撮影情報に加え、ユーザB自身が付与した人物名・イベント名・コメント2つのメタデータ要素が含まれる。人物名のメタデータ要素の値にはユーザBの子供の名前である「太郎」が設定され、コメント1のメタデータ要素には値の一部として「太郎」が設定されている。
【0071】
ユーザAがコンテンツ1000Aをコンテンツ管理装置100Aに登録する際、コンテンツ1000Aのコンテンツデータ1001Aとメタデータ1002Aがデータ記憶部101Aに登録されると共に、メタデータ1002Aがコンテンツ管理装置100Bに送信される(
図6のS501、S502)。
【0072】
コンテンツ管理装置100Bは、メタデータ1002Aを受信すると、メタデータ1002Aに含まれる日時とGPS情報を元に、近い日時・GPS情報を持つメタデータ1002Bをデータ記憶部101Bから検索し、メタデータ1002Bに含まれる人物名・イベント名・コメント2つのメタデータ要素を関連メタデータとしてコンテンツ管理装置100Aに送信する(
図6のS503)。
【0073】
関連メタデータを受信したコンテンツ管理装置100Aは、
図10に示した取込判定部105Aの働きにより、人物名のメタデータ要素と、非共有情報記憶部107Aに記憶されている人物名「太郎」を値に含むコメント1のメタデータ要素と、非共有情報記憶部107Aに記憶されている感性語「すごい」を値に含むコメント2のメタデータ要素は取り込まない。その結果、コンテンツ管理装置100Aは、
図11Cに示すように、残ったイベント名「○○小学校運動会」のメタデータ要素をコンテンツデータ1001Aに関するメタデータ1002Aに追加する(
図6のS504〜S506)。
【0074】
このように、本実施の形態のコンテンツ管理装置は、通信ネットワークを介して接続された他のコンテンツ管理装置に記憶されているメタデータのうち、人名または感性語など、共有しても有用であるとは限らない情報を含むメタデータは取り込まず、それら以外の有用なメタデータを取り込むことを実現する。
【0075】
なお、非共有情報記憶部107に記憶されている辞書は、全てのメタデータ要素の取り込み判定に用いられることとしたが、メタデータの種別ごとに取り込み判定に用いる辞書を変更するようにしてもよい。例えば、種別が「人物名」であるメタデータ要素の取り込み判定には、人名辞書401のみを用いて、感性語辞書402は用いないようにしても良い。このように、メタデータ要素の取り込み判定に用いる辞書を、メタデータ要素の種別ごとに変更することにより、取り込み判定を高速に行うことが可能となる。なお、メタデータ要素の種別と取り込み判定に用いる辞書との対応関係は予め非共有情報記憶部107に記憶するようにしていてもよい。
【0076】
また、非共有情報記憶部107には取り込みたくないメタデータ要素の種別を登録するようにしてもよい。例えば、非共有情報記憶部107に取り込みたくないメタデータ要素の種別として「コメント」が記憶されている場合には、取込判定部105は、種別が「コメント」のメタデータ要素は取り込み不可と判定する。
【0077】
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2に係るコンテンツ管理装置120の構成を示す図である。本実施の形態に係るコンテンツ管理装置120は、共有すると有用な情報を予め保持しておき、他のコンテンツ管理装置120から受信した関連メタデータにそれらが含まれていれば積極的に取り込むことを狙い、実施の形態1における非共有情報記憶部107の代わりに、共有情報記憶部1101を備える。また、コンテンツ管理装置120は、実施の形態1における取込判定部105の代わりに取込判定部115を備える。取込判定部115は、取込判定部105とメタデータの取込判定方法が異なる。つまり、取込判定部115は、共有すると有用なメタデータを取込可能と判定し、それ以外を取込不可と判定する。取込判定部115の詳細な動作については後述する。共有情報記憶部1101および取込判定部115以外の構成要素については、実施の形態1に示したものと同様である。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0078】
図13は、共有情報記憶部1101に記憶される辞書を示す図である。本実施の形態では、取込人名辞書1201と、住所辞書1202と、ランドマーク名辞書1203と、イベント名辞書1204とが共有情報記憶部1101に記憶されている。このような構成を取ったのは、自分の家族メンバーを他のユーザが撮影してメタデータを付与してくれているような場合に、そのメタデータを共用することができれば有用であること、住所またはランドマークなど同じ場所にいたことを示すメタデータを共用することができれば有用であること、同じイベントに参加した時にそのイベント名を示すメタデータを共用することができれば有用であることから、これらのメタデータを共用するためである。このことより、取込人名辞書1201には、自分の家族の名前、または積極的に共有したい人名など、限られた数の名前がユーザにより登録され、住所辞書1202とランドマーク名辞書1203には、日本中あるいは世界中の、住所または有名なランドマーク名が登録され、イベント名辞書1204には共通的なイベント名(例えば誕生日、正月、花見、運動会、クリスマスなど)が登録されていることを想定している。なお、詳細な辞書構造については本発明の主眼ではないため、説明を省略する。なお、共有情報記憶部1101には、複数の辞書が記憶されていなくてもよい。つまり、共有情報記憶部1101には、単語を分類した辞書が登録されるのではなく、共有したい単語の集合が単に記憶されていてもよい。
【0079】
コンテンツ管理装置120の動作について説明する。説明の便宜上、
図14に示すように複数のコンテンツ管理装置120Aおよび120Bが通信ネットワークを介して接続されていることを前提とする。
【0080】
図14は、ユーザAのコンテンツ管理装置120Aと、ユーザBのコンテンツ管理装置120Bとが、通信ネットワークを介して接続されたシステムの構成を示す図である。コンテンツ管理装置120Aおよびコンテンツ管理装置120Bのそれぞれは、
図12に示したコンテンツ管理装置120と同様の構成要素を有する。なお、コンテンツ管理装置120Aおよびコンテンツ管理装置120Bの構成要素を区別するために、コンテンツ管理装置120Aが備える構成要素には符号Aを付し、コンテンツ管理装置120Bが備える構成要素には符号Bを付している。例えば、コンテンツ管理装置120Aが備えるデータ記憶部101は、データ記憶部101Aと記述し、コンテンツ管理装置120Bが備えるデータ記憶部101は、データ記憶部101Bと記述するものとする。
【0081】
コンテンツ管理装置120Aは、コンテンツを登録する際、
図14に示すような通信ネットワークを介して接続された他のコンテンツ管理装置120Bにメタデータを送信し、先方で検索された関連メタデータを受信し、取込判定部115Aにおいて受信した関連メタデータの取り込み可否を判定し、メタデータ編集部106Aによって取り込み可と判定した関連メタデータによりコンテンツのメタデータを更新するという全体の動作は、実施の形態1の場合と同じである。詳細な動作が実施の形態1の取込判定部105と異なる取込判定部115Aについて、以下で説明する。
【0082】
図15は、本実施の形態に係る取込判定部115(115A)の動作を表すフローチャートである。
図15に示す処理は、メタデータ要素取込判定処理(
図6のS505)に対応する。
【0083】
取込判定部115Aは、メタデータ送受信部103Aから関連メタデータを受け取ると、まず関連メタデータに含まれる一つ以上のメタデータ要素から最初のメタデータ要素を読み出す(S1301)。
【0084】
次に、取込判定部115Aは、読み出したメタデータ要素の種別が人物名であるかどうか調べ(S1302)、人物名でなければS1303に移行し、人物名であればS1308に移行する。S1308では、取込判定部115Aは、種別が人物名のメタデータ要素の値が取込人名辞書1201に登録されている人名を含むかどうか調べ、含んでいればS1309に移行し、含んでいなければS1305に移行する。
【0085】
S1303では、取込判定部115Aは、読み出したメタデータ要素の種別が住所、イベント名、ランドマーク名のいずれかであるかどうか調べ、いずれかに該当すればS1309に移行し、該当しなければS1304に移行する。
【0086】
S1304では、取込判定部115Aは、読み出したメタデータ要素の値が、取込人名辞書1201、住所辞書1202、ランドマーク名辞書1203、イベント名辞書1204のいずれかに登録される語を含むかどうか調べ、含んでいればS1309に移行し、含んでいなければS1305に移行する。
【0087】
S1309では、取込判定部115Aは、読み出したメタデータ要素は取り込み可であると判定し、S1306に移行する。S1305では、取込判定部115Aは、読み出したメタデータ要素は取り込み不可であると判定し、S1306に移行する。
【0088】
S1306では、取込判定部115Aは、まだ読み出していないメタデータ要素が残っているかどうか調べ、残っていれば次のメタデータ要素を読み出し(S1307)、S1302からの処理に戻る。まだ読み出していないメタデータ要素が残っていなければ、取込判定部115Aは、取り込み可と判定した全てのメタデータ要素をメタデータ編集部106に出力し(S1310)、処理を終了する。
【0089】
上記の動作を、例を挙げて具体的に説明する。
図14に示したように、ユーザAのコンテンツ管理装置120Aと、ユーザBのコンテンツ管理装置120Bが通信ネットワークを介して接続されているとする。またコンテンツ管理装置120Aの共有情報記憶部1101Aに記憶されている辞書は、
図13で示したものであるとする。
【0090】
図16Aは、ユーザAがコンテンツ管理装置120Aにこれから登録しようとしているコンテンツ1400Aの一例を示す図である。
図16Bは、ユーザBのコンテンツ管理装置120Bに既に登録されているコンテンツ1400Bの一例を示す図である。コンテンツ1400Aおよびコンテンツ1400Bは共に、ユーザAの子供を写した写真であり、ほぼ同じタイミングで異なる視点から撮影されたものである。メタデータ1402AにはユーザAの撮影機器が付与した日時・GPS情報・撮影情報についてのメタデータ要素が含まれる(
図16Aでは撮影情報の代表として焦点距離のメタデータ要素のみ図示している)。メタデータ1402Bには、ユーザBの撮影機器が付与した日時・GPS情報・撮影情報に加え、ユーザB自身が付与した人物名・イベント名・コメントのメタデータ要素が含まれる。人物名のメタデータ要素の値には、ユーザAの子供の名前である「花子ちゃん」が設定されている。
【0091】
ユーザAがコンテンツ1400Aをコンテンツ管理装置120Aに登録する際、コンテンツ1400Aのコンテンツデータ1401Aとメタデータ1402Aがデータ記憶部101Aに登録されると共に、メタデータ1402Aがコンテンツ管理装置120Bに送信される。
【0092】
コンテンツ管理装置120Bは、メタデータ1402Aを受信すると、メタデータ1402Aに含まれる日時とGPS情報を元に、近い日時・GPS情報を持つメタデータ1402Bをデータ記憶部101Bから検索し、メタデータ1402Bに含まれる人物名・イベント名・コメントのメタデータ要素を関連メタデータとしてコンテンツ管理装置120Aに送信する。
【0093】
関連メタデータを受信したコンテンツ管理装置120Aは、
図15に示した取込判定部115Aの働きにより、
図16Cに示すように、取込人名辞書1201に登録されている「花子」という値を含んでいる人物名のメタデータ要素と、種別がイベント名であるメタデータ要素を、コンテンツデータ1401Aに関するメタデータ1402Aに追加する(コメントのメタデータ要素の値「にっこり笑顔!」は共有情報記憶部1101Aにあるいずれの辞書の値も含まないため、取り込み不可と判定される)。
【0094】
このように、本実施の形態のコンテンツ管理装置は、通信ネットワークを介して接続された他のコンテンツ管理装置に記憶されているメタデータのうち、共有すると有用な情報を予め保持しておき、他のコンテンツ管理装置から受信した関連メタデータにそれらが含まれていれば積極的に取り込み、それら以外の有用であるとは限らない情報を含むメタデータは取り込まないことを実現する。
【0095】
なお、共有情報記憶部1101に記憶されている辞書は、全てのメタデータ要素の取り込み判定に用いられることとしたが、メタデータの種別ごとに取り込み判定に用いる辞書を変更するようにしてもよい。例えば、種別が「人物名」であるメタデータ要素の取り込み判定には、取込人名辞書1201のみを用いて、住所辞書1202、ランドマーク名辞書1203およびイベント名辞書1204は用いないようにしても良い。このように、メタデータ要素の取り込み判定に用いる辞書を、メタデータ要素の種別ごとに変更することにより、取り込み判定を高速に行うことが可能となる。なお、メタデータ要素の種別と取り込み判定に用いる辞書との対応関係は予め共有情報記憶部1101に記憶するようにしていてもよい。
【0096】
また、共有情報記憶部1101には積極的に取り込みたいメタデータ要素の種別を登録するようにしてもよい。例えば、非共有情報記憶部107に積極的に取り込みたいメタデータ要素の種別として「コメント」が記憶されている場合には、取込判定部115は、種別が「コメント」のメタデータ要素は常に取り込み可と判定する。
【0097】
(実施の形態3)
図17は、本発明の実施の形態3に係るコンテンツ管理装置130の構成を示す図である。本実施の形態に係るコンテンツ管理装置130は、撮影情報からユーザの撮影意図を推測し、その結果を元にメタデータの取り込み可否を判定することで、有用なメタデータの付与を行う。より具体的には、コンテンツ管理装置130は、コンテンツのメタデータの中から焦点距離についてのメタデータ要素の値を調べ、焦点距離が広角寄りであれば、ユーザは目の前の景色全体を撮影しようとする意図を持っており、焦点距離が望遠寄りであれば、ユーザは特定の被写体を撮影しようとする意図を持っている、と推測する。これらの機能を実現するために、コンテンツ管理装置130は、データ記憶部101と、データ登録部102と、メタデータ送受信部103と、メタデータ検索部134と、取込判定部135と、メタデータ編集部106とを備える。メタデータ検索部134および取込判定部135の詳細な動作については後述する。メタデータ検索部134および取込判定部135以外の構成要素については、実施の形態1に示したものと同様である。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0098】
コンテンツ管理装置130の動作について説明する。説明の便宜上、
図18に示すように複数のコンテンツ管理装置130Aおよび130Bが通信ネットワークを介して接続されていることを前提とする。
【0099】
図18は、ユーザAのコンテンツ管理装置130Aと、ユーザBのコンテンツ管理装置130Bとが、通信ネットワークを介して接続されたシステムの構成を示す図である。コンテンツ管理装置130Aおよびコンテンツ管理装置130Bのそれぞれは、
図17に示したコンテンツ管理装置130と同様の構成要素を有する。なお、コンテンツ管理装置130Aおよびコンテンツ管理装置130Bの構成要素を区別するために、コンテンツ管理装置130Aが備える構成要素には符号Aを付し、コンテンツ管理装置130Bが備える構成要素には符号Bを付している。例えば、コンテンツ管理装置130Aが備えるデータ記憶部101は、データ記憶部101Aと記述し、コンテンツ管理装置130Bが備えるデータ記憶部101は、データ記憶部101Bと記述するものとする。
【0100】
コンテンツ管理装置130Aは、コンテンツを登録する際、
図18に示すような通信ネットワークを介して接続された他のコンテンツ管理装置130Bにメタデータを送信し、先方で検索された関連メタデータを受信し、取込判定部135Aにおいて受信した関連メタデータの取り込み可否を判定し、メタデータ編集部106Aによって取り込み可と判定した関連メタデータによりコンテンツのメタデータを更新するという全体の動作は、実施の形態1の場合と同じである。詳細な動作が実施の形態1のメタデータ検索部104および取込判定部105とそれぞれ異なるメタデータ検索部134Aおよび取込判定部135Aについて、以下で説明する。
【0101】
図19は、コンテンツ管理装置130Bのメタデータ検索部134Bの動作を表すフローチャートである。
図19に示す処理は、関連メタデータ検索処理(
図6のS503)に対応する。
【0102】
メタデータ検索部134Bは、メタデータ送受信部103Bからメタデータを受け取り(S801)、受け取ったメタデータに含まれる日時とGPS情報のメタデータ要素の値に近い値を持つ日時およびGPS情報を含むメタデータを、データ記憶部101Bから検索する(S802)。S801およびS802の処理は、実施の形態1および2において
図9を用いて説明したS801およびS802の処理と同じである。
【0103】
次に、メタデータ検索部134Bは、検索結果のメタデータから撮影情報のメタデータ要素を削除せず、日時・GPS情報のメタデータ要素を削除し、残ったものを関連メタデータとしてメタデータ送受信部103Bに出力する(S1601)。なお、実施の形態1および2では、検索結果のメタデータから、日時・GPS情報・撮影情報のメタデータ要素を削除し、残ったものを関連メタデータとしてメタデータ送受信部103Bに出力する(
図9のS803)ことを行っていたが、本実施の形態では撮影情報をメタデータ送受信部103Bに出力する点が実施の形態1および2とは異なる。
【0104】
図20は、本実施の形態に係る取込判定部135A(135)の動作を表すフローチャートである。
図20に示す処理は、メタデータ要素取込判定処理(
図6のS505)に対応する。
【0105】
取込判定部135Aは、メタデータ送受信部103Aから関連メタデータを受け取ると、関連メタデータに含まれる焦点距離のメタデータ要素の値と、現在コンテンツ管理装置130Aに登録しようとしているコンテンツの焦点距離のメタデータ要素の値が、共に広角寄りであるかどうかを調べる(S1701)。ここで広角寄りとは、焦点距離の値が所定の値(例えば50mm)以下の場合を示すものとする。どちらの焦点距離の値も広角寄りである場合は、関連メタデータに含まれるメタデータ要素のうち、焦点距離以外のメタデータ要素を取り込み可と判定し、焦点距離以外のメタデータ要素をメタデータ編集部106Aに出力する(S1702)。どちらかの焦点距離の値が広角寄りでない場合は、メタデータ編集部106Aに何も出力せず(つまり関連メタデータの取り込みは行わず)、そのまま処理を終了する。このような処理を行うのは、広角寄りで撮影されたコンテンツには景色または状況を説明するメタデータが付与される可能性が高いためメタデータを共有することが有用であり、また望遠寄りで撮影されたコンテンツには特定の被写体を説明するメタデータが付与される可能性が高いためメタデータを共有することが有用とは限らないことからである。
【0106】
上記の動作を、例を挙げて具体的に説明する。
図18に示したように、ユーザAのコンテンツ管理装置130Aと、ユーザBのコンテンツ管理装置130Bが通信ネットワークを介して接続されているとする。
図21Aは、ユーザAがコンテンツ管理装置130Aにこれから登録しようとしているコンテンツ1800Aの一例を示す図である。
図21Bは、ユーザBのコンテンツ管理装置130Bに既に登録されているコンテンツ1800Bの一例を示す図である。コンテンツ1800Aは、コンテンツデータ1801Aとメタデータ1802Aから構成され、メタデータ1802Aには、ユーザAの撮影機器が付与した日時・GPS情報・撮影情報についてのメタデータ要素が含まれる(
図21Aでは撮影情報の代表として焦点距離のメタデータ要素のみ図示している)。コンテンツ1800Bは、コンテンツデータ1801Bとメタデータ1802Bから構成され、メタデータ1802Bには、ユーザBの撮影機器が付与した日時・GPS情報・撮影情報に加え、ユーザB自身が付与したイベント名・コメントのメタデータ要素が含まれる。イベント名のメタデータ要素の値には「○○小学校運動会」が設定され、コメントのメタデータ要素の値には「開会式」が設定されている。コンテンツデータ1801Aとコンテンツデータ1801Bは共に運動会の開会式の様子を撮影したものであり、焦点距離がそれぞれ28mmと35mmであり、50mm以下であるため、両者とも広い範囲を写すために広角で撮影されている。
【0107】
ユーザAがコンテンツ1800Aをコンテンツ管理装置130Aに登録する際、コンテンツ1800Aのコンテンツデータ1801Aとメタデータ1802Aがデータ記憶部101Aに登録されると共に、メタデータ1802Aがコンテンツ管理装置130Bに送信される。
【0108】
コンテンツ管理装置130Bは、メタデータ1802Aを受信すると、メタデータ1802Aに含まれる日時とGPS情報を元に、近い日時・GPS情報を持つメタデータ1802Bをデータ記憶部101Bから検索し、メタデータ1802Bから日時・GPS情報のメタデータ要素を除いた焦点距離・イベント名・コメントのメタデータ要素を関連メタデータとしてコンテンツ管理装置130Aに送信する。
【0109】
関連メタデータを受信したコンテンツ管理装置130Aは、
図20に示した取込判定部135Aの働きにより、関連メタデータ中の焦点距離(35mm)と、メタデータ1802A中の焦点距離(28mm)が共に所定の値(例えば50mm)以下で広角寄りであると判断し、
図21Cに示すように、関連メタデータのうち焦点距離に関するもの以外のメタデータ要素を、コンテンツデータ1801Aに関するメタデータ1802Aに追加する。つまり、イベント名・コメントのメタデータ要素を、コンテンツデータ1801Aに関するメタデータ1802Aに追加する。
【0110】
ここで、
図11Aおよび
図11Bにそれぞれ示すコンテンツ1000Aおよびコンテンツ1000Bについて上記動作を考えてみる。コンテンツ1000AはユーザAが徒競走の様子を撮影したもので、広い範囲を写すために広角(この例では28mm)で撮影されたものである。一方、コンテンツ1000Bは同じ徒競走の場面ではあるが、ユーザBが自分の子供を写すために望遠(この例では300mm)で撮影したものである。コンテンツ管理装置130Aは、コンテンツ管理装置130Bから関連メタデータとしてメタデータ1002Bを受信する。しかし、関連メタデータに含まれる焦点距離のメタデータ要素の値は300mmであり、所定の値(例えば50mm)を超えているため、コンテンツ管理装置130Aは、関連メタデータを取り込まない。
【0111】
このように、本実施の形態のコンテンツ管理装置は、撮影情報からユーザの撮影意図を推測し、その結果を元に、他のコンテンツ管理装置が持つメタデータの取り込み可否を判定することで、有用なメタデータの付与を精度よく行うことを実現する。このため、不要なメタデータの取り込みを防ぎ、有用なメタデータの取り込みを行うことができる。
【0112】
(実施の形態4)
実施の形態3では、ユーザの手元のコンテンツ管理装置に記憶されているコンテンツのメタデータに含まれる焦点距離のメタデータ要素の値と、受信した関連メタデータに含まれる焦点距離のメタデータ要素の値が共に広角寄りの場合にのみ関連メタデータの取り込みを行っていた。本発明の実施の形態4ではそれに加えて、共に望遠寄りで撮影され、かつ同じ顔が写っていると判断される場合にも関連メタデータの取り込みを行う。これは、実施の形態3において述べた通り、コンテンツが望遠寄りで撮影されていれば、ユーザは特定の被写体を撮影しようとする意図を持っていると推定されるため、その場合に同じ顔が写っていれば同一の被写体を撮影しようと意図したものと判断できるためである。
【0113】
本実施の形態に係るコンテンツ管理装置130の構成は
図17と同じであり、コンテンツ管理装置130の動作は大きくは実施の形態3の場合と同じである。以下、実施の形態3の場合と動作が異なるデータ登録部102と取込判定部135について説明する。
【0114】
なお、本実施の形態においても実施の形態3と同様に、
図18に示すように複数のコンテンツ管理装置130Aおよび130Bが通信ネットワークを介して接続されていることを前提とする。
【0115】
データ登録部102は、コンテンツ200の登録を行う際に、コンテンツデータ201に人の顔が写っているかどうかを調べる。コンテンツデータ201に人の顔が写っている場合、データ登録部102は、写っている人の顔の顔特徴量を抽出し、顔特徴量という種別のメタデータ要素に、抽出した顔特徴量を値として設定し、メタデータ202に追加する。そして、コンテンツデータ201とメタデータ202をデータ記憶部101に登録すると共に、メタデータ202をメタデータ送受信部103に出力する。人の顔の特徴量を抽出する顔特徴量抽出技術と、コンテンツデータ201に人の顔が写っているかどうかを調べる顔領域検出技術とは公知であるため、ここでは説明しない。例えば、顔の特徴量として、両目の距離または鼻の幅などを特徴量として利用してもよいし、顔表面の色または濃淡部分などのパターン分布の特徴量を利用してもよい。また、顔領域の検出は、これらの特徴量を入力として、SVM(Support Vector Machine)またはAdaboostなどの識別器を用いて顔領域の検出を行うようにしてもよい。
【0116】
図22は、本実施の形態に係る取込判定部135A(135)の動作を表すフローチャートである。
図22に示す処理は、メタデータ要素取込判定処理(
図6のS505)に対応する。
【0117】
取込判定部135Aは、メタデータ送受信部103Aから関連メタデータを受け取ると、関連メタデータに含まれる焦点距離のメタデータ要素の値と、現在コンテンツ管理装置130に登録しようとしているコンテンツの焦点距離のメタデータ要素の値が、共に広角寄りであるかどうかを調べる(S1901)。ここで広角寄りとは、焦点距離の値が所定の値(例えば50mm)以下の場合を示すものとする。どちらの焦点距離の値も広角寄りである場合は(S1901でYes)、関連メタデータに含まれるメタデータ要素のうち、焦点距離と顔特徴量(データ登録部102において顔特徴量のメタデータ要素が付与されている場合)以外のメタデータ要素を取り込み可と判定し、焦点距離と顔特徴量以外のメタデータ要素をメタデータ編集部106Aに出力する(S1902)。
【0118】
関連メタデータに含まれる焦点距離のメタデータ要素の値と、登録しようとしているコンテンツの焦点距離のメタデータ要素の値のいずれかが広角寄りでない場合(S1901でNo)、どちらも望遠寄りかどうかを調べる(S1903)。ここで望遠寄りとは、焦点距離の値が所定の値(例えば50mm)より大きい場合を示すものとする。どちらかが広角寄りでもう一方が望遠寄りの場合(S1903でNo)、取込判定部135Aは、そのまま処理を終了する。どちらも望遠寄りである場合(S1903でYes)、取込判定部135Aは、関連メタデータと、登録しようとしているコンテンツの両方に、顔特徴量のメタデータ要素が存在するかどうか調べる(S1904)。どちらか一方に顔特徴量のメタデータ要素が存在しない場合(S1904でNo)、取込判定部135Aは、そのまま処理を終了する。
【0119】
関連メタデータと、登録しようとしているコンテンツの両方に、顔特徴量のメタデータ要素が存在する場合(S1904でYes)、取込判定部135Aは、両方の顔特徴量のメタデータ要素の値同士で距離計算を行い、その結果が所定値(同一の顔と見なせるほど小さい値)以内の値かどうかを判定する(S1905)。なお、顔特徴量がベクトル表現されている場合には、ベクトル間のユークリッド距離を求めることにより距離計算を行ってもよいし、顔特徴量がスカラー表現されている場合には、顔特徴量間の差分絶対値を求めることにより距離計算を行ってもよい。ただし、距離計算の手法はこれらに限定されるものではない。
【0120】
顔特徴量のメタデータ要素の値同士の距離計算結果が所定値以内であれば(S1905でYes)、取込判定部135Aは、関連メタデータのうち焦点距離と顔特徴量以外のメタデータ要素を取り込み可と判定し、焦点距離と顔特徴量以外のメタデータ要素をメタデータ編集部106Aに出力する(S1902)。距離計算結果が所定値より大きければ(S1905でNo)、取込判定部135Aは、そのまま処理を終了する。
【0121】
上記の動作を、例を挙げて具体的に説明する。
図18に示したように、ユーザAのコンテンツ管理装置130Aと、ユーザBのコンテンツ管理装置130Bが通信ネットワークを介して接続されているとする。
図23Aは、ユーザAがコンテンツ管理装置130Aにこれから登録しようとしているコンテンツ2000Aの一例を示す図である。
図23Bは、ユーザBのコンテンツ管理装置130Bに既に登録されているコンテンツ2000Bの一例を示す図である。実施の形態2における具体例(
図16Aおよび
図16B)とほぼ同じものであるが、コンテンツ2000Aおよびコンテンツ2000BにはユーザAの子供の顔が写っていることから、メタデータ2002Aおよびメタデータ2002Bに顔特徴量のメタデータ要素(同一人物を少し違う視点から撮影しているため、顔特徴量のメタデータ要素の値は両者でかなり近いものとする)が加わっている点が実施の形態2の場合と異なる。
【0122】
ユーザAがコンテンツ2000Aをコンテンツ管理装置130Aに登録する際、コンテンツ2000Aのコンテンツデータ2001Aとメタデータ2002Aがデータ記憶部101Aに登録されると共に、メタデータ2002Aがコンテンツ管理装置130Bに送信される。
【0123】
コンテンツ管理装置130Bは、メタデータ2002Aを受信すると、メタデータ2002Aに含まれる日時とGPS情報を元に、近い日時・GPS情報を持つメタデータ2002Bをデータ記憶部101Bから検索し、メタデータ2002Bから日時・GPS情報のメタデータを除いた焦点距離・顔特徴量・人物名・イベント名・コメントのメタデータ要素を関連メタデータとしてコンテンツ管理装置130Aに送信する。
【0124】
関連メタデータを受信したコンテンツ管理装置130Aは、
図22に示した取込判定部135Aの働きにより、関連メタデータ中の焦点距離(105mm)と、メタデータ2002A中の焦点距離(105mm)が共に所定の値(例えば50mm)以上で望遠寄りであると判断し、関連メタデータ中の顔特徴量のメタデータ要素の値と、メタデータ2002A中の顔特徴量のメタデータ要素の値との距離計算を行う。両値はかなり近いものと仮定しているため、距離計算の結果、コンテンツ2000Aとコンテンツ2000Bに写る人物は同一人物であると判定され、コンテンツ管理装置130Aは、
図23Cに示すように、関連メタデータのうち焦点距離と顔特徴量に関するもの以外のメタデータ要素を、コンテンツデータ2001Aに関するメタデータ2002Aに追加する。
【0125】
このように、本実施の形態のコンテンツ管理装置は、撮影情報からユーザの撮影意図を推測し、その結果を元に、さらに顔特徴量を比較することにより他のコンテンツ管理装置が持つメタデータの取り込み可否を判定する。これにより、コンテンツ管理装置は、有用なメタデータの付与を精度よく行うことを実現する。このため、不要なメタデータの取り込みを防ぎ、有用なメタデータの取り込みを行うことができる。
【0126】
なお、本実施の形態においては、データ登録部102がコンテンツデータ201に人が写っているかどうかを調べ、人が写っている場合は顔特徴量のメタデータ要素をメタデータ202の一部として登録していたが、撮影機器において既に顔特徴量のメタデータ要素が付与されている場合もあり得る。その場合、データ登録部102は、撮影機器が付与した顔特徴量のメタデータ要素を優先し、顔検出および顔特徴量抽出の動作を行わなくてもよい。
【0127】
以上、本発明に係るコンテンツ管理装置130について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【0128】
例えば、全ての実施の形態において、コンテンツを登録する際に他のコンテンツ管理装置にメタデータを送信し、受信した関連メタデータの取り込み可否判定を行うこととしていたが、コンテンツの再生またはコンテンツの一覧取得を行うためにデータ記憶部101にアクセスを行う際に、上記動作を行ってもよい。例えば
図24に示すように、コンテンツ管理装置140は、実施の形態1に示したコンテンツ管理装置100の構成に加えて、データ読出部2101を備えていてもよい。データ読出部2101はデータ記憶部101からコンテンツのデータを読み出す際に、コンテンツに関するメタデータをデータ記憶部101から読み出し、読み出したメタデータをメタデータ送受信部103に出力する。メタデータ送受信部103は、他のコンテンツ管理装置にメタデータを送信し、関連メタデータを受信する。取込判定部105は、受信した関連メタデータの取り込み可否判定を行う。これにより、ユーザ若しくはアプリケーションからのコンテンツ再生指示によるデータ読み出し、またはユーザの指示によらずコンテンツ管理装置140がコンテンツ若しくはメタデータのメンテナンスを行う目的でのデータ読み出しを行うことをきっかけに、メタデータを増やすことが実現できる。
【0129】
なお、関連メタデータの取り込み可否判定のきっかけは、これらに限定されるものではない。例えば、タイマー制御により、ある時刻になると、コンテンツ管理装置130のデータ読出部2101がデータ記憶部101からメタデータを読み出し、コンテンツ管理装置130が関連メタデータの取り込み可否判定を開始するようにしてもよい。
【0130】
また、全ての実施の形態において、コンテンツ管理装置は他のコンテンツ管理装置から共有されたメタデータを自動的にコンテンツに対して付与していたが、実際に付与するかどうかをユーザに問い合わせても構わない。その場合、本体に装備されたディスプレイ、あるいは別途接続されたディスプレイに問い合わせ画面が提示され、付与する旨をユーザが回答することで、共有されたメタデータがコンテンツに対して付与される。
【0131】
また、全ての実施の形態において、コンテンツ200は、コンテンツデータ201と、0または1つ以上のメタデータ202から構成される一つのファイルとして説明したが、コンテンツデータ201とメタデータ202は別々のデータベースで管理されていても構わない。
【0132】
また、全ての実施の形態において、メタデータを追加する側のコンテンツには、日時・GPS情報・撮影情報などのコンテンツに付随して自動的に記録されるメタデータ以外のメタデータは予め付与されていないものとして説明を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザが自分で付与するメタデータ、または既に他のコンテンツ管理装置から取得したメタデータがコンテンツに付与されていてもよい。
【0133】
例えば、実施の形態3の例で説明するのであれば、コンテンツ管理装置130Aには、
図25Aに示されるようなメタデータ1802Aを含むコンテンツ1800Aが予め登録されているものとする。このメタデータ1802Aには、種別が「イベント名」であり、かつ値が「秋の運動会」であるメタデータ要素が予め含まれている。このメタデータ1802Aに、
図21Bに示したコンテンツ管理装置130Bが記憶しているコンテンツ1800Bのメタデータ1802Bを追加してもよい。ここで、メタデータ1802Bにもメタデータ1802Aに含まれているのと種別が同じである、種別が「イベント名」であり、かつ値が「○○小学校運動会」であるメタデータ要素が含まれている。このため、このような場合には、
図25Bに示すように、メタデータ1802Aの種別が「イベント名」のメタデータ要素の値として「○○小学校運動会」を追加するようにしてもよい。
【0134】
また、全ての実施の形態において、日時およびGPS情報が近いメタデータを取り込み判定の対象としたが、取り込み判定の対象の決定方法はこれに限定されるものではない。例えば、日時のうち、年を除いた日時が一定の期間内にあり、かつGPS情報が一致するメタデータを取り込み判定の対象としてもよい。これにより、例えば、毎年同じ時期に開催されているイベント(例えば、運動会または花見)の写真のメタデータを共有することが可能となる。
【0135】
また、全ての実施の形態において、画像データをコンテンツデータとした場合の説明を行ったが、本発明が対象とするコンテンツデータは画像データに限定されるものではない。例えば、コンテンツデータは音楽データであってもよい。この場合には、日時・GPS情報などの代わりに、曲名・作曲者などのメタデータ要素が一致するメタデータを他のコンテンツ管理装置から受信し、取り込み判定を行うようにしてもよい。
【0136】
なお、
図26に本発明に必須の構成要素を備えるコンテンツ管理装置のブロック図を示す。コンテンツ管理装置150は、メタデータ送受信部103と、取込判定部135と、メタデータ編集部106とを備える。つまり上述した実施の形態に示したデータ記憶部101と、データ登録部102と、メタデータ検索部134とは必ずしも必須の構成要素ではなく、受信したメタデータに関連する関連メタデータを検索および送信する機能は有しなくてもよい。
【0137】
また、上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されても良い。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0138】
さらに、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしても良い。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0139】
さらにまた、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしても良い。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
【0140】
なお、2台のコンテンツ管理装置は、物理的には1台のコンピュータであってもよい。その場合には、2台のコンテンツ管理装置が備える処理部を実行するプログラムが1台のコンピュータ上で動作し、通信ネットワークの代わりに内部バスを用いるようにしても良い。同様に、2台のコンテンツ管理装置は、物理的には1個のシステムLSI、1個のICカードまたは1個のモジュールであっても良い。
【0141】
また、本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
【0142】
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読取可能な不揮発性の記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−Ray Disc(登録商標))、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの不揮発性の記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
【0143】
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
【0144】
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしても良い。
【0145】
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記不揮発性の記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
【0146】
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。つまり、コンテンツ管理装置の取込判定部は、実施の形態1〜4で説明した取込判定処理のうち、複数の取込判定処理を実行するようにしてもよい。
【0147】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。