【実施例】
【0028】
以下に、本発明の撮像レンズLAについて、実施例を用いて説明する。各実施例に記載されている記号は以下のことを示す。なお、距離、半径及び中心厚の単位は、mmである。
f :撮像レンズLA全体の焦点距離
f1 :第1レンズL1の焦点距離
f2 :第2レンズL2の焦点距離
f3 :第3レンズL3の焦点距離
f4 :第4レンズL4の焦点距離
Fno :F値
2ω :全画角
S1 :開口絞り
R :光学面の曲率半径、レンズの場合は中心曲率半径
R1 :第1レンズL1の物体側面の曲率半径
R2 :第1レンズL1の像面側面の曲率半径
R3 :第2レンズL2の物体側面の曲率半径
R4 :第2レンズL2の像面側面の曲率半径
R5 :第3レンズL3の物体側面の曲率半径
R6 :第3レンズL3の像面側面の曲率半径
R7 :第4レンズL4の物体側面の曲率半径
R8 :第4レンズL4の像面側面の曲率半径
R9 :ガラス平板GFの物体側面の曲率半径
R10 :ガラス平板GFの像面側面の曲率半径
d :レンズの中心厚、又は、レンズ間距離
d0 :開口絞りS1から第1レンズL1の物体側面までの軸上距離
d1 :第1レンズL1の中心厚
d2 :第1レンズL1像面側面から第2レンズL2の物体側面までの軸上距離
d3 :第2レンズL2の中心厚
d4 :第2レンズL2の像面側面から第3レンズL3の物体側面までの軸上距離
d5 :第3レンズL3の中心厚
d6 :第3レンズL3の像面側面から第4レンズL4の物体側面までの軸上距離
d7 :第4レンズL4の中心厚
d8 :第4レンズL4の像面側面からガラス平板GFの物体側面までの軸上距離
d9 :ガラス平板GFの中心厚
d10 :ガラス平板GFの像面側面から像面までの軸上距離
nd :d線の屈折率
n1 :第1レンズL1のd線の屈折率
n2 :第2レンズL2のd線の屈折率
n3 :第3レンズL3のd線の屈折率
n4 :第4レンズL4のd線の屈折率
n5 :ガラス平板GFのd線の屈折率
νd :アッベ数
ν1 :第1レンズL1のアッベ数
ν2 :第2レンズL2のアッベ数
ν3 :第3レンズL3のアッベ数
ν4 :第4レンズL4のアッベ数
ν5 :ガラス平板GFのアッベ数
TTL :光学長(第1レンズL1の物体側面から像面までの軸上距離)
LB :第5レンズL5の像面側面から像面までの軸上距離(ガラス平板GFの厚み含む)
IH :像高
【0029】
y=(x
2/R)/[1+{1−(k+1)(x
2/R
2)}
1/2]
+A4x
4+A6x
6+A8x
8+A10x
10+A12x
12+A14x
14 (9)
【0030】
但し、Rは軸上の曲率半径、kは円錐係数、A4、A6、A8、A10、A12、A14は非球面係数である。
【0031】
各レンズ面の非球面は、便宜上、式(9)で表される非球面を使用している。しかし、ながら、特に、この式(9)の非球面多項式に限定するものではない。
【0032】
(実施例1)
図2は、実施例1の撮像レンズLAの配置を示す構成図である。実施例1の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1〜第4レンズL4のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径R、レンズ中心厚又はレンズ間距離d、屈折率nd、アッベ数νdを表1に、円錐係数k、非球面係数を表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
後に登場する表9は、実施例1〜4の諸値及び条件式(1)〜(8)で規定したパラメータに対応する値を示す。
【0036】
実施例1は、表9に示すように、条件式(1)〜(8)を満足する。
【0037】
実施例1の撮像レンズLAの球面収差(軸上色収差)を
図3に、倍率色収差を
図4に、像面湾曲及び歪曲収差を
図5に示す。なお、
図5の像面湾曲のSはサジタル像面にたいする像面湾曲、Tはタンジェンシャル像面に対する像面湾曲であり、実施例2〜4においても同様である。実施例1の撮像レンズLAは、2ω=85.1°、TTL/IH=1.437と広角、低背で、
図3〜5に示すように、良好な光学特性を有していることがわかる。
【0038】
(実施例2)
図6は、実施例2の撮像レンズLAの配置を示す構成図である。実施例2の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1〜第4レンズL4のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径R、レンズ中心厚又はレンズ間距離d、屈折率nd、アッベ数νdを表3に、円錐係数k、非球面係数を表4に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
実施例2は、表9に示すように、条件式(1)〜(8)を満足する。
【0042】
実施例2の撮像レンズLAの球面収差(軸上色収差)を
図7に、倍率色収差を
図8に、像面湾曲及び歪曲収差を
図9に示す。実施例2の撮像レンズLAは、2ω=86.7°、TTL/IH=1.420と広角、低背で、
図7〜9に示すように、良好な光学特性を有していることがわかる。
【0043】
(実施例3)
図10は、実施例3の撮像レンズLAの配置を示す構成図である。実施例3の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1〜第4レンズL4のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径R、レンズ中心厚又はレンズ間距離d、屈折率nd、アッベ数νdを表5に、円錐係数k、非球面係数を表6に示す。
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
実施例3は、表9に示すように、条件式(1)〜(8)を満足する。
【0047】
実施例3の撮像レンズLAの球面収差(軸上色収差)を
図11に、倍率色収差を
図12に、像面湾曲及び歪曲収差を
図13に示す。実施例3の撮像レンズLAは、2ω=85.1°、TTL/IH=1.438広角、低背で、
図11〜13に示すように、良好な光学特性を有していることがわかる。
【0048】
(実施例4)
図14は、実施例4の撮像レンズLAの配置を示す構成図である。実施例4の撮像レンズLAを構成する第1レンズL1〜第4レンズL4のそれぞれの物体側及び像面側の曲率半径R、レンズ中心厚又はレンズ間距離d、屈折率nd、アッベ数νdを表7に、円錐係数k、非球面係数を表8に示す。
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
実施例4は、表9に示すように、条件式(1)〜(8)を満足する。
【0052】
実施例4の撮像レンズLAの球面収差(軸上色収差)を
図15に、倍率色収差を
図16に、像面湾曲及び歪曲収差を
図17に示す。実施例4の撮像レンズLAは、2ω=84.5°、TTL/IH=1.444と広角、低背で、
図16〜17に示すように、良好な光学特性を有していることがわかる。
【0053】
表9に各数値実施例の諸値及び、条件式(1)〜(8)で規定したパラメータに対応する値を示す。なお、表9に示す諸値単位は、2ω(°)、f(mm)、f1(mm)、f2(mm)、f3(mm)、f4(mm)、TTL(mm)、LB(mm)、IH(mm)である。
【0054】
【表9】